説明

固体散積み貨物の輸送装置

【課題】 多量の水分を含んだニッケル鉱であっても、輸送中の荷崩れを防止できるようにする。
【解決手段】 船艙1の両側壁1a,1bに、強化ラバーマット製の覆い板4,5の下端部を取付ける。ニッケル鉱3の両側縁に形成される斜面部分を、各覆い板4,5で上面側から覆う。各覆い板4,5の先端部を、紐体6,7により反対側に引張り、各紐体6,7の先端部を、反対側の側壁1b,1aに固定する。ニッケル鉱3両側縁の斜面部分が、各覆い板4,5によって上面側から押さえられることになるので、船舶が動揺しても、ニッケル鉱3の荷崩れを防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体散積み貨物の輸送装置に係り、特に水分を含んだニッケル鉱等のように荷崩れし易い固体貨物の散積み輸送の際に適用するのに好適な輸送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トップサイドタンクを有する散積み船等においては、船艙の幅よりもハッチの幅の方が小さいのが通例である。このため、このような船艙に、ニッケル鉱等の固体貨物をクレーンに取付けられたグラブを用いて積込む場合、船艙の側壁側には空きスペースが生じ、貨物の上面が平坦にならず、両側端に斜面を有する断面台形状になる場合が多い。
【0003】ところで、例えばニッケル鉱は、含有水分量が多くなると粘着力が低下し、船舶が動揺した際に荷崩れを起こし、船舶が傾斜したり沈没事故が発生するおそれがあり、実際にも例えば1998年8月、全船艙にニッケル鉱を積載してインドネシアのGEBE港を出港したハンディバルカー SEA PROSPECT号が沈没事故を起こしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような事故を防止するため従来は、船艙に積付けられたニツケル鉱の表面を平坦にする方法が提案されているが、この作業には、多大な時間と費用とを要するとともに、ニッケル鉱の表面を平坦にしても、船舶が動揺すれば荷崩れの危険はあり、必ずしも有効な事故防止策とは云えないという問題がある。
【0005】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもので、多量の水分を含んだニッケル鉱のように荷崩し易い固体貨物であっても、船舶が動揺した際の荷崩れをほぼ完全に防止することができ、操作も簡単で短時間で作業を行なうことができる固体散積み貨物の輸送装置を提供することを目的とする。
【0006】本発明の他の目的は、固体貨物の積付け状態に拘らず、覆い板を固体貨物の両側部上面に密着させることができる固体散積み貨物の輸送装置を提供するにある。
【0007】本発明の他の目的は、固体貨物の両側縁に形成される斜面部分を、大きな力で支持することができる固体散積み貨物の輸送装置を提供するにある。
【0008】本発明の他の目的は、覆い板を硬質板で形成しても、固体貨物の両側部上面にほぼ密着させることができる固体散積み貨物の輸送装置を提供するにある。
【0009】本発明の他の目的は、覆い板の設置安定性をより向上させることができる固体散積み貨物の輸送装置を提供するにある。
【0010】本発明の他の目的は、覆い板に加わる外力を最も効率よく支持することができる固体散積み貨物の輸送装置を提供するにある。
【0011】本発明の他の目的は、固体貨物の積載量が変化しても、容易に対応することができる固体散積み貨物の輸送装置を提供するにある。
【0012】本発明のさらに他の目的は、上下方向の位置調節を容易に行なうことができる固体散積み貨物の輸送装置を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため本発明は、固体貨物が散積みされた船艙の両側壁に上下に揺動可能にそれぞれ取付けられ、固体貨物の両側部外面を覆う覆い板と;各覆い板の先端部を対向する覆い板側に引張り、対向する覆い板側の船艙側壁に固定される紐体と;を設けるようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、固体貨物の両側縁に形成される斜面部分が、両側の覆い板により上面側から押さえられることになる。このため、固体貨物の上面を平坦にすることなく、その荷崩れを防止することが可能となる。また、固体貨物の上面を単に平坦にした場合と異なり、輸送中に船舶が動揺しても、船艙内における貨物の移動をほぼ完全に防止して、荷崩れを防止することが可能となる。
【0014】本発明はまた、覆い板を、強化ラバーマットで形成するようにしたことを特徴とする。ところで、固体貨物の両側縁に形成される斜面部分の形状は、貨物の種類や含有水分量等によって必ずしも一定ではないが、強化ラバーマット製の覆い板の場合には、斜面部分の形状に倣って覆い板が変形し、常に貨物の外面に覆い板を密着させることが可能となる。
【0015】本発明はまた、覆い板を、硬質板で形成するようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、固体貨物の両側縁に形成される斜面部分を、外面側から強固に支持することが可能となる。
【0016】本発明はまた、覆い板を、少なくとも一箇所のヒンジ部を介し屈曲可能に相互に連結した複数枚の硬質板で形成するようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、覆い板を硬質板で形成しても、固体貨物の両側縁に形成される斜面部分にほぼ密着させることが可能となる。
【0017】本発明はまた、両覆い板の先端部を、紐体を介し相互に連結するようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、両覆い板が、固体貨物両側縁の斜面部分に密着した状態で一体化され、覆い板の設置安定性をより向上させることが可能となる。
【0018】本発明はまた、紐体をほぼ水平に張設するようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、各覆い板に固体貨物側から荷重が負荷された場合に、最も小さな力で支持することができ、紐体の小型軽量化や使用本数の低減を図ることが可能となる。
【0019】本発明はまた、覆い板および紐体を、位置調節機構を介し上下に位置調節可能に船艙側壁に取付けるようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、固体貨物の積載量が変化しても、覆い板および紐体を最適位置に設置することが可能となる。
【0020】本発明はさらに、位置調節機構を、船艙側壁に固設された上下方向のガイドレールと、このガイドレールに上下動可能に係止される上下動部材と、この上下動部材を任意の上下位置に固定する固定部材とで構成するようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、上下方向の位置調節を極めて容易に行なうことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説明する。図1および図2は、本発明の第1の実施の形態に係る固体散積み貨物の輸送装置を示すもので、図1において、符号1は上端部にハッチ2を有する船艙であり、この船艙1内には、例えば多量の水分を含んだニッケル鉱3が積載されるようになっている。
【0022】ニッケル鉱3が積載されている船艙1の両側壁1a,1bには、図1および図2に示すように、ニッケル鉱3の両側部外面を覆う覆い板4,5がそれぞれ取付けられており、各覆い板4,5の先端部は、チェーン等の紐体6,7を介して対向する覆い板5,4側に引張られ、各紐体6,7の先端部は、逆側の側壁1b,1aに固定されるようになっている。
【0023】すなわち、船艙1の各側壁1a,1bには、図1および図2に示すように、各覆い板4,5に対応して例えば3個ずつの位置調節機構8が固設されており、各覆い板4,5は、これら各位置調節機構8を介し、上下方向に位置調節可能でかつ上下に揺動可能に、各側壁1a,1bにそれぞれ取付けられている。
【0024】これら各覆い板4,5の先端部には、図1および図2に示すように、例えばシャックル等の連結金具9を介し、例えば2本の紐体6,7の基端部がそれぞれ連結されており、各紐体6,7の先端部は、前記3個の位置調節機構8のうちの両側の2個の位置調節機構8を介し、上下方向に位置調節可能に反対側の各側壁1a,1bにそれぞれ固定されている。そしてこれにより、各覆い板4,5の先端部を、ほぼ水平方向に引張ることができるようになっている。
【0025】前記各覆い板4,5は、図3に示すように、例えば強化ラバーマットのように強靭で可撓性を有する素材を用いて所定寸法の方形板状に形成されており、その基端縁には、補強材10を介して3個の孔11が穿設され、これら各孔11は、シャックル等の連結金具12を介し位置調節機構8に上下に揺動可能に連結されている。
【0026】また、各覆い板4,5の先端縁には、図3に示すように、補強材13を介して2個の孔14が穿設されており、これら各孔14には、連結金具9を介して紐体6,7の基端部が連結され、各紐体6,7の先端部は、連結金具9と同様の連結金具15を介して位置調節機構8に連結されるようになっている。
【0027】前記位置調節機構8は、図4および図5に示すように、船艙1の各側壁1a,1bに上下方向に固設されたCチャネル状のガイドレール16と、このガイドレール16に上下動可能に係止される上下動部材17とを備えており、上下動部材17は、固定ピン18を介し任意の上下位置に固定できるようになっているとともに、前記連結金具12,15は、この上下動部材17に連結されるようになっている。
【0028】すなわち、前記上下動部材17は、図4および図5に示すように、前記ガイドレール16の溝内に嵌入される円筒状の係止部19と、係止部19に連結されて先端がガイドレール16外に突出する連結部20と、連結部20の先端に固設されたアイ部21とで構成されており、一方前記ガイドレール16の両側壁には、上下方向に一定間隔で複数の位置決め孔22が穿設されている。そして、上下動部材17は、係止部19を任意の位置決め孔22に合致させた状態で固定ピン18を挿入することにより、任意の上下位置に固定できるようになっており、また前記各連結金具12,15は、前記アイ部21に連結されるようになっている。
【0029】次に、本実施の形態の作用について説明する。ニッケル鉱3の輸送に際しては、まずクレーンに取付けられたグラブ(図示せず)を用いて、ニッケル鉱3をハッチ2から船艙1内に積込む。この際、船艙1の幅よりもハッチ2の幅の方が小さいので、ハッチ2に対応する部分は、前記グラブで平坦にすることができるが、各側壁1a,1bに近い部分は、グラブを用いて平坦にすることができない。このため、ニッケル鉱3の上面は、両側端に斜面を有する断面台形状となり、船舶の動揺に対して荷崩れし易い状態となっている。
【0030】そこで、本実施の形態においては、図1および図2に示すように、ニッケル鉱3の両側縁に形成される斜面部分を、覆い板4,5により上面側から覆うとともに、各覆い板4,5の先端部を、紐体6,7を用いて対向する覆い板5,4側に引張り、各紐体6,7の先端部を、対向する覆い板5,4側の側壁1b,1aに固定する。
【0031】しかして、荷崩れを起こし易いニッケル鉱3両側縁の斜面部分が、上面側から覆い板4,5で押さえられることになるとともに、ニッケル鉱3上端の開放面が、両側の覆い板4,5により大幅に狭くなるので、船舶が動揺した際のニッケル鉱3の荷崩れを、ほぼ完全に防止することができる。また、両覆い板4,5および紐体6,7の側壁1a,1bとの連結位置は、上下方向に調節できるようになっているので、ニッケル鉱3の積載量の変化に容易に対応することができる。
【0032】なお、前記第1の実施の形態においては特に説明しなかったが、各紐体6,7の中間部を、反対側の覆い板5,4の先端部に連結するようにしてもよい。これにより、両覆い板6,7の先端部間が両紐体6,7を介し相互に連結されることになり、両覆い板4,5の設置安定性をより向上させることができる。
【0033】図6は、本発明の第2の実施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における紐体6,7に代え、3本の紐体26,27,28を用いるようにしたものである。
【0034】すなわち、両覆い板4,5の先端部間は、図6に示すように、連結金具9を介し紐体26で相互に連結されており、また覆い板4の連結金具9は、紐体27を介し側壁1aに連結されているとともに、覆い板5の連結金具9は、紐体28を介し側壁1bに連結されている。なお、その他の点については、前記第1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
【0035】しかして、本実施の形態の場合にも、覆い板4の先端部は、紐体26,28を介して側壁1bに固定されたことになるとともに、覆い板5の先端部は、紐体26,27を介して側壁1aに固定されたことになるので、前記第1の実施の形態と同様の効果が期待できる。
【0036】図7は、本発明の第3の実施の形態を示すもので、前記第2の実施の形態における覆い板4,5に代え、覆い板34,35を用いるようにしたものである。
【0037】すなわち、前記両覆い板34,35は、図7R>7に示すように、例えば鉄板等の金属板あるいは硬質プラスチック板等の硬質板で形成されており、その先端部間は、連結金具9を介し紐体26で相互に連結され、また覆い板34の連結金具9は、紐体27を介し側壁1aに連結されるとともに、覆い板35の連結金具9は、紐体28を介し側壁1bに連結されている。なお、その他の点については、前記第2の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
【0038】しかして、両覆い板34,35が硬質板で形成されているので、ニッケル鉱3の両側縁に形成される斜面部分を、外面側から強固に支持することができる。
【0039】図8は、本発明の第4の実施の形態を示すもので、前記第3の実施の形態における覆い板34,35に代え、覆い板44,45を用いるようにしたものである。
【0040】すなわち、前記両覆い板44,45は、図8R>8に示すように、例えば二箇所のヒンジ部46を介し3板の硬質板47を屈曲可能に相互に連結して構成されており、これら各覆い板44,45は、図8に覆い板44について示すように、船艙1内が空の場合には、船艙1内面に沿って垂れ下げて配置できるようになっている。なお、その他の点については、前記第3の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
【0041】しかして、両覆い板44,45を用いることにより、硬質板製であっても、ニッケル鉱3両側縁の斜面部分にほぼ密着させることができる。
【0042】なお、前記各実施の形態においては、各覆い板4,5,34,35,44,45および各紐体6,7,27,28を位置調節機構8を介し各側壁1a,1bに取付けて、上下に位置調節できるようにする場合について説明したが、位置調節機構8に代えて、例えば上下方向に間隔を置いて固設された複数のパッドアイを用い、上下に位置調節できるようにしてもよく、また、必要に応じ上下方向に位置調節できない構造としてもよい。
【0043】また、前記各実施の形態においては、荷崩れし易い固体貨物として、ニッケル鉱3を例に採って説明したが、例えば小麦,とうもろこし,ライ麦,大麦,米,豆,種子あるいはこれらの加工品、さらには硝酸アンモニウム肥料,硝酸カルシウム肥料,燐酸水素二アンモニウム,塩化カリウム,過燐酸石灰,尿素等の非粘着性散積み貨物の場合にも、静止角30度以下となって荷崩れし易くなるおそれがあるので、これらの固体貨物についても同様に適用できる。また、静止角30度以上の固体貨物であっても、船舶の動揺の程度によっては荷崩れするおそれがあるので、同様に適用することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、固体貨物が散積みされた船艙の両側壁に上下に揺動可能にそれぞれ取付けられ、固体貨物の両側部外面を覆う覆い板と;各覆い板の先端部を対向する覆い板側に引張り、対向する覆い板側の船艙側壁に固定される紐体と;を設けるようにしているので、固体貨物の両側縁に形成される斜面部分が、両側の覆い板により上面側から押さえられることになる。このため、固体貨物の上面を平坦にすることなく、その荷崩れを防止することができる。また、固体貨物の上面を単に平坦にした場合と異なり、輸送中に船舶が動揺しても、船艙内における貨物の移動をほぼ完全に防止して、荷崩れを防止することができる。
【0045】本発明はまた、覆い板を、強化ラバーマットで形成するようにしているので、斜面部分の形状に倣って覆い板が変形し、常に貨物の外面に覆い板を密着させることができる。
【0046】本発明はまた、覆い板を、硬質板で形成するようにしているので、固体貨物の両側縁に形成される斜面部分を、外面側から強固に支持することができる
【0047】本発明はまた、覆い板を、少なくとも一箇所のヒンジ部を介し屈曲可能に相互に連結した複数枚の硬質板で形成するようにしているので、覆い板を硬質板で形成しても、固体貨物の両側縁に形成される斜面部分にほぼ密着させることができる。
【0048】本発明はまた、両覆い板の先端部を、紐体を介し相互に連結するようにしているので、両覆い板が、固体貨物両側縁の斜面部分に密着した状態で一体化され、覆い板の設置安定性をより向上させることができる。
【0049】本発明はまた、紐体をほぼ水平に張設するようにしているので、各覆い板に固体貨物側から荷重が負荷された場合に、最も小さな力で支持することができ、紐体の小型軽量化や使用本数の低減を図ることができる。
【0050】本発明はまた、覆い板および紐体を、位置調節機構を介し上下に位置調節可能に船艙側壁に取付けるようにしているので、固体貨物の積載量が変化しても、覆い板および紐体を最適位置に設置することができる。
【0051】本発明はさらに、位置調節機構を、船艙側壁に固設された上下方向のガイドレールと、このガイドレールに上下動可能に係止される上下動部材と、この上下動部材を任意の上下位置に固定する固定部材とで構成するようにしているので、上下方向の位置調節を極めて容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る固体散積み貨物の輸送装置を示す構成図である。
【図2】覆い板および紐体の状態を図1の上方から見た構成図である。
【図3】覆い板および紐体の構成を示す詳細図である。
【図4】位置調節機構8を示す断面構成図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す図1相当図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す図1相当図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示す図1相当図である。
【符号の説明】
1 船艙
1a,1b 側壁
2 ハッチ
3 ニッケル鉱
4,5,34,35,44,45 覆い板
6,7,26,27,28 紐体
8 位置調節機構
9,12,15 連結金具
16 ガイドレール
17 上下動部材
18 固定ピン
22 位置決め孔
46 ヒンジ部
47 硬質板

【特許請求の範囲】
【請求項1】 固体貨物が散積みされた船艙の両側壁に上下に揺動可能にそれぞれ取付けられ、固体貨物の両側部外面を覆う覆い板と;各覆い板の先端部を対向する覆い板側に引張り、対向する覆い板側の船艙側壁に固定される紐体と;を具備することを特徴とする固体散積み貨物の輸送装置。
【請求項2】 覆い板は、強化ラバーマットで形成されていることを特徴とする請求項1記載の固体散積み貨物の輸送装置。
【請求項3】 覆い板は、硬質板で形成されていることを特徴とする請求項1記載の固体散積み貨物の輸送装置。
【請求項4】 覆い板は、少なくとも一箇所のヒンジ部を介し屈曲可能に相互に連結した複数枚の硬質板で形成されていることを特徴とする請求項1記載の固体散積み貨物の輸送装置。
【請求項5】 両覆い板の先端部は、紐体を介し相互に連結されていることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の固体散積み貨物の輸送装置。
【請求項6】 紐体は、ほぼ水平に張設されていることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の固体散積み貨物の輸送装置。
【請求項7】 覆い板および紐体は、位置調節機構を介し上下に位置調節可能に船艙側壁に取付けられていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の固体散積み貨物の輸送装置。
【請求項8】 位置調節機構は、船艙側壁に固設された上下方向のガイドレールと、このガイドレールに上下動可能に係止される上下動部材と、この上下動部材を任意の上下位置に固定する固定部材とを備えていることを特徴とする請求項7記載の固体散積み貨物の輸送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【特許番号】特許第3080369号(P3080369)
【登録日】平成12年6月23日(2000.6.23)
【発行日】平成12年8月28日(2000.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−232573
【出願日】平成11年8月19日(1999.8.19)
【審査請求日】平成11年8月19日(1999.8.19)
【出願人】(000232818)日本郵船株式会社 (61)
【参考文献】
【文献】特開 昭59−40940(JP,A)
【文献】実開 昭58−121793(JP,U)
【文献】実開 昭58−164833(JP,U)