説明

喫煙物品

【課題】喫煙物品から発生する一酸化炭素を安価に低減可能とする。
【解決手段】シガレット本体2は、充填材21と巻紙22とを含んでいる。充填材21及び巻紙22の少なくとも一方は、一酸化炭素低減剤を含んでいる。一酸化炭素低減剤は、炭酸カルシウムと、銅及び/又は銅化合物と、鉄及び/又は鉄化合物とを含有している。一例によると、炭酸カルシウムと、銅及び/又は銅化合物と、鉄及び/又は鉄化合物とは、略均一な組成の混合物を形成している。典型的には、銅及び/又は銅化合物の少なくとも一部と、鉄及び/又は鉄化合物の少なくとも一部とは、炭酸カルシウムからなる粒子に担持されている。また、典型的には、銅及び鉄の多くは酸化物として存在している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、喫煙物品に関する。
【背景技術】
【0002】
喫煙物品から発生する一酸化炭素、具体的には、喫煙時に生成する主流煙及び自然燃焼時に生成する副流煙に含まれる一酸化炭素を低減する試みがなされている。例えば、特許文献1には、この目的のために、一酸化炭素を酸化させるための触媒として銀又は酸化銀を使用することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2008−502343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
銀及び酸化銀は高価である。そこで、本発明は、喫煙物品から発生する一酸化炭素を安価に低減可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一側面によると、炭酸カルシウムと、銅及び/又は銅化合物と、鉄及び/又は鉄化合物とを含有した一酸化炭素低減剤を含んだ喫煙物品が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によると、喫煙物品から発生する一酸化炭素を安価に低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一態様に係る喫煙物品を示す斜視図。
【図2】温度と石英管の出口における一酸化炭素濃度との関係を示すグラフ。
【図3】温度と一酸化炭素除去率との関係の一例を示すグラフ。
【図4】温度と一酸化炭素除去率との関係の他の例を示すグラフ。
【図5】温度と一酸化炭素除去率との関係の更に他の例を示すグラフ。
【図6】温度と一酸化炭素除去率との関係の更に他の例を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の態様について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一態様に係る喫煙物品を示す斜視図である。
【0009】
図1に示す喫煙物品は、シガレットである。シガレット1は、シガレット本体2と、図示しないフィルタと、チップペーパ4とを含んでいる。
【0010】
シガレット本体2は、ロッド形状、典型的には、長さ方向に垂直な断面が略円形のロッド形状を有している。シガレット本体2は、充填材21と巻紙22とを含んでいる。
【0011】
充填材21は、例えば、刻みタバコを含んでいる。刻みタバコは、燃焼に伴う熱によってガス状の香味成分を発生する。
【0012】
充填材21として、刻みタバコを使用してもよい。或いは、充填材21として、刻みタバコとタバコ微粉とバインダとエアロゾル生成源とを含んだスラリーから抄造し、更に圧延することによって得られるタバコシートを刻んでなるものを使用してもよい。
【0013】
充填材21は、他の成分を更に含むことができる。例えば、充填材21は、香料並びにグリセロール及びプロピレングリコールなどの膨潤剤を更に含むことができる。
【0014】
巻紙22は、筒状に巻かれている。巻紙22からなる筒状体は、充填材21を内包している。充填材21及び巻紙22の少なくとも一方は、後述する一酸化炭素低減剤を含んでいる。
【0015】
フィルタは、シガレット本体2の一端と隣り合っている。フィルタは、柱形状、典型的には円柱形状を有している。典型的には、フィルタの側面は、シガレット本体2の側面に対してほぼ面一である。
【0016】
フィルタは、例えば、互いに接合した多数の繊維を含んでいる。これら繊維は、巻取紙で巻かれていてもよい。
【0017】
チップペーパ4は、フィルタの側面を被覆している。チップペーパ4は、巻紙22と部分的に重なり合っており、この重複部で巻紙22に接着されている。このようにして、チップペーパ4は、シガレット本体2とフィルタとを一体化している。なお、フィルタ及びチップペーパ4は、省略することができる。
【0018】
上記の通り、充填材21及び巻紙22の少なくとも一方は、一酸化炭素低減剤を含んでいる。一酸化炭素低減剤は、炭酸カルシウムと、銅及び/又は銅化合物と、鉄及び/又は鉄化合物とを含有している。一例によると、炭酸カルシウムと、銅及び/又は銅化合物と、鉄及び/又は鉄化合物とは、略均一な組成の混合物を形成している。典型的には、銅及び/又は銅化合物の少なくとも一部と、鉄及び/又は鉄化合物の少なくとも一部とは、炭酸カルシウムからなる粒子に担持されている。また、典型的には、銅及び鉄の多くは酸化物として存在している。
【0019】
この一酸化炭素低減剤は、銀などの貴金属を必須成分として含んでいないため、安価に製造可能である。そして、この一酸化炭素低減剤は、優れた性能を発揮する。これについて、以下に説明する。
【0020】
一般に、シガレット本体の燃焼温度は、自然燃焼時には約600℃であり、喫煙時には約800℃である。一酸化炭素はシガレット本体の燃焼に伴って発生するので、一酸化炭素低減剤は、少なくとも約600℃乃至約800℃の温度域で一酸化炭素を酸化又は吸着し得るものであることが望ましい。
【0021】
また、シガレット本体は、燃焼に伴う熱によってガス状の香味成分を発生する。香味成分の多くは分子量が小さな有機物であるので、シガレット本体がガス状の香味成分を発生する温度域は、シガレット本体の燃焼温度と比較して低い。この低温域において、一酸化炭素低減剤が触媒又は吸着材として高い性能を発揮すると、喫味が影響を受ける可能性がある。
【0022】
本態様において使用する一酸化炭素低減剤は、シガレット本体2がガス状の香味成分を発生する温度域においては触媒又は吸着材として高い性能を発揮せず、約600℃乃至約800℃の温度域で一酸化炭素を高い効率で酸化又は吸着し得る。即ち、この一酸化炭素低減剤は、安価に製造可能であるにも拘らず、喫味に殆ど影響を及ぼすことなしに、喫煙時に生成する主流煙及び自然燃焼時に生成する副流煙に含まれる一酸化炭素を低減可能とする。
【0023】
また、この一酸化炭素低減剤は、水と反応し難い。従って、この一酸化炭素低減剤は、シガレット1が吸湿した場合であっても、高い性能を発揮する。
【0024】
一酸化炭素低減剤は、例えば、以下の方法により製造する。
まず、炭酸カルシウムの粉末を準備する。例えば、レーザ回折法によって測定した平均粒径が0.5μm乃至5μmの範囲内にある粉末を準備する。
【0025】
次に、この粉末を、銅化合物及び鉄化合物を含んだ溶液中に分散させてなる分散液を調製する。銅化合物及び鉄化合物としては、例えば硝酸塩を使用する。また、溶媒としては、例えばエタノールを使用する。
【0026】
この分散液を十分に攪拌し、これを乾燥させた後、例えば大気雰囲気中で熱処理する。その後、必要に応じて、熱処理品を粉砕する。以上のようにして、粉末状の一酸化炭素低減剤を得る。
【0027】
一酸化炭素低減剤は、例えば、それを含んだスラリーを調製し、このスラリーを刻みタバコに噴霧するか又は振り掛けることにより、充填材21に含有させることができる。また、一酸化炭素低減剤は、例えば、それを含んだスラリーを調製し、このスラリーを巻紙22に噴霧するか又は振り掛けることにより、巻紙22に含有させることができる。或いは、一酸化炭素低減剤を含有した巻紙22は、紙料と一酸化炭素低減剤とを含んだスラリーを調製し、このスラリーから抄紙することによって製造することもできる。
【0028】
シガレット本体2に占める一酸化炭素低減剤の割合は、一例によると1乃至80質量%の範囲内にあり、他の例によると20乃至50質量%の範囲内にある。また、一酸化炭素低減剤を充填材21に含有させる場合、充填材21に占める一酸化炭素低減剤の割合は、一例によると1乃至80質量%の範囲内にあり、他の例によると50乃至80質量%の範囲内にある。そして、また、一酸化炭素低減剤を巻紙22に含有させる場合、充填材21に占める一酸化炭素低減剤の割合は、一例によると1乃至60質量%の範囲内にあり、他の例によると20乃至50質量%の範囲内にある。これらの割合を小さくすると、一酸化炭素を低減する効果が小さくなる。他方、この割合を大きくすると、喫味が薄くなるか、又は、巻紙22の強度が低下する。
【0029】
炭酸カルシウムを100質量部とした場合、一酸化炭素低減剤における銅又は銅酸化物の酸化銅(II)換算での質量比は、一例によると0.01乃至10質量部の範囲内にあり、他の例によると0.01乃至5質量部の範囲内にある。この質量比が小さい場合、一酸化炭素を低減する効果が小さくなる。他方、この質量比が大きい場合、低温域において酸化反応が起こり、喫味に影響を与える可能性が高い。
【0030】
炭酸カルシウムを100質量部とした場合、一酸化炭素低減剤における鉄又は鉄酸化物の酸化鉄(III)換算での質量比は、一例によると0.1乃至10質量部の範囲内にあり、他の例によると0.1乃至5質量部の範囲内にある。この質量比が小さい場合、一酸化炭素を低減する効果が小さくなる。他方、この質量比が大きい場合、低温域において酸化反応が起こり、喫味に影響を与える可能性が高い。
【0031】
一酸化炭素低減剤における鉄又は鉄酸化物の酸化鉄(III)換算での質量MFe2O3と銅又は銅酸化物の酸化銅(I)換算での質量MCuOとの比MFe2O3/MCuOは、一例によると、0.25乃至500の範囲内にあり、他の例によると、1乃至200の範囲内にある。この比が小さい場合、低温域において酸化が起こり、喫味に影響を与える可能性が高い。他方、この比が大きい場合、一酸化炭素を低減する効果が小さくなる。
【実施例】
【0032】
<試料A>
以下の方法で、一酸化炭素低減剤を製造した。
まず、炭酸カルシウム粉末を硝酸塩のエタノール溶液と混合して、スラリーを調製した。炭酸カルシウム粉末としては、平均粒径が約1.0μmの市販の軽質炭酸カルシウム粉末を使用した。硝酸塩としては、硝酸銅と硝酸鉄とを使用した。硝酸銅の量は、一酸化炭素低減剤に占める銅の割合が酸化銅(II)換算で0.075質量%となるように調節した。また、硝酸鉄の量は、一酸化炭素低減剤に占める鉄の割合が酸化鉄(III)換算で2.0質量%となるように調節した。
【0033】
このスラリーを十分に攪拌し、更にこれを乾燥させた後、乾燥品を大気雰囲気中、600℃で10分間に亘って熱処理した。以上のようにして、粉末状の一酸化炭素低減剤を得た。以下、このようにして得られた一酸化炭素低減剤を「試料A」と呼ぶ。
【0034】
<試料B>
以下の方法で、一酸化炭素低減剤を製造した。
まず、炭酸カルシウム粉末を硝酸塩のエタノール溶液と混合して、スラリーを調製した。炭酸カルシウム粉末としては、平均粒径が約1.0μmの市販の重質炭酸カルシウムを使用した。硝酸塩としては、硝酸銅と硝酸鉄とを使用した。硝酸銅の量は、一酸化炭素低減剤に占める銅の割合が酸化銅(II)換算で0.050質量%となるように調節した。また、硝酸鉄の量は、一酸化炭素低減剤に占める鉄の割合が酸化鉄(III)換算で2.0質量%となるように調節した。
【0035】
このスラリーを十分に攪拌し、更にこれを乾燥させた後、乾燥品を大気雰囲気中、600℃で10分間に亘って熱処理した。以上のようにして、粉末状の一酸化炭素低減剤を得た。以下、このようにして得られた一酸化炭素低減剤を「試料B」と呼ぶ。
【0036】
<試料C>
以下の方法で、一酸化炭素低減剤を製造した。
まず、炭酸カルシウム粉末を硝酸塩のエタノール溶液と混合して、スラリーを調製した。炭酸カルシウム粉末としては、平均粒径が約1.0μmの市販の重質炭酸カルシウムを使用した。硝酸塩としては、硝酸銅と硝酸鉄とを使用した。硝酸銅の量は、一酸化炭素低減剤に占める銅の割合が酸化銅(II)換算で0.10質量%となるように調節した。また、硝酸鉄の量は、一酸化炭素低減剤に占める鉄の割合が酸化鉄(III)換算で2.0質量%となるように調節した。
【0037】
このスラリーを十分に攪拌し、更にこれを乾燥させた後、乾燥品を大気雰囲気中、600℃で10分間に亘って熱処理した。以上のようにして、粉末状の一酸化炭素低減剤を得た。以下、このようにして得られた一酸化炭素低減剤を「試料B」と呼ぶ。
【0038】
<試料D>
試料Dとして、平均粒径が約1.0μmの市販の軽質炭酸カルシウムを準備した。
【0039】
<性能評価1>
50mgの試料Aをガラスウール中に略均一に分散させ、これを内径が8mmの石英管内に充填した。次いで、窒素と0.47体積%の一酸化炭素と2体積%の酸素とからなるモデルガスを、600mL/分の流量で流通させながら、ガラスウールの温度を1℃/秒の平均昇温速度で室温から800℃まで昇温させた。そして、この昇温過程で、石英管の出口における一酸化炭素の濃度を、株式会社堀場製作所製のポータブル分析系PG−230をモニタリングした。
以上の試験を、試料B乃至Dについても行った。その結果を、図2及び図3に示す。
【0040】
図2は、温度と石英管の出口における一酸化炭素濃度との関係を示すグラフである。図3は、温度と一酸化炭素除去率との関係を示すグラフである。なお、図3に示す一酸化炭素除去率は、石英管の入口における一酸化炭素濃度(初期濃度)と各温度における一酸化炭素濃度との差を初期濃度で除することによって得られた値である。
【0041】
図2及び図3に示すように、試料Dは、加熱温度が約700℃以下である場合には、一酸化炭素を除去する能力が低かった。これに対し、試料A乃至Cは、600乃至800℃の温度域で一酸化炭素を除去する能力が高く、低温域では一酸化炭素を除去する能力は低かった。
【0042】
<試料E>
以下の方法で、一酸化炭素低減剤を製造した。
まず、炭酸カルシウム粉末を硝酸塩のエタノール溶液と混合して、スラリーを調製した。炭酸カルシウム粉末としては、平均粒径が約1.0μmの市販の軽質炭酸カルシウムを使用した。硝酸塩としては、硝酸鉄を使用した。硝酸鉄の量は、一酸化炭素低減剤に占める鉄の割合が酸化鉄(III)換算で1.0質量%となるように調節した。
【0043】
このスラリーを十分に攪拌し、更にこれを乾燥させた後、乾燥品を大気雰囲気中、600℃で10分間に亘って熱処理した。以上のようにして、粉末状の一酸化炭素低減剤を得た。以下、このようにして得られた一酸化炭素低減剤を「試料E」と呼ぶ。
【0044】
<試料F>
試料Fとして、平均粒径が約1.0μmの市販のアルミナ粉末を準備した。
【0045】
<試料G>
以下の方法で、一酸化炭素低減剤を製造した。
まず、アルミナ粉末を硝酸塩のエタノール溶液と混合して、スラリーを調製した。アルミナ粉末としては、平均粒径が約1.0μmの市販のアルミナ粉末を使用した。硝酸塩としては、硝酸鉄を使用した。硝酸鉄の量は、一酸化炭素低減剤に占める鉄の割合が酸化鉄(III)換算で1.0質量%となるように調節した。
【0046】
このスラリーを十分に攪拌し、更にこれを乾燥させた後、乾燥品を大気雰囲気中、600℃で10分間に亘って熱処理した。以上のようにして、粉末状の一酸化炭素低減剤を得た。以下、このようにして得られた一酸化炭素低減剤を「試料G」と呼ぶ。
【0047】
<試料H>
試料Hとして、平均粒径が約4.0μmの市販のシリカ粉末を準備した。
【0048】
<試料I>
以下の方法で、一酸化炭素低減剤を製造した。
まず、シリカ粉末を硝酸塩のエタノール溶液と混合して、スラリーを調製した。シリカ粉末としては、平均粒径が約4.0μmの市販のシリカ粉末を使用した。硝酸塩としては、硝酸鉄を使用した。硝酸鉄の量は、一酸化炭素低減剤に占める鉄の割合が酸化鉄(III)換算で1.0質量%となるように調節した。
【0049】
このスラリーを十分に攪拌し、更にこれを乾燥させた後、乾燥品を大気雰囲気中、600℃で10分間に亘って熱処理した。以上のようにして、粉末状の一酸化炭素低減剤を得た。以下、このようにして得られた一酸化炭素低減剤を「試料I」と呼ぶ。
【0050】
<性能評価2>
試料E乃至Iの各々について、性能評価1と同様の試験を行った。結果を図4乃至図6に示す。
【0051】
図4乃至図6は、温度と石英管の出口における一酸化炭素濃度との関係を示すグラフである。
【0052】
図4には、試料D及びEについて得られたデータを示している。図4に示すように、試料Eは、試料Dと比較して、600乃至700℃の温度域における一酸化炭素除去能に優れていたが、750乃至800℃の温度域における一酸化炭素除去能に劣っていた。また、図2のデータと図4のデータとの対比から明らかなように、試料Eが600乃至800℃の温度域において示す一酸化炭素除去能は、試料A乃至Cがこの温度域において示す一酸化炭素除去能と比較して低かった。
【0053】
図5には、試料F及びGについて得られたデータを示している。図5に示すように、試料Gは、試料Fと比較して、600乃至700℃の温度域における一酸化炭素除去能に優れていた。但し、図2のデータと図5のデータとの対比から明らかなように、試料F及びGが600乃至800℃の温度域において示す一酸化炭素除去能は、試料A乃至Cがこの温度域において示す一酸化炭素除去能と比較して遥かに低かった。
【0054】
図6には、試料H及びIについて得られたデータを示している。図6に示すように、試料Iは、試料Hと比較して、760乃至800℃の温度域における一酸化炭素除去能に優れていたが、600乃至740℃の温度域における一酸化炭素除去能に劣っていた。また、図2のデータと図6のデータとの対比から明らかなように、試料H及びIが600乃至800℃の温度域において示す一酸化炭素除去能は、試料A乃至Cがこの温度域において示す一酸化炭素除去能と比較して遥かに低かった。
【符号の説明】
【0055】
1…シガレット、2…シガレット本体、4…チップペーパ、21…充填材、22…巻紙。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭酸カルシウムと、銅及び/又は銅化合物と、鉄及び/又は鉄化合物とを含有した一酸化炭素低減剤を含んだ喫煙物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−100583(P2012−100583A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251651(P2010−251651)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(510298090)
【出願人】(510298104)
【出願人】(510298078)
【出願人】(510298089)
【Fターム(参考)】