説明

固形乳化化粧料

【課題】高屈折率シリコーン油が多量且つ安定に配合され、且つ、ツヤのある仕上がり及び肌の凹凸補正効果を有する固形乳化化粧料を提供する。
【解決手段】本発明にかかる固形乳化化粧料は、(A)25℃における屈折率が1.45以上の高屈折率シリコーン油を4〜18質量%と、(B)(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーと、(C)疎水性または疎水化処理粉体と、(D)ワックスとを含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は固形乳化化粧料、特にその仕上がり及び安定性の改善に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ワックスにより固形化された固形乳化化粧料において、シミ・ソバカス等の色ムラや、毛穴・シワ等の肌の凹凸等をカバーすることに加え、ツヤのある仕上がりが求められている。そのためには、固形乳化化粧料の塗布によって肌表面を平らにし(凹凸を補正)、該化粧料に含まれる油分に光を表面反射させて肌にツヤを出すことが考えられる。この場合、表面反射によってツヤを出すには、屈折率の高い油分、すなわち25℃における屈折率が1.45以上の油分が適していることは明らかである。そのような特徴を備えた化粧料用油分の代表的なものとして、シリコーン油の一種であるメチルフェニルシリコーンやカプリリルメチコンが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−56852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記の如き高屈折率シリコーン油には、固形乳化化粧料へ高配合するとワックスを析出させてしまい、製品の表面が白変するという問題点があった。そのため、前記高屈折率シリコーン油が構成油分の一つとして配合された固形乳化化粧料は存在するものの、その配合量は2%程度に止まっている。このような少量の配合では、高屈折の前記油分を配合しても、到底十分なツヤ出し効果を得ることはできなかった。
また、例えば、特許文献1には揮発性油分と不揮発性油分とシリコーン弾性粉体とを特定比で配合した、肌の凹凸を補正することのできる油中水型乳化化粧料が記載されている。しかしながら、構成油分の屈折率からツヤ出し効果の両立への期待は低く、また前記した配合限界の問題から、該化粧料へツヤ出しに十分な量の高屈折率シリコーン油を追加配合することも不可能であった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、高屈折率シリコーン油が多量且つ安定に配合され、且つ、ツヤのある仕上がり及び肌の凹凸補正効果を有する固形乳化化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明者らが鋭意検討を行った結果、25℃における屈折率が1.45以上の高屈折率シリコーン油を(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーの内部に保持させることで、前記高屈折率シリコーン油を固形乳化化粧料へ多量に配合することが可能となり、加えて粉体を配合することで該化粧料におけるワックスの析出が抑えられることを見出した。
さらに、前記高屈折率シリコーン油を多量に配合した組成物では、固形乳化化粧料に通常配合される無機顔料の配合では組成物の硬度を高めることが困難であったところ、前記粉体をシリコーン処理のものとすることで硬度が上昇することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明に係る固形乳化化粧料は、(A)25℃における屈折率が1.45以上の高屈折率シリコーン油を4〜18質量%と、(B)(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーと、(C)疎水性または疎水化処理粉体と、(D)ワックスとを含むことを特徴とする。
また、前記固形乳化化粧料において、(A)25℃における屈折率が1.45以上の高屈折率シリコーン油が、メチルフェニルシリコーン及び/又はカプリリルメチコンであることが好適である。
また、前記固形乳化化粧料において、(B):(A)の配合量比が1:9〜3:7であることが好適である。
また、前記固形乳化化粧料において、(A)25℃における屈折率が1.45以上の高屈折率シリコーン油の配合量が、8〜18質量%であることが好適である。
また、前記固形乳化化粧料において、(C)疎水性または疎水化処理粉体が、シリコーン処理粉体であることが好適である。
また、前記固形乳化化粧料において、(C)疎水性または疎水化処理粉体の一次粒子平均長径が、0.05〜0.2μmであることが好適である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、経時でワックス成分が析出することのない安定な固形乳化化粧料を得ることができる。さらに、本発明の固形乳化化粧料は、高屈折率シリコーン油が多量に配合できることから、優れた肌のツヤ出し効果と凹凸補正効果の両立を可能とする。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
本発明は、必須成分として(A)25℃における屈折率が1.45以上のシリコーン油、(B)(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、(C)疎水性および疎水化処理粉体、及び(D)ワックス、を含有するものである。
ツヤ出し及び凹凸補正にかかる成分である(A)25℃における屈折率が1.45以上のシリコーン油は、(B)(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーとの混合ゲルとして配合することにより、(D)ワックスを含む固形乳化化粧料へ多量且つ安定に配合することができる。さらに、本発明においては、(C)粉体の配合により、(A)成分の配合による(D)成分の表面析出が抑制される。
まず、上記各成分について説明する。
【0009】
(A)25℃における屈折率が1.45以上のシリコーン油
本発明の(A)成分は、25℃における屈折率が1.45以上のシリコーン油であり、好ましくはメチルフェニルシリコーン及び/又はカプリリルメチコン、より好ましくはメチルフェニルシリコーンである。
前記メチルフェニルシリコーンは、直鎖状のジメチルポリシロキサンのメチル基の一部がフェニル基及び/又はフェニル基とトリメチルシロキシ基に置換されたものであり、フェニル基及び/又はフェニル基とトリメチルシロキシ基のそれぞれの付加モル数に制限はない。また、(A)成分に使用されるメチルフェニルシリコーンは、単一構造のメチルフェニルシリコーンから構成されていても、異なる構造のメチルフェニルシリコーンの混合物であってもよいが、混合物としての屈折率(25℃)は1.45以上とする。屈折率が1.45に満たないと、固形乳化化粧料のツヤ出し効果が十分に得られないことがある。
【0010】
このようなメチルフェニルシリコーンとしては、例えば、トリメチルペンタフェニルポリシロキサンとして日本ユニカー製のFZ−3156[屈折率:1.575]、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンとして信越化学工業社製のKF−56[屈折率:1.498]及びKSG−18A[屈折率:1.495]、ジフェニルジメチコンとして信越化学工業社製のKF−54[屈折率:1.505]、メチルフェニルポリシロキサンとして東レ・ダウコーニング社のメチルフェニルポリシロキサン(500cs)[屈折率:1.535]などが市販されており、これらを好適に使用することができる。中でもジフェニルシロキシフェニルトリメチコンの使用が好ましく、特にジフェニルシロキシフェニルトリメチコンと、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーとの混合ゲルであるKSG−18Aは、後述する本発明の(B)成分の配合を兼ねることができる点でより好ましい。また、前記市販品を適宜組み合わせて用いてもよい。
また、市販のカプリリルメチコンとしては、例えば、東レ・ダウコーニング社製のFZ−3196、SS−3408[屈折率:1.413]などが挙げられ、これらを好適に使用することができる。
【0011】
本発明にかかる固形乳化化粧料において、(A)25℃における屈折率が1.45以上のシリコーン油の配合量は、組成物に対して4〜18質量%、より好ましくは8〜18質量%である。前記配合量が4質量%未満であると、固形乳化化粧料にツヤのある仕上がりを付与することは難しい。また、配合量が18質量%を超えて配合すると組成物表面でのワックスの析出を抑えることはできない。
【0012】
(B)(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー
本発明に使用される(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーは、架橋メチルポリシロキサンとフェニル変性シリコーン(フェニルビニルジメチコン)とを重合反応させてなる3次元架橋体である。前記クロスポリマーは単体では微小粒子であるが、シリコーン油(溶媒)を吸収膨潤してゲル状となる。つまり、前記クロスポリマーの3次元的な網目構造内部へ取り込むことにより、(A)成分である25℃における屈折率が1.45以上のシリコーン油を多量且つ安定に固形乳化化粧料へ配合することが可能になると考えられる。
【0013】
さらに、(B)成分であるクロスポリマーは、(A)成分との混合によって柔らかいゲル状となることで、延びが良く滑らかな使用感触を与えるものとなる。このことは、本発明の固形乳化化粧料の塗布によって肌表面の凹凸を補正して平らにし、その上(A)成分を肌へ均一に被膜させることに少なからず寄与していると考えられる。したがって、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーの架橋点は、(A)成分との混合物がゲル状となる程度に少ないことが好ましい。
【0014】
また、(B)(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーの屈折率(25℃)は、(A)成分と同様に高いことが好ましく、特に1.40以上であることが好適である。(A)成分が高屈折率を有していたとしても、該成分と共存する(B)成分の屈折率が低いと、十分なツヤ出し効果が得られないことがある。
(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーは、上記した重合反応により合成して得る他、特に市販品として、信越化学工業社製のKSG−18Aを好適に使用することができる。前述のように、KSG−18Aは、約84%のジフェニルシロキシフェニルトリメチコンと、約16%の(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーの混合ゲルの形態をもつため、本発明の(A)成分及び(B)成分として配合することが可能である。
【0015】
本発明にかかる固形乳化化粧料において、(B)(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーの配合量は、(A)25℃における屈折率が1.45以上のシリコーン油との配合量比(B):(A)が1:9〜3:7となる範囲で設定することができる。したがって、(B)成分の配合量は、好ましくは組成物に対して0.3〜6質量%である。
つまり、例えば(A)及び(B)成分としてKSG−18Aのみを用いる場合、前記配合量比は1.6:8.4となる。(A)成分の量比をさらに高めたい場合は、(A)成分のみ(例えばKF−56)を該成分の総量が4〜18質量%となる範囲で配合することによって調整できる。
【0016】
(C)疎水性または疎水化処理粉体
本発明にかかる固形乳化化粧料における優れたツヤ出し及び凹凸補正効果は、上記(B)成分を伴う(A)成分の配合によって達成することができる。また、(A)成分の配合に起因するワックスの析出も、(B)成分による(A)成分の取り込みによって大幅に軽減され得る。そこで、本発明では、さらに(C)疎水性または疎水化処理粉体を配合することにより、ワックスの析出を完全に抑制する。
本発明においては、通常化粧品や医薬部外品等に適用される無機粉体、有機粉体、金属粉体等のうち、疎水性のもの、又は疎水化処理を施したものを使用することができる。
ここで、疎水性粉体または疎水化処理粉体とは、水に対して親和性の低い粉体を意味する。特に、疎水性粉体は、粉体そのものが水に対し低い親和性を示すものであり、疎水化処理粉体は、水に対して親和性の高い粉体を表面処理することによって疎水性を付与したものである。
【0017】
疎水性粉体としては、例えば、無機粉体としてオルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体またはこれを母粉体とする複合球状粉体等、有機粉体としてポリアミド樹脂粉体(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉体、ポリメタクリル酸メチル粉体、スチレン・アクリル酸共重合体樹脂粉体、ベンゾグアナミン樹脂粉体、ポリ四フッ化エチレン粉体、セルロース粉末、ポリウレタン球状粉体またはこれを母粉体とする複合球状粉体等が挙げられる。特に、本発明においては、吸油性を有する粉体が好ましい。
【0018】
疎水化処理粉体は、通常化粧品や医薬部外品等に適用される任意の粉体の表面を、例えば、高級脂肪酸、油脂、ロウ、シリコーン化合物、フッ素化合物、炭化水素、界面活性剤、デキストリン脂肪酸エステル等の物質で処理することによって得ることができる。疎水化処理の方法は特に限定されず、適宜公知技術を適用することができる。
本発明においては、特に、クロスポリマーに取り込まれていないメチルフェニルシリコーンを吸収し、ワックスの析出抑制効果が高い点から、吸油性に優れた酸化チタンを被疎水化処理粉体として用いることが好ましい。
【0019】
また、本発明における(C)の粉体は、好ましくは、動的光散乱法、走査型電子顕微鏡像(SEM)の画像解析などによる一次粒子径平均長径が、0.05〜0.2μmの中粒子である。さらに、その比表面積として、好ましくは10m/g以上、より好ましくは20m/g以上である。また、前記比表面積に特に上限はないが、使用性の観点から150m/g以下とすることが好ましい。顔料級粉体(一般に、一次粒子径平均長径が0.25〜0.3μmである粉体)のように比表面積が小さすぎると、粉体配合によるワックス析出抑制の促進が不十分なことがある。
【0020】
なお、本発明においては、(A)及び(B)成分からなるゲル状物質の配合により、固形化粧料が所望する硬度まで固形化しないことがある。そのような場合、本発明では、上記した疎水性または疎水化処理粉体を配合し、化粧料の硬度の上昇を図ることが好ましい。硬度の上昇を図るに際しては、特に(C)成分としてシリコーン処理粉体を用いることが好ましい。シリコーン以外で処理を行った粉体では、十分な硬度上昇が望めないことがある。
【0021】
ここで、本発明において固形乳化化粧料の「固形」とは、50℃以下の温度において、組成物が流動性を示さない状態であることを意味する。より具体的には、例えば、レオメーター(不動工業社製)等の公知の測定装置を使用して測定した下記式に示される硬度γが30以上であることを意味する。
γ=(G*L)/(l*a) (dyn/cm
(式中、G:測定応力(gr)*980dyn,L:サンプルの厚み(mm),l:圧縮距離(mm),a:針の断面積(cm))
(測定条件)
負荷重:200g,針の径:5.6φ,針入速度:2cm/min,針入距離:1mm,測定温度:37℃
【0022】
本発明においては、未処理の粉体であっても、上記硬度基準を満たすことは可能であるが、例えば高級脂肪酸処理粉体又はシリコーン処理粉体を用いることにより、上記硬度γを40以上にまで上げることができ、特にシリコーン処理粉体を用いることにより、上記硬度γを50以上にまで上げることができる。これにより、化粧料の落下に対する耐衝撃性を向上したり、その用途並びに剤形選択の幅を拡大することが可能となる。
本発明に使用されるシリコーン処理粉体としては、例えば、高粘度シリコーンによって表面を処理した粉体、もしくはアルキルハイドロジェンポリシロキサンを反応させたシリコーン樹脂で表面をコーティングしたもの等が挙げられ、1種又は2種以上のシリコーンで処理することができる。
上記(C)の粉体の配合量は、(A)25℃における屈折率が1.45以上のシリコーン油の配合量に対し、0.1〜1.7(粉体/25℃における屈折率が1.45以上のシリコーン油)とすることが好ましい。
【0023】
(D)ワックス
また、本発明にかかる固形乳化化粧料には、組成物の固形剤としてワックスが配合される。
本発明の固形乳化化粧料において使用されるワックスは、高級脂肪酸エステル成分を含む常温で固形又は半固形状の油脂であり、通常、炭素数18〜34の高級脂肪酸に由来する部分と、炭素数18〜44の高級脂肪アルコール由来部分とから構成されるカルボン酸エステルを含む油脂である。これらの脂肪酸及び脂肪アルコール由来部分は、直鎖又は分岐、あるいは飽和又は不飽和のいずれであってもよいが、飽和脂肪族であることがより好ましい。なお、天然ワックスには、上記脂肪酸エステルのほか、通常、遊離脂肪酸、遊離アルコール、あるいは炭化水素が含まれるが、これら他の成分を含むワックスを本発明のワックスとして使用してもかまわない。
【0024】
本発明の固形乳化化粧料において使用可能なワックスとしては、具体的には、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、モクロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、ビースワックス、マイクロクリスリンワックス、パラフィンワックス、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、脂肪酸クリセリド、硬化ヒマシ油、ワセリン、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。これらのワックスは混合して用いることが可能であり、また、他の固形状あるいは液状油分などを混合して使用することも可能である。
本発明におけるワックスの配合量は、組成物に対し1〜8質量%であることが好適である。配合量が1質量%に満たないと、組成物の固形化が不十分であり、8質量%を超えるとスポンジへの中味の取れが悪くなってしまう。
【0025】
また、本発明にかかる固形乳化化粧料には、必須成分である(A)25℃における屈折率が1.45以上のシリコーン油以外にも、化粧品や医薬部外品等に用いられる他の油分、例えば、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン油、液体油脂、固体油脂等を本発明の効果を損ねない範囲で適宜配合することができる。
炭化水素油としては、例えばイソヘキサデカン、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0026】
高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
【0027】
高級アルコールとしては、例えば直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)−2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
【0028】
合成エステル油としては、例えばミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート−2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
【0029】
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等)、環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(例えば、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、ポリエーテル・アルキル共変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合変性ポリシロキサン、アミノグリコール変性ポリシロキサン、アミノフェニル変性ポリシロキサン、カルビノール変性ポリシロキサン、ポリグリセリン変性ポリシロキサン、ポリグリセリン・アルキル共変性ポリシロキサン等)、ジメチコノール、アクリルシリコーン等が挙げられる。
【0030】
液体油脂としては、例えば、アボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
【0031】
これらその他油分の配合量は、一般に、本発明の組成物に対して5〜50質量%程度である。前記油分が5質量%以上配合されていると、組成物を均一に混ぜ易くなるが、50%を超えるとワックスが析出してしまう可能性がある。
【0032】
本発明の固形乳化化粧料には、上記油分の他にも、本発明の効果を損なわない範囲において、通常化粧品や医薬部外品等に用いられる成分を配合することができる。このような成分としては、例えば、粉体成分、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、分散剤、安定化剤、保湿剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン、防腐剤、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料、水等が挙げられる。
【0033】
本発明にかかる固形乳化化粧料の製造方法としては、例えば、上記した(A)以外の他の油分に(A)25℃における屈折率が1.45以上のシリコーン油及び(B)(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーを混合して形成させたゲルと、(D)ワックスとを加熱溶解させて、(C)疎水性および疎水化処理粉体を分散させたものとを撹拌混合し、これをその他原料と乳化させることが挙げられるが、本発明の効果を有する固形乳化化粧料が得られる限り、その製造方法は特に限定されない。
【0034】
また、本発明にかかる固形乳化化粧料の具体的な用途は特に限定されないが、例えば、ファンデーション、化粧下地、コンシーラー、おしろい、頬紅、口紅、アイシャドー、アイライナー、マスカラ、サンスクリーン等のメーキャップ化粧料に適用することができる。特に、ツヤのある仕上がりや肌の凹凸補正効果に対する要求の高さから、ファンデーション、化粧下地、コンシーラー等への適用が効果的である。
【実施例】
【0035】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。配合量については特に断りのない限り質量%を示す。
まず、本実施例で用いた効果試験方法及び評価基準について説明する。
【0036】
(1)ワックスの析出
12時間を1周期として静置温度を5℃から45℃に変化させた条件で組成物を2週間保存する過酷条件下での加速試験を行い、試験後のワックスの析出状態を確認し、下記基準にて評価した。
◎:試験前に比べ変化なし。
○:組成物表面に白変がごく僅か確認できる。
△:ワックスが析出し、組成物表面の白変が確認できる。
×:ワックスが析出し、組成物表面の白変がはっきり確認できる。
【0037】
(2)ツヤのある仕上がり
化粧品パネル10名を用いて、各試験例の化粧料を顔面に塗布し、塗布後の肌のツヤに関して官能評価を行い、下記基準にて評価した。
◎:10名中8名以上が塗布後、肌にツヤが出たと判断した。
○:10名中5〜7名以上が塗布後、肌にツヤが出たと判断した。
△:10名中2〜4名が塗布後、肌にツヤが出たと判断した。
×:10名中1名以下が塗布後、肌にツヤが出たと判断した。
【0038】
(3)凹凸補正効果
化粧品パネル5名を用いて、各試験例の化粧料を顔面に塗布し、シミ・ソバカス等の肌の色ムラをカバーし、均一な仕上がりとなるかについて官能評価を行い、以下の基準にて評価した。
○:5名中4名以上が、凹凸補正効果があると判断した。
△:5名中2〜3名が、凹凸補正効果があると判断した。
×:5名中1名以下が、凹凸補正効果があると判断した。
【0039】
初めに、下記表1に示す処方による固形乳化化粧料について、油分とクロスポリマーの組み合わせを検討した。なお、各油分の25℃における屈折率は、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンが1.495、ジメチルポリシロキサンが1.406、デカメチルシクロペンタシロキサンが1.396であった。
【表1】

*表1中のシリコーン処理中粒子酸化チタンは、一次粒子平均短径が0.03〜0.04μm、一次粒子平均長径が0.09〜0.10μmで、アスペクト比(長径/短径)が2〜4である紡錘状微粒子酸化チタンをシリコーン処理したものを使用した。
(製造方法)
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン以外の油分にジフェニルシロキシフェニルトリメチコン及び(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー又は(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーを混合した。これをワックスを加熱溶解させて粉体を分散させたものと撹拌混合した。得られた混合物をその他の成分の混合物と乳化させ、固形乳化化粧料を得た。
【0040】
表1に示すとおり、屈折率が1.45以上であるシリコーン油(メチルフェニルシリコーン)を配合した試験例1−1、1−2、1−4ではツヤのある仕上がりが得られた。一方、代えて低屈折率のジメチルポリシロキサン主成分とした試験例1−3では全くツヤ出し効果は得られなかった。
また、メチルフェニルシリコーンと共に(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーを同時配合した試験例1−1、1−2においてはワックスの析出は認められなかった。
したがって、本発明においては、25℃における屈折率が1.45以上のシリコーン油及び(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーを配合することが好適である。
【0041】
続いて、下記表2に示す処方による固形乳化化粧料について、高屈折率シリコーン油の配合量を検討した。なお、各油分の25℃における屈折率は、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンが1.495、デカメチルシクロペンタシロキサンが1.396であった。
【表2】

*表2中のシリコーン処理中粒子酸化チタンは、一次粒子平均短径が0.03〜0.04μm、一次粒子平均長径が0.09〜0.10μmで、アスペクト比(長径/短径)が2〜4である紡錘状微粒子酸化チタンをシリコーン処理したものを使用した。
(製造方法)
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン以外の油分にジフェニルシロキシフェニルトリメチコン及び(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーを混合した。これをワックスを加熱溶解させて粉体を分散させたものと撹拌混合した。得られた混合物をその他の成分の混合物と乳化させ、固形乳化化粧料を得た。
【0042】
表2に示すとおり、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンを4質量%以上配合した試験例2−2〜2−4において、ツヤ出し及び凹凸補正効果の両立が認められた。特に、8質量%以上配合した試験例2−3、2−4では、ツヤ出し効果が高かった。一方、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンの配合量の少ない試験例2−1では両効果は認められなかった。
また、さらなる検討の結果、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンの配合量が18質量%を超える例では、ワックスの析出が生じる傾向があった。
したがって、本発明において、25℃における屈折率が1.45以上の高屈折率シリコーン油の配合量は4〜18質量%とすることが好適であり、より好ましくは8〜18質量%である。
【0043】
続いて、下記表3に示す処方による固形乳化化粧料について、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーとメチルフェニルシリコーンの配合量比を検討した。なお、各油分の25℃における屈折率は、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンが1.495、デカメチルシクロペンタシロキサンが1.396であった。
【表3】

*表3中のシリコーン処理中粒子酸化チタンは、一次粒子平均短径が0.03〜0.04μm、一次粒子平均長径が0.09〜0.10μmで、アスペクト比(長径/短径)が2〜4である紡錘状微粒子酸化チタンをシリコーン処理したものを使用した。
(製造方法)
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン以外の油分にジフェニルシロキシフェニルトリメチコン及び(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーを混合した。これをワックスを加熱溶解させて粉体を分散させたものと撹拌混合した。得られた混合物をその他の成分の混合物と乳化させ、固形乳化化粧料を得た。
【0044】
表3に示すとおり、(A)成分であるメチルフェニルシリコーンと、(B)成分である配合量比(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーの配合量比(B):(A)を1:9〜3:7の範囲とした試験例3−2〜3−4は、ツヤ出し及び凹凸補正の両効果を発揮し、しかもワックスの析出もほとんど見られなかった。
一方、前記配合量比(B):(A)を前記範囲外とした試験例3−1は、使用の許容範囲ではあったがワックス析出が認められた。
したがって、本発明において、(A)成分である25℃における屈折率が1.45以上の高屈折率シリコーン油と、(B)成分である配合量比(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーの配合量比(B):(A)は1:9〜3:7とすることが好適である。
【0045】
さらに、下記表4に示す処方による固形乳化化粧料について、粉体成分である酸化チタンの表面処理を検討した。表4中、(4)の硬度は、各試験例の化粧料の硬度を前述の測定方法で測定した値である。
【表4】

*表4中のシリコーン処理中粒子酸化チタン及びシリコーン樹脂被覆中粒子酸化チタンは、一次粒子平均短径が0.03〜0.04μm、一次粒子平均長径が0.09〜0.10μmで、アスペクト比(長径/短径)が2〜4である紡錘状微粒子酸化チタンをそれぞれシリコーン及びシリコーン樹脂で処理したものを使用した。
(製造方法)
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン以外の油分にジフェニルシロキシフェニルトリメチコン及び(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーを混合した。これをワックスを加熱溶解させて粉体を分散させたものと撹拌混合した。得られた混合物をその他の成分の混合物と乳化させ、固形乳化化粧料を得た。
【0046】
表4に示すとおり、シリコーン処理酸化チタンを配合した試験例4−1、シリコーン樹脂被覆酸化チタンを配合した試験例4−2では、評価(1)〜(3)に影響を与えることなく固形乳化化粧料の硬度が向上した。
また、ステアリン酸処理酸化チタンを配合した試験例4−3は、試験例4−1及び4−2ほどの硬度の向上は認められなかったが、固形乳化化粧料としては十分な硬度が得られ、ワックス析出の抑制も優れていた。
一方、中粒子の疎水化処理酸化チタンを配合しなかった試験例4−4ではワックスの析出が認められた。
したがって、本発明において、ワックス析出の抑制の点で中粒子の疎水化処理粉体の配合が好ましく、また、疎水化処理にシリコーンを用いることによって、固形乳化化粧料の硬度をより高くすることができる。
【0047】
以下に本発明に係る固形乳化化粧料の処方例を示すが、本発明はこれらに制限されない。成分の配合量は全て質量%を示す。
<処方例1:固形ファンデーション>
(成分) (質量%)
(1)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 8.82
(2)ジフェニルジメチコン(KF−54、信越化学工業社製) 8.82
(3)デカメチルシクロペンタシロキサン 30.65
(4)PEG−10ジメチコン 2
(5)セスキイソステアリン酸ソルビタン 1
(6)ジステアリルジモニウムクロリド 0.2
(7)パルミチン酸 0.15
(8)トコフェロール 0.02
(9)(ジメチコン/フェニルジメチコン)クロスポリマー(KSG−18A、信越化学工業社製) 3.36
(10)マイクロクリスタリンワックス 0.8
(11)パラフィンワックス 3.5
(12)シリコーン処理酸化鉄 2.75
(13)シリコーン処理顔料級酸化チタン 12
(14)シリコーン処理中粒子級酸化チタン(一次粒子平均短径が0.03〜0.04μm、一次粒子平均長径が0.09〜0.10μmで、アスペクト比(長径/短径)が2〜4である紡錘状微粒子酸化チタンをシリコーン処理したもの) 7
(15)イオン交換水 15.08
(16)ジプロピレングリコール 3.5
(17)フェノキシエタノール 0.35
(製造方法)
(3)に(1)、(2)、(9)を混合した。これを(10)、(11)を加熱溶解させて(12)〜(14)を分散させたものと撹拌混合した。得られた混合物をその他の成分の混合物と乳化させ、固形ファンデーションを得た。
【0048】
<処方例2:固形ファンデーション>
(成分) (質量%)
(1)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 8.82
(2)カプリリルメチコン(FZ−3196、東レ・ダウコーニング社製)8.82
(3)デカメチルシクロペンタシロキサン 30.65
(4)PEG−10ジメチコン 2
(5)セスキイソステアリン酸ソルビタン 1
(6)ジステアリルジモニウムクロリド 0.2
(7)パルミチン酸 0.15
(8)トコフェロール 0.02
(9)(ジメチコン/フェニルジメチコン)クロスポリマー(KSG−18A、信越化学工業社製) 3.36
(10)マイクロクリスタリンワックス 0.8
(11)パラフィンワックス 3.5
(12)シリコーン処理酸化鉄 2.75
(13)シリコーン処理顔料級酸化チタン 12
(14)シリコーン処理中粒子級酸化チタン(一次粒子平均短径が0.03〜0.04μm、一次粒子平均長径が0.09〜0.10μmで、アスペクト比(長径/短径)が2〜4である紡錘状微粒子酸化チタンをシリコーン処理したもの) 7
(15)イオン交換水 15.08
(16)ジプロピレングリコール 3.5
(17)フェノキシエタノール 0.35
(製造方法)
(3)に(1)、(2)、(9)を混合した。これを(10)、(11)を加熱溶解させて(12)〜(14)を分散させたものと撹拌混合した。得られた混合物をその他の成分の混合物と乳化させ、固形ファンデーションを得た。
【0049】
上記処方例1、2による固形乳化化粧料はいずれも、2週間の加速試験後もワックスの析出が認められず、また、ツヤのある仕上がり及び凹凸補正効果に優れていた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)25℃における屈折率が1.45以上の高屈折率シリコーン油を4〜18質量%と、
(B)(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーと、
(C)疎水性または疎水化処理粉体と、
(D)ワックスと
を含むことを特徴とする固形乳化化粧料。
【請求項2】
(A)25℃における屈折率が1.45以上の高屈折率シリコーン油が、メチルフェニルシリコーン及び/又はカプリリルメチコンであることを特徴とする請求項1に記載の固形乳化化粧料。
【請求項3】
(B):(A)の配合量比が1:9〜3:7であることを特徴とする請求項1又は2に記載の固形乳化化粧料。
【請求項4】
(A)25℃における屈折率が1.45以上の高屈折率シリコーン油の配合量が、8〜18質量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の固形乳化化粧料。
【請求項5】
(C)疎水性または疎水化処理粉体が、シリコーン処理粉体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の固形乳化化粧料。
【請求項6】
(C)疎水性または疎水化処理粉体の一次粒子平均長径が、0.05〜0.2μmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の固形乳化化粧料。

【公開番号】特開2011−231102(P2011−231102A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−56087(P2011−56087)
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【出願人】(000001959)株式会社 資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】