説明

回路間の無線通信デバイス、システム、及び方法。

【課題】回路間の通信に有線の相互接続を利用すると、寄生抵抗、キャパシタンス、及び/または、インダクタンスを生じさせてしまうおそれがあり、速度制限につながり、及び/または、半導体デバイスのサイズを効率的に縮小したりできなくなるため、信頼度の高い無線による相互接続をおこなう。
【解決手段】回路間の無線通信のためのデバイス、システム、及び/または、方法を含む。例えば集積チップは、所定のタイムスロットシーケンス中に、共通のウルトラワイドバンド(UWB)を介して無線パルス位置変調(PPM)信号を通信する、無線を利用して相互接続される複数の電子回路と、複数の電子回路に複数の有線フィードバックリンクを介して接続され、無線チャネルを監視して、タイムスロットシーケンスに対応するイベントフィードバックシーケンスを、フィードバックリンクを介してフィードバックするモニタ回路とを備える。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
互いに通信することのできる複数の回路が、様々なデバイスに含まれている。
【0002】
回路間の通信に有線の相互接続を利用すると、寄生抵抗、キャパシタンス、及び/または、インダクタンスを生じさせてしまうおそれがあり、速度制限につながったり、及び/または、半導体デバイスのサイズを効率的に縮小したりできなくなる。
【0003】
図面を簡潔且つ明瞭にする目的から、図面に示す部材は必ずしも実際の縮尺で描かれていない場合がある。例えば一部の部材の寸法を他の部材より強調して描くことで、図を明瞭にしている場合がある。さらに、参照番号を図面間で繰り返すことで、対応または類似する部材を示している場合がある。図面を以下に簡単に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】本発明の一部の実施形態におけるデバイスの概略ブロック図である。
【図2】本発明の一部の実施形態における、第1及び第2のビット値をそれぞれ示す第1及び第2のパルス位置変調(PPM)信号の時間図の概略図である。
【図3】本発明の一部の実施形態における、共通ビットスロット中に送信される、第1及び第2の送信ビット値の3つの組み合わせにそれぞれ対応する3つの受信PPM信号の時間図の概略図である。
【図4】本発明の実施形態におけるパケット送信フローツリーの概略図である。
【図5】本発明の一部の実施形態における、到着レートに対する第1及び第2の平均パケット遅延をそれぞれ示す第1及び第2のグラフの概略図である。
【図6】本発明の一部の実施形態における、回路間の無線通信方法のフローチャートを概略する。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の記載において、数多くの詳細を述べて、一部の実施形態の完全な理解を促す。しかし、当業者には、一部の実施形態をこれら具体的な詳細なしに実行することが明らかである。他の場合には、公知の方法、手順、コンポーネント、ユニット、及び/または、回路は詳述を避けて、本記載を曖昧にしないようにしている箇所もある。
【0006】
本発明はこの点に限定はされないが、「処理(processing)」「コンピューティング(computing)」「計算(calculating)」「判断/決定(determining)」「構築「establishing」」「分析(analyzing)」「チェック(checking)」といった用語を利用する説明は、コンピュータのレジスタ及び/またはメモリの電子量等の物理量で表されるデータを、コンピュータのレジスタ及び/またはメモリまたは処理及び/またはプロセスを実行する命令を格納しうる他の情報格納媒体内の物理量として同様に表される他のデータへと操作及び/または変換するコンピュータ、コンピューティングプラットフォーム、コンピューティングシステム、その他の電子計算デバイスの動作及び/または処理に係るもののことであってよい。
【0007】
本明細書において「複数の」という言い回しは、例えば、「多数」または「2以上」を含む。例えば、「複数のアイテム」という言い回しは、2以上のアイテムを含む。
【0008】
一部の実施形態は、パーソナルコンピュータ(PC)、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)デバイス、ハンドヘルドPDAデバイス、オンボードデバイス、オフボードデバイス、ハイブリッドデバイス、車両用デバイス、非車両用デバイス、モバイルまたはポータブルデバイス、家庭用デバイス、非モバイルまたは非ポータブルデバイス、無線通信ステーション、無線通信デバイス、無線アクセスポイント(AP)、有線または無線ルータ、有線または無線モデム、ビデオデバイス、オーディオデバイス、オーディオ−ビデオ(A/V)デバイス、セットトップボックス(STB)、ブルーレイディスク(BD)プレーヤ、BDレコーダ、デジタルビデオディスク(DVD)プレーヤ、高精細(HD)DVDプレーヤ、DVDレコーダ、HD DVDレコーダ、パーソナルビデオレコーダ(PVR)、放送HDレシーバ、ビデオソース、オディオソース、ビデオシンク、オーディオシンク、ステレオチューナ、放送ラジオレシーバ、フラットパネルディスプレイ、パーソナルメディアプレーヤ(PMP)、デジタルビデオカメラ(DVC)、デジタルオーディオプレーヤ、スピーカ、オーディオレシーバ、オーディオアンプ、ゲームデバイス、データソース、データシンク、デジタルスチルカメラ、有線または無線ネットワーク、ワイヤレスエリアネットワーク、ワイヤレスビデオエリアネットワーク(WVAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスLAN(WLAN)、ワイヤレスメトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)通信システム、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ワイヤレスPAN(WPAN)、IEEE802.11(情報技術のIEEE規格−システム間の電話通信および情報交換−ローカルおよびメトロポリタンエリアネットワーク−特別要件、パート11:ワイヤレスLAN媒体アクセス制御(MAC)および物理層(PHY)仕様−2007年6月)、802.11n、802.11ac、802.11タスクグループad(TGad)(「802.11規格」)、802.16(IEEE−規格802.16、2004年版、固定ブロードバンドワイヤレスアクセスシステムのためのエアインタフェース)、802.16d、802.16e(IEEE−規格802.16e、2005年版、許可帯域における組み合わせられた固定およびモバイル処理用の物理および媒体アクセス制御層)、802.16f、802.16m規格(「802.16規格」、および/または将来のバージョンおよび/またはその派生物)に準拠して動作するデバイスおよび/またはネットワーク、既存のWirelessHD(登録商標)および/またはワイヤレス・ギガビット・アライアンス(WGA)仕様および/または将来のバージョンおよび/またはその派生物に従い動作するデバイスおよび/またはネットワーク、既存のIEEE802.11(IEEE802.11-1999:ワイヤレスLAN媒体アクセス制御(MAC)および物理層(PHY)仕様)規格およびその修正版(「IEEE802.11規格」)、IEEE802.16規格、および/または、その将来のバージョンおよび/またはその派生物等に従い動作するデバイスおよび/またはネットワーク、および/または、上述したネットワークの一部であるユニットおよび/またはデバイス、一方向または双方向通信システム、セルラー方式無線移動電話通信システム、ワイヤレスディスプレイ(WiDi)デバイス、携帯電話、無線電話、パーソナル・コミュニケーション・システム(PCS)デバイス、無線通信デバイス、モバイルまたはポータブルグローバルポジショニングシステム(GPS)デバイスが組み込まれたPDAデバイス、GPSレシーバまたはトランシーバまたはチップが組み込まれたデバイス、RFID素子またはチップが組み込まれたデバイス、多入力多出力(MIMO)トランシーバまたはデバイス、単一入力多出力(SIMO)トランシーバまたはデバイス、多入力単一出力(MISO)トランシーバまたはデバイス、1以上の内部アンテナおよび/または外部アンテナを有するデバイス、デジタルビデオ放送(DVB)デバイスまたはシステム、マルチスタンダードの無線デバイスまたはシステム、有線または無線ハンドヘルドデバイス(BlackBerry、Palm Treo等)、ワイヤレスアプリケーションプロトコル(WAP)デバイス等の様々なデバイスおよびシステムと組み合わせて利用することができる。
【0009】
一部の実施形態は、1以上の種類の無線通信信号および/またはシステム(例えば無線周波数(RF)、赤外線(IR)、周波数分割多重(FDM)、直交FDM(OFDM)、時分割多重(TDM)、時分割多重接続(TDMA)、拡張TDMA(E−TDMA)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張GPRS、符号分割多重接続(CDMA)、ワイドバンドCDMA(WCDMA)、CDMA2000、シングルキャリアCDMA、マルチキャリアCDMA、マルチキャリア変調(MDM)、離散マルチトーン(DMT)、Bluetooth(登録商標)、グローバルポジショニングシステム(GPS)、Wi−Fi、Wi−Max、ZigBee(登録商標)、Ultra−Wideband(UWB)、モバイル通信用のグローバルシステム(GSM(登録商標))、2G、2.5G,3G、3.5GのEDGE(Enhanced Data rates for GSM(登録商標) Evolution:GSM(登録商標)進化に関する向上データレート等)とともに利用することができる。他の実施形態は、様々な他のデバイス、システム、および/または、ネットワークで利用することができる。
【0010】
ここで利用する「無線デバイス」という用語は、例えば、無線通信のできるデバイス、無線通信のできる通信デバイス、無線通信のできる通信局、無線通信のできるポータブルまたは非ポータブルデバイス等であってよい。一部の実施形態では、無線デバイスとは、コンピュータに統合された周辺デバイスであったり、これを含んだりするものであってよく、または、コンピュータに取り付けられた周辺デバイスであったり、これを含んだりするものであってよい。一部の実施形態では、「無線デバイス」という用語は、無線サービスをオプションとして含む概念であってよい。
【0011】
図1は、本発明の一部の実施形態におけるデバイス100の概略ブロック図である。
【0012】
一部の例示的な実施形態では、デバイス100は、例えば電子デバイス、コンピューティングデバイス、通信デバイス、無線通信デバイス、電子デバイス、及び/または、その他の任意の適切なデバイス等を含んでもよいし、これらの一部として含まれていてもよい。例えばデバイス100は、例えばPC、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)デバイス、ハンドヘルドPDAデバイス、オンボードデバイス、オフボードデバイス、ハイブリッドデバイス(携帯電話機能にPDAデバイスの機能を組み合わせたもの)、家庭用デバイス、車両用デバイス、非車両用デバイス、モバイルまたはポータブルデバイス、非モバイルまたは非ポータブルデバイス、携帯電話、ハンドセット、PCSデバイス、無線通信デバイスを含むPDAデバイス、モバイルまたはポータブルなGPSデバイス、DVBデバイス、比較的小さなコンピューティングデバイス、非デスクトップコンピュータ、「キャリー・スモール・リブ・ラージ」(CSLL)デバイス、ウルトラモバイルデバイス(UMD)、ウルトラモバイルPC(UMPC)、モバイルインターネットデバイス(MID)、「折り紙」デバイスまたはコンピューティングデバイス、「ダイナミカリー・コンポーザブル・コンピューティング」(DCC)をサポートするデバイス、コンテキスト認識デバイス、ビデオデバイス、オーディオデバイス、A/Vデバイス、STB,BDプレーヤ、BDレコーダ、DVDプレーヤ、HD DVDプレーヤ、DVDレコーダ、HD DVDレコーダ、PVR,放送HDレシーバ、ビデオソース、オーディオソース、ビデオシンク、オーディオシンク、ステレオチューナ、放送ラジオレシーバ、フラットパネルディスプレイ、PMP、DVC,デジタルオーディオプレーヤ、スピーカ、オーディオレシーバ、ゲームデバイス、オーディオアンプ、データソース、データシンク、DSC、メディアプレーヤ、スマートフォン、テレビ、音楽プレーヤ、AP、基地局等を含んでよい。
【0013】
一部の実施形態では、デバイス100は、例えば以下に詳述するような方法で、少なくとも1つの共通の無線通信チャネルを介して互いに通信する機能を有する複数の電子回路(例えば回路102、104、106、及び/または108)を含んでよい。
【0014】
一部の実施形態では、電子回路102、104、106、及び/または、108が、WCANまたは任意の他の適切な無線通信ネットワーク等の適切な無線通信ネットワークを形成することができる。例えば、WCANは、無線で相互接続された複数の電子回路(例えば回路102、104、106、及び/または、108)を含んでよく、この各電子回路が、共通の無線通信チャネルを介して無線信号を通信するトランシーバ(無線)(例えば、電子回路の一部として集積されているもの)、及び、トランシーバに関連付けられて、トランシーバが送信するデータを提供したり、及び/または、トランシーバ経由で受信するデータを処理したりする適切なデータ処理モジュールを含んでよい。
【0015】
一部の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108は、適切な回路、論理、半導体エレメント、チップ、集積回路、集積チップ等を含んでいたり、その一部であったりしてよい。一部の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108は、システムオンチップ(SoC)の一部を形成していたり、または、その一部として実装されていたりしてよい。
【0016】
一部の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108の2以上を、共通の集積回路(IC)(「チップ」)の一部として実装することができる。一例では、デバイス100がIC、SoC等であってよい。従って、回路102、104、106、及び/または、108間の無線通信ネットワークには、チップ間ネットワークが含まれうる。
【0017】
一部の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108は、2以上の部材及び/またはモジュール(例えば2以上の別個のチップ)の一部として実装することができる。従って、電子回路102、104、106、及び/または、108間の無線通信ネットワークには、チップ間ネットワークが含まれうる。
【0018】
一部の実施形態では、回路102は、少なくとも1つのデータ処理モジュール161に関連付けられた無線機を含んでよい。例えばこの無線機は、少なくとも1つのアンテナ112を介して、それぞれ無線通信信号を送受信するのに適した、無線レシーバ(Rx)132及び無線トランスミッタ(Tx)134を含んでよい。データ処理モジュール161は、トランスミッタ134に対して、トランスミッタ134が送信するデータを提供することができ、及び/または、レシーバ132を介して受信するデータを処理することができる。回路104は、少なくとも1つのデータ処理モジュール162に関連付けられた無線機を含んでよい。例えばこの無線機は、少なくとも1つのアンテナ114を介して、それぞれ無線通信信号を送受信するのに適した、無線レシーバ(Rx)136及び無線トランスミッタ(Tx)138を含んでよい。データ処理モジュール162は、トランスミッタ138に対して、トランスミッタ138が送信するデータを提供することができ、及び/または、レシーバ136を介して受信するデータを処理することができる。回路106は、少なくとも1つのデータ処理モジュール163に関連付けられた無線機を含んでよい。例えばこの無線機は、少なくとも1つのアンテナ116を介して、それぞれ無線通信信号を送受信するのに適した、無線レシーバ(Rx)140及び無線トランスミッタ(Tx)142を含んでよい。データ処理モジュール163は、トランスミッタ142に対して、トランスミッタ142が送信するデータを提供することができ、及び/または、レシーバ140を介して受信するデータを処理することができる。回路108は、少なくとも1つのデータ処理モジュール164に関連付けられた無線機を含んでよい。例えばこの無線機は、少なくとも1つのアンテナ118を介して、それぞれ無線通信信号を送受信するのに適した、無線レシーバ(Rx)146及び無線トランスミッタ(Tx)148を含んでよい。データ処理モジュール164は、トランスミッタ148に対して、トランスミッタ148が送信するデータを提供することができ、及び/または、レシーバ146を介して受信するデータを処理することができる。データ処理モジュール161、162、163、及び/または、164は、例えば、プロセッサ、アプリケーションプロセッサ、MACプロセッサ、メモリ等を含むことができる。
【0019】
一部の実施形態では、電子回路102、104、106、及び/または、108の無線機には、低エネルギーレベルで、及び/または、短距離高帯域通信用に、無線スペクトルの大部分を利用して、UWB無線通信チャネルで通信する機能を有するウルトラワイドバンド(UWB)無線機が含まれてよい。例えば電子回路102、104、106、及び/または、108の無線機は、少なくとも500メガヘルツ(MHz)(例えば3.1から10.6ギガヘルツ(GHz)の範囲内)の周波数帯域を利用することができる。電力レベル、周波数、及び/または、正弦波の位相をキャリア周波数で変化させることで情報送信を行う他の無線技術と異なり、UWB無線機は、一定の時刻(time instants)に無線エネルギーを生成して広い帯域幅を占有して、パルス位置または時間変調を可能とすることにより、情報を送信することができる。
【0020】
一部の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108は、複数のアクセスアルゴリズムに則って共通の無線通信チャネルで通信するように構成されていてよい。
【0021】
一部の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108は、後述するように、共通の無線通信チャネルで互いに通信するために、ランダムマルチアクセスアルゴリズムを実装してもよい。
【0022】
一部の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108は、後述するように、パルス位置変調(PPM)信号を利用して互いに通信することができる。他の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108は、別の適切な信号を利用して互いに通信することもできる。
【0023】
一部の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108の第1の回路(「送信回路」)は、回路102、104、106、及び/または、108の第2の回路(「受信回路」)にパケットを送信してよい。パケットには、所定の数のビットが含まれていてよい。第1の回路は、パケットの複数のビットそれぞれを表す複数のPPM信号シーケンスを送信することで、パケットを送信することができる。
【0024】
一部の実施形態では、PPM信号のシーケンスには、例えば非常に短い期間(例えばナノ秒または数百ピコ秒等)であってよい信号パルスのシーケンスそれぞれが含まれていてよい。一例では、PPM信号は、広帯域(例えば対象となるモノサイクルパルス中央周波数が5GHzであるもの等)のガウシアンモノサイクルパルスを含んでよい。
【0025】
一部の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108を同期させることもできる。一例では、所定のタイムスロットシーケンスにおいて、回路102、104、106、及び/または、108を同期して、共通の無線通信チャネルで互いに通信させることもできる。
【0026】
一部の実施形態では、時間を、所定のフレームタイムスロットシーケンス(「フレームスロット」)に分割することもできる。各フレームタイムスロットは、それぞれ所定の期間tを有するM個のタイムスロット(「ビットスロット」)を含んでよい。回路102、104、106、及び/または、108それぞれは、1つのタイムスロットで、Mビットのパケットを、例えばそのフレームスロットの始めに合わせてパケット送信を開始することにより、送信することができる。
【0027】
一部の実施形態では、送信回路は、Mビットスロット中の1つのビットスロットにつきパケットの1ビットを送信することができる。送信回路は、ビットを、τと記述される所定のパルスの長さを持つPPMパルスとして送信するとする。
【0028】
一部の実施形態では、送信回路は、ビットスロット内にパルスを配置することで、そのパケットのビットの情報を変調することができる。図2は、第1及び第2のビット値をそれぞれ示す第1及び第2のPPM信号の時間図の概略図である。例えば図2に示すように、第1のビット値(例えば「ゼロ」)は、パルスを、ビットスロットの第1の位置(例えば左端)にシフトすることで変調することができ、第2のビット値(例えば「1」)は、パルスを、ビットスロットの第2の位置(例えば「右端」)にシフトすることで変調することができる。
【0029】
一部の実施形態では、受信回路によるPPM信号のパケットのビットの復調は、対応するビットスロット内のパルスの位置を、例えば適切な復調及び/または相関付け方法及び/またはアルゴリズムにより決定することで行うことができる。
【0030】
回路102、104、106、及び/または、108の2以上が共通のフレームスロットで(例えば同期して)信号を送信するような一部の実施形態では、受信回路は、一のタイムスロットにおいて、2以上のビット値の組み合わせを表すPPM信号を受信することもあろう。
【0031】
図3は、一部の実施形態における、共通ビットスロット中に送信される、第1及び第2の送信ビット値の3つの組み合わせにそれぞれ対応する受信PPM信号の時間図の概略図である。
【0032】
図3に示す第1例では、第1及び第2の送信ビットが、同じ第1の値(例えば「ゼロ」)を有している。この場合、第1及び第2の送信ビットのパルス位置が合致しており、生成される第1の受信PPM信号302は、第1のビット値(例えば「ゼロ」)を表すことになる。この例では、受信回路は、PPM信号302を正確に復号して、第1及び第2の送信ビットが第1の値を持つ、と判断する機能を有していればよい。
【0033】
図3に示す第2例では、第1及び第2の送信ビットが、同じ第1の値(例えば「1」)を有している。この場合、第1及び第2の送信ビットのパルス位置が合致しており、生成される第2の受信PPM信号304は、第2のビット値(例えば「1」)を表すことになる。この例では、受信回路は、信号304を正確に復号して、第1及び第2の送信ビットが第2の値を持つ、と判断する機能を有していればよい。
【0034】
図3に示す第3の例では、第1及び第2の送信ビットがそれぞれ異なる値(例えば「ゼロ」及び「1」)の場合には、「衝突」または「コンフリクト」が生じうる。この場合、第1及び第2の送信PPM信号のパルス位置の重ね合わせは、左右両方のスロット位置を占有し、受信回路が、第3の受信PPM信号306を受信しても、PPM信号306が表す送信ビットを判別できない場合がある。
【0035】
2以上のパケットのPPM信号同士が衝突するような一部の実施形態では、受信回路は、2以上のパケットの復号ができないことがある。
【0036】
一部の実施形態では、少なくとも第1及び第2のパケットの送信間衝突が生じると、受信回路は、例えば信号302を含むビットスロットに対応する第1及び第2のパケット両方の検知可能なビットは、値「ゼロ」を有すると判断し、且つ、信号304を含むビットスロットに対応する第1及び第2のパケット両方の検知可能なビットは、値「1」を有すると判断することで、信号302または304をそれぞれ含む受信ビットスロットに対応する第1及び第2のパケットのビットのビット値を決定することができる(「検知可能ビット」)。
【0037】
一部の実施形態では、受信回路が、信号306を含む受信ビットスロットに対応する第1及び第2のパケットのビットのビット値を判断することができない場合もある(「検知不可能ビット」)。しかしレシーバは、第2のパケットの検知不可能ビットのビット値が既知である場合には、第1のパケットの検知不可能ビットのビット値を判断することができる場合がある。これは、前述したように、PPMを利用していることから、検知不可能ビット同士が、補間関係にある(つまり互いと逆の)ビット値の組み合わせであるためである。従って、第1のパケットは第2のパケットに基づいて復元することができるので、衝突を生じているパケットのいずれか一方のみを再送信するだけでよい。
【0038】
あるビット値に関する「補間値」という用語はここでは、あるビット値の反対の、及び/または、あるビット値を補間するビット値を含む(例えば、あるビット値の補間値を、そのビット値に論理否定演算子(logical "not" operator)を適用して決定することができる)。例えば、「1」は、「ゼロ」の補間値であり、「ゼロ」は「1」の補間値である、といった具合である。
【0039】
一部の実施形態では、送信回路は、例えば後述するように、再送信アルゴリズムに従って、後続するフレームタイムスロットにおいてチャネルを介してパケットを選択的に再送信するよう構成されていてよい。
【0040】
図1に戻ると、一部の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108のうちの送信回路は、送信したパケットが、回路102、104、106、及び/または、108のうちの別の回路からの別の送信と衝突したかを判断することをできない場合もある。このような実施形態では、送信回路は、無線通信チャネルを介して信号を同時に送受信することができない。しかし、他の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108のうちの1以上の回路が、チャネルを介して信号を同時に送受信でき、これら回路は、自分が送信するパケットの衝突イベントを検知することができてよい。
【0041】
一部の実施形態では、デバイス100は、無線通信チャネルを監視して、回路102、104、106、及び/または、108に対して、フレームタイムスロットのシーケンスに対応するイベントフィードバックシーケンスをフィードバックするためにチャネルモニタ110を含んでよい。
【0042】
一部の実施形態では、後述するように、あるフレームタイムスロットに対応するイベントフィードバックには、そのフレームタイムスロット中にチャネルで受信した無線信号からパケットを復号できるかを示していてよい。
【0043】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、各フレームの最後で、回路102、104、106、及び/または、108に対して、イベントフィードバックをフィードバックしてよい。
【0044】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、共通の無線通信信号で、回路102、104、106、及び/または、108が送信した無線信号を、少なくとも1つのアンテナ120を介して受信するレシーバ150を含んでよい。例えば、レシーバ150は、レシーバ132、136、140、及び/または、146と類似していてよい。
【0045】
一部の実施形態では、モニタ110は、複数のフィードバックリンク122、124、126、及び/または、128をそれぞれ介して、回路102、104、106、及び/または、108にイベントフィードバックをフィードバックすることができる。一部の実施形態では、リンク122、124、126、及び/または、128は、有線リンクを含んでよい。しかし他の実施形態では、リンク122、124、126、及び/または、128のうち1以上が、無線リンクを含んでもよい。
【0046】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、フレームスロット中にチャネルで無線信号を検知するべく、無線通信チャネルをモニタすることができる。チャネルモニタ110は、例えばそのフレーム期間中にチャネルで無線信号が検知されなかった場合、第1のイベントフィードバック情報(「空のフィードバック」)をフィードバックすることができる。
【0047】
一部の実施形態では、そのフレーム期間中に無線信号が検知された場合に、チャネルモニタ110は、例えば任意の適切な検知、復調、及び/または、復号アルゴリズムを利用して、無線信号からのパケットの復号を試みることができる。一部の実施形態では、パケットには、例えば適切なチェックサム値(例えばCRC−32メカニズムその他の適切なメカニズム)等の、受信パケットがエラーを含むかを判断するためのエラー検知メカニズムが実装されていてよい。
【0048】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、例えば、無線信号からのパケットの復号に成功すると、第2のイベントフィードバック情報(「成功のフィードバック」)をフィードバックすることができる。
【0049】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、例えば、無線信号からのパケットの復号に失敗すると、第3のイベントフィードバック情報(「コンフリクトのフィードバック」)をフィードバックすることができる。
【0050】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、例えば、無線信号からのパケットの復号に失敗した場合に、無線信号のデータをバッファするのに適したバッファ191を含んでよい。
【0051】
一部の実施形態では、バッファ191は、それぞれフレームスロットのM個のビットスロットに対応するビット値をバッファするために、少なくともM個のビットのサイズを有していてよい。
【0052】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、例えばチャネルモニタ110が第1の無線信号から第1のパケットを復号できなかった場合、第1のフレームスロットにおいてチャネルで受信した第1の無線信号のデータをバッファ191に格納してよい。
【0053】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、第1の無線信号が復号不可能であることを示す衝突フィードバックを含む第1のイベントフィードバックを、回路102、104、106、及び/または、108にフィードバックしてよい。
【0054】
一部の実施形態では、第1の無線信号は、図3を参照して上述したように、第1のタイムスロット中に回路102、104、106、及び/または、108のうちの第1及び第2の回路が送信した第1及び第2のPPM信号の間に少なくとも起こった衝突に起因して生成される場合がある。
【0055】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、第1のフレームスロットに続く第2のフレームスロット中にチャネルで第2の無線信号を受信してよい。チャネルモニタ110は、第2の無線信号から第2のパケットの復号を試みることができる。
【0056】
一部の実施形態では、第1及び第2のパケットには、第1及び第2の回路が送信した、それぞれ異なる第1及び第2のパケットが含まれていてよい。上述したように、第1の無線信号が、第1のタイムスロット中に送信された第1及び第2のパケットの組み合わせを含み、第2の無線信号が、第2のタイムスロット中に再送信された第2のパケットを含んでいてよい。
【0057】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、後述するように第2のパケットが第2の無線信号から復号可能である場合に、バッファ191にバッファリングされているデータと第2のパケットとに基づいて、第1のパケットの復元を試みることができる。
【0058】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、バッファ191にバッファリングされているデータと第2の無線信号とに基づいて第1のパケットを復元可能であることを示す第4のイベントフィードバック情報(「成功及び復元のフィードバック」)を、複数の回路102、104、106、及び/または、108にフィードバックすることができる。
【0059】
一部の実施形態では、バッファ191にバッファリングされているデータには、第1のパケットの複数のビットそれぞれに対応する、複数のバッファリングされている値が含まれてよい。第1のパケットの1ビットは、第1の所定の値(例えば「ゼロ」)または第2の所定の値(例えば「1」)であってよい。例えばチャネルモニタ110が第1の無線信号のビットの第1または第2のビット値をそれぞれ復号できる場合には、第1のパケットの各ビットに対応するバッファリング値が、第1または第2の所定のビット値を含んでよい。また例えばチャネルモニタ110が第1の無線信号のビットの第1または第2のビット値を復号できない場合には、バッファリング値は、第3の値「X」を含んでよい。
【0060】
一例では、第1のフレームスロットが5つのビットスロットを含み、チャネルモニタ110は、フレームスロットの第1、第2、第4、及び第5のビットスロットに対応する「1」「0」「1」及び「0」というビット値等であってよい第1、第2、第4、及び第5のビット値の復号ができてよく、フレームスロットの第3のビットスロットに対応する第3の値は復号できなくてよい。この場合、チャネルモニタ110は、シーケンス「10X10」をバッファ191にバッファリングしてよい(ここで「X」は、パケットの第3のビット値を復号できないことを示している)。
【0061】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、例えばバッファリングされている値(バッファリング値)が第1または第2のビット値を含む場合に、第1のパケットのビットの復元値が、そのビットに対応するバッファリング値を含む、と判断することができる。
【0062】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、例えばバッファリング値が第3のビット値(例えば値「X」)を含む場合には、そのビットの復元値は、第2の無線信号から復号された第2のパケット内の、これに対応する復号されたビット値の補間値を含む、と判断することができる。
【0063】
例えば、バッファ191が、シーケンス「10X10」を含んでおり、チャネルモニタ110が、第2のパケットを「10110」に復号した場合、チャネルモニタ110は、復元された第1のパケットはシーケンス「10010」を含む、と判断してよい。
【0064】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、第1のイベントフィードバック情報を表す第1の値、第2のイベントフィードバック情報を表す第2の値、第3のイベントフィードバック情報を表す第3の値、または、第4のイベントフィードバック情報を表す第4の値のいずれかを持つ2ビット値を含むイベントフィードバックを生成してよい。他の実施形態では、イベントフィードバックに、任意の他の適切なフォーマット、値、及び/または、ビット数が含まれてもよい。
【0065】
一部の実施形態では、1のフレームタイムスロット中に第1のパケットを送信した送信回路は、例えば第1のフレームタイムスロットに対応するイベントフィードバックが、そのパケットが復号できないことを示している場合に、少なくとも1つの再送信基準に従って、後続するフレームタイムスロットで選択的にそのパケットの再送信を行うことができるが、これに関しては後で詳しく例示する。
【0066】
一部の実施形態では、送信回路は、後続するフレームタイムスロットにおいて、パケットを再送信するかしないかを、ランダムに選択することができる。
【0067】
一部の実施形態では、送信回路は、例えば、第1のタイムスロットに後続している第2のタイムスロットに対応するイベントフィードバックが、パケットが復元可能であることを示している場合に、パケットの再送信は行わないという選択をするが、これに関しては後で詳しく例示する。
【0068】
一部の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108は、回路102、104、106、及び/または、108が無線通信チャネルで受信した無線信号のデータをバッファリングするために、それぞれバッファ192、193、194、及び/または195を含んでよい。例えば、回路102、104、106、及び/または、108のうちの受信回路は、第1のパケットが第1の無線信号から復号可能な場合に、第1の無線信号の復号を試みることができ、受信回路は、第1の無線信号のデータをバッファリングすることができる。バッファリングされたデータは、例えばチャネルモニタ110がバッファリングするデータに類似したものであってよい。受信回路が、バッファリングされているデータと第2のパケットとに基づいて第1のパケットを復元することができることは、チャネルモニタ110の処理を参照して上述した通りである。
【0069】
一部の実施形態では、バッファ192、193、194、及び/または195はそれぞれ、フレームスロットのM個のビットスロットに対応するビット値をバッファするために、少なくともMビットのサイズを有していてよい。
【0070】
一部の実施形態では、第2のパケットを受信できる回路102、104、106、及び/または、108のうちの受信回路のバッファが空である場合、この受信回路は、第2の復号されたデータとバッファリングされているデータとに基づいて第1のパケットの復元を試みることができる。例えば受信回路は、チャネルモニタ110の処理を参照して上述したように、第1のパケットを復元することができる。受信回路は、復元されたパケットのチェックサム値を確認して、復元されたパケットの復元が正確かを確かめることができる。
【0071】
一部の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108は、Mビットのパケットを表すPPM信号を利用して通信することができる。各パケットは、パケットを送信した送信回路を示すソースアドレスとチェックサム値とを含んでよい。バッファ191、192、193、194、及び195は、M個のバッファエレメントを含んでよい。各バッファエレメントは、第1の状態「0」(例えば、バッファエレメントに対応するビットが、ゼロの値を有すると判断された場合)、第2の状態「1」(例えば、バッファエレメントに対応するビットが、1の値を有すると判断された場合)、または第3の状態「X」(例えば、バッファエレメントに対応するビットの値が、不定であるとされた場合(例えば衝突/コンフリクトによって))に設定することができる。
【0072】
一部の実施形態では、バッファリングされているビット値(「バッファ」)と、復号に成功したパケット(「パケット」)とに基づき、第1のパケットを復元する復元処理を、復元(パケット,バッファ)=ビットシーケンスと定義しており、ここで各ビットについて、復元(0,0)=0、復元(1,1)=1、復元(0,X)=1、復元(1,X)=0と定義する。
【0073】
一部の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108それぞれは、パケットを送信するスタックの位置に対応している第1の値l、及び、前のフレームスロット中に衝突が生じたかを示す第2の値k(例えば衝突が生じた場合にはk=1であり、生じなかった場合にはk=0となる)を利用するが、これについては後述する。
【0074】
一部の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108のうち少なくとも1つの回路(「送信回路」)が、共通の無線通信チャネルでパケットを送信することができる。
【0075】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、あるフレームタイムスロットで、共通の無線通信チャネルを介してPPM信号の受信を試みることができる。チャネルモニタ110は、受信したPPM信号からパケットを復号しようと試みてよい。
【0076】
一部の実施形態では、パケットの全てのビットの受信に成功した場合には、チャネルモニタ110は、イベントフィードバックを「成功」に設定してよい。チャネルモニタ110は、復号したパケットと、バッファ191にバッファリングされているビット値とに基づいて、前のパケットの復元を試みることができる(例えばバッファ191が空ではない場合)。
【0077】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、復元されたパケットの復元が正しいかを、例えば復元されたパケットのチェックサムを用いて判断して、例えば復元されたパケットの復元が正しかった場合には、チャネルモニタ110はイベントフィードバックを「成功+復元」に設定してよい。
【0078】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、受信したPPM信号から1以上のビットを判断することができない場合、イベントフィードバックを「コンフリクト」に設定することができる。チャネルモニタ110は、さらに、復号可能ビットおよび復号不可能ビットを表すデータを、例えば上述したように(例えばバッファ191に)バッファリングすることができる。
【0079】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、フレームスロット中に信号が受信されなかった場合には、イベントフィードバックを「空」に設定することができる。
【0080】
一部の実施形態では、チャネルモニタ110は、例えばフレームタイムスロットの最終部分でイベントをフィードバックすることができる。
【0081】
一部の実施形態では、送信回路は、1以上の後続するフレームタイムスロットにおいて、例えばチャネルモニタ110から受信したイベントフィードバックに基づいて、パケットを選択的に再送信することができる。一例では、送信回路は、以下の再送信アルゴリズムに従ってパケットを選択的に再送信することができる。
【表1】

【0082】
一部の実施形態では、回路102、104、106、及び/または、108のうちの、送信回路以外の少なくとも1つの回路(「受信回路」)が、該フレームタイムスロット中にPPM信号を受信してよい。受信回路は、受信したPPM信号からパケットの復号を試みてよい。
【0083】
一部の実施形態では、受信回路は、例えばパケットの全てのビットの受信に成功した場合に、パケットのソースアドレスが、受信回路を送信先としてパケットを送信するはずの回路に対応しているか、を判断してよい。パケットのソースアドレスが、受信回路を送信先としてパケットを送信するはずの回路に対応している場合に、受信回路はそのパケットの処理に移ることができる。
【0084】
一部の実施形態では、受信回路は、パケットのソースアドレスが、受信回路を送信先としてパケットを送信するはずの回路に対応していない場合には、復号されたパケットと、受信回路が格納しているバッファリングビット値とに基づいて、前のパケットの復元を試みることもできる。
【0085】
一部の実施形態では、受信回路は、復元されたパケットの復元が正しいかを、復元されたパケットのチェックサムを利用して確かめることができる。
【0086】
一部の実施形態では、受信回路は、復元されたパケットの復元が正しく、復元されたパケットのソースアドレスが、受信回路を送信先としてパケットを送信するはずの回路に対応している場合には、復元されたパケットの処理に移ることができる。
【0087】
一部の実施形態では、受信回路を送信先としてパケットを送信するはずの回路に対応していない場合、該受信回路は、自身のバッファを空にすることができる。
【0088】
一部の実施形態では、受信回路は、例えば上述したように復号可能ビット及び復号不可能ビットを表すデータをバッファリングすることができる。
【0089】
一例では、デバイス100は、「A」「B」「C」「D」「E」「F」という6つの回路を含んでよい。
【0090】
図4は、本発明の実施形態におけるパケット送信フローツリーの概略図である。図4の実線のノードは、1以上の回路が無線送信をすると選択するタイムスロットを示しており、破線のノードは、1以上の回路が送信しないと選択するタイムスロットを示している。
【0091】
図4に示すように、第1のタイムスロット中には、回路A、B、Cは、パケットを例えば同時に送信すると選択してよい。例えば回路Aが第1のパケットを例えば回路Dに送信して、回路Bが第2のパケットを例えば回路Eに送信して、回路Cが第3のパケットを例えば回路Fに送信するとする。チャネルモニタ(例えばチャネルモニタ110(図1))は、第1のタイムスロット中に3つのパケットの送信間の衝突を検知して、受信したデータをバッファリングして、回路A、B、C、D、E、Fに対して、衝突を示すイベントフィードバックをフィードバックしてよい。
【0092】
さらに図4に示すように、第2のタイムスロットでは、回路Bが、第2のパケットを再送信する選択を行い、回路A及びCはそれぞれ第1及び第2のパケットを再送信しない、という選択を行う、ということが可能である。チャネルモニタ(例えばチャネルモニタ110(図1))は、第2のパケットを復号することができてよく、回路A、B、C、D、E、Fに、復号の成功を示すイベントフィードバックをフィードバックすることができる。
【0093】
さらに図4に示されているように、第3のタイムスロットでは、回路A及びC両方が、それぞれ第1及び第2のパケットを再送信する選択を行ってよい。また、チャネルモニタ(例えばチャネルモニタ110(図1))は、第3のタイムスロット中に2つのパケットの再送信間の衝突を検知して、受信したデータをバッファリングして、回路A、B、C、D、E、Fに対して、衝突を示すイベントフィードバックをフィードバックしてよい。
【0094】
さらに図4に示されているように、第4のタイムスロットでは、回路Aが第1のパケットの再送信をする選択をして、回路Cが第3のパケットの再送信をしない選択をする。チャネルモニタ(例えばチャネルモニタ110(図1))は、第1のパケットを復号することができてよい。チャネルモニタはさらに、バッファリングされたデータと、復号された第1のパケットとに基づいて、第3のパケットの復号ができてよい。従い、チャネルモニタは、回路A、B、C、D、E、Fに対して、復号及び復元の成功を示すイベントフィードバックをフィードバックしてよい。回路Cは、復号及び復元の成功を示すイベントフィードバックを受信して、第3のパケットを再送信しない選択を行ってよい。
【0095】
以下の表は、回路A、B、C、D、E、Fがパケットの4つの最初のビットに関して4つのタイムスロット中に行う処理を記載している。「?」という記載は、不定のビット値を示している。
【表2A】

【表2B】

【0096】
上の表に示すように、4つのフレームタイムスロットのみが、回路A、B、C、D、E、Fの間の3つのパケットの通信には必要となる。
【0097】
図5は、一部の実施形態における、第1及び第2の平均パケット遅延を、フレームタイムスロット、到着レートで、スロット毎のビットで示す第1及び第2のグラフ502、504の概略図である。グラフ502は従来の再送信アルゴリズムに対応しており、グラフ504は上述した再送信アルゴリズムに対応している。図5に示すように、ここに記載する一部の実施形態における再送信アルゴリズムは、例えばスロット1つについて0.3ビットを超える平均到着レートで、遅延利得を達成することが出来るので好適である。
【0098】
図6は、本発明の一部の実施形態における、回路間の無線通信方法のフローチャートを概略する。一部の実施形態では、図6の方法の1以上の処理が、デバイス(例えばデバイス100(図1))の1以上のエレメントにより実行されてよい。
【0099】
ブロック602に示すように、方法は、パケットを表す無線信号を、デバイスの第1の回路からデバイスの第2の回路に、一のタイムスロット中に無線通信チャネルを介して送信することを含む。例えば回路102(図1)は、例えば上述したように、第1のフレームタイムスロットで、第1のパケットを回路104に送信する(図1)。
【0100】
ブロック604に示すように、方法は、第1の回路で、タイムスロットに対応するイベントフィードバックを受信することを含み、このイベントフィードバックは、このタイムスロットでチャネルを介して受信した無線信号からパケットが復号可能かを示している。例えば回路102(図1)は、上述したように、チャネルモニタ110(図1)から第1のパケットが復号可能かを示すイベントフィードバックを受信することができる。
【0101】
ブロック608に示すように、方法は、イベントフィードバックに基づいて、後続するタイムスロットで、チャネルを介して第1の回路からパケットを選択的に再送信することを含む。例えば回路102(図1)は、例えば上述したように、再送信アルゴリズムに基づいて第1のパケットを選択的に再送信することができる。
【0102】
ブロック606に示すように、方法は、イベントフィードバックが、パケットが復号可能であることを示している場合などは、パケットを再送信しなくてよい。
【0103】
一部の実施形態では、選択的な再送信には、例えば上述したように、例えばイベントフィードバックが、パケットが復号できないことを示している場合に、後続するタイムスロットにおいてパケットを再送信するか否かをランダムに選択することが含まれてよい。
【0104】
一部の実施形態では、例えば上述したように、無線信号の送信に、第1のタイムスロット中に無線信号を送信することが含まれてよく、選択的なパケットの再送信に、第2のタイムスロットに対応しているイベントフィードバックが、第1のパケットが復元可能であると示しているような場合には、パケットを再送信しない選択をすることが含まれてよい。
【0105】
一部の実施形態では、方法は、例えば、第2のタイムスロットに対応するイベントフィードバックが、第1のパケットが復元可能であると示していない場合には、第2のタイムスロットに後続する第3のタイムスロット中に、パケットを再送信するか否かをランダムに選択することを含んでもよい。
【0106】
ブロック610に示すように、方法は、第2の回路で無線送信を受信して、無線送信からのパケットの復号を試みるかを含んでよい。
【0107】
ブロック612に示すように、方法は、例えば上述したように、パケットが無線信号から復号可能でない場合には、第2の回路に無線信号のデータをバッファリングすることを含んでよい。
【0108】
ブロック614に示すように、方法は、例えば上述したように、パケットの全てのビットの受信に成功した場合に、パケットのソースアドレスが、受信回路を送信先としてパケットを送信するはずの回路に対応しているかを判断することを含んでよい。
【0109】
ブロック616に示すように、方法は、例えば上述したように、パケットのソースアドレスが、受信回路を送信先としてパケットを送信するはずの回路に対応している場合に、第2の回路でパケットを処理することを含んでよい。
【0110】
一部の実施形態では、方法は、バッファリングされているデータと、デバイスの第3の回路から受信した別の無線信号に基づいて、パケットを復号することを含んでよい。
【0111】
ブロック618に示すように、方法は、例えば上述したように、パケットのソースアドレスが、受信回路を送信先としてパケットを送信するはずの回路に対応していない場合に、復号されたパケットと、第2の回路が格納しているバッファリングビット値とに基づいて、前のパケットの復元を試みることを含んでよい。
【0112】
ブロック620に示すように、方法は、例えば上述したように、復元されたパケットの復元が正しく、復元されたパケットのソースアドレスが、第2の回路を送信先としてパケットを送信するはずの回路に対応している場合に、復元されたパケットを処理することを含んでよい。
【0113】
ブロック622に示すように、方法は、例えば上述したように、パケットのソースアドレスが、第2の回路を送信先としてパケットを送信するはずの回路に対応していない場合に、第2の回路のバッファを空にすることを含んでよい。
【0114】
1以上の実施形態を参照してここに記載した機能、処理、コンポーネント、及び/または、特徴は、1以上の他の機能、処理、コンポーネント、及び/または、特徴と組み合わせたり、組み合わせて利用したりでき、この逆もまた然りである。
【0115】
本発明の一定の特徴を例示して記載してきたが、当業者には数多くの変形例、代替例、変更例、及び均等物が自明である。従って、添付請求項はこれら全ての変形例及び変更例を、本発明の真の精神に含むことを意図している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のタイムスロットシーケンス中に、共通のウルトラワイドバンド(UWB)無線通信チャネルを介して無線パルス位置変調(PPM)信号を通信する、無線を利用して相互接続される複数の電子回路と、
前記複数の電子回路に複数の有線フィードバックリンクを介して接続され、前記無線通信チャネルを監視して、前記タイムスロットシーケンスに対応するイベントフィードバックシーケンスを、前記フィードバックリンクを介してフィードバックするモニタ回路と
を備え、
前記モニタ回路が、第1のタイムスロット中に第1の無線PPM信号から第1のパケットを復号できない場合には、前記モニタ回路は、前記第1の無線PPM信号のデータをバッファリングして、前記フィードバックリンクを介して、前記第1の無線PPM信号が復号不可能であることを示す第1のイベントフィードバックをフィードバックして、第2のタイムスロットにおいて第2の無線PPM信号を受信して、前記第2の無線PPM信号から第2のパケットを復号可能である場合には、前記フィードバックリンクを介して、前記バッファリングされたデータと前記第2の無線PPM信号とに基づいて前記第1のパケットが復元可能かを示す第2のイベントフィードバックをフィードバックする、集積チップ。
【請求項2】
前記第1のパケット及び前記第2のパケットは、第1の回路及び第2の回路が送信する、互いに異なる第1のパケット及び第2のパケットを含み、
前記第1の無線PPM信号は、前記第1のタイムスロットで送信された前記第1のパケット及び前記第2のパケットの組み合わせを含み、
前記第2の無線PPM信号は、前記第2のタイムスロットで再送信された前記第2のパケットを含む請求項1に記載の集積チップ。
【請求項3】
前記複数の電子回路のうちの1つの回路は、前記第1のタイムスロットで前記第1のパケットを送信して、前記第2のタイムスロットで、少なくとも1つの再送信基準に従って前記パケットを選択的に再送信する請求項1または2に記載の集積チップ。
【請求項4】
前記1つの回路は、前記第2のタイムスロットで前記パケットを再送信するか否かをランダムに選択する請求項3に記載の集積チップ。
【請求項5】
前記1つの回路は、前記第2のイベントフィードバックが、前記第1のパケットが復元可能であると示している場合、第3のタイムスロットで前記パケットを再送信しない、と選択する請求項3または4に記載の集積チップ。
【請求項6】
前記複数の電子回路のうちの1つの回路は、前記第1のパケットのそれぞれ複数のビットに対応する複数のバッファリング値をバッファリングし、
前記モニタ回路が、前記第1の無線PPM信号からの各ビットのうち所定の第1のビット値または所定の第2のビット値を復号する場合、前記第1のパケットの当該ビットに対応するバッファリング値は、前記第1のビット値または前記第2のビット値を含み、前記1つの回路が前記第1の無線PPM信号からの前記ビットの前記第1のビット値または前記第2のビット値を復号できない場合、前記バッファリング値は第3の値を含む請求項1から5のいずれか一項に記載の集積チップ。
【請求項7】
前記1つの回路は、前記バッファリング値が、前記第1のビット値または前記第2のビット値を含む場合、前記第1のパケットの前記ビットの復元された値が、前記ビットに対応する前記バッファリング値を含むと判断し、前記バッファリング値が前記第3の値を含む場合、前記ビットの前記復元された値が、前記第2のパケットの各復号されたビット値の補間値を含むと判断する請求項6に記載の集積チップ。
【請求項8】
前記第1の無線PPM信号は、前記第1のパケットと少なくとも前記第2のパケットとの組み合わせを表す請求項1から7のいずれか一項に記載の集積チップ。
【請求項9】
所定のタイムスロットシーケンス中に、共通の無線通信チャネルを介して互いに通信する、無線を利用して相互接続される複数の電子回路と、
前記複数の電子回路に複数の有線フィードバックリンクを介して接続され、前記無線通信チャネルを監視して、前記タイムスロットシーケンスに対応するイベントフィードバックシーケンスを、前記フィードバックリンクを介してフィードバックするモニタ回路と
を備え、
一のタイムスロットに対応するイベントフィードバックは、当該タイムスロット中に前記チャネルを介して受信した無線信号からパケットが復号可能かを示しており、
前記複数の電子回路のうちの1つの回路は、前記タイムスロットにおいて前記パケットを送信して、前記イベントフィードバックが、前記無線信号から前記パケットが復号不可能であると示している場合に、少なくとも1つの再送信基準に従って後続するタイムスロットで前記パケットを選択的に再送信する、装置。
【請求項10】
第1のタイムスロット中に前記チャネルで受信した第1の無線信号から第1のパケットが復号不可能な場合に、前記モニタ回路は、前記第1の無線信号のデータをバッファリングして、前記第1の無線信号が復号不可能であることを示す第1のイベントフィードバックを前記複数の電子回路にフィードバックして、第2のタイムスロットで前記チャネルを介して第2の無線信号を受信して、前記第2の無線信号から第2のパケットを復号可能な場合に、前記バッファリングされたデータと前記第2の無線信号とに基づいて前記第1のパケットが復号可能かを示す第2のイベントフィードバックを前記複数の電子回路にフィードバックする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記複数の電子回路のうちの1つの別の回路は、前記第1の無線信号を受信して、前記第1の無線信号のデータをバッファリングして、前記バッファリングされたデータと前記第2の無線信号とに基づいて、前記第1のパケットを復元する請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記1つの別の回路は、前記第1のパケットのそれぞれ複数のビットに対応する複数のバッファリング値をバッファリングし、
前記1つの別の回路が前記第1の無線信号からの各ビットのうち所定の第1のビット値または所定の第2のビット値を復号する場合、前記第1のパケットの当該ビットに対応するバッファリング値は、前記第1のビット値または前記第2のビット値を含み、前記1つの別の回路が前記第1の無線信号からの前記ビットの前記第1のビット値または前記第2のビット値を復号できない場合、前記バッファリング値は第3の値を含む請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記1つの別の回路は、前記バッファリング値が、前記第1のビット値または前記第2のビット値を含む場合、前記第1のパケットの前記ビットの復元された値が、前記ビットに対応する前記バッファリング値を含むと判断し、前記バッファリング値が前記第3の値を含む場合、前記ビットの前記復元された値が、前記第2の無線信号から復号された第2のパケットの各復号されたビット値の補間値を含むと判断する請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記1つの回路は、前記後続するタイムスロットにおいて前記パケットを再送信するか否かをランダムに選択する請求項9から13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記無線通信チャネルはウルトラワイドバンド(UWB)チャネルを含み、前記無線信号はパルス位置変調(PPM)信号を含み、前記パケットは所定の数のビットを含む請求項9から14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
デバイスの第1の電子回路から、前記デバイスの第2の電子回路へと、一のタイムスロット中に無線通信チャネルを介して、パケットを表す無線信号を送信する段階と、
前記一のタイムスロットに対応した、前記無線信号から前記パケットが復号可能かを示しているイベントフィードバックを前記デバイスのモニタ回路から受信する段階と、
前記イベントフィードバックに基づいて、後続するタイムスロットで前記チャネルを介して前記第1の電子回路から前記パケットを選択的に再送信する段階と
を備える方法。
【請求項17】
前記イベントフィードバックが、前記パケットが復号不可能であると示している場合、前記選択的に再送信する段階は、前記後続するタイムスロットにおいて前記パケットを再送信するか否かをランダムに選択する段階を有する請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記無線信号を送信する段階は、
第1のタイムスロットにおいて前記無線信号を送信する段階を有し、
前記パケットを選択的に再送信する段階は、
第2のタイムスロットに対応するイベントフィードバックが、前記パケットが復元可能であると示している場合、前記パケットを再送信しないと選択する段階を有する請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
前記第2のタイムスロットに対応している前記イベントフィードバックが、前記パケットが復元可能であると示していない場合には、前記第2のタイムスロットに後続する第3のタイムスロットにおいて前記パケットを再送信するか否かをランダムに選択する段階を備える請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第2の電子回路で前記無線信号を受信する段階と、
前記無線信号から前記パケットを復号不可能な場合、前記第2の電子回路に前記無線信号のデータをバッファリングする段階と
を備える請求項16から19のいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−213158(P2012−213158A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−76051(P2012−76051)
【出願日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(591003943)インテル・コーポレーション (1,101)
【Fターム(参考)】