説明

圧縮空気用ストロー組立体

【課題】既存のストローに圧力調節計、安全バルブ及びビニールバッグを装着し、液化ガスの代わりに圧縮空気を使用可能な圧縮空気用ストローを提供する。
【解決手段】原液と液化ガスを用いて包装する既存の圧力容器の代わりに原液と圧縮空気を内蔵する形態の包装容器に使用するために、既存のエアゾールやスプレー用ストローの代わりに、既存のバルブ400の下部には、転倒時や逆に使用時に圧縮空気の吐出を防止するための安全バルブ300が装着され、前記安全バルブ300の下部位置には、噴射推進剤である圧縮空気の圧力を噴射圧力にまで順次的に調節するための圧力調節計200が装着され、前記圧力調節計200と前記安全バルブ300の組立体の一側には原液用ストロー100が設置されてなる圧縮空気用ストローを構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮空気を噴射推進剤として用いる包装用圧力容器に設置して使用するストロー組立体に関するもので、特に、噴射推進剤として既存に使用していた液化ガスを圧縮空気に取り替え、エアゾールやスプレー用に活用できるようにする圧縮空気用ストローに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来においてエアゾールやスプレー用に活用されている包装用圧力容器の場合、圧力容器の内部空間の一部には包装用原液と液化ガスが充填され、残りの空間には液化ガスが膨張される。このように原液と液化ガスが充填された状態で、容器の内部は、液化ガスの蒸気圧によって内部圧力が加えられている状態に維持される。
【0003】
このとき、内部原液をエアゾールやスプレー方式で外部に排出するために、容器に設置されているバルブを開放すると、原液と液化ガスとの混合物が同時に噴霧される。このとき、容器の内部に設置される従来のストローは、原液のみをバルブ側に案内する役割をするに過ぎなく、このように噴射推進剤として液化ガスを使用する場合、次のような問題点が発生していた。
【0004】
1.液化ガスの生活空間への噴霧によって危害感及び拒否感があり、
2.液化ガスの大気中への放出によって発癌物質が形成され、
3.液化ガスを使用するので、使用時と廃棄時に爆発及び火災危険性が内在し、
4.液化ガスの蒸気圧が弱くなると、噴霧時の原液が、大きな塊り形態の粒子になり、
5.液化ガスの蒸気圧が温度によって敏感に変化し、低温期に蒸気圧が大きく低下することで、原液の噴霧が円滑でなく、
6.液化ガスを充填剤として使用することで常に危険性が内在しており、韓国の場合には韓国ガス安全工事の承認及び検査が必須であり、
7.液化ガスの使用上、安全性の確保が必須であるので、鉄やアルミニウム系の素材のみで容器の製作が許容されるなどの様々な問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来において、エアゾールやスプレー用に活用されている包装用圧力容器の噴射推進剤を圧縮空気に取り替えようとする試みがあった。しかしながら、この場合、初期には、噴射圧力が充分で、粒子が微細で、充分な噴射距離を維持する反面、末期には、噴射圧力が減少し、噴射粒子が大きくなり、噴射距離が減少するという結果をもたらした。また、容器が転倒状態で作動するとき、圧縮空気の急激な吐出によって使用不可能な場合もあり、このような理由によって現在まで商用化されていない。
【0006】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、その目的は、既存のストローに圧力調節計、安全バルブ及びビニールバッグを装着し、液化ガスの代わりに圧縮空気を使用可能な圧縮空気用ストローを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の目的を達成するために、原液と液化ガスを用いて包装する既存の圧力容器の代わりに原液と圧縮空気を内蔵する形態の包装容器に使用するために、既存のエアゾールやスプレー用ストローの代わりに、既存のバルブの下部には、転倒時や逆に使用時に圧縮空気の吐出を防止するための安全バルブが装着され、前記安全バルブの下部位置には、噴射推進剤である圧縮空気の圧力を噴射圧力にまで順次的に調節するための圧力調節計が装着され、前記圧力調節計と前記安全バルブの組立体の一側には原液用ストローが設置されてなる圧縮空気用ストローが提供される。
【0008】
また、本発明は、原液と液化ガスを用いて包装する既存の圧力容器の代わりに原液と圧縮空気を内蔵する形態の包装容器に使用するために、既存のエアゾールやスプレー用ストローの代わりに、既存のバルブの下部には、噴射推進剤である圧縮空気の圧力を必要な噴射圧力にまで順次的に調節するための圧力調節計が装着され、前記圧力調節計の下部には原液用ストローが設置され、前記原液用ストローに圧縮空気の漏洩なしに噴射できるようにするビニールバッグ機構が装着され、ビニールバッグ機構はビニールバッグ、固定具及びストッパーで構成されてなることを特徴とする圧縮空気用ストローが提供される。
【0009】
また、本発明は、原液と液化ガスを内蔵するエアゾールやスプレーにおいて、既存のバルブの下部に原液用ストローが装着され、液化ガスの漏洩なしに噴射できるようにするビニールバッグ機構が装着され、ビニールバッグ機構はビニールバッグ、固定具及びストッパーで構成されてなることを特徴とする圧縮空気用ストローが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明には、次のような効果がある。第一に、品質側面で、本発明は、相対的に広い領域にかけて微細な粒子を効果的に噴霧し、圧縮空気の圧縮度に基づいて容器の空間活用性を増大させ、周辺温度と関係なしに、季節による噴霧失敗の危険なしに直ちに噴霧し、触感を向上させながら、消費者の嗜好によって多様な形態の合成樹脂からなる容器を提供することができる。第二に、環境保護/安全側面で、本発明は、爆発の危険性がないだけでなく、人体に有害な要素のない大気と類似した圧縮空気の使用が可能であり、事故の可能性を効果的に除去することができる。第三に、経済的な側面で、本発明は、危険物管理のために要求される追加的な費用を節減しながら、圧縮空気が液化ガスに取って代わることで製作費を節減することができる。特に、安全バルブの代わりにビニールバッグ装置を使用すると、使用時に圧縮空気の漏洩または意図していない排出が発生しない。結果的に、ストロー組立体は、溶液がビニールバッグ内に再び充填される限り再使用が可能である。さらに、個別的なビニールバッグ装置の使用は、圧縮空気またはガスと溶液を分離する効果を有するので、本発明は、香り及び食品などを収容する多様なエアゾールまたはスプレー容器に適用可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好適な実施例を詳細に説明する。
【0012】
すなわち、本発明によると、原液と圧縮空気を内蔵する形態の包装容器に使用するために、既存のエアゾールやスプレー用ストローの代わりに、既存のバルブ400の下部には転倒時や逆に使用時に圧縮空気の吐出を防止するための安全バルブ300が装着され、前記安全バルブ300の下部位置には噴射推進剤である圧縮空気の圧力を必要な噴射圧力にまで順次的に調節するための圧力調節計200が装着され、前記圧力調節計200と前記安全バルブ300の組立体の一側には原液用ストロー100が設置される。
【0013】
このとき、前記原液用ストロー100は、図2に示すように、圧力調節計の上部締結部207に連結設置されるが、この他に、圧力調節計200の下部延長線上や既存のバルブ400に直接設置されることもある。また、安全バルブ300と圧力調節計200は、原液用ストロー100の下部に設置されることもある。
【0014】
また、図3は、本発明の好適な第3実施例を示しており、本発明のストロー組立体は、上記の安全バルブ300の代わりに、圧縮空気の漏洩を防止するとともに、容器の全ての状態での溶液の効果的な噴射を保証するビニールバッグ装置を含んでいる。ビニールバッグ装置は、溶液保存のためのビニールバッグ304と、圧力容器がひっくり返されるか揺れるとき、ビニールバッグ304の過度な移動を防止するための接着または他の締結手段を使用することで、原液用ストロー100の周囲に強く付着されるストッパー307と、ビニールバッグ304が原液用ストロー100の入口にくっ付くことを防止するための接着または他の締結手段を使用することで、原液用ストロー100の下端に強く付着される円錐形の固定具305とを含んでいる。当然のことながら、原液用ストロー100は、上述したビニールバッグ装置の使用のために圧力調節計200の下端に結合されると本質的に仮定される。本発明の場合、特に、溶液の残量を最小化するとともに、ビニールバッグ304が原液用ストロー100の入口を塞ぐことを防止するために、固定具305は、固定具305の内部底面が原液用ストロー100の先端から僅かなギャップを有して離隔され、固定具305の外部下面が容器の底面に充分に密着されるように設置されることが好ましい。さらに、当然のことながら、圧力調節計307の長さが増加すると、ビニールバッグ304、固定具305及びストッパー307が圧力調節計200に直接付着される。
【0015】
本発明は、上記のような目的を達成するために、原液と圧縮空気を内蔵する圧力容器内に圧力調節計が装着されたエアゾールやスプレーにおいて、原液用ストローに圧縮空気の漏洩なしに噴射できるようにするビニールバッグと、転倒時にビニールバッグの動きを最小化するためのストッパーと、原液の残量を最小化して原液通路の塞ぎ防止役割をする残量及び塞ぎ防止用固定具とが設置されてなることを特徴とする圧縮空気用ストローが提供される。
【0016】
また、図4は、本発明の好適な第3実施例に係るストロー組立体の使用例を示している。ビニールバッグ304、固定具305及びストッパー307は、従来の液化ガスが充填されるタイプのエアゾールまたはスプレー噴射容器に使用される。
【0017】
また、本発明は、原液と液化ガスを内蔵するエアゾールやスプレーにおいて、原液用ストローに液化ガスの漏洩なしに噴射できるようにするビニールバッグと、転倒時にビニールバッグの動きを最小化するためのストッパーと、原液の残量を最小化して原液通路の塞ぎ防止役割をする残量及び塞ぎ防止用固定具とが設置されてなることを特徴とする圧縮空気用ストローが提供される。
【0018】
このとき、前記圧力調節計200は、圧力と速度が反比例する原理に基づき、摩擦抵抗を多く与えて圧力を低下させるもので、金属や合成樹脂からなる円筒状部材202に小さい穴203を設けて前記パイプ201に円筒状部材202を係合し、多数個の円筒状部材202を一定の間隔で配置してエアチャンバー204,205,206を設ける。そして、圧縮空気や原液の流動時に圧力を順次的に減少させて必要な噴射圧力にし、原液を噴霧させるように構成する。そして、前記圧力調節計200は、図4に示すように、ストロー100の上部やバルブ400に直接設置することができ、圧力を必要な噴射圧力にまで順次的に調節するために、上述したエアチャンバー204,205,206の他に、多数のエアチャンバーを追加して構成することもできる。
【0019】
また、前記圧力調節計200は、図5乃至図8に示すように、内部圧縮空気の流動圧力に相応する機構や非金属のフィルターを用いて製作することができ、別途に示していないが、必要に応じて他の形態のエアチャンバー、機構、穴及びフィルターにおける大きさ、長さまたは形状を異ならせて多様に構成することもできる。
【0020】
前記圧力調節計200上に置かれた安全バルブ300は、既存の液化ガスの蒸気圧でない高圧の圧縮空気を使用しており、転倒時や逆に使用時に内部圧縮空気の急激な外部吐出を防止するために自重と圧力調節計の圧力によって自ら移動する構造であり、金属や合成樹脂からなる二重シリンダー301の中間面には漏洩を防ぐためにゴムパッキング302を追加的に付着し、二重シリンダー301の底部には前記圧力調節計200との密着を避けるために十字状溝303を形成することが好ましい。
【0021】
安全バルブ300の付着位置は、圧力調節計200の上部または下部に付着可能であり、その形態としては、ボール形態、一般的なシリンダー形態、二重シリンダー形態、楔型シリンダー形態などが可能である。また、圧縮空気の漏洩を防止するためにゴムパッキング302を使用し、安全バルブ300と圧力調節計200との密着を防止するために十字状溝303を有し、必要に応じて安全バルブ300の形状、大きさまたは長さを変化させて構成することができる。
【0022】
このとき、図2に示した安全バルブ300の代わりに、圧縮空気の漏洩を防止し、容器の全ての状態で噴射を可能にするためのビニールバッグ304と、転倒時や揺動時にビニールバッグ304の過度な動きを防止するためのストッパー307とが原液用ストロー100に接着剤や締結具などを用いて堅固に付着され、ビニールバッグ304が原液用ストロー100の入口にくっ付くことを防止するために、円錐形の残量及び塞ぎ防止用固定具305が原液用ストロー100の下端に接着剤や締結具などを用いて付着される。上記の場合、原液の残量を最小化するとともに、ビニールバッグ304が原液の入口を塞ぐことを防止するために、残量及び塞ぎ防止用固定具305の設置位置は、原液用ストロー100の終端と残量及び塞ぎ防止用固定具305の内部下面が小さい間隔で設置され、残量及び塞ぎ防止用固定具305の下面が容器面に充分に密着されることが好ましい。これとは別途に、圧力調節計200の長さが長くなると、ビニールバッグ304、残量及び塞ぎ防止用固定具305及びストッパー307が圧力調節計200に直接付着されることもある。
【0023】
前記ビニールバッグ304は、図1、図3、図4及び図6に示すように、薄くかつ丈夫な材質で製造され、原液の排出と容器内空気圧によって原液用ストローと残量及び塞ぎ防止用固定具に漸次的にくっ付いて体積が最小化されるべきで、その材質はゴムやビニールなどであり、基本的な形状は球形であるが、容器の形状と原液の容量によって多様に変化可能である。
【0024】
また、図12に示した残量及び塞ぎ防止用固定具305は、プラスチックなどの非金属材質で製作され、ホールの大きさと個数を多様に変化可能であり、図3に示すように、容器の転倒時にビニールバッグ304が残量及び塞ぎ防止用固定具305の下面に垂れ下がることを考慮して、下面がビニールバッグ304を支持可能な面積を有し、使用末期に原液の残量を最小化するために、固定具305の内容積を最小化する円錐形、角錐形及び球形などの多様な形状に製造することができる。
【0025】
また、ストッパー307は、プラスチックなどの材質からなり、容器の転倒時にビニールバッグ304を支持可能な大きさで円板形及び円錐形などの形状で製造される。
【0026】
そして、前記ビニールバッグ304、残量及び塞ぎ防止用固定具305及びストッパー307は、図15に示すように、球形のビニールバッグ304の代わりにしわの寄ったビニールバッグを用いて原液用ストロー100の下端に付着してストッパー307の役割を行い、残量及び塞ぎ防止用固定具305の代わりに原液用ストロー100の終端に溝を形成して円板を付着するなどの機能を行うように多様化することができる。
【0027】
さらに、既存の液化ガスを使用せずに圧縮空気を使用するので、エアゾールやスプレー容器を合成樹脂やガラスなどの材質で製作可能になる。
【0028】
また、一般用、産業用、人体用などに使用されるエアゾールやスプレーの噴射推進剤としては、上述したような圧縮空気の他に、高純度の酸素などの人体に無害なガスを使用することもできる。
【0029】
上記のように構成される本発明は、設置して使用する場合、前記圧力調節計200と前記安全バルブ300が既存のバルブ400の下端部に結合され、既存の機能を有する原液用ストロー100が側方や下部などの適切な位置に設置される。容器内の圧力が原液用ストロー100に加えられて、原液がエアチャンバー206に直接噴霧される場合には、原液が圧力調節計200と安全バルブ300を経由してエアチャンバー206に供給される圧縮空気と混合された状態で既存のバルブ400を経ることで噴霧排出が行われ、圧力調節計200と安全バルブ300を通してエアチャンバー206に噴霧される場合には、原液がストロー100を経て圧力調節計200、安全バルブ300及び既存のバルブ400を経由することで噴霧排出が行われる。
【0030】
上記のように構成される本発明は、設置して使用する場合、前記圧力調節計200が既存のバルブ400の下端部に結合され、既存の機能を有する原液用ストロー100が下部に設置され、ビニールバッグ304とストッパー307が同時に原液用ストロー100に設置され、残量及び塞ぎ防止用固定具305が原液用ストロー100の下端に付着される。このとき、容器内部では、使用による圧力低下と関係なしに圧縮空気とビニールバッグ304内の圧力が常に圧力平衡をなしており、ビニールバッグ304内の原液は、ホール306を通して残量及び塞ぎ防止用固定具305内に流入する。そして、原液用ストロー100を通して供給された原液は、圧力調節計200を通過しながら順次的に圧力が減少し、適切な噴射圧力で既存のバルブ400を通して容器外に噴射される。
【0031】
また、液化ガスを充填する既存のエアゾールやスプレーの場合、既存の機能を有する原液用ストロー100が既存のバルブ400の下端部に結合され、ビニールバッグ304とストッパー307が同時に原液用ストロー100に設置され、残量及び塞ぎ防止用固定具305が原液用ストロー100の下端に付着される。このとき、容器内部の液化ガス膨張空間、液化ガス、及びビニールバッグ304内の圧力が常に圧力平衡をなしており、ビニールバッグ304内の原液は、ホール306を通して残量及び塞ぎ防止用固定具305内に流入する。そして、原液用ストロー100を通して供給された原液は、既存のバルブ400を通して容器外に噴射される。
【0032】
しかしながら、容器が転倒またはひっくり返される場合には、安全バルブ300の位置がエアチャンバー206で移動され、図3の下部に示した状態になるとき、安全バルブ300は、エアチャンバー206が通路機能をすることを防止し、圧縮空気のみがストロー100内部に流入するとしても、既存のバルブ400を通して圧縮空気が外部に噴霧されることを予め防止できるようになる。
【0033】
上記の場合において、圧縮空気の充填を円滑にするために、容器の下端や側面部にチェックバルブを付着することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
以上説明したように、本発明によると、正常的な直立状態でエアゾールやスプレーとして使用する場合には、容器内部の高圧の圧縮空気が圧力調節計200を通過して順次的に圧力が減少しながら、ストロー100を通して供給される原液と圧力が減少した状態で供給される圧縮空気の混合物が外部に放出され、転倒またはひっくり返された場合には、ストロー100の内部に圧縮空気が直接流入するとしても、外部に噴霧されることを防止できるようになる。
【0035】
したがって、本発明によると、次のような効果がある。
品質側面で、
1.噴射圧を高めることができ、広い範囲にかけて微細な噴霧が可能になり、
2.既存の製品は充填材を入れる空間が必修的であったが、本発明は、空気の圧縮度によって容器内部空間の活用性が増大し、
3.既存の製品は、容器内の圧力増加のために揺することが必修的であったが、本発明は、周辺温度と関係なしに直ちに噴霧が可能であり、
4.既存の製品は、冬期には、低い蒸気圧によって噴霧が確実に行われなかったが、本発明は、圧縮空気を使用することで、季節による噴霧の問題点を解決し、
5.既存の製品は、圧力容器の安全性のために、鉄/アルミニウムなどの素材で製作されることで、材質の特性上、接触時に冷たい感じがしたが、本発明は、合成樹脂の使用が可能であり、使用時の触感を向上させながら、消費者の嗜好によって容器形態を多様化することができる。
【0036】
環境/安全側面では、
1.既存の充填剤である液化ガスは、噴霧時にブタジエン及びベンゼンなどが大気中に放出されることで、白血病や癌を誘発するが、本発明は、大気中の空気を使用することで、人体に有害な要素が全くなく、
2.既存の製品は、液化ガスを使用することで、火気による爆発の危険性を有しているが、圧縮空気を使用する本発明は、爆発性がなく、
3.既存の製品は、廃棄時に残量の液化ガスによって安全事故の危険性があるが、本発明は、そのような危険性がない。
【0037】
経済的な側面では、
1.本発明は、液化ガスの未使用のために製品単価の節減が可能であり、
2.本発明は、液化ガスの未使用のために、危険物の管理によって追加される費用を節減することができる。
【0038】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明してきたが、当該の技術分野で通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に開示した本発明の技術思想から逸脱しない範囲で多様な変形、追加及び置換が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の好適な実施例に係る圧縮空気用ストローの組立図である。
【図2】本発明の好適な実施例に係る他の圧縮空気用ストローの組立図である。
【図3】本発明の好適な実施例に係る他の圧縮空気用ストローの組立図である。
【図4】本発明の好適な実施例に係る他の圧縮空気用ストローの組立図である。
【図5】図1乃至図3で採択されて活用する圧力調節計の他の多様な例を示した応用図で、一つのエアチャンバータイプを示している。
【図6】図1乃至図3で採択されて活用する圧力調節計の他の多様な例を示した応用図で、他の形態のエアチャンバータイプを示している。
【図7】図1乃至図3で採択されて活用する圧力調節計の他の多様な例を示した応用図で、流速によるホール開閉型を示している。
【図8】図1乃至図3で採択されて活用する圧力調節計の他の多様な例を示した応用図で、フィルター型を示している。
【図9】図1及び図2の安全バルブに対する詳細構造図である。
【図10】図1における平常時の作動状態図である。
【図11】図1における転倒時の作動状態図である。
【図12】図3において、容器の転倒時のビニールバッグの状態図である。
【図13】図3において、原液の排出後に、ビニールバッグが原液用ストローと残量及び塞ぎ防止用固定具にくっ付いた状態図である。
【図14】図3の残量及び塞ぎ防止用固定具に対する詳細構造図である。
【図15】図3のビニールバッグと残量及び塞ぎ防止用固定具の更に他の組立図である。
【符号の説明】
【0040】
100 原液用ストロー
200 圧力調節計
300 安全バルブ
304 ビニールバッグ
400 既存のバルブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原液と液化ガスを用いて包装する既存の圧力容器の代わりに原液と圧縮空気を内蔵する形態の包装容器に使用するために、既存のエアゾールやスプレー用ストローの代わりに、既存のバルブ(400)の下部には、転倒時や逆に使用時に圧縮空気の吐出を防止するための安全バルブ(300)が装着され、前記安全バルブ(300)の下部位置には、噴射推進剤である圧縮空気の圧力を噴射圧力にまで順次的に調節するための圧力調節計(200)が装着され、前記圧力調節計(200)と前記安全バルブ(300)の組立体の一側には原液用ストロー(100)が設置されてなることを特徴とする圧縮空気用ストロー。
【請求項2】
前記原液用ストロー(100)は、前記圧力調節計(200)の上部締結部(207)に連結設置されてなることを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気用ストロー。
【請求項3】
前記圧力調節計(200)の付着位置は、前記ストロー(100)の上部であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気用ストロー。
【請求項4】
前記圧力調節計(200)は、パイプ(201)に小さい穴(203)を備えた円筒状部材(202)を設けて前記パイプ(201)に前記円筒状部材(202)を係合し、前記円筒状部材(202)を一定の間隔で多数個配置してエアチャンバー(204、205、206)を設けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の圧縮空気用ストロー。
【請求項5】
前記安全バルブ(300)は、二重シリンダー(301)形態として、漏洩を防止するために二重シリンダーの中間面にゴムパッキング302を設置し、圧力調節計(200)との密着を防止するために二重シリンダーの底部に十字状溝(303)を備えてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の圧縮空気用ストロー。
【請求項6】
前記包装容器を合成樹脂で製作することを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気用ストロー。
【請求項7】
前記噴射推進剤として、高純度酸素を含む人体に無害なガスを使用することを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気用ストロー。
【請求項8】
原液と圧縮空気を内蔵する圧力容器内に圧力調節計が装着されたエアゾールやスプレーにおいて、原液用ストロー(100)に圧縮空気の漏洩なしに噴射できるようにするビニールバッグ(304)と、転倒時のビニールバッグ(304)の動きを最小化するためのストッパー(307)と、原液の残量を最小化するとともに、原液通路の塞ぎ防止役割をする残量及び塞ぎ防止用固定具(305)と、が設置されてなることを特徴とする圧縮空気用ストロー。
【請求項9】
前記ビニールバッグ(304)は球形状であり、残量及び塞ぎ防止用固定具(305)は内部が空いている上狭下広の断面形態として下部にホールを形成し、ストッパー(307)は円板形状であることを特徴とする請求項8に記載の圧縮空気用ストロー。
【請求項10】
前記球形ビニールバッグ(304)の代わりにしわの寄ったビニールバッグを用いて、原液用ストロー(100)の下端に付着してストッパー(307)の役割を行い、残量及び塞ぎ防止用固定具(305)の代わりに原液用ストロー(100)の終端に溝を形成し、円板を付着してなることを特徴とする請求項8または9のいずれか1項に記載の圧縮空気用ストロー。
【請求項11】
原液と液化ガスを内蔵するエアゾールやスプレーにおいて、原液用ストロー(100)に液化ガスの漏洩なしに噴射できるようにするビニールバッグ(304)と、転倒時のビニールバッグの動きを最小化するためのストッパー(307)と、原液の残量を最小化するとともに、原液通路の塞ぎ防止役割をする残量及び塞ぎ防止用固定具(305)と、が設置されてなることを特徴とする圧縮空気用ストロー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2009−518240(P2009−518240A)
【公表日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−543171(P2008−543171)
【出願日】平成18年10月18日(2006.10.18)
【国際出願番号】PCT/KR2006/004216
【国際公開番号】WO2007/066888
【国際公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(508139055)
【Fターム(参考)】