説明

回路基板構造

【課題】 回路基板の電子部品に対する電磁波シールド性、磁気結合除去及び耐衝撃性を簡略な構成で確実なものとすることができる回路基板構造を提供する。
【解決手段】 複数の電子部品3が実装されたプリント配線基板2に、各電子部品3に対応付けて電磁波シールド材、絶縁材、防水材、放熱材、防振材等の機能材料からなる被覆体1を選択して一体的に係合被覆させるようにしたので、各電子部品3に最適な機能材料で電磁波シールド性、耐衝撃性、各電子部品相互間の磁気結合除去を確実に実行できる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電子部品が実装された回路基板の回路基板構造に関し、特に各種の機能を有する被覆体で回路基板を一体的に被覆した回路基板構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回路基板構造としては、例えば携帯電話に用いられる回路基板を対象としたものとして図9に示すものがあった。この図9は従来の回路基板構造に係る回路基板を内蔵した携帯電話の断面図を示す。同図において従来の回路基板構造は、プリント配線基板2の両側面に回路素子、回路チップ等の電子部品3を実装し、これらの電子部品3が実装されたプリント配線基板2を筐体となるケース300a、300b内の複数の固定部221に螺子221aで固定支持して収納される構成である。このケース300aは、プラスチック等の成型品として形成され、この成型品の内側面をアルミニウム等の導電材が蒸着されてなる電磁波シールド層222が形成され、この電磁波シールド層222により外部から伝搬してプリント配線基板2又は電子部品3に侵入する電磁波を遮蔽すると共に、この電子部品3等から外部へ漏洩する電磁波を遮蔽する構成である。
【0003】前記ケース300bには、操作キー91が配設されると共に、液晶表示部93が配設される。また、このケース300bの両端部分には、スピーカ孔94a及びマイク孔95aが穿設され、このスピーカ孔94a及びマイク孔95aの背面側にスピーカ94及びマイク95が配設される構成である。なお、ケース300aには、電池収納用の蓋体301aが形成され、この蓋体301aの内側に電池98が収納される構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の回路基板構造は以上のように構成されていたことから、電子部品3等から生じる電磁波を遮蔽するためにケース300aの内側面にアルミニウム等の導電材が蒸着される電磁波シールド層222を形成しなければならず、このように導電材が蒸着されたプラスチック成型品のケース300aをプラスチック材として再利用することができず、プラスチック材等の資源回収が困難になるという課題を有していた。
【0005】また、このようにケース300aに電磁波シールド層222を形成したとしても液晶表示部93、スピーカ孔94a、マイク孔95a、外部接続端子孔97等の開口部より電磁波が漏洩及び侵入することを防止できないという課題を有する。また、前記電子部品3相互間の磁気結合を除去するために、金属成型体で形成された電磁波シールド成型部品96(図9中に記載)を電子部品3上に被覆して載置し、電磁波発生源及び高周波回路に相当する電子部品3間の距離を確保しなけらばならず、電子部品3が実装されたプリント配線基板2と前記電磁波シールド成型部品96とを別途に成形し、これを組合せて構成しなければならないという課題を有していた。この電磁波シールド成型部品96を別途組付けることから、プリント配線基板2の剛性を大きくしなければならず、また取付け領域を確保するために基板自体のコンパクト化ができないという課題を有していた。
【0006】また、前記プリント配線基板2への電子部品3等の実装は、糊付けにより機械的に貼着し、はんだ付けにより電気的に接続されるものであるが、装置の落下等の外的な衝撃・振動が加えられると、電気的な接続が切断されて装置故障の原因となる課題を有していた。さらに、前記ケース300a、300bを防水構造として完全な耐水性を備えるようにするのは困難であり、このケース300a、300b内に水が侵入した場合にはプリント配線基板2の接続端子およびはんだ付け接続部等を短絡することになり、電子部品3等が所望の機能を発揮できないという課題を有する。特に、携帯電話(他に、パソコン等の電子機器)に用いるプリント配線基板2には、メモリ素子が実装されることが多く、前記水の侵入によりメモリ素子に蓄積されたデータが消失するという課題を有していた。
【0007】本発明は、前記課題を解消するためになされたもので、回路基板の電子部品に対する電磁波シールド性、磁気結合除去及び耐衝撃性を簡略な構成で確実なものとすることができる回路基板構造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回路基板構造は、回路基板に実装された複数の電子部品の種類に応じて電磁波シールド材、絶縁材、防水材、放熱材、防振材のうち少なくとも一つの部材を選択し、前記選択された部材を前記部品の対応する箇所に配設してなる被覆体を形成し、前記形成された被覆体を電子部品が実装された回路基板に一体的に係合させて被覆するものである。このように本発明においては、複数の電子部品が実装された回路基板に、各電子部品に対応付けて電磁波シールド材、絶縁材、防水材、放熱材、防振材等の機能材料からなる被覆体を選択して一体的に係合被覆させるようにしたので、各電子部品に最適な機能材料で電磁波シールド性、耐衝撃性、各電子部品相互間の磁気結合除去を確実に実行できる。
【0009】また、本発明に係る回路基板構造は必要に応じて、被覆体が電子部品を実装した回路基板に積層状態で被覆するものである。このように本発明においては、電子部品を実装した回路基板に被覆体を積層状態で被覆するようにしているので、回路基板と被覆体とが全体的に結合できることとなり、電子部品の剥離等の離脱を確実に防止できると共に電磁波シールド性、磁気結合除去、耐衝撃性、防水性、放熱性を向上させることができる。
【0010】また、本発明に係る回路基板構造は必要に応じて、被覆体が前記電磁波シールド材、絶縁材、防水材、放熱材、防振材の流体、半流体又は粉体からなる各材料を印刷され、当該印刷された各材料を加圧して成形されるものである。このように本発明においては、流体、半流体又は粉体からなる各材料を印刷、加圧により被覆体を成形するようにしているので、回路基板に実装された電子部品等の配設位置に高精度に対応させて簡略に成形できると共に、電磁波シールド性、磁気結合除去、耐衝撃性、防水性、放熱性を向上させることができる。特に、加圧処理により印刷された各機能材料の分子配向を所定方向に整列させることができ、各機能材料の機能を向上させることができる。
【0011】また、本発明に係る回路基板構造は必要に応じて、被覆体の加圧成形が、前記回路基板の表面凹凸形状に対応した表面形状に加圧成形されるものである。このように本発明においては、被覆体の表面形状を回路基板の表面凹凸形状に適合させるように加圧成形しているので、回路基板に実装された電子部品等の凹凸形状に高精度に対応させて簡易に成形できる。
【0012】また、本発明に係る回路基板構造は必要に応じて、電磁波シールド材、絶縁材、防水材、放熱材、防振材の各材料がいずれも樹脂材を少なくとも含有するものである。このように本発明においては、各機能材料を樹脂材を少なくとも含有させるようにしたので、被覆体と回路基板との一体化をより向上させることができると共に、各機能材料を兼用できることとなる。
【0013】さらに、本発明に係る回路基板構造は必要に応じて、被覆体で被覆された回路基板が筐体内に収納された状態において、前記筐体内面に前記被覆体が面接触で支持されるものである。このように本発明においては、回路基板を被覆体で被覆して筐体内に回路基板を確実且つ安定した状態で収納できる。
【0014】
【発明の実施の形態】(本発明の第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態に係る回路基板構造を図1及び図2に基づいて説明する。この図1は本実施形態に係る回路基板構造の部分外観斜視図、図2は図1に記載の回路基板構造におけるA−A線及びB−B線断面図を示す。
【0015】前記各図において本実施形態に係る回路基板構造は、銅パターン配線部21が形成されたプリント配線基板2上に集積回路素子31及び抵抗、コンデンサ等の回路素子32等からなる電子部品3が実装され、この電子部品3の種類に応じて電磁波シールド樹脂材、導電樹脂材、絶縁樹脂材、防水樹脂材、放熱樹脂材、防振樹脂材の機能材料を選択し、この選択された複数(又は一つ)の機能材料を各電子部品3に対応する位置に積層して被覆体1を形成し、この被覆体1をプリント配線基板2上に一体的に係合させて被覆する構成である。
【0016】前記被覆体1は、集積回路素子31と回路素子32とに各々接続される金線ワイヤ34及び銅パターン配線部21等の導電性部材が露出する部分に対向させて絶縁樹脂材で絶縁層13を形成し、前記銅パターン配線部21の接地(GND)する箇所及び前記各電子部品3の非導電性部分に対向させ、且つ前記絶縁層13に積層させて絶縁樹脂材で導電層12を形成し、この導電層12の略全領域に亘って積層させて電磁波シールド樹脂材で電磁波シールド層11を形成し、この電磁波シールド層11の略全領域に亘って積層させて防水樹脂材又は防振樹脂材で保護層14を形成する構成である。また、この被覆体1は、電子部品3のうち発熱特性が大きい、例えば集積回路素子31の上面から外部に連通した状態で放熱樹脂材で放熱層15を形成する構成である。
【0017】次に、前記構成に基づく本実施形態に係る回路基板構造の製造動作及びその機能について図3ないし図5に基づいて説明する。図3は図1に記載の回路基板構造における被覆体形成に用いる型基板の外観斜視図、図4及び図5は図3に記載の型基板を用いて被覆体を形成する際のC−C線及びD−D線断面図を示す。まず、図3、図4(A)及び図5(A)に示すような電子部品3が実装されたプリント配線基板2の表面凹凸形状に略対応した型基板200を形成する。前記プリント配線基板2の導電性部材が露出する部分であって絶縁を図る必要がある部分に対応する型基板200の位置に最下位層となる絶縁層13を塗布して形成する(図4(B)及び図5(B)を参照)。
【0018】前記銅パターン配線部21の接地(GND)する箇所及び前記各電子部品3の非導電性部分に対応する型基板200の位置であって、前記絶縁層13の上層に積層して導電層12を略全体を被覆するように塗布して形成する(図4(C)及び図5(C)を参照)。この導電層12には、発熱特性が大きな集積回路素子31に対応する型基板200上に連通孔12aが形成される。この連通孔12a内に充填すると共に導電層12の上層に積層して放熱層15を塗布して形成する(図4(D)を参照)。
【0019】前記導電層12の上層に積層して電磁波シールド層11が塗布して形成され(図4(E)及び図5(D)を参照)、さらにこの電磁波シールド層11上に保護層14が塗布して形成される(図4(E)及び図5(E)を参照)。このように各機能材料を順次積層状体で塗布することにより絶縁層13、導電層12、電磁波シールド層11、保護層14及び放熱層15を形成し、これらを一体として型基板200から剥離することにより被覆体1を成形できることとなる。
【0020】この被覆体1を電子部品3が実装されたプリント配線基板2に組付けて係合させることにより図1に示すように一体化する。この一体化したプリント配線基板2をケース(図示を省略)内に収納した場合には、このケースに導電材等による蒸着等の加工を別途施すことなく電磁波シールド特性が得られ、ケースをプラスチック材として再利用が容易となる。また、前記最上層の保護層14をケース内側面形状に適合させた場合には、保護層14がケース内面に面接触して略全面で支持されることとなる。
【0021】(本発明の第2の実施形態)図6及び図7に基づいて、本発明の第2の実施形態に係る回路基板構造を携帯電話に使用した場合について説明する。この図6R>6は本実施形態に係る回路基板構造の回路基板を内蔵した携帯電話の断面図、図7は図6に記載の回路基板構造における部分拡大図を示す。
【0022】前記各図において本実施形態に係る回路基板構造は、前記第1の実施形態と同様にプリント配線基板2の実装表面側に被覆体1を一体的に係合する構成とし、前記プリント配線基板2が両面実装の両面プリント配線板(double-sided printed wiring board)を用い、このプリント配線基板2の全体を上下二つの被覆体1a、1bで被覆されたプリント配線基板2をケース300a、300b内に収納する構成である。
【0023】この被覆体1a、1bは、最内層を絶縁層13とし、この絶縁層13の上層に積層して電磁波シールド層11を形成し、さらにこの電磁波シールド層11の上層に積層して保護層14を形成する構成である。この絶縁層13、電磁波シールド層11及び保護層14の少なくとも一層は、防水性を備えるものとし、ケース300内に水が侵入したとしてもプリント配線基板2への防水性を維持できる構成である。また、前記上下の被覆体1a、1bの他に、プリント配線基板2とこのプリント配線基板2に実装される電子部品3間にも中間の被覆体1cが介装される構成である。
【0024】次に、前記構成に基づく本実施形態に係る回路基板構造の製造動作及びその機能につてい図8を参照して説明する。この図8は本実施形態に係る回路基板構造に用いる被覆体の製造工程説明図を示す。まず、図8R>8(A)に示す通り絶縁樹脂材と、電磁波シールド樹脂材と防水及び防振性の樹脂材とで積層シート体100を形成する。この積層シート体100を所定形状(図8(A)中の一点鎖線部分)にカットし、このカットした積層シート体100を電子部品3が実装されたプリント配線基板2の外形状に略対応する型基板金型(図3では型基板200の形状にほぼ等しい形状となる。)で押圧して最内層を絶縁層13、中間層を電磁波シールド層11及び最外層を保護層14とする被覆体1a、1bを成形する。
【0025】この押圧成型ににより電子部品3が実装されたプリント配線基板2の外形形状に一致する型を成型できると共に、押圧により電磁波シールド樹脂材に含まれる各種混合物の配向が整列化されて電磁波シールド特性をより向上させることができる。このように押圧成型により被覆体1a、1bを形成し、この二つの被覆体1a、1bでプリント配線基板2を挟持した状態で一体化して回路基板構造とし、これをケース300a、300b内に収納することとなる。
【0026】(本発明の他の実施形態)なお、前記各実施形態においては各種の機能材料で電磁波シールド層11、導電層12、絶縁層13、保護層14、放熱層15等からなる被覆体1を形成した後にケース300内へ収納する構成としたが、被覆体1を形成する最外層をケース300内へ被覆体1を収納した後に形成する構成とすることもできる。例えば、保護層14を最外層とする場合には、この保護層14を他の内側層で形成した被覆体1をケース300内に収納した後にこのケース300と被覆体1との間に流動体状の機能材料を充填して固化する構成とすることもできる。
【0027】また、前記各実施形態においては各機能材料をシート体として形成する構成としたが、各機能材料を基礎基板上に順次重ねて印刷し、この印刷した各機能材料を固化して基礎基板から剥離した後にプリント配線板の凹凸形状に適合するようにプレス加工して被覆体を形成することもできる。また、前記機能材料の印刷は、最下層の機能材料でプリント配線板の凹凸形状に適合する基礎基板を形成し、この凹凸形状の基礎基板上に上層の機能材料を印刷形成又は塗布形成することもできる。この場合には剥離動作を行うことなく基礎基板を最下層の機能材料として被覆体を形成できる。
【0028】また、前記各実施形態においては片面又は両面のプリント配線板を用いる構成としたが、フレキシブルプリント板、セラミック多層配線板、メタルコアプリント板等の各種配線板を用いることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明においては、複数の電子部品が実装された回路基板に、各電子部品に対応付けて電磁波シールド材、絶縁材、防水材、放熱材、防振材等の機能材料からなる被覆体を選択して一体的に係合被覆させるようにしたので、各電子部品に最適な機能材料で電磁波シールド性、耐衝撃性、各電子部品相互間の磁気結合除去を確実に実行できるという効果を奏する。
【0030】また、本発明においては、電子部品を実装した回路基板に被覆体を積層状態で被覆するようにしているので、回路基板と被覆体とが全体的に結合できることとなり、電子部品の剥離等の離脱を確実に防止できると共に電磁波シールド性、磁気結合除去、耐衝撃性、防水性、放熱性を向上させることができるという効果を有する。
【0031】また、本発明においては、流体、半流体又は粉体からなる各材料を印刷、加圧により被覆体を成形するようにしているので、回路基板に実装された電子部品等の配設位置に高精度に対応させて簡略に成形できると共に、電磁波シールド性、磁気結合除去、耐衝撃性、防水性、放熱性を向上させることができる。特に、加圧処理により印刷された各機能材料の分子配向を所定方向に整列させることができ、各機能材料の機能を向上させることができるという効果を有する。
【0032】また、本発明においては、覆体の表面形状を回路基板の表面凹凸形状に適合させるように加圧成形しているので、回路基板に実装された電子部品等の凹凸形状に高精度に対応させて簡易に成形できるという効果を有する。また、本発明においては、各機能材料を樹脂材を少なくとも含有させるようにしたので、被覆体と回路基板との一体化をより向上させることができると共に、各機能材料を兼用できることとなるという効果を有する。
【0033】さらに、本発明においては、回路基板を被覆体で被覆してケース内に回路基板を確実且つ安定した状態で収納できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る回路基板構造の部分外観斜視図である。
【図2】図1に記載の回路基板構造におけるA−A線及びB−B線断面図である。
【図3】図1に記載の回路基板構造における被覆体形成に用いる型基板の外観斜視図である。
【図4】図3に記載の型基板を用いて被覆体を形成する際のC−C線及びD−D線断面図である。
【図5】図3に記載の型基板を用いて被覆体を形成する際のC−C線及びD−D線断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る回路基板構造の回路基板を内蔵した携帯電話の断面図である。
【図7】図6に記載の回路基板構造における部分拡大図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る回路基板構造に用いる被覆体の製造工程説明図である。
【図9】従来の回路基板構造に係る回路基板を内蔵した携帯電話の断面図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c 被覆体
2 プリント配線基板
3 電子部品
11、222 電磁波シールド層
12 導電層
12a 連通孔
13 絶縁層
14 保護層
15 放熱層
21 銅パターン配線部
31 集積回路素子
32 回路素子
34 金線ワイヤ
91 操作キー
93 液晶表示部
94 スピーカ
94a スピーカ孔
95 マイク
95a マイク孔
96 電磁波シールド成型部品
97 外部接続端子孔
98 電池
100 積層シート体
200 型基板
221 固定部
221a 螺子
300、300a、300b ケース
301a 蓋体

【特許請求の範囲】
【請求項1】 回路基板に実装された複数の電子部品の種類に応じて電磁波シールド材、絶縁材、防水材、放熱材、防振材のうち少なくとも一つの部材を選択し、前記選択された部材を前記部品の対応する箇所に配設してなる被覆体を形成し、前記形成された被覆体を電子部品が実装された回路基板に一体的に係合させて被覆することを特徴とする回路基板構造。
【請求項2】 前記請求項1に記載の回路基板構造において、前記被覆体が電子部品を実装した回路基板に積層状態で被覆することを特徴とする回路基板構造。
【請求項3】 前記請求項1又は2に記載の回路基板構造において、前記被覆体が前記電磁波シールド材、絶縁材、防水材、放熱材、防振材の流体、半流体又は粉体からなる各材料を印刷され、当該印刷された各材料を加圧して成形されることを特徴とする回路基板構造。
【請求項4】 前記請求項3に記載の回路基板構造において、前記被覆体の加圧成形が、前記回路基板の表面凹凸形状に対応した表面形状に加圧成形されることを特徴とする回路基板構造。
【請求項5】 前記請求項1ないし4のいずれかに記載の回路基板構造において、前記電磁波シールド材、絶縁材、防水材、放熱材、防振材の各材料がいずれも樹脂材を少なくとも含有することを特徴とする回路基板構造。
【請求項6】 前記請求項1ないし5のいずれかに記載の回路基板構造において、前記被覆体で被覆された回路基板が筐体内に収納された状態において、前記筐体内面に前記被覆体が面接触で支持されることを特徴とする回路基板構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図8】
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【公開番号】特開2001−332843(P2001−332843A)
【公開日】平成13年11月30日(2001.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−154927(P2000−154927)
【出願日】平成12年5月25日(2000.5.25)
【出願人】(000100399)つちやゴム株式会社 (10)
【Fターム(参考)】