説明

圧延ラインのロールスタンド内におけるロールセットを交換するための方法および装置

【解決手段】 圧延ライン1の、ロールスタンド2、3、4内におけるロールセット5、6を交換するための方法および装置は、多数の別個の横方向位置移動車両9、10、11を設けており、その際、個別の摩耗したワークロールセット6が、唯一の結合軌道の上で、唯一の牽引機関部によって、ロール整備場内へと走行され、および、新しいワークロールセット6aが、組み込み位置内へと運び戻され、且つ、ロールスタンド2、3、4の手前で間隙12が形成されている間に、取り出されたバックアップロールセット5がクレーンによってこのロール整備場内へと移送され、且つ帰還移送される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、それぞれにバックアップロールセットおよびワークロールセットを有する多数のロールスタンドを備える圧延ラインの、ロールスタンド内におけるロールセットを交換するための方法であって、この方法が、
ロール整備場内への、操作者側での、ワークロールセットまたはバックアップロールセットの軸線方向での相互の支持(Aufeinanderstuetzen)および引き続いての搬出、および、新しいロールセットの引き続いての運び戻しおよび組み込みによって行なわれる様式の上記方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このようなロールセット交換方法は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第43 21 663号明細書(特許文献1)から公知である。その際、ロールスタンドの操作者側で車両の上で支持され、且つロール軸線に対して横方向に位置移動可能なサポートプレートが、少なくとも2つの互いに並列して設けられたレール対を備えている。ワークロールセット自体は、ローラーの上で支承されている。これらロールスタンドの手前で、ピットが設備されており、これらピットの底部の上に、バックアップロールセットのための搬出レールが配置されている。これらピットは、跳ね上げ蓋を用いて覆われており、この跳ね上げ蓋が同様にレールを担持しており、これらレールの上で、これらワークロールセットが搬出または搬入される。ピットを有する構造様式も、このピットの上方でのこれらレールの敷設も特別に有利では無い。
【0003】
米国特許第4,771,626号明細書(特許文献2)から、バックアップロールセットおよびバックアップロールセットを、共に、車両の上で移送することが公知である。異なるロールセットの引き渡しは、上記のことによって、極めて支持能力があるように形成されたロール交換車両の高い構造様式に依存し、且つ、この方法は手数がかかる。
【特許文献1】ドイツ連邦共和国特許出願公開第43 21 663号明細書
【特許文献2】米国特許第4,771,626号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、この公知技術を出発点として、本発明の根底をなす課題は、装置技術的に僅かな経費において、選択されたロールスタンドからの、ロールセットを交換するための、自在性のある方法を提案すること、および、この方法を、ロール整備場内における作業経過に適合させることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この提示された課題は、本発明に従い、
操作者側で、ロールスタンドの数に相応する数の別個の横方向位置移動車両によって取り外された、摩耗したワークロールセットが、唯一の結合軌道の上で、連続的に唯一の牽引機関部によって、ロール整備場内へと移動され、且つ、
そこから、新しいワークロールセットが運び戻され、且つ、交換間隔で、これらそれぞれの横方向位置移動車両の上で、これらロールスタンドの間で置かれること、および、
操作者側の開放の後、これら横方向位置移動車両によって、それぞれに、摩耗したワークロールセットが取り外された後に、摩耗したバックアップロールセットが搬出され、且つ、
クレーンによってこのロール整備場内へと移動され、待機され、帰還移送され、且つ、
所属するロールスタンド内へと再び組み込まれる、ことによって解決される。
この方法は、先ず第一に、ワークロールセットの交換をバックアップロールセットの交換から切り離し、且つそれ故にだけで比較的に自在性がある。この方法は、僅かな手間暇であるという理由でも比較的にコストが安い。それに加えて、この作業方法は、個別のロールスタンドに、および、ロールセットの交換に適用され得る。
【発明の効果】
【0006】
ロール整備場との調和状態における公知の方法の簡略化、および時間の節約は、
スタート位置において、それぞれのロールスタンドの手前で、横方向位置移動車両が、同時に交換間隔に調節され、
摩耗したワークロールセットが搬出され、
他方の車両半分(Wagenhaelfte)への横方向移動の後に、新しいワークロールセットが搬入され、且つ、
これら摩耗したワークロールセットがそれぞれにこれら摩耗したワークロールセットの横方向位置移動車両から、スライド条片(Gleitleisten)を介して、チョックに沿ってロール整備場内へと移動され、荷降ろされ、および、
新しいワークロールセットが、再び、スタート位置へと運び戻されることによって達成される。
【0007】
更なる簡略化は、スタート位置において、それぞれに、摩耗したワークロールセットが、所属する一方の車両半分の上に引き出されること、および、
ロール整備場から来る、交換間隔にロールスタンドの手前で適合している新しいワークロールセットが、軸離間して設けられた状態で(achsenbeabstandet)他方の車両半分の上に押して乗せられることによって達成される。
【0008】
交換されるべきロールセット、およびこれらロールセットと関係するロールスタンドの、時間的および場所的な選択は、更に、横方向位置移動車両が、これら横方向位置移動車両の所定の、ロールスタンド組み込みまたは取り出し位置から、圧延方向に、連続的に外へと移動されることによって行なわれる。このことによって、同様にバックアップロールセットの交換のための相応する諸前提条件も達成される。
【0009】
本発明による1つの実施形態は、それぞれに水平状態に旋回された中間プレートを介して、反復可能に、且つ精確に、1つの隣接するロールスタンドに対する間隔および交換位置が、横方向位置移動車両の間で調節されること、および、調節された交換間隔が、これら中間プレート、及び/または接続プレートの旋回離脱(Abschwenken)または垂直配置の際に解除されることにある。このことによって、ロールスタンド内へのワークロールセットの搬入の精確な到達が達成される。
【0010】
更なる構成は、バックアップロールセットの交換のために、1つのロールスタンドの手前での横方向位置移動車両の離脱走行により、それぞれに1つの間隙が形成され、且つ、摩耗したバックアップロールセットが、クレーンによって取り外され、および、新しい、分解検査されたバックアップロールセットがクレーンによって再び搬入されることによって与えられる。このことによって、ワークロールセットおよびバックアップロールセットのための移送手段の移動が、ロール整備場の作業スケジュールに適合される。
【0011】
バックアップロールセットが、再びこれらバックアップロールセットの作動状態に帰還移動され、且つロールスタンド内において適当にロックしたら直ぐに、再び、間隙が、ロールスタンドの手前で、中間プレートの中への旋回によって再び閉鎖され、且つ、横方向位置移動車両が再び交換間隔に走行されるように処置される。
【0012】
他の実施形態によれば、空の横方向位置移動車両は、中間プレートが旋回離脱された場合に、圧延ラインの一方、及び/または他方の端部における停止位置内へと、走行され、且つ停止される。
【0013】
多数のロールスタンドを備える圧延ラインの、ロールスタンド内におけるロールセットを交換するための装置は、
それぞれにバックアップロールセットおよびワークロールセットを有し、
これらロールセットの横方向取り外しまたは横方向組み込みのための駆動装置を備え、
その際、圧延方向に対して平行に、レールが、横方向位置移動車両のために基礎部内において、および、結合軌道がロール整備場内へと敷設されており、且つ、これら移送車両が駆動装置と結合されている様式の従来技術の装置を出発点としている。
【0014】
この提示された課題は、装置に関して、本発明により、
横方向位置移動車両が、基礎部内において一貫して敷設されたレールに上で、圧延方向に対して平行に、ロールスタンドの間で、固定された間隔で移動可能であり、
これら間隔が、旋回可能な中間プレートを用いてコントロール可能であること、および、
ただ1つだけの結合軌道が、このレールに対して垂直方向に、ロール整備場内へと指向し、この結合軌道の上で、ただ1つだけの牽引機関部が走行し、この牽引機関部に、それぞれに1つのワークロールセットが、連結可能または解放可能であることによって解決される。このことによって、このロール整備場との協働は従来よりも自在になり、構造部品群の一部分が自動化され、且つ、装置技術的な経費および投資が比較的に僅かである。
【0015】
ロールスタンドの手前での求められているスペースの節約は、中間プレートが、それぞれに、垂直状態に上方に旋回可能または旋回離脱可能に、または、水平状態に調節可能であることによって得られる。
【0016】
ロールスタンドの手前で所望される空きスペースにもかかわらず、横方向位置移動車両、水平状態に旋回された中間プレート、および、基礎部ピットの端部において上方および水平方向に旋回入り込み可能な、固定式に回転軸受けされた接続プレートが、一貫してアクセス可能な作業面を形成することは更に有利である。その際、これら構造部品群は、同様に、自動化された状態で作動され、従って、クレーン作業が節約される。
【0017】
更なる自動化工程は、圧延方向に対して平行に指向するレールの端部において、それぞれに、固定式および折畳み可能に軸受けされた接続プレートが設けられており、これら接続プレートが、全ての横方向位置移動車両の移動を、旋回可能な中間プレートとの協働で、少なくともこれら横方向位置移動車両の半分だけ許容することによって得られる。
【0018】
図に本発明の実施例が図示されており、以下でこの実施例を詳しく説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1および1A内において、例えば3つのロールスタンド2、3および4から成る圧延ライン1が形成されている。それぞれのロールスタンド2、3、4は、それぞれに1つの、作動状態にあるバックアップロールセット5、および、チョックを備える摩耗したワークロールセット6を有している。図1内において、バックアップロールセット5およびワークロールセット6は、既に取り外されており、且つ、それぞれに、第1の横方向位置移動車両9、第2の横方向位置移動車両10、および第3の横方向位置移動車両11の上にある。これらワークロールセット6(もしくは6a)は、それぞれに、2つのチョックを用いて相互に支持された上側および下側ロールから成り、および、(詳細には取り外し局面においては図示されていない)これらバックアップロールセット5も同様である。図1において、スタート位置1aが与えられており、その際、ロール交換は操作者側1bで行われる。摩耗したワークロールセット6は、側面から(図1)、および図2〜8内において上方から、それぞれに、図内においてばつ印でもって、および、新しいワークロールセットとしてばつ印無しに識別されている。
【0020】
操作者側1bに、ロールスタンド2、3、4の数に相応する数の別個の横方向位置移動車両9、10、11が設けられており、これら横方向位置移動車両は、ロール整備場20から来る新しいワークロールセット6aを収容する。摩耗したワークロールセット6は、ワークロール−搬出シリンダー8、および牽引機関部21を用いて引き出される。それぞれに自身の走行駆動装置を備えている、個別の横方向位置移動車両9、10、11の移動は、このロール整備場20への結合軌道14aの上で行なわれ、その際、これら横方向位置移動車両9、10、11が、レール14によって圧延方向13へと移動される。これらレール14から結合軌道14a上への更なる移送は、それぞれのスライド条片を介してチョックに沿って行われる。この結合軌道14aの上での移動は、単に唯一の牽引機関部21だけでもって実施される。これら横方向位置移動車両9、10、11は、間隔手段7によってコントロールされる。それぞれに摩耗したワークロールセット6が取り外されたあとで、これら横方向位置移動車両9、10、11によるこの操作者側1bの開放の後、摩耗したバックアップロールセット5は搬出され、且つ、クレーンによってこのロール整備場20内へと移動され、新たに研磨され、運び戻され、および、所属するロールスタンド2、3、4内へと再び組み込まれ、且つロックされる。基礎部15の基礎部ピット15a内における、これらレール14の上での、これら横方向位置移動車両9、10、11の移動可能性は、それぞれに、これらバックアップロールセット5の取り出し、または再度の組み込みのための間隙12(同様に図9Aを参照)を保障する。
【0021】
横方向位置移動車両9、10、11は、一方の右側の半分でもって摩耗したワークロールセット6のために、および他方の左側の半分でもって新しいワークロールセット6aのために、交換間隔2a、3a、4a(3つのロールスタンドの場合)をおいて調整されている。間隔手段7は、この実施例において、旋回可能な中間プレート7aから成っている。これら中間プレート7aは比較的に軽量であり、且つ薄く寸法を設定されており、従って、操作のためのクレーンが必要ではない。
【0022】
ワークロールセット6aは、図2および3が示しているように、ついいましがた、隔たって位置しているロール整備場20から到着した。これらワークロールセット6aは、牽引機関部21に連結され、且つ横方向位置移動車両9、10、11に引き渡された。
【0023】
図2内において、更に、それぞれのロールスタンド2、3、4の手前のスタート位置1aが図示されており、その際、横方向位置移動車両9、10、11は、水平状態に旋回された中間プレート7aを用いて調節されている。摩耗したワークロールセット6は、その後に搬出される(図3)。他方の車両半分への横方向移動の後、この新しいワークロールセット6aは、それぞれのロールスタンド2、3、4内へと搬入される。これら摩耗したワークロールセット6は、次いで、メンテナンスのためにロール整備場20内へと移動される。新しいワークロールセット6aは、スタート位置1a(図2)へと運び戻され、この後、このサイクルが改めて始まる。
【0024】
この場合、スタート位置1aにおいて、それぞれに、摩耗したワークロールセット6が、所属する車両半分に引き出されること、および、
交換間隔2a、3a、4aに、ロールスタンド2、3、4の手前で調節されている新しいワークロールセット6aが他方の車両半分の上に載置され、且つこのことによってまさしく精確な調節が行なわれることは特徴的である。
【0025】
図3により、全ての横方向位置移動車両9、10、11は、交換間隔2a、3a、4aでもって、旋回された中間プレート7aに接して並列されている。これら横方向位置移動車両9、10、11は、これら所定のロールスタンド組み込み位置、またはロールスタンド取り外し位置から、圧延方向13に連続的に脱出される。
【0026】
図4により、全ての新しいワークロールセット6aは、ロールスタンド2、3、4へのこれら新しいワークロールセットの組み込み位置内において存在し、且つ、ワークロール−搬入シリンダー8、および牽引機関部21を用いて挿入され、且つ次いでこのロールスタンド内においてロックされる。
【0027】
図5において、新しいワークロールセット6aは、ロールスタンド2、3、4内において挿入されており、且つ作動状態においてロックされている。個別の移動の間じゅう、これら新しいワークロールセットは、それぞれに水平状態に旋回された中間プレート7aを介して、反復可能に、且つ精確に、1つの隣接するロールスタンド2、3、4に対する間隔および交換位置内へと、横方向位置移動車両9、10、11の間で調節され、その際、固定式に軸受けされた接続プレート18が、レール14の端部において、残りの間隙を閉鎖する。これら横方向位置移動車両9、10、11の間の間隙は、そのことを図6が示しているように、中間プレート7a及び/または接続プレート18の旋回離脱または垂直配置によって解除される。
【0028】
中間プレート7a、および接続プレート18の垂直配置は、空きスペースを提供し、従って、バックアップロールセット5の交換のために、1つのロールスタンド2、3、4の手前での横方向位置移動車両9、10、11の離脱走行により、それぞれに1つの間隙12が得られる(同様に図9A参照)。摩耗したバックアップロールセット5は、次いで、クレーンによって取り外され、且つ、新しい、分解検査されたバックアップロールセット5がクレーンによって再び搬入される。
【0029】
図7に従い、横方向位置移動車両9、10、11は、順々に、結合軌道14aの上での牽引機関部21に対する接続状態に達する。それぞれの摩耗したワークロールセット6は、ロール整備場20に走行され、且つそこで新しいワークロールセット6aと交換される。
【0030】
図8において示されているように、それぞれに1つの摩耗したワークロールセット6は、牽引機関部21を用いて、ロール整備場20へと走行され、そこで他方また1つの新しいワークロールセット6aと交換され、且つ再び運び戻され、このことは図8内において既に処理済みである。
【0031】
図9に従い、同様に第2の摩耗したワークロールセット6は、既にロール整備場20から運び戻されてしまっており、新しいワークロールセット6aでもって交換されている。もはや、第3の摩耗したワークロールセット6がロール整備場20へと走行されねばならないにすぎない。
【0032】
図9Aが示しているように、空の横方向位置移動車両9、10、11は、旋回離脱されまたは垂直に上方に配置された中間プレート7a、および接続プレート18において、左側の停止位置(横方向位置移動車両9、10)、および、右側の停止位置(横方向位置移動車両11)内へと走行され、その際、スペースを節約するために、これら中間プレート7aが、旋回離脱され、且つこれら接続プレート18が上方に置かれる。
【0033】
更に図9Aから明らかなように、中間プレート7aは、それぞれに、個別に関節運動可能に横方向位置移動車両9、10、11に軸受けされており、且つ、この車両の上で共に運ばれる空気圧的または液圧的なピストンシリンダー駆動装置17でもって上方または下方移動される。このようなピストンシリンダー駆動装置17は、接続プレート18において、および、二重に第1の横方向位置移動車両において、並びに、片側で第2のおよび第3の横方向位置移動車両10および11の右側において設けられている。
【0034】
横方向位置移動車両9、10、および11は、それぞれに、1つの新しいワークロールセット6aの積み込みの後、図10に従って、再び、ロールスタンド2、3、4の手前の取り外し位置内へと走行される。引き続いて、中間プレート7aが、水平状態に上昇され、且つ、接続プレート18が、水平状態に降下される。これら新しいワークロールセット6aは、このことによって、摩耗したワークロールセット6の迅速な交換のために、位置において準備された状態にある。本発明は、個別の摩耗したワークロールセット6の交換も許容する。
【0035】
横方向位置移動車両9、10、11、水平状態に旋回された中間プレート7a、および、基礎部ピット15aの端部において高く且つ水平方向に旋回入り込み可能な、固定式に回転軸受けされた接続プレート18は、
水平状態において、一貫してアクセス可能な作業面19を形成する。
【0036】
図1、2〜5、および10内において、圧延方向13に対して平行に指向するレール14の端部において、それぞれに、固定式に回転軸受けされた、且つ上方へと垂直状態に位置調節可能な接続プレート18が設けられており、これら接続プレートは、中間プレート7aとの協働で、作業面19を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】側面図における、3つのロールスタンドを有する圧延ラインの図である。
【図1A】作動状態における、1つのワークロールセット、および1つのバックアップロールセットを有する圧延ロールスタンドの図である。
【図2】平面図における、ワークロールセットの交換の異なる局面の図である。
【図3】平面図における、ワークロールセットの交換の異なる局面の図である。
【図4】平面図における、ワークロールセットの交換の異なる局面の図である。
【図5】平面図における、ワークロールセットの交換の異なる局面の図である。
【図6】平面図における、ワークロールセットの交換の異なる局面の図である。
【図7】平面図における、ワークロールセットの交換の異なる局面の図である。
【図8】平面図における、ワークロールセットの交換の異なる局面の図である。
【図9】平面図における、ワークロールセットの交換の異なる局面の図である。
【図9A】横方向位置移動車両の停止状態の図である。
【図10】図2によるスタート位置への帰還の状態での、「中間プレートを上方に旋回した」局面での平面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 圧延ライン
1a スタート位置
1b 操作者側
2 ロールスタンド
2a 交換間隔
3 ロールスタンド
3a 交換間隔
4 ロールスタンド
4a 交換間隔
5 バックアップロールセット
6 摩耗したワークロールセット(図:ばつ印を有する)
6a 新しいワークロールセット(図:ばつ印が無い)
7 間隔手段
7a 旋回可能な中間プレート
8 ワークロール−搬出/搬入シリンダー8
9 第1の横方向位置移動車両
10 第2の横方向位置移動車両
11 第3の横方向位置移動車両
12 ロールスタンドの間隙
13 圧延方向
14 レール
14a 結合軌道
15 基礎部
15a 基礎部ピット
16 間隔
17 ピストンシリンダー駆動装置
18 固定式に軸受けされた接続プレート
19 アクセス可能な作業面
20 ロール整備場
21 牽引機関部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれにバックアップロールセットおよびワークロールセット(5;6)を有する多数のロールスタンド(2;3;4)を備える圧延ライン(1)の、ロールスタンド(2、3、4)内におけるロールセット(5、6)を交換するための方法であって、この方法が、
ロール整備場(20)内への、操作者側(1b)での、ワークロールセット(6)またはバックアップロールセット(5)の軸線方向での相互の支持および引き続いての搬出、および、新しいロールセット(5、6)の引き続いての運び戻し、および組み込みによって行なわれる様式の上記方法において、
操作者側(1b)で、ロールスタンド(2、3、4)の数に相応する数の別個の横方向位置移動車両(9、10、11)によって移送された、摩耗したワークロールセット(6)が、唯一の結合軌道(14a)の上で、連続的に唯一の牽引機関部(21)によって、ロール整備場(20)内へと移動され、且つ、
そこから、新しいワークロールセット(6a)が運び戻され、且つ、交換間隔(2a、3a、4a)で、これらそれぞれの横方向位置移動車両(9、10、11)の上で、これらロールスタンド(2、3、4)の間で置かれること、および、
操作者側(1b)の開放の後、これら横方向位置移動車両(9、10、11)によって、それぞれに、摩耗したワークロールセット(6)が取り外された後に、摩耗したバックアップロールセット(5)が搬出され、且つ、
クレーンによってこのロール整備場(20)内へと移動され、待機され、帰還移送され、且つ、
所属するロールスタンド(2、3、4)内へと再び組み込まれることを特徴とする方法。
【請求項2】
スタート位置(1a)において、それぞれのロールスタンド(2、3、4)の手前で、横方向位置移動車両(9、10、11)が、同時に交換間隔(2a、3a、4a)に調節され、
摩耗したワークロールセット(6)が搬出され、
他方の車両半分への横方向移動の後に、新しいワークロールセット(6a)が搬入され、且つ、
これら摩耗したワークロールセット(6)がそれぞれにこれら摩耗したワークロールセットの横方向位置移動車両(9;10;11)から、スライド条片を介して、チョックに沿ってロール整備場(20)内へと移動され、荷降ろされ、および、
新しいワークロールセット(6a)が、再び、スタート位置(1a)へと運び戻されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
スタート位置(1a)において、それぞれに、摩耗したワークロールセット(6)が、所属する一方の車両半分の上に引き出されること、および、
ロール整備場(20)から来る、交換間隔(2a、3a、4a)にロールスタンド(2、3、4)の手前で適合している新しいワークロールセット(6a)が、軸離間して設けられた状態で他方の車両半分の上に押して乗せられることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
横方向位置移動車両(9;10;11)が、これら横方向位置移動車両の所定の、ロールスタンド組み込みまたは取り出し位置から、圧延方向(13)に、連続的に外へと移動されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の方法。
【請求項5】
それぞれに水平状態に旋回された中間プレート(7a)を介して、反復可能に、且つ精確に、1つの隣接するロールスタンド(2;3;4)に対する間隔および交換位置が、横方向位置移動車両(9;10;11)の間で調節されること、および、
調節された交換間隔(2a、3a、4a)が、これら中間プレート(7a)、及び/または接続プレート(18)の旋回離脱または垂直配置の際に解除されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の方法。
【請求項6】
バックアップロールセット(5)の交換のために、1つのロールスタンド(2;3;4)の手前での横方向位置移動車両(9;10;11)の離脱走行により、それぞれに1つの間隙(12)が形成され、且つ、摩耗したバックアップロールセット(5)が、クレーンによって取り外され、および、新しい、分解検査されたバックアップロールセット(5)がクレーンによって再び搬入されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の方法。
【請求項7】
間隙(12)は、ロールスタンド(2;3;4)の手前で、中間プレート(7a)の中への旋回によって再び閉鎖され、且つ、横方向位置移動車両(9;10;11)が再び交換間隔(2a、3a、4a)に走行されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
空の横方向位置移動車両(9;10;11)は、中間プレート(7a)が旋回離脱された場合に、圧延ライン(1)の一方、及び/または他方の端部における停止位置内へと、走行され、且つ停止されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の方法。
【請求項9】
それぞれにバックアップロールセットおよびワークロールセット(5、6)を有する多数のロールスタンド(2;3;4)を備え、
ロールセット(5、6)の横方向取り外しまたは横方向組み込みのための駆動装置を備える、
圧延ライン(1)の、ロールスタンド(2、3、4)内におけるロールセット(5、6)を交換するための装置であって、その際、
圧延方向(13)に対して平行に、レール(14)が、横方向位置移動車両(9;10;11)のために、基礎部(15)内において、および、
結合軌道(14a)がロール整備場(20)内へと敷設されており、且つ、
これら移送車両が駆動装置と結合されている様式の上記装置において、
横方向位置移動車両(9、10、11)が、基礎部(15)内において一貫して敷設されたレール(14)に上で、圧延方向(13)に対して平行に、ロールスタンド(2;3;4)の間で、固定された間隔(16)で移動可能であり、
これら間隔が、旋回可能な中間プレート(7a)を用いてコントロール可能であること、および、
ただ1つだけの結合軌道(14a)が、このレール(14)に対して垂直方向に、ロール整備場(20)内へと指向し、この結合軌道の上で、ただ1つだけの牽引機関部(21)が走行し、この牽引機関部に、それぞれに1つのワークロールセット(6;6a)が、連結可能または解放可能であるように構成されていることを特徴とする上記装置。
【請求項10】
中間プレート(7a)は、それぞれに、垂直状態に上方に旋回可能または旋回離脱可能に、または、水平状態に調節可能であるように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
中間プレート(7a)は、それぞれに、個別に横方向位置移動車両(9;10;11)に枢着されており、且つ、この横方向位置移動車両(9;10、11)に関節運動可能に軸受けされたピストンシリンダー駆動装置(17)を用いて旋回可能であるように構成されていることを特徴とする請求項9または10に記載の装置。
【請求項12】
横方向位置移動車両(9;10;11)、水平状態に旋回された中間プレート(7a)、および、基礎部ピット(15a)の端部において上方および水平方向に旋回入り込み可能な固定式に回転軸受けされた接続プレート(18)は、
一貫してアクセス可能な作業面(19)を形成することを特徴とする請求項9から11のいずれか一つに記載の装置。
【請求項13】
圧延方向(13)に対して平行に指向するレール(14)の端部において、それぞれに、固定式および折畳み可能に軸受けされた接続プレート(18)が設けられており、これら接続プレートが、全ての横方向位置移動車両(9、10、11)の移動を、旋回可能な中間プレート(7a)との協働で、少なくともこれら横方向位置移動車両(9、10、11)の半分だけ許容するように構成されていることを特徴とする請求項9から12のいずれか一つに記載の装置。

【図1】
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【図1A】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図9A】
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【図10】
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【公表番号】特表2007−522943(P2007−522943A)
【公表日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−553467(P2006−553467)
【出願日】平成17年1月21日(2005.1.21)
【国際出願番号】PCT/EP2005/000593
【国際公開番号】WO2005/089972
【国際公開日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(390035426)エス・エム・エス・デマーク・アクチエンゲゼルシャフト (320)
【Fターム(参考)】