説明

土壌改質剤およびこれを用いた土壌改質方法

【課題】植物の成長育成に適した、クラゲを原料とする土壌改質剤およびそれを用いた土
壌改質方法を提供すること。
【解決手段】
[1]クラゲをシートおよび/または粉体に加工してなる土壌改質剤。
[2]前記クラゲは、エチゼンクラゲ、ミズクラゲ、ホワイトタイプクラゲ、チャイナタ
イプクラゲ、セミチャイナタイプクラゲ、キャノンボールタイプクラゲ及びボールタイプ
クラゲからなる群より選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする、上記[1]に記
載の土壌改質剤。
[2]上記[1]または[2]に記載の土壌改質剤を土壌に施すことを特徴とする土壌改
質方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、土壌改質剤およびこれを用いた土壌改質方法に関し、より詳細には、クラゲから得られる土壌改質剤およびこれを用いた土壌改質方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、エチゼンクラゲ等に代表されるクラゲが日本近海に大量発生する場合がある。これらのクラゲが大量発生した場合、漁業関係者による操業作業中に漁獲用網に大量のクラゲが混入することがある。この場合、水揚げ後の水産物からクラゲを除去する作業負担が発生するのみならず、得られた水産物がクラゲにより損傷を受けたり、操業単位時間当たりの漁獲高が減少したりする問題がある。
また発電所の冷却水用海水取り入れ口付近に大量のクラゲが押し寄せ、海水取り入れ口が閉塞されたり、冷却水用配管にクラゲが混入する問題がある。
これらの場合にはクラゲを回収し処分する方法が有効であるが、回収されたクラゲをどの様に処分するのかが今度は問題となる。
このクラゲの処分の問題に対応するために、クラゲ、無機凝集剤、土壌および水の混合物を粉砕混合した後、分離工程を経てクラゲ凝集沈殿物を得、このクラゲ凝集沈殿物を農地等の土壌に放出する方法が提案されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2001−179230号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記特許文献1には、処分されたクラゲからの悪臭の発生を防止して廃棄するための手順が開示されているに留まり、植物の成長育成に適した土壌改質に対応する手段は一切開示されていない。
本発明の目的は、植物の成長育成に適した、クラゲを原料とする土壌改質剤およびそれを用いた土壌改質方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、シートおよび/または粉体に加工したクラゲが土壌改質剤として優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、
[1]クラゲをシートおよび/または粉体に加工してなる土壌改質剤を提供するものであり、
[2]前記クラゲは、エチゼンクラゲ、ミズクラゲ、ホワイトタイプクラゲ、チャイナタイプクラゲ、セミチャイナタイプクラゲ、キャノンボールタイプクラゲ及びボールタイプクラゲからなる群より選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする、上記[1]に記載の土壌改質剤を提供するものであり、
[3]前記シートおよび/または粉体に加工されたクラゲは、前記クラゲを温度40〜100℃の範囲で、0.5〜5時間の乾燥処理を経て得られたものであることを特徴とする、上記[1]又は[2]に記載の土壌改質剤を提供するものであり、
[4]前記シートおよび/または粉体に加工されたクラゲは、水分含量が5〜40重量%の範囲であることを特徴とする、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の土壌改質剤を提供するものであり、
[5]上記[1]〜[4]のいずれかに記載の土壌改質剤を土壌に施すことを特徴とする、土壌改質方法を提供するものであり、
[6]土壌1Lに対して、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の土壌改質剤を10〜30gの範囲で含むことを特徴とする改質土壌を提供するものであり、
[7]上記[6]に記載の改質土壌により栽培された植物を提供するものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、植物の成長育成に適した、クラゲを原料とする土壌改質剤を提供することができる。そしてこの土壌改質剤を使用することにより、土壌を植物の成長育成に適したものに改質することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
まず、本発明に使用するクラゲについて説明する。
本発明に使用するクラゲとしては、例えば、刺胞動物鉢虫綱(Scyphomedusae)根口クラゲ目(Rhizostomeae)に属する食用のクラゲ、胞動物鉢虫綱(Scyphomedusae)旗口クラゲ目(Semaeostomeae)に属する食用のクラゲ等を挙げることができる。
【0008】
前記刺胞動物鉢虫綱根口クラゲ目に属する食用のクラゲは、口が口腕上にあり、傘縁に触手がないことが特徴的である。
この目に属するクラゲのうち、通称、「ホワイトタイプ」、「チャイナタイプ」、「セミチャイナタイプ」、「キャノンボールタイプ」及び「ボールタイプ」と総称されている5種類を、原料入手の容易性から好適に使用することができる。
【0009】
ここで、「ホワイトタイプ」と総称されるクラゲは、インドネシア、マレーシア、タイ、ミャンマー、フィリピン、ベトナムの近海で水揚げされるものであり、東南アジアで水揚げされるクラゲの大部分を占める。傘の形状が半球形で、透明に近い乳白色であることから、このように総称される。このタイプのクラゲは、中国で水揚げされる葉腕海▲テツ▼(Lobonema smithi)、擬葉腕海▲テツ▼(Lobonemoides gracilis)等と同種である。
【0010】
「チャイナタイプ」と総称されるクラゲは、マレーシア、インドネシア等の近海で水揚げされるものであり、形状、特徴及び品質が中国産クラゲに似ていることからこのように呼ばれている。我国の備前クラゲ(Rhopilema esculetum)に類似している。
【0011】
「セミチャイナタイプ」と総称されるクラゲは、マレーシア、インドネシア、ベトナム等の近海で水揚げされるものであり、外観と形状とが上記のチャイナタイプに似ていることからこのように呼ばれている。備前クラゲの一種である。
【0012】
「キャノンボールタイプ」と総称されるクラゲは、メキシコの近海で水揚げされるものであり、傘の形はベレー帽であることからこのように呼ばれている。越前クラゲ(Stomolophus)の一種である。
【0013】
「ボールタイプ」と総称されるクラゲは、インド、ミャンマー等の近海で水揚げされるものであり、深い半球状の形状を有することからこのように呼ばれている。
【0014】
前記根口クラゲ目や前記旗口クラゲ目に属する食用のクラゲとしては、具体的には、タコクラゲ、エビクラゲ、ビゼンクラゲ、エチゼンクラゲ、サカサクラゲ、ミズクラゲ、ユウレイクラゲ、アカクラゲ等を挙げることができる。
【0015】
本発明に使用する前記クラゲは、エチゼンクラゲ、ミズクラゲ、ホワイトタイプクラゲ、チャイナタイプクラゲ、セミチャイナタイプクラゲ、キャノンボールタイプクラゲ、ボールタイプクラゲ等が好ましい。
【0016】
前記クラゲは一種もしくは二種以上を使用することができる。
【0017】
上述したクラゲは、海中から水揚げしたものをそのまま本発明の原料として使用することもできるし、水揚げ後、前記クラゲを食塩、ミョウバン、重炭酸ナトリウム等を用いて処理し、最終的に塩分濃度16〜17%の塩蔵品としたクラゲ等を本発明の原料として使用することもできる。
【0018】
塩蔵品を使用する場合には、前記塩蔵品を水に漬けて塩抜きし、水切りを行い、この水切り後のクラゲを使用することが好ましい。
【0019】
次に前記クラゲをシートに加工する方法について説明する。
前記クラゲに、食塩、ミョウバン、重炭酸ナトリウム等の無機塩の一種もしくは二種以上を添加することにより、必要に応じて身締め工程を実施することができる。
【0020】
前記身締め工程は、前記無機塩を添加してから通常は2日〜14日間、好ましくは5日〜10日間実施する。
【0021】
続いて前記クラゲを複数枚ずつ積み重ねるパイリング工程を必要に応じて実施することにより、前記クラゲを輸送に適した形態とする。
【0022】
次に前記クラゲを水洗することにより、前記クラゲに含まれる無機塩を除去する脱塩工程を実施する。
前記脱塩工程は、前記クラゲを0.5〜6時間、好ましくは1〜3時間の範囲で水洗することにより実施される。
【0023】
前記水洗は、流水に前記クラゲを晒す方法、前記クラゲを籠に入れて水槽を上下させる等の操作を行う方法、前記クラゲを籠に入れ、この籠を複数の水槽に順次浸漬する方法、前記クラゲを水槽に入れて撹拌する方法、前記クラゲを水槽に入れて空気等の気体をバブリングさせる方法等を挙げることができる。
【0024】
前記水洗は一種もしくは二種以上の方法を実施することができる。
【0025】
続いて水分を切ることによりシートに加工されたクラゲを得ることができる。
シートに加工されたクラゲはそのままの形状で使用することもできるし、適宜使用に適した大きさに切断して使用することもできる。
前記シートに加工されたクラゲは取り扱い性の観点から、乾燥工程を実施することが好ましい。
【0026】
前記乾燥工程としては、例えば、前記シートに加工されたクラゲに対して、温度40〜100℃の範囲、好ましくは温度50〜80℃の範囲、さらに好ましくは50〜70℃の範囲で、0.5〜5時間の範囲、好ましくは1〜4時間の範囲、さらに好ましくは2〜3時間の範囲により前記シートに加工されたクラゲを乾燥する工程を挙げることができる。
【0027】
この乾燥工程により、前記シートに加工されたクラゲは、その水分含量を5〜40重量%の範囲とすることができる。
この水分含量の範囲は10〜20重量%の範囲であればより好ましい。
【0028】
この様にして前記クラゲをシートに加工することができる。
【0029】
次に前記クラゲを粉体に加工する方法について説明する。
まず前記クラゲに、食塩、ミョウバン、重炭酸ナトリウム等の無機塩の一種もしくは二種以上を添加することにより、必要に応じて身締め工程を実施する。この身締め工程の詳細は前記クラゲをシートに加工する場合に説明したものと同様である。
【0030】
次に前記クラゲを複数枚ずつ積み重ねるパイリング工程を必要に応じて実施することにより、前記クラゲを運搬に適した形態とする。
【0031】
次に前記クラゲを水洗することにより、前記クラゲに含まれる無機塩を除去する脱塩工程を実施する。
前記脱塩工程は、前記クラゲを0.5〜6時間、好ましくは1〜3時間の範囲で水洗することにより実施される。
【0032】
前記水洗は、流水に前記クラゲを晒す方法、前記クラゲを籠に入れて水槽を上下させる等の操作を行う方法、前記クラゲを籠に入れ、この籠を複数の水槽に順次浸漬する方法、前記クラゲを水槽に入れて撹拌する方法、前記クラゲを水槽に入れて空気等の気体をバブリングさせる方法等を挙げることができる。
【0033】
前記水洗は一種もしくは二種以上の方法を実施することができる。
【0034】
続いて前記クラゲを裁断する。
前記クラゲを裁断する方法としては、例えば、回転刃を備えた裁断機により裁断する方法、裁断刃を備えたプレス機により裁断する方法等の一種もしくは二種以上を挙げることができる。
【0035】
続いて前記クラゲを乾燥する乾燥工程を実施する。
前記乾燥工程としては、例えば、前記クラゲに対して、温度40〜100℃の範囲、好ましくは温度50〜80℃の範囲、さらに好ましくは50〜70℃の範囲で、0.5〜5時間の範囲、好ましくは1〜4時間の範囲、さらに好ましくは2〜3時間の範囲により前記クラゲを乾燥する工程を挙げることができる。
【0036】
この乾燥工程により、前記クラゲは、その水分含量を5〜40重量%の範囲とすることができる。
この水分含量の範囲は10〜20重量%の範囲であればより好ましい。
【0037】
次に前記乾燥工程を経たクラゲを粉砕する粉砕工程を実施する。
前記粉砕工程としては、例えば、乾燥された前記クラゲをロールとロールとの間に通して粉砕する方法、プレス機械により粉砕する方法、市販のミル装置等により粉砕する方法等の一種もしくは二種以上を挙げることができる。
【0038】
この様にして前記クラゲを粉体に加工することができる。
【0039】
前記シートに加工されたクラゲおよび前記粉体に加工されたクラゲの一種もしくは二種は土壌改質剤として好適に使用することができる。
前記シートに加工されたクラゲおよび前記粉体に加工されたクラゲの一種もしくは二種を土壌改質剤として使用する方法としては、例えば、花卉栽培用等の土壌に対し、前記シートに加工されたクラゲおよび前記粉体に加工されたクラゲの一種もしくは二種を施す方法を挙げることができる。
【0040】
具体的には、前記シートに加工されたクラゲを埋設する方法、前記シートに加工されたクラゲを前記土壌の上に敷く方法等、
前記土壌に対し前記粉体に加工されたクラゲを埋設する方法、前記土壌に前記粉体に加工されたクラゲを散布する方法等の一種もしくは二種以上を挙げることができる。
【0041】
前記シートに加工されたクラゲおよび前記粉体に加工されたクラゲの一種もしくは二種は、前記土壌1L体積当たり10〜30gの範囲で含むことが好ましく、15〜25gの範囲で含むものであればさらに好ましい。
【0042】
これらの方法により、前記土壌を植物の成長育成に適したものに改質することができる。
【0043】
次に本発明に使用する植物について説明する。
本発明に使用する植物に特に限定はないが、例えば、ブナ科等の常緑広葉樹、モクセイ科等の双子葉植物、マメ科等の植物等を挙げることができる。
【0044】
具体的には、例えば、アラカシ、ウバメガシ、ネズミモチ等の一種もしくは二種以上を挙げることができる。
【0045】
前記シートに加工されたクラゲおよび前記粉体に加工されたクラゲの一種もしくは二種を土壌改質剤として使用することにより、前記植物を効率よく成長育成させることができる。
【0046】
次に本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【実施例1】
【0047】
[クラゲを使用した発芽実験]
食塩、ミョウバンおよび重炭酸ナトリウムにより一週間身締めされたホワイトタイプクラゲを10枚単位で重ねてパイリングした原料を入手した。
次にこの原料を2時間流水に晒して脱塩する脱塩工程を実施した。脱塩工程の後、水切り工程を実施した後、60℃、2.5時間の条件により温風乾燥することにより前記クラゲをシートに加工した。以下、加工されたクラゲをクラゲシートと呼ぶ。
【0048】
前記クラゲシートを濾紙の上に置いた後、アラカシの種子10粒を蒔いて散水し、その後、発芽した数を計測した。同じ実験を5回行い、その平均値を算出した。結果を表1に示す。
【実施例2】
【0049】
実施例1の場合のアラカシの種子に替えて、ウバメガシの種子を使用した他は実施例1の場合と全く同じ実験を行った。結果を表1に示す。
【実施例3】
【0050】
実施例1の場合のアラカシの種子10粒に替えて、ネズミモチの種子30粒を使用した他は実施例1の場合と全く同じ実験を行った。結果を表1に示す。
[比較例1〜3]
【0051】
実施例1〜3の場合で、それぞれクラゲシートを使用しなかった場合を比較例1〜3として実験を行った。結果を表1に示す。
【0052】
【表1】

【実施例4】
【0053】
[クラゲを使用した成長実験]
食塩、ミョウバンおよび重炭酸ナトリウムにより一週間身締めされたホワイトタイプクラゲを10枚単位で重ねてパイリングした原料を入手した。
次にこの原料を2時間流水に晒して脱塩する脱塩工程を実施した。脱塩工程前のクラゲの重量は2000gであった。
脱塩工程の後、水切り工程を実施した。
このときのクラゲに含まれる水分は87.2重量%であった。
次にこのクラゲを裁断機を用いて裁断した。この裁断されたクラゲを60℃、2.5時間の条件により温風乾燥することにより乾燥したクラゲを得た。
このクラゲの重量は297.2g、クラゲに含まれる水分は15.9重量%であった。
次にこの乾燥したクラゲを粉砕することにより乾燥クラゲの粉体を歩留まり14.9重量%で得た。
【0054】
この乾燥クラゲの粉体100gを花卉栽培用の土壌5Lに混合した。乾燥クラゲの粉体により改質された前記土壌を使用してアラカシの成長観察を行った。
観察は20セットのポットに分けて行い、各20セットのポットについて、種蒔から5ヶ月後の成長具合を記録した。
結果を表2に示す。
また5ヶ月栽培したアラカシの状態を図面代用写真として図1に示す。
図1に示される6セットのアラカシのうち、左側縦3列が本実施例により得られたアラ
カシである。
【0055】
[比較例4]
実施例4の場合で、乾燥クラゲの粉体を前記土壌に混合しなかった他は全く実施例4と同じ操作を実施した。
結果を表2に示す。
また5ヶ月栽培したアラカシの状態を図面代用写真として図1に示す。
図1に示される6セットのアラカシのうち、右側縦3列が本比較例により得られたアラカシである。
【0056】
【表2】

【0057】
[比較例5]
実施例4で使用した乾燥クラゲの粉体200gを花卉栽培用の土壌5Lに混合し、実施
例4の場合と全く同様の実験を行ったところ、比較例4の場合と比較して、アラカシの成
長に有意な差は認められなかった。
【0058】
[比較例6]
実施例4で使用した乾燥クラゲの粉体300gを花卉栽培用の土壌5Lに混合し、実施
例4の場合と全く同様の実験を行ったところ、比較例4の場合と比較して、アラカシの成
長に有意な差は認められなかった。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明によれば、これまでその処理に窮していたクラゲの用途を大きく開拓できるのみ
ならず、自然にあるクラゲを利用することにより荒廃地の緑化を効率的に進めることがで
きる他、森林の回復、水源の涵養、海の浄化に資することができる。
【0060】
また本発明の土壌改質剤は、自然にあるクラゲを利用することから石油やプラスチック
等の貴重な資源を浪費する必要がなく、特に石油関連資源に乏しい我が国にとって非常に
重要である。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の土壌改質剤を使用したアラカシの成長状態を示す図面代用写真である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラゲをシートおよび/または粉体に加工してなる土壌改質剤。
【請求項2】
前記クラゲは、エチゼンクラゲ、ミズクラゲ、ホワイトタイプクラゲ、チャイナタイプ
クラゲ、セミチャイナタイプクラゲ、キャノンボールタイプクラゲ及びボールタイプクラ
ゲからなる群より選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする、請求項1に記載の土
壌改質剤。
【請求項3】
前記シートおよび/または粉体に加工されたクラゲは、前記クラゲを温度40〜100
℃の範囲で、0.5〜5時間の乾燥処理を経て得られたものであることを特徴とする、請
求項1又は2に記載の土壌改質剤。
【請求項4】
前記シートおよび/または粉体に加工されたクラゲは、水分含量が5〜40重量%の範
囲であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の土壌改質剤。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の土壌改質剤を土壌に施すことを特徴とする、土壌改質
方法。
【請求項6】
土壌1Lに対して、請求項1〜5のいずれかに記載の土壌改質剤を10〜30gの範囲
で含むことを特徴とする改質土壌。
【請求項7】
請求項6に記載の改質土壌により栽培された植物。

【図1】
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【公開番号】特開2008−74886(P2008−74886A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−252241(P2006−252241)
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(504147254)国立大学法人愛媛大学 (214)
【出願人】(590006398)マルトモ株式会社 (23)
【Fターム(参考)】