説明

固形粉末化粧料

【課題】滑らかな塗擦感を有し、皮膚を平滑にし、毛穴やシワ等の皮膚形態を補正し、且つ化粧持続性に優れた固形粉末化粧料を提供する。
【解決手段】(a)比表面積が100m2/g以上で平均粒子径0.1〜20μmの架橋型アクリル系樹脂粉末0.01〜10質量%、(b)25℃で液体であるIOB値0.1以下の低極性油剤及び/又は非極性油剤20〜70質量%、並びに(c)IOB値0.1を超える極性油剤15質量%以下を含有することを特徴とする固形粉末化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固形粉末化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の粉末化粧料において、滑らかな塗擦感を有しながら、皮膚を平滑にし、毛穴やシワ等の皮膚形態を補正する試みが、光学的性質から半透明の球状粉末を用いることによってなされてきた(特許文献1参照)。また、これらの球状粉末を凝集させることにより凹凸を持たせることで、皮脂等の余分な脂分を凹部に吸着させ、化粧持続性を持たせる試みがなされてきた(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−349442号公報
【特許文献2】特開2004−285016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、これらの球状粉末を単に化粧料に配合するのみでは、皮脂の吸着能が不十分であったり、また球状粉末が製剤中の油剤類や水を先に吸着してしまう場合もあり、皮膚に塗布した際に満足のいく皮脂吸着能を発現することが難しく、優れた化粧持続性を得ることが困難であった。
従って、本発明の課題は、滑らかな塗擦感を有し、皮膚を平滑にし、毛穴やシワ等の皮膚形態を補正し、且つ化粧持続性に優れた固形粉末化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、斯かる事情に鑑み、種々の球状粉末を用いて皮脂や各種の油剤の吸着性及び塗布感、補正効果、化粧持続性について検討した結果、(a)高い比表面積を有する架橋型アクリル系樹脂ポリマーが選択的に皮脂及び高極性油を吸着する能力を有し、当該架橋型アクリル系樹脂ポリマーと、(b)多量の低極性油剤及び/又は非極性油剤と、(c)少量の極性油剤とを組み合わせて配合することにより、皮膚に適用したときに当該樹脂ポリマーが皮脂や汗を選択的に吸着することができ、滑らかな塗擦感を有し、皮膚を平滑にし、毛穴やシワ等の皮膚形態を補正し、且つ化粧持続性に優れた固形粉末化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0006】
すなわち本発明は、(a)比表面積が100m2/g以上で平均粒子径0.1〜20μmの架橋型アクリル系樹脂粉末0.01〜10質量%、(b)25℃で液体であるIOB値0.1以下の低極性油剤及び/又は非極性油剤20〜70質量%、並びに(c)IOB値0.1を超える極性油剤15質量%以下を含有することを特徴とする固形粉末化粧料を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の固形粉末化粧料は、滑らかな塗擦感を有し、皮膚を平滑にし、毛穴やシワ等の皮膚形態を補正し、且つ化粧持続性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明に用いる(a)比表面積が100m2/g以上で平均粒子径が0.1〜20μmの架橋型アクリル系樹脂粉末としては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリルアミド及びメタクリルアミドから選ばれるアクリル系モノマーを構成単位として含む重合体又は共重合体の架橋体が挙げられる。このうち、アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマーを構成単位として含む重合体又は共重合体の架橋体が好ましく、メタクリル酸メチルクロスポリマーが特に好ましい。
当該架橋アクリル系樹脂粉末の比表面積は、皮脂や汗を選択的に吸着し、高い化粧持続性を得る点から100m2/g以上であり、さらに150m2/g以上であるのが特に好ましい。また、比表面積の上限は特に限定されないが、300m2/g以下が好ましい。また、当該架橋アクリル系樹脂粉末の平均粒子径は、皮脂や汗を選択的に吸着し、高い化粧持続性を得る点及び皮膚形態の補正効果、皮膚の平滑性、塗擦感の点から、0.1〜20μmが好ましく、1〜10μmがより好ましい。また、当該架橋アクリル系樹脂粉末の形状は、球状又は略球状であるのが、皮膚の平滑性、塗擦感の点から好ましい。このような架橋アクリル系樹脂粉末の市販品としては、比表面積が170m2/g、平均粒子径が8μmであるMAKIBEADS(大東化成工業社製)等を用いることができる。
【0009】
(a)架橋型アクリル系樹脂粉末の含有量は、固形粉末化粧料の総量を基準として、0.01〜10質量%であり、好ましくは0.1〜5質量%である。当該範囲内の場合、滑らかな塗擦感、皮膚の平滑性、補正効果、及び化粧持続性の全てにおいて良好な効果が得られる。
【0010】
本発明に用いる(b)25℃で液体であるIOB値0.1以下の低極性油剤及び/又は非極性油剤としては、ステアリン酸ステアリル(IOB=0.08)、ミリスチン酸オクチルドデシル(IOB=0.09)等のエステル油;重合度0〜5の直鎖状ジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等のシリコーン油;軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、流動パラフィン等のパラフィン系油剤;合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン等のスクワラン系油剤;α−オレフィンオリゴマー等の炭化水素系油剤等が挙げられるが、シリコーン油及び炭化水素系油剤などの非極性油剤を用いた場合に、化粧持続性において特に良好な効果が得られる。
尚、IOB値とは、Inorganic/Organic Balance(無機性/有機性比)の略であって、無機性値の有機性値に対する比率を表す値であり、有機化合物の極性の度合いを示す指標となるものである。IOB値は、具体的には、IOB値=無機性値/有機性値として表される。「無機性値」、「有機性値」のそれぞれについては、例えば、分子中の炭素原子1個について「有機性値」が20、同水酸基1個について「無機性値」が100といったように、各種原子又は官能基に応じた「無機性値」、「有機性値」が設定されており、有機化合物中の全ての原子及び官能基の「無機性値」、「有機性値」を積算することによって、当該有機化合物のIOB値を算出することができる(例えば、甲田善生著、「有機概念図−基礎と応用−」p11〜17、三共出版、1984年発行参照)。
【0011】
また本発明に用いる(b)25℃で液体であるIOB値0.1以下の低極性油剤及び/又は非極性油剤の含有量は、固形粉末化粧料の総量を基準として、20〜70質量%であり、好ましくは30〜60質量%である。当該範囲内の場合、化粧持続性において良好な効果が得られる。
【0012】
本発明の固形粉末化粧料には(c)IOB値0.1を超える極性油剤を配合することも可能であるが、その含有量は、固形粉末化粧料の総量を基準として15質量%以下であり、好ましくは10質量%以下である。ここで、当該(c)極性油剤の含有量は0でもよい。当該範囲内の場合、前記(a)架橋型アクリル系樹脂粉末が、皮膚に適用時に皮脂や汗を吸着することが可能となり、化粧持続性において良好な効果が得られる。また、(c)極性油剤の含有量は、化粧持続性の点から、(b)25℃で液体であるIOB値0.1以下の低極性油剤及び/又は非極性油剤100質量部に対し0〜40質量部であるのが好ましく、0〜25質量部であるのがより好ましい。
【0013】
(c)IOB値0.1を超える極性油剤としては、パルミチン酸オクチル(IOB=0.13)、2−エチルヘキサン酸セチル(IOB=0.13)、オクタン酸セチル(IOB=0.13)、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン(IOB=0.14)、イソノナン酸イソトリデシル(IOB=0.14)、ジイソステアリン酸プロピレングリコール(IOB=0.15)、ジステアリン酸グリコール(IOB=0.16)、ミリスチン酸イソプロピル(IOB=0.18)、トリイソステアリン酸グリセリル(IOB=0.18)、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン(IOB=0.20)、イソノナン酸イソノニル(IOB=0.20)、イソデシルベンゾエート(IOB=0.23)、ジカプリル酸ネオペンチルグリコール(IOB=0.25)、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(IOB=0.25)、リンゴ酸ジイソステアリル(IOB=0.27)、メトキシケイヒ酸オクチル(IOB=0.28)、ジイソステアリン酸グリセリル(IOB=0.29)、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン(IOB=0.31)、トリオクタン酸トリメチロールプロパン(IOB=0.31)、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル(IOB=0.32)、ジカプリル酸プロピレングリコール(IOB=0.32)、コハク酸ジ2−エチルヘキシル(IOB=0.32)、テトラ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ペンタエリスリット(IOB=0.35)、トリオクタノイン(IOB=0.35)、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル(IOB=0.35)、テトラオクタン酸ペンタエリスリット(IOB=0.35)、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット(IOB=0.35)、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(IOB=0.36)、セバシン酸ジイソプロピル(IOB=0.40)等のエステル油;オリーブ油(IOB=0.16)、マカダミアナッツ油(IOB=0.17)、ヒマシ油(IOB=0.42)等の植物油;オレイン酸(IOB=0.42)、イソステアリン酸(IOB=0.43)等の脂肪酸;デシルテトラデカノール(IOB=0.21)、オクチルドデカノール(IOB=0.26)、オレイルアルコール(IOB=0.28)等の高級アルコール等が挙げられる。
【0014】
また本発明の固形粉末化粧料には、本発明の目的を損なわない範囲で、前記の必須成分以外にオゾケライト、パラフィン、セレシン、合成炭化水素ワックス、フィッシャートロプシュワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、キャンデリラロウ、ミツロウ、カルナバロウ等の固形状油剤;顔料級酸化チタン、酸化ジルコニウム、顔料級酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛等の体質又は白色顔料;酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄等の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、魚鱗箔、酸化チタン被覆雲母(雲母チタン)、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、酸化チタン被覆着色雲母、低次酸化チタン被覆雲母、雲母、酸化チタン被覆合成雲母、酸化チタン被覆板状シリカ、中空板状酸化チタン、酸化鉄被覆雲母、板状酸化鉄(MIO)、アルミニウムフレーク、ステンレスフレーク、酸化チタン被覆板状アルミナ、真珠殻、金箔、金蒸着樹脂フィルム、金属蒸着樹脂フィルム等のパール顔料、赤色104号、赤色102号、赤色226号、赤色201号、赤色202号、黄色4号、黒色401号等の有機色素及びそのレーキ化物、オルガノポリシロキサンエラストマー、ポリメチルシルセスキオキサン、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、セルロースパウダー等の高分子、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤、香料、抗酸化剤等を配合することができる。
【0015】
本発明の固形粉末化粧料は、固形状に成型された粉末化粧料であり、油性成分を連続相とし、油中に粉体が分散している状態の化粧料である。水や植物抽出物などの水性成分を配合することも可能であるが、その含有量は、固形粉末化粧料の総量を基準として1質量%以下が好ましく、特に好ましくは0.5質量%以下である。当該範囲内の場合、化粧持続性において良好な効果が得られる。また固形粉末化粧料は、溶解、粉体分散、混合等通常の製法に従って半製品を製造した後、充填を行い得ることができる。また本発明の固形粉末化粧料は、ファンデーション、コンシーラー、化粧下地、ハイライト等のメイクアップ化粧料として用いることができる。
【実施例】
【0016】
次に以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0017】
<油剤選択性評価試験>
下記油剤10gと、粉体A〜C5gとをガラス瓶に充填し、ボルテックス(MS1 Minishaker、IKA(登録商標)Japan K.K.)にて1分間分散させた後(2500/min)、1日静置し、その外観を下記の評価基準により判定した。
【0018】
[粉体]
粉体A:メタクリル酸メチルクロスポリマー(MAKIBEADS 150、大東化成工業社製)
粉体B:ポリメタクリル酸メチル(マイクロスフェアーM、松本油脂製薬社製)
粉体C:メタクリル酸メチルクロスポリマー(GMP−0800、ガンツ化成社製)
【0019】
[評価基準]
○:油剤と粉体が2層に分離
△:ペースト状
×:塊状又は粉状
【0020】
【表1】

【0021】
【表2】

【0022】
【表3】

【0023】
表1〜表3の結果から、比表面積が100m2/g未満であるポリメタクリル酸メチルやメタクリル酸メチルクロスポリマーは、全ての油剤や水を吸着しないのに対し、本発明で用いる比表面積が100m2/g以上であるメタクリル酸メチルクロスポリマーは、高極性油剤や水を吸着し、IOB値0.1以下の低極性油剤又は非極性油剤を選択的に吸着しないことがわかる。
したがって本発明で用いる比表面積が100m2/g以上であるメタクリル酸メチルクロスポリマーとIOB値0.1以下の低極性油剤又は非極性油剤とを組み合わせて配合した固形粉末化粧料は、その製剤中においては油剤を吸着せず、皮膚に塗布されたとき、高極性油剤と類似する皮脂や汗を選択的に吸着することが可能となる。
【0024】
<官能評価試験>
次に下記の処方にて油性ファンデーションを調製し、その官能評価を行った。評価は、専門パネラーを評価項目ごとに20名ずつ用意し(但し、項目によりパネラーが重複する場合もある)、「塗布感(滑らかさ)」、「補正効果」、「化粧持続性」の評価項目に関し、下記に示す絶対評価基準に従って5段階評価を行い、全パネラーの合計点数を算出した。そしてその平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
【0025】
[絶対評価基準]
基準点数:
効果が高く感じられる :5
効果が感じられる :4
効果はやや感じられる :3
効果はわずかしか感じられない :2
効果が感じられない :1
【0026】
[4段階判定基準]
判定評点の平均点:
◎:4点を超える
○:3点を超え、4点以下
△:2点を超え、3点以下
×:2点以下
【0027】
【表4】

【0028】
表4から、本発明の構成を採る化粧料が、化粧持続性において優れることが明らかである。
【0029】
以下に示す実施例2及び3についても、上記評価試験において優れた結果を示すものである。
【0030】
(実施例2)ハイライト
デカメチルシクロペンタシロキサン(b成分) 35.0
ジメチルポリシロキサン(6cs)(b成分) 10.0
水添ポリイソブテン(b成分) 3.0
イソノナン酸イソノニル(c成分) 7.0
アクリル酸アルキルコポリマー 5.0
パラフィン 5.0
ポリメチルシルセスキオキサン 5.0
(ジメチコン・ビニルメチコン)クロスポリマー 4.0
シリカ 3.0
マイクロクリスタリンワックス 1.5
トリメチルシロキシケイ酸 1.5
メタクリル酸メチルクロスポリマー(a成分) 1.0
(比表面積:170m2/g、平均粒子径8μm)
カオリン 8.99
ベンガラ/酸化アルミニウム/酸化チタン被覆マイカ 0.01
雲母チタン 10.0
【0031】
(実施例3)化粧下地
デカメチルシクロペンタシロキサン(b成分) 45.0
ジメチルポリシロキサン(6cs)(b成分) 5.0
流動パラフィン(b成分) 2.0
イソノナン酸イソノニル(c成分) 5.0
オクチルドデカノール(c成分) 3.0
(ジメチコン・ビニルメチコン)クロスポリマー 12.0
ポリメチルシルセスキオキサン 10.0
パラフィン 6.0
シリカ 3.0
トリメチルシロキシケイ酸 2.0
メタクリル酸メチルクロスポリマー(a成分) 2.0
(比表面積:170m2/g、平均粒子径8μm)
マイクロクリスタリンワックス 2.0
酸化チタン 2.9
アルミナ/酸化鉄/酸化チタン/マイカ 0.1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)比表面積が100m2/g以上で平均粒子径0.1〜20μmの架橋型アクリル系樹脂粉末0.01〜10質量%、(b)25℃で液体であるIOB値0.1以下の低極性油剤及び/又は非極性油剤20〜70質量%、並びに(c)IOB値0.1を超える極性油剤15質量%以下を含有することを特徴とする固形粉末化粧料。
【請求項2】
架橋型アクリル系樹脂粉末が、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリルアミド及びメタクリルアミドから選ばれるアクリル系モノマーを構成単位として含む重合体又は共重合体の架橋体である請求項1記載の固形粉末化粧料。
【請求項3】
架橋型アクリル系樹脂粉末が、球状又は略球状である請求項1又は2記載の固形粉末化粧料。
【請求項4】
(b)25℃で液体であるIOB値0.1以下の低極性油剤及び/又は非極性油が、IOB値0.1以下のエステル油、シリコーン油及び炭化水素系油剤から選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜3のいずれか1項記載の固形粉末化粧料。

【公開番号】特開2012−102061(P2012−102061A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−253517(P2010−253517)
【出願日】平成22年11月12日(2010.11.12)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】