説明

回折構造体、広帯域、偏光、エリプソメトリおよび下地構造の測定

【課題】高感度の分光散乱計を提供する。
【解決手段】半導体ウェハ上の回折構造体からの回折の前に、必要な場合は、分光反射率計または分光エリプソメータを使って構造体の下に位置する膜の膜厚と屈折率とをまず測定する。そして、厳密なモデルを使って回折構造体の強度またはエリプソメトリックな署名を計算する。次に、偏光放射線および広帯域放射線を用いた分光散乱計を使って回折構造体を測定して回折構造体の強度またはエリプソメトリックな署名を得る。この署名をデータベース内の署名と適合させて構造体の格子型パラメータを判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して散乱計に関し、特に、分光散乱計装置に関する。
【背景技術】
【0002】
超小型電子装置の内蔵が増え、その速度が上昇するにしたがって、回路の構造は、寸法が縮小され、プロファイル・エッジの鋭さが改善されつづけている。現時点の技術的水準の装置は、かなりの処理工程を必要とする。各処理工程において、極微線幅の正確な測定やパターンウェハ上のエッチング構造のプロファイルに関する定量的説明の重要性がますます高まってきている。さらに、工程監視やフォトリソグラフィにおける焦点露出制御のような閉ループ制御がますます必要になってきている。
【0003】
散乱計測定法のような回折を基礎とした分析技術は、特に、非破壊的であり、適度な正確性を有し、反復可能であり、高速であり、単純であり、重要な寸法走査電子顕微鏡検査(CD−SEM)に比べて安価であるため、マイクロエレクトロニクス計測学に適用するのに適している。
【0004】
散乱計測定法は、構造体から散乱した光の角度分解測定であり特徴付けである。断続的な構造体の場合、入射光は、散乱または異なる次数に回折する。入射角θiの角度に対するm次回折の角度位置θrは、次に示す格子式で求める。

ここで、λは、入射光の波長であり、dは、回折構造体の周期である。
【0005】
構造体から回折した光のパターンは構造体自体の寸法を識別するための“指紋”または“署名”として使用することができる。周期に加え、幅、段の高さ、線の形状、基礎をなしている膜の層の厚み、および側壁角などのような、後に構造体のパラメータと呼ぶ、さらに詳しい寸法も、分散パターンを分析することによって測定することができる。
【0006】
現時点の技術的水準の装置における格子の周期は、一般的に1μm未満で、実際の角度範囲において0次±1次の次数しか存在しない。回折包絡線全体を測定する伝統的な散乱計では、正確な分析に必要とされるデータを得ることができない。極微周期の地形構造を特徴付ける従来の光学技術は、2−Θ散乱計測定法と呼ばれる。
【0007】
2−Θ散乱計は、照射光の入射角の関数で一つの回折次数の強度を監視する。サンプルから0次の強度変化は、より高い回折次数とともに、照射されているサンプルの特性を判定するのに有効な情報を提供する。なぜならば、サンプルの特性は、サンプルを製造する際に使用した工程によって決定し、この情報は、工程の間接的な監視としても有効だからである。
【0008】
2−Θ散乱計測定法では、単一の波長の干渉光線、例えば、ヘリウム−ネオンレーザを、ステージ上に取り付けたサンプル上に照射する。サンプルステージまたは照射光線のいずれかを回転させることにより、サンプルへの入射角が変化する。入射角の関数である(0次または1次などのような)特定の回折次数の強度は、2−Θプロットまたは分散“署名”と呼ばれ、コンピュータにダウンロードされる。線幅、段の高さ、線の形状、または側壁の角度(側壁とその基礎をなしている面との間の角度であって、“側壁角”としても知られている)などのような異なるパラメータを判別するため、回折モデルを用いている。前に概述した異なる格子パラメータはパラメータ化され、パラメータの空間は各格子形状のパラメータをある一定の範囲にわたって変化させることによって求められる。
【0009】
厳密な回折モデルを使ってパラメータ空間の各格子から理論上の解析光の指紋を計算し、統計的予測アルゴリズムをこの理論上の較正データに合わせる。次に、この予測アルゴリズムを使って、対象となるサンプルの構造体から測定した2−Θプロットまたは分散“署名”に対応するパラメータを求める。
【0010】
2−Θ散乱計測定法は、一部の環境において有効である一方、多くの欠点を有する。周期的な回折構造体は、光を伝達する一枚以上の膜の上に位置していることがしばしばある。したがって、使用した回折モデルは、回折構造体の基礎をなしている膜の厚みおよび光学指数をすべて明らかにしなければならない。ある方法では、すべての層の厚みおよび光学指数を予め知っておかなければならない。こうした数値が予めわかっていないことが多いため、この方法は好ましくない。特に、半導体製造に使用する材料の膜厚と光学指数は、工程によって変化することが多い。
【0011】
前述した問題を解決するもう一つの方法として、基礎をなしている膜材料の膜厚および光学指数を含む、未知のパラメータすべてをモデルに含む方法がある。このように、モデルの変数の数を増やすことによって、計算しなければならない署名の数が急激に増えるので、それに関わる計算時間により、この方法は、実時間測定には適さなくなる。
【0012】
さらに、サンプリング光線の入射角の関数である特定の回折次数の強度は、入射角の変化に伴って順次獲得するので、2−Θプロットまたは分散“署名”のデータ獲得は遅く、検出された強度は、入射角の変化に応じて徐々に変化する装置の振動や不規則な電子ノイズのような様々な騒音源に曝され続けることになる。
【0013】
もう一つの方法は、米国特許第5,607,800号(特許文献1)でザイガーが提案している。この方法では、特定のパターンの膜を測定したい場合に、まず、例えば、第1のウェハ上に線と空間のパターンを形成することによって、測定するパターン化された膜の特性に近い、予め決められた周知の格子特性を有する第1のパターン化された配置を作る。そして、分光反射率計を使ってこの第1の配置から反射した信号の振幅を測定して署名を得る。次に、第2のウェハ上でもう一つの線と空間のパターンのような、測定するパターン化された膜の特性に近い周知の格子特性を有する第2のパターン化された配置を求め、分光反射率計を使って、この配置から反射した信号の振幅を測定する。別のウェハに対してもこの工程を繰り返し、形成した署名をデータベースとしてまとめる。そして、対象となるサンプルのパターンの膜を、分光反射率計を使って測定し、その署名をデータベースの中のものと比較する。そして、対象となるフィルムの署名と適合するデータベースの中の署名を使って、対象となる膜の格子特性またはパラメータを求めるのである。
【0014】
ザイガーの方法は、対象となるパターンと類似した複数の参照パターンを複製し、それらの参照パターンを測定してデータベースを構築し、対象となるパターンから測定できるようにする必要があるため、限度があり、実際的ではない。また、ザイガーの方法は、膜の反射率と基板の反射率との間に対照的な差がなければならない。あるいは、ザイガーの方法は、基礎をなしている基板の反射率と類似した反射率を有する材料からなる線形パターンの格子特性を測定する際には使用することができない。
【0015】
前述した方法のいずれも、完全に満足のいくものではない。したがって、より高性能の改良された散乱計を提供することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】米国特許第5,607,800号
【特許文献2】米国特許第5,608,526号
【特許文献3】米国特許出願第08/227,482号
【特許文献4】米国特許第4,905,170号
【非特許文献】
【0017】
【非特許文献1】"Optical Characterization of Amorphous and Polycrystalline Silicon Films," by Ibok et al., reprinted from August 1995 edition of Solid State Technology published by PennWell Publishing Company
【非特許文献2】"Optical Dispersion Relations for Amorphous Semiconduc tors and Amorphous Dielectrics," by Forouhi et al., Phsical Review B, vol. 34, no. 10, pp 7018-7026, Nov. 15, 1986
【非特許文献3】"Optical Properties of Crystalline Semiconductors and Dielectrics," by Forouhi, et al., Phsical Review B, vol. 38, no. 3, pp 1865-1874
【非特許文献4】"Convergence of the Coupled-wave Method for Metallic Lamellar Diffraction Gratings," by Li et al., Journal of the Optical Society of America A, vol. 10, No. 6, pp. 1184-1189, June 1993
【非特許文献5】"Multilayer Modal Method for Diffraction Gratings of Arbitrary Profile, Depth, and Permittivity," by Li et al., Journal of the Opticla Society of America A, vol. 10, no. 12, pp. 2582-2591, Dec. 1993
【非特許文献6】"Rigorous coupled-wave analysis of planar-grating diffraction," by M. Moharam et al., J. Opt. Soc. Am., Vol. 71, No. 7, July 1981, pp. 811-818
【非特許文献7】"Stable implementation of the rigorous coupled-wave analysis for surface-relief gratings: enhanced transmittance matrix approach," by M. Moharam et al., J. Opt. Soc. Am. A, Vol. 12, No. 5, May 1995, pp. 1077-1086
【非特許文献8】"Analysis and Applications of Optical Diffraction by Gratings," T. Gaylord et al., Proceedings of the IEEE, Vol. 73, No.5, May 1985, pp.894-937
【発明の概要】
【0018】
本発明の一つの態様は、光学指数および膜厚を有する下地構造上に位置する回折構造体の一つ以上のパラメータを測定する方法であって、下地構造の光学指数および膜厚を求める工程と、下地構造の光学指数および膜厚を用いて前記回折構造体に対する一つ以上のパラメータの参照データベースを構築する工程と、前記回折構造体に複数の波長の電磁放射線を方向付ける工程とを含む。さらに、この方法は、前記構造体から前記複数の波長における回折の強度またはエリプソメトリックなパラメータを検出する工程と、前記検出した強度またはエリプソメトリックなパラメータを前記データベースと比較して前記一つ以上のパラメータを判定する工程とを含む。
【0019】
本発明のもう一つの態様は、光学指数および膜厚を有する下地構造上に位置する回折構造体の一つ以上のパラメータを測定するための装置であって、下地構造の光学指数および膜厚を用いて前記回折構造体に対する一つ以上のパラメータの参照データベースを構築する手段と、複数の波長のエネルギーを含む電磁放射線を前記回折構造体に方向付ける手段とを備えている。さらに、この装置は、前記構造体から前記複数の波長における回折の強度またはエリプソメトリックなパラメータを検出する手段と、前記検出した強度またはエリプソメトリックなパラメータを前記データベースと比較して一つ以上のパラメータを決定する手段とを備えている。
【0020】
本発明のもう一つの態様は、サンプルの回折構造体のパラメータを測定する散乱計であって、広帯域放射線を出す放射線源と、広帯域放射線を偏光して構造体をサンプリングするサンプリング光線を生成する偏光器と、一定の範囲の波長にわたる構造体から回折の強度またはエリプソメトリックなパラメータを検出する手段とを含む。
【0021】
本発明のもう一つの態様は、サンプルの回折構造体の一つ以上のパラメータを測定する方法であって、広帯域放射線を出す工程と、広帯域放射線を偏光してサンプリング光線を生成する工程と、サンプリング光線を構造体に方向付ける工程とを含む。さらに、この方法は、一定の範囲の波長における構造体から回折したサンプリング光線の放射線を検出する工程と、検出した放射線を参照と比較して前記一つ以上のパラメータを判定する工程とを含む。
【0022】
本発明のもう一つの態様は、サンプルの下地構造上に位置する回折構造体の一つ以上のパラメータを測定するための計器であって、広帯域放射線源と、前記放射線を偏光してサンプリング光線をサンプルに向けて供給する偏光器と、構造体から回折した放射線を受け取って出力光線を出す検光器とを含む。さらに、この計器は、出力光線を検出する分光計を備えている。
【0023】
本発明のもう一つの態様は、サンプルの下地構造上に位置する回折構造体の一つ以上のパラメータを測定する方法であって、前記下地構造上で分光測定を行ってその特性を判定する工程と、前記下地構造の前記特性を用いて前記回折構造体に対する一つ以上のパラメータの参照データベースを構築する工程と、回折構造体上で散乱計測定を行って強度またはエリプソメトリックなデータを得る工程と、前記強度またはエリプソメトリックなデータを参照データベースと比較して前記一つ以上のパラメータを導き出す工程とを含む。
【0024】
本発明のもう一つの態様は、サンプルを測定する計器であって、スペクトルに対してサンプルの膜厚データおよび屈折率のデータを測定する分光装置と、前記スペクトルに対して前記サンプルの回折構造体から回折データを測定する散乱計と、膜厚データ、屈折率データ、および回折データから構造体に対する物理的なパラメータを導き出す手段とを備えている。
【0025】
説明を簡潔にするため、本適用方法において、同じ構成要素に対しては同じ番号を付してある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1A】本発明の好ましい実施形態を例示するための分光散乱計の略図である。
【図1B】本発明の好ましい実施形態を例示するための図1Aの分光散乱計の一部分の略図である。
【図2】本発明を説明するのに有効なベヤシリコン基板上のフォトレジストの線形パターンを含む半導体ウェハの断面図である。
【図3A】ゼロ次回折の強度を、公称線幅が250nmであると仮定した場合の2−Θ散乱計における照射光線の入射角の51個の異なる関数で表したグラフであって、51個の関数は、本発明の予測結果と比較するため、線幅を225〜275nmであると仮定して1nmごとに求めたものである。
【図3B】ゼロ次回折の強度を、公称線幅が250nmであると仮定した場合の本発明による照射光線の波長の51個の異なる関数で表したグラフであって、51個の関数は、本発明の予測結果と比較するため、線幅を225〜275nmであると仮定して1nmごとに求めたものである。
【図3C】250nmの公称線幅を有する格子に対して生成された署名と、他の線幅で得られた他の署名との間の平均二乗誤差測定を線幅の関数で表したグラフであって、本発明を例示するのに役立つ2−Θ散乱計測定法と、全スペクトルの紫外線(UV)と可視波長帯域だけでなく、スペクトルの全領域に本発明の好ましい実施形態とを使用している。
【図4A】エリプソメトリックなパラメータtan(psi)の強度を、公称線幅が180nmであると仮定した場合の本発明による照射光線の波長の5個の異なる関数で表したグラフであって、5個の関数は、本発明の予測結果と比較するため、線幅を178、179、180、181、182nmであると仮定して求めたものである。
【図4B】エリプソメトリックなパラメータcos(delta)の強度を、公称線幅が180nmであると仮定した場合の本発明による照射光線の波長の5個の異なる関数で表したグラフであって、5個の関数は、本発明の予測結果と比較するため、178、179、180、181、182nmであると仮定して求めたものである。
【図5】公称線幅が180nmである格子用の署名と他の線幅の格子用の他の署名との間のtan(psi)とcos(delta)を使った二組の相関関係の関数のグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は、回折構造体の下に位置する膜の膜厚と光学指数などのような特性を測定するか、または求めることによって、その後のデータベースの構築や回折構造体の署名をデータベースに適合させるなどのタスクが非常に簡素化される。さらに、分光エリプソメトリを使って回折構造体の下の膜の膜厚と光学指数を測定する場合、両機能を実行するために分光エリプソメトリと分光散乱計測法に使用できる計器を提供することができる。好ましい実施形態では、計器の中の分光エリプソメータとそれに付随する分光散乱計が共通の光学要素を共有することにより、それを組み合わせた計器のコストを低減し、その操作を簡素化している。
【0028】
まず、基礎をなしている膜の膜厚および光の屈折率を測定することによって、モデルやデータベースの演算、またその後の演算タスクをより簡素化するために行う署名の適合にそれらのパラメータを含む必要がなくなる。
【0029】
図1Aは、本発明の好ましい実施形態を例示するための分光散乱計装置の略図である。図1Aに示すように、装置10は、分光散乱計と分光エリプソメータと分光器による反射率計の特性を有利に組み合わせている。分光器による反射率計または分光エリプソメータを用いて回折構造体の下に位置する下地構造の膜厚および屈折率を測定することができる。図1Aに示すように、半導体ウェハは、シリコン基板12aと、基板上の膜12bと、膜上のフォトレジストパターンのような回折構造体12cを含んでいてもよく、膜は少なくとも部分的に光透過性であって、一定の膜厚および屈折率を有する(nとk、指数の真の成分と想像上の成分)。
【0030】
回折構造体12cを測定する前に、XYZステージ14を使って、ウェハを水平XY方向に移動させてフォトレジストパターンの下の下地構造の膜厚および屈折率を測定する。ステージ14は、後に説明するようにウェハ12の高さzを調整するのに使用することもできる。ステージ14はウェハを図1Bに示す位置に移動させて放射線のサンプリング光線が膜12bの、構造体12cから離れた位置を照射する。図1A、1Bを参照すると、下地構造(12bおよび12a)の膜厚および屈折率を測定する目的で、白光源などの広帯域放射線源22が、偏光をばらばらにして、均一な光源を生成し、ウェハを照射する光ファイバケーブル24を介して光を供給する。放射線源22は、少なくとも230〜800nmの範囲の波長を有する電磁放射線を供給するのが好ましい。ファイバ24から出ると、放射線は、スリットアパーチャおよび焦点合わせレンズ(図示せず)を含むことができる照明器を通過する。スリットアパーチャにより、放射された光を層12bの小さな領域に結像する。照明器26から出てくる光は、偏光器28によって偏光されて、層12bを照する偏光したサンプリング光線30が生成される。
【0031】
層12bによって反射したサンプリング光線30から発せられた放射線は検光器32を通り、分光計34を通って反射した放射線の異なるスペクトルの成分を検出する。装置10の、膜厚および屈折率を測定する分光エリプソメトリモードでは、分光計34が放射線源22のスペクトルの中の波長のような、複数の波長の反射光を検出しているときに、偏光器28または検光器30が回転し(偏光器と検光器の間の相対的回転動作を引き起こし)、回転は、当業者にとっては明らかである方法によって制御される。検出された、異なる波長における反射強度は、コンピュータ40に供給され、そこで層12bの膜厚および屈折率のnとk値を当業者にとって周知の方法で計算する。分光エリプソメータの説明については、1997年3月4日に登録された米国特許第5,608,526号(特許文献2)を参照されたい。
【0032】
分光エリプソメトリは、膜厚および屈折率を測定するのに好まれ、回折構造体の下に比較的厚い膜が1層または2層しかない場合には、膜厚および屈折率を測定する際には分光器による反射率計(分光反射率計、分光側光器としても知られている)が適している。この目的を達成するため、レンズ23が放射線源22からの放射線を集束してビームスプリッタ52に送り、そこで入射された光線の一部を焦点合せレンズ54に送り、そこで放射線が層12bに集束される。層12bが反射した光は、レンズ54で集束され、ビームスプリッタ52を通って分光反射率計60の中の分光計に送られる。測定された、異なる波長の分光成分が検出され、それら成分を表す信号がコンピュータ40に供給されて、例えば、1994年4月14日に出願された米国特許出願第08/227,482号(特許文献3)で説明している方法で膜厚および屈折率を決定する。分光器による反射率計および分光エリプソメータ以外の分光装置を使用して層12bの膜厚および屈折率を測定することも可能であり、本発明の範囲に含まれる。このような分光装置の例として、論文「"Optical Characterization of Amorphous and Polycrystalline Silicon Films," by Ibok et al., reprinted from August 1995 edition of Solid State Technology published by PennWell Publishing Company」(非特許文献1)、論文「"Optical Dispersion Relations for Amorphous Semiconduc tors and Amorphous Dielectrics," by Forouhi et al., Phsical Review B, vol. 34, no. 10, pp 7018-7026, Nov. 15, 1986 」(非特許文献2)、論文「"Optical Properties of Crystalline Semiconductors and Dielectrics," by Forouhi, et al., Phsical Review B, vol. 38, no. 3, pp 1865-1874」(非特許文献3)や、米国特許第4,905,170号(特許文献4)などで説明しているカリフォルニア州、サンタクララのn&kテクノロジー社のn&k検光器がある。
【0033】
ウェハ12の偏光器28と検光器32に対する高さを調節して分光エリプソメトリ測定において適した焦点を得るため、または、分光反射率計測定における焦点合せレンズ54と分光反射率計60に対する高さを調整するため、ウェハの高さは、測定前にステージ14によって調整する必要がある。このため、層12b(続く説明では層12c)によって反射し、レンズ54によって集められた放射線の一部は、ビームスプリッタ62によって焦点合わせおよびパターン認識ブロック64に向けられ、反射した像をパターンと比較する。するとブロック62は、比較に関する情報をコンピュータ40に送り、そこでステージ14を制御する。また、ステージ14は、ウェハ12を垂直またはz方向に上下させ、ウェハ12を装置10の光学成分に対して適切な高さに移動する。
【0034】
回折構造体12cの下の一つ以上の膜の膜厚および屈折率を測定すると、参照データベースがコンピュータ40によって構築される。回折構造体12cの下の一つ以上の膜の膜厚および屈折率がわかっているかまたは予測できる場合には、これらの量を測定する工程は省略することができる。参照データベースを構築するため、回折構造体12cに関する特性をパラメータ化して、パラメータデータベースをその構造体の線幅、高さおよび側壁角などの未知の格子パラメータをある一定の範囲で変化させることにより、形成することができる。これについては、図2に基づいて説明する。
【0035】
図2は、半導体ウェハの断面図であって、図2に示すように、シリコン基板12aおよび線幅CD,ピッチp,高さh,側壁角αである回折構造体12c' を備えている。よって、パラメータ化でき、ある一定の範囲にわたって変化する格子型パラメータは、CD,h,およびαを含む。モード拡張によるモデル法(MMME)のような厳密な回折モデルを使ってパラメータ空間におけるそれぞれの格子から論理的な回折光指紋を計算し、部分最小自乗(PLS)または最小平均二乗誤差(MMSE)などの統計的予測アルゴリズムをこの論理的較正データに合わせる。MMMEの説明については、論文「"Convergence of the Coupled-wave Method for Metallic Lamellar Diffraction Gratings," by Li et al., Journal of the Optical Society of America A, vol. 10, No. 6, pp. 1184-1189, June 1993」(非特許文献4)、論文「"Multilayer Modal Method for Diffraction Gratings of Arbitrary Profile, Depth, and Permittivity," by Li et al., Journal of the Opticla Society of America A, vol. 10, no. 12, pp. 2582-2591, Dec. 1993」(非特許文献5)を参照されたい。
【0036】
MMMEを使用する代わりに、格子型パラメータを厳密結合導波管分析(“RCWA”)を用いてパラメータ化してもよい。この方法は、例えば、論文「"Rigorous coupled-wave analysis of planar-grating diffraction," by M. Moharam et al., J. Opt. Soc. Am., Vol. 71, No. 7, July 1981, pp. 811-818」(非特許文献6)、論文「"Stable implementation of the rigorous coupled-wave analysis for surface-relief gratings: enhanced transmittance matrix approach," by M. Moharam et al., J. Opt. Soc. Am. A, Vol. 12, No. 5, May 1995, pp. 1077-1086 」(非特許文献7)、論文「"Analysis and Applications of Optical Diffraction by Gratings," T. Gaylord et al., Proceedings of the IEEE, Vol. 73, No.5, May 1985, pp. 894-937」(非特許文献8)などで説明している。
【0037】
複数の格子型パラメータが変化する場合、指紋の計算は、他のパラメータを選択した範囲内の選択した定数値に維持しながら、一度に一つのパラメータのみを変化させることによって行うことができる。そして、もう一つのパラメータを変化させるという作業を続ける。その後、予測アルゴリズムを使って、層12c' から測定した指紋に対応するパラメータの値を決定する。
【0038】
回折構造体12cまたは12c' の下の膜の膜厚および光学指数は、分光エリプソメトリまたは分光反射光測定からわかるか、あるいは他の方法からわかっているため、膜厚および屈折率がデータベース内のパラメータでなくてもよいように、これらの値を参照データベースの構築に使用してもよい。これにより、パラメータ空間内の変数の数をかなり減らすことができ、また、参照データベースのために計算しなければならない署名の数をかなり減らすことができる。よって、これらの変数をパラメータ空間と署名の計算に考慮しなければならない2−Θ散乱計測定法と比較すると、本発明により、ソリューションの検索を行う場合にも使用するデータベースは小さくてすむ。さらに、この2−Θ散乱計測定法において、パラメータ化した変数が複数あるため、正しいソリューションを得るのが困難となる。この発明により、データベースのサイズを小さくすることによって、ほとんどの場合、独自のソリューションを見つけることができる。このように、本発明は、2−Θ散乱計測定法と比較すると、演算時間を大幅に減らすことができる。
【0039】
層12cおよび12c' から署名を測定する工程について、図1Aに基づいて説明する。前述したように、ステージ14は、サンプリング光線30が膜12bの下の領域を照らし、回折構造体12cのいかなる部分をも照らさないようにウェハ12を移動させる。ここで、構造体12cを測定するため、コンピュータ40により、ステージ14がウェハをXY面の方向に沿って移動させるので、サンプリング光線30が層12c(あるいは、図2の12c' )上に当たるようになる。放射線源22からの広帯域放射線は、偏光器28によって偏光されて、偏光したブロードビームのサンプリング光線30になる。光線30の回折が分光計34に送られ、そこで放射線源22のスペクトルにわたる波長のような構造体12cからの回折の異なる波長で放射線強度を実質的に同時に測定する。構造によっては、より高い回折次数の強度の測定も可能であるが、好ましい実施形態では、ゼロ次回折の強度を測定する。ここで説明した工程は、装置10の散乱計測定モードである。
【0040】
分光計34によって検出した異なる波長でのゼロ次以上の次数の回折の強度は、コンピュータ40に送られて、構造体12cまたは12c' の署名の分析と判定とを行う。前述したように、この署名は参照データベースで予め計算されたものと比較される。構造体12cまたは12c' の測定した署名に適合する参照データベースにおけるこの署名の格子型パラメータは、構造の格子型パラメータとなる。
【0041】
散乱計測定モードでは、検光器32を構造体12cから分光計34までの光学経路から単に取り外せばよい。あるいは、偏光器28と検光器32をコンピュータ40で制御して偏光器28がある偏光の放射を送り、偏光器28によって送られたのものと同じ偏光の放射線を検光器が送るように方向付ける。本発明は、光線30の入射面が実質的に格子12cと直角であるという発見に基づいたものであり、散乱計測定の感度は、偏光器28がTEモード(S偏光化)に偏光されたサンプリング光線30を出すように方向付けられ、検光器32がTEモードで光を出すように方向付けられていれば改善される。あるいは、ビーム30の入射面が格子12cに実質的に平行である場合、散乱計測定の感度は、偏光器28がTMモード(P偏光化)に偏光されたサンプリング光線30を出すように方向付けられ、検光器32がTMモードで光を出すように方向付けられていれば改善される。
【0042】
異なる形状のパラメータを有する回折構造体がウェハ12上に1つ以上ある場合、ステージ14をコンピュータ40で制御してウェハ12を移動するので、サンプリング光線30が一度にそのような回折構造体のそれぞれに対して方向付けられる。すると、装置10を散乱計測定モードで操作してそのような回折構造体のそれぞれから署名を得る。そして、そのような構造体の格子型パラメータを得るため、回折構造体のそれぞれの署名を参照データベース内の署名と適合させることができる。下地構造(12a、12b)の特性の測定が必要な場合、これを各ウェハに対して一度だけ行い、また参照データベースはそのウェハに対して一度だけ構築されるようにすればよいことに留意されたい。これら作業を行ったら、ウェハ13上の異なる回折構造体の散乱計測定を迅速に行い、回折構造体のそれぞれの署名を参照データベースに迅速に適合させることができる。前述したように、参照データベース内の署名の数が少ないので、ウェハ上の異なる回折構造体の格子型パラメータの適合率もしくは予測速度は大幅に上がる。これにより、回折構造体の実時間またはインライン測定が可能となる。適用方法によっては、同じ工程により作られた多数の半導体ウェハは、回折構造体の下に同じ下地構造を有し、異なるウェハのこれら下地構造は、実質的に同じ膜厚および屈折率を有する。この場合、膜厚、屈折率、および参照データベースの構築を測定する前述した工程は、工程の許容差がわかっていれば、同じ工程により作られたウェハのバッチ全体に対して一度だけ行えばよい。これにより、測定と演算工程の速度がさらに上がる。
【0043】
2−Θ散乱計測定法と比較すると、本発明の分光散乱計は、回折と多数の波長を同時に測定する。これは、ユーザが一度に一つの入射角で回折を測定する2−Θ散乱計測定法とは対象的である。このような特性により、測定工程がさらに高速となる。前述した参照データベースが参照サンプルを使用せずに構築されていることにも留意されたい。よって、ユーザは、測定するものと類似した回折構造体を有するウェハ、またはデータベースを構築する前にそのような参照サンプルから測定値をとらなければならないウェハを参照する必要はない。さらに、MMMEのような非常に基本的なモデルを使用して正確な結果を出している。
【0044】
分光エリプソメトリモードと散乱計測定モードでは、サンプリング光線30が傾斜角でウェハ12に向かって層12bおよび12cに当たるのが好ましい。シリコンウェハを測定するには、サンプリング光線30が、ウェハ12上の層に対して直角な角度から40°〜80°の範囲にある傾斜角であるのが好ましく、60°〜80°の範囲にあるのがさらに好ましい。直角からの入射角で特に好ましいのは、実質的にシリコンのブルースター角である約76°である。有利なことに、装置10では、分光エリプソメータと分光散乱計は、広帯域放射線源22、ファイバ24、照明器26、偏光器28、および検光器34などの多くの共通の光学要素を用いている。これにより、装置10の設計が簡素化され、コストが下がり、操作も簡単になる。
【0045】
分光反射光測定と分光エリプソメトリの光学要素に対するウェハ12の高さを調整する工程についてこれまで説明してきた。しかし、ビームスプリッタ52から反射した光が12cのような回折構造に方向付けられる場合には、光が偏光されて、ウェハ12の高さを調整したときにサンプリング光線30と同じ偏光を有するように反射されるのが好ましい。そのため、放射線源22によって供給された放射線は、ビームスプリッタ52に方向付けられる前に偏光器72を通る。偏光器72の光軸は、コンピュータ40によって制御されるので、集束およびパターン認識ブロック64を使って構造体12cから反射した放射線を検出し、ステージ14がコンピュータ40によって制御されてサンプリング光線30に対して適切な高さとなるまでウェハの高さを調整する場合に偏光器28の光軸と同じ方向となる。偏光器72は、分光反射光測定および分光エリプソメトリモードまたは分光分析反射光測定中の高さ調整工程に影響を与えない。また、放射線源22の強度のばらつきの影響を低減するために、分光反射率計60によって検出される偏光された放射線を使って、前述した散乱計モードにおける傾斜角に強度測定を標準化することもできる。
【0046】
図3Aは、公称線幅が250nmであると仮定した場合の、ゼロ次回折の強度を、図2の構造体12c' を測定する2−Θ散乱計における照射光線の入射角の51個の異なる関数で表したグラフであって、51個の関数は、225〜275nmの線幅を1nmごとに求めたものである。図3Aのグラフの計算に使用した入射角は、1°ずつの均一な増分で0〜60°まで変化し、よって、1つの署名曲線に対して61個のデータポイントがある。光線は、TE偏光であって、波長は0.6328ミクロンであると仮定する。
【0047】
図3Bは、ゼロ次回折の強度を、公称線幅が250nmであると仮定した場合の図2の構造体12c' を測定するのに使用した本発明による照射光線の波長の51個の異なる関数で表したグラフであって、51個の関数は、225〜275nmの線幅を1nmごとに求めたものである。これら51個の関数は、周知あるいは測定した屈折率や膜厚情報を用いて、前述したような厳密な回折法である、MMMEモデル法により得られる。これら曲線を使って、本発明の測定した結果と比較し、測定した構造の線幅を予測する。ゼロ次の強度は、照射光線の波長の関数で算出し、計算に使用する波長は、0.01ミクロンずつの均等な増分で0.23〜0.850ミクロンまで変化するので、一つの署名曲線に対して63個のデータポイントがある。光線は、TE偏光であって、直角から76°の傾斜角で照射するものと仮定する。図3Cは、250nmの線幅を有する格子に対して生成された署名と、2−Θ散乱計測定法を用いて他の線幅で得られた他の署名との間の平均二乗誤差測定を線幅の関数で表したグラフである。また、図3Cは、250nmの線幅を有する格子に対して生成した署名と、他の線幅で得られた他の署名との間の平均二乗誤差測定を線幅の関数で表したグラフであって、全スペクトルの紫外線(UV)と可視波長帯域だけでなく、スペクトルの全領域に本発明の好ましい実施形態を使用している。図3Cから明らかなように、本発明の分光散乱計は、2−Θ散乱計より感度が高い。1nmの線幅(CD)の感度に対する平均二乗面積差を下の表1、表2に示す。
【表1】

【表2】

【0048】
また、図3Cから、全スペクトルの副バンドで放射を使って収集したデータのみを署名の適合に使用すれば、感度が上がることも明らかである。このように、分光計34がスペクトルの全範囲の波長に対する回折を記録するとしても、感度は、紫外線(UV)帯域の波長の回折のみを用いて12cおよび12c' の回折構造から測定した署名を構築する場合でも改善することができる。そして、そのような署名を、紫外線(UV)帯域に対して計算したデータベース内の署名と適合させる。図3Bから、それぞれの曲線が格子の特定の署名を特徴付ける関数であることがわかる。図3Cでは、紫外線(UV)帯域の情報は、可視帯域または全帯域と比較してより感度が高く、スペクトルの異なる部分の情報は、他の形状および寸法の格子に対してより感度がよい。このような違いはすべて本発明の範囲内にある。
【0049】
本発明のもう一つの態様は、構造体12cまたは12c' からゼロ次、1次または他の次数の回折の強度を検出する代わりに、図1Aの装置10を使って、その構造体からそのような次数の回折のエリプソメトリックなパラメータを検出して、回折構造体の一つ以上のパラメータを判定することもできる。すなわち、散乱計モード中、コンピュータ40が偏光器28および検光器32を制御してそれらの間に相対的回転と動作を起こし、装置10がtan(psi)のようなエリプソメトリックなパラメータを測定するために用いられ、cos(delta)が放射線源22の波長のスペクトルのような複数の波長を加える。構造体12cまたは12c' の下の基礎をなしている一つ以上の膜の周知あるいは測定した指数または屈折率および膜厚情報を用いて、図4Aおよび4Bに例示するように、構造体12cまたは12c' のパラメータの異なる値に対応して、前述したMMMEモデル法を用いてtan(psi)およびcos(delta)のデータベースを波長の関数で構築することもできる。このように、図4Aに示すように、モデルを使って5つの異なる線幅における波長の関数でtan(psi)に対する5個の関数を構築することができる。図4Bは、エリプソメトリックなパラメータcos(delta)に対する同様なグラフである。公称線幅は180nmである。装置10によって構造体12cまたは12c' の二つのエリプソメトリックなパラメータを測定することによって、測定した関数を図4Aおよび4Bの関数と比較して、最も適合するものを求める。エリプソメトリックなパラメータを使う際の感度を図5に示す。図5は、公称180nmの値に対応するエリプソメトリックなパラメータと、残りの4つの線幅値に対応するものとの間の相関関係を表したグラフである。前述した違い以外では、構造体12c、12c' の特性を決定するのにエリプソメトリックなパラメータを使用する本発明の態様において、装置10は、前述した構造体12c、12c' の特性を決定する際の回折の強度を測定する場合と同様に動作し、またその利点と本質的に同じ利点を共有する。適用方法によっては、エリプソメトリックなパラメータを測定することにより、感度が高くなる。
【0050】
データベースの構造に関し、異なる線幅に対応する関数を参照しながら説明してきたが、同様の関数を、構造体12cまたは12c' の、例えば構造の高さや側壁角などの他のパラメータのモデルを使って構築することもできることが理解できる。このような改変例およびその他の改変例は、本発明の範囲内にある。
【0051】
本発明を様々な実施形態を参照しながら説明してきたが、添付の特許請求の範囲およびそれと同等のものによってのみ定義された本発明の範囲にもとることなく、その他の変更や修正を行うことが可能であることが理解できよう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンプルを測定する計器であって、
複数の波長でサンプルの膜の第1の部分の膜厚データおよび屈折率データを測定する分光装置と、
前記複数の波長で前記サンプルの回折構造体および前記回折構造体の下にある膜の第2の部分から強度データまたはエリプソメトリックなデータを測定する分光散乱計と、
膜厚データ、屈折率データ、および強度データまたはエリプソメトリックなデータから前記回折構造体に対する物理的なパラメータを導き出す手段であって、前記回折構造体に対する複数の物理的なパラメータのための参照データベースを構築し、膜厚データおよび屈折率データを用いて前記参照データベースの構築を簡素化するコンピュータを含む導き出す手段と、
を備える計器。
【請求項2】
請求項1記載の計器において、
前記分光装置が、分光エリプソメータまたは分光反射率計である計器。
【請求項3】
請求項1記載の計器において、
前記分光散乱計が、広帯域放射線および偏光放射線を用いる計器。
【請求項4】
請求項1記載の計器において、
前記分光装置および前記分光散乱計が一つ以上の共通の光学要素を用い、前記要素が偏光器を含む計器。
【請求項5】
請求項1記載の計器において、
前記分光装置および前記分光散乱計が一つ以上の共通の光学要素を用い、前記要素が広帯域放射線源を含む計器。
【請求項6】
請求項2記載の計器において、
前記分光反射率計が、前記分光装置および前記分光散乱計に対するサンプルの高さを調整するために偏光放射線を用いる計器。
【請求項7】
請求項1記載の計器において、
前記分光散乱計が、複数の波長で実質的に同時に強度データまたはエリプソメトリックなデータを測定する計器。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−83659(P2013−83659A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−267965(P2012−267965)
【出願日】平成24年12月7日(2012.12.7)
【分割の表示】特願2009−244176(P2009−244176)の分割
【原出願日】平成11年2月25日(1999.2.25)
【出願人】(500049141)ケーエルエー−テンカー コーポレイション (126)
【Fターム(参考)】