説明

在庫管理および盗難防止の警報用タグ・システムおよび警報用タグ方法

【課題】前後のユニークなイベント・シーケンスに関連するイベントの追跡および分析を行うために用いるユニークな繰り返しのシーケンス・イベントを発生させるために、RFチップおよびRFIDインレーが備わった警報用のRFIDタグのオープン動作およびクローズ動作を監視可能な在庫管理および/または盗難防止の警報用のタグ・システムを提案すること。
【解決手段】在庫管理および盗難防止用警報のためにRFID技術を利用したタグ・システムである。このシステム20は、リアルタイムに、あるいはスキャン時に、ロック/ロック解除のイベントのそれぞれについての時刻および日付と、これらのイベントのシーケンスをモニターすることで、在庫および盗難の管理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は在庫管理および盗難防止の警報システムに関する。特に、本発明は、在庫管理および/または盗難防止をリアルタイムで、あるいはスキャン時に行うためにRFIDタグを用いている在庫管理および/または盗難防止の警報システムに関する。この警報用のタグは、エンコードされたユニークRFIDインレー(inlay)および回路と、在庫商品に取り付けられるRFトランスミッターを備えている。ユニークRFIDインレーは個別のタグに備わっているユニークな「シリアル・ナンバー」によってエンコードされる。このように、各々のエンコードされたナンバーはそれぞれのタグにユニーク(特有)なものであり、これにより、本発明によれば、一つの施設内において、各タグの位置を追跡することが可能である。
【0002】
在庫ストック環境における主要な問題は盗難である。本発明によるシステムおよび方法では、盗難を防止するために、在庫管理および盗難防止の警報システムを使用しており、このシステムでは、RFIDタグを用いて進行中の運用記録を保持し、あるいは、各々の商品に対してRFIDタグ・トランスミッターがロックされ(例えば取り付けられ)、あるいは、アンロックされ(例えば取り外され)た回数を記録する。また、イベントに対して固有に番号付けされたシーケンスの追跡が継続して行われる。例えば、商品販売後にタグが再使用される場合には、「タグの取付」、「商品販売」、「タグの取り外し」および「新タグへの適用」の各ステータスが発生する。
【0003】
論理シーケンスのナンバーが正しくないということは、何かが不適切であり、特定のタグが取り付けられた時点の後に商品を盗んだ泥棒がそのタグを外したことを表している。また、タグは店長による検査のためにフラッグが付けられるべきである。そこで、このような問題を解決することのできる方法およびシステムを提案することが望ましい。一方、タグが適切な回数だけオープンおよびクローズが行われなかった場合にタグの盗難あるいは不正な改ざんがあったものとの警報を発することが望ましい。
【背景技術】
【0004】
現行のRFID技術は完全な在庫管理を行うものではない。現行のRFID技術において、RFIDタグがそれぞれの商品に取り付けられた後にそれぞれの商品から取り外されても、このRFIDタグが、商品が位置していた施設あるいは元々の位置から除去されない場合には、一般的にRFIDハンドヘルド・デバイスあるいはアンテナ・アレイを用いて行われる在庫検査では、このタグがあることを表示してしまうので、無くなった個々の商品を検出することができない。このため、タグが依然として施設に存在していることが検出されるので、このタグが取り付けられた商品が施設に依然として有るとの誤った結果になってしまう。
【0005】
特許文献1(米国特許第5,539,394号明細書)に記載の発明は中央局と複数の識別タグあるいはラベルとの間で通信を行う方法に関するものである。しかしながら、これらの間の通信は、各タグあるいはラベル付きの商品を個々に読取ステーションに通して無線通信を行うのではなく、放送と時分割多重送信アーキテクチャーの組み合わせによって実現している。
【0006】
特許文献2(米国特許第5,963,144号明細書)には、RFIDトランスポンダーの読取操作をアシストするための隠ぺい回路(cloaking circuit)が開示されている。RFIDあるいはラベルのアンテナは、RFIDチップから発生する論理コマンドに応答して駆動されるスイッチにより、このRFIDチップのバランスから切断される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第5,539,394号明細書
【特許文献2】米国特許第5,963,144号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、前後のユニークなイベント・シーケンスに関連するイベントの追跡および分析を行うために用いるユニークな繰り返しのシーケンス・イベントを発生させるために、RFチップおよびRFIDインレーが備わった警報用のタグのオープン動作およびクローズ動作を監視可能な在庫管理および/または盗難防止の警報システムを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の課題は、イベントが適切であり、適正なシーケンス内にあるか否かを識別することによって達成される。特に、本発明の各警報用のRFIDタグ(以下、単に「タグ」と呼ぶ場合もある。)は、各タグに割り当てられたユニーク・ナンバーを備えているエンコードされたユニークRFIDインレーを有しており、店舗、倉庫、コンテナ等の施設内においてタグの位置を検出することができる。警報用のタグは、また、RFトランスミッター・回路、あるいは、「カウンティング/カット・チップ」を備えており、ロッキング・ピンがロックされ(回路閉)あるいはアンロックされ、または、ケーブルがカットされ(回路開)る毎に、シーケンシャルなイベント・シーケンス・ナンバーの追跡を継続する。例えば、カウントを1だけ増加させる。この「カウンティング/カット・チップ」およびRFIDインレーは同一のタグを共有する。これらが、タグにおけるロック動作、ロック解除動作、カット・ケーブルのトランズアクションに関するデータの書き込み、読み出しを許可するために、お互いのみが応答するように、「カウンティング/カット・チップ」とユニークにエンコードされたRFIDインレーとの間にはシステム上において対応関係がある。チップと、これに関連付けされたRFIDインレーとの間には幾つかの起こり得るイベントがある。不適切に連続するイベントでは、盗難検査のためにユニーク・シーケンス・イベントがマネージャーに通知される。本発明は、タグがオンボード回路の開成動作、閉成動作を介して、商品に取り付けられているタグのロック動作およびロック解除動作に関する論理的なリアルタイムのステータスを得るために、RFID技術を用いている。また、本発明は、タグ付きの商品が施設に有るか否かを識別すると共に、商品の位置の特定を行う。これらのことが全て、RFID技術を用いて行われる。
【0010】
すなわち、本発明の在庫管理および盗難防止の警報用のタグ・システムは、
RFトランスミッターを備えたRFIDタグと、
ユニークRFIDエンコーデッド・アイテム・ナンバーがエンコードされているユニークRFIDインレーと、
前記RFトランスミッターを介して前記RFIDタグとの間で通信を行うマスター・データベースであって、前記RFIDタグからの情報を、当該マスター・データベースに格納されている情報と比較して、前記RFIDタグが本物であり、当該RFIDタグが当該マスター・データベース内における指定回数だけオープンあるいはクローズされているか否かを判別し、そうでない場合には調査のためにメッセージを送出するマスター・データベースとを有していることを特徴としている。
【0011】
ここで、前記RFIDタグのそれぞれはスマート・チップを含むことを特徴としている。
【0012】
前記RFIDタグにおけるオープンされた、あるいはクローズされたというステータスの変化が、当該RFIDに組み込まれているメモリーに対して直接に書き込まれることを特徴としている。
【0013】
前記RFIDタグが商品アイテムに取り付けあるいは固定されて当該RFIDタグのオペレーターIDがシステムに取り込まれるように、当該RFIDタグに対する割り当てが行われ;
当該割り当ての日付および時刻が前記商品アイテム用に記録され;
前記RFIDインレーが取り付けられている前記タグが記録されると;
最初の一連の連続したイベントが記録され、
前記マスター・データベースにより、最後のユニーク・イベントが前記RFIDタグの割り当て解除であったことのバリデーション動作が行われ、割り当て解除ではなかった場合には、マネージャーに対して調査が必要である旨のメッセージを送出し;
次に、前記RFIDタグが能動化されて、前記商品アイテムが前記マスター・データベースの在庫データに追加されることを特徴としている。
【0014】
前記最初の一連の連続したイベントの前記記録は、前記商品アイテムに対する前記RFIDタグの割り当て、あるいは、前記商品アイテムに対する前記RFIDタグのクローズであることを特徴としている。
【0015】
前記マスター・データベースは検査されて、新しい商品アイテムについての前記RFIDタグからの情報を前記マスター・データベース内の情報と比較し、前記RFIDタグが一連の連続したイベントから外れて、オープン動作およびクローズ動作の回数が一致していない場合には、調査を促すためにマネージャー宛てにメッセージが送出されることを特徴としている。
【0016】
前記RFIDタグが全く検出されない場合には、調査を促すためにマネージャー宛てに信号が送出されることを特徴としている。
【0017】
前記RFIDタグが取り付けられた商品アイテムのオペレーターID、日付および時刻、並びに、当該RFIDタグのユニークRFIDインレーおよびユニーク・シーケンス・イベントを取得するための周期的スキャン動作を行うことが可能であることを特徴としている。
【0018】
販売時点においてスキャン動作を行い、当該スキャン動作によって前記RFIDタグのオペレーターID、日付および時刻、ユニークRFIDインレー・ナンバーおよび次のシーケンシャル・イベントを取得し、前記RFIDタグを在庫管理から外して、前記マスター・データベース内において前記RFIDタグに対して使用のために再割り当てを表す印を付けることを特徴としている。
【0019】
前記RFIDタグは、割り当てが解除されて、受け取った次の商品アイテムに用いられることを特徴としている。
【0020】
前記RFIDタグはロッキング・ピンを備えており、商品アイテムに前記RFIDタグを固定するために、前記ロッキング・ピンは、前記RFIDタグのピン挿入穴に挿入されて、クラッチ機構によって、その場所にロックされることを特徴としている。
【0021】
前記ロッキング・ピンおよび前記クラッチ機構は販売時点においてロック解除および再ロックが可能であることを特徴としている。
【0022】
前記RFIDタグがロックされたことと、ロック/ロック解除の時刻および日付、並びに、これらのイベントのシーケンスを記録することを、オンボードの前記RFトランスミッターおよび回路に通知するための回路を形成するために、前記RFIDタグのRFIDエンコード時に前記ロッキング・ピンを前記クラッチ機構の前記ピン挿入穴に挿入することを特徴としている。
【0023】
商品アイテムがロックされて在庫有りとなったことを表し、かつ、ロック/ロック解除シーケンス・ナンバーとして含まれているユニークRFIDがエンコードされたアイテム・ナンバーを用いて、前記の記録された情報が、前記マスター・データベースに供給されることを特徴としている。
【0024】
次に、本発明の在庫管理および/または盗難防止の警報を発するための警報用タグ方法は、
RFIDタグあるいはラベルを商品アイテムに取り付ける工程を有し、前記RFIDタグは当該RFIDタグ内のRFトランスミッターを介してマスター・データベースとの間で通信を行うように構成されており、
前記RFIDタグに、ユニークRFIDがエンコードされたアイテム・ナンバーを備えたユニークRFIDインレーを配置し、
前記RFトランスミッターを用いて、前記RFIDタグと前記マスター・データベースの間で通信を行い、前記マスター・データベースは、前記RFIDタグからの情報を当該マスター・データベースに格納されている情報と比較して、前記RFIDタグが本物で、当該マスター・データベースに記録されている回数だけオープン動作あるいはクローズ動作が行われたか否かと、調査を促すためのメッセージをストアー・マネージャーに対して送出するか否かとを判断することを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1A】本発明のRFIDタグの平面図である。
【図1B】本発明のRFIDタグの側面図である。
【図1C】本発明のRFIDタグの底面図である。
【図2】本発明のシステムを示すフローチャートである。
【図3】本発明を示す図である。
【図4】本発明のマスター在庫データベースを示す図である。
【図5】本発明のマスター在庫タグ履歴データベースを示す図である。
【図6】本発明のマスター在庫タグ履歴データベースを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1A〜1Cおよび図2は、商品に取り付けられた本発明のRFIDタグ・システムを示す。本発明によるシステムは、RFID技術を利用した在庫管理および/または盗難防止の警報タグあるいはラベルを提供するものである。各商品はシステムにおいて在庫として表示されるので、それらはRFID技術によってタグ付け、あるいはラベル付けされて、マスター・データベース内にある。商品が顧客によって購入のために選択されると、当該商品が販売時点でスキャンされ、そのRFIDタグあるいはラベルは、その動作が停止させられて、別の商品に対して再度使うことが可能になる。
【0027】
マスター・データベース15は、システムによってそのデータを調査できるようにしてもよい。マスター・データベース15(図2)には、RFIDタグ5に関する情報に対してシステム上において一致あるいは関連付けされる関連情報が含まれている。マスター・データベース15には、これらに限定されるものではないが、各商品のSKU、カラー、スタイル、サイズ、小売価格、数量等の情報が含まれていても良い。先に述べたように、各商品はそれ自体に固有のRFIDタグ5が付与されることになる。RFIDタグ5の情報には、ユニーク・シリアル・ナンバーが含まれており、このシリアル・ナンバーには、タグ5が取り付けられている商品を特定するためのクラス・コードあるいはデパートメント・コードのためのプロダクト・キーを含めることができるが、これに限定されるものではない。マスター・データベース15は、固有のRFIDを介して、商品、そのSKU、および/または、対象商品の特定および場所の特定のために有益なツールを提供する他の関連情報を、牽引付けることができる。さらに、このような情報によって、以下に詳細に説明するロック/ロック解除/カット・ケーブル/割り当て/スキャンのそれぞれの動作のためのシーケンス・ナンバーを効率良く追跡することができる。
【0028】
図1A〜図1Cは、どのようにしてRFIDタグ5を、衣類、靴などの商品に取り付けるのかを示す図である。本発明の好適な実施の形態では、図1A〜図1Cに示すように、RFIDタグ5には、ロッキング・ピン(タグ・ピン)6と、ピン保持用クラッチ機構(ケーブル/クラッチ・アセンブリ)8と、オンボードRFトランスミッター(RFトランスミッション・チップ)9と、RFIDインレー17(ユニークRFIDインレー)に組み込まれた回路である「カウンティング/カット」チップが備わっている。この「カウンティング/カット」チップは、ロッキング・ピン6がロックあるいはロック解除される毎、または、ケーブルがカットされる毎に「1」だけ増加するシーケンシャル・イベントのシーケンス・ナンバーの追跡を継続する。さらに、ロック動作あるいはロック解除動作またはカット・ケーブルによって生ずるイベントのシーケンス・ナンバーが変わる毎に、オンボード・カウンティング/カット・チップは、同一のタグ5内のRFIDインレー17、および/または、当該場所にあるレシーバーに対して、新しいシーケンス・ナンバーを送信することになる。
【0029】
ロッキング・ピン6あるいはケーブルをクラッチ機構8に挿入すると、回路のループが閉じる。ロッキング・ピン6を抜くと、あるいは、ケーブルをカットすると、回路が遮断され、この回路の遮断がトリガーとなって、カウンティング/カット・チップに対する固有のシーケンス・イベントが発生する。
【0030】
本発明で使用しているソフトウエアは独自の仕様であり、その概要を以下に示す。クラッチ機構8にロッキング・ピン6あるいはストラップ(lanyard)を挿入すると、そのRFIDタグ5およびRFIDインレー17の回路のクローズド・ステータスが発信される。この発信情報は、日付、時刻、オペレーター等の情報と共にRFIDタグのチップのメモリーおよびマスター・データベース15に格納され、「カウンティング/クロージング」が開始する。ロッキング・ピン6がクラッチ機構8から外され、および/または、ケーブルがカットされると、回路が遮断されて「オープン」トランザクションが発生し、このことがデータベースに取り込まれて格納される。ソフトウエアは、タグ5のステータスを追跡し、当該ステータスを更新する。例えば、タグ5がオープンして回路が開くと、このタグ5はオペレーターによって衣類に対してクローズされ、このタグ5がクローズすると回路が閉じて、このタグ5のデータが電子的にデータベースに引き渡され、および/または、タグ5がクローズすると、ステータスがマスター・データベース15に報告され、ユニーク・シーケンス・イベントが記録される。
【0031】
タグ5はRFIDインレー17とロッキング・ピン6を備えており、図1A〜図1Cに示すように、ロッキング・ピン6は、タグ5を商品に取り付けるために、開口(ピン挿入孔)7に挿入されてクラッチ機構8によって所定位置に固定される。ロッキング・ピン6とクラッチ機構8は、販売時点でロックを解除し、再度ロックすることが可能である。RFIDの割り当て動作時に、ロッキング・ピン6をクラッチ機構8に挿入すると、タグ5は、ロックされて後続のロック/ロック解除イベントのそれぞれの時刻、日付およびデータを記録する旨をオンボード・スマート(スマート・チップ)であるカウンティング/カット・チップに報告するための回路を形成する。また、一連のこれらのイベントも記録する。このような情報は、ユニークRFIDがエンコードされたアイテム・ナンバーを用いて、マスター・データベース15に供給される。エンコードされたアイテム・ナンバーは、ロック/ロック解除シーケンス・ナンバーと共にRFIDインレー17内でエンコードすることができる。
【0032】
「割り当て」(commissioning)プロセスは、アイテムのSKU、アイテム・ナンバーあるいはUPCナンバーが、タグ5に含まれているユニークRFIDナンバーと「対になる」(married)プロセスである。このプロセスでは、最初に、アイテムのSKUの標準バー・コードの読取情報(ナンバー)を取得し、次に、そのナンバーをSQLマスター・データベース内のユニークRFIDナンバーに関連付ける。この代わりに、SKUナンバーが既知の場合には、ソフトウエアはこのナンバーをユニークRFIDナンバーと対にする。この処理は、標準バー・コード・スキャナーとRFIDリーダー/ライターを用いて、コンベヤー・システム上において、あるいは、一個単位で行うことができる。関連付けした対のバー・コードSKUとRFIDタグ・ナンバーは、システム内において、どちらかのナンバーをインデックス・キーとして用いることにより、アクセスすることができる。
【0033】
図3は本システムのブロック図である。新しいタグをエンコードする前においては、マスター在庫タグ履歴データベースは、そのタグがエンコードされるまで、そのタグについての情報を保持していない(3.1)。マスター在庫SKUデータベースはエンコードされた後の全てのアイテムの情報を保持している(3.2)。この情報には、アイテムSKU、商品説明、ユニークRFIDタグ・ナンバー、活動日時、ユニーク・シーケンス・ナンバーおよびオペレーターIDが含まれているが、これらに限定されるものではない。RFIDタグが新しい商品に取り付けられると、「クローズ・サーキット」ステータスがマスター在庫タグ履歴データベースに送信される(3.2.B)。図3の(3.2.D)は、(3.2.E)の「タグ・イベント#1−タグのクローズ」を示しており、タグの情報はマスター在庫SKUデータベース3.2にロードされる。図3の(3.2.C)は、RFIDタグのオンボード・メモリー・チップが、この時点で、マスター在庫SKUデータベースに同期していることを示している。図3の(3.2.D)は、エンコードの後に、マスター在庫タグ履歴データベースが、この時点で、タグの固有のイベント、すなわち、タグのクローズ(3.2.E)を含んでいることを示している。
【0034】
同一のタグ5を共有するカウンティング/カット・チップとRFIDインレーは、相互に「パートナーと」なって、そのタグ5に対して、カウンティング/カット・チップIDをユニークRFIDインレー・ナンバーに関連付けするシステム連携を行う。この処理は、これらのみが相互に応答するように行われる。このように、タグ・レベルでのロック/ロック解除あるいはカット・ケーブルのトランザクションに関するデータの書き込みあるいはデータの読み出しは、タグ5に対して、対応付けされたパートナーとしてのチップとRFIDインレーの間においてのみ発生する。
【0035】
カウンティング/カット・チップは、オンボード・メモリー、回路の電力を供給するためのオンボード電源を含み、オンボード電源としてはバッテリーあるいは太陽電池が望ましい。カウンティング/カット・チップはロック動作/ロック解除動作あるいはカット・ケーブルのシーケンスをカウントし、ケーブルのカット、または、ロッキング・ピンのロック・ロック解除によって、回路が遮断した場合には、マスター・データベース、レシーバーあるいはハンドヘルド・デバイスに対して直接に情報を伝送する。また、カウンティング/カット・チップは、ケーブルのカット、または、ロッキング・ピンのロック・ロック解除によって、回路が遮断した場合には、対となっているRFIDインレーのメモリーに対して直接に情報を伝送する。
【0036】
図4に示すように、マスター在庫データベースは、全てのSKUおよびUPCについての情報を保持しており、(4.2)および(4.3)で示すユニークRFIDタグによって特定される各商品に対して、直接に1:1の固有の関係を有している。各RFIDタグは、相互のみで通信する固有のRFIDと固有のカウンティング・チップとを備えており、特定の衣類のアイテムに対して固有の1:1の対応関係が備わっている。タグと衣類のアイテムとの組み合わせは排他的である。このことは、他のタグを、データベース(4.1)内においてその衣類アイテムに対応付けできないことを意味している。
【0037】
タグ5は次のものとすることができる。(a)別個の書き込み用のカウンティング/カット・チップを、封入されたRFIDチップに組み込んだもの、(b)タグのステータス(ロックあるいはロック解除)の変化が組み込み型のRFIDチップのメモリー部分に直接に書き込まれ、カウンティング/カット・チップを別途追加する必要のないRFIDハイブリット。このエンコード動作あるいは割り当て動作は、RFIDアンテナ、または、アンテナ・アレイ、ハンドヘルドRFIDスキャナ・デバイス、RFID読取可能なプリンタあるいは、それ以外のRFID読取可能なデバイスなどの各種デバイスを用いて、ユーザーにより定義されたデータをRFIDチップの組み込み型のメモリーに電子的に書き込むことで行われる。(c)タグは高周波/RFトランスミッション・チップ9であり、連続スキャニング用レシーバーに対してデータを直接に伝送する。レシーバーは在庫管理システムに対して情報を提供する。この処理は、チップがレシーバーによって駆動されたとき、あるいは、チップがステータスを変化させたときに行われる。
【0038】
RFIDタグ5は、RFトランスミッター9を介してマスター・データベース15(図2参照)と通信を行う。マスター・データベース15は情報を記憶し、RFIDタグ5からの情報を当該RFIDタグの履歴と比較して、このタグ5がロックおよびロック解除された回数をチェックする。また、マスター・データベース15はタグ5上のデータを当該マスター・データベース内のデータと比較する。
【0039】
図5に示すように、商品販売(5.1)があると、オペレーターにより駆動状態にあるRFIDタグ(5.2)がロック解除され、タグ(5.2)は電子通信(5.3)をマスター在庫タグ履歴データベース(5.4)に対して行い、このマスター在庫タグ履歴データベース(5.4)は当該販売のイベント(5.5)およびタグのオープン動作(5.6)で、タグの履歴を更新する。これらは、当該タグにおける過去のユニーク・イベント・シーケンスに追加される。一例は次の通りである。タグ・イベント#1−タグの最初のクローズ動作、タグ・イベント#2−タグの割り当て動作、タグ・イベント#3−タグの付いた商品の販売、タグ・イベント#4−販売後のタグのオープン動作、タグ・イベント#5−新商品へのタグの再割り当て動作。
【0040】
商品が販売される毎にタグ5はその商品から回収され、次に、タグ5は新たな商品用に再割り当てが行われる。このように、タグ5は販売されたアイテムから取り外すためにオープンされ、タグを取り付ける新しいアイテム用に当該タグがクローズされ、マスター・データベース15は、当該タグ5に関して、このような商品からの取り外し、商品への再使用(交換)の履歴を保持する。このようなPOS−ポイント・オフ・セールス・トランザクションは、RFIDをスキャンし、スキャンしたデータおよび情報を自動的にマスター・データベースに送信することにより行われる。図1A、1B、1Cから分かるように、各RFIDタグ5は、それ固有のRFIDインレー17とカウンティング/カット・チップ等を備えており、タグ5のステータスの変化(例えば、ロックされたこと、あるいは、ロック解除されたこと)が組み込み型のRFIDチップのメモリーに直接、書き込まれるので、カウンティング/カット・チップを別途必要としない。
【0041】
図6を参照して説明すると、本実施例では、再割り当てのイベントに先立って、マスター在庫タグ履歴データベース(6.1)は、ある一つのRFIDタグに関連する7つのイベントを保有している。それは、タグ・イベント#1−タグの最初のクローズ動作:タグ・イベント#2−商品に対するタグの最初の割り当て:タグ・イベント#3−商品販売:タグ・イベント#4−販売後に商品から取り外すためのタグのオープン動作:タグ・イベント#5−新しい商品に対するタグの再割り当て:タグ・イベント#6−商品の販売:および、タグ・イベント#7−販売後のタグのオープン動作である。
【0042】
このような情報は、マスター在庫タグ履歴データベース(6.1)に保持されると共に、マスター在庫SKUデータベース(6.2)およびRFIDタグの内蔵メモリー(6.3)にも保持される。本実施例では、タグが新しい商品に取り付けられると(6.4)、マスター在庫タグ履歴データベース(6.1)、マスター在庫SKUデータベース(6.2)およびRFIDタグの内蔵メモリー(6.3)が、新しい商品に取り付けたタグのクローズ動作および再割り当てを表す新しい固有のイベント(6.1H)によって、更新される。
【0043】
図2に示すように、本発明のシステムの動作は次の通りである。システム20は新しい商品アイテムを受け取る(ステップ21)。RFIDタグ5がこの商品に取り付け、あるいは固定される(ステップ22)。このステップにおいて、タグの割り当てが行われる(すなわち、タグは図1A〜図1Cに記載されているように取り付け、あるいは固定され、RFIDナンバーと対応付けされ、オペレーターIDと共にRFIDナンバーがシステムによって取得される。)。これらの日付および時刻が、タグが固定された時に、商品アイテムに対して記録される。RFインレーはシステムのトランザクションによって記録され、マスター・データベース15が更新される。例えば、RFIDリーダー・スキャンによるRFIDチップのスキャン;最初のシーケンシャル・イベントの記録、例えば、この商品アイテムに対するタグ5のロック動作;マスター・データベース15による妥当性確認(バリデーション)の実行:最後の固有のイベントがタグの無効化(割り当て解除)であった(そうでない場合には、調査のためにマネージャーに問い合わせが行われる。)。次に、チップが能動化され、アイテムは、割り当てられたものとして、マスター・データベース15内の在庫に追加される。ユニークRFIDチップに付随するPOSによる販売トランザクションが、ロック動作/ロック解除動作/カット・データに関して、論理的に一定の意味を成す場合には、ストアー・マネージャーに対して調査するようにとの警報が送られることはない。このような論理的な一連のシーケンスの一つは、前回の割り当てイベント、これに続く販売トランザクション・イベント、これに続く、新しい商品アイテムに関する再割り当てイベントである。非論理的なシーケンスであった場合には、アイテムが、調査のためにマネージャーに対して問合せが行われる。チップは、常にアクティブ状態に保持してスキャン可能にしておいてもよいし、そのようにしておかなくてもよい。新しいアイテムがマスター・データベース15の在庫に追加されると、そのアイテムが在庫から入手可能になる。
【0044】
図7を参照して、タグがオープンされた場合、あるいは、タグ上の回路が遮断された場合におけるイベントのシーケンスを説明する。タグがオープンされたことをシステムが認識すると(7.A)、オンボードRFIDチップ・メモリー(7.B)はそのイベント情報を取得し、そのことをマスター在庫タグ履歴データベース(7.C)に報告し、当該データベースでは前回のイベント(7.D)に対してイベントの論理シーケンスをチェックする。シーケンスが論理的である場合((7.D.A)および(7.D.A.1))には、マスター在庫タグ履歴データベース(7.C)は、次のシーケンス・イベント(7.E)によって更新される。イベントが論理的でない場合((7.D.A)および(7.D.B))には、詳細調査および確認を行わせるためにマネージャー(7.F)に警報が送られる。
【0045】
データベース15は系統的に調べられ(ステップ23)、新しい商品アイテム21用のタグ5からの情報をマスター・データベース15の情報と比較する。タグがシーケンス・イベントから逸脱しているものと判断されると、例えば、オープンおよびクローズの回数が論理的な一連の流れに一致していない場合には、そのアイテムにはデータベース内においてフラグが立てられ、当該アイテムについては安全性の詳細調査が必要になる。アイテムのこのような詳細調査ステータスは、マスター・データベース15において表示され、電子メール・メッセージ、携帯電話の自動発呼あるいはテキスト・メッセージ等の形態で、当該アイテムのステータスを調査させるためにマネージャーに問い合わせが行われる。タグが検出されない場合にも、上記と同様の方法によって、調査を行なわせるためにマネージャーに信号が送られる。システムは、アンテナ・アレイ、ハンドヘルドRFIDスキャナー、あるいはその他の適切なデバイスを用いて、ユーザーによって設定された周期的なスキャニングを行うことが可能である。
【0046】
在庫追跡用のソフトウエアは、RFIDハンドヘルド、コンピューター、あるいはその他の在庫管理用のデバイスに搭載されている。ディスプレイ位置のそれぞれはユニークRFID位置を備えている。マスター・データベース内において、在庫アイテムはそのようなディスプレイ位置に対して1:1で対応している。このような対応関係の日々のダウンロードあるいはその時その時のダウンロードは、ハンドヘルド・リーダーあるいは他のRFID読取デバイスにロードされる。スキャン操作には、オペレーターがタグのRFID位置をスキャンして、それに対応付けされている各在庫アイテムを「検索」することが必要である。RFIDリーダー内のソフトウエアによって、その位置にあることが予定されるアイテムの音声表示あるいは視覚表示が行われる。または、スキャンが行われてアイテムが特定されると、それらのアイテムがスクリーン上に可視表示されたリストから外される。全てのアイテムが確認されると、オペレーターにはその旨が通知される。確認できなかったアイテムは、調査のためにマネージャーに通知される。
【0047】
図8を参照して説明すると、商品ストック(8.A)の在庫確認を行うために、SKUおよび在庫ストック(8.A.1)の在庫マスター・データベース、在庫位置のマスター・データベース(8.A.2)が、ハンドヘルドRFIDスキャナー、アンテナ・アレイを備えたコンピューター等(8.B)にロードされる。位置は、位置データベースから選択され、スキャナーは当該位置の位置コード(8.C)を読み込む。位置コードに対応付けされた商品は、読み取り用の携帯機器にロードされ(8.D)、読み取り動作が開始し(8.E)、「予定の」結果と「実際の」検出結果が比較される。100%の一致(8.F)の場合には、在庫は完全である(8.F.B)。ステップ(8.F)において100%の一致ではない場合には、「実際の」結果と「予定の」結果の間の相違についての警告が出され、調査のためにマネージャーに対して当該相違が報告される。
【0048】
このような周期的スキャニング(図2のステップ24)は、連続して継続的に行うことが可能であり、毎日、毎週、毎月、半年毎あるいは年毎の在庫期間で行うことができる。このような周期的スキャニングは、ユーザーが指定したマスター・データベース15上の領域およびRFIDチップ内の領域について行われる。販売時点のトランザクションにおいて、RFIDスキャンにより、トランザクションを行っている従業員に対してユーザーにより設定されているユニーク従業員オペレーターID、トランザクションの日付および時刻、当該トランザクションに関する商品アイテムのユニークRFIDインレー・ナンバーが取得され、これらによってマスター・データベース15が更新される。この後の一連の連続したイベントは、例えば、ロック解除シーケンス・ナンバーである。
【0049】
また、トランザクションの取得によって、マスター・データベース15の在庫からタグ5が取り除かれ、マスター・データベース15内において、当該タグ5が再割り当て可能なタグであると指定される。この操作は、RFIDタグ5の記録情報を「販売済み」で、再割り当てあるいは再使用可能であると更新することにより行われ、これによって、RFIDタグ5のユニーク・ナンバーが、マスター・データベース15内の別の商品アイテムに対応付けすることが可能になる(図2のステップ21)。このように、本発明によるRFID技術を利用した在庫管理および盗難防止の警報タグによれば、ロック/ロック解除イベントのそれぞれの時刻、日付、およびこれらのイベントのシーケンスを監視して、リアルタイムあるいはスキャン時の在庫管理および盗難監視を行うことができる。
【0050】
以上、説明のために、好適な実施の形態を説明してきたが、当業者にとっては各種の構成上の変更を行うことができる。そのような変更は、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲に包含されるものである。
【符号の説明】
【0051】
5 RFIDタグ
6 ロッキング・ピン
7 ピン挿入孔
8 クラッチ機構
9 RFトランスミッション・チップ
15 マスター・データベース
17 RFIDインレー
20 システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFトランスミッターを備えたRFIDタグと、
ユニークRFIDエンコーデッド・アイテム・ナンバーがエンコードされているユニークRFIDインレーと、
前記RFトランスミッターを介して前記RFIDタグとの間で通信を行うマスター・データベースであって、前記RFIDタグからの情報を、当該マスター・データベースに格納されている情報と比較して、前記RFIDタグが本物であり、当該RFIDタグが当該マスター・データベース内における指定回数だけオープンあるいはクローズされているか否かを判別し、そうでない場合には調査のためにメッセージを送出するマスター・データベースと
を有している在庫管理および盗難防止の警報用のタグ・システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記RFIDタグのそれぞれはスマート・チップを含むタグ・システム。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記RFIDタグにおけるオープンされた、あるいはクローズされたというステータスの変化が、当該RFIDに組み込まれているメモリーに対して直接に書き込まれるタグ・システム。
【請求項4】
請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
前記RFIDタグが商品アイテムに取り付けあるいは固定されて当該RFIDタグのオペレーターIDがシステムに取り込まれるように、当該RFIDタグに対する割り当てが行われ;
当該割り当ての日付および時刻が前記商品アイテム用に記録され;
前記RFIDインレーが取り付けられている前記タグが記録されると;
最初の一連の連続したイベントが記録され、
前記マスター・データベースにより、最後のユニーク・イベントが前記RFIDタグの割り当て解除であったことのバリデーション動作が行われ、割り当て解除ではなかった場合には、マネージャーに対して調査が必要である旨のメッセージを送出し;
次に、前記RFIDタグが能動化されて、前記商品アイテムが前記マスター・データベースの在庫データに追加されるタグ・システム。
【請求項5】
請求項4において、
前記最初の一連の連続したイベントの前記記録は、前記商品アイテムに対する前記RFIDタグの割り当て、あるいは、前記商品アイテムに対する前記RFIDタグのクローズであるタグ・システム。
【請求項6】
請求項4または5において、
前記マスター・データベースは検査されて、新しい商品アイテムについての前記RFIDタグからの情報を前記マスター・データベース内の情報と比較し、前記RFIDタグが一連の連続したイベントから外れて、オープン動作およびクローズ動作の回数が一致していない場合には、調査を促すためにマネージャー宛てにメッセージが送出されるタグ・システム。
【請求項7】
請求項6において、
前記RFIDタグが全く検出されない場合には、調査を促すためにマネージャー宛てに信号が送出されるタグ・システム。
【請求項8】
請求項1ないし7のうちのいずれかの項において、
前記RFIDタグが取り付けられた商品アイテムのオペレーターID、日付および時刻、並びに、当該RFIDタグのユニークRFIDインレーおよびユニーク・シーケンス・イベントを取得するための周期的スキャン動作を行うことが可能であるタグ・システム。
【請求項9】
請求項1ないし8のうちのいずれかの項において、
販売時点においてスキャン動作を行い、当該スキャン動作によって前記RFIDタグのオペレーターID、日付および時刻、ユニークRFIDインレー・ナンバーおよび次のシーケンシャル・イベントを取得し、前記RFIDタグを在庫管理から外して、前記マスター・データベース内において前記RFIDタグに対して使用のために再割り当てを表す印を付けるタグ・システム。
【請求項10】
請求項9において、
前記RFIDタグは、割り当てが解除されて、受け取った次の商品アイテムに用いられるタグ・システム。
【請求項11】
請求項1ないし10のうちのいずれかの項において、
前記RFIDタグはロッキング・ピンを備えており、
商品アイテムに前記RFIDタグを固定するために、前記ロッキング・ピンは、前記RFIDタグのピン挿入穴に挿入されて、クラッチ機構によって、その場所にロックされるタグ・システム。
【請求項12】
請求項11において、
前記ロッキング・ピンおよび前記クラッチ機構は販売時点においてロック解除および再ロックが可能であるタグ・システム。
【請求項13】
請求項12において、
前記RFIDタグがロックされたことと、ロック/ロック解除の時刻および日付、並びに、これらのイベントのシーケンスを記録することを、オンボードの前記RFトランスミッターおよび回路に通知するための回路を形成するために、前記RFIDタグのRFIDエンコード時に前記ロッキング・ピンを前記クラッチ機構の前記ピン挿入穴に挿入するタグ・システム。
【請求項14】
請求項13において、
商品アイテムがロックされて在庫有りとなったことを表し、かつ、ロック/ロック解除シーケンス・ナンバーとして含まれているユニークRFIDがエンコードされたアイテム・ナンバーを用いて、前記の記録された情報が、前記マスター・データベースに供給されるタグ・システム。
【請求項15】
RFIDタグあるいはラベルを商品アイテムに取り付ける工程を有し、前記RFIDタグは当該RFIDタグ内のRFトランスミッターを介してマスター・データベースとの間で通信を行うように構成されており、
前記RFIDタグに、ユニークRFIDがエンコードされたアイテム・ナンバーを備えたユニークRFIDインレーを配置し、
前記RFトランスミッターを用いて、前記RFIDタグと前記マスター・データベースの間で通信を行い、前記マスター・データベースは、前記RFIDタグからの情報を当該マスター・データベースに格納されている情報と比較して、前記RFIDタグが本物で、当該マスター・データベースに記録されている回数だけオープン動作あるいはクローズ動作が行われたか否かと、調査を促すためのメッセージをストアー・マネージャーに対して送出するか否かとを判断する在庫管理および/または盗難防止の警報を発するための警報用タグ方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【公開番号】特開2013−79146(P2013−79146A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−10472(P2012−10472)
【出願日】平成24年1月20日(2012.1.20)
【出願人】(512017372)
【Fターム(参考)】