説明

図形入力装置

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、パーソナルコンピュータでの任意図形入力における、使い勝手の良い図形入力装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、ワープロで作成した文章中に、絵や図形をハメ込む、すなわち図形まじり文章を作成したいという要求が高まっており、それに対応したソフトウェアや装置が各社から発表されている。そして図形を入力する入力装置としてはマウスが主流であり、そのマウスを使用して図形を入力する方法としては、日立製作所製 PROSET30リファレンスマニュアル(1989年3月発行)に記載されている一般的な方法がある。
第2図は、かかる一般的な図形入力方法の一例をフローチャート化して示した説明図であり、第3図は、その図形入力操作の態様を示す説明図であり、第4図は、一般的な図形入力方法の他の例をフローチャート化して示した説明図である。
従来技術のマウスによる図形入力方法を、以後円を描く方法を例として第2図,第3図,第4図を用いて説明する。
第2図は円を描くマウスの操作手順を示している。またそれを補足するために、表示装置とマウスの動作を添付した。同図において、6は表示装置、7はカーソル、8はマウス、81はクリックボタン、9は描画円である。
まず処理10によってマウス8をころがして、カーソル7を移動し、描画円9の中心位置を選択する。そして処理11によって、クリックボタン81を押下して、描画円9の中心位置を決定する。
次に、処理12に示すように、マウス8をころがして描画円9の大きさを選択する。この時表示装置9には、マウス8のころがした距離によって、逐次描画円9が表示されている。そして処理13によって所望の円の大きさでマウス8を止め、クリックボタン81を押下し、描画円9の大きさを決定するものである。
マウス8は自由曲線を描くのが困難であるため、従来の図形入力方法としては、基本図形(線)の組み合せによって描画することとしている。したがって、第3図に示すような問題点があった。
第3図は基本図形の組み合せによる描画を示している。41,42は長方形、43,44,45は円、46は円43の中心点、47は円44の中心点、48は円45の中心点である。
基本図形の組み合せによって描画することから、第3図R>図に示すように、長方形41を長方形42に接し、さらにそれぞれの長方形よりもはみ出さないような円43を描こうとすると、中心点47,48のような中心点のちょっとしたズレから、円44のように長方形42には接しなかったり、円45のようにはみ出した円になってしまっていた。そして、このような場合には第4図に示す図形の移動を行なう必要があり、手間がかかり、使い勝手が良いとは言いがたかった。
第4図は、図形の移動を示したものであり、第2図と同じものには同一番号を付した。処理14によってマウス8をころがし、描画円9上にカーソル7を移動させ、移動すべき図形の選択を行なう。次に処理15でクリックボタン81を押下し、移動する図形を決定する。そして、またマウス8をころがし、所望の位置へ描画円9を移動する。原理的には、マウス8をころがすことにより、新しい円を描き、もとの古い円は消えてゆくわけであるが、見た目には移動したように見える。最後に、所望の位置となったら、クリックボタン81を押下し、位置決定する。
このように、従来技術では描画した後に移動したり、さらには拡大縮小操作まで伴なって一つの描画を確定しているので、使い勝手に多大な難点があった。
なお、関連する公知例として、特開昭60−5379号公報に記載のシェイデイング方法とその装置がある。これは、描画図形の濃淡や陰影を座標入力装置の入力圧力で変化させるものである。これにより、他のコマンドによる濃度パターン切り換えなしで、該座標入力装置を用いた濃淡や陰影指定が可能となる。しかし、本公知例は図形自体の変形方法に関しては触れられていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、一つの図形を描くのに、拡大縮小,移動の処理を必ず伴なっており、使い勝手に配慮されておらず、描画したいというニーズに対して満足のいく手段を提供していなかった。
本発明はパーソナルコンピュータ等における描画に対して、使い勝手の良い図形入力装置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明では、座標と押下圧力を入力しその情報を出力する入力装置と、座標/圧力セレクタと、カーソル移動装置と、描画装置を設け、座標情報によって図形の位置指定を行うことにより図形の移動,圧力情報によって図形の拡大縮小を行なうものとして、図形の移動と拡大縮小操作を並行して(同時に)可能とした。
また同様に上記目的を達成するために、本発明では、座標と押下圧力を入力し、その情報を出力する入力装置と、座標/圧力セレクタと、カーソル移動装置と、タイマと、描画装置を設け、座標情報によって図形の位置指定を行うことによる図形の移動,圧力情報の送られている期間によって図形の拡大縮小を行なうものとして、図形の移動と拡大縮小を並行して(同時に)可能とした。
さらに上記目的を達成するため、本発明では、座標と押下圧力とさらにはどの方向に拡大縮小の倍率を変化するかの方向指示(換言すれば表示すべき情報を変形させようとする変形の指示)を入力し、その情報を出力する入力装置と、座標/圧力/方向(変形)セレクタと、カーソル移動装置と、描画装置と、を比率変換装置(換言すれば変形の程度を指定する変形情報発生装置)とを設け、座標情報によって図形の移動,圧力情報によって図形の拡大縮小,方向(変形)情報によって拡大縮小の比率を変化させること(変形)を行ない、任意図形に対して、図形の移動と拡大縮小、変形を並行して(同時に)操作できるものとした。
〔作用〕
入力装置は、座標と入力装置を押下している押下圧力を逐次入力し、その情報を出力する。そして座標/圧力セレクタが、座標情報と圧力情報を判定分離して出力し、カーソル移動装置によってカーソル移動,描画装置によって、カーソル位置を中心として圧力情報に応じた大きさの図形描画を行なう。それによって、図形を移動しつつ、図形の大きさを変えられ、使い勝手が良い。
また、タイマが圧力情報から入力装置を押下している時間を計測することで、カーソル移動装置は座標情報に応じてカーソル移動し、タイマ計測した押下時間に応じて描画装置は図形の大きさを変える。それによって、図形を移動しつつ、図形の大きさを変えられるので、使い勝手が良い。
さらに、前記入力装置に、カーソルを中心とする任意の直径方向に拡大縮小率を変化するのかの情報入力手段を付加し、座標/圧力/方向(変形)セレクタがこれらの情報を選択分離して出力する。そして、座標情報によってカーソル移動装置がカーソルを移動し、方向(変形)情報によって比率変換装置が任意の直径方向に拡大縮小の比率を変化させて図形に所望の変形を施すこととし、その拡大縮小の比率と圧力情報とによって、描画装置は図形を表示する。それによって図形を移動しつつ、図形の大きさや、形を変えられるので、使い勝手が良い。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。第1図1図は本発明の一実施例の概要を示す説明図である。
同図において、1は圧力検知付き座標指示具、2はクリックボタン、3は指示先、4は表示装置付きタブレット、5は描画円である。
以後実施例では描画図形として円を描くことを代表例として説明する。圧力検知付き座標指示具1の指示先3を表示装置付きタブレット4へ置くと、表示装置付きタブレット4は指示先3が指している位置の座標情報と指示先3によって、指示されている圧力に対する圧力情報を生成する。
これら二つの情報によって、指示先3が指している位置を中心として、同心円方向に圧力情報に応じた大きさの円5が描画される。指示先3が指している位置を移動すると、移動した先で新たな円が描かれ、もとの古い円は消えるようにすることにより、見かけ上円5も移動し、常に指示先3の指している位置を中心とした円が描かれるものである。このような図形入力装置を実現する実施例のブロック図を第5図に示す。
第5図は本発明の一実施例を示すブロック図である。同図において、第1図におけるものと同じものには同一番号を付した。1は圧力検知付き座標指示具、4は表示装置付きタブレット、18は情報入力装置、19は座標/圧力セレクタ、20はカーソル移動装置、21は描画装置、22は表示信号生成装置である。なお、1,4を除く他の構成要素は、図形入力の対象であるパソコン本体に含まれるものと考えてよい。
第1図で説明したように、表示装置付きタブレット4上に圧力検知付き座標指示具1を押下すると、表示装置付きタブレット4は座標情報と圧力情報を発生し、シリアルデータで情報入力装置18へ出力する。表示装置付きタブレット4の出力フォーマットは一般的に第1表に示すもので、X座標,Y座標はそれぞれ2バイトを用いて表現され、圧力情報は1バイトを用いて表現され、全体の中の第1バイトに限り、そのビット位置D7に「1」が立てられている。


情報入力装置18は、第1表のシリアルデータをタブレット4から入力され、これをパラレルデータに変換し、座標/圧力セレクタ19へ出力する。そして座標/圧力セレクタ19は、第1表のデータのうち、現に入力されているデータが座標情報か圧力情報かを認識判別し、座標情報ならばカーソル移動装置20へ出力し、圧力情報であれば描画装置21へ出力する。
カーソル移動装置20は、座標情報に応じて表示画面(タブレット4)上でカーソルを移動し、常に圧力検知付き座標指示具1の先にカーソル表示がなされている。また、描画装置21はカーソル位置をカーソル移動装置20から受け取り、そのカーソル位置を中心として、同心円上に圧力情報に応じた大きさの円を表示画面(タブレット4)上に描画する。
ここでカーソル移動装置20,描画装置21はカーソル,および描画図形をパソコンの図示せざる表示メモリ上に展開するものである。そして表示信号生成装置22は、表示メモリ上のデータを表示信号に変換して表示装置付きタブレット4へ出力する。そして、表示装置付きタブレット4は、表示信号に従って表示する。
表示装置付きタブレット4は座標情報および圧力情報を逐次もしくは変化のあった時に情報入力装置18へ出力するので、本実施例によれば、描画図形を移動しつつ、図形の大きさをも変えることができるので、描画の自由度が増し、使い易い。
第6図は、第5図に示した情報入力装置18と座標/圧力セレクタ19の具体的な一実現手段を示すブロック図である。第5図におけるものと同じものには同一番号を付した。
第6図において、情報入力装置18は、非同期通信用のSLiとして汎用的であるμPD8251を使用している。座標/圧力セレクタ19は以下のもので構成している。すなわちスタートビット認識装置23,バイト数カウンタ24,データセレクタ25である。
情報入力装置18は入力したシリアルデータを、次々にパラレルデータに変換し、スタートビット認識装置23に出力する。そしてスタートビット認識装置23は、先ほど述べた第1表に示したデータのうち、第1バイト目のD7ビット(座標情報のスタートビット)が「1」であることを認識すると、バイト数カウンタ24に座標情報の第1バイト目のデータを受信したことを通知し、座標情報をデータセレクタ25へ出力する。
データセレクタ25はそのリセット後は、カーソル移動装置20への出力ラインと接続しており、スタートビット認識装置23が出力した座標情報はカーソル移動装置20へ出力される。また、バイト数カウンタ24は、スタートビット認識装置23からの通知をトリガとして、情報入力装置18の出力するバイト数をカウントして、第5バイト目であることを認識すると、データセレクタ25へ接続切り換え信号を送り、描画装置21への出力ラインとの接続に切り換える。
このように座標情報はカーソル移動装置20へ出力し、圧力情報は描画装置21へ出力し、カーソル移動装置20ではカーソルの移動を行ない、描画装置21では図形描画を行なう。これによって、図形を移動しながら図形の大きさを調整しつつ、描画を行なうことができるので、使い勝手の良さを実現できる。
第7図は、本発明の他の実施例を表わすブロック図である。第5図におけるものと同じものには同一番号を付した。第5図では、入力装置として表示装置付きタブレット4と圧力検知付き座標指示具1を用いて説明した。しかし、それに限定するものではなく、圧力検知付きキーボード23と表示装置6と組み合せても前に説明した実施例と同様な効果を実現でき、第7図はそのことを示している。
第8図は本発明の更に別の実施例を示すブロック図である。第5図におけるものと同じものには同一番号を付した。第8図において、26はタイマであり、圧力検知付き座標指示具1が表示装置付きタブレット4上に押下されている時間の長さを計測するものである。
次に動作を説明する。表示装置付きタブレット4、圧力検知付き座標指示具1、情報入力装置18、座標/圧力セレクタ19、そしてカーソル移動装置20と表示信号生成装置22の動作は、前に説明した実施例の動作とまったく同じである。
座標/圧力セレクタ19は、圧力情報を認識するとタイマ26へ出力する。タイマ26は、圧力情報がある基準以上の値を継続していれば、その継続時間を測定し結果を描画装置21へ出力する。描画装置21はその大小によって、カーソル位置を中心として、同心円方向に円を拡大縮小表示する。
すなわち、圧力情報がある基準以上の値を継続しているということは、ユーザがある基準以上の力を入れ、継続して圧力検知付き座標指示具1を表示装置付きタブレット4へ押し付けていると判断したもので、その押し付けている時間の長さによって、描画円の大きさを変化させて表示するものである。
ここで、タイマ26は、圧力検知付き座標指示具21が表示装置付きタブレット4へ押し付けられている時間の長さを計測するとしたが、ある大きさ以上の圧力情報が継続的に何バイト来たかを計測して代用することも可能である。このように第8図においても、第1図と同様な効果がある。
第9図も本発明の他の実施例を示す説明図である。前に説明した実施例は、ある点を中心として同心円方向に拡大縮小し、円描画を行なう図形入力装置について説明した。第9図はカーソル位置を中心とするある直径方向に対し拡大縮小率を変えることで、楕円を描画可能とした図形入力装置の概要図である。
第9図において、1は圧力検知付き座標指示具、31はキー表示装置付きタブレット、27は上矢印キー、28は左矢印キー、29は下矢印キー、30は右矢印キーである。
圧力検知付き座標指示具1をキー表示装置付きタブレット31へ押下し、その押下力によって、円を描画するのは第5図を用いて説明した実施例と同じである。ここで、矢印キー27,28,29,30を選択して押下することで、押された矢印キーの直径方向に対して拡大縮小率を変化させ、楕円を描画するものである。具体的な動作を第10図を用いて説明する。
第10図は第9図で説明した実施例のブロック図を示している。第1図,第9図そして第5図におけるものと同じものには同一番号を付した。1は圧力検知付き座標指示具、31はキー表示装置付きタブレット、18は情報入力装置、32は座標/圧力/矢印キーセレクタ、20はカーソル移動装置、21は描画装置、33は比率変換装置、22は表示信号生成装置である。
キー表示装置付きタブレット31において、矢印キーが押下されていない場合の動作は第5図で説明した実施例の動作とまったく同じである。またキー表示装置付きタブレット31の出力データフォーマットは、第2表に示すものである。


情報入力装置18はタブレット31からシリアルデータをパラレルデータに変換し、座標/圧力/矢印キーセレクタ32に出力する。座標/圧力/矢印キーセレクタ32は、データのD7ビットが「1」であることで第1バイト目のデータであると認識すると、第2表に示した第1バイト目から第4バイト目をカーソル移動装置20へ出力し、第5バイト目の圧力情報を描画装置21へ出力し、そして第6バイト目のキー情報を比率変換装置33へ出力する。
カーソル移動装置20の動作は第5図実施例と変わることはなく、圧力検知付き座標表示具1の指す位置へカーソルを移動する。そして比率変換装置33は、第6バイト目のキー情報を入力することによって縦方向、および横方向の比率変換情報を描画装置21へ出力する。描画装置21は比率変換情報と圧力情報から圧力検知付き座標指示具1の指ししめす点を中心として楕円描画を行なう。
例えば、矢印キーが何も押下されていなければ、比率変換装置33は、比率変換情報「1」を出力することで、前に説明した第5図実施例と何ら変わることはない。
第11図,第12図には第10図で説明したブロック図において、具体的に矢印キーを押下した場合の楕円描画の様子を示している。第9図,第10図と同じものには同じ番号を付している。
第11図は上矢印キー27を押下した場合を示している。圧力情報を描画装置21に入力し、キー情報を比率変換装置33へ入力している。上矢印キー27が押下されていることから、比率変換装置33は縦方向の拡大率を小さくするよう描画装置21へ通知しているものである。なお、下矢印キー29を押下しても、上矢印キー27を押下した場合と同様の操作を可能にしても良いし、或いは下矢印キー29は、遊びにしてもよい。
同様に第12図は右矢印キー30を押下した場合を示している。圧力情報,キー情報の流れは、第11図と同様である。右矢印キー30が押下されていることから、比率変換装置33は横方向の拡大率を小さくするよう描画装置21へ通知している。なお、左矢印キー28を押下しても、右矢印キー30を押下した場合と同様の操作を可能とすることもできるし、或いは左矢印キー28は遊びにしておくこともできる。何れにしろ、第11図,第12図で説明した押された矢印キーと拡大率の大小関係は任意であり、例にとらわれるものではない。
また、第9図,第10図,第11図,第12図では、拡大率を変化させるものとして矢印キーを使用したが、圧力検知付き座標指示具1が表示装置付きタブレット上を指示した時の傾きを検知して、その情報をもとにある直径方向に対して拡大縮小率を大小させても同様な効果が得られる。すなわち、どの直径方向に対して拡大縮小率を変化させるかの情報を入力できれば良く、その入力媒体に対して特に限定するものではない。
また、前に説明した実施例では、円と楕円描画について説明したが、第13図に示すように円34を描画できれば極く簡単な演算によって正方形35、正三角形36はもちろん、正多角形を描画することも可能である。さらに第14図に示すように楕円描画37を応用して関数演算を用いれば、長方形38,三角形39をはじめとして、多角形が描画できる。
また、本実施例では座標指示具で指示した位置とカーソルの位置を等しいと説明してきたが、表示装置付きタブレットでは視差が考えられるので、まったく等しいとは言えない場合があることは明らかである。
〔発明の効果〕
以上、説明したように本発明によれば、パーソナルコンピュータの図形入力において、図形の移動と図形の大きさの拡大縮小を並行して行なうことができる。従来マウスによる図形入力では、(1)図形の発生,(2)図形の移動,(3)図形の拡大縮小、を直列操作で行なわなければならず、試行錯誤で(1)から(3)の処理をくり返す必要があった。しかし、本発明によれば(1)から(3)の操作を並行して(同時に)行なうことができるので、試行錯誤的にならず、確実であり、使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す概要図、第2図は従来技術における図形入力の操作フローチャート、第3図は従来技術の問題点の説明図、第4図は従来技術における図形入力の操作フローの他の例を示すフローチャート、第5図は本発明の一実施例を示すブロック図、第6図は第5図における情報入力装置と座標/圧力セレクタの詳細を示すブロック図、第7図,第8図はそれぞれ本発明の他の実施例を示すブロック図、第9図は本発明の更に他の実施例を示す概要図、第10図は第9図に対応する本発明の実施例を示すブロック図、第11図,第12図はそれぞれ本発明の実施例の操作態様を示す説明図、第13図,第14図は本発明において入力可能な図形としての多角形の発生説明図、である。
符号の説明
1……圧力検知付き座標指示具、4……表示装置付きタブレット、18……情報入力装置、19……座標/圧力セレクタ、20……カーソル移動装置、21……描画装置、22……表示信号生成装置、32……座標/圧力/矢印キーセレクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】入力すべき任意図形の基準位置座標と該図形の大小の程度を表わす寸法の度合いを入力装置により指定してやることにより、表示画面上に、指定された前記座標位置を基準として指定された前記寸法の度合いで任意図形を描画して表示する図形入力装置において、基準位置座標指定操作と寸法の度合い指定操作を単一の操作で兼ねて行ってその指定情報を入力する入力手段である前記入力装置と、該入力装置により指定された基準位置座標データと寸法の度合いデータを入力され両者を分離して出力するセレクタ装置と、該セレクタ装置から基準位置座標データを入力されるとそれに応じて前記表示画面におけるカーソル位置を移動させて位置決めするカーソル移動装置と、前記セレクタ装置から寸法の度合いデータを入力されると共に前記カーソル移動装置から位置決めされたカーソルの座標を入力させて前記任意図形を前記表示画面上に描画する描画装置と、を具備して成ることを特徴とする図形入力装置。
【請求項2】請求項1に記載の図形入力装置において、前記入力装置が、基準位置座標として、或る1点の座標位置を押圧して指定すると共に、その押圧する圧力の大小で前記寸法の度合いを指定する座標指定具から成ることを特徴とする図形入力装置。
【請求項3】請求項1に記載の図形入力装置において、前記入力装置が、基準位置座標として、或る1点の座標位置を押圧して指定すると共に、その押圧の継続した時間の長さで前記寸法の度合いを指定する座標指定具から成り、前記セレクタ装置で前記入力装置からの基準位置座標データと押圧有りのデータを分離して出力すると、該押圧有りのデータを入力されその接続した時間長を計測して寸法の度合いを指定するデータとして前記描画装置に供給するタイマ装置を更に具備して成ることを特徴とする図形入力装置。
【請求項4】請求項1に記載の図形入力装置において、前記入力装置の他に、少なくとも一つの入力手段を具備し、該入力手段により入力される情報に従って、描画されるべき前記任意図形を変形させるための変形情報を発生して前記描画装置に供給する変形情報発生装置を更に具備して成ることを特徴とする図形入力装置。

【第1図】
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【第3図】
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【第9図】
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【第13図】
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【第2図】
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【第14図】
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【第4図】
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【第5図】
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【第6図】
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【第7図】
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【第11図】
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【第8図】
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【第10図】
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【第12図】
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【特許番号】第2801288号
【登録日】平成10年(1998)7月10日
【発行日】平成10年(1998)9月21日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平1−257162
【出願日】平成1年(1989)10月3日
【公開番号】特開平3−119415
【公開日】平成3年(1991)5月21日
【審査請求日】平成7年(1995)9月29日
【出願人】(999999999)株式会社日立製作所
【出願人】(999999999)株式会社日立画像情報システム
【参考文献】
【文献】特開 平2−242321(JP,A)
【文献】特開 昭64−95319(JP,A)