説明

土壌改良機能を有するマルチシート及びその使用方法

【課題】透湿性および防水性、遮光性があり、軽量で耐久性がある上に防草機能があるなど土壌改良機能を有し、果樹などの栽培において品質改善を図ることができるとともに、農業従事者の負担が小さく、環境にやさしい農業用に好適なマルチシートおよびその使用方法を提供する。
【解決手段】繊維径が10〜25μmの長繊維不織布からなり、遮光率が95〜100%、耐水圧が5〜150mmAq、透湿度が7000〜15000g/m2・24時間、かつ目付が45〜150g/m2であることを特徴とするマルチシート。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、土壌改良機能を有するマルチシートおよびその使用方法に関するものであり、さらに詳しくは長繊維不織布を使用した農業用に好適なシートであり、軽量で取り扱い性が良く敷設時の作業性に優れ、かつ食用果樹の糖度増加や早期熟成などの効果を有するシート及びその使用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、多孔性フィルムを用いた土壌被覆材等のシート状物(マルチシート)で土壌を被覆し、食用果実の糖度増加や、色づきの鮮明化させる方法が検討されている(例えば特許文献1参照)。これらシート状物は、目的とする果実の育成に応じた透湿性、防水性、更には機械的特性等が要求されているところ、ポリオレフィン系のフラッシュ紡糸された不織布は、透湿性、防水性、機械的特性、及び化学的特性等のバランスから、ミカンなどのマルチシートとして使用されている。しかしながら、フラッシュ紡糸不織布は、ペーパーライクであり、風によりシートがバタついて音が発生するという問題があった。更に、表面が非常に平滑であるためシートに泥や水が付着すると、シートの上を歩行するときに滑りやすいという問題点もあった。これを解消するため、エンボス加工などにより柔軟化処理されたシートも上市されているが、耐久性が低下し、長期間使用すると劣化部分が発生するという不具合点が生ずる。また従来のマルチシートでは土壌水分の正確なコントロールが困難であり、要求される品質(糖度等)の果実が得られていないのが現状である。
【特許文献1】特開平6−327361号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、透湿性および防水性、遮光性があり、軽量で耐久性がある上に防草機能があるなど土壌改良機能を有し、果樹などの栽培において品質改善を図ることができるとともに、農業従事者の負担が小さく、環境にやさしい農業用に好適なマルチシートおよびその使用方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者らは上記課題を解決するため、鋭意研究した結果、遂に本発明を完成するに到った。すなわち、(1)繊維径が10〜25μmの長繊維不織布からなり、遮光率が95〜100%、耐水圧が5〜150mmAq、透湿度が7000〜15000g/m2・24時間以上、かつ目付が45〜150g/m2であることを特徴とするマルチシートであり、(2)長繊維不織布がポリエステル系長繊維不織布であることを特徴とする(1)に記載のマルチシートであり、(3)雑草が成育する前に(1)又は(2)いずれかに記載のマルチシートを果樹の根元に敷設し、該マルチシートで被覆された地面部分に雑草の育成を実質的に抑制することを特徴とするマルチシートの使用方法であり、(4)7月から8月の夏期において、地表から10cmの深さの土壌最高温度が概マルチシートを敷設することにより、非敷設時より3℃以上低くなるように、マルチシートを敷設することを特徴とする(3)記載のマルチシートの使用方法であり、(5)マルチシートを敷設することにより非敷設時よりも、地表から約30cmまでの深さの土壌貫入抵抗が低下することを特徴とする(3)又は(4)いずれかに記載のマルチシートの使用方法であり、(6)マルチシートを敷設することにより非敷設時よりも、地表から5−10cmの深さの気相率が上昇することを特徴とする(3)〜(5)いずれかに記載のマルチシートの使用方法であり、(7)マルチシートを敷設することにより非敷設時よりも、地表周辺の水分コントロールができ土壌水分の変化が緩慢になることを特徴とする(3)〜(6)いずれかに記載のマルチシートの使用方法であり、(8)マルチシートと土壌の間の少なくとも一部に、植物性繊維及び/又はアクリル系繊維を含む親水性の繊維集合体を敷設することを特徴とする(3)〜(7)いずれかに記載のマルチシートの使用方法であり、(9)マルチシートの一部に結果として切り込みが入ったマルチシートを使用することを特徴とする(3)〜(8)いずれかに記載のマルチシートの使用方法である。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、透湿性および防水性、遮光性があり、軽量で耐久性がある上に防草機能があるなど土壌改良機能を有し、一年を通じて土壌の正確な水分コントロールが可能となり、果樹などの栽培において品質改善を図ることができるとともに、農業従事者の負担が小さく、環境にやさしい農業用に好適なマルチシートおよびその使用方法を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明にかかるマルチシートは、繊維径は10〜25μmである長繊維不織布よりなることが望ましい。長繊維不織布は強度特性にすぐれているため、使用時の高い耐久性を実現することが可能であり、更には風によって発生する音が減少するからである。繊維径が10μmより小さいと耐候性が低くなり、2〜5年程度継続して使用することができなくなるため問題であり、25ミクロンを超えると、不織布の繊維本数が減るために、光の反射や遮蔽を実現することが困難となる。より好ましくは11〜23μm、更に好ましくは12〜20μmである。
【0007】
長繊維不織布は特に限定されるものではなく、スパンボンド法やトウ開繊法、フラッシュ紡糸法等により製造された実質的に繊維の切断端がない不織布であれば特に規定されるものではないが、物性やコストのバランスより、スパンボンド法を採用することが好ましい。
【0008】
素材もポリエステルやポリオレフィン、ポリアミドなどの樹脂に適切な耐候剤を用いて耐久性を持たせたものであれば使用可能であるが、強度や耐候性の観点からポリエステル系が好ましい。
【0009】
さらに、本発明のマルチシートは、遮光率が95%〜100%であることが好ましい。遮光率が95%以上あると、一年を通じて正確な土壌の水分コントロールが可能となり、これにより高い糖度の果実を得ることが可能となるからであるからである。すなわち、本発明者らは、雑草の発育により土壌とマルチシートの間に空隙が生じて土壌の水分コントロールが十分にできなかったために、目的とする高い糖度の果実が得られていなかったことをまず見出した。そこで、除草剤を用いることも考えられたが、消費者や生産者の安全、環境問題を考慮し更なる検討を加えた結果、マルチシートの遮光率を95%以上とすることにより有効に雑草の発育を抑制し、これにより安全に高い糖度の果実を得ることができることを見出した。
より好ましくはましくは98%以上、特に好ましくは99%以上である。
【0010】
遮光率を所望の値にするためには、以下の手段をとることが好ましい。その一つは、長繊維不織布あるいは透湿防水膜にカーボンなどの顔料を材料に添加することで光の吸収を行う方法である。また別の手段としては、SUSやアルミニウムなどの金属をどちらかに蒸着あるいはスパッタリング処理することである。膜自身に透湿性がない場合は、蒸着などの処理の後、微小な孔をあけても遮光率は大きく変わらない。
【0011】
本発明のマルチシートの特性としては、透湿度が7000〜15000g/m2・24時間、耐水圧が5〜150mmAqであることが好ましい。透湿度が前記の範囲であると、本マルチシートを敷設後シートと土壌表面間の水分コントロールができ、結果として土壌水分の変化を緩慢にできる。ハウス内への敷設の場合、間接的にハウス内部の温湿度変化を緩慢にできる効果を奏する。
【0012】
透湿度が7000g/m2・24時未満の場合、概マルチシートシートと土壌表面間で水分率が高くなり、結果土壌水分の異常上昇や気相率が低下し好ましくない。
一方、15000g/m2・24時間を超えると透湿性シートとして意味を示さない。 より好ましくは8000〜15000g/m2・24時間、更に好ましく10000〜15000g/m2・24時間である。
【0013】
また、耐水圧が150mmAq未満のであれば、雨や積極散水などシート表面に付着した水分を効率よく土壌に移動させることができ好ましい。耐水圧が150mmAq以上の場合、散水した水分を効率よく土壌に移動させることができず、シートを除去する手間も増え好ましくない。
一方、5mmAqより小さければ耐水圧の値として意味を示さない。
【0014】
本発明のマルチシートの目付は、45〜150g/m2であることが好ましく、特に好ましくは50〜80g/m2である。適当な機械的特性や耐久性を保持するためには45g/m2以上であることが必要であり、炎天下作業や斜面作業など敷設時の労力など作業性を考慮すると150g/m2以下であることが好ましいことがフィールド試験の結果で明らかとなった。
【0015】
本発明における繊維径は平均値を代表値として考えることが、嵩高性や伸縮性を出すためにそれより太い繊維を重量分率で30%程度までなら混合しても本発明の目的をあまり阻害しない。従って,平均繊維径は全体の繊維のなかで細い方から70%だけを取り出して計算すればよい。
【0016】
ポリエステル系不織布は、適当な酸化防止剤や耐候材、滑材、着色剤などを混合することも可能である。特に紫外線などによる劣化を防止するために紫外線吸収剤、紫外線安定剤、酸化防止剤を総量で0.1〜15%程度、好ましくは0.5〜12%、特に好ましくは3〜10%程度付与することが好ましい。
【0017】
また、本発明で使用される不織布は熱エンボス加工処理されており、厚みが0.15〜0.70mmであることが好ましい。熱エンボスされることで、シート強度を大幅に向上させることができる。繊維の交絡を上げるためにニードルパンチ加工や水流交絡加工を行うことも好ましい形態のひとつであるが、不織布表面があまり毛羽立つと膜との接着性が悪くなるのであまり好ましくない。
【0018】
本発明におけるマルチシートは、食用果樹や野菜の糖度アップや早期熟成などを目的として、雑草が成育する前に果樹の根元に敷設することが好ましい。雑草が成育する前に本マルチシートを果樹の根元に敷設した場合、例えば雑草が成育していない季節(3月上旬)に敷設した場合、より効率的な防草効果を得ることができ、敷設前に雑草を刈り取るなどの作業や除草剤を撒く作業が不要となるなど、手間を削減でき老齢化する農業従事者の負担の軽減ができるため好ましい。また、除草剤などの農薬の使用を減らすことができ、環境汚染の問題など抑制することができ望ましい。また、本マルチシートを敷設することで、該当時期に著しい地温の温度上昇を抑制でき、狙いの食用果樹などの育成を促す効果も期待できる。また、雑草が成育した後、例えば5月以降に本発明のマルチシートを敷設した場合、本マルチシートが有する防草機能で既に生えた雑草を枯死させる効果は期待でき、敷設しない場合よりも狙いの食用果樹などの育成効果はあるが、均一に敷設することが困難になる、或いは敷設による枯れた草の堆積により、水分や栄養など積極的に土壌をコントロールすることが難しくなることがある。
【0019】
本マルチシートは、敷設により7月から8月の夏期において、地表から10cmの深さの土壌最高温度が、非敷設時より3℃以上低下するように遮光率と耐水圧、透湿度を調整することが好ましい。7月から8月の日中は、地面温度が上昇し、該最高温度が上がりすぎて果樹の根が痛むという問題を生じやすいが、本発明のマルチシートを用いると、昼間の温度が30℃以上になる一番暑い時期でも、マルチシートを使用しない場合に比べて、3〜7℃程度の土壌最高温度の低下が確認され、植物の樹勢の低下は認められなかった。
【0020】
また、本発明のマルチシートを敷設することにより未敷設時よりも地表から5−10cmの深さの気相率が上昇、好ましくは気相率が未敷設時よりも5%以上上昇するように本マルチシートの遮光率と耐水圧、透湿度を調整することが好ましい。これにより、土壌の貫入抵抗値が低下し膨軟な状態になり、植物の樹勢の向上が認められるからである。
【0021】
また、本発明のマルチシートの下の地面には、植物性繊維あるいはアクリル系繊維などを含む親水性の繊維集合体を少なくとも一部に敷いてもよい。これらの親水性繊維は、水を保水することが可能であり、降雨量が長期にわたって連続的に少ない場合などの水分不足が過酷となる場合において、潅水など特別な処理を行わなくても、植物の生命を維持する必要最小限の水分を保持することが容易となる。また、植物性繊維の場合には経時的に分解されて植物肥料として用いることも可能である。植物性繊維は、マルチシートにより枯死した雑草でもある程度の効果があるが、ジュートや麻、綿、ケナフ、竹、レーヨンなどの繊維集合体をマルチシートの下に追加して置くことも有効である。アクリル系繊維の場合は、カルボン酸塩基などの親水性基の導入によって、保水性を高めるようにポリマー改質したものであることが好ましく、例としては東洋紡績社製 ランシール(商品名)、カネボウ合繊社製ベルオアシス(商品名)などが挙げられる。
【0022】
本発明のマルチシートを敷設する際、マルチシートの一部に切り込みが入ったマルチシートを使用することが好ましい。具体的には切り込みが入った部分を植物の幹にそって敷設することで敷設の作業性が向上し、前述したとおり、老齢化する農業従事者の負担を軽減することができ、また敷設後の概マルチシートのめくれ防止などに効果があるからである。したがって、切り込みは対象とする果樹の幹の大きさに適合した大きさで入れることが好ましいが、通常シート全巾の1/4〜3/4である。
ここでいう切り込みは、結果として切り込みがあればよく、1枚のシートの一部を切断するものに限らず、2枚のシートの一部(1/4〜3/4)縫合したものであってもよい。
【実施例】
【0023】
次に本発明を具体的な実施例で説明するが本発明は何らこれらに限定されるものではない。本発明で使用される測定法は以下のとおりである。
【0024】
(透湿度) JIS L 1099の[4.1.1(A−1法)塩化カルシウム使用、φ70mm]に準拠して測定した。
【0025】
(耐水圧) JIS L 1902の[5.1 B法(高水圧法)]に準拠して測定した。
【0026】
(繊維径) 走査型電子顕微鏡により200倍で写真撮影を行い、ランダムに繊維を20〜200程度選んで各繊維の側面間の距離を測定した。撮影倍率より換算して円断面を仮定して繊維径を測定した。繊維径の分布は一般的に釣り鐘型の正規分布に準じた形となるが、異なった繊維径の繊維が混合された場合などはピークが複数存在するため、繊維径が細いほうから70%に相当する分だけ選択して平均値を計算した。
【0027】
(実施例1)
IV0.63のポリエチレンテレフタレート樹脂にカーボンブラックを1.3%混練しながらスパンボンド法により紡出後、所定のエンボスロールで部分熱圧着を施し、目付50g/m2、平均繊維径14ミクロン、厚み0.20mm、遮光率98%、透湿度11000g/m2・24時間、耐水圧60mmAqのマルチシートを得た。概マルチシートをモモ畑に3月初旬に敷設したところ、マルチシートを使用しない隣接のモモの木に比べて糖度が約2高い値を示し、果実重も約25g重く(10個の平均)、樹勢を示す新梢長が約4cm長く、葉の横幅が3mmほど大きくなった。使用後は、雑草がほぼ枯死しており防草も効果が確認された。8月の外気温度が35℃の昼間に、地面10cm深さの最高温度を測定したところ、28℃になっており地温上昇防止効果が確認できた。また、12月の気相率は本マルチシートを敷設した方が敷設しない方よりも11.9%上昇、地表から約30cmまでの深さの土壌貫入抵抗も敷設時の方が約50%低くなり膨軟な状態となった。なお、作業性はまったく問題無かった。
【0028】
(実施例2)
実施例1と同じマルチシートを1辺4mで準備し、ある辺の中心から概マルチシートの中心に向けて2m切り込みを入れたものを、切り込みをモモの幹に入れるように敷設を実施した。敷設時期他の条件は実施例1と同じとした。植物の育成に関する数値は実施例1とほぼ同じ良好な効果が得られた。尚、本方法による敷設により作業性が向上し、敷設時間が約50%低減できたほか、敷設後の経時的なマルチシートのメクレ異常が無かった。
【0029】
(比較例1)
市販の高密度ポリエチレン性フラッシュ紡糸法で製造された透湿防水性を有する白色マルチシートを敷設した。このシートは遮光率90%、目付42g/m2、透湿度5800g/m2・24時間、耐水圧1800mmAqであった。マルチシートをモモ畑で使用したところ、使用しない隣接の木に比べて糖度が約1.4高い値を示した。しかしながら、敷設後1ヵ月後に調査した際、雑草によりシートが持ち上げられており、台風などが来ると風で吹き飛ばされる可能性があった。また、オーバーラップ部より水が入り込んだ形跡があり、過剰水分の抑制の効果が部分的に機能しなかったと推定され、部分的に土壌貫入抵抗、気層率も未敷設部分と変わらず膨軟な状態とはいえなかった。作業性は、夏場に敷設時など照り返しが厳しく目が非常に疲れるという問題があった。また、降雨後にシートの上を歩くと滑りやすい問題もあった。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明のマルチートは、果樹の育成に適した透湿性および防水性を、遮光性があり、軽量で耐久性がある上に防草機能があるなど土壌改良機能を有し、果樹などの栽培において品質改善を図ることができるとともに、作業者の負担が小さく、環境にやさしいいため、特に果実を育成する農業分野に利用することができ、産業界に寄与することが大である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
繊維径が10〜25μmの長繊維不織布からなり、遮光率が95〜100%、耐水圧が5〜150mmAq、透湿度が7000〜15000g/m2・24時間、かつ目付が45〜150g/m2であることを特徴とするマルチシート。
【請求項2】
長繊維不織布がポリエステル系長繊維不織布であることを特徴とする請求項1に記載のマルチシート。
【請求項3】
雑草が成育する前に請求項1又は2いずれかに記載のマルチシートを果樹の根元に敷設し、該マルチシートで被覆された地面部分に雑草の育成を実質的に抑制することを特徴とするマルチシートの使用方法。
【請求項4】
7月から8月の夏期において、地表から10cmの深さの土壌最高温度が概マルチシートを敷設することにより、非敷設時より3℃以上低くなるように、マルチシートを敷設することを特徴とする請求項3記載のマルチシートの使用方法。
【請求項5】
マルチシートを敷設することにより非敷設時よりも、地表から約30cmまでの深さの土壌貫入抵抗が低下することを特徴とする請求項3又は4いずれかに記載のマルチシートの使用方法。
【請求項6】
マルチシートを敷設することにより非敷設時よりも、地表から5−10cmの深さの気相率が上昇することを特徴とする請求項3〜5いずれかに記載のマルチシートの使用方法。
【請求項7】
マルチシートを敷設することにより非敷設時よりも、地表周辺の水分コントロールができ土壌水分の変化が緩慢になることを特徴とする請求項3〜6いずれかに記載のマルチシートの使用方法。
【請求項8】
マルチシートと土壌の間の少なくとも一部に、植物性繊維及び/又はアクリル系繊維を含む親水性の繊維集合体を敷設することを特徴とする請求項3〜7いずれかに記載のマルチシートの使用方法。
【請求項9】
マルチシートの一部に結果として切り込みが入ったマルチシートを使用することを特徴とする請求項3〜8いずれかに記載のマルチシートの使用方法。

【公開番号】特開2006−191894(P2006−191894A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−8978(P2005−8978)
【出願日】平成17年1月17日(2005.1.17)
【出願人】(000003160)東洋紡績株式会社 (3,622)
【Fターム(参考)】