図表作成システム及び変更箇所表示方法
【課題】今回作成した図表のうち、過去に作成した図表から変更した変更箇所の識別表示の視認性を向上させる図表作成システム及び変更箇所表示方法を提供する。
【解決手段】図や表を管理するテンプレートデータベース(12)と、過去に作成された図表を表す図表内容情報が保存される履歴データベース(14)とを有し、新たに作成された前記図表を表す前記図表内容情報と、前記履歴データベース(14)に保存される過去の前記図表内容情報とを比較して変更箇所を検出し、当該変更箇所を表示部(20)表示する変更箇所表示手段(38)を備える図表作成システム(10)は、前記変更箇所表示手段(38)は、新たに作成された前記図表上に、前記変更箇所を自由曲線(50)で囲む自由曲線表示手段を備える。
【解決手段】図や表を管理するテンプレートデータベース(12)と、過去に作成された図表を表す図表内容情報が保存される履歴データベース(14)とを有し、新たに作成された前記図表を表す前記図表内容情報と、前記履歴データベース(14)に保存される過去の前記図表内容情報とを比較して変更箇所を検出し、当該変更箇所を表示部(20)表示する変更箇所表示手段(38)を備える図表作成システム(10)は、前記変更箇所表示手段(38)は、新たに作成された前記図表上に、前記変更箇所を自由曲線(50)で囲む自由曲線表示手段を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、図表において変更があった箇所を視認させる図表作成システム及び変更箇所表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に示すように、オペレータの指定した設計図面のデータと、最新の設計データベースとの整合性を自動的にチェックし、不整合がある場合には、設計変更箇所の線を太くしたり、着色したりして表示することで、ユーザに設計変更箇所を認識させるという技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−121599号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術のように、単に設計変更箇所を太線で表示したり、着色して表示しただけでは、表図面、特にカラー表図面においては視認性が悪く、変更箇所を一目で判断することができない。
【0005】
そこで、本発明は、今回作成した図表のうち、過去に作成した図表から変更した変更箇所の識別表示の視認性を向上させる図表作成システム及び変更箇所表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、図や表を管理するテンプレートデータベース(12)と、過去に作成された図表を表す図表内容情報が保存される履歴データベース(14)とを有し、新たに作成された前記図表を表す前記図表内容情報と、前記履歴データベース(14)に保存される過去の前記図表内容情報とを比較して変更箇所を検出し、当該変更箇所を表示部(20)に表示する変更箇所表示手段(38)を備える図表作成システム(10)において、前記変更箇所表示手段(38)は、新たに作成された前記図表上に、前記変更箇所を自由曲線(50)で囲む自由曲線表示手段を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の図表作成システム(10)において、前記自由曲線表示手段は、B−スプライン曲線によって描画された前記自由曲線(50)を表示することを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の図表作成システム(10)において、前記変更箇所を示す枠(52)に沿って振動する複数の制御点を設定し、設定した該複数の制御点に基づいてB−スプライン曲線を求めることで自由曲線(50)を描画する自由曲線描画手段(36)を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の図表作成システム(10)において、前記自由曲線表示手段は、予め定められた有彩色で前記変更箇所を識別表示することを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するために、請求項5に係る発明は、図や表を管理するテンプレートデータベース(12)と、過去に作成された図表を表す図表内容情報が保存される履歴データベース(14)とを有し、新たに作成された前記図表を表す前記図表内容情報と、前記履歴データベース(14)に保存される過去の前記図表内容情報とを比較して変更箇所を検出し、当該変更箇所を表示する変更箇所表示方法において、前記変更箇所表示方法は、新たに作成された前記図表を表示部(20)に表示させる第1表示工程と、前記第1表示工程で前記表示部(20)に表示させる前記図表上に、前記変更箇所を自由曲線(50)で囲むことで該変更箇所を識別表示する第2表示工程とをさらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1、5に記載の発明によれば、今回作成した図表のうち、過去に作成した図表から変更した変更箇所を直線ではなく、自由曲線で囲むので、手書き風となるため変更箇所の識別表示の視認性が一層向上し、変更箇所がわかり易く、認識し易くなる。特に図表がカラーの表図面の場合には有効である。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、自由曲線は、B−スプライン曲線によって描画されるので、滑らかな自由曲線で変更箇所を囲むことができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、変更箇所を示す枠に沿って振動する複数の制御点に基づいてB−スプライン曲線を求めるので、変更箇所が誇張表示され、変更箇所の識別表示の視認性がさらに向上し、変更箇所がよりわかり易く、認識し易くなる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、自由曲線を、予め定められた有彩色で表示させるので、変更箇所の識別が人目で解るようになり視認性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施の形態にかかる図表作成システムの電気的な構成を示すブロック図である。
【図2】図表作成システムの動作を示すフローチャートである。
【図3】ユーザの入力装置の操作によって選択されたテンプレートの一例を示す図である。
【図4】作成中の図3に示すテンプレートを用いた図表の一例を示す図である。
【図5】図表作成が完了したと判断したときの表示部に表示された図表の一例を示す。
【図6】ステップS6で読み出した過去の図表内容情報で表現される図表の一例を示す図である。
【図7】ステップS11で図表上に表示された自由曲線の一例を示す。
【図8】複数の制御点の設定を説明するための説明図である。
【図9】図9Aは、図表が図形図面の場合に、図2のステップS6で読み出した過去の図表内容情報によって表現される図表の一例示し、図9Bは、図表が図形図面の場合に、図2のステップS12で、今回作成した図表上に表示された自由曲線を示す。
【図10】図10Aは、図表が回路を示す図形図面の場合に、図2のステップS6で読み出した過去の図表内容情報によって表現される図表の一例を示し、図10Bは、図表が回路を示す図形図面の場合に、図2のステップS12で、今回作成した図表上に表示された自由曲線を示す。
【図11】図表が文章を含む図形図面の場合に、図2のステップS6で読み出した過去の図面表示内容によって表現される図表の一例を示し、図11Bは、図表が文章を含む図形図面の場合に、図2のステップS12で、今回作成した図表上に表示された自由曲線を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係る図表作成システム及び変更箇所表示方法について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
【0017】
図1は、本実施の形態にかかる図表作成システム10の電気的な構成を示すブロック図である。図表作成システム10は、テンプレートDB(データベース)12、履歴DB14、入力装置16、制御部18、及び表示部20を備える。
【0018】
テンプレートDB12には、図表を作成するためのテンプレートが複数記憶されている。例えば、表を作成する場合に用いられる表テンプレートや、図を作成する場合に用いられる三角形、四角形、円形等の図形のテンプレートや、電気回路を作成する場合に用いられる回路部品のテンプレート等、複数のテンプレートが記憶されている。なお、本実施の形態で言うところの図表とは、図形図面、表図面のことを意味する。また、図形図面とは、図形が描かれた図面のことをいい、表図面とは表が描かれた図面のことをいう。なお、図形図面、表図面には、文字、記号、数字等が含まれていてもよい。
【0019】
履歴DB14には、過去に作成された図表を表す図表内容情報が保存されている。この図表内容情報とは、図表そのものではないが(図表として表された画像データではないが)、作成した図表の内容を示す情報のことをいい、該図表内容情報に基づいて、制御部18は該図表を表現することができる。
【0020】
入力装置16は、マウス、キーボード等を有し、ユーザは、入力装置16を操作することで、図表を作成するための種々の指示を行う。例えば、ユーザは、入力装置16を用いることで、テンプレートDB12に記憶されている複数のテンプレートの中から使用するテンプレートを選択したり、数字を入力したり、記号、文字等を入力する。
【0021】
制御部18は、図表内容情報作成部30、図表作成部32、比較部34、自由曲線描画部(自由曲線描画手段)36、及び表示制御部(変更箇所表示手段、自由曲線表示手段)38を有する。図表内容情報作成部30は、ユーザの操作によって入力装置16から出力された図表の作成指示に基づいて、図表内容情報を作成する。例えば、選択されたテンプレートの種類及びその数、選択されたテンプレートを表示させる位置及びその大きさ、入力された数字、記号、文字及びそれらを表示させる位置及び大きさ等を示す図表内容情報を作成する。なお、図表内容情報作成部30は、新たに作成した図表内容情報を履歴DB14に保存させる。
【0022】
図表作成部32は、テンプレートDB12に記憶されているテンプレートを用いて、該図表内容情報から図表を作成する。つまり、図表を表す画像データを作成する。比較部34は、履歴DB14に保存されている過去に作成された図表を表す図表内容情報と、今回新たに作成された図表内容情報とを比較して、今回の図表の中に、過去に作成された図表から変更した箇所(以下、変更箇所と呼ぶ)があるかどうかを検出する。
【0023】
自由曲線描画部36は、図表上における比較部34が検出した変更箇所を囲む自由曲線をB−スプライン曲線によって描画した画像データを生成する。詳しくは、変更箇所を示す枠に沿って振動する複数の制御点を設定し、設定した該複数の制御点に基づいて、B−スプライン曲線を求めることで自由曲線を描画した画像データを生成する。
【0024】
表示制御部38は、図表作成部32が作成した今回の図表の画像データの画像と自由曲線を描画した画像データの画像とを表示させることで、今回作成した図表上に比較部34が検出した変更箇所を囲んだ自由曲線を表示させて、該変更箇所を識別表示させる。このとき、表示制御部38は、自由曲線を有彩色又は無彩色で表示させてもよが、有彩色の方が識別表示の視認性が向上するので好ましい。
【0025】
次に、図表作成システム10の動作を図2のフローチャートにしたがって説明する。まず、図表内容情報作成部30は、ユーザの操作によって入力装置16から出力された図表作成指示に基づいて、図表内容情報を作成する(ステップS1)。
【0026】
次いで、図表作成部32は、テンプレートを用いて該作成された図表内容情報から図表、つまり、図表を表す画像データを生成し(ステップS2)、表示制御部38は、該生成された画像データの画像を表示部20に表示することで、図表を表示させる(ステップS3)。
【0027】
次いで、制御部18は、図表作成が完了したか否かを判断する(ステップS4)。この判断は、入力装置16から図表作成が終了した旨の指示が送られてきた場合は、又は、作成した図表内容情報の保存の指示が送られてきた場合は、図表作成が完了したと判断する。ステップS4で、図表作成が完了していないと判断すると、ステップS1に戻り、上記した動作を繰り返す。
【0028】
図3は、ユーザの入力装置16の操作によって選択されたテンプレートの一例を示し、図4は、図3に示すテンプレートを用いて図表を作成している最中の図表の一例を示す。ユーザによって選択されたテンプレートは、縦の項目A、B、C、D、E、Fと、横の項目1、2、3、4、5、6とで表され、ユーザは、入力装置16を操作することによって、該テンプレートに数字、記号、文字等を入力することができる。
【0029】
ステップS1〜S3の動作によって、ユーザによる図表の作成指示がなされる度に、該作成指示が反映された図表が表示される。つまり、図表内容情報作成部30は、ユーザが入力装置16を操作することで図表の作成指示を行う度に、ユーザによって選択されたテンプレートを示す情報、入力された数字、記号、文字及びそれらの数字、記号、文字がどの項目に対応するものなのかを示す情報等を図表内容情報として作成し(図表内容情報を更新し)、図表作成部32は、テンプレートDB12に記憶されているテンプレートとを用いて、該図表内容情報から図表(図表を示す画像データ)を生成し、表示制御部38が図表を表示させる。
【0030】
ステップS4で、図表内容情報作成部30は、図表作成が完了したと判断すると現在の図表内容情報を履歴DB14に保存する(ステップS5)。図5は、図表作成が完了したと判断したときの表示部20に表示された図表の一例を示す。したがって、ステップS5では、図5に示す図表を表す図表内容情報が履歴DB14に保存される。このように、図表の作成が完了する毎に、図表内容情報が履歴DB14に保存されていく。
【0031】
次いで、比較部34は、過去に作成した図表の図表内容情報を履歴DB14から読み出し(ステップS6)、該読み出した過去の図表の図表内容情報と、今回作成した図表内容情報(ステップS5で保存した図表内容情報)とを比較して、今回の図表が前回の図表から変更した変更箇所を検出する(ステップS7)。ステップS6では、前回作成した図表の図表内容情報を履歴DB14から自動的に読み出してよいし、ユーザによって選択された図表内容情報を履歴DB14から読み出してもよい。なお、前回作成した図表の図表内容情報を自動的に読み出す場合は、今回作成した図表と同種の図表の図表内容情報を読み出す。例えば、今回、図3に示すテンプレートを用いて図表を作成した場合は、該テンプレートを用いて前回作成した図表の図表内容情報を履歴DB14から自動的に読み出す。
【0032】
次いで、比較部34は、変更箇所があるか否かを判断する(ステップS8)。ステップS8で、変更箇所があると判断すると、自由曲線描画部36は、比較部34が検出した変更箇所の図表上の位置及び大きさを検出する(ステップS9)。
【0033】
図6は、ステップS6で読み出した過去の図表内容情報で表現される図表の一例を示す図である。図5と図6とを比較すると、項目Dと項目2〜6で特定される欄と、項目Fと項目2とで特定される欄と、項目Fと項目5とで特定される欄の文字が異なっていることが分かる。
【0034】
次いで、自由曲線描画部36は、ステップS9で検出した変更箇所の位置及び大きさに基づいて定められた変更箇所を示す枠に沿って複数の制御点を設定する(ステップS10)。ステップS10の制御点の設定については後で詳しく説明する。
【0035】
次いで、自由曲線描画部36は、設定した複数の制御点に基づいてB−スプライン曲線によって自由曲線を描画した画像データを生成する(ステップS11)。この自由曲線は、図表上における変更箇所を囲むように有彩色で描画される。
【0036】
次いで、表示制御部38は、ステップS11で生成された自由曲線を描画した画像データを表示部20に表示させることで、自由曲線を現在表示している図表上に表示させる(ステップS12)。これにより、変更箇所がB−スプライン曲線で表された自由曲線で囲まれ、変更箇所を識別表示させることができる。
【0037】
図7は、ステップS12で図表上に表示された自由曲線の一例を示す。図7に示すように、今回の図表が前回の図表から変更した変更箇所(項目Dと項目2〜6で特定される欄と、項目Fと項目2とで特定される欄と、項目Fと項目5とで特定される欄)が自由曲線50で囲まれる。
【0038】
このように、変更箇所を自由曲線50で囲むので、変更箇所の識別表示の視認性が向上し、両図表の相違点がよりわかり易く認識し易くなる。特に図表がカラーの表図面の場合には有効である。逆に、変更箇所を自由曲線50ではなく直線で囲む場合は、図7に示すように図表が表図面の場合、表は直線で表されているため、変更箇所を囲んだ直線が識別表示のための線なのか、表を構成する線なのかが一目見ただけではわからず、識別表示の視認性が低下してしまう。また、このような場合に、変更箇所を例えば赤色の直線で囲んだとしても、表を構成する線等がカラーで表示されている場合は、識別表示の視認性がさらに低下してしまう。
【0039】
次に、複数の制御点の設定について図8を用いて説明する。図8に示す枠(変更箇所を示す枠)52は図2のステップS9で検出した変更箇所の図表上の位置及び大きさによって定まる。変更箇所を示す枠52は、辺a、b、c、dによって構成され、変更箇所を示す枠52に沿って振動するように複数の制御点Pa1〜Pa10、Pb1〜Pb10、Pc1〜Pc10、Pd1〜Pd10が設定される。複数の制御点Pa1〜Pa10は、枠52の辺aに沿って振動するように設定され、複数の制御点Pb1〜Pb10は、枠52の辺bに沿って振動するように設定され、複数の制御点Pc1〜Pc10は、枠52の辺cに沿って振動するように設定され、複数の制御点Pd1〜Pd10は、枠52の辺dに沿って振動するように設定される。
【0040】
辺aに沿って振動する制御点Pa1〜制御点Pa10について説明すると、まず、辺aを3等分に分割し、辺aの始点を制御点Pa1として、制御点Pa1に近い分割点を制御点Pa2として、次に制御点Pa1に近い分割点を制御点Pa3として、辺aの終点を制御点Pa4として設定する。したがって、制御点Pa1と制御点Pa2との間隔、制御点Pa2と制御点Pa3との間隔、制御点Pa3と制御点Pa4との間隔は、いずれも距離L1となる。
【0041】
そして、制御点Pa1から制御点Pa2方向に向かって距離L2だけ進み、辺aから垂直に枠52の外側方向に距離L3だけ移動した点を制御点Pa5として設定し、制御点Pa5から辺aと平行に制御点Pa2方向に向かって距離L2だけ進んだ点を制御点Pa6として設定する。また、制御点Pa2から制御点Pa3方向に向かって距離L2だけ進み、辺aから垂直に枠52の内側方向に距離L3だけ移動した点を制御点Pa7として設定し、制御点Pa7から辺aと平行に制御点Pa3方向に向かって距離L2だけ進んだ点を制御点Pa8として設定する。また、制御点Pa3から制御点Pa4に向かって距離L2だけ進み、辺aから垂直に枠52の外側方向に距離L3だけ移動した点を制御点Pa9として設定し、制御点Pa9から辺aと平行に制御点Pa4方向に向かって距離L2だけ移動した点を制御点Pa10として設定する。距離L2は、距離L1の1/3の距離に等しい。したがって、制御点Pa1〜Pa10は、等間隔(距離L2)で配置されている。
【0042】
次に、辺bに沿って振動する制御点Pb1〜制御点Pb10について説明すると、辺bを3等分にし、辺bの始点を制御点Pb1として、制御点Pb1に近い分割点を制御点Pb2として、次に制御点Pb1に近い分割点を制御点Pb3として、辺bの終点を制御点Pb4として設定する。したがって、制御点Pb1と制御点Pb2との間隔、制御点Pb2と制御点Pb3との間隔、制御点Pb3と制御点Pb4との間隔は、いずれも距離L4となる。なお、制御点Pa4と制御点Pb1とは同一の点である。
【0043】
そして、制御点Pb1から制御点Pb2方向に向かって距離L5だけ進み、辺bから垂直に枠52の外側方向に距離L6だけ移動した点を制御点Pb5として設定し、制御点Pb5から辺bと平行に制御点Pb2方向に向かって距離L5だけ進んだ点を制御点Pb6として設定する。また、制御点Pb2から制御点Pb3方向に向かって距離L5だけ進み、辺bから垂直に枠52の内側方向に距離L6だけ移動した点を制御点Pb7として設定し、制御点Pb7から辺bと平行に制御点Pb3方向に向かって距離L5だけ進んだ点を制御点Pb8として設定する。また、制御点Pb3から制御点Pb4に向かって距離L5だけ進み、辺bから垂直に枠52の外側方向に距離L6だけ移動した点を制御点Pb9として設定し、制御点Pb9から辺bと平行に制御点Pb4に向かって距離L5だけ移動した点を制御点Pb10として設定する。距離L5は、距離L4の1/3の距離に等しい。したがって、制御点Pb1〜Pb10は、等間隔(距離L5)で配置されている。
【0044】
辺cに沿って振動する制御点Pc1〜Pc10も、制御点Pa1〜Pa10と同様であり、辺cを3等分に分割し、辺cの始点を制御点Pc1として、制御点Pc1に近い分割点を制御点Pc2として、次に制御点Pc1に近い分割点を制御点Pc3として、辺cの終点を制御点Pa4として設定する。したがって、制御点Pc1と制御点Pc2との間隔、制御点Pc2と制御点Pc3との間隔、制御点Pc3と制御点Pc4との間隔は、いずれも距離L1となる。なお、制御点Pb4と制御点Pc1とは同一の点である。
【0045】
そして、制御点Pc1と制御点Pc3とから制御点Pc4に向かって、それぞれ距離L2だけ進み、辺cから垂直に枠52の外側方向に距離L3だけ移動した点を制御点Pc5、Pc9として設定する。また、制御点Pc2から制御点Pc4に向かって距離L2だけ進み、辺cから垂直に枠52の内側方向に距離L3だけ移動した点を制御点Pc7として設定する。そして、制御点Pc5、Pc7、Pc9から辺cと平行に制御点Pc4に向かって距離L2だけ進んだ点をそれぞれ制御点Pc6、Pc8、Pc10として設定する。
【0046】
辺dに沿って振動する制御点Pd1〜Pd10も、制御点Pb1〜Pb10と同様であり、辺dを3等分に分割し、辺dの始点を制御点Pd1として、制御点Pdに近い分割点を制御点Pd2として、次に制御点Pd1に近い分割点を制御点Pd3として、辺dの終点を制御点Pd4として設定する。したがって、制御点Pd1と制御点Pd2との間隔、制御点Pd2と制御点Pd3との間隔、制御点Pd3と制御点Pd4との間隔は、いずれも距離L4となる。なお、制御点Pc4と制御点Pd1、及び、制御点Pd4と制御点Pa1は同一の点である。
【0047】
そして、制御点Pd1と制御点Pd3とから制御点Pd4に向かって、それぞれ距離L5だけ進み、辺dから垂直に枠52の外側方向に距離L6だけ移動した点を制御点Pd5、Pd9として設定する。また、制御点Pd2から制御点Pd4に向かって距離L5だけ進み、辺dから垂直に枠52の内側方向に距離L6だけ移動した点を制御点Pd7として設定する。そして、制御点Pd5、Pd7、Pd9から辺dと平行に制御点Pd4に向かって距離L5だけ進んだ点をそれぞれ制御点Pd6、Pd8、Pd10として設定する。
【0048】
この設定した複数の制御点Pa1〜Pa10、Pb1〜Pb10、Pc1〜Pc10、Pd1〜Pd10に基づいてB−スプライン曲線を求めることで、変更箇所を示す枠52に沿って振動する自由曲線50を描画することができ、変更箇所を囲むことができる。このように、B−スプライン曲線によって自由曲線を描画するので、滑らかな自由曲線で変更箇所を囲むことができる。また、変更箇所を示す枠52に沿って振動する複数の制御点Pa1〜Pa10、Pb1〜Pb10、Pc1〜Pc10、Pd1〜Pd10に基づいてB−スプライン曲線を求めるので、変更箇所が誇張表示され、変更箇所の識別表示の視認性がさらに向上し、変更箇所がよりわかり易く、認識し易くなる。
【0049】
[変形例]上記実施の形態は、以下のように変形してもよい。
【0050】
(変形例1)上記実施の形態では、図表として、表図面を例にして説明したが、図形図面であってもよい。図9Aは、図表が図形図面の場合に、図2のステップS6で読み出した過去の図表内容情報によって表現される図表の一例を示し、図9Bは、図表が図形図面の場合に、図2のステップS12で、今回作成した図表上に表示された自由曲線50を示す。図表が図9A、図9Bの場合は、テンプレートDB12から選択された三角形60のテンプレート、四角形62のテンプレート、楕円形64のテンプレート及びその数を示す情報、テンプレートが表示される位置を示す情報、及び、テンプレートの図形の縦の長さや横の長さが修正された場合は該修正内容を示す情報等が図表内容情報となる。図9A、図9Bを比較すると、図9Bの図表に表される楕円形64の方が長軸の長さが短いことがわかり、変更箇所である楕円形64が自由曲線50で囲まれていることが分かる。
【0051】
また、図10Aは、図表が回路を示す図形図面の場合に、図2のステップS6で読み出した過去の図表内容情報によって表現される図表の一例を示し、図10Bは、図表が回路を示す図形図面の場合に、図2のステップS12で、今回作成した図表上に表示された自由曲線50を示す。図表が図10Aの場合は、テンプレートDB12から選択された回路部品70、72、接続線74のテンプレート及びその数を示す情報、該テンプレートが表示される位置及び大きさを示す情報等が図表内容情報となり、図表が図10Bの場合は、テンプレートDB12から選択された回路部品70、72、接続線74、分岐点76のテンプレート及びその数を示す情報、該テンプレートが表示される位置及びその大きさを示す情報等が図表内容情報となる。
【0052】
図10Aと図10Bとを比較すると、図10Bの図表は、回路部品72、接続線74、分岐点76が1つずつ追加されていることがわかり、変更箇所である追加された回路部品72、接続線74、分岐点76が自由曲線50で囲まれていることが分かる。
【0053】
図11Aは、図表が文章を含む図形図面の場合に、図2のステップS6で読み出した過去の図表内容情報によって表現される図表の一例を示し、図11Bは、図表が文章を含む図形図面の場合に、図2のステップS12で、今回作成した図表上に表示された自由曲線50を示す。図11A、図11Bの場合は、テンプレートDB12から選択された楕円形64のテンプレート及びその数を示す情報、該テンプレートが表示される位置を示す情報、テンプレートの図形の縦の長さや横の長さが修正された場合は該修正内容を示す情報、及び、文章の内容及びその表示位置、大きさを示す情報等が図表内容情報となる。
【0054】
図11Aと図11Bとを比較すると、「1.塗装色の色は・・・」という内容の文章が変更されているとともに、「4.指示なき形状は・・・」という内容の文章が追加されていることがわかり、変更箇所である変更された「1.塗装色の色は・・・」という文章と、追加された「4.指示なき形状は・・・」という文章とが自由曲線50で囲まれていることが分かる。
【0055】
(変形例2)上記実施の形態及び上記変形例1では、図表の作成が完了した後、今回作成した図表の図表内容情報と、過去に作成した図表の図表内容情報とを比較して変更箇所を検出し、該検出した変更箇所を囲むように自由曲線50を表示させたが、図表の作成中に、現在の作成中の図表の図表内容情報と過去に作成した図表内容情報とを比較して変更箇所を検出し、図表の作成中に、該検出した変更箇所を囲むように自由曲線50を表示させてもよい。これにより、図表の作成中にどこが変更箇所であるのかをユーザは視認しながら図表を作成することができる。特に、履歴DB14に保存された過去の図表内容情報を用いて(修正して)図表を新たに作成する場合に有効である。この場合、履歴DB14から読み出した過去の図表内容情報と、該読み出した過去の図表内容情報を元に作成した図表の図表内容情報とを比較することで変更箇所を検出する。
【0056】
(変形例3)上記実施の形態及び上記変形例1、2では、現在作成した図表の図表内容情報と履歴DB14に保存されている過去の図表内容情報とを比較することで、変更箇所を検出するようにしたが、履歴DB14から2つの図表内容情報を読み出し、該読み出した2つの図表内容情報で表現される図表をそれぞれ表示させるとともに、読み出した図表内容情報同士と比較して変更箇所を検出し、該検出した変更箇所を自由曲線50で囲むように、図表上に表示させるようにしてもよい。
【0057】
以上、本発明について好適な実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態の記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。また、特許請求の範囲に記載された括弧書きの符号は、本発明の理解の容易化のために添付図面中の符号に倣って付したものであり、本発明がその符号をつけた要素に限定されて解釈されるものではない。
【符号の説明】
【0058】
10…図表作成システム 12…テンプレートDB
14…履歴DB 16…入力装置
18…制御部 20…表示部
30…図表内容情報作成部 32…図表作成部
34…比較部 36…自由曲線描画部
38…表示制御部 50…自由曲線
52…枠
【技術分野】
【0001】
本発明は、図表において変更があった箇所を視認させる図表作成システム及び変更箇所表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に示すように、オペレータの指定した設計図面のデータと、最新の設計データベースとの整合性を自動的にチェックし、不整合がある場合には、設計変更箇所の線を太くしたり、着色したりして表示することで、ユーザに設計変更箇所を認識させるという技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−121599号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術のように、単に設計変更箇所を太線で表示したり、着色して表示しただけでは、表図面、特にカラー表図面においては視認性が悪く、変更箇所を一目で判断することができない。
【0005】
そこで、本発明は、今回作成した図表のうち、過去に作成した図表から変更した変更箇所の識別表示の視認性を向上させる図表作成システム及び変更箇所表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、図や表を管理するテンプレートデータベース(12)と、過去に作成された図表を表す図表内容情報が保存される履歴データベース(14)とを有し、新たに作成された前記図表を表す前記図表内容情報と、前記履歴データベース(14)に保存される過去の前記図表内容情報とを比較して変更箇所を検出し、当該変更箇所を表示部(20)に表示する変更箇所表示手段(38)を備える図表作成システム(10)において、前記変更箇所表示手段(38)は、新たに作成された前記図表上に、前記変更箇所を自由曲線(50)で囲む自由曲線表示手段を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の図表作成システム(10)において、前記自由曲線表示手段は、B−スプライン曲線によって描画された前記自由曲線(50)を表示することを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の図表作成システム(10)において、前記変更箇所を示す枠(52)に沿って振動する複数の制御点を設定し、設定した該複数の制御点に基づいてB−スプライン曲線を求めることで自由曲線(50)を描画する自由曲線描画手段(36)を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の図表作成システム(10)において、前記自由曲線表示手段は、予め定められた有彩色で前記変更箇所を識別表示することを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するために、請求項5に係る発明は、図や表を管理するテンプレートデータベース(12)と、過去に作成された図表を表す図表内容情報が保存される履歴データベース(14)とを有し、新たに作成された前記図表を表す前記図表内容情報と、前記履歴データベース(14)に保存される過去の前記図表内容情報とを比較して変更箇所を検出し、当該変更箇所を表示する変更箇所表示方法において、前記変更箇所表示方法は、新たに作成された前記図表を表示部(20)に表示させる第1表示工程と、前記第1表示工程で前記表示部(20)に表示させる前記図表上に、前記変更箇所を自由曲線(50)で囲むことで該変更箇所を識別表示する第2表示工程とをさらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1、5に記載の発明によれば、今回作成した図表のうち、過去に作成した図表から変更した変更箇所を直線ではなく、自由曲線で囲むので、手書き風となるため変更箇所の識別表示の視認性が一層向上し、変更箇所がわかり易く、認識し易くなる。特に図表がカラーの表図面の場合には有効である。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、自由曲線は、B−スプライン曲線によって描画されるので、滑らかな自由曲線で変更箇所を囲むことができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、変更箇所を示す枠に沿って振動する複数の制御点に基づいてB−スプライン曲線を求めるので、変更箇所が誇張表示され、変更箇所の識別表示の視認性がさらに向上し、変更箇所がよりわかり易く、認識し易くなる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、自由曲線を、予め定められた有彩色で表示させるので、変更箇所の識別が人目で解るようになり視認性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施の形態にかかる図表作成システムの電気的な構成を示すブロック図である。
【図2】図表作成システムの動作を示すフローチャートである。
【図3】ユーザの入力装置の操作によって選択されたテンプレートの一例を示す図である。
【図4】作成中の図3に示すテンプレートを用いた図表の一例を示す図である。
【図5】図表作成が完了したと判断したときの表示部に表示された図表の一例を示す。
【図6】ステップS6で読み出した過去の図表内容情報で表現される図表の一例を示す図である。
【図7】ステップS11で図表上に表示された自由曲線の一例を示す。
【図8】複数の制御点の設定を説明するための説明図である。
【図9】図9Aは、図表が図形図面の場合に、図2のステップS6で読み出した過去の図表内容情報によって表現される図表の一例示し、図9Bは、図表が図形図面の場合に、図2のステップS12で、今回作成した図表上に表示された自由曲線を示す。
【図10】図10Aは、図表が回路を示す図形図面の場合に、図2のステップS6で読み出した過去の図表内容情報によって表現される図表の一例を示し、図10Bは、図表が回路を示す図形図面の場合に、図2のステップS12で、今回作成した図表上に表示された自由曲線を示す。
【図11】図表が文章を含む図形図面の場合に、図2のステップS6で読み出した過去の図面表示内容によって表現される図表の一例を示し、図11Bは、図表が文章を含む図形図面の場合に、図2のステップS12で、今回作成した図表上に表示された自由曲線を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係る図表作成システム及び変更箇所表示方法について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
【0017】
図1は、本実施の形態にかかる図表作成システム10の電気的な構成を示すブロック図である。図表作成システム10は、テンプレートDB(データベース)12、履歴DB14、入力装置16、制御部18、及び表示部20を備える。
【0018】
テンプレートDB12には、図表を作成するためのテンプレートが複数記憶されている。例えば、表を作成する場合に用いられる表テンプレートや、図を作成する場合に用いられる三角形、四角形、円形等の図形のテンプレートや、電気回路を作成する場合に用いられる回路部品のテンプレート等、複数のテンプレートが記憶されている。なお、本実施の形態で言うところの図表とは、図形図面、表図面のことを意味する。また、図形図面とは、図形が描かれた図面のことをいい、表図面とは表が描かれた図面のことをいう。なお、図形図面、表図面には、文字、記号、数字等が含まれていてもよい。
【0019】
履歴DB14には、過去に作成された図表を表す図表内容情報が保存されている。この図表内容情報とは、図表そのものではないが(図表として表された画像データではないが)、作成した図表の内容を示す情報のことをいい、該図表内容情報に基づいて、制御部18は該図表を表現することができる。
【0020】
入力装置16は、マウス、キーボード等を有し、ユーザは、入力装置16を操作することで、図表を作成するための種々の指示を行う。例えば、ユーザは、入力装置16を用いることで、テンプレートDB12に記憶されている複数のテンプレートの中から使用するテンプレートを選択したり、数字を入力したり、記号、文字等を入力する。
【0021】
制御部18は、図表内容情報作成部30、図表作成部32、比較部34、自由曲線描画部(自由曲線描画手段)36、及び表示制御部(変更箇所表示手段、自由曲線表示手段)38を有する。図表内容情報作成部30は、ユーザの操作によって入力装置16から出力された図表の作成指示に基づいて、図表内容情報を作成する。例えば、選択されたテンプレートの種類及びその数、選択されたテンプレートを表示させる位置及びその大きさ、入力された数字、記号、文字及びそれらを表示させる位置及び大きさ等を示す図表内容情報を作成する。なお、図表内容情報作成部30は、新たに作成した図表内容情報を履歴DB14に保存させる。
【0022】
図表作成部32は、テンプレートDB12に記憶されているテンプレートを用いて、該図表内容情報から図表を作成する。つまり、図表を表す画像データを作成する。比較部34は、履歴DB14に保存されている過去に作成された図表を表す図表内容情報と、今回新たに作成された図表内容情報とを比較して、今回の図表の中に、過去に作成された図表から変更した箇所(以下、変更箇所と呼ぶ)があるかどうかを検出する。
【0023】
自由曲線描画部36は、図表上における比較部34が検出した変更箇所を囲む自由曲線をB−スプライン曲線によって描画した画像データを生成する。詳しくは、変更箇所を示す枠に沿って振動する複数の制御点を設定し、設定した該複数の制御点に基づいて、B−スプライン曲線を求めることで自由曲線を描画した画像データを生成する。
【0024】
表示制御部38は、図表作成部32が作成した今回の図表の画像データの画像と自由曲線を描画した画像データの画像とを表示させることで、今回作成した図表上に比較部34が検出した変更箇所を囲んだ自由曲線を表示させて、該変更箇所を識別表示させる。このとき、表示制御部38は、自由曲線を有彩色又は無彩色で表示させてもよが、有彩色の方が識別表示の視認性が向上するので好ましい。
【0025】
次に、図表作成システム10の動作を図2のフローチャートにしたがって説明する。まず、図表内容情報作成部30は、ユーザの操作によって入力装置16から出力された図表作成指示に基づいて、図表内容情報を作成する(ステップS1)。
【0026】
次いで、図表作成部32は、テンプレートを用いて該作成された図表内容情報から図表、つまり、図表を表す画像データを生成し(ステップS2)、表示制御部38は、該生成された画像データの画像を表示部20に表示することで、図表を表示させる(ステップS3)。
【0027】
次いで、制御部18は、図表作成が完了したか否かを判断する(ステップS4)。この判断は、入力装置16から図表作成が終了した旨の指示が送られてきた場合は、又は、作成した図表内容情報の保存の指示が送られてきた場合は、図表作成が完了したと判断する。ステップS4で、図表作成が完了していないと判断すると、ステップS1に戻り、上記した動作を繰り返す。
【0028】
図3は、ユーザの入力装置16の操作によって選択されたテンプレートの一例を示し、図4は、図3に示すテンプレートを用いて図表を作成している最中の図表の一例を示す。ユーザによって選択されたテンプレートは、縦の項目A、B、C、D、E、Fと、横の項目1、2、3、4、5、6とで表され、ユーザは、入力装置16を操作することによって、該テンプレートに数字、記号、文字等を入力することができる。
【0029】
ステップS1〜S3の動作によって、ユーザによる図表の作成指示がなされる度に、該作成指示が反映された図表が表示される。つまり、図表内容情報作成部30は、ユーザが入力装置16を操作することで図表の作成指示を行う度に、ユーザによって選択されたテンプレートを示す情報、入力された数字、記号、文字及びそれらの数字、記号、文字がどの項目に対応するものなのかを示す情報等を図表内容情報として作成し(図表内容情報を更新し)、図表作成部32は、テンプレートDB12に記憶されているテンプレートとを用いて、該図表内容情報から図表(図表を示す画像データ)を生成し、表示制御部38が図表を表示させる。
【0030】
ステップS4で、図表内容情報作成部30は、図表作成が完了したと判断すると現在の図表内容情報を履歴DB14に保存する(ステップS5)。図5は、図表作成が完了したと判断したときの表示部20に表示された図表の一例を示す。したがって、ステップS5では、図5に示す図表を表す図表内容情報が履歴DB14に保存される。このように、図表の作成が完了する毎に、図表内容情報が履歴DB14に保存されていく。
【0031】
次いで、比較部34は、過去に作成した図表の図表内容情報を履歴DB14から読み出し(ステップS6)、該読み出した過去の図表の図表内容情報と、今回作成した図表内容情報(ステップS5で保存した図表内容情報)とを比較して、今回の図表が前回の図表から変更した変更箇所を検出する(ステップS7)。ステップS6では、前回作成した図表の図表内容情報を履歴DB14から自動的に読み出してよいし、ユーザによって選択された図表内容情報を履歴DB14から読み出してもよい。なお、前回作成した図表の図表内容情報を自動的に読み出す場合は、今回作成した図表と同種の図表の図表内容情報を読み出す。例えば、今回、図3に示すテンプレートを用いて図表を作成した場合は、該テンプレートを用いて前回作成した図表の図表内容情報を履歴DB14から自動的に読み出す。
【0032】
次いで、比較部34は、変更箇所があるか否かを判断する(ステップS8)。ステップS8で、変更箇所があると判断すると、自由曲線描画部36は、比較部34が検出した変更箇所の図表上の位置及び大きさを検出する(ステップS9)。
【0033】
図6は、ステップS6で読み出した過去の図表内容情報で表現される図表の一例を示す図である。図5と図6とを比較すると、項目Dと項目2〜6で特定される欄と、項目Fと項目2とで特定される欄と、項目Fと項目5とで特定される欄の文字が異なっていることが分かる。
【0034】
次いで、自由曲線描画部36は、ステップS9で検出した変更箇所の位置及び大きさに基づいて定められた変更箇所を示す枠に沿って複数の制御点を設定する(ステップS10)。ステップS10の制御点の設定については後で詳しく説明する。
【0035】
次いで、自由曲線描画部36は、設定した複数の制御点に基づいてB−スプライン曲線によって自由曲線を描画した画像データを生成する(ステップS11)。この自由曲線は、図表上における変更箇所を囲むように有彩色で描画される。
【0036】
次いで、表示制御部38は、ステップS11で生成された自由曲線を描画した画像データを表示部20に表示させることで、自由曲線を現在表示している図表上に表示させる(ステップS12)。これにより、変更箇所がB−スプライン曲線で表された自由曲線で囲まれ、変更箇所を識別表示させることができる。
【0037】
図7は、ステップS12で図表上に表示された自由曲線の一例を示す。図7に示すように、今回の図表が前回の図表から変更した変更箇所(項目Dと項目2〜6で特定される欄と、項目Fと項目2とで特定される欄と、項目Fと項目5とで特定される欄)が自由曲線50で囲まれる。
【0038】
このように、変更箇所を自由曲線50で囲むので、変更箇所の識別表示の視認性が向上し、両図表の相違点がよりわかり易く認識し易くなる。特に図表がカラーの表図面の場合には有効である。逆に、変更箇所を自由曲線50ではなく直線で囲む場合は、図7に示すように図表が表図面の場合、表は直線で表されているため、変更箇所を囲んだ直線が識別表示のための線なのか、表を構成する線なのかが一目見ただけではわからず、識別表示の視認性が低下してしまう。また、このような場合に、変更箇所を例えば赤色の直線で囲んだとしても、表を構成する線等がカラーで表示されている場合は、識別表示の視認性がさらに低下してしまう。
【0039】
次に、複数の制御点の設定について図8を用いて説明する。図8に示す枠(変更箇所を示す枠)52は図2のステップS9で検出した変更箇所の図表上の位置及び大きさによって定まる。変更箇所を示す枠52は、辺a、b、c、dによって構成され、変更箇所を示す枠52に沿って振動するように複数の制御点Pa1〜Pa10、Pb1〜Pb10、Pc1〜Pc10、Pd1〜Pd10が設定される。複数の制御点Pa1〜Pa10は、枠52の辺aに沿って振動するように設定され、複数の制御点Pb1〜Pb10は、枠52の辺bに沿って振動するように設定され、複数の制御点Pc1〜Pc10は、枠52の辺cに沿って振動するように設定され、複数の制御点Pd1〜Pd10は、枠52の辺dに沿って振動するように設定される。
【0040】
辺aに沿って振動する制御点Pa1〜制御点Pa10について説明すると、まず、辺aを3等分に分割し、辺aの始点を制御点Pa1として、制御点Pa1に近い分割点を制御点Pa2として、次に制御点Pa1に近い分割点を制御点Pa3として、辺aの終点を制御点Pa4として設定する。したがって、制御点Pa1と制御点Pa2との間隔、制御点Pa2と制御点Pa3との間隔、制御点Pa3と制御点Pa4との間隔は、いずれも距離L1となる。
【0041】
そして、制御点Pa1から制御点Pa2方向に向かって距離L2だけ進み、辺aから垂直に枠52の外側方向に距離L3だけ移動した点を制御点Pa5として設定し、制御点Pa5から辺aと平行に制御点Pa2方向に向かって距離L2だけ進んだ点を制御点Pa6として設定する。また、制御点Pa2から制御点Pa3方向に向かって距離L2だけ進み、辺aから垂直に枠52の内側方向に距離L3だけ移動した点を制御点Pa7として設定し、制御点Pa7から辺aと平行に制御点Pa3方向に向かって距離L2だけ進んだ点を制御点Pa8として設定する。また、制御点Pa3から制御点Pa4に向かって距離L2だけ進み、辺aから垂直に枠52の外側方向に距離L3だけ移動した点を制御点Pa9として設定し、制御点Pa9から辺aと平行に制御点Pa4方向に向かって距離L2だけ移動した点を制御点Pa10として設定する。距離L2は、距離L1の1/3の距離に等しい。したがって、制御点Pa1〜Pa10は、等間隔(距離L2)で配置されている。
【0042】
次に、辺bに沿って振動する制御点Pb1〜制御点Pb10について説明すると、辺bを3等分にし、辺bの始点を制御点Pb1として、制御点Pb1に近い分割点を制御点Pb2として、次に制御点Pb1に近い分割点を制御点Pb3として、辺bの終点を制御点Pb4として設定する。したがって、制御点Pb1と制御点Pb2との間隔、制御点Pb2と制御点Pb3との間隔、制御点Pb3と制御点Pb4との間隔は、いずれも距離L4となる。なお、制御点Pa4と制御点Pb1とは同一の点である。
【0043】
そして、制御点Pb1から制御点Pb2方向に向かって距離L5だけ進み、辺bから垂直に枠52の外側方向に距離L6だけ移動した点を制御点Pb5として設定し、制御点Pb5から辺bと平行に制御点Pb2方向に向かって距離L5だけ進んだ点を制御点Pb6として設定する。また、制御点Pb2から制御点Pb3方向に向かって距離L5だけ進み、辺bから垂直に枠52の内側方向に距離L6だけ移動した点を制御点Pb7として設定し、制御点Pb7から辺bと平行に制御点Pb3方向に向かって距離L5だけ進んだ点を制御点Pb8として設定する。また、制御点Pb3から制御点Pb4に向かって距離L5だけ進み、辺bから垂直に枠52の外側方向に距離L6だけ移動した点を制御点Pb9として設定し、制御点Pb9から辺bと平行に制御点Pb4に向かって距離L5だけ移動した点を制御点Pb10として設定する。距離L5は、距離L4の1/3の距離に等しい。したがって、制御点Pb1〜Pb10は、等間隔(距離L5)で配置されている。
【0044】
辺cに沿って振動する制御点Pc1〜Pc10も、制御点Pa1〜Pa10と同様であり、辺cを3等分に分割し、辺cの始点を制御点Pc1として、制御点Pc1に近い分割点を制御点Pc2として、次に制御点Pc1に近い分割点を制御点Pc3として、辺cの終点を制御点Pa4として設定する。したがって、制御点Pc1と制御点Pc2との間隔、制御点Pc2と制御点Pc3との間隔、制御点Pc3と制御点Pc4との間隔は、いずれも距離L1となる。なお、制御点Pb4と制御点Pc1とは同一の点である。
【0045】
そして、制御点Pc1と制御点Pc3とから制御点Pc4に向かって、それぞれ距離L2だけ進み、辺cから垂直に枠52の外側方向に距離L3だけ移動した点を制御点Pc5、Pc9として設定する。また、制御点Pc2から制御点Pc4に向かって距離L2だけ進み、辺cから垂直に枠52の内側方向に距離L3だけ移動した点を制御点Pc7として設定する。そして、制御点Pc5、Pc7、Pc9から辺cと平行に制御点Pc4に向かって距離L2だけ進んだ点をそれぞれ制御点Pc6、Pc8、Pc10として設定する。
【0046】
辺dに沿って振動する制御点Pd1〜Pd10も、制御点Pb1〜Pb10と同様であり、辺dを3等分に分割し、辺dの始点を制御点Pd1として、制御点Pdに近い分割点を制御点Pd2として、次に制御点Pd1に近い分割点を制御点Pd3として、辺dの終点を制御点Pd4として設定する。したがって、制御点Pd1と制御点Pd2との間隔、制御点Pd2と制御点Pd3との間隔、制御点Pd3と制御点Pd4との間隔は、いずれも距離L4となる。なお、制御点Pc4と制御点Pd1、及び、制御点Pd4と制御点Pa1は同一の点である。
【0047】
そして、制御点Pd1と制御点Pd3とから制御点Pd4に向かって、それぞれ距離L5だけ進み、辺dから垂直に枠52の外側方向に距離L6だけ移動した点を制御点Pd5、Pd9として設定する。また、制御点Pd2から制御点Pd4に向かって距離L5だけ進み、辺dから垂直に枠52の内側方向に距離L6だけ移動した点を制御点Pd7として設定する。そして、制御点Pd5、Pd7、Pd9から辺dと平行に制御点Pd4に向かって距離L5だけ進んだ点をそれぞれ制御点Pd6、Pd8、Pd10として設定する。
【0048】
この設定した複数の制御点Pa1〜Pa10、Pb1〜Pb10、Pc1〜Pc10、Pd1〜Pd10に基づいてB−スプライン曲線を求めることで、変更箇所を示す枠52に沿って振動する自由曲線50を描画することができ、変更箇所を囲むことができる。このように、B−スプライン曲線によって自由曲線を描画するので、滑らかな自由曲線で変更箇所を囲むことができる。また、変更箇所を示す枠52に沿って振動する複数の制御点Pa1〜Pa10、Pb1〜Pb10、Pc1〜Pc10、Pd1〜Pd10に基づいてB−スプライン曲線を求めるので、変更箇所が誇張表示され、変更箇所の識別表示の視認性がさらに向上し、変更箇所がよりわかり易く、認識し易くなる。
【0049】
[変形例]上記実施の形態は、以下のように変形してもよい。
【0050】
(変形例1)上記実施の形態では、図表として、表図面を例にして説明したが、図形図面であってもよい。図9Aは、図表が図形図面の場合に、図2のステップS6で読み出した過去の図表内容情報によって表現される図表の一例を示し、図9Bは、図表が図形図面の場合に、図2のステップS12で、今回作成した図表上に表示された自由曲線50を示す。図表が図9A、図9Bの場合は、テンプレートDB12から選択された三角形60のテンプレート、四角形62のテンプレート、楕円形64のテンプレート及びその数を示す情報、テンプレートが表示される位置を示す情報、及び、テンプレートの図形の縦の長さや横の長さが修正された場合は該修正内容を示す情報等が図表内容情報となる。図9A、図9Bを比較すると、図9Bの図表に表される楕円形64の方が長軸の長さが短いことがわかり、変更箇所である楕円形64が自由曲線50で囲まれていることが分かる。
【0051】
また、図10Aは、図表が回路を示す図形図面の場合に、図2のステップS6で読み出した過去の図表内容情報によって表現される図表の一例を示し、図10Bは、図表が回路を示す図形図面の場合に、図2のステップS12で、今回作成した図表上に表示された自由曲線50を示す。図表が図10Aの場合は、テンプレートDB12から選択された回路部品70、72、接続線74のテンプレート及びその数を示す情報、該テンプレートが表示される位置及び大きさを示す情報等が図表内容情報となり、図表が図10Bの場合は、テンプレートDB12から選択された回路部品70、72、接続線74、分岐点76のテンプレート及びその数を示す情報、該テンプレートが表示される位置及びその大きさを示す情報等が図表内容情報となる。
【0052】
図10Aと図10Bとを比較すると、図10Bの図表は、回路部品72、接続線74、分岐点76が1つずつ追加されていることがわかり、変更箇所である追加された回路部品72、接続線74、分岐点76が自由曲線50で囲まれていることが分かる。
【0053】
図11Aは、図表が文章を含む図形図面の場合に、図2のステップS6で読み出した過去の図表内容情報によって表現される図表の一例を示し、図11Bは、図表が文章を含む図形図面の場合に、図2のステップS12で、今回作成した図表上に表示された自由曲線50を示す。図11A、図11Bの場合は、テンプレートDB12から選択された楕円形64のテンプレート及びその数を示す情報、該テンプレートが表示される位置を示す情報、テンプレートの図形の縦の長さや横の長さが修正された場合は該修正内容を示す情報、及び、文章の内容及びその表示位置、大きさを示す情報等が図表内容情報となる。
【0054】
図11Aと図11Bとを比較すると、「1.塗装色の色は・・・」という内容の文章が変更されているとともに、「4.指示なき形状は・・・」という内容の文章が追加されていることがわかり、変更箇所である変更された「1.塗装色の色は・・・」という文章と、追加された「4.指示なき形状は・・・」という文章とが自由曲線50で囲まれていることが分かる。
【0055】
(変形例2)上記実施の形態及び上記変形例1では、図表の作成が完了した後、今回作成した図表の図表内容情報と、過去に作成した図表の図表内容情報とを比較して変更箇所を検出し、該検出した変更箇所を囲むように自由曲線50を表示させたが、図表の作成中に、現在の作成中の図表の図表内容情報と過去に作成した図表内容情報とを比較して変更箇所を検出し、図表の作成中に、該検出した変更箇所を囲むように自由曲線50を表示させてもよい。これにより、図表の作成中にどこが変更箇所であるのかをユーザは視認しながら図表を作成することができる。特に、履歴DB14に保存された過去の図表内容情報を用いて(修正して)図表を新たに作成する場合に有効である。この場合、履歴DB14から読み出した過去の図表内容情報と、該読み出した過去の図表内容情報を元に作成した図表の図表内容情報とを比較することで変更箇所を検出する。
【0056】
(変形例3)上記実施の形態及び上記変形例1、2では、現在作成した図表の図表内容情報と履歴DB14に保存されている過去の図表内容情報とを比較することで、変更箇所を検出するようにしたが、履歴DB14から2つの図表内容情報を読み出し、該読み出した2つの図表内容情報で表現される図表をそれぞれ表示させるとともに、読み出した図表内容情報同士と比較して変更箇所を検出し、該検出した変更箇所を自由曲線50で囲むように、図表上に表示させるようにしてもよい。
【0057】
以上、本発明について好適な実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態の記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。また、特許請求の範囲に記載された括弧書きの符号は、本発明の理解の容易化のために添付図面中の符号に倣って付したものであり、本発明がその符号をつけた要素に限定されて解釈されるものではない。
【符号の説明】
【0058】
10…図表作成システム 12…テンプレートDB
14…履歴DB 16…入力装置
18…制御部 20…表示部
30…図表内容情報作成部 32…図表作成部
34…比較部 36…自由曲線描画部
38…表示制御部 50…自由曲線
52…枠
【特許請求の範囲】
【請求項1】
図や表を管理するテンプレートデータベース(12)と、過去に作成された図表を表す図表内容情報が保存される履歴データベース(14)とを有し、新たに作成された前記図表を表す前記図表内容情報と、前記履歴データベース(14)に保存される過去の前記図表内容情報とを比較して変更箇所を検出し、当該変更箇所を表示部(20)に表示する変更箇所表示手段(38)を備える図表作成システム(10)において、
前記変更箇所表示手段(38)は、新たに作成された前記図表上に、前記変更箇所を自由曲線(50)で囲む自由曲線表示手段を備える
ことを特徴とする図表作成システム(10)。
【請求項2】
請求項1に記載の図表作成システム(10)において、
前記自由曲線表示手段は、B−スプライン曲線によって描画された前記自由曲線(50)を表示する
ことを特徴とする図表作成システム(10)。
【請求項3】
請求項2に記載の図表作成システム(10)において、
前記変更箇所を示す枠(52)に沿って振動する複数の制御点を設定し、設定した該複数の制御点に基づいてB−スプライン曲線を求めることで自由曲線(50)を描画する自由曲線描画手段(36)を備える
ことを特徴とする図表作成システム(10)。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の図表作成システム(10)において、
前記自由曲線表示手段は、予め定められた有彩色で前記変更箇所を識別表示する
ことを特徴とする図表作成システム(10)。
【請求項5】
図や表を管理するテンプレートデータベース(12)と、過去に作成された図表を表す図表内容情報が保存される履歴データベース(14)とを有し、新たに作成された前記図表を表す前記図表内容情報と、前記履歴データベース(14)に保存される過去の前記図表内容情報とを比較して変更箇所を検出し、当該変更箇所を表示する変更箇所表示方法において、前記変更箇所表示方法は、新たに作成された前記図表を表示部(20)に表示させる第1表示工程と、前記第1表示工程で前記表示部(20)に表示させる前記図表上に、前記変更箇所を自由曲線(50)で囲むことで該変更箇所を識別表示する第2表示工程とをさらに備える
ことを特徴とする変更箇所表示方法。
【請求項1】
図や表を管理するテンプレートデータベース(12)と、過去に作成された図表を表す図表内容情報が保存される履歴データベース(14)とを有し、新たに作成された前記図表を表す前記図表内容情報と、前記履歴データベース(14)に保存される過去の前記図表内容情報とを比較して変更箇所を検出し、当該変更箇所を表示部(20)に表示する変更箇所表示手段(38)を備える図表作成システム(10)において、
前記変更箇所表示手段(38)は、新たに作成された前記図表上に、前記変更箇所を自由曲線(50)で囲む自由曲線表示手段を備える
ことを特徴とする図表作成システム(10)。
【請求項2】
請求項1に記載の図表作成システム(10)において、
前記自由曲線表示手段は、B−スプライン曲線によって描画された前記自由曲線(50)を表示する
ことを特徴とする図表作成システム(10)。
【請求項3】
請求項2に記載の図表作成システム(10)において、
前記変更箇所を示す枠(52)に沿って振動する複数の制御点を設定し、設定した該複数の制御点に基づいてB−スプライン曲線を求めることで自由曲線(50)を描画する自由曲線描画手段(36)を備える
ことを特徴とする図表作成システム(10)。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の図表作成システム(10)において、
前記自由曲線表示手段は、予め定められた有彩色で前記変更箇所を識別表示する
ことを特徴とする図表作成システム(10)。
【請求項5】
図や表を管理するテンプレートデータベース(12)と、過去に作成された図表を表す図表内容情報が保存される履歴データベース(14)とを有し、新たに作成された前記図表を表す前記図表内容情報と、前記履歴データベース(14)に保存される過去の前記図表内容情報とを比較して変更箇所を検出し、当該変更箇所を表示する変更箇所表示方法において、前記変更箇所表示方法は、新たに作成された前記図表を表示部(20)に表示させる第1表示工程と、前記第1表示工程で前記表示部(20)に表示させる前記図表上に、前記変更箇所を自由曲線(50)で囲むことで該変更箇所を識別表示する第2表示工程とをさらに備える
ことを特徴とする変更箇所表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−50846(P2013−50846A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−188325(P2011−188325)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
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