説明

回転可能なベース部材を有する付形ツール

【課題】薬剤吸入器のための高信頼性付形ツールを提供することにある。
【解決手段】付形ツールが、円形軌道に取り付けられ回転軸線回りに回転可能な少なくとも1つの異形曲げローラ(13)を備えた回転可能なベース部材を有する。曲げローラ(13)は、半径方向に動くことができるスライダ(11)に取り付けられており、曲げローラ(13)は、軸方向形態を備えたばね押しレバー(9)によって、付形ツールのための最大作業アパーチャを定める位置から付形ツールのための最小作業アパーチャを定める位置に動くことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円形軌道に取り付けられ回転軸線回りに回転可能な少なくとも1つの異形曲げローラを備えた回転可能なベース部材を有する付形ツールに関する。
【背景技術】
【0002】
有効物質の吸入可能な調合薬又は製剤を投与するため、患者は、手持ち型手動式吸入器を用い、このような吸入器内において、有効物質調合薬が吸入器用カートリッジ内に収容されている。吸入器用カートリッジは、外側アルミニウムカートリッジと、この中に挿入されるプラスチック容器とから成り、プラスチック容器は、同時押出し法により作られ、このプラスチック容器は、硬質外側容器と、この中に設けられる軟質内側パウチとを有する。内側パウチと外側容器との間に均圧開口部を作るために、例えばいわゆるカット・クラック・オープン(cut-crack-open)法により開口部が比較的硬質の外側容器に形成される。プラスチック容器には有効物質調合薬が詰め込まれてからプラスチック容器が密封され、そしてこのプラスチック容器は、吸入器用カートリッジを形成するよう製造プロセス中にアルミニウムカートリッジ内に挿入される。次のステップにおいて、このようにして組み立てられた吸入器用カートリッジの上方領域においてアルミニウムカートリッジに変形壁領域が形成され、この変形領域は、アルミニウムカートリッジ内に挿入されたプラスチック容器の外面に当たる。アルミニウムカートリッジの上縁部に取付け領域を形成するため、引抜き法が用いられ、この引抜き法では、軸方向運動により取付け領域を付形するため、回転引抜きツールがこのツールのためのその作業アパーチャと共に上からアルミニウムカートリッジに形成されるべき取付け領域上に動き、それにより、このツールのための作業アパーチャ周りに配置された異形引抜きローラをアルミニウムカートリッジの外面に接触させる。次に、次の製造ステップでは、アルミニウムカートリッジをガス密の状態でこのカートリッジ内に設けられ、有効物質調合薬で満たされたプラスチック容器の外側に当てる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
当該技術分野において知られ、円形軌道に取り付けられ回転軸線回りに回転可能な少なくとも1つの異形曲げローラを備えた回転可能なベース部材を有する付形ツールの場合、曲げローラは、一平面内においてツールのための最大作業アパーチャからツールのための最小作業アパーチャ内に半径方向回動運動の状態で動かされる。この付形ツールは、その信頼性及び壊れやすさの面で問題のあることが分かった。
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、動作に信頼性のある上述した種類の付形ツールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、この課題は、曲げローラが半径方向に動くことができるスライダに取り付けられ、曲げローラが軸方向形態を備えたばね押しレバーによって、付形ツールのための最大作業アパーチャを定める位置から付形ツールのための最小作業アパーチャを定める位置に動くことができるという特徴によって解決される。
【0006】
付形ツールは回転するので、加工物、即ち有効物質液体調合薬で満たされた作られるべき吸入器用カートリッジを定位置に固定することができ、それにより、有効物質調合薬の泡立ちが防止される。付形ツールは、加工物に対して位置決めされ、曲げローラは、ツールのための最大作業アパーチャを定める位置に配置される。レバーを用いる調節運動により、曲げローラは、ツールのための最小作業アパーチャを定める位置に動かされる。異形曲げローラは、作られるべき輪郭にマッチしており、半径方向調節の結果として、例えば包囲丸み又はアールが、明らかに円筒形の加工物の上縁部に回転対称の状態で作られ、それにより、ツールのための最小作業アパーチャの直径の初期調整又は決定後に、形状及び寸法が正確な信頼性のある製品が得られる。ツールのための最小作業アパーチャからツールのための最大作業アパーチャへの曲げローラの再設定は、半径方向に作用する圧縮ばねによって実施される。
【0007】
別の特徴によれば、クランプされた加工物のための軸方向に作用するデプレッサが中央に設けられ、少なくとも部分的に円錐形である加圧部材が、ばねの加重下においてデプレッサに対して軸方向に動くことができ、その間、加圧部材は、曲げローラを付形ツールのための最小作業アパーチャ中に動かすためにレバーの一端部と協働する。回転付形ツールが軸方向下方に動くと、まず最初に、デプレッサが加工物に接触し、この加工物は、プラスチック容器が挿入されたアルミニウムカートリッジから成る。デプレッサは、プラスチック容器をアルミニウムカートリッジ内に押し込んで加工物を保持する。かくして、デプレッサは、プラスチック容器をアルミニウムカートリッジ内に位置決めする機能を実行する。デプレッサが加工物を軸方向に固定するこの高さ位置では、曲げローラも又、所要の高さに位置決めされる。次の下方運動中、加圧部材は、下方に動かされ、加圧部材の円錐形部分はレバーに作用し、曲げローラをツールのための最小作業アパーチャの位置に半径方向にシフトし、このような位置において、加工物は、その最終輪郭を有する。不正確な軸方向位置決めが生じた場合、加圧部材は、レバーへの作用が早すぎ又は遅すぎ、その結果、欠陥のある、具体的には、非ガス密状態の最終輪郭が生じる。
【0008】
加圧部材の軸方向運動を曲げローラの半径方向運動に変換するため、レバーは、好ましくは、加圧部材に向いたその端部のところに加圧部材上で転動するローラを備えると共にレバーは、その反対側の端部がスライダに回動可能に連結される。
【0009】
曲げローラは加工物に直線運動で係合するので、固定可能な偏心ボルトが、一方においてスライダに設けられたボア内に挿入されると共に他方においてレバーに設けられた長円形の穴内に挿入されるので好都合である。偏心ロッドは、ツールのための最小作業アパーチャの微調整を可能にするために設けられる。このボルトの回転により、スライダは、曲げローラと共に、加工物の方向に又はその逆の方向に動かされ、その間、加圧部材は、同一位置に留まっている。要件に応じて曲げローラにより作られるべき輪郭がいったん得られると、偏心ボルトは、例えば、これに作用するねじにより固定される。かくして、偏心ボルトは、曲げローラの半径方向調節に役立つ。曲げローラの半径方向位置が例えばレバーと関連していて、加圧部材上を転動するローラの直径を変えることにより決定される場合、偏心ボルトを提供することが必要不可欠であるというわけではない。
【0010】
それぞれの運動方向の規定された偏向を確実且つ再現可能に達成するため、レバーは、好ましくは、キャリヤ部材に回動可能に取り付けられる。キャリヤ部材は、スライダに対して軸方向に固定的に位置決めされ、加圧部材は、キャリヤ部材に対して動くことができる。
【0011】
曲げローラが、これがツールのための最小作業アパーチャを定め、加工物の最終寸法が達成されるその半径方向終端位置にあるとき、結果的に加工物の破壊を生じさせる曲げローラのそれ以上の前進を阻止するために撓み運動が必要である。別の特徴によれば、レバーは、互いに関節連結された2本のアームを有し、ばね押し式過荷重防止装置が、アーム相互間で作用する。加工物の最終寸法が達成される曲げローラの半径方向位置では、過荷重防止装置は、曲げローラのそれ以上の半径方向シフト及びその結果としての加工物の損傷を阻止するため、レバーの2本のアームがばねの作用に抗して回動するようにする。しかしながら、ばね押し式過荷重防止装置では、変形を生じさせるのに必要な圧力を発生させることも可能であり、加工物の許容誤差を等しくすることができる。過荷重防止装置のばねは、小さめの加工物と大きめの加工物の両方で有効であるのが良く、このようなばねは、常時、曲げローラを加工物にクランプする。
【0012】
一特徴によれば、圧着部を作るための少なくとも1つの付形ローラが、曲げローラに隣接してスライダの軸線に回転可能に取り付けられる。好都合には、スライダは、キャリヤ部材に連結されている案内部分内に目違い継ぎ案内方式により摺動可能に設けられる。
【0013】
付形ツールの高さを簡単な手段で再現可能に調節するため、カムローラが、有利には、付形ツールを軸方向に動かすことができるようカム制御装置と協働する。移動速度及び移動距離は、カム制御装置の制御カムによって公知の仕方で決定できる。
【0014】
各々が1つのレバーを備えた3つの半径方向に調節可能なスライダが、互いに星形に配置されるのが好都合である。加工物を等距離間隔に分布して配置された曲げ及び付形ローラにより比較的一様に付形することができ、高い表面品質を形状及び寸法の比較的厳しい許容誤差に固執した状態で高い付形速度で達成することができる。
【0015】
保持装置が、アルミニウムカートリッジとプラスチック容器とから成る加工物を長手方向軸線に対して同軸状に固定し、付形ツールは、長手方向軸線に沿って垂直に移動する。保持器具は、運搬及び/又は包装装置の一部であって良く、例えば、回転板機械又はコンベヤベルトの形態をしている。
【0016】
上述した付形ツールは、外側アルミニウムカートリッジと、カートリッジ内に挿入され、有効物質調合薬を収容したプラスチック容器とから成る吸入器用カートリッジのネック領域を成形するために使用される。プラスチック容器を同時押出し法により作ることができ、このプラスチック容器は、硬質の外側容器及びこの中に設けられる軟質の内側パウチを有するのが良い。製造の際、プラスチック容器に有効物質調合薬を詰め込み、これを密封する。
【0017】
吸入器用カートリッジは、指定された量の流体、特に薬剤を含む流体を加圧貯蔵部からノズルを介してエーロゾルとして小出しするネブライザ内に設けられる貯蔵容器として用いられ、機械式圧力発生器が、加圧貯蔵部内に収容され、噴霧のために一操作で放出されるべき計量小出し流体に作用する。公知のネブライザは、ベーリンガ・インゲルハイム・ケーゲー(Boehringer Ingelheim KG)により吸入器の形態をした商標名“Respimat”で市販されており、このようなネブライザは、国際公開第91/14468(A1)号パンフレット及び同第97/12687(A1)号パンフレットに示されている。
【0018】
上述した特徴及び以下に説明する特徴は、指定された特定の組み合わせだけでなく、他の組み合わせで利用できることは理解されよう。本発明の範囲は、特許請求の範囲にのみ基づいて定められる。
【0019】
以下において、添付の図面を参照して本発明を例示として2つの実施形態により詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の付形ツールの斜視図である。
【図2】図1の付形ツールを下から見た図である。
【図3】図1の付形ツールの概略部分図である。
【図4】図1の付形ツールの部分断面図である。
【図5】図4の付形ツールの別の断面図である。
【図6】図1の付形ツールを用いて作られた吸入器用カートリッジを備えたネブライザの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
付形ツールは、中空シャフト1内に設けられ、回転駆動装置(図示せず)に連結されたロッド2を有している。付形ツールの軸方向上下運動は、ツール側部に半径方向に取り付けられたカムローラ3によって制御され、このカムローラは、カム制御装置と協働する。ハウジング4内には、種々の取付け要素、結合要素及びばね要素が取り付けられている。
【0022】
ハウジング4の下には、円錐形領域6を備えた加圧部材5が固定され、加圧部材5の下には、キャリヤ部材7及び案内部分8が設けられており、キャリヤ部材7内には3つのレバー9が回動可能に設けられており、これらレバーは、一端部に加圧部材5と協働するローラ10を有し、ローラ10から見て反対側のレバー端部は、案内部分8内に設けられたスライダ11に作用する。スライダ11の各々は、スピンドル12に取り付けられた曲げローラ13及び付形ローラ14を有している。
【0023】
回動可能なレバー9によって、曲げローラ13を、ツールのための最大作業アパーチャを定める位置からツールのための最小作業アパーチャを定める位置に動かすことができる。具体的に説明すると、矢印16によって指示されているように、回転付形ツールの下方運動の際、デプレッサ15が、まず最初に、加工物17、即ち吸入用カートリッジ36を押す。下方運動が続くと、レバー9は、加圧部材5の円錐形領域6の作用の結果として矢印18の方向に回動され、レバー9の回動運動は、矢印19の方向におけるスライダ11の半径方向前進運動に変換される。その目的は、曲げローラ13及び付形ローラ14をこれらがツールのための最小作業アパーチャを定めるこれらの終端位置に動かすことにある。付形ツールを軸方向上方に動かすと、レバー9は、中間リング20で支持された半径方向に作用する圧縮ばねにより回動され、曲げローラ13及び付形ローラ14は、これらがツールための最大作業アパーチャを定める位置に動かされるようになる。
【0024】
プラスチック容器38が挿入されたアルミニウムカートリッジ21から成る加工物17の損傷を回避するため、レバー9は、図1、図4及び図5に示されているように、互いに関節連結された2本のアーム22を有し、ばね押し式過荷重防止装置23がこれらアーム相互間で作用する。レバー9の第1のアーム22は、長円形の穴24を有し、スライダ11に固定的に連結された偏心ボルト25が、この長円形の穴を通って突き出ている。さらに、半径方向に作用する復元ばねのための止まりボア26が、このアーム22に形成されている。レバー9の第1のアーム22及び第2のアーム22は、共通の回り継手27を介してキャリヤ部材7に嵌まり込んでいるピン28に連結されている。加圧部材5と関連したローラ10の下に位置する領域では、ばね29が案内ピン30に取り付けられており、その結果、第2のアーム22は、ばね29の作用に抗してレバー9の第1のアーム22に対して回動できるようになっており、その目的は、曲げローラ13を加工物17に対して正しく位置決めすると共に加工物17の許容誤差を等しくすることにある。具体的に説明すると、第2のアーム22は、曲げローラ13及び付形ローラ14がこれらの終端位置に達し、加圧部材5がレバー9に更に力を及ぼしているとき、ばね29の作用に抗してレバー9の第1のアーム22に対して回動できる。
【0025】
曲げローラ13では、丸み33が加工物17の円周方向縁領域に形成され、アルミニウムカートリッジ21の自由縁部は、これがプラスチック容器の自由端面上に載ることにより付形される。付形ローラ14は、本質的には、加工物17の引抜きネック領域35に2つの包囲する溝状の圧着部34を付形するのに役立つ。
【0026】
吸入用カートリッジ36は、ネブライザ37内に用いられており、このネブライザは、流体39、特に非常に効能のある薬剤を噴霧するために用いられ、このネブライザは、推進ガス無しに動作する携帯型吸入器の形態をしている。流体39、特に液体が噴霧されると、ユーザ(図示せず)により吸入可能なエーロゾルが形成される。
【0027】
ネブライザ37は、流体39を収容した吸入器用カートリッジ36を有し、この吸入器用カートリッジは、下から開放状態のネブライザ37内に挿入可能である。流体39のうちの所定の調節可能な量を噴霧するため、ネブライザ37は、ピストンを包囲して設けられた圧力発生器41、吸入器用カートリッジ36のためのホルダ42、圧力を抜くために手動式の解除ボタン44を備えた駆動ばね43、逆止弁45が挿入された運搬管40、圧力チャンバ46及びマウスピース48が関連したノズル47を有している。
【0028】
駆動ばね43を内側部品50が解除自在に取り付けられている下側ハウジング部品49の回転によりマウスピース48と一体の上側ハウジング部品51に対して軸方向に引っ張ると、ホルダ42は、吸入器用カートリッジ36及び運搬管40と共に下方に動かされ、流体39が吸入器用カートリッジ36から吸い出され、逆止弁45を通って圧力発生器41のピストンと関連した圧力チャンバ46内に流入する。解除ボタン44を作動させることによる次の駆動ばね43の急な弛緩の際、圧力チャンバ46内の流体39は、駆動ばね43によって加圧され、運搬管40が上方に動き、流体は、ノズル47を通って放出され、ついで、噴霧が起こる。噴霧は、サイズが例えばμmレベル、好ましくは約20μmの粒子の状態で生じ、これら粒子は、エーロゾルのミスト又はジェットを形成する。ユーザは、エーロゾルを吸入することができ、その間、供給空気をマウスピース48に形成されている供給空気開口部52を通って吸い込むことができる。
【符号の説明】
【0029】
1 中空シャフト
2 ロッド
3 カムローラ
4 ハウジング
5 加圧部材
6 円錐形領域
7 キャリヤ部材
8 案内部分
9 レバー
10 ローラ
11 スライダ
12 スピンドル
13 曲げローラ
14 付形ローラ
15 デプレッサ
16 矢印
17 加工物
18 矢印
19 矢印
20 中間リング
21 アルミニウムカートリッジ
22 レバーアーム
23 過荷重防止装置
24 長円形穴
25 偏心ボルト
26 止まりボア
27 回り継手
28 ピン
29 ばね
30 案内ピン
33 丸み
34 圧着部
35 ネック領域
36 吸入器用カートリッジ
37 ネブライザ
38 プラスチック容器
39 流体
40 運搬管
41 圧力発生器
42 ホルダ
43 駆動ばね
44 解除ボタン
45 逆止弁
46 圧力チャンバ
47 ノズル
48 マウスピース
49 下側ハウジング部品
50 内側部品
51 上側ハウジング部品
52 供給空気開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
付形ツールであって、円形軌道に取り付けられ回転軸線回りに回転可能な少なくとも1つの異形曲げローラ(13)を備えた回転可能なベース部材を有する付形ツールにおいて、前記曲げローラ(13)は、半径方向に動くことができるスライダ(11)に取り付けられ、前記曲げローラ(13)は、軸方向形態を備えたばね押しレバー(9)によって、前記付形ツールのための最大作業アパーチャを定める位置から前記付形ツールのための最小作業アパーチャを定める位置に動くことができる、
ことを特徴とする付形ツール。
【請求項2】
クランプされた加工物(17)のための軸方向に作用するデプレッサ(15)が中央に設けられ、少なくとも部分的に円錐形である加圧部材(5)が、ばねの加重で前記デプレッサ(15)に対して軸方向に動くことができ、その間、前記加圧部材(5)は、前記曲げローラ(13)を前記付形ツールのための前記最小作業アパーチャ中に動かすために前記レバー(9)の一端部と協働する、
請求項1記載の付形ツール。
【請求項3】
前記レバー(9)は、前記加圧部材(5)に向いたその端部のところに前記加圧部材(5)上で転動するローラ(10)を備えると共に前記レバー(9)は、その反対側の端部が前記スライダ(11)に回動可能に連結されている、
請求項1記載の付形ツール。
【請求項4】
固定可能な偏心ボルト(25)が、一方において前記スライダ(11)に設けられたボア内に挿入されると共に他方において前記レバー(9)に設けられた長円形の穴(24)内に挿入されている、
請求項3記載の付形ツール。
【請求項5】
前記レバー(9)は、キャリヤ部材(7)に枢動可能に取付けられている、
請求項1又は2記載の付形ツール。
【請求項6】
前記レバー(9)は、互いに関節連結された2本のアーム(22)を有し、ばね押し式過荷重防止装置(23)が、前記アーム(22)相互間で作用する、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の付形ツール。
【請求項7】
圧着部(34)を作るための少なくとも1つの付形ローラ(14)が、前記曲げローラ(13)に隣接して前記スライダ(11)のスピンドル(12)に回転可能に取り付けられている、
請求項1記載の付形ツール。
【請求項8】
前記スライダ(11)は、前記キャリヤ部材(7)に連結されている案内部分(8)内に目違い継ぎ案内方式により摺動可能に設けられている、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の付形ツール。
【請求項9】
カムローラ(3)が、前記付形ツールを軸方向に動かすことができるようカム制御装置と協働する、
請求項1記載の付形ツール。
【請求項10】
各々が1つのレバー(9)を備えた3つの半径方向に調節可能なスライダ(11)が、互いに星形に配置されている、
請求項1記載の付形ツール。
【請求項11】
保持装置が、アルミニウムカートリッジ(21)とプラスチック容器とから成る前記加工物(17)を長手方向軸線に対して同軸状に固定し、前記付形ツールは、前記長手方向軸線に沿って垂直に移動する、
請求項1〜10のいずれか1項に記載の付形ツール。
【請求項12】
外側アルミニウムカートリッジ(21)と、前記カートリッジ内に挿入され、有効物質製剤を収容したプラスチック容器(38)とから成る吸入器用カートリッジ(36)のネック領域(35)を成形するための請求項1記載の付形ツールの使用。
【請求項13】
前記吸入器用カートリッジは、指定された量の流体(39)、特に薬剤を含む流体を加圧貯蔵部からノズル(47)を介してエーロゾルとして小出しするネブライザ(37)内に設けられる貯蔵容器として用いられ、機械式圧力発生器(41)が、前記加圧貯蔵部内に収容され、噴霧のために一操作で放出されるべき計量小出し流体(39)に作用する、
請求項12記載の吸入器用カートリッジ。
【請求項14】
ピストンの周りに配置された前記圧力発生器(41)は、ネック領域(35)が前記付形ツールにより作られる前記吸入器用カートリッジ(36)のためのホルダ(42)を有し、前記圧力発生器(41)と関連していて解除ボタン(44)を備えた駆動ばね(43)及び運搬管(40)が設けられ、前記駆動ばね(43)の軸方向引張りにより、前記ホルダ(42)は、前記吸入器用カートリッジ(36)及び前記運搬管と共に前記ノズル(47)とは逆方向に動き、流体(39)が前記吸入器用カートリッジ(36)から吸い出されて前記圧力チャンバ(46)内に流入する、
請求項13記載の吸入器用カートリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−234057(P2010−234057A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−93493(P2010−93493)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)