説明

固相及び溶液相の組み合わせ技術を使用したインシュリン分泌性ペプチド合成

本発明は、固相及び溶液相(「ハイブリッド」)アプローチを使用して合成されるインシュリン分泌性ペプチドの調製に関する。一般的に、アプローチは、固相化学を使用して3つの異なるペプチド中間体フラグメントを合成することを含む。溶液相化学を次に使用して、追加のアミノ酸材料を第3のフラグメントに加えて、それを次に第2のフラグメントに、そして次に第1のフラグメントに溶液中で結合させる。あるいは、異なる第2のフラグメントを、第1のフラグメントに固相中で結合させる。次に、溶液相化学を次に使用して、追加のアミノ酸材料を異なる第3のフラグメントに加える。後に、この異なる第3のフラグメントを、結合した第1の及び異なる第2のフラグメントに溶液相中で結合させる。フラグメントの1つにおける疑似プロリンの使用によって、そのフラグメントの固相合成が容易になり、また、このフラグメントの他のフラグメントへの後の溶液相結合が容易になる。本発明は、インシュリン分泌性ペプチド、例えばGLP−1(7−36)並びにその天然及び非天然対応物などを形成するために非常に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
インシュリン分泌性ペプチドを作る方法であって、以下の工程:
a)(配列番号5)
【表150】


式中、
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;
Zは、N末端保護基であり;
B’は、−OHであり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第1のペプチドフラグメントを提供すること、
b)(配列番号6)
【表151】


式中、
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第2のペプチドフラグメントを提供するために、第1のペプチドフラグメントを溶液中でアルギニンアミドに結合させること、
c)N末端保護基を除去して、(配列番号6)
【表152】


式中、
Zは、H−であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第3のペプチドフラグメントを与えること、
d)(配列番号7)
【表153】


式中、
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
Zは、N末端保護基であり;
B’は、−OHであり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第4のペプチドフラグメントを提供すること、
e)(配列番号8)
【表154】


式中、
Zは、N末端保護基であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第5のペプチドフラグメントを提供するために、第4のペプチドフラグメントを第3のペプチドフラグメントに溶液中で結合させること、
f)N末端保護基を除去して、(配列番号14)
【表155】


式中、
Zは、H−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第6のペプチドフラグメントを与えること、
g)(配列番号9)
【表156】


式中、
及びX10は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;
Zは、N末端保護基であり;
B’は、−OHであり;そして
H及びEの各々は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第7のペプチドフラグメントを提供すること、
及び
h)第7のペプチドフラグメントを第6のペプチドフラグメントに溶液中で結合させて、(配列番号10)
【表157】


式中、
Zは、N末端保護基であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
、X10及びX35は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む
のアミノ酸配列を含むインシュリン分泌性ペプチドを提供すること、
を含む方法。
【請求項2】
請求項1記載のインシュリン分泌性ペプチドを作る方法であって、以下の工程:
a)(配列番号5)
【表158】


式中、
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
B’は、−OHであり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第1のペプチドフラグメントを提供すること、
b)(配列番号6)
【表159】


式中、
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第2のペプチドフラグメントを提供するために、第1のペプチドフラグメントを溶液中でアルギニンアミドに結合させること、
c)N末端保護基を除去して、(配列番号6)
【表160】


式中、
Zは、H−であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第3のペプチドフラグメントを与えること、
d)(配列番号7)
【表161】


式中、
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
B’は、−OHであり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第4のペプチドフラグメントを提供すること、
e)(配列番号8)
【表162】


式中、
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第5のペプチドフラグメントを提供するために、第4のペプチドフラグメントを第3のペプチドフラグメントに溶液中で結合させること、
f)N末端保護基を除去して、(配列番号8)
【表163】


式中、
Zは、H−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第6のペプチドフラグメントを与えること、
g)(配列番号9)
【表164】


式中、
及びX10は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
B’は、−OHであり;そして
H及びEの各々は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第7のペプチドフラグメントを提供すること、
及び
h)第7のペプチドフラグメントを第6のペプチドフラグメントに溶液中で結合させて、(配列番号10)
【表165】


式中、
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
、X10及びX35は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む
のアミノ酸配列を含むインシュリン分泌性ペプチドを提供すること、
を含む方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の方法であって、以下の工程:
i)インシュリン分泌性ペプチドのN末端保護基を除去して、(配列番号10)
【表166】


式中、
Zは、H−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35、X10及びX35は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含むインシュリン分泌性ペプチドを与えること、
及び
j)工程i)により得られるインシュリン分泌性ペプチドを酸と接触させ、アミノ酸側鎖を脱保護させて、(配列番号11)
【表167】


式中、
Zは、H−であり;そして
、X10及びX35は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基である
のアミノ酸配列を含む脱保護インシュリン分泌性ペプチドを与えること、
をさらに含む方法。
【請求項4】
脱保護されたインシュリン分泌性ペプチドが、アミノ酸配列(配列番号12)
【表168】


を有する、請求項1〜3のいずれか一項記載の方法。
【請求項5】
インシュリン分泌性ペプチドを作る方法であって、以下の工程:
a)(配列番号5)
【表169】


式中、
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;
Zは、N末端保護基であり;
B’は、固相樹脂であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第1のペプチドフラグメントを提供すること、
b)N末端保護基を除去して、(配列番号5)
【表170】


式中、
Zは、H−であり;
B’は、固相樹脂であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第2のペプチドフラグメントを与えること、
c)(配列番号7)
【表171】


式中、
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
Zは、N末端保護基であり;
B’は、−OHであり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第3のペプチドフラグメントを溶液中で提供すること、
d)(配列番号13)
【表172】


式中、
Zは、N末端保護基であり;
B’は、固相樹脂であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第4のペプチドフラグメントを提供するために、第3のペプチドフラグメントを溶液中で第2のペプチドフラグメントに結合させること、
e)(配列番号8)
【表173】


式中、
Zは、N末端保護基であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第5のペプチドフラグメントを提供するために、第4のペプチドフラグメントを固相樹脂から除去して、第4のペプチドフラグメントを溶液中でアルギニンアミドに結合させること、
f)N末端保護基を除去して、(配列番号8)
【表174】


式中、
Zは、H−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第6のペプチドフラグメントを与えること、
g)(配列番号9)
【表175】


式中、
及びX10は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
B’は、−OHであり;そして
H及びEの各々は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第7のペプチドフラグメントを提供すること、
及び
h)第7のペプチドフラグメントを第6のペプチドフラグメントに溶液中で結合させて、(配列番号10)
【表176】


式中、
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
、X10及びX35は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む
のアミノ酸配列を含むインシュリン分泌性ペプチドを提供すること、
を含む方法。
【請求項6】
請求項5記載のインシュリン分泌性ペプチドを作る方法であって、以下の工程:
a)(配列番号5)
【表177】


式中、
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
B’は、固相樹脂であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第1のペプチドフラグメントを提供すること、
b)N末端保護基を除去して、(配列番号5)
【表178】


式中、
Zは、H−であり;
B’は、固相樹脂であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第2のペプチドフラグメントを与えること、
c)(配列番号7)
【表179】


式中、
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
B’は、−OHであり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第3のペプチドフラグメントを溶液中で提供すること、
d)(配列番号13)
【表180】


式中、
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
B’は、固相樹脂であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第4のペプチドフラグメントを提供するために、第3のペプチドフラグメントを溶液中で固相中で第2のペプチドフラグメントに結合させること、
e)(配列番号8)
【表181】


式中、
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第5のペプチドフラグメントを提供するために、第4のペプチドフラグメントを固相樹脂から除去して、第4のペプチドフラグメントを溶液中でアルギニンアミドに結合させること、
f)N末端保護基を除去して、(配列番号8)
【表182】


式中、
Zは、H−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第6のペプチドフラグメントを与えること、
g)(配列番号9)
【表183】


式中、
及びX10は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
B’は、−OHであり;そして
H及びEの各々は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第7のペプチドフラグメントを提供すること、
及び
h)第7のペプチドフラグメントを第6のペプチドフラグメントに溶液中で結合させて、(配列番号10)
【表184】


式中、
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
、X10及びX35は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む
のアミノ酸配列を含むインシュリン分泌性ペプチドを提供すること、
を含む方法。
【請求項7】
請求項5又は請求項6記載の方法であって、以下の工程:
i)インシュリン分泌性ペプチドのN末端保護基を除去して、(配列番号10)
【表185】


式中、
Zは、H−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35、X10及びX35は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含むインシュリン分泌性ペプチドを与えること、
及び
j)工程i)により得られるインシュリン分泌性ペプチドを酸と接触させ、アミノ酸側鎖を脱保護させて、(配列番号11)
【表186】


式中、
Zは、H−であり;及び
、X10及びX35は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基である
のアミノ酸配列を含む脱保護インシュリン分泌性ペプチドを与えること、
をさらに含む方法。
【請求項8】
脱保護されたインシュリン分泌性ペプチドが、アミノ酸配列(配列番号12)
【表187】


を有する、請求項5〜7のいずれか一項記載の方法。
【請求項9】
インシュリン分泌性ペプチドを作る方法であって、以下の工程:
a)(配列番号13)
【表188】


式中、
Zは、N末端保護基であり;
B’は、−OHであり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基が、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第1のペプチドフラグメント又はその対応物を提供すること、
b)(配列番号8)
【表189】


式中、
Zは、N末端保護基であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第2のペプチドフラグメントを提供するために、第1のペプチドフラグメントを溶液中でアルギニンアミドに結合させること、
c)N末端保護基を除去して、(配列番号8)
【表190】


式中、
Zは、H−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第3のペプチドフラグメントを与えること、
d)(配列番号9)
【表191】


式中、
及びX10は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;
Zは、N末端保護基であり;
B’は、−OHであり;そして
H及びEの各々は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第4のペプチドフラグメントを提供すること、
及び
e)第4のペプチドフラグメントを第3のペプチドフラグメントに溶液中で結合させて、(配列番号10)
【表192】


式中、
Zは、N末端保護基であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
、X10及びX35は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む
のアミノ酸配列を含むインシュリン分泌性ペプチドを提供すること、
を含む方法。
【請求項10】
請求項9記載のインシュリン分泌性ペプチドを作る方法であって、以下の工程:
a)(配列番号13)
【表193】


式中、
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
B’は、−OHであり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基が、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第1のペプチドフラグメント又はその対応物を提供すること、
b)(配列番号8)
【表194】


式中、
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第2のペプチドフラグメントを提供するために、第1のペプチドフラグメントを溶液中でアルギニンアミドに結合させること、
c)N末端保護基を除去して、(配列番号8)
【表195】


式中、
Zは、H−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第3のペプチドフラグメントを与えること、
d)(配列番号9)
【表196】


式中、
及びX10は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
B’は、−OHであり;そして
H及びEの各々は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第4のペプチドフラグメントを提供すること、
及び
e)第4のペプチドフラグメントを第3のペプチドフラグメントに溶液中で結合させて、(配列番号10)
【表197】


式中、
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
、X10及びX35は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む
のアミノ酸配列を含むインシュリン分泌性ペプチドを提供すること、
を含む方法。
【請求項11】
請求項9又は請求項10記載の方法であって、以下の工程:
i)インシュリン分泌性ペプチドのN末端保護基を除去して、(配列番号10)
【表198】


式中、
Zは、H−であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35、X10及びX35は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含むインシュリン分泌性ペプチドを与えること、
及び
j)工程i)により得られるインシュリン分泌性ペプチドを酸と接触させ、アミノ酸側鎖を脱保護させて、(配列番号11)
【表199】


式中、
Zは、H−であり;そして
、X10及びX35は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基である
のアミノ酸配列を含む脱保護インシュリン分泌性ペプチドを与えること、
をさらに含む方法。
【請求項12】
脱保護されたインシュリン分泌性ペプチドが、アミノ酸配列(配列番号12)
【表200】


を有する、請求項9〜11のいずれか一項記載の方法。
【請求項13】
アミノ酸配列(配列番号14)
【表201】


のペプチドであって、
式中、
Zは、H−及びFmoc−から選択され;
B’は、−OH又は固相樹脂であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む、ペプチド。
【請求項14】
疑似プロリンのジペプチド残基が、疑似プロリンのSer−Ser残基である、請求項13記載のペプチド。
【請求項15】
アミノ酸配列(配列番号15)
【表202】


のペプチドであって、
式中、
Zは、H−及びFmoc−から選択され;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む、ペプチド。
【請求項16】
疑似プロリンのジペプチド残基が、疑似プロリンのSer−Ser残基である、請求項15記載のペプチド。
【請求項17】
インシュリン分泌性ペプチドを作る方法であって、以下の工程:
a)(配列番号16)
【表203】


式中、
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;
Zは、N末端保護基であり;
B’は、固相樹脂であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第1のペプチドフラグメントを提供すること、
b)工程a)の第1のペプチドフラグメントを固相樹脂から切断して、第1のペプチドフラグメント(配列番号16)
【表204】


式中、B’は、−OHである;
を溶液中で産生させること、
c)(配列番号17)
【表205】


式中、
Zは、N末端保護基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第2のペプチドフラグメントを提供するために、第1のペプチドフラグメントを溶液中でアルギニンアミドに結合させること、
d)N末端保護基を除去して、(配列番号17)
【表206】


式中、
Zは、H−であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む
のアミノ酸配列を含む第3のペプチドフラグメントを与えること、
を含む方法。
【請求項18】
インシュリン分泌性ペプチドを作る方法であって、以下の工程:
a)(配列番号18)
【表207】


式中、
及びX10は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
B’は、固相樹脂であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含むペプチドフラグメントを提供すること、
及び
b)工程a)のペプチドフラグメントを固相樹脂から切断して、ペプチドフラグメント(配列番号18)
【表208】


式中、B’は、−OHである
を溶液中で産生させること、
を含む方法。
【請求項19】
請求項17記載の方法であって、以下の工程:
e)(配列番号18)
【表209】


式中、
及びX10は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;
B’は、固相樹脂であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む;
のアミノ酸配列を含む第4のペプチドフラグメントを提供すること、
及び
f)工程e)の第4のペプチドフラグメントを固相樹脂から切断して、第4のペプチドフラグメント(配列番号18)
【表210】


式中、B’は、−OHである
を溶液中で産生させること、
をさらに含む方法。
【請求項20】
請求項19記載の方法であって、以下の工程:
g)(配列番号10)
【表211】


式中、
Zは、N末端保護基であり;
及びX10は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む
のアミノ酸配列を含む第5のペプチドフラグメントを提供するために、第4のペプチドフラグメントを第3のペプチドフラグメントに溶液中で結合させること、
をさらに含む方法。
【請求項21】
請求項20記載の方法であって、以下の工程:
h)N末端保護基を除去して、(配列番号10)
【表212】


式中、
Zは、H−であり;
及びX10は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む
のアミノ酸配列を含む第6のペプチドフラグメントを与えること、
をさらに含む方法。
【請求項22】
請求項21記載の方法であって、以下の工程:
i)アミノ酸側鎖を脱保護させて、(配列番号11)
【表213】


式中、
Zは、H−であり;及び
、X10及びX35は、各々が非依存的にアキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基である
のアミノ酸配列を含む脱保護インシュリン分泌性ペプチドを与えるために、工程h)により得られるインシュリン分泌性ペプチドを酸と接触させること、
をさらに含む方法。
【請求項23】
脱保護されたインシュリン分泌性ペプチドが、アミノ酸配列(配列番号12)
【表214】


を有する、請求項17〜22のいずれか一項記載の方法。
【請求項24】
アミノ酸配列(配列番号18)
【表215】


のペプチドであって、
式中、
Zは、H−及びFmoc−から選択され;
B’は、−OH又は固相樹脂であり;
17−18は、疑似プロリンのジペプチド残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む、ペプチド。
【請求項25】
疑似プロリンのジペプチド残基が、疑似プロリンのSer−Ser残基である、請求項24記載のペプチド。
【請求項26】
アミノ酸配列(配列番号17)
【表216】


を有するペプチドであって、
式中、
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;そして
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む、ペプチド。
【請求項27】
35が、Aibである、請求項26記載のペプチド。
【請求項28】
アミノ酸配列(配列番号16)
【表217】


式中、
B’は、固相樹脂又は−OHであり;
Zは、N末端保護基Fmoc−であり;そして
35は、アキラル、場合により、立体障害されたアミノ酸残基であり;そして
前記配列の1つ又は複数の残基は、場合により、側鎖保護を含む、
を有するペプチド。
【請求項29】
35が、Aibである、請求項28記載のペプチド。
【請求項30】
インシュリン分泌性ペプチドを作る方法及び本明細書において先に定義されたペプチド。

【公表番号】特表2011−506376(P2011−506376A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−537379(P2010−537379)
【出願日】平成20年12月2日(2008.12.2)
【国際出願番号】PCT/EP2008/066585
【国際公開番号】WO2009/074483
【国際公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】