説明

地図出力装置、地図出力方法、およびプログラム

【課題】従来の情報システムにおいては、一の装置においてのみ、指定された位置に対応する地図を表示することができ、異なる装置間において、同様の地図を表示することができなかった。
【解決手段】第一地図情報を格納し得る第一地図情報格納部と、位置情報を取得する情報取得部と、位置情報に対応する第一地図情報を取得する第一地図情報取得部と、地図同期情報を取得する地図同期情報取得部と、地図同期情報を第二地図出力装置に送信する第一送信部と、第一地図情報を出力する第一出力部とを具備する第一地図出力装置と、地図同期情報を受信する第二受信部と、第二地図情報を出力する第二出力部とを具備する第二地図出力装置とから構成される情報システムにより、異なる装置間において、同様のタイミングで、同様の地図を表示することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図を出力する地図出力装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーションを行うシステムや装置が開発されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−117304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の情報システムにおいては、一の装置においてのみ、指定された位置に対応する地図を表示することができ、異なる装置間において、同様の地図を表示することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の情報システムは、第一地図出力装置と、第二地図出力装置とを具備する情報システムであって、第一地図出力装置は、地図に関する情報である第一地図情報を格納し得る第一地図情報格納部と、位置に関する情報である位置情報を取得する位置情報取得部と、位置情報に対応する第一地図情報を第一地図情報格納部から取得する第一地図情報取得部と、第一地図情報取得部が取得した第一地図情報との同期を取ることに関する情報である地図同期情報を取得する地図同期情報取得部と、地図同期情報を第二地図出力装置に送信する第一送信部と、第一地図情報取得部が取得した第一地図情報を出力する第一出力部とを具備し、第二地図出力装置は、地図同期情報を受信する第二受信部と、地図同期情報に対応する地図情報であって、第一地図情報とは異なる地図情報である第二地図情報を出力する第二出力部とを具備する情報システムである。
【0006】
このような構成により、異なる装置間で、表示する地図の同期を取ることができる。
【0007】
また、本第二の発明の情報システムは、第一の発明に対して、地図同期情報は、第二地図情報であり、第一地図出力装置は、地図に関する情報である第二地図情報を格納し得る第二地図情報格納部をさらに具備し、地図同期情報取得部は、位置情報に対応する第二地図情報を第二地図情報格納部から取得し、第二出力部は、第二受信部が受信した第二地図情報を出力する情報システムである。
【0008】
このような構成により、地図情報により、異なる装置間で、表示する地図の同期を取ることができる。
【0009】
また、本第三の発明の情報システムは、第一の発明に対して、地図同期情報は、位置情報であり、地図同期情報取得部は、位置情報を取得し、第二地図出力装置は、地図に関する情報である第二地図情報を格納し得る第二地図情報格納部と、第二受信部が受信した位置情報に対応する第二地図情報を第二地図情報格納部から取得する第二地図情報取得部とをさらに具備し、第二出力部は、第二地図情報取得部が取得した第二地図情報を出力する情報システムである。
【0010】
このような構成により、位置情報により、異なる装置間で、表示する地図の同期を取ることができる。
【0011】
また、本第四の発明の情報システムは、第一から第三いずれかの発明に対して、第二地図出力装置は、地図同期情報を要求する指示である地図同期情報要求指示を第一地図出力装置に送信する第二送信部をさらに具備し、第一地図出力装置は、地図同期情報要求指示を受信する第一受信部をさらに具備し、地図同期情報取得部は、第一受信部が受信した地図同期情報要求指示に従い地図同期情報を取得する情報システムである。
【0012】
このような構成により、地図同期情報要求指示に応じて、表示する地図の同期を取ることができる。
【0013】
また、本第五の発明の情報システムは、第一から第四いずれかの発明に対して、第一地図出力装置と第二地図出力装置とは、近距離無線での通信を行う情報システムである。
【0014】
このような構成により、近距離無線通信にて、表示する地図の同期を取ることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明による情報システム等によれば、異なる装置間において、同様のタイミングで、同様の地図を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施の形態1における情報システム1の概念図
【図2】同第一地図出力装置11、第二地図出力装置12のブロック図
【図3】同第一地図出力装置11の全体動作について説明するフローチャート
【図4】同地図情報の例を示す図
【図5】同地図情報の例を示す図
【図6】同地図情報の例を示す図
【図7】実施の形態2における情報システム2の概念図
【図8】同第一地図出力装置21、第二地図出力装置22のブロック図
【図9】同第一地図出力装置21の全体動作について説明するフローチャート
【図10】同地図情報の例を示す図
【図11】同地図情報の例を示す図
【図12】実施の形態3における情報システム3の概念図
【図13】同第一地図出力装置31、第二地図出力装置32のブロック図
【図14】同第一地図出力装置31の全体動作について説明するフローチャート
【図15】同第二地図出力装置32の全体動作について説明するフローチャート
【図16】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
【図17】上記実施の形態におけるコンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明による情報システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、所定の情報等が格納され得る格納部等において、当該格納部に情報等が記憶される過程は問わないものとする。例えば、記録媒体を介して情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、通信回線などを介して送信された情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。さらに、入力デバイスを介して入力された情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、本実施の形態において、検索とは、検索対象となる情報から、指定された情報を用いて、当該指定された情報に一致する情報を検知することや、当該検知した情報を取得すること、当該検知した情報に対応付けられた情報を取得することなどを意味し、広く解する。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
【0018】
(実施の形態1)
本実施の形態において、第一地図出力装置が、第一地図情報と第二地図情報とを取得し、第一地図出力装置で第一地図情報を、第二地図情報出力装置で第二地図情報を出力し、第一地図出力装置と第二地図出力装置とで、同様の地図情報を出力する情報システムについて説明する。
【0019】
図1は、本実施の形態における情報システム1の概念図である。図1において、第一地図出力装置11は、例えば、自動車に搭載されるカーナビゲーション装置や、他の乗り物に搭載されるナビゲーション装置などである。また、図1において、第二地図出力装置12は、例えば、携帯型のゲーム機や、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などの端末装置である。なお、第一地図出力装置が端末装置で、第二地図出力装置がナビゲーション装置などであってもよい。また、第一地図出力装置11と第二地図出力装置12との通信は、通常、例えば、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信である。また、第一地図出力装置11と第二地図出力装置12との通信は、Wi−Fi(登録商標)等の無線LANによる通信や、その他の無線通信であってもよい。
【0020】
図2は、本実施の形態における第一地図出力装置11、および第二地図出力装置12のブロック図である。第一地図出力装置11は、第一地図情報格納部111、第二地図情報格納部112、第一受付部113、位置情報取得部114、第一地図情報取得部115、地図同期情報取得部116、第一送信部117、第一出力部118を備える。第二地図出力装置12は、第二受信部121、第二出力部122を備える。
【0021】
第一地図情報格納部111は、第一地図情報を格納し得る。第一地図情報は、地図情報である。地図情報とは、地図に関する情報である。地図は、例えば、地形図や、地勢図、地質図、土地利用図、住宅地図、路線図、道路地図、ガイドマップ、地形や道路等が把握可能な航空写真や衛星写真、当該写真に記号や文字等が記入されたものなどである。また、地図は、平面図(二次元)、立体図(三次元)、鳥瞰図などであってもよい。
【0022】
地図情報は、例えば、地図の画像情報である。画像情報は、例えば、ラスタデータや、ベクタデータである。画像情報がラスタデータである場合、地図情報は、複数の縮尺に対応した画像情報を有していてもよい。複数の縮尺に対応した画像情報とは、例えば、同一地域について、縮尺が大きい画像情報や、縮尺が中程度の画像情報、縮尺が小さい画像情報などである。また、地図情報は、地図をタイル状に分割したものであってもよい。また、地図情報は、カーナビゲーションで用いられるKIWIフォーマットのものであってもよい。
【0023】
また、地図情報は、地点情報を有していてもよい。地点情報とは、地図上の地点を示す情報である。地点情報は、地点を識別するための地点識別子や、地点の位置を示す地点位置情報などを有する。また、地点情報は、例えば、地点の種類を示す地点種類情報や、地点の色や地図情報で示される地図上の地点の色を示す地点色情報などを有していてもよい。
【0024】
地点識別子は、例えば、「007」や、「P−023」、「東京駅」、「富士山」などである。また、地点位置情報は、位置を示す位置情報である。位置情報は、例えば、経緯度を示す経緯度情報や、座標を示す座標情報、座標の軸を示す座標軸情報、高度を示す高度情報、距離を示す距離情報などである。経緯度情報は、例えば、「(N12.34.56.78,E123.45.67.89)」や、「(北緯12度,東経123度)」などである。また、座標情報は、例えば、「(X,Y)=(3,4)」や、「(12,24)」などである。また、座標軸情報は、例えば、「X軸」や、「Y方向」、「Z」などである。また、高度情報は、例えば、「234m」や、「5,432m」などである。また、距離情報は、例えば、「100m」や、「15km」などである。また、地点種類情報は、例えば、「道路」や、「駅」、「飲食店」、「コンビニ」、「その他」などである。また、地点色情報は、色を示す色情報である。色情報は、例えば、「RED」や、「255,128,64」、「#FFEEDD」などである。
【0025】
なお、地図情報は、二次元のオンライン地図や電子地図等として公知であるので、その詳細な説明を省略する。
【0026】
第一地図情報格納部111は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0027】
第二地図情報格納部112は、第二地図情報を格納し得る。第二地図情報は、地図情報である。また、第二地図情報は、通常、第一地図情報とは異なる地図情報である。「異なる地図情報」とは、例えば、種類や、内容、縮尺、サイズ(寸法)などが異なる地図情報のことである。また、第二地図情報は、例えば、いわゆる略地図や、デフォルメ地図などを示す地図情報である。略地図とは、例えば、地図上の地点や道路などが削除されていたり、要所だけが簡単に描かれていたりする地図である。また、デフォルメ地図とは、例えば、地図上のビルや、駅、道路、山、川などが抽象化されていたり、これらの大きさや形状などの特徴が誇張されていたり、これらの色が明瞭にされていたり、地点や道路などが削除されていたりする地図である。なお、第二地図情報は、第一地図情報と同一の地図情報であってもよいし、第一地図情報と同様の地図情報であってもよい。
【0028】
第二地図情報格納部112は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0029】
第一受付部113は、地図出力指示を受け付ける。地図出力指示とは、地図情報を出力することに関する指示である。地図出力指示は、例えば、地図情報の表示の指示や、地図情報のスクロールの指示、地図情報の種類の変更の指示、地図情報の拡大・縮小の指示などである。
【0030】
また、第一受付部113は、地図出力指示以外の指示を受け付けてもよい。地図出力指示以外の指示とは、例えば、電源ONの指示や、電源OFFの指示などである。なお、第一受付部113が地図出力指示以外の指示を受け付けた場合、第一地図出力装置11は、通常、当該受け付けた指示に従った処理を行う。
【0031】
また、これらの指示は、通常、ユーザの操作によるものである。当該操作は、例えば、ボタンの操作や、タッチパネルへのタップ操作、ドラッグ操作、フリック操作、ピンチアウト操作、ピンチイン操作などである。
【0032】
また、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0033】
また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
【0034】
第一受付部113における指示の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。第一受付部113は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェアなどで実現され得る。
【0035】
位置情報取得部114は、位置情報を取得する。当該位置情報は、例えば、第一地図出力装置11の現在位置を示す現在位置情報や、地図情報の表示領域を特定する表示位置情報などである。表示位置情報は、例えば、地図情報の中心位置を示す情報や、地図情報の表示領域を示す2以上の点の位置を示す情報などである。
【0036】
なお、位置情報の取得のタイミングは、通常、第一受付部113が受け付けた指示によるが、問わない。また、位置情報の取得の方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
【0037】
位置情報取得部114は、通常、いわゆるGPSや、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などのハードウェア(専用回路)で実現され得る。また、位置情報取得部114は、MPUやメモリ等から実現されてもよい。位置情報取得部114の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
【0038】
第一地図情報取得部115は、第一地図情報格納部111から、第一地図情報を取得する。第一地図情報取得部115は、位置情報取得部114が取得した位置情報に対応する第一地図情報を取得する。また、第一地図情報取得部115は、第一受付部113が受け付けた指示に従い、第一地図情報を取得してもよい。なお、地図情報の取得の方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
【0039】
第一地図情報取得部115は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。第一地図情報取得部115の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0040】
地図同期情報取得部116は、地図同期情報を取得する。地図同期情報とは、第一地図情報との同期を取ることに関する情報である。ここでの「同期」とは、同様の内容に合わせることを意味する。また、「同期」は、同様のタイミングに合わせることの意味も含む。「同期」は、これらの意味を含み、広く解する。つまり、地図同期情報とは、第一地図情報と同様の内容の地図情報(第二地図情報)を出力するための情報である。また、地図同期情報は、第一地図情報の変更のタイミングに合わせ、地図情報(第二地図情報)を変更するための情報であってもよい。また、地図同期情報は、第一地図情報の内容の変更のタイミングに合わせ、他の何かの内容も変更するための情報であってもよい。
【0041】
本実施の形態において、地図同期情報は、第二地図情報である。つまり、地図同期情報取得部116は、第二地図情報格納部112に格納されている第二地図情報を、地図同期情報として取得する。地図同期情報取得部116は、位置情報取得部114が取得した位置情報に対応する第二地図情報を取得する。また、地図同期情報取得部116は、第一受付部113が受け付けた指示に従い、第二地図情報を取得してもよい。なお、地図情報の取得の方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
【0042】
また、地図同期情報取得部116は、例えば、位置情報取得部114の位置情報の取得のn回に1回、第二地図情報を取得してもよい。また、地図同期情報取得部116は、例えば、位置情報取得部114が取得した位置情報を任意の記憶領域に蓄積し、履歴を取り、当該履歴において、位置情報が示す位置に変化がある場合にのみ、第二地図情報を取得してもよい。
【0043】
地図同期情報取得部116は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。地図同期情報取得部116の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、地図同期情報取得部116は、いわゆるGPSや、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などのハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0044】
第一送信部117は、地図同期情報取得部116が取得した第二地図情報を、第二地図出力装置12に送信する。また、第一送信部117は、位置情報取得部114が取得した位置情報を送信してもよい。位置情報を送信する場合、第一送信部117は、通常、第二地図情報と一緒に位置情報を送信する。
【0045】
また、第一送信部117は、例えば、地図同期情報取得部116の第二地図情報の取得のn回に1回、第二地図情報を送信してもよい。また、第一送信部117は、地図同期情報取得部116が取得した第二地図情報を任意の記憶領域に蓄積し、履歴を取り、当該履歴において、第二地図情報が示す地図に変化がある場合にのみ、第二地図情報を送信してもよい。第一送信部117は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
【0046】
第一出力部118は、第一地図情報取得部115が取得した第一地図情報を出力する。第一出力部118は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。第一出力部118は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0047】
第二受信部121は、第一送信部117が送信する第二地図情報を受信する。第二受信部121は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
【0048】
第二出力部122は、第二受信部121が受信した第二地図情報を出力する。第二出力部122は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。第二出力部122は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0049】
次に、情報システム1の動作について説明する。
【0050】
図3は、第一地図出力装置11の全体動作を示すフローチャートである。
【0051】
(ステップS301)第一受付部113は、指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS302に進み、そうでない場合は、ステップS304に進む。
【0052】
(ステップS302)第一受付部113は、受け付けた指示が地図出力指示であるか否かを判断する。地図出力指示である場合は、ステップS304に進み、そうでない場合は、ステップS303に進む。
【0053】
(ステップS303)第一地図情報出力装置11は、ステップS301で受け付けた指示に応じた処理を行い、ステップS301に戻る。
【0054】
(ステップS304)位置情報取得部114は、位置情報を取得する。
【0055】
(ステップS305)第一地図情報取得部115は、ステップS304で取得した位置情報に対応する第一地図情報を、第一地図情報格納部111から検索し、取得する。
【0056】
(ステップS306)地図同期情報取得部117は、ステップS304で取得した位置情報に対応する第二地図情報を、第二地図情報格納部112から検索し、取得する。
【0057】
(ステップS307)第一送信部117は、ステップS306で取得した第二地図情報を、第二地図出力装置12に送信する。
【0058】
(ステップS308)第一出力部118は、ステップS305で取得した第一地図情報を出力し、ステップS301に戻る。
【0059】
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0060】
また、図3のフローチャートにおいて、第一地図情報の取得の直後に第一地図情報を出力し、その後、第二地図情報の取得、および第二地図情報の送信を行ってもよい。つまり、第一地図情報の出力は、第一地図情報の取得後であればよく、また、第二地図情報の送信は、第二地図情報の取得後であればよく、順序は問わない。
【0061】
次に、第二地図出力装置12の全体動作について説明する。
【0062】
(ステップS401)第二受信部121は、第二地図情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS402に進み、そうでない場合は、ステップS401に戻る。
【0063】
(ステップS402)第二出力部122は、ステップS401で受信した第二地図情報を出力し、ステップS401に戻る。
【0064】
なお、第二地図出力装置12の全体動作において、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0065】
(具体例)
次に、情報システム1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、第一地図出力装置11は、自動車に搭載されているナビゲーション装置(以下、カーナビ)であるものとする。また、第二地図出力装置12は、携帯ゲーム機であるものとする。
【0066】
(例1)
まず、ユーザが、自動車のエンジンを掛け、カーナビの電源がONになったとする。すると、すると、位置情報取得部114は、現在位置情報の取得のタイミングであると判断し、現在位置情報を取得する。そして、第一地図情報取得部115は、当該現在位置情報に対応する第一地図情報を、第一地図情報格納部111から取得する。ここで、第一地図情報取得部115は、図4に示す第一地図情報を取得したものとする。
【0067】
次に、地図同期情報取得部116は、位置情報取得部114が取得した現在位置情報に対応する第二地図情報を、第二地図情報格納部112から取得する。ここで、地図同期情報取得部116は、図5に示す第二地図情報を取得したものとする。なお、図5の第二地図情報は、図4の第一地図情報から、地点情報、および道幅の狭い道路を示す道路情報を削除した地図情報である。
【0068】
次に、第一送信部117は、図5の第二地図情報を携帯ゲーム機に送信し、第一出力部118は、図4の第一地図情報を出力する。
【0069】
次に、第二受信部121は、図5の第二地図情報を受信し、第二出力部122は、図5の第二地図情報を出力する。
【0070】
(例2)
まず、カーナビにおいて、任意の地図が表示されているとする。この状態において、ユーザが地図をスクロールさせ続けたとする。すると、位置情報取得部114は、当該スクロール中の地図の中心位置を示す表示位置情報を取得する。そして、第一地図情報取得部115は、当該表示位置情報に対応する第一地図情報を、第一地図情報格納部111から取得し、第一出力部118は、当該第一地図情報を出力する。この間、位置情報取得部114が取得している表示位置情報が、頻繁に変更されるため、地図同期情報取得部116は、第二地図情報を取得しない。
【0071】
次に、ユーザが地図のスクロールをストップしたとする。このとき、第一出力部118は、図4に示す第一地図情報を出力していたとする。すると、地図同期情報取得部116は、第二地図情報の取得のタイミングであると判断し、スクロールがストップした際に位置情報取得部114が取得した表示位置情報を取得し、当該表示位置情報に対応する第二地図情報を、第二地図情報格納部112から取得する。ここで、地図同期情報取得部116は、図6に示す第二地図情報を取得したものとする。なお、図6の第二地図情報は、図4の第一地図情報をデフォルメ化した地図情報である。
【0072】
次に、第一送信部117は、図6の第二地図情報を携帯ゲーム機に送信する。
【0073】
次に、第二受信部121は、図6の第二地図情報を受信し、第二出力部122は、図6の第二地図情報を出力する。
【0074】
以上、本実施の形態による情報システム1によれば、第二地図情報を用いて、地図の同期を取ることができる。
【0075】
また、本実施の形態による情報システム1によれば、例えば、位置情報の変化に応じて、地図同期情報取得部116による第二地図情報の取得の回数、および第一送信部117による第二地図情報の送信の回数を減らすことにより、第一地図出力装置11から第二地図出力装置12に送信する情報量を削減することができる。
【0076】
また、本実施の形態による情報システム1によれば、例えば、第二地図出力装置12が、GPSのような位置情報を取得する手段を備えていなくても、第一地図出力装置11が出力する地図と同様の地図を出力することができる。
【0077】
また、本実施の形態による情報システム1によれば、例えば、近距離無線通信により、前部座席の人が第一地図出力装置11で閲覧する地図と同様の地図を、後部座席の人が第二地図出力装置12で閲覧することができる。
【0078】
なお、本実施の形態において、第一地図情報取得部115は、第二地図情報を取得してもよい。この場合、第一地図情報取得部115は、地図同期情報取得部116は、第一地図情報取得部115が取得した第二地図情報を取得する。
【0079】
(実施の形態2)
本実施の形態において、第一地図出力装置が、第一地図情報と位置情報とを取得し、第二地図出力装置が、当該位置情報に対応する第二地図情報を取得し、第一地図出力装置で第一地図情報を、第二地図情報出力装置で第二地図情報を出力し、第一地図出力装置と第二地図出力装置とで、同様の地図情報を出力する情報システムについて説明する。
【0080】
図7は、本実施の形態における情報システム2の概念図である。図7において、第一地図出力装置21は、例えば、スマートフォン(高機能携帯電話)や、携帯電話、通信機能を有する携帯型デジタル音楽プレイヤー、携帯型のゲーム機などの端末装置である。また、図7において、第二地図出力装置22は、例えば、自動車に搭載されているディスプレイ・オーディオ(ディスプレイ付きのオーディオ装置)や、自動車に搭載されているカーナビゲーション装置、他の乗り物に搭載されているナビゲーション装置などである。なお、第一地図出力装置がナビゲーション装置などで、第二地図出力装置が端末装置であってもよい。また、第一地図出力装置21と第二地図出力装置22との通信は、通常、例えば、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信である。また、第一地図出力装置21と第二地図出力装置22との通信は、Wi−Fi(登録商標)等の無線LANによる通信や、その他の無線通信であってもよい。
【0081】
図8は、本実施の形態における第一地図出力装置21、および第二地図出力装置22のブロック図である。第一地図出力装置21は、第一地図情報格納部111、第一受付部113、位置情報取得部114、第一地図情報取得部115、地図同期情報取得部216、第一送信部217、第一出力部118を備える。第二地図出力装置22は、第二地図情報格納部223、第二受信部221、第二地図情報取得部224、第二出力部222を備える。
【0082】
地図同期情報取得部216は、地図同期情報を取得する。本実施の形態において、地図同期情報は、位置情報である。つまり、地図同期情報取得部216は、位置情報取得部114が取得した位置情報を、地図同期情報として取得する。なお、地図同期情報取得部216は、位置情報を、位置情報取得部114からではなく、直接、取得してもよい。なお、位置情報の取得の方法や手順などは、位置情報取得部114と同様であるので、説明を省略する。
【0083】
また、地図同期情報取得部216は、例えば、位置情報取得部114の位置情報の取得のn回に1回、位置情報を取得してもよい。また、地図同期情報取得部216は、例えば、位置情報取得部114が取得した位置情報を任意の記憶領域に蓄積し、履歴を取り、当該履歴において、位置情報が示す位置に変化がある場合にのみ、位置情報を取得してもよい。
【0084】
地図同期情報取得部216は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。地図同期情報取得部216の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、地図同期情報取得部216は、いわゆるGPSや、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などのハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0085】
第一送信部217は、地図同期情報取得部216が取得した位置情報を、第二地図出力装置22に送信する。
【0086】
また、第一送信部217は、例えば、地図同期情報取得部216の位置情報の取得のn回に1回、位置情報を送信してもよい。また、第一送信部217は、地図同期情報取得部216が取得した位置情報を任意の記憶領域に蓄積し、履歴を取り、当該履歴において、位置情報が示す位置に変化がある場合にのみ、位置情報を送信してもよい。第一送信部217は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
【0087】
第二地図情報格納部223は、第二地図情報を格納し得る。なお、第二地図情報格納部223は、前述の第二地図情報格納部112と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0088】
第二受信部221は、第一送信部217が送信する位置情報を受信する。第二受信部221は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
【0089】
第二地図情報取得部224は、第二地図情報格納部223から、第二地図情報を取得する。第二地図情報取得部224は、第二受信部221が受信した位置情報に対応する第二地図情報を取得する。なお、地図情報の取得の方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
【0090】
また、第二地図情報取得部224は、例えば、第二受信部221の位置情報の受信のn回に1回、第二地図情報を取得してもよい。また、第二地図情報取得部224は、例えば、第二受信部221が受信した位置情報を任意の記憶領域に蓄積し、履歴を取り、当該履歴において、位置情報が示す位置に変化がある場合にのみ、第二地図情報を取得してもよい。
【0091】
第二地図情報取得部224は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。第二地図情報取得部224の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0092】
第二出力部222は、第二地図情報取得部224が取得した第二地図情報を出力する。第二出力部222は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。第二出力部222は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0093】
次に、情報システム2の動作について説明する。
【0094】
図9は、第一地図出力装置21の全体動作を示すフローチャートである。なお、図9において、ステップS901からステップS905までは、図3のステップS301からステップS305までと同様であるので、説明を省略する。
【0095】
(ステップS906)地図同期情報取得部216は、ステップS904で取得した位置情報を取得する。
【0096】
(ステップS907)第一送信部217は、ステップS906で取得した位置情報を、第二地図出力装置22に送信する。
【0097】
(ステップS908)第一出力部118は、ステップS905で取得した第一地図情報を出力し、ステップS901に戻る。
【0098】
なお、図9のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0099】
また、図9のフローチャートにおいて、第一地図情報の取得の直後に第一地図情報を出力し、その後、位置情報の取得、および位置情報の送信を行ってもよい。つまり、第一地図情報の出力は、第一地図情報の取得後であればよく、また、位置情報の送信は、位置情報の取得後であればよく、順序は問わない。
【0100】
次に、第二地図出力装置22の全体動作について説明する。
【0101】
(ステップS401)第二受信部221は、位置情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS402に進み、そうでない場合は、ステップS401に戻る。
【0102】
(ステップS402)第二地図情報取得部224は、ステップS401で取得した位置情報に対応する第二地図情報を、第二地図情報格納部223から検索し、取得する。
【0103】
(ステップS403)第二出力部222は、ステップS402で取得した第二地図情報を出力し、ステップS401に戻る。
【0104】
なお、第二地図出力装置12の全体動作において、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0105】
(具体例1)
次に、第一地図出力装置21が、スマートフォンであり、第二地図出力装置22が、自動車に搭載されているディスプレイ・オーディオ(以下、カーオーディオ)である情報システム2の動作の具体例について説明する。
【0106】
まず、ユーザが、スマートフォンに対し、地図を出力する操作を行ったとする。すると、第一受付部113は、地図出力指示を受け付けたと判断する。そして、位置情報取得部114は、第一受付部113が地図出力指示を受け付けたとの判断から、現在位置情報の取得のタイミングであると判断し、現在位置情報を取得する。そして、第一地図情報取得部115は、当該現在位置情報に対応する第一地図情報を、第一地図情報格納部111から取得する。ここで、第一地図情報取得部115は、図10に示す第一地図情報を取得したものとする。
【0107】
次に、地図同期情報取得部216は、位置情報取得部114が取得した現在位置情報を取得する。
【0108】
次に、第一送信部217は、地図同期情報取得部216が取得した現在位置情報をカーオーディオに送信し、第一出力部118は、図10の第一地図情報を出力する。
【0109】
次に、第二受信部221は、現在位置情報を受信し、第二地図情報取得部224は、当該現在位置情報に対応する第二地図情報を、第二地図情報格納部223から取得する。ここで、第二地図情報取得部224は、図11に示す第二地図情報を取得したものとする。なお、図11の第二地図情報は、図10の第一地図情報とは、表示内容、および表示形式が異なる地図情報である。そして、第二出力部222は、図11の第二地図情報を出力する。
【0110】
(具体例2)
次に、第一地図出力装置21が、携帯ゲーム機であり、第二地図出力装置22が、自動車に搭載されているナビゲーション装置(カーナビ)である情報システム2の動作の具体例について説明する。
【0111】
まず、携帯ゲーム機において、任意の地図が表示されているとする。この状態において、ユーザが地図をスクロールさせ続けたとする。すると、位置情報取得部114は、当該スクロール中の地図の中心位置を示す表示位置情報を取得する。そして、第一地図情報取得部115は、当該表示位置情報に対応する第一地図情報を、第一地図情報格納部111から取得し、第一出力部118は、当該第一地図情報を出力する。この間、位置情報取得部114が取得している表示位置情報が、頻繁に変更されるため、地図同期情報取得部216は、位置情報を取得しない。
【0112】
次に、ユーザが地図のスクロールをストップしたとする。このとき、第一地図出力装置11は、図6に示す第一地図情報を出力していたとする。すると、地図同期情報取得部116は、位置情報の取得のタイミングであると判断し、スクロールがストップした際に位置情報取得部114が取得した表示位置情報を取得する。そして、第一送信部217は、地図同期情報取得部216が取得した表示位置情報をカーナビに送信する。
【0113】
次に、第二受信部221は、表示位置情報を受信し、第二地図情報取得部224は、当該表示位置情報に対応する第二地図情報を、第二地図情報格納部223から取得する。ここで、第二地図情報取得部224は、図4に示す第二地図情報を取得したものとする。そして、第二出力部222は、図4の第二地図情報を出力する。
【0114】
以上、本実施の形態による情報システム2によれば、位置情報を用いて、地図の同期を取ることができる。
【0115】
また、本実施の形態による情報システム2によれば、例えば、位置情報の変化に応じて、地図同期情報取得部216による位置情報の取得の回数、および第一送信部217による位置情報の送信の回数を減らすことにより、第一地図出力装置21から第二地図出力装置22に送信する情報量を削減することができる。
【0116】
また、本実施の形態による情報システム2によれば、例えば、第二地図出力装置12が、GPSのような位置情報を取得する手段を備えていなくても、第一地図出力装置11が出力する地図と同様の地図を出力することができる。
【0117】
また、本実施の形態による情報システム2によれば、例えば、近距離無線通信により、後部座席の人が第一地図出力装置21で閲覧する地図と同様の地図を、前部座席の人が第二地図出力装置22で閲覧することができる。
【0118】
(実施の形態3)
本実施の形態において、第一地図出力装置が、第一地図情報と、第二地図情報または位置情報とを取得し、第二地図出力装置が、当該第二地図情報を受信し、または当該位置情報に対応する第二地図情報を取得し、第一地図出力装置で第一地図情報を、第二地図情報出力装置で第二地図情報を出力し、第一地図出力装置と第二地図出力装置とで、同様の地図情報を出力する情報システムについて説明する。
【0119】
図12は、本実施の形態における情報システム3の概念図である。図12において、第一地図出力装置31は、例えば、自動車に搭載されるカーナビゲーション装置や、他の乗り物に搭載されるナビゲーション装置などである。また、図12において、第二地図出力装置32は、例えば、携帯型のゲーム機や、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などの端末装置である。なお、第一地図出力装置が端末装置で、第二地図出力装置がナビゲーション装置などであってもよい。また、第一地図出力装置31と第二地図出力装置32との通信は、通常、例えば、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信である。また、第一地図出力装置31と第二地図出力装置32との通信は、Wi−Fi(登録商標)等の無線LANによる通信や、その他の無線通信であってもよい。
【0120】
図13は、本実施の形態における第一地図出力装置31、および第二地図出力装置32のブロック図である。第一地図出力装置31は、第一地図情報格納部111、第二地図情報格納部112、第一受付部113、位置情報取得部114、第一地図情報取得部115、第一受信部319、地図同期情報取得部316、第一送信部317、第一出力部118を備える。第二地図出力装置32は、第二地図情報格納部223、第二受付部325、第二送信部326、第二受信部321、第二地図情報取得部324、第二出力部322を備える。
【0121】
第一受信部319は、地図同期情報要求指示を受信する。地図同期情報要求指示とは、地図同期情報の送信を要求することに関する指示である。地図同期情報要求指示は、通常、指示を識別する指示識別子や、地図同期情報の種類を示す地図同期種類情報、地図情報の種類を示す地図種類情報、位置情報の種類を示す位置種類情報などを有する。なお、地図同期情報要求指示における指示識別子は、当該指示が地図同期情報要求指示であることを示す情報である。
【0122】
指示識別子は、例えば、「地図同期情報」や、「地図同期」などである。また、地図同期種類情報は、例えば、「第二地図情報」や、「位置情報」、「第二地図」、「現在位置」などである。また、地図種類情報は、例えば、「平面」や、「立体」、「二次元」、「三次元」、「鳥瞰図」、「デフォルメ」、「簡略」、「略地図」などである。また、位置種類情報は、例えば、「現在位置情報」や、「表示位置」、「経緯度」、「座標値」、「絶対的」、「相対的」などである。
【0123】
以上より、地図同期情報要求指示は、例えば、「地図同期情報|第二地図情報」や、「地図同期|位置」、「第二地図情報|簡略」、「位置|現在位置」などである。「地図同期情報|第二地図情報」は、地図同期情報として、第二地図情報を要求することを意味する。また、「地図同期|位置」は、地図同期情報として、位置情報を要求することを意味する。また、「第二地図情報|簡略」は、地図同期情報として、簡略化された地図を示す第二地図情報を要求することを意味する。また、「位置|現在位置」は、を意味する。地図同期情報として、現在位置を示す位置情報を要求することを意味する。
【0124】
第一受信部319は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
【0125】
地図同期情報取得部316は、地図同期情報を取得する。本実施の形態において、地図同期情報は、第二地図情報、または位置情報である。つまり、地図同期情報取得部316は、第二地図情報、または位置情報を取得する。なお、第二地図情報の取得の手順や方法など、および位置情報の取得の手順や方法などは、地図同期情報取得部116、および地図同期情報取得部216と同様であるので、説明を省略する。
【0126】
また、第二地図情報と位置情報のどちらを取得するのかは、通常、地図同機種類情報に従う。つまり、例えば、地図同期情報取得部316は、まず、地図同期種類情報を取得する。そして、地図同期情報取得部316は、当該地図同期種類情報が第二地図情報を示す情報であるのか、または位置情報を示す情報であるのかを判断する。そして、地図同期情報取得部316は、地図同期種類情報が第二地図情報を示す情報である場合は、第二地図情報を取得する。また、地図同期情報取得部316は、地図同期種類情報が位置情報を示す情報である場合は、位置情報を取得する。
【0127】
なお、当該地図同期種類情報は、通常、第一受信部319が受信する地図同期情報要求指示が有する地図同期情報種類情報である。また、当該地図同期情報は、地図同期情報取得部316が保持していてもよいし、任意の記憶領域に格納されていてもよい。
【0128】
地図同期情報取得部316は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。地図同期情報取得部316の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、地図同期情報取得部316は、いわゆるGPSや、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などのハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0129】
第一送信部317は、地図同期情報取得部316が取得した第二地図情報、または地図同期情報取得部316が取得した位置情報を、第二地図出力装置32に送信する。つまり、第一送信部317は、地図同期情報取得部316が第二地図情報を取得した場合は、当該第二地図情報を、第二地図出力装置32に送信する。また、第一送信部317は、地図同期情報取得部316が位置情報を取得した場合は、当該位置情報を、第二地図出力装置32に送信する。第一送信部317は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
【0130】
第二受付部325は、地図同期情報要求指示を受け付ける。また、第二受付部325は、地図同期情報要求指示以外の指示を受け付けてもよい。地図同期情報要求指示以外の指示とは、例えば、地図出力指示や、電源ONの指示、電源OFFの指示などである。第二受付部325が地図同期情報要求指示以外の指示を受け付けた場合、第二地図出力装置12は、通常、当該受け付けた指示に従った処理を行う。
【0131】
また、これらの指示は、通常、ユーザの操作によるものである。当該操作は、例えば、ボタンの操作や、タッチパネルへのタップ操作、ドラッグ操作、フリック操作、ピンチアウト操作、ピンチイン操作などである。
【0132】
第二受付部325における地図同期情報要求指示の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。第二受付部325は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェアなどで実現され得る。
【0133】
第二送信部326は、第二受付部325が受付けた地図同期情報要求指示を、第一地図出力装置31に送信する。第二送信部326は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
【0134】
第二受信部321は、第一送信部317が送信する第二地図情報、または第一送信部317が送信する位置情報を受信する。第二受信部321は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
【0135】
第二地図情報取得部324は、第二地図情報格納部223から、第二地図情報を取得する。第二地図情報取得部324は、第二受信部321が受信した位置情報に対応する第二地図情報を取得する。なお、第二地図情報の取得の手順や方法などは、第二地図情報取得部224と同様であるので、説明を省略する。
【0136】
第二地図情報取得部324は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。第二地図情報取得部324の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0137】
第二出力部322は、第二受信部321が受信した第二地図情報、または第二地図情報取得部324が取得した第二地図情報を、出力する。つまり、第二出力部322は、第二受信部321が第二地図情報を受信した場合は、当該第二地図情報を出力する。また、第二出力部322は、第二地図情報取得部324が第二地図情報を取得した場合は、当該第二地図情報を出力する。
【0138】
第二出力部322は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。第二出力部322は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0139】
次に、情報システム3の動作について説明する。
【0140】
図14は、第一地図出力装置31の全体動作を示すフローチャートである。
【0141】
(ステップS1401)第一受付部113は、指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1402に進み、そうでない場合は、ステップ1404に進む。
【0142】
(ステップS1402)第一受付部113は、受け付けた指示が地図出力指示であるか否かを判断する。地図出力指示である場合は、ステップS1404に進み、そうでない場合は、ステップS1403に進む。
【0143】
(ステップS1403)第一地図情報出力装置31は、ステップS1401で受け付けた指示に応じた処理を行い、ステップS1401に戻る。
【0144】
(ステップS1404)位置情報取得部114は、位置情報を取得する。
【0145】
(ステップS1405)第一地図情報取得部115は、ステップS1404で取得した位置情報に対応する第一地図情報を、第一地図情報格納部111から検索し、取得する。
【0146】
(ステップS1406)第一受信部319は、地図同期情報要求指示を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1409に進み、そうでない場合は、ステップS1407に進む。
【0147】
(ステップS1407)地図同期情報取得部316は、地図同期種類情報が、任意の記憶領域から取得できるか否かを判断する。取得できる場合は、ステップS1408に進み、そうでない場合は、ステップS1415に進む。
【0148】
(ステップS1408)地図同期情報取得部316は、地図同期種類情報を、任意の記憶領域から取得する。
【0149】
(ステップS1409)地図同期情報取得部316は、ステップS1406で受信した地図同期情報要求指示が有する地図同期種類情報、またはステップS1408で取得した地図同期種類情報が、第二地図情報を示す情報であるか否かを判断する。第二地図情報を示す情報である場合は、ステップS1410に進み、そうでない場合は、ステップS1412に進む。
【0150】
(ステップS1410)地図同期情報取得部316は、ステップS1404で取得した位置情報に対応する第二地図情報を、第二地図情報格納部112から検索し、取得する。
【0151】
(ステップS1411)第一送信部317は、ステップS1410で取得した第二地図情報を、第二地図出力装置32に送信する。
【0152】
(ステップS1412)地図同期情報取得部316は、ステップS1406で受信した地図同期情報要求指示が有する地図同期種類情報、またはステップS1408で取得した地図同機種類情報が、位置情報を示す情報であるか否かを判断する。位置情報を示す情報である場合は、ステップS1413に進み、そうでない場合は、ステップS1415に進む。
【0153】
(ステップS1413)地図同期情報取得部316は、ステップS1404で取得した位置情報を取得する。
【0154】
(ステップS1414)第一送信部317は、ステップS1413で取得した位置情報を、第二地図出力装置32に送信する。
【0155】
(ステップS1415)第一出力部118は、ステップS1405で取得した第二地図情報を出力し、ステップS1401に戻る。
【0156】
なお、図14のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0157】
また、図14のフローチャートにおいて、第一地図情報の取得の直後に第一地図情報を出力し、その後、第二地図情報の取得および第二地図情報の送信、または、位置情報の取得および位置情報の送信を行ってもよい。つまり、第一地図情報の出力は、第一地図情報の取得後であればよく、また、第二地図情報の送信は、第二地図情報の取得後であればよく、また、位置情報の送信は、位置情報の取得後であればよく、順序は問わない。
【0158】
図15は、第二地図出力装置32の全体動作を示すフローチャートである。
【0159】
(ステップS1501)第二受付部325は、指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1502に進み、そうでない場合は、ステップS1505に進む。
【0160】
(ステップS1502)第二受付部325は、受け付けた指示が地図同期情報要求指示であるか否かを判断する。地図同期情報要求指示である場合は、ステップS1503に進み、そうでない場合は、ステップS1504に進む。
【0161】
(ステップS1503)第二送信部326は、ステップS1501で受け付けた地図同期情報要求指示を、第一地図出力装置31に送信し、ステップS1501に戻る。
【0162】
(ステップS1504)第二地図出力装置32は、ステップS1501で受け付けた指示に応じた処理を行い、ステップS1501に戻る。
【0163】
(ステップS1505)第二受信部321は、第二地図情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1508に進み、そうでない場合は、ステップS1506に進む
【0164】
(ステップS1506)第二受信部321は、位置情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1507に進み、そうでない場合は、ステップS1501に戻る。
【0165】
(ステップS1507)第二地図情報取得部324は、ステップS1506で受信した位置情報に対応する第二地図情報を、第二地図情報格納部223から検索し、取得する。
【0166】
(ステップS1508)第二出力部322は、ステップS1505で受信した第二地図情報、またはステップS1507で取得した第二地図情報を出力し、ステップS1501に戻る。
【0167】
なお、図15のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0168】
(具体例)
次に、情報システム3の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、第一地図出力装置31は、自動車に搭載されているナビゲーション装置(以下、カーナビ)であるものとする。また、第二地図出力装置32は、携帯ゲーム機であるものとする。
【0169】
(例1)
まず、カーナビが搭載されている自動車が走行しているとする。この間、位置情報取得部114は、現在位置情報を取得し続ける。そして、第一地図情報取得部115は、あるタイミングで、当該現在位置情報に対応する第一地図情報を第一地図情報格納部111から取得し、図4に示す第一地図情報を取得したものとする。
【0170】
次に、ユーザが、携帯ゲーム機に対し、デフォルメ化された地図を示す第二地図情報の送信を要求する操作を行ったとする。すると、第二受付部325は、地図同期情報要求指示「第二地図情報|デフォルメ」を受け付け、第二送信部326は、当該地図同期情報要求指示を、カーナビに送信する。
【0171】
次に、第一受信部319は、地図同期情報要求指示「第二地図情報|デフォルメ」を受信する。すると、地図同期情報取得部316は、第一受信部319が受信した地図同期情報要求指示が有する地図同期種類情報「第二地図情報」、および地図種類情報「デフォルメ」を取得し、当該地図同機種類情報、および当該地図種類情報に従い、位置情報取得部114が取得した現在位置情報に対応するデフォルメ化された第二地図情報を、第二地図情報格納部112から取得する。ここで、地図同期情報取得部316は、図6に示す第二地図情報を取得したものとする。なお、図6の第二地図情報は、図4の第一地図情報をデフォルメ化した地図情報である。
【0172】
次に、第一送信部317は、図6の第二地図情報を携帯ゲーム機に送信し、第一出力部118は、図4の第一地図情報を出力する。
【0173】
次に、第二受信部321は、図6の第二地図情報を受信し、第二出力部322は、図6の第二地図情報を出力する。
【0174】
(例2)
まず、カーナビが搭載されている自動車が停止しているとする。この間、位置情報取得部114は、常に現在位置情報を取得し続けるが、カーナビの現在位置に変化がないため、第一地図情報取得部115は、第一地図情報を取得しない。
【0175】
次に、自動車が、停止の状態から走行を開始したとする。すると、第一地図情報取得部115は、カーナビの現在位置に変化があったと判断し、位置情報取得部114が取得した現在位置情報を取得する。そして、第一地図情報取得部115は、取得した現在位置情報に対応する第一地図情報を、第一地図情報格納部111から取得する。ここで、第一地図情報取得部115は、図11に示す第一地図情報を取得したものとする。
【0176】
次に、ユーザが、携帯ゲーム機に対し、経緯度を示す現在位置情報の送信を要求する操作を行ったとする。すると、第二受付部325は、地図同期情報要求指示「現在位置情報|経緯度」を受け付け、第二送信部326は、当該地図同期情報要求指示を、カーナビに送信する。
【0177】
次に、第一受信部319は、地図同期情報要求指示「現在位置情報|経緯度」を受信する。すると、地図同期情報取得部316は、第一受信部319が受信した地図同期情報要求指示が有する地図同期種類情報「現在位置情報」、および現在位置種類情報「経緯度」を取得し、当該地図同機種類情報、および当該地図種類情報に従い、位置情報取得部114が取得した経緯度を示す現在位置情報を取得する。
【0178】
次に、第一送信部317は、図6の第二地図情報を携帯ゲーム機に送信し、第一出力部118は、図11の第一地図情報を出力する。
【0179】
次に、第二受信部321は、現在位置情報を受信し、第二地図情報取得部324は、当該現在位置情報に対応する第二地図情報を、第二地図情報格納部223から取得する。ここで、第二地図情報取得部324は、図10に示す第二地図情報を取得したものとする。そして、第二出力部322は、図10の第二地図情報を出力する。
【0180】
以上、本実施の形態による情報システム3によれば、第二地図情報、または位置情報を用いて、地図の同期を取ることができる。
【0181】
また、本実施の形態による情報システム3によれば、ユーザからの第二地図情報の要求指示に従い、第二地図情報を用いて、地図の同期を取ることができる。
【0182】
また、本実施の形態による情報システム3によれば、ユーザからの位置情報の要求指示に従い、位置情報を用いて、地図の同期を取ることができる。
【0183】
また、本実施の形態による情報システム3によれば、例えば、近距離無線通信により、前部座席の人が第一地図出力装置31で閲覧する地図と同様の地図を、後部座席の人が第二地図出力装置32で閲覧することができる。
【0184】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
【0185】
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0186】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0187】
また、上記各実施の形態における第一地図出力装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、地図に関する情報である地図情報が格納されており、コンピュータを、位置に関する情報である位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報に対応する地図情報を前記記録媒体から取得する地図情報取得部と、前記地図情報取得部が取得した地図情報との同期を取ることに関する情報である地図同期情報を取得する地図同期情報取得部と、前記地図同期情報を外部に送信する送信部と、前記地図情報取得部が取得した地図情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0188】
また、上記各実施の形態における第二地図出力装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、地図に関する情報である地図情報との同期を取ることに関する情報である地図同期情報を外部から受信する受信部と、前記地図同期情報に対応する地図情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0189】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアでしか行われない処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理は少なくとも含まれない。
【0190】
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
【0191】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0192】
また、図16は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の情報システム等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
【0193】
図16において、コンピュータシステム9は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ9011、FD(Flexible Disk)ドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0194】
図17は、コンピュータシステム9のブロック図である。図17において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、CPU(Central Processing Unit)9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)9014と、CPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、CPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
【0195】
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の情報システム等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0196】
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の情報システム等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0197】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0198】
以上のように、本発明にかかる情報システムは、異なる装置間で、表示する地図の同期を取ることができるという効果を有し、2以上の端末装置からなるナビゲーションシステム機等として有用である。
【符号の説明】
【0199】
1、2、3 情報システム
11、21、31 第一地図出力装置
12、22、32 第二地図出力装置
111 第一地図情報格納部
112、223 第二地図情報格納部
113 第一受付部
114 位置情報取得部
115 第一地図情報取得部
116、216、316 地図同期情報取得部
117、217、317 第一送信部
118 第一出力部
121、221、321 第二受信部
122、222、322 第二出力部
224、324 第二地図情報取得部
319 第一受信部
325 第二受付部
326 第二送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一地図出力装置と、第二地図出力装置とを具備する情報システムであって、
前記第一地図出力装置は、
地図に関する情報である第一地図情報を格納し得る第一地図情報格納部と、
位置に関する情報である位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報に対応する第一地図情報を前記第一地図情報格納部から取得する第一地図情報取得部と、
前記第一地図情報取得部が取得した第一地図情報との同期を取ることに関する情報である地図同期情報を取得する地図同期情報取得部と、
前記地図同期情報を前記第二地図出力装置に送信する第一送信部と、
前記第一地図情報取得部が取得した第一地図情報を出力する第一出力部とを具備し、
前記第二地図出力装置は、
前記地図同期情報を受信する第二受信部と、
前記地図同期情報に対応する地図情報であって、前記第一地図情報とは異なる地図情報である第二地図情報を出力する第二出力部とを具備する情報システム。
【請求項2】
前記地図同期情報は、第二地図情報であり、
前記第一地図出力装置は、
地図に関する情報である第二地図情報を格納し得る第二地図情報格納部をさらに具備し、
前記地図同期情報取得部は、
前記位置情報に対応する第二地図情報を前記第二地図情報格納部から取得し、
前記第二出力部は、
前記第二受信部が受信した第二地図情報を出力する請求項1記載の情報システム。
【請求項3】
前記地図同期情報は、位置情報であり、
前記地図同期情報取得部は、
位置情報を取得し、
前記第二地図出力装置は、
地図に関する情報である第二地図情報を格納し得る第二地図情報格納部と、
前記第二受信部が受信した位置情報に対応する第二地図情報を前記第二地図情報格納部から取得する第二地図情報取得部とをさらに具備し、
前記第二出力部は、
前記第二地図情報取得部が取得した第二地図情報を出力する請求項1記載の情報システム。
【請求項4】
前記第二地図出力装置は、
前記地図同期情報を要求する指示である地図同期情報要求指示を前記第一地図出力装置に送信する第二送信部をさらに具備し、
前記第一地図出力装置は、
前記地図同期情報要求指示を受信する第一受信部をさらに具備し、
前記地図同期情報取得部は、
前記第一受信部が受信した地図同期情報要求指示に従い地図同期情報を取得する請求項1から請求項3いずれか記載の情報システム。
【請求項5】
前記第一地図出力装置と第二地図出力装置とは、近距離無線での通信を行う請求項1から請求項4いずれか記載の情報システム。
【請求項6】
前記請求項1から請求項5いずれか記載の情報システムを構成する第一地図出力装置。
【請求項7】
前記請求項1から請求項5いずれか記載の情報システムを構成する第二地図出力装置。
【請求項8】
記録媒体に、
地図に関する情報である地図情報が格納されており、
位置情報取得部と、地図情報取得部と、地図同期情報取得部と、送信部と、出力部とを用いて行われる地図出力方法であって、
前記位置情報取得部が、位置に関する情報である位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記地図情報取得部が、前記位置情報に対応する地図情報を前記記録媒体から取得する地図情報取得ステップと、
前記地図同期情報取得部が、前記地図情報取得部が取得した地図情報との同期を取ることに関する情報である地図同期情報を取得する地図同期情報取得ステップと、
前記送信部が、前記地図同期情報を外部に送信する送信ステップと、
前記出力部が、前記地図情報取得部が取得した地図情報を出力する出力ステップとを具備する地図出力方法。
【請求項9】
受信部と、出力部とを用いて行われる地図出力方法であって、
前記受信部が、地図に関する情報である地図情報との同期を取ることに関する情報である地図同期情報を外部から受信する受信ステップと、
前記出力部が、前記地図同期情報に対応する地図情報を出力する出力ステップとを具備する地図出力方法。
【請求項10】
記録媒体に、
地図に関する情報である地図情報が格納されており、
コンピュータを、
位置に関する情報である位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報に対応する地図情報を前記記録媒体から取得する地図情報取得部と、
前記地図情報取得部が取得した地図情報との同期を取ることに関する情報である地図同期情報を取得する地図同期情報取得部と、
前記地図同期情報を外部に送信する送信部と、
前記地図情報取得部が取得した地図情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
コンピュータを、
地図に関する情報である地図情報との同期を取ることに関する情報である地図同期情報を外部から受信する受信部と、
前記地図同期情報に対応する地図情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−225661(P2012−225661A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−90615(P2011−90615)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(504050275)株式会社 ミックウェア (42)
【Fターム(参考)】