説明

圧力調整器

【課題】LPガス容器からの燃料ガスの圧力が所定値未満であると誤認識してしまうことを防止することが可能な圧力調整器を提供する。
【解決手段】圧力調整器1は、中圧ダイヤフラム11が中圧減圧室7側に所定距離以上変位した場合に回動すると共に、回動方向に沿って赤色部位18bと青色部位18cとが連続して形成された表示18と、外部より内部が視認可能な部材により構成され、表示18と対向した位置において上部ハウジング3に設けられた表示窓19とを備えている。表示18は、中圧ダイヤフラム11が中圧減圧室7側に所定距離以上変位しておらず、回動していない状態において、青色部位18cが表示窓19に対向し、中圧ダイヤフラム11が中圧減圧室7側に所定距離以上変位して、回動した状態において、赤色部位18bが前記表示窓19に対向する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧力調整器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のLPガス容器からの燃料ガスを所定圧力まで減圧して消費側(例えば、各家庭)に供給する圧力調整器が提案されている。この圧力調整器は、LPガス容器からの燃料ガスの圧力が所定値未満となった場合に、他のLPガス容器から燃料ガスが供給されるように切替可能な構成となっている。
【0003】
このような調整器には、LPガス容器から燃料ガスの圧力が所定値未満となった場合に、その旨を外部に表示する表示機構を備えている。具体的に表示機構は、一方のLPガス容器から燃料ガスの圧力が所定値未満となった場合に表示窓から赤色を表示し、一方のLPガス容器から燃料ガスの圧力が所定値以上である場合には透明色を表示する構成となっている。このため、作業員等は、表示窓からの表示が赤色となっている場合に、切替レバーを180度回転操作して、他方のLPガス容器から燃料ガスの供給を受けるようにすると共に、一方のLPガス容器の交換を行うこととなる(例えば特許文献1〜3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−56371号公報
【特許文献2】特開平10−238651号公報
【特許文献3】特開平7−78033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1〜3に記載の圧力調整器はLPガス容器からの燃料ガスの圧力が所定値以上である場合に透明色を表示するため、作業員等にとって視認し辛いという問題がある。具体的に表示窓に使用されるレンズ等には、様々な物の色が映り込むため、透明色を視認し難く、場合によっては周囲に存在する赤色の物がレンズ等に映り込んでしまい、LPガス容器からの燃料ガスの圧力が所定値未満であると誤認識してしまう。
【0006】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その発明の目的とするところは、LPガス容器からの燃料ガスの圧力が所定値未満であると誤認識してしまうことを防止することが可能な圧力調整器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の圧力調整器は、LPガス容器からの燃料ガスを所定圧力まで減圧させたうえで、消費者側に供給するものであって、LPガス容器からの燃料ガスを導入する減圧室と、外部と連通する大気圧室とを隔てるダイヤフラムと、当該ダイヤフラムが減圧室側に所定距離以上変位した場合に回動すると共に、回動方向に沿って赤色部位と青色部位とが連続して形成された表示と、外部より内部が視認可能な部材により構成され、表示と対向した位置において切替レバーに設けられた表示窓と、を備え、表示は、ダイヤフラムが減圧室側に所定距離以上変位しておらず、回動していない状態において、青色部位が表示窓に対向し、ダイヤフラムが減圧室側に所定距離以上変位して、回動した状態において、赤色部位が表示窓に対向することを特徴とする。
【0008】
この圧力調整器によれば、減圧室は、LPガス容器からの燃料ガスを導入する。ここで、LPガス容器からの燃料ガスは高圧である。このため、LPガス容器内のガス量が充分である場合には、ダイヤフラムは減圧室側に所定距離以上変位せず、そうでない場合に所定距離以上変位する。また、表示は、ダイヤフラムが減圧室側に所定距離以上変位した場合に回動するため、LPガス容器内のガス量が充分である場合に回動することなく、そうでない場合に回動することとなる。
【0009】
そして、表示は、回動していない状態において青色部位が表示窓に対向し、回動した状態において赤色部位が表示窓に対向する。このため、LPガス容器内のガス量が充分である場合には、表示窓から青色が視認され、そうでない場合に赤色が視認されることとなる。
【0010】
このように、本発明によれば、LPガス容器内のガス量が充分である場合に青色が視認されることとなり、透明色である場合と比較して周囲の物の映り込みの影響を受け難く、LPガス容器からの燃料ガスの圧力が所定値未満であると誤認識してしまうことを防止することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の圧力調整器によれば、LPガス容器からの燃料ガスの圧力が所定値未満であると誤認識してしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態に係る圧力調整器の外観図である。
【図2】図1に示した圧力調整器のA−A断面図である。
【図3】図1に示した圧力調整器のB−B断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る圧力調整器の実施形態について説明する。
【0014】
図1は、本実施形態に係る圧力調整器の外観図であり、図2は、図1に示した圧力調整器のA−A断面図である。また、図3は、図1に示した圧力調整器のB−B断面図である。本実施形態係る圧力調整器1は、LPガス容器からの燃料ガスを所定圧力まで減圧して消費者側(ガスレンジなどの燃焼器)に供給するものである。
【0015】
この圧力調整器1は、下部ハウジング2と上部ハウジング3とを備え、これらが組み付けられることによりハウジングが形成されている。下部ハウジング2は、2つのガス入口流路4a,4bと、ガス出口流路5が形成されている。ガス入口流路4a,4bは、それぞれ異なるLPガス容器に接続され、LPガス容器からの高圧ガスを導入する流路である。ガス出口流路5は、ガス入口流路4a,4bに対して直交する方向に形成され、圧力調整器1にて減圧された燃料ガスを例えばガスメータ等に供給するための流路である。
【0016】
具体的に、圧力調整器1は、ガス入口流路4a,4bから導入される例えば0.1〜1.56MPaの高圧ガスを、0.06MPa程度に減圧する中圧減圧部6と、それをさらに2.55〜3.3kPa程度に減圧する低圧減圧部20とを備えている。
【0017】
中圧減圧部6は、中圧減圧室7と、大気圧室8と、中圧スプリング9と、中圧ダイヤフラム受板10と、中圧ダイヤフラム11と、軸受部材12と、切替軸13と、上部軸受部材14と、切替レバー15と、押圧部材16と、中圧弁17を備えている。
【0018】
中圧減圧室7は、下部ハウジング2と上部ハウジング3との間に形成され、ガス入口流路4a,4bから導入された高圧ガスを一時的に保持する部位である。大気圧室8は、外部と連通することにより内部が大気圧となる部位である。
【0019】
中圧ダイヤフラム11は、周縁が下部ハウジング2と上部ハウジング3との間に挟持固定されており、中圧減圧室7と大気圧室8とを気密に隔てている。また、中圧ダイヤフラム11は、中圧ダイヤフラム受板10を介して中圧スプリング9により中圧減圧室7側に付勢されている。
【0020】
軸受部材12は、中圧ダイヤフラム11の軸心部に同軸的に固定されるものである。切替軸13は、軸受部材12に挿入される部材であって、軸受部材12の軸方向(以下単に軸方向という)と直行する平面(以下単に平面という)内において回転自在となっている。また、切替軸13は、軸受部材12に対して軸方向に固定された状態になっており、中圧減圧室7内のガス圧力の変動に伴って、中圧ダイヤフラム11と共に軸方向に移動する。このような切替軸13の下部には、切替軸13の平面内における回転に基づき作用して2つのガス入口流路4a,4bから中圧減圧室7へのガスの流入を調整する中圧弁17が配置されている。
【0021】
上部軸受部材14は、切替軸13の上部を囲むように形成され、この切替軸13の上部を回転自在に支持するものであって、筒部14aと、鍔部14bと、爪部14cとを有している。筒部14aは、切替軸13の上部を覆う部位である。鍔部14bは、平面方向に伸びるフランジである。爪部14cは、上部ハウジング3側に係止される部位である。このような上部軸受部材14は、鍔部14bと爪部14cとによって、上部ハウジング3の一部(上部ハウジングの内方に伸びる部位)を挟持することにより、固定された状態となっている。
【0022】
さらに、上部軸受部材14には、軸方向に延びるパイプ部14dが形成されている。筒部14aとパイプ部14dとには、大気圧室8からパイプ部14dの上方へ貫通する貫通孔14eが形成されている。これにより、大気圧室8は、外部と連通することとなる。
【0023】
切替レバー15は、上部ハウジング3の上部において平面内を180度回転可能とされるものである。押圧部材16は、中圧ダイヤフラム11の軸心部に固定状態で設けられるものであり、切替レバー15の回転にと共に回転するものである。また、押圧部材16は、凹部16aと凸部16bと有している。凹部16aは、上部ハウジング3側に凹む部位であり、凸部16bは、下部ハウジング2側の突き出る部位である。切替レバー15を180度回転させた場合、これら、凹部16aと凸部16bとの位置が入れ替わることとなり、中圧弁17から伸びる棒状部材17aとの接触関係が変わることとなる。すなわち、図3に示す例では、ガス流入口4a側の中圧弁17から伸びる棒状部材17aと凸部16bとが接触しているが、切替レバー15を180度回転させることにより、凸部16bは、ガス流入口4b側の中圧弁17から伸びる棒状部材17aと接触することとなる。
【0024】
低圧減圧部20は、低圧減圧室21と、大気圧室22と、低圧スプリング23と、低圧ダイヤフラム受板24と、低圧ダイヤフラム25と、作動桿26と、スプリング受け座金27と、安全弁調整スプリング28と、開閉用レバー29と、ピン30と、低圧弁31と、ノズル部32とを備えている。
【0025】
低圧減圧室21は、下部ハウジング2と上部ハウジング3との間に形成され、中圧減圧部6から導入された中圧ガスを一時的に保持する部位である。大気圧室22は、外部と連通することにより内部が大気圧となる部位である。
【0026】
低圧ダイヤフラム25は、周縁が下部ハウジング2と上部ハウジング3との間に挟持固定されており、低圧減圧室21と大気圧室22とを気密に隔てている。また、低圧ダイヤフラム25は、低圧ダイヤフラム受板24を介して低圧スプリング23により低圧減圧室21側に付勢されている。
【0027】
作動桿26は、低圧ダイヤフラム25の中心を軸方向に貫通して設けられる部材であって、その低圧減圧室21側先端には開閉用レバー29が設けられている。開閉用レバー29の先端(作動棹26の反対側先端)には、ピン30が設けられている。このため、開閉用レバー29は、ピン30を中心に回動可能となっている。
【0028】
また、開閉用レバー29のより先端には、低圧弁31が設けられている。低圧弁31は、開閉用レバー29の回動に応じて、中圧減圧室7とガス出口流路5との間に設けられたノズル部32を開閉するように動作するようになっている。
【0029】
また、作動棹26の大気圧室22側の先端には、スプリング受け座金27が設けられている。このスプリング受け座金27と低圧ダイヤフラム25との間には、安全弁調整スプリング28が介装されている。安全弁調整スプリング28は、作動桿26の下端に一体に形成された安全弁の弁体26aを、低圧ダイヤフラム25の下部側に配置した弁体受け33に当接する方向に常時付勢している。
【0030】
また、上部ハウジング3における作動桿26の上方部分には、キャップ34が設けられている。このキャップ34は、大気圧室22と外部空間を連通させると共に、水滴などの浸入を防止する防水構造を有している。
【0031】
さらに、本実施形態において圧力調整器1は、表示18と、表示窓19と、表示スプリングSとを備えている。表示18は、鍔部14bに支持され、支持箇所を中心に回動可能となった部材である。この表示18は、棒状の軸部18aと、赤色部位18bと、青色部位18cとから構成されている。赤色部位18bは、軸部18aの先端に設けられており、青色部位18cは、赤色部位18から回動方向に伸びる方向に延設されている。このため、表示18は、回動方向に沿って赤色部位18bと青色部位18cとが連続して形成されていることとなる。
【0032】
表示窓19は、透明の樹脂材料により構成され、切替レバー15の一部を切り欠いた切り欠き部に設けられている。作業員等は、表示窓19を介して切替レバー15の外部から、表示18を視認可能となっている。
【0033】
表示スプリングSは、鍔部14bと表示18との間において圧縮状態で設けられたコイルバネである。詳細に表示スプリングSのコイル内には、軸部材が設けられて鍔部14bに支持されており、コイル一端側が鍔部14bに接触し、コイル他端側が表示18に接触している。このような表示スプリングSは、圧縮状態において表示18を回動させることなく、表示18は図2に示す位置にて留めることとなる。一方、この表示スプリングSの圧縮状態が開放されると、表示18を図2に示す矢印方向に回動させることとなる。
【0034】
次に、本実施形態に係る圧力調整器1の動作について説明する。まず、消費者側でガスが使用されると、中圧減圧室7の圧力が減圧する。これにより、中圧スプリング9の付勢力により中圧ダイヤフラム11が下部ハウジング2側に変位する。そして、一方の棒状部材17aが凸部16bによって下部ハウジング2側に押し下げられる。これにより、一方のガス入口流路4a(4b)側の中圧弁17が動作して一方のガス入口流路4aが開き、LPガス容器からの高圧ガスが中圧減圧室7に導入される。なお、他方の棒状部材17aは、凹部16aによって押し下げられず、他方のガス入口流路4b(4a)側の中圧弁17は動作せず他方のガス入口流路4bは開かないこととなる。
【0035】
高圧ガスの流入により中圧減圧室7の圧力が上昇すると、中圧スプリング9の付勢力に抗して中圧ダイヤフラム11が上部ハウジング2側に変位する。これにより、棒状部材17aと共に中圧弁17が上部ハウジング2側に移動して、一方のガス入口流路4aは閉じられることとなる。その後、消費者側でガスが使用されると、中圧減圧室7の圧力が減圧して、上記動作を繰り返すこととなる。
【0036】
また、一方のガス入口流路4a(4b)側に接続されるLPガス容器内のガス量が低下した場合、中圧減圧室7の圧力が上昇しなくなる。この場合、中圧スプリング9の付勢力により中圧ダイヤフラム11が下部ハウジング2側に一層変位することとなる(所定距離以上変位することとなる)。これにより、凹部16aが他方の棒状部材17aに接触して押し下げられることとなり、他方のガス入口流路4b(4a)側に接続されるLPガス容器から高圧ガスが流入するようになる。
【0037】
また、低圧減圧部20においては、消費者側でガスが使用されることにより、低圧減圧室21の圧力が減圧する。これにより、低圧スプリング23の付勢力により低圧ダイヤフラム25が下部ハウジング2側に変位する。そして、開閉用レバー29がピン30を支点として図中反時計方向に回動する。この回動により、低圧弁31が図中右方向に移動して、低圧ノズル32を開放する。これにより、中圧減圧室7側のガスが、ガス出口流路5側に流れる。
【0038】
一方、低圧減圧室21の圧力が上昇すると、低圧スプリング23の付勢力に抗して、低圧ダイヤフラム25が上部ハウジング3側へ変位し、低圧弁31が図中左方向へ移動する。これにより、低圧ノズル32の流路が閉じられ、低圧減圧室21へのガスの流入を制御する。その後、消費者側でガスが使用されると、低圧減圧室21の圧力が減圧して、上記動作を繰り返すこととなる。
【0039】
なお、低圧減圧室21の圧力が所定の圧力を越えて異常に高くなった場合には、低圧ダイヤフラム25のそれ以上の移動が安全弁調整スプリング28によって阻止され、安全弁の弁体26aが開き、低圧減圧室21内のガスを大気圧室22、通気孔を介して外部に逃がすこととなる。
【0040】
また、表示18は、上記動作に伴って以下のように動作する。まず、一方のガス入口流路4a(4b)側に接続されるLPガス容器内のガス量が充分であり、高圧ガスが中圧減圧室7に流入する状態において表示スプリングSは、圧縮状態を維持している。すなわち、表示18は回動せず、表示窓19には、表示18の青色部位18cが対向する。従って、作業員等には表示窓19から青色部位18cが視認されることとなる。
【0041】
これに対して、一方のガス入口流路4a(4b)側に接続されるLPガス容器内のガス量が充分でなくなると、他方のガス入口流路4b(4a)側に接続されるLPガス容器から高圧ガスが中圧減圧室7に流入する。この場合、凹部16aが棒状部材17aと接触することとなり、中圧ダイヤフラム11はやや下部ハウジング2側に変位した状態(所定距離以上変位した状態)となる。この状態において、表示スプリングSは、圧縮状態が開放されて表示18を回動させる。これにより、表示18の赤色部位18bが表示窓19と対向する。従って、作業員等には表示窓19から赤色部位18bが視認されることとなる。
【0042】
特に、本実施形態において一方のガス入口流路4a(4b)側に接続されるLPガス容器内のガス量が充分である場合、作業員等には表示窓19から青色部位18cが視認されることとなる。このため、単に透明色を表示する場合と比較して、周囲の物が表示窓19に移り込んで色を誤認してしまう可能性を低減させることができる。
【0043】
このようにして、本実施形態に係る圧力調整器1によれば、中圧減圧室7は、LPガス容器からの燃料ガスを導入する。ここで、LPガス容器からの燃料ガスは高圧である。このため、LPガス容器内のガス量が充分である場合には、中圧ダイヤフラム11は中圧減圧室7側に所定距離以上変位せず、そうでない場合に所定距離以上変位する。また、表示18は、中圧ダイヤフラム11が減圧室側に所定距離以上変位した場合に回動するため、LPガス容器内のガス量が充分である場合に回動することなく、そうでない場合に回動することとなる。
【0044】
そして、表示18は、回動していない状態において青色部位18cが表示窓19に対向し、回動した状態において赤色部位18bが表示窓19に対向する。このため、LPガス容器内のガス量が充分である場合には、表示窓19から青色が視認され、そうでない場合に赤色が視認されることとなる。
【0045】
このように、本実施形態によれば、LPガス容器内のガス量が充分である場合に青色が視認されることとなり、透明色である場合と比較して周囲の物の映り込みの影響を受け難く、LPガス容器からの燃料ガスの圧力が所定値未満であると誤認識してしまうことを防止することができる。
【0046】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。すなわち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、他の機能を追加したり、ある機能を除いたりしてもよい。さらに、寸法等は図示されたものに限られるものではない。
【符号の説明】
【0047】
1 圧力調整器
2 下部ハウジング
3 上部ハウジング
4a,4b ガス入口流路
5 ガス出口流路
6 中圧減圧部
7 中圧減圧室
8 大気圧室
9 中圧スプリング
10 中圧ダイヤフラム受板
11 中圧ダイヤフラム
12 軸受部材
13 切替軸
14 上部軸受部材
14a 筒部
14b 鍔部
14c 爪部
14d パイプ部
15 切替レバー
16 押圧部材
16a 凹部
16b 凸部
17 中圧弁
17a 棒状部材
18 表示
18a 軸部
18b 赤色部位
18c 青色部位
19 表示窓
20 低圧減圧部
21 低圧減圧室
22 大気圧室
23 低圧スプリング
24 低圧ダイヤフラム受板
25 低圧ダイヤフラム
26 作動桿
27 スプリング受け座金
28 安全弁調整スプリング
29 開閉用レバー
30 ピン
31 低圧弁
32 ノズル部
33 弁体受け
34 キャップ
S 表示スプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
LPガス容器からの燃料ガスを所定圧力まで減圧させたうえで、消費者側に供給する圧力調整器であって、
前記LPガス容器からの燃料ガスを導入する減圧室と、外部と連通する大気圧室とを隔てるダイヤフラムと、
当該ダイヤフラムが前記減圧室側に所定距離以上変位した場合に回動すると共に、回動方向に沿って赤色部位と青色部位とが連続して形成された表示と、
外部より内部が視認可能な部材により構成され、前記表示と対向した位置において切替レバーに設けられた表示窓と、を備え、
前記表示は、前記ダイヤフラムが前記減圧室側に所定距離以上変位しておらず、回動していない状態において、青色部位が前記表示窓に対向し、前記ダイヤフラムが前記減圧室側に所定距離以上変位して、回動した状態において、赤色部位が前記表示窓に対向する
ことを特徴とする圧力調整器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−36560(P2013−36560A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−173850(P2011−173850)
【出願日】平成23年8月9日(2011.8.9)
【出願人】(501418498)矢崎エナジーシステム株式会社 (79)
【Fターム(参考)】