説明

地図出力装置、地図出力方法、およびプログラム

【課題】従来の地図出力装置においては、地点の知名度を知ることができない。
【解決手段】地点情報を有する地図情報を格納し得る地図情報格納部と、地点情報と、地点情報に対応する知名度情報とを有する知名度管理情報を格納し得る知名度管理情報格納部と、地図出力指示を受け付ける受付部と、位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、地図情報格納部から、地図出力指示、または位置情報に対応する地図情報を取得する地図情報取得部と、知名度管理情報格納部から、地図情報取得部が取得した地図情報が有する1以上の各地点情報に対応する知名度情報を取得する知名度情報取得部と、地図情報取得部が取得した地図情報が有する地点情報と、知名度情報取得部が取得した知名度情報とを対応付け、地図情報と知名度情報とを出力する出力部とを具備する地図出力装置により、地点情報と共に知名度情報を出力することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図情報を出力する地図出力装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、地図情報と共に地点情報を出力する装置等が開発されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−217229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の地図出力装置においては、出力されている地点の知名度を知ることができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の地図出力装置は、地図に関する情報であり、地図上の地点を示す1以上の地点情報を有する地図情報を格納し得る地図情報格納部と、地点情報と、地点情報に対応する知名度を示す情報である知名度情報とを有する知名度管理情報を格納し得る知名度管理情報格納部と、地図情報を出力する指示である地図出力指示を受け付ける受付部と、位置を示す情報である位置情報を取得する位置情報取得部と、地図情報格納部から、地図出力指示、または位置情報に対応する地図情報を取得する地図情報取得部と、知名度管理情報格納部から、地図情報取得部が取得した地図情報が有する1以上の各地点情報に対応する知名度情報を取得する知名度情報取得部と、地図情報取得部が取得した地図情報が有する地点情報と、知名度情報取得部が取得した知名度情報とを対応付け、地図情報と知名度情報とを出力する出力部とを具備する地図出力装置である。
【0006】
このような構成により、地点情報と共に知名度情報を出力することができる。
【0007】
また、本第二の発明の地図出力装置は、第一の発明に対して、知名度情報は、Web上の1以上のサーバ装置から取得した情報である地図出力装置である。
【0008】
このような構成により、地点情報と共に、客観的な知名度情報を出力することができる。
【0009】
また、本第三の発明の地図出力装置は、第一または第二の発明に対して、知名度情報の元となる知名度元情報であり、地点情報に対応する知名度元情報をWeb上の1以上のサーバ装置から受信する知名度元情報受信部と、知名度元情報受信部が受信した知名度元情報を、知名度元情報から知名度情報への変換方法を示す情報である知名度変換情報を用いて、知名度情報に変換し、知名度情報と地点情報とを対応付け、知名度管理情報格納部に蓄積する知名度管理情報蓄積部とをさらに具備する地図出力装置である。
【0010】
このような構成により、Web上の1以上のサーバ装置から受信した知名度元情報を用いて、知名度情報を取得することができる。
【0011】
また、本第四の発明の地図出力装置は、第三の発明に対して、知名度元情報受信部は、地図情報取得部が取得した地図情報が有する地点情報に対応する知名度元情報をWeb上の1以上のサーバ装置から受信する地図出力装置である。
【0012】
このような構成により、知名度情報をリアルタイムに取得することができる。
【0013】
また、本第五の発明の地図出力装置は、第一または第四いずれかの発明に対して、知名度情報取得部は、予め決められた閾値以上の知名度情報を取得する地図出力装置である。
【0014】
このような構成により、予め決められた閾値以上の知名度情報を出力することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明による地図出力装置等によれば、地点情報と共に知名度情報を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施の形態1における地図出力装置1のブロック図
【図2】同地図出力装置1の全体動作について説明するフローチャート
【図3】同知名度元情報の受信処理について説明するフローチャート
【図4】同知名度管理情報の蓄積処理について説明するフローチャート
【図5】同知名度情報の取得処理について説明するフローチャート
【図6】同地図情報の例を示す図
【図7】同地点情報の例を示す図
【図8】同知名度情報の例を示す図
【図9】同知名度情報の例を示す図
【図10】同画像変換情報の例を示す図
【図11】同知名度管理情報の例を示す図
【図12】同地図情報の例を示す図
【図13】同コンピュータシステムの概観図
【図14】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明による地図出力装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、所定の情報等が格納され得る格納部等において、当該格納部に情報等が記憶される過程は問わないものとする。例えば、記録媒体を介して情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、通信回線などを介して送信された情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。さらに、入力デバイスを介して入力された情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、本実施の形態において、検索とは、検索対象となる情報から、指定された情報を用いて、当該指定された情報に一致する情報を検知することや、当該検知した情報を取得すること、当該検知した情報に対応付けられた情報を取得することなどを意味し、広く解する。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
【0018】
(実施の形態1)
本実施の形態において、地図情報が有する地点情報に対応する知名度情報を取得し、地図情報が有する地点情報と当該知名度情報を対応付け、地図情報と共に知名度情報を出力する地図出力装置1について説明する。
【0019】
図1は、本実施の形態における地図出力装置1のブロック図である。地図出力装置1は、地図情報格納部11、知名度管理情報格納部12、受付部13、位置情報取得部14、地図情報取得部15、知名度元情報受信部16、知名度管理情報蓄積部17、知名度情報取得部18、出力部19を備える。
【0020】
地図情報格納部11は、地図情報を格納し得る。地図情報とは、地図に関する情報である。地図は、例えば、地形図や、地勢図、地質図、土地利用図、住宅地図、路線図、道路地図、ガイドマップ、地形や道路等が把握可能な航空写真や衛星写真、当該写真に記号や文字等が記入されたものなどである。
【0021】
地図情報は、例えば、地図の画像情報である。画像情報は、例えば、ラスタデータや、ベクタデータである。画像情報がラスタデータである場合、地図情報は、複数の縮尺に対応した画像情報を有していてもよい。複数の縮尺に対応した画像情報とは、例えば、同一地域について、縮尺が大きい画像情報や、縮尺が中程度の画像情報、縮尺が小さい画像情報などである。また、地図情報は、地図をタイル状に分割したものであってもよい。また、地図情報は、カーナビゲーションで用いられるKIWIフォーマットのものであってもよい。
【0022】
また、地図情報は、地点情報を有する。地点情報とは、地図上の地点を示す情報である。地点情報は、地点を識別するための地点識別子や、地点の位置を示す地点位置情報などを有する。また、地点情報は、例えば、地点の種類を示す地点種類情報や、地点の色や地図情報で示される地図上の地点の色を示す地点色情報などを有していてもよい。
【0023】
地点識別子は、例えば、地点IDや、地点名称などである。地点IDは、IDを示すID情報である。地点名称は、名称を示す名称情報である。また、地点位置情報は、位置を示す位置情報である。位置情報は、例えば、経緯度を示す経緯度情報や、座標を示す座標情報、座標の軸を示す座標軸情報、高度を示す高度情報、距離を示す距離情報などである。
【0024】
地図情報格納部11は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0025】
知名度管理情報格納部12は、知名度管理情報を格納し得る。知名度管理情報とは、地点情報と、当該地点情報に対応する知名度情報とを有する情報である。知名度情報とは、地点の知名度を示す情報である。
【0026】
知名度情報は、例えば、対応する地点名称をWeb上の検索エンジンで検索した際の検索件数(ヒット件数)や、Web上のブログやSNS(Social Networking Service)などのCGM(Consumer Generated Media)において、対応する地点に関する記事を掲載した人数(ユーザ数)、任意のWebサイトにおける対応する地点名称の出現回数、観光雑誌などにおける対応する地点の人気度、対応する地点を訪れたことのある人の人数などである。また、知名度情報は、例えば、対応する地点の、大きさや高さなどの順位や順序などを表す情報であってもよい。例えば、対応する地点が飲食店である場合、知名度情報は、当該飲食店の料理のおいしさや、店舗の清潔さ、店舗の広さなどを、1から5の5段階でランク付けしたものであってもよい。
【0027】
また、知名度情報は、通常、数値を示す数値情報であるが、文字を示す文字情報、画像を示す画像情報、色を示す色情報などであってもよい。
【0028】
また、知名度管理情報は、例えば、知名度元情報を有していてもよい。知名度元情報とは、知名度情報の元となる情報であり、知名度情報となり得る情報である。知名度元情報は、知名度情報と同一であってもよい。また、知名度管理情報は、通常、数値情報である。また、知名度元情報は、文字情報や、画像情報、色情報などであってもよい。また、知名度管理情報は、知名度情報の種類を示す知名度種類情報を有していてもよい。
【0029】
なお、知名度管理情報において、地点情報と知名度情報とは、通常、1対nで対応付けられている。nは、通常、1以上である。また、知名度管理情報において、知名度情報と知名度種類情報とは、通常、1対1で対応付けられている。
【0030】
知名度管理情報格納部12は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0031】
受付部13は、地図出力指示を受け付ける。地図出力指示とは、地図情報を出力することに関する指示である。地図出力指示は、例えば、地図情報の表示の指示や、地図情報のスクロールの指示、地図情報の種類の変更の指示、地図情報の拡大・縮小の指示などである。
【0032】
また、受付部13は、地図出力指示以外の指示を受け付けてもよい。地図出力指示以外の指示とは、例えば、電源ONの指示や、電源OFFの指示などである。なお、受付部13が地図出力指示以外の指示を受け付けた場合、地図出力装置1は、通常、当該受け付けた指示に従った処理を行う。
【0033】
また、これらの指示は、通常、ユーザの操作によるものである。当該操作は、例えば、ボタンの操作や、タッチパネルへのタップ操作、ドラッグ操作、フリック操作、ピンチアウト操作、ピンチイン操作などである。
【0034】
また、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0035】
また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
【0036】
受付部13における指示の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。受付部13は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェアなどで実現され得る。
【0037】
位置情報取得部14は、位置情報を取得する。当該位置情報は、例えば、地図出力装置1の現在位置を示す現在位置情報や、地図情報の表示領域を特定する表示位置情報などである。表示位置情報は、例えば、地図情報の中心位置を示す情報や、地図情報の表示領域を示す2以上の点の位置を示す情報などである。
【0038】
なお、位置情報の取得のタイミングは、通常、受付部13が受け付けた指示によるが、問わない。また、位置情報の取得の方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
【0039】
位置情報取得部14は、通常、いわゆるGPSや、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などのハードウェア(専用回路)で実現され得る。また、位置情報取得部14は、MPUやメモリ等から実現されてもよい。位置情報取得部14の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
【0040】
地図情報取得部15は、位置情報取得部14が取得した位置情報に対応する地図情報を、地図情報格納部11から取得する。また、地図情報取得部15は、受付部13が受け付けた指示に従い、地図情報を取得してもよい。なお、地図情報の取得の方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
【0041】
地図情報取得部15は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。地図情報取得部15の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0042】
知名度元情報受信部16は、Web上の1以上のサーバ装置から、地点情報に対応する知名度元情報を受信する。当該地点情報は、地図情報取得部15が取得した地図情報が有する地点情報である。ただし、当該地点情報は、その他の地点情報であってもよい。また、知名度元情報受信部16は、知名度元情報を要求することに関する指示である知名度元情報要求指示を、Web上の1以上のサーバ装置に送信し、当該サーバ装置から、知名度情報を受信してもよい。知名度元情報要求指示は、通常、受信する知名度元情報に対応する地点情報を有する。
【0043】
Web上の1上のサーバ装置とは、例えば、検索エンジンを運用するサーバ装置や、ブログやSNSなどのCGMを運用するサーバ装置、その他、要求された知名度元情報を送信するサーバ装置などである。
【0044】
また、知名度元情報受信部16による知名度元情報の受信は、地図出力装置1の電源がONになった直後であってもよいし、地図情報取得部15の地図情報の取得の直後であってもよいし、そのタイミングは問わない。例えば、地図出力装置1の電源がONになった直後に知名度元情報を受信する場合、知名度元情報受信部16は、通常、地図情報格納部11に格納されている地図情報が有する1以上の地点情報を取得し、当該地点情報に対応する知名度元情報を受信する。また、例えば、地図情報取得部15の地図情報の取得の直後に知名度元情報を受信する場合、知名度元情報受信部16は、通常、地図情報取得部15が取得した地図情報が有する1以上の地点情報を取得し、当該地点情報に対応する知名度元情報を受信する。
【0045】
また、知名度元情報受信部16は、例えば、対応する知名度元情報を受信した地点情報を、任意の記憶領域に蓄積し、当該記憶領域に格納されていない地点情報について、対応する知名度元情報を受信してもよい。また、知名度元情報受信部16は、例えば、地図情報取得部15が取得した地図情報を、任意の記憶領域に蓄積し、当該取得した地図情報と、当該取得の直前に蓄積した地図情報とが異なる場合に、当該取得した地図情報が有する地点情報に対応する知名度情報を受信してもよい。また、知名度元情報受信部16は、例えば、対応する知名度元情報を受信した地点情報、および地図情報取得部15が取得した地図情報を、任意の記憶領域に蓄積し、当該取得した地図情報と、当該取得の直前に蓄積した地図情報とが異なる場合に、当該記憶領域に格納されていない地点情報について、対応する知名度元情報を受信してもよい。
【0046】
知名度元情報受信部16は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段や、放送を受信する手段などで実現されてもよい。
【0047】
知名度管理情報蓄積部17は、まず、知名度元情報受信部16が受信した知名度元情報を、知名度元情報から知名度情報への変換方法を示す情報である知名度変換情報を用いて、知名度情報に変換する。そして、知名度管理情報蓄積部17は、当該知名度情報と、知名度元情報受信部16が知名度元情報を受信した際に用いた地点情報と対応付けて、知名度管理情報を生成する。そして、知名度管理情報蓄積部17は、当該知名度管理情報を、知名度管理情報格納部12に蓄積する。
【0048】
知名度変換情報は、例えば、知名度元情報から知名度情報への変換式や、知名度元情報と知名度情報とが対応付けられた情報などである。変換式は、例えば、「知名度情報=知名度元情報÷1000」や、「知名度情報=(知名度元情報−MIN)/(MAX−MIN)」などである。この式において、「MIN」は、知名度情報格納部12に格納されている最小の知名度情報を示す記号である。また、「MAX」は、知名度情報格納部12に格納されている最大の知名度情報を示す記号である。
【0049】
なお、知名度元情報の知名度情報への変換の結果、当該知名度元情報と知名度情報とが、同一になってもよい。また、知名度情報蓄積部17は、知名度元情報受信部16が受信した知名度元情報を、知名度情報に変換しなくてもよい。この場合、知名度情報蓄積部17は、当該知名度元情報を、変換後の知名度情報として処理する。また、知名度情報の蓄積の方法は、問わない。
【0050】
知名度管理情報蓄積部17は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。知名度管理情報蓄積部17の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0051】
知名度情報取得部18は、知名度管理情報格納部12から、地図情報取得部15が取得した地図情報が有する1以上の地点情報に対応する知名度情報を取得する。また、知名度情報取得部18は、受付部13が受け付けた指示に従い、地図情報格納部11に格納されている地図情報が有する1以上の地点情報に対応する知名度情報を取得してもよい。
【0052】
また、知名度情報取得部18は、例えば、予め決められた閾値以上、または閾値以下の知名度情報を取得してもよい。つまり、知名度情報取得部18は、例えば、知名度管理情報格納部12から一時的に知名度情報を取得し、当該知名度情報が閾値以上であるか否かを判断し、閾値以上である場合に、当該知名度情報を取得してもよい。また、知名度情報取得部18は、例えば、知名度管理情報格納部12から一時的に知名度情報を取得し、当該知名度情報が閾値以下であるか否かを判断し、閾値以下である場合に、当該知名度情報を取得してもよい。
【0053】
また、知名度情報取得部18は、例えば、知名度元情報受信部16が受信した知名度元情報を取得してもよい。この場合、知名度情報取得部18は、知名度元情報受信部16が受信した知名度元情報を、知名度情報に変換する。また、知名度情報取得部18は、対応する知名度情報を取得した地点情報を、任意の記憶領域に蓄積し、履歴を取り、当該履歴に含まれない地点情報について、対応する知名度情報を取得してもよい。
【0054】
知名度情報取得部18は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。知名度情報取得部18の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0055】
出力部19は、地図情報取得部15が取得した地図情報と、知名度情報取得部18が取得した知名度情報とを出力する。このとき、出力部19は、当該地図情報が有する地点情報と、当該知名度情報とを対応付けて出力する。
【0056】
「対応付けて出力」とは、どの地点の知名度かがわかるように出力することである。つまり、出力部19は、例えば、地図情報で示される地図上の地点の付近に、知名度情報を出力する。「付近」とは、例えば、地図情報で示される地図上の地点の周囲、10ピクセル以内の箇所や、当該地図上の地点から、X軸方向に5ピクセルの箇所、当該地図上の地点からY軸方向にマイナス5ピクセルの箇所などである。また、出力部19は、例えば、地図情報を出力する領域とは別の領域に、地点情報と知名度情報が対応付いた状態で出力してもよい。
【0057】
また、出力部19は、例えば、知名度情報取得部18が取得した知名度情報の代わりに、知名度元情報受信部16が受信した知名度元情報を知名度情報に変換し、出力してもよい。この場合、出力部19は、前述と同様に、出力している地図情報が有する地点情報、または地図情報取得部15が取得した地図情報が有する地点情報に、当該知名度情報を対応付けて出力する。なお、知名度情報は、地点情報との対応がわかるように出力できればよく、出力の形式などは問わない。
【0058】
また、出力部19は、例えば、知名度元情報の知名度情報への変換の処理、または閾値以上または以下の知名度情報の取得の処理を行ってもよい。出力部19が知名度元情報の知名度情報への変換の処理を行う場合、通常、知名度管理情報蓄積部17は、知名度元情報を有する知名度管理情報を、知名度管理情報格納部12に蓄積する。また、出力部19が閾値以上または以下の知名度情報の取得の処理を行う場合、通常、知名度情報取得部18は、知名度管理情報格納部12に格納されている知名度情報を取得する。
【0059】
出力部19は、ディスプレイなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部19は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0060】
次に、地図出力装置1の動作について説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。
【0061】
図2は、地図出力装置1の全体動作を示すフローチャートである。
【0062】
(ステップS201)受付部13は、指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS202に進み、そうでない場合は、ステップS204に進む。
【0063】
(ステップS202)地図情報取得部15は、ステップS201で受け付けた指示が地図出力指示であるか否かを判断する。地図出力指示である場合は、ステップS204に進み、そうでない場合は、ステップS203に進む。
【0064】
(ステップS203)地図出力装置1は、ステップS201で受け付けた指示に応じた処理を行い、ステップS201に戻る。
【0065】
(ステップS204)位置情報取得部14は、位置情報を取得する。
【0066】
(ステップS205)地図情報取得部15は、ステップS204で取得した位置情報に対応する地図情報を取得する。
【0067】
(ステップS206)知名度元情報受信部16は、ステップS205で取得した地図情報が有する地点情報に対応する知名度元情報を、Web上の1以上のサーバ装置から受信する。この処理の詳細は、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0068】
(ステップS207)知名度管理情報蓄積部17は、知名度元情報受信部16による知名度元情報の受信が完了しているか否かを判断する。完了している場合は、ステップS208に進み、そうでない場合は、ステップS207に戻る。
【0069】
(ステップS208)知名度管理情報蓄積部17は、ステップS206で受信した知名度元情報を、知名度情報に変換し、知名度管理情報格納部12に蓄積する。この処理の詳細は、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0070】
(ステップS209)知名度情報取得部18は、ステップS205で取得した地図情報が有する地点情報に対応する知名度情報を、知名度管理情報格納部12から取得する。この処理の詳細は、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0071】
(ステップS210)出力部19は、ステップS205で取得した地図情報と、当該地図情報が有する地点情報とステップS209で取得した知名度情報とを対応付けて出力し、ステップS201に戻る。
【0072】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0073】
また、図2のフローチャートにおいて、ステップS207の処理は、行わなくてもよい。この場合、ステップS206の処理後は、ステップS208に進む。
【0074】
また、図2のフローチャートにおいて、ステップS206からステップS208までの処理は、行わなくてもよい。この場合、ステップS205の処理後は、ステップS209に進む。
【0075】
図3は、図2のフローチャートのステップS206の知名度元情報の受信処理を示すフローチャートである。
【0076】
(ステップS301)知名度元情報受信部16は、ステップS205で取得した地図情報が有する地点情報を取得する。ここで、m個の地点情報が取得できたものとする。
【0077】
(ステップS302)知名度元情報受信部16は、カウンタiに1をセットする。
【0078】
(ステップS303)知名度元情報受信部16は、地点情報[i]に対応する知名度元情報を受信するための知名度元情報要求指示を生成する。
【0079】
(ステップS304)知名度元情報受信部16は、生成した知名度元情報要求指示を送信する。
【0080】
(ステップS305)知名度元情報受信部16は、送信した知名度元情報要求指示に応じた知名度元情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS306に進み、そうでない場合は、ステップS305に戻る。
【0081】
(ステップS306)知名度元情報受信部16は、地点情報[i]に対応する知名度元情報[i]に、受信した知名度元情報をセットする。
【0082】
(ステップS307)知名度元情報受信部16は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS308に進む。
【0083】
(ステップS308)知名度元情報受信部16は、iを1インクリメントし、ステップS303に戻る。
【0084】
図4は、図2のフローチャートのステップS208の知名度管理情報の蓄積処理を示すフローチャートである。
【0085】
(ステップS401)知名度管理情報蓄積部17は、ステップS205で取得した地図情報が有する地点情報を取得する。ここで、m個の地点情報が取得できたものとする。
【0086】
(ステップS402)知名度管理情報蓄積部17は、ステップS206で取得した知名度元情報を取得する。ここで、m個の知名度元情報が取得できたものとする。なお、当該知名元度情報は、ステップS401で取得した各地点情報に対応する知名度元情報である。
【0087】
(ステップS403)知名度管理情報蓄積部17は、カウンタiに1をセットする。
【0088】
(ステップS404)知名度管理情報蓄積部17は、知名度元情報[i]が数値情報であるか否かを判断する。数値情報である場合は、ステップS405に進み、そうでない場合は、ステップS407に進む。
【0089】
(ステップS405)知名度管理情報蓄積部17は、知名度元情報[i]が絶対値であるか否かを判断する。絶対値である場合は、ステップS406に進み、そうでない場合は、ステップS407に進む。
【0090】
(ステップS406)知名度管理情報蓄積部17は、知名度管理情報格納部12に格納されている知名度情報を用いて、知名度元情報[i]を相対値に変換し、知名度情報[i]にセットする。
【0091】
(ステップS407)知名度管理情報蓄積部17は、知名度元情報[i]を、知名度情報[i]にセットする。
【0092】
(ステップS408)知名度管理情報蓄積部17は、知名度情報[i]を、地点情報[i]と対応付け、知名度管理情報を生成する。
【0093】
(ステップS409)知名度管理情報蓄積部17は、生成した知名度管理情報を、知名度管理情報格納部12に蓄積する。
【0094】
(ステップS410)知名度管理情報蓄積部17は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS411に進む。
【0095】
(ステップS411)知名度管理情報蓄積部17は、iを1インクリメントし、ステップS404に戻る。
【0096】
なお、図4のフローチャートにおいて、知名度管理情報蓄積部17は、知名度元情報[i]が数値情報である場合に、知名度元情報[i]を、文字情報や画像情報に変換してもよい。
【0097】
図5は、図2のフローチャートのステップS209の知名度情報の取得処理を示すフローチャートである。
【0098】
(ステップS501)知名度情報取得部18は、ステップS205で取得した地図情報が有する地点情報を取得する。ここで、m個の地点情報が取得できたものとする。
【0099】
(ステップS502)知名度情報取得部18は、知名度管理情報格納部12に格納されている知名度管理情報を取得する。ここで、n個の知名度管理情報が取得できたものとする。
【0100】
(ステップS503)知名度情報取得部18は、カウンタiに1をセットする。
【0101】
(ステップS504)知名度情報取得部18は、カウンタjに1をセットする。
【0102】
(ステップS505)知名度情報取得部18は、知名度管理情報[j]が有する地点識別子と、地点情報[i]が有する地点識別子とが、等しいか否かを判断する。等しい場合は、ステップS506に進み、そうでない場合は、ステップS507に進む。
【0103】
(ステップS506)知名度情報取得部18は、地点情報[i]の知名度情報に、知名度管理情報[j]が有する知名度情報をセットする。
【0104】
(ステップS507)知名度情報取得部18は、jがnであるか否かを判断する。nである場合は、ステップS509に進み、そうでない場合は、ステップS508に進む。
【0105】
(ステップS508)知名度情報取得部18は、jを1インクリメントし、ステップS505に戻る。
【0106】
(ステップS509)知名度情報取得部18は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS510に進む。
【0107】
(ステップS510)知名度情報取得部18は、iを1インクリメントし、ステップS504に戻る。
【0108】
なお、図5のフローチャートにおいて、知名度管理情報[j]が地点情報を有する場合、知名度情報取得部18は、知名度管理情報[j]が有する地点情報と、地点情報[i]とが、等しいか否かを判断してもよい。
【0109】
(具体例)
次に、地図出力装置1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、地図出力装置1は、自動車に搭載されているナビゲーション装置(以下、カーナビ)であるものとする。また、知名度管理情報格納部12には、何も格納されていないものとする。また、位置情報取得部14は、特に指示がない限りは、常に現在位置情報を取得しているものとする。また、知名度管理情報蓄積部17は、知名度元情報受信部16が受信した知名度元情報を相対値に変換後、当該相対値に対応する画像情報を取得し、これらを知名度管理情報格納部12に蓄積するものとする。
【0110】
まず、ユーザが、カーナビの電源をONにしたとする。すると、位置情報取得部14は、現在位置情報の取得を開始する。位置情報取得部14は、その後、カーナビの電源がOFFになるまで、常に現在位置情報を取得するものとする。
【0111】
次に、地図情報取得部15は、位置情報取得部14が現在位置情報の取得を開始したタイミングで、地図情報格納部11から地図情報を取得する。ここで、地図情報取得部15は、位置情報取得部14が取得している現在位置情報のうち、ある瞬間の現在位置情報に対応する地図情報を取得し、図6に示す地図情報を、地図情報格納部11から取得したものとする。図6の地図情報は、地点名称が「XYZ石油」、「神戸タワー」、「神戸駅」、「神戸神社」、「神戸の湯」である地点情報を有する。また、当該地点情報は、地点位置情報も有するものとする。
【0112】
次に、知名度元情報受信部16は、図6の地図情報から、図7の地点情報を取得する。また、知名度元情報受信部16は、図7の各地点名称を有する知名度元情報要求指示を生成し、Web上の1以上のサーバ装置に送信する。その結果、知名度元情報受信部16は、図7の各地点名称に対応する知名度元情報として、図8に示す知名度元情報を、Web上の1以上のサーバ装置から受信したものとする。
【0113】
次に、知名度管理情報蓄積部17は、図8の知名度元情報を、1〜5の5段階の数値(相対値)に変換するとする。変換の際の式は、「相対値=(知名度元情報−MIN)/(MAX−MIN)×4+1」を用いる。当該式において、「MIN」は、知名度元情報受信部16が受信した知名度元情報の最小値を示す記号である。また、「MAX」は、知名度元情報受信部16が受信した知名度元情報の最大値を示す記号である。すると、知名度管理情報蓄積部17は、図9に示す知名度情報を取得する。
【0114】
また、ここで、知名度管理情報蓄積部17が、図10に示す知名度変換情報である画像変換情報を保持しているとする。当該画像変換情報は、相対値と、当該相対値に対応する画像情報とを有する。すると、知名度管理情報蓄積部17は、図9の各知名度情報に対応する画像情報を、図10の画像変換情報から取得する。このとき、知名度管理情報蓄積部17は、図9の各知名度情報を用いて、図10の画像変換情報から、当該各知名度情報に対応する画像情報を検索し、取得する。そして、知名度管理情報蓄積部17は、取得した画像情報と共に、知名度管理情報格納部12に、知名度情報を蓄積する。ここで、知名度管理情報蓄積部17は、図11に示す知名度管理情報を、知名度管理情報格納部12に蓄積したものとする。
【0115】
次に、知名度情報取得部18は、図7の各地点情報に対応する知名度情報を、図11の知名度管理情報から取得する。ここで、知名度情報取得部18は、図11の知名度管理情報から、画像情報である知名度情報を取得したものとする。すると、出力部19は、地図情報取得部15が取得した地図情報と、知名度情報取得部18が取得した画像情報とを対応付け、図12に示す地図情報を出力する。
【0116】
なお、本具体例において、知名度元情報を、相対値である知名度情報、および画像情報である知名度情報に変換する例を示したが、他の種類の知名度情報に変換してもよい。
【0117】
また、本具体例において、カーナビの電源ONに連動して、現在位置情報、および地図情報を取得する例を示したが、カーナビの操作に連動して、現在位置情報、および地図情報を取得してもよい。この場合、通常、受付部13が地図出力指示を受け付ける。
【0118】
また、本具体例において、知名度管理情報格納部12には何も格納されていない例を示したが、知名度管理情報格納部12には、知名度管理情報が格納されていてもよい。この場合、知名度管理情報蓄積部17は、蓄積する知名度管理情報が、既に知名度管理情報格納部12に格納されているか否かを判断し、格納されていない場合に、蓄積してもよい。
【0119】
また、本具体例において、知名度元情報受信部16が、地図情報取得部15が取得した地図情報が有する地点情報に対応する知名度元情報を受信する例を示したが、知名度元情報受信部16は、出力部19が出力している地図情報が有する地点情報に対応する知名度元情報を受信してもよい。また、知名度元情報受信部16は、例えば、地図がスクロールされる過程において、出力部19が新たに出力する地点情報のみについて、対応する知名度元情報を受信してもよい。
【0120】
以上、本実施の形態による地図出力装置1によれば、地図情報が有する地点情報と共に、知名度情報を出力することができる。
【0121】
また、本実施の形態による地図出力装置1によれば、地点の知名度を、視覚的に出力することができる。
【0122】
また、本実施の形態による地図出力装置1によれば、ユーザは、地図上の地点の知名度を、リアルタイムに知ることができる。
【0123】
また、本実施の形態による地図出力装置1によれば、地点の知名度を出力することで、ユーザは、目的地設定や目的地検索の際に、地点を選択しやすくなる。
【0124】
また、本実施の形態による地図出力装置1によれば、地点の知名度を出力することで、ユーザに対し、当該地点への興味や好奇心を促すことができる。
【0125】
なお、本実施の形態において、地図出力装置1は、知名度元情報受信部16と、知名度管理情報蓄積部17を備えていなくてもよい。この場合、知名度管理情報格納部12には、通常、予め知名度管理情報が格納されている。
【0126】
また、本実施の形態において、地図出力装置1は、知名度管理情報蓄積部17と、知名度管理情報格納部12を備えていなくてもよい。この場合、知名度情報取得部18は、通常、知名度元情報受信部16が受信した知名度元情報を取得する。そして、知名度情報取得部18は、当該知名度元情報を、知名度情報に変換する。
【0127】
また、本実施の形態において、地図出力装置1は、受付部13を備えていなくてもよい。この場合、地図情報取得部15は、位置情報取得部14が取得した位置情報に対応する地図情報を取得する。
【0128】
また、本実施の形態において、知名度管理情報蓄積部17は、知名度情報取得手段と、知名度情報蓄積手段とを備えていてもよい。知名度情報取得手段は、知名度元情報受信部16が受信した知名度元情報を、知名度情報に変換し、知名度情報を取得する。また、知名度情報蓄積手段は、知名度情報取得手段が取得した知名度情報を、知名度元情報受信部16が知名度元情報を受信した際に用いた地点情報と対応付け、知名度管理情報格納部12に蓄積する。
【0129】
なお、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
【0130】
また、上記実施の形態における地図出力装置は、例えば、スタンドアロンの装置であってもよい。
【0131】
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0132】
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0133】
また、上記実施の形態における地図出力装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、地図に関する情報であり、地図上の地点を示す1以上の地点情報を有する地図情報を格納し得る地図情報と、地点情報と、当該地点情報に対応する知名度を示す情報である知名度情報とを有する知名度管理情報が格納されており、コンピュータを、地図情報を出力する指示である地図出力指示を受け付ける受付部と、位置を示す情報である位置情報を取得する位置情報取得部と、前記記録媒体から、前記地図出力指示、または前記位置情報に対応する地図情報を取得する地図情報取得部と、前記記録媒体から、前記地図情報取得部が取得した地図情報が有する1以上の各地点情報に対応する知名度情報を取得する知名度情報取得部と、前記地図情報取得部が取得した地図情報が有する地点情報と、前記知名度情報取得部が取得した知名度情報とを対応付け、当該地図情報と知名度情報とを出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0134】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアでしか行われない処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理は少なくとも含まれない。
【0135】
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
【0136】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0137】
また、図13は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の地図出力装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
【0138】
図13において、コンピュータシステム9は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ9011、FD(Flexible Disk)ドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0139】
図14は、コンピュータシステム9のブロック図である。図14において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、CPU(Central Processing Unit)9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)9014と、CPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、CPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
【0140】
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の地図出力装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0141】
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の地図出力装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0142】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0143】
以上のように、本発明にかかる地図出力装置は、地点情報と共に知名度情報を出力することができるという効果を有し、ナビゲーション機能を有する車載装置や携帯端末等として有用である。
【符号の説明】
【0144】
1 地図出力装置
11 地図情報格納部
12 知名度管理情報格納部
13 受付部
14 位置情報取得部
15 地図情報取得部
16 知名度元情報受信部
17 知名度管理情報蓄積部
18 知名度情報取得部
19 出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図に関する情報であり、地図上の地点を示す1以上の地点情報を有する地図情報を格納し得る地図情報格納部と、
地点情報と、当該地点情報に対応する知名度を示す情報である知名度情報とを有する知名度管理情報を格納し得る知名度管理情報格納部と、
地図情報を出力する指示である地図出力指示を受け付ける受付部と、
位置を示す情報である位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記地図情報格納部から、前記地図出力指示、または前記位置情報に対応する地図情報を取得する地図情報取得部と、
前記知名度管理情報格納部から、前記地図情報取得部が取得した地図情報が有する1以上の各地点情報に対応する知名度情報を取得する知名度情報取得部と、
前記地図情報取得部が取得した地図情報が有する地点情報と、前記知名度情報取得部が取得した知名度情報とを対応付け、当該地図情報と知名度情報とを出力する出力部とを具備する地図出力装置。
【請求項2】
前記知名度情報は、Web上の1以上のサーバ装置から取得した情報である請求項1記載の地図出力装置。
【請求項3】
知名度情報の元となる知名度元情報であり、地点情報に対応する知名度元情報をWeb上の1以上のサーバ装置から受信する知名度元情報受信部と、
前記知名度元情報受信部が受信した知名度元情報を、知名度元情報から知名度情報への変換方法を示す情報である知名度変換情報を用いて、知名度情報に変換し、当該知名度情報と前記地点情報とを対応付け、前記知名度管理情報格納部に蓄積する知名度管理情報蓄積部とをさらに具備する請求項1または請求項2記載の地図出力装置。
【請求項4】
前記知名度元情報受信部は、
前記地図情報取得部が取得した地図情報が有する地点情報に対応する知名度元情報をWeb上の1以上のサーバ装置から受信する請求項3記載の地図出力装置。
【請求項5】
前記知名度情報取得部は、
予め決められた閾値以上の知名度情報を取得する請求項1または請求項4いずれか記載の地図出力装置。
【請求項6】
記録媒体に、
地図に関する情報であり、地図上の地点を示す1以上の地点情報を有する地図情報を格納し得る地図情報と、
地点情報と、当該地点情報に対応する知名度を示す情報である知名度情報とを有する知名度管理情報が格納されており、
受付部と、位置情報取得部と、地図情報取得部と、知名度情報取得部と、出力部とを用いて行われる地図出力方法であって、
前記受付部が、地図情報を出力する指示である地図出力指示を受け付ける受付ステップと、
前記位置情報取得部が、位置を示す情報である位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記地図情報取得部が、前記記録媒体から、前記地図出力指示、または前記位置情報に対応する地図情報を取得する地図情報取得ステップと、
前記知名度情報取得部が、前記記録媒体から、前記地図情報取得部が取得した地図情報が有する1以上の各地点情報に対応する知名度情報を取得する知名度情報取得ステップと、
前記出力部が、前記地図情報取得部が取得した地図情報が有する地点情報と、前記知名度情報取得部が取得した知名度情報とを対応付け、当該地図情報と知名度情報とを出力する出力ステップとを具備する地図出力方法。
【請求項7】
記録媒体に、
地図に関する情報であり、地図上の地点を示す1以上の地点情報を有する地図情報を格納し得る地図情報と、
地点情報と、当該地点情報に対応する知名度を示す情報である知名度情報とを有する知名度管理情報が格納されており、
コンピュータを、
地図情報を出力する指示である地図出力指示を受け付ける受付部と、
位置を示す情報である位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記記録媒体から、前記地図出力指示、または前記位置情報に対応する地図情報を取得する地図情報取得部と、
前記記録媒体から、前記地図情報取得部が取得した地図情報が有する1以上の各地点情報に対応する知名度情報を取得する知名度情報取得部と、
前記地図情報取得部が取得した地図情報が有する地点情報と、前記知名度情報取得部が取得した知名度情報とを対応付け、当該地図情報と知名度情報とを出力する出力部として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−234133(P2012−234133A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−104574(P2011−104574)
【出願日】平成23年5月9日(2011.5.9)
【出願人】(504050275)株式会社 ミックウェア (42)
【Fターム(参考)】