説明

地下水位の測定方法

【課題】簡単な操作及び装置構成により、地盤の地下水位を正確に能率よく測定できる方法を提供する。
【解決手段】長さ方向所定間隔置きに内外を透通する横穴11を設けた中空ロッド1を地盤Gの所定深さまで垂直に貫入させたのち、交流電圧を用いて電気抵抗の変化を検出する機能を備える計測器6に接続したセンサーケーブル7を該中空ロッド1内に挿入し、このセンサーケーブル7の先端側の電極部71,73が中空ロッド1内に浸入した地下水Wの水面WFに達した際の電極間の電気抵抗の変化を検出し、この検出時の該センサーケーブル7の挿入長さから地下水位WLを測定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤の事前調査等として地下水の状態を判定するのに利用する地下水位の測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地震による地盤液状化に対処するため、一般住宅の如き小規模建築物を対象とした地盤についても、地質構成と共に地下水位を調べることが要望されている。しかしながら、通常の地盤調査に採用されているボーリング調査は、大掛かりな作業になってコストが高く付くことに加え、戸建住宅用の宅地等では作業スペースの確保も難しいという問題があった。しかも、ボーリング調査の穿内水位は上方の傾向にあり、今までは安全側のために問題視されなかったが、本来は不要な液状化対策のために大きなコスト負担を強いられる懸念があった。
【0003】
一方、戸建住宅の地盤調査には、従来よりJIS規格に制定されたスウェーデン式サウンディング試験が行われている。このサウンディング試験は、図10に示すように、下端に掘進スクリュー部材(通称:スクリューポイント)21が装着された鉄製またはステンレス鋼製の中実ロッド2を地盤Gに垂直に突き立て、このロッド2の上部にクランプ22及びハンドル23を取り付け、まずクランプ22上に複数枚の円盤状の錘24(10kgが2枚と25kgが3枚で計95kg、載荷用クランプの重さ5kgとの合計で100kg)を順次載せて中実ロッド2の沈み込みを観察して記録する。そして、全部の錘24を載せた段階で中実ロッド2の沈み込みがない場合、ハンドル23による回転で掘進させ、中実ロッド2表面の25cm刻みの目盛り2aにより、当該中実ロッド2が25cm沈み込むのに要した回転回数を記録してゆく。なお、中実ロッド2は最長1mであるため、継ぎ足しながら所定深度(通常は地下10m)まで掘進させる。また、掘進スクリュー部材21の基端側は中実ロッド2よりも径大になっている。図中の25は掘進位置の地表に載置した底板である。
【0004】
しかして、このサウンディング試験では、上記の記録データを解析して土質を粘性土や砂質土等に分類するが、その試験後の引き抜いた中実ロッド2表面の濡れ度合を観察し、水濡れの位置から地下水位を判定することも行われている。しかしながら、このような方法では、引き抜いた中実ロッド2表面の時間経過に伴う乾きや、逆に孔壁に付いた水滴や泥等の付着により、本来の地下水による水濡れ位置が判別困難であったり、誤って判定されることも多く、地下水位の測定方法として信頼性に乏しかった。
【0005】
そこで、このようなスウェーデン式サウンディング試験と同時に地下水位も測定できるようにした地下水位測定装置が提案されている(特許文献1,2)。この測定装置は、前記同様のロッドに長さ方向一定間隔置き(通常25cm間隔)に貫通孔(径方向の横穴)を設け、これら貫通孔にフェルトや脱脂綿の如き湿潤性部材を詰めたものであり、前記同様にスウェーデン式サウンディング試験を行ったのち、該ロッドを引き抜いて各貫通孔の湿潤性部材の水分吸収状態を調べて地下水位を判定するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−180243
【特許文献2】特開2000−221030
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記のスウェーデン式サウンディング試験機を利用する今までの地下水位測定装置は、大まかにしか測定できず、正確な地下水位を知ることができない上、含水比の高い地盤の場合には地下水位より上方に測定される可能性があるため、判定結果に充分な信頼性が得られず、また手間及び時間を要して作業性が悪いという難点があった。
【0008】
本発明は、上述の情況に鑑み、簡単な操作及び装置構成により、地盤の地下水位を正確に能率よく測定できる方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1の発明にかかる地下水位の測定方法は、長さ方向所定間隔置きに内外を透通する横穴11を設けた中空ロッド1を地盤Gの所定深さまで垂直に貫入させたのち、交流電圧を用いて電気抵抗の変化を検出する機能を備える計測器6に接続したセンサーケーブル7,8A,9を該中空ロッド1内に挿入し、このセンサーケーブル7,8A,9の先端側の電極部71,73,81a,91a,93aが中空ロッド1内に浸入した地下水Wの水面WFに達した際の電極間の電気抵抗の変化を検出し、この検出時の該センサーケーブル7,8A,9の挿入長さから地下水位WLを測定することを特徴としている。
【0010】
請求項2の発明は、前記請求項1に記載の地下水位の測定方法において、前記計測器6は、安定した正弦波信号を外部へ出力可能な安定化正弦波生成部61を備えてなることを特徴としている。
【0011】
請求項3の発明は、前記請求項1又は2に記載の地下水位の測定方法において、外部から入力される正弦波信号に含まれるノイズ成分を除去するノイズ除去部63を備えてなることを特徴としている。
【0012】
請求項4の発明は、前記請求項1〜3の何れかに記載の地下水位の測定方法において、前記センサーケーブル7は、先端から順に長手方向に向かって、第1の電極部71、第1の絶縁体72、第2の電極部73、第2の絶縁体74で構成されてなることを特徴としている。
【0013】
請求項5の発明は、前記請求項4に記載の地下水位の測定方法において、前記第1の電極部71の直径をd1とし、前記第1の絶縁体72の直径をd2とし、前記第2の電極部73の直径をd3とし、前記第2の絶縁体74の直径をd4とするとき、
d1≦d2≦d3≦d4
が成り立つことを特徴としている。
【0014】
請求項6の発明は、前記請求項4に記載の地下水位の測定方法において、前記第2の電極部73の直径をd3とし、前記第2の絶縁体74の直径をd4とするとき、
d3<d4
が成り立つことを特徴としている。
【0015】
請求項7の発明は、前記請求項4〜6の何れかに記載の地下水位の測定方法において、前記第2の絶縁体74に、目盛りを設けてなることを特徴としている。
【0016】
請求項8の発明は、前記請求項4〜7の何れかに記載の地下水位の測定方法において、前記第1の電極部71の先端はR形状に形成されてなることを特徴としている。
【0017】
請求項9の発明は、前記請求項4〜8の何れかに記載の地下水位の測定方法において、前記第2の絶縁体74に、接続部保護パイプ75を設けてなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。まず、請求項1の発明にかかる地下水位の測定方法では、横穴11付きの中空ロッド1を地盤Gの帯水層WZまで垂直に貫入させると、地下水位WLより下位になる横穴11から地下水Wが該中空ロッド1の中空部10に浸入し、その水面WFが地下水位WLと同レベルに達して安定化する。したがって、この状態で該中空ロッド1内にセンサーケーブル7,8A,9を挿入してゆくことにより、その先端側の電極部71,73,81a,91a,93aが該中空ロッド1内の水面WFに達した際に水の導電性によって電極間の電気抵抗が変化し、この変化が計測器6にて検出されるため、この時の該センサーケーブル7,8A,9の挿入長さから地下水位WLを測定できる。
【0019】
しかして、この測定方法によれば、センサーケーブル7,8A,9の電極部71,73,81a,91a,93aが中空ロッド1内の水面WFに達したことが瞬間的に捉えられるから、地下水位WLを極めて正確に測定できる共に、中空ロッド1内は掘進した孔壁から隔絶しているため、含水比の高い地盤でも孔壁の水分による影響を受けず、もって測定結果に高い信頼性が得られる。また、測定に際し、中空ロッド1内に上方からセンサーケーブル7,8A,9を挿入してゆくだけでよいから、操作的に極めて簡単であるうえ、掘進した孔壁が崩れても中空ロッド1内が土で詰まることはなく、センサーケーブル7,8A,9の挿入に支障を生じる懸念がないから、能率よく短時間で測定作業が完了する。
【0020】
また、本発明によれば、電気抵抗の変化を検出できる機能を備える計測器6として、交流電圧を用いるものを使用している。そのため、水などの電解質をもつ液体を計測する場合に、直流電圧を用いて計測すると、液体の電気分解が発生してしまい、計測中に、電気抵抗がふらつき、地下水位WLを正確に判定することが困難となるという問題が生じるが、本発明の計測器6は、交流電圧を用いているから、液体の電気分解が発生してしまうようなことがなく、それが原因で、電気抵抗がふらつくということがないため、地下水位WLを正確に判定することができる。
【0021】
請求項2の発明によれば、計測器6は、安定した正弦波信号を外部へ出力可能な安定化正弦波生成部61を備えてなるから、計測器6が電池で駆動する場合、当該電池の電圧変動が生じたとしても、その影響を受けない安定した正弦波信号を出力することができる。また、安定した正弦波信号には、高調波成分が含まれていないため、センサーケーブル7,8A,9が長尺(例えば、10m)となった場合に、電極部71,73,81a,91a,93aに生じる、計測器6の誤動作の原因となるクロストークの発生を防止することができる。
【0022】
請求項3の発明によれば、計測器6はノイズ除去部63を備えてなるから、センサーケーブル7,8A,9に混入する外来ノイズを減衰させ、ノイズの少ない正弦波信号を出力することが可能となる。それがために、計測器6の誤動作の原因を低減させることができる。
【0023】
請求項4の発明によれば、第1の電極部71と、第2の電極部73が長手方向に離間して構成されているから、地下水Wの表面張力により両電極部71,73に地下水Wが付着して、地下水位WLを誤認するというようなことを防止することができる。
【0024】
請求項5の発明によれば、センサーケーブル7に凹部(溝部)が形成されると、中空ロッド1内の中空部10に浸入する地下水Wに含まれる泥が付着する可能性が高まり、その泥の付着によって、地下水位WLを誤認するもととなるが、本発明のセンサーケーブル7は、d1≦d2≦d3≦d4の関係式が成り立つようなセンサーケーブル7で構成されているから、センサーケーブル7に凹部(溝部)が形成されることがないため、前述の不具合を軽減することが可能となる。
【0025】
請求項6の発明によれば、中空ロッド1を、鉄やステンレス鋼等の導電性材料で形成した場合に、第2の電極部73が中空ロッド1の内壁に接触すると地下水位WLを誤認する可能性が非常に高くなるが、第2の絶縁体74の直径d4は、第2の電極部73の直径d3よりも径大となっているから、第2の電極部73が中空ロッド1の内壁に接触する可能性を極めて低く抑えることができる。
【0026】
請求項7の発明によれば、第2の絶縁体74に目盛りを設けているから、センサーケーブル7の挿入長さを容易に測定することができる。
【0027】
請求項8の発明によれば、第1の電極部71の先端側をR形状にしているから、ジョイント部材5に第1の電極部71が引っかかってしまい、中空ロッド1の中空部10へのセンサーケーブル7の挿入が阻害されるということがない。また、中空ロッド1の横穴11に第1の電極部71が引っかかってしまい、中空ロッド1の中空部10へのセンサーケーブル7の挿入が阻害されるということがない。
【0028】
請求項9の発明によれば、第2の絶縁体74に、接続部保護パイプ75が設けられているから、中空ロッド1内の中空部10にセンサーケーブル7を挿入する際に生じるねじれや引張りの耐性を強化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の地下水位の測定方法に用いる中空ロッドを示し、(A)は要部の側面図、(B)は(A)のX−X線の断面矢視図、(C)は連結部の縦断面図、(D)は(A)のY−Y線の断面矢視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る地下水の測定方法を示し、(A)は中空ロッドの掘進貫入状態、(B)は2芯線のセンサーケーブルの挿入状態、のそれぞれ模式縦断面図である。
【図3】図2おけるセンサーケーブルを示し、(A)は側面図、(B)は縦断面図である。
【図4】電気抵抗の変化を測定する方法を説明するブロック図である。
【図5】図4における安定化正弦波生成部の回路図である。
【図6】図4におけるアンプ部、ノイズ除去部、絶対値回路部、平滑回路部、それぞれの回路図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る地下水位の測定方法を工程順に示し、(A)は中実ロッドの掘進貫入状態、(B)は中実ロッドの引き抜き状態、(C)は抜出孔への中空ロッドの貫入状態、(D)は2芯線のセンサーケーブルの挿入状態、のそれぞれ模式断面図である。
【図8】(A)は本発明の第3実施形態に係る地下水位の測定方法のうち、1芯線のセンサーケーブルの挿入状態を示し、(B)は(A)の1芯線のセンサーケーブルの先端側の構成例を示す斜視図である。
【図9】2芯線のセンサーケーブルの変形例を示す斜視図である。
【図10】本発明及びスウェーデン式サウンディング試験に用いる中実ロッドの掘進貫入状態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
<第1実施形態>
以下、本発明に係る地下水位の測定方法の第1実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明で用いる中空ロッド1の要部、図2は本発明の第1実施形態の測定方法、図3はセンサーケーブルの要部、図4は電気抵抗の変化を測定する方法を説明するブロック図、図5及び図6は、計測器6の回路図、をそれぞれ示す。なお、図2においては、中空ロッド1を模式的に簡略化して図示している。
【0031】
図1(A)に示すように、中空ロッド1は、その長さ方向に沿って一定間隔d置きに径方向に貫通する横穴11を備え、これら横穴11で中空部10内と外部とが透通すると共に、先端に掘進スクリュー部材12が装着されている。また、同図(B)でも示すように、横穴11は上下位置で順次交互に90°向きが変わるように穿設され、これによって中空ロッド1の周方向で強度の偏りを生じないように設定されている。なお、間隔dは通常25cmに設定されるが、掘進スクリュー部材12の先端から最下位の横穴11までの距離も間隔dと等しくなっている。
【0032】
しかして、中空ロッド1は既述のスウェーデン式サウンディング試験に用いる中実ロッド2(図10参照)と同様に継ぎ足して使用されるが、その継ぎ足し部分には図1(C)(D)で示すようにジョイント部材5が使用される。このジョイント部材5は、筒状で外周に雄ねじ51が形成されており、中心孔52の両端部52aが引っ掛かり防止のためにラッパ状に開いた形状になっている。一方、中空ロッド1の両端部の内周には雌ねじ13が形成されており、該雌ねじ13にジョイント部材5の雄ねじ51を螺合することにより、図1(C)の如く上下の中空ロッド1の端面同士が直接に接する形で連結される。
【0033】
上述のように構成された中空ロッド1を用いて地下水位を測定する方法を説明すると、まず、図2(A)で示すように、鉄やステンレス鋼等の導電性材料からなる前記の中空ロッド1を地盤Gの所定深さまで垂直に掘進貫入させる。なお、図2(A)では図示を省略しているが、この掘進貫入に際しては、該中空ロッド1の上部に図10で示す中実ロッド2と同様にクランプ22及びハンドル23を取り付けると共に錘24を載せ、該錘24による荷重負荷とハンドル23による回転操作を行う。
【0034】
しかして、中空ロッド1が帯水層WZまで貫入すると、地下水位WLより下位になった横穴11から地下水Wが該中空ロッド1の中空部10に浸入し、貫入停止から数分程度で該中空ロッド1内の水面WFが地下水位WLと同レベルに達して安定化する。なお、掘進貫入は、地下の帯水層に届く深さまで行えばよいが、スウェーデン式サウンディング試験に合わせて地下10mまで行ってもよい。
【0035】
次に、図2(B)で示すように、交流電圧を用いて電気抵抗の変化を検出する機能を備える計測器6に接続した2芯線のセンサーケーブル7を、中空ロッド1の中空部10に上方から挿入してゆく。そして、図示のように地盤Gの帯水層WZまで貫入した中空ロッド1内に挿入し、両電極部(第1の電極部71,第2の電極部73)が共に該中空ロッド1内の地下水Wに接触するまで挿入する。当該センサーケーブル7は、先端側にその両芯線に対応する電極部(第1の電極部71,第2の電極部73)が離間して配置されているからである。上記両電極部(第1の電極部71,第2の電極部73)が地下水Wに接触すると、地下水Wの導電性によって、両電極部(第1の電極部71,第2の電極部73)間の電気抵抗が変化し、この電気抵抗の変化が計測器6にて検出されて表示される。
【0036】
したがって、この電気抵抗の変化が検出されたときのセンサーケーブル7の挿入長さから、地下水位WLを正確に判定できる。すなわち、地下水位WLは、前記挿入長さより、中空ロッド1の地表面GLからの突出高さを差し引いた値である。また、このような地下水位の測定方法における中空ロッド1の掘進工程は、一般的なスウェーデン式サウンディング試験に利用できる。
【0037】
センサーケーブル7は、図3(A)で示すように、先端から順に長手方向に向かって、第1の電極部71、第1の絶縁体72、第2の電極部73、第2の絶縁体74で構成されている。このように、第1の電極部71と、第2の電極部73が長手方向に離間して構成されることによって、地下水Wの表面張力により両電極部に地下水Wが付着して、地下水位WLを誤認するというようなことを防止することができる。
【0038】
第1の電極部71は、鉄やステンレス鋼等の導電性材料からなり、図3に示すように、先端側はR形状に形成され、図3(B)に示すように、基端側には、絶縁ケーブルからなる第1の電極部材71aが接続されている。このように先端側をR形状にすることによって、図1(C)に示した中空ロッド1の継ぎ足し部分の段差(中心孔52の両端部52a参照)に第1の電極部71が引っかかってしまい、中空ロッド1の中空部10へのセンサーケーブル7の挿入が阻害されるということがない。また、中空ロッド1の横穴11に第1の電極部71が引っかかってしまい、中空ロッド1の中空部10へのセンサーケーブル7の挿入が阻害されるということがない。
【0039】
第1の絶縁体72は、テフロン樹脂等からなる絶縁体であって、図3に示すように、略円筒状で形成され、先端側が、第1の電極部71に接続され、基端側が第2の電極部73に接続されている。
【0040】
第2の電極部73は、鉄やステンレス鋼等の導電性材料からなり、図3(B)に示すように、第1の電極部71と同軸上に設けられ、先端側が、第1の絶縁体72に接続され、基端側が接続保護パイプ75に接続されている。そして、さらに、基端側には、絶縁ケーブルからなる第2の電極部材73aが接続されている。なお、接続保護パイプ75が設けられているのは、中空ロッド1内の中空部10にセンサーケーブル7を挿入する際に生じるねじれや引張りの耐性を強化するためである。
【0041】
第2の絶縁体74は、熱収縮チューブ等からなる絶縁体であって、図3に示すように、略円筒状で形成され、第2の電極部73の露出面積の調整を行った上で、第2の電極部73の表面を被覆し、さらに、接続部保護パイプ75の表面を被覆することによって形成されている。なお、本実施形態においては、第2の絶縁体74に接続保護パイプ75を設ける方法として、前記接続保護パイプ75を第2の電極部73の基端側に接続し、その表面を第2の絶縁体74で被覆した例を示したが、第2の絶縁体74の表面に接続保護パイプ75を設けても良い。
【0042】
一方、上記詳述したセンサーケーブル7としては、第1の電極部71の直径をd1とし、第1の絶縁体72の直径をd2とし、第2の電極部73の直径をd3とし、第2の絶縁体74の直径をd4とするとき、数式(1)の関係式が成り立つことが好ましい。センサーケーブル7に凹部(溝部)が形成されると、中空ロッド1内の中空部10に浸入する地下水Wに含まれる泥が付着する可能性が高まり、その泥の付着によって、地下水位WLを誤認するもととなる。しかし、センサーケーブル7の構造を、数式(1)の関係式が成り立つようにすれば、センサーケーブル7に凹部(溝部)が形成されることがないため、前記不具合を軽減することができるためである。
(数1)
d1≦d2≦d3≦d4
【0043】
また、中空ロッド1内の内壁に第2の電極部73が接触しないように、数式(2)の関係式にすることが好ましい。中空ロッド1を、鉄やステンレス鋼等の導電性材料で形成した場合に、第2の電極部73が中空ロッド1の内壁に接触すると地下水位WLを誤認する可能性が非常に高くなる。そのため、そのような不具合を避けるため、第2の電極部73が中空ロッド1の内壁に接触しないように、第2の絶縁体74の直径d4を第2の電極部73の直径d3よりも径大とすることが好ましい。
(数2)
d3<d4
【0044】
さらに、図示はしないが、第2の絶縁体74に目盛りを設けることが好ましい。目盛りを設ければ、センサーケーブル7の挿入長さを容易に測定することができるためである。なお、第2の絶縁体74に目盛りを設ける方法は、第2の絶縁体74の表面部に直接目盛りを印字してもよいし、目盛りを有するメジャーテープを設けてもよい。ただし、第2の絶縁体74の表面部に直接目盛りを印字する場合は、中空ロッド1内の内壁との接触で目盛りが消えてしまう可能性があるため、保護層を設けることが好ましい。
【0045】
次に、計測器6によって、電気抵抗の変化を計測する原理を、図4を用いて説明する。計測器6は、安定化正弦波生成部61、アンプ部62、ノイズ除去部63、絶対値回路部64、平滑回路部65、表示部66で構成され、その計測器6には、第1の電極部71及び第2の電極部73を有するセンサーケーブル7が接続されている(図2及び図3参照)。安定化正弦波生成部61からは、安定した正弦波信号Vsinが生成され、その信号が、第1の電極部71に出力される。そして、第1の電極部71及び第2の電極部73が共に中空ロッド1内の地下水W(被測定物)に接触すると、第2の電極部73に正弦波信号Vrecが発生し、その発生した正弦波信号Vrecに対応する抵抗値がアンプ部62乃至平滑回路部65を介して表示部66に表示される。
【0046】
より具体的に説明すると、地下水W(被測定物)の抵抗値をrとし、第2の電極部73の負荷抵抗値をRとすると、オームの法則により、数式(3)の関係式が成り立つ。
(数3)
Vrec=Vsin×R/(R+r)
【0047】
ここで、r=0、すなわち、第1の電極部71及び第2の電極部73をショートさせると、数式(3)より、Vrec=Vsinとなるから、この時の抵抗値が「0」と表示されるように計測器6を校正する。そして、第1の電極部71及び第2の電極部73が地下水W(被測定物)に接触した際、例えば、第2の電極部73に発生する正弦波信号Vrecが、Vsinの半分、すなわち、Vrec=1/2×Vsinとなった場合に、数式(3)より、r=Rとなるから、計測器6によって抵抗値を測定することができる。
【0048】
したがって、地下水W(被測定物)の抵抗値を測定するには、第2の電極部73に発生する正弦波信号Vrecの電圧値が分かればよいことが分かる。以下、計測器6の各ブロックをより詳細に説明する。
【0049】
安定化正弦波生成部61は、図5に示すように、パルスジェネレータ61aとローパスフィルタ61bで構成されている。
【0050】
パルスジェネレータ61aは、抵抗R1,R3、帰還抵抗R2,R4、オペアンプOP1、コンデンサC1で構成されている。オペアンプOP1の反転入力には、コンデンサC1を介してグランド電位に接続されている接続端子が接続される共に、帰還抵抗R4を介して自己の出力端子が接続されている。そして、オペアンプOP1の非反転入力には、抵抗R1,R3に分圧された電圧VCCが接続されると共に、帰還抵抗R2を介して自己の出力端子が接続されている。このように構成されたパルスジェネレータ61aからは、高調波成分を含んだ正弦波信号が生成される。なお、電圧VCCは、外部から供給される電圧(例えば、電池等)のことをいい、安定した電圧を供給することが好ましい。
【0051】
ローパスフィルタ61bは、抵抗R5,R6、帰還コンデンサC2、コンデンサC3,C4、オペアンプOP2で構成されている。オペアンプOP2の反転入力には、自己の出力端子が接続されている。そして、オペアンプOP2の非反転入力には、帰還コンデンサC2を介する自己の出力端子と、抵抗R5を介するパルスジェネレータ61aの出力端子が接続された接続端子が、抵抗R6及びコンデンサC3を介して接続されている。このように接続されたオペアンプOP2の出力からは高調波成分が除去された正弦波信号が出力される。そして、オペアンプOP2の出力端子にはコンデンサC4が接続されており、このコンデンサC4によって、高調波成分が除去された正弦波信号に含まれるDC成分が除去される。
【0052】
したがって、安定化正弦波生成部61からは、安定した正弦波信号が出力される。そのため、電池を使用し、外部電圧VCCを供給した場合に、電池の電圧変動が生じたとしたとしても、その影響を受けない安定した正弦波信号を出力することができる。また、安定した正弦波信号には、高調波成分が含まれていないため、センサーケーブル7が長尺(例えば、10m)となった場合に、両電極部(第1の電極部71及び第2の電極部73)間に生じる、計測器6の誤動作の原因となるクロストークの発生を防止することができる。なお、本実施形態における、安定化正弦波生成部61の回路は、あくまで一例であり、種々設計変更可能である。
【0053】
一方、安定化正弦波生成部61から出力される安定した正弦波信号としては、40Hz程度の低周波を使用することが好ましい。計測器6を電池で駆動させた場合に、高周波の正弦波を使用すると、ノイズ除去等(例えば、バンドパスフィルタ)の回路規模が大きくなり、電池寿命に影響するためである。
【0054】
アンプ部62は、抵抗R8、帰還抵抗R9、オペアンプOP3で構成されている。オペアンプOP3の反転入力には、抵抗R8を介してグランド電位に接続される接続端子が接続されると共に、帰還抵抗R9を介して自己の出力端子が接続されている。そして、オペアンプOP3の非反転入力には、第2の電極部73にて発生する正弦波信号Vrecが印加されている。このように構成されたアンプ部62からは、正弦波信号Vrecが、次段のノイズ除去部63で処理可能な正弦波信号に増幅されて出力される。
【0055】
ノイズ除去部63は、抵抗R10,R11、帰還コンデンサC6、コンデンサC5、オペアンプOP4で構成されている。オペアンプOP4の反転入力には、自己の出力端子が接続されている。そして、オペアンプOP4の非反転入力には、帰還コンデンサC6を介する自己の出力端子と、抵抗R10を介するアンプ部62の出力端子が接続された接続端子が、抵抗R11及びコンデンサC5を介して接続されている。このように構成されたノイズ除去部63は、センサーケーブル7に混入する外来ノイズを減衰させ、ノイズの少ない正弦波信号を出力することが可能となる。そのため、計測器6の誤動作の原因を低減させることができる。
【0056】
絶対値回路部64は、抵抗R12,R15、帰還抵抗R13,R14,R16、ダイオードD1,D2、オペアンプOP5,OP6で構成されている。オペアンプOP5の反転入力には、ダイオードD2、帰還抵抗R14を介して自己の出力端子が接続されると共に、ダイオードD2、抵抗R15、帰還抵抗R13を介する自己の出力端子と、抵抗R12を介するノイズ除去部62の出力端子が接続された接続端子が、抵抗R12を介して接続されている。そして、オペアンプOP5の非反転入力には、グランド電位が接続されている。なお、ダイオードD1は、ノイズ除去部63の出力信号が正の時に導通状態となり、ダイオードD2は、ノイズ除去部63の出力信号が負の時に導通状態となるものである。
【0057】
オペアンプOP6の反転入力には、オペアンプOP5の出力端子がダイオードD2、抵抗R16を介して接続されると共に、帰還抵抗R16を介して自己の出力端子が接続される。そして、オペアンプOP6の非反転入力には、グランド電位が接続されている。このように構成された絶対値回路部64は、ノイズ除去部63から出力された正弦波信号の絶対値を出力することができる。
【0058】
平滑回路部65は、絶対値回路部64の出力信号を抵抗R17、コンデンサC7を介して出力し、表示部66に入力する。平滑回路部65は、RC回路の時定数となっており、絶対値回路部64の出力信号を平滑することで、直流電圧を表示部66に入力することができ、さらに、表示部66のメーターのレスポンス調整も行うことができる。
【0059】
以上説明した本実施形態によれば、電気抵抗の変化を検出できる機能を備える計測器6としては、交流電圧を用いるものを使用している。そのため、水などの電解質をもつ液体を計測する場合に、直流電圧を用いて計測すると、液体の電気分解が発生してしまい、計測中に、電気抵抗がふらつき、地下水位WLを正確に判定することが困難となるという問題が生じるが、本実施形態の計測器6は、交流電圧を用いているから、液体の電気分解が発生してしまうようなことがなく、それが原因で、電気抵抗がふらつくということがないため、地下水位WLを正確に判定することができる。
【0060】
一方、本実施形態によって、抵抗値を測定した地下水W(被測定物)の液体は、一般的に固有抵抗値を有することが知られている。そのため、測定した抵抗値から地下水W(被測定物)の水質を推測することも可能である。その際、水質に応じた固有抵抗値を一読できる表示を表示部66に設けることも可能である。
【0061】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図7に基づいて説明すると、図7は、本発明の第2実施形態の測定方法を示す。なお、図7においては、中空ロッド1及び中実ロッド2を模式的に簡略化して図示している。なお、第1実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
【0062】
先ず、図7(A)で示すように、先端に堀進スクリュー部材21が装着された中実ロッド2を地盤Gの所定深さまで垂直に掘進貫入させたのち、同図(B)で示すように該中実ロッド2を引き抜いて抜出孔Hを形成する。この中実ロッド2の掘進貫入に際して図10で示すクランプ22及びハンドル23を取り付け、錘24による荷重負荷とハンドル23による回転操作を行う。しかして、該中空ロッド1が帯水層WZまで貫入しておれば、その抜出孔Hには地下水Wが浸出して溜まることになる。
【0063】
次に、図7(C)で示すように、抜出孔Hに中空ロッド1を貫入させると、その地下水位WLより下位になった横穴11から地下水Wが中空部10に浸入し、該中空部10内の水面WFが地下水位WLと同レベルに達して安定化する。続いて同図(D)に示すように、前記第1実施形態の場合と同様に、交流電圧を用いて電気抵抗の変化を検出する機能を備える計測器6に接続した2芯線のセンサーケーブル7を、中空ロッド1の中空部10に上方から挿入してゆけば、両電極部(第1の電極部71,第2の電極部73)が中空ロッド1内の水面WFに達したとき、両電極部(第1の電極部71,第2の電極部73)間の電気抵抗が変化し、この電気抵抗の変化が計測器6にて検出されて表示される。
【0064】
したがって、この第2実施形態の測定方法においても、前記第1実施形態の場合と同様に、電気抵抗の変化が検出されたときのセンサーケーブル7の挿入長さから、地下水位WLを正確に判定できる。そして、この第2実施形態では、前段の地盤Gに対する掘進は穿孔には不充分な強度であっても支障がない。また、前段の中実ロッド2による掘進工程をスウェーデン式サウンディング試験に利用できる。
【0065】
なお、この第2実施形態のように2段階の操作を行う場合、後段の地下水位測定に用いる中空ロッド1として、下端に掘進スクリュー部材12を装着してない単なる横穴11付きのパイプ材も使用可能である。しかるに、地盤Gが軟弱な地層を含む場合等で、前段の中実ロッド2を引き抜いた抜出孔Hが孔壁の崩れ等によって部分的に塞がるような状態であっても、後段の中空ロッド1が掘進スクリュー部材12を備えるものであれば、軽く回転を伴って沈み込ませるだけで該抜出孔Hに充分に深く貫入できるという利点がある。
【0066】
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態を図8に基づいて説明すると、図8(A)は、1芯線のセンサーケーブル8Aを用いて、地下水位を測定する方法、図8(B)は1芯線のセンサーケーブル8Aの要部、をそれぞれ示す。
【0067】
図2(A)又は、図7(A)〜(C)の工程を経た後、図8(A)に示すように、交流電圧を用いて電気抵抗の変化を検出する機能を備える計測器6に接続した各々1芯線からなる一対のセンサーケーブル8A,8A´の内、一方のセンサーケーブル8A´の先端を中空ロッド1の地上部分に電気接続し、先端側に電極部81aを有する他方のセンサーケーブル8Aを該中空ロッド1の中空部10に上方から挿入してゆく。そして、このセンサーケーブル8Aの電極部81aが中空ロッド1内の水面WFに達すると、電極部81aと電極を構成する中空ロッド1との間の電気抵抗が変化し、この電気抵抗の変化が計測器6にて検出されて表示される。
【0068】
センサーケーブル8Aの構成例を示すと、センサーケーブル8Aは、図8(B)に示すように、ワイヤーの芯線81が絶縁材料の樹脂チューブ84で被包されており、その先端側で樹脂チューブ84の一部を除去することにより、芯線81の一部を露呈させて電極部81aを形成すると共に、ケーブル端にゴムや軟質プラスチックからなる先細で先端が丸い突端部85を形成している。しかして、このような突端部85を有することにより、中空ロッド1内への挿入時に横穴11やジョイント部材5等との引っ掛かりが防止されるため、挿入操作がより容易になる。なお、このセンサーケーブル8Aの中空ロッド1に対する挿入長さLは、電極部81aが基準Oとなる。
【0069】
したがって、この第3実施形態の測定方法においても、前記第1実施形態及び第2実施形態の場合と同様に、電気抵抗の変化が検出されたときのセンサーケーブル8Aの挿入長さから、地下水位WLを正確に判定できる。
【0070】
前記第1実施形態及び第2実施形態において、2芯線のセンサーケーブル7を用いて説明したが、図9に示すような2芯線のセンサーケーブル9を用いてもよい。図9は、2芯線のセンサーケーブル9の変形例の要部を示す。この2芯線のセンサーケーブル9では、絶縁層93中に埋入した芯線91,92のうち、一方の芯線91がケーブル先端面から突出して電極部91aを構成すると共に、ケーブル周縁側での絶縁層93の切欠93aにより、芯線92の一部を露呈させて電極部92aを構成している。なお、このセンサーケーブル9の中空ロッド1に対する挿入長さLは、周面側の電極部93aが基準Oとなる。
【0071】
また、第1実施形態〜第3実施形態において、中空ロッド1や中実ロッド2の掘進手段として、図10では錘24による荷重負荷とハンドル23による回転操作との手動方式を例示したが、荷重負荷を油圧シリンダー等による機械的加圧で行ったり、回転操作をモータ等で機械的に行う方式も採用可能である。さらに、中空ロッド1及び中実ロッド2としては、JIS規格に制定されたスウェーデン式サウンディング試験の規定寸法に合致するものに限らず、種々の内外径を有するものを採用できる。また、ロッド先端に装着する掘進スクリュー部材についても、該サウンディング試験機のスクリューポイントとは異なる形状・構造のものも使用可能である。
【符号の説明】
【0072】
1 中空ロッド
10 中空部
11 横穴
12 掘進スクリュー部材
2 中実ロッド
21 掘進スクリュー部材
5 ジョイント部材
6 計測器
61 安定化正弦波生成部
63 ノイズ除去部
7 センサーケーブル
71 第1の電極部(電極部)
72 第1の絶縁体
73 第2の電極部(電極部)
74 第2の絶縁体
75 接続保護パイプ
8A センサーケーブル
81a 電極部
9 センサーケーブル
91a 電極部
92a 電極部
G 地盤
H 抜出孔
L 挿入長さ
W 地下水
WF 水面
WL 地下水位

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ方向所定間隔置きに内外を透通する横穴を設けた中空ロッドを地盤の所定深さまで垂直に貫入させたのち、交流電圧を用いて電気抵抗の変化を検出する機能を備える計測器に接続したセンサーケーブルを該中空ロッド内に挿入し、このセンサーケーブルの先端側の電極部が中空ロッド内に浸入した地下水の水面に達した際の電極間の電気抵抗の変化を検出し、この検出時の該センサーケーブルの挿入長さから地下水位を測定することを特徴とする地下水位の測定方法。
【請求項2】
前記計測器は、安定した正弦波信号を外部へ出力可能な安定化正弦波生成部を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の地下水位の測定方法。
【請求項3】
前記計測器は、外部から入力される正弦波信号に含まれるノイズ成分を除去するノイズ除去部を備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の地下水位の測定方法。
【請求項4】
前記センサーケーブルは、先端から順に長手方向に向かって、第1の電極部、第1の絶縁体、第2の電極部、第2の絶縁体で構成されてなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の地下水位の測定方法。
【請求項5】
前記第1の電極部の直径をd1とし、前記第1の絶縁体の直径をd2とし、前記第2の電極部の直径をd3とし、前記第2の絶縁体の直径をd4とするとき、
d1≦d2≦d3≦d4
が成り立つことを特徴とする請求項4に記載の地下水位の測定方法。
【請求項6】
前記第2の電極部の直径をd3とし、前記第2の絶縁体の直径をd4とするとき、
d3<d4
が成り立つことを特徴とする請求項4に記載の地下水位の測定方法。
【請求項7】
前記第2の絶縁体に、目盛りを設けてなることを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載の地下水位の測定方法。
【請求項8】
前記第1の電極部の先端はR形状に形成されてなることを特徴とする請求項4〜7の何れかに記載の地下水位の測定方法。
【請求項9】
前記第2の絶縁体に、接続部保護パイプを設けてなることを特徴とする請求項4〜8の何れかに記載の地下水位の測定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−64619(P2011−64619A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−216591(P2009−216591)
【出願日】平成21年9月18日(2009.9.18)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 社団法人 日本建築学会が2009年7月20日に発行した、2009年度大会(東北)学術講演梗概集。平成21年8月20日に掲載したアドレス「http://www.hokoku−eng.jp/gyoumu_chikasuii.html」
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(596091428)報国エンジニアリング株式会社 (10)
【出願人】(000112635)フジコントロールズ株式会社 (11)
【Fターム(参考)】