説明

回転式容器移送装置

【課題】径違いにも容易に対応でき、芯ずれが生じない回転式容器移送装置を提供する。
【解決手段】第1上回転体2、第1下回転体3と、第2上回転体、第2下回転体と、第1上回転体2の外形は複数の腕部がスターホイール状に延設され、中心には穴が形成され、その内周面には第1内歯車2fが形成されている。この第1内歯車2fに噛み合う第1ピニオンギヤ4と、第1下回転体3の外形には複数の腕部がスターホイール状に延設され、内周面には第1内歯車2fと対向する位置に第2内歯車3fが形成されている。この第2内歯車3fと第1ピニオンギヤ4に噛み合う第2ピニオンギヤ5とを備え、第1上回転体2と第2上回転体とを第1連結ピンによって連結し、第1下回転体3と第2下回転体13とを第2連結ピンによって連結し、第1上回転体2、第1下回転体3を回動すると、第2上回転体、第2下回転体も回動する回転式容器移送装置10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器を保持して移送する回転式の容器移送装置に関し、特に各種容器の洗浄を行うリンサ、容器に液を充填するフィラ等の容器処理装置において、容器の移送を行う回転式容器移送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の回転式容器移送装置は、容器の形状、特に、太さに合わせて製作し、各ロットごとに専用の回転式容器移送装置を用意していたため、あるロットの製造が終了した後に行う段取り替えは、専用の回転式容器移送装置をそっくり交換する必要があった。そのため、重量の大きい回転式容器移送装置の交換を容易にするため、回転式容器移送装置を分割して交換可能とする方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2002−284343号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の上記回転式容器移送装置(特許文献1ではスターホイールと称している)では、容器の径の大きさ(太さ)が変わる度に交換作業を行う必要があるばかりか、容器の種類の数が増えると、それに対応した専用の回転式容器移送装置を取り揃える必要があり、それに要するコストと保管場所が増大するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、これらの問題を解決するために創案されたものであり、径違いの容器にかわっても容易に変更ができ、かつ、汎用性があり、しかも、芯ずれが生じない、静寂な回転式容器移送装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る回転式容器移送装置(10)の発明は、回転自在に軸支された回転体と、この回転体における円周方向の複数箇所に配置した容器を保持する保持部とを備え、回転して容器を移送する回転式容器移送装置において、移送する各前記容器(W)を両側から保持する第1保持部(1)を有する第1上回転体(2)および第1下回転体(3)と、前記第1上回転体(2)の外形は複数の腕部(2a)がスターホイール状に延設され、中心には穴(2c)が形成され、その内周面には第1内歯車(2f)がセグメントギヤ状に形成され、この第1内歯車(2f)に噛み合う第1ピニオンギヤ(4)と、前記第1下回転体(3)の外形には複数の腕部(3a)がスターホイール状に延設され、中心には穴(3c)が形成され、その内周面には前記第1内歯車(2f)と対向する位置にセグメントギヤ状に第2内歯車(3f)が形成され、この第2内歯車(3f)と前記第1ピニオンギヤ(4)に噛み合う第2ピニオンギヤ(5)と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る回転式容器移送装置(10)の発明は、回転自在に軸支された回転体と、この回転体における円周方向の複数箇所に配置した容器を保持する保持部とを備え、回転して容器を移送する回転式容器移送装置において、移送する各前記容器(W)の上段を両側から保持する第1保持部(1)を有する第1上回転体(2)および第1下回転体(3)と、前記各容器(W)の下段を両側から保持する第2保持部(11)を有する第2上回転体(12)および第2下回転体(13)と、前記第1上回転体(2)の外形は複数の腕部(2a)がスターホイール状に延設され、中心には穴(2c)が形成され、その内周面には第1内歯車(2f)がセグメントギヤ状に形成され、この第1内歯車(2f)に噛み合う第1ピニオンギヤ(4)と、前記第1下回転体(3)の外形には複数の腕部(3a)がスターホイール状に延設され、中心には穴(3c)が形成され、その内周面には前記第1内歯車(2f)と対向する位置にセグメントギヤ状に第2内歯車(3f)が形成され、この第2内歯車(3f)と前記第1ピニオンギヤ(4)に噛み合う第2ピニオンギヤ(5)と、を備え、前記第1上回転体(2)と前記第2上回転体(12)と、を複数の第1連結ピン(6)によって連結し、前記第1下回転体(3)と前記第2下回転体(13)とを複数の第2連結ピン(7)によって連結し、前記第1上回転体(2)および第1下回転体(3)を回動すると、前記第2上回転体(12)および第2下回転体(13)も同様に回動するように構成されたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の回転式容器移送装置(10)であって、前記第1上回転体(2)および前記第2上回転体(12)と、前記第1下回転体(3)および前記第2下回転体(13)との回動は、平面視でプラス方向とマイナス方向へ均等に回動することを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の回転式容器移送装置(10)であって、前記保持手段(H)は、前記第1保持部(1)と、前記第2保持部(11)と、円弧状ガイド(8)と、から構成され、前記第1保持部(1)は、前記第1上回転体(2)および第1下回転体(3)のスターホイール状に延設された腕部(2a、3a)にブロック(9,9)が交換自在に装着され、前記第2保持部(11)は、前記第2上回転体(12)および第2下回転体(13)のスターホイール状に延設された腕部(12a,13a)にブロック(9,9)が交換自在に装着され、前記円弧状ガイド(8)は、前記第1保持部(1)と、前記第2保持部(11)とによって三角形を構成する3点当りになるように容器(W)の周囲を覆うようにガイドされたことを特徴とする。
【0010】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の回転式容器移送装置(10)であって、交換自在に装着された前記ブロックは、丸容器用ブロックまたは角容器用ブロックであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明によれば、第1保持部を有する第1上回転体と第1下回転体とを、第1ピニオンギヤと第2ピニオンギヤとによって連動し、保持部を両手等によって開閉すれば、均等に開閉するため、径違いのロットになっても容易に変更ができ、しかも、芯ずれが生じない回転式容器移送装置を提供することができる。また、その結果、稼動しても静寂な回転式容器移送装置を提供することができる。
【0012】
請求項2に係る発明によれば、上段の第1保持部を有する第1上回転体と第1下回転体とを、第1ピニオンギヤと第2ピニオンギヤとによって連動し、下段には第2保持部を有する第2上回転体と第2下回転体を設け、第1上回転体と第2上回転体とは複数の第1連結ピンにより一体に連結し、第1下回転体と第2下回転体とは複数の第2連結ピンとによって一体に連結したので、上段の第1保持部を両手等によって開閉すれば、上段の第1保持部と下段の第2保持部とが同時に均等に開閉するため、径違いのロットになっても容易に変更ができ、しかも、芯ずれが生じない回転式容器移送装置を提供することができる。また、その結果、稼動しても静寂な回転式容器移送装置を提供することができる。
【0013】
請求項3に係る発明によれば、第1上回転体および第2上回転体と、第1下回転体および第2下回転体との回動は、平面視でプラス方向とマイナス方向へ均等に回動すること
により、径違いのロットになっても容易に変更ができ、しかも、芯ずれが生じない回転式容器移送装置を提供することができる。
【0014】
請求項4に係る発明によれば、保持手段は、第1保持部と、第2保持部と、円弧状ガイドと、から構成されたことにより、保持部が容器の上段と下段の2箇所になるため、安定した保持ができるとともに、平面視で、第1保持部と、第2保持部と、円弧状ガイドとの3点当りになるため、座りのよい保持ができる。また、従来の弾接アームが不要となり、その弾接アームを付勢する付勢手段、並びに、その揺動軸等が不要になるため、機構が簡素化され、信頼性の向上を図ることができる。
【0015】
請求項5に係る発明によれば、丸容器の他に、ブロックを交換することによって角容器にも対応でき、丸容器から角容器まで幅広く、フレキシブルに富む回転式容器移送装置を提供することができる。なお、丸容器とは横断面形状が円形状の容器をいい、角容器とは横断面形状が多角形状の容器をいう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の回転式容器移送装置を2個配置した配置図である。図1に示すように、中央の円弧状ガイド8,8を挟んで、回転式容器移送装置10,10が左右に1個ずつ配置されている。容器Wである2点鎖線で図示した、例えば、壜(ビン、瓶ともいう)が、左側から流れてきて、スクリュー20により所定の間隔に広げられた容器Wは、左側の回転式容器移送装置10によって拾い上げられ、方向転換し、液体充填機25へ供給される。そうすると、この液体充填機25をほぼ1回転している間に容器に液体が充填され、右側の回転式容器移送装置10を介して容器Wが回収され、後工程へと搬送される。
【0017】
図2は図1に示す本発明の回転式容器移送装置を拡大した平面図であり、図3の(a)は図2に示すA−A線の断面図である。図2では中央部を覆うカバー22(図1参照)は取外され、第1ピニオンギヤ4と第2ピニオンギヤ5が見えるようにしている。図3に示すように、容器の保持手段Hは、第1保持部1と、第2保持部11と、円弧状ガイド8(図2参照)と、から構成されている。
この第1保持部1は、左右2つのブロック9が、第1上回転体2と第1下回転体3のスターホイール状に延設された腕部2a,3aに交換自在に装着されている。また、第2保持部11も前記同様に左右2つのブロック9が、第2上回転体12と第2下回転体13のスターホイール状に延設された腕部12a,13a(図3参照)に交換自在に装着されている。円弧状ガイド8は、第1保持部1と第2保持部11と3点当たりになるように、容器Wの周囲を覆うようにガイドしながら保持するようになっている。
【0018】
図2に示すように、回転式容器移送装置10は、回転自在に軸支された回転体と、この回転体における円周方向の複数箇所に配置した容器を保持する保持手段Hとを備えている。この保持手段Hが容器W(以下、壜B2という)の移送方向の後方側、つまり、図中に示す矢印の左側から移送する壜B2の上段を第1保持部1が保持する。また、移送する壜B2の下段を第2保持部11が保持する。
すなわち、第1保持部1は、第1上回転体2と第1下回転体3とによって受け持ち、第2保持部11は、第2上回転体12と第2下回転体13とが受け持つ。
また、第1上回転体2の外形は、ここでは4本の腕部2aがスターホイール状に延設されている。第1上回転体2の中心には穴2cが形成され、その内周面に第1内歯車2fがセグメントギヤ状に形成されている。そして、回転自在に軸支された第1ピニオンギヤ4がこの第1内歯車2fと噛み合っている。
【0019】
第1下回転体3の外形にも同様に4本の腕部3aがスターホイール状に延設され、中心には穴3cが形成されている。第1下回転体3の内周面に第1内歯車2fと対向する位置にセグメントギヤ状に第2内歯車3fが形成され、回転自在に軸支された第2ピニオンギヤ5がこの第2内歯車3fと前記第1ピニオンギヤ4に噛み合っている。
なお、ここでいう「セグメントギヤ状」とは、全周に亘って成形された内歯車ではない欠損箇所を設けた歯車をいう。
【0020】
図3の(a)に示すように、図示しない駆動源により回転する回転軸14と、その回転軸14の上端部に配置されたキー14aを介して共に回転するフランジ部付スリーブ15、および、これを回転軸14にワッシャ21aを介して固定するボルト21と、そして、前記フランジ部の上に小判形のプレート17と、前記フランジ部の下にリング状のナットリング16とが上下方向から挟持され、2本のボルト24(図3(b)参照)によって前記フランジ部に固定されている。そして、この小判形のプレート17上に第1回転体の第1上回転体2と第1下回転体3が載置され、2本の第1連結ピン6によって第1上回転体2と第2上回転体12とが連結されている。同様に、第2連結ピン7の下端部は、第2下回転体13に固定され、第2上回転体12の長穴を挿通してボルト26が第2連結ピン7の上端部に設けられたネジ穴に螺入され、固定されている。また、このボルト26の頭部の外周面にはセレーション加工が施されており、このセレーションにレバー19が装着されている。
【0021】
その結果、図2、3に示すように、第1上回転体2および第1下回転体3によって構成される第1保持部1を開口する方向へ回動すると、第1上回転体2の回転が第1ピニオンギヤ4に伝達され、この第1ピニオンギヤ4の回転が第2ピニオンギヤ5に伝達され、この第2ピニオンギヤ5から第1下回転体3を回転させることになり、第2上回転体12および第2下回転体13も同様に開口する方向へ同じ量だけ回動し、第1上回転体2および第1下回転体3を閉鎖する方向へ回動すると、第2上回転体12および第2下回転体13も同様に閉鎖する方向へ同じ量だけ回動する。
つまり、第1上回転体2および第2上回転体12と、第1下回転体3および第2下回転体13との回動は、平面視で一方を時計の回転方向へ回すと、他方は反対方向へ均等に回る。
【0022】
図3の(b)は図2に示すB−B線の断面図である。図3の(b)に示すように、第1上回転体2および第2上回転体12の内周面はそれぞれボルト24に嵌入されたベアリング23,23によって、回動自在に軸支されている。
【0023】
ここで、図2,3を参照して、壜B2の回転式容器移送装置10の段取り替えの手順を説明する。図2に示すように、例えば、容器W(壜B2)から容器W(壜B3)にサイズアップになった場合を想定する。この丸壜の場合は、ブロック9は全サイズに亘って共通であるため、ブロック9の交換は不要となる。
2本のレバー19を緩めて第2連結ピン7をフリーにする。
そこで、保持部Hに壜B3を挿入し、ブロック9のひとつを把持し、開口しながら図1に示す円弧状ガイド8との間に所定の隙間を持たせて、今度は壜B3との隙間が所定の隙間になるまで閉じる方向へ回動させる。そして、2本のレバー19を締めて終了となる。
【0024】
図4は角壜用の回転式容器移送装置の平面図である。図4の下方に示すように、ブロック9は、ここでは右ブロック9bと,左ブロック9cに交換することによって、図2に示す壜B2用の回転式容器移送装置10を、角壜B4用の回転式容器移送装置10′に容易に変更できる。
【0025】
ここで、丸壜B2用の回転式容器移送装置10を角壜B4用の回転式容器移送装置10′に変更する手順について説明する。図3に示すように、ボールプランジャ9dを介して取り付けられている丸壜B2用のブロック9,9を上方へ引き抜いて取り外し、その後、図4に示すように、角壜B4用の右ブロック9bを第1上回転体2と第2上回転体12の位置決めピン2gと抜け止めピン2hに差し込み、ボールプランジャ9dを介して固定する。
また、角壜B4用の左ブロック9cを、第1上回転体2と第2上回転体12の位置決めピン3gと抜け止めピン3hに差し込み、ボールプランジャ9dを介して固定する。
【0026】
以上、保持手段として容器の上部を保持する第1保持部1と、容器の下部を保持する第2保持部11とを有する形態について説明したが、容器の高さに対して容器の太さの割合が大きい等で容器が転倒しにくく安定性が充分である場合には、前記第2保持部11と、それに関わる第1連結ピン6と第2連結ピン7等を有しない、すなわち、第1保持部1のみで容器を保持する、構造が簡素化された回転式容器移送装置(図省略)を用いることが出来る。
また、容器の高さや形状によっては、第3の保持部又はそれ以上の保持部を設けても良い。
【0027】
また、本発明はその技術思想の範囲内で種々の改造、変更が可能である。例えば、第1上回転体2、第1下回転体3の外形は、4本の腕部がスターホイール状に延設されているが、4本の他に、5本、6本、7本、8本…と増やしてもよいし、減らしても構わない。また、第1保持部1と第2保持部11を一体に連結するそれぞれ2本の第1連結ピン6、第2連結ピン7は、五徳のように、3本ずつとしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の回転式容器移送装置を配置した平面図である。
【図2】図1に示す本発明の回転式容器移送装置のカバーを外して拡大した平面図である。
【図3】(a)は図2に示すA−A線の断面図、(b)は図2に示すB−B線の断面図である。
【図4】角壜用の回転式容器移送装置のカバーを外して拡大した平面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 第1保持部
2 第1上回転体
2a,3a,12a,13a 腕部
2c,3c 穴
2f 第1内歯車
2g 位置決めピン
2h 抜け止めピン
3 第1下回転体
3f 第2内歯車
4 第1ピニオンギヤ
5 第2ピニオンギヤ
6 第1連結ピン
7 第2連結ピン
8 円弧状ガイド
9 ブロック
9b 右ブロック
9c 左ブロック
9d ボールプランジャ
10,10′ 回転式容器移送装置
11 第2保持部
12 第2上回転体
13 第2下回転体
14 回転軸
14a キー
15 フランジ部付スリーブ
16 ナットリング
17 プレート
18 ボルト
19 レバー
20 スクリュー
21 ボルト
21a ワッシャ
22 カバー
23 ベアリング
24,26 ボルト
25 液体充填機
B1,B2,B3 壜(丸壜)
B4,B5 角壜
H 保持手段
W 容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転自在に軸支された回転体と、この回転体における円周方向の複数箇所に配置した容器を保持する保持部とを備え、回転して容器を移送する回転式容器移送装置において、
移送する各前記容器を両側から保持する第1保持部を有する第1上回転体および第1下回転体と、
前記第1上回転体の外形は複数の腕部がスターホイール状に延設され、中心には穴が形成され、その内周面には第1内歯車がセグメントギヤ状に形成され、この第1内歯車に噛み合う第1ピニオンギヤと、
前記第1下回転体の外形には複数の腕部がスターホイール状に延設され、中心には穴が形成され、その内周面には前記第1内歯車と対向する位置にセグメントギヤ状に第2内歯車が形成され、この第2内歯車と前記第1ピニオンギヤに噛み合う第2ピニオンギヤと、を備えたことを特徴とする回転式容器移送装置。
【請求項2】
回転自在に軸支された回転体と、この回転体における円周方向の複数箇所に配置した容器を保持する保持部とを備え、回転して容器を移送する回転式容器移送装置において、
移送する各前記容器の上段を両側から保持する第1保持部を有する第1上回転体および第1下回転体と、
前記各容器の下段を両側から保持する第2保持部を有する第2上回転体および第2下回転体と、
前記第1上回転体の外形は複数の腕部がスターホイール状に延設され、中心には穴が形成され、その内周面には第1内歯車がセグメントギヤ状に形成され、この第1内歯車に噛み合う第1ピニオンギヤと、
前記第1下回転体の外形には複数の腕部がスターホイール状に延設され、中心には穴が形成され、その内周面には前記第1内歯車と対向する位置にセグメントギヤ状に第2内歯車が形成され、この第2内歯車と前記第1ピニオンギヤに噛み合う第2ピニオンギヤと、を備え、
前記第1上回転体と前記第2上回転体とを複数の第1連結ピンによって連結し、前記第1下回転体と前記第2下回転体とを複数の第2連結ピンによって連結し、前記第1上回転体および第1下回転体を回動すると、前記第2上回転体および第2下回転体も同様に回動するように構成されたことを特徴とする回転式容器移送装置。
【請求項3】
前記第1上回転体および前記第2上回転体と、前記第1下回転体および前記第2下回転体との回動は、平面視でプラス方向とマイナス方向へ均等に回動することを特徴とする請求項2に記載の回転式容器移送装置。
【請求項4】
保持手段は、前記第1保持部と、前記第2保持部と、円弧状ガイドと、から構成され、
前記第1保持部は、前記第1上回転体および第1下回転体のスターホイール状に延設された腕部にブロックが交換自在に装着され、
前記第2保持部は、前記第2上回転体および第2下回転体のスターホイール状に延設された腕部にブロックが交換自在に装着され、
前記円弧状ガイドは、前記第1保持部と、前記第2保持部とによって三角形を構成する3点当りになるように容器の周囲を覆うようにガイドされたことを特徴とする請求項3に記載の回転式容器移送装置。
【請求項5】
交換自在に装着された前記ブロックは、丸容器用ブロックまたは角容器用ブロックであることを特徴とする請求項4に記載の回転式容器移送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−50116(P2008−50116A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−228539(P2006−228539)
【出願日】平成18年8月25日(2006.8.25)
【出願人】(300000649)
【出願人】(506290811)株式会社システム工機 (1)
【Fターム(参考)】