説明

回転塗布具

【課題】簡単に塗布具を持ち手部から取り外すことができる、回転塗布具を提供することを目的とする。
【解決手段】塗布具を回転させて化粧料を塗布する回転塗布具であって、中心に軸を有する略円柱形状の塗布具、および、前記塗布具の前記軸を回転可能に保持する2つの保持部が設けられた持ち手部からなり、前記2つの保持部には、前記軸の先端を挿入して、前記軸を回転可能に保持する凹部又は孔がそれぞれ設けられ、前記塗布具を挟んで保持するために、前記2つの保持部は所定の間隔で平行に前記持ち手部に設けられ、前記2つの保持部を互いに離れる方向に弾性変形させて、前記塗布具を前記持ち手部から取り外す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料を塗布する回転塗布具に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧を行う際に利用する化粧用具の一つとして、ファンデーション等の化粧料を肌に塗布するパフ等の塗布具が用いられている。このような塗布具は、円形や略矩形の平面形状で、所定の厚みにスポンジを形成したものが一般的であった。このような塗布具では十分に均一の厚さで化粧料を塗布することができないとして、持ち手の部分に塗布具を回転可能に取り付けたローラー式の塗布具を用いたものもいくつか存在する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のようなファンデーション等を塗布する塗布具は一般的に洗浄して繰り返し使用するものであるが、特許文献1に開示されているローラー式の塗布具は、使い勝手は良いが、持ち手の部分からスポンジ部分を取り外すことができないので、簡単にそして綺麗に洗浄することができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は前記問題を解決するために、簡単に塗布具を取り外すことができる回転塗布具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の回転塗布具は、塗布具を回転させて化粧料を塗布する回転塗布具であって、中心に軸を有する略円柱形状の塗布具、および、前記塗布具の前記軸を回転可能に保持する2つの保持部が設けられた持ち手部からなり、前記2つの保持部には、前記軸の先端を挿入して、前記軸を回転可能に保持する凹部又は孔がそれぞれ設けられ、前記塗布具を挟んで保持するために、前記2つの保持部は所定の間隔で平行に前記持ち手部に設けられ、前記2つの保持部を互いに離れる方向に弾性変形させて、前記塗布具を前記持ち手部から取り外すことを特徴とする。
【0007】
さらに、前記2つの保持部を互いに離れる方向に弾性変形させる弾性変形部によって、前記2つの保持部は接続されており、前記弾性変形部と前記2つの保持部は前記持ち手部から分離され、前記持ち手部に前記弾性変形部が挿入される収容スペースが形成され、前記収容スペースに前記弾性変形部が挿入されている時、前記弾性変形部の弾性変形が阻止されて前記2つの保持部の間隔は固定されて前記塗布具が前記2つの保持部によって回転可能に保持され、前記弾性変形部を前記持ち手部の収容スペースから取り外すと、前記弾性変形部が変形して前記2つの保持部の間隔が広がり、前記塗布具を前記2つの保持部から取り外すことができる。
【0008】
本発明の別の形態の回転塗布具は、塗布具を回転させて化粧料を塗布する回転塗布具であって、中心に軸を有する略円柱形状の塗布具、および、前記塗布具を回転可能に保持する2つの保持部が設けらた持ち手部からなり、前記2つの保持部には、前記軸の先端が挿入される凹部、孔又は切り欠きがそれぞれ設けられ、前記軸は軸心方向に弾性変形による伸縮を行い、前記軸に軸心方向の力を加えて縮ませることにより、前記軸の先端と、前記凹部、前記孔又は前記切り欠きとの係合を解除して、前記塗布具を前記持ち手部から取り外すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の回転塗布具は、塗布具を回転させて化粧料を塗布する回転塗布具であって、中心に軸を有する略円柱形状の塗布具、および、前記塗布具の前記軸を回転可能に保持する2つの保持部が設けられた持ち手部からなり、前記2つの保持部には、前記軸の先端を挿入して、前記軸を回転可能に保持する凹部又は孔がそれぞれ設けられ、前記塗布具を挟んで保持するために、前記2つの保持部は所定の間隔で平行に前記持ち手部に設けられ、前記2つの保持部を互いに離れる方向に弾性変形させて、前記塗布具を前記持ち手部から取り外すことにより、前記塗布具を簡単に前記持ち手部から取り外すことができるので、前記塗布具を取り外して綺麗に洗浄することが可能となる。
【0010】
さらに、前記2つの保持部を互いに離れる方向に弾性変形させる弾性変形部によって、前記2つの保持部は接続されており、前記弾性変形部と前記2つの保持部は前記持ち手部から分離され、前記持ち手部に前記弾性変形部が挿入される収容スペースが形成され、前記収容スペースに前記弾性変形部が挿入されている時、前記弾性変形部の弾性変形が阻止されて前記2つの保持部の間隔は固定されて前記塗布具が前記2つの保持部によって回転可能に保持され、前記弾性変形部を前記持ち手部の収容スペースから取り外すと、前記弾性変形部が変形して前記2つの保持部の間隔が広がり、前記塗布具を前記2つの保持部から取り外すことにより、塗布具を取り外し可能な構造でありながら、使用時には塗布具を確実に保持することができ、そして、塗布具の取り外しも簡単な動作で行うことが可能となる。
【0011】
本発明の別の形態の回転塗布具は、塗布具を回転させて化粧料を塗布する回転塗布具であって、中心に軸を有する略円柱形状の塗布具、および、前記塗布具を回転可能に保持する2つの保持部が設けらた持ち手部からなり、前記2つの保持部には、前記軸の先端が挿入される凹部、孔又は切り欠きがそれぞれ設けられ、前記軸は軸心方向に弾性変形による伸縮を行い、前記軸に軸心方向の力を加えて縮ませることにより、前記軸の先端と、前記凹部、前記孔又は前記切り欠きとの係合を解除して、前記塗布具を前記持ち手部から取り外すことにより、前記塗布具を前記持ち手部から簡単に取り外すことができるので、前記塗布具を綺麗に洗浄することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施形態の回転塗布具の斜視図である。
【図2】塗布具を取り外した状態の第1の実施形態の回転塗布具の斜視図である。
【図3】保持部の先端の拡大図である。
【図4】第2の実施形態の回転塗布具の斜視図である。
【図5】塗布具を取り外した状態の第2の実施形態の回転塗布具の斜視図である。
【図6】塗布具を保持部によって保持した状態を示す斜視図である。
【図7】第3の実施形態の回転塗布具の斜視図である。
【図8】塗布具を取り外した状態の第3の実施形態の回転塗布具の斜視図である。
【図9】塗布具を取り外す途中の第3の実施形態の回転塗布具の斜視図である。
【図10】塗布具の内部構造を示す図であり、(a)は軸が伸びた状態を示し、(b)は軸が縮んだ状態を示す。
【図11】保持部の先端の拡大図である。
【図12】第4の実施形態の回転塗布具の斜視図である。
【図13】塗布具を取り外した状態の第4の実施形態の回転塗布具の斜視図である。
【図14】塗布具を取り外す途中の第4の実施形態の回転塗布具の斜視図である。
【図15】塗布具の内部構造を示す図であり、(a)は軸が伸びた状態を示し、(b)は軸が縮んだ状態を示す。
【図16】保持部の先端の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の回転塗布具を、図を用いていくつかの実施形態で説明する。図1〜3に示すのが第1の実施形態の回転塗布具1である。
【0014】
本発明の第1の実施形態の回転塗布具1は、図1,2に示すように、塗布具2と、前記塗布具2を回転可能に保持する持ち手部3から構成され、前記塗布具2に化粧料を付着させて、前記塗布具2を回転させながら化粧料を肌に塗布する構造である。前記塗布具2は、スポンジからなる円筒形状の塗布部分4と、前記塗布部分4の中心を貫通し、前記塗布部分4の両端面から先端がそれぞれ突出した形状の軸5からなり、前記軸5の先端には曲面からなる凸部6が形成されている。前記塗布部分4と前記軸5は接着剤等で固定する構造、あるいは前記塗布部分4から前記軸5を取り外し可能とする構造を用いることができる。
【0015】
前記持ち手部3は、図1,2に示すように、前記軸5を軸心方向に挟み込んで回転可能に保持する2つの保持部7が設けられており、前記保持部7は、前記軸5を保持するために所定の間隔で、平行に前記持ち手部3から延伸するアーム形状に形成されている。そして、前記保持部7が弾性変形するように、前記持ち手部3は前記保持部7を含めて樹脂によって一体成形されており、前記保持部7が弾性変形可能となるように、前記保持部7の変形方向の厚み(水平方向の厚み)を薄くし、所定の長さを有する形状としている。前記軸5が前記保持部7に回転可能に保持されることにより、前記回転塗布具1は前記塗布具2が回転可能な構造となる。
【0016】
前記保持部7の先端部分で前記塗布具2を回転可能に保持するために、前記保持部7の先端部分の互いに対向する面には、図3に示すように、前記軸5の先端の凸部6が挿入される曲面からなる凹部8がそれぞれ設けられている。前記凸部6が前記凹部8に挿入されると、前記凸部6と前記凹部8が係合し、前記軸5が対向する前記保持部7に回転可能に保持され、前記塗布具2が前記持ち手部3に回転可能に保持された状態となる。この時の前記2つの保持部7の間隔は、前記凸部6と前記凹部8の係合が保たれる間隔となっている。前記凸部6および前記凹部8の形状はここで示したものに限定するものではなく、前記凸部6と前記凹部8が係合したときに、前記軸5が回転可能な形状、および、前記凸部6が前記凹部8との係合の解除が容易な形状であればよい。
【0017】
前記軸5を前記保持部7に取り付ける際に、前記軸5を前記保持部7に対して水平方向に移動させて取り付ける。この時に、前記軸5の凸部6を前記凹部8へと誘導するために、図3に示すように、前記保持部7の先端から前記凹部8へと繋がるガイド溝9を設けている。前記ガイド溝9は前記軸5がその中を移動可能な幅で、前記保持部7の先端側が開放され、反対側は半円形で前記軸5を停止させるストッパーとなった形状である。
【0018】
さらに、前記ガイド溝9の前記保持部7の先端側には、前記軸5を前記保持部7に取り付ける際に簡単に位置決めできるように、図3に示すように、位置決め凹部10を設けている。前記位置決め凹部10は前記ガイド溝9の前記保持部7の先端側の開放された箇所に位置し、前記軸5の凸部6の一部がフィットする形状に形成されている。前記ガイド溝9および前記位置決め凹部10の形状は変更可能であり、前記ガイド溝9および前記位置決め凹部10を用いない形態も可能である。
【0019】
次に、第1の実施形態の回転塗布具1の使用方法について説明する。図1に示す回転塗布具1の使用状態において、使用者は前記持ち手部3を片手で持ち、前記塗布具2に化粧料を付着させ、その後、前記塗布具2を肌に触れた状態で回転させながら化粧料を肌に塗布する。このような使用状態から、前記塗布具2を取り外す場合、前記塗布具2と前記持ち手部3をそれぞれ手に持って水平方向に互いに離れる方向に引っ張ると、前記2つの保持部7が互いに離れる方向に弾性変形し、前記2つの保持部7の間隔が広くなり、前記軸5の凸6と前記保持部7の凹部8との係合が解除され、前記軸5が前記保持部7のガイド溝9内を移動する。前記軸5が前記保持部7から離れると、図2に示すように、前記塗布具2が前記持ち手部3から取り外され、前記2つの保持部7の間隔は元の状態に戻る。
【0020】
このように、前記塗布具2が前記持ち手部3から取り外され、図2の状態となると、使用者は前記塗布具2を簡単に洗浄することができる。前記塗布具2が、前記塗布部分4と前記軸5を分解することができる場合には、前記塗布部分4を取り外し、スポンジからなる前記塗布部分4だけを洗浄することもできる。
【0021】
前記塗布具2の洗浄および乾燥が完了したら、前記塗布具2を前記持ち手部3に取り付ける。この時、前記塗布具2を前記持ち手部3に近付けるように水平方向に移動させて取り付ける。そしてまず初めに、前記塗布具2の前記軸5の凸部6を前記保持部7の前記位置決め凹部10に合わせる。そして、そのまま水平方向に前記塗布具2を前記持ち手部3の方向に移動させると、前記2つの保持部7が前記軸5に押されてその間隔が広がり、前記軸5が前記保持部7の前記ガイド溝9内を水平方向に移動する。そして、前記軸5の前記凸部6が前記保持部7の前記凹部8に挿入されると、前記2つの保持部7が互いに近付いて間隔が元に戻り、前記凸部6と前記凹部8が係合し、前記塗布具2の前記持ち手部3への取り付けが完了する。前記塗布具2の取り付けの際に力を加えすぎて前記凸部6が前記凹部8を超えようとした場合、前記ガイド溝9の半円形状となった部分がストッパーとなり、前記凸部6は前記凹部8で停止される。
【0022】
このように、本発明の回転塗布具1は簡単に塗布具2を取り外すことができるので、使用者はいつでも塗布具2を取り外して洗浄することができる。また、使用者が新たな塗布具2だけを購入して交換して使用することも簡単にできる。
【0023】
次に、第2の実施形態の回転塗布具1’について、図4〜6を用いて説明する。第2の実施形態の回転塗布具1’は、塗布具2’を回転可能に保持する持ち手部3’から構成され、図5に示すように、前記塗布具2’を保持する2つの保持部7’が前記持ち手部3’から取り外し可能な構造を用いている。
【0024】
前記塗布具2’は、スポンジからなる円筒形状の塗布部分4’と、前記塗布部分4’の中心を貫通し、前記塗布部分4’の両端面から突出した形状の軸5’からなり、前記軸5’の突出した部分が円柱形状となっている。前記塗布部分4’と前記軸5’は接着剤等で固定する構造、あるいは前記塗布部分4’から前記軸5’を取り外し可能とする構造を用いることができる。
【0025】
前記持ち手部3’は、図5に示すように、前記塗布具2’を挟み込んで回転可能に保持する2つの保持部7’が取り外し可能に設けられている。前記2つの保持部7’は前記塗布具2’の軸5’の先端が挿入される孔12がそれぞれ設けられ、前記塗布具2’の軸5’の先端を前記孔12に挿入し、前記2つの保持部7’を互いに近付ける方向に移動させると、図6に示すように、前記2つの保持部7’によって前記塗布具2’が回転可能に保持される。
【0026】
図5に示すように、前記2つの保持部7’は弾性変形部11によって互いに接続され、互いに対向する位置に、所定の間隔で配置されている。前記弾性変形部11は略M字状の平面形状を有し、その両端部に前記保持部7’が配置されている。そして、前記弾性変形部11は略M字状の平面形状を有することにより、水平方向(前記2つの保持部7’を互いに近付ける方向)に弾性変形可能である。また、前記2つの保持部7’によって前記塗布具2’を保持する状態とした時に、図6に示すように、前記弾性変形部11が変形して、前記2つの保持部7’が互いに近付き平行に配置されている。
【0027】
図5に示すような前記保持部7’および前記弾性変形部11が前記持ち手部3’から取り外された状態では、前記2つの保持部7’の間隔は、前記塗布具2’の軸5’の両方の先端部分を同時に2つの前記孔12に挿入できない間隔、つまり、前記保持部7’が前記塗布具2’を保持できない間隔で配置されている。そして、図6に示すように、前記保持部7’によって前記塗布具2’を保持するためには、前記弾性変形部11を変形させて、前記2つの保持部7’を互いに近付ける必要がある。
【0028】
前記弾性変形部11の中央には、解除ボタン13が形成されており、前記弾性変形部11の前記解除ボタン13が形成された周囲を薄板形状とし、他の部分よりも厚みを薄くすることにより、前記解除ボタン13を上から押したときに下方へ移動するように前記弾性変形部11が変形することができ、下方への力が解除されたら再び上方に移動し元の状態に戻ることができる。本実施形態では、前記弾性変形部11において、図5に示すように、前記解除ボタン13が形成されている略V字の部分の垂直方向の厚みをその他の部分の厚みよりも半分以下としており、これにより、前記解除ボタン13を含む略V字状の部分が垂直方向に変形することが可能となっている。このように、前記弾性変形部11は水平方向だけではなく垂直方向にも弾性変形する部材とする。
【0029】
前記持ち手部3’は前面を開口とし、その内部に、前記弾性変形部11を収容する収容スペース14が形成されており、さらに、前記収容スペース14を形成する上面には垂直方向に貫通する解除ボタン用孔15が形成されている。前記解除ボタン用孔15は前記解除ボタン13が挿入可能な大きさに形成されており、前記解除ボタン13が前記解除ボタン用孔15の下方から挿入される。
【0030】
このような前記収容スペース14に前記弾性変形部11は全体が収容されるが、前記弾性変形部11は、図5に示すように、前記収容スペース14から取り出された状態では、前記2つの保持部7’を互いに離す方向に変形し、その両端部の間隔が広がっており、そのままの状態では前記収容スペース14に収容することができない。そこで前記弾性変形部11を前記収容スペース14に挿入する際には、前記2つの保持部7’を両側から押して互いに近付けて前記弾性変形部11を水平方向に変形させて、前記弾性変形部11の両端部の間隔を狭くする。
【0031】
このように前記2つの保持部7’を互いに近付けた状態で前記弾性変形部11を前記収容スペース14に挿入し、前記弾性変形部11を前記収容スペース14に収容すると、前記弾性変形部11が変形して両端部が広がろうとしたとしても、前記収容スペース14を形成する両側面に当接して変形が制限される。このように、前記収容スペース14によって、前記弾性変形部11が前記2つの保持部7’を互いに離れる方向に変形するのが阻止されている。
【0032】
続いて第2の実施形態の回転塗布具1’の組み立て方法について説明する。図5に示すように、前記塗布具2’、前記保持部7’と前記弾性変形部11、持ち手部3’の3つに分解された状態から、まず最初に、前記塗布具2’を前記2つの保持部7’によって保持する。前記2つの保持部7’は通常時は前記弾性変形部11によって互いに離れた状態となっており、そのままの状態では前記保持具2’を保持することができない。そのために、前記塗布具2’の軸5’の片方の先端を前記2つの保持部7’の一方の孔12に挿入する。そして、前記2つの保持部7’を互いに近付けて、前記軸5’のもう一方の先端をもう一方の前記保持部7’の孔12に挿入し、図6に示すように、前記保持部7’によって前記塗布具2’を保持する。この時、前記弾性変形部11は前記2つの保持部7’の間隔が狭くなる方向に変形した状態となっている。
【0033】
次に、前記保持部7’によって前記塗布具2’を保持させた状態を保ちながら、前記弾性変形部11を前記持ち手部3’の収容スペース14に開口から挿入する。この時、前記弾性変形部11に設けた解除ボタン13の上面が前記持ち手部3’の開口の上部と当接するので、スムーズに前記弾性変形部11が挿入できるように、前記解除ボタン13の上面に傾斜を設けておき、さらに、前記持ち手部3’の開口の上部にも傾斜を設けておく。すると、前記持ち手部3’の開口の上部に前記解除ボタン13が当接し、さらに前記弾性変形部11が奥へと入ると、前記解除ボタン13を下に押す力が加えられて前記弾性変形部11の略V字状の部分が下方へと変形し、前記解除ボタン13が徐々に下方に移動しながら前記解除ボタン13が前記持ち手部3’の開口に引っ掛かることなく前記弾性変形部11が挿入される。
【0034】
前記弾性変形部11をさらに奥へと挿入して前記解除ボタン13が前記持ち手部3’の解除ボタン用孔15の下方へと移動すると、前記弾性変形部11によって前記解除ボタン13に上方への力が作用していることにより、前記解除ボタン13が前記解除ボタン用孔15に下方から挿入されて嵌合される。このようにして、前記解除ボタン13と前記解除ボタン用孔15との嵌合によって、前記弾性変形部11が前記持ち手部3’に固定された時に、前記弾性変形部11の両端部が前記収容スペース14の両側面によって前記弾性変形部11の水平方向の変形も阻止された状態となり、前記弾性変形部11の水平および垂直方向への変形が阻止される。その結果、前記保持部7’は前記塗布具2’を保持した状態で、前記持ち手部3’に固定され、前記回転塗布具1’の組み立てが完了する。
【0035】
このように組立が完了した回転塗布具1’は、前記弾性変形部11が前記持ち手部3’内に挿入されて、前記解除ボタン13と前記解除ボタン用孔15との係合によって固定されていることにより、前記保持部7’が移動しないようにロックされているので、使用時に前記塗布具2’に力が加えられても外れることなく使用することができる。
【0036】
次に、前記回転塗布具1’の前記塗布具2’の取り外し方法について説明する。前記塗布具2’を取り外す場合には、前記解除ボタン13を下に押して前記解除ボタン13と前記解除ボタン用孔15との係合を解除しながら、前記2つの保持部7’を押えて、図6の状態を保ちながら、前記弾性変形部11を前記持ち手部3’の前記収容スペース14内から水平方向に引っ張り出す。
【0037】
前記弾性変形部11が前記持ち手部3’の前記収容スペース14から取り出された後、前記2つの保持部7’を押えるのをやめると、前記弾性変形部11が、前記2つの保持部7’が互いに離れる方向に変形するので、前記保持部7’の孔12から前記塗布具2’の軸5’の先端を抜いて前記保持部7’から前記塗布具2’を取り外すことができる。このように、本実施形態の回転塗布具1’は、前記解除ボタン13を利用して前記保持部7’を前記持ち手部3’から簡単に取り外すことが可能となる。
【0038】
次に、第3の実施形態の回転塗布具21について、図7〜11を用いて説明する。第3の実施形態の回転塗布具21は、図7〜9に示すように、塗布具22と、前記塗布具22を回転可能に保持する持ち手部23から構成され、第1,2の実施形態とは異なり、図10に示すように、前記塗布具22の軸25が弾性変形することにより、前記塗布具22を前記持ち手部23から簡単に取り外すことができる構造である。
【0039】
前記塗布具22は、図8に示すように、スポンジからなる円筒形状の塗布部分24と、前記塗布部分24の中心を貫通する軸25からなる。図10に示すように、前記軸25はシリンダー部31とシリンダー部31内で弾性変形可能に配置されたバネ部32の2つの部材から構成される。前記シリンダー部31の一端は半球形状の凸部33が形成され、もう一端は前記バネ部32の一部が突出する開口となっている。前記バネ部32は、バネ34、前記バネ34の一端に設けられた円柱形の台座部36、および前記台座部36に設けられた曲面の凸部37からなり、前記バネ34、前記台座部36、および前記凸部37が樹脂を用いて一体成形されている。
【0040】
前記バネ34が前記シリンダー部31内に位置し、前記バネ34の弾性力によって前記台座部36および前記凸部37が前記シリンダー部31の開口から突出するように配置され、前記バネ34の弾性変形によって前記台座部36の前記シリンダー部31の開口からの突出量が変化する。また、前記台座部36の周囲に設けられたリング状の突起が前記シリンダー部31の開口の内部に設けられたリング状の突起を乗り越えてシリンダー部31内に位置することにより、前記バネ34および前記台座部36の一部が前記シリンダー部31内に収容され、前記台座部36が前記シリンダー部31から抜け出すのが防止されている。
【0041】
前記持ち手部23は、図8に示すように、前記軸25を軸心方向に挟み込んで回転可能に保持する2つの保持部27が設けられており、前記保持部27は、前記軸25を保持するために所定の間隔で平行に、前記持ち手部23から延伸するアーム状に形成されている。本実施形態の保持部27は、第1,2の実施形態の保持部7,7’とは異なり弾性変形しないように、十分な厚みおよび短い長さで、前記持ち手部23と樹脂にて一体成形されている。前記軸25が前記保持部27に回転可能に保持されることにより、前記塗布具22が回転可能な構造となる。
【0042】
前記保持部27の先端部分で前記塗布具22の軸25を回転可能に保持するために、前記2つの保持部27の先端部分の互いに対向する面の一方には、図11(b)に示すように、前記軸25の一方の端部となる前記凸部33が挿入される半球形状の凹部38が設けられている。そして、前記2つの保持部27の先端部分の互いに対向する面の他方には、図11(a)に示すように、前記軸25の他方の端部となる前記凸部37が挿入される曲面からなる凹部28が設けられている。
【0043】
前記凸部37を前記凹部28に誘導するために、前記保持部27の先端から前記凹部28へと繋がるガイド溝29を設けている。前記ガイド溝29は前記台座部36が移動可能な幅で、前記保持部27の先端側が開放され、反対側は半円形で前記軸25を停止させるストッパーとなった形状である。
【0044】
さらに、前記ガイド溝29の前記保持部27の先端側には、前記軸25を前記保持部27に取り付ける際に簡単に位置決めできるように、位置決め凹部30を設けている。前記位置決め凹部30は前記ガイド溝29の前記保持部27の先端側の開放された箇所に位置し、前記凸部37の一部がフィットする形状に形成されている。前記ガイド溝29および前記位置決め凹部30は、前記凹部28が形成された保持部27だけに形成されている。前記凸部33が前記凹部38に挿入され、前記凸部37が前記凹部28に挿入されることにより、前記軸25が前記保持部27に回転可能に保持され、その結果、前記塗布具22が前記持ち手部23に回転可能に保持された状態となる。
【0045】
次に、第3の実施形態の回転塗布具21の使用方法について説明する。図7に示す、回転塗布具21の使用状態から前記塗布具22を取り外す場合、前記塗布具22と前記持ち手部23をそれぞれ手に持って水平方向に互いに離れる方向に引っ張る。この時、前記塗布具22は前記軸25の凸部37が位置する側を水平方向に引っ張る。すると、前記凸部37が前記凹部38から出ようとする時に、前記凸部37を前記軸25の軸心方向に押す力が加わり、前記バネ部32のバネ34が弾性変形によって収縮し、前記シリンダー部31からの前記台座部36の突出量が少なくなり、前記凸部37と前記凹部28の係合が解除さる。
【0046】
この状態でさらに前記塗布具22を引っ張ると、前記バネ34が収縮した状態で前記台座部36が前記保持部27のガイド溝29内を移動し、前記軸25の前記凸部37側が前記保持部27から離れる。この時、前記軸25は、前記凸部33が前記凹部38と係合したままで、前記凹部38内で回転することにより、図9に示すように、前記凸部33を中心に回転移動している。このような前記塗布具22の回転移動をスムーズに行うために、前記凹部38が設けられた前記保持部27は、図11(b)に示すように、もう一方の保持部27と対向する面に、前記凹部38から先端に向かって傾斜し厚みが薄くなる傾斜面を設けておく。
【0047】
前記塗布具22を前記凸部33を中心に回転移動させて前記凸部37側を前記保持部27から離れさせると、前記凸部33と前記凹部との係合を解除できるようになり、前記凸部33を前記凹部28から取り外すと、図8に示すように、前記塗布具22が前記持ち手部23から取り外される。このように、前記塗布具22が前記持ち手部23から取り外されると、使用者は前記塗布具22を簡単に洗浄することができる。この時、前記塗布具22の軸25は、図10(a)に示すように、前記台座部36が突出した状態に戻っている。
【0048】
次に、前記塗布具22を前記持ち手部23に取り付ける時には、取り外す時と反対の動作を行う。初めに、前記塗布具22の前記軸25の前記凸部33を前記保持部27の前記凹部38に挿入し、図9の状態とする。次に、前記軸25を、前記凸部33を中心に水平に回転移動させて、前記軸25の前記凸部37を前記位置決め凹部30に合わせる。そして、前記塗布具22をさらに水平方向に移動させると、前記台座部36が前記保持部27に押されて、前記前記バネ部32のバネ34が弾性変形によって収縮し、前記シリンダー部31からの突出量が少なくなる方向に前記台座部36が動いた状態で前記保持部27のガイド溝29内を移動する。
【0049】
そして、前記凸部37が前記保持部27の前記凹部28の位置に来ると、前記凸部37が前記バネ34の弾性力によって前記凹部28に挿入される。前記凸部37と前記凹部28の係合、および前記凸部33と前記凹部38の係合が完成すると、前記塗布具22が回転可能に前記持ち手部23の前記保持部27に保持されて、前記塗布具22の前記持ち手部23への取り付けが完了する。前記塗布具22の取り付けの際に、力を加えすぎて前記凸部37が前記凹部28を超えようとした場合、前記ガイド溝29の半円形状となった部分がストッパーとなり、前記凸部37は前記凹部28で停止される。
【0050】
このように、本発明の本実施形態の回転塗布具21は軸25の弾性変形を利用して簡単に塗布具22を取り外すことが可能となる。これにより、持ち手部23の形状を自由に選択することが可能となる。
【0051】
次に、第4の実施形態の回転塗布具21’について、図12〜16を用いて説明する。第4の実施形態の回転塗布具21’は、図12〜14に示すように、塗布具22’と、前記塗布具22’を回転可能に保持する持ち手部23’から構成され、第3の実施形態と同様に、図15に示すように、前記塗布具22’の軸25’が弾性変形することにより、前記塗布具22’を前記持ち手部23’から取り外すことができる構造である。
【0052】
前記塗布具22’は、図13に示すように、スポンジからなる円筒形状の塗布部分24と、前記塗布部分24の中心を貫通する軸25’からなる。図15に示すように、前記軸25’はシリンダー部31とシリンダー部31内で弾性変形可能に配置されたバネ部32’から構成される。前記シリンダー部31の一端は半球形状の凸部33が形成され、もう一端は前記バネ部32’の一部が突出する開口となっている。前記バネ部32’は、バネ34、前記バネ34の一端に設けられた円柱形の台座部36’、および前記台座部36’から突出し、前記台座部36’よりも径の小さい円筒形の先端軸部39からなり、樹脂によって一体成形されている。
【0053】
前記バネ34が前記シリンダー部31内に位置し、前記バネ34の弾性力によって前記台座部36’の一部および前記先端軸部39が前記シリンダー部31の開口から突出するように配置され、前記バネ34の弾性変形によって前記台座部36’の突出量が変化する。また、前記台座部36’の周囲に設けられたリング状の突起が前記シリンダー部31の開口の内部に設けられたリング状の突起を乗り越えてシリンダー部31内に位置することにより、前記バネ34および前記台座部36’の一部が前記シリンダー部31内に収容され、前記台座部36’が前記シリンダー部31から抜け出すのが防止されている。
【0054】
前記持ち手部23’は、図13に示すように、前記軸25’を軸心方向に挟み込んで回転可能に保持する2つの保持部27’が設けられており、前記保持部27’は、前記軸25’を保持するために所定の間隔で平行に、前記持ち手部23’から延伸するアーム状に形成されている。本実施形態の保持部27’は弾性変形しないように、十分な厚みおよび短い長さで、前記持ち手部23’と樹脂にて一体成形されている。前記軸25’が前記保持部27’に回転可能に保持されることにより、前記塗布具22’が回転可能な構造となる。
【0055】
前記保持部27’の先端部分で前記塗布具22’の軸25’を回転可能に保持するが、そのために、前記2つの保持部27’の先端部分の互いに対向する面の一方には、第3の実施形態と同様に(図11(b)参照)、前記軸25’の一方の端部となる前記凸部33が挿入される半球形状の凹部38が設けられている。そして、前記2つの保持部27’の先端部分の互いに対向する面の他方には、図16に示すように、前記台座部36’が挿入される略円柱形状の凹部41が形成されている。
【0056】
前記凹部41が形成された前記保持部27’には、図16に示すように、前記先端軸部39が挿入される切り欠き40がさらに形成されている。前記切り欠き40は前記保持部27’の先端側が開口となり、水平方向に延びる上下面および前記上下面を接続する曲面から構成され、前記先端軸部39が開口から水平方向に挿入される形状であり、前記先端軸部39をロックして保持する形状とはなっていない。また、前記切り欠き40は前記凹部41と重なるように形成されており、前記凹部41に前記台座部36’が挿入されて係合したときに、前記先端軸部39が前記切り欠き41の水平方向の最も奥に位置するように、前記切り欠き40と前記凹部41が配置されている。
【0057】
前記回転塗布具21’は、前記凸部33が前記凹部38に挿入され、前記台座36’が前記凹部41に挿入され、前記先端軸部39が前記切り欠き40に挿入されることにより、前記軸25’が前記2つの保持部27’に回転可能に保持され、その結果、前記塗布具22’が前記持ち手部23’に回転可能に保持された状態となる。
【0058】
次に、第4の実施形態の回転塗布具21’の使用方法について説明する。図12に示す、前記回転塗布具21’の使用状態から、前記塗布具22’を取り外す場合、まず初めに、前記保持部27’から外側に突出している前記先端軸部39の先端を押す。すると、前記前記バネ部32’のバネ34が弾性変形して収縮し、前記シリンダー部31からの前記台座部36’の突出量が少なくなり、前記台座部36’が前記凹部41から取り出され、前記台座部36’と前記凹部41の係合が解除される。
【0059】
このように、前記台座部36’と前記凹部41の係合が解除された状態を保つように、前記先端軸部39を押さえて前記バネ34を収縮させたまま、前記切り欠き40から前記先端軸部39を取り外すように水平方向に移動させると、前記台座部36’は前記凹部41から取り出され、前記先端軸部39は前記切り欠き40から取り出される。この時、前記軸25’は、前記凸部33が前記凹部38内で回転することにより、図14に示すように、前記凸部33を中心に回転移動している。このような前記塗布具22’の回転移動をスムーズに行うために、前記凹部38が設けられた前記保持部27’は、第3の実施形態と同様に(図11(b)参照)、もう一方の保持部27’と対向する面に、前記凹部38から先端に向かって傾斜し厚みが薄くなる傾斜面を設けておく。
【0060】
前記塗布具22’を前記凸部33を中心に回転移動させて前記先端軸部39側を前記保持部27’から離れさせると、前記凸部33を前記凹部38から離して係合を解除できるようになり、前記凸部33を前記凹部38から取り外すと、図13に示すように、前記塗布具22’が前記持ち手部23’から取り外される。このように、前記塗布具22’が前記持ち手部23’から取り外されると、使用者は前記塗布具22’を簡単に洗浄することができる。この時、前記塗布具22’の軸25’は、図15(a)に示すように、前記台座部36’が突出した状態に戻っている。
【0061】
次に、前記塗布具22’を前記持ち手部23’に取り付ける時には、取り外す時と反対の動作を行う。初めに、前記塗布具22’の前記軸25’の前記凸部33を前記保持部27’の前記凹部38に挿入し、図14の状態とする。次に、前記軸25’を、前記凸部33を中心に水平に回転移動させて、前記軸25’の前記先端軸部39を前記切り欠き40に挿入する。この時、前記先端軸部39が前記切り欠き40と衝突しないように、前記先端軸部39を押しておくことにより、前記台座部36’の前記シリンダー部31からの突出量が少なくなった状態で移動され、前記台座部36’が前記凹部41の前へと移動される。
【0062】
前記台座部36’が前記凹部41の前へ来るまで、前記先端軸部39を前記切り欠き40に挿入したら、前記先端軸部39を押すのをやめる。すると、前記バネ34の弾性力によって前記台座部36’が突出する方向へと押されて、前記台座部36’が前記凹部41へと挿入され、前記台座部36’と前記凹部41が係合する。これにより、前記凸部33と前記凹部38の係合、および前記台座部36’と前記凹部41の係合が完成し、前記塗布具22’が回転可能に前記持ち手部23’の前記保持部27’に保持されて、前記塗布具22’の前記持ち手部23’への取り付けが完了する。このように、本発明の回転塗布具21’は前記先端軸部39を押すことで軸25’を弾性変形させて簡単に塗布具22’を前記持ち手部23’から取り外すことが可能となる。
【0063】
本発明の回転塗布具は、持ち手部の保持部あるいは塗布具の軸の弾性変形を利用することにより、前記塗布具を簡単に着脱することを可能としたものであり、これによって、回転塗布具でも簡単に取り外して洗浄することができ、また、簡単に塗布具を交換することもできるので、塗布具をいつまでも清潔な状態で使用することができる。
【0064】
本発明において、塗布具以外の全ての部材は樹脂を用いて成形することができる。特に、樹脂を用いて一体成形することにより、製造コストを低減することも可能となる。そして、弾性変形する部材は樹脂の性質を利用して弾性変形可能な構造としている。しかしながら、他の材料を用いて、同じ機能を実現することも可能である。
【符号の説明】
【0065】
1,1’ 回転塗布具
2,2’ 塗布具
3,3’ 持ち手部
4,4’ 塗布部分
5,5’ 軸
6 凸部
7,7’ 保持部
8 凹部
9 ガイド溝
10 位置決め凹部
11 弾性変形部
12 孔
13 解除ボタン
14 収容スペース
15 解除ボタン用孔
21 回転塗布具
22,22’ 塗布具
23,23’ 持ち手部
24 塗布部
25,25’ 軸
27,27’ 保持部
28 凹部
29 ガイド溝
30 位置決め凹部
31 シリンダー部
32,32’ バネ部
33 凸部
34 バネ
36,36’ 台座部
37 凸部
38 凹部
39 先端軸部
40 切り欠き
41 凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗布具を回転させて化粧料を塗布する回転塗布具であって、
中心に軸を有する略円柱形状の塗布具、および、前記塗布具の前記軸を回転可能に保持する2つの保持部が設けられた持ち手部からなり、
前記2つの保持部には、前記軸の先端を挿入して、前記軸を回転可能に保持する凹部又は孔がそれぞれ設けられ、
前記塗布具を挟んで保持するために、前記2つの保持部は所定の間隔で平行に前記持ち手部に設けられ、前記2つの保持部を互いに離れる方向に弾性変形させて、前記塗布具を前記持ち手部から取り外すことを特徴とする回転塗布具。
【請求項2】
前記2つの保持部を互いに離れる方向に弾性変形させる弾性変形部によって、前記2つの保持部は接続されており、前記弾性変形部と前記2つの保持部は前記持ち手部から分離され、
前記持ち手部に前記弾性変形部が挿入される収容スペースが形成され、
前記収容スペースに前記弾性変形部が挿入されている時、前記弾性変形部の弾性変形が阻止されて前記2つの保持部の間隔は固定されて前記塗布具が前記2つの保持部によって回転可能に保持され、
前記弾性変形部を前記持ち手部の収容スペースから取り外すと、前記弾性変形部が変形して前記2つの保持部の間隔が広がり、前記塗布具を前記2つの保持部から取り外すことができることを特徴とする請求項1に記載の回転塗布具。
【請求項3】
塗布具を回転させて化粧料を塗布する回転塗布具であって、
中心に軸を有する略円柱形状の塗布具、および、前記塗布具を回転可能に保持する2つの保持部が設けらた持ち手部からなり、
前記2つの保持部には、前記軸の先端が挿入される凹部、孔又は切り欠きがそれぞれ設けられ、
前記軸は軸心方向に弾性変形による伸縮を行い、前記軸に軸心方向の力を加えて縮ませることにより、前記軸の先端と、前記凹部、前記孔又は前記切り欠きとの係合を解除して、前記塗布具を前記持ち手部から取り外すことを特徴とする回転塗布具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−78483(P2013−78483A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−220412(P2011−220412)
【出願日】平成23年10月4日(2011.10.4)
【出願人】(000158781)紀伊産業株式会社 (327)