説明

商品購入希望者に対する支援機能を有するネットモールシステム

【課題】ネットモールの新たな魅力と利便性を利用者に提供することが可能なネットモールシステムを提供する。
【解決手段】上記ネットモールにおける販売処理を実行するサーバが、利用者固有のマイページに設けられたプレゼントボタンのクリック操作に応じて、マイページのアクセス元の利用者をプレゼント元の利用者,販売対象商品の中から選択された希望商品をプレゼント商品として、特定のプレゼント相手へ贈るプレゼント処理を実行する制御手段を備え、更に、その制御手段が、個人画像の公開を前提としたフェースブック(登録商標)を含む所定の情報伝達手段を介してプレゼント相手の利用者端末にプレゼント通知データを送信する手段と、上記プレゼント商品を贈る前にプレゼント元の利用者を購入者としてプレゼント商品の決済処理を実行し、その決済処理が完了した後にプレゼント商品を贈る制御を行う手段と、を有すること構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の仮想店舗が軒を連ねるネットモールを提供するネットモールシステムに関し、特に、商品購入希望者がネットモールで商品を購入する際に、その商品を既に購入した他の利用者等との間の情報交換によって透明性の高い評価情報を得ることが可能なネットモールシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータの一般家庭への普及やコンピュータネットワーク技術の発展に伴い、現在では多くの商品がネットワークを通じて販売される様になっており、利用者の利便性が向上している。そして、インターネットでの買い物も一般化し、多くのオンラインモールが賑わっている(オンラインショップのコンピュータと宅配業者のコンピュータとが通信網で接続される構成のシステムとしては、例えば特許文献1を参照)
しかし、多くのオンラインモール(以下「ネットモール」と呼ぶ)では購入時点で出店者を評価する仕組みが定着しており、実際に数カ月使用した感想などの実態が表出しにくくなっている。また、出店者自らが他者に依頼して商品の購入と高評化をしてもらうなどの演出も過激になりつつあり、実際の評価がつかみにくい状況が生まれている。
【0003】
また、現在のネットモールでは、登録したユーザIDの利用が基本となっていると同時に、利用者同士が店舗や商品についてオープンに話せない特有の環境になっている。
【0004】
その結果、この環境を利用して店舗や商品を、意図的に高く評価する操作なども行われており、ネットモールの発展に悪影響を与えかねないという問題が潜在的に存在していた。
【0005】
これを解消する為には、ショッピングモールの利用者が相互に情報交換ができる機能を持たせると同時に、利用者の実名、顔写真入りのプロフィール、利用者の過去の商品購入履歴とコメントを明示すれば、情報の信頼性も高くなると同時に、今まで以上に透明性の高い商品評価が実現できると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−133626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上述のような事情から成されたものであり、本発明の目的は、ネットモールで商品を購入するに際して、その商品や販売元店舗に関する透明性の高い評価情報を容易に得ることができると共に、ネットモールの新たな魅力と利便性を利用者に提供することが可能なネットモールシステムを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、複数の仮想店舗が軒を連ねるネットモールを提供するネットモールシステムに関するものであり、本発明の上記目的は、
利用者の公開許諾を得た実名と本人識別が可能な個人画像とプロフィールとを含む利用者情報を前記利用者の認証情報と対応付けて記憶する利用者データベースと、各利用者に対して前記ネットモールにおける商品の購入を支援する購入支援サーバと、を備え、前記購入支援サーバは、前記ネットモールで商品を購入する際に使用する利用者固有の買物用マイページ内に、前記実名及び前記個人画像とともに前記プロフィールを設定し、その買物用マイページを前記各利用者から閲覧できるように公開すると共に、その公開の際に前記買物用マイページのアクセス元がその買物用マイページの公開者本人の場合と公開者本人以外の場合とで前記買物用マイページの公開内容を異ならせるマイページ公開制御手段と、少なくとも前記実名及び前記個人画像の公開を条件としたコミュニケーションサービスで且つ、前記買物用マイページ内又はそのページにリンクされるページ内に設けられたコミュニケーション領域を通じて購入予定商品及び販売元店舗に関する利用者同士の情報交換によるコミュニケーションが可能な第1コミュニケーションサービスを実行する機能を有するコミュニケーション制御手段と、前記公開者本人が欲しい1以上の希望商品で且つ公開/非公開がその設定画面を通じて商品毎に指定された希望商品を前記利用者データベースに登録する希望商品登録手段と、を備え、更に、前記マイページ公開制御手段は、前記買物用マイページのアクセス元が前記公開者本人の場合には、本人専用の操作ボタンと前記希望商品登録手段により登録されている全ての希望商品を設定した欲しい物リストとを前記買物用マイページ内に自動的に設定して表示する一方、アクセス元が前記公開者本人以外の場合には、本人以外専用の操作ボタンと前記希望商品登録手段による登録時に前記公開の指定がされている希望商品のみを設定した欲しい物リストとを前記買物用マイページ内に自動的に設定して表示することによって達成される。
【0009】
また、本発明の上記目的は、
前記購入支援サーバは、前記本人以外専用の操作ボタンであるプレゼントボタンが押下された場合には、前記アクセス元の利用者をプレゼント元の利用者,前記買物用マイページの公開者である利用者をプレゼント先の利用者,及び,前記欲しい物リストの中から選択された希望商品又は前記買物用マイページ内に設けられたカート投入ボタンの操作により仮想カートに入れられた購入予定商品をプレゼント対象として、そのプレゼント対象をプレゼントしようとしている人がいる旨を示すプレゼント通知データを自動生成すると共に、生成したプレゼント通知データを前記プレゼント先の利用者の利用者端末に送信するプレゼント通知データ送信手段と、前記プレゼント通知データの送信前に又は前記プレゼント先の利用者の利用者端末から了解する旨の情報を受信した後に、前記プレゼント元の利用者を購入者として前記プレゼント対象のオンライン決済を実行させるプレゼント対象決済制御手段と、を更に有すること、
前記プレゼント通知データ送信手段は、前記プレゼント通知データの送信前に、前記プレゼント元の利用者の実名を非通知とするか否かの指示情報を前記プレゼント元の利用者の利用者端末から入力し、非通知が指示されている場合には、前記プレゼント元の利用者の実名を伏せて前記プレゼント通知データを送信する機能を有すること、
によってそれぞれ一層効果的に達成される。
【0010】
さらに、本発明の上記目的は、
前記購入支援サーバは、
前記本人専用の操作ボタンである購入要望ボタンが押下された場合には、前記欲しい物リストの中から指定された希望商品を購入要望対象として、その購入要望対象を購入して欲しい旨を示す購入要望データを自動生成する共に、前記購入要望対象の購入をねだる相手の利用者端末に前記購入要望データを送信する購入要望データ送信手段と、前記相手の利用者端末から了解する旨の情報を受信した場合に、前記相手を購入者として前記購入要望対象のオンライン決済を実行させる購入要望対象決済制御手段と、を更に有すること、
前記購入要望対象決済制御手段は、前記購入要望対象のオンライン決済の前に、前記購入要望対象をねだる元の利用者のなりすまし防止用画面として前記ねだる相手の認証情報の入力を促す画面を、前記ねだる元の利用者端末の表示部に表示し、前記ねだる元の利用者端末から入力した相手の認証情報と、前記利用者データベースから得た前記ねだる相手の本人確認用情報とが一致しない場合は、前記オンライン決済を実行せずに保留状態とすること、
前記購入支援サーバは、前記購入要望対象をねだる1以上の相手を示す登録者一覧リストを前記欲しい物リストに関連付けて前記利用者データベースに登録する購入要望相手登録手段を更に有し、前記購入要望データ送信手段は、前記登録者一覧リストの中から選択された相手の利用者端末に対して前記購入要望データを自動送信すること、
前記購入支援サーバは、前記利用者が前記ネットモールで購入した商品を商品毎に公開/非公開の識別情報に対応付けて前記利用者データベースに商品購入履歴として記録する購入履歴記録手段を更に有し、前記マイページ公開制御手段は、前記商品購入履歴が記録されていると判定した場合には前記商品購入履歴内の商品群の中から前記公開の識別情報に対応付けられた商品のデータを抽出すると共に、抽出した商品の一覧を購入済商品リストとして前記プロフィールの表示領域内に設定した後に前記買物用マイページをアクセス元の利用者端末の表示部に表示すること、
前記購入履歴記録手段は、前記商品購入履歴に記録された購入済商品に関する利用者のコメントを前記利用者データベースに記録する機能を有し、前記マイページ公開制御手段は、前記商品購入履歴が記録されていると判定した場合には、前記利用者データベースから得た前記コメントを前記買物用マイページ内又はそのページにリンクされるページ内に設定して前記各利用者から閲覧できるように公開する機能を有すること、
前記コミュニケーション制御手段は、前記コミュニケーション領域を通じて、前記買物用マイページにアクセス中の本人と前記購入予定商品の販売元店舗のオペレータとの間で前記購入予定商品に関するコミュニケーションが可能な第2コミュニケーションサービスを実行する機能を更に有すること、
前記購入支援サーバは、前記買物用マイページ内に設けられたカート投入ボタンの操作に応じて仮想カートに入れられた購入予定商品を値引き交渉対象として、前記第2コミュニケーションサービスを用いた前記販売元店舗のオペレータとの間のコミュニケーションを通じて前記購入予定商品の値引き交渉が成立した際に、成立した値引き情報を前記オペレータの端末から受信して記憶すると共に、前記値引き情報を受信し且つ前記買物用マイページにアクセス中の利用者端末から購入指示がされたと判定した場合に、前記値引き情報に示される値引き額を減じた価格で前記値引き交渉対象のオンライン決済を実行させる値引交渉対象決済制御手段を更に有すること、
前記購入支援サーバは、前記第1コミュニケーションサービスの機能を用いて質問した相手から回答を受けた場合を含む相手の特定の行為に応じて、相手に対する感謝量を示すポイントを相手のポイントに加算すると共に、加算したポイントを感謝ポイントとして相手の買物マイページのプロフィール表示欄内に前記感謝ポイントを掲載する感謝ポイント処理手段を更に有すること、
前記第1コミュニケーションサービスは、前記ネットモールの会員同士による電子掲示板を用いたコミュニケーションサービスの他に、他のSNSサイトのコミュニケーション領域を通じたコミュニケーションサービスを含むこと、
前記他のSNSサイトは、フェースブック(登録商標)及びツイッター(登録商標)のサイトを含むこと、
前記第2コミュニケーションサービスは、チャットによるコミュニケーションサービスであること、
によってそれぞれ一層効果的に達成される。
【発明の効果】
【0011】
本発明では、ネットモールで商品を購入する際に使用する利用者固有の買物用マイページ内に利用者の実名と個人画像ともにプロフィールを掲載し、その買物用マイページを他の利用者に公開するサービスを提供すると共に、実名と個人画像の公開を条件とした利用者同士のコミュニケーションサービスを提供するようにしている。そのため、本発明によれば、利用者が商品を購入するに際して、他の利用者の買物用マイページの閲覧若しくは他の利用者との間のコミュニケーションサービスによる情報交換を通じて、その商品や販売元店舗に関する透明性の高い評価情報を容易に得ることが可能となる。そして、ネットモールの場において、実名と個人画像利用者同士が自由の情報を交換することが可能になると共に、実名と個人画像の公開による信頼性の高い情報を容易に得ることが可能となる。
【0012】
さらに、欲しい物リスト、購入済商品リスト、購入済商品に関する利用者のコメントをプロフィールの表示要素としてそれぞれ掲載する形態とすることで、上記透明性の高い評価情報を一層容易に得ることが可能となり、買物用マイページの公開者本人と他の利用者(閲覧者)の利便性がより向上する。
【0013】
また、公開者本人に商品をプレゼントする機能、公開者本人から相手に商品の購入をねだる機能、販売元店舗のオペレータとの間のコミュニケーションサービス機能、そのコミュニケーションサービス機能を用いた値引き交渉機能と値引き価格での決済機能、感謝ポイントを相手のマイページ内のプロフィール欄に掲載する機能を、それぞれ購入支援サーバに備える形態とすることで、それぞれネットモールの新たな魅力と利便性を利用者に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係るネットモールシステムの全体構成の一例を模式図である。
【図2】本発明に係る購入支援サーバの構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明に係る買物用マイページの画面例を示す模式図である。
【図4】本発明に係る購入支援サーバの動作例を説明するためのフローチャートである。
【図5】図4の分図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照にしながら本発明の好適な実施形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明に係るネットモールシステムの全体構成の一例を模式図である。図1において、ネットモールシステム1は、インターネット等のネットワーク5上に開設された複数の仮想店舗2a(電子商店)を運営管理すると共に、利用者が利用者端末6を用いて仮想カートを通じて購入した商品の決済及び配送に係る処理を一括して行えるネットモール2(いわゆる「オンラインモール」)を提供するネットモールシステムである。
【0017】
なお、本実施形態におけるネットモールシステムは、広義の意味では、図1に示される全体のコンピュータネットワークシステムのことを言うが、ここでは、そのシステムの中核となる図1中のコンピュータシステム1のことを言うものとする。
【0018】
図1において、ネットモール2は、複数の仮想店舗2aが軒を連ねるEC(Electronic Commerce)サイトであり、そのECサイト(以下「仮想店舗サイトと呼ぶ)を運営管理するネットモールシステム1は、統合又は機能分散された1以上のサーバ3と、各種のデータベース4とを備えて構成される。
【0019】
本実施の形態では、サーバ3は、各利用者に対してネットモールにおける商品の購入を支援する購入支援サーバ3aを備えて構成され、データベース4は、販売対象の商品(実際の物品の他にデジタルコンテンツや有料サービスを含む),当該商品の出店者,決済機関,配送会社等の情報を記憶するマスターデータベース4aと、会員登録した利用者(顧客)の情報を記憶する利用者データベース4bとを備えて構成される。
【0020】
本発明に係るネットモールシステム1は、上記購入支援サーバ3aと、以下に説明する利用者データベース4bとを備えたことを主要な特徴としている。
【0021】
購入支援サーバ3aは、ネットモール2を利用する利用者の通信端末である利用者端末6と、商品の販売元店舗(又は代行会社)のオペレータの通信端末7(以下「オペレータ端末」と呼ぶ)と、決済機関のコンピュータ8(以下「決済機関コンピュータ」と呼ぶ)と、配送会社のコンピュータ9(以下「配送管理コンピュータ」と呼ぶ)とに、それぞれネットワークを介して相互に通信可能に接続される。なお、購入支援サーバ3aを介した他のコンピュータ(利用者端末同士を含む外部コンピュータ)との間は、公知のSSL通信(暗号化通信)を用いて通信するようにしている。
【0022】
利用者端末6とオペレータ端末7は、PC(パーソナルコンピュータ,タブレット型端末,携帯電話機,PDA(Personal Digital Assistants),Webブラウザ機能付きテレビジョンなど、ブラウザ機能を有する一般の情報処理端末が利用可能であり、そのハードウェア構成については説明を省略する。
【0023】
以下、本発明におけるネットモールについて概略を説明した後、そのネットモールが有する機能を実現する購入支援サーバ3a及び利用者データベース4bの構成について説明する。
【0024】
本発明におけるネットモール2は、従来と異なり、利用者の個人名、画像、プロフィールの公開を基本とし、利用者が店舗や商品について自由にコメントを残せる機能と、利用者同士が情報交換できる機能を持たせ、透明性の高い評価ができる環境を提供するようにしている。
【0025】
また、このネットモール2には、商品購入時の利用者(購入希望者)と他の利用者との間の情報交換機能の他に、以下の機能を搭載して、ネットモールの新たな魅力と利便性を利用者に提供するようにしている。
【0026】
(1)プレゼント機能
「プレゼント機能」とは、利用者のマイページにネットモール内の欲しい商品のリスト作成し、友人や家族がプレゼントする場合に特定の操作ボタンをクリックするだけで、当該商品の決済が実行されると共に、本人にプレゼントとして当該商品が届く仕組みのことを言う。
【0027】
なお、普通のネットショップにもプレゼント機能はあるが、プレゼントする相手が欲しい物を簡単に送れる仕組みは今までに存在しない。また、商品を買って欲しいと特定の人に向けたメッセージを送れる仕組みも今までに存在しない。
【0028】
(2)ギブミー機能
「ギブミー機能」とは、商品の購入を特定の相手にねだる機能であり、ネットモール内の商品を友人や家族に買って欲しいなと思った時に、商品の購入を利用者の友人や家族に知らせて決済を行ってもらい、商品は自分が登録した住所に配送される仕組みのことを言う。
【0029】
(3)出店者とのコミュニケーションサービス機能
従来から多くの企業が商品購入の問合せ対応やサポートにライブチャットシステムを使用している。本発明におけるネットモールでは、各出店者と利用者がリアルタイムにチャットできる機能を提供するようにしており、その機能を「出店者とのコミュニケーションサービス機能」と言う。本実施の形態では、更に、このコミュニケーションサービス機能(以下「チャット機能」若しくは「チャットサービス」と呼ぶ)を用いて値引き交渉が成立した場合に値引き後の価格で決済処理を実行する「値引き決済機能」を提供するようにしている。
【0030】
(4)サンクスポイント機能
今までのネットモールでは、利用者が出店者を評価して買い物の安心感を共有していた。それに対して、本発明におけるネットモールでは、評価の対象は個々の利用者であり、「サンクスポイント機能」とは、利用者同士が、相手がしてくれた行為に対して感謝の気持ちを可視化する「サンクスポイント」(当人の評価値としての要素を含む感謝値:「感謝ポイント」も呼ぶ)を与え、その相手のプロフィールにサンクスポイントが表示される仕組みのことを言う。
【0031】
上記のサンクスポイント(初期値=0)が加算されるのは、例えば、過去の購入品などについて、利用者の質問に相手が応えてくれた場合、プレゼント機能を使って相手から商品をプレゼンされた場合、ギブミー機能を使って相手に商品を買ってもらった場合であり、それらの場合には、それらの相手の行為に応じて所定のポイントを相手のポイントに加算し、加算したサンクスポイントを相手のプロフィールの一部として掲載するようにしている。
【0032】
なお、本実施の形態では、フェースブック(登録商標)やツイッター(登録商標)などの他のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)と連携するためのAPI(アプリケーションインターフェイス)を設け、そのAPIを用いて上記サンクスポイントの獲得点数を他のSNSのプロフィール画面上にも掲載するようにしている。
【0033】
次に、上記のような機能を提供する購入支援サーバ3aの構成について説明する。
【0034】
図2は、本発明に係る購入支援サーバの構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0035】
図2において、購入支援サーバ3aは、主要な構成として、利用者がネットモール2で商品を購入する際に使用する利用者固有のウェブページ(以下「買物用マイページ」と呼ぶ)を他の利用者の利用者端末6から閲覧可能に公開する機能を有する手段(マイページ公開制御手段11)と、利用者同士の情報交換によるコミュニケーションサービス(「第1コミュニケーションサービス」と呼ぶ)、及び利用者と商品の売元店舗のオペレータとの間でのコミュニケーションが可能なコミュニケーションサービス(「第2コミュニケーションサービス」と呼ぶ)を実行する機能を有する手段(コミュニケーション制御手段12)と、買物用マイページ内に掲載される後述の「欲しい物リスト」を利用者が本システムに登録するための手段(希望商品登録手段13)と、買物用マイページ内に掲載される後述の「購入済商品リスト」内に表示される購入済商品の商品情報を記録する手段(購入履歴記録手段14)と、を備えている。
【0036】
更に、購入支援サーバ3aは、前述の「プレゼント機能」を実現する手段として、プレゼント相手の買物用マイページを通じて、後述の「プレゼント通知データ」を相手の利用者端末6に送信する機能を有する手段(プレゼント通知データ送信手段15)と、プレゼント通知データを受けたプレゼント相手から了承を得た場合にのみ、そのプレゼント商品の決済処理及びプレゼント相手の住所への配送手続に関する処理を実行する手段(プレゼント対象決済制御手段16)と、を備えている。
【0037】
更に、購入支援サーバ3aは、前述の「ギブミー機能」を実現する手段として、欲しい物リストが掲載された買物用マイページを通じて、後述の「購入要望データ」を相手(希望商品の購入をねだる相手)の利用者端末6に送信する機能を有する手段(購入要望データ送信手段17)と、ねだる相手から了承を得た場合にのみ、希望商品の決済処理及びプレゼント相手の住所への配送手続に関する処理を実行する機能を有する手段(購入要望対象決済制御手段18)と、ねだる相手の候補としての購入要望相手を予め利用者が本システムに登録するための手段(購入要望相手登録手段19)と、を備えている。
【0038】
更に、購入支援サーバ3aは、前述の「値引き決済機能」を実現する手段として、商品の売元店舗のオペレータとの間のコミュニケーションサービスを利用して値引き交渉が成立した場合には、値引き後の価格で決済処理を実行する手段(値引交渉対象決済制御手段20)を備え、前述の「サンクスポイント機能」を実現する手段として、相手の特定の行為に応じて所定のポイントを相手のポイントに加算すると共に、そのポイントをサンクスポイントとして相手の買物マイページ(及び他のSNSにおける当人のウェブページ)のプロフィール表示欄内に設定して公開する機能を有する手段(手段感謝ポイント処理手段21)と、を備えている。
【0039】
なお、上記の各手段は、本実施形態においては、それらの情報処理手段をコンピュータ(購入支援サーバのCPU)に機能させるプログラムによって実現される。また、各手段の名称は、説明の便宜上で付与した名称であり、ソフトウェアの構成や処理の順序を限定するものではない。
【0040】
以下、図2中の各手段について具体例を示して順次説明する。
【0041】
《マイページ公開制御手段11》
マイページ公開制御手段11は、利用者の個人名(実名)及び個人画像(顔写真等)とともに本人のプロフィールを他の利用者から閲覧可能な情報として買物用マイページに設定して公開する機能と、利用者が店舗や商品についてコメントした情報を店舗IDや商品IDに関連付けて記録及び公開する機能と、利用者同士が買物用マイページを通じて情報交換できる機能と、を有している。
【0042】
図3は、本発明に係る買物用マイページの画面例を示す模式図であり、買物用マイページ30には、利用者の実名31及び本人識別が可能な個人画像32(例えば本人の顔を含む写真の画像)とともに本人のプロフィール33の表示欄が設けられると共に、仮想カートに購入予定商品を入れる指示手段としてのカート投入ボタン34(カートに入れる指示ボタン)が設けられている。更に、買物用マイページ30内の所定の位置には、購入要望ボタン35(“ギブミー”(おねだり)をする指示ボタン)とプレゼントボタン36(プレゼントする指示ボタン)が設けられている。なお、実名31,個人画像32,プロフィール33を含む情報を「本人のプロフィール」と呼ぶのが分かりやすいが、本実施形態では、説明の便宜上、図3中のプロフィール33を「本人のプロフィール」と称して説明する。
【0043】
指示ボタン34〜36のうち、購入要望ボタン35は、買物用マイページ30にアクセスした利用者がそのマイページの公開者本人の場合にのみ表示され、プレゼントボタン36は、買物用マイページ30にアクセスした利用者が他人(公開者本人以外の利用者)の場合にのみ表示される。
【0044】
プロフィール33の表示欄には、欲しい物リスト33aと購入済商品リスト33bが掲載されると共に、プロフィールの概略(性別、出身地等)が掲載される。欲しい物リスト33aは、利用者端末6からの操作で登録された希望商品(本人が欲しい1以上の商品)で且つ本人の公開許諾を得た希望商品の一覧を示すリストであり、購入済商品リスト33bは、商品購入履歴として記録されている購入済みの商品のうち、非公開として本人が設定した以外の商品一覧を示すリストである。
【0045】
また、本例では、プロフィールの詳細については、プロフィール33内の「プロフィール詳細」のクリック操作に応じて表示するようにしている。前述の第1コミュニケーションサービスや第2コミュニケーションサービスを利用するための指示ボタンや、前述のサンクスポイントは、図3に例示される買物用マイページ30又はリンク先のページに表示される。
【0046】
ここで、利用者データベース4bについて説明する。
【0047】
上記実名31、個人画像32、プロフィール33を含む利用者情報は、利用者の認証情報(ログイン情報,及び生年月日等の本人確認用情報)と対応付けて利用者データベース4bに記憶されている。また、利用者データベース4bには、利用者端末6からの登録操作に応じて、購入要望対象をねだる1以上の相手(家族や友達等)を示す登録者一覧リストが欲しい物リスト33aと関連付けられて格納される。
【0048】
なお、本実施の形態においては、会員としての利用者の登録は無料とし、氏名、性別、生年月日、住所、連絡の取れるメールアドレス、電話番号、個人が識別できる画像、簡単なプロフィール等の利用者情報を無料会員情報として利用者データベース4bに登録するようにしている。
【0049】
次に、マイページ公開制御手段11の処理について、図3の表示例を用いて説明する。
【0050】
マイページ公開制御手段11では、仮想カートに購入予定商品を入れる指示手段としてのカート投入ボタン34が設けられウェブページである利用者固有の買物用マイページ30内に、実名31及び個人画像32とともにプロフィール33(性別,出身地等のプロフィールの概略情報)を設定し、その買物用マイページを各利用者から閲覧できるように公開する。その際、欲しい物リストが利用者データベース4bに登録されていると判定した場合には、図3に示すように欲しい物リスト33aをプロフィール33の表示領域内に設定した後に買物用マイページ30をアクセス元の利用者端末6の表示部に表示する。
【0051】
また、商品購入履歴が記録されていると判定した場合には、利用者データベース4bに記録されている商品購入履歴内の商品群の中から公開の識別情報に対応付けられた商品のデータを抽出し、抽出した商品の一覧を購入済商品リスト33bとしてプロフィール33の表示領域内に設定した後に買物用マイページ33をアクセス元の利用者端末6の表示部に表示する。また、プロフィールの詳細については、図3中の「プロフィールの詳細」のクリック操作に応じて、リンク先の詳細ページに切替え、その詳細ページに例えば利用者が登録した任意の自己紹介情報や、店舗や商品についての利用者のコメント情報を表示する。
【0052】
上記コメント情報は、後述の購入履歴記録手段により記録された利用者のコメントであり、マイページ公開制御手段11では、商品購入履歴が記録されていると判定した場合には、利用者データベースから得たコメント情報を買物用マイページ33内(プロフィール33内)又はそのページにリンクされるページ(プロフィール詳細ページ)内に設定して各利用者から閲覧できるように公開する。
【0053】
また、本実施の形態では、買物用マイページの公開者本人以外に、店舗側や他の利用者が自由に書込めるコメント領域を設け、店舗側のコメント(例えば店員の実名と個人画像付きのコメント情報)や、他の利用者のコメント(実名と個人画像付きのコメント情報)を買物用マイページ(買物用マイページ33内にリンクされるページ)に公開する機能を備えている。例えば、利用者が商品単位に商品のクレームや評価に関するコメントを書込んでいる場合は、店舗側がオペレータ端末7を用いて、クレームに対する店舗側の説明をコメント領域に書込むことによってクレームの対応をしたり、利用者の評価に対する店舗側の評価を書込むことによって評価情報の信頼性を向上させたりすることができる。また、他の利用者が実際に商品を使用して体験した上でのコメント(評価や感想)を書込むことができるので、利用者同士の情報交換の円滑化を図ることができる。
【0054】
《コミュニケーション制御手段12》
コミュニケーション制御手段12は、少なくとも実名及び個人画像の公開を条件としたコミュニケーションサービスで且つ、買物用マイページ30内又はそのページにリンクされるページ内に設けられたコミュニケーション領域を通じて購入予定商品及び販売元店舗に関する利用者同士の情報交換によるコミュニケーションが可能な第1コミュニケーションサービスを実行する機能を有している。なお、ここで言う「第1コミュニケーションサービス」とは、ネットモールの会員同士によるBBS(電子掲示板)等のコミュニケーション領域を通じたコミュニケーションサービスの他に、他のSNSサイトのコミュニケーション領域を通じたコミュニケーションサービスを含んでいる。
【0055】
すなわち、本実施の形態では、コミュニケーション制御手段12は、買物用マイページ30にアクセス中の本人と、その本人が会員となっているフェースブック(実名及び個人画像の公開を前提としたサイト)等の他のSNSサイトの利用者との間の情報交換や情報伝達についても、連携用のAPIを用いて第1コミュニケーションサービスを提供するようにしている。
【0056】
更に、コミュニケーション制御手段12は、上記コミュニケーション領域を通じて、買物用マイページ30にアクセス中の本人と購入予定商品の販売元店舗(又は代行会社)のオペレータとの間で購入予定商品に関するコミュニケーションが可能な第2コミュニケーションサービスを実行する機能を更に有している。なお、ここで言う「第2コミュニケーションサービス」とは、チャットによるコミュニケーションサービスのことを言う。また、ここで言う「購入予定商品」とは、図3中のカート投入ボタン34の操作により仮想カートに入れられた仮想カート内の商品の中から選択指定された商品、図3中の欲しい物リスト33a内の商品の中から選択指定された商品、又は、利用者がネットモール内を検索して選択指定された商品であり、コミュニケーション制御手段12では、その商品の販売元店舗に対応して予めマスターデータベース4aに登録されているオペレータ端末をチャット相手として自動的に決定し、第2コミュニケーションサービスの制御を行う。
【0057】
《希望商品登録手段13》
希望商品登録手段13は、図3中の欲しい物リスト33aとして表示される希望商品を利用者端末6から登録する手段であり、希望商品登録手段13では、利用者端末6からの操作で指定された、本人が欲しい1以上の希望商品で且つ本人の公開許諾を得た希望商品の一覧を欲しい物リストとして、利用者データベース4bに登録する。登録対象の商品の指定は、例えば、ネットモールで検索した商品の画像を選択し、検索結果を示す画面上の登録ボタンをクリックすることで行う。希望商品登録手段13では、例えばその商品の商品IDを記憶し、前述のマイページ公開制御手段11が、商品IDに対応する商品情報(商品画像,及び価格等の付随情報)をマスターデータベース4aから得て、欲しい物リスト33a内に当該商品の情報を表示する。
【0058】
上記欲しい物リストに登録する希望商品は、公開/非公開を商品毎に指定可能であり、前述のマイページ公開制御手段11では、アクセス元が公開者本人と判定した場合は、全ての希望商品の情報を表示し、アクセス元が公開者本人でないと判定した場合は、公開対象の商品のみを抽出し、抽出した商品の情報を図3中の欲しい物リスト33a内に設定して表示するようにしている。
【0059】
《購入履歴記録手段14》
購入履歴記録手段14は、図3中の購入済商品リスト33b内に表示される購入済商品の商品情報を記録する手段であり、購入履歴記録手段14では、利用者がネットモール2で購入した商品の情報を商品毎に公開/非公開の識別情報に対応付けて利用者データベース4bに商品購入履歴として記録する。購入履歴記録手段14では、例えば、利用者のマイページに表示される非公開の商品購入履歴の画面に公開指示ボタンを設け、商品が選択された後に公開指示ボタンがクリックされた場合に、本人の公開許諾を得た商品と判定する。あるいは、公開/非公開を選択させる情報を商品の購入ページに表示し、公開が選択された場合に、本人の公開許諾を得たと判定する。
【0060】
また、購入履歴記録手段14は、商品購入履歴に記録された購入済商品やその販売元店舗に関する利用者のコメント(実際に商品を使用して体験した上での評価/感想や販売元店舗の評価等の情報)を前記利用者データベースに記録する機能を有している。
【0061】
《プレゼント通知データ送信手段15》
プレゼント通知データ送信手段15は、前述のプレゼント機能を実現するための第1の手段である。プレゼント通知データ送信手段15では、図3に例示した買物用マイページ30にアクセスした利用者がそのマイページの公開者本人か否かを判定し、本人でないと判定した場合は、買物用マイページ30内にプレゼントボタン36を設定して表示し、そのプレゼントボタン36が押下された場合には、アクセス元の利用者をプレゼント元の利用者,買物用マイページ30の公開者である利用者をプレゼント先の利用者、欲しい物リスト33aの中から選択された希望商品又はカート投入ボタン34の操作により仮想カートに入れられた購入予定商品をプレゼント対象として、そのプレゼント対象をプレゼントしようとしている人がいる旨を示すプレゼント通知データを自動生成すると共に、そのプレゼント通知データをプレゼント先の利用者の利用者端末6若しくはフェースブックやツイッターなどの情報伝達手段(API連携による他のウェブサイト内の通信/表示制御部)に自動送信する機能を有している。
【0062】
上記プレゼント通知データの送信によるプレゼント先の利用者への通知の形態としては、第1コミュニケーションサービスやチャットによるコミュニケーションサービスを利用することも可能であるが、本実施の形態では、利用者情報として登録されているメールアドレス(携帯電話又はPCのメールアドレス)を用いた電子メールによる通知形態と、フェースブック(登録商標)による通知形態と、ツイッター(登録商標)による通知形態と、があり、いずれかの通知形態を利用者が選択できるようになっている。本例では、それらの通知形態を示す名称(「メールアドレス」、「フェースブック」、「ツイッター」)を例えば買物用マイページの画面上で利用者に選択させる形態としており、例えば、「フェースブック」が選択された場合は、フェースブックとの連携用APIを通じて、プレゼント先の利用者に対応する当人のフェースブック上の表示部に通知データの内容を表示させるようにしている。なお、後述の購入要望データを通知する場合も同様の通知形態としている。
【0063】
プレゼント通知データ送信手段15では、プレゼント通知データの送信前に、プレゼント元の利用者の実名を非通知とするか否かの指示情報をプレゼント元の利用者の利用者端末6からネットワーク5を介して受信し、その指示情報を解析して非通知が指示されていると判定した場合は、プレゼント元の利用者の実名を伏せてプレゼント通知データ(例えば、“誰かがあなたにこの商品をプレゼントしようとしていますが、了承しますか?”という通知データ)を送信する機能を有している。
【0064】
《プレゼント対象決済制御手段16》
プレゼント対象決済制御手段16は、プレゼント機能を実現するための第2の手段である。プレゼント対象決済制御手段16では、上記プレゼント通知データを送信する前に(又は、上記プレゼント通知データが送信された利用者端末6から了解する旨の情報を受信した後に)プレゼント元の利用者を購入者とし、プレゼント対象を購入商品として、決済機関コンピュータ9を介してオンライン決済を実行する。決済は、利用者によって指定された所定の支払い方法に応じて実行される。例えばクレジットカード若しくは、携帯電話の利用料のどちらかからを指定して引き落としを行うことが可能である。上記プレゼント通知データを送信する前に決済するのは、いやがらせ注文を阻止するためであり、決済が完了していない場合は、前述のプレゼント通知データ送信手段15では、プレゼントボタン36の押下操作に対して、プレゼントの指示を承認しない旨のメッセージ(例えば前払いを促すメッセージ)を表示し、プレゼント通知データの送信処理を実行せずに終了する。また、プレゼント対象決済制御手段16では、プレゼント相手の住所(利用者データベース4bに登録されている住所)への配送依頼の伝票データなどを自動生成して、そのデータを配送管理コンピュータに送信する。
【0065】
《購入要望データ送信手段17》
購入要望データ送信手段17は、前述のギブミー機能を実現するための第1の手段である。購入要望データ送信手段17では、図3に例示した買物用マイページ30にアクセスした利用者がそのマイページの公開者本人か否かを判定し、本人と判定した場合は、買物用マイページ30内に購入要望ボタン35を設定して表示し、その購入要望ボタン35が押下された場合には、欲しい物リスト33aの中から指定された希望商品を購入要望対象として、その購入要望対象を購入して欲しい旨を示す購入要望データを自動生成する共に、利用者によって指定された送信先(例えばメールアドレスが指定された場合は、ねだる相手の利用者端末6)に対して購入要望データを自動送信する機能を有している。
【0066】
また、購入要望データ送信手段17は、購入要望ボタン35の押下操作に応じて、購入要望相手登録手段19によって予め登録された登録者一覧リストの中から選択された相手の利用者端末をあて先として、上記購入要望データを自動送信する機能を有している。
【0067】
本実施の形態では、プレゼント通知データの送信と同様に、購入要望データの送信は、利用者情報として登録されているメールアドレスを用いた電子メール、フェースブック、又はツイッターを用いて行う形態としている。
【0068】
《購入要望対象決済制御手段18》
購入要望対象決済制御手段18は、ギブミー機能を実現するための第2の手段である。購入要望対象決済制御手段18では、購入要望データを送信した相手の利用者端末6から了解する旨の情報を受信した場合に、ねだる相手を購入者とし、購入要望対象を購入商品として、決済機関コンピュータ9を介してオンライン決済を実行する。決済は、例えばクレジットカード若しくは、携帯電話の利用料のどちらかからを指定して引き落としを行う。
【0069】
また、購入要望データ送信手段17は、いわゆる“なりすまし”を防止するための機能として、例えば、ギブミー機能を使って最初にギブミー(おねだり)の要求を受けたか否かをオンライン決済の前に判定し、相手に対する最初の要求と判定した場合は、購入要望対象をねだる元の利用者のなりすまし防止用画面としてねだる相手の認証情報の入力を促す画面を、購入要望対象をねだる元の利用者端末6の表示部に表示し、ねだる元の利用者端末6から入力した相手の認証情報(例えば生年月日又は電話番号)と利用者データベース4bから得た“ねだる相手の本人確認用情報”とが一致しない場合は、オンライン決済を実行せずに保留状態とする。そして、電子メールや電話で生年月日の確認を促し、ギブミー(おねだり)相手の生年月日等の認証情報が確認できて初めて承認とし、保留状態を解除して決済処理を実行する。なお、ネットモールの利用者として登録する場合に、生年月日や電話番号を入力するが、本人確認用情報として用いる情報は、公開するプロフィール33には表示しない様にしている。
【0070】
また、本実施の形態では、2回目以降のギブミー(おねだり)では、相手の生年月日等の入力は求めないが、注意を喚起する画面を表示して、ちゃんとおねだりされた商品が相手に届いたかどうかを確認する様に、利用者に注意を呼び掛ける形態としている。
【0071】
上述の“なりすまし”防止機能と“なりすまし”注意喚起機能は、前述のプレゼント機能も同様であり、更なる機能として、いやがらせ注文を阻止するために、プレゼントを相手にしたい利用者は前金で先に代金をカード決済して初めて、相手にプレゼントを贈る処理を実行する機能を有している。
【0072】
《購入要望相手登録手段19》
購入要望相手登録手段19は、ギブミー機能を実現するための第3の手段(付加的な手段)である。
【0073】
購入要望相手登録手段19では、利用者端末6からの登録要求に応じて、購入要望対象をねだる1以上の相手を指定するための画面を利用者端末6の表示部に表示し、相手を特定するための情報(本実施形態では、相手の「メールアドレス」、「フェースブック」のログイン情報、「ツイッター」のログイン情報)の入力を促す。なお、相手がフェースブックやツイッターの会員の場合でも全てを指定して登録する必要はなく、例えばメールアドレスを登録するだけで良い。 指定された相手の情報は、商品の購入をねだる相手を示す登録者一覧リストに登録され、欲しい物リストに関連付けて利用者データベース4bに登録される。前述の購入要望データ送信手段17では、登録者一覧リストが登録されている場合は、その登録者一覧リスト中から選択指定された相手(又は購入要望対象と対応付けて予め登録された相手)を購入要望データの先として決定し、登録者一覧リストが登録されていない場合は、例えば、ねだる相手を特定するための情報の入力を促す画面を表示し、指定された相手を購入要望データの先として決定するようにしている。
【0074】
《値引交渉対象決済制御手段20》
値引交渉対象決済制御手段20は、前述の「値引き決済機能」を実現するための手段である。
【0075】
値引交渉対象決済制御手段20では、購入予定の商品(例えば、カート投入ボタン34の操作に応じて仮想カートに入れられた購入予定商品)を値引き交渉対象として、前述の第2コミュニケーションサービスを用いた販売元店舗のオペレータとの間のコミュニケーションを通じて購入予定商品の値引き交渉が成立した際に、成立した値引情報をオペレータ端末7から受信して記憶すると共に、値引情報を受信し且つ買物用マイページ30にアクセス中の利用者端末6から購入指示がされたと判定した場合に、値引き情報に示される値引き額を減じた価格で値引き交渉対象を購入商品として、予め登録されている支払い形態に応じて、決済機関コンピュータ8を介してオンライン決済を実行する。
【0076】
本実施の形態では、値引き交渉の過程で、当該商品の販売元店舗のオペレータが、オペレータ端末7に表示される利用者の購入履歴などをオペレータ参照して値引き額を判断し、オペレータがサービスチケットを発行した後、利用者が決済時にサービスチケットのコードナンバーを入力することで、値引きされた価格での購入が可能になるようにしている。
【0077】
《感謝ポイント処理手段21》
感謝ポイント処理手段21は、前述のサンクスポイント機能を実現する手段であり、前述のように、相手の特定の行為に応じて感謝量を示す所定のポイントを相手のポイントに加算すると共に、そのポイントを感謝ポイント(サンクスポイント)として相手の買物マイページ(及び他のSNSにおける当人のウェブページ)のプロフィール表示欄内に設定して公開する機能を有している。
【0078】
ここで言う「相手の特定の行為」とは、第1コミュニケーションサービスの機能を用いて相手に質問し、その質問に相手が応えてくれた場合、プレゼント機能を使って相手から商品をプレゼンされた場合、ギブミー機能を使って相手に商品を買ってもらった場合を含み、感謝ポイント処理手段21は、例えば、例えば買物用マイページ30又はリンク先のページに設けられている“サンクスボタン”(図示せず)が押下された時点で、サンクスポイントの処理を実行するようにしている。あるいは、サンクスボタンを設けずに、質問に対する回答データを受けたと判定した時点、或いは、プレゼント機能やギブミー機能に関する決済が完了したと判定した時点で、サンクスポイントの処理を自動的に実行する形態としても良い。
【0079】
上述のような構成について、本発明に係る購入支援サーバ3aの主要な動作について、図4及び図5のフローチャートを参照して説明する。なお、既に説明した処理については説明を省略若しくは簡略化して説明する。
【0080】
先ず、利用者による商品の選択操作について説明する。
【0081】
利用者は、利用者端末6からサーバ3を通じてサーバネットモールシステムにログインし、ネットモール2内で販売される商品群の中から所望の商品を検索して選び、自分の欲しい物リストに登録する。また、欲しい物リストに登録した希望商品の購入を特定の相手にねだりたい場合は、利用者端末6から購入支援サーバ3aを通じて、ねだる相手を登録者一覧リストに登録する。一方、商品を誰かにプレゼントしたい場合は、ネットモール2内で販売される商品群の中から所望の商品を検索して選び、プレゼントする相手の買物用マイページにアクセスして、欲しい物リストの中から商品プレゼントを選択する。
【0082】
購入支援サーバ3aは、買物用マイページへのアクセス要求を利用者端末6から受けると(ステップS1)、アクセス元の利用者が買物用マイページの公開者本人か否かを利用者のログイン情報に基づいて判定し(ステップS2)、公開者本人と判定した場合は、買物用マイページ内に購入要望ボタン(“ギブミー”(おねだり)をするボタン)を設定し(ステップS3)、公開者本人でないと判定した場合は、買物用マイページ内にプレゼントボタン(プレゼントをするボタン)を設定する(ステップS4)。
【0083】
それと共に、購入支援サーバ3aは、欲しい物リストに希望商品が登録されているか否か(ステップS5)、商品購入履歴が利用者データベースに記録されているか否か(ステップS6)、及び、購入済商品に対する利用者のコメント情報が利用者データベースに記録されているか否か(ステップS7)をそれぞれ判定し、否でないと判定した場合は、それぞれ該当の情報(欲しい物リスト、購入済商品リスト、コメント情報)を利用者データベースから得て、それらの情報を公開者本人の個人名及び個人画像の情報とともに買物用マイページ内(プロフィールの表示領域内)に設定し(ステップS8)、その買物用マイページをアクセス元の利用者端末6の表示部に表示する(ステップS9)。
【0084】
そして、購入支援サーバ3aは、買物用マイページの公開者本人による第1コミュニケーションサービスの利用要求を利用者端末6から受けた場合(ステップS10でYesの場合)は、利用者同士の情報交換によるコミュニケーション処理の制御を実行し(ステップS11)、買物用マイページの公開者本人による第2コミュニケーションサービスの利用要求を利用者端末6から受けた場合(ステップS12でYesの場合)には、公開者本人と販売元店舗のオペレータとの間で値引き交渉を含むコミュニケーション処理の制御を実行する(ステップS13)。
【0085】
また、プレゼントボタンが押下された場合(図5のステップS14でYesの場合)には、購入支援サーバ3aは、買物用マイページの公開者本人宛にプレゼント通知メールを送信し(ステップS15)、本人の了解を得た場合(ステップS16でYesの場合)にそのプレゼントを承認し(ステップS17)、プレゼントボタンを押下した利用者(=アクセス元の利用者)を購入者としてプレゼント商品の決済処理及びプレゼント相手(=買物用マイページの公開者本人)の住所への配送手続に関する処理を実行する(ステップS18)。
【0086】
なお、プレゼント機能やギブミー機能を利用する場合は、本実施形態では、いやがらせ注文を阻止するために、前金で先に代金が支払われていることを前提とした実施形態とするのが好ましい。その場合、上記決済処理は、プレゼントボタンが押下された時点で、当該商品の決済が完了しているか否かを、例えば決済完了通知を決済機関コンピュータ8から受信しているか否かによって判定し、決済が完了していないと判定した場合は、そのプレゼントを承認しない形態(ステップS15〜S18の処理を実行しない形態)となる。
【0087】
一方、購入要望ボタンが押下された場合(ステップS19でYesの場合)には、購入支援サーバ3aは、欲しい物リストの中から選択された希望商品を対象として、登録者一覧リストの中から選択された相手宛に当該希望商品の購入要望メールを送信する。なお、登録者一覧リストは、欲しい物リスト内の希望商品とねだる相手との対応関係を利用者が予め登録する形態としても良い。その場合には、利用者による選択操作は不要であり、利用者が購入要望ボタンを押下するだけで、購入支援サーバ3aが当該希望商品に対応する相手宛に当該希望商品の購入要望メールを自動送信する(ステップS20)、購入要望メールを受けた相手から了解(返信メールでの了解等)を得た場合(ステップS21でYesの場合)には、購入支援サーバ3aはその購入要望(おねだり)を承認し(ステップS22)、相手を購入者として公開者本人の希望商品の決済処理を実行すると共に、公開者本人(=アクセス元の利用者)の住所への配送手続に関する処理を実行する(ステップS23)。
【0088】
また、第2コミュニケーションサービスを利用した値引き交渉でその交渉が成立し(ステップS24)、利用者端末から購入指示を受けた場合には(ステップS25でYesの場合)、値引きした価格での決済処理を決済機関コンピュータ8との間で実行する(ステップS26)。
【0089】
また、第1コミュニケーションサービスの機能を用いて相手に質問してその回答を相手から受けた場合、プレゼント商品が届いた場合、相手にねだった商品が届いた場合など、感謝に値する特定の行為を相手がした場合には、利用者が前述の“サンクスボタン”を押下する。購入支援サーバ3aは、その押下操作(画面上でのクリック操作)がされた場合に、ポイント対象の行為を相手が行ったものと判定(相手の行為をポイント対象として認知)し(ステップS27でYesの場合)、それらの相手の行為に応じたポイント(例えば特定の行為毎に“サンクスボタン”を設けた実施形態では、重み付けした異なる量のポイント)を相手の感謝ポイントの値に加算し(ステップS28)、その感謝ポイントを相手のマイページのプロフィール表示欄内に設定して公開し(ステップS29)、その後、ステップS10に戻って処理(通常の購入処理を含む)を繰り返し、ログオフの要求により、購入支援サーバ3aでの購入支援処理を終了する。
【0090】
なお、上述した実施の形態においては、実名,個人画像,プロフィールの情報を公開する利用者固有のウェブページとしては、カート投入ボタンが設けられている買物用マイページを使用した場合を例として説明したが、情報公開するウェブページは、ネットモールでの商品購入時に利用されるウェブページであれば良い。
【0091】
また、上述した実施の形態においては、複数の仮想店舗が軒を連ねるネットモールに適用する場合を例として説明したが、ネットモールに開設される仮想店舗の数は、2以上に限定されるものではなく、1つであっても良い。
【符号の説明】
【0092】
1 ネットモールシステム
2 ネットモール
2a 仮想店舗
3 サーバ
3a 購入支援サーバ
4 データベース
4a マスターデータベース
4b 利用者データベース
5 ネットワーク
6 利用者端末
7 オペレータ端末
8 決済機関コンピュータ
9 配送管理コンピュータ
11 マイページ公開制御手段
12 コミュニケーション制御手段
13 希望商品登録手段
14 購入履歴記録手段
15 プレゼント通知データ送信手段
16 プレゼント対象決済制御手段
17 購入要望データ送信手段
18 購入要望対象決済制御手段
19 購入要望相手登録手段
20 値引交渉対象決済制御手段
21 感謝ポイント処理手段
30 買物用マイページ
31 実名
32 個人画像
33 プロフィール
33a 欲しい物リスト
33b 購入済商品リスト
34 カート投入ボタン
35 購入要望ボタン(ギブミーボタン)
36 プレゼントボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の仮想店舗が軒を連ねるネットモールを提供するネットモールシステムにおいて、
利用者の公開許諾を得た実名と本人識別が可能な個人画像とプロフィールとを含む利用者情報を前記利用者の認証情報と対応付けて記憶する利用者データベースと、
各利用者に対して前記ネットモールにおける商品の購入を支援する購入支援サーバと、を備え、
前記購入支援サーバは、
前記ネットモールで商品を購入する際に使用する利用者固有の買物用マイページ内に、前記実名及び前記個人画像とともに前記プロフィールを設定し、その買物用マイページを前記各利用者から閲覧できるように公開すると共に、その公開の際に前記買物用マイページのアクセス元がその買物用マイページの公開者本人の場合と公開者本人以外の場合とで前記買物用マイページの公開内容を異ならせるマイページ公開制御手段と、
少なくとも前記実名及び前記個人画像の公開を条件としたコミュニケーションサービスで且つ、前記買物用マイページ内又はそのページにリンクされるページ内に設けられたコミュニケーション領域を通じて購入予定商品及び販売元店舗に関する利用者同士の情報交換によるコミュニケーションが可能な第1コミュニケーションサービスを実行する機能を有するコミュニケーション制御手段と、
前記公開者本人が欲しい1以上の希望商品で且つ公開/非公開がその設定画面を通じて商品毎に指定された希望商品を前記利用者データベースに登録する希望商品登録手段と、を備え、更に、
前記マイページ公開制御手段は、前記買物用マイページのアクセス元が前記公開者本人の場合には、本人専用の操作ボタンと前記希望商品登録手段により登録されている全ての希望商品を設定した欲しい物リストとを前記買物用マイページ内に自動的に設定して表示する一方、アクセス元が前記公開者本人以外の場合には、本人以外専用の操作ボタンと前記希望商品登録手段による登録時に前記公開の指定がされている希望商品のみを設定した欲しい物リストとを前記買物用マイページ内に自動的に設定して表示することを特徴とするネットモールシステム。
【請求項2】
前記購入支援サーバは、
前記本人以外専用の操作ボタンであるプレゼントボタンが押下された場合には、前記アクセス元の利用者をプレゼント元の利用者,前記買物用マイページの公開者である利用者をプレゼント先の利用者,及び,前記欲しい物リストの中から選択された希望商品又は前記買物用マイページ内に設けられたカート投入ボタンの操作により仮想カートに入れられた購入予定商品をプレゼント対象として、そのプレゼント対象をプレゼントしようとしている人がいる旨を示すプレゼント通知データを自動生成すると共に、生成したプレゼント通知データを前記プレゼント先の利用者の利用者端末に送信するプレゼント通知データ送信手段と、
前記プレゼント通知データの送信前に又は前記プレゼント先の利用者の利用者端末から了解する旨の情報を受信した後に、前記プレゼント元の利用者を購入者として前記プレゼント対象のオンライン決済を実行させるプレゼント対象決済制御手段と、を更に有することを特徴とする請求項1に記載のネットモールシステム。
【請求項3】
前記プレゼント通知データ送信手段は、前記プレゼント通知データの送信前に、前記プレゼント元の利用者の実名を非通知とするか否かの指示情報を前記プレゼント元の利用者の利用者端末から入力し、非通知が指示されている場合には、前記プレゼント元の利用者の実名を伏せて前記プレゼント通知データを送信する機能を有することを特徴とする請求項2に記載のネットモールシステム。
【請求項4】
前記購入支援サーバは、
前記本人専用の操作ボタンである購入要望ボタンが押下された場合には、前記欲しい物リストの中から指定された希望商品を購入要望対象として、その購入要望対象を購入して欲しい旨を示す購入要望データを自動生成する共に、前記購入要望対象の購入をねだる相手の利用者端末に前記購入要望データを送信する購入要望データ送信手段と、
前記相手の利用者端末から了解する旨の情報を受信した場合に、前記相手を購入者として前記購入要望対象のオンライン決済を実行させる購入要望対象決済制御手段と、を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のネットモールシステム。
【請求項5】
前記購入要望対象決済制御手段は、前記購入要望対象のオンライン決済の前に、前記購入要望対象をねだる元の利用者のなりすまし防止用画面として前記ねだる相手の認証情報の入力を促す画面を、前記ねだる元の利用者端末の表示部に表示し、前記ねだる元の利用者端末から入力した相手の認証情報と、前記利用者データベースから得た前記ねだる相手の本人確認用情報とが一致しない場合は、前記オンライン決済を実行せずに保留状態とすることを特徴とする請求項4に記載のネットモールシステム。
【請求項6】
前記購入支援サーバは、
前記購入要望対象をねだる1以上の相手を示す登録者一覧リストを前記欲しい物リストに関連付けて前記利用者データベースに登録する購入要望相手登録手段を更に有し、
前記購入要望データ送信手段は、前記登録者一覧リストの中から選択された相手の利用者端末に対して前記購入要望データを自動送信することを特徴とする請求項4又は5に記載のネットモールシステム。
【請求項7】
前記購入支援サーバは、前記利用者が前記ネットモールで購入した商品を商品毎に公開/非公開の識別情報に対応付けて前記利用者データベースに商品購入履歴として記録する購入履歴記録手段を更に有し、
前記マイページ公開制御手段は、前記商品購入履歴が記録されていると判定した場合には前記商品購入履歴内の商品群の中から前記公開の識別情報に対応付けられた商品のデータを抽出すると共に、抽出した商品の一覧を購入済商品リストとして前記プロフィールの表示領域内に設定した後に前記買物用マイページをアクセス元の利用者端末の表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のネットモールシステム。
【請求項8】
前記購入履歴記録手段は、前記商品購入履歴に記録された購入済商品に関する利用者のコメントを前記利用者データベースに記録する機能を有し、
前記マイページ公開制御手段は、前記商品購入履歴が記録されていると判定した場合には、前記利用者データベースから得た前記コメントを前記買物用マイページ内又はそのページにリンクされるページ内に設定して前記各利用者から閲覧できるように公開する機能を有することを特徴とする請求項7に記載のネットモールシステム。
【請求項9】
前記コミュニケーション制御手段は、前記コミュニケーション領域を通じて、前記買物用マイページにアクセス中の本人と前記購入予定商品の販売元店舗のオペレータとの間で前記購入予定商品に関するコミュニケーションが可能な第2コミュニケーションサービスを実行する機能を更に有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のネットモールシステム。
【請求項10】
前記購入支援サーバは、
前記買物用マイページ内に設けられたカート投入ボタンの操作に応じて仮想カートに入れられた購入予定商品を値引き交渉対象として、前記第2コミュニケーションサービスを用いた前記販売元店舗のオペレータとの間のコミュニケーションを通じて前記購入予定商品の値引き交渉が成立した際に、成立した値引き情報を前記オペレータの端末から受信して記憶すると共に、前記値引き情報を受信し且つ前記買物用マイページにアクセス中の利用者端末から購入指示がされたと判定した場合に、前記値引き情報に示される値引き額を減じた価格で前記値引き交渉対象のオンライン決済を実行させる値引交渉対象決済制御手段を更に有することを特徴とする請求項9に記載のネットモールシステム。
【請求項11】
前記購入支援サーバは、
前記第1コミュニケーションサービスの機能を用いて質問した相手から回答を受けた場合を含む相手の特定の行為に応じて、相手に対する感謝量を示すポイントを相手のポイントに加算すると共に、加算したポイントを感謝ポイントとして相手の買物マイページのプロフィール表示欄内に前記感謝ポイントを掲載する感謝ポイント処理手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のネットモールシステム。
【請求項12】
前記第1コミュニケーションサービスは、前記ネットモールの会員同士による電子掲示板を用いたコミュニケーションサービスの他に、他のSNSサイトのコミュニケーション領域を通じたコミュニケーションサービスを含むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のネットモールシステム。
【請求項13】
前記他のSNSサイトは、フェースブック(登録商標)及びツイッター(登録商標)のサイトを含むことを特徴とする請求項12に記載のネットモールシステム。
【請求項14】
前記第2コミュニケーションサービスは、チャットによるコミュニケーションサービスである請求項9又は10に記載のネットモールシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2013−109757(P2013−109757A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−235245(P2012−235245)
【出願日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【分割の表示】特願2011−253144(P2011−253144)の分割
【原出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(511281914)