説明

図面管理サーバ、及び図面管理プログラム

【課題】印影実データを使用して、任意のタイミングで図面データの承認を電子的に行うとともに、承認された図面データに対して高い証拠性を持たせることを目的とする。
【解決手段】端末3は、図面管理サーバ2に図面データを要求し、設計図データ4と設計図属性情報6に含まれている押印済みの印影実データを重ねて画面表示する。押印者は、画面上で押印位置を指定することで、電子押印による図面データの承認を行う。
図面管理サーバ2では、承認がされると印影実データを取得して追加属性情報61に追加する。そして、追加後の設計図属性情報6と設計図データ4をセットにして署名し、更にタイムスタンプサーバ8に要求してタイムスタンプを付与する。電子署名及びタイムスタンプは署名情報として追加属性情報61を更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、図面管理サーバ、及び図面管理プログラムに関し、例えば、建築設計図などの図面を電子化し、関係者の電子押印による承認のうえ保存、管理するものに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、建築・建設事業では、一般に設計図面が完成すると、これを紙媒体に印刷し、予め決められた承認者により順次確認された後、承認印が押されたうえで保管されることになる。
これに対して、図面を電子化し保存する場合があるが、この場合にも承認者による確認を得るために、電子化した図面に電子的な押印行為が必要になる。
例えば、特許文献1では、ネットワークを介して互いに接続された文書管理サーバ及び画像入出力装置を有する文書管理システムについて提案されており、承認者は紙文書に承認印を押した後、その紙文書を画像形成装置で読み取り、読み取りにより得られた承認位置の印影イメージを認証情報管理サーバに送信して承認の確認を行うようにしている。
【0003】
しかし、特許文献1記載技術では、読み取った印影や、印影が付加される文書については、電子的改ざんに対してなんら保証がなかった。
一方、電子化された書類を予め決められた決裁ルートに従って、決済、承認を行うワークフローが普及しているが、印影を表示できるものではなく、また決済の順番が決められているため、任意の時に承認するといった実情に合わせた承認を行うことができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−39613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、印影実データを使用して、任意のタイミングで図面データの承認を電子的に行うとともに、承認された図面データに対して高い証拠性を持たせることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)請求項1に記載の発明では、図のデータとその属性情報とから構成される図面データを記憶する図面データ記憶手段と、前記図面データに対する承認者の印影実データを記憶する印影記憶手段と、端末からの要求に応じて、指定された図面データを送信する図面データ送信手段と、前記送信した図面データに対する承認情報を前記端末から受信する承認情報受信手段と、前記受信した承認情報に対応する承認者の印影実データを前記印影記憶手段から取得する印影取得手段と、前記取得した印影実データと前記図における表示位置を含む印影情報を、前記承認された図面データの前記属性情報に追加する属性追加手段と、前記印影情報が前記属性情報に追加された図面データに対する電子署名を作成する電子署名作成手段と、前記作成した電子署名に対するタイムスタンプをタイムスタンプサーバから取得するタイムスタンプ取得手段と、前記電子署名とタイムスタンプを、前記属性情報に追加することで、当該図面データを更新する図面データ更新手段と、を具備することを特徴とする図面管理サーバを提供する。
(2)請求項2記載の発明では、前記印影記憶手段は、前記印影実データに対する承認者の個人情報と、該個人情報及び印影実データのハッシュ値を記憶し、前記印影取得手段は、更に、前記印影実データに対応するハッシュ値を取得し、前記属性追加手段は、前記取得したハッシュ値を印影情報に含めて前記属性情報に追加する、ことを特徴とする請求項1に記載の図面管理サーバを提供する。
(3)請求項3記載の発明では、前記図のデータは、PDF形式又はTIFF形式であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の図面管理サーバを提供する。
(4)請求項4記載の発明では、前記属性情報は、XML形式であることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の図面管理サーバを提供する。
(5)請求項5記載の発明では、前記図面データを送信した端末から、当該図面データを修正する、当該図面データと別に作成された修正情報を取得する修正取得手段を備え、前記属性追加手段は、前記取得した修正情報を、前記送信した図面データの前記属性情報に追加する、ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載の図面管理サーバを提供する。
(6)請求項6記載の発明では、前記図面データ更新手段による図面データの更新が行われたことを、当該更新した図面データに対する承認者に告知する告知手段、を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1の請求項に記載の図面管理サーバを提供する。
(7)請求項7記載の発明では、端末からの要求に応じて、指定された図面データを、図のデータとその属性情報とから構成される図面データを記憶する図面データ記憶手段から取得して送信する図面データ送信機能と、前記送信した図面データに対する承認情報を前記端末から受信する承認情報受信機能と、前記受信した承認情報に対応する承認者の印影実データを、前記図面データに対する承認者の印影実データを記憶する前記印影記憶手段から取得する印影取得機能と、前記取得した印影実データと前記図における表示位置を含む印影情報を、前記承認された図面データの前記属性情報に追加する属性追加機能と、前記印影情報が前記属性情報に追加された図面データに対する電子署名を作成する電子署名作成機能と、前記作成した電子署名に対するタイムスタンプをタイムスタンプサーバから取得するタイムスタンプ取得機能と、前記電子署名とタイムスタンプを、前記属性情報に追加することで、当該図面データを更新する図面データ更新機能と、をコンピュータに実現させるための図面管理プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、図面データを図のデータとその属性情報とから構成し、図面の承認が行われる毎に承認情報を属性情報に追加し、属性情報を追加した図面データの電子署名とタイムスタンプを更に属性情報に追加することで図面データを更新するので、承認された図面データに対して高い証拠性を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】電子押印システムの構成を説明するための図である。
【図2】図面管理サーバの構成を示した図である。
【図3】図面DBに記憶されている図面データの構成を示した図である。
【図4】印影情報DBに記憶されている印影情報の構成を示した図である。
【図5】端末の構成を示した図である。
【図6】電子押印システムによる図面の押印の手順を示したフローチャートである。
【図7】端末の表示装置に表示される設計図面の表示状態を表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(1)実施形態の概要
図面管理システム1は、図1に示すように、電子押印の対象となる図面等の文書を所定の形式(例えば、PDF/A形式、TIFF形式)で保存、管理する図面管理サーバ2と、この図面管理サーバ2から押印対象となる図面を取得、表示して承認者による押印処理を実行する端末3A、3B、3C…(以下、各端末を特に区別しない場合は、単に端末3と記す。他の符号についても同じ。)と、図面管理サーバ2からの要求に応じてタイムスタンプを付与するタイムスタンプサーバ8から構成されている。
【0010】
図面管理サーバ2は、図面データ記憶手段として機能し、押印による承認対象となっている図面データを記憶している図面DB(データベース)272を備えている。また図面管理サーバ2は、印影記憶手段として機能し、各押印者(承認者)の印影実データ(印影イメージ)と押印者の情報とこれらのハッシュ値を各押印者毎に記憶している印影情報DB273を備えている。
図面データは設計図データ4(xxx.pdf形式)と設計図属性情報6(.xml形式)とから構成され、設計図属性情報6には、基本属性情報60と、押印者の印影実データを含み、押印される毎に追加される追加属性情報61A、61B、…で構成されている。
ここで設計図データ4は図のデータとして機能し、設計図属性情報6は属性情報として機能する。
【0011】
端末3は、図面管理サーバ2に図面データを要求し、設計図データ4と設計図属性情報6に含まれている押印済みの印影実データを重ねて画面表示する。例えば、押印者Aが押印済みの場合、端末3Bの画面には設計図データ4に押印者Aの印影実データが重ねて表示される。この状態で端末3Bの押印者Bは、画面上で押印位置を指定することで、電子押印による図面データの承認を行う。
【0012】
図面管理サーバ2では、各端末3により押印による図面データの承認が行われると、各承認毎に印影情報DB273から印影実データを取得して端末3毎の追加属性情報を作成、追加する。そして追加後の設計図属性情報6と設計図データ4をセットにして署名し、更にタイムスタンプサーバ8に要求してタイムスタンプを付与する。この電子署名及びタイムスタンプは署名情報として追加属性情報61に含めることで、図面データを更新する。
また端末3は、図面データを表示した画面上で設計図データ4の修正を行うことができる。修正は、設計図データ4自体の修正ではなく、加筆、修正の内容を示す修正情報を作成して図面管理サーバ2に送信する。この際、端末3では修正を承認するための電子押印も行う。図面管理サーバ2では、修正情報を追加属性情報61に含めて設計図属性情報6を更新する。
【0013】
設計図データ4と設計図属性情報6をセットにして電子署名とタイムスタンプを付与することで、改ざんを防止するとともに、印影イメージだけでは得られない押印者情報を得ることができる。
また、印影実データと押印者情報を含めてハッシュ化することで、本人性を高めることができる。
【0014】
印影情報には、印影のイメージ情報(印影実データ)と押印者(承認者)の個人情報(役職や生年月日、氏名、会社名等の押印者情報)をひも付けするために、両者を含めた上でハッシュ化し、このハッシュ値を印影実データと押印者情報に含めた情報を印影情報とすることで本人性を高めることができる。
また、承認後の図面データには、属性情報として印影イメージとハッシュ値等を追加した上で電子署名及びタイムスタンプを付与することで、改ざん防止による証拠性を確保することができる。
【0015】
(2)実施形態の詳細
図2は、図面管理サーバ2の構成を示した図である。
図面管理サーバ2は、CPU21、ROM22、RAM23、通信装置24、表示装置25、入力装置26、記憶装置27を備えている。
CPU21は、記憶装置27に記憶されている図面管理プログラム271等の各種プログラムに従って情報処理を行ったり、図面管理サーバ2の各部を制御する中央処理装置である。
ROM22は、図面管理サーバ2が動作するための基本的なプログラムやパラメータを記憶した読み取り専用のメモリである。
RAM23は、CPU21が図面管理処理などを行う際にワーキングメモリを提供する読み書きが可能なメモリである。
【0016】
通信装置24は、図面管理サーバ2をインターネットなどのネットワークに接続するインターフェースである。
図面管理サーバ2は、通信装置24を介して、要求される押印対象(承認対象)である図面データを端末3に送信したり、押印による承認情報や図面の修正情報を端末3から受信したりする。
また、図面管理サーバ2は、通信装置24を介してタイムスタンプサーバ8と接続し、署名後の設計図データ4と設計図属性情報6のセットに対するタイムスタンプの発行と取得をする。
【0017】
表示装置25は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示デバイスを備えており、図面データから印影実データを重ねた設計図面を表示したりする。
入力装置26は、例えば、キーボードやマウスなどの入力デバイスを備えており、作業者からの操作を受け付ける。
【0018】
記憶装置27は、ハードディスクなどの大容量の記憶媒体で構成されており、図面データの管理、更新を行うための図面管理プログラム271、設計図データ4及び設計図属性情報6からなる図面データを記憶する図面DB(データベース)272、押印者の情報や印影実データを記憶する印影情報DB273等を記憶している。
図面管理プログラム271は、CPU21で実行されることにより、図面データの保存、押印による設計図属性情報6の更新、署名、タイムスタンプ付与等の処理を行うプログラムである。
【0019】
図3は、図面管理サーバ2の図面DB272に記憶されている図面データの構成を説明するための図である。なお、図面DB272には、異なる図面内容の図面データが複数記憶されている。
なお、本実施の形態の図面データは、家屋や集合住宅などの設計図面や、高層建築の設計図面、プラント建設用の設計図面等の各種設計図面を対象として説明するが、土木工事用の施工図面や、機械の組立図面など、各種図面にも広く適用することが可能である。
【0020】
図面データは、設計図データ4と設計図属性情報6で構成されている。
設計図データ4は、図面ファイル名(図番)と拡張子Aにより、保存及び管理されている。本実施形態の設計図データ4はPDF形式で保存され、拡張子は「.pdf」である。
設計図属性情報6は、基本属性情報60と、図面データの承認や修正によって端末3から送信される情報に基づいて順次追加、更新がされる追加属性情報61で構成されている。
設計図属性情報6は、当該設計図属性情報6に係る設計図データ4と同じファイル名と、設計図データ4と異なる拡張子Bとにより、保存及び管理されている。本実施形態の設計図属性情報6では、属性情報を順次追加することが可能なXML形式で保存され、拡張子は「.xml」である。
【0021】
このように、設計図データ4と設計図属性情報6は、同一のファイル名を付与することにより対応づけられており、拡張子によって両者の区別がなされているようになっている。
なお、これは一例であって、設計図データ4と設計図属性情報6のファイル名を同一にする必要はなく、何らかの方法で両者が対応づけられていればよい。
【0022】
設計図データ4は、CADなどの作図ソフト等で作成した図面枠や印影表示枠等を含む設計図を、PDFデータとして取り込んだものであり、いわゆるCADで扱うような論理的な内容は持っていない。
すなわち、設計図データ4だけを画面表示すると、図7(a)に示されるように、設計図41、図面枠42、作成者や作成年月日等が表示される表題欄43、印影表示枠44が表示される。この設計図データ4自体は元図として変更、更新の対象とはされず、その後の承認や修正については設計図属性情報6に追加されることになる。
【0023】
設計図属性情報6は、作図ソフト等で作成した設計図から、PDF形式のデータとして設計図データ4を取り込んだ際に作成される。
設計図属性情報6は、図3に示されるように、設計図データ4を取り込んだ際に作成される基本属性情報60と、それ以降に各端末3からの図面データの承認が行われる毎に追加される追加属性情報61A、61B、61C…を備えている。以下、各追加属性情報を特に区別しない場合は、単に追加属性情報61と記す。
追加属性情報61は、印影情報、修正情報、署名情報とから構成されている。
印影情報は、押印日時、押印位置、ID情報、印影実データ、及び、ハッシュ値から構成される。押印日時、押印位置、ID情報は、押印者による押印によって端末3から送信される承認情報から取得する。一方、印影実データとハッシュ値は、承認情報に含まれるID情報に基づいて、後述する印影情報DB273(後述)から取得する。
押印日時は、端末3で押印者が押印を確定させた時間である。
押印位置は、端末3に画面表示された設計図(元図)上における、印影実データの表示位置を示す座標情報である。
ID情報は、押印者の識別情報である。このID情報は、押印者(承認者)に関する情報(氏名、役職等)や印影実データ等を知るための紐付け情報である。
【0024】
追加属性情報61の修正情報は、設計図データ4自体を変更する情報ではなく、設計図データ4に重ねて表示するための修正内容であり、例えば、表示画面上で手書き入力された線画(ビットマップデータ、GIFデータ、JPEGデータなど)で構成される。
押印による承認だけが行われ、設計図の修正処理がされない場合には、印影情報だけが追加属性情報61に追加され、修正情報は追加されない。なお、設計図の修正処理については、押印する資格保有者であれば誰でもが行えるようにしても良いが、押印資格保有者のうち特定の修正についての権限が認められた修正権限者だけに限定して修正ができるようにしてもよい。
【0025】
署名情報は、電子署名とタイムスタンプから構成される。
具体的には、設計図データ4と、端末3から送信されてきた承認情報、又は修正情報(押印を含む)を追加した設計図属性情報6とをセットにして、図面管理サーバ2が保有(記憶装置27に保存)する自身の秘密鍵で行った電子署名と、更に、タイムスタンプサーバ8に要求することで電子署名に対して発行されたタイムスタンプで構成される。
この署名情報は、対応する印影情報が保存されている追加属性情報61に含めることで、最終的に新たな設計図属性情報6の内容が確定し、更新される。
【0026】
図4は、印影情報DB273に記憶されている印影情報の構成を説明するための図である。
印影情報は、図4に示されるように、番号(No)、ID情報、氏名、役職、印影実データ、及びハッシュ(Hash)値を備え、押印資格保有者毎に作成される。
番号は、管理用の番号である。
ID情報は、押印者の識別情報で、設計図属性情報6の追加属性情報61への保存対象である。
氏名、役職は、当該押印者の氏名と押印時の役職である。役職については、本人の役職変更に伴い適宜変更がされる。
印影実データは、押印者が所有する印鑑の印影をデータ化した印影イメージで、例えば、印影をスキャナで読み取ったり、デジタルカメラで撮影して、ビットマップデータ、GIFデータ、JPEGデータなどの形式で保存される。本実施形態の印影実データでは、JPEG形式(.jpg)で保存されるが、他の形式で保存することも可能である。
ハッシュ値は、ID情報、氏名、役職、印影実データから、ハッシュ関数(一方向性関数)により生成した固定長の値である。
【0027】
図5は、端末3の構成を示した図である。
端末3は、CPU31、ROM32、RAM33、通信装置34、表示装置35、入力装置36、記憶装置37、押印日時を計測する時計(図示しない)などを備えている。
なお端末3は、これらCPU31等の構成を備えていれば、ノートパソコン3A、パーソナルコンピュータ3B、タブレット型PC3C(図1参照)であったり、携帯電話やスマートフォン(多機能型携帯電話)など、の何れを使用することもできる。
【0028】
CPU31は、各種プログラムに従って情報処理を行ったり、端末3の各部を制御する中央処理装置である。
ROM32は、端末3が動作するための基本的なプログラムやパラメータを記憶した読み取り専用のメモリである。
RAM33は、例えば、CPU31が図面データを表示したり、押印処理や、手書きによる図面データの変更を受け付ける際にワーキングメモリを提供する読み書きが可能なメモリである。
【0029】
通信装置34は、端末3をインターネットなどのネットワークに接続するインターフェースである。
端末3は、通信装置34を介して、図面管理サーバ2から承認対象となる図面データを受信したり、図面管理サーバ2に押印による承認情報や修正情報を送信したりすることができる。
【0030】
表示装置35は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示デバイスを備えており、図面データから設計図データ4と設計図属性情報6による押印済みの印影実データを重ねて表示したり、作業者の手書きによる筆跡を表示したり、操作用のアイコンなどを表示したりする。
入力装置36は、タッチパネルを備えており、作業者からの手書きによる入力を受け付ける。
タッチパネルと表示画面は、座標軸によって対応づけられており、端末3は、印影実データによる押印箇所を指定したり、修正処理においてタッチパネルでタッチされた箇所の座標値に設定された画素を駆動することにより手書きによる筆跡を表示する。
作業者は、タッチパネルを指先やスタイラスペンなどで触れることにより、押印箇所を指定したり、筆跡の入力や端末3の操作を行うことができる。
【0031】
記憶装置37は、例えば、ハードディスクやEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)などの大容量の記憶媒体を備えており、図面データを表示したり、押印する印影を表示したり、手書きによる修正を受け付けたりするための図面承認プログラムなどを記憶している。
【0032】
次に、タイムスタンプサーバ8(図示しない)について説明する。
タイムスタンプサーバ8は、デジタルデータに対して日時刻証明を行うサーバである。
タイムスタンプサーバ8は、正確に時刻調整された時計装置と自身の秘密鍵を有している。
タイムスタンプサーバ8は、図面管理サーバ2から管理者の電子署名を受信すると、これに時計装置の日時刻を付与して秘密鍵で署名することによりタイムスタンプを生成し、図面管理サーバ2に送信する。
当該タイムスタンプは、タイムスタンプサーバ8の秘密鍵に対応する公開鍵でのみ復号化できるため、当該公開鍵でタイムスタンプを検証することにより日時刻が改竄されていないことを確認でき、日時刻が改竄されていないことにより、タイムスタンプの対象(電子署名)がその日時刻に確かに存在したことを証明することができる。
【0033】
次に、以上の通り構成された図面管理システム1による図面の電子押印の処理について説明する。
図6は、図面管理システム1による図面の押印の手順を説明するためのフローチャートである。
図7は、端末3の表示装置35に表示される設計図面の表示状態を表したものである。
以下の処理は、各端末3に関しては、端末3のCPU31が図面承認プログラムに従って行い、図面管理サーバ2に関しては、CPU21が図面管理プログラムに従って行うものである。
【0034】
まず、押印者(承認者)が端末3の図面承認プログラムを起動すると、端末3は、通信装置34を介して図面管理サーバ2にアクセスし、図面管理サーバ2から認証を受ける。この認証は、ID情報とパスワードを用いて行われ、図面管理サーバ2は、端末3から送信されるID情報とパスワードが登録済みのものと一致するか否かにより承認者の認証と特定をし、認証が成功すると、図面管理サーバ2は、端末3からのアクセスを受け付ける。
そして、端末3が、図面ファイル名(図番)を指定することで、承認対象となっている設計図面を要求すると(ステップ10)、図面管理サーバ2は、指定された図面ファイル名の図面データ(設計図データ4と設計図属性情報6)を図面DB272から読み出し、端末3に送信する(ステップ11:図面データ送信手段)。
【0035】
なお、承認者が端末3から図面データを指定して要求するのではなく、図面管理サーバ2は、認証した承認者のID情報から、当該に承認が必要な図面データ(未承認の図面データ)があるか否かを検索し、未承認の図面データがあればそれを端末3に送信するようにしてもよい。この場合、未承認の図面データが無ければ「承認対象となっている図面はありません」等のメッセージを端末3に送信する。
【0036】
図面管理サーバ2から図面データが送信されると、端末3は、受信した図面データに含まれる設計図を表示装置35に表示する(ステップ12)。
すなわち、端末3は、図面データから元図としての設計図データ4と、設計図属性情報6の各追加属性情報61(図3参照)があれば、その印影情報の印影実データとを重ねて表示する。印影実データは、印影情報で指定されている押印位置に表示する。
追加属性情報61がない場合、すなわち、まだ誰も承認(押印)していない状態の場合、端末3の表示装置35には、図7(a)に示されるように、設計図データ4から、設計図41が表示されると共に、例えば、図面枠42、表題欄43、印影表示枠44が表示される。設計図41以外の有無(表示)は設計図データ4を取り込む際の元図の状態により異なる。
【0037】
一方、承認者Aによる押印が済んでいて、設計図属性情報6に追加属性情報61Aが存在する場合、端末3は、印影情報から印影実データと押印位置を読み出して、設計図データ4に重ねて、指定された押印位置に印影実データを表示する。
これにより表示装置35の画面には、図7(b)に示されるように、設計図データ4の印影表示枠44に、承認者Aの印影実データが表示される。
【0038】
次に、端末3は、設計図に対する修正処理の要求があるか否かを判断する(ステップ13)。この修正処理の要求の有無は、例えば、修正のためのサブルーチンの呼び出し(例えば、修正用のファンクションキーの選択等)があったか否かにより判断する。
修正処理の要求がある場合(ステップ13;Y)、端末3は、修正サブルーチンを起動する(ステップ14)。そして、承認者が、指先やスタイラスペン、マウスポインタなどの入力装置36により、表示されている設計図データ4上に修正箇所を筆記すると、端末3は、その筆跡(軌跡)を画面に表示する。
例えば、図7(b)に示した表示画面上において、家の設計図に窓を追加するように窓枠を記載する。すると、端末3は、マウスポインタ等の筆跡に応じた修正筆跡611Bが図7(d)に示すように画面上に重ねて表示する。
以上の操作により、承認者による図面の修正終了が入力されると、端末3は、筆跡情報と修正終了日時を修正情報としてRAM33に保存して、修正処理を終了する。
【0039】
修正処理が終了した後、又は修正処理の要求が無かった場合(ステップ13;N)、端末3は、押印処理を行う(ステップ15)。
すなわち、端末3は、設計図が表示されている画面上に、承認者の印影実データを表示する。
この表示位置は、当該端末3からの押印処理を行ったことがない場合には、初期設定されている押印位置であり、既に、押印処理を行っている場合には、前回押印した位置を記憶装置37に記憶しておき、記憶位置に印影を表示する。
【0040】
承認者は、表示された印影の表示位置を確認し、違っていれば、表示された印影をマウスカーソル等でつかみ(クリックし)、印影を押したい位置へ移動させる(ドラッグする)。マウスボタンを離した位置が押印位置となる。
例えば、ステップ12で設計図を表示し図7(b)の状態から、承認者Bが印影を移動して押印位置を確定させた状態が図7(c)又は図7(d)である。すなわち承認者Bが、画面表示された自己の印影610Bを、承認者Aによって既に押印されている印影610Aの隣りの印影表示枠44に移動した状態の画面である。
なお、図7(d)は上述したように、承認者Bが修正処理により窓枠の修正筆跡611Bが加筆修正された後に印影を移動、確定した後の画面である。
【0041】
なお、端末3は、この押印位置で良いか否かを承認者に確認する表示(例えば、OKとキャンセルの表示)を行い、良いとされれば当該押印位置で確定させ、良くないとされれば、再度の印影移動を監視する、というようにしてもよい。
押印位置が確定すると端末3は、押印位置と押印日時(押印位置の確定日時)を承認情報として、RAM33に記憶する。
更に、端末3は、RAM33に保存した、承認情報、又は、修正がされている場合には承認情報と修正情報を図面管理サーバ2に送付して、押印処理(ステップ15)を終了する。
なお、承認情報、修正情報を図面管理サーバ2に送信する際、承認者のID情報を合わせて送るようにしてもよい。また、ステップ10と同様にして、再度承認者の認証を受けるようにしてもよい。
【0042】
なお、この押印処理(ステップ15)で表示される印影については、設計図属性情報6の追加属性情報61に追加される印影実データと同じ印影であっても、また、異なる印影であってもよい。
例えば、同一の印影を表示する場合として、ステップ11において図面管理サーバ2が、図面データと共に印影実データを送信することで、端末3が印影実データを取得し、これを印影として表示する。取得した印影実データは、承認者のID情報及び/又はパスワードと関連付けて記憶装置37に保存しておく。そして、ステップ10で行われる認証の際に入力されたID情報及び/又はパスワードと一致する印影実データが存在しない場合に、図面管理サーバ2に要求し、存在する場合には要求することなく保存済みの印影実データを使用する。但し、印影実データを保存することなく、ステップ11において毎回図面管理サーバ2から取得するようにしてもよい。
【0043】
また、異なる印影を使用する場合には、各承認者毎(ID情報毎)に仮の印影を保存しておき、その仮印影を使用するようにしてもよい。
さらに、予め全使用者共通の印影情報としての印鑑型アイコンを記憶しておき、この印鑑型アイコンを印影として表示するようにしてもよい。
【0044】
端末3における押印処理が終了して(ステップ15)承認情報が送信されると、図面管理サーバ2では、承認情報を受信し(承認情報受信手段)、承認者のID情報(ステップ11で特定済み)に対応する印影情報を取得(図3参照)し(印影取得手段)、追加属性情報61を作成する(属性追加手段)(ステップ16)。
すなわち、図面管理サーバ2は、印影情報DB273からID情報に対応する印影実データとハッシュ値を読み出す。そして、承認情報に含まれている押印位置と押印日時、及び、ID情報、印影実データ、ハッシュ値を追加属性情報61として設計図属性情報6に追加する。
図面管理サーバ2は、端末3から承認情報と共に修正情報が送信された場合には、さらに、修正情報を加えた追加属性情報61を設計図属性情報6に追加する。
【0045】
次に図面管理サーバ2は、設計図データ4と、承認により印影情報、修正情報が追加された設計図属性情報6のセットに対して、自身の秘密鍵を用いて電子署名を行う(ステップ17:電子署名作成手段)。
更に図面管理サーバ2は、タイムスタンプサーバに要求して、電子署名に対するタイムスタンプを取得する(ステップ18:タイムスタンプ取得手段)。
そして、図面管理サーバ2は、電子署名とタイムスタンプを署名情報として、追加属性情報61に追加することで、最終的な設計図属性情報6として変更する(ステップ19:図面データ更新手段)。
これにより、図面管理サーバ2では図面データの更新(当該図面データのヴァージョンアップ)が完了する。
【0046】
そして図面管理サーバ2は、図面データが更新されてヴァージョンが変更されたことを告知するヴァージョン変更メッセージを、関係者全員に送信する(ステップ20)。
例えば、図面管理サーバ2は、「図面のバージョンが変わりました。最新の図面をダウンロードしてください」といった、メッセージメールを、登録されている関係者に送信する。
ここで、メッセージを送信する関係者は、当該図面に対する承認対象者(承認済み、未承認を問わない)の全てが該当する。なお、図面作成者や他の図面管理者等も関係者として登録することも可能である。
また、当該図面に関して既に承認済みの承認者だけに送信するようにしてもよい。
さらに、修正情報を受信した場合にだけ、上記変形の場合を含めた関係者に送信するようにしてもよい。
【0047】
図面管理サーバ2からヴァージョン変更のメッセージを受信した端末3では、承認者の操作によりステップ10と同様に図面管理サーバ2にアクセスして、変更後の図面データを受信し、表示装置35に表示、確認を行い、処理を終了する。
【0048】
以上説明したように、本実施形態の図面管理システム1によれば、次の効果を得ることができる。
(1)図面データを設計図データ4と設計図属性情報6で構成し、押印による修正がされた場合、及び図面の修正がされた場合に、追加属性情報61の追加により設計図属性情報6を変更する構成としたので、元図としての設計図データ4を変更することなく、承認による印影実データを重ねて表示することが可能になる。
(2)押印による承認や修正によって更新された図面データは、更新がされる毎に設計図データ4と設計図属性情報6のセットに対して電子署名とタイムスタンプを付与することで、更新毎の図面データの各々に対して、改ざんの防止と証拠性の確保をすることができる。
(3)押印による承認や修正が行われる毎に、毎回追加属性情報61を作成して電子署名とタイムスタンプによる署名情報が付加されるので、どの時点で誰が承認したり修正したのかといった履歴を残すことができる。また、日時を指定し、その日時より後の押印日時を含む追加属性情報を除いて設計図を表示することで、指定日時以前で誰が承認しているのか等の確認を行うこともできる。
(4)印影実データは、ビットマップ方式での情報の取り扱いが可能であり、よりリアルな印影レベルの品質で表現することが可能になる。
(5)印影情報には、印影実データ以外にも役職や生年月日、氏名、会社名等の記録が可能であるため、表示された印影イメージだけでは得られない押印者情報を得ることができ、より本人性を高めた印影情報の付与が管理可能となる。
例えば、同じ「鈴木」と表記された印影実データが2つ表示されている場合、印影の違いからは両者を区別、特定することは困難であるが、印影実データに対応する設計図属性情報6からID情報を特定し、図面管理サーバ2に確認することで、承認者の正確な氏名や役職等を確認することが可能になる。
(6)印影実データをハッシュ化してハッシュ値を印影情報に含めることで、本人性を高めることができる。本実施形態では、印影実データだけでなく、氏名や役職等も含めた情報をハッシュ化しているので、本人情報を含めて改ざんを回避することができる。
(7)設計図を印刷した紙図面上に、具体的な印鑑を押すのと同じ感覚で、印影表示枠44の任意の位置に印影実データを押印することができる。
(8)電子化された書類を予め決められた決裁ルートに従って、決済、承認を行うワークフローと異なり、任意の順番で押印による承認を行うことができる。
【0049】
以上本願発明の実施形態について説明したが、本願発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、説明した実施形態では、設計図データ4をPDF形式で保存する場合について説明したが、TIFF形式等の他の形式でもよい。
「電子化文書の長期保存方法」JIS Z 6017(2006年)では、PDF(正確にはPDF/A)もしくはTIFFで保存することとしているので、本実施形態では、この2種類を扱うことが好ましい。
例えばCADのアプリケーションで作成した設計図データ(拡張子「.dwg」形式等)は、PDF変換して本実施形態における設計図データ4として図面データに取り込む。
但し、図面データの運用保管に対しては、PDF形式、TIFF形式の何れも可能であるが、図面データを長期保管する場合には、マルチレイヤー機能が必要なため、TIFF形式で運用保管した図面データにはPDFヘッダーをかぶせて、すべてPDF形式で長期保管する。
【0050】
説明した実施形態では、図7(a)で説明したように、図面枠42、表題欄43、印影表示枠44が設計図データ4により表示される場合について説明したが、これらのうちの1つ又はいずれか2つ以上については、設計図属性情報6の基本属性情報60において定義するようにしてもよい。
【0051】
また説明した実施形態では、承認者が印影の押印位置を指定する場合について説明したが、図面管理サーバ2が押印位置を決定するようにしてもよい。
すなわち、図面管理サーバ2は、ステップ10で行われる認証により、承認者が誰なのかをID情報で特定、認識しているので、ID情報に対応する承認者の役職を印影情報DB273で調べ、役職に応じて予め決められている押印位置に決定するようにしてもよい。
このように、図面管理サーバ2が自動的に追加属性情報61の「押印位置」を決定するようにすることで、予定していなかった承認者による押印が必要になった場合であっても、追加属性情報61の「押印位置」をずらす(変更する)ことで追加的な承認をすることが可能になる。
例えば、印影表示枠44に、右から順にa(平社員)、b(係長)、c(部長)の3人による承認済みの印影実データが表示されているものとする。この状態で、急遽予定変更があってd(課長)の承認が必要になった場合、印影の表示順が右側からa→b→d→cの順になるように、図面管理サーバ2が「押印位置」を変更する。
【符号の説明】
【0052】
1 電子押印システム
2 図面管理サーバ
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 通信装置
25 表示装置
26 入力装置
27 記憶装置
271 図面管理プログラム
271 図面DB
273 印影情報DB
3 端末
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 通信装置
35 表示装置
36 入力装置
37 記憶装置
4 設計図データ
41 設計図
42 図面枠
43 表題欄
44 印影表示枠
6 設計図属性情報
60 基本属性情報
61 追加属性情報
610A、610B 印影実データ
611B 修正筆跡
8 タイムスタンプサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
図のデータとその属性情報とから構成される図面データを記憶する図面データ記憶手段と、
前記図面データに対する承認者の印影実データを記憶する印影記憶手段と、
端末からの要求に応じて、指定された図面データを送信する図面データ送信手段と、
前記送信した図面データに対する承認情報を前記端末から受信する承認情報受信手段と、
前記受信した承認情報に対応する承認者の印影実データを前記印影記憶手段から取得する印影取得手段と、
前記取得した印影実データと前記図における表示位置を含む印影情報を、前記承認された図面データの前記属性情報に追加する属性追加手段と、
前記印影情報が前記属性情報に追加された図面データに対する電子署名を作成する電子署名作成手段と、
前記作成した電子署名に対するタイムスタンプをタイムスタンプサーバから取得するタイムスタンプ取得手段と、
前記電子署名とタイムスタンプを、前記属性情報に追加することで、当該図面データを更新する図面データ更新手段と、
を具備することを特徴とする図面管理サーバ。
【請求項2】
前記印影記憶手段は、前記印影実データに対する承認者の個人情報と、該個人情報及び印影実データのハッシュ値を記憶し、
前記印影取得手段は、更に、前記印影実データに対応するハッシュ値を取得し、
前記属性追加手段は、前記取得したハッシュ値を印影情報に含めて前記属性情報に追加する、
ことを特徴とする請求項1に記載の図面管理サーバ。
【請求項3】
前記図のデータは、PDF形式又はTIFF形式であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の図面管理サーバ。
【請求項4】
前記属性情報は、XML形式であることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の図面管理サーバ。
【請求項5】
前記図面データを送信した端末から、当該図面データを修正する、当該図面データと別に作成された修正情報を取得する修正取得手段を備え、
前記属性追加手段は、前記取得した修正情報を、前記送信した図面データの前記属性情報に追加する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載の図面管理サーバ。
【請求項6】
前記図面データ更新手段による図面データの更新が行われたことを、当該更新した図面データに対する承認者に告知する告知手段、
を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1の請求項に記載の図面管理サーバ。
【請求項7】
端末からの要求に応じて、指定された図面データを、図のデータとその属性情報とから構成される図面データを記憶する図面データ記憶手段から取得して送信する図面データ送信機能と、
前記送信した図面データに対する承認情報を前記端末から受信する承認情報受信機能と、
前記受信した承認情報に対応する承認者の印影実データを、前記図面データに対する承認者の印影実データを記憶する前記印影記憶手段から取得する印影取得機能と、
前記取得した印影実データと前記図における表示位置を含む印影情報を、前記承認された図面データの前記属性情報に追加する属性追加機能と、
前記印影情報が前記属性情報に追加された図面データに対する電子署名を作成する電子署名作成機能と、
前記作成した電子署名に対するタイムスタンプをタイムスタンプサーバから取得するタイムスタンプ取得機能と、
前記電子署名とタイムスタンプを、前記属性情報に追加することで、当該図面データを更新する図面データ更新機能と、
をコンピュータに実現させるための図面管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−70179(P2013−70179A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−206358(P2011−206358)
【出願日】平成23年9月21日(2011.9.21)
【出願人】(395003187)株式会社セイコーアイ・インフォテック (173)
【Fターム(参考)】