説明

図書保管管理装置

【課題】この発明は、コンテナ内に収容されている全ての図書に付された無線タグに対して正確で安定的な通信を行なうことを可能とし、自動入出庫システムにおける図書の管理に使用して好適する図書保管管理装置を提供することを目的としている。
【解決手段】この発明に係る図書保管管理装置は、それぞれが無線タグ(35)の付された複数の図書(13)を収容する複数のコンテナ(12)と、複数のコンテナ(12)を収容する書庫(11)と、書庫(11)とコンテナ(12)に図書(13)を入出庫するためのステーション(23,25,26)との間でコンテナ(12)を搬送する搬送手段(59)と、搬送手段(59)の搬送経路上に設けられ、アンテナ(76a)をコンテナ(12)の底面と直接対向させて、コンテナ(12)内の図書(13)に付された無線タグ(35)と通信を行なう通信手段(45)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば多量の図書を保管する大型図書館等に使用して好適する図書保管管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、近年、多量の蔵書を有する大規模図書館等にあっては、図書の収容効率の高い閉架書庫方式が採用される傾向にある。そして、このような閉架書庫に対する図書の取り出しや返却に要する作業の能率向上を図るために、自動入出庫システムが導入されてきている。
【0003】
この自動入出庫システムは、貸し出しが要求された図書を書庫から取り出してカウンターまで搬送し、その図書に対する貸し出し登録を行なう作業や、返却された図書に対する貸し出し登録を削除し、その図書を書庫まで戻して収容位置を記録する作業等を自動化して、閉架書庫に対する図書の取り出し及び返却作業を、正確かつ迅速に実行することができるようにしたものである。
【0004】
すなわち、この種の自動入出庫システムにおいては、保管されている多量の図書の管理を容易にするために、各図書それぞれにその図書の識別情報を記憶した無線タグ等を付している。また、各図書は、複数冊毎にコンテナに収容されており、書庫に対してコンテナ単位で入出庫されるようになされている。
【0005】
そして、図書の取り出し(貸し出し)が要求された場合には、その図書の収容されたコンテナが書庫から自動出庫されてカウンターまで搬送される。図書館員は、カウンターに搬送されてきたコンテナの中から要求された図書を取り出して利用者に渡し、ここに、図書の貸し出しが行なわれる。
【0006】
また、図書の返却が要求された場合には、その返却図書を収容すべきコンテナが書庫から自動出庫されカウンターに取り出される。図書館員は、カウンターに取り出されたコンテナに、返却された図書を収容させた後、そのコンテナを書庫に入庫させ、ここに、図書の返却が行なわれる。
【0007】
ところで、上記のような自動入出庫システムを用いて図書の管理を行なう場合、特に重要となることは、コンテナを書庫に入庫する際、そのコンテナに収容されている全ての図書の無線タグと正確に通信を行なって、当該コンテナ内に収容されている全ての図書を誤りなく正確に把握することである。
【0008】
特許文献1には、コンテナの周囲に複数のアンテナを配置してコンテナ内に収容された各図書の無線タグと通信を行なわせる構成が開示されている。特許文献2には、コンテナの底面側にコンベア越しにアンテナを配置してコンテナ内に収容された各図書の無線タグと通信を行なわせる構成が開示されている。特許文献3には、コンベアのローラを短くして確保したスペースにアンテナを取り付け、コンテナの底面側からコンテナ内に収容された各図書の無線タグと通信を行なわせる構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特許第3990173号公報
【特許文献2】特開2008−30948号公報
【特許文献3】特許第4458824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、この発明は上記事情を考慮してなされたもので、コンテナ内に収容されている全ての図書に付された無線タグに対して正確で安定的な通信を行なうことを可能とし、自動入出庫システムにおける図書の管理に使用して好適する図書保管管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明に係る図書保管管理装置は、それぞれが無線タグの付された複数の図書を収容する複数のコンテナと、複数のコンテナを収容する書庫と、書庫とコンテナに図書を入出庫するためのステーションとの間でコンテナを搬送する搬送手段と、搬送手段の搬送経路上に設けられ、アンテナをコンテナの底面と直接対向させて、コンテナ内の図書に付された無線タグと通信を行なう通信手段とを備えるようにしたものである。
【発明の効果】
【0012】
上記した発明によれば、アンテナをコンテナの底面と直接対向させて、コンテナ内の図書に付された無線タグと通信を行なうようにしたので、コンテナ内に収容されている全ての図書に付された無線タグに対して正確で安定的な通信を行なうことを可能とし、自動入出庫システムにおける図書の管理に使用して好適するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明の実施の形態を示すもので、図書自動管理システムの全体的な構成を説明するために示す斜視図。
【図2】同実施の形態における図書自動管理システムに使用されるコンテナとそこに収容される図書との関係を説明するために示す斜視図。
【図3】同実施の形態における図書自動管理システムに使用される2階ステーションの一例を説明するために示す斜視図。
【図4】同実施の形態における2階ステーションの裏側の構成の一例を説明するために示す平面図。
【図5】同実施の形態における図書自動管理システムに使用される制御系の一例を説明するために示すブロック構成図。
【図6】同実施の形態における制御系を構成する統括制御盤の一例を説明するために示すブロック構成図。
【図7】同実施の形態における図書自動管理システムに使用される無線タグ読取部の一例を説明するために示す平面図。
【図8】同実施の形態における図書自動管理システムに使用される無線タグ読取部の一例を説明するために示す側面図。
【図9】同実施の形態における無線タグ読取部の動作の一例を説明するために示す側面図。
【図10】同実施の形態における無線タグ読取部の動作の一例を説明するために示す側面図。
【図11】同実施の形態における無線タグ読取部の動作の一例を説明するために示す側面図。
【図12】同実施の形態における無線タグ読取部の動作の一例を説明するために示すフローチャート。
【図13】同実施の形態の変形例を示すもので、2階ステーションの裏側の構成の他の例を説明するために示す平面図。
【図14】同実施の形態の変形例における無線タグ読取部の動作の一例を説明するために示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実施の形態で説明する図書自動管理システムの全体的な構成を示している。すなわち、図1において、符号11は書棚である。
【0015】
この書棚11は、例えば図書館の3階の書庫内に設置されている。この書棚11には、複数のコンテナ12が収容されている。これらコンテナ12には、詳細は後述するが、それぞれ、複数の図書13,13,……が収容されている。
【0016】
上記書棚11の前面には、レール14に案内されて走行可能なスタッカークレーン15が設置されている。このスタッカークレーン15は、図書13の出庫時に、書棚11から所望のコンテナ12を取り出して出庫用ラックステーション16に搬送する。
【0017】
この出庫用ラックステーション16に搬送されたコンテナ12は、搬送コンベア17を介してコンテナ搬出口18に搬送された後、垂直搬送機19を介して2階向コンテナ搬入口20または1階向コンテナ搬入口21に選択的に搬送される。
【0018】
そして、2階向コンテナ搬入口20に搬送されたコンテナ12は、搬送コンベア22を介して、出納ステーションである2階ステーション23のコンテナ受入部23aに搬送される。また、1階向コンテナ搬入口21に搬送されたコンテナ12は、搬送コンベア24を介して、出納ステーションである1階ステーション25または26のコンテナ受入部25a,26aに搬送される。
【0019】
一方、1階ステーション25または26のコンテナ受入部25a,26aにあるコンテナ12は、コンテナ排出部25b,26bに移送され、搬送コンベア27を介して、1階向コンテナ搬出口28に搬送される。
【0020】
また、2階ステーション23のコンテナ受入部23aにあるコンテナ12は、コンテナ排出部23bに移送され、搬送コンベア29を介して、2階向コンテナ搬出口30に搬送される。
【0021】
このように、1階向コンテナ搬出口28または2階向コンテナ搬出口30に搬送されたコンテナ12は、垂直搬送機31を介して3階のコンテナ搬入口32に搬送される。このコンテナ搬入口32に搬送されたコンテナ12は、搬送コンベア33を介して、入庫用ラックステーション34に搬送された後、スタッカークレーン15により書棚11に入庫される。
【0022】
ここで、図2(a)は、上記コンテナ12の詳細な構成を示している。すなわち、このコンテナ12は、その内部が仕切り板12aによって2つのブロックA及びBに分割されている。そして、各ブロックA及びB内には、図2(b)に示すように、それぞれ複数の図書13,13,……が厚み方向に1列に並んで収容されるようになっている。
【0023】
つまり、コンテナ12内には、ブロックAに収容された図書13,13,……の列と、ブロックBに収容された図書13,13,……の列とが、2列に並んで収容されることになる。この場合、コンテナ12内で2列に並んだ各図書13,13,……同士は、互いにその背表紙13aを外側に向けるようにして収容されている。
【0024】
また、各図書13,13,……には、それぞれ、固有の識別情報(図書コード)が記憶された無線タグ35が貼付されている。この無線タグ35は、各図書13,13,……に応じて、その背表紙13a、表紙または裏表紙等、適した個所に貼付されている。
【0025】
さらに、上記コンテナ12には、その底面で、図書13,13,……の並び方向に対応する両端部に、L字型に切り欠かれてなる受面12b,12bが形成されている。また、コンテナ12には、その側面にバーコードラベル12cが付されている。さらに、コンテナ12の上記両端部には、取っ手12dが設置されている。
【0026】
次に、図3は、上記1階ステーション26の詳細を示している。なお、他のステーション23,25については、1階ステーション26と同様な構成であるため、その説明を省略する。すなわち、この1階ステーション26には、カウンター台36が設置されている。
【0027】
このカウンター台36の裏側には、前記コンテナ受入部26aとコンテナ排出部26bとが配置されている。そして、搬送コンベア24を介して1階ステーション26に搬送されてきたコンテナ12は、コンテナ受入部26aで受け入れられた後、コンテナ排出部26bに移送されて保持される。
【0028】
また、上記カウンター台36には、コンテナ排出部26bに対応する部分に開口部36aが形成されている。そして、図書館員は、この開口部36aを介することにより、コンテナ排出部26bに保持されたコンテナ12に対して、図書13,13,……の取り出しや返却を行なうことができる。
【0029】
この場合、カウンター台36の開口部36aからは、コンテナ12内に厚み方向に1列になって収容されている図書13,13,……の背表示13aが露出されることになる。そして、このコンテナ排出部26bに保持されたコンテナ12は、搬送コンベア27を介して1階向コンテナ搬出口28に搬送される。
【0030】
さらに、上記カウンター台36上には、図書館員が図書13,13,……の貸し出しまたは返却に関する種々の操作を行なうとともに、操作案内や必要な表示を行なうための入力タッチパネル式の表示装置37と、図書館員がコンテナ12から取り出された図書13やコンテナ12に入庫する図書13の無線タグ35から図書コードを読み取るための無線タグリーダ39とが設置されている。
【0031】
ここで、図4は、1階ステーション26におけるカウンター台36の裏側の構造を示している。すなわち、前記搬送コンベア24を介して1階ステーション26に向けて搬送されてきたコンテナ12は、ステーション搬送機40に移され、さらに、ステーション搬送機41を介してコンテナ反転部42に搬送される。
【0032】
このコンテナ反転部42は、コンテナ12を搭載した状態で半回転することができる。これにより、コンテナ12は、コンテナ排出部23bに保持されたとき、ブロックAに収容されている図書13,13,……の背表示13aを開口部36aから露出する状態と、ブロックBに収容されている図書13,13,……の背表示13aを開口部36aから露出する状態とに選択的に制御されることになる。
【0033】
そして、このコンテナ反転部42で向きの制御されたコンテナ12は、ステーション搬送機43を介して1階ステーション26のコンテナ受入部26aに搬送され、さらに、ステーション搬送機26cによりコンテナ排出部26bに搬送されて保持される。この状態で、図書館員は、開口部36aを介することにより、コンテナ排出部26bに保持されたコンテナ12に対して、図書13の取り出しや返却を行なうことができる。
【0034】
その後、コンテナ排出部26bに保持されたコンテナ12に対して、書棚11への返却が要求されると、そのコンテナ12は、ステーション搬送機44を介して無線タグ読取部45に搬送される。この無線タグ読取部45は、詳細は後述するが、搬送されてきたコンテナ12に収容されている全ての図書13,13,……に付された無線タグ35と通信を行なって、記憶されている識別情報を自動的に読み取るように機能している。
【0035】
そして、無線タグ読取部45により、収容している全図書13,13,……の無線タグ35との通信が完了したコンテナ12は、上記ステーション搬送機40を介して前記搬送コンベア27に移され、以後、前述したように書棚11に入庫される。
【0036】
なお、コンテナ12は、無線タグ読取部45に搬送される際、そのバーコードラベル12cに記述された識別コードが、図示しないバーコードリーダにより読み取られる。そして、コンテナ12の識別コードと、そのコンテナ12に収容されている全ての図書13,13,……の図書コードと、そのコンテナ12の書棚11内における収容位置とが対応付けられ、図書情報として管理されることになる。
【0037】
また、コンテナ排出部26bに保持されたコンテナ12に対して、その向きを反転させる要求がなされると、そのコンテナ12は、ステーション搬送機44、無線タグ読取部45、ステーション搬送機40,41を介してコンテナ反転部42に搬送され、向きを反転される。
【0038】
そして、このコンテナ反転部42で向きを反転されたコンテナ12は、ステーション搬送機43を介して1階ステーション26のコンテナ受入部26aに搬送され、さらに、ステーション搬送機26cによりコンテナ排出部26bに搬送されて保持される。
【0039】
次に、図5は、上記のような図書自動管理システムに使用される制御系を示している。すなわち、図5において、符号46は管理コンピュータである。この管理コンピュータ46には、バスライン47を介して無停電電源装置48が接続されている。
【0040】
また、この管理コンピュータ46には、バスライン47からファイルアダプタ49を経て、フロッピー(登録商標)ディスク50と、システムの制御プログラムが記憶されたハードディスク51及びカートリッジテープ52とが接続されている。
【0041】
さらに、この管理コンピュータ46には、バスライン47からファイルアダプタ53を経て、図書情報の記憶されたハードディスク54が接続されている。また、この管理コンピュータ46には、バスライン47からファイルアダプタ55を経て、バックアップ情報の記憶されたハードディスク56が接続されている。
【0042】
一方、上記管理コンピュータ46には、バスライン47からシリアルインターフェースアダプタ57を経て、統括制御盤58が接続されている。この統括制御盤58は、前記スタッカークレーン15や、2階ステーション23及び1階ステーション25,26等の動作を統括的に制御している。
【0043】
また、この統括制御盤58は、先に述べた搬送コンベア17,22,24,27,29,33、垂直搬送機19,31、ステーション搬送機40,41,43,44、コンテナ反転部42等を含む各種のコンテナ搬送機構59や、無線タグ読取部45等の動作を統括的に制御している。
【0044】
さらに、上記管理コンピュータ46には、バスライン47からシリアルインターフェースアダプタ60を経て、表示パネル62(これは図3に示した表示装置37に相当)、前記無線タグ35と無線通信を行なう無線通信手段としてのタグリーダ/ライタ63(これは図3に示した無線タグリーダ39に相当)、プリンタ64及びバーコードリーダ65が接続されている。
【0045】
そして、これら表示パネル62、タグリーダ/ライタ63、プリンタ64及びバーコードリーダ65等は、1階ステーション26に設置されている。
【0046】
さらに、上記管理コンピュータ46には、バスライン47からシリアルインターフェースアダプタ66を経て、表示パネル68、タグリーダ/ライタ69、プリンタ70及びバーコードリーダ71が接続されている。そして、これら表示パネル68、タグリーダ/ライタ69、プリンタ70及びバーコードリーダ71等は、他のステーション23,25にそれぞれ設置されている。
【0047】
ここで、図6は、上記統括制御盤58の詳細を示している。すなわち、前記バスライン47は、シリアルインターフェースアダプタ57を経た後、入出力回路58aを介して制御回路58bに接続される。この制御回路58bは、入出力回路58cを介して、各制御対象であるスタッカークレーン15、2階ステーション23及び1階ステーション25,26、コンテナ搬送機構59、無線タグ読取部45をそれぞれ制御している。また、上記入出力回路58aには、通信記憶部58dが接続されている。
【0048】
そして、上記スタッカークレーン15、2階ステーション23及び1階ステーション25,26、コンテナ搬送機構59、無線タグ読取部45等の制御対象は、それぞれ、入出力回路58cからの制御信号を受ける制御回路72a〜72dと、この制御回路72a〜72dの制御に基づいて制御対象を駆動させる駆動回路73a〜73dと、制御対象の位置等を検出するための検出器74a〜74dとを有している。
【0049】
次に、上記無線タグ読取部45の一例について説明する。この無線タグ読取部45は、図7及び図8に示すように、上記ステーション搬送機44から搬出されたコンテナ12を保持するコンテナ保持部75と、このコンテナ保持部75に保持されたコンテナ12内の各図書13,13,……に付されている無線タグ35と無線通信を行なう無線通信部76とから構成されている。
【0050】
このうち、コンテナ保持部75は、上記ステーション搬送機44とその反対側のステーション搬送機40との相互間を繋ぐように、一定の幅を有する帯状の支持板75aを水平に設置している。この支持板75aの両側部は、相互に上方に向けて起立されており、対向する起立片75b,75c間に、金属性材料でほぼ円柱形上に形成された複数のローラ75d,75d,……が回転自在に支持されている。この場合、複数のローラ75d,75d,……は、支持板75aの長手方向に沿って等間隔に設置されている。
【0051】
そして、この支持板75aは、昇降機構75eにより、床面75fに対して図8に矢印a,bで示すように昇降可能に支持されている。また、支持板75aの両側部に形成された起立片75b,75cに平行するように、保持レール75g,75hが設置されている。この保持レール75g,75hは、コンテナ12の底面に形成された前記受面12b,12bに対応する位置に設置されており、支持板75aの昇降動作に無関係に、床面75fに対して一定の高さに支持されている。
【0052】
一方、上記無線通信部76は、水平に支持された平板状のアンテナ76aと、このアンテナ76aを介して図書13の無線タグ35と無線通信を行なう通信本体部76bとを備えている。この場合、通信本体部76bは、床面75fに固定されている。また、アンテナ76aは、図8に矢印c,dで示すように、コンテナ保持部75に対して水平方向に接近したり離間したりすることが可能となるように、スライダ76cを介して通信本体部76bに支持されている。
【0053】
そして、初期状態において、昇降機構75eは、支持板75aを床面75fに対して最も高く上昇させた上昇限位置に制御している。また、通信本体部76bは、アンテナ76aをコンテナ保持部75に対して最も離間させた原点位置に制御している。
【0054】
このような初期状態において、上記ステーション搬送機44からコンテナ12が搬出されると、当該コンテナ12は、図9に示すように、その底面がコンテナ保持部75の複数のローラ75d,75d,……に搭載され、反対側のステーション搬送機40に向けて搬送される。この場合、コンテナ12は、その底面に形成された受面12b,12bが保持レール75g,75hから浮いた状態となされており、複数のローラ75d,75d,……によって容易に搬送される。
そして、コンテナ12が複数のローラ75d,75d,……により搬送されて、無線通信部76に対応する位置まで到達すると、図10に示すように、昇降機構75eが下降し、支持板75aを床面75fに最も接近させた下降限位置に制御する。この場合、コンテナ12は、その受面12b,12bが保持レール75g,75hに搭載されて保持される。このとき、保持レール75g,75hに支持されているコンテナ12の底面と、支持板75aに支持されている複数のローラ75d,75d,……との間には、所定の空間Cが形成され、コンテナ12の底面が露出されるようになる。
【0055】
その後、通信本体部76bがアンテナ76aを原点位置からコンテナ保持部75に向けて前進限位置まで前進させる。すると、図11に示すように、アンテナ76aが上記空間C内に入り込むので、通信本体部76bは、コンテナ12内の各図書13,13,……に付された無線タグ35と通信を行ない、図書コードを読み取ることができる。
【0056】
この場合、アンテナ76aは、露出されたコンテナ12の底面と直接面対向することになり、アンテナ76aとコンテナ12の底面との間には、無線通信に影響を与えるような金属(電磁遮蔽材)が存在しないので、コンテナ12内に収容されている全ての図書13,13,……に付された無線タグ35に対して、正確で安定的な無線通信を行なうことが可能となる。
【0057】
そして、これにより、コンテナ12内に収容されている全ての図書13,13,……の図書コードを正確に読み取ることができるので、コンテナ12内に収容されている全ての図書13,13,……を誤りなく正確に把握することができ、自動入出庫システムにおける図書の管理に使用して好適するものとなる。
【0058】
また、アンテナ76aは、コンテナ12の底面と一定の距離を保ちながら当該底面に沿って一定速度で移動されるので、このような点からも、コンテナ12内に収容されている全ての図書13,13,……に付された無線タグ35に対して、正確で安定的な無線通信を行なうことが可能となる。
【0059】
上記のような構成となされた図書自動管理システムにおいて、以下、図12に示すフローチャートを参照してその処理動作を説明する。この処理動作は、例えば1階ステーション26のコンテナ排出部26bに保持されたコンテナ12に対して、図書13の取り出しや返却の作業が完了した状態で開始(ステップS12a)される。
【0060】
そして、ステップS12bで、当該コンテナ12に対して書棚11への入庫が要求されると、ステップS12cで、そのコンテナ12がステーション搬送機44に移され、書棚11に向けての搬送が開始される。その後、ステップS12dで、コンテナ12が無線タグ読取部45の複数のローラ75d,75d,……に移され、複数のローラ75d,75d,……により搬送されて、無線通信部76に対応する位置まで到達すると、ステップS12eで、昇降機構75eが支持板75aを下降限位置まで下降させる。これにより、コンテナ12が保持レール75g,75hに搭載されて保持される。その後、ステップS12fで、通信本体部76bがアンテナ76aを原点位置から前進限位置まで前進させ、その前進移動中にコンテナ12内の各図書13,13,……に付された無線タグ35と無線通信を行なって、図書コードを読み取り保管する。
【0061】
次に、ステップS12gで、通信本体部76bがアンテナ76aを前進限位置から原点位置まで後進させ、その後進移動中にコンテナ12内の各図書13,13,……に付された無線タグ35と再度無線通信を行なって、図書コードを読み取り保管する。
【0062】
そして、アンテナ76aが原点位置に到着すると、ステップS12hで、ステップS12f及びS12gで保管した図書コードをコンテナ12に収容された全ての図書13,13,……の図書コードとして登録する。この場合、アンテナ76aが前進移動中及び後進移動中、つまり、往復する間に読み取った全ての図書コードを、重複するものを除いてコンテナ12内に収容されている図書13,13,……として登録する。
【0063】
例えば、往路で10冊分の図書コードを読み取り、復路で往路の10冊とは別に2冊分の図書コードを読み取った場合には、12冊分の図書コードを登録する。逆に、往路で12冊分の図書コードを読み取り、復路で往路と同一の10冊分の図書コードしか読み取らなかった場合にも、12冊分の図書コードを登録する。
【0064】
このように、アンテナ76aを前進させるときと後進させるときとの両方向で無線タグ35との無線通信を行なって、図書コードを読み取るようにすることにより、読み抜けを防止して読取精度を向上させ、コンテナ12内に収容されている全ての図書13,13,……の図書コードを正確に読み取ることができる。
【0065】
その後、ステップS12iで、昇降機構75eが支持板75aを上昇限位置まで上昇させる。これにより、コンテナ12は、複数のローラ75d,75d,……に搭載され、保持レール75g,75hからは離間されて搬送可能になる。このため、ステップS12jで、コンテナ12がステーション搬送機40に移され、書棚11に向けての搬送が開始され、書棚11に入庫された状態で処理が終了(ステップS12k)される。
【0066】
次に、上記した実施の形態の変形例について、図13を参照して説明する。この変形例は、コンテナ12に対して図書13,13,……を初期入庫する際に特に好適するものであるが、コンテナ12に対して通常の図書13の取り出しや返却を行なう際にも利用可能であることはもちろんである。
【0067】
図13において、図4と同一部分には同一符号を付して説明すると、初期入庫は、大量の図書13,13,……を一度期に入庫しなければならないことに加えて、コンテナ12内の図書13,13,……を正確に登録する必要がある。このため、無線タグ読取部45の無線通信部76には、コンテナ保持部75に保持されたコンテナ12のブロックA,Bにそれぞれ対応させて、アンテナ76a1,76a2が設置されている。
【0068】
つまり、アンテナ76a1は、コンテナ12の一方のブロックAまたはBに収容された図書13,13,……の無線タグ35との無線通信に供され、アンテナ76a2は、コンテナ12の他方のブロックBまたはAに収容された図書13,13,……の無線タグ35との無線通信に供される。
【0069】
上記のような構成となされた図書自動管理システムにおいて、以下、図14に示すフローチャートを参照してその初期入庫に関する処理動作を説明する。この処理動作は、例えば1階ステーション26のコンテナ排出部26bに、コンテナ12がブロックA側を開口部36aから露出させるように保持されている状態で開始(ステップS14a)される。
【0070】
そして、ステップS14bで、当該コンテナ12のブロックA内に複数の図書13,13,……が初期入庫されるとともに、入力タッチパネル式の前記表示装置37により、入庫した図書13,13,……の冊数が入力される。
【0071】
次に、ステップS14cで、コンテナ排出部26bに保持されているコンテナ12を、コンテナ反転部42に搬送して向きを反転させた後、再びコンテナ排出部26bに戻すようにする。これにより、コンテナ12がブロックB側を開口部36aから露出させるようになる。
【0072】
その後、ステップS14dで、当該コンテナ12のブロックB内に複数の図書13,13,……が初期入庫されるとともに、入力タッチパネル式の表示装置37により、入庫した図書13,13,……の冊数が入力される。
【0073】
そして、ステップS14eで、当該コンテナ12に対して書棚11への入庫が要求されると、ステップS14fで、そのコンテナ12がステーション搬送機44に移され、書棚11に向けての搬送が開始される。その後、ステップS14gで、コンテナ12が無線タグ読取部45の複数のローラ75d,75d,……に移され、複数のローラ75d,75d,……により搬送されて、無線通信部76に対応する位置まで到達すると、ステップS14hで、昇降機構75eが支持板75aを下降限位置まで下降させる。これにより、コンテナ12が保持レール75g,75hに搭載されて保持される。その後、ステップS14iで、通信本体部76bが2つのアンテナ76a1,76a2を共に原点位置から前進限位置まで前進させる。
【0074】
このとき、アンテナ76a1は、その前進移動中にコンテナ12の対応するブロック(この場合、ブロックB)内の各図書13,13,……に付された無線タグ35との無線通信に供される。そして、ブロックB内の無線タグ35から図書コードを読み取り保管する。また、アンテナ76a2は、その前進移動中にコンテナ12の対応するブロック(この場合、ブロックA)内の各図書13,13,……に付された無線タグ35との無線通信に供される。そして、ブロックA内の無線タグ35から図書コードを読み取り保管する。
【0075】
次に、ステップS14jで、通信本体部76bが2つのアンテナ76a1,76a2を共に前進限位置から原点位置まで後進させる。このとき、アンテナ76a1は、その後進移動中にコンテナ12の対応するブロック(この場合、ブロックB)内の各図書13,13,……に付された無線タグ35との再度の無線通信に供される。そして、ブロックB内の無線タグ35から図書コードを読み取り保管する。また、アンテナ76a2は、その後進移動中にコンテナ12の対応するブロック(この場合、ブロックA)内の各図書13,13,……に付された無線タグ35との再度の無線通信に供される。そして、ブロックA内の無線タグ35から図書コードを読み取り保管する。
【0076】
このようにして、2つのアンテナ76a1,76a2が共に原点位置に到着すると、ステップS14kで、ステップS14i及びS14jで保管した各ブロックA,Bにおける図書コードの数と、ステップS14b及びS14dで入力した各ブロックA,Bに入庫した図書13,13,……の冊数とを、ブロックA,B毎にそれぞれ照合する。
【0077】
この場合、図12のステップS12hでも説明したように、アンテナ76a1が往復移動する間に読み取った全ての図書コードを、重複するものを除いてコンテナ12のブロックBから読み取った図書コードとしている。また、アンテナ76a2が往復移動する間に読み取った全ての図書コードを、重複するものを除いてコンテナ12のブロックAから読み取った図書コードとしている。
【0078】
そして、ステップS14kでは、コンテナ12のブロックBから読み取った図書コードの数と、コンテナ12のブロックBに入庫した図書13,13,……の冊数とを照合するとともに、コンテナ12のブロックAから読み取った図書コードの数と、コンテナ12のブロックAに入庫した図書13,13,……の冊数とを照合している。
【0079】
その後、ステップS14lで、照合結果が一致したブロックから読み取った図書コードを、そのブロックに収容されている全ての図書13,13,……の図書コードとして登録する。すなわち、コンテナ12のブロックBから読み取った図書コードの数が、コンテナ12のブロックBに入庫した図書13,13,……の冊数と一致した場合、その図書コードをコンテナ12のブロックBに収容されている図書13,13,……の図書コードとして登録する。また、コンテナ12のブロックAから読み取った図書コードの数が、コンテナ12のブロックAに入庫した図書13,13,……の冊数と一致した場合、その図書コードをコンテナ12のブロックAに収容されている図書13,13,……の図書コードとして登録する。
【0080】
一方、上記ステップS14lでは、照合結果が一致しないブロックから読み取った図書コードは、そのブロックに収容されている全ての図書13,13,……の図書コードとして仮登録している。すなわち、コンテナ12のブロックBから読み取った図書コードの数が、コンテナ12のブロックBに入庫した図書13,13,……の冊数と一致しない場合、その図書コードをコンテナ12のブロックBに収容されている図書13,13,……の図書コードとして仮登録する。また、コンテナ12のブロックAから読み取った図書コードの数が、コンテナ12のブロックAに入庫した図書13,13,……の冊数と一致しない場合、その図書コードをコンテナ12のブロックAに収容されている図書13,13,……の図書コードとして仮登録する。
【0081】
なお、収容された図書13,13,……の図書コードが仮登録されているコンテナ12については、一旦書棚11に入庫し、後で必要なときに書棚11から任意のステーション(2階ステーション23及び1階ステーション25,26等)に取り出し、図書館員が目視により確認作業を行なって、正しい図書コードに登録し直すようにする。
【0082】
また、収容されている図書13,13,……の図書コードが仮登録されたコンテナ12については、無線タグ読取部45から、ステーション搬送機40,41、コンテナ反転部42、ステーション搬送機43、コンテナ受入部26a、ステーション搬送機26cを介してコンテナ排出部26bに戻し、図書館員が目視により確認作業を行なって、正しい図書コードに登録し直すようにすることもできる。
【0083】
この場合、コンテナ12を無線タグ読取部45からステーション搬送機44を介してコンテナ排出部26bに戻すようにすると、次のコンテナ12をコンテナ排出部26bに送り込むことができなくなる。このため、作業の停滞を防止する観点から、無線タグ読取部45に存在するコンテナ12をループ状に搬送してコンテナ排出部26bに戻すようにしている。
【0084】
さらに、収容された図書13,13,……の図書コードが仮登録されているコンテナ12については、無線タグ読取部45に存在しているときに、収容されている全ての図書13,13,……の背表紙13aを、図示しないカメラによって撮影してから書棚11に入庫する。そして、後で必要なときに任意のステーション(2階ステーション23及び1階ステーション25,26等)の表示装置37に、撮影した映像を表示させ、図書館員が表示映像により確認作業を行なって、正しい図書コードに登録し直すようにすることもできる。
【0085】
なお、図書コードが仮登録されたコンテナ12、つまり、照合結果が不一致であったコンテナ12については、一旦書棚11に戻すか再度ステーションに戻すかを、図書館員が任意に選択可能となるようにしてもよいものである。
【0086】
その後、ステップS14mで、昇降機構75eが支持板75aを上昇限位置まで上昇させる。これにより、コンテナ12は、複数のローラ75d,75d,……に搭載され、保持レール75g,75hからは離間されて搬送可能になる。このため、ステップS14nで、コンテナ12がステーション搬送機40に移され、書棚11に向けての搬送が開始され、書棚11に入庫された状態で処理が終了(ステップS14o)される。
【0087】
上記した変形例によれば、コンテナ12内のブロックA,Bにそれぞれ対応させてアンテナ76a1,76a2を設置し、ブロックA,B毎にそれぞれ図書コードの読み取りを行なえるようにしたので、コンテナ12内に収容されている全ての図書13,13,……の図書コードを正確に読み取ることが可能となり、初期入庫に使用して好適するものとなる。
【0088】
なお、この発明は上記した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を種々変形して具体化することができる。また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
【符号の説明】
【0089】
11…書棚、12…コンテナ、12a…仕切り板、12b…受面、12c…バーコードラベル、12d…取っ手、13…図書、13a…背表紙、14…レール、15…スタッカークレーン、16…出庫用ラックステーション、17…搬送コンベア、18…コンテナ搬出口、19…垂直搬送機、20…2階向コンテナ搬入口、21…1階向コンテナ搬入口、22…搬送コンベア、23…2階ステーション、23a…コンテナ受入部、23b…コンテナ排出部、23c…ステーション搬送機、24…搬送コンベア、25,26…1階ステーション、25a,26a…コンテナ受入部、25b,26b…コンテナ排出部、27…搬送コンベア、28…1階向コンテナ搬出口、29…搬送コンベア、30…2階向コンテナ搬出口、31…垂直搬送機、32…コンテナ搬入口、33…搬送コンベア、34…入庫用ラックステーション、35…無線タグ、36…カウンター台、36a…開口部、37…表示装置、39…無線タグリーダ、40,41…ステーション搬送機、42…コンテナ反転部、43,44…ステーション搬送機、45…無線タグ読取部、46…管理コンピュータ、47…バスライン、48…無停電電源装置、49…ファイルアダプタ、50…フロッピー(登録商標)ディスク、51…ハードディスク、52…カートリッジテープ、53…ファイルアダプタ、54…ハードディスク、55…ファイルアダプタ、56…ハードディスク、57…シリアルインターフェースアダプタ、58…統括制御盤、58a…入出力回路、58b…制御回路、58c…入出力回路、58d…通信記憶部、59…コンテナ搬送機構、60…シリアルインターフェースアダプタ、62…表示パネル、63…タグリーダ/ライタ、64…プリンタ、65…バーコードリーダ、66…シリアルインターフェースアダプタ、68…表示パネル、69…タグリーダ/ライタ、70…プリンタ、71…バーコードリーダ、72a〜72d…制御回路、73a〜73d…駆動回路、74a〜74d…検出器、75…コンテナ保持部、75a…支持板、75b,75c…起立片、75d…ローラ、75e…昇降機構、75f…床面、75g,75h…保持レール、76…無線通信部、76a,76a1,76a2…アンテナ、76b…通信本体部、76c…スライダ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが無線タグの付された複数の図書を収容する複数のコンテナと、
前記複数のコンテナを収容する書庫と、
前記書庫と前記コンテナに図書を入出庫するためのステーションとの間で前記コンテナを搬送する搬送手段と、
前記搬送手段の搬送経路上に設けられ、アンテナを前記コンテナの底面と直接対向させて、前記コンテナ内の図書に付された無線タグと通信を行なう通信手段とを具備することを特徴とする図書保管管理装置。
【請求項2】
前記通信手段は、前記コンテナの露出された底面に対して、平板状のアンテナを面対向させることを特徴とする請求項1記載の図書保管管理装置。
【請求項3】
前記通信手段は、
前記コンテナをその底面を露出させるように保持する保持手段と、
前記保持手段に保持されたコンテナの露出された底面に平板状のアンテナを面対向させて、前記コンテナ内の図書に付された無線タグと通信を行なう無線タグ通信手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の図書保管管理装置。
【請求項4】
前記保持手段は、
前記コンテナを搭載して搬送する搬送機構と、
前記搬送機構を昇降させる昇降機構と、
前記昇降機構により前記搬送機構が下降されたとき、前記コンテナの底面の端部を支持して、前記コンテナが下降しないように保持する保持部材とを備えることを特徴とする請求項3記載の図書保管管理装置。
【請求項5】
前記無線タグ通信手段は、前記保持手段に保持されたコンテナの露出された底面に沿って平板状のアンテナを往復移動させ、前記アンテナの往路と復路とでそれぞれ前記コンテナ内の図書に付された無線タグと通信を行なうことを特徴とする請求項3記載の図書保管管理装置。
【請求項6】
前記無線タグ通信手段は、前記アンテナの往復移動中に、前記コンテナ内の図書に付された無線タグと通信を行なって読み取った図書の識別情報を、重複するものを除いて、コンテナ内に収容された全ての図書の識別情報として登録することを特徴とする請求項5記載の図書保管管理装置。
【請求項7】
前記無線タグ通信手段は、前記アンテナの往復移動中に、前記コンテナ内の図書に付された無線タグと通信を行なって読み取った図書の識別情報の数と、前記コンテナの返却時に入力した図書の冊数とを照合し、不一致の場合、前記無線タグから読み取った図書の識別情報を、コンテナ内に収容された全ての図書の識別情報として仮登録することを特徴とする請求項5記載の図書保管管理装置。
【請求項8】
前記仮登録された図書の識別情報を確認する確認手段と修正する修正手段とを備えたことを特徴とする請求項7記載の図書保管管理装置。
【請求項9】
前記無線タグ通信手段は、内部が複数のブロックに分割されている前記コンテナに対して、分割された各ブロックにそれぞれ対応する複数のアンテナを備え、各アンテナによってブロック毎に図書に付された無線タグと通信を行なうことを特徴とする請求項5記載の図書保管管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−1488(P2013−1488A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−133069(P2011−133069)
【出願日】平成23年6月15日(2011.6.15)
【出願人】(000229759)日本ファイリング株式会社 (21)
【Fターム(参考)】