説明

在宅判断装置

【課題】在宅時間の算出について適切化を図ることが可能な在宅判断装置を提供する。
【解決手段】ガスメータ40は、家庭内に設置されたガス器具を使用する使用者が在宅しているか否かを判断する機能を有し、ガス器具に供給される燃料ガスの流量を検出する流量センサ41と、流量センサ41により検出された流量と所定の閾値とを比較することにより、燃料ガスの使用及び不使用を判断するガス使用判断部42aと、ガス使用判断部42aにより燃料ガスの使用と判断された時間帯を記憶する記憶部42bと、記憶部42bにより記憶された時間帯の集合から、ガス器具の使用者が在宅していると予測される時間帯を算出する在宅時算出部42cと、を備え、在宅時算出部42cは、ガス器具の使用者が在宅していると予測される時間帯の算出方法を季節に応じて異ならせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、在宅判断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ガスの使用状況から、ガス器具の使用者が在宅しているか否かを判断し、在宅している時間帯を算出するガスメータシステムが提案されている。このガスメータシステムによれば、在宅時間を把握できるため、在宅時の訪問営業を確実に行うことができ、営業の効率化を達成することができる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−69624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来では、ガス器具が使用された時間帯のみを在宅時間と判断するため、夏場のように暖房等のガス器具を使用しない季節においては、在宅時間を把握できなかったり、短く把握したりする可能性があった。
【0005】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その発明の目的とするところは、在宅時間の算出について適切化を図ることが可能な在宅判断装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の在宅判断装置は、家庭内に設置されたガス器具を使用する使用者が在宅しているか否かを判断する在宅判断装置であって、ガス器具に供給される燃料ガスの流量を検出する流量検出手段と、前記流量検出手段により検出された流量と所定の閾値とを比較することにより、燃料ガスの使用及び不使用を判断するガス使用判断手段と、前記ガス使用判断手段により燃料ガスの使用と判断された時間帯を記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶された時間帯の集合から、ガス器具の使用者が在宅していると予測される時間帯を算出する在宅時算出手段と、を備え、前記在宅時算出手段は、ガス器具の使用者が在宅していると予測される時間帯の算出方法を季節に応じて異ならせることを特徴とする。
【0007】
この在宅判断装置によれば、ガス器具の使用者が在宅していると予測される時間帯の算出方法を季節に応じて異ならせるため、夏場のように給湯器すら使用せず水でシャワーをする時期と、冬場のように床暖房やガスファンヒータなどガス器具の利用が高まる時期との算出方法を異ならせることができる。これにより、夏場にあっては燃料ガスの使用と判断された時間帯の前後数十分などを在宅の可能性が高い時間に含めたり、冬場にあっては燃料ガスの使用時間のみを在宅の可能性が高い時間としたりすることができる。これにより、在宅時間の算出について適切化を図ることができる。
【0008】
また、本発明の在宅判断装置は、家庭内に設置され、且つ電気及び水の少なくとも1つからなるライフエネルギを利用する家庭器具に供給されるライフエネルギの量を検出するエネルギ量検出手段と、前記エネルギ量検出手段により検出されたライフエネルギと規定の閾値とを比較することにより、ライフエネルギの使用及び不使用を判断するエネルギ使用判断手段と、前記エネルギ使用判断手段によりライフエネルギの使用と判断された時間帯を記憶する第2記憶手段と、をさらに備え、前記在宅時算出手段は、前記記憶手段により記憶された時間帯の集合に加え、前記第2記憶手段により記憶された時間帯の集合から、ガス器具及び家庭器具の使用者が在宅していると予測される時間帯を算出することが好ましい。
【0009】
この在宅判断装置によれば、電気及び水道の少なくとも1つからなるライフエネルギの使用及び不使用を判断し、燃料ガスの使用のみならず、ライフエネルギの使用と判断された時間帯集合から、ガス器具及び家庭器具の使用者が在宅していると予測される時間帯を算出する。このため、ガス器具を使用しないが、トイレのみを使用する場合や照明器具のみを使用する場合などを在宅と判断することができる。従って、在宅時間の算出について一層適切化を図ることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、在宅時間の算出について適切化を図ることが可能な在宅判断装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態に係る在宅判断装置を含むガス供給システムの一例を示す構成図である。
【図2】図1に示したガスメータの詳細を示す構成図である。
【図3】図2に示した在宅時算出部の算出方法の一例を示す図であって、冬場のデータを利用した算出方法を示し、(a)は5週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、(b)は4週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、(c)は3週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、(d)は2週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、(e)は1週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示しており、それぞれが記憶部の記憶内容を示し、(f)はそれぞれの論理積を示している。
【図4】図2に示した在宅時算出部の算出方法の一例を示す図であって、夏場のデータを利用した算出方法を示し、(a)は5週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、(b)は4週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、(c)は3週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、(d)は2週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、(e)は1週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示しており、それぞれが記憶部の記憶内容を示し、(f)は在宅時間の論理積を示している。
【図5】本実施形態に係るエネルギ供給システムの一例を示す構成図である。
【図6】図5に示したガスメータの詳細を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る在宅判断装置を含むガス供給システムの一例を示す構成図である。
【0013】
本実施形態に係るガス供給システム1は、複数のガス器具10と、ガス供給元の調整器20と、配管31,32と、ガスメータ(在宅判断装置)40とを備えている。なお、以下の説明では在宅判断装置がガスメータ40に内蔵されている例を説明するが、在宅判断装置はガスメータ40に内蔵される場合に限らず、ガスメータ40とは別体又は一部のみが別体として構成されていてもよい。
【0014】
ガス器具10は、ガスストーブ、ファンヒータ、給湯器、床暖房及びガステーブルなどの家庭内に設置された器具である。調整器20は上流からの燃料ガスを所定圧力に調整して第1配管31に流すものである。第1配管31は、調整器20とガスメータ40とを接続するものである。第2配管32はガスメータ40とガス器具10とを接続する配管である。ガスメータ40は、燃料ガスの流量を測定して積算流量を表示するものである。このようなシステム1では、ガスメータ40内に第1配管31及び第2配管32とつながる流路が形成されており、調整器20を通じて流れてきた燃料ガスは第1配管31からガスメータ40、及び第2配管32を通じてガス器具10に到達し、ガス器具10において燃焼されることとなる。
【0015】
また、ガスメータ40は、ガス器具10を使用する使用者が在宅しているか否かを判断する機能を備えている。
【0016】
図2は、図1に示したガスメータ40の詳細を示す構成図である。図2に示すように、ガスメータ40は、流量センサ(流量検出手段)41と、制御部42とを有している。流量センサ41は、ガス器具10に供給される燃料ガスの流量を検出するものであって、流量値に応じた計測信号を出力するものである。この流量センサ41は、例えば超音波センサやフローセンサなどで構成される。
【0017】
制御部42は、ガス使用判断部(ガス使用判断手段)42a、記憶部(記憶手段)42b、在宅時算出部(在宅時算出手段)42c、及び送信部42dを備えている。ガス使用判断部42aは、流量センサ41からの計測信号に応じた流量と所定の閾値とを比較することにより、燃料ガスの使用及び不使用を判断するものである。ここで、所定の閾値とは、例えば21L/hである。
【0018】
記憶部42bは、ガス使用判断部42aにより燃料ガスの使用と判断された時間帯を記憶するものである。このため、例えば8時から9時にガス器具10が使用され、18時から23時にガス器具が使用されて、それぞれの時間帯において21L/h以上の流量が発生した場合、記憶部42bは、8時から9時、及び、18時から23時という時間帯を記憶する。さらに、記憶部42bは、時間帯に加えて曜日や月日についても同時に記憶してもよい。
【0019】
在宅時算出部42cは、記憶部42bにより記憶された時間帯の集合から、ガス器具10の使用者が在宅していると予測される時間帯を算出するものである。さらに、在宅時算出部42cは、ガス器具10の使用者が在宅していると予測される時間帯の算出方法を季節に応じて異ならせる。
【0020】
送信部42dは、在宅時算出部42cにより算出された在宅していると予測される時間帯の情報を、ガス管理センター等に送信するものである。この送信によりガス管理センターには、在宅時間の情報が収集され、定期点検作業や営業活動の効率化を図ることができる。
【0021】
次に、本実施形態に係るガスメータ40の在宅時間算出方法について説明する。まず、流量センサ41によって流量が検出され、ガス使用判断部42aによって燃料ガスの使用及び不使用が判断される。そして、記憶部42bは、燃料ガスの使用と判断された時間帯を記憶する。さらに、本実施形態において記憶部42bは、燃料ガスが使用された時間帯と併せて、燃料ガスが使用された月及び曜日を記憶する。その後、在宅時算出部42cは、燃料ガスの使用者が在宅していると予測される時間帯を算出する。この際、在宅時算出部42cは、季節に応じて算出方法を異ならせる。
【0022】
図3は、図2に示した在宅時算出部42cの算出方法の一例を示す図であって、冬場のデータを利用した算出方法を示している。なお、図3(a)は5週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、図3(b)は4週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、図3(c)は3週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、図3(d)は2週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、図3(e)は1週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示しており、それぞれが記憶部42bの記憶内容を示している。また、図3(f)はそれぞれの論理積を示している。
【0023】
まず、図3(a)に示すように、5週前の月曜日に6時から7時、7時20分から7時50分、及び、8時から8時半に燃料ガスが使用されたとする。また、図3(b)に示すように、4週前の月曜日に6時から6時20分、6時半から8時、及び8時20分から9時半に燃料ガスが使用されたとする。同様に、図3(c)に示すように、3週前の月曜日に6時半から8時半、及び9時から9時半に燃料ガスが使用されたとする。
【0024】
また、図3(d)に示すように、2週前の月曜日に6時から8時、及び8時半から10時に燃料ガスが使用されたとする。さらに、図3(e)に示すように、1週前の月曜日に5時半から6時、6時50分から7時、及び7時半から8時半に燃料ガスが使用されたとする。
【0025】
この場合、在宅時算出部42cは、5週前について6時から8時半にガス器具10の使用者が在宅していると予測する。同様に、4週前については6時から9時半、3週前については6時半から9時半、2週前については6時から10時、1週前については5時半から8時半にそれぞれ使用者が在宅していると予測する。
【0026】
そして、在宅時算出部42cは、これらの在宅していると予測される時間の論理積をとり、最終的にガス器具10の使用者が月曜日に在宅していると予測される時間帯を算出する。図3(f)に示すように、論理積は6時半から8時半であり、在宅時算出部42cは、月曜日において使用者が6時半から8時半に在宅していると算出する。そして、送信部42dは、この時間をガス管理センターに送信する。
【0027】
以上が冬場における在宅時間の算出方法である。なお、冬場においては、床暖房やガスファンヒータなどガス器具10の利用が高まる時期である。このため、図3に示す算出方法により比較的適切な在宅時間の算出を行うことができるが、夏場では水でシャワーするなどガス器具10の利用頻度が少なくなる傾向にある。従って、在宅時算出部42cは、夏場に関しては以下の算出方法を実行する。
【0028】
図4は、図2に示した在宅時算出部42cの算出方法の一例を示す図であって、夏場のデータを利用した算出方法を示している。なお、図4(a)は5週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、図4(b)は4週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、図4(c)は3週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、図4(d)は2週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示し、図4(e)は1週前の月曜日における燃料ガスの使用時間を示しており、それぞれが記憶部42bの記憶内容を示している。また、図4(f)は在宅時間の論理積を示している。
【0029】
まず、図4(a)に示すように、5週前の月曜日に7時から7時半に燃料ガスが使用されたとする。また、図4(b)に示すように、4週前の月曜日に7時半から8時に燃料ガスが使用されたとする。同様に、図4(c)に示すように、3週前の月曜日に6時半から6時50分、及び7時半から7時50分に燃料ガスが使用されたとする。
【0030】
また、図4(d)に示すように、2週前の月曜日に7時から7時20分、及び8時から8時半に燃料ガスが使用されたとする。さらに、図4(e)に示すように、1週前の月曜日に7時から7時20分に燃料ガスが使用されたとする。
【0031】
この場合、在宅時算出部42cは、5週前について7時から7時半でなく、これら時間の前後数十分(例えば30分)にガス器具10の使用者が在宅していると予測する。すなわち、6時半から8時まで使用者が在宅していると判断する。同様に、4週前については7時から8時半、3週前については6時から8時20分、2週前については6時半から7時50分、1週前については6時半から8時50分にそれぞれ使用者が在宅していると予測する。
【0032】
そして、在宅時算出部42cは、これらの在宅していると予測される時間の論理積をとり、最終的にガス器具10の使用者が月曜日に在宅していると予測される時間帯を算出する。図4(f)に示すように、論理積は7時から7時50分であり、在宅時算出部42cは、月曜日において使用者が7時から7時50分に在宅していると算出する。そして、送信部42dは、この時間をガス管理センターに送信する。
【0033】
このようにして、本実施形態に係るガスメータ40によれば、ガス器具10の使用者が在宅していると予測される時間帯の算出方法を季節に応じて異ならせるため、夏場のように給湯器すら使用せず水でシャワーをする時期と、冬場のように床暖房やガスファンヒータなどガス器具10の利用が高まる時期との算出方法を異ならせることができる。これにより、夏場にあっては燃料ガスの使用と判断された時間帯の前後数十分などを在宅の可能性が高い時間に含めたり、冬場にあっては燃料ガスの使用時間のみを在宅の可能性が高い時間としたりすることができる。これにより、在宅時間の算出について適切化を図ることができる。
【0034】
次に、本発明の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態においては第1実施形態との相違点のみを説明する。
【0035】
図5は、本実施形態に係るエネルギ供給システム2の一例を示す構成図である。図5に示すように、エネルギ供給システム2は、複数の水道器具(家庭器具)50、水道メータ60、複数の家電機器(家庭器具)70、及び電気メータ80を有している。
【0036】
複数の水道器具50は、家庭内に設置され、水というライフエネルギを利用するものであって、トイレなどが該当する。また、水道器具50は、これらに限らず、単なる蛇口や洗濯機なども該当する。水道メータ60は、水道器具50に供給される水量を検出するものである。家電機器70は、家庭内に設置され、電気というライフエネルギを利用するものであって、テレビやエアコンなどが該当する。なお、家電機器70は、これらに限らず、洗濯機なども該当する。すなわち、洗濯機は水道器具50且つ家電機器70の双方に該当することとなる。また、洗濯機と同様に、3機器10,50,70のうち2つ又は3つの機能を有する器具があってもよい。電気メータ80は、家電機器70に供給される電気量を検出するものである。
【0037】
また、本実施形態において水道メータ60は、水が使用されると、水の計測信号や水が使用された旨の情報をガスメータ40に送信する。さらに、電気メータ80は、電気の使用量が増加すると、電気の計測信号や電気の使用量が増加した旨の情報をガスメータ40に送信する。ここで、電気メータ80に関しては、使用量増加時にガスメータ40に信号を送信する。これは、冷蔵庫など使用者不在時においても家庭で使用される電気があるため、誤った在宅判断を行わないようにするためである。
【0038】
図6は、図5に示したガスメータ40の詳細を示す構成図である。図6に示すように、ガスメータ40は、さらにエネルギ使用判断部(エネルギ使用判断手段)42e、及び、第2記憶部(第2記憶手段)42fを備えている。
【0039】
エネルギ使用判断部42eは、水道メータ60や電気メータ80に検出されたライフエネルギと規定の閾値とを比較することにより、ライフエネルギの使用及び不使用を判断するものである。第2記憶部42fは、エネルギ使用判断部42eによりライフエネルギの使用と判断された時間帯を記憶するものである。
【0040】
このような構成であるため、在宅時算出部42cは、記憶部42bに記憶された時間帯の集合に加えて、第2記憶部42fに記憶された時間帯の集合から、使用者が在宅していると予測される時間帯を算出する。なお、算出方法については、図3及び図4に示した例と同様である。
【0041】
このようにして、第2実施形態に係るガスメータ40によれば、第1実施形態と同様に、在宅時間の算出について適切化を図ることができる。
【0042】
また、電気及び水道の少なくとも1つからなるライフエネルギの使用及び不使用を判断し、燃料ガスの使用のみならず、ライフエネルギの使用と判断された時間帯集合から、ガス器具10及び家庭器具50,70の使用者が在宅していると予測される時間帯を算出する。このため、ガス器具10を使用しないが、トイレのみを使用する場合や照明器具のみを使用する場合などを在宅と判断することができる。従って、在宅時間の算出について一層適切化を図ることができる。
【0043】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。例えば、上記では夏場と冬場とで算出方法を異ならせたが、春先や秋口などにおいても算出方法を異ならせてもよい。また、本実施形態において季節とは4つに限らず、月毎の12季節など、四季に限られるものではない。さらに、上記では月曜日の在宅時間を算出しているが、他の曜日の算出方法も同様である。また、曜日の関係なく平日や休日などに分けて在宅時間を算出してもよい。加えて、本実施形態では、月から季節を判断し、算出方法を異ならせるが、月のみならず日も加えて季節を判断してもよいし、温度センサにより検出された温度から季節を判断してもよい。
【0044】
さらに、本実施形態によれば、ガスメータ40により在宅時間を算出しているが、ガスメータ40に限らず、別機器によって在宅時間を算出してもよい。
【符号の説明】
【0045】
1…ガス供給システム
2…エネルギ供給システム
10…ガス器具
20…調整器
31…第1配管
32…第2配管
40…ガスメータ
41…流量センサ(流量検出手段)
42…制御部
43a…ガス使用判断部(ガス使用判断手段)
43b…記憶部(記憶手段)
43c…在宅時算出部(在宅時判断手段)
43d…送信部
43e…エネルギ使用判断部(エネルギ使用判断手段)
43f…第2記憶部(第2記憶手段)
50…水道器具(家庭器具)
60…水道メータ
70…家電機器(家庭器具)
80…電気メータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
家庭内に設置されたガス器具を使用する使用者が在宅しているか否かを判断する在宅判断装置であって、
ガス器具に供給される燃料ガスの流量を検出する流量検出手段と、
前記流量検出手段により検出された流量と所定の閾値とを比較することにより、燃料ガスの使用及び不使用を判断するガス使用判断手段と、
前記ガス使用判断手段により燃料ガスの使用と判断された時間帯を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶された時間帯の集合から、ガス器具の使用者が在宅していると予測される時間帯を算出する在宅時算出手段と、を備え、
前記在宅時算出手段は、ガス器具の使用者が在宅していると予測される時間帯の算出方法を季節に応じて異ならせる
ことを特徴とする在宅判断装置。
【請求項2】
家庭内に設置され、且つ電気及び水の少なくとも1つからなるライフエネルギを利用する家庭器具に供給されるライフエネルギの量を検出するエネルギ量検出手段と、
前記エネルギ量検出手段により検出されたライフエネルギと規定の閾値とを比較することにより、ライフエネルギの使用及び不使用を判断するエネルギ使用判断手段と、
前記エネルギ使用判断手段によりライフエネルギの使用と判断された時間帯を記憶する第2記憶手段と、をさらに備え、
前記在宅時算出手段は、前記記憶手段により記憶された時間帯の集合に加え、前記第2記憶手段により記憶された時間帯の集合から、ガス器具及び家庭器具の使用者が在宅していると予測される時間帯を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の在宅判断装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−163577(P2011−163577A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−23677(P2010−23677)
【出願日】平成22年2月5日(2010.2.5)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】