説明

圧縮オーディオ再生装置及び平均ビットレート算出方法

【課題】平均ビットレート算出時の桁あふれを防止して高精度の平均ビットレートを算出すること。
【解決手段】本発明の圧縮オーディオデータ再生装置は、所定期間毎に平均ビットレートを算出する際に、平均ビットレートの計算回数が所定の上限回数を超えていない場合には、積算された総ビットレートに今回のビットレートを加算した第1総ビットレートを、1インクリメントした前記平均ビットレートの計算回数で割って前記平均ビットレート算出し、前記平均ビットレートの計算回数が前記所定の上限回数を超えている場合には、前記積算された総ビットレートから最大ビットレートを引いた値に前記今回のビットレートを加算した第2総ビットレートを、前記平均ビットレートの計算回数で割って前記平均ビットレートを算出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮オーディオ再生装置及び平均ビットレート算出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
再生時間の表示を容易か比較的正確におこなう圧縮オーディオ再生装置として、例えば特許文献1がある。可変ビットレート(VBR:Variable BitRate)のMP3(Moving PictureExpert Group Audio レイヤIII)ファイルを再生する際に、平均ビットレート(ABR:Averate Bit−Rate)の入っていないMP3ファイルの場合、計算時点でのビットレートを使用すると総再生時間が急激に変化するため、表示上チラツキとなる。そのため、再生時点までの平均ビットレートを計算して、その計算結果を利用することで急激な再生時間の変化を抑えるようにする。
【0003】
ビットレートとは、音声データ処理においては、音声データをある一定時間再生するのに必要となるデータのことを指す。例えば、MP3ファイルにおいて一般的なビットレートである128kbpsの場合では、1秒間あたり128000ビットの情報を再生することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−074920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、長時間にわたる平均ビットレート計算を行うと、メモリ格納サイズの上限に到達してしまい、平均ビットレートが計算できなく状態に陥る場合がある。つまり、平均ビットレートを算出する際の演算の桁あふれに関して、特許文献1では十分に考慮されていない。
【0006】
本発明の目的は、簡単な演算により、計算時の桁あふれをなくし、高精度の平均ビットレートの算出を可能とする圧縮オーディオ再生装置及び平均ビットレート算出方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、圧縮オーディオデータを格納する格納部と、前記圧縮オーディオデータを前記格納部から逐次読み出す読み出し部と、前記読み出された圧縮オーディオデータをデコードするデコード部と、前記圧縮オーディオデータのビットレート及びサイズに基づき、前記圧縮オーディオデータの平均ビットレートを所定期間毎に算出する算出部と、前記復号されたオーディオデータを音声として外部へ出力する出力部とを備える圧縮オーディオデータ再生装置であって、前記デコード部は、前記圧縮オーディオデータのビットレートを所定期間毎に前記算出部へ出力し、前記読み出し部は、前記格納部から出力された圧縮オーディオデータを読み込む前に、当該圧縮オーディオデータのサイズを前記算出部に出力し、前記算出部は、平均ビットレートの計算回数が所定の上限回数を超えていない場合には、積算された総ビットレートに今回のビットレートを加算した第1総ビットレートを、1インクリメントした前記平均ビットレートの計算回数で割って前記平均ビットレートを算出し、前記平均ビットレートの計算回数が前記所定の上限回数を超えている場合には、前記積算された総ビットレートから最大ビットレートを引いた値に前記今回のビットレートを加算した第2総ビットレートを、前記平均ビットレートの計算回数で割って前記平均ビットレートを算出する圧縮オーディオデータ再生装置を提供する。
【0008】
また本発明は、圧縮オーディオデータを格納する格納ステップと、前記圧縮オーディオデータを前記格納部から逐次読み出す読み出しステップと、前記読み出された圧縮オーディオデータをデコードするデコードステップと、前記圧縮オーディオデータのビットレート及びサイズに基づき、圧縮オーディオデータの平均ビットレートを所定期間毎に算出する算出ステップと、を備える平均ビットレート算出方法であって、前記デコードステップは前記圧縮オーディオデータのビットレートを所定期間毎に算出するステップをさらに有し、前記読み出しステップは前記格納部から出力された圧縮オーディオデータを読み込む前に当該圧縮オーディオデータのサイズを算出するステップを有し、前記算出ステップは、平均ビットレートの計算回数が所定の上限回数を超えていない場合には、積算された総ビットレートに今回のビットレートを加算した第1総ビットレートを、1インクリメントした前記平均ビットレートの計算回数で割って前記平均ビットレート算出し、前記平均ビットレートの計算回数が前記所定の上限回数を超えている場合には、前記積算された総ビットレートから最大ビットレートを引いた値に前記今回のビットレートを加算した第2総ビットレートを、前記平均ビットレートの計算回数で割って前記平均ビットレートを算出する平均ビットレート算出方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る圧縮オーディオ再生装置及び平均ビットレート算出方法によれば、簡単な演算により、計算時の桁あふれをなくし、平均ビットレートが高精度で算出できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態に係る圧縮オーディオ再生装置100の構成を示すブロック図
【図2】ビットレートカウントの上限回数を超えている場合の平均ビットレートの算出方法を説明するための図
【図3】平均ビットレートの算出フローを示す図
【図4】ビットレートカウントの上限回数を16回に設定した場合の再生曲長(秒)の計算例
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0012】
本発明の一実施形態である圧縮オーディオ再生装置100では、上限値に達する直前に、平均ビットレートを積算したビットレートから減算してから、新ビットレートを加算することで、桁あふれを防止することができる。圧縮オーディオ再生装置100は、圧縮オーディデータの一例として、MP3(Moving PictureExpert Group Audio レイヤIII)で圧縮された音声データを伸張して再生し、再生時間を再生情報のひとつとして表示する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係る圧縮オーディオ再生装置100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の実施の形態に係る圧縮オーディオ再生装置100は、圧縮オーディオ格納部101と、圧縮オーディオデータ読み取り部102と、再生情報表示部103と、平均ビットレート算出部104と、圧縮オーディオデータデコード部105と、メモリ106と、音声出力部107と、を備える。
【0014】
圧縮オーディオ格納部101は、例えば、CD−ROMフォーマットで圧縮オーディオデータを格納する。この格納された圧縮オーディオデータは、圧縮オーディオデータ読み取り部102に出力される。
【0015】
圧縮オーディオデータ読み取り部102は、圧縮オーディオ格納部101から、CD−ROMフォーマットでMP3を用いて圧縮された圧縮オーディオデータ(以下、MP3音声データと称する)を逐次読み出す。読み出されたMP3音声データは、圧縮オーディオデータデコード部105に出力される。
【0016】
また、圧縮オーディオデータ読み取り部102は、圧縮オーディオ格納部101から出力された圧縮オーディオデータを読み込む前に、圧縮オーディオデータのサイズを平均ビットレート算出部104に出力する。
【0017】
なお、圧縮オーディオ格納部101及び圧縮オーディオデータ読み取り部102は、例えば公知のCDプレーヤのピックアップ装置やCD−ROMデコーダにより構成される。
【0018】
なお、MP3音声データは、ヘッダ、サイド情報、メインデータ、及び付加データから構成されている。サイド情報はウィンドウ情報、領域指定等、メインデータのデコードに必要な各種情報を含み、メインデータはスケールファクタ及びハフマン符号化された周波数コンポーネントを含む。付加データはユーザデータに対応する部分であり、MPEGの規格外である。また、ヘッダの構成は、MP3のフレームヘッダの構成として広く知られているものであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0019】
圧縮オーディオデータデコード部105は、MP3音声データを復号し、復号した音声データを音声出力部107へ出力する。また、圧縮オーディオデータデコード部105は、MP3音声データを復号し、ビットレートを平均ビットレート算出部104に出力する。なお、詳細は後術するが、圧縮オーディオデータデコード部105での復号動作と並行して、平均ビットレート算出部104により、MP3音声データの再生時間表示処理が行われている。
【0020】
音声出力部107は、圧縮オーディオデータデコード部105から入力された復号音声データをアナログ信号に変換し、音声として外部へ出力する。なお、音声出力部107は、一般的なDACやアンプ、スピーカにより構成される。
【0021】
平均ビットレート算出部104は、圧縮オーディオデータ読み取り部102から入力された圧縮オーディオデータのサイズ、及び圧縮オーディオデータデコード部105から入力されたビットレートとから所定期間毎に平均ビットレートを算出し、この算出された平均ビットレートに基づき再生情報表示部103に再生時間を表示する。
【0022】
平均ビットレート算出部104は、ビットレートカウントの上限回数を次の(式1)であらかじめ算出する。(ビットレートカウントの上限回数)=(格納可能上限値−最大ビットレート)÷最大ビットレート (式1)である。ここで、格納可能上限値とは、メモリ106に格納できる総ビットレートである。つまり、本方式では、総ビットレートからあらかじめ最大ビットレートを減算しているので、最大ビットレートを総ビットレートに加算しても桁あふれすることはない。なお、平均ビットレート算出部104が平均ビットレートを算出した回数が、(式1)の「ビットレートカウントの上限回数」を超える場合には、この(式1)で算出する値は、総ビットレートに格納されているビットレートの回数(個数)に相当する。
【0023】
そして、平均ビットレート算出部104は、ビットレートカウントが前出の(式1)で算出したビットレートカウントの上限回数を超えていない場合には、総ビットレートを計算回数で除算し、ビットレートカウントが前出の(式1)で算出したビットレートカウントの上限回数を超えている場合には、総ビットレートから前回の平均ビットレートを減算し、その後、総ビットレートに現在のビットレートを加算したのち、総ビットレートを計算回数で除算する。
【0024】
ここで、ビットレートカウントが前出の(式1)で算出したビットレートカウントの上限回数を超えている場合について、図2を参照して説明する。計算回数は16回とする。
【0025】
ビットレートのサンプルS、・・・、S16、S17、S18、S19(nは自然数)に対する総ビットレートSUM16は、SUM16=S+…+S16 (式2)で表現される。また、S1〜S16の平均値であるAVE16は、AVE16=SUM16÷16 (式3)で表現される。そのため、本実施の形態では、合計値である総ビットレートSUM16をあらかじめ保持し加算処理を軽減することができる。
【0026】
そして、本実施の形態では、次の総ビットレートSUM17は、SUM17=SUM16−AVE16+S17 (式4)で表現される。
【0027】
つまり、図2に示す方式では、前回の平均値AVE16を次の総ビットレートSUM17の算出に用いることで除算の回数を削減することができる。さらに、図2に示す方式では、次の総ビットレートSUM17から前回の平均値AVE16を減算するので、総ビットレートSUM17が格納領域(メモリ106の格納領域)の上限を超えることはない。
【0028】
さらに、図2に示す方式では、データサンプル『S1、S2、…、Sn、Sn+1、Sn+2、Sn+3、Sn+4、Sn+5』においてn回の移動平均により可変ビットレートの平均値AVEnを算出するAVE(移動平均)=(Sn+1+Sn+2+Sn+3+Sn+4+Sn+5)÷5 (n=5の場合) (式5)に比べると、n個のサンプルデータを保持せずに前回の総ビットレートを保持するだけで良いので、浮動小数点演算は最後の除算(式2)のときだけに限定できる。そのため、メモリ106の使用領域が少なくて済む。
【0029】
さらに、図2に示す方式では、データサンプル『S1、S2、…、Sn』において、n−1回目の平均値AVEn−1と、サンプル個数N個から算出される修正移動平均AVE(修正移動平均)={AVEn−1×(n−1)+Sn}÷n (式6)に比べると、(a)乗算、除算を行うための演算処理負荷が高くない、(b)浮動小数点演算を行うための演算処理負荷が高くない、(c)浮動小数点演算を行わなくても精度が極端に低下しない、といった利点がある。
【0030】
上述のように、本実施の形態に係る圧縮オーディオ再生装置100では、簡単な演算により、平均ビットレート算出時の桁あふれを防止して、高精度の平均ビットレートの算出できる。
【0031】
図3を参照して、平均ビットレート算出部104における平均ビットレートの算出方法について説明する。ステップS301では、平均ビットレート算出部104は、圧縮オーディオデータ読み取り部102から圧縮オーディオデータのサイズを取得する(「データサイズ取得」ステップ)。そして、ステップS303へ遷移する。
【0032】
ステップS303では、平均ビットレート算出部104は、平均ビットレートAVEを0(ゼロ)にする。そして、ステップS305へ遷移する。
ステップS305では、平均ビットレート算出部104は、総ビットレートSUMを0(ゼロ)にする。そして、ステップS307へ遷移する。
【0033】
ステップS307では、平均ビットレート算出部104は、平均ビットレートの計算回数n(回)を0(ゼロ)にする。そして、ステップS309へ遷移する。
ステップS309では、平均ビットレート算出部104は、圧縮オーディオデータデコード部105から一定期間毎にビットレートを取得する(「ビットレート取得」ステップ)。そして、ステップS311へ遷移する。
【0034】
ステップS311では、平均ビットレート算出部104は、平均ビットレートの計算回数n(回)が、前出した(式1)で表わされるビットレートカウントの上限回数(図中、上限回数)を超えているか否かを判定する。そして、この判定の結果、(1)平均ビットレートの計算回数が前出の(式1)で算出したビットレートカウントの上限回数を超えていない場合には、ステップS313へ遷移し、(2)平均ビットレートの計算回数が前出の(式1)で算出したビットレートカウントの上限回数を超えている場合には、ステップS319へ遷移する。
【0035】
ステップS313では、平均ビットレート算出部104は、前回の総ビットレートに今回のビットレートを加算して総ビットレートSUMとする。そして、ステップS315へ遷移する。
ステップS315では、平均ビットレート算出部104は、平均ビットレートの計算回数nを1つインクリメントする。そして、ステップS317へ遷移する。
ステップS317では、平均ビットレート算出部104は、総ビットレート(ステップS313)をインクリメントした計算回数nで割って、平均ビットレートAVEを算出する。そして、所定期間経過後にステップS309へ戻る。
【0036】
ステップS319では、平均ビットレート算出部104は、前回の総ビットレートから最大ビットレートを引いた値を総ビットレートとして算出する。そして、ステップS321へ遷移する。
ステップS321では、平均ビットレート算出部104は、ステップS319で算出した総ビットレートに今回のビットレートを加算して総ビットレートSUMとする。そして、ステップS323へ遷移する。
ステップS323では、平均ビットレート算出部104は、ステップS321で算出した総ビットレートSUMを計算回数nで割って平均ビットレートAVEを算出する。そして、所定期間経過後にステップS309へ遷移する。なお、ステップS323において、この計算回数nとは、総ビットレートに格納されているビットレートの回数(個数)に相当する。
【0037】
図4に、ビットレートカウントの上限回数を16回に設定した場合の再生曲長(秒)の計算例を示す。図4に示すように、入力値(総ビットレートSUMn−1、平均ビットレートAVEn−1、ビットレートSn)に対する出力値(計算回数n(上限16回)、総ビットレートSUMn、平均ビットレートAVEn、再生曲長(秒))がn=0〜215まで算出されている。
【0038】
つまり、出力値の計算回数が16回を超えた(n=16以降)場合には、図4に示すステップS319からステップS323の計算方法で平均ビットレートを算出している。そのため、図4に示すようにn=16以降に仮に最大ビットレートが続いた場合でも、出力値の総ビットレートSUMnは5,760,000が上限となる。
【0039】
メモリ106は、平均ビットレート算出部104から出力されるデコードした音声データをもとに算出した平均ビットレートを保持する。
【0040】
再生情報表示部103は、平均ビットレート算出部104で算出された平均ビットレートに基づく再生時間を表示する。なお、本実施の形態では、再生情報表示部103は、少なくとも再生時間を表示すれば良いが、この再生時間以外にも再生されている音声データのタイトルなどの情報を表示しても良い。
【0041】
なお、本実施の形態では、圧縮オーディオ格納部101として、例えば、CD、Video−CD、LD(LaserDisc)、DVD(Digital Video Disc、又はDigital Versatile Disc)、USBメモリ、ハードディスク等の、情報を記録することができる全ての記録媒体が含まれる。
【0042】
なお、本実施の形態では、圧縮オーディオ再生装置100で再生可能な圧縮方式としてMP3を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、MPEG−2 AAC、MPEG−4等の、ビットレートがフレーム毎に記録されるあらゆる圧縮方式を適用することができる。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明に係る圧縮オーディオ再生装置は、簡単な演算により、平均ビットレート算出時の桁あふれを防止して、高精度の平均ビットレートの算出できるという効果を有し、オーディオ再生機等として有用である。
【符号の説明】
【0044】
100 圧縮オーディオ再生部
101 圧縮オーディオ格納部
102 圧縮オーディオデータ読み取り部
103 再生情報表示部
104 平均ビットレート算出部
105 圧縮オーディオデータデコード部
106 メモリ
107 音声出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮オーディオデータを格納する格納部と、
前記圧縮オーディオデータを前記格納部から逐次読み出す読み出し部と、
前記読み出された圧縮オーディオデータをデコードするデコード部と、
前記圧縮オーディオデータのビットレート及びサイズに基づき、前記圧縮オーディオデータの平均ビットレートを所定期間毎に算出する算出部と、
前記復号されたオーディオデータを音声として外部へ出力する出力部とを備える圧縮オーディオデータ再生装置であって、
前記デコード部は、前記圧縮オーディオデータのビットレートを所定期間毎に前記算出部へ出力し、
前記読み出し部は、前記格納部から出力された圧縮オーディオデータを読み込む前に、当該圧縮オーディオデータのサイズを前記算出部に出力し、
前記算出部は、
平均ビットレートの計算回数が所定の上限回数を超えていない場合には、積算された総ビットレートに今回のビットレートを加算した第1総ビットレートを、1インクリメントした前記平均ビットレートの計算回数で割って前記平均ビットレートを算出し、
前記平均ビットレートの計算回数が前記所定の上限回数を超えている場合には、前記積算された総ビットレートから最大ビットレートを引いた値に前記今回のビットレートを加算した第2総ビットレートを、前記平均ビットレートの計算回数で割って前記平均ビットレートを算出する、
圧縮オーディオデータ再生装置。
【請求項2】
圧縮オーディオデータを格納する格納ステップと、
前記圧縮オーディオデータを前記格納部から逐次読み出す読み出しステップと
前記読み出された圧縮オーディオデータをデコードするデコードステップと、
前記圧縮オーディオデータのビットレート及びサイズに基づき、圧縮オーディオデータの平均ビットレートを所定期間毎に算出する算出ステップと、を備える平均ビットレート算出方法であって、
前記デコードステップは前記圧縮オーディオデータのビットレートを所定期間毎に算出するステップをさらに有し、
前記読み出しステップは前記格納部から出力された圧縮オーディオデータを読み込む前に当該圧縮オーディオデータのサイズを算出するステップを有し、
前記算出ステップは、
平均ビットレートの計算回数が所定の上限回数を超えていない場合には、積算された総ビットレートに今回のビットレートを加算した第1総ビットレートを、1インクリメントした前記平均ビットレートの計算回数で割って前記平均ビットレート算出し、
前記平均ビットレートの計算回数が前記所定の上限回数を超えている場合には、前記積算された総ビットレートから最大ビットレートを引いた値に前記今回のビットレートを加算した第2総ビットレートを、前記平均ビットレートの計算回数で割って前記平均ビットレートを算出する、
平均ビットレート算出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−29679(P2013−29679A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−165863(P2011−165863)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】