説明

固体酸化物燃料電池陽極材料通気性量測装置

【課題】固体酸化物燃料電池の陽極材料をテストユニットにセットし、エア供給ユニットと記録ユニットとに合わせて、有効且つ正確的に陽極材料の通気性を測定できる固体酸化物燃料電池陽極材料通気性テスト装置を提供する。
【解決手段】少なくとも、互いに結合されるベースと蓋が備えられ、該ベースの一端面に収納部があり、該蓋の一端に入力部があり、もう一端に収納部に対応して結合する突出部があり、該ベースと蓋に、それぞれ収納部と入力部及び突出部に連通して、互いに対応する貫通穴があるテストユニットと、上記のテストユニットの入力部に接続され、気体をテストユニットに出力するエア供給ユニットと、上記のエア供給ユニットに接続され、エア供給ユニットからテストユニットに出力した気体流量を記録する記録ユニットが含有される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体酸化物燃料電池陽極材料通気性テスト装置に関し、特に、有効且つ正確的に陽極材料の通気性を測定できるものに関する。
【背景技術】
【0002】
一般の固体酸化物燃料電池の陽極材料は、その通気性が直接に燃料電池の機能に影響を与える。固体酸化物燃料電池は、イオンを伝導できる固体電解質により、陽極側と陰極側とが仕切れられ、酸素が陰極に位置する時、酸素イオンに変換され、そして、固体電解質と陽極材料を介して陽極へ転送され、また、水素ガスと反応して電気エネルギーを放出する。一般として、固体酸化物燃料電池の陽極材料の通気性が必要と言う条件を満たしてから、固体電解質と陰極材料を作製する。そのため、該陽極材料の通気性が分かれば、通気性が所定の条件を満足できる固体酸化物燃料電池の陽極材料を選択するには非常に有利的である。
【0003】
しかしながら、既存の固体酸化物燃料電池は、陽極材料が、一般として、陽極材料の構成や材質について関連するデータを算出して、該陽極材料の通気性を求め、陽極材料の通気性を測定できる実用の装置や基準がない。
【0004】
また、従来の技術であるBruggerのGpp−C(格別気体浸透性テスト)によれば、気体の浸透性を測定できるが、真空ポンプにより真空を作成してからその浸透性を測定することができる。
【0005】
また、He−detectorは、システムの漏れ状態だけを測定でき、その浸透性を測定できなく、そのため、本発明者は慎重に研究開発して、有効且つ正確に陽極材料自身の通気性を測定できる装置を提案する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の主な目的は、固体酸化物燃料電池の陽極材料をテストユニットにセットし、エア供給ユニットと記録ユニットに合わせて、有効且つ正確に、陽極材料の通気性を測定できる燃料電池陽極材料通気性テスト装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の目的を達成するため、一端面に収納部があるベースと一端に入力部があり、もう一端に収納部に対応して結合される突出部がある蓋が備えられ、そして、該ベースと蓋に、それぞれ収納部や入力部及び突出部を連通して互いに対応する貫通穴があるテストユニットと、入力部に接続され気体をテストユニットに出力するエア供給ユニットと、エア供給ユニットに接続されテストユニットに出力された気体流量を記録する記録ユニットが含有される燃料電池陽極材料通気性テスト装置である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1と図2及び図3は、それぞれ、本発明の外観斜視概念図と本発明の分解斜視概念図及び本発明の断面状態概念図である。図のように、本発明は燃料電池陽極材料通気性テスト装置であり、少なくとも、テストユニット1とエア供給ユニット2及び記録ユニット3から構成され、燃料電池の陽極材料をテストユニット1にセットして、エア供給ユニット2と記録ユニット3に合わせて、有効且つ正確的に陽極材料の通気性を測定できる。
【0009】
上記のテストユニット1は、少なくとも、互いに結合されるベース11と蓋12があり、該ベース11の一端周縁に螺条部111があり、また、該蓋12の一端周縁に、囲むようにリブリング121が設けられ、該ベース11と蓋12との間において、リブリング121と互いに干渉しながら、螺条部111に螺着するガイドリング13により結合され、また、該ベース11の一端面に収納部112があり、該収納部112の周縁に、囲むように座金113が設けられ、該蓋12の一端に入力部122があり、もう一端に収納部112に対応して結合される突出部123があり、また、該ベース11と蓋12は、それぞれ収納部112と入力部122及び突出部123を連通して互いに対応する貫通穴114、124があり、また、該収納部112と突出部123の貫通穴114、124の周縁に、囲むように座金115、125が設けられる。
【0010】
該エア供給ユニット2は、上記のテストユニット1の入力部122に接続され、気体をテストユニット1に出力し、また、該エア供給ユニット2は、少なくとも、第1と第2の制御弁21、22があり、該第1の制御弁21は、エア供給ユニット2とテストユニット1との間に接続される。
【0011】
該記録ユニット3は、上記のエア供給ユニット2に接続され、エア供給ユニット2からテストユニット1に出力した気体流量を記録する。上記の構造により、新規の燃料電池陽極材料通気性テスト装置が構成される。
【0012】
図4と図5は、それぞれ、本発明の使用状態の概念図と本発明の使用状態の断面概念図である。図のように、本発明は、燃料電池の陽極材料4を、収納部の貫通穴114に対応するようにテストユニット1に設けられたベース11の収納部112にセットし、そして、蓋12をベース11に嵌設し、蓋12の突出部123が収納部112に対応して結合され、これにより、陽極材料4が位置付けられ、その後、ガイドリング13が蓋12のリブリング121とベース11の螺条部111に合わせて互いに結合され、テストユニット1は、収納部112の周縁にある座金113により、そして、収納部112と突出部123に形成された貫通穴114、124の座金115、125に合わせて気密の効果が得られる。
【0013】
そして、第2の制御弁22を開き、第1の制御弁21を締め、第2の制御弁により、エア供給ユニット2の設定圧力を制御し、エア供給ユニット2が設定した圧力になる時、第2の制御弁22を締め、第1の制御弁21を開き、処理ガスが、エア供給ユニット2からテストユニット1と記録ユニット3に出力され、テストユニット1に出力された気体が、入力部122と突出部123とを連通する貫通穴124を介して陽極材料4上に導入され、また、記録ユニット3により、全過程を渡ってエア供給ユニット2内の温度と圧力の変化を記録し、所定の圧力になると、気体を陽極材料4に透過させ、収納部112の貫通穴114から導出される時、テストユニット1と記録ユニット3とが受信した温度と気体の圧力が異なるため、エア供給ユニット2内の温度と圧力の変化により、体積の変化を把握でき、それを時間と陽極材料4の面積で割ると、有効且つ正確的に陽極材料4の単位面積の通気性を測定できる。
【0014】
本発明のテスト圧力が、低から高へ調整できるため、脆さを有する陽極材料を測定する時、圧力を材料が耐えられる圧力に調整することができる。また、本発明を利用する場合、予めに透過できない試験シートをテストして大気に対する漏れ率を測り、その後、陽極試験シートを利用して、通気性を測定してから大気に対する漏れ率を引くと、試験シートの実際の通気性になる。
【0015】
以上のように、本発明に係わる燃料電池陽極材料通気性テスト装置によれば、燃料電池の陽極材料をテストユニットにセットし、エア供給ユニットと記録ユニットとに合わせて有効且つ正確的に陽極材料の通気性を測定できるため、本発明はより進歩的かつより実用的で、法に従って特許請求を出願する。
【0016】
以上は、ただ、本発明のより良い実施例であり、本発明はそれによって制限されることが無く、本発明に係わる特許請求の範囲や明細書の内容に基づいて行った等価の変更や修正は、全てが本発明の特許請求の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の外観斜視概念図
【図2】本発明の分解斜視概念図
【図3】本発明の断面状態概念図
【図4】本発明の使用状態概念図
【図5】本発明の使用状態の断面概念図
【符号の説明】
【0018】
1 テストユニット
11 ベース
111 螺条部
112 収納部
113 座金
114 貫通穴
115 座金
12 蓋
121 リブリング
122 入力部
123 突出部
124 貫通穴
125 座金
13 ガイドリング
2 エア供給ユニット
21 第1の制御弁
22 第2の制御弁
3 記録ユニット
4 陽極材料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、互いに結合されるベースと蓋が備えられ、該ベースの一端面に、収納部があり、該蓋の一端に入力部があり、もう一端に収納部に対応して結合する突出部があり、該ベースと蓋に、それぞれ収納部と入力部及び突出部に連通して、互いに対応する貫通穴があるテストユニットと、
上記のテストユニットの入力部に接続され、気体をテストユニットに出力するエア供給ユニットと、
上記のエア供給ユニットに接続され、エア供給ユニットからテストユニットに出力した気体流量を記録する記録ユニットが含有されることを特徴とする、燃料電池陽極材料通気性テスト装置。
【請求項2】
該ベースの一端の周縁に、螺条部があり、また、該蓋の一端の周縁に囲むように設けられるリブリングがあり、該ベースと蓋との間において、リブリングと互いに干渉しながら、螺条部に螺着するガイドリングにより結合されることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池陽極材料通気性テスト装置。
【請求項3】
該ベースの収納部の周縁に、囲むように座金が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池陽極材料通気性テスト装置。
【請求項4】
該収納部と突出部の貫通穴の周縁に、囲むように座金が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池陽極材料通気性テスト装置。
【請求項5】
該エア供給ユニットは、少なくとも第1と第2の制御弁が設けられ、該第1の制御弁がエア供給ユニットとテストユニットとの間に接続されることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池陽極材料通気性テスト装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate