圧迫スリーブ
【課題】圧迫治療を着用者の体に適用するための圧迫スリーブを提供すること。
【解決手段】上記スリーブは、材料のパネルであって、該パネルは、上部近位エッジ、下部遠位エッジ、両側の第1および第2の側部エッジ、並びに該近位エッジから該遠位エッジに延在する長手方向軸と、第1の上部過渡エッジであって、該第1の上部過渡エッジは、該上部近位エッジから該第1の側部エッジに延在し、概ね凹状または線形の形状のうちの1つを有する、第1の上部過渡エッジと、第2の下部過渡エッジであって、該第2の下部過渡エッジは、該下部遠位エッジから該第1の側部エッジに延在し、概ね凹状または線形の形状を有する、第2の下部過渡エッジとを含む、材料のパネルと、該パネルに取り付けられた少なくとも1つの膨張可能な嚢と、該着用者の体に巻かれた構成において該パネルを固定するためのファスナーとを含む。
【解決手段】上記スリーブは、材料のパネルであって、該パネルは、上部近位エッジ、下部遠位エッジ、両側の第1および第2の側部エッジ、並びに該近位エッジから該遠位エッジに延在する長手方向軸と、第1の上部過渡エッジであって、該第1の上部過渡エッジは、該上部近位エッジから該第1の側部エッジに延在し、概ね凹状または線形の形状のうちの1つを有する、第1の上部過渡エッジと、第2の下部過渡エッジであって、該第2の下部過渡エッジは、該下部遠位エッジから該第1の側部エッジに延在し、概ね凹状または線形の形状を有する、第2の下部過渡エッジとを含む、材料のパネルと、該パネルに取り付けられた少なくとも1つの膨張可能な嚢と、該着用者の体に巻かれた構成において該パネルを固定するためのファスナーとを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、2011年9月30日に出願された米国特許出願第13/249,465号の利益および優先権を主張する。上記文献の全容は、本明細書において参照することによって援用される。
【0002】
本発明は、概して圧迫スリーブに関し、特に圧迫衣類に関する。
【背景技術】
【0003】
(本発明の背景)
断続圧迫を四肢に適用するためのアクティブな圧迫衣類は、深静脈血栓予防、浮腫防止、および傷癒合を支援することを含む多くの用途を有する。このような圧迫衣類の性能は、その最初のテンションを保持するためのスリーブの能力と、脚の周りにその元の位置を保持するための膨張可能な嚢の能力とに左右される。これは、圧迫衣類が歩行(例えば、歩き、座り、立ち上り、または転がり)の間または後に使用される場合に、非常に難しくあり得る。この衣類は、四肢(特に、脚)を滑り落ちる傾向があり、不快感および脚に対する衣類内の膨張可能な嚢の取り付け不良を引き起こす。従って、衣類は、使用時「ステイアップ(stay up)」の必要がある。このような圧迫衣類のステイアップ能力は、効果的圧迫治療にとって非常に有利である。
【0004】
圧迫衣類または「スリーブ」のステイアップ能力は、脚の自然の形状によって複雑である。従来技術の多くのスリーブのような均一の形状の衣類は、脚に取り付けられた場合に、自然に下方へ動く傾向がある。図1は、従来技術の均一の形状のスリーブ1の例を例示する。従来技術のスリーブより大きい「ステイアップ」能力を有するスリーブに対するニーズが存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
(本発明の要約)
本発明の1つの局面において、圧迫治療を着用者の体に適用するための圧迫スリーブは、概して、適応可能なパネルを含み、パネルは、上部近位エッジ、下部遠位エッジ、両側の第1および第2の側部エッジ、並びに近位エッジから遠位エッジに延在する長手方向軸を含む。第1の上部過渡エッジは、上部近位エッジから第1の側部エッジに延在し、第1の上部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状のうちの1つを有する。第2の下部過渡エッジは、下部遠位エッジから第1の側部エッジに延在し、第2の下部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状を有する。少なくとも1つの膨張可能な嚢が、パネルに取り付けられており、ファスナーは、着用者の体に巻かれた構成においてパネルを固定することができる。
【0006】
本発明の別の局面において、圧迫治療を着用者の四肢に適用するための圧迫衣類は、概して、少なくとも1つの膨張可能な嚢を含む圧迫スリーブを含む。圧迫スリーブは、少なくとも6個のエッジを含む外周を有し、圧迫治療を四肢に適用するために、少なくとも1つの嚢が四肢を囲むように、着用者の四肢を巻くように構成されている。スリーブの形状は、着用者の四肢に一致して、四肢において所定の位置にスリーブを保つ。
【0007】
他の対象および特徴は、以下に部分的に明白になり、部分的に指摘される。
【0008】
例えば、本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1)
圧迫治療を着用者の体に適用するための圧迫スリーブであって、該スリーブは、
材料のパネルであって、該パネルは、
上部近位エッジ、下部遠位エッジ、両側の第1および第2の側部エッジ、並びに該近位エッジから該遠位エッジに延在する長手方向軸と、
第1の上部過渡エッジであって、該第1の上部過渡エッジは、該上部近位エッジから該第1の側部エッジに延在し、概ね凹状または線形の形状のうちの1つを有する、第1の上部過渡エッジと、
第2の下部過渡エッジであって、該第2の下部過渡エッジは、該下部遠位エッジから該第1の側部エッジに延在し、概ね凹状または線形の形状を有する、第2の下部過渡エッジと
を含む、材料のパネルと、
該パネルに取り付けられた少なくとも1つの膨張可能な嚢と、
該着用者の体に巻かれた構成において該パネルを固定するためのファスナーと
を含む、圧迫スリーブ。
(項目2)
上記第1の上部過渡エッジは、上記第2の下部過渡エッジより長い、上記項目に記載の圧迫スリーブ。
(項目3)
上記第1の上部過渡エッジおよび上記第2の下部過渡エッジは、凹状の形状である、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目4)
上記パネルは、上記上部近位エッジから上記第2の側部エッジまで延在する第3の上部過渡エッジと、上記下部遠位エッジから該第2の側部エッジまで延在する第4の下部過渡エッジとをさらに含み、該第3の上部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状を有し、該第4の下部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状を有する、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目5)
上記第1の上部過渡エッジ、上記第2の下部過渡エッジ、上記第3の上部過渡エッジおよび上記第4の下部過渡エッジは各々、凹状の形状である、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目6)
上記スリーブは、該スリーブから延在する任意の細長い固定ストラップを有していない、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目7)
上記パネルは、上記上部近位エッジ、上記下部遠位エッジ、上記第1および第2の側部エッジ、並びに上記第1の上部過渡エッジおよび上記第2の下部過渡エッジを含む外周を有し、該外周は、概ね細長い8角形の形状を有する、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目8)
上記パネルは、上記上部近位エッジ、上記下部遠位エッジ、上記第1および第2の側部エッジ、並びに上記第1の上部過渡エッジおよび上記第2の下部過渡エッジを含む外周を有し、該外周は、概ね細長い6角形の形状を有する、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目9)
上記パネルは、上記第2の側部エッジに沿ってフラップに分裂し、該第2の側部エッジにおいて2つのフラップが存在し、該2つのフラップの各々は、該第2の側部エッジのそれぞれの端部に隣接して位置決めされており、該パネルは、該2つのフラップの間に、該フラップのうちの1つの幅と少なくとも等しい幅を有する凹部をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目10)
上記2つのフラップは、互いから分岐する方向で上記パネルから延在する、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目11)
上記パネルは、下部パネル部分と上部パネル部分とを含み、該下部パネル部分は、上記上部近位エッジ、上記下部遠位エッジ、上記第1および第2の側部エッジ、並びに上記第1の上部過渡エッジおよび上記第2の下部過渡エッジを含み、該上部パネル部分は、上部近位エッジ、下部遠位エッジ、第1および第2の側部エッジ、並びに該上部近位エッジと該第1の側部エッジとの間に延在する第1の上部過渡エッジを含み、該第1の上部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状である、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目12)
上記上部パネル部分は、上記上部近位エッジと上記第2の側部エッジとの間に延在する第2の上部過渡エッジをさらに含み、該第2の上部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状である、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目13)
上記上部パネル部分は、概ね6角形の形状を有する、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目14)
圧迫治療を着用者の四肢に適用するための圧迫衣類であって、該衣類は、少なくとも1つの膨張可能な嚢を含む圧迫スリーブを含み、該スリーブは、少なくとも6個のエッジを含む外周を有し、該スリーブは、圧迫治療を該四肢に適用するために、少なくとも1つの嚢が該四肢を囲むように、該着用者の四肢を巻くように構成されており、該スリーブの形状は、該着用者の該四肢に一致して、該四肢において所定の位置に該スリーブを保つ、圧迫衣類。
(項目15)
上記スリーブの上記エッジは、概して細長い8角形の形状で配列された8個のエッジを含む、上記項目のいずれかに記載の圧迫衣類。
【0009】
(摘要)
着用者の体(例えば、脚)の部分への一致する適合性ために構成された圧迫スリーブ。圧迫スリーブは、少なくとも1つの膨張可能な嚢を含む。スリーブは、少なくとも6個のエッジを含む外周を有し、圧迫治療を四肢に適用するために、嚢が四肢を囲むように、着用者の脚を巻くように構成されている。スリーブの形状は、着用者の四肢に一致して、四肢において所定の位置にスリーブを保つ。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、従来技術の圧迫スリーブの背面図である。
【図2】図2は、本発明の圧迫スリーブの前面図である。
【図3】図3は、はがれたスリーブの部分を有する圧迫スリーブの前面図である。
【図4】図4は、圧迫スリーブの背面図である。
【図5】図5は、スリーブの外側カバー上のループ材料を例示する拡大された部分正面図である。
【図6】図6は、着用者の脚に巻かれた圧迫スリーブの透視図である。
【図7】図7は、本発明の圧迫スリーブの第2の実施形態の背面図である。
【図8】図8は、本発明の圧迫スリーブの第3の実施形態の背面図である。
【図9】図9は、本発明の圧迫スリーブの第4の実施形態の背面図である。
【図10】図10は、本発明の圧迫スリーブの第5の実施形態の背面図である。
【図11】図11は、本発明の圧迫スリーブの第6の実施形態の背面図である。
【図12】図12は、本発明の圧迫スリーブの第7の実施形態の背面図である。
【図13】図13は、着用者の脚に巻かれた第7の実施形態の圧迫スリーブの透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
対応する参照文字は、図面を通じて対応するパーツを示す。
【0012】
(好ましい実施形態の説明)
ここで図面を参照すると、本明細書に開示された圧迫スリーブが、ここで詳細に説明され、同様な数字が、同一または対応する構成要素を識別する。特に図2および図3を参照すると、本発明の圧迫衣類(または「スリーブ」)が、概して11で示される。圧迫衣類は、繰り返して連続的な圧迫治療を着用者の脚に適用するために、衣類に圧縮された空気を供給するコントローラ(示されていない)に接続されることができる。圧迫スリーブは、本発明の範囲内で、体の他の部分に適合するように構成され得る。スリーブ11は、着用者の脚の周りに配置されるための大きさおよび形状を有する膝までのスリーブである。圧迫スリーブは、異なる構成(例えば、腿までのスリーブ)になり得ることが理解される。(以下により完全に説明される)腿までのスリーブの一実施形態が、図12および13において例示される。着用者の体の他の肢の周りに配置されるための他のタイプの圧迫デバイスも本発明の範囲内にある。これらのデバイスは、繰り返して、および/または連続的に圧迫を適用しないデバイスを含む。
【0013】
図3を参照すると、圧迫スリーブ11は、一緒に固定された4つの層を含む。圧迫スリーブ11は、概して13で示される内層を含み、内層の上において、概して15で示される第1の中間層(第1の嚢層)が横たわる。概して17で示される第2の中間層(第2の嚢層)は、第1の中間層15上に横たわり、かつ第1の中間層15に固定されている。概して19で示される外層またはカバーは、第2の中間層17上に横たわる。例示された実施形態において、内層13および外層19は、スリーブの外周を規定する外周エッジを有するパネルを規定する。パネルは、より多い数、またはより少ない数の部品を有し得ることが理解される。層13〜19は、任意の適切な方法で、例えば、高周波数溶接、接着、または他の化学および/または機械的処理によって一緒に固定され得る。例示された実施形態において、層13〜19は、上部近位エッジ22、下部遠位エッジ24、および両側の側部エッジ26、28を含むスリーブ11の外周付近で固定されている。長手方向軸LAは、上部近位エッジ22から下部遠位エッジ24まで延在する。
【0014】
外周は、上部近位エッジ22から第1の側部エッジ26まで延在する第1の上部過渡エッジ30をさらに含む。第2の下部過渡エッジ32は、下部遠位エッジ24から第1の側部エッジ26まで延在する。第1の上部過渡エッジ30は、約40度の角度α(1つの角度のみが示される)で上部近位エッジ22から延在する。第1の上部過渡エッジ30は、概して凹形の形状を有する。第2の下部過渡エッジ32は、概して凹形の形状を有する。
【0015】
第3の上部過渡エッジ34は、上部近位エッジ22から第2の側部エッジ28まで延在する。第4の下部過渡エッジ36は、下部遠位エッジ24から第2の側部エッジ28まで延在する。第3の上部過渡エッジ34は、ある角度または約40°(角度
【0016】
【化1】
)で延在し、第4の下部過渡エッジ36は、40度の角度β(1つの角度のみが示される)で下部遠位エッジ24から延在する。例示された実施形態において、上部および下部過渡エッジ30、32、34および36の全体的形状は、概して凹形である。しかしながら、上部および下部過渡エッジ30、32、34および36の全体的形状は、本発明の範囲から逸脱することなしに、他の構成(例えば、概ね線形)を有することができる。スリーブ11のさまざまな外周エッジの間に角がある。角は各々、小さい曲率半径を有し、概して凸形の形状である。
【0017】
使用中、内層13は、着用者の四肢に最も隣接して配置され、着用者の四肢と接触し、外層19は、着用者の四肢から最も遠い。本発明の範囲は、4層に限定されないことが理解される。また、スリーブの層の構成は、例示された実施形態において開示された構成と異なり得ることが理解される。
【0018】
フック部品40(図4)は、フラップ44で内層13の内側表面に取り付けられる。外層19の外側表面は、ループ46(図5)を有するループ材料から形成される。これは、スリーブ11が着用者の脚の円周に巻かれた場合(図6)、フック部品40が、外側カバー19の外側表面に沿うどこにでも固定されることを可能にする。これは、スリーブ11が、異なる着用者の脚の円周に対して、実質的にフリーサイズの構成であることを可能にする。さらに、ループ46を有する外側カバー19は、診療医が、フック部品40を整列させる必要なしに、スリーブ11を着用者の四肢に迅速に固定することを可能にする。本発明の範囲内で脚にスリーブを固定するためのファスナーのような他の構造が使用され得る。
【0019】
第1および第2の中間層15、17は、それぞれ、空気不浸透性材料(広い意味で、「嚢材料」)の単一シートを含む。例示された実施形態において、シート15、17は、柔軟なPVC材料で作られ得る。内層13および外層19は、ポリエステル材料で作られ得る。内層13は、吸着性であり、また吸い上げを提供し得、快適な界面を着用者の体に提供するための柔らかい構造を有する。第2の中間層17は、それぞれ、近位嚢25、中間嚢27および遠位嚢29を規定する嚢シームライン23に沿って第1の中間層15に密閉して固定され、シームライン23は、スリーブ11に沿って長手方向に間隔を空けられている。中間層15、17は、他の位置(例えば、それらの外周の周り)において一緒に固定され得ることが理解される。また、嚢の数は、本発明の範囲から逸脱することなしに、3つと異なり得る。本明細書において使用されるように、用語「近位」、「遠位」、および「中間」は、スリーブが着用者の四肢に固定される場合に、スリーブの部品、バーツ等の相対的位置を表す。例えば、「近位」部品等は、着用者の胴体への着用者の四肢の取り付けの点に最も隣接して配置され、「遠位」部品等は、取り付けの点から最も遠く配置され、「中間」部品は、概して近位部品と遠位部品との間のどこかに配置される。
【0020】
各嚢25、27、29は、嚢を膨張させるために、専用の近位嚢チューブ31、中間嚢チューブ33、または遠位嚢チューブ35のそれぞれを介して圧縮流体の供給源(示されていない)から流体を受け取り得る。しかしながら、チューブラインは、本発明を実践するための嚢に対して、専用である必要がない。各チューブ31、33、35は、少なくとも部分的に、第2の中間層17と外側カバー19との間に配置され、それぞれのシームライン23によって、第1の中間層15と第2の中間層17との間に、それぞれの嚢25、27,29に固定される。チューブ31〜35を嚢25〜29に固定する他の方法は、本発明の範囲内にある。チューブ31、33、35の遠位端部は、コネクタ41を用いて一緒に組まれ、コネクタ41は、チューブを圧縮流体の供給源に流体的に接続するように適合される。圧縮流体の供給源は、マイクロプロセッサの制御の空気圧縮器であり得、空気圧縮器は、当技術分野において概して既知であるように、連続的に嚢を加圧する。例示的な空気圧縮器は、Bockに対する米国特許第5,876,359号において記載され、上記文献の開示内容が、参照することによって本明細書において援用される。
【0021】
スリーブ11の上部近位エッジ22、下部遠位エッジ24、側部エッジ26および28、並びに上部および下部過渡エッジ30、32、34、および36は、図4において点線輪郭Oによって例示される、スリーブの概ね細長い8角形の形状を規定する。スリーブのエッジは、例示された実施形態におけるエッジ22、24、30、32、34、および36のような湾曲を有し得、またはエッジ26および28のような直線(「線形」)であり得る。しかしながら、各曲がったエッジの曲率半径は、隣接するエッジの間の過渡湾曲と比べて大きい。従って、スリーブの細長い8角形の形状が容易に認識される。スリーブ11の細長い8角形の形状は、従来のスリーブより着用者の下腿にうまく合い、その一方で、十分な圧迫治療を脚に提供するために、依然、従来技術のスリーブによって示される脚の円周表面の被覆を維持する。
【0022】
膨張された場合、従来技術のスリーブは、スリーブと着用者の脚との間にギャップを形成する傾向がある。これらのギャップは、脚の所定の位置に安定し、所望の圧迫治療を脚に提供するスリーブの能力を防げる。スリーブ11の過渡エッジ30、32、34、36は、スリーブ11が着用者の脚に巻かれ、嚢25、27、29が膨張された場合に、ギャップを形成し得る余分の材料を削除する形状を提供する。従って、スリーブ11の変更された形状は、着用者の脚に直接に向き合う内層13の一部分が、スリーブ11が着用者の脚に巻かれ、嚢25、27、29が膨張された場合に、ギャップを形成することなしに、着用者の脚に接触することを可能にする。スリーブ11は、スリーブを所定の位置に保持するための固定ストラップ(すなわち、スリーブに取り付けられ、かつ着用者の脚を巻くために構成された細長い片状の材料)または他の手段を使用せずに、脚において確実な(positive)位置を提供し得る。従って、スリーブ11は、スリーブ11を所定の位置に保つための追加のストラップ部品よりも、その形状およびエッジの輪郭に頼り、結果としてより効率的な圧迫治療を着用者にもたらす。
【0023】
図7を参照すると、本発明の第2の実施形態のスリーブが、概して111で示される。スリーブ111は、第1の実施形態のスリーブ11に非常に類似し、ただし、第2の実施形態のスリーブは、側部エッジ128において1対のフラップ144を有し、各フラップは、フック部品140を有する。
【0024】
図8を参照すると、本発明の第3の実施形態のスリーブが、概して211で示される。スリーブ211は、第1および第2の実施形態のスリーブ11および111に類似し、ただし、第3の実施形態のスリーブは、側部エッジ226において3つのフラップ244を有し、各フラップは、フック部品240を有する。上部近位エッジ222と第2の側部エッジ228との間、または下部遠位エッジ224と第2の側部エッジ228との間に過渡エッジがない。結果として、スリーブ211は、第1および第2の実施形態の概ね細長い8角形の形状を有せず、細長い傾いた6角形のような6辺の形状を有する。しかしながら、エッジ230および232は、スリーブ211を脚に確実に位置決めするための好ましい輪郭を提供する。
【0025】
図9を参照すると、本発明の第4の実施形態のスリーブが、概して311で示される。スリーブ311は、第3の実施形態のスリーブ211に類似し、ただし、第4の実施形態のスリーブは、第2の側部エッジ328において3つのフラップ344を有するストラップ部分350を有し、各フラップは、フック部品340を有する。ストラップ部分350は、凹んだ部分352、354によって規定される。それ故に、第3の実施形態のように、スリーブ311は、第1および第2の実施形態の概ね8角形の形状を有しない。しかしながら、それぞれ、上部近位エッジ322から下部遠位エッジ324まで延在するエッジ330および332は、スリーブ311を脚に確実に位置決めするための好ましい輪郭を提供する。
【0026】
図10を参照すると、本発明の第5の実施形態のスリーブが、概して411で示される。スリーブ411は、第3の実施形態のスリーブ211に類似し、ただし、第5の実施形態は、それぞれにフック部品440を有する2つのフラップ444しか有さない。スリーブ411は、それぞれ、上部近位エッジ422と第1の側部エッジ426との間、および下部遠位エッジ424と第1の側部エッジ426との間に延在する過渡エッジ430および432を有する。凹部442は、フラップ444の間に、スリーブ411の第2の側部エッジ428上に延在して、スリーブの材料を減らし、スリーブ411のエッジにおいて材料の量を減らすことによって全体的適合性を向上させることにより、スリーブが着用されるときにスリーブと脚との間に形成し得るギャップを除去する。概して、スリーブの外周エッジは、線形または凹状であり得る。しかしながら、エッジが湾曲される場合、エッジは、180°より小さく、一般的に180°よりかなり小さい湾曲の中心回りの角度で延在する。従って、凹部442の境界は、スリーブ411の外周エッジとは見なされない。
【0027】
図11を参照すると、本発明の第6の実施形態のスリーブが、概して511で示される。スリーブ511は、第4の実施形態のスリーブ311と同一であり、ただし、第6の実施形態のストラップ部分530は、それぞれにフック部品540を有する2つの分岐する細長いフラップ544を含む。フラップ544は、スリーブ511が着用者の脚に巻かれるときに、互いに交差するように構成される。
【0028】
図12および13を参照すると、本発明の第7の実施形態のスリーブが、概して611で示される。スリーブ611は、下腿部分650と腿部分653とを有する腿までのスリーブである。下腿部分650は、第2の実施形態のスリーブ111に非常に類似している。スリーブ611は、下腿部分650と腿部分653との間に延在する1対のブリッジセクション657を含むブリッジ部分655をさらに含む。ブリッジセクション657は、スリーブ611が着用者の脚に巻かれた場合に、着用者の膝の背後に配置される開口部659を規定する。腿部分653は、主体セクション661と、主体セクションから横に延在する1対のフラップ644とを含む。主体セクション661は、図12の点線輪郭Hによって例示された概ね6角形の形状を有し、点線輪郭Hは、スリーブ211が着用者の脚に巻かれた場合に、着用者の腿に対して合うように構成される。腿部分653は、それぞれ、上部近位エッジ622からそれぞれの側部エッジ626および628に延在する過渡エッジ630および632を含む。過渡エッジは、概ね線形であり、上部近位エッジ622から約30度の角度α’(1つの角度のみが示される)で延在する。代替的には、側部エッジ626および628のうちの1つのみが、側部エッジを有し得る。
【0029】
本発明を詳細に説明したが、変更およびバリエーションは、添付した請求範囲に規定される本発明の範囲から逸脱せずに可能であることが明白である。
【0030】
本発明、または本発明の好ましい実施形態の要素を導入するときに、冠詞「a」、「an」、「the」、および「said」は、要素のうちの1つ以上があることを意味するように意図される。用語「comprsing」、「including」、および「having」は、リストにあげた要素以外の追加要素があり得ることが包括的であり、かつそれを意味するように意図される。
【0031】
以上を考慮して、本発明のいくつかの目的が達成され、そして他の有利の結果が達成されることが理解される。
【0032】
本発明の範囲から逸脱することなしに、さまざまな変化が、上記の構造に加えられ得るように、前述に含まれ、添付の図面に示される全部の事項は、限定する意味ではなく、例示的な意味として解釈されるべきであることが意図される。
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、2011年9月30日に出願された米国特許出願第13/249,465号の利益および優先権を主張する。上記文献の全容は、本明細書において参照することによって援用される。
【0002】
本発明は、概して圧迫スリーブに関し、特に圧迫衣類に関する。
【背景技術】
【0003】
(本発明の背景)
断続圧迫を四肢に適用するためのアクティブな圧迫衣類は、深静脈血栓予防、浮腫防止、および傷癒合を支援することを含む多くの用途を有する。このような圧迫衣類の性能は、その最初のテンションを保持するためのスリーブの能力と、脚の周りにその元の位置を保持するための膨張可能な嚢の能力とに左右される。これは、圧迫衣類が歩行(例えば、歩き、座り、立ち上り、または転がり)の間または後に使用される場合に、非常に難しくあり得る。この衣類は、四肢(特に、脚)を滑り落ちる傾向があり、不快感および脚に対する衣類内の膨張可能な嚢の取り付け不良を引き起こす。従って、衣類は、使用時「ステイアップ(stay up)」の必要がある。このような圧迫衣類のステイアップ能力は、効果的圧迫治療にとって非常に有利である。
【0004】
圧迫衣類または「スリーブ」のステイアップ能力は、脚の自然の形状によって複雑である。従来技術の多くのスリーブのような均一の形状の衣類は、脚に取り付けられた場合に、自然に下方へ動く傾向がある。図1は、従来技術の均一の形状のスリーブ1の例を例示する。従来技術のスリーブより大きい「ステイアップ」能力を有するスリーブに対するニーズが存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
(本発明の要約)
本発明の1つの局面において、圧迫治療を着用者の体に適用するための圧迫スリーブは、概して、適応可能なパネルを含み、パネルは、上部近位エッジ、下部遠位エッジ、両側の第1および第2の側部エッジ、並びに近位エッジから遠位エッジに延在する長手方向軸を含む。第1の上部過渡エッジは、上部近位エッジから第1の側部エッジに延在し、第1の上部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状のうちの1つを有する。第2の下部過渡エッジは、下部遠位エッジから第1の側部エッジに延在し、第2の下部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状を有する。少なくとも1つの膨張可能な嚢が、パネルに取り付けられており、ファスナーは、着用者の体に巻かれた構成においてパネルを固定することができる。
【0006】
本発明の別の局面において、圧迫治療を着用者の四肢に適用するための圧迫衣類は、概して、少なくとも1つの膨張可能な嚢を含む圧迫スリーブを含む。圧迫スリーブは、少なくとも6個のエッジを含む外周を有し、圧迫治療を四肢に適用するために、少なくとも1つの嚢が四肢を囲むように、着用者の四肢を巻くように構成されている。スリーブの形状は、着用者の四肢に一致して、四肢において所定の位置にスリーブを保つ。
【0007】
他の対象および特徴は、以下に部分的に明白になり、部分的に指摘される。
【0008】
例えば、本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1)
圧迫治療を着用者の体に適用するための圧迫スリーブであって、該スリーブは、
材料のパネルであって、該パネルは、
上部近位エッジ、下部遠位エッジ、両側の第1および第2の側部エッジ、並びに該近位エッジから該遠位エッジに延在する長手方向軸と、
第1の上部過渡エッジであって、該第1の上部過渡エッジは、該上部近位エッジから該第1の側部エッジに延在し、概ね凹状または線形の形状のうちの1つを有する、第1の上部過渡エッジと、
第2の下部過渡エッジであって、該第2の下部過渡エッジは、該下部遠位エッジから該第1の側部エッジに延在し、概ね凹状または線形の形状を有する、第2の下部過渡エッジと
を含む、材料のパネルと、
該パネルに取り付けられた少なくとも1つの膨張可能な嚢と、
該着用者の体に巻かれた構成において該パネルを固定するためのファスナーと
を含む、圧迫スリーブ。
(項目2)
上記第1の上部過渡エッジは、上記第2の下部過渡エッジより長い、上記項目に記載の圧迫スリーブ。
(項目3)
上記第1の上部過渡エッジおよび上記第2の下部過渡エッジは、凹状の形状である、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目4)
上記パネルは、上記上部近位エッジから上記第2の側部エッジまで延在する第3の上部過渡エッジと、上記下部遠位エッジから該第2の側部エッジまで延在する第4の下部過渡エッジとをさらに含み、該第3の上部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状を有し、該第4の下部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状を有する、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目5)
上記第1の上部過渡エッジ、上記第2の下部過渡エッジ、上記第3の上部過渡エッジおよび上記第4の下部過渡エッジは各々、凹状の形状である、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目6)
上記スリーブは、該スリーブから延在する任意の細長い固定ストラップを有していない、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目7)
上記パネルは、上記上部近位エッジ、上記下部遠位エッジ、上記第1および第2の側部エッジ、並びに上記第1の上部過渡エッジおよび上記第2の下部過渡エッジを含む外周を有し、該外周は、概ね細長い8角形の形状を有する、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目8)
上記パネルは、上記上部近位エッジ、上記下部遠位エッジ、上記第1および第2の側部エッジ、並びに上記第1の上部過渡エッジおよび上記第2の下部過渡エッジを含む外周を有し、該外周は、概ね細長い6角形の形状を有する、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目9)
上記パネルは、上記第2の側部エッジに沿ってフラップに分裂し、該第2の側部エッジにおいて2つのフラップが存在し、該2つのフラップの各々は、該第2の側部エッジのそれぞれの端部に隣接して位置決めされており、該パネルは、該2つのフラップの間に、該フラップのうちの1つの幅と少なくとも等しい幅を有する凹部をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目10)
上記2つのフラップは、互いから分岐する方向で上記パネルから延在する、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目11)
上記パネルは、下部パネル部分と上部パネル部分とを含み、該下部パネル部分は、上記上部近位エッジ、上記下部遠位エッジ、上記第1および第2の側部エッジ、並びに上記第1の上部過渡エッジおよび上記第2の下部過渡エッジを含み、該上部パネル部分は、上部近位エッジ、下部遠位エッジ、第1および第2の側部エッジ、並びに該上部近位エッジと該第1の側部エッジとの間に延在する第1の上部過渡エッジを含み、該第1の上部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状である、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目12)
上記上部パネル部分は、上記上部近位エッジと上記第2の側部エッジとの間に延在する第2の上部過渡エッジをさらに含み、該第2の上部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状である、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目13)
上記上部パネル部分は、概ね6角形の形状を有する、上記項目のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
(項目14)
圧迫治療を着用者の四肢に適用するための圧迫衣類であって、該衣類は、少なくとも1つの膨張可能な嚢を含む圧迫スリーブを含み、該スリーブは、少なくとも6個のエッジを含む外周を有し、該スリーブは、圧迫治療を該四肢に適用するために、少なくとも1つの嚢が該四肢を囲むように、該着用者の四肢を巻くように構成されており、該スリーブの形状は、該着用者の該四肢に一致して、該四肢において所定の位置に該スリーブを保つ、圧迫衣類。
(項目15)
上記スリーブの上記エッジは、概して細長い8角形の形状で配列された8個のエッジを含む、上記項目のいずれかに記載の圧迫衣類。
【0009】
(摘要)
着用者の体(例えば、脚)の部分への一致する適合性ために構成された圧迫スリーブ。圧迫スリーブは、少なくとも1つの膨張可能な嚢を含む。スリーブは、少なくとも6個のエッジを含む外周を有し、圧迫治療を四肢に適用するために、嚢が四肢を囲むように、着用者の脚を巻くように構成されている。スリーブの形状は、着用者の四肢に一致して、四肢において所定の位置にスリーブを保つ。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、従来技術の圧迫スリーブの背面図である。
【図2】図2は、本発明の圧迫スリーブの前面図である。
【図3】図3は、はがれたスリーブの部分を有する圧迫スリーブの前面図である。
【図4】図4は、圧迫スリーブの背面図である。
【図5】図5は、スリーブの外側カバー上のループ材料を例示する拡大された部分正面図である。
【図6】図6は、着用者の脚に巻かれた圧迫スリーブの透視図である。
【図7】図7は、本発明の圧迫スリーブの第2の実施形態の背面図である。
【図8】図8は、本発明の圧迫スリーブの第3の実施形態の背面図である。
【図9】図9は、本発明の圧迫スリーブの第4の実施形態の背面図である。
【図10】図10は、本発明の圧迫スリーブの第5の実施形態の背面図である。
【図11】図11は、本発明の圧迫スリーブの第6の実施形態の背面図である。
【図12】図12は、本発明の圧迫スリーブの第7の実施形態の背面図である。
【図13】図13は、着用者の脚に巻かれた第7の実施形態の圧迫スリーブの透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
対応する参照文字は、図面を通じて対応するパーツを示す。
【0012】
(好ましい実施形態の説明)
ここで図面を参照すると、本明細書に開示された圧迫スリーブが、ここで詳細に説明され、同様な数字が、同一または対応する構成要素を識別する。特に図2および図3を参照すると、本発明の圧迫衣類(または「スリーブ」)が、概して11で示される。圧迫衣類は、繰り返して連続的な圧迫治療を着用者の脚に適用するために、衣類に圧縮された空気を供給するコントローラ(示されていない)に接続されることができる。圧迫スリーブは、本発明の範囲内で、体の他の部分に適合するように構成され得る。スリーブ11は、着用者の脚の周りに配置されるための大きさおよび形状を有する膝までのスリーブである。圧迫スリーブは、異なる構成(例えば、腿までのスリーブ)になり得ることが理解される。(以下により完全に説明される)腿までのスリーブの一実施形態が、図12および13において例示される。着用者の体の他の肢の周りに配置されるための他のタイプの圧迫デバイスも本発明の範囲内にある。これらのデバイスは、繰り返して、および/または連続的に圧迫を適用しないデバイスを含む。
【0013】
図3を参照すると、圧迫スリーブ11は、一緒に固定された4つの層を含む。圧迫スリーブ11は、概して13で示される内層を含み、内層の上において、概して15で示される第1の中間層(第1の嚢層)が横たわる。概して17で示される第2の中間層(第2の嚢層)は、第1の中間層15上に横たわり、かつ第1の中間層15に固定されている。概して19で示される外層またはカバーは、第2の中間層17上に横たわる。例示された実施形態において、内層13および外層19は、スリーブの外周を規定する外周エッジを有するパネルを規定する。パネルは、より多い数、またはより少ない数の部品を有し得ることが理解される。層13〜19は、任意の適切な方法で、例えば、高周波数溶接、接着、または他の化学および/または機械的処理によって一緒に固定され得る。例示された実施形態において、層13〜19は、上部近位エッジ22、下部遠位エッジ24、および両側の側部エッジ26、28を含むスリーブ11の外周付近で固定されている。長手方向軸LAは、上部近位エッジ22から下部遠位エッジ24まで延在する。
【0014】
外周は、上部近位エッジ22から第1の側部エッジ26まで延在する第1の上部過渡エッジ30をさらに含む。第2の下部過渡エッジ32は、下部遠位エッジ24から第1の側部エッジ26まで延在する。第1の上部過渡エッジ30は、約40度の角度α(1つの角度のみが示される)で上部近位エッジ22から延在する。第1の上部過渡エッジ30は、概して凹形の形状を有する。第2の下部過渡エッジ32は、概して凹形の形状を有する。
【0015】
第3の上部過渡エッジ34は、上部近位エッジ22から第2の側部エッジ28まで延在する。第4の下部過渡エッジ36は、下部遠位エッジ24から第2の側部エッジ28まで延在する。第3の上部過渡エッジ34は、ある角度または約40°(角度
【0016】
【化1】
)で延在し、第4の下部過渡エッジ36は、40度の角度β(1つの角度のみが示される)で下部遠位エッジ24から延在する。例示された実施形態において、上部および下部過渡エッジ30、32、34および36の全体的形状は、概して凹形である。しかしながら、上部および下部過渡エッジ30、32、34および36の全体的形状は、本発明の範囲から逸脱することなしに、他の構成(例えば、概ね線形)を有することができる。スリーブ11のさまざまな外周エッジの間に角がある。角は各々、小さい曲率半径を有し、概して凸形の形状である。
【0017】
使用中、内層13は、着用者の四肢に最も隣接して配置され、着用者の四肢と接触し、外層19は、着用者の四肢から最も遠い。本発明の範囲は、4層に限定されないことが理解される。また、スリーブの層の構成は、例示された実施形態において開示された構成と異なり得ることが理解される。
【0018】
フック部品40(図4)は、フラップ44で内層13の内側表面に取り付けられる。外層19の外側表面は、ループ46(図5)を有するループ材料から形成される。これは、スリーブ11が着用者の脚の円周に巻かれた場合(図6)、フック部品40が、外側カバー19の外側表面に沿うどこにでも固定されることを可能にする。これは、スリーブ11が、異なる着用者の脚の円周に対して、実質的にフリーサイズの構成であることを可能にする。さらに、ループ46を有する外側カバー19は、診療医が、フック部品40を整列させる必要なしに、スリーブ11を着用者の四肢に迅速に固定することを可能にする。本発明の範囲内で脚にスリーブを固定するためのファスナーのような他の構造が使用され得る。
【0019】
第1および第2の中間層15、17は、それぞれ、空気不浸透性材料(広い意味で、「嚢材料」)の単一シートを含む。例示された実施形態において、シート15、17は、柔軟なPVC材料で作られ得る。内層13および外層19は、ポリエステル材料で作られ得る。内層13は、吸着性であり、また吸い上げを提供し得、快適な界面を着用者の体に提供するための柔らかい構造を有する。第2の中間層17は、それぞれ、近位嚢25、中間嚢27および遠位嚢29を規定する嚢シームライン23に沿って第1の中間層15に密閉して固定され、シームライン23は、スリーブ11に沿って長手方向に間隔を空けられている。中間層15、17は、他の位置(例えば、それらの外周の周り)において一緒に固定され得ることが理解される。また、嚢の数は、本発明の範囲から逸脱することなしに、3つと異なり得る。本明細書において使用されるように、用語「近位」、「遠位」、および「中間」は、スリーブが着用者の四肢に固定される場合に、スリーブの部品、バーツ等の相対的位置を表す。例えば、「近位」部品等は、着用者の胴体への着用者の四肢の取り付けの点に最も隣接して配置され、「遠位」部品等は、取り付けの点から最も遠く配置され、「中間」部品は、概して近位部品と遠位部品との間のどこかに配置される。
【0020】
各嚢25、27、29は、嚢を膨張させるために、専用の近位嚢チューブ31、中間嚢チューブ33、または遠位嚢チューブ35のそれぞれを介して圧縮流体の供給源(示されていない)から流体を受け取り得る。しかしながら、チューブラインは、本発明を実践するための嚢に対して、専用である必要がない。各チューブ31、33、35は、少なくとも部分的に、第2の中間層17と外側カバー19との間に配置され、それぞれのシームライン23によって、第1の中間層15と第2の中間層17との間に、それぞれの嚢25、27,29に固定される。チューブ31〜35を嚢25〜29に固定する他の方法は、本発明の範囲内にある。チューブ31、33、35の遠位端部は、コネクタ41を用いて一緒に組まれ、コネクタ41は、チューブを圧縮流体の供給源に流体的に接続するように適合される。圧縮流体の供給源は、マイクロプロセッサの制御の空気圧縮器であり得、空気圧縮器は、当技術分野において概して既知であるように、連続的に嚢を加圧する。例示的な空気圧縮器は、Bockに対する米国特許第5,876,359号において記載され、上記文献の開示内容が、参照することによって本明細書において援用される。
【0021】
スリーブ11の上部近位エッジ22、下部遠位エッジ24、側部エッジ26および28、並びに上部および下部過渡エッジ30、32、34、および36は、図4において点線輪郭Oによって例示される、スリーブの概ね細長い8角形の形状を規定する。スリーブのエッジは、例示された実施形態におけるエッジ22、24、30、32、34、および36のような湾曲を有し得、またはエッジ26および28のような直線(「線形」)であり得る。しかしながら、各曲がったエッジの曲率半径は、隣接するエッジの間の過渡湾曲と比べて大きい。従って、スリーブの細長い8角形の形状が容易に認識される。スリーブ11の細長い8角形の形状は、従来のスリーブより着用者の下腿にうまく合い、その一方で、十分な圧迫治療を脚に提供するために、依然、従来技術のスリーブによって示される脚の円周表面の被覆を維持する。
【0022】
膨張された場合、従来技術のスリーブは、スリーブと着用者の脚との間にギャップを形成する傾向がある。これらのギャップは、脚の所定の位置に安定し、所望の圧迫治療を脚に提供するスリーブの能力を防げる。スリーブ11の過渡エッジ30、32、34、36は、スリーブ11が着用者の脚に巻かれ、嚢25、27、29が膨張された場合に、ギャップを形成し得る余分の材料を削除する形状を提供する。従って、スリーブ11の変更された形状は、着用者の脚に直接に向き合う内層13の一部分が、スリーブ11が着用者の脚に巻かれ、嚢25、27、29が膨張された場合に、ギャップを形成することなしに、着用者の脚に接触することを可能にする。スリーブ11は、スリーブを所定の位置に保持するための固定ストラップ(すなわち、スリーブに取り付けられ、かつ着用者の脚を巻くために構成された細長い片状の材料)または他の手段を使用せずに、脚において確実な(positive)位置を提供し得る。従って、スリーブ11は、スリーブ11を所定の位置に保つための追加のストラップ部品よりも、その形状およびエッジの輪郭に頼り、結果としてより効率的な圧迫治療を着用者にもたらす。
【0023】
図7を参照すると、本発明の第2の実施形態のスリーブが、概して111で示される。スリーブ111は、第1の実施形態のスリーブ11に非常に類似し、ただし、第2の実施形態のスリーブは、側部エッジ128において1対のフラップ144を有し、各フラップは、フック部品140を有する。
【0024】
図8を参照すると、本発明の第3の実施形態のスリーブが、概して211で示される。スリーブ211は、第1および第2の実施形態のスリーブ11および111に類似し、ただし、第3の実施形態のスリーブは、側部エッジ226において3つのフラップ244を有し、各フラップは、フック部品240を有する。上部近位エッジ222と第2の側部エッジ228との間、または下部遠位エッジ224と第2の側部エッジ228との間に過渡エッジがない。結果として、スリーブ211は、第1および第2の実施形態の概ね細長い8角形の形状を有せず、細長い傾いた6角形のような6辺の形状を有する。しかしながら、エッジ230および232は、スリーブ211を脚に確実に位置決めするための好ましい輪郭を提供する。
【0025】
図9を参照すると、本発明の第4の実施形態のスリーブが、概して311で示される。スリーブ311は、第3の実施形態のスリーブ211に類似し、ただし、第4の実施形態のスリーブは、第2の側部エッジ328において3つのフラップ344を有するストラップ部分350を有し、各フラップは、フック部品340を有する。ストラップ部分350は、凹んだ部分352、354によって規定される。それ故に、第3の実施形態のように、スリーブ311は、第1および第2の実施形態の概ね8角形の形状を有しない。しかしながら、それぞれ、上部近位エッジ322から下部遠位エッジ324まで延在するエッジ330および332は、スリーブ311を脚に確実に位置決めするための好ましい輪郭を提供する。
【0026】
図10を参照すると、本発明の第5の実施形態のスリーブが、概して411で示される。スリーブ411は、第3の実施形態のスリーブ211に類似し、ただし、第5の実施形態は、それぞれにフック部品440を有する2つのフラップ444しか有さない。スリーブ411は、それぞれ、上部近位エッジ422と第1の側部エッジ426との間、および下部遠位エッジ424と第1の側部エッジ426との間に延在する過渡エッジ430および432を有する。凹部442は、フラップ444の間に、スリーブ411の第2の側部エッジ428上に延在して、スリーブの材料を減らし、スリーブ411のエッジにおいて材料の量を減らすことによって全体的適合性を向上させることにより、スリーブが着用されるときにスリーブと脚との間に形成し得るギャップを除去する。概して、スリーブの外周エッジは、線形または凹状であり得る。しかしながら、エッジが湾曲される場合、エッジは、180°より小さく、一般的に180°よりかなり小さい湾曲の中心回りの角度で延在する。従って、凹部442の境界は、スリーブ411の外周エッジとは見なされない。
【0027】
図11を参照すると、本発明の第6の実施形態のスリーブが、概して511で示される。スリーブ511は、第4の実施形態のスリーブ311と同一であり、ただし、第6の実施形態のストラップ部分530は、それぞれにフック部品540を有する2つの分岐する細長いフラップ544を含む。フラップ544は、スリーブ511が着用者の脚に巻かれるときに、互いに交差するように構成される。
【0028】
図12および13を参照すると、本発明の第7の実施形態のスリーブが、概して611で示される。スリーブ611は、下腿部分650と腿部分653とを有する腿までのスリーブである。下腿部分650は、第2の実施形態のスリーブ111に非常に類似している。スリーブ611は、下腿部分650と腿部分653との間に延在する1対のブリッジセクション657を含むブリッジ部分655をさらに含む。ブリッジセクション657は、スリーブ611が着用者の脚に巻かれた場合に、着用者の膝の背後に配置される開口部659を規定する。腿部分653は、主体セクション661と、主体セクションから横に延在する1対のフラップ644とを含む。主体セクション661は、図12の点線輪郭Hによって例示された概ね6角形の形状を有し、点線輪郭Hは、スリーブ211が着用者の脚に巻かれた場合に、着用者の腿に対して合うように構成される。腿部分653は、それぞれ、上部近位エッジ622からそれぞれの側部エッジ626および628に延在する過渡エッジ630および632を含む。過渡エッジは、概ね線形であり、上部近位エッジ622から約30度の角度α’(1つの角度のみが示される)で延在する。代替的には、側部エッジ626および628のうちの1つのみが、側部エッジを有し得る。
【0029】
本発明を詳細に説明したが、変更およびバリエーションは、添付した請求範囲に規定される本発明の範囲から逸脱せずに可能であることが明白である。
【0030】
本発明、または本発明の好ましい実施形態の要素を導入するときに、冠詞「a」、「an」、「the」、および「said」は、要素のうちの1つ以上があることを意味するように意図される。用語「comprsing」、「including」、および「having」は、リストにあげた要素以外の追加要素があり得ることが包括的であり、かつそれを意味するように意図される。
【0031】
以上を考慮して、本発明のいくつかの目的が達成され、そして他の有利の結果が達成されることが理解される。
【0032】
本発明の範囲から逸脱することなしに、さまざまな変化が、上記の構造に加えられ得るように、前述に含まれ、添付の図面に示される全部の事項は、限定する意味ではなく、例示的な意味として解釈されるべきであることが意図される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧迫治療を着用者の体に適用するための圧迫スリーブであって、該スリーブは、
材料のパネルであって、該パネルは、
上部近位エッジ、下部遠位エッジ、両側の第1および第2の側部エッジ、並びに該近位エッジから該遠位エッジに延在する長手方向軸と、
第1の上部過渡エッジであって、該第1の上部過渡エッジは、該上部近位エッジから該第1の側部エッジに延在し、概ね凹状または線形の形状のうちの1つを有する、第1の上部過渡エッジと、
第2の下部過渡エッジであって、該第2の下部過渡エッジは、該下部遠位エッジから該第1の側部エッジに延在し、概ね凹状または線形の形状を有する、第2の下部過渡エッジと
を含む、材料のパネルと、
該パネルに取り付けられた少なくとも1つの膨張可能な嚢と、
該着用者の体に巻かれた構成において該パネルを固定するためのファスナーと
を含む、圧迫スリーブ。
【請求項2】
前記第1の上部過渡エッジは、前記第2の下部過渡エッジより長い、請求項1に記載の圧迫スリーブ。
【請求項3】
前記第1の上部過渡エッジおよび前記第2の下部過渡エッジは、凹状の形状である、請求項1または2に記載の圧迫スリーブ。
【請求項4】
前記パネルは、前記上部近位エッジから前記第2の側部エッジまで延在する第3の上部過渡エッジと、前記下部遠位エッジから該第2の側部エッジまで延在する第4の下部過渡エッジとをさらに含み、該第3の上部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状を有し、該第4の下部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
【請求項5】
前記第1の上部過渡エッジ、前記第2の下部過渡エッジ、前記第3の上部過渡エッジおよび前記第4の下部過渡エッジは各々、凹状の形状である、請求項4に記載の圧迫スリーブ。
【請求項6】
前記スリーブは、該スリーブから延在する任意の細長い固定ストラップを有していない、請求項1〜5のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
【請求項7】
前記パネルは、前記上部近位エッジ、前記下部遠位エッジ、前記第1および第2の側部エッジ、並びに前記第1の上部過渡エッジおよび前記第2の下部過渡エッジを含む外周を有し、該外周は、概ね細長い8角形の形状を有する、請求項1に記載の圧迫スリーブ。
【請求項8】
前記パネルは、前記上部近位エッジ、前記下部遠位エッジ、前記第1および第2の側部エッジ、並びに前記第1の上部過渡エッジおよび前記第2の下部過渡エッジを含む外周を有し、該外周は、概ね細長い6角形の形状を有する、請求項1に記載の圧迫スリーブ。
【請求項9】
前記パネルは、前記第2の側部エッジに沿ってフラップに分裂し、該第2の側部エッジにおいて2つのフラップが存在し、該2つのフラップの各々は、該第2の側部エッジのそれぞれの端部に隣接して位置決めされており、該パネルは、該2つのフラップの間に、該フラップのうちの1つの幅と少なくとも等しい幅を有する凹部をさらに含む、請求項1〜8のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
【請求項10】
前記2つのフラップは、互いから分岐する方向で前記パネルから延在する、請求項9に記載の圧迫スリーブ。
【請求項11】
前記パネルは、下部パネル部分と上部パネル部分とを含み、該下部パネル部分は、前記上部近位エッジ、前記下部遠位エッジ、前記第1および第2の側部エッジ、並びに前記第1の上部過渡エッジおよび前記第2の下部過渡エッジを含み、該上部パネル部分は、上部近位エッジ、下部遠位エッジ、第1および第2の側部エッジ、並びに該上部近位エッジと該第1の側部エッジとの間に延在する第1の上部過渡エッジを含み、該第1の上部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状である、請求項1に記載の圧迫スリーブ。
【請求項12】
前記上部パネル部分は、前記上部近位エッジと前記第2の側部エッジとの間に延在する第2の上部過渡エッジをさらに含み、該第2の上部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状である、請求項11に記載の圧迫スリーブ。
【請求項13】
前記上部パネル部分は、概ね6角形の形状を有する、請求項11に記載の圧迫スリーブ。
【請求項14】
圧迫治療を着用者の四肢に適用するための圧迫衣類であって、該衣類は、少なくとも1つの膨張可能な嚢を含む圧迫スリーブを含み、該スリーブは、少なくとも6個のエッジを含む外周を有し、該スリーブは、圧迫治療を該四肢に適用するために、少なくとも1つの嚢が該四肢を囲むように、該着用者の四肢を巻くように構成されており、該スリーブの形状は、該着用者の該四肢に一致して、該四肢において所定の位置に該スリーブを保つ、圧迫衣類。
【請求項15】
前記スリーブの前記エッジは、概して細長い8角形の形状で配列された8個のエッジを含む、請求項14に記載の圧迫衣類。
【請求項1】
圧迫治療を着用者の体に適用するための圧迫スリーブであって、該スリーブは、
材料のパネルであって、該パネルは、
上部近位エッジ、下部遠位エッジ、両側の第1および第2の側部エッジ、並びに該近位エッジから該遠位エッジに延在する長手方向軸と、
第1の上部過渡エッジであって、該第1の上部過渡エッジは、該上部近位エッジから該第1の側部エッジに延在し、概ね凹状または線形の形状のうちの1つを有する、第1の上部過渡エッジと、
第2の下部過渡エッジであって、該第2の下部過渡エッジは、該下部遠位エッジから該第1の側部エッジに延在し、概ね凹状または線形の形状を有する、第2の下部過渡エッジと
を含む、材料のパネルと、
該パネルに取り付けられた少なくとも1つの膨張可能な嚢と、
該着用者の体に巻かれた構成において該パネルを固定するためのファスナーと
を含む、圧迫スリーブ。
【請求項2】
前記第1の上部過渡エッジは、前記第2の下部過渡エッジより長い、請求項1に記載の圧迫スリーブ。
【請求項3】
前記第1の上部過渡エッジおよび前記第2の下部過渡エッジは、凹状の形状である、請求項1または2に記載の圧迫スリーブ。
【請求項4】
前記パネルは、前記上部近位エッジから前記第2の側部エッジまで延在する第3の上部過渡エッジと、前記下部遠位エッジから該第2の側部エッジまで延在する第4の下部過渡エッジとをさらに含み、該第3の上部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状を有し、該第4の下部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
【請求項5】
前記第1の上部過渡エッジ、前記第2の下部過渡エッジ、前記第3の上部過渡エッジおよび前記第4の下部過渡エッジは各々、凹状の形状である、請求項4に記載の圧迫スリーブ。
【請求項6】
前記スリーブは、該スリーブから延在する任意の細長い固定ストラップを有していない、請求項1〜5のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
【請求項7】
前記パネルは、前記上部近位エッジ、前記下部遠位エッジ、前記第1および第2の側部エッジ、並びに前記第1の上部過渡エッジおよび前記第2の下部過渡エッジを含む外周を有し、該外周は、概ね細長い8角形の形状を有する、請求項1に記載の圧迫スリーブ。
【請求項8】
前記パネルは、前記上部近位エッジ、前記下部遠位エッジ、前記第1および第2の側部エッジ、並びに前記第1の上部過渡エッジおよび前記第2の下部過渡エッジを含む外周を有し、該外周は、概ね細長い6角形の形状を有する、請求項1に記載の圧迫スリーブ。
【請求項9】
前記パネルは、前記第2の側部エッジに沿ってフラップに分裂し、該第2の側部エッジにおいて2つのフラップが存在し、該2つのフラップの各々は、該第2の側部エッジのそれぞれの端部に隣接して位置決めされており、該パネルは、該2つのフラップの間に、該フラップのうちの1つの幅と少なくとも等しい幅を有する凹部をさらに含む、請求項1〜8のいずれかに記載の圧迫スリーブ。
【請求項10】
前記2つのフラップは、互いから分岐する方向で前記パネルから延在する、請求項9に記載の圧迫スリーブ。
【請求項11】
前記パネルは、下部パネル部分と上部パネル部分とを含み、該下部パネル部分は、前記上部近位エッジ、前記下部遠位エッジ、前記第1および第2の側部エッジ、並びに前記第1の上部過渡エッジおよび前記第2の下部過渡エッジを含み、該上部パネル部分は、上部近位エッジ、下部遠位エッジ、第1および第2の側部エッジ、並びに該上部近位エッジと該第1の側部エッジとの間に延在する第1の上部過渡エッジを含み、該第1の上部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状である、請求項1に記載の圧迫スリーブ。
【請求項12】
前記上部パネル部分は、前記上部近位エッジと前記第2の側部エッジとの間に延在する第2の上部過渡エッジをさらに含み、該第2の上部過渡エッジは、概ね凹状または線形の形状である、請求項11に記載の圧迫スリーブ。
【請求項13】
前記上部パネル部分は、概ね6角形の形状を有する、請求項11に記載の圧迫スリーブ。
【請求項14】
圧迫治療を着用者の四肢に適用するための圧迫衣類であって、該衣類は、少なくとも1つの膨張可能な嚢を含む圧迫スリーブを含み、該スリーブは、少なくとも6個のエッジを含む外周を有し、該スリーブは、圧迫治療を該四肢に適用するために、少なくとも1つの嚢が該四肢を囲むように、該着用者の四肢を巻くように構成されており、該スリーブの形状は、該着用者の該四肢に一致して、該四肢において所定の位置に該スリーブを保つ、圧迫衣類。
【請求項15】
前記スリーブの前記エッジは、概して細長い8角形の形状で配列された8個のエッジを含む、請求項14に記載の圧迫衣類。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−78572(P2013−78572A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−208476(P2012−208476)
【出願日】平成24年9月21日(2012.9.21)
【出願人】(501289751)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年9月21日(2012.9.21)
【出願人】(501289751)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Fターム(参考)】
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