説明

圧着端子の検査装置およびそれを備えた電線処理装置

【課題】圧着端子をより正確に検査することができ、構成の簡単化または検査時間の短縮を図ることのできる圧着端子の検査装置を提供する。
【解決手段】検査装置40は、第1検査ユニット41、第2検査ユニット42、および第3検査ユニット43を備える。第1、第2、第3検査ユニット41,42,43は、それぞれ連続端子30の移動経路から外れた位置に配置された第1、第2、第3投光装置および第1、第2、第3受光装置61,62,63を備える。第1投光装置は、端子35の長手方向に延びる帯状の第1の光71を照射する。第2および第3投光装置は、端子35の長手方向と直交する方向に延びる帯状の第2の光72を照射する。コンピュータは、第1、第2、第3受光装置61,62,63の各受光量に基づいて、端子35の良否を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧着端子の検査装置およびそれを備えた電線処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ワイヤハーネス等として、圧着端子が圧着された電線(以下、端子付き電線という)がよく利用されている。端子付き電線は、被覆の一部が剥ぎ取られて芯線が露出した電線に、圧着端子を圧着することによって作製される。電線に対する圧着端子の圧着は、端子圧着装置によって行われる。
【0003】
端子圧着装置は、アンビルと称される台と、クリンパと称される型とを備える。端子圧着装置には、複数の圧着端子が連続してなる連続端子が供給される。圧着端子を圧着するときには、連続端子に含まれる一つの圧着端子がアンビルの上に載せられ、その圧着端子の上に電線の先端部が重ね合わされ、その圧着端子および電線に対して、上方からクリンパが押し付けられる。その結果、圧着端子の一部が電線を挟み込むようにかしめられ、電線に圧着端子が圧着される。
【0004】
圧着端子は、電線を挟み込むようにかしめられる部分を有しており、複雑な形状を有している。かしめられる部分は、一般にバレルと称される。端子圧着装置に供給される圧着端子に変形が生じていると、良好な端子付き電線を作製することはできない。そこで従来から、圧着前の圧着端子の良否を検査する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
図11に示すように、特許文献1に記載された検査装置は、ファイバセンサ発光部104aとファイバセンサ受光部104bとを備えている。アンビル103の上に載せられた圧着端子101aに対し、ファイバセンサ発光部104aから光が照射される。ファイバセンサ受光部104bは、圧着端子101aによって部分的に遮られた光110を受ける。上記検査装置では、ファイバセンサ受光部104bの受光量から光110の遮光量を特定し、特定された遮光量と基準の遮光量とを比較し、それらの差に基づいて圧着端子101aの不具合を判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−147125号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記検査装置では、ファイバセンサ発光部104aおよびファイバセンサ受光部104bは圧着端子101aの側方に配置され、光110が圧着端子101aを横切るように構成されている。そのため、例えば図12に示すように、圧着端子101aのバレルの片側部分101bが外方に広がっているような変形が生じている場合、圧着端子101aによる光110の遮光量は変形がない場合と同量であるので、圧着端子101aの不具合を検出することは困難である。
【0008】
圧着端子101aは、接続部101cを介して隣の圧着端子101aと連続している。上記検査装置では、圧着端子101aの移動の際には、圧着端子101aに接触しないように、ファイバセンサ発光部104aおよびファイバセンサ受光部104bを圧着端子101aの移動経路から退避させなければならない。一方、圧着端子101aの検査の際には、ファイバセンサ発光部104aおよびファイバセンサ受光部104bを、図11に示すような検査位置に移動させなければならない。上記検査装置では、検査の度に、ファイバセンサ発光部104aおよびファイバセンサ受光部104bを繰り返し移動させなければならない。構成が複雑になりやすく、また、検査時間の短縮が難しいという課題があった。
【0009】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、圧着端子をより正確に検査することができ、構成の簡単化または検査時間の短縮を図ることのできる圧着端子の検査装置、およびそれを備えた電線処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る圧着端子の検査装置は、複数の圧着端子が連続してなる連続端子を供給する端子供給装置と、圧着端子を電線に圧着させる端子圧着装置との間に配置され、前記連続端子の各圧着端子の良否を検査する圧着端子の検査装置であって、前記端子供給装置から前記端子圧着装置に至る前記連続端子の移動経路から外れた位置に配置され、前記連続端子に含まれる一つの圧着端子に帯状の第1の光を照射する第1投光装置と、前記連続端子の移動経路から外れた位置に配置され、前記圧着端子を介して前記第1投光装置と対向し、前記圧着端子によって一部が遮られた前記第1の光を受ける第1受光装置と、前記連続端子の移動経路から外れた位置に配置され、前記圧着端子に前記第1の光と非平行な帯状の第2の光を照射する第2投光装置と、前記連続端子の移動経路から外れた位置に配置され、前記圧着端子を介して前記第2投光装置と対向し、前記圧着端子によって一部が遮られた前記第2の光を受ける第2受光装置と、前記第1受光装置および前記第2受光装置の各受光量に基づいて、前記圧着端子の良否を判定する判定装置と、を備えたものである。
【0011】
上記検査装置によれば、第1および第2の投光装置から、互いに非平行な帯状の第1および第2の光が圧着端子に照射され、圧着端子によって一部が遮られた第1および第2の光は、第1および第2の受光装置に入力される。第1および第2の受光装置の各受光量に基づいて、圧着端子の良否が判定される。上記検査装置によれば、圧着端子の複数の断面形状に基づいて、圧着端子の良否を判定することができる。したがって、圧着端子をより正確に検査することができる。
【0012】
また、上記検査装置によれば、第1投光装置、第1受光装置、第2投光装置、および第2受光装置は、いずれも連続端子の移動経路から外れた位置に配置されている。検査の度にそれらを移動させる必要はない。したがって、構成の簡単化または検査時間の短縮を図ることができる。
【0013】
前記第1投光装置は、前記第1の光として、前記圧着端子の長手方向に延びる帯状の光を照射するように構成され、前記第2投光装置は、前記第2の光として、前記圧着端子の長手方向と直交する方向に延びる帯状の光を照射するように構成されていてもよい。
【0014】
このことにより、圧着端子の良否をより正確に検査することができる。
【0015】
前記圧着端子は、前記圧着端子の長手方向に延びる底部と、それぞれ前記底部の両側から立ち上がり、互いに前記圧着端子の長手方向に並ぶ第1および第2のバレルとを有し、前記第1投光装置は、前記第1の光を少なくとも前記底部に照射し、前記第2投光装置は、前記第2の光を少なくとも前記第1のバレルに照射し、前記検査装置は、前記連続端子の移動経路から外れた位置に配置され、前記圧着端子の少なくとも前記第2のバレルに、前記第2の光と平行な帯状の光を照射する第3投光装置と、前記連続端子の移動経路から外れた位置に配置され、前記圧着端子を介して前記第3投光装置と対向し、前記圧着端子によって一部が遮られた前記第3の光を受ける第3受光装置と、を備え、前記判定装置は、前記第1受光装置、前記第2受光装置、および前記第3受光装置の各受光量に基づいて、前記圧着端子の良否を判定するものであってもよい。
【0016】
このことにより、圧着端子の良否をより一層正確に検査することができる。
【0017】
前記圧着端子は、前記圧着端子の長手方向に延びる底部と、それぞれ前記底部の両側から立ち上がり、互いに前記圧着端子の長手方向に並ぶ第1および第2のバレルとを有し、前記第1投光装置は、前記第1の光を少なくとも前記底部に照射し、前記検査装置は、前記第2の光が少なくとも前記第1のバレルに照射される第1の位置と、前記第2の光が少なくとも前記第2のバレルに照射される第2の位置とに、前記第2投光装置および前記第2受光装置を移動させる移動装置を備え、前記判定装置は、前記第1受光装置の受光量と、前記第2受光装置の前記第1の位置での受光量と、前記第2受光装置の前記第2の位置での受光量とに基づいて、前記圧着端子の良否を判定するものであってもよい。
【0018】
このことにより、圧着端子の良否をより一層正確に検査することができる。また、第2投光装置および第2受光装置により、2箇所(第1の位置および第2の位置)の検査が行われるので、検査装置の全体の投光装置および受光装置の個数を削減することができる。
【0019】
本発明に係る電線処理装置は、複数の圧着端子が連続してなる連続端子を供給する端子供給装置と、圧着端子を電線に圧着させる端子圧着装置と、前記検査装置と、を備えたものである。
【0020】
上記電線処理装置によれば、検査装置によって不良の圧着端子を検出することができるので、その後に適宜処理を行うことにより、端子付き電線の不良品の発生を防止することができる。
【0021】
前記電線処理装置は、前記判定装置によって圧着端子が不良と判定されると、少なくとも前記端子圧着装置の動作を停止させる停止装置を備えていてもよい。
【0022】
上記電線処理装置によれば、圧着端子の不良が発生すると、少なくとも端子圧着装置の動作が停止するので、不良の圧着端子が電線に圧着されることは阻止される。端子付き電線の不良品の発生を防止することができる。
【0023】
前記電線処理装置は、前記判定装置によって不良と判定された圧着端子を電線に圧着される前に除去する端子除去装置を備えていてもよい。
【0024】
上記電線処理装置によれば、圧着端子の不良が発生すると、その圧着端子は電線に圧着される前に除去される。そのため、不良の圧着端子が電線に圧着されることは阻止される。端子付き電線の不良品の発生を防止することができる。
【0025】
前記電線処理装置は、前記端子圧着装置に電線を供給する電線供給装置と、前記判定装置によって不良と判定された圧着端子に対する前記電線供給装置による電線の供給を停止させる電線供給停止装置と、を備えていてもよい。
【0026】
上記電線処理装置によれば、圧着端子の不良が発生すると、その圧着端子に対する電線の供給が停止される。そのため、不良の圧着端子が電線に圧着されることは阻止される。端子付き電線の不良品の発生を防止することができる。
【0027】
前記電線処理装置は、前記判定装置によって不良と判定された圧着端子に対して、良好な圧着端子に対して供給される電線とは異なる種類の電線を供給する電線供給装置を備えていてもよい。
【0028】
上記電線処理装置によれば、圧着端子の不良が発生すると、その圧着端子に対しては、通常の電線とは異なる種類の電線が供給される。不良の圧着端子が圧着された電線は、良好な圧着端子が圧着された電線とは種類が異なるので、それらを容易に分別することができる。不良の圧着端子が圧着された電線を分別して廃棄することにより、端子付き電線の不良品の発生を防止することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、圧着端子をより正確に検査することができ、構成の簡単化または検査時間の短縮を図ることのできる圧着端子の検査装置、およびそれを備えた電線処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】第1実施形態に係る電線処理装置の構成を表す平面図である。
【図2】連続端子の平面図である。
【図3】端子圧着装置の側面図である。
【図4】端子圧着装置の主要部の正面図である。
【図5】検査装置および端子除去装置等の正面図である。
【図6】連続端子および検査装置の一部の平面図である。
【図7】(a)は良好な端子を表す平面図、(b)は不良の端子を表す平面図である。
【図8】端子除去装置の構成を表す側面図である。
【図9】第2実施形態に係る連続端子および検査装置の一部の平面図であり、第2検査ユニットが第1の位置にある状態を表す。
【図10】第2実施形態に係る連続端子および検査装置の一部の平面図であり、第2検査ユニットが第2の位置にある状態を表す。
【図11】従来の検査装置の説明図である。
【図12】従来の検査装置における光の照射方式を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
<第1実施形態>
図1は、電線処理装置1の全体構成を模式的に表した平面図である。電線処理装置1は、被覆電線の先端に圧着端子(以下、単に端子という。)が圧着されてなる端子付き電線を製作する装置であり、圧着前に端子の良否を検査する検査装置40を備えている。
【0032】
電線処理装置1は、フロント側およびリア側のクランプ11,12と、フロント側およびリア側の搬送ユニット13,14と、フロント側およびリア側の端子圧着装置17,18と、複数の端子35が連続してなる連続端子30(図2参照)を供給するフロント側およびリア側の端子供給装置7,8と、端子の良否を検査するフロント側およびリア側の検査装置40と、カッターユニット9と、それらを制御するコンピュータ2と、表示装置3とを備えている。
【0033】
クランプ11,12は、被覆電線(以下、単に電線という)10を保持するものである。クランプ11,12の構成は何ら限定されず、従来から公知の各種のクランプを用いることができる。
【0034】
搬送ユニット13,14は、クランプ11,12によって保持された電線10を、電線10の長手方向と直交する方向に移動させる。本実施形態では、クランプ11,12は、搬送ユニット13,14によって左右方向に移動可能となっている。ただし、搬送ユニット13,14は、クランプ11,12を鉛直軸周りに旋回させるように構成されていてもよい。搬送ユニット13,14には、従来から公知の各種搬送ユニットを用いることができる。クランプ11,12および搬送ユニット13,14は、端子圧着装置17,18に電線10を供給する電線供給装置として機能する。
【0035】
カッターユニット9は、電線10の切断と、被覆の剥ぎ取りとを行うものである。カッターユニット9には、従来から公知の各種カッターユニットを用いることができる。例えば、カッターユニット9は、上下一対のカッター刃と、それらカッター刃を上下に移動させるモータとを有している。
【0036】
端子圧着装置17,18は、被覆が剥ぎ取られて芯線が露出した電線10の先端部に、端子35を圧着するものである。端子圧着装置17,18には、従来から公知の各種の端子圧着装置を用いることができる。本実施形態では、端子圧着装置17,18は、電線10の芯線および被覆の一部を端子35に重ね合わせた状態で、それらを上方からプレスすることによって端子35を圧着するものである。フロント側の端子圧着装置17とリア側の端子圧着装置18とは、仕様が異なっていてもよいが、本実施形態ではそれらの仕様は同一である。端子圧着装置17,18の構成については、後述する。
【0037】
端子供給装置7,8は、それぞれ端子圧着装置17,18に対して連続端子30を供給する装置である。図示は省略するが、端子供給装置7,8は、連続端子30が巻回されたローラと、ローラを回転させるモータとを備えている。
【0038】
図2は、連続端子30の平面図である。連続端子30は、電線10に圧着される端子35と、キャリア31とを有している。キャリア31は、それら端子35をつなぐ帯状の部材である。キャリア31の各端子35に対応する位置には、孔32が形成されている。これらの孔32は、連続端子30を移動させる際に利用される。例えば、端子圧着装置17,18は図示しない爪部を有し、この爪部を孔32に引っ掛けて連続端子30を引っ張ることにより、端子35を端子圧着装置17,18に向かって順次移動させる。キャリア31は、端子35の長手方向(図2の上下方向)と直交する方向(図2の左右方向)に延びている。
【0039】
端子35は、端子35の長手方向に延びる底部35aと、底部35aの両側から立ち上がるインシュレーションバレル35bおよびワイヤバレル35cとを有している。底部35aの上には電線10が載せられる。インシュレーションバレル35bは、上方からプレスされることにより、主に電線10の被覆にかしめられる部分である。ワイヤバレル35cは、上方からプレスされることにより、主に電線10の芯線にかしめられる部分である。インシュレーションバレル35bとワイヤバレル35cとは、端子35の長手方向に並んでいる。
【0040】
フロント側の端子圧着装置17とリア側の端子圧着装置18とは、同様の構成を有している。以下では、フロント側の端子圧着装置17の説明は省略し、リア側の端子圧着装置18について説明する。
【0041】
図3に示すように、端子圧着装置18は、図示しないサーボモータによって駆動される回転軸21と、回転軸21に固定された偏心カム22と、リンク機構23を介して偏心カム22に連結されたクリンパ24とを備えている。クリンパ24は上方および下方に移動自在であり、回転軸21の回転に伴って上下移動する。クリンパ24の下方には、アンビル25が配置されている。なお、図3では、連続端子30のキャリア31の図示は省略している。
【0042】
図4に示すように、クリンパ24の下側部分には、上端部が略逆W字状の溝24aが形成されている。アンビル25は、略U字状に形成されている。圧着時には、端子35はアンビル25の真上の位置に位置付けられる。クリンパ24は、電線10および端子35をアンビル25に向かってプレスする。図3に示すように、クランプ12は上下移動可能であり、クリンパ24のプレス動作に伴って電線10は下方に移動する。電線10が端子35の底部35aの上に載った状態で、インシュレーションバレル35bおよびワイヤバレル35cはクリンパ24によって内側にかしめられる。その結果、電線10に端子35が圧着される。
【0043】
図示は省略するが、端子圧着装置18は、連続端子30の端子35をキャリア31から分離するカッターを備えている。端子35は、電線10に圧着されると同時に、このカッターによってキャリア31から切り離される。なお、端子35の切り離しのタイミングは、圧着と同時に限定される訳ではない。端子35は、電線10に圧着された後にキャリア31から切り離されてもよい。端子35は、電線10に圧着される前にキャリア31から切り離されてもよい。
【0044】
次に、検査装置40について説明する。図1に示すように、フロント側の検査装置40は、端子供給装置7と端子圧着装置17との間に配置されている。リア側の検査装置40は、端子供給装置8と端子圧着装置18との間に配置されている。フロント側およびリア側の検査装置40の構成は同一である。以下では、リア側の検査装置40について説明する。
【0045】
図5および図6に示すように、検査装置40は、投光装置51および受光装置61からなる第1検査ユニット41と、投光装置52および受光装置62からなる第2検査ユニット42と、投光装置53および受光装置63からなる第3検査ユニット43とを備えている。
【0046】
投光装置51は帯状の光(言い換えるとスリット光)71を照射する装置である。投光装置51が照射する光71は、端子35を透過しない光または端子35を透過するときに減衰する光である。端子35は金属製である。投光装置51は、例えば、レーザ光、赤外線、または可視光等を照射する装置であってもよい。投光装置51として、例えばLED等を好適に用いることができる。受光装置61は受光量を測定する装置である。受光装置61として、例えばフォトダイオード等を好適に用いることができる。
【0047】
図5に示すように、投光装置51および受光装置61は、連続端子30の移動経路から外れた位置に配置されている。言い換えると、投光装置51および受光装置61は、連続端子30の移動経路と重ならない位置に配置されている。投光装置51と受光装置61とは、連続端子30を介して互いに対向している。本実施形態では、連続端子30は水平方向に移動する。投光装置51は連続端子30の上方に配置され、受光装置61は連続端子30の下方に配置されている。投光装置51は、下方に向かって光71を照射する。図6に示すように、照射された光71の一部は端子35に遮られ、残りの部分は受光装置61に受光される。
【0048】
第2検査ユニット42の投光装置52および第3検査ユニット43の投光装置53は、第1検査ユニット41の投光装置51と同様の構成を有している。第2検査ユニット42の受光装置62および第3検査ユニット43の受光装置63は、第1検査ユニット41の受光装置61と同様の構成を有している。ただし、第1検査ユニット41、第2検査ユニット42、第3検査ユニット43は、設置位置が異なっている。
【0049】
図6に示すように、第1検査ユニット41は、端子35の長手方向に延びる帯状の光71を照射するように構成されている。なお、端子35の長手方向は、連続端子30の移動方向と直交する方向であり、また、連続端子30の長手方向と直交する方向である。図7(b)に示すように、端子35がキャリア31に対して曲がっている場合、端子35によって遮られる光71の量は、端子35が真っ直ぐな場合(図7(a)参照)に比べて少なくなる。なお、図7(a)および図7(b)では、光71のうち、遮られている部分は破線で示し、遮られていない部分は実線で示している。受光装置61の受光量の情報はコンピュータ2に送られる。コンピュータ2は、受光装置61の受光量に基づいて、端子35の曲がりを検出することができる。このように、第1検査ユニット41は、主に端子35の曲がりを検査するように構成されている。
【0050】
図5および図6に示すように、第2検査ユニット42および第3検査ユニット43は、端子35の長手方向と直交する方向に延びる帯状の光72を照射するように構成されている。第2検査ユニット42および第3検査ユニット43は、端子35の長手方向に並んでいる。第2検査ユニット42は、端子35のワイヤバレル35cに光72を照射するように構成されている。第3検査ユニット43は、端子35のインシュレーションバレル35bに光72を照射するように構成されている。
【0051】
ワイヤバレル35cに変形が生じている場合、第2検査ユニット42の受光装置62の受光量は、ワイヤバレル35cに変形が生じていない場合に比べて少量または多量となる。受光装置62の受光量に関する情報はコンピュータ2に送信される。コンピュータ2は、受光装置62の受光量が予め定められた基準範囲から外れているか否かに基づいて、ワイヤバレル35cの変形の有無を検出することができる。このように、第2検査ユニット42は、主にワイヤバレル35cの変形を検査するように構成されている。
【0052】
インシュレーションバレル35bに変形が生じている場合、第3検査ユニット43の受光装置63の受光量は、インシュレーションバレル35bに変形が生じていない場合に比べて少量または多量となる。受光装置63の受光量に関する情報はコンピュータ2に送信される。コンピュータ2は、受光装置63の受光量が予め定められた基準範囲から外れているか否かに基づいて、インシュレーションバレル35bの変形の有無を検出することができる。このように、第3検査ユニット43は、主にインシュレーションバレル35bの変形を検査するように構成されている。
【0053】
コンピュータ2は、第1検査ユニット41の受光装置61、第2検査ユニット42の受光装置62、および第3検査ユニット43の受光装置63から信号を受け、それぞれの受光量に基づいて端子35の良否を判定する。コンピュータ2は、端子35の良否を判定する判定装置を構成する。端子35が不良と判定されると、その端子35は端子除去装置45(図5参照)によって除去される。図1では図示を省略しているが、端子除去装置45は検査装置40と端子圧着装置17,18との間に配置されている。
【0054】
図8に示すように、端子除去装置45は、端子35をキャリア31から分離する装置である。端子除去装置45は、上側のカッター45aと、下側のカッター45bと、それらカッター45a,45bを上下移動させるモータ等の駆動装置(図示せず)とを備えている。図5に示すように、端子除去装置45は、検査装置40に対して、連続端子30の移動経路の下流側に配置されている。端子除去装置45は、不良と判定された端子35が搬送されてくると、両カッター45a,45bを互いに接近する方向に移動させることにより、上記端子35をキャリア31から切断する。その結果、不良の端子35は、端子圧着装置18に搬送される前に除去される。
【0055】
以上のように、検査装置40は、互いに非平行な複数の帯状の光71,72を端子35に照射し、端子35によって一部が遮られたそれら光71,72の量に基づいて、端子35の良否を判定する。検査装置40によれば、端子35の複数の断面形状に基づいて、端子35の形状を検査することができる。検査装置40によれば、端子35の良否を正確に検査することができる。
【0056】
特に、第1検査ユニット41は端子35の長手方向に延びる帯状の光71を照射し、第2検査ユニット42および第3検査ユニット43は、端子35の長手方向と直交する方向に延びる帯状の光72を照射するように構成されている。そのため、端子35の良否をより正確に検査することができる。
【0057】
さらに、第2検査ユニット42は端子35のワイヤバレル35cに帯状の光72を照射し、第3検査ユニット43は端子35のインシュレーションバレル35bに帯状の光72を照射するように構成されている。そのため、変形が生じやすいワイヤバレル35cおよびインシュレーションバレル35bの変形の有無を、より正確に検査することができる。検査装置40によれば、より一層正確な検査が可能となる。
【0058】
検査ユニット41,42,43の投光装置51,52,53および受光装置61,62,63は、連続端子30の移動経路から外れた位置に配置されている。端子35の検査の度に、端子35と衝突しないように検査ユニット41,42,43を移動させる必要はない。したがって、検査装置40の構成の簡単化および検査時間の短縮を図ることができる。
【0059】
電線処理装置1は端子除去装置45を備えており、検査装置40によって不良と判定された端子35は、端子圧着装置18に搬送される前に、端子除去装置45によって除去される。そのため、電線10に対して不良の端子35が圧着されることを未然に防止することができる。電線処理装置1によれば、端子付き電線の不良品の発生を未然に防止することができる。また、不良の端子35を圧着することに起因するクリンパ24の破損または低寿命化を防止することができる。
【0060】
本実施形態によれば、端子35の不良が検出された場合、不良の端子35は除去されるが、連続端子30の移動は継続される。電線処理装置1は、端子35の不良が検出されたとしても、動作を停止しない。したがって、端子付き電線の生産効率の低下を抑制することができ、歩留まりの向上を図ることができる。
【0061】
図6に示すように、本実施形態では、第2検査ユニット42と第3検査ユニット43とは、端子35の長手方向に並んでいる。第2検査ユニット42と第3検査ユニット43とは、連続端子30の長手方向に関して、同一の位置に配置されている。しかし、第2検査ユニット42と第3検査ユニット43とは、連続端子30の長手方向に関して、互いにずれた位置に配置されていてもよい。例えば、図6において、第3検査ユニット43は、第2検査ユニット42が検査する端子35の右隣の端子35を検査するように配置されていてもよい。
【0062】
本実施形態では、第1検査ユニット41は端子供給装置8側(図6の左側)に配置され、第2検査ユニット42および第3検査ユニット43は端子圧着装置18側(図6の右側)に配置されている。しかし、それらの配置は逆であってもよい。連続端子30の供給方向に関して、第1検査ユニット41、第2検査ユニット42、第3検査ユニット43の順番は、何ら限定されるものではない。
【0063】
本実施形態に係る電線処理装置1は、不良の端子35を端子圧着装置18に搬送される前に除去するものであった。しかし、不良の端子35の除去は、端子圧着装置18で行ってもよい。端子除去装置45は、端子圧着装置18に内蔵されていてもよい。
【0064】
<第2実施形態>
第1実施形態に係る検査装置40は、端子35の長手方向の2箇所の検査を行うために、2つの検査ユニット42,43を備えていた。第2実施形態に係る検査装置40は、検査ユニットを端子35の長手方向に移動可能とし、単一の検査ユニットにより複数箇所の検査を行うようにしたものである。
【0065】
図9に示すように、第2実施形態に係る検査装置40は、第1検査ユニット41および第2検査ユニット42を備えている。第2検査ユニット42には、移動装置55が設けられている。移動装置55は、第2検査ユニット42を端子35の長手方向(図9の上下方向)に移動させる装置である。移動装置55の具体的構成は何ら限定されず、例えば、投光装置52および受光装置62を端子35の長手方向に案内するガイド(例えば、ガイドレール、ガイドシャフト等)56と、投光装置52および受光装置62を駆動するアクチュエータ(例えば、モータ、ソレノイド等)57とを備えていてもよい。
【0066】
第2検査ユニット42は、図9に示す第1の位置にて端子35のワイヤバレル35cを検査した後、図10に示す第2の位置に移動し、インシュレーションバレル35bを検査する。その後、第1の位置に戻り、次の端子35に対し、同様の動作を繰り返す。コンピュータ2は、第1検査ユニット41の受光装置61の受光量と、第2検査ユニット42の受光装置62の第1および第2の位置での各受光量とに基づいて、端子35の良否を判定する。
【0067】
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、端子35の良否を正確に検査することができる。
【0068】
本実施形態によれば、第2検査ユニット42は端子35の2箇所を検査する。第3検査ユニット43は不要である。したがって、検査ユニットの個数を削減することができる。
【0069】
<第3実施形態>
第1実施形態に係る電線処理装置1は、不良の端子35を圧着前に除去するものである。しかし、検査装置40が端子35の不良を検出した後に行う処理は、端子35の除去に限定される訳ではない。検査装置40によって端子35の不良が検出されると、コンピュータ2は、端子圧着装置17,18の動作を一時的に停止させるようになっていてもよい。あるいは、コンピュータ2は、端子35の不良が検出されると、電線処理装置1の全体の動作を一時的に停止させるようになっていてもよい。この場合、コンピュータ2は、停止装置として機能する。また、第1実施形態において、端子35の不良が所定回数連続して検出された場合、または端子35の不良が所定時間内に所定回数検出された場合等に、電線処理装置1の動作を一時的に停止するようにしてもよい。この際、コンピュータ2は、ユーザに対する通知を行ってもよい。例えば、コンピュータ2は、表示装置3にエラーメッセージ等を表示してもよく、所定の警告音等を発してもよい。
【0070】
<第4実施形態>
検査装置40が端子35の不良を検出した場合、電線処理装置1の動作を継続しつつ、端子圧着装置18において、不良の端子35に対して電線10の供給を中止してもよい。コンピュータ2は、クランプ11,12または搬送ユニット13,14を制御することにより、電線10の供給を停止することができる。この場合、コンピュータ2は電線供給停止装置として機能する。この場合であっても、不良の端子35が電線10に圧着されることが防止され、端子付き電線の不良品の発生を防止することができる。
【0071】
<第5実施形態>
検査装置40が端子35の不良を検出した場合、電線処理装置1の動作を継続しつつ、端子圧着装置18において、不良の端子35に対して廃棄処分用の専用の電線を供給するようにしてもよい。例えば、端子圧着装置18に供給される通常の電線10(すなわち、カッターユニット9等によって所定の処理が行われた電線10)よりも短い電線を専用電線として、不良の端子35に供給するようにしてもよい。この場合、不良の端子35は専用電線に圧着される。不良の端子35が圧着された専用電線は、他の端子付き電線と分別され、廃棄される。専用電線は通常の電線よりも短いため、分別が容易である。このような分別により、端子付き電線の不良品の発生を防止することができる。本実施形態においても、電線処理装置1の動作は継続されるので、端子付き電線の生産効率の低下を抑制することができ、歩留まりの向上を図ることができる。
【0072】
専用電線は、分別がし易いように通常の電線とは異なる種類の電線であれば足りる。例えば、通常の電線と長さ、太さ、または色等が異なる電線を専用電線として用いることができる。
【0073】
前述の説明では、リア側に配置された検査装置40のみを説明したが、フロント側に配置された検査装置40の構成および動作もリア側の検査装置と同様である。
【0074】
前記実施形態では、端子35のインシュレーションバレル35bおよびワイヤバレル35cの個数は、それぞれ1個ずつと仮定した。しかし、インシュレーションバレル35bおよびワイヤバレル35cの個数は、何ら限定されない。また、インシュレーションバレル35bおよびワイヤバレル35cは必ずしも必要ではなく、どちらか一方を省略することも可能である。端子35の具体的な形状は特に限定されるものではない。
【0075】
前記実施形態では、図2に示すように、連続端子30のキャリア31は端子35の長手方向と直交する方向に延び、連続端子30は端子35の長手方向と直交する方向に搬送される。このような搬送方式は、サイドフィード方式と呼ばれる。ただし、連続端子は、キャリアが端子の長手方向に延びるもの、例えば、端子の根元部と他の端子の先端部とがキャリアを介して連続しているものであってもよい。この場合、連続端子は端子の長手方向に搬送される。このような搬送方式は、エンドフィード方式と呼ばれる。本発明は、サイドフィード方式で搬送される連続端子30だけでなく、エンドフィード方式で搬送される連続端子にも適用することができる。
【0076】
前記実施形態では、端子35に対して互いに非平行な帯状の光71,72を照射することにより、端子35の良否を検査することとしていた。しかし、端子35が不良と判定されたときに行われる各種の処理、すなわち、不良端子の除去、装置の停止、電線の供給停止、または不良端子の専用電線に対する圧着等は、端子35の検査方法に依存するものではない。他の検査方法(例えば、端子35の撮影画像を利用する検査方法等)を用いて端子35の良否を検査し、その検査結果に基づいて上記各処理を実行することも可能である。
【符号の説明】
【0077】
1 電線処理装置
2 コンピュータ(判定装置,停止装置,電線供給停止装置)
7,8 端子供給装置
10 電線
17,18 端子圧着装置
30 連続端子
35 圧着端子
35a 底部
35b インシュレーションバレル(第2のバレル)
35c ワイヤバレル(第1のバレル)
40 圧着端子の検査装置
41,42,43 検査ユニット
51,52,53 投光装置
61,62,63 受光装置
71 第1の光
72 第2の光

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の圧着端子が連続してなる連続端子を供給する端子供給装置と、圧着端子を電線に圧着させる端子圧着装置との間に配置され、前記連続端子の各圧着端子の良否を検査する圧着端子の検査装置であって、
前記端子供給装置から前記端子圧着装置に至る前記連続端子の移動経路から外れた位置に配置され、前記連続端子に含まれる一つの圧着端子に帯状の第1の光を照射する第1投光装置と、
前記連続端子の移動経路から外れた位置に配置され、前記圧着端子を介して前記第1投光装置と対向し、前記圧着端子によって一部が遮られた前記第1の光を受ける第1受光装置と、
前記連続端子の移動経路から外れた位置に配置され、前記圧着端子に前記第1の光と非平行な帯状の第2の光を照射する第2投光装置と、
前記連続端子の移動経路から外れた位置に配置され、前記圧着端子を介して前記第2投光装置と対向し、前記圧着端子によって一部が遮られた前記第2の光を受ける第2受光装置と、
前記第1受光装置および前記第2受光装置の各受光量に基づいて、前記圧着端子の良否を判定する判定装置と、
を備えた圧着端子の検査装置。
【請求項2】
前記第1投光装置は、前記第1の光として、前記圧着端子の長手方向に延びる帯状の光を照射するように構成され、
前記第2投光装置は、前記第2の光として、前記圧着端子の長手方向と直交する方向に延びる帯状の光を照射するように構成されている、請求項1に記載の圧着端子の検査装置。
【請求項3】
前記圧着端子は、前記圧着端子の長手方向に延びる底部と、それぞれ前記底部の両側から立ち上がり、互いに前記圧着端子の長手方向に並ぶ第1および第2のバレルとを有し、
前記第1投光装置は、前記第1の光を少なくとも前記底部に照射し、
前記第2投光装置は、前記第2の光を少なくとも前記第1のバレルに照射し、
前記連続端子の移動経路から外れた位置に配置され、前記圧着端子の少なくとも前記第2のバレルに、前記第2の光と平行な帯状の光を照射する第3投光装置と、
前記連続端子の移動経路から外れた位置に配置され、前記圧着端子を介して前記第3投光装置と対向し、前記圧着端子によって一部が遮られた前記第3の光を受ける第3受光装置と、を備え、
前記判定装置は、前記第1受光装置、前記第2受光装置、および前記第3受光装置の各受光量に基づいて、前記圧着端子の良否を判定する、請求項2に記載の圧着端子の検査装置。
【請求項4】
前記圧着端子は、前記圧着端子の長手方向に延びる底部と、それぞれ前記底部の両側から立ち上がり、互いに前記圧着端子の長手方向に並ぶ第1および第2のバレルとを有し、
前記第1投光装置は、前記第1の光を少なくとも前記底部に照射し、
前記第2の光が少なくとも前記第1のバレルに照射される第1の位置と、前記第2の光が少なくとも前記第2のバレルに照射される第2の位置とに、前記第2投光装置および前記第2受光装置を移動させる移動装置を備え、
前記判定装置は、前記第1受光装置の受光量と、前記第2受光装置の前記第1の位置での受光量と、前記第2受光装置の前記第2の位置での受光量とに基づいて、前記圧着端子の良否を判定する、請求項2に記載の圧着端子の検査装置。
【請求項5】
複数の圧着端子が連続してなる連続端子を供給する端子供給装置と、
圧着端子を電線に圧着させる端子圧着装置と、
請求項1〜4のいずれか一つに記載の圧着端子の検査装置と、
を備えた電線処理装置。
【請求項6】
前記判定装置によって圧着端子が不良と判定されると、少なくとも前記端子圧着装置の動作を停止させる停止装置を備えた、請求項5に記載の電線処理装置。
【請求項7】
前記判定装置によって不良と判定された圧着端子を電線に圧着される前に除去する端子除去装置を備えた、請求項5に記載の電線処理装置。
【請求項8】
前記端子圧着装置に電線を供給する電線供給装置と、
前記判定装置によって不良と判定された圧着端子に対する前記電線供給装置による電線の供給を停止させる電線供給停止装置と、
を備えた請求項5に記載の電線処理装置。
【請求項9】
前記判定装置によって不良と判定された圧着端子に対して、良好な圧着端子に対して供給される電線とは異なる種類の電線を供給する電線供給装置を備えた、請求項5に記載の電線処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−216491(P2012−216491A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−237224(P2011−237224)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000002358)新明和工業株式会社 (919)
【Fターム(参考)】