説明

固定装置及びアンテナ装置

【課題】アンテナ装置を設置面へ容易に取り付けるとともに、その作業時間を短縮することである。
【解決手段】アンテナ装置の固定装置10は、ベース部材11と、固定部材12と、ボルト13と、ベース部材13を固定用開口へ案内するガイド15と、を備える。固定装置10は、固定用開口に挿入され、固定部材12が、所定角度回転されることによって、ベース部材11との間で設置面60を狭持して固定する本固定状態と、固定部材12が所定角度回転される前に固定された初期固定状態と、をとる。ガイド15は、初期固定状態での固定部材12を囲む位置に配置され、ベース部材11からの高さが初期固定状態での固定部材12の下端の高さより高いガイド部15A,15Bを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ部を設置面に固定する固定装置と、当該固定装置を備えるアンテナ装置と、に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車のルーフ等に設置されるアンテナ装置として、GPS(Global Positioning System)用、衛星ラジオ放送用、AM/FMラジオ放送用、電話用、テレビ放送用などの複数の周波数帯域の電波を受信可能なアンテナ装置が知られている。このアンテナ装置は、自動車のルーフ等の設置面に形成された略正方形状の固定用の孔(固定用開口)に、アンテナ装置の底面に設けられた固定部を挿入し、適当な方法により固定される。
【0003】
アンテナ装置のアンテナベースを自動車ルーフに固定設置するためのアンテナ保持器であって、S字状に湾曲した4つのアームを有するアンカクローと、これらのアームを拡開させる拡開エレメントと、ねじ(ボルト)と、アンテナベースに取り付けられたソケット部と、を有するものが知られている(特許文献1参照)。アンカクロー及び拡開エレメントは、貫通開口を有する。これらの貫通開口をねじが貫通しアンテナベースに途中まで螺合されることで、アームの変形前のアンテナ保持器の初期状態となる。
【0004】
ソケット部は、自動車ルーフの固定用開口の内側に接する形状を有する。初期状態で、アンカクロー、拡開エレメント、ねじ及びソケット部は、固定用開口の面積よりも小さくなるよう構成されている。この初期状態のアンテナ保持器のアンカクロー、拡開エレメント及びねじを固定用開口に貫通させ、ソケット部を固定用開口に嵌合し、ねじを更に締め付けることで、拡開エレメントを介して、アンカクローの4つのアームが変形しながら拡開し折り曲げられる。折り曲げられた複数のアームと、アンテナベースとが、自動車ルーフを挟持することで、アンテナ保持器が自動車ルーフに固定される。
【0005】
また、変形を伴わないアームを用いたアンテナ保持器が知られている(特許文献2参照)。このアンテナ保持器は、変形を伴わない4つのL字状のアームを有する支持部と、ねじ(ボルト)と、ねじの周り止め部と、アンテナベースに取り付けられた4つのガイド部と、を有する。支持部及び周り止め部は、貫通開口を有する。これらの貫通開口をねじが貫通しアンテナベースに途中まで螺合されることで、アンテナベースに対してアームの位置が固定したアンテナ保持器の初期固定状態となる。周り止め部は、ねじの回転に連動して、支持部が回転することを規制する部材である。また、周り止め部は、初期固定状態で支持部の回転位置をロックする構造を有する。
【0006】
ガイド部は、自動車ルーフの固定用開口の内側に接する位置に設置されている。初期固定状態で、支持部、周り止め部及びねじは、ガイド部で囲まれた部分(固定用開口)の面積よりも小さくなるよう、支持部のアームが固定用開口の対角線に位置するよう構成されている。この初期固定状態のアンテナ保持器の支持部、周り止め部及びねじを固定用開口に貫通させ、ガイド部を固定用開口に嵌合し、支持部を回転してアームを固定用開口の4辺の中心線に位置させ、ねじを更に締め付け、4つのアームがアンテナベースに移動する。4つのアームと、アンテナベースとが、自動車ルーフを挟持することで、アンテナ保持器が自動車ルーフに固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特表2008−528487号公報
【特許文献2】国際公開第2009/143905号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来の変形を伴わないアームを用いたアンテナ保持器では、初期固定状態で、ルーフの垂直方向におけるガイド部の上端がアームの下端よりも低かった。このため、初期固定状態のアンテナ保持器は、アームが外部からの衝撃を受けやすく、その衝撃により、アームが回転してロックが外れて初期固定状態が解除され、アームがガイド部で囲まれた領域からはみ出してしまうおそれがあった。
【0009】
外部からの衝撃とは、アンテナ保持器の輸送時の振動や、アンテナ保持器の車体ルーフの取り付け時の作業者の手による外力等である。初期固定状態が解除されると、組み立ての作業者は、アンテナ保持器を再度初期固定状態に戻してからでないと、アンテナ保持器を固定用開口に取り付けられなく、作業が煩雑となるおそれがあった。
【0010】
さらに、アンテナ保持器を固定用開口に取り付ける際に、アームとガイド部との間に固定用開口の周縁部が入り込み、固定用開口に対してアンテナ保持器がズレて、取り付けが困難になるおそれがあった。
【0011】
本発明は、アンテナ装置を設置面へ容易に取り付けるとともに、その作業時間を短縮することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
設置面に設けられた固定用開口にアンテナ装置を固定する固定装置であって、
ベース部材と、
前記固定用開口に挿入可能であるとともに、前記固定用開口の周縁部と当接可能となる形状を有する固定部材と、
前記ベース部材を前記固定用開口へ案内するガイドと、を備え、
前記固定装置は、
前記固定用開口に挿入され、前記固定部材が、所定角度回転されることによって、前記ベース部材との間で前記設置面を狭持して固定する本固定状態と、
前記固定部材が前記所定角度回転される前に固定された初期固定状態と、をとり、
前記ガイドは、
前記初期固定状態での前記固定部材を囲む位置に配置され、前記ベース部材からの高さが前記初期固定状態での前記固定部材の下端の高さより高い複数のガイド部を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の固定装置において、
前記ベース部材は、ナット部が形成され、
前記固定部材を挿通した状態で前記ナット部に螺合されるボルトを備え
前記固定部材は、周面に凹部を有し、前記ベース部材に向けて形成された周り止め部を備え、
前記ベース部材は、前記ボルトを前記ナット部に螺合させたときに前記周り止め部が係合される係合孔と、前記凹部と係合する凸部を有し、前記係合孔に連設された段差部と、を備え、
前記初期固定状態では、
前記凹部と前記凸部とが係合して前記ボルトの前記ナット部への螺合初期に前記固定部材が前記段差部と当接した状態で固定されて保持されており、
前記固定装置は、前記初期固定状態で前記固定用開口に挿入され、前記ボルトが前記ナット部に締め付けられることに連動した前記固定部材の回転に伴って前記凹部又は前記凸部が弾性変形することにより前記初期固定状態が解除され、前記固定部材が前記所定角度回転された後、前記ボルトの締結により、前記周り止め部が前記係合孔に係合され、前記固定部材が、前記ベース部材との間で前記設置面を狭持して固定されて前記本固定状態にされることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の固定装置において、
前記ガイドは、樹脂製であることを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の固定装置において、
前記ガイドは、当該ガイドの外周に設けられ、前記設置面へのアンテナ装置の取り付けにより、前記固定用開口の内側に接する複数の突起部を有することを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の固定装置において、
前記ガイド部は、前記固定部材の回転を前記所定角度に規制する位置に配置されていることを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の固定装置において、 前記固定部材は、
回転軸部と、
前記回転軸部から放射状に延びるとともに前記ベース部材に向けて湾曲した複数の脚部と、を有し、
前記回転軸部の中心から前記複数の脚部の先端までの長さは、それぞれ前記固定用開口における中心から頂点までの長さに対応する長さであることを特徴とする。
【0018】
請求項7に記載の発明のアンテナ装置は、
請求項1から6のいずれか一項に記載の固定装置と、
アンテナ本体と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ガイド(ガイド部)によりアンテナ装置を設置面(固定用開口)へ容易に取り付けることができるとともに、その作業時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る実施の形態のアンテナ装置の外観図である。
【図2】アンテナ装置の設置面の一部を示す図である。
【図3】ベース部材の構造を示す図である。
【図4】固定部材、ボルトの分解図である。
【図5】固定装置の構造を示す拡大図である。
【図6】初期固定状態の固定装置の側面図である。
【図7】初期固定状態の固定装置の平面図である。
【図8】初期固定状態での固定装置の構造を示す一部断面図である。
【図9】固定部材の回転状態での固定装置の構造を示す一部断面図である。
【図10】固定部材の本固定状態での固定装置の構造を示す一部断面図である。
【図11】固定部材の本固定状態での固定装置の斜視図である。
【図12】固定装置を固定用開口に挿入中の状態のアンテナ装置を示す図である。
【図13】固定装置を固定用開口に挿入した後の状態のアンテナ装置を示す図である。
【図14】固定用開口に挿入された後の固定部材の回転状態の固定装置の斜視図である。
【図15】ガイド部により固定部材の回転が規制された状態の固定装置の斜視図である。
【図16】設置面に固定された本固定状態の固定装置の斜視図である。
【図17】設置面に固定された本固定状態の固定装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。但し、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0022】
図1は、本実施の形態に係るアンテナ装置1の外観図である。図1に示すアンテナ装置1は、GPS用、衛星ラジオ放送用、AM/FMラジオ放送用、電話用、テレビ放送用などの複数の周波数帯域の電波を受信可能なアンテナ装置であり、例えば自動車(車両)のルーフ等の設置面60に固定される。
【0023】
図1に示すように、第1実施形態のアンテナ装置1は、アンテナパターンやパッチアンテナを実装したアンテナ基板が収容されるアンテナ本体50と、アンテナ装置1を設置面に固定するための固定装置10と、を備えている。アンテナ本体50は、ロッドアンテナを取り付けるためのロッドアンテナ取り付け部50dを有する。ロッドアンテナ取り付け部50dにロッドアンテナ(図示略)を取り付けても良い。固定装置10は、アンテナ本体50の底面に設けられた保護部材50aから突出するように設けられたベース部材11と、アンテナ本体50の底面のベース部材11とで設置面を狭持する固定部材12と、固定部材12を挿通した状態でベース部材11に螺着されるボルト13と、後述する固定用開口60aに固定装置10を案内するガイド15と、を備える。また、ベース部材11には、車両内の電子機器等への配線を接続するためのコネクタ部14が配設されている。
【0024】
図2は、アンテナ装置1の設置面(例えば自動車のルーフ)60の一部を示す図である。図2に示すように、設置面60には、略正方形状の固定用開口60aが形成されている。
【0025】
図3は、ベース部材11の構造を示す図である。図4は、固定部材12、ボルト13の分解図である。図3に示すように、ベース部材11は、アンテナ本体50の底面の保護部材50aに形成された略正方形状の開口から外部に臨むように、保護部材50aに固定されている。ベース部材11は、亜鉛、アルミ等のダイキャスト等の金属製である。ガイド15は、プラスチック等の樹脂製であり、例えば、一体成型されている。保護部材50aは、ゴム等の弾性体製である。なお、アンテナ本体50の保護部材50aとベース部材11とが同一部材で構成されることとしてもよい。
【0026】
ベース部材11の中央には、ボルト13と螺合する雌ねじ111aが形成された円筒状のナット部111が形成されている。このナット部111には、雌ねじ111aを挟んで対向する位置に、後述する周り止め部123と係合する係合孔111bが形成されている。さらに、係合孔111bには、係合孔111bより浅い段差部111cが連設されており、段差部111cの側壁には後述する周り止め部123の凹部123aと係合する凸部111dが形成されている。
【0027】
ベース部材11のナット部111を中心とする領域には、略矩形環状のガイド15が設けられている。ガイド15は、ガイド部151A,151Bと、接続部152と、突起部153と、を有する。
【0028】
ガイド15の四辺端部には、固定装置10を固定用開口60aの位置に案内する略直方体(板)形状のガイド部151A,151Bが、ナット部111を囲むように形成されている。2つのガイド部151Aは、ガイド15の対向する二辺に配置されている。2つのガイド部151Bは、ガイド15の対向する二辺に配置されている。ガイド部151A,151Bは、4つの接続部152により接続されている。また、ガイド15の外周の四辺には、それぞれ、設置面60(固定用開口60a)へのアンテナ装置1(固定装置10)の取り付け時に、固定用開口60aの内側に接する2つ(合計で8つ)の突起部153が設けられている。
【0029】
ガイド部151A,151B及び突起部153で規定されるベース部材11の突出した部分の外形Aが、設置面60の固定用開口60aとほぼ同一の形状となっている。したがって、アンテナ装置1を設置面60に固定するとき、ベース部材11は固定用開口60aに嵌合することとなる。
【0030】
ガイド部151Aは、ベース部材11から最大の高さ(ベース部材11の平面に垂直な方向(ボルト13の軸方向)の長さ)を有するガイド部本体151Aaを有する。ガイド部151Bは、ベース部材11から最大の高さを有するガイド部本体151Baを有する。ガイド部本体151Aa,151Baの高さは、同一である。ガイド部本体151Aa,151Baは、固定部材12がボルト13の締め付け回転方向に回転するのを規制する規制片として機能する位置に配置されている。
【0031】
ガイド部151Aには、ベース部材11との間で設置面60を挟持するためのフック151bが形成されている。ガイド部151Aは、固定装置10の後述する初期固定状態で固定部材12の脚部122の先端の一部が配置される切り欠き部151Acを有する。同様に、ガイド部151Bは、固定装置10の初期固定状態で固定部材12の脚部122の先端の一部が配置される切り欠き部151Bcを有する。
【0032】
一対のガイド部151Bは、フックを有さず、余肉をカットした形状である。このため、アンテナ装置1の構成を簡単にできるとともに、アンテナ装置1の軽量化を実現できる。
【0033】
また、フック151bが樹脂製である。このため、フック151bによる設置面60へのアンテナ装置1の仮の取り付け(仮止め)作業を簡単にできる。特に、フック151bにより設置面60へアンテナ装置1が取り付けられた仮止め状態でのフック151bの押下により、設置面60からアンテナ装置1を容易に外すこともできる。
【0034】
ガイド15は、4つの接続部152での螺子止めによりベース部材11に固定設置されている。しかし、これに限定されるものではなく、例えば、ベース部材11が融着用穴を有し、ガイド15が融着用突起を有し、この融着用突起を融着用穴に挿入して融着することにより、ガイド15をベース部材11に固定設置する構成としてもよい。
【0035】
ベース部材11において、ナット部111を中心として4つの接続部152で区画された4つの領域には、配線を接続するためのコネクタ部14が配設されている。ここでは、4つのコネクタ部14を配設した場合について示しているが、この数に限定されるものではない。
【0036】
保護部材50aには、リブ50b,50cが形成されている。リブ50bは、例えば、ベース部材11を露出させる複数の矩形を組み合わせた平面形状に形成されている。リブ50cは、アンテナ本体50の底面の周縁部に形成されている。リブ50b,50cは、アンテナ装置1を設置面60に取り付けた後に、外部から、アンテナ本体50、固定装置10、設置面60の内部に、水、埃等が入ることを防ぐ防水、防塵効果を有する。また、リブ50bが略円形の平面形状である。このため、アンテナ装置1の保護部材50aの構成を簡単にできるとともに、設置面60へのアンテナ装置1の取り付け後にリブ50bにかかる応力が略均一となり、防水、防塵効果を高めることができる。
【0037】
図4に示すように、固定部材12は、ボルト13を挿通する挿通孔121aが形成された回転軸部121と、互いに90°をなす4方向に回転軸部121から放射状に延び、ベース部材11に向けてアーチ状に湾曲した脚部122と、固定部材12がボルト13の締め付けに連動して回転するのを規制する周り止め部123と、を有している。
【0038】
回転軸部121及び脚部122は、一体的に形成され、例えば金属材料で構成された固定金具である。回転軸部121からそれぞれの脚部122の先端部位までの長さは、固定部材12を設置面60の固定用開口60aに挿入でき、かつ、固定部材12を挿入した状態から回転させたときに脚部122の先端が固定用開口60aの周縁部(設置面60)に位置するような長さにされている。
【0039】
例えば、平面上における回転軸部121からそれぞれの脚部122の先端までの長さは、設置面60の固定用開口60aにおける中心から頂点までの長さに対応するように形成される。つまり、回転軸部121が固定用開口60aの中心に対応し、4つの脚部122で形成される2直線が固定用開口60aの対角線に対応している。
【0040】
これにより、固定部材12を固定用開口60aから挿入でき、その後ボルト13の軸中心に回転させたときに、固定部材12の脚部122の先端が必ず固定用開口60aの周縁部に位置することとなる。また、固定用開口60aが略正方形状に形成されており、固定部材12の4つの脚部122は同じ長さとなっているので、設置面60を均一に支持することができ、安定した固定状態を実現できる。さらには、ベース部材11及び固定部材12の設計が簡単となる。
【0041】
また、背景技術で説明した変形を伴わないアームを用いた従来のアンテナ保持器では、支持部のアームが、L字状形状を有し、先端方向への延長線が、アンテナベースの平面と直角よりも小さな角度で交わる。このため、ねじの締め付け時に、アームからアンテナベースに加わる力は、アンテナベースの平面に垂直な方向のみに働く。このため、アンテナ保持器を自動車ルーフに取り付ける場合に、ねじの締め付けのスピードや力によっては、アームの先端により自動車ルーフの垂直方向に大きな力が加わり、自動車ルーフに負担がかかり、自動車ルーフを傷つけたり変形させてしまうおそれがある。
【0042】
しかし、本実施の形態の脚部122は、湾曲しており、回転軸部121から先端方向への延長線が、ベース部材11の平面と直角よりも小さな角度で交わる。このため、ボルト13の締め付け時に、脚部122からベース部材11に加わる力は、ベース部材11の平面に垂直な方向と水平な方向とに分散される。このため、固定装置10を設置面60に取り付ける場合に、ボルト13の締め付けのスピードや力が大きくても、脚部122の先端により設置面60にかかる負担を軽減し、設置面60を傷つけたり変形させてしまうことを防ぐ。
【0043】
周り止め部123は、例えば樹脂材料で構成され、脚部122の高さ(ボルト13の軸方向の長さ)よりも長く形成される。周り止め部123は、回転軸部121及び脚部122からなる固定金具とは別部材で構成され、脚部122の股に係合される。なお、インサート成型により固定金具と周り止め部123を一体的に成型してもよいし、金属プレス成型により固定金具と周り止め部123を同一材料からなる一部材で構成してもよい。
【0044】
ボルト13には、ベース部材11のナット部111に形成された雌ねじ111aと螺合する雄ねじ131が形成されている。固定装置10は、ボルト13に固定部材12を挿通した状態で、ベース部材11のナット部111にボルト13を螺着させることで構成される。
【0045】
図5は、固定装置10の構造を示す拡大図である。図5に示すように、固定装置10におけるボルト13の螺合初期では、周り止め部123の先端がナット部111の段差部111cに位置した状態となり、脚部122は、ベース部材11のガイド15(ガイド部151A,151B及び突起部153)の外形Aの対角線に対応する位置となる。このとき、ナット部111に形成された凸部111dと、周り止め部123に形成された凹部123aと、が係合することにより、ベース部材11に対して固定部材12が初期固定(ロック)される。
【0046】
つまり、ロックされた状態では、固定部材12は、容易に回転できないが、電動工具等からのより強い回転応力により容易に係止(ロック)状態が解除される状態となっている。この固定部材12がロックされた状態の固定装置10(アンテナ装置1)を(固定部材12の)初期固定状態とする。アンテナ装置1は、この初期固定状態で工場出荷され、自動車のメーカーの組立工場に納入される。この組立工場で、アンテナ装置1は、作業者により設置面60に取り付けられる。
【0047】
図6は、初期固定状態の固定装置10の側面図である。図6に示すように、初期固定状態の固定装置10において、ベース部材11の平面からのガイド部151A,151B(ガイド部本体151Aa,151Ba)の高さは、脚部122の先端の高さよりも高い(ボルト13の軸方向の長さが長い)。このベース部材11の平面からのガイド部151A,151Bの高さは、例えば、12〜17[mm]である。さらに、図4に示すように、初期固定状態の固定装置10において、ガイド部151A,151B(ガイド部本体151Aa,151Ba)は、固定部材12を囲む位置(外形Aに内接する位置)に配置されている。このため、初期固定状態の固定装置10において、ガイド部151A,151Bは、外部からの衝撃が固定部材12に加わることを防ぐ。
【0048】
つまり、ガイド部151A,151Bは、初期固定状態の固定装置10において、輸送時の振動や、組み立て時の作業者の手による外力等の外部からの衝撃により、凸部111d及び凹部123aによるロック状態が解除されて、固定部材12が回転し、外形Aから脚部122がはみ出た状態になることを防ぐ。外形Aから脚部122がはみ出た状態になると、固定装置10の固定部材12及びガイド15を固定用開口60aに挿通することができないので、作業者は、固定装置10(アンテナ装置1)を再度初期固定状態にする作業を行う必要があるが、その作業が不要となる。
【0049】
また、ガイド部本体151Aa,151Baの高さが脚部122の先端の高さよりも高いので、初期固定状態で固定用開口60aの周縁部が、ガイド部151A,151B(ガイド部本体151Aa,151Ba)と、固定部材12(脚部122)と、の間に入り込むことを防ぐ。従来のアンテナ保持器で、固定用開口の周縁部が、ガイド部及びアームの間に入り込んだ状態になると、作業者は、固定用開口に対してアンテナ保持器がズレているので、固定用開口の周縁部をガイド部及びアームの間から出す修正作業を行うが、本実施の形態の固定装置10(アンテナ装置1)では、その修正作業が不要となる。
【0050】
図7は、初期固定状態の固定装置10の平面図である。図7に示すように、初期固定状態の固定装置10において、脚部122が外形A内に位置される。このとき、脚部122の先端の一部は、切り欠き部151Ac,151Bc内に配置されている。
【0051】
図8は、初期固定状態での固定装置10の構造を示す一部断面図である。図9は、固定部材12の回転状態での固定装置10の構造を示す一部断面図である。図10は、固定部材12の本固定状態での固定装置10の構造を示す一部断面図である。図11は、固定部材12の本固定状態での固定装置10の斜視図である。なお、図8、図9、図10では、段差部111cを通る曲線で切り欠いたアンテナ装置1の一部断面を示し、ガイド15を省略している。
【0052】
図8に示すように、アンテナ装置1(固定装置10)の初期固定状態では、段差部111c及び凹部123aの係合により周り止め部123が段差部111cに当接されて保持され、ロックされている。初期固定状態でのベース部材11からの脚部122の高さは、固定装置10の全ての状態の中で最も高い。
【0053】
そして、図9に示すように、電動工具等によりボルト13に締め付けの回転方向(時計方向)へ強い回転力が加えられると、ボルト13がベース部材11のナット部111に締め付けられ、固定部材12が連動して回転し、その回転に伴い段差部111c及び凹部123aの係合が外れてロックが解除され、アンテナ装置1(固定装置10)は、固定部材12の回転状態となる。固定部材12の回転状態で、回転軸部121を中心として脚部122が回転移動する。
【0054】
そして、図10及び図11に示すように、ボルト13がさらに締め付けられ、固定部材12の回転状態において、さらに固定部材12が回転すると、脚部122の回転運動がガイド部本体151Aa,151Baにより規制される。ガイド部本体151Aa,151Baが固定部材12の回転を規制する回転位置は、周り止め部123を係合孔111bに係合する位置に対応する。
【0055】
その脚部122の回転位置でボルト13がさらに締め付けられることにより、周り止め部123が係合孔111bに挿入されてベース部材11からの脚部122の高さが低くされる。そして、脚部122の先端がベース部材11と当接する位置まで移動されるようにボルト13がさらに締め付けられ締結されることにより、周り止め部123が係合孔111bに係合され、アンテナ装置1(固定装置10)は、固定部材12がベース部材11(アンテナ本体50)に対して固定されている本固定状態となる。
【0056】
次に、図12〜図17を参照して、アンテナ装置1(固定装置10)を設置面60(固定用開口60a)に取り付ける工程を説明する。図12は、固定装置10を固定用開口60aに挿入中の状態のアンテナ装置1を示す図である。図13は、固定装置10を固定用開口60aに挿入した後の状態のアンテナ装置1を示す図である。図14は、固定用開口60aに挿入された後の固定部材12の回転状態の固定装置10の斜視図である。図15は、ガイド部151A,151Bにより固定部材12の回転が規制された状態の固定装置10の斜視図である。図16は、設置面60に固定された本固定状態の固定装置10の斜視図である。図17は、設置面60に固定された本固定状態の固定装置10の平面図である。
【0057】
まず、アンテナ装置1は、アンテナ本体50に固定装置10が取り付けられた初期固定状態にされている(図8に対応)。そして、図12に示すように、脚部122が固定用開口60aの対角線上に位置するように、初期固定状態のアンテナ装置1が設置面60上に配置され、固定部材12、ボルト13、コネクタ部14及びガイド15が固定用開口60aに挿入される。また、ガイド15のガイド部151A,151B及び突起部153は、固定用開口60aの各辺に対応して位置している。このため、図13に示すように、ガイド部151A,151B及び突起部153によりベース部材11が案内されて固定用開口60aに挿嵌される。この挿嵌中に、ガイド部151A,151Bから突出した2つのフック151bがガイド部151A,151Bの内部に押下される。このため、設置面60への固定装置10(ガイド15)の挿嵌をスムーズに行うことができる。設置面60への固定装置10(ガイド15)の挿嵌後に、フック151bは、再度突出し、ベース部材11との間で設置面60(固定用開口60aの周縁部)をフックして挟持する。このようにして、アンテナ装置1は、フック151bにより設置面60へ取り付けられた仮止め状態とされる。
【0058】
また、ガイド15が金属よりも柔らかい樹脂製であるので、ガイド15の外周の形状を、固定用開口60aの周縁部との間のギャップをより低減してクリアランスを少なくした形状にすることができる。このため、設置面60に対するアンテナ装置1の向きのズレや、ガタツキが防止される。
【0059】
さらに、ガイド15(ガイド部151A,151B及び接続部152)と、固定用開口60aの周縁部との間のギャップは、突起部153により埋められる。このようにして、アンテナ装置1は、設置面60に対し所定の向きで位置決めされる嵌合状態となる。突起部153により、設置面60に対するアンテナ装置1の向きのズレや、ガタツキがさらに防止される。
【0060】
次いで、電動工具等によりボルト13に締め付けの回転方向(時計方向)へ強い回転力が加えられ、ボルト13がベース部材11のナット部111に締め付けられると、固定部材12が連動して回転し、その回転に伴いナット部111に形成された凸部111d又は周り止め部123に形成された凹部123aが弾性変形して、固定装置10のロック状態が解除される。その後、図14に示すように、固定装置10が固定部材12の回転状態となり、ボルト13がさらに締め付けられ、固定部材12が段差部111cに沿って回転される(図9に対応)。
【0061】
そして、図15に示すように、ガイド部本体151Aa,151Baにより、固定部材12の脚部122の回転が規制され、固定部材12の回転が停止される。このようにして、固定部材12の脚部122は、ベース部材11に対して位置決めされる。
【0062】
そして、ボルト13がさらに締め付けられると、これに伴い固定部材12がベース部材11側(設置面60側)に移動し、周り止め部123の先端が係合孔111bに挿入される。図16及び図17に示すように、さらにボルト13が締め付けられてナット部111に締結されることで、周り止め部123の先端が係合孔111bに係合され、脚部122の先端が設置面60の周縁部に当接され周縁部を強く押圧し、アンテナ装置1(固定装置10)は、脚部122の先端がベース部材11との間で設置面60を狭持し、設置面60に強固に固定される本固定状態となる。
【0063】
以上、本実施の形態によれば、アンテナ装置1の固定装置10は、ベース部材11と、固定部材12と、ボルト13と、ガイド15と、を備える。固定装置10は、固定用開口60aに挿入され、固定部材12が、所定角度回転されることによって、ベース部材11との間で設置面60を狭持して固定する本固定状態と、固定部材12が前記所定角度回転される前に固定された初期固定状態と、をとる。ガイド15は、初期固定状態での固定部材12を囲む位置に配置され、ベース部材11からの高さが初期固定状態での固定部材12の下端の高さより高いガイド部151A,151Bを備える。
【0064】
このため、大口径の固定用開口60aを介してアンテナ装置1を設置面60に強固に固定することができるとともに、ガイド15のガイド部151A,151Bにより、外部からの衝撃による固定部材12の初期固定状態の解除を防ぎ、且つ初期固定状態で固定用開口60aの周縁部が、ガイド15(ガイド部151A,151B)と、固定部材12と、の間に入り込むことを防ぐことにより、アンテナ装置1を設置面60(固定用開口60a)へ容易に取り付けることができ、その作業時間を短縮できる。
なお、大口径の固定用開口60aに対応できるので、ダイレクトコネクタとしてのコネクタ部14を利用した配線の接続が可能となる。
【0065】
また、固定装置10は、ボルト13を備える。固定部材12は、周り止め部123を備える。ベース部材11は、ナット部111と、係合孔111bと、凸部111dを有する段差部111cと、を備える。固定装置10の初期固定状態では、凹部123aと凸部111dとが係合して固定部材12が初期固定された初期固定状態となることによりボルト13のナット部111への螺合初期に段差部111cと当接した状態で固定されて保持される。固定装置10は、初期固定状態で固定用開口60aに挿入され、ボルト13がナット部111に締め付けられることに連動した固定部材12の回転に伴って凹部123a又は凸部111dが弾性変形することにより初期固定状態(ロック状態)が解除され、固定部材12が所定角度回転された後、ボルト13の締結により、周り止め部123が係合孔111bに係合され、固定部材12が、ベース部材11との間で設置面60を狭持して固定されて本固定状態にされる。
【0066】
このため、周り止め部123により、固定部材12がボルト13の締め付けに連動して回転するのを規制することができるので、アンテナ装置1の取付作業が簡単になるとともに、固定部材12(の脚部122の先端)とベース部材11とで確実に設置面60を狭持することができる。また、初期固定状態における固定部材12(の脚部122)の位置を、設置面60を狭持するときの固定部材12(の脚部122)の位置と異なる状態とすることができるので、脚部122を固定用開口60aに挿入するときにアンテナ装置1が所定の向きとなるように容易に調整することができる。つまり、取付初期からアンテナ装置1は所定の向きで位置決めされるので、取付作業性が向上する。さらに、ボルト13を締め付けるだけで、固定部材12が固定(ロック)された状態(初期固定状態)が解除され、固定部材12が所定の位置まで回転して保持されるので、取り付け作業性が一層向上する。
【0067】
また、ガイド15は、樹脂製である。このため、設置面60に対するアンテナ装置1の向きのズレや、ガタツキを防止できる。
【0068】
また、ガイド15は、ガイド15の外周に設けられ、設置面60へのアンテナ装置1の取り付けにより、固定用開口60aの内側に接する突起部153を有する。このため、設置面60に対するアンテナ装置1の向きのズレや、ガタツキをさらに防止できる。
【0069】
また、ガイド部151A,151Bは、固定部材12の回転を、周り止め部123を係合孔111bに係合する回転位置に規制する位置に配置されている。このため、固定部材12を最終的に設置面60に当接させる回転位置で容易に停止できる。
【0070】
また、固定部材12は、ボルト13を挿通する挿通孔が形成された回転軸部121と、回転軸部121から放射状に延びるとともにベース部材11に向けて湾曲した脚部122と、を有する。回転軸部121の中心から脚部122の先端までの長さは、それぞれ固定用開口60aにおける中心から頂点までの長さに対応する長さである。このため、脚部122の湾曲形状により、脚部122からベース部材11に加わる力が、ベース部材11の平面に垂直な方向と水平な方向とに分散され、固定装置10を設置面60に取り付ける際に、脚部122の先端により設置面60を傷つけたり変形させてしまうことを防ぐことができる。
【0071】
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0072】
実施形態では、設置面に形成される固定用開口の形状を略正方形状としているのが、例えば、三角形や長方形など円形以外の多角形であれば本発明を適用することができる。また、固定部材12の初期固定状態を実現するための構造(凸部111d、凹部123a)は、弾性変形により係止状態が解除される構造であれば、形状、大きさ、数、配置箇所等は特に制限されない。
【0073】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0074】
1 アンテナ装置
10 固定装置
11 ベース部材
111 ナット部
111a 雌ねじ
111b 係合孔
12 固定部材
121 回転軸部
121a 挿通孔
122 脚部
123 周り止め部
13 ボルト
131 雄ねじ
14 コネクタ部
15 ガイド
151A,151B ガイド部
151Aa,151Ba ガイド部本体
151b フック
151Ac,151Bc 切り欠き部
152 接続部
153 突起部
50 アンテナ本体
50a 保護部材
50b,50c リブ
50d ロッドアンテナ取り付け部
60 設置面
60a 固定用開口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置面に設けられた固定用開口にアンテナ装置を固定する固定装置であって、
ベース部材と、
前記固定用開口に挿入可能であるとともに、前記固定用開口の周縁部と当接可能となる形状を有する固定部材と、
前記ベース部材を前記固定用開口へ案内するガイドと、を備え、
前記固定装置は、
前記固定用開口に挿入され、前記固定部材が、所定角度回転されることによって、前記ベース部材との間で前記設置面を狭持して固定する本固定状態と、
前記固定部材が前記所定角度回転される前に固定された初期固定状態と、をとり、
前記ガイドは、
前記初期固定状態での前記固定部材を囲む位置に配置され、前記ベース部材からの高さが前記初期固定状態での前記固定部材の下端の高さより高い複数のガイド部を備えることを特徴とする固定装置。
【請求項2】
前記ベース部材は、ナット部が形成され、
前記固定部材を挿通した状態で前記ナット部に螺合されるボルトを備え
前記固定部材は、周面に凹部を有し、前記ベース部材に向けて形成された周り止め部を備え、
前記ベース部材は、前記ボルトを前記ナット部に螺合させたときに前記周り止め部が係合される係合孔と、前記凹部と係合する凸部を有し、前記係合孔に連設された段差部と、を備え、
前記初期固定状態では、
前記凹部と前記凸部とが係合して前記ボルトの前記ナット部への螺合初期に前記固定部材が前記段差部と当接した状態で固定されて保持されており、
前記固定装置は、前記初期固定状態で前記固定用開口に挿入され、前記ボルトが前記ナット部に締め付けられることに連動した前記固定部材の回転に伴って前記凹部又は前記凸部が弾性変形することにより前記初期固定状態が解除され、前記固定部材が前記所定角度回転された後、前記ボルトの締結により、前記周り止め部が前記係合孔に係合され、前記固定部材が、前記ベース部材との間で前記設置面を狭持して固定されて前記本固定状態にされることを特徴とする請求項1に記載の固定装置。
【請求項3】
前記ガイドは、樹脂製であることを特徴とする請求項1又は2に記載の固定装置。
【請求項4】
前記ガイドは、当該ガイドの外周に設けられ、前記設置面へのアンテナ装置の取り付けにより、前記固定用開口の内側に接する複数の突起部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の固定装置。
【請求項5】
前記ガイド部は、前記固定部材の回転を前記所定角度に規制する位置に配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の固定装置。
【請求項6】
前記固定部材は、
回転軸部と、
前記回転軸部から放射状に延びるとともに前記ベース部材に向けて湾曲した複数の脚部と、を有し、
前記回転軸部の中心から前記複数の脚部の先端までの長さは、それぞれ前記固定用開口における中心から頂点までの長さに対応する長さであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の固定装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の固定装置と、
アンテナ本体と、を備えることを特徴とするアンテナ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−81043(P2013−81043A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−219561(P2011−219561)
【出願日】平成23年10月3日(2011.10.3)
【出願人】(000006220)ミツミ電機株式会社 (1,651)
【Fターム(参考)】