説明

回転式抽選器

【課題】扁平円形容器25を回転させる毎に1個ずつ抽選物を確実に繰り出すことができ、構造を簡単にすることができる回転式抽選器1を提供することを目的とする。
【解決手段】回転式抽選器1は傾斜基板台2に中心ピン35で回転自在に薄い扁平円形容器25が軸支されることで形成される。傾斜基板台2は受け部10を有する一時保持開口5を備えた表側基板3と吐出口12を備えた裏側基板11とからなり、扁平円形容器25はハンドル26を有する円形表蓋板28と外周縁の一部に切欠部29を有する円形裏蓋板31との間に、抽選物の厚さより僅かに厚く、かつ一部に離間した開口部32を有する略C字型リング状の枠体33を挟み込んで接着して形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扁平円形容器の内部に収納した円板状の抽選物、あるいは球形の抽選物を扁平円形容器の回転により1個ずつ繰り出すようにした回転式抽選器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、円筒状容器の内部に複数の球形の抽選物を収容し、該円筒状容器を中心軸の周りに回転させることにより該円筒容器から1個の球形の抽選物を振り出すようにした回転式抽選器は、所謂、ガラポン、ガラガラ、回転式福引器、回転式抽選器等として、商店街における景品やイベントにおける賞品を抽選するため等に用いられている。
【0003】
従来、球形の抽選物の代わりに、円板状の抽選物を用いる回転式抽選器が提案され、この回転式抽選器は、対角稜に軸を有した回転可能な多角形容器と、この多角形容器の一側面に抽出口と連続し、かつ円板状の抽選物の直径と略同じ幅を有する扁平斜溝と、この容器の回転に伴い移動して2個以上の円板状の抽選物の潜入口への進入を直前に一時挟止し、容器の回転につれ一時挟止した円板状の抽選物を開放する移動壁と、からなるものである(特許文献1参照。)。
【特許文献1】特許第77414号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来の回転式抽選器(引用文献1)は、多角形容器を回転させたときに、複数の円板状の抽選物を同時に繰り出してしまうことは無いが、多角形容器の中で扁平斜溝が1個も円板状の抽選物を掬い取ることができない場合や、2個以上の円板状の抽選物が潜入口に詰まってしまう場合があり、その結果、多角形容器を回転させたとき1個も円板状の抽選物を繰り出すことができないことがある、という問題があり、また、多角形容器内に、扁平斜溝、移動壁等を設けるため構造が複雑になる、という問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、扁平円形容器を回転させる毎に1個ずつ抽選物を確実に繰り出すことができ、構造を簡単にすることができる回転式抽選器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る本発明は、立脚部で支持した傾斜基板台に中心ピンで回転自在に薄い扁平円形容器が軸支され、該扁平円形容器の内部に複数個の抽選物を収納し、該扁平円形容器の回転により1個ずつ前記傾斜基板台の下方に形成した吐出口から抽選物を繰り出し、抽選物排出口から排出する回転式抽選器であって、前記傾斜基板台は、中央部に前記扁平円形容器が設置される円形開口部、該円形開口部の下部に連続して形成された受け部を有する抽選物の一時保持用開口、及び該円形開口部の上部に連続して形成された補給開口等を備えた表側基板と、中央下部に前記抽選物の一時保持用開口と合致する位置に前記吐出口を備えた裏側基板とが隙間を生じるようにスペーサを介在させて接着して形成され、前記扁平円形容器は、ハンドルを有する円形表蓋板と外周縁の一部に切欠部を有する円形裏蓋板との間に、前記抽選物の厚さより僅かに厚く、かつ一部に離間した開口部を有する略C字型リング状の枠体を挟み込んで接着して形成され、前記円形裏蓋板の切欠部が、前記枠体の離間した開口部より該扁平円形容器の回転方向後方に位置している回転式抽選器、という構成により前記課題を解消したものである。
【0007】
また、請求項2に係る本発明は、請求項1に係る本発明の回転式抽選器において、前記扁平円形容器は、前記表側基板に形成された円形開口部内に中心ピンで回転自在に軸支して設けられ、前記円形表蓋板の外周縁が前記表側基板の円形開口部外側周縁の表側に位置し、前記円形裏蓋板の外周縁が前記傾斜基板台の表側基板と裏側基板との間に形成された隙間に入り込んでいる、という構成としたものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る本発明の回転式抽選器によれば、傾斜基板台は、中央部に扁平円形容器が設置される円形開口部、該円形開口部の下部に連続して形成された受け部を有する抽選物の一時保持用開口、及び該円形開口部の上部に連続して形成された補給開口等を備えた表側基板と、中央下部に前記抽選物の一時保持用開口と合致する位置に吐出口を備えた裏側基板とが隙間を生じるようにスペーサを介在させて接着して形成され、前記扁平円形容器は、ハンドルを有する円形表蓋板と外周縁の一部に切欠部を有する円形裏蓋板との間に、抽選物の厚さより僅かに厚く、かつ一部に離間した開口部を有する略C字型リング状の枠体を挟み込んで接着して形成され、前記円形裏蓋板の切欠部が、前記枠体の離間した開口部より該扁平円形容器の回転方向後方に位置しているので、中心ピンで回転自在に軸支された扁平円形容器を回転させた場合、略C字型リング状の枠体の離間した開口部から振り出された円板状の抽選物を抽選物の一時保持用開口で保持しておき、さらなる扁平円形容器の回転により、円形裏蓋板の切欠部と抽選物の一時保持用開口が一致したときに繰り出されるため、該扁平円形容器の回転毎に確実に1個ずつ抽選物を繰り出すことができる。
【0009】
また、回転式抽選器を構成する傾斜基板台が表側基板と吐出口を備えた裏側基板とで形成され、この傾斜基板台に軸支される扁平円形容器がハンドルを有する円形表蓋板と外周縁の一部に切欠部を有する円形裏蓋板との間に、抽選物の厚さより僅かに厚く、かつ一部に離間した開口部を有する略C字型リング状の枠体を挟み込んで接着して形成されているだけで、抽選物を一個ずつ繰り出すことができるため、回転式抽選器の構造を簡単にすることができる。
【0010】
請求項2に係る本発明の回転式抽選器によれば、請求項1の本発明が奏する効果に加えて、前記扁平円形容器は、前記表側基板に形成された円形開口部内に中心ピンで回転自在に軸支して設けられ、前記円形表蓋板の外周縁が前記表側基板の円形開口部外側周縁の表側に位置し、前記円形裏蓋板の外周縁が前記傾斜基板台の表側基板と裏側基板との間に形成された隙間に入り込んでいるので、該扁平円形容器を回転させた場合、扁平円形容器が中心ピンで軸支され、表側基板と裏側基板との間に該外周縁が入り込んでいる円形裏蓋板が扁平円形容器の外れ防止として機能し、扁平円形容器を傾斜基板台から外れないようにして、安定して回転させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施例を図1乃至図14に基づいて説明する。回転式抽選器1は、図1乃至図3に示すように、概略、傾斜基板台2に、回転自在に軸支された薄い扁平円形容器25の内部に複数個の円板状の抽選物Mを収納し、扁平円形容器25の回転により1個ずつ傾斜基板台2の下方に形成した吐出口12から円板状の抽選物Mを後方に繰り出し、後方に繰り出した円板状の抽選物Mを傾斜ガイド板38を介して抽選物排出口7から排出するものである。また、この回転式抽選器1を構成する各部品はボール紙、段ボール等の板紙製のものである。
【0012】
傾斜基板台2は、図4に示すように、表側基板3と裏側基板11とが隙間を生じるように、右上隅、左上隅にそれぞれ略三角形状のスペーサ22、下方に略H字型状のスペーサ23、及び中央部に円形スペーサ24を介在させて接着して形成されている。
【0013】
表側基板3は、図4に示すように、中央部に形成した円形開口部4と、円形開口部4の下部に連続して形成した抽選物の一時保持用開口5と、円形開口部4の右上に連続して形成した補給開口6と、中央最下部に形成した抽選物排出口7aとを備え、抽選物の一時保持用開口5には折目8で谷折にされたフラップ片9を有する受け部10が設けられている。円形開口部4は後述する扁平円形容器25を設置するためのものであり、抽選物の一時保持用開口5は後述する離間した開口部32から払い出された円板状の抽選物Mを一時的に保持するものである。
【0014】
裏側基板11は、図4及び図6に示すように、中央下部に吐出口12と、中央最下部に抽選物排出口7bと、中央部に第一のピン孔13と、左右両側に4つの差込口14a、14b、14c、14dとを備え、立脚部15により支持される。裏側基板11には、図6に示すように、折り曲げて立脚部15とする左右対称な2枚の側板16及び底板17が設けられている。各側板16は、図6に示すように、それぞれ側板16a、側板16b、側板16c、及び側板16dとからなり、裏側基板11と側板16aとの間に折目19dを有し、側板16aと側板16bとの間に折目19cを有し、側板16bと側板16cとの間に折目19bを有し、側板16cと側板16dとの間に折目19aを有し、また、各側板16には2個の差込片18a、18bが折目19aを介して延設されている。そして、底板17は、図6に示すように、裏側基板11に折目20bを介して連続して設けられ、また、底板17に折目20aを介して連続して設けられたフラップ片21及び差込口14eが設けられている。
【0015】
扁平円形容器25は、図5に示すように、円形表蓋板28と円形裏蓋板31との間に、円板状の抽選物Mの厚さより僅かに厚く、一部に離間した開口部32を有する略C字型リング状の枠体33を挟み込んで接着して形成され、略C字型リング状の枠体33内側には収納部34が形成される。円形表蓋板28はハンドル26及び中央部に第二のピン孔27を備え、円形裏蓋板31は外周縁の一部に切欠部29及び第三のピン孔30を備えている。また、扁平円形容器25は、円形裏蓋板31の切欠部29が略C字型リング状の枠体33の離間した開口部32より扁平円形容器25の回転方向後方に位置しており、ハンドル26が離間した開口部32と合致する位置に配置されている。そして、略C字型リング状の枠体33の外周縁の直径は、円形開口部4の直径より僅かに小さくなっている。
【0016】
次に回転式抽選器1の組立方法を説明する。傾斜基板台2の円形開口部4に扁平円形容器25を軸支して設ける。すなわち、図8に示すように、扁平円形容器25の円形表蓋板28の外周縁が表側基板3の円形開口部4外側周縁の表側に位置し、円形裏蓋板31の外周縁が傾斜基板台2の表側基板3と裏側基板11との間の隙間に入り込むように、扁平円形容器25を円形開口部4に嵌め込んで裏側基板11に中心ピン35で軸支する。
【0017】
扁平円形容器25を円形開口部4に嵌め込む場合、円形裏蓋板31の外周縁は円形開口部4の直径より僅かに大きくなっているが、円形裏蓋板31及び円形開口部4を設けた裏側基板11は板紙製であるので折り曲げることができるため、まず円形裏蓋板31の外周縁の一部に切欠部29を設けることで形成された2個の角のいずれかを円形開口部4の裏側に入り込ませ、次に、該角に連続する円形裏蓋板31の外周縁部から順に円形開口部4の裏側に入り込ませることで、扁平円形容器25を円形開口部4に嵌め込むようにする。
【0018】
もしくは、表側基板3と裏側基板11とを接着して傾斜基板台2を形成するときに、予め円形裏蓋板31を表側基板3と裏側基板11との間の隙間に配置してから表側基板3と裏側基板11とを接着し、次いで、円形表蓋板28と円形裏蓋板31とを略C字型リング状の枠体33を挟み込んで接着することで、扁平円形容器25を円形開口部4に設置してもよい。
【0019】
扁平円形容器25を傾斜基板台2に回転自在に装着する場合、中心ピン35を図4に示すように、扁平円形容器25の円形表蓋板28と円形裏蓋板31の中心に設けた第二のピン孔27及び第三のピン孔30、円形スペーサ24、裏側基板11の中央上部に設けた第一のピン孔13、及び裏側基板11の裏面で円板36を貫通して設け、円板36の背面で中心ピン35にピン受け37を嵌着する。
【0020】
また、吐出口12から裏側基板11の背面へ繰り出された円板状の抽選物Mを抽選物排出口7へガイドするために傾斜ガイド板38を傾斜基板台2後方に設ける。すなわち、傾斜ガイド板38を、図3に示すように、立脚部15の底板17表面上に配置し、底板17の有する差込口14eに傾斜ガイド板38の差込片39が差し込み固定する。
【0021】
裏側基板11には、図6に示すように、左右対称な2枚の側板16及び底板17が設けられており、立脚部15を以下のように組み立てる。各側板16を裏側基板11と折目19dで山折して連接し、折目19b及び折目19cを山折にし、折目19aを谷折にする。そして、底板17を裏側基板11と折目20bで山折して連接し、折目20aを山折にすることで、左右両側に1枚ずつフラップ片21を形成し、各フラップ片21を図7に示すように、各側板16を上述したように折り畳むことにより各側板16及び裏側基板11とで形成された差込用の空間にそれぞれ差し込む。また、各側板16の差込片18a、18bを裏側基板11に左右端部に設けられた差込口14a、14b、14c、14dに差し込む。
【0022】
次に、回転式抽選器1の作用を説明する。まず、回転式抽選器1への円板状の抽選物Mの補給は、図9に示すように、ハンドル26を補給開口6の位置に合致する位置に移動させてから行う。このとき、扁平円形容器25の離間した開口部32は円形表蓋板28のハンドル26の位置に合致する位置に設けられているため、補給開口6から投入された円板状の抽選物Mは離間した開口部32から、扁平円形容器25の収納部34に収納される。
【0023】
図9の状態から扁平円形容器25を回転させたときの状態を図10に示す。このとき、円形開口部4は表側基板3の離間した開口部32の内周縁によって閉じられているので、収納部34に収納された円板状の抽選物Mはその外部へ払い出されることはない。
【0024】
図10の状態から扁平円形容器25を回転させ、離間した開口部32が最下部に移動したときの状態を図11に示す。このとき、収納部34に収納されていた円板状の抽選物Mは、図2及び図13に示すように、離間した開口部32からその自重により払い出され、円板状の抽選物Mは抽選物の一時保持用開口5に一時的に保持される。このとき、円板状の抽選物Mは、図13に示すように、一時的に保持された円板状の抽選物Mの背面には円形裏蓋板31があるので、吐出口12から円形裏蓋板31の背面へ繰り出されることは無い。
【0025】
図11の状態から扁平円形容器25を回転させ、円形裏蓋板31の切欠部29が最下部に移動したときの状態を図12に示す。このとき、円板状の抽選物Mは、図14に示すように、抽選物の一時保持用開口5、切欠部29、及び吐出口12を通って円形裏蓋板31の背面へと繰り出され、傾斜基板台2の下部に設置された傾斜ガイド板38によりガイドされ、抽選物排出口7の前面へ排出される。
【0026】
次に、回転式抽選器1の効果について説明する。回転式抽選器1は、図5、図13、及び図14に示すように、略C字型リング状の枠体33の離間した開口部32、円形裏蓋板31の切欠部29、及び抽選物の一時保持用開口5を上述したように備えているので、中心ピン35で回転自在に軸支された扁平円形容器25を回転させた場合、略C字型リング状の枠体33の離間した開口部32から振り出された円板状の抽選物Mを抽選物の一時保持用開口5で保持しておき、さらなる扁平円形容器25の回転により、円形裏蓋板31の切欠部29と抽選物の一時保持用開口5が一致したときに繰り出されるため、扁平円形容器25の回転毎に確実に1個ずつ円板状の抽選物Mを繰り出すことができる。
【0027】
このとき、図13に示すように、略C字型リング状の枠体33の厚さは円板状の抽選物Mの厚さより僅かに厚いので、円板状の抽選物Mは収納部34内において複数重なること、及び離間した開口部32から振り出される際に複数重なり詰まることを防止することができる。
【0028】
また、図2、図13、及び図14に示すように、離間した開口部32の離間距離は円板状の抽選物Mの直径より僅かに広く、略C字型リング状の枠体33の外周縁の最下部と受け部10の折目8との間の距離が円板状の抽選物Mの直径よりも僅かに広いので、一時的に保持される円板状の抽選物Mの枚数を1個に限定することができる。
【0029】
回転式抽選器1を構成する傾斜基板台2が表側基板3と吐出口12を備えた裏側基板11とで形成され、この傾斜基板台2に軸支される扁平円形容器25がハンドル26を有する円形表蓋板28と外周縁の一部に切欠部29を有する円形裏蓋板31との間に、円板状の抽選物Mの厚さより僅かに厚く、かつ一部に離間した開口部32を有する略C字型リング状の枠体33を挟み込んで接着して形成されているだけで、円板状の抽選物Mを一個ずつ繰り出すことができるため、回転式抽選器1の構造を簡単にすることができる。
【0030】
扁平円形容器25は、図4及び図8に示すように、表側基板3に形成された円形開口部4内に中心ピン35で回転自在に軸支して設けられ、円形表蓋板28の外周縁が表側基板3の円形開口部4外側周縁の表側に位置し、円形裏蓋板31の外周縁が傾斜基板台2の表側基板3と裏側基板11との間に形成された隙間に入り込んでいるので、扁平円形容器25を回転させた場合、扁平円形容器25が中心ピン35で軸支され、表側基板3と裏側基板11との間に外周縁が入り込んでいる円形裏蓋板31が扁平円形容器25の外れ防止として機能し、扁平円形容器25を傾斜基板台2から外れないようにして、安定して回転させることができる。
【0031】
立脚部15は、図6及び図7に示すように、上述したように組み立てられ形成されているので、立脚部15の各側板16及び裏側基板11とで形成された差込用の空間から2枚の底板17のフラップ片21を引き抜き、各側板16の4個の差込片18a、18bを裏側基板11の差込口14a、14b、14c、14dから外すことで、立脚部15を折り畳むことができ、その結果、全体が平たくなるため、回転式抽選器1を持ち運び易くすることができる。
【0032】
以上、実施例として回転式抽選器1の各部品を板紙製で形成したものについて説明したが、必ずしも板紙製である必要はなく、例えば、各部品をプラスチック製(透明、不透明又は着色)や金属プレート製のものとしても構わない。この場合は、立脚部を折り畳めるように、折目の部分を切り欠いて薄くしておくと折り畳めるようになる。また、ハンドル26は離間した開口部32と合致する位置に配置されるものとして説明したが、必ずしも合致する位置で配置される必要はなく、相互に位置をずらしてもよい。また、傾斜基板台2が傾斜した基板台として説明したが、垂直な基板台としてもよい。また、抽選物を円板状のものとして説明したが、球形の抽選物としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明実施例の回転式抽選器を示す正面側の斜視図である。
【図2】本発明実施例の回転式抽選器を示し、円形表蓋板の一部を切欠した正面側の斜視図である。
【図3】本発明実施例の回転式抽選器を示す裏面側の斜視図である。
【図4】本発明実施例の回転式抽選器の分解斜視図である。
【図5】扁平円形容器の分解斜視図である。
【図6】裏側基板と展開された立脚部を示す裏面図である。
【図7】裏側基板と組立途中の立脚部を示す裏面側の斜視図である。
【図8】図1のX8−X8線の断面図である。
【図9】本発明実施例の回転式抽選器に円板状の抽選物を補給する時の状態説明図である。
【図10】図9の状態から扁平円形容器を回転させたときの状態説明図である。
【図11】図10の状態から扁平円形容器を回転させ、離間した開口部が最下部に移動したときの状態説明図である。
【図12】図11の状態から扁平円形容器を回転させ、切欠部が最下部に移動したときの状態説明図である。
【図13】図1のX13−X13線の断面図であって、略C字型リング状の枠体の離間した開口部を最下部に移動させた時の断面図である。
【図14】図13の状態からさらに時計回り方向に扁平円形容器を回転させた時の断面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 ・・・ 回転式抽選器
2 ・・・ 傾斜基板台
3 ・・・ 表側基板
4 ・・・ 円形開口部
5 ・・・ 抽選物の一時保持用開口
6 ・・・ 補給開口
7a、7b ・・・ 抽選物排出口
8 ・・・ 折目
9 ・・・ フラップ片
10 ・・・ 受け部
11 ・・・ 裏側基板
12 ・・・ 吐出口
13 ・・・ 第一のピン孔
14a、14b、14c、14d、14e ・・・ 差込口
15 ・・・ 立脚部
16a、16b、16c、16d ・・・ 側板
17 ・・・ 底板
18a、18b ・・・ 差込片
19a、19b、19c、19d ・・・ 折目
20a、20b ・・・ 折目
21 ・・・ フラップ片
22 ・・・ 略三角形状のスペーサ
23 ・・・ 略H字型状のスペーサ
24 ・・・ 円形スペーサ
25 ・・・ 扁平円形容器
26 ・・・ ハンドル
27 ・・・ 第二のピン孔
28 ・・・ 円形表蓋板
29 ・・・ 切欠部
30 ・・・ 第三のピン孔
31 ・・・ 円形裏蓋板
32 ・・・ 離間した開口部
33 ・・・ 略C字型リング状の枠体
34 ・・・ 収納部
35 ・・・ 中心ピン
36 ・・・ 円板
37 ・・・ ピン受け
38 ・・・ 傾斜ガイド板
39 ・・・ 差込片
M ・・・ 円板状の抽選物


【特許請求の範囲】
【請求項1】
立脚部で支持した傾斜基板台に中心ピンで回転自在に薄い扁平円形容器が軸支され、該扁平円形容器の内部に複数個の抽選物を収納し、該扁平円形容器の回転により1個ずつ前記傾斜基板台の下方に形成した吐出口から抽選物を繰り出し、抽選物排出口から排出する回転式抽選器であって、
前記傾斜基板台は、中央部に前記扁平円形容器が設置される円形開口部、該円形開口部の下部に連続して形成された受け部を有する抽選物の一時保持用開口、及び該円形開口部の上部に連続して形成された補給開口等を備えた表側基板と、中央下部に前記抽選物の一時保持用開口と合致する位置に前記吐出口を備えた裏側基板とが隙間を生じるようにスペーサを介在させて接着して形成され、
前記扁平円形容器は、ハンドルを有する円形表蓋板と外周縁の一部に切欠部を有する円形裏蓋板との間に、前記抽選物の厚さより僅かに厚く、かつ一部に離間した開口部を有する略C字型リング状の枠体を挟み込んで接着して形成され、前記円形裏蓋板の切欠部が、前記枠体の離間した開口部より該扁平円形容器の回転方向後方に位置していることを特徴とする回転式抽選器。
【請求項2】
前記扁平円形容器は、前記表側基板に形成された円形開口部内に中心ピンで回転自在に軸支して設けられ、前記円形表蓋板の外周縁が前記表側基板の円形開口部外側周縁の表側に位置し、前記円形裏蓋板の外周縁が前記傾斜基板台の表側基板と裏側基板との間に形成された隙間に入り込んでいることを特徴とする請求項1に記載の回転式抽選器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−219921(P2007−219921A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−40770(P2006−40770)
【出願日】平成18年2月17日(2006.2.17)
【出願人】(592139854)図書印刷株式会社 (5)
【Fターム(参考)】