説明

回路構造体

第1バッテリーユニットと第2バッテリーユニット(11,12)の直列接続であって、第1バッテリーユニットと第2バッテリーユニット(11,12)とは交互に設けられている直列接続と、第1誘導貯蔵要素(13)であって、第1段階においては、第1バッテリーユニット(11)の第1インプット部(17)が、第1スイッチ構造体(16)を介して第1誘導貯蔵要素(13)の第1接続部(19)と接合可能であり、第2バッテリーユニットの第2インプット部(18)は、第1スイッチ構造体(15)を介して第1誘導貯蔵要素(13)の第2接続部(20)と接合可能である第1誘導貯蔵要素(13)と、第1誘導貯蔵要素(13)と誘導的に連結されている第2誘導貯蔵要素(14)であって、第2段階においては、第2スイッチ構造体(16)によって、第2誘導貯蔵要素(14)の第1接続部が、第1インプット部あるいは第2インプット部と接合可能であり、第2誘導貯蔵要素(14)の第2接続部が、第2インプット部あるいは第1インプット部と接合可能である第2誘導貯蔵要素(14)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路構造体、特にバッテリー構造体のバッテリーユニット間で電荷を交換するための回路構造体と、そのような回路構造体を有するバッテリー管理システムとに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、直列接続されたいくつかの蓄電池を備える蓄電池構造体の蓄電池間で電荷を交換するための回路構造体を示している。充電電流を蓄電池構造体に供給することができる。放電電流を蓄電池構造体から取り出すことができる。その際、蓄電池構造体内部の個々の蓄電池の異なる充電状況が生じかねない。そのように同じではない充電状況を均一にするために、示された回路構造体では、各蓄電池に1つの誘導貯蔵要素が割り当てられており、蓄電池と誘導貯蔵要素との間には、スイッチ要素が備わっている。第2誘導貯蔵要素は、第1誘導貯蔵要素と誘導的に連結されている。第1駆動モードでは、第1誘導貯蔵要素とそれに付随する蓄電池との間に設けられたスイッチ要素が閉じられており、その結果、第1誘導貯蔵要素を介して第2誘導貯蔵要素に伝達されるエネルギーが、蓄電池から取り出される。第1誘導貯蔵要素とそれぞれの蓄電池との間に設けられている個々のスイッチ要素を対応して閉じることによって、第2誘導貯蔵要素にあるエネルギーが意図的に、個々の蓄電池あるいは複数の蓄電池に伝達され得る。全体的にこれによって、蓄電池から別の蓄電池へのエネルギーの切換が行われ得る。これは、蓄電池のバランスを取ることに用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】独国特許出願公開第102008021090号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明の課題は、バッテリーユニット特に直列接続されたバッテリーユニットのバランスを取るための、改善された回路構造体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の基礎となる課題は、請求項1に記載の回路構造体によって解決される。好ましい形態は、従属請求項からもたらされる。
【0006】
本発明に従えば、第1バッテリーユニットと第2バッテリーユニットの直列接続を備える回路構造体が備わっており、第1バッテリーユニットと第2バッテリーユニットとは、交互に設けられている。第1バッテリーユニットと第2バッテリーユニットとは、それぞれ構造が同じであってよい。第1バッテリーユニットと第2バッテリーユニットとの違いは、さらに指摘されるように、主に、それぞれ異なる相互接続にある。その際バッテリーユニットは、1つあるいは複数の電気化学的セルを備えてよい。
【0007】
さらに、第1誘導貯蔵要素が備わっている。第1段階においては、第1バッテリーユニットの第1インプット部が、第1スイッチ構造体を介して第1誘導貯蔵要素の第1接続部と接合可能である。第2バッテリーユニットの第2インプット部は、第1スイッチ構造体を介して第1誘導貯蔵要素の第2接続部と接合可能である。第1誘導貯蔵要素と誘導的に連結されている第2誘導貯蔵要素が備わっている。その際誘導的連結とは、磁場と磁束が、1つの誘導貯蔵要素から別の誘導貯蔵要素へ伝達され得ることと理解され得る。これは好適には、変圧器コアによって行われ得る。第1誘導貯蔵要素と第2誘導貯蔵要素とは、共通の変圧器ユニットの構成部材であってよい。
【0008】
第2段階においては、第2スイッチ構造体によって、第2誘導貯蔵要素の第1接続部が、第1インプット部あるいは第2インプット部と接合可能であり、第2誘導貯蔵要素の第2接続部が、第2インプット部あるいは第1インプット部と接合可能である。当業者にとって明らかなのは、バッテリーユニットの直列接続に基づけば、バッテリーユニットのインプット部は同時に、前置されて直列接続されたバッテリーユニットのアウトプット部であり得るということである。それで第2バッテリーユニットのインプット部は、第1バッテリーユニットのアウトプット部であってよく、その逆であってよい。
【0009】
バッテリーユニットは好適には、ガルバニセルの構造群として化学エネルギーの貯蔵と電気エネルギーの放出に用いられる電極積重物を備える。そのために電極積重物は、複数のプレート状の要素、つまり少なくとも2つの電極すなわち1つのアノードと1つのカソード、および電解質を少なくとも部分的に受容する1つのセパレータを備える。好適には、少なくとも1つのアノードとセパレータとカソードが互いに重ね合わされもしくは積重されており、セパレータは少なくとも部分的にアノードとカソードとの間に設けられている。アノードとセパレータとカソードのこの連続体は、電極積重物の内部で任意にしばしば繰り返される。好適には、プレート型の要素は、電極巻回体として巻回されている。以下においては、「電極積重物」という用語は、電極巻回体にも用いられる。電気エネルギーの放出前に、貯蔵された化学エネルギーは電気エネルギーに変換される。充電中に、電極積重物に供給された電気エネルギーは、化学エネルギーに変換され、貯蔵される。好適には、電極積重物は、複数の電極ペアとセパレータとを備える。特に好ましくは、いくつかの電極が、重なり合って特に電気的に互いに接合されている。
【0010】
本発明に係る回路構造体によって、意図的にエネルギーをバッテリーユニットから取り出し、このエネルギーを磁気の形で特に第1誘導貯蔵要素に中間貯蔵することが可能である。この磁気エネルギーは、誘導的連結によって、第2誘導貯蔵要素に伝達され得る。第2スイッチ構造体の回路によっては、第2誘導貯蔵要素の磁気エネルギーは第1バッテリーユニットあるいは第2バッテリーユニットに伝達され得る。その際第2スイッチ構造体の位置によっては、磁気エネルギーがその際に第1バッテリーユニットに伝達されるべきか、あるいは第2バッテリーユニットに伝達されるべきかが、原則的に確定される。それから、第2段階での第1スイッチ構造体の位置に応じて、正確にはこのエネルギーがどの個々のバッテリーユニットに伝達されるべきかが確定され得る。その際有利なのは、複数のバッテリーユニットについてのバランスプロセスのために、第1誘導貯蔵要素と第2誘導貯蔵要素とを用いることが可能ということである。それぞれ1つのバッテリーユニットに配設されている複数の誘導貯蔵要素を備えておかなくてもよく、その結果単純化された構造がもたらされ得る。
【0011】
本発明に係る回路装置によって、バッテリーユニット間の充電状況の差を、個々の変圧器を介してやり取りできる。その際スイッチ装置は、MOSFETによって形作られていてよい。このスイッチ装置をマイクロコントローラ制御で意図的に操作することによって、任意のバッテリーユニットから別の任意のバッテリーユニットへのエネルギーの各流れ方向を作り出すことができる。
【0012】
好適にはバッテリーユニットのインプット部は、それぞれ前置されて接続されているバッテリーユニットのアウトプット部とそれぞれ直接的に接合されており、特に、第2バッテリーユニットの第2インプット部は、第1バッテリーユニットの第1アウトプット部とそれぞれ直接的に接合されている。これによって、回路構造体を単純化できる。第1バッテリーユニットを制御するために用いられる、スイッチ構造体のスイッチは、第2バッテリーユニットの相互接続にも用いられてよい。全体的にそれによって、スイッチの数を減らすことができ、および/あるいは回路構造体の構造を単純化できる。
【0013】
その際好適には、第1インプット部は第1中間スイッチによって、第2インプット部は第2中間スイッチによって、第1誘導貯蔵要素に接続され得る。その際第1中間スイッチと第2中間スイッチとは、好適には構造が同じであり、回路構造体内部において第1バッテリーユニットにあるもしくは第2バッテリーユニットにあるその位置によってのみ区別され得る。その際、第2中間スイッチは第1誘導貯蔵要素の第2接続部と、第1中間スイッチは第1接続部と接合可能である。第1中間スイッチと第2中間スイッチとは、第1スイッチ構造体の構成部材である。
【0014】
第2スイッチ構造体は特に、磁気の形で第1誘導貯蔵要素あるいは第2誘導貯蔵要素に貯蔵されていてよいエネルギーが、第1バッテリーユニットに伝達されるべきか、あるいは第2バッテリーユニットに伝達されるべきかを確定するために用いられる。言い換えれば、その際、第2スイッチ構造体を介して、続く充電プロセスのために、バッテリーユニットのインプット部がアウトプット部に変換される。その際、第2スイッチ構造体は、好適には、特にワンピースのスイッチによっても形成されていてよい第3中間スイッチと第4中間スイッチとを備える。これらのスイッチの位置によっては、貯蔵要素の接続部はそれぞれ、第1バッテリーユニットもしくは第2バッテリーユニットのインプット部あるいはアウトプット部と接合される。好適には、第2スイッチ構造体は、第5中間スイッチと第6中間スイッチとが付加されていてもよく、当該中間スイッチは、第2誘導貯蔵要素のそれぞれ別の接続部を、バッテリーユニットの対応する1つのインプット部もしくはアウトプット部、あるいはそれらの複数と接合でき、あるいは切り離しできる。第3中間スイッチと第5中間スイッチ、もしくは第4中間スイッチと第6中間スイッチはそれぞれ、好適には互いに同時に接続され得る。その際第2スイッチ構造体は好適には、根本的に、第2誘導貯蔵要素をバッテリーユニットのすべてのインプット部もしくはアウトプット部と切り離すことにも用いられる。
【0015】
好適には充電切換器が、第1誘導貯蔵要素に前置されて直列接続されている。充電切換器は、特に直接的に、第1誘導貯蔵要素に前置されて直列接続されていてよい。この充電切換器は、第1誘導貯蔵要素を、当該第1誘導貯蔵要素が設けられていてよい電流回路から根本的に切り離すために使われてよい。それによって、第1誘導貯蔵要素とバッテリーユニットとの間の各電流の流れを好適には止めることができ、このことは特に第2段階において重要である。
【0016】
第1誘導貯蔵要素と第2誘導貯蔵要素とは好適には、電磁コイルの形状で形成されている。その際、それぞれ電磁コイルは、いくつかの巻線を備える。第2誘導貯蔵要素の巻線に対する、第1誘導貯蔵要素の巻線の巻線比率N/Nはその際、好適には1より大きいかあるいは1と同じであり、特に1よりわずかだけ大きい、すなわち特に1.05と1.5の間、特に1.05と1.1の間である。巻線比率をこのように選択することによって、効率の損失を補填でき、かつより低い電圧であってもよい目標のバッテリーユニットへの充電プロセスを引き起こすことができる。接触抵抗と移動抵抗でのオームの法則に基づく電圧低下を克服できる。
【0017】
好適には、インプット部特に第1インプット部と第2インプット部のすべては、少なくとも1つの電圧測定装置に接続されている。電圧測定装置を介して、個々のバッテリーユニットの印加電圧を検出でき、あるいは少なくとも、個々のバッテリーユニットの電圧を逆推量できる。特許文献1にも記述されているように、検出された電圧によって、バッテリーユニット内に貯蔵された電荷を逆推量することが可能になる。
【0018】
好適には、第1誘導貯蔵装置および/あるいは第2誘導貯蔵装置は、電圧測定装置に接続されている。電圧測定装置は好適には、第1誘導貯蔵装置の両接続部と直接的に接合されていてよい。それによって測定可能な電圧で、それぞれの誘導貯蔵装置の誘導充電状況を逆推量できる。これは、誘導貯蔵装置を充電するために、バッテリーユニットからできる限り最適なエネルギーを取り出すために有利であり、当該エネルギーはその後再び、第2誘導貯蔵装置を介して別のバッテリーユニットに供給され得る。これによって回路構造体の効率を向上させることができる。
【0019】
本発明はさらに、上述のような回路構造体を備えるバッテリー管理システムに関する。
【0020】
本発明は、後続の図に基づいてより詳細に説明される。図に示されるのは以下である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】バランスプロセス開始前のバッテリーユニットの充電状況の概略図である。
【図2】第1段階における本発明に係る回路構造体の回路図である。
【図3】第2段階における本発明に係る回路構造体の回路図である。
【図4】代替的な第2段階における本発明に係る回路構造体の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、複数のバッテリーユニットを有するバッテリー構造体に設けられている5つのバッテリーユニット11,12の充電状況を概略的に示している。その際水平の線は、5つのバッテリーユニットすべてを平均した充電状況に印を付けたものである。左のバッテリーユニット11’は、他のどのバッテリーユニットよりも充電状況が良いことが明らかである。中央のバッテリーユニット11”は、他のどのバッテリーユニットよりも充電状況が悪い。すべてのバッテリーユニットの充電状況を互いに合わせるために必要なのは、左のバッテリーユニット11’で平均より上の充電量を、中央のバッテリーユニット11”に移すことである。これは、後続の図に基づいてより詳細に説明される回路構造体によって実現される。
【0023】
図2は、第1段階における本発明に係る回路構造体10を示しており、当該回路構造体10では、電気エネルギーを続く第2段階において別のバッテリーユニット11”に供給するために、この電気エネルギーがバッテリーユニット11’から取り出されている。示された回路構造体10は、直列接続されている複数のバッテリーユニット11,12を備える。応用回路25は、バッテリーユニットの直列接続に接続されている。この応用回路25は、電気消費物特に、駆動のための電気モータなどのような、車両内で考えられ得る電気消費物を備えてよい。しかも、バッテリーユニットの充電プロセスは、応用回路を介して行われる。第1バッテリーユニット11と第2バッテリーユニット12とは、構造的に同一である。各バッテリーユニット11、12には、1つのインプット部17,18が配設されており、第1バッテリーユニット11にはそれぞれ1つの第1インプット部17が配設され、第2バッテリーユニット12にはそれぞれ1つの第2インプット部18が配設されている。縁部側で外側のバッテリーユニットを除いては、通常、第2バッテリーユニット12のインプット部18は第1バッテリーユニット11のアウトプット部に相当し、第1バッテリーユニット11のインプット部17は第2バッテリーユニット12のアウトプット部に相当することが明らかである。バッテリーユニットのインプット部17,18は、第1スイッチ構造体15を介して、第1誘導貯蔵要素13の接続部19,20と接合されている。その際第1スイッチ構造体15の第1中間スイッチ21は、第1誘導貯蔵要素13の第1接続部19と接合されている。第1スイッチ構造体15の第2中間スイッチ22は、第1誘導貯蔵要素13の第2接続部20と接合されている。回路構造体10は、バッテリー管理システム26の構成部材である。
【0024】
図2において、第1段階における回路構造体10が表わされており、当該第1段階においては、左のバッテリーユニット11’からの余剰エネルギーは、第1誘導貯蔵要素13を充電するために用いられる。その際、左のバッテリーユニット11’で対応する第1中間スイッチ21と第2中間スイッチ22とが閉じられており、その結果左の第1バッテリーユニット11’を第1誘導貯蔵要素13と接合させる電流回路が形成される。直接的に第1誘導貯蔵要素13に前置されて接続されている充電切換器27が、閉じられている。示された回路構造体10のその他のスイッチはすべて、開かれている。
【0025】
図3は、図2について示された第1段階に続く第2段階における、図2に記載の回路構造体10を示している。左の第1バッテリーユニット11’を、第1誘導貯蔵要素13と接合させる中間スイッチ21,22が開かれており、その結果このバッテリーユニット11’は、もはや共通の電流回路内で第1誘導貯蔵要素13と接続されていないことが明らかである。むしろ、図2についてすでに実施されたように、左のバッテリーユニット11’からの余剰エネルギーが供給されるべき中央のバッテリーユニット11”の第1中間スイッチ21と第2中間スイッチ22とが開かれている。しかも、充電切換器27が開かれており、その結果第1誘導貯蔵要素13が完全に連結解除されていることが認識され得る。本件の第2段階においては、第2スイッチ構造体16と第1スイッチ構造体15とを介して、1つあるいは複数のバッテリーユニット11,12と接合され得る第2誘導貯蔵要素14が使用される。第2スイッチ構造体16は、第4から第7の中間スイッチ23,24,29,30を備え、当該中間スイッチは、第2誘導貯蔵要素14の接続部を、バッテリーユニットのインプット部もしくはアウトプット部に配設されているそれぞれのスイッチ21,22と接合することができる。第1誘導貯蔵要素13は、変圧器コア28によって、第2誘導貯蔵要素14と接合されている。第1誘導貯蔵要素13と、第2誘導貯蔵要素14と、変圧器コア28とは、一緒に1つの変圧器を形成する。
【0026】
示された第2段階においては、第4中間スイッチ24と第6中間スイッチ30とが開かれており、その結果中央のバッテリーユニット11”と第2誘導貯蔵要素14との間に電流回路が作られている。第2誘導貯蔵要素14の貯蔵エネルギーを、中央のバッテリーユニット11”に伝達することができる。
【0027】
図4は、図3で示された第2段階のヴァリエーションで代替的な第2段階を示しており、当該代替的第2段階においては、中央の第1バッテリーユニット11”の代わりに、第2バッテリーユニット12’が付加的に、回路構造体10によってエネルギーを供給される。中間スイッチ21を介して今や電流は、図3の場合とは別の方向に流れるに違いないことが明らかである。第2スイッチ構造体16はこの場合、第2誘導貯蔵要素14のアウトプット部が今や、充電されるべきバッテリーユニット12の第2バッテリーユニットのインプット部もしくはアウトプット部に対して逆に設けられているようにする。そのために、第4中間スイッチと第6中間スイッチの代わりに、第3中間スイッチ23と第5中間スイッチ29とが閉じられている。しかも、充電されるべき左の第2バッテリーユニット12’に直接配設されている第1中間スイッチ21と第2中間スイッチ22とが閉じられている。その他の点では、回路構造体10は図3と比べて、変更はない。
【符号の説明】
【0028】
10 回路構造体
11 第1バッテリーユニット
12 第2バッテリーユニット
13 第1誘導貯蔵要素
14 第2誘導貯蔵要素
15 第1スイッチ構造体
16 第2スイッチ構造体
17 第1バッテリーユニットのインプット部
18 第2バッテリーユニットのインプット部
19 第1誘導貯蔵要素の第1接続部
20 第1誘導貯蔵要素の第2接続部
21 第1中間スイッチ
22 第2中間スイッチ
23 第3中間スイッチ
24 第4中間スイッチ
25 応用回路
26 バッテリー管理システム
27 充電切換器
28 変圧器コア
29 第5中間スイッチ
30 第6中間スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1バッテリーユニットと第2バッテリーユニット(11,12)の直列接続であって、第1バッテリーユニットと第2バッテリーユニット(11,12)とは交互に設けられている直列接続と、
第1誘導貯蔵要素(13)であって、第1段階においては、前記第1バッテリーユニット(11)の第1インプット部(17)が、第1スイッチ構造体(15)を介して前記第1誘導貯蔵要素(13)の第1接続部(19)と接合可能であり、前記第2バッテリーユニットの第2インプット部(18)は、前記第1スイッチ構造体(15)を介して前記第1誘導貯蔵要素(13)の第2接続部(20)と接合可能である第1誘導貯蔵要素(13)と、
前記第1誘導貯蔵要素(13)と誘導的に連結されている第2誘導貯蔵要素(14)であって、第2段階においては、第2スイッチ構造体(16)によって、前記第2誘導貯蔵要素(14)の第1接続部が、第1インプット部あるいは第2インプット部と接合可能であり、前記第2誘導貯蔵要素(14)の第2接続部が、第2インプット部あるいは第1インプット部と接合可能である第2誘導貯蔵要素(14)とを備える回路構造体(10)。
【請求項2】
前記第2バッテリーユニットの前記インプット部(18)は、第1バッテリーユニットのアウトプット部とそれぞれ接合されていることを特徴とする請求項1に記載の回路構造体。
【請求項3】
第1インプット部は第1中間スイッチ(22)によって、第2インプット部は第2中間スイッチ(22)によって、前記第1誘導貯蔵要素(13)に接合され得ることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の回路構造体。
【請求項4】
前記第2スイッチ構造体(16)は、第3中間スイッチ(23)と第4中間スイッチ(24)とを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の回路構造体。
【請求項5】
前記第2スイッチ構造体(16)は、第5中間スイッチ(29)と第6中間スイッチ(30)とを備え、第3中間スイッチ(23)と第5中間スイッチ(29)、もしくは第4中間スイッチ(24)と第6中間スイッチ(30)はそれぞれ、互いに同時に接続され得ることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の回路構造体。
【請求項6】
充電切換器(27)が前記第1誘導貯蔵要素(13)に前置されて直列接続されており、特に直接的に、前置されて直列接続されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の回路構造体。
【請求項7】
前記第2誘導貯蔵要素(14)の巻線(N)に対する、前記第1誘導貯蔵要素(13)の巻線(N)の巻線比率(N/N)は1より大きいかあるいは1と同じであり、特に1よりわずかだけ大きい、すなわち特に1.05と1.5の間、特に1.05と1.1の間であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の回路構造体。
【請求項8】
前記第1インプット部と前記第2インプット部は、少なくとも1つの電圧測定装置に接続されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の回路構造体。
【請求項9】
前記第1誘導貯蔵装置(13)および/あるいは前記第2誘導貯蔵装置(14)は、電圧測定装置に接続されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の回路構造体。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の回路構造体を備えるバッテリー管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−520146(P2013−520146A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552287(P2012−552287)
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【国際出願番号】PCT/EP2011/000203
【国際公開番号】WO2011/098206
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(511173550)リ−テック・バッテリー・ゲーエムベーハー (85)
【Fターム(参考)】