説明

問い合わせシステム、情報処理装置、問い合わせ方法及びプログラム

【課題】ユーザが所望の対象について簡易な手順で問い合わせできるようにする。
【解決手段】ユーザ端末は、Webブラウザ、ユーザが問い合わせしたいときに操作する問い合わせボタン、ユーザ端末の各機能と連携して動作するエージェントソフトを有する。連絡帳サーバは、企業のWebページのURLと、その企業の問い合わせ先を示す問い合わせ先情報とを対応付けて記憶している。ユーザ端末は、エージェントソフトが起動しているときに、ユーザがWebブラウザにより所定のWebページを閲覧中に問い合わせボタンの操作を行うと、エージェントソフトにより閲覧中のWebページのURLを示すURL情報を連絡帳サーバヘ送信する。連絡帳サーバは、URL情報のURLに対応付けられている問い合わせ先情報を検索し、その問い合わせ先情報をユーザ端末へ送信する。ユーザ端末は、エージェントソフトにより問い合わせ先情報を基に問い合わせ動作を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが端末を用いた通信により所望の問い合わせを行うための問い合わせシステム、情報処理装置、問い合わせ方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯電話やパソコン等の端末のユーザが、それら端末の通信機能を用いて例えばインターネットに接続し、Webサイトを閲覧することで、様々な情報を取得できる環境が整っている。
【0003】
このような環境においては、ユーザが、任意のWebサイトを閲覧している際に、そのWebサイトに開示されている情報に興味を持ち、その情報について問い合わせたい場合がある。その場合、閲覧しているWebサイトから、問い合わせ先が開示されているWebページを探すことになる。また、ユーザが、所定の企業が提供する商品やサービスを利用していて、その商品やサービスについて問い合わせたい場合がある。その場合も、問い合わせたい商品やサービスを提供している企業のWebサイトから、問い合わせ先が開示されているWebページを探すことになる。
【0004】
しかし、Webサイトによっては問い合わせ先が開示されているWebページがなかったり、又は、問い合わせ先が開示されているWebページが見つけにくくなっていたりすることが多い。よって、問い合わせを行いたいユーザにとっては、問い合わせ先が分からなかったり、問い合わせ先を見つけるまでの操作が煩雑であったりするので、不便であった。
【0005】
また、問い合わせ先が開示されているWebページが見つかった場合でも、その後の問い合わせの手順は、ユーザにとって手間がかり、面倒である。すなわち、開示されている問い合わせ先が電話番号である場合、ユーザは、例えば、そのWebページを見ながら電話をかけたり、又は、電話番号をメモしておき、後でそのメモを見て電話をかけたりすることになる。また、例えば、開示されている問い合わせ先がメールアドレスである場合は、そのWebページからメールアドレスをコピーし、別途起動したメールソフトのメール作成画面にペーストしたり、又は、メールアドレスをメモしておき、後でそのメモを見てメールソフトのメール作成画面において入力したりすることになる。
【0006】
本発明に関連する技術として、例えば特許文献1に開示されているものがある。この特許文献1の技術では、問い合わせ先が不明である場合でも、ユーザが、問い合わせ対象としての商品に付されている符号を特定することで、その商品に関する情報を取得できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−041634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1の技術では、商品を特定するための符号の入力が必要であるので、ユーザにとってはその入力操作の手間がかかり、面倒である。また、上記符号の入力が必須条件であることから、特許文献1の技術では、商品に符号が付されていない場合やユーザが符号又は商品自体を紛失した場合、あるいは、上述したように閲覧中のWebサイトに開示されている任意の情報について問い合わせたい場合などにおいては、問い合わせ対象を特定できないので、ユーザは問い合わせを行うことはできない。また、特許文献1の技術では、問い合わせ先としてホームページアドレスが通知された後、ユーザがそのホームページアドレスを入力する手間がかかり、面倒である。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ユーザが所望の対象について問い合わせを行いたい場合に、簡易な手順で問い合わせを行うことができる問い合わせシステム、情報処理装置、問い合わせ方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる目的を達成するために、本発明の問い合わせシステムは、ユーザによって使用されるユーザ端末と、事業者によって管理、運営される連絡帳サーバとの間でネットワーク通信を可能とする問い合わせシステムであって、ユーザ端末は、Webブラウザと、ユーザが問い合わせを行いたいときに操作する問い合わせボタンと、ユーザ端末の各機能と連携して動作するエージェントソフトと、を有しており、連絡帳サーバは、所定の企業により提供されているWebページのURLと、当該企業における問い合わせ先を示す問い合わせ先情報とを対応付けて記憶しており、ユーザ端末は、エージェントソフトが起動しているときに、ユーザがWebブラウザにより所定のWebページを閲覧中に問い合わせボタンの操作を行うと、エージェントソフトにより、閲覧中のWebページのURLを示すURL情報を連絡帳サーバヘ送信し、連絡帳サーバは、URL情報が示すURLに対応付けられている問い合わせ先情報を検索し、検索した問い合わせ先情報をユーザ端末へ送信し、ユーザ端末は、エージェントソフトにより、問い合わせ先情報に基づいて問い合わせ動作を行うことを特徴とする。
【0011】
本発明の情報処理装置は、本発明の問い合わせシステムで用いられる、ユーザ端末、連絡帳サーバ、ユーザ管理サーバのいずれかであることを特徴とする。
【0012】
本発明の問い合わせ方法は、ユーザによって使用されるユーザ端末と、当該ユーザ端末とネットワーク通信が可能であり、事業者によって管理、運営される連絡帳サーバとを用いて行う問い合わせ方法であって、ユーザ端末には、Webブラウザと、ユーザが問い合わせを行いたいときに操作する問い合わせボタンと、ユーザ端末の各機能と連携して動作するエージェントソフトと、が備えられており、連絡帳サーバには、所定の企業により提供されているWebページのURLと、当該企業における問い合わせ先を示す問い合わせ先情報とが対応付けて記憶されており、ユーザ端末は、エージェントソフトが起動しているときに、ユーザがWebブラウザにより所定のWebページを閲覧中に問い合わせボタンの操作を行うと、エージェントソフトにより、閲覧中のWebページのURLを示すURL情報を連絡帳サーバヘ送信し、連絡帳サーバは、URL情報が示すURLに対応付けられている問い合わせ先情報を検索し、検索した問い合わせ先情報をユーザ端末へ送信し、ユーザ端末は、エージェントソフトにより、問い合わせ先情報に基づいて問い合わせ動作を行うことを特徴とする。
【0013】
本発明のプログラムは、ユーザによって使用され、Webブラウザと、ユーザが問い合わせを行いたいときに操作する問い合わせボタンとを備えたユーザ端末に実行させるプログラムであって、ユーザ端末に、ユーザがWebブラウザにより所定のWebページを閲覧中に問い合わせボタンの操作を行うと、閲覧中のWebページのURLを示すURL情報を連絡帳サーバヘ送信する処理と、所定の企業により提供されているWebページのURLと、当該企業における問い合わせ先を示す問い合わせ先情報とが対応付けて記憶されている連絡帳サーバから、URL情報が示すURLを基に検索された問い合わせ先情報を受信する処理と、連絡帳サーバから受信した問い合わせ先情報に基づいて問い合わせ動作を行う処理と、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザが所望の対象について問い合わせを行いたい場合に、簡易な手順で問い合わせを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る問い合わせシステムの構成例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る問い合わせシステムの動作例1を示すシーケンスチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係る問い合わせシステムの動作例2を示すシーケンスチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係る問い合わせシステムの動作例3を示すシーケンスチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に係る問い合わせシステムの動作例4を示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための形態(実施形態)について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
まず、本発明の一実施形態である問い合わせシステムの構成について説明する。図1に示すように、本実施形態の問い合わせシステムは、ユーザ、とりまとめ事業者(以下、事業者という)、企業によって成り立つ。ユーザは、ユーザ端末1を用いて所望の問い合わせを行う。事業者は、ユーザと企業をとりまとめ、問い合わせシステムを運営する。企業は、所定の商品やサービスを提供し、それらの情報をWebサイト等で開示している。なお、企業は、私企業に限らず、公的な機関や団体等も含む。また、図1では、ユーザ及び企業を1つずつしか図示していないが、実際には複数存在する。
【0018】
ユーザ端末1は、ユーザによって使用される情報処理装置である。その例としては、携帯型の端末(例えば携帯電話)や、据え置き型の端末(例えばデスクトップパソコン)等が挙げられる。
【0019】
ユーザ端末1は、図1に示すように、Webブラウザ10、電話機能11、メール機能12、問い合わせボタン13、エージェントソフト14を有する。Webブラウザ10は、インターネット上で提供されるWebサイトを閲覧するためのアプリケーションソフトである。電話機能11は、電話(音声通話)を行う機能である。この電話機能11は、ユーザ端末1が例えば携帯電話の場合は、公衆電話回線(携帯電話通信網)を介した電話機能であり、ユーザ端末1が例えばパソコン等の場合は、インターネット回線を介した電話機能である。メール機能12は、電子メールの作成、編集及び送受信を行う機能である。
【0020】
問い合わせボタン13は、ユーザが所望の問い合わせを行いたいときに操作(例えば押下)するボタンである。この問い合わせボタン11は、ハードウェアとしてユーザ端末1の表面に備えられてもよいし、あるいは、ソフトウェアとしてWebブラウザ10の画面上(例えばツールバー)に備えられてもよい。ハードウェアとしてユーザ端末1に備えられる場合は、専用のボタンとして配置されてもよいし、又は、ユーザ端末1に元々備えられる既存のボタンやキー(例えばテンキー)に割り当てられてもよい。この割り当ては、エージェントソフト14が提供する問い合わせボタン設定機能において、ユーザが予め行うものとする。
【0021】
また、問い合わせボタン13としては、ユーザが電話機能11を用いて問い合わせを行いたいときに操作する電話問い合わせボタンと、ユーザがメール機能12を用いて問い合わせを行いたいときに操作するメール問い合わせボタンとが備えられる。
【0022】
エージェントソフトは、Webブラウザ10、電話機能11、メール機能12と連携して動作するアプリケーションソフトである。その主な機能としては、ユーザによる問い合わせボタン11の操作を検出する機能、連絡帳サーバ3及びユーザ管理サーバ4とネットワーク通信を行う機能、電話機能11に対して発呼を行わせる機能、メール機能12に対してメール作成画面を起動させる機能、問い合わせボタン11を既存のボタンやキーに割り当てる機能(上記問い合わせボタン設定機能)などが挙げられる。これらの各機能についての詳細は、問い合わせシステムの動作の説明にて後述する。
【0023】
なお、図1には図示していないが、ユーザ端末1は、所定の情報(例えばWebサイト)を表示する表示手段、ユーザによる操作が行われる操作手段、Webブラウザ10やエージェントソフト14等のアプリケーションソフトのプラットフォームとなるオペレーティングシステム(OS)、アプリケーションソフトやOSを実行するためのCPU(Central Processing Unit)や作業用メモリなどを備える。また、ユーザ端末1は、所定の情報を記憶する記憶手段(不揮発性メモリ)を備えてもよい。
【0024】
連絡帳サーバ2は、事業者によって管理、運営されるサーバである。連絡帳サーバ2は、企業のWebコンテンツサーバ6により提供されているWebサイト(Webページ)のURLと、その企業における問い合わせ先を示す問い合わせ先情報とを対応付けて記憶している。問い合わせ先情報は、例えば、図1に示す企業の問い合わせセンタ8の電話番号及びメールアドレスである。URLと問い合わせ先情報は、予め企業によって申請されるものとする。
【0025】
ユーザ管理サーバ3は、事業者によって管理、運営されるサーバである。ユーザ管理サーバ3は、ユーザの属性を示すユーザ属性情報と、ユーザによって行われた問い合わせの結果を示す問い合わせ結果情報とを対応付けて記憶している。ユーザ属性情報は、予めユーザによって申請される情報であり、その内容としては、例えば、ユーザの名前、年齢、性別、住所、電話番号、メールアドレス、利用している商品やサービス等が挙げられる。また、ユーザ属性情報には、この情報自体(ユーザ自身)を識別可能なユーザ識別情報が割り当てられている。問い合わせ結果情報は、ユーザによって問い合わせが行われた後で事業者又は企業から申請される情報であり、その内容としては、例えば、ユーザによって行われた問い合わせの主旨、その問い合わせに対する事業者又は企業の回答等が挙げられる。
【0026】
個人ポータルサーバ4は、事業者によって管理、運営されるサーバである。個人ポータルサーバ4は、ユーザ端末1からのアクセスを受け、当該ユーザの個人ポータルを提供する。個人ポータルサーバ4は、ユーザ管理サーバ3から受信した問い合わせ結果情報に関する内容を反映させるように個人ポータルを構成する。
【0027】
例外問い合わせセンタ5は、事業者によって運営され、人員(オペレータ)が配置される組織である。例外問い合わせセンタ5は、ユーザが具体的な問い合わせ先が不明であるときの問い合わせ先となる。例外問い合わせセンタ5では、ユーザからユーザ端末1の電話機能11又はメール機能12により問い合わせを受けると、オペレータが電話又はパソコンを用いて応対を行う。そして、オペレータは、ユーザからの問い合わせに応じて適切な回答を返す。ユーザへの応対を終えると、オペレータは、ユーザとのやり取りをまとめ、それを問い合わせ結果情報としてパソコンからユーザ管理サーバ3へ送信し、登録する。
【0028】
Webコンテンツサーバ6は、企業によって管理、運営されるサーバである。Webコンテンツサーバ6は、企業のWebサイト(Webページ)を提供する。このWebサイトでは、例えば、企業が取り扱っている商品やサービスの情報が開示される。
【0029】
問い合わせ結果情報受信サーバ7は、企業によって管理、運営されるサーバである。問い合わせ結果情報受信サーバ7は、ユーザ管理サーバ3から随時配信される問い合わせ結果情報及びユーザ属性情報を受信し、蓄積する。この問い合わせ結果情報及びユーザ属性情報は、他企業に対して行われた問い合わせに関するものであってもよい。但しその場合、ユーザ属性情報には、名前、住所、電話番号、メールアドレスなどの重要な事項は含まれない。
【0030】
問い合わせセンタ8は、企業によって運営され、人員(オペレータ)が配置される組織である。問い合わせセンタ8は、ユーザがその企業の商品やサービスについて問い合わせたいときの問い合わせ先となる。問い合わせセンタ8では、ユーザからユーザ端末1の電話機能11又はメール機能12により問い合わせを受けると、オペレータが電話又はパソコンを用いて応対を行う。そして、オペレータは、ユーザからの問い合わせに応じて適切な回答を返す。ユーザへの応対を終えると、オペレータは、ユーザとのやり取りをまとめ、それを問い合わせ結果情報としてパソコンからユーザ管理サーバ3へ送信し、登録する。
【0031】
次に、以上のように構成された本実施形態の問い合わせシステムの動作について、詳細に説明する。
【0032】
まず、本実施形態の問い合わせシステムを利用する前の準備段階の動作について説明する。
【0033】
企業は、事業者によって運営される本実施形態の問い合わせシステムに加盟したい場合、自社のWebページ(Webコンテンツサーバ6で提供しているWebページ)のURLと、自社における問い合わせ先を示す問い合わせ先情報(問い合わせセンタ8の電話番号及びメールアドレス)を、事業者に申請する。事業者は、企業からの申請を受けると、申請されたURLと問い合わせ先情報を対応付けて、連絡帳サーバ2に登録する。
【0034】
ユーザは、ユーザ端末1にエージェントソフト14がインストールされていない場合、インターネット又は記録媒体からインストールを行う。
【0035】
また、ユーザは、エージェントソフト14を起動し、エージェントソフト14と、電話機能11及びメール機能12とを関連付ける設定(以下、関連付け設定という)を行う。例えばユーザ端末1が携帯電話である場合、この関連付け設定により、エージェントソフト14が公衆電話回線網(携帯電話通信網)を介した電話機能及びメール機能と連携するようになる。また、例えばユーザ端末1がパソコンである場合、この関連付け設定により、エージェントソフト14がインターネット網を介した電話機能(インターネット電話ソフト)及びメール機能(メーラー)と連携するようになる。
【0036】
また、ユーザは、問い合わせボタン13が専用のボタンとしてユーザ端末1に備えられていない場合、エージェントソフト14を起動し、上記問い合わせボタン設定機能を用いて、既存のキーやボタンの中から所望のものを選び、問い合わせボタン13として割り当てる。このとき、電話問い合わせボタン及びメール問い合わせボタンの2つが割り当てられる。なお、Webブラウザ10の画面上に問い合わせボタン13を設定したい場合は、例えばWebブラウザ10のプラグインをインストールすることで、電話問い合わせボタン及びメール問い合わせボタンの2つがWebブラウザ10の画面上に設定され、表示される。
【0037】
以上が準備段階の動作である。次に、図2を参照して、本実施形態の問い合わせシステムの動作例1について説明する。
【0038】
ユーザは、ユーザ端末1において、エージェントソフト14及びWebブラウザ10を起動し、所望のWebページ(Webコンテンツサーバ6から配信されている)を閲覧する(S1)。
【0039】
ここで、ユーザが、閲覧中のWebページに開示されている商品やサービスに興味を持ち、それについて企業に問い合わせたいとする。ユーザは、閲覧中のWebページを開いたまま、問い合わせボタン13を操作する(S2)。このとき、ユーザは、電話で問い合わせたい場合は電話問い合わせボタンを操作し、メールで問い合わせたい場合はメール問い合わせボタンを操作する。
【0040】
ユーザにより問い合わせボタン13が操作されると、エージェントソフト14は、以下のように動作する。例えば問い合わせボタン13がユーザ端末1に物理的なボタンとして備えられている場合、エージェントソフト14は、問い合わせボタン13のうち電話問い合わせボタン又はメール問い合わせボタンのどちらが操作されたかを検出し、その検出結果を示す操作情報を生成するとともに、Webブラウザ10から閲覧中のWebページのURLを示すURL情報を取得する。この場合では、エージェントソフト14は、問い合わせボタンの操作を直接検出することになる。一方、例えば問い合わせボタン13がWebブラウザ10の画面上に表示されて備えられている場合、エージェントソフト14は、問い合わせボタン13のうち電話問い合わせボタン又はメール問い合わせボタンのどちらが操作されたかを示す操作情報と、閲覧中のWebページのURLを示すURL情報とを、Webブラウザ10から取得する。この場合では、エージェントソフト14は、問い合わせボタンの操作を間接的に(Webブラウザ10からの操作情報の取得により)検出することになる。
【0041】
そして、エージェントソフト14は、Webブラウザ10から取得したURL情報を、ネットワーク(インターネット)を介して連絡帳サーバ3へ送信する(S3)。なお、エージェントソフト14は、操作情報は一時的に保持しておく。
【0042】
連絡帳サーバ2は、ユーザ端末1からURL情報を受信する(S4)。
【0043】
次に、連絡帳サーバ2は、受信したURL情報が示すURLに対応付けられている問い合わせ先情報を検索する(S5)。上記URLのWebページを提供している企業により予め申請された問い合わせ先情報(問い合わせセンタ8の電話番号及びメールアドレス)が検索されることになる。
【0044】
次に、連絡帳サーバ2は、検索した問い合わせ先情報を、ネットワーク(インターネット)を介してユーザ端末1へ送信する(S6)。ここでは例として、電話番号及びメールアドレスの両方が送信されるとする。
【0045】
エージェントソフト14は、連絡帳サーバ2から問い合わせ先情報を受信する(S7)。
【0046】
エージェントソフト14は、先に一時的に保持しておいた操作情報の内容と、予めユーザにより行われた関連付け設定の内容とに基づいて、受信した問い合わせ先情報としての電話番号又はメールアドレスを選択し、選択した方を用いて問い合わせ動作を行う(S8)。
【0047】
ここで、S8の動作の詳細について説明する。例えば、操作情報の内容が「電話問い合わせボタンの操作」であり、関連付け設定の内容が「公衆電話回線網(携帯電話通信網)を介した電話機能」であれば、エージェントソフト14は、電話番号を選択し、電話機能11に対して、選択した電話番号を基に発呼を行うように指示する。この指示を受けると、電話機能11は、公衆電話回線網(携帯電話通信網)を介して問い合わせセンタ8へ発呼を行う。また、例えば、操作情報の内容が「電話問い合わせボタンの操作」であり、関連付け設定の内容が「インターネット網を介した電話機能」であれば、エージェントソフト14は、メールアドレスを選択し、電話機能11に対して、選択したメールアドレスを基に発呼を行うように指示する。この指示を受けると、電話機能11は、インターネット網を介して問い合わせセンタ8に発呼を行う。また、例えば、操作情報の内容が「メール問い合わせボタンの操作」であり、関連付け設定の内容が「メール機能」であれば、エージェントソフト14は、メールアドレスを選択し、メール機能12に対し、選択したメールアドレスをアドレス欄に入力したメール作成画面を表示するように指示する。この指示を受けると、メール機能12は、問い合わせセンタ8のメールアドレスをアドレス欄に入力した状態のメール作成画面(本文は未入力)を表示する。
【0048】
以上のことから、ユーザがWebページを閲覧中に電話問い合わせボタンを操作した場合は、自動的に問い合わせセンタ8へ電話がかかることになる。また、ユーザがWebページを閲覧中にメール問い合わせボタンを操作した場合は、自動的に問い合わせセンタ8のメールアドレスが入力されたメール作成画面が表示される。この場合ユーザは、メール作成画面において問い合わせたい内容を本文として入力し、送信ボタンを押下すると、問い合わせセンタ8へメールが送信されることになる。そして、問い合わせセンタ8のオペレータは、ユーザ端末1から着信した電話又はメールに対して、適切な回答を返す。
【0049】
よって、本実施形態の動作例1によれば、以下の効果を奏する。ユーザは、電話及びメールのいずれの手段を用いるにしても、問い合わせ先を調べることがないので、問い合わせ先を調べる手間や調べた後の手間(メモ等)が省け、簡単な手順で問い合わせを行うことができる。また、ユーザは、問い合わせたい対象を特定するための情報(例えば特許文献1の符号など)を予め入力する必要もないので、その手間が省けて簡単な手順で問い合わせができるとともに、そのような情報をユーザが知らなくても、又は、そのような情報を持たない対象についても問い合わせを行うことができる。
【0050】
次に、図3を参照して、本実施形態の問い合わせシステムの動作例2について説明する。動作例2の準備段階の動作は、上記動作例1で説明したものと同様であるが、それに加えて以下の準備が予め必要になる。
【0051】
ユーザは、図3の動作例2を開始する前に、事業者に対し、ユーザ属性情報を申請する。ユーザ属性情報は、上述したように、例えば、ユーザの名前、年齢、性別、住所、電話番号、メールアドレス、利用している商品やサービス等が挙げられる。事業者は、ユーザからその申請を受けると、申請されたユーザ属性情報に対し、この情報自体(ユーザ自身)を識別可能なユーザ識別情報を割り当てて、ユーザ管理サーバ3に登録する。これにより、ユーザ管理サーバ3において、ユーザ識別情報とユーザ属性情報とが対応付けられて記憶される。また、事業者は、割り当てたユーザ識別情報をユーザに通知する。ユーザ識別情報は、例えば複数の文字から成る文字列(ID)が挙げられる。ユーザは、通知されたユーザ属性情報をユーザ端末1の記憶手段に登録しておいてもよいし、あるいは、問い合わせシステムを利用する際にアカウントとして入力するようにしてもよい。入力する手間を省きたい場合は、予めユーザ端末1に記憶させておく方が好ましい。以上の準備が完了した後で、図3の動作例2は実施される。
【0052】
図3のS11、S12は、上記動作例1における図2のS1、S2と同様であるので説明を省略する。
【0053】
図3のS13において、ユーザにより問い合わせボタン13が操作されると、エージェントソフト14は、URL情報の取得及び操作情報の生成又は取得を行うが、これらも上記動作例1の図2のS3と同様であるので説明を省略する。但し、本動作例2では、このS13において、エージェントソフト14がユーザ識別情報を取得する。すなわち、エージェントソフト14は、URL情報と操作情報が揃ったら、ユーザ識別情報の入力をユーザに行わせる画面を表示し、その画面から入力されたユーザ識別情報を取得するか、又は、ユーザ端末1の記憶手段に記憶されているユーザ識別情報を取得する。そして、エージェントソフト14は、URL情報、操作情報、ユーザ識別情報の3つを連絡帳サーバ2へ送信する(S13)。なおこのとき、エージェントソフト14は、操作情報は一時的に保持しておく。
【0054】
連絡帳サーバ2は、ユーザ端末1からURL情報、操作情報、ユーザ識別情報を受信すると、操作情報及びユーザ識別情報を、ネットワーク(インターネット)を介してユーザ管理サーバ3へ転送する(S14)。なおこのとき、連絡帳サーバ2は、操作情報は一時的に保持しておく。
【0055】
次に、連絡帳サーバ2は、受信したURL情報が示すURLに対応付けられている問い合わせ先情報を検索する(S15)。上記URLのWebページを提供している企業により予め申請された問い合わせ先情報(問い合わせセンタ8の電話番号及びメールアドレス)が検索されることになる。
【0056】
一方、ユーザ管理サーバ3は、連絡帳サーバ2から操作情報及びユーザ識別情報を介して受信する(S16)。
【0057】
次に、ユーザ管理サーバ3は、受信したユーザ識別情報に対応付けられているユーザ属性情報を検索する(S17)。上記準備段階の動作においてユーザにより予め申請されたユーザ属性情報が検索されることになる。
【0058】
次に、ユーザ管理サーバ3は、受信した操作情報を基に、電話問い合わせボタンが操作されたか、又はメール問い合わせボタンが操作されたかを判断する。電話問い合わせボタンが操作されたと判断した場合、ユーザ管理サーバ3は、検索したユーザ属性情報を(例えば電子メールに添付する等して)、問い合わせセンタ8に配置されているパソコンへ、ネットワーク(インターネット)を介して送信する(S18)。この問い合わせセンタ8への送信は、後述するS19の前に行われる。一方、メール問い合わせボタンが操作されたと判断した場合、ユーザ管理サーバ3は、検索したユーザ属性情報を、連絡帳サーバ2へ、ネットワーク(インターネット)を介して送信する(S18)。
【0059】
一方、連絡帳サーバ2は、S15において問い合わせ先情報を検索した後、受信した操作情報を基に、電話問い合わせボタンが操作されたか、又はメール問い合わせボタンが操作されたかを判断する。電話問い合わせボタンが操作されたと判断した場合、連絡帳サーバ2は、検索した問い合わせ先情報を、ユーザ端末1へネットワーク(インターネット)を介して送信する(S19)。一方、メール問い合わせボタンが操作されたと判断した場合、連絡帳サーバ2は、ユーザ管理サーバ3からユーザ属性情報を受信した後、そのユーザ属性情報及び検索した問い合わせ先情報を、ユーザ端末1へ、ネットワーク(インターネット)を介して送信する(S19)。このS19では例として、電話番号及びメールアドレスの両方が問い合わせ先情報として送信されるとする。
【0060】
エージェントソフト14は、連絡帳サーバ2から問い合わせ先情報を受信する(S20)。
【0061】
図3のS21は、上記動作例1における図2のS21と同様であるので説明を省略する。但し、本動作例2では、操作情報の内容が「メール問い合わせボタンの操作」であり、関連付け設定の内容が「メール機能」である場合、上記動作例1と以下の点で異なる。すなわちその場合、エージェントソフト14は、受信した問い合わせ先情報のうちメールアドレスを選択し、メール機能12に対し、選択したメールアドレスをアドレス欄に入力し、かつ、受信したユーザ属性情報を添付した状態のメール作成画面を表示するように指示する。この指示を受けると、メール機能12は、問い合わせセンタ8のメールアドレスをアドレス欄に入力し、ユーザ属性情報を添付した状態のメール作成画面(本文は未入力)を表示する。
【0062】
以上のことから、ユーザがWebページを閲覧中に電話問い合わせボタンを操作した場合は、自動的に問い合わせセンタ8へ電話がかかることになるとともに、その電話の発呼の前に、ユーザ管理サーバ3から問い合わせセンタ8へユーザ属性情報が通知されることになる。また、ユーザがWebページを閲覧中にメール問い合わせボタンを操作した場合は、自動的に問い合わせセンタ8のメールアドレスが入力され、かつ、ユーザ属性情報が添付されたメール作成画面が表示される。この場合ユーザは、メール作成画面において問い合わせたい内容を本文として入力し、送信ボタンを押下すると、問い合わせセンタ8へメールが送信されることになる。そして、問い合わせセンタ8のオペレータは、ユーザ端末1から着信した電話又はメールに対して、適切な回答を返す。
【0063】
よって、本実施形態の動作例2によれば、上記動作例1で説明した効果に加え、以下の効果も奏する。問い合わせセンタ8のオペレータは、ユーザから電話の問い合わせがある前に、予めユーザの属性(どのような身元のユーザから電話がかかってくるか、そのユーザはどのような商品やサービスを利用しているか)を把握することができる。従って、オペレータは、電話問い合わせがあったときに、より適切な回答を返すことができる。また、問い合わせセンタ8のオペレータは、ユーザからメールの問い合わせがあったときに、ユーザの属性(どのような身元のユーザであるか、そのユーザはどのような商品やサービスを利用しているか)を把握することができる。従って、オペレータは、メール問い合わせがあったときに、より適切な回答を返すことができる。また、ユーザは、電話又はメールのいずれの手段を用いるにしても、問い合わせを行うときに自分の属性を問い合わせセンタ8のオペレータに伝える手間が省ける。
【0064】
なお、上記動作例2では、図3のS13において、ユーザ端末1からURL情報、操作情報、ユーザ識別情報が連絡帳サーバ2へ送信されるようにしたが、ユーザ端末1からURL情報と操作情報が連絡帳サーバ2へ送信され、かつ、ユーザ端末1から操作情報とユーザ識別情報がユーザ管理サーバ3へ送信されるようにしてもよい。その場合、ユーザ管理サーバ3で検索されたユーザ属性情報は、ユーザ管理サーバ3から直接ユーザ端末1に送信される。よって、ユーザ端末1は、問い合わせ先情報を連絡帳サーバ2から、ユーザ属性情報をユーザ管理サーバ3から、別々に受信することになる。
【0065】
次に、図4を参照して、本実施形態の問い合わせシステムの動作例3について説明する。動作例3の準備段階の動作は、上記動作例1、2で説明したものと同様であるが、それに加えて以下の準備が予め必要になる。
【0066】
事業者は、ユーザ管理サーバ3に、例外問い合わせセンタ5の問い合わせ先情報(電話番号及びメールアドレス)を予め登録しておく。例外問い合わせセンタ5には、上述したように、事業者によって運営されるものであり、ユーザからの問い合わせに対して応答を行うオペレータが配置されている。例外問い合わせセンタ5は、ユーザが具体的な問い合わせ先が不明であるときの問い合わせ先となる。
【0067】
ユーザは、問い合わせたいことがあるものの、それをどこに問い合わせたらよいか分からない場合、ユーザ端末1においてエージェントソフト14を起動し、問い合わせボタン13(電話問い合わせボタン又はメール問い合わせボタン)を操作する(S31)。この操作のとき、Webブラウザ10の起動の必要はない。よって、ここでは、問い合わせボタン13がユーザ端末1に物理的に備えられる場合を例とする。
【0068】
エージェントソフト14は、問い合わせボタン13の操作を検出すると、操作情報を生成し、ユーザ識別情報を取得する。この操作情報の生成とユーザ識別情報の取得は、上記動作例1、2で説明した動作と同様である。そして、エージェントソフト14は、操作情報及びユーザ識別情報を、ネットワーク(インターネット)を介してユーザ管理サーバ3へ送信する(S32)。
【0069】
ユーザ管理サーバ3は、ユーザ端末1から操作情報及びユーザ識別情報を受信する(S33)。
【0070】
次に、ユーザ管理サーバ3は、受信したユーザ識別情報に対応付けられているユーザ属性情報を検索する(S34)。ここでは、ユーザにより予め申請されたユーザ属性情報が検索されることになる。
【0071】
次に、ユーザ管理サーバ3は、受信した操作情報を基に、電話問い合わせボタンが操作されたか、又はメール問い合わせボタンが操作されたかを判断する。電話問い合わせボタンが操作されたと判断した場合、ユーザ管理サーバ3は、検索したユーザ属性情報を(例えば電子メールに添付する等して)、例外問い合わせセンタ5に配置されているパソコンへネットワーク(インターネット)を介して送信し、その送信の後で、予め記憶している例外問い合わせセンタ5の問い合わせ先情報をユーザ端末1へ、ネットワーク(インターネット)を介して送信する(S35)。一方、メール問い合わせボタンが操作されたと判断した場合、ユーザ管理サーバ3は、検索したユーザ属性情報と、予め記憶している例外問い合わせセンタ5の問い合わせ先情報とを、ユーザ端末1へネットワーク(インターネット)を介して送信する(S35)。なお、S35では例として、例外問い合わせセンタ5の電話番号及びメールアドレスの両方が問い合わせ先情報として送信される。
【0072】
エージェントソフト14は、ユーザ管理サーバ3から、例外問い合わせセンタ5の問い合わせ先情報(及びユーザ属性情報)を受信する(S36)。
【0073】
図4のS37は、上記動作例1における図2のS21及び上記動作例2における図3のS21と同様であるので説明を省略する。本動作例3では、問い合わせ先情報が例外問い合わせセンタ5の電話番号及びメールアドレスである点が、上記動作例1、2と異なる。
【0074】
以上のことから、ユーザが問い合わせ先不明のときに電話問い合わせボタンを操作した場合は、自動的に例外問い合わせセンタ5へ電話がかかることになるとともに、その電話の発呼の前に、ユーザ管理サーバ3から例外問い合わせセンタ5へユーザ属性情報が通知されることになる。また、ユーザが問い合わせ先不明のときにメール問い合わせボタンを操作した場合は、自動的に例外問い合わせセンタ5のメールアドレスが入力され、かつ、ユーザ属性情報が添付されたメール作成画面が表示される。この場合ユーザは、メール作成画面において問い合わせたい内容を本文として入力し、送信ボタンを押下すると、例外問い合わせセンタ5へメールが送信されることになる。そして、例外問い合わせセンタ5のオペレータは、ユーザ端末1から着信した電話又はメールに対して、適切な回答を返す。
【0075】
よって、本実施形態の動作例3によれば、以下の効果を奏する。ユーザは、どこに問い合わせたらよいか分からない場合(問い合わせたい対象・内容がWebページ上で特定できない場合)でも問い合わせを行うことができる。また、ユーザは、電話及びメールのいずれの手段を用いるにしても、問い合わせ先を調べることがないので、問い合わせ先を調べる手間や調べた後の手間(メモ等)が省け、簡単な手順で問い合わせを行うことができる。また、ユーザは、問い合わせたい対象を特定するための情報(例えば特許文献1の符号など)を予め入力する必要もないので、その手間が省けて簡単な手順で問い合わせができるとともに、そのような情報をユーザが知らなくても、又は、そのような情報を持たない対象についても問い合わせを行うことができる。
【0076】
また、本実施形態の動作例3によれば、以下の効果も奏する。例外問い合わせセンタ5のオペレータは、ユーザから電話の問い合わせがある前に、予めユーザの属性(どのような身元のユーザから電話がかかってくるか、そのユーザはどのような商品やサービスを利用しているか)を把握することができる。従って、オペレータは、電話問い合わせがあったときに、より適切な回答を返すことができる。また、例外問い合わせセンタ5のオペレータは、ユーザからメールの問い合わせがあったときに、ユーザの属性(どのような身元のユーザであるか、そのユーザはどのような商品やサービスを利用しているか)を把握することができる。従って、オペレータは、メール問い合わせがあったときに、より適切な回答を返すことができる。また、ユーザは、電話又はメールのいずれの手段を用いるにしても、問い合わせを行うときに自分の属性を例外問い合わせセンタ5のオペレータに伝える手間が省ける。
【0077】
なお、上記動作例3の説明では、問い合わせボタン13がユーザ端末1に物理的に備えられる場合(Webブラウザ10の起動の必要なし)を例としたが、問い合わせボタン13がWebブラウザ10の画面上に備えられる場合(Webブラウザ10の起動の必要あり。但し、必ずしもWebページの表示の必要はない)にも適用できる。その場合、Webブラウザ10の画面上において、動作例1、2で説明した問い合わせボタンとは別に、問い合わせボタンをWebブラウザ10の画面上に表示させるようにする。すなわち、Webブラウザ10の画面上において、企業の問い合わせセンタ8に問い合わせたいときの問い合わせボタン(電話問い合わせボタン及びメール問い合わせボタン)と、事業者の例外問い合わせセンタ5に問い合わせたいときの例外問い合わせボタン(例外電話問い合わせボタン及び例外メール問い合わせボタン)との2種類(合計4つ)が表示されることになる。これにより、ユーザは、問い合わせたい内容に応じて、問い合わせ先(例外問い合わせセンタ5又は問い合わせセンタ8)を選択することができる。
【0078】
次に、図5を参照して、本実施形態の問い合わせシステムの動作例4について説明する。本動作例4は、上記動作例1〜3においてユーザが問い合わせを行った後の動作である。
【0079】
問い合わせセンタ8のオペレータ及び例外問い合わせセンタ5のオペレータは、ユーザからの問い合わせの応対をした後で、ユーザとのやり取り(どのような問い合わせを受け、どのような回答を返したか)をまとめ、それを問い合わせ結果情報としてパソコンからユーザ管理サーバ3へ送信する。このとき、問い合わせ結果情報には、ユーザ識別情報が付加される。このユーザ識別情報は、電話問い合わせの場合はユーザ管理サーバ3から問い合わせ前に通知されており、メール問い合わせの場合はユーザからのメールに添付されている。
【0080】
ユーザ管理サーバ3は、問い合わせセンタ8のパソコン及び例外問い合わせセンタ5のパソコンから、問い合わせ結果情報を受信する(S41)。
【0081】
次に、ユーザ管理サーバ3は、受信した問い合わせ結果情報に付加されているユーザ識別情報を基に、予め記憶しているユーザ属性情報を特定し、特定したユーザ属性情報に受信した問い合わせ結果情報を対応付けて記憶する(S42)。
【0082】
そして、ユーザ管理サーバ3は、所定のタイミングで、問い合わせ結果情報とそれに対応付けられたユーザ属性情報を、企業によって管理、運営される問い合わせ結果情報受信サーバ7へネットワーク(インターネット)を介して送信する(S43)。この問い合わせ結果情報及びユーザ属性情報は、他企業に対して行われた問い合わせに関するものであってもよい。但しその場合、配信されるユーザ属性情報の内容は、名前、住所、電話番号、メールアドレスなどの重要な事項以外とすることが好ましい。
【0083】
問い合わせ結果情報受信サーバ7は、ユーザ管理サーバ3から随時配信される問い合わせ結果情報及びユーザ属性情報を受信し、蓄積する(S44)。
【0084】
また、ユーザ管理サーバ3は、所定のタイミングで、問い合わせ結果情報を、事業者によって管理、運営される個人ポータルサーバ4へネットワーク(インターネット)を介して送信する(S43)。
【0085】
個人ポータルサーバ4は、ユーザ管理サーバ3から随時配信される問い合わせ結果情報を受信する(S45)。
【0086】
次に、個人ポータルサーバ4は、受信した問い合わせ結果情報に関連する情報を個人ポータルの表示内容に反映し、表示の更新を行う(S46)。個人ポータルサーバ4は、予め複数のジャンルの情報(例えばリンク先)を有しており、その中から、受信した問い合わせ結果情報に関連する情報を選択し、それを個人ポータルの表示に反映させる。この個人ポータルは、ユーザがユーザ端末1からアクセス可能(ユーザ識別情報を用いてログインする)なユーザ専用のWebページである。この個人ポータルでは、ユーザは、過去に自分が行った問い合わせ結果を閲覧することができる。この場合、個人ポータルサーバ4は、ログイン時に入力されたユーザ識別情報をユーザ管理サーバ3に送り、ユーザ管理サーバ3からユーザ識別情報を基に検索された問い合わせ結果情報を受信し、表示することになる。
【0087】
よって、本実施形態の動作例4によれば、以下の効果を奏する。企業は、自社又は他社に対して行われた問い合わせ結果と、その問い合わせを行ったユーザの属性を把握することができ、マーケティングや商品開発に活用することができる。また、問い合わせ結果情報は、ユーザ管理サーバ3に集中して保持されることになるので、ユーザが問い合わせ結果情報をユーザ端末1にて保持する必要が無くなる(過去の問い合わせ結果を確認したいときは、個人ポータルにアクセスすればよい)。また、事業者は、本問い合わせシステムの利用を申請した加盟企業によるポータルを形成することが可能となる。
【0088】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
【0089】
例えば、上述した実施形態における動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0090】
ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させてもよい。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させてもよい。
【0091】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。
【0092】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送してもよい。または、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送してもよい。コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0093】
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【0094】
また、上記実施形態で説明したシステムは、複数の装置の論理的集合構成にしたり、各装置の機能を混在させたりするように構築することも可能である。
【0095】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0096】
(付記1)ユーザによって使用されるユーザ端末と、事業者によって管理、運営される連絡帳サーバとの間でネットワーク通信を可能とする問い合わせシステムであって、前記ユーザ端末は、Webブラウザと、前記ユーザが問い合わせを行いたいときに操作する問い合わせボタンと、前記ユーザ端末の各機能と連携して動作するエージェントソフトと、を有しており、前記連絡帳サーバは、所定の企業により提供されているWebページのURLと、当該企業における問い合わせ先を示す問い合わせ先情報とを対応付けて記憶しており、前記ユーザ端末は、前記エージェントソフトが起動しているときに、前記ユーザが前記Webブラウザにより所定のWebページを閲覧中に前記問い合わせボタンの操作を行うと、前記エージェントソフトにより、閲覧中のWebページのURLを示すURL情報を前記連絡帳サーバヘ送信し、前記連絡帳サーバは、前記URL情報が示すURLに対応付けられている問い合わせ先情報を検索し、検索した問い合わせ先情報を前記ユーザ端末へ送信し、前記ユーザ端末は、前記エージェントソフトにより、前記問い合わせ先情報に基づいて問い合わせ動作を行うことを特徴とする問い合わせシステム。
【0097】
(付記2)前記ユーザ端末は、前記問い合わせボタンとして、前記ユーザが電話による問い合わせを行いたいときに操作する電話問い合わせボタン及び前記ユーザがメールによる問い合わせを行いたいときに操作するメール問い合わせボタンを有しており、前記エージェントソフトにより、前記電話問い合わせボタン又は前記メール問い合わせボタンのどちらが操作されたかを検出し、前記検出結果が前記電話問い合わせボタンの操作である場合には、前記問い合わせ動作として、前記連絡帳サーバから受信した前記問い合わせ先情報を基に発呼を行い、前記検出結果が前記メール問い合わせボタンの操作である場合には、前記問い合わせ動作として、前記問い合わせ先情報を入力した状態のメール作成画面の表示を行うことを特徴とする付記1記載の問い合わせシステム。
【0098】
(付記3)前記ユーザ端末及び前記連絡帳サーバとネットワーク通信が可能であり、前記事業者によって管理、運営されるユーザ管理サーバをさらに有し、前記ユーザ管理サーバは、前記ユーザの属性を示すユーザ属性情報と、前記ユーザによって行われた問い合わせの結果を示す問い合わせ結果情報とを対応付けて記憶し、前記ユーザ属性情報と前記問い合わせ結果情報を、前記企業によって管理、運営される情報処理装置へ随時配信することを特徴とする付記1又は2記載の問い合わせシステム。
【0099】
(付記4)前記ユーザ端末は、前記エージェントソフトにより、前記URL情報とともに、前記電話問い合わせボタン又は前記メール問い合わせボタンのどちらが操作されたかを示す操作情報と、前記ユーザ属性情報を特定可能なユーザ識別情報とを前記連絡帳サーバへ送信し、前記連絡帳サーバは、前記操作情報及び前記ユーザ識別情報を前記ユーザ管理サーバへ転送し、前記ユーザ管理サーバは、前記ユーザ識別情報に基づいて前記ユーザ属性情報を検索し、前記操作情報を基に前記電話問い合わせボタンが操作されたと判断した場合には、前記連絡帳サーバが前記問い合わせ先情報を前記ユーザ端末へ送信する前に、前記ユーザ属性情報を前記企業の問い合わせ先の情報処理装置へ送信し、前記操作情報を基に前記メール問い合わせボタンが操作されたと判断した場合には、前記ユーザ属性情報を前記連絡帳サーバヘ送信し、前記連絡帳サーバは、前記操作情報を基に前記電話問い合わせボタンが操作されたと判断した場合には、前記URL情報を基に検索した前記問い合わせ先情報を前記ユーザ端末へ送信し、前記操作情報を基に前記メール問い合わせボタンが操作されたと判断した場合には、前記ユーザ管理サーバから受信した前記ユーザ属性情報を、前記URL情報を基に検索した前記問い合わせ先情報とともに、前記ユーザ端末へ送信し、前記ユーザ端末は、前記エージェントソフトにより、前記電話問い合わせボタンの操作が検出された場合には、前記連絡帳サーバから受信した前記問い合わせ先情報を基に発呼を行い、前記エージェントソフトにより、前記メール問い合わせボタンの操作が検出された場合には、前記連絡帳サーバから受信した前記問い合わせ情報を入力し、かつ、前記連絡帳サーバから受信した前記ユーザ属性情報を添付した状態のメール作成画面の表示を行うことを特徴とする付記3記載の問い合わせシステム。
【0100】
(付記5)前記ユーザ管理サーバは、前記事業者によって運営され、前記ユーザが具体的な問い合わせ先が不明であるときに問い合わせを行う例外問い合わせセンタの問い合わせ先情報を記憶しており、前記ユーザ端末は、前記エージェントソフトが起動しているときに、前記ユーザが前記Webブラウザにより所定のWebページを閲覧していない状態で前記電話問い合わせボタン又は前記メール問い合わせボタンの操作を行うか、あるいは、前記ユーザが前記電話問い合わせボタン及び前記メール問い合わせボタンとは別に設けられた例外電話問い合わせボタン又は例外メール問い合わせボタンの操作を行うと、前記エージェントソフトにより、前記電話問い合わせボタン又は前記メール問い合わせボタンのどちらが操作されたか、あるいは、前記例外電話問い合わせボタン又は前記例外メール問い合わせボタンのどちらが操作されたかを示す操作情報と、前記ユーザ属性情報を特定可能なユーザ識別情報とを前記ユーザ管理サーバへ送信し、前記ユーザ管理サーバは、前記ユーザ識別情報に基づいて前記ユーザ属性情報を検索し、前記操作情報を基に前記電話問い合わせボタン又は前記例外電話問い合わせボタンが操作されたと判断した場合には、前記ユーザ属性情報を前記例外問い合わせセンタの情報処理装置へ送信した後で、前記例外問い合わせセンタの問い合わせ先情報を前記ユーザ端末へ送信し、前記操作情報を基に前記メール問い合わせボタン又は前記例外メール問い合わせボタンが操作されたと判断した場合には、前記ユーザ属性情報及び前記例外問い合わせセンタの問い合わせ先情報を前記ユーザ端末へ送信し、前記ユーザ端末は、前記エージェントソフトにより、前記電話問い合わせボタンの操作又は前記例外電話問い合わせボタンが検出された場合には、前記ユーザ管理サーバから受信した前記例外問い合わせセンタの問い合わせ先情報を基に発呼を行い、前記エージェントソフトにより、前記メール問い合わせボタン前記例外メール問い合わせボタンの操作が検出された場合には、前記ユーザ管理サーバから受信した前記例外問い合わせセンタの問い合わせ情報を入力し、かつ、前記ユーザ管理サーバから受信した前記ユーザ属性情報を添付した状態のメール作成画面の表示を行うことを特徴とする付記3又は4記載の問い合わせシステム。
【0101】
(付記6)前記ユーザ端末及び前記ユーザ管理サーバとネットワーク通信が可能であり、前記事業者によって管理、運営される個人ポータルサーバをさらに有し、前記個人ポータルサーバは、前記ユーザ端末からアクセス可能な前記ユーザの個人ポータルを提供するものであり、前記ユーザ管理サーバから受信した前記問い合わせ結果情報に基づいて、前記個人ポータルを構成することを特徴とする付記3から5のいずれか1項に記載の問い合わせシステム。
【0102】
(付記7)付記1から6のいずれか1項に記載の問い合わせシステムで用いられる、ユーザ端末、連絡帳サーバ、ユーザ管理サーバのいずれかであることを特徴とする情報処理装置。
【0103】
(付記8)ユーザによって使用されるユーザ端末と、当該ユーザ端末とネットワーク通信が可能であり、事業者によって管理、運営される連絡帳サーバとを用いて行う問い合わせ方法であって、前記ユーザ端末には、Webブラウザと、前記ユーザが問い合わせを行いたいときに操作する問い合わせボタンと、前記ユーザ端末の各機能と連携して動作するエージェントソフトと、が備えられており、前記連絡帳サーバには、所定の企業により提供されているWebページのURLと、当該企業における問い合わせ先を示す問い合わせ先情報とが対応付けて記憶されており、前記ユーザ端末は、前記エージェントソフトが起動しているときに、前記ユーザが前記Webブラウザにより所定のWebページを閲覧中に前記問い合わせボタンの操作を行うと、前記エージェントソフトにより、閲覧中のWebページのURLを示すURL情報を前記連絡帳サーバヘ送信し、前記連絡帳サーバは、前記URL情報が示すURLに対応付けられている問い合わせ先情報を検索し、検索した問い合わせ先情報を前記ユーザ端末へ送信し、前記ユーザ端末は、前記エージェントソフトにより、前記問い合わせ先情報に基づいて問い合わせ動作を行うことを特徴とする問い合わせ方法。
【0104】
(付記9)ユーザによって使用され、Webブラウザと、前記ユーザが問い合わせを行いたいときに操作する問い合わせボタンとを備えたユーザ端末に実行させるプログラムであって、前記ユーザ端末に、前記ユーザが前記Webブラウザにより所定のWebページを閲覧中に前記問い合わせボタンの操作を行うと、閲覧中のWebページのURLを示すURL情報を連絡帳サーバヘ送信する処理と、所定の企業により提供されているWebページのURLと、当該企業における問い合わせ先を示す問い合わせ先情報とが対応付けて記憶されている前記連絡帳サーバから、前記URL情報が示すURLを基に検索された問い合わせ先情報を受信する処理と、前記連絡帳サーバから受信した前記問い合わせ先情報に基づいて問い合わせ動作を行う処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0105】
1 ユーザ端末
2 連絡帳サーバ
3 ユーザ管理サーバ
4 個人ポータルサーバ
5 例外問い合わせセンタ
6 Webコンテンツサーバ
7 問い合わせ結果情報受信サーバ
8 問い合わせセンタ
10 Webブラウザ
11 電話機能
12 メール機能
13 問い合わせボタン
14 エージェントソフト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって使用されるユーザ端末と、事業者によって管理、運営される連絡帳サーバとの間でネットワーク通信を可能とする問い合わせシステムであって、
前記ユーザ端末は、
Webブラウザと、
前記ユーザが問い合わせを行いたいときに操作する問い合わせボタンと、
前記ユーザ端末の各機能と連携して動作するエージェントソフトと、を有しており、
前記連絡帳サーバは、
所定の企業により提供されているWebページのURLと、当該企業における問い合わせ先を示す問い合わせ先情報とを対応付けて記憶しており、
前記ユーザ端末は、
前記エージェントソフトが起動しているときに、前記ユーザが前記Webブラウザにより所定のWebページを閲覧中に前記問い合わせボタンの操作を行うと、前記エージェントソフトにより、閲覧中のWebページのURLを示すURL情報を前記連絡帳サーバヘ送信し、
前記連絡帳サーバは、
前記URL情報が示すURLに対応付けられている問い合わせ先情報を検索し、検索した問い合わせ先情報を前記ユーザ端末へ送信し、
前記ユーザ端末は、
前記エージェントソフトにより、前記問い合わせ先情報に基づいて問い合わせ動作を行うことを特徴とする問い合わせシステム。
【請求項2】
前記ユーザ端末は、
前記問い合わせボタンとして、前記ユーザが電話による問い合わせを行いたいときに操作する電話問い合わせボタン及び前記ユーザがメールによる問い合わせを行いたいときに操作するメール問い合わせボタンを有しており、
前記エージェントソフトにより、
前記電話問い合わせボタン又は前記メール問い合わせボタンのどちらが操作されたかを検出し、
前記検出結果が前記電話問い合わせボタンの操作である場合には、前記問い合わせ動作として、前記連絡帳サーバから受信した前記問い合わせ先情報を基に発呼を行い、
前記検出結果が前記メール問い合わせボタンの操作である場合には、前記問い合わせ動作として、前記問い合わせ先情報を入力した状態のメール作成画面の表示を行うことを特徴とする請求項1記載の問い合わせシステム。
【請求項3】
前記ユーザ端末及び前記連絡帳サーバとネットワーク通信が可能であり、前記事業者によって管理、運営されるユーザ管理サーバをさらに有し、
前記ユーザ管理サーバは、
前記ユーザの属性を示すユーザ属性情報と、前記ユーザによって行われた問い合わせの結果を示す問い合わせ結果情報とを対応付けて記憶し、
前記ユーザ属性情報と前記問い合わせ結果情報を、前記企業によって管理、運営される情報処理装置へ随時配信することを特徴とする請求項1又は2記載の問い合わせシステム。
【請求項4】
前記ユーザ端末は、
前記エージェントソフトにより、前記URL情報とともに、前記電話問い合わせボタン又は前記メール問い合わせボタンのどちらが操作されたかを示す操作情報と、前記ユーザ属性情報を特定可能なユーザ識別情報とを前記連絡帳サーバへ送信し、
前記連絡帳サーバは、
前記操作情報及び前記ユーザ識別情報を前記ユーザ管理サーバへ転送し、
前記ユーザ管理サーバは、
前記ユーザ識別情報に基づいて前記ユーザ属性情報を検索し、
前記操作情報を基に前記電話問い合わせボタンが操作されたと判断した場合には、前記連絡帳サーバが前記問い合わせ先情報を前記ユーザ端末へ送信する前に、前記ユーザ属性情報を前記企業の問い合わせ先の情報処理装置へ送信し、
前記操作情報を基に前記メール問い合わせボタンが操作されたと判断した場合には、前記ユーザ属性情報を前記連絡帳サーバヘ送信し、
前記連絡帳サーバは、
前記操作情報を基に前記電話問い合わせボタンが操作されたと判断した場合には、前記URL情報を基に検索した前記問い合わせ先情報を前記ユーザ端末へ送信し、
前記操作情報を基に前記メール問い合わせボタンが操作されたと判断した場合には、前記ユーザ管理サーバから受信した前記ユーザ属性情報を、前記URL情報を基に検索した前記問い合わせ先情報とともに、前記ユーザ端末へ送信し、
前記ユーザ端末は、
前記エージェントソフトにより、前記電話問い合わせボタンの操作が検出された場合には、前記連絡帳サーバから受信した前記問い合わせ先情報を基に発呼を行い、
前記エージェントソフトにより、前記メール問い合わせボタンの操作が検出された場合には、前記連絡帳サーバから受信した前記問い合わせ情報を入力し、かつ、前記連絡帳サーバから受信した前記ユーザ属性情報を添付した状態のメール作成画面の表示を行うことを特徴とする請求項3記載の問い合わせシステム。
【請求項5】
前記ユーザ管理サーバは、
前記事業者によって運営され、前記ユーザが具体的な問い合わせ先が不明であるときに問い合わせを行う例外問い合わせセンタの問い合わせ先情報を記憶しており、
前記ユーザ端末は、
前記エージェントソフトが起動しているときに、前記ユーザが前記Webブラウザにより所定のWebページを閲覧していない状態で前記電話問い合わせボタン又は前記メール問い合わせボタンの操作を行うか、あるいは、前記ユーザが前記電話問い合わせボタン及び前記メール問い合わせボタンとは別に設けられた例外電話問い合わせボタン又は例外メール問い合わせボタンの操作を行うと、前記エージェントソフトにより、前記電話問い合わせボタン又は前記メール問い合わせボタンのどちらが操作されたか、あるいは、前記例外電話問い合わせボタン又は前記例外メール問い合わせボタンのどちらが操作されたかを示す操作情報と、前記ユーザ属性情報を特定可能なユーザ識別情報とを前記ユーザ管理サーバへ送信し、
前記ユーザ管理サーバは、
前記ユーザ識別情報に基づいて前記ユーザ属性情報を検索し、
前記操作情報を基に前記電話問い合わせボタン又は前記例外電話問い合わせボタンが操作されたと判断した場合には、前記ユーザ属性情報を前記例外問い合わせセンタの情報処理装置へ送信した後で、前記例外問い合わせセンタの問い合わせ先情報を前記ユーザ端末へ送信し、
前記操作情報を基に前記メール問い合わせボタン又は前記例外メール問い合わせボタンが操作されたと判断した場合には、前記ユーザ属性情報及び前記例外問い合わせセンタの問い合わせ先情報を前記ユーザ端末へ送信し、
前記ユーザ端末は、
前記エージェントソフトにより、前記電話問い合わせボタンの操作又は前記例外電話問い合わせボタンが検出された場合には、前記ユーザ管理サーバから受信した前記例外問い合わせセンタの問い合わせ先情報を基に発呼を行い、
前記エージェントソフトにより、前記メール問い合わせボタン前記例外メール問い合わせボタンの操作が検出された場合には、前記ユーザ管理サーバから受信した前記例外問い合わせセンタの問い合わせ情報を入力し、かつ、前記ユーザ管理サーバから受信した前記ユーザ属性情報を添付した状態のメール作成画面の表示を行うことを特徴とする請求項3又は4記載の問い合わせシステム。
【請求項6】
前記ユーザ端末及び前記ユーザ管理サーバとネットワーク通信が可能であり、前記事業者によって管理、運営される個人ポータルサーバをさらに有し、
前記個人ポータルサーバは、
前記ユーザ端末からアクセス可能な前記ユーザの個人ポータルを提供するものであり、
前記ユーザ管理サーバから受信した前記問い合わせ結果情報に基づいて、前記個人ポータルを構成することを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の問い合わせシステム。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の問い合わせシステムで用いられる、ユーザ端末、連絡帳サーバ、ユーザ管理サーバのいずれかであることを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
ユーザによって使用されるユーザ端末と、当該ユーザ端末とネットワーク通信が可能であり、事業者によって管理、運営される連絡帳サーバとを用いて行う問い合わせ方法であって、
前記ユーザ端末には、
Webブラウザと、
前記ユーザが問い合わせを行いたいときに操作する問い合わせボタンと、
前記ユーザ端末の各機能と連携して動作するエージェントソフトと、が備えられており、
前記連絡帳サーバには、
所定の企業により提供されているWebページのURLと、当該企業における問い合わせ先を示す問い合わせ先情報とが対応付けて記憶されており、
前記ユーザ端末は、
前記エージェントソフトが起動しているときに、前記ユーザが前記Webブラウザにより所定のWebページを閲覧中に前記問い合わせボタンの操作を行うと、前記エージェントソフトにより、閲覧中のWebページのURLを示すURL情報を前記連絡帳サーバヘ送信し、
前記連絡帳サーバは、
前記URL情報が示すURLに対応付けられている問い合わせ先情報を検索し、検索した問い合わせ先情報を前記ユーザ端末へ送信し、
前記ユーザ端末は、
前記エージェントソフトにより、前記問い合わせ先情報に基づいて問い合わせ動作を行うことを特徴とする問い合わせ方法。
【請求項9】
ユーザによって使用され、Webブラウザと、前記ユーザが問い合わせを行いたいときに操作する問い合わせボタンとを備えたユーザ端末に実行させるプログラムであって、
前記ユーザ端末に、
前記ユーザが前記Webブラウザにより所定のWebページを閲覧中に前記問い合わせボタンの操作を行うと、閲覧中のWebページのURLを示すURL情報を連絡帳サーバヘ送信する処理と、
所定の企業により提供されているWebページのURLと、当該企業における問い合わせ先を示す問い合わせ先情報とが対応付けて記憶されている前記連絡帳サーバから、前記URL情報が示すURLを基に検索された問い合わせ先情報を受信する処理と、
前記連絡帳サーバから受信した前記問い合わせ先情報に基づいて問い合わせ動作を行う処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−257860(P2011−257860A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−130184(P2010−130184)
【出願日】平成22年6月7日(2010.6.7)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)