説明

土木作業装置

【課題】小断面のトンネル施工現場などでもボルト孔にロックボルトを容易に挿入することができる構造の土木作業装置を提供する。
【解決手段】土木作業装置300は、削孔が完了すると、削孔ロッドがドリフタユニット320から取り外される。そして、ロックボルトRBがボルト支持機構340で削孔ロッドと並列な位置にスライド自在に支持されるとともに、このスライド自在に支持されたロックボルトRBが後退したドリフタユニット320にロッドホルダ350で連結される。このような状態で、ドリフタユニット320がガイドシェル310の長手方向に前進されることにより、削孔ロッドで削孔されたボルト孔にロックボルトRBが挿入される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、土木現場の壁面に削孔ロッドでボルト孔を削孔してからロックボルトを挿入するための土木作業装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トンネル等の土木現場の壁面にロックボルトを打設して補強する際は、削孔機で削孔したボルト孔にモルタルを注入した後でロックボルトを挿入する。このようなロックボルトを壁面に挿入する土木作業装置としては各種の提案がある。
【0003】
例えば、ある土木作業装置100では、図9に示すように、削孔用ガイドシェル110とロックボルト挿入用ガイドシェル120とを併設した複合シェル130を形成し、これを回動機構によりブーム(図示せず)の先端に回動可能に設けている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、ある土木作業装置200は、図10に示すように、ローラー式のボルト送り機構を形成し、これを旋回自在かつ揺動自在に支持している。ローラー式のボルト送り機構210は、ロックボルト220を挟圧把持するローラーを回転させて移送する(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開昭56−139396号公報
【特許文献2】特開平11−050800号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の土木作業装置100では、複合シェル130は長大なガイドシェル110,120を一対備えており、これに回動機構が加わると合計の重量は甚大となり、これらの機器を支持するブームも強固に設計する必要がある。
【0006】
結果として、装置全体が非常に大掛かりなものとなる。また、2つのガイドシェル110,120に、それぞれ送り機構と振動発生機構(削孔用は削孔機自体の打撃力発生機構)を備えるため、設備に要するコストが嵩む。
【0007】
また、特許文献2の土木作業装置200では、把持状態が悪くてロックボルト220が滑って挿入できなくなる場合がある。さらには、特許文献2の土木作業装置200は特許文献1の土木作業装置100よりも軽量に形成できる。
【0008】
しかし、ロックボルト220を挿入する専用の装置を追加する必要がある。このため、図示するように、土木作業装置200をチャージングケージ230に増設した場合、チャージングケージ230は元々オペレータ1名が作業するための装置であり耐加重はさほど高くないので、土木作業装置200を装着することの重量増に対応できない場合がある。
【0009】
したがって、これらの従来技術は普及するには至っておらず、多くのロックボルト打設現場では、削孔用のガイドシェルを用いてロックボルトの挿入作業を行っていた(図示せず)。
【0010】
すなわち、ボルト孔を削孔した後、削孔用ロッドを取り外して代わりにロックボルトをガイドシェル上に装填し、ガイドシェルの送り機構と削孔機の打撃力発生機構を作動させてモルタルを充填したボルト孔にロックボルトを挿入するというものである。
【0011】
しかし、削孔用ガイドシェル上にロックボルトを装着すると、ロックボルトの先端は削孔機本体の全長分がガイドシェル先端からオーバーハングしてしまう。一般的な削孔用ガイドシェルは全長4メートルの削孔用ロッドに合わせて設計されているが、ロックボルトの全長は6メートル程度あるので、前述のオーバーハング量は2メートルになる。
【0012】
これにより、ガイドシェル後端からロックボルト先端まで7.5メートルに達してしまい小断面のトンネル施工現場ではガイドシェルの位置決めが困難となる場合がある。そのような場合は、ロックボルト挿入作業は人力に頼っていた。
【0013】
本発明は上記課題を解決するものであり、小断面のトンネル施工現場などでもボルト孔にロックボルトを容易に挿入することができる土木作業装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の土木作業装置は、土木現場の壁面に削孔ロッドでボルト孔を削孔してからロックボルトを挿入するための土木作業装置であって、ユニット本体から突出しているシャンクロッドの先端で削孔ロッドの末端を着脱自在に保持して打撃力と回転力とを作用させるドリフタユニットと、ドリフタユニットを保持するキャリッジと、ドリフタユニットを保持しているキャリッジをスライド自在に支持するガイドシェルと、ガイドシェルでスライド自在に支持されているキャリッジをスライド駆動するスライド機構と、ガイドシェルの先端に位置してシャンクロッドを削孔軸線の方向にスライド自在に支持するセントラライザと、ロックボルトの末端をドリフタユニットの末端近傍で保持するボルトグリッパと、ガイドシェルの先端に位置してボルトグリッパで末端が保持されたロックボルトを削孔軸線の方向にスライド自在に支持するフロントガイドと、スライド自在に支持されたロックボルトを削孔ロッドが取り外されたドリフタユニットのシャンクロッドに連結して打撃力を伝達する打撃力伝達機構と、ボルトグリッパと打撃力伝達機構とが搭載されていてドリフタユニットとキャリッジとの少なくとも一方に着脱自在に装着されるホルダ本体と、を有する。
【0015】
従って、本発明の土木作業装置では、土木現場の壁面に削孔ロッドでボルト孔を削孔するときには、ガイドシェルの後端に配置されたドリフタユニットのシャンクロッドの先端に削孔ロッドの末端が連結される。このとき、削孔ロッドの先端近傍はセントラライザにより削孔軸線の方向にスライド自在に支持される。このような状態で、ドリフタユニットが削孔ロッドに打撃力と回転力とを作用させながら、スライド機構によりキャリッジとともにガイドシェル上を前進されることで、土木現場の壁面に削孔ロッドでボルト孔が削孔される。この削孔されたボルト孔にロックボルトを挿入するときには、削孔ロッドがドリフタユニットとセントラライザから取り外され、ドリフタユニットがガイドシェルの後端に再度配置される。このような状態で、ドリフタユニットとキャリッジとの少なくとも一方にホルダ本体が装着される。このホルダ本体に搭載されているボルトグリッパにロックボルトの末端が保持されることで、このロックボルトの末端がドリフタユニットの末端近傍に位置する。このとき、ロックボルトの先端近傍はホルダ支持機構により削孔軸線の方向にスライド自在に支持される。また、ロックボルトは打撃力伝達機構によりドリフタユニットのシャンクロッドに連結される。このような状態で、ドリフタユニットがロックボルトに打撃力を伝達しながら、スライド機構によりキャリッジとともにガイドシェル上を前進されることで、削孔ロッドで削孔されたボルト孔にロックボルトが挿入される。
【0016】
また、本発明の土木作業装置において、フロントガイドがガイドシェルの先端に着脱自在に装着されてもよい。
【0017】
なお、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明の土木作業装置では、削孔ロッドで削孔されたボルト孔にロックボルトを挿入するときには、削孔ロッドがドリフタユニットとセントラライザから取り外され、ドリフタユニットがガイドシェルの後端に再度配置される。このような状態で、ドリフタユニットとキャリッジとの少なくとも一方にホルダ本体が装着される。このホルダ本体に搭載されているボルトグリッパにロックボルトの末端が保持されることで、このロックボルトの末端がドリフタユニットの末端近傍に位置する。このとき、ロックボルトの先端近傍はホルダ支持機構により削孔軸線の方向にスライド自在に支持される。また、ロックボルトは打撃力伝達機構によりドリフタユニットのシャンクロッドに連結される。このような状態で、ドリフタユニットがロックボルトに打撃力を伝達しながら、スライド機構によりキャリッジとともにガイドシェル上を前進されることで、削孔ロッドで削孔されたボルト孔にロックボルトが挿入される。従って、ボルト孔を削孔するドリフタユニットやスライド機構を利用して、ボルト孔にロックボルトを挿入することができる。しかも、打撃力伝達機構によりドリフタユニットの打撃力がロックボルトに伝達される。このため、ボルト孔にロックボルトを円滑に挿入することができる。さらに、ロックボルトの末端がドリフタユニットの末端近傍で保持される。このため、ガイドシェルの先端からロックボルトが大幅に突出することを防止できるので、小断面のトンネル施工現場などでもボルト孔にロックボルトを容易に挿入することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施の一形態を図1ないし図8を参照して以下に説明する。なお、本実施の形態では図示するように前後上下の方向を規定して説明する。しかし、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものである。従って、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
【0020】
本実施の形態の土木作業装置300は、土木現場の壁面に削孔ロッドDRでボルト孔を削孔してからロックボルトRBを挿入するために利用される。このため、土木作業装置300は、ユニット本体322から突出しているシャンクロッド321の先端で削孔ロッドDRの末端を着脱自在に保持して打撃力と回転力とを作用させるドリフタユニット320と、ドリフタユニット320を保持するキャリッジ330と、ドリフタユニット320を保持しているキャリッジ330をスライド自在に支持するガイドシェル310と、ガイドシェル310でスライド自在に支持されているキャリッジ330をスライド駆動するスライド機構(図示せず)と、ガイドシェル310の先端に位置してシャンクロッド321を削孔軸線の方向にスライド自在に支持するセントラライザ343と、ロックボルトRBの末端をドリフタユニット320の末端近傍で保持するボルトグリッパ354と、ガイドシェル310の先端に位置してボルトグリッパ354で末端が保持されたロックボルトRBを削孔軸線の方向にスライド自在に支持するフロントガイド341と、スライド自在に支持されたロックボルトRBを削孔ロッドDRが取り外されたドリフタユニット320のシャンクロッド321に連結して打撃力を伝達する打撃力伝達機構(後述するフロントプレート351bおよびカップリング352)と、ボルトグリッパ354と打撃力伝達機構とが搭載されていてドリフタユニット320とキャリッジ330との少なくとも一方に着脱自在に装着されるホルダ本体(後述するホルダフレーム351およびホルダベース355)と、を有する。
【0021】
より具体的には、本実施の形態の土木作業装置300では、ガイドシェル310の前端にセントラライザ343が固定されており、その後方にはサブセントラライザ344とキャリッジ330とがスライド自在に支持されている。
【0022】
このキャリッジ330に搭載されているドリフタユニット320は、削孔ロッドDRの末端が連結されるシャンクロッド321と、シャンクロッド321に少なくとも打撃力を発生させる打撃力発生機構(図示せず)と、打撃力発生機構を内蔵していてシャンクロッド321が突出しているユニット本体322と、を有する。
【0023】
キャリッジ330をスライド駆動するスライド機構は、サブセントラライザ344を、キャリッジ330とセントラライザ343との略中間の位置にスライド駆動する。
【0024】
このため、セントラライザ343は、ガイドシェル310の前端で削孔ロッドDRをスライド自在に支持し、サブセントラライザ344は、セントラライザ343とドリフタユニット320との略中間の位置で削孔ロッドDRをスライド自在に支持する。なお、ガイドシェル310の前端にはフートパッド311も設けられている。
【0025】
そして、本実施の形態の土木作業装置300では、ロックボルトRBを挿入するための挿入アタッチメントシステムが装着されており、この挿入アタッチメントシステムは、ロッドホルダ350と、ボルト支持機構340と、からなる。
【0026】
このボルト支持機構340は、フロントガイド341とセンターガイド342からなる。フロントガイド341は、セントラライザ343に着脱自在に装着され、センターガイド342は、サブセントラライザ344に着脱自在に装着される。
【0027】
このため、フロントガイド341は、ガイドシェル310の前端でロックボルトRBをスライド自在に支持し、センターガイド342は、フロントガイド341とドリフタユニット320との略中間の位置でロックボルトRBをスライド自在に支持する。
【0028】
そして、ロッドホルダ350は、図6および図7に示すように、ホルダフレーム351を有し、このホルダフレーム351は、サイドプレート351aとフロントプレート351bとブラケット351cからなる。
【0029】
さらに、フロントプレート351bに取り付けられたカップリング352、ブラケット351cの下面に取り付けられたインサートプレート353、ブラケット351cの前面に取り付けられたボルトグリッパ354、キャリッジ330に連結されるホルダベース355、ストッパーピン356、も有する。
【0030】
フロントプレート351bの上部にはロックボルトRBが挿通可能でかつ上方に開放したU字溝が形成されている。ホルダベース355の上端はインサートプレート353を摺嵌可能なホールド部355aが形成されており、インサートプレート353とホールド部355aには双方を組み付けた際にストッパーピン356を挿入するための孔が形成されている。
【0031】
カップリング352はキャップ形状を呈しており、外径はシャンクロッド321と削孔ロッドDRを連結するスリーブ(図示略)の外径と同径、および内径はシャンクロッド321のネジ部外径よりも径大となっている。ボルトグリッパ354はスリーブ状の部材であり、その内径はロックボルトRBの外径よりも径大となっている。
【0032】
フロントガイド341は、板状の部材でロックボルトRBが挿通可能な孔が形成された削孔支持部に相当するガイド部345と、セントラライザ343によって把持可能な棒状の部材であるグリップ部346とからなり、セントラライザ343の開閉によってガイドシェル310に着脱可能となっている。
【0033】
センターガイド342は、板状の部材でその上方にはロックボルトRBが挿通可能で側方に開放したU字溝が形成され、中央部、すなわちドリフタユニット320の削孔軸線の位置にはカップリング352(あるいはスリーブ)が挿通可能な孔が形成されている。センターガイド342はサブセントラライザ344にボルト等によって着脱可能に設けられている。
【0034】
ドリフタユニット320は内部に油圧で作動する打撃力発生機構と回転機構を備えており、後述するように、打撃力発生機構で発生する打撃力と回転機構で発生する回転力はシャンクロッド321を介して、削孔ロッドDRおよび削孔ビットDBに伝えられ岩盤を削孔する。
【0035】
上述のような構成において、本実施の形態の土木作業装置300では、通常の削孔作業を行う場合は、ストッパーピン356を取り外してロッドホルダ350を前方に引き出し、シャンクロッド321からカップリング352を抜いてロッドホルダ350を取り外す。
【0036】
つぎに、セントラライザ343を開放し、フロントガイド341を取り外す。この状態で、図8(a)に示すように、シャンクロッド321にスリーブを介して削孔ロッドDRを装着する。
【0037】
そして、図8(b)に示すように、ドリフタユニット320の打撃力発生機構と回転機構、およびガイドシェル310の送り機構を作動させて、岩盤に削孔する。このとき、センターガイド342はその中間部の孔がスリーブの挿通を許容する径となっているので干渉することはない。
【0038】
削孔作業が終了したら、ドリフタユニット320を後退させシャンクロッド321からスリーブと削孔ロッドDRを取り外す。つぎに、図7に示すように、ホルダベース355のホールド部355a内にインサートプレート353を挿入しながらシャンクロッド321にカップリング352を嵌め込み、ストッパーピン356で固定する。
【0039】
そして、図1に示すように、セントラライザ343でグリップ部346を把持してフロントガイド341を装着する。つぎに、フロントガイド341の孔にロックボルトRBを後方より挿通させ、センターガイド342のU字溝、フロントプレート351bのU字溝とロックボルトRBを挿通させてボルトグリッパ354内にロックボルトRBを挿入する。最後にフロントガイド341の前面にロックワッシャRWを装着することでロックボルトRBの挿入準備が完了する。
【0040】
ドリフタユニット320の打撃力発生機構を作動させることでロックボルトRBに振動を与えながら、送り機構によってロックボルトRBをモルタルの注入の済んだボルト孔へと挿入する。
【0041】
ロックボルトRBの挿入が完了したらドリフタユニット320を後退させ、ガイドシェル310を退避しナットでロックボルトRBを締め付ける。なお、ロックボルトRBをボルト孔に挿入する際のドリフタユニット320の打撃力発生機構の出力は、削孔ロッドDRを装着して岩盤に削孔する場合よりも低く制御している。
【0042】
本実施の形態の土木作業装置300では、上述のようにボルト孔を削孔するドリフタユニット320やキャリッジ330を利用して、ボルト孔にロックボルトRBを挿入することができる。
【0043】
それでいて、ロックボルトRBの末端がドリフタユニット320の末端近傍で保持される。このため、ガイドシェル310の先端からロックボルトRBが大幅に突出することを防止できるので、小断面のトンネル施工現場などでもボルト孔にロックボルトRBを容易に挿入することができる。
【0044】
しかも、ロッドホルダ350は、ドリフタユニット320のシャンクロッド321とロックボルトRBとを連結する。このため、ドリフタユニット320の打撃力をロックボルトRBに伝達することができ、ロックボルトRBをボルト孔に円滑に挿入することができる。
【0045】
なお、本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では、ボルト孔を削孔するときには、削孔ロッドDRを支持するセントラライザ343から、ロックボルトRBを支持するフロントガイド341を取り外し、ロックボルトRBを挿入するときには、セントラライザ343にフロントガイド341を装着することを例示した。
【0046】
しかし、このような削孔支持機構であるセントラライザとボルト支持機構であるフロントガイドとが一体に形成されており、削孔ロッドDRをスライド自在に支持する削孔支持部とロックボルトRBをスライド自在に支持するボルト支持部とが並列に形成されていてもよい(図示せず)。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施の形態の土木作業装置の要部を示す側面図である。
【図2】図1のAの矢視状態を示す正面図である。
【図3】図1のBの矢視状態を示す正面図である。
【図4】図1のCの矢視状態を示す正面図である。
【図5】図1のDの矢視状態を示す背面図である。
【図6】土木作業装置の要部を示す側面図である。
【図7】土木作業装置の要部を示す側面図である。
【図8】土木作業装置の要部を示す側面図である。
【図9】第一の従来例の土木作業装置の要部を示す側面図である。
【図10】第二の従来例の土木作業装置の要部を示す側面図である。
【符号の説明】
【0048】
100 土木作業装置
110 削孔用ガイドシェル
120 ロックボルト挿入用ガイドシェル
130 複合シェル
200 土木作業装置
210 ボルト送り機構
220 ロックボルト
230 チャージングケージ
300 土木作業装置
310 ガイドシェル
311 フートパッド
320 ドリフタユニット
321 シャンクロッド
322 ユニット本体
330 キャリッジ
340 ボルト支持機構
341 フロントガイド
342 センターガイド
343 セントラライザ
344 サブセントラライザ
345 ガイド部
346 グリップ部
350 ロッドホルダ
351 ホルダフレーム
351a サイドプレート
351b フロントプレート
351c ブラケット
352 カップリング
353 インサートプレート
354 ボルトグリッパ
355 ホルダベース
355a ホールド部
356 ストッパーピン
DB 削孔ビット
DR 削孔ロッド
RB ロックボルト
RW ロックワッシャ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
土木現場の壁面に削孔ロッドでボルト孔を削孔してからロックボルトを挿入するための土木作業装置であって、
ユニット本体から突出しているシャンクロッドの先端で前記削孔ロッドの末端を着脱自在に保持して打撃力と回転力とを作用させるドリフタユニットと、
前記ドリフタユニットを保持するキャリッジと、
前記ドリフタユニットを保持している前記キャリッジをスライド自在に支持するガイドシェルと、
前記ガイドシェルでスライド自在に支持されている前記キャリッジをスライド駆動するスライド機構と、
前記ガイドシェルの先端に位置して前記シャンクロッドを削孔軸線の方向にスライド自在に支持するセントラライザと、
前記ロックボルトの末端を前記ドリフタユニットの末端近傍で保持するボルトグリッパと、
前記ガイドシェルの先端に位置して前記ボルトグリッパで末端が保持された前記ロックボルトを前記削孔軸線の方向にスライド自在に支持するフロントガイドと、
スライド自在に支持された前記ロックボルトを前記削孔ロッドが取り外された前記ドリフタユニットの前記シャンクロッドに連結して前記打撃力を伝達する打撃力伝達機構と、
前記ボルトグリッパと前記打撃力伝達機構とが搭載されていて前記ドリフタユニットと前記キャリッジとの少なくとも一方に着脱自在に装着されるホルダ本体と、
を有する土木作業装置。
【請求項2】
前記フロントガイドが前記ガイドシェルの先端に着脱自在に装着される請求項1に記載の土木作業装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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