説明

噴霧装置

【課題】 スプレー缶の交換を容易に行えることができる噴霧装置を提供する。
【解決手段】 スプレー缶82上部の折返し部94を、缶取付部85の挿入溝113に挿入した状態で、スプレー缶82のパイプ101及びノズル102は、前方開口状の上方挿通部122に挿入され、首部92は前方開口状の下方挿通部132に挿入される。このため、スプレー缶82を前方にスライドすることで缶取付部85から取り外すことができる。そして、新たなスプレー缶82をセットする際には、スプレー缶82の折返し部94を挿入溝113に挿入する。すると、パイプ101及びノズル102が上方挿通部122に挿入され、首部92が下方挿通部132に挿入される。このとき、折返し部94と首部92間の括れ部95には支持爪133が挿入され、折返し部94が支持爪133で支持された状態でスプレー缶82が取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スプレー缶をセットして使用する噴霧装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ケース内にセットしたスプレー缶から噴霧剤を自動的に噴霧させる噴霧装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
この噴霧装置には、スプレー缶を取り付けるための第1のスプレー缶取付部が設けられており、該第1のスプレー缶取付部の前方延長部には、円弧状の切り欠き部が設けられている。また、前記第1のスプレー缶取付部に固定される第2のスプレー缶取付部にも、円弧状の切り欠き部が設けられている。
【0004】
これにより、両スプレー缶取付部の切り欠き部に前記スプレー缶の頸部を位置決めするとともに、両スプレー缶取付部で前記スプレー缶を挟持した状態で前記第2のスプレー缶取付部を前記第1のスプレー缶取付部に蝶ナットで固定することによって、前記スプレー缶を噴霧装置に固定できるように構成されている。
【特許文献1】特開平10−328590号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の噴霧装置にあっては、スプレー缶を交換する度に蝶ナットを緩めて第1のスプレー缶取付部から第2のスプレー缶取付部を取り外さなければならなかった。
【0006】
このため、スプレー缶の交換に手間がかかるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、スプレー缶の交換を容易に行えることができる噴霧装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の噴霧装置にあっては、スプレー缶が交換自在にセットされる噴霧装置において、前記スプレー缶を支持する缶取付部を本体部より前方に延出し、該缶取付部に、前記スプレー缶の上部に設けられた折返し部が抜き差し自在に挿入される前方開口状の挿入溝と、該挿入溝に前記折返し部が挿入された前記スプレー缶のノズル部分を上方へ延出する為の前方開口状の上方挿通部と、前記挿入溝に前記折返し部が挿入された前記スプレー缶の前記折返し部より下方に延出した首部を挿通する為の前方開口状の下方挿通部とを設けるとともに、該下方挿通部の開口縁部に、前記折返し部と前記首部間に形成された括れ部に挿入され前記折返し部を下方から支持する支持爪を形成した。
【0009】
すなわち、スプレー缶の噴霧剤が無くなった際には、セットされたスプレー缶を交換する。このとき、スプレー缶上部の折返し部は、前記缶取付部に設けられた前方開口状の挿入溝に抜き差し自在に挿入されている。また、前記スプレー缶のノズル部分は、前方開口状の上方挿通部に挿入されているとともに、前記折返し部より下方に延出した首部は、前方開口状の下方挿通部に挿入されている。このため、前記スプレー缶を前記缶取付部の前方にスライドすることによって、前記スプレー缶は、前記缶取付部から取り外される。
【0010】
そして、新たなスプレー缶をセットする際には、スプレー缶に設けられた折返し部を前記缶取付部の前方開口状の挿入溝に挿入する。すると、前記スプレー缶のノズル部分が前方開口状の上方挿通部に挿入されるとともに、前記折返し部より下方に延出した首部が前方開口状の下方挿通部に挿入される。
【0011】
この状態において、前記折返し部と前記首部間に形成された括れ部には、前記下方挿通部の開口縁部に設けられた支持爪が挿入される。これにより、当該スプレー缶は、前記折返し部が前記支持爪により支持された状態で、前記本体部に取り付けられる。
【0012】
このように、前記缶取付部に設けられた挿入溝に前記スプレー缶の前記折返し部を抜き差しすることで、当該スプレー缶は着脱される。
【0013】
また、請求項2の噴霧装置においては、前記本体部は、ノズル操作部の駆動により前記スプレー缶のノズル部を作動させるノズル操作機構を備え、当該本体部に、前記スプレー缶交換時に開閉される蓋部を開閉可能に支持した。
【0014】
これにより、本体部にセットされたスプレー缶は、蓋部によって開閉自在に隠蔽される。
【0015】
さらに、請求項3の噴霧装置では、前記缶取付部を、前記本体部より前方に突出するとともに後方へ向けて開口した中空状の突出部と、該突出部の先端より前方へ向けて延出した前方延出部とを設定した。
【0016】
すなわち、缶取付部が板状に形成された場合には、スプレー缶のノズルを押下した際に、当該缶取付部が撓んでしまい、噴霧方向が下方になってしまったり、適切にノズルを押下できないことがある。
【0017】
そこで、前記缶取付部の突出部を後方へ向けて開口した中空状とすることで、断面コ字形状の補強構造を形成することができる。これにより、缶取付部の強度が向上するため、ノズルを適切に押下することができるとともに、噴霧方向が下向きになるといった不具合を確実に防止することができる。
【0018】
加えて、請求項4の噴霧装置においては、前記缶取付部に前記スプレー缶を支持した状態で、当該スプレー缶の底面を支持する支持板を前記缶取付部に対向して設けた。
【0019】
これにより、本体部にセットされた前記スプレー缶は、上部に設けられた折返し部が缶取付部に支持される一方、その底面が支持板で支持される。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように本発明の請求項1の噴霧装置にあっては、スプレー缶の折返し部を、缶取付部に設けられた挿入溝に抜き差しするだけで、当該スプレー缶を着脱することができる。
【0021】
このため、スプレー缶を交換する度に蝶ナットを緩めて第1のスプレー缶取付部から第2のスプレー缶取付部を取り外さなければならなかった従来と比較して、交換作業が容易となり、利便性を向上することができる。
【0022】
また、請求項2の噴霧装置においては、本体部にセットされたスプレー缶を、蓋部によって開閉自在に隠蔽することができる。
【0023】
さらに、請求項3の噴霧装置では、缶取付部の突出部を後方へ向けて開口した中空状とすることで、断面コ字形状の補強構造を形成することができる。これにより、缶取付部の強度が向上するため、ノズルを適切に押下することができるとともに、噴霧方向が下向きになるといった不具合を確実に防止することができる。
【0024】
加えて、請求項4の噴霧装置においては、スプレー缶を本体部にセットした状態で、該スプレー缶の上部に設けられた折返し部を缶取付部で支持するとともに、当該スプレー缶の底面を支持板で支持することができる。これにより、前記スプレー缶の上部と下部とを支持することができる。
【0025】
このとき、前記スプレー缶の上部に設けられた折返し部は、前記缶取付部で支持することができる。このため、スプレー缶の底面が前記支持板に達しない場合には、前記缶取付部のみで当該スプレー缶を支持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の一の実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかる噴霧装置1を示す図であり、該噴霧装置1は、芳香剤や消臭剤や殺虫剤などの噴霧剤を自動的に噴霧する装置である。
【0027】
この噴霧装置1のケース11は、本体部12と、該本体部12の下端部に支持された蓋部13とによって構成されており、該蓋部13を前記本体部12に沿って起立することで、当該本体部12の前方開口部を閉鎖できるうように構成されている。
【0028】
これにより、前記ケース11にセットされた後述するスプレー缶82を前記蓋部13によって開閉自可能に隠蔽することができる。
【0029】
前記蓋部13は、図2から図4にも示すように、上端部が先細りした形状に形成されており、当該上端部は、先端に向かうに従って後方へ傾斜するように構成されている(図3参照)。この蓋部13の前面21の上端部には、前記噴霧剤を放出する為の放出口22が設けられており、該放出口22は、前記蓋部13に取り付けられた放出口構成部材23によって構成されている。
【0030】
該放出口構成部材23は、図5にも示すように、前記蓋部13の内側に後退したお椀形状に形成されており、前記ケース11の側面より内側に没入した没入部31を構成している。該没入部31の開口縁部には、側方に延出するフランジ32が形成されており、該フランジ32には、前記蓋部13に設けられた取付穴33の開口縁部に係合する係合爪34が設けられている。
【0031】
前記没入部31は、図2に示したように、縦長の楕円形状に形成されており、当該没入部31の壁面41は湾曲面で構成され、その縦断面形状は、図5に示したように、内側に突出した円弧状に形成されている。この没入部31の奥側には、図1及び図2並びに図5に示すように、前記放出口22から噴霧剤を噴霧する為の縦長楕円形状の開口部42が開設されており、該開口部42の開口縁の下縁からは、断面円弧状の垂れ防止部43が内側へ向けて延出している。
【0032】
前記没入部31の前記壁面41には、当該没入部31の幅方向の中央部であって、前記開口部42より低い位置に当該ケース11内に連通する連通穴45が開設されており、該連通穴45は、前記放出口22の開口縁近傍に設けられている。この放出口構成部材23は、上方へ向かうに従って後方に傾斜した面に沿って取り付けられており、図5に示したように、円弧状を成す縦断面形状において、最も低い位置が前記放出口22の開口縁より内側に位置するように設定され、この最も低い低位置に前記連通穴45が設けられている。
【0033】
また、前記蓋部13の前面21には、前記放出口22より下側に位置する部位に内側に延出する液受け部51が設けられており、該液受け部51は、前記蓋部13の内側面に沿って延設されている。そして、この液受け部51の突出量は、前記連通穴45の下部位置まで延出する長さに設定されており、前記連通穴45より垂下した仮想線52と交差するように構成されている。
【0034】
前記放出口22の上部には、発光ダイオード61が設けられており、図2から図4に示したように、当該噴霧装置1の側部に設けられたスイッチ62を操作したオン状態では、前記発光ダイオード61の点灯から当該噴霧装置1の作動状態を確認できるように構成されている。
【0035】
前記本体部12は、図6に示すように、その背面71に矩形状の凹部72が設けられており、該凹部72の上部には、三角形状のフック係止穴73が設けられている。該フック係止穴73の頂点部には、上方へ向けて延在する切欠部74が設けられており、部屋の壁面に設けられたフックを当該切欠部74に係止することで、当該噴霧装置1を前記壁面に掛けられるように構成されている。
【0036】
この本体部12の下端には、図1に示したように、前方に張り出した支持板81が設けられている。該支持板81は、図5及び図7に示したように、スプレー缶82の底面83より大きく設定されており、当該スプレー缶82の底面83を下方から支持できるように構成されている。この支持板81の上部には、前記スプレー缶82を保持する保持部84が形成されている。前記支持板81に対向した部位には、図5及び図7並びに図8に示すように、缶取付部85が設けられており、該缶取付部85にスプレー缶82を交換自在にセットできるように構成されている。
【0037】
ここで、このスプレー缶82は、図5及び図7に示したように、噴霧剤が収容された円筒容器状の缶本体91を備えており、該缶本体91の上部には、上方へ向かうに従って縮径する首部92が前記缶本体91上縁に上部カシメ部93を介して固定されている。前記首部92の上部開口部は、図外の缶蓋部によって閉鎖されており、該缶蓋部は、その周縁が前記首部92の上縁を外嵌するように折曲された状態で固定されている。これにより、前記首部92の上縁には、折返し部94が形成されており、該折返し部94と前記首部92との間には、内側に後退した括れ部95が全周に渡って形成されている。
【0038】
前記缶蓋部の中央には、前記缶本体91内に連通したパイプ101が後退可能に立設されており、当該パイプ101を下方に押圧して後退させた際には、図外の弁部を解放して前記缶本体91内の噴霧剤を外部へ噴出できるように構成されている。このパイプ101には、ノズル102が嵌着されており、該ノズル102からは、前記噴霧剤を噴霧する為の噴霧口が設けられた前方延出部103が前方へ向けて延出している。
【0039】
前記缶取付部85は、図5及び図7並びに図8に示すように、前記本体部12の前記背面71に前記凹部72を形成する為に設けられた前方に突出するとともに後方へ向けて開口した中空状の突出部111と、該突出部111の先端より前方へ向けて延出した前方延出部112とによって構成されており、前記突出部は、断面コ字状に形成されている。この前方延出部112の前端には、前記スプレー缶82の上部に設けられた前記折返し部94が抜き差し自在に挿入される前方開口状の挿入溝113が形成されている。
【0040】
この挿入溝113の上部に残存する上板部121には、前記挿入溝113に前記折返し部94が挿入された前記スプレー缶82のノズル部分、具体的には前記パイプ101及び前記ノズル102を上方へ延出する為の前方開口状の上方挿通部122が形成されており、前記ノズル102の前記前方延出部103を前記放出口22へ向けて延出できるように構成されている。
【0041】
また、前記挿入溝113の下部に残存した下板部131には(図8参照)、前記挿入溝113に前記折返し部94が挿入された前記スプレー缶82の前記首部92を挿通する為の前方開口状の下方挿通部132が円弧状に形成されている。この下方挿通部132の開口縁部には、前記スプレー缶82の前記折返し部94と前記首部92間に形成された前記括れ部95に挿入され、前記折返し部94を下方から支持する支持爪133が全域に渡って形成されている。
【0042】
前記保持部84に位置する前記本体部12の前記背面71には、図7に示したように、一対の縦リブ141,141と、両縦リブ141,141と交差する一対の横リブ142,142とが設けられており、該横リブ142,142は、前記保持部84にセットされた前記スプレー缶82の缶本体91に沿って湾曲した円弧状に形成されている。前記保持部84の両脇には、電池収容部143,143が設けられており、両電池収容部143,143に乾電池を収容できるように構成されている。
【0043】
前記保持部84の上部には、図1及び図5に示したカバー151で覆われた制御部空間152が形成されており、該制御部空間152には、図7に示すように、前記電池収容部143,143の乾電池で作動する電子回路が形成された電子基板153と、該電子基板153からの信号で作動するモータを備えた機構部154とが設けられている。該機構部154には、複数のギアと該ギアで駆動されるノズル操作部155とが設けられており、前記モータの駆動力で前記ノズル操作部155が作動した際に、該ノズル操作部155に設けられた凸部156が前記保持部84に保持された前記スプレー缶82のノズル102を下方に押し下げ、該ノズル102から噴霧剤を噴出するように構成されている。
【0044】
以上の構成にかかる本実施の形態において、スプレー缶82の噴霧剤が無くなった際には、セットされたスプレー缶82を交換する。このとき、スプレー缶82上部の折返し部94は、前記缶取付部85に設けられた前方開口状の挿入溝113に抜き差し自在に挿入されている。また、前記スプレー缶82のノズル部分、すなわちパイプ101及びノズル102は、前方開口状の上方挿通部122に挿入されているとともに、前記折返し部94より下方に延出した首部92は、前方開口状の下方挿通部132に挿入されている。このため、前記スプレー缶82を前記缶取付部85の前方にスライドすることによって当該スプレー缶82を前記缶取付部85から取り外すことができる。
【0045】
そして、新たなスプレー缶82をセットする際には、スプレー缶82に設けられた折返し部94を前記缶取付部85の前方開口状の挿入溝113に挿入する。すると、前記スプレー缶82のノズル部分、すなわちパイプ101及びノズル102が前方開口状の前記上方挿通部122に挿入されるとともに、前記首部92が前方開口状の前記下方挿通部132に挿入される。
【0046】
この状態において、前記折返し部94と前記首部92間に形成された括れ部95には、前記下方挿通部132の開口縁部に設けられた支持爪133が挿入される。これにより、当該スプレー缶82を、前記折返し部94が前記支持爪133で下方から支持された状態で、前記本体部12に取り付けることができる。
【0047】
このように、前記缶取付部85に設けられた前記挿入溝113に前記スプレー缶82の前記折返し部94を抜き差しするだけで、当該スプレー缶82を着脱することができる。このため、スプレー缶82を交換する度に蝶ナットを緩めて第1のスプレー缶取付部から第2のスプレー缶取付部を取り外さなければならなかった従来と比較して、交換作業が容易となり、利便性を向上することができる。
【0048】
また、前記スプレー缶82を前記本体部12にセットした状態で、当該スプレー缶82の上部に設けられた前記折返し部94を前記缶取付部85で支持するとともに、当該スプレー缶82の底面83を支持板81で支持することができる。これにより、前記スプレー缶82の上部と下部とを支持することができる。
【0049】
このとき、前記スプレー缶82の上部に設けられた前記折返し部94を前記缶取付部85で支持することができる。このため、スプレー缶82の底面83が前記支持板81に達しない場合であっても、前記缶取付部85のみで当該スプレー缶82を支持することができる。
【0050】
これにより、サイズの異なるスプレー缶であっても、容易に着脱することができる。
【0051】
一方、前記缶取付部85の突出部111は、後方へ向けて開口した中空状に形成されており、断面コ字形状の補強構造が形成されている。これにより、缶取付部85の強度を向上することができる。
【0052】
このため、缶取付部が板状に形成されていてスプレー缶のノズルを押下した際に撓んでしまう従来と比較して、ノズル102を適切に押下することができるとともに、噴霧方向が下向きになるといった不具合を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態を示す正面図である。
【図3】同実施の形態を示す側面図である。
【図4】同実施の形態を示す平面図である。
【図5】図4のA−A線に沿った断面図である。
【図6】同実施の形態を示す背面図である。
【図7】同実施の形態の本体部からカバーを外した状態を示す図である。
【図8】図7のB−B線に沿った断面図である。
【符号の説明】
【0054】
1 噴霧装置
12 本体部
81 支持板
82 スプレー缶
83 底面
85 缶取付部
92 首部
95 括れ部
102 ノズル
111 突出部
112 前方延出部
154 機構部
155 ノズル操作部
113 挿入溝
122 上方挿通部
132 下方挿通部
133 支持爪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スプレー缶が交換自在にセットされる噴霧装置において、
前記スプレー缶を支持する缶取付部を本体部より前方に延出し、該缶取付部に、前記スプレー缶の上部に設けられた折返し部が抜き差し自在に挿入される前方開口状の挿入溝と、該挿入溝に前記折返し部が挿入された前記スプレー缶のノズル部分を上方へ延出する為の前方開口状の上方挿通部と、前記挿入溝に前記折返し部が挿入された前記スプレー缶の前記折返し部より下方に延出した首部を挿通する為の前方開口状の下方挿通部とを設けるとともに、該下方挿通部の開口縁部に、前記折返し部と前記首部間に形成された括れ部に挿入され前記折返し部を下方から支持する支持爪を形成したことを特徴とする噴霧装置。
【請求項2】
前記本体部は、ノズル操作部の駆動により前記スプレー缶のノズル部を作動させるノズル操作機構を備え、当該本体部に、前記スプレー缶交換時に開閉される蓋部を開閉可能に支持したことを特徴とする請求項1記載の噴霧装置。
【請求項3】
前記缶取付部を、前記本体部より前方に突出するとともに後方へ向けて開口した中空状の突出部と、該突出部の先端より前方へ向けて延出した前方延出部とを設定したことを特徴とする請求項1又は2記載の噴霧装置。
【請求項4】
前記缶取付部に前記スプレー缶を支持した状態で、当該スプレー缶の底面を支持する支持板を前記缶取付部に対向して設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の噴霧装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−326512(P2006−326512A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−154908(P2005−154908)
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【出願人】(000102544)エステー化学株式会社 (127)
【Fターム(参考)】