説明

嗜好品

【課題】制酸剤であるハイドロタルサイト粒子に亜鉛を固溶させ、優れた消化器潰瘍治療効果、粘膜保護効果、さらにZn補給剤としての効果をあわせ持つ複合ハイドロタルサイト粒子を含有する嗜好品を提供する。
【解決手段】ハイドロタルサイト粒子に微量のZn化合物を添加して、下記式(1)の複合ハイドロタルサイト粒子を有効成分とすることにより解決する。(MgaZnb)1-XAlx(OH)2(An-)x/n・mH2O(1)但し、式中、An-はCO32-、SO42-またはCl-を示し、nは1または2を示し、x、a、bおよびmは下記条件を満足する値を示す。0<x≦0.5,a=1−b,0<b<1,0≦m<4

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複合ハイドロタルサイト粒子を含有する嗜好品に関するものであり、より詳しくは、ハイドロタルサイトに微量の亜鉛を固溶させた複合ハイドロタルサイト粒子を含有する消化器の粘膜保護、すなわち潰瘍防止、潰瘍治療に有効なドリンク類、チューインガム、キャンディー類、チュアブルタイプ等の嗜好品に関する。
【背景技術】
【0002】
胃潰瘍治療剤は昔から研究されており、多種多様な製品が開発されている。これら胃潰瘍治療剤のほとんどが有機物であり(特許文献1)、その人体への安全性が懸念される。
無機物質の胃潰瘍治療剤としては制酸剤である合成ハイドロタルサイトがある(特許文献2)(特許文献3)。合成ハイドロタルサイトは理想的な医薬用制酸剤であり、潰瘍治療剤としても有効であるとされている。このハイドロタルサイト粒子は、代表的には、化学式Mg6Al2(OH)16CO3・4H2Oで表され、その製造方法は、米国特許明細書に記載されている(特許文献4)。しかし、従来のハイドロタルサイト粒子を潰瘍治療剤として使用する場合は長期間の服用が必要であり、長期間の服用により、胃内壁の粘膜をいためる場合がある。それを解決するために、本発明者等はハイドロタルサイト粒子に微量かつ特定量の亜鉛(Zn)を固溶体として含有させた複合ハイドロタルサイト粒子を開発し、この複合ハイドロタルサイト粒子が、胃内壁の粘膜を損傷することなく優れた潰瘍治療作用を有することを見出し、既に提案した。
【特許文献1】特開平6-49035号公報
【特許文献2】特公昭46-2280号公報
【特許文献3】特公昭50-30039号公報
【特許文献4】米国特許3539306号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明者等は、前記複合ハイドロタルサイト粒子が、食道および胃の内膜を損傷することなく優れた潰瘍治療作用を有すること、アルコールにより誘発される食道、胃等の粘膜損傷防止効果が優れていること等の特徴を利用して複合ハイドロタルサイト粒子を含有する嗜好品は、日常気軽に且つ楽しみながら摂取でき、消化器粘膜保護および潰瘍治療に優れ、さらには人体に不足しがちなZn補給できることを見出し本発明に到達した。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、下記式(1)で表される複合ハイドロタルサイト粒子を含有する嗜好品が提供される。
(MgaZnb)1-XAlx(OH)2(An-)x/n・mH2O (1)
但し、式中、An-はCO32-、SO42-またはCl-を示し、nは1または2を示し、x,a,bおよびmはそれぞれ下記条件を満足する値を示す。
0<x≦0.5, a=1−b, 0<b<1, 0≦m<4
【0005】
次に本発明において使用する前記複合ハイドロタルサイト粒子の効果について説明する。
胃潰瘍に対する効果は下記の通りである。
1. 酢酸潰瘍に対する治癒効果試験
雄ラット(SPF)を用いて複合ハイドロタルサイト粒子[Mg0.735Zn0.015Al0.25(OH)2(CO3)0.125・0.5H2O]を用い、胃潰瘍に対する影響を調べた。比較として用いたハイドロタルサイト粒子は従来の制酸、胃潰瘍治療に優れているとされている協和化学工業株式会社製グレード名“アルカマック”である。このアルカマックは化学式Mg6Al2(OH)16CO3・4H2Oで表される。

(試験方法)
サンプル ラット数
対象群(媒体) 6匹
複合ハイドロタルサイト粒子 6匹
アルカマック 6匹

ペントバルビタールナトリウム(40mg/Kg、i.p.)麻酔下に開腹し、胃体部と幽門前庭部の境界の粘膜下組織に漿膜側より20%酢酸30μLを注入し、酢酸潰瘍を作製する。潰瘍モデル作製3日後に群分けをして被験物質を1日1回10日間反復経口投与する。最終投与の翌日にペントバルビタールナトリウム(40mg/Kg、i.p.)麻酔下に胃を摘出して潰瘍の長径×短径(mm)を測定し、その積(mm2)を損傷係数とする。結果は下記である。

サンプル 投与量 ラット数 損傷係数域 抑制率
(mg/Kg, p.o.) (mm2) (%)
参照例(対象群)*) − 6 16.6±1.3 −
複合ハイドロタルサイト粒子 100 6 10.3±2.1 38
アルカマック 100 6 17.0±2.3 −2

*):0.5%メチルセルロース(5mL/Kg)

この結果は、本発明の複合ハイドロタルサイト粒子は有効であることを示している。
【0006】
2. エタノール誘発胃粘膜損傷試験
雄ラット(SPF)を用いて複合ハイドロタルサイト粒子[Mg0.735Zn0.015Al0.25(OH)2(CO3)0.125・0.5H2O]を用い、エタノール誘発胃粘膜損傷テストを行った。比較として用いたハイドロタルサイト粒子は従来の制酸、胃潰瘍治療に優れているとされている協和化学工業株式会社製グレード名“アルカマック”である。

(試験方法)
サンプル ラット数
対象群(媒体) 6匹
複合ハイドロタルサイト粒子 6匹
アルカマック 6匹

(投与)
投与経路 :経口投与
投与容量 :5mL/Kg
投与方法 :ディスポーザブル注射筒および経口投与用ゾンデを用いて投与する。
投与期間 :胃粘膜損傷モデル作成の60分前に投与する。

約24時間絶食後、エタノール(99.5%)1mL/ラットを経口投与する。エタノール投与1時間後にペントバルビタールナトリウム(40mg/Kg、i.p.)麻酔下に脱血致死させ、胃を摘出する。摘出した胃に1%ホルマリン液10mLを注入し、同液中に10分間以上浸す。胃を大湾に沿って切開し、発生している損傷の長さを実体顕微鏡下で測定する。1匹あたりの合計を損傷係数とする。結果を下記に示す。

サンプル 投与量 ラット数 損傷係数域 抑制率
(mg/Kg, p.o.) (mm2) (%)
参照例(対象群)*) − 6 116.3±20.1 −
複合ハイドロタルサイト粒子 100 6 58.4±13.1 50
アルカマック 100 6 95.2±14.0 18

*):0.5%メチルセルロース(5mL/Kg)

この結果は、本発明の複合ハイドロタルサイト粒子は有効であることを示している。すなわち、従来の胃潰瘍治療剤に比べ、速効性で副作用がない胃潰瘍治療剤である複合ハイドロタルサイト粒子である。
本発明は上記結果を基に、摂取しやすさの点から複合ハイドロタルサイト粒子を嗜好品として摂取することが可能となる。
【0007】
本発明の嗜好品は人体に必要な必須ミネラルのひとつである亜鉛の補給も兼ね備えている。過度のストレスによる胃潰瘍の場合は、ストレスによって血液中の亜鉛(Zn)濃度が下がる。それは、ストレスによって肝臓で生成されるメタロチオネインという蛋白質が多くなるが、その際、亜鉛が大量に使用されるので、血液中の亜鉛(Zn)が肝臓に集まるため、亜鉛の血中濃度が低くなり、胃に十分供給できなくなる。そのため、潰瘍の発生を抑制する亜鉛の血中濃度が低くなり潰瘍を発生する。本発明の複合ハイドロタルサイト粒子の服用により、胃内壁粘膜の創傷治癒効果のみならず、複合ハイドロタルサイト粒子が胃内で胃酸により分解し、亜鉛(Zn)が血液中に吸収され、肝臓および血中の亜鉛(Zn)濃度が高くなり、胃へ亜鉛(Zn)が供給されることも胃潰瘍治癒を助けていると思われる。
【0008】
必須ミネラルの一つである亜鉛は、最近不足しがちである。
亜鉛不足は、味覚や免疫力を低下させるだけでなく、特に妊婦の場合、体内の亜鉛が胎児に移行するので、亜鉛欠乏になりやすく、免疫力が低下する。また、亜鉛欠乏はうつ病を引き起こすことも報告されている。亜鉛欠乏のまま出産した場合は、赤ん坊にうつ状態の脳波が観察されたり、脳細胞を作るたんぱく質の合成が行われず、学習や記憶力に悪影響を及ぼすということも判ってきている。亜鉛欠乏性貧血も報告されている。貧血の女性の約48%が亜鉛性貧血であったとの報告もある。
【0009】
これら人体に不足しがちな微量の亜鉛をハイドロタルサイト粒子に固溶させた複合ハイドロタルサイト粒子により提供できる。すなわち、本発明者は、比較的安価で、しかも無毒性か、もしくは毒性が比較的少ない複合ハイドロタルサイト粒子を、ドリンク、チューインガム、飴等の服用しやすい嗜好品として提供するものである。例えば、スポーツ前に、またはスポーツ中に、本発明のドリンクを摂ったり、厳しい仕事の前に本発明の嗜好品を摂ることで、気楽にストレスによる潰瘍を防止し、飲酒前に本発明のチューインガムや飴を摂ることで、飲酒(アルコール)により誘発される潰瘍の発生を防止する効果が極めて高い等の利点を持ち、さらに亜鉛(Zn)補給が可能な嗜好品である。
【0010】
本発明の複合ハイドロタルサイト粒子はほとんど無毒であり、LD50は、15,000mg/Kg以上(経口 ラット)である。
【0011】
本発明の複合ハイドロタルサイト粒子は特にその形状は制限されないが、レーザー回折散乱法で測定された平均2次粒子径は0.2〜25μm、好ましくは0.4〜10μmであるのが有利であり、BET法比表面積は5〜100m2/g、好ましくは、10〜50m2/gであるのが望ましい。
【0012】
本発明の複合ハイドロタルサイト粒子の製造方法は、従来のハイドロタルサイト粒子の製造方法において所定量の亜鉛の塩を添加すればよい。例えば、Mg、ZnおよびAlの塩(硝酸塩、塩化物、および硫酸塩)を目的のハイドロタルサイト粒子を構成する金属元素の比率で含む水溶液と炭酸ナトリウム水溶液(Na2CO3/Al=0.35〜0.75)および水酸化ナトリウム水溶液とを接触させ、水酸化ナトリウム水溶液で反応液のpHを10〜10.5に保持して共沈殿させる。反応は室温ないし100℃の温度で行う。また反応生成物をそのまま、または洗浄し、懸濁液(水系)を70〜200℃の温度で0.5〜24時間水熱反応を行うことも出来る。
【0013】
本発明の複合ハイドロタルサイト粒子を含有する嗜好品は、必要に応じ糖類、ミネラル、ビタミン、アミノ酸等の栄養素、食品添加剤、野菜汁、果汁、香料、油脂、食品原料等を配合することができ、必要に応じて、1種単独又は2種以上を併用して用いることができる。
【0014】
本発明に用いられる糖類としては、公知のものを広く利用することができるが、例えば、ブドウ糖、果糖、乳糖等の単糖類、砂糖、グラニュー糖、麦芽糖、トレハロース、ショ糖、乳糖等の二糖類、ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、砂糖混合ブドウ糖果糖液糖、砂糖混合果糖ブドウ糖液糖等の異性化糖、水飴、麦芽水あめ、還元水あめ、マルトデキストリン等の少糖類、ラクトオリゴ糖等のオリゴ糖類、還元水飴、マルチトール、還元パラチノース、還元乳糖、還元澱粉糖化物、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、パラチニット等の糖アルコール等が挙げられ、これらを1種単独又は2種以上を併用して用いられる。
【0015】
本発明の嗜好品中に用いられる栄養素としては、公知のものを広く利用することができるが、ミネラル類(電解質および微量元素)としては、例えば、塩化カリウム、パントテン酸カルシウム塩化ナトリウム、酢酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、シッフカルシウム、リン酸二カリウム、リン酸一ナトリウム、グリセロリン酸カルシウム、卵殻カルシウム、牛骨粉、ミルクカルシウム、クエン酸鉄、ピロリン酸第一鉄、ピロリン酸第二鉄、コハク酸クエン酸鉄ナトリウム、硫酸マンガン、硫酸銅、硫酸亜鉛、ヨウ化ナトリウム、ソルビン酸カリウム、亜鉛、マンガン、銅、ヨウ素、コバルト、ピロリン酸、亜鉛酵母、セレン酵母、クロム酵母、ヨウ素酵母、銅酵母、マンガン酵母、モリブデン酵母、鉄酵母、第二鉄等が挙げられ、ビタミン類としては、水溶性および脂溶性の各種ビタミン類、例えばビタミンA(レチノール類)、ビタミンB(チアミン)、ビタミンB(リボフラビン)、ビタミンB(ピリドキシン)、ビタミンB12(シアノコバラミン)、ビタミンC、ビタミンD(コレカルシフェロールなど)、ビタミンE(トコフェロール)、ビタミンK、ナイアシン、ビスベンチアミン、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、葉酸、ビオチン、重酒石酸コリン等が挙げられ、ビタミン様物質としては、多価不飽和脂肪酸、ユビキノン、リポ酸、オロット酸、パンガミン酸、カルニチン、コリン、イノシトール、p−アミノ安息香酸、ビオフラボノイド、ビタミンU等が挙げられ、アミノ酸としては、例えば、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、アスパラギン、システイン、グルタミン酸、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン等、その他、グルコマンナン、各種セルロース、キチン、キトサン等の食物繊維が挙げられ、タンパク質としては、加水分解ゼラチン、ミルクタンパク、カゼイン、コラーゲン、ケラチン、フィブロイン、ブリオン等が挙げられ、これらは必要により1種単独又は2種以上を併用して用いられる。
【0016】
本発明の嗜好品中に用いられる食品添加剤としては、公知のものを広く利用することができ、例えば、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、カンゾウ抽出物、スクラロース、ソウマチン、キシリトール、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビア、D−ソルビトール等の甘味料、アナトー色素、ウコン色素、カラメル類、イモカロテン、ディナリエラカロテン、ニンジンカロテン、クチナシ青色素、クチナシ赤色素、クチナシ黄色素、コチニール色素、食用タール色素、銅クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム、ベニコウジ色素、ベニバナ赤色素、ベニバナ黄色素等の着色料、安息香酸、安息香酸ナトリウム、しらこたん白抽出物、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、プロピオン酸、プロピオン酸カルシウム、ポリリジン、エゴノキ抽出物、カワラヨモギ抽出物、ヒノキチオール抽出物、ペクチン分解物、ホオノキ抽出物、レンギョウ抽出物等の保存料、ジェランガム、寒天、カラギーナン、ファーセルラン、アルギン酸ナトリウム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グァーガム、ペクチンカゼイン及びカゼインナトリウム、タマリンドシードガム、クインスシードガム、カラヤガム、キチン、キトサン、アラビアガム、トラガントガム、ガッティーガム、アラビノガラクタン、アルギン酸プロピレングリコールエステル、マルメロ、タラガム、アーモンドガム、アエロモナスガム、アゾトバクター・ビネランジーガム、アマシードガム、ウェランガム、サイリウムシードガム、カードラン、デキストラン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース誘導体、水溶性大豆多糖類等のゲル化剤(増粘多糖類、増粘安定剤)、L−アスコルビン酸、エリソルビン酸、カテキン、ジブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール等の酸化防止剤、亜硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム等の発色剤、亜塩素酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム等の漂白剤、イマザリル、オルトフェニルフェノール、チアベンダゾール等の防カビ剤・防バイ剤、グリセリン脂肪酸エステル、サポニン、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン等の乳化剤、炭酸水素ナトリウム、グルコノデルタラクトン、硫酸アルミニウムカリウム(ミョウバン)等の膨張剤、クエン酸、クエン酸塩、リンゴ酸、L−酒石酸、乳酸等の酸味料、カフェイン、ナリンジン、ニガヨモギ抽出物等の苦味料、シェラック、パラフィンワックス、ミツロウ等の光沢剤、乳糖、デンプン、コーンスターチ等の賦形剤、デンプン糊、アラビアゴム糊等の結合剤、酢酸ビニル樹脂、ジェルトン、チクル等のガムベース、その他、調味料、かんすい、結着剤、消泡剤、抽出溶剤、凝固剤、日持向上剤、プロピレングリコール、離型剤、ろ過助剤、pH調整剤、軟化剤等の食品添加物が挙げられ、これらは必要に応じて1種単独又は2種以上を併用して用いられる。
【0017】
さらに嗜好品中に用いられる果汁または野菜汁としては、公知のものを広く利用することができ、例えば、リンゴ、青リンゴ、オレンジ、ミカン、ライム、マンダリン、アンズ、パパイヤ、アセロラ、メロン、ナシ、ライチ、グレープフルーツ、モモ、イチゴ、マスカット、ブドウ、パインアップル、レモン、洋ナシ、ライチ、ブルーベリー、マンゴー、バナナ等、また濃縮果汁が挙げられ、野菜汁としては、トマト、にんじん、ケール、キャベツ、ブロッコリー、レタス、セロリ、などの野菜汁等が挙げられる。これらを1種単独又は2種以上を併用して用いられる。
【0018】
本発明に用いられる香料としては、公知のものを広く利用することができ、例えば、オレンジ、グレープフルーツ、アップル、レモン、ライム、タンジェリン、ユズ、ウンシュウミカン、ナツミカン、ブドウ、イチゴ、パイナップル、バナナ、モモ、メロン、スイカ、プラム、チェリー、ペア、アプリコット、カーラント、ウメ、シソ、カシスマンゴ、マンゴスチン、グアバ、ラズベリー、ブルーベリーなどの果実系フレーバー、ヨーグルト系、緑茶、紅茶、ココア、チョコレート、コーヒー系、アーモンド、メイプル、バニラ、ウィスキー、ブランデー、ラム、ワイン、リキュール、カクテル、ミント系、ハーブ系等のフレーバーが挙げられ、必要に応じて単独あるいは2種以上のミックスフレーバーにして用いることができる。
【0019】
本発明に用いられる油脂としては、公知のものを広く利用することができ、例えば、バター、生クリーム等の乳脂肪分、植物油脂あるいはこれらの分別油脂、硬化油脂、エステル交換油脂等の中から一種又は二種以上を併用することができる。植物油脂の例としては、マーガリン、米油、大豆油、菜種油、綿実油、コーン油、ひまわり油、ゴマ油、ナッツ油、オリーブ油、サフラワー油、パーム油、パーム核油及びヤシ油等、その他、牛乳、脱脂粉乳、全粉乳、ヨーグルト等の乳成分が挙げられ、これらを1種単独又は2種以上を併用して用いられる。
【0020】
本発明に用いられる食品原料としては、食品用の原材料として用いられる種々の物質を広く利用することができる。
【0021】
上記の他、本発明において、オウヒ、カンゾウ、キキョウ、シャゼンシ、シャゼンソウ、セネガ、アセンヤク、ウイキョウ、カロニン、ケイヒ、ショウキョウ、ソウハクヒ、ソヨウ、チクセツニンジン、チンピ、マオウ、ナンテンジツ、オンジ、セキサン、トコン、バイモ、オウゴン、ゴオウ、ゴミン、サイシン、シオン、ジャコウ、シャジン、ニンジン、バクモンドウ、ハンゲ等の生薬、スペアミント、ペパーミント、ウインターグリーン、サッサフラス、丁子、セージ、ユーカリ、マヨナラ、肉桂、タイム、ティーツリー、紫蘇、エキナセア、甜茶、羅漢果、ピーパーミー、カリン、高麗人参、麗芝、キンカン、ダイコン、ヨモギ、サポニン、ビワ、オオバコ、ウイキョウ、生姜、イチョウ、サフラン、ナツメ及びこれらのチップ、粉末、汁、抽出物等のハーブ類、また、メントール、シネオール、アネトール、カルボン等のこれらハーブの成分が挙げられ、これらを1種単独又は2種以上を併用して用いられる。
【0022】
また、本発明においてチューインガムに使用される成分は、ガムベース、軟化剤、乳化剤、樹脂、充填剤、香料、糖類等があり、どの成分も公知のものを広く利用できるが、例えば、ガムベースとしては、チクル等の天然樹脂、ロジンのグリセリンエステルであるエステルガム、酢酸ビニル、ポリイソブチレンあるいはポリブテンなどの合成ゴム等、乳化剤としては、飽和脂肪酸のステアリン酸主体のモノグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル等、軟化剤としては、タロー、水素化タロー、水素化植物油、部分水素化植物油、ココアバター、モノステアリン酸グリセロール、トリ酢酸グリセロール、レシチン、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド、アセチル化モノグリセリド、脂肪酸、シロップ等、充填剤としてはレシチン、イヌリン、ポリデキストリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、研摩石灰石、ケイ酸アルミニウム、タルク、粘土、アルミナ、二酸化チタン、およびリン酸カルシウム等の無機質等が挙げられる。糖類、香料は、前記に記載したものが使用できる。
【0023】
以下、実施例に基づき、本発明を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例において、複合ハイドロタルサイト粒子の(a)Zn、(b)平均2次粒子径、(c)BET法比表面積は以下に記載する測定法によって測定された値を意味する。
(a)Znの分析
原子吸光法により測定した。
(b)平均2次粒子径
MICROTRACK粒度分布計X-100タイプ(日機装社製)を用いて測定する。
試料粉末700mgを70mLの水に加えて、超音波(NISSEI社製、MODEL US-300、電流300μA)で3分間処理した後、その分散液の2〜4mLを採って、250mLの脱気水を収容した上記粒度分布計の試料室に加え、分析計を作動させて8分間その懸濁液を循環した後、粒度分布を測定する。合計2回の測定を行い、それぞれの測定について得られた50%累積2次粒子径の算術平均値を算出して、試料の平均2次粒子径とする。
(c)BET法比表面積
液体窒素の吸着法により測定した。
【0024】
表1に下記実施例で用いた複合ハイドロタルサイト粒子のZn含量、平均2次粒子径、BET法比表面積の測定値を示す。
【0025】
【表1】

【実施例1】
【0026】
組成:Mg0.665Zn0.0016Al0.333(OH)2(CO3)0.167・0.5H2O
の複合ハイドロタルサイト粒子を用いて、効果評価用懸濁液を調整した。

複合ハイドロタルサイト粒子 600mg
水 残量
合計 30ml

上記の配合で調整した懸濁液を用いて、飲酒後必ず胃に違和感を感じている5人のパネラーに飲酒前に服用してもらい、飲酒後の次の日の胃の状態(懸濁液の胃への有効性)について調査した。その結果は、表2に示す通り、本発明の複合ハイドロタルサイト粒子含有懸濁液を飲酒前に摂取することにより、アルコールによる胃への悪影響を防止することができた。
【0027】
【表2】

【実施例2】
【0028】
組成:Mg0.6578Zn0.0088Al0.333(OH)2(CO3)0.167・0.5H2O
の複合ハイドロタルサイト粒子を用いて下記の配合でドリンクを調整した。

複合ハイドロタルサイト粒子 0.3%
ビタミン
(A、B、B、B、B12、D、E) <1%
果汁(リンゴ、ブドウ) 50%
セレン酵母 0.001%
パントテン酸カルシウム 0.03%
エリスリトール 7.0%
クエン酸 0.3%
水 残量
合計 100%

上記配合で得られたドリンクは原液のまま飲むことができるもので、1回分ずつ包装してもよい。その包装は、一般に飲料の容器として公知のものが利用できるが、例えばポリエステル、延伸ナイロン、ポリエステルテレフタレート、ポリプロピレン、アルミニウム、スチール、紙、ガラス等が挙げられ、これらの1種または2種以上のラミネートやさらにアルミ箔をラミネートしたフィルム、缶、ガラス瓶 パウチタイプ等を使用することができる。特に好ましくは口栓付パウチタイプがよい。

【実施例3】
【0029】
組成:Mg0.7485Zn0.0015Al0.25(OH)2(CO3)0.125・0.5H2O
の複合ハイドロタルサイト粒子を用いて下記の配合でドリンクを調整した。

複合ハイドロタルサイト粒子 12%
キシリトール 5%
クエン酸 0.5%
ステアリン酸マグネシウム 0.1%
水 82.4%
合計 100%

上記配合で得られたドリンクは、濃縮タイプのドリンクで、必要量を量りとり、水や牛乳、果汁飲料などの公知の飲料で薄めて飲むことができる。

【実施例4】
【0030】
組成:Mg0.7414Zn0.0086Al0.25(OH)2(CO3)0.125・0.5H2O
の複合ハイドロタルサイト粒子を用いて下記の配合でゼリー状のドリンクを調整した。

複合ハイドロタルサイト粒子 0.5%
グルコマンナン 0.15%
カラギーナン 0.03%
果糖ブドウ糖 18.0%
グラニュー糖 0.20%
クエン酸 0.15%
クエン酸ナトリウム 0.20%
ブドウフレーバー 0.30%
水 残量
合計 100%

上記配合で得られたドリンクは、ゼリー状のもので、1回分ずつ包装してもよい。容量を10g程度のスティック状に包装すれば、携帯するのに特に便利である。

【実施例5】
【0031】
組成:Mg0.7985Zn0.0015Al0.20(OH)2(CO3)0.0994(SO4)0.0006・0.6H2O
の複合ハイドロタルサイト粒子を用いて下記の配合でゼリー状のドリンクを調整した。

複合ハイドロタルサイト粒子 0.5%
砂糖 10%
オリゴ糖 5.0%
クエン酸 0.5%
ペクチン 0.2%
寒天 0.3%
ビタミン
(A、B、B、B、B12、C、D、E、葉酸) <1%
脱脂粉乳 0.5%
セレン酵母 0.01%
リンゴフレーバー <1%
水 残量
合計 100%

上記配合で得られたゼリー状ドリンクは、1回分ずつ包装してもよい。全体の容量は、30〜120mlが好ましい。

【実施例6】
【0032】
組成:Mg0.7914Zn0.0086Al0.20(OH)2(CO3)0.0994(SO4)0.0006・0.6H2O
の複合ハイドロタルサイト粒子を用いて下記の配合でゼリー状のドリンクを調整した。

複合ハイドロタルサイト粒子 0.5%
キシリトール 15.0%
スクラロース 5.0%
ジェランガム 0.7%
キサンタンガム 0.4%
ビタミン(A、B、C、D) <0.5%
セレン酵母 0.1%
乳酸カルシウム 0.5%
ステアリン酸マグネシウム 0.5%
果汁(グレープフルーツ) 10.0%
水 残量
合計 100%

本実施例では、複合ハイドロタルサイト粒子を含むゼリー層(a)と含まないゼリー層(b)とに分けて調整し、包装する際にa層をb層で包み込むように充填する。このようにした場合、a層が口腔内にあまり広がらず、飲みやすくするために口栓付きのパウチタイプの包装がよい。調整の方法は次のとおりである。
溶液がゲル化しない程度の高温の少量の水で複合ハイドロタルサイト粒子を乳化しておく(a層)。その他の材料を分量の残りの水で高温で混合し(b)そのうちの10%をa層に加えて均一に乳化する。aとbをそれぞれ冷却しゼリー状の目的物を得た。

【実施例7】
【0033】
組成Mg0.74Zn0.01Al0.25(OH)2(CO3)0.125・0.5H2O
の複合ハイドロタルサイト粒子を用いて下記の配合ではっ酵乳のドリンクを調整した。

複合ハイドロタルサイト粒子 0.5%
牛乳 15.0%
生クリーム 6.0%
脱脂粉乳 10.5%
砂糖 20.0%
ゼラチン 0.40%
寒天 0.14%
クエン酸ナトリウム 0.11%
乳酸菌
香料 0.05%
水 残量
合計 100%

上記配合で得られたはっ酵乳ドリンクは原液のまま飲むことができるもので、1回分ずつ包装してもよい。

【実施例8】
【0034】
組成:Mg0.743Zn0.007Al0.25(OH)2(CO3)0.125・0.5H2O
の複合ハイドロタルサイト粒子を用いて下記の配合でチューインガムを調整した。

複合ハイドロタルサイト粒子 1.0%
キシリトール 40.0%
パラチニット 20.0%
キトサンオリゴ糖 5.0%
アスパムテーム 0.1%
メントール 2.0%
軟化剤 0.9%
ガムベース 残量
合計 100%

調整方法は、一般に公知の方法で行うことができる。
本実施例で用いたガムベースは、チクル10.0質量%、ジェルトン5.0質量%、ソルバ10.0質量%、天然ゴム3.0質量%、酢酸ビニル樹脂15.0質量%、ポリイソブチレン10.0質量%、エステルガム15.0質量%、マイクロワックス20.0質量%、脂肪酸モノグリセライド2.0質量%、充填剤10.0質量%(計100.0質量%)の混合物であるが、配合成分、配合量ともに、公知のものを広く利用できる。

【実施例9】
【0035】
組成:Mg0.747Zn0.003Al0.25(OH)2(CO3)0.125・0.5H2O
の複合ハイドロタルサイト粒子を用いて、下記の配合でチューインガムを調整した。

複合ハイドロタルサイト粒子 0.2%
キシリトール 40.0%
マルチトール 15.0%
アスパルテーム 0.5%
l−メントール 0.5%
香料 2.0%
部分α化デンプン 10.0%
マルトデキストリン 5.0%
グルコン酸カルシウム 1.0%
硫酸カルシウム 0.5%
塩化ナトリウム 0.1%
ガムベース 残分
合計 100.0%

調整方法は、一般に公知の方法で行うことができる。
本実験例で用いたガムベースは、酢酸ビニル樹脂15.0質量%、SBR15.0質量%、エステルガム20.0質量%、マイクロワックス30.0質量%、脂肪酸モノグリセライド10.0質量%、充填剤10.0質量%(計100.0質量%)の混合物であるが、配合成分、配合量ともに、公知のものを広く利用できる。

【実施例10】
【0036】
組成:Mg0.747Zn0.003Al0.25(OH)2(CO3)0.125・0.5H2O
の複合ハイドロタルサイト粒子を用いて下記の配合でソフトキャンディーを調整した。

複合ハイドロタルサイト粒子 0.5%
砂糖 26.0%
水飴 40.0%
結晶セルロース 1.2%
濃縮ヨーグルト 8.0%
菜種油 7.0%
ショ糖脂肪酸エステル 0.5%
ゼラチン 2.4%
クエン酸 0.7%
ヨーグルトフレーバー 0.4%
水 残量
合計 100%

調整方法は、一般に公知の方法で行うことができる。

【実施例11】
【0037】
組成:Mg0.662Zn0.004Al0.333(OH)2(CO3)0.167・0.5H2O
の複合ハイドロタルサイト粒子を用いて下記の配合でソフトキャンディーを調整した。

複合ハイドロタルサイト粒子 0.5%
マルチトール 50.2%
還元澱粉糖化合物 19.7%
ソルビタン脂肪酸エステル 0.3%
全粉乳 9.1%
ミルクプロテイン 1.4%
ショ糖脂肪酸エステル 0.5%
植物油脂 5.6%
ピーチフレーバー 0.1%
水 残量
合計 100%

調整方法は、一般に公知の方法で行うことができる。

【実施例12】
【0038】
組成:Mg0.660Zn0.006Al0.333(OH)2(CO3)0.167・0.5H2O
の複合ハイドロタルサイト粒子を用いて、ハードキャンディーを調整した。

複合ハイドロタルサイト粒子 2.0%
はちみつ 50%
水飴 30%
ハーブエキス 0.3%
ビタミンC 0.1%
メントール 0.1%
ベニバナ色素 0.01%
水 残分
合計 100%

調整方法は、一般に公知の方法で行うことができる。

【実施例13】
【0039】
組成:Mg0.735Zn0.015Al0.25(OH)2(CO3)0.125・0.5H2O
の複合ハイドロタルサイト粒子を用いて、ハードキャンディーを調整した。

複合ハイドロタルサイト粒子 0.5%
砂糖 55.0%
水飴 38.0%
梅エキス 0.5%
シソエキス 0.5%
香料 0.02%
水 残分
合計 100%

調整方法は、一般に公知の方法で行うことができる。

【実施例14】
【0040】
組成:Mg0.65Zn0.1Al0.25(OH)2(CO3)0.125・0.5H2O
の複合ハイドロタルサイト粒子を用いて、下記の配合でチュアブル(ラムネ菓子)を調整した。

複合ハイドロタルサイト粒子 0.7%
ブドウ糖 35.0%
コーンスターチ 47.0%
クエン酸 4.7%
ブドウ果汁 6.0%
水 残分
合計 100%

調整方法は、一般に公知の方法で行うことができる。

【実施例15】
【0041】
組成:Mg0.658Zn0.017Al0.333(OH)2(SO4)0.175・0.398H2O
の複合ハイドロタルサイト粒子を用いて、下記の配合でチュアブル錠を調整した。

複合ハイドロタルサイト粒子 300mg
還元パラチノース 300mg
キシリトール 400mg
アスパルテーム 3mg
メントール 1mg
ペパーミントオイル 1mg
ビタミン
(A、B、B、B、B12、C、D、V、葉酸) 0.5mg
混合ハーブエキス 1mg
合計 1006.5mg

調整方法は、一般に公知の方法で行うことができる。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(1)で表される複合ハイドロタルサイト粒子を含有する嗜好品
(MgaZnb)1-xAlx(OH)2(An-)x/n・mH2O (1)
但し、式中、An-はCO32-、SO42-またはCl-を示し、nは1または2を示し、x、a、bおよびmはそれぞれ下記条件を満足する値を示す。
0<x≦0.5, a=1−b, 0<b<1, 0≦m<4
【請求項2】
前記式(1)中、An-はCO32-またはSO42-である請求項1記載の嗜好品。
【請求項3】
前記式(1)中、xは0.2≦x≦0.4を満足する請求項1記載の嗜好品。
【請求項4】
前記式(1)中、bは0.0005≦b≦0.2を満足する請求項1記載の嗜好品。
【請求項5】
前記式(1)中、bは0.0005≦b≦0.1を満足する請求項1記載の嗜好品。
【請求項6】
前記式(1)中、aは0.6≦a≦0.9を満足する請求項1記載の嗜好品。
【請求項7】
嗜好品がドリンク類である請求項1記載の嗜好品。
【請求項8】
嗜好品がチューインガムである請求項1記載の嗜好品。
【請求項9】
嗜好品がキャンディー類である請求項1記載の嗜好品。
【請求項10】
嗜好品がチュアブルタイプである請求項1記載の嗜好品。
【請求項11】
水200ml中に0.1〜25gの複合ハイドロタルサイト粒子を含有する請求項1記載のドリンク類。
【請求項12】
複合ハイドロタルサイト粒子を0.1〜10wt%含有する請求項1記載のチューインガム。
【請求項13】
複合ハイドロタルサイト粒子を0.5〜10wt%含有する請求項1記載のキャンディー類。
【請求項14】
複合ハイドロタルサイト粒子を0.2〜30wt%含有する請求項1記載のチュアブルタイプ。

【公開番号】特開2009−232829(P2009−232829A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−112102(P2008−112102)
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【出願人】(000162489)協和化学工業株式会社 (66)
【Fターム(参考)】