説明

回転入力装置

【課題】回転操作部の回転速度を大きくした場合にも、選択されている情報選択肢が視認し難くなるのを抑制しながら回転操作部の操作性を向上させることが可能な回転入力装置を提供する。
【解決手段】このダイヤルスイッチ100(回転入力装置)は、ユーザによる操作に基づいて回転可能な操作部2と、操作部2の回転速度に応じて、情報選択肢92の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に変更する制御を行う制御部51とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、回転入力装置に関し、特に、ユーザによる操作に基づいて回転可能な回転操作部を備える回転入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザによる操作に基づいて回転可能な回転操作部を備える回転入力装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、ユーザによる操作に基づいて回転可能なジョグダイアル(回転操作部)を備える入力装置(回転入力装置)が開示されている。上記特許文献1による入力装置は、ユーザがジョグダイアルを回転操作することに基づいて情報選択肢を順次選択するように構成されており、ジョグダイアルが回転される際の回転速度が大きくなるのにしたがって、情報選択肢を順次選択する速度が、ジョグダイアルが回転される際の回転速度の増加率よりも大きくなるように構成されている。これにより、上記特許文献1による入力装置では、ジョグダイアルが速く回転された場合に、情報選択肢をより速く順次選択することが可能となる。すなわち、上記特許文献1による入力装置は、ジョグダイアルの操作性を向上するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−272378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1による入力装置(回転入力装置)では、ジョグダイアル(回転操作部)の操作性を向上することが可能である一方で、情報選択肢を順次選択する速度がジョグダイアルが回転される際の回転速度の増加率よりも大きくなるので、ジョグダイアルの回転速度を大きくした場合に、選択速度がユーザが望む速度よりも大きくなり過ぎる場合があると考えられる。このため、ユーザが選択されている情報選択肢を視認し難くなる場合があるという問題点があると考えられる。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、回転操作部の回転速度を大きくした場合にも、選択されている情報選択肢が視認し難くなるのを抑制しながら回転操作部の操作性を向上させることが可能な回転入力装置を提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0007】
この発明の一の局面による回転入力装置は、ユーザによる操作に基づいて回転可能な回転操作部と、少なくとも回転操作部の回転速度に応じて、情報選択肢の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に変更する制御を行う制御部とを備える。
【0008】
この発明の一の局面による回転入力装置では、上記のように、少なくとも回転操作部の回転速度に応じて、情報選択肢の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に変更することによって、制御部により、回転操作部の回転速度に応じて、情報選択肢の選択速度ではなく選択間隔が変更されるので、選択速度が大きくなり過ぎることなく、かつ、回転速度に応じた適切な選択間隔で情報選択肢を選択することができる。その結果、選択されている情報選択肢が視認し難くなるのを抑制しながら適切な選択間隔への変更により回転操作部の操作性の向上を図ることができる。
【0009】
上記一の局面による回転入力装置において、好ましくは、制御部は、回転操作部の回転速度のみならず、情報選択肢の数にも応じて、情報選択肢の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に変更する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、たとえば、情報選択肢の数が少ない場合に、順次選択の選択間隔に変更することによって、ユーザが所望する情報選択肢を飛ばしてしまうのを抑制することができるとともに、情報選択肢の数が多い場合に、飛ばし選択する選択間隔に変更することによって、情報選択肢を効率良く選択することができる。
【0010】
上記情報選択肢の数に応じて選択間隔を変更する回転入力装置において、好ましくは、回転操作部の回転速度の大きさと情報選択肢の数の多さとに基づく情報選択肢の選択間隔が規定された選択間隔テーブルが記憶された記憶部をさらに備え、制御部は、回転操作部の回転速度および情報選択肢の数に応じて、選択間隔テーブルに規定された選択間隔に基づいて、情報選択肢の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に変更する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、回転操作部の回転速度および情報選択肢の数に対応する選択間隔を演算することなく、選択間隔テーブルにより、容易に、情報選択肢の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に決定するとともに、決定された選択間隔に変更することができる。
【0011】
この場合において、好ましくは、記憶部に記憶されている選択間隔テーブルは、回転操作部が一方方向に回転されている場合に対応する第1選択間隔テーブルと、回転操作部が他方方向に回転されている場合に対応するとともに、第1選択間隔テーブルとは異なる選択間隔が規定された第2選択間隔テーブルとを含む。このように構成すれば、第1選択間隔テーブルおよび第2選択間隔テーブルを、それぞれ、たとえば、回転操作部が一方方向に回転される場合に選択間隔を大きくするとともに、回転操作部が他方方向に回転される場合に選択間隔を小さくするように規定することによって、回転操作部が一方方向に回転された場合に、情報選択肢が大きな選択間隔で飛ばし選択されることにより、情報選択肢の選択を所望する情報選択肢近傍に迅速に到達させることができるとともに、回転操作部を一方方向に回転させた場合に大きな選択間隔で飛ばし選択されることに起因して、所望する情報選択肢が飛ばされてしまった場合にも、回転操作部を他方方向に回転することにより情報選択肢が小さな選択間隔で飛ばし選択されることによって、飛ばされた所望する情報選択肢に容易に戻って到達することができる。これにより、所望する情報選択肢を効率良く選択することができるので、回転操作部の操作性を向上させることができる。
【0012】
上記一の局面による回転入力装置において、好ましくは、回転操作部の回転操作時に、ユーザに対して触感を付与可能なモータをさらに備え、制御部は、情報選択肢を選択するために回転操作部が回転されている場合に、所定の回転角度間隔でユーザに対して触感を付与するようにモータを制御するように構成されているとともに、回転操作部の回転速度が大きくなるのに従って、ユーザに対して触感を付与する回転角度間隔を大きくするようにモータを制御するように構成されている。ここで、回転操作部の回転速度が大きくなった場合でも小さい回転角度間隔で連続して触感が付与される場合には、触感が付与される場合と触感が付与されない場合とで触感のメリハリが弱まってしまう傾向がある。したがって、上記のように構成することによって、回転操作部の回転速度が大きくなった場合でも付与される触感のメリハリが弱まるのを抑制することができるので、回転速度にかかわらず、ユーザに対して触感を有効に付与することができる。
【0013】
上記一の局面による回転入力装置において、好ましくは、回転操作部の回転操作時に、ユーザに対して触感を付与可能なモータをさらに備え、制御部は、情報選択肢を選択するために回転操作部が回転されている場合に、所定の回転角度間隔でユーザに対して触感を付与するようにモータを制御するように構成されているとともに、回転操作部が回転された場合において選択された情報選択肢が情報選択肢の選択候補の終端である場合には、ユーザに対して触感を付与しないようにモータを制御するように構成されている。このように構成すれば、情報選択肢が選択候補の終端である場合に、ユーザが回転操作部を回転していてもユーザに対して触感が付与されなくなるので、ユーザが情報選択肢の選択状況を視認していない場合にも、触感の有無に基づいて、容易に、ユーザに対して感覚的に情報選択肢の選択候補の終端であることを認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1実施形態によるダイヤルスイッチの構成を説明するための分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるダイヤルスイッチの内部構成を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態によるダイヤルスイッチが操作されることにより選択および決定される情報選択肢を説明するための図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるダイヤルスイッチのメモリに記憶された選択間隔テーブルを説明するための図である。
【図5】本発明の第1実施形態によるダイヤルスイッチの超音波モータが駆動する回転角度間隔が変化する際の説明をするための模式図である。
【図6】本発明の第1実施形態によるダイヤルスイッチに対する操作に基づいて情報選択肢が選択される際の制御部の処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態によるダイヤルスイッチの操作部が一方方向に回転される際の選択間隔テーブルを説明するための図である。
【図8】本発明の第2実施形態によるダイヤルスイッチの操作部が他方方向に回転される際の選択間隔テーブルを説明するための図である。
【図9】本発明の第2実施形態によるダイヤルスイッチに対する操作に基づいて情報選択肢が選択される際の制御部の処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
(第1実施形態)
図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態によるダイヤルスイッチ100の構成について説明する。なお、ダイヤルスイッチ100は、本発明の「回転入力装置」の一例である。
【0017】
本発明の第1実施形態によるダイヤルスイッチ100は、図1に示すように、台部1と、台部1に対して回転可能に台部1に取り付けられる操作部2と、台部1に収納され、操作部2を回転させる駆動力を出力する超音波モータ3とを備えている。なお、操作部2は、本発明の「回転操作部」の一例であり、超音波モータ3は、本発明の「モータ」の一例である。このダイヤルスイッチ100は、ユーザが操作部2をA方向およびB方向に回転させるとともに、操作部2を矢印Z1方向に押下させることが可能なように構成されている。また、ダイヤルスイッチ100は、このようなユーザによる回転および押下操作に基づいて、ダイヤルスイッチ100と接続される表示部91(図2参照)を有する外部機器9(図2参照)の操作を行うことが可能となるように構成されている。
【0018】
具体的には、第1実施形態では、ダイヤルスイッチ100は、ユーザがダイヤルスイッチ100の操作部2を回転した場合に、外部機器9の表示部91(図2参照)に表示される情報選択肢92(図3参照)を選択することが可能なように構成されている。また、ダイヤルスイッチ100には、ユーザにより回転される操作部2の回転速度の大きさと情報選択肢92の数の多さとに基づく情報選択肢92の選択間隔が予め規定されている。つまり、ダイヤルスイッチ100は、操作部2の回転速度が大きく、かつ、情報選択肢92の数が多い場合には、たとえば、次に並んでいる情報選択肢92a(図3参照)を選択せずに情報選択肢92aを飛ばして次の情報選択肢92b(図3参照)を選択するように、選択間隔を大きくする制御を行うように構成されている。また、ダイヤルスイッチ100は、ユーザがダイヤルスイッチ100の操作部2を押下した場合に、外部機器9の表示部91に表示されている情報選択肢92の選択を決定することが可能なように構成されている。
【0019】
また、ダイヤルスイッチ100は、操作部2の回転操作時および垂直押下操作時に、接続される外部機器9の状態に応じて超音波モータ3が駆動することにより、操作部2に回転方向の力が付与されることによる触感をユーザの手に対して付与することが可能となるように構成されている。次に、ダイヤルスイッチ100の詳細な構造について説明する。
【0020】
台部1は、ダイヤルスイッチ100を支える基台部11と、基台部11の上部を覆う蓋部12とを含んでいる。基台部11は、超音波モータ3を載置可能に構成されている。また、蓋部12は、基台部11の内部に超音波モータ3が載置された状態で、基台部11の上部の開口部11aを覆うように基台部11に対して取り付けられている。
【0021】
また、蓋部12の穴部12aの半径方向の外側には、4つの略半円形状の溝部12bが約90度間隔で設けられている。これら略半円形状の溝部12bには、それぞれ、感圧センサ41が載置されている。これら感圧センサ41は、蓋部12の溝部12bに対して固定されており、ユーザが操作部2を矢印Z1方向に押下した際に、後述するバネ部材43を介して、操作部2により押圧されるように構成されている。また、感圧センサ41は、それぞれ、図2に示すように、制御部51と電気的に接続されており、感圧センサ41により検知された圧力の情報は、制御部51に伝達されるように構成されている。
【0022】
また、図1に示すように、蓋部12の円周方向に隣り合う溝部12bの間のうちの1箇所には、光エンコーダ42が載置されている。この光エンコーダ42は、操作部2に対して光を照射するとともに操作部2により反射される光を受けることにより、操作部2の回転状態を検知する機能を有する。また、光エンコーダ42は、図2に示すように、制御部51と電気的に接続されており、光エンコーダ42により検知された操作部2の回転状態の情報は、制御部51に伝達されるように構成されている。
【0023】
また、図1に示すように、台部1の蓋部12の上方(矢印Z2方向)には、樹脂により形成されたバネ部材43が設けられている。このバネ部材43は、操作部2を上方(矢印Z2方向)に付勢するように構成されている。また、バネ部材43は、ユーザにより操作部2が押下された場合に、感圧センサ41を押圧するように構成されている。
【0024】
また、台部1の基台部11の側部には、LED44が設けられている。このLED44は、図2に示すように、制御部51と電気的に接続されている。また、LED44は、制御部51が操作部2の回転状態を取得した場合に、制御部51により操作部2の回転状態に応じて発光制御されるように構成されている。
【0025】
また、図1に示すように、超音波モータ3は、超音波モータ3の駆動力を出力するモータ軸31が設けられており、モータ軸31は、操作部2と接続されている。つまり、操作部2は、モータ軸31が回転されることにより、モータ軸31と共に回転されるように構成されている。また、超音波モータ3は、図2に示すように、モータドライバ32を介して制御部51と電気的に接続されている。
【0026】
また、ダイヤルスイッチ100の電気的な構成としては、ダイヤルスイッチ100は、制御部51に接続されている上述した感圧センサ41、光エンコーダ42、超音波モータ3およびモータドライバ32の他に、電流検出部52と、通信制御部53と、メモリ54とを含んでいる。なお、メモリ54は、本発明の「記憶部」の一例である。
【0027】
電流検出部52は、超音波モータ3が回転される際の電流を検出する機能を有する。また、通信制御部53は、USBインターフェースから成り、表示部91を有する外部機器9とUSBケーブル93により接続することが可能なように構成されている。通信制御部53を介して接続される外部機器9は、上述したように、表示部91に複数のフォルダなどから成る情報選択肢92(図3参照)を表示するように構成されている。そして、ダイヤルスイッチ100は、上述したように、ユーザがダイヤルスイッチ100の操作部2(図1参照)を回転した場合に、情報選択肢92を選択するとともに、ユーザが操作部2を押圧した場合に、情報選択肢92の選択を決定することが可能なように構成されている。
【0028】
また、第1実施形態では、メモリ54は、操作部2の回転速度の大きさと外部機器9の情報選択肢92の数の多さとに基づく情報選択肢92の選択間隔が規定された選択間隔テーブル54a(図4参照)を記憶している。この選択間隔テーブル54aは、図4に示すように、操作部2の回転速度が大きくなるにつれて、情報選択肢92を順次選択する状態(情報選択肢92を飛ばして選択する数が0である場合)から飛ばし選択する状態(情報選択肢92を飛ばして選択する数が1以上である場合)に変更され、さらに、情報選択肢92の飛ばし選択する選択間隔(飛ばして選択する飛ばし数)が大きくなるように規定されている。また、選択間隔テーブル54aに表わされている数は、飛ばし選択される際の飛ばし数を表わしている。
【0029】
また、選択間隔テーブル54aは、操作部2の回転速度が小さい場合を除いて、外部機器9の情報選択肢92の数が多くなるにつれて、情報選択肢92の飛ばし選択する選択間隔(飛ばして選択する飛ばし数)が大きくなるように規定されている。なお、選択間隔テーブル54aは、操作部2の回転速度が小さい場合には、外部機器9の情報選択肢92の数が多くなる場合にも、情報選択肢92を順次選択する状態から飛ばし選択する状態に変更されずに、情報選択肢92が順次選択されるように規定されている。
【0030】
また、第1実施形態の選択間隔テーブル54aは、操作部2の回転速度および情報選択肢92の数に応じて、飛ばし数が0〜4つの間の5段階の選択間隔で変更することが可能なように規定されている。また、選択間隔テーブル54aは、操作部2の回転速度を低、中、高の3つのクラスに分割することにより選択間隔を変更するように規定されている。また、選択間隔テーブル54aは、さらに、3分割された操作部2の回転速度の各クラス毎に、情報選択肢92の数を少、中、多の3つのクラスに分割することにより選択間隔を変更するように規定されている。つまり、選択間隔テーブル54aは、操作部2の回転速度および情報選択肢92の数に応じて、9つのクラスに分割することにより選択間隔を変更するように規定されている。
【0031】
そして、第1実施形態では、制御部51は、図2に示すように、上述したメモリ54に記憶された選択間隔テーブル54a(図4参照)に規定された選択間隔(飛ばして選択する数)に基づいて、操作部2の回転速度に応じて、情報選択肢92の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に変更する制御を行うように構成されている。さらに、制御部51は、操作部2(図1参照)の回転速度のみならず、情報選択肢92の数にも応じて、情報選択肢92の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に変更する制御を行うように構成されている。
【0032】
また、制御部51(図2参照)は、図5に示すように、情報選択肢92(図3参照)を選択するために操作部2が回転されている場合に、所定の回転角度間隔αでユーザに対して触感を付与するように超音波モータ3(図2参照)を駆動制御するように構成されている。具体的には、制御部51は、操作部2がA方向またはB方向のいずれか一方に回転されている場合に、操作部2の回転方向(A方向またはB方向のいずれか一方)とは反対方向(A方向またはB方向のいずれか他方)に操作部2を回転させるように、操作部2の所定の回転角度間隔で超音波モータ3を駆動させる制御を行うように構成されている。これにより、操作部2の回転方向(A方向またはB方向のいずれか一方)に対するブレーキが一定の回転角度間隔αで付与されるため、ユーザに触感を付与することが可能となる。
【0033】
また、制御部51は、操作部2の回転速度が大きくなるのに従って、ユーザに対して触感を付与する回転角度間隔αを回転角度間隔β(β>α)にするように超音波モータ3を駆動制御するように構成されている。これにより、操作部2の回転速度が大きい場合に、操作部2の回転速度が小さい場合と同様の回転角度間隔αで超音波モータ3を駆動した場合に、操作部2の回転方向(A方向またはB方向のいずれか一方)に対するブレーキが常時付与される状態になるのを抑制することが可能となる。
【0034】
また、制御部51は、図3に示すように、操作部2が回転された場合において選択された情報選択肢92が情報選択肢92の選択候補の終端の情報選択肢92cである場合には、ユーザに対して触感を付与しないように超音波モータ3(図2参照)を制御するように構成されている。つまり、制御部51は、選択候補の終端の情報選択肢92cが選択されている場合には、操作部2が回転されている場合にも、超音波モータ3を駆動しない制御を行うように構成されている。
【0035】
次に、図1〜図4および図6を参照して、第1実施形態によるダイヤルスイッチ100に対する操作に基づいて情報選択肢92が選択される際の制御部51の処理フローについて説明する。
【0036】
まず、図6に示すように、ステップS1において、制御部51(図2参照)により、USBケーブル93を介して外部機器9の情報選択肢92の数が取得され、ステップS2に進む。そして、ステップS2において、制御部51により、操作部2(図1参照)の回転の検出がされたか否かが判断される。つまり、ステップS2において、制御部51により、光エンコーダ42から操作部2が回転された際の情報信号を受信したか否かが判断される。そして、ステップS2において、操作部2の回転の検出がされたと判断された場合には、ステップS3に進む。なお、操作部2の回転の検出がされたと判断されるまで、ステップS2の動作は繰り返される。
【0037】
その後、ステップS3において、光エンコーダ42から受信した操作部2の回転状態の情報に基づいて、操作部2の回転速度が算出される。そして、ステップS4において、メモリ54に記憶された選択間隔テーブル54a(図4参照)に基づいて、情報選択肢92(図3参照)の飛ばし数が決定される。すなわち、制御部51により、上記ステップS1において取得された情報選択肢92の数と上記ステップS3において算出された操作部2の回転速度とにより、情報選択肢92の飛ばし数が幾つになるかを選択間隔テーブル54a(図4参照)から選択され、ステップS5に進む。
【0038】
その後、ステップS5において、制御部51により、操作部2の回転速度に基づいて超音波モータ3(図2参照)の駆動制御が行われる。これにより、操作部2の回転速度に対応する触感がユーザに対して付与される。さらに、ステップS5において、次に選択すべき情報選択肢92(たとえば、情報選択肢92b(図3参照))が選択される。
【0039】
そして、ステップS6において、制御部51により、選択された情報選択肢92が選択候補の終端の情報選択肢92(たとえば、情報選択肢92c)であるか否かが判断される。具体的には、ステップS6において、制御部51は、選択された情報選択肢92の情報を外部機器9に対して要求し、その要求に対する返答が終端の情報選択肢92cであるか否かを判断する。そして、ステップS6において、選択された情報選択肢92が選択候補の終端の情報選択肢92ではないと判断された場合には、後述するステップS8に進む。また、ステップS6において、選択された情報選択肢92が選択候補の終端の情報選択肢92であると判断された場合には、ステップS7に進む。そして、ステップS7において、超音波モータ3の駆動が停止される。これにより、ユーザが継続して操作部2を回転した場合にも、ユーザに触感が付与されることがない。
【0040】
その後、ステップS8において、制御部51により、選択された情報選択肢92が決定されたか否かが判断される。すなわち、制御部51により、操作部2が押下されることにより感圧センサ41が押圧されることによる信号を受信したか否かが判断される。そして、ステップS8において、選択された情報選択肢92が決定されたと判断された場合には、情報選択肢92が選択される際の制御部51の処理が終了する。また、ステップS8において、選択された情報選択肢92が決定されていないと判断された場合には、ステップS3に戻る。すなわち、ステップS3〜ステップS8の動作が繰り返される。
【0041】
第1実施形態では、上記のように、操作部2の回転速度に応じて、情報選択肢92の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に変更することによって、制御部51により、操作部2の回転速度に応じて、情報選択肢92の選択速度ではなく選択間隔が変更されるので、選択速度が大きくなり過ぎることなく、かつ、回転速度に応じた適切な選択間隔で情報選択肢92を選択することができる。その結果、選択されている情報選択肢92が視認し難くなるのを抑制しながら適切な選択間隔への変更により操作部2の操作性の向上を図ることができる。
【0042】
また、第1実施形態では、上記のように、操作部2の回転速度のみならず、情報選択肢92の数にも応じて、情報選択肢92の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に変更することによって、情報選択肢92の数が少ない場合に、順次選択の選択間隔に変更することによって、ユーザが所望する情報選択肢92を飛ばしてしまうのを抑制することができるとともに、情報選択肢92の数が多い場合に、飛ばし選択する選択間隔に変更することによって、情報選択肢92を効率良く選択することができる。
【0043】
また、第1実施形態では、上記のように、操作部2の回転速度および情報選択肢92の数に応じて、選択間隔テーブル54aに規定された選択間隔に基づいて、情報選択肢92の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に変更することによって、操作部2の回転速度および情報選択肢92の数に対応する選択間隔を演算することなく、選択間隔テーブル54aにより、容易に、情報選択肢92の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に決定するとともに、決定された選択間隔に変更することができる。
【0044】
また、第1実施形態では、上記のように、操作部2の回転速度が大きくなるのに従って、ユーザに対して触感を付与する回転角度間隔αを回転角度間隔βに大きくするように超音波モータ3を制御する。小さい回転角度間隔αで連続して触感が付与される場合には、触感が付与される場合と触感が付与されない場合とで触感のメリハリが弱まってしまう傾向がある。したがって、上記のように構成することによって、操作部2の回転速度が大きくなった場合でも付与される触感のメリハリが弱まるのを抑制することができるので、回転速度にかかわらず、ユーザに対して触感を有効に付与することができる。
【0045】
また、第1実施形態では、上記のように、操作部2が回転された場合において選択された情報選択肢92が情報選択肢92の選択候補の終端(情報選択肢92c)である場合には、ユーザに対して触感を付与しないように超音波モータ3を制御することによって、情報選択肢92が選択候補の終端である場合に、ユーザが操作部2を回転していてもユーザに対して触感が付与されなくなるので、ユーザが情報選択肢92の選択状況を視認していない場合にも、触感の有無に基づいて、容易に、ユーザに対して感覚的に情報選択肢92の選択候補の終端であることを認識させることができる。
【0046】
(第2実施形態)
次に、図1〜図3、図7および図8を参照して、本発明の第2実施形態によるダイヤルスイッチ200について説明する。この第2実施形態では、操作部2がA方向およびB方向のいずれに回転された場合にも、同一の選択間隔テーブル54aを用いて情報選択肢92の飛ばし数を決定した上記第1実施形態とは異なり、操作部2がA方向に回転された場合に、選択間隔テーブル254aを用いて情報選択肢92の飛ばし数を決定するとともに、操作部2がB方向に回転された場合に、選択間隔テーブル254aとは異なる飛ばし数が規定された選択間隔テーブル254bを用いて情報選択肢92の飛ばし数を決定する例について説明する。
【0047】
図2に示すように、本発明の第2実施形態によるダイヤルスイッチ200のメモリ254は、操作部2(図1参照)の回転速度の大きさと外部機器9の情報選択肢92(図3参照)の数の多さとに基づく情報選択肢92の選択間隔が規定された選択間隔テーブル254aおよび254bを記憶している。なお、選択間隔テーブル254aは、本発明の「第1選択間隔テーブル」の一例であり、選択間隔テーブル254bは、本発明の「第2選択間隔テーブル」の一例である。また、メモリ254は、本発明の「記憶部」の一例である。
【0048】
選択間隔テーブル254aは、図7に示すように、操作部2がA方向(図1参照)に回転されている場合に対応する選択間隔テーブルである。また、選択間隔テーブル254bは、図8に示すように、操作部2がB方向(図1参照)に回転されている場合に対応する選択間隔テーブルである。選択間隔テーブル254aは、図7に示すように、操作部2の回転速度が大きくなるにつれて、情報選択肢92を順次選択する状態(情報選択肢92を飛ばして選択する数が0である場合)から飛ばし選択する状態(情報選択肢92を飛ばして選択する数が1以上である場合)に変更され、さらに、情報選択肢92の飛ばし選択する選択間隔(飛ばして選択する飛ばし数)が大きくなるように規定されている。
【0049】
また、選択間隔テーブル254aは、外部機器9の情報選択肢92の数が多くなるにつれて、情報選択肢92の飛ばし選択する選択間隔(飛ばして選択する飛ばし数)が大きくなるように規定されている。つまり、第2実施形態では、選択間隔テーブル254aは、操作部2の回転速度が小さい場合にも、外部機器9の情報選択肢92の数が多い場合には、情報選択肢92が順次選択されずに飛ばし選択される。このため、選択間隔テーブル254aでは、外部機器9の情報選択肢92の数が多い場合には、操作部2がA方向に回転された場合に、ユーザが所望する情報選択肢92が飛ばされることにより選択することができない場合がある。しかしながら、ユーザは、操作部2をB方向に回転させることによって、選択間隔テーブル254aとは異なる選択間隔が規定された選択間隔テーブル254b(図8参照)により所望する情報選択肢92を選択することが可能である。
【0050】
ここで、第2実施形態では、図8に示すように、ユーザが所望する情報選択肢92を選択可能とするために、選択間隔テーブル254a(図7参照)とは異なる選択間隔が規定された選択間隔テーブル254bが設けられている。選択間隔テーブル254bは、選択間隔テーブル254aと同様に、操作部2の回転速度が大きくなるにつれて、情報選択肢92を順次選択する状態(情報選択肢92を飛ばして選択する数が0である場合)から飛ばし選択する状態(情報選択肢92を飛ばして選択する数が1以上である場合)に変更され、さらに、情報選択肢92の飛ばし選択する選択間隔(飛ばして選択する飛ばし数)が大きくなるように規定されている。
【0051】
しかしながら、選択間隔テーブル254bは、操作部2の回転速度が小さい場合を除いて、外部機器9の情報選択肢92の数が多くなるにつれて、情報選択肢92の飛ばし選択する選択間隔(飛ばして選択する飛ばし数)が大きくなるように規定されている。つまり、第2実施形態では、選択間隔テーブル254bは、上記第1実施形態の選択間隔テーブル54aと同様に、操作部2の回転速度が小さい場合には、外部機器9の情報選択肢92の数が多い場合にも、情報選択肢92を順次選択する状態から飛ばし選択する状態に変更されずに、情報選択肢92が順次選択されるように規定されている。このため、選択間隔テーブル254bでは、外部機器9の情報選択肢92の数が多い場合には、操作部2がB方向に小さい回転速度で回転された場合に、情報選択肢92が順次選択されるため、ユーザが所望する情報選択肢92を選択することが可能である。
【0052】
そして、第2実施形態では、制御部251は、図2に示すように、上述したメモリ254に記憶された選択間隔テーブル254a(図7参照)および選択間隔テーブル254b(図7参照)に規定された選択間隔(飛ばして選択する数)に基づいて、操作部2の回転速度に応じて、情報選択肢92の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に変更する制御を行うように構成されている。さらに、制御部251は、操作部2(図1参照)の回転速度のみならず、情報選択肢92の数にも応じて、情報選択肢92の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に変更する制御を行うように構成されている。
【0053】
次に、図1〜図3および図6〜図9を参照して、第2実施形態によるダイヤルスイッチ200に対する操作に基づいて情報選択肢92が選択される際の制御部251の処理フローについて説明する。なお、図9のステップS1〜ステップS3の処理は、上記第1実施形態の図6のステップS1〜ステップS3の処理と同じであるので、その説明を省略する。
【0054】
図9に示すように、ステップS3の後、ステップS14において、制御部251(図2参照)により、メモリ254に記憶された選択間隔テーブル254a(図7参照)または選択間隔テーブル254b(図8参照)に基づいて、情報選択肢92(図3参照)の飛ばし数が決定される。具体的には、操作部2がA方向に回転されていると検出された場合には、制御部251により、上記ステップS1において取得された情報選択肢92の数と上記ステップS3において算出された操作部2の回転速度とにより、情報選択肢92の飛ばし数が幾つになるかを選択間隔テーブル254aから選択される。また、操作部2がB方向に回転されていると検出された場合には、制御部251により、上記ステップS1において取得された情報選択肢92の数と上記ステップS3において算出された操作部2の回転速度とにより、情報選択肢92の飛ばし数が幾つになるかを選択間隔テーブル254bから選択される。
【0055】
その後、ステップS5において、制御部251により、操作部2の回転速度に基づいて超音波モータ3(図2参照)の駆動制御が行われる。これにより、操作部2の回転速度に対応する触感がユーザに対して付与される。さらに、ステップS5において、次に選択すべき情報選択肢92(たとえば、情報選択肢92b(図3参照))が選択される。
【0056】
そして、ステップS16において、制御部251により、選択された情報選択肢92が選択候補の終端の情報選択肢92(たとえば、情報選択肢92c)であるか否かが判断される。具体的には、ステップS16において、制御部251は、上述したステップS1において取得した情報選択肢92の数の分だけ情報選択肢92を選択したか否かを判断する。つまり、制御部251は、接続されている外部機器9と通信することなく選択された情報選択肢92が選択候補の終端の情報選択肢92であるか否かを判断することが可能である。これにより、選択された情報選択肢92が選択候補の終端の情報選択肢92であるか否かを容易に判断することが可能となる。そして、ステップS16において、選択された情報選択肢92が選択候補の終端の情報選択肢92ではないと判断された場合には、ステップS8に進む。また、ステップS16において、選択された情報選択肢92が選択候補の終端の情報選択肢92であると判断された場合には、ステップS7に進む。
【0057】
なお、ステップS7およびステップS8の処理は、上記第1実施形態の図6のステップS7およびステップS8の処理と同じである。
【0058】
第2実施形態では、上記のように、操作部2が一方方向(A方向)に回転されている場合に対応する選択間隔テーブル254aと、操作部2が他方方向(B方向)に回転されている場合に対応するとともに、選択間隔テーブル254aとは異なる選択間隔が規定された選択間隔テーブル254bとを設けることによって、選択間隔テーブル254aおよび選択間隔テーブル254bを、それぞれ、操作部2が一方方向(A方向)に回転される場合に選択間隔を大きくするとともに、操作部2が他方方向(B方向)に回転される場合に選択間隔を小さくするように規定することによって、操作部2が一方方向(A方向)に回転された場合に、情報選択肢92が大きな選択間隔で飛ばし選択されることにより、情報選択肢92の選択を所望する情報選択肢92近傍に到達させることができるとともに、操作部2を一方方向(A方向)に回転させた場合に大きな選択間隔で飛ばし選択されることに起因して、所望する情報選択肢92が飛ばされてしまった場合にも、操作部2が他方方向(B方向)に回転することにより情報選択肢92が小さな選択間隔で飛ばし選択されることによって、飛ばされた所望する情報選択肢92に容易に戻って到達することができる。これにより、所望する情報選択肢92を効率良く選択することができるので、操作部2の操作性を向上させることができる。
【0059】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0060】
たとえば、上記第1および第2実施形態では、回転入力装置としてのダイヤルスイッチを外部機器と接続するように構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、情報選択肢を選択可能な回転入力装置であれば、外部機器と接続するダイヤルスイッチなどの回転入力装置ではなく、携帯電子機器などに一体的に構成された回転入力装置でもよい。
【0061】
また、上記第1および第2実施形態では、操作部の回転速度と情報選択肢の数との両方に基づいて順次選択する選択間隔および飛ばし選択する選択間隔を決定および変更する例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、操作部の回転速度のみに基づいて順次選択する選択間隔および飛ばし選択する選択間隔を決定および変更するようにしてもよい。
【0062】
また、上記第1および第2実施形態では、順次選択する選択間隔および飛ばし選択する選択間隔を5段階に分けて規定した選択間隔テーブルを設けた例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、順次選択する選択間隔および飛ばし選択する選択間隔を2、3または4段階に分けて規定した選択間隔テーブルを設けてもよいし、順次選択する選択間隔および飛ばし選択する選択間隔を6段階以上に分けて規定した選択間隔テーブルを設けてもよい。
【0063】
また、上記第1および第2実施形態では、選択間隔テーブルを設けることにより、順次選択する選択間隔および飛ばし選択する選択間隔を決定および変更する例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部が順次選択する選択間隔および飛ばし選択する選択間隔を演算することにより、順次選択する選択間隔および飛ばし選択する選択間隔を決定および変更するようにしてもよい。
【0064】
また、上記第1および第2実施形態では、触感を付与するためのモータとして超音波モータを用いた例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ユーザに対して触感を付与可能なモータであれば、超音波モータ以外のコイルモータなどのモータを用いてもよい。
【0065】
また、上記第1および第2実施形態では、選択された情報選択肢が情報選択肢の選択候補の最終である場合に、ユーザに対して触感を付与しないように超音波モータを制御することにより、選択された情報選択肢が情報選択肢の選択候補の最終であることを認識させた例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、選択された情報選択肢が情報選択肢の選択候補の最終である場合に、ユーザが操作部を回転する方向とは反対方向に回転するように超音波モータを駆動制御することにより、選択された情報選択肢が情報選択肢の選択候補の最終であることを認識させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0066】
2 操作部(回転操作部)
3 超音波モータ(モータ)
51、251 制御部
54、254 メモリ(記憶部)
54a 選択間隔テーブル
92、92a、92b、92c 情報選択肢
100 ダイヤルスイッチ(回転入力装置)
254a 選択間隔テーブル(第1選択間隔テーブル)
254b 選択間隔テーブル(第2選択間隔テーブル)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる操作に基づいて回転可能な回転操作部と、
少なくとも前記回転操作部の回転速度に応じて、情報選択肢の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に変更する制御を行う制御部とを備える、回転入力装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記回転操作部の回転速度のみならず、前記情報選択肢の数にも応じて、前記情報選択肢の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に変更する制御を行うように構成されている、請求項1に記載の回転入力装置。
【請求項3】
前記回転操作部の回転速度の大きさと前記情報選択肢の数の多さとに基づく前記情報選択肢の選択間隔が規定された選択間隔テーブルが記憶された記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記回転操作部の回転速度および前記情報選択肢の数に応じて、前記選択間隔テーブルに規定された前記選択間隔に基づいて、前記情報選択肢の選択間隔を順次選択する選択間隔、および、飛ばし選択する選択間隔でかつ回転速度に応じた選択間隔に変更する制御を行うように構成されている、請求項2に記載の回転入力装置。
【請求項4】
前記記憶部に記憶されている前記選択間隔テーブルは、前記回転操作部が一方方向に回転されている場合に対応する第1選択間隔テーブルと、前記回転操作部が他方方向に回転されている場合に対応するとともに、前記第1選択間隔テーブルとは異なる選択間隔が規定された第2選択間隔テーブルとを含む、請求項3に記載の回転入力装置。
【請求項5】
前記回転操作部の回転操作時に、ユーザに対して触感を付与可能なモータをさらに備え、
前記制御部は、前記情報選択肢を選択するために前記回転操作部が回転されている場合に、所定の回転角度間隔でユーザに対して触感を付与するように前記モータを制御するように構成されているとともに、前記回転操作部の回転速度が大きくなるのに従って、ユーザに対して触感を付与する回転角度間隔を大きくするように前記モータを制御するように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転入力装置。
【請求項6】
前記回転操作部の回転操作時に、ユーザに対して触感を付与可能なモータをさらに備え、
前記制御部は、前記情報選択肢を選択するために前記回転操作部が回転されている場合に、所定の回転角度間隔でユーザに対して触感を付与するように前記モータを制御するように構成されているとともに、前記回転操作部が回転された場合において選択された前記情報選択肢が前記情報選択肢の選択候補の終端である場合には、ユーザに対して触感を付与しないように前記モータを制御するように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転入力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−63984(P2012−63984A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−207763(P2010−207763)
【出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】