説明

圧電発振器

【課題】低コストで周波数安定度が高い圧電発振器を提供する。
【解決手段】プリント基板2と、圧電振動子3と、圧電振動子を励起するための発振回路部4と、圧電振動子の温度を検出するための温度検出部5と、圧電振動子の温度を一定に保つためのヒーター7と、温度検出部の出力に基づいて該ヒーターを制御する制御部6とを有し、圧電振動子3及び温度検出部5が、近接してプリント基板2の一方の面に実装され、ヒーター7が、プリント基板2の他方の面の、圧電振動子3及び温度検出部5に対して真裏の位置に実装される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は圧電発振器に関し、さらに詳しくは、周波数安定度を向上させた水晶発振器に関する。
【背景技術】
【0002】
安定した周波数信号を供給する圧電発振器は、通信機器、電子機器等にクロック源として広く用いられているが、周囲温度の変動により数十ppm程度の周波数変動を生じるため、周波数温度特性を向上させた水晶振動子を用いた高安定水晶発振器が使用されることが多い。しかし、周波数温度特性を向上させた水晶振動子を用いた高安定水晶発振器は高価であり、コスト面で問題となる。また、水晶振動子と逆の周波数温度特性を有するコンデンサを用いることで周波数温度特性を向上させた温度補償型水晶発振器(TCXO)が利用されることもあるが、TCXOは高価なため、コスト面で問題となる。
【0003】
そこで、下記先行文献1に従来技術として記載されている高安定圧電発振器は、水晶振動子を励起させる発振回路部と、ヒーター、サーミスタなどを含み水晶振動子の温度を制御する温度制御部とをプリント基板に実装した後、温度制御部の上に重ねるように水晶振動子を搭載し、温度制御部でサーミスタの周囲の温度を検出して、それに応じてヒーターを制御し、サーミスタの周囲の温度、すなわち水晶振動子の温度を常に一定になるように制御している。しかし、このような高安定発振器においては、ヒーターから発生する熱が水晶振動子のみならず、プリント基板にも伝導するため、ヒーターの制御応答が遅くなり、サーミスタの周囲の温度を一定に保つことができないため、高安定発振器の周波数安定度が劣化するという問題がある。また、同様にサーミスタは水晶振動子のみならずプリント基板からも熱が伝導するため、水晶振動子の温度とサーミスタが検出する温度とには温度差が生じ、正確な温度制御ができないという問題もある。さらには、圧電振動子と、ヒーター及びサーミスタとの間に熱伝導性の良好な接着剤などを用いなければならないという問題もある。
【0004】
さらに、下記先行文献1に記載の高安定圧電発振器は、水晶振動子をプリント基板に実装した後、サーミスタ、ヒーター及び温度制御部をフレキシブル基板に実装し、これを圧電振動子の外周に密着させることで、水晶振動子の温度をより正確に感知して、ヒーターにより水晶振動子の温度を一定に保つことができる。このような高安定圧電発振器は、ヒーターから見た熱容量負荷が小さくなるので、温度制御部の応答時間が速くなって温度安定が向上し、その結果高安定発振器の周波数安定度が改善される。しかし、ヒーターからサーミスタ及び水晶振動子への熱伝導経路が異なる、すなわち、水晶振動子はフレキシブル基板を介してヒーターから熱が伝わるのに対し、サーミスタは直接ヒーターから及びフレキシブル基板を介して水晶振動子から熱が伝わるため、サーミスタが検出する温度と水晶振動子の温度とは正確に一致しないという問題がある。また、フレキシブル基板は高価であり、コスト面で問題となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−101346号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、低コストで周波数安定度が高い圧電発振器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好ましい実施形態による圧電発振器は、プリント基板と、圧電振動子と、該圧電振動子を励起するための発振回路部と、該圧電振動子の温度を検出するための温度検出部と、該圧電振動子の温度を一定に保つためのヒーターと、該温度検出部の出力に基づいて該ヒーターを制御する制御部とを有し、該圧電振動子及び該温度検出部が、近接して該プリント基板の一方の面に実装され、該ヒーターが、該プリント基板の他方の面の、該圧電振動子及び該温度検出部に対して真裏の位置に実装される。
【0008】
温度検出器を水晶振動子と同一面に実装し、近接させ、さらにヒーターを、プリント基板の他方の面の、水晶振動子及び温度検出器に対して真裏の位置に実装する。これにより、ヒーターから水晶振動子への熱伝導経路とヒーターから温度検出器への熱伝導経路とが同じであるので、水晶振動子及び温度検出器の温度を略同等とすることができ、より正確に水晶振動子の温度を検出することができる。
【0009】
好ましい実施形態においては、上記プリント基板が、内部の配線層に1又は複数のベタパターンを内装し、該ベタパターンが、上記圧電振動子及び上記温度検出部と、上記ヒーターとで挟まれるように内装されている。
【0010】
水晶振動子及び温度検出器とヒーターとに挟まれる部分のプリント基板内に熱伝導性の高いベタパターンを内装する。これにより、ベタパターンが内装される部分のプリント基板の厚み方向の熱伝導性が向上し、ヒーターから水晶振動子及び温度検出器への熱伝導効率が上がるので、素早く水晶振動子の温度を制御することができる。また、プリント基板に内装されたベタパターンによって水晶振動子及び発振回路から生じる高周波ノイズによるプリント基板の裏面に実装された回路への悪影響を防ぐことができる。
【0011】
好ましい実施形態においては、上記ベタパターンが、上記圧電振動子及び上記温度検出部の実装面積と略同等以上である。
【0012】
ベタパターンが、圧電振動子及び温度検出部の実装面積と略同等以上であることにより、水晶振動子及び温度検出器に対して全体へヒーターからの熱を効率良く伝えることができる。
【0013】
好ましい実施形態においては、上記プリント基板が、内部に複数の配線層を有する多層プリント基板であり、該各配線層に該ベタパターンを含む。
【0014】
各配線層にベタパターンを含むことで、プリント基板の厚み方向の熱伝導性がさらに向上し、ヒーターから水晶振動子及び温度検出器への熱伝導効率が上がるので、素早く水晶振動子の温度を制御することができる。
【0015】
好ましい実施形態においては、上記温度検出部が、直接接続された複数のダイオードを温度検出素子として含む。
【0016】
ダイオードは素子の大きさが小さいので、水晶振動子3の近くに配置することが可能であり、水晶振動子3の温度をより正確に検出することができる。また、ダイオードを温度検出として用いることで、安価及び簡便な温度検出器5を実現することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の圧電発振器は、ヒーター7から水晶振動子3への熱伝導経路とヒーター7から温度検出器5への熱伝導経路とを同じに、水晶振動子3及び温度検出器5の温度を略同等とすることができるので、より正確に水晶振動子3の温度を検出することができ、周波数安定度に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の好ましい実施形態による圧電発振器を示す断面図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態による圧電発振器を示す上面図である。
【図3】本発明の好ましい実施形態による温度検出器及び制御回路である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の好ましい実施形態による圧電発振器1について、図を参照して説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を援用する。
【0020】
図1は、本発明の好ましい実施形態による圧電発振器1を示す断面図である。図2は、本発明の好ましい実施形態による圧電発振器1を示す上面図である。圧電発振器1は、プリント基板2と、水晶振動子3と、発振回路4と、温度検出器5と、制御回路6と、ヒーター7とを有する。発振回路4は、水晶振動子3と電気的に接続され、水晶振動子3を励振し、その発振出力をクロック信号等の基準信号として外部に出力する。温度検出器5は、水晶振動子3の温度を検出する。制御回路6は、水晶振動子3の温度が一定になるように、温度検出器5の検出結果に基づいてヒーター7をオンオフ制御する。
【0021】
水晶振動子3、発振回路4及び温度検出器5は、プリント基板2の一方の面(以下、表面)に実装され、温度検出器5は水晶振動子3に近接した位置に実装される。温度検出器5を水晶振動子3と同一面に実装し、近接させることで、より正確に水晶振動子3の温度を検出することができる。制御回路6及びヒーター7は、プリント基板の他方の面(以下、裏面)に実装される。特にヒーター7は、水晶振動子3及び温度検出器5に対して真裏の位置に実装される。言い換えると、図2に示すように、プリント基板2の表面から見たとき、水晶振動子3及び温度検出器5と重なるように、プリント基板2の裏面に実装される。これにより、ヒーター7から水晶振動子3への熱伝導経路とヒーター7から温度検出器5への熱伝導経路とが同じ、つまり、ヒーター7からプリント基板2を介して水晶振動子3及び温度検出器5へ熱が伝わるので、水晶振動子3及び温度検出器5の温度を略同等とすることができ、より正確に水晶振動子3の温度を検出することができる。
【0022】
プリント基板2は、多層プリント基板であり、内部に2層の配線層を有する。プリント基板2は、その配線層にベタパターン8を内装する。本実施例では、ベタパターン8として、銅箔等の導電体で形成された電源プレーンとグランドプレーンが内装されている。ベタパターン8は、水晶振動子3及び温度検出器5とヒーター7とで挟まれる位置に内装される。言い換えると、ベタパターン8は、水晶振動子3及び温度検出器5の真下の各配線層に内装される。水晶振動子3及び温度検出器5とヒーター7とに挟まれる部分のプリント基板2内に熱伝導性の高いベタパターン8を内装することで、その部分のプリント基板2の厚み方向の熱伝導性が向上し、ヒーター7から水晶振動子3及び温度検出器5への熱伝導効率が上がるので、素早く水晶振動子3の温度を制御することができる。また、各配線層それぞれにおいて、水晶振動子3及び温度検出器5とヒーター7とで挟まれる位置にベタパターン8を内装することで、よりプリント基板2の厚み方向の熱伝導性が向上し、より素早く水晶振動子3の温度を制御することができる。さらに、ベタパターン8は、水晶振動子3及び発振回路4から生じる高周波ノイズによるプリント基板2の裏面に実装された回路への悪影響を防ぐことができる。
【0023】
また、ベタパターン8は、図2で示すように、プリント基板2の表面から見たときに、水晶振動子3及び温度検出器5と重なるように各配線層に内装される。言い換えると、プリント基板2の各配線層に内装されるベタパターン8の面積が、プリント基板2上における水晶振動子3及び温度検出器5の実装面積の合計と略同等以上である。これによって、水晶振動子3及び温度検出器5に対して全体へヒーター7からの熱を効率良く伝えることができる。好ましくは、ベタパターン8の面積が、プリント基板2上における水晶振動子3及び温度検出器5の実装面積の合計と略同等であり、これによってベタパターン8を介して他の回路が実装される部分のプリント基板2へ放熱されることを最小限に抑えることができる。なお、各配線層に内装されるベタパターン8は、複数であってもよく、この場合は、同一配線層に内装される複数のベタパターン8が、プリント基板2の表面から見たときに水晶振動子3及び温度検出器5と重なるように、水晶振動子3及び温度検出器5の真下の位置に内装され、それらの面積の合計が、プリント基板2上における水晶振動子3及び温度検出器5の実装面積の合計と略同等以上であれば良い。
【0024】
次に、本発明の好ましい実施形態による温度検出器5及び制御回路6について説明する。図3は、本発明の好ましい実施形態による温度検出器5及び制御回路6を示す回路図である。
【0025】
温度検出器5は、図3に示すように直列接続されたダイオードD1、D2及び抵抗R1を有し、これらによる定電圧V1の分圧を出力Vaとして、ダイオードD1のアノードと抵抗R1との接続ノードから出力する。ダイオードD1、D2は温度上昇に比例してジャンクション電圧が小さくなる性質を有するので、ダイオードD1、D2を温度検出素子として水晶振動子3の近傍に実装することで、水晶振動子3の温度が上昇すると出力Vaが小さくなり、水晶振動子3の温度が下降すると出力Vaが大きくなる。ダイオードD1、D2は素子の大きさが小さいので、水晶振動子3の近くに配置することが可能であり、水晶振動子3の温度をより正確に検出することができる。また、ダイオードD1、D2を温度検出として用いることで、安価及び簡便な温度検出器5を実現することができる。
【0026】
制御回路6は、温度検出器5の出力Vaと基準電圧Vfとを比較する比較器9と、比較器9の比較結果に応じてヒーター7をオンオフ制御するトランジスタQ1、Q2とを備える。本実施例では図3に示すように、オペアンプU1が比較器9として動作する。オペアンプU1の反転入力端子は、直列接続された抵抗R2とR3との接続ノードが接続され、抵抗R2及びR3による定電圧V1の分圧が基準電圧Vfとして入力される。基準電圧Vfは、水晶振動子3が所定の温度Tを保つように、ヒーター7をオンまたはオフするため基準電圧である。オペアンプU1の非反転入力端子は、温度検出器5に接続され、出力Vaが入力される。オペアンプU1の出力端子は、トランジスタQ1のベース端子に接続され、出力Vaが基準電圧Vf以下のときにローレベルの電圧を、出力Vaが基準電圧Vfよりも大きいときにハイレベルの電圧を比較結果として出力する。トランジスタQ1、Q2は、インバーテッドダーリントン接続され、トランジスタQ1のエミッタ端子及びトランジスタQ2のコレクタ端子がヒーター7に接続され、比較器9からハイレベルの電圧が入力されるとトランジスタQ1、Q2がオンしてヒーター7へ定電圧V2が供給され、比較器9からローレベルの電圧が入力されるとトランジスタQ1、Q2がオフしてヒーター7への定電圧V2の供給が停止される。
【0027】
次に、温度検出器5及び制御回路6の動作について説明する。水晶振動子3の温度が上昇すると、ダイオードD1、D2の温度が上昇してジャンクション電圧が小さくなるので、温度検出器5の出力Vaが小さくなる。水晶振動子3の温度が所定の温度Tまで上昇、すなわち出力Vaが基準電圧Vf以下になると、オペアンプU1はローレベルの電圧を比較結果として出力するので、トランジスタQ1、Q2が共にオフされる。その結果、ヒーター7は定電圧V2が供給されないので、水晶振動子3及び温度検出器5への加熱を停止する。このとき、水晶振動子3及び温度検出器5は、空気中やプリント基板2等へ放熱し、温度が下がる。一方、水晶振動子3の温度が下がると、ダイオードD1、D2の温度が下がってジャンクション電圧が大きくなるので、温度検出器5の出力Vaが大きくなる。水晶振動子3の温度が所定の温度Tまで下降、すなわち出力Vaが基準電圧Vfより大きくなると、オペアンプU1はハイレベルの電圧を比較結果として出力するので、トランジスタQ1、Q2が共にオンされる。その結果、ヒーター7は定電圧V2が供給され、水晶振動子3及び温度検出器5を加熱する。このように水晶振動子3が所定の温度Tのときにヒーター7がオンオフ制御されるように基準電圧Vfを設定すれば、水晶振動子3を一定の温度に保つことができ、水晶振動子3の周波数安定度を向上させることができる。
【0028】
なお、一定に保つ温度Tを、高温地域の気温よりも十分に高い温度(例えば、56度付近)になるように基準電圧Vfを設定することで、ヒーター7によって水晶振動子3及び温度検出器5の温度を支配的に制御することができる。また、一定に保つ温度Tを、水晶振動子3の周波数温度特性の変化率(温度変化に対する周波数の変動)が小さい温度付近になるように基準電圧Vfを設定すれば、基準電圧Vfを生成する抵抗R2、R3の抵抗値のばらつきによって基準電圧Vfが数mVずれたとしても、周波数のずれを小さく抑えることができる。
【0029】
なお、コンデンサC1、抵抗R4、R5、R6、R7は、必要に応じて追加する素子である。コンデンサC1は、定電圧V1のノイズ成分をカットするために、一端が定電圧源に接続され、他端は接地される。抵抗R4は、基準電圧Vfを微調整するために、抵抗R3と並列接続される。抵抗R5及びコンデンサC2は、オペアンプU1の発振防止のために、それぞれ一端がオペアンプU1の出力端に、他端が非反転入力端子に接続される。抵抗R6、R7は、オペアンプU1を利得調整するために、抵抗R6はオペアンプU1の出力端子とトランジスタQ1のベースとの間に、抵抗R7は一端が抵抗R6とトランジスタQ1のベースとの間に接続され、他端は接地される。
【0030】
以上、本発明に係る圧電発振器の好ましい実施形態の例について説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。例えば、本実施例において、発振回路4を水晶振動子3と同一面に実装するようにしたが、その限りではなく、水晶振動子3が実装される側の面に実装しても良い。
【0031】
また、本実施例において、制御回路6をヒーター7と同一面に実装するようにしたが、その限りではなく、水晶振動子3が実装される側の面に実装してもよい。
【0032】
さらに、本実施例において、プリント基板2の内部の配線層を2層としたが、その限りではなく、複数の配線層を有していれば良い。また、必ずしもこれらの各配線層全てにベタパターン8が配線されている必要はないが、好ましくは、プリント基板2の厚み方向の熱伝導率を向上させるために各配線層全てにベタパターン8を配線する。
【0033】
さらに、本実施例において、ベタパターン8として電源プレーン及びグランドプレーンをプリント基板2に内装したが、この限りではなく、いずれか一方を複数内装するようにしても良い。
【0034】
さらに、本実施例において、温度検出器5の出力Vaと基準電圧Vfとの比較するための比較器としてオペアンプU1を用いたが、オペアンプU1の代わりにマイコンを用いることで、温度検出器5の出力Vaと基準電圧Vfとを比較するようにしてもよい。
【0035】
さらに、ヒーター7に供給される電圧V2をスイッチング電源などの大容量電源を用いて供給し、ヒーター7も大容量ヒーター、例えば大容量の抵抗器とすれば、プリント基板2を介する熱伝導性をさらに向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、圧電発振器に好適に採用され得る。
【符号の説明】
【0037】
1 圧電発振器
2 プリント基板
3 水晶振動子
4 発振回路
5 温度検出器
6 制御回路
7 ヒーター
8 ベタパターン
9 比較器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリント基板と、
圧電振動子と、
該圧電振動子を励起するための発振回路部と、
該圧電振動子の温度を検出するための温度検出部と、
該圧電振動子の温度を一定に保つためのヒーターと、
該温度検出部の出力に基づいて該ヒーターを制御する制御部とを有し、
該圧電振動子及び該温度検出部が、近接して該プリント基板の一方の面に実装され、
該ヒーターが、該プリント基板の他方の面の、該圧電振動子及び該温度検出部に対して真裏の位置に実装される、圧電発振器。
【請求項2】
前記プリント基板が、内部の配線層に1又は複数のベタパターンを内装し、
該ベタパターンが、前記圧電振動子及び前記温度検出部と、前記ヒーターとで挟まれるように内装されている、請求項1に記載の圧電発振器。
【請求項3】
前記ベタパターンが、前記圧電振動子及び前記温度検出部の実装面積と略同等以上である、請求項2に記載の圧電発振器。
【請求項4】
前記プリント基板が、内部に複数の配線層を有する多層プリント基板であり、
該各配線層に該ベタパターンを含む、請求項2又は3に記載の圧電発振器。
【請求項5】
前記温度検出部が、直接接続された複数のダイオードを温度検出素子として含む、請求項1〜4のいずれかに記載の圧電発振器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−283475(P2010−283475A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−133544(P2009−133544)
【出願日】平成21年6月2日(2009.6.2)
【出願人】(000000273)オンキヨー株式会社 (502)
【Fターム(参考)】