地図情報処理装置
【課題】未登録道路の状況やユーザの意図に応じて追加更新すべき階層を決定することにより、広域地図表示や長距離経路計算等、未登録道路を利用したナビゲーションを可能にする。
【解決手段】地図情報処理装置1は、階層化された地図情報を記憶する地図情報記憶部11と、未登録道路の位置情報に基づいて未登録道路の道路情報の追加更新を行う1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部118と、追加更新階層決定処理部118で決定した1以上の階層を対象として、地図情報記憶部11に記憶された地図情報の各々の階層毎に、未登録道路の道路情報を追加更新する未登録道路追加更新部117とを備えた。
【解決手段】地図情報処理装置1は、階層化された地図情報を記憶する地図情報記憶部11と、未登録道路の位置情報に基づいて未登録道路の道路情報の追加更新を行う1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部118と、追加更新階層決定処理部118で決定した1以上の階層を対象として、地図情報記憶部11に記憶された地図情報の各々の階層毎に、未登録道路の道路情報を追加更新する未登録道路追加更新部117とを備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、特に、カーナビゲーションシステムに用いて好適な、地図情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーションシステムに保有している地図情報に存在しない道路を走行した際に、その走行履歴と保有している地図情報とを比較することにより未登録道路を検出し、保有している地図情報を追加更新することが行なわれる。
例えば、車両の走行軌跡に基づいて、地図情報に含まれない新たな道路(以下、未登録道路という)を検出したときに、この道路に対応する走行軌跡をもとに、道路規制、あるいは道幅等の付帯情報とともに未登録道路の追加更新を実行する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−172578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1に開示された技術によれば、ユーザは、新しい地図情報を入手することなく最新の地図情報に基づいたサービスを受けることが可能になる。新しい地図情報の入手に要する費用は高額であり、また情報量が膨大であることから、この技術によってユーザが得られる利益は大きい。
しかしながら、地図情報は、格納するデータの詳細の程度により複数の階層に分けて記憶することが多く、これに対し、特許文献1には、未登録道路の検出、付帯情報の設定に関する技術についてのみしか開示されていないため、検出された未登録道路を複数の階層に反映(追加更新)させてナビゲーションを行なうことはできない。
【0005】
この発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、走行により検出された地図情報に無い未登録道路を地図情報として追加更新するにあたり、その未登録道路の状況やユーザの意図に応じて追加更新すべき階層を決定することにより、広域地図表示や長距離経路計算等、未登録道路を利用したナビゲーションを可能にする地図情報処理装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る地図情報処理装置は、地図情報に無い道路を走行した際にその道路を未登録道路として検出する地図情報処理装置であって、検出した未登録道路の道路情報が追加更新された地図情報を記憶する地図情報記憶部と、未登録道路の位置情報に基づいて未登録道路の道路情報の追加更新を行う1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、追加更新階層決定処理部で決定した1以上の階層を対象として、地図情報記憶部に記憶された地図情報の各々の階層毎に、未登録道路の道路情報を追加更新する未登録道路追加更新部とを備えたものである。
【0007】
この発明に係る地図情報処理装置は、地図情報に無い道路を走行した際にその道路を未登録道路として検出する地図情報処理装置であって、階層化された地図情報を記憶する地図情報記憶部と、未登録道路の位置情報に基づいて未登録道路の道路情報の追加更新を行なう1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、追加更新階層決定処理部で決定された1以上の階層における各々の階層毎の未登録道路の道路情報と、地図情報記憶部に記憶された地図情報とを使用してナビゲーションを行なうナビゲーション処理部とを備えたものである。
【0008】
この発明に係る地図情報処理装置は、地図情報に無い道路を未登録道路とし、未登録道路の道路情報が追加更新された地図情報を生成する地図情報処理装置であって、階層化された地図情報を記憶する地図情報記憶部と、階層化されていない未登録道路の道路情報を外部から取得する外部情報入力取得部と、外部情報入力取得部が取得した階層化されていない未登録道路の位置情報に基づいて未登録道路の道路情報の追加更新を行なう1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、追加更新階層決定処理部で決定された1以上の階層を対象に、地図情報記憶部に対して未登録道路の道路情報を各々の階層毎に追加更新した地図情報を生成する未登録道路追加更新部とを備えたものである。
【0009】
この発明に係る地図情報処理装置は、地図情報に無い道路を未登録道路とし、未登録道路の道路情報が追加更新された地図情報を生成する地図情報処理装置であって、階層化された地図情報を記憶する地図情報記憶部と、階層化されていない未登録道路の道路情報を外部から取得する外部情報入力取得部と、外部情報入力取得部が取得した階層化されていない未登録道路の位置情報に基づいて未登録道路の道路情報の追加更新を行なう1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、追加更新階層決定処理部で決定された1以上の階層における各々の階層毎の未登録道路の道路情報と、地図情報記憶部に記憶された地図情報とを使用してナビゲーションを行なうナビゲーション処理部とを備えたものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、上述のように構成し、走行により検出された未登録道路を地図情報として追加更新するにあたり、その未登録道路の状況に応じて追加更新すべき階層を決定することにより、広域地図表示や長距離経路計算等、未登録道路を利用したナビゲーションを可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の実施の形態1に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る地図情報処理装置で使用される道路状況サンプルの一例を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態2に係る地図情報処理装置で使用される道路状況サンプルの一例を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態2に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態2に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図8】この発明の実施の形態3に係る地図情報処理装置で使用される入力画面構成の一例を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態3に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図10】この発明の実施の形態3および7に係る地図情報処理装置で使用される変換表のデータ構造の例を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態3に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図12】この発明の実施の形態4に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図13】この発明の実施の形態4に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図14】この発明の実施の形態5に係る地図情報処理装置で使用される入力画面構成の一例を示す図である。
【図15】この発明の実施の形態5に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図16】この発明の実施の形態5に係る地図情報処理装置で使用される変換表のデータ構造の例を示す図である。
【図17】この発明の実施の形態6に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図18】この発明の実施の形態6に係る地図情報処理装置で使用される変換表のデータ構造の例を示す図である。
【図19】この発明の実施の形態7に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図20】この発明の実施の形態7に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図21】この発明の実施の形態7に係る地図情報処理装置で使用される入力画面構成の一例を示す図である。
【図22】この発明の実施の形態8に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図23】この発明の実施の形態8に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図24】この発明の実施の形態8に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図25】この発明の実施の形態8に係る地図情報処理装置で使用される変換表のデータ構造の例を示す図である。
【図26】この発明の実施の形態9に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図27】この発明の実施の形態9に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図28】この発明の実施の形態10に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図29】この発明の実施の形態10に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。ここでは、地図情報処理装置としてカーナビゲーションシステム1が例示されている。
カーナビゲーションシステム1は、ナビゲーションの制御中枢となるカーナビゲーション装置11と、カーナビゲーション装置11によって生成出力される表示用の地図画像や最適経路の情報を表示する表示装置12と、最適経路に従って目的地までの案内を行う音声、あるいは地図情報に含まれている情報を音声で出力する音声出力装置13と、ユーザにより操作されるワイヤレスリモコン等、入力装置からの信号を受信するリモコン受光装置14と、カーナビゲーションシステム1が搭載された車両の走行速度を計測する車速センサ15と、GPS(Global Positioning System)衛星からの信号を受信するGPS受信アンテナ16と、車両の方向変化を計測する角速度センサ17とから構成される。
【0013】
カーナビゲーション装置11は、地図情報記憶部111と、ナビゲーション処理部112と、センサ情報入力取得部113と、ナビゲーション結果出力部114と、ユーザ操作入力取得部115と、未登録道路走行検出部116と、未登録道路追加更新部117と、追加更新階層決定処理部118と、上記した各ブロック111〜118間で交換されるデータの引渡し、およびシーケンス制御を司る主制御部119とから構成される。
【0014】
地図情報記憶部111は、書き換え可能な不揮発性のデータ記憶媒体(例えばHDD:Hard Disk Drive)から成り、カーナビゲーションシステム1が出荷された時点で、予め地図情報(初期地図情報)が記録されている。地図情報記憶部111には、初期地図情報に存在しない道路の情報を追加した地図情報を記憶する領域が設定されている。
これらの地図情報は、格納するデータの詳細の程度によって、複数の階層を最下層、道路情報を含まない海と陸を描き分ける情報だけを格納する階層を最上層とし、その間の階層は上層になるほど次第に格納する道路が薄くなっている。下層地図情報は、詳細地図表示や短距離経路計算などで利用し、上層地図情報は、広域地図表示や長距離経路計算などに利用する。また初期地図情報においては、1つの階層の地図情報は、複数のエリア(メッシュ)に分割されている。
【0015】
ナビゲーション処理部112は、センサ情報入力取得部113を介して得られる情報によって現在位置を割り出すとともに、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報を参照し、現在位置が存在するもっともらしい道路上の位置を算出する現在位置測位機能と、表示位置に表示する現在位置付近、または任意の地点の表示位置を生成する地図表示機能と、現在位置から任意の地点まで、または任意の2地点間の最適経路を算出する経路計算機能と、経路計算機能によって算出された最適経路に従って目的地まで右左折等の案内を行う経路案内機能とを持つ。これら機能は、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報を参照しながら実行される。
ここで、ナビゲーションされた結果は、主制御部119、ナビゲーション結果出力部114を介して表示装置12もしくは音声出力装置13、もしくはその両方に出力される。
【0016】
センサ情報入力取得部113は、車両の位置を割り出すために使用される各種センサ(車速センサ15、GPS受信アンテナ16、角速度センサ17)によって計測された信号を取得して主制御部119へ出力する。
ナビゲーション結果出力部114は、ナビゲーション処理部112によるナビケーション処理結果を、表示装置12、もしくは音声出力装置13を用いてユーザに出力する。また、ユーザ操作入力取得部115は、リモコン受光装置14を介して受信されるユーザの操作入力内容を取得して主制御部119へ出力する。ユーザは入力装置としてのワイヤレスリモコンにより所定の目的地を設定し、あるいは地図表示させたい地点や詳細の程度を設定したりする。これらの情報は、ユーザ操作入力取得部115によって取得され、ナビゲーション処理部112に引き渡される。
【0017】
未登録道路走行検出部116は、センサ情報入力取得部113によって得られる車速センサ15、GPS受信アンテナ16、角速度センサ17からの信号に基づいて、車両の現在位置を決定するとともに、決定した現在位置と、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報とを照合し、車両の現在位置が地図情報中のどの道路のどの位置に該当するかを算出する。
このとき、該当する道路を特定するためには、車両の現在位置付近に存在しているそれぞれの道路への相関スコアを求め、当該相関スコアが基準値を上回る道路のなかで最も相関スコアの高い道路を該当道路として決定する。このとき、相関スコアが基準値を上回る道路が存在しない場合、未登録道路走行検出部116は、現在位置を未登録道路走行位置として登録し、再び車両の現在位置が地図情報中のいずれかの道路に該当することを検知すると、登録された位置を未登録道路として検出する。
【0018】
未登録道路追加更新部117は、未登録道路走行検出部116が検出した未登録道路の道路情報を、後述する追加更新階層決定処理部118により決定された1以上の階層を対象に、地図情報記憶部111に追加更新する。
追加更新階層決定処理部118は、未登録道路走行検出部116により地図情報記憶部111へ未登録道路を追加更新する際の追加更新対象となる1以上の階層を決定する。この動作は、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報を参照しながら実行される。
以下、図2に示す道路状況サンプルを参照しながら追加更新階層決定処理部118の動作を説明する。
【0019】
図2において、最下層であるLv1には、未登録道路(点線)に接続される道路として、既存道路#1、既存道路#2、既存道路#3の3つの道路が地図情報記憶部111に記憶されている。一方、Lv1より上層であるLv2には、既存道路#3が存在せず、更に上層のLv3には既存道路#2も存在せず、既存道路#1のみが地図情報として記憶されていることを示している。また、各階層の地図情報は、複数のメッシュから構成されている(Lv3は1枚のみ図示)。
追加更新階層決定処理部118は、未登録道路に接続される既存道路#1、既存道路#2、既存道路#3が少なくとも1つ存在している階層のうち、最も上層の階層を追加する最上位階層として決定する。すなわち、既存道路#1、既存道路#2、既存道路#3の中では既存道路#1が存在するLv3を最上位階層とし、それより下層の階層、すなわち、Lv1、Lv2、Lv3を追加更新の対象となる階層として決定する。
【0020】
図3、図4に、追加更新階層決定処理部118の動作がフローチャートで示されている。
以下、図3、図4に示す追加更新階層決定処理部118の動作フローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0021】
追加更新階層決定処理部118は、まず、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報に存在する道路(既存道路)から、未登録道路第1端点に接続している道路を第1端点側接続道路として抽出する(図3のステップST311)。
追加更新階層決定処理部118は、次に、最下層を検査対象階層に設定し(ステップST312)、この検査対象階層(最下層)を第1端点側最上層変数SLに設定する(ステップST313)。そして、検査対象階層に、ステップST311で抽出した第1端点側接続道路が少なくとも1つ存在しているか否かを判定する(ステップST314)。
【0022】
ステップST314の処理において、少なくとも1つの接続道路が検査対象階層に存在していると判定されると(ステップST314“No”)、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層をSLに設定し(ステップST315)、検査対象階層が最上層か否かを判定する(ステップST316)。ここで、検査対象が最上層でないと判定された場合(ステップST316“No”)、検査対象階層の1階層上層を新たな検査対象階層に設定し(ステップST317)、ステップST314の処理へ戻る。
なお、検査対象が最上層であると判定された場合は(ステップST316“Yes”)、第1端点側の処理を終了する。また、ステップST314の処理において、全ての接続道路が検査対象階層に存在していないと判定された場合も(ステップST314“Yes”)、第1端点側の処理を終了する。
【0023】
追加更新階層決定処理部118は、第1端点側の処理が終了すると、第2端点側の処理を実行する。ここでは、追加更新階層決定処理部118は、まず、既存道路から未登録道路第2端点に接続している道路を第2端点側接続道路として抽出する(ステップST318)。次に、最下層を検査対象階層に設定し(ステップST319)、この検査対象階層(最下層)を第2端点側最上層変数ELに設定する(ステップST320)。
次に、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層に、ステップST318で抽出した第2端点側接続道路が少なくとも1つ存在しているか否かを判定する(図4のステップST321)。ここで、少なくとも1つの接続道路が検査対象階層に存在していると判定されると(ステップST321“No”)、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層を第2端点側最上層変数ELに設定し(ステップST322)、検査対象階層が最上層か否かを判定する(ステップST323)。検査対象が最上層でないと判定された場合(ステップST323“No”)、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層の1階層上層を新たな検査対象階層に設定し(ステップST324)、ステップST321の処理へ戻る。検査対象が最上層であると判定された場合は(ステップST323“Yes”)、第2端点側の処理を終了する。ステップST321の処理において、全ての接続道路が検査対象階層に存在していないと判定された場合も(ステップST321“Yes”)、第2端点側の処理を終了する。
【0024】
以上説明のように、第2端点側の処理が終了すると、追加更新階層決定処理部118は、第1端点側最上層変数SLと第2端点側最上層変数ELとを比較する(ステップST325)。ここで、ELがSLより上層でないと判定された場合(ステップST325“No”)、追加更新階層決定処理部118は、最下層からSLまでの階層を追加対象とし(ステップST326)、処理を終了する。また、ステップST325の処理において、ELがSLより上層であると判定された場合(ステップST325“Yes”)、追加更新階層決定処理部118は、最下層からELまでの階層を追加対象とし(ステップST327)、処理を終了する。
【0025】
上記した実施の形態1によれば、未登録道路を追加更新する1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部118を備え、未登録道路追加更新部117が、追加更新階層決定処理部118により決定された1以上の階層を対象に地図情報記憶部111に未登録道路を追加更新することにより、上位階層の地図情報に対して未登録道路を追加更新すれば、広域地図表示や長距離経路計算において未登録道路を使用することができる。また、予め未登録道路を必要な階層の地図情報へ追加更新するため、ナビゲーション処理部112は地図情報を利用する際の処理性能を維持できる。
また、追加更新階層決定処理部118は、未登録道路が接続されている、地図情報記憶部111に記憶している地図情報に含まれる道路が少なくとも1つ存在している階層以下の階層を追加更新対象として決定することで、未登録道路を提示することが効果的な上位階層まで未登録道路を利用することが可能になり、例えば、広域地図表示等で未登録道路を確認しながら、経路計算において有効な階層までに制限することで高い処理性能を実現できる。
【0026】
なお、上記した実施の形態1によれば、ユーザ操作入力取得部115は、リモコン受光装置14によって受信された入力装置としてのワイヤレスリモコンの信号を取得する構成としたが、カーナビゲーション装置11の前面に配置された入力ボタン(入力パネルに接地)の信号を取得する構成であってもよく、また、表示装置12上に設定されたタッチパネルによって入力される信号を取得する構成であってもよい。更に、音声入力を取得する構成であってもよく、それらの組み合わせであってもよい。
【0027】
また、地図情報記憶部111は、初期地図情報を記憶するための記憶媒体と、未登録道路を追加更新するための記憶媒体とが分離して存在する構成でもよい。また、このとき、初期地図情報を記憶するための記憶媒体は、例えば、DVD(Digital Versatile Device)−ROMのように書き換え可能でなくてもよい。更に、初期地図情報を記憶するための記憶媒体と、未登録道路を追加更新するための記憶媒体とが分離して存在する構成である場合、未登録道路を追加更新するための記憶媒体は不揮発性でなくてもよい。このとき、初期地図情報を記憶するための記憶媒体が書き換え可能である場合は、揮発性の記憶媒体から追加更新された未登録道路に関するデータが消滅する以前に、当該データを不揮発性の記憶媒体へ複写することで、データの利便性を向上させることが可能である。
【0028】
また、上記した実施の形態1では、未登録道路走行検出部116は、現在位置が該当する道路に復帰したときに未登録道路を検出するが、ユーザがワイヤレスリモコン等を操作して検出指示を与え、ユーザ操作入力取得部115がこの操作を受信すると、主制御部119によって未登録道路走行検出部116が未登録道路を検出するよう制御することでも実現可能である。
更に、図2に示す道路状況サンプルは、この発明の実施の形態1の動作を説明するために引用した一例であり、図2に示されているサンプル以外の道路状況においても同様の動作を実現できるものである。
【0029】
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に係る地図情報処理装置において使用される道路状況サンプルの一例を示す図である。
実施の形態2において、地図情報処理装置は、図1で示した実施の形態1の地図情報処理装置と同じ構成を用いることとし、動作も追加更新階層決定処理部118の処理内容を除いて同様である。以下、図5に示す道路状況サンプル、および図6、図7に示す追加更新階層決定処理部118の動作フローチャートを参照しながら、実施の形態2に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0030】
図5に示す道路状況サンプルは、最下層であるLv1には未登録道路に接続する道路として、既存道路#1、既存道路#2、既存道路#3の3つの道路が地図情報記憶部111に記憶されている。また、上層であるLv2では既存道路#3が存在せず、更に上層のLv3では既存道路#2も存在せず、既存道路#1のみが地図情報記憶部111に記憶されていることを示している。また、各階層の地図情報は、複数のメッシュから構成されている(Lv3は1枚のみ図示)。
追加更新階層決定処理部118は、未登録道路に接続される既存道路#1、既存道路#2、既存道路#3が全て存在している階層のうち、最も上層の階層を追加する最上位階層として決定する。すなわち、図5で、既存道路#1、既存道路#2、既存道路#3の全てが存在する階層はLv1のみである。したがって、ここでは、Lv1を追加階層として決定する。
【0031】
図6、図7に示す、追加更新階層決定処理部118の動作フローチャートにおいて、追加更新階層決定処理部118は、まず、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報に存在する道路(既存道路)から、未登録道路第1端点に接続されている道路を第1端点側接続道路として抽出する(図6のステップST611)。
追加更新階層決定処理部118は、次に、最下層を検査対象階層に設定し(ステップST612)、この検査対象階層(最下層)を第1端点側最上層変数SLに設定する(ステップST613)。
【0032】
そして、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層に、ステップST611で抽出した第1端点側接続道路が全て存在しているか否かを判定する(ステップST614)。ステップST614の処理において、全ての接続道路が検査対象階層に存在していると判定された場合(ステップST614“Yes”)、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層を第1端点側最上層変数SLに設定し(ステップST615)、検査対象階層が最上層か否かを判定する(ステップST616)。検査対象が最上層でない場合は(ステップST616“No”)、検査対象階層の1階層上層を新たな検査対象階層に設定し(ステップST617)、ステップST614の処理へ戻る。
一方、検査対象が最上層である場合は(ステップST616“Yes”)、第1端点側の処理を終了する。ステップST614の処理において、接続道路のうちいずれかひとつが検査対象階層に存在していないと判定された場合も(ステップST614“No”)、第1端点側の処理を終了する。
【0033】
第1端点側の処理が終了すると、追加更新階層決定処理部118は、第2端点側の処理を実行する。追加更新階層決定処理部118は、まず、既存道路から未登録道路第2端点に接続している道路を第2端点側接続道路として抽出する(ステップST618)。次に、最下層を検査対象階層に設定し(ステップST619)、この検査対象階層(最下層)を第2端点側最上層変数ELに設定する(ステップST620)。
【0034】
次に、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層に、ステップST618で抽出した第2端点側接続道路が全て存在しているか否かを判定する(図7のステップST621)。
ステップST621の処理において、全ての接続道路が検査対象階層に存在していると判定された場合(ステップST621“Yes”)、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層を第2端点側最上層変数ELに設定し(ステップST622)、検査対象階層が最上層か否かを判定する(ステップST623)。検査対象が最上層でない場合(ステップST623“No”)、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層の1階層上層を新たな検査対象階層に設定し(ステップST624)、ステップST621の処理へ戻る。検査対象が最上層である場合は(ステップST623“Yes”)、第2端点側の処理を終了する。また、ステップST621の処理において、接続道路のうちいずれかひとつが検査対象階層に存在していないと判定された場合も(ステップST621“No”)、第2端点側の処理を終了する。
【0035】
第2端点側の処理が終了すると、追加更新階層決定処理部118は、第1端点側最上層変数SLと第2端点側最上層変数ELとを比較する(ステップST625)。ELがSLより上層である場合(ステップST625“Yes”)、追加更新階層決定処理部118は、最下層からSLまでの階層を追加対象とし、処理を終了する(ステップST626)。
一方、ステップST625の処理において、ELがSLより上層でないと判定された場合(ステップST625“No”)、追加更新階層決定処理部118は、最下層からELまでの階層を追加対象とし、処理を終了する(ステップST627)。
【0036】
上記した実施の形態2によれば、未登録道路を追加更新する1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部118を備え、未登録道路追加更新部117が、追加更新階層決定処理部118により決定された1以上の階層を対象に地図情報記憶部111に未登録道路を追加更新することにより、上位階層の地図情報に対して未登録道路を追加更新すれば、広域地図表示や長距離経路計算において未登録道路を使用することができる。また、予め未登録道路を必要な階層の地図情報へ追加更新するため、ナビゲーション処理部112が地図情報を利用する際の処理性能を維持できる。
また、追加更新階層決定処理部118が、未登録道路が接続されている、地図情報記憶部111に記憶された地図情報に含まれる道路がすべて存在している階層以下の階層を追加階層として決定することにより、処理性能を更に向上させながらも、必要最低限の複数階層で未登録道路を利用できるため、ユーザに利便性を提供することができる。
【0037】
なお、図5に示した道路状況サンプルは、実施の形態2における追加更新階層決定処理部118の動作を説明するために引用した一例であり、図5に示された以外の道路状況においても同様の動作を実現できるものである。
【0038】
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3に係る地図情報処理装置が使用する入力画面構成の一例を示す図である。
実施の形態3において使用する地図情報処理装置は、図1に示す実施の形態1と同じ構成とし、ナビゲーション処理部112、未登録道路追加更新部117、追加更新階層決定処理部118の処理内容のみ異なるものとする。すなわち、追加更新階層決定処理部118は、ユーザ操作入力取得部115を介して未登録道路を追加更新する階層指定に関する情報を取得し、その階層指定に関する情報にしたがい追加設定階層を決定する。以下、この発明の実施の形態の3に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0039】
まず、ユーザは、ワイヤレスリモコンによる操作で、未登録道路を追加したい階層を指定する。このとき、指定は、例えば、図8の入力画面に示されるように、100mスケール、2kmスケール等の表示スケールによる指定を行う。
このとき、ユーザ操作入力取得部115は、上記のユーザ操作を、リモコン受光部14を介して受信し、その情報は、主制御部19を介して追加更新階層決定処理部118へ供給される。追加更新階層決定処理部118は、ユーザ操作入力取得部115を介して取得される、ユーザにより指定された追加更新階層に関する情報にしたがって追加更新階層を決定し、地図情報記憶部111に反映させる。このとき、追加更新の対象となる階層は、追加更新する未登録道路の情報に関連する情報として記憶させる。
【0040】
未登録道路追加更新部117は、未登録道路に関する情報を、初期地図情報とは別の情報として地図情報記憶部111に追加登録する。このとき、当該未登録道路の追加対象階層において、当該未登録道路を含むメッシュを特定し、そのメッシュID(未登録道路が複数のメッシュに跨る場合は、跨る全てのメッシュID)を、当該未登録道路に関連する情報として、あわせて地図情報記憶部111に記憶させる。
ナビゲーション処理部112は、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報を利用する際に、利用する階層のメッシュIDから、当該メッシュ未登録道路が存在するか否かを判定し、存在する場合には記憶されている未登録道路と、初期地図情報とを合わせて利用するものとする。
【0041】
以下、図9に示す追加更新階層決定処理部118の動作フローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態3に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
追加階層更新決定処理部118は、まず、ユーザに追加更新階層設定に関する情報入力を促す入力画面(図8)を表示装置12に表示させた後に(ステップST911)、ユーザ操作による追加更新階層設定に関する情報入力の有無を確認する(ステップST912)。
ここで、ユーザの操作入力が無い場合は(ステップST912“No”)、更に所定時間、例えば0.5秒待つ(ステップST913)。次に、追加更新階層決定処理部118は、開始からの経過時間が所定時間、例えば、10秒に達したか否かを判定し(ステップST914)、ここで、10秒経過していない場合には(ステップST914“No”)、ステップST912の処理に戻る。10秒経過した場合は(ステップST914“Yes”)、最下層のみを追加更新の対象階層と決定し(ステップST915)、追加更新対象となる階層を地図情報記憶部111に記憶させ、処理を終了する(ステップST918)。
【0042】
一方、ステップST912の処理において、ユーザの操作入力ありと判定されると(ステップST912“Yes”)、追加更新階層決定処理部118は、ユーザが入力した表示スケールに該当する地図情報の階層を求める(ステップST916)。この時、追加更新階層決定処理部118は、図10に示される、スケールと、当該スケールに対応して階層が定義された地図情報階層の変換表を参照する。この変換表は、追加更新階層決定処理部118を実現するコンピュータプログラムの内部で保持するものとする。
次に、追加更新階層決定処理部118は、最下層からステップST916で求められた階層までを追加更新対象の階層として決定し(ステップST917)、ステップST918の処理に移る。
【0043】
なお、図9のフローチャートで示したステップST913における0.5秒、ステップST914における10秒は、入力待ちの時間を監視するための一例であり、特にこれらの値に制限されるものではなく、カーナビゲーションシステム1の設計者の意図により自由に値を設定しても同等の効果が得られるものである。
また、ステップST916で参照する、表示スケールと地図情報階層との対応関係が定義された変換表は、予め地図情報記憶部111に記憶させ、それを参照することによって実現してもよい。また、変換表を用いることなく、所定の演算を施すことにより、都度、スケールに対応する階層を算出してもよい。更に、ユーザが未登録道路を追加更新する階層を指定する際に、2万5000分の1等の縮尺率による指定を行うようにしてもよい。この場合、図10に示す変換表の替わりに、縮尺率と地図情報階層との変換表を用いる。
【0044】
ナビゲーション処理部112は、プログラミングされた処理を実行する際に、地図情報記憶部111を参照して処理に必要な地図情報を参照する。この際には、処理に必要なエリアと階層を元に、必要な地図情報を取得する。また、エリアはメッシュIDによって指定する。図11に、ナビゲーション処理部112が地図情報を取得する動作がフローチャートで示されている。
以下、図11に示すナビゲーション処理部112の動作フローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態3に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0045】
図11において、ナビゲーション処理部112は、まず、地図情報記憶部111を参照して、指定されたエリアと階層に該当する地図情報Mを取得する(ステップST111)。このとき、指定エリアAはメッシュIDによって特定される。
次に、ナビゲーション処理部112は、地図情報Mを取得できたか否かを判定し(ステップST112)、取得できていれば(ステップST112“Yes”)、指定エリアA、指定階層Lに該当する未登録道路情報(R)を地図情報記憶部111から取得する(ステップST113)。続いて、ナビゲーション処理部112は、未登録道路情報が1つまたは複数取得できたか否かを判定し(ステップST114)、1以上取得できた場合(ステップST114“Yes”)、地図情報Mと、未登録道路情報をナビゲーション結果出力部114経由で表示装置12へ出力し(ステップST115)、取得できなかった場合(ステップST114“No”)、地図情報Mのみナビゲーション結果出力部114経由で表示装置12に出力する(ステップST116)。
【0046】
一方、ステップST112の処理において、ナビゲーション処理部112は、地図情報Mが取得できていなければ(ステップST112“No”)、指定エリアA、指定階層Lに該当する未登録道路情報(R)を地図情報記憶部111から取得する(ステップST117)。ここで、指定エリアは、上記したステップST111の処理同様、メッシュIDによって特定できる。
続いて、ナビゲーション処理部112は、未登録道路情報が1つまたは複数取得できたか否かを判定し(ステップST118)、1以上取得できた場合(ステップST118“Yes”)、未登録道路情報をナビゲーション結果出力部114経由で表示装置12へ出力し(ステップST119)、取得できなかった場合は(ステップST118“No”)、処理を終了する。
【0047】
上記した実施の形態3によれば、ナビゲーション処理部112が、追加更新階層決定処理部118で決定された1以上の階層における未登録道路と、地図情報記憶部111に記憶された地図情報とを使用してナビゲーションを行なうことで、複数階層の地図情報に対して未登録道路情報を追加更新することがないため、未登録道路を地図情報へ追加する際の処理性能の向上が実現できる。
また、ユーザ指定に基づき、ユーザ操作入力取得部115が未登録道路を追加更新する階層指定に関する情報を取得して追加更新階層決定処理部118に引渡し、追加更新階層決定処理部118がその階層指定に関する情報にしたがい追加設定階層を決定することで、追加更新階層に個別のユーザの意思を反映させることができ、ナビゲーション処理部112は、ユーザの意思が反映された複数の階層において未登録道路を利用することができる。
【0048】
実施の形態4.
図12は、この発明の実施の形態4に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図であり、実施の形態1と同様、カーナビゲーションシステム1が例示されている。
図1に示す実施形態との差異は、ナビゲーション装置11が、携帯電話18が接続された外部情報入力取得部120を備えたことにある。また、未登録道路追加更新部117と、追加更新階層決定処理部118の処理内容が異なる。これら以外は、実施の形態1で説明したカーナビゲーションシステムと構成、動作ともに同様である。
【0049】
以下に、この発明の実施の形態4に係る地図情報処理装置の動作につき、実施の形態1との動作上の差異に着目して説明を行う。
外部情報入力取得部120は、携帯電話18を介して、未登録道路の座標情報と、当該未登録道路を追加更新する階層に関する情報を取得する。追加更新階層に関する情報には、追加更新する最上層の階層を示すデータが含まれている。
未登録道路追加更新部117は、外部情報入力取得部120を介して取得された未登録道路の情報に基づいて、その道路情報を地図情報記憶部111に追加更新する。なお、追加更新階層決定処理部118によって求められた階層を対象に追加更新することは、実施の形態1と同様である。
【0050】
以下、図13に示す追加更新階層決定処理部118の動作フローチャートを参照しながらこの発明の実施の形態4に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0051】
追加更新階層決定処理部118は、まず、外部情報入力取得部120を介して得られる追加更新階層に関する情報を参照し(ステップST131)、追加する最上層の階層を取得する(ステップST132)。
次に、追加更新階層決定処理部118は、最下層から、ステップST131で取得した階層までを追加更新の対象階層として決定する(ステップST133)。
【0052】
上記した実施の形態4によれば、追加更新階層決定処理部11が、地図情報に存在しない道路情報を外部から取得し、当該道路情報に基づき追加更新する1以上の階層を決定することで、ナビゲーション処理部112は、その決定された階層において未登録道路を利用することができる。したがって、上層階層の地図情報に対して未登録道路を追加更新することで広域地図表示や長距離経路計算において未登録道路を使用することができ、また、そのとき、複数階層の地図情報に対して新規道路情報を追加することがないため、未登録道路を地図情報として追加更新する際の処理性能向上が実現できる。
なお、外部情報入力取得部120によって取得される道路情報は、追加更新すべき階層に関する情報を含み、追加更新階層決定処理部118は、外部情報入力取得部120を介して得られる追加更新すべき階層に関する情報にしたがい追加更新階層を決定することで、ナビゲーションシステム1の外部で予め求められた適切な階層において未登録道路を利用することができる。
【0053】
なお、上記した実施の形態4では、外部情報入力取得部120によって未登録道路の情報と合わせて取得できる追加更新対象階層に関する情報として、追加更新階層そのものの情報としたが、表示スケールを表した情報や縮尺率を表した情報であってもよい。このとき、追加更新階層決定処理部118は、実施の形態3に示したような変換表を予め保持し、それを参照することとする。
また、上記した実施の形態4では、外部情報入力取得部120を介して未登録道路と合わせて追加対象階層に関する情報を取得することとしたが、外部情報入力取得部120を介して未登録道路情報のみを取得し、追加更新対象階層の決定は、実施の形態1、2、3で説明した追加更新階層決定処理方法にしたがってもよい。更に、外部情報入力取得部120による未登録道路の座標情報以外に、未登録道路に付属するその他の情報(例えば、通行規制、道路幅等)を合わせて取得する構成でもよい。このとき、未登録道路追加更新部117は、これらの付属情報も合わせて地図情報記憶部111に記憶させる必要がある。
【0054】
また、上記した実施の形態4では、外部情報入力取得部120は、携帯電話18によって外部からの情報を取得することとしたが、放送によって未登録道路情報を取得してもよい。このとき、外部情報入力取得部120は、放送受信アンテナと接続する構成になる。または、DSRC(Dedicated Short Range Communication:専用狭域通信)によって未登録道路情報を取得してもよい。このとき、外部情報入力取得部120は、DSRCアンテナと接続する構成になる。
更には、予め情報を記録した不揮発性の記憶媒体(CD−ROM、CD−R、半導体記録媒体等)によって未登録道路情報を取得してもよい。このとき、外部情報入力取得部120は、記憶媒体の読み取り装置と接続する構成になる。また、このとき、読み取り装置は、当該カーナビゲーション装置1の中に含まれる構成としてもよい。または、これら以外の任意の方法によって未登録道路情報を取得してもよい。このとき、外部情報入力取得部120は、適切な情報受け取り装置と接続する構成になる。
【0055】
実施の形態5.
図14は、この発明の実施の形態5に係る地図情報処理装置が使用する入力画面構成の一例を示す図である。
実施の形態5において使用される地図情報処理装置は、図12に示す実施の形態4と同じ構成とし、追加更新階層決定処理部118の処理内容のみ若干異なるものとする。追加更新階層決定処理部118は、ユーザがワイヤレスリモコン等の入力装置を操作することにより入力される、未登録道路を経路計算で使用する度合いに関する情報にしたがい、地図情報記憶部111に追加更新する階層を決定する。以下、この発明の実施の形態5に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0056】
まず、ユーザは、ワイヤレスリモコンによるユーザ操作で、未登録道路を経路計算に利用したい度合いを指定する。このとき、度合いの指定は、図14の入力画面に示されるように、「利用しない」から「利用する」までを多段階にレベル分けして指定するものとする。
ユーザ操作入力取得部115は、上記のユーザ操作を、リモコン受光部14を介して受信し、その情報は、主制御部19を介して追加更新階層決定処理部118へ供給される。追加更新階層決定処理部118は、ユーザ操作入力取得部15から得られる、ユーザが指定した追加更新階層に関する情報にしたがい追加更新階層を決定し、地図情報記憶部111に追加更新の対象となる階層を反映させる。このとき、地図情報記憶部111へは、追加更新する未登録道路の情報と関連する情報として記憶させる。
【0057】
未登録道路追加更新部117は、未登録道路に関する情報を初期地図情報とは別の情報として地図情報記憶部111へ追加登録する。このとき、当該未登録道路の追加対象階層において、当該未登録道路を含むメッシュを特定し、そのメッシュID(未登録道路が複数のメッシュに跨る場合は跨る全てのメッシュID)を、当該未登録道路に関連する情報として、合わせて地図情報記憶部111に記憶させる。
一方、ナビゲーション処理部112は、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報を利用する際に、利用する階層のメッシュIDから当該メッシュに未登録道路が存在するか否かを判定し、存在する場合には記憶されている未登録道路と初期地図情報とを合わせて利用する。
【0058】
以下、図15に示す追加設定階層決定処理部118の動作フローチャートを参照しながら実施の形態5に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0059】
図15の動作フローチャートにおいて、追加更新階層決定処理部118は、まず、ユーザに経路計算利用度合いに関する情報入力を促す入力画面を表示装置12に表示させた後(ステップST151)、ユーザ操作による経路計算利用度合い指定に関する情報の入力の有無を判定する(ステップST152)。
ユーザ入力がない場合(ステップST152“No”)、追加設定階層決定処理部118は、更に0.5秒待つ(ステップST153)。次に、追加設定階層決定処理部118は、開始からの経過時間が10秒に達したか否かを判定し(ステップST154)、10秒経過していない場合(ステップST154“No”)、ステップST152の処理へ戻る。10秒経過した場合(ステップST154“Yes”)、追加設定階層決定処理部118は、最下層のみを追加更新階層と決定し(ステップST155)、当該追加更新対象階層を地図情報記憶部111に記憶させ、処理を終了する(ステップST158)。
【0060】
一方、ステップST152の処理において、ユーザ入力がありと判定されると(ステップST152“Yes”)、追加設定階層決定処理部118は、ユーザが入力した経路計算利用度合いに該当する地図情報の階層を求める(ステップST156)。このとき、追加設定階層決定処理部118は、図16に示した経路計算利用度合いと地図情報階層との対応関係が定義された変換表を参照する。この変換表は、追加更新階層決定処理部118を実現するコンピュータプログラムの内部で保持するものとする。
次に、追加更新階層決定処理部118は、最下層から、上記したステップST156で求められた階層までを追加更新対象階層として決定し(ステップST157)、ステップST158の処理へ移る。
【0061】
上記した実施の形態5によれば、追加更新階層決定処理部118が、ユーザ操作入力取得部115を介し、ユーザが未登録道路を経路計算で使用する際の使用度合いを取得し、この経路計算使用度合いに基づいて追加設定階層を決定することにより、ナビゲーション処理部112が経路計算の観点からみた最適な階層で未登録道路を利用することができる。
なお、図15の動作フローチャート中、ステップST153における0.5秒、ステップST154における10秒は、入力待ちを行なうための所定時間の一例であり、特にこれらの値に制限されるものではなく、カーナビゲーションシステム1の設計者の意図により自由に値を設定しても同等の効果が得られる。
【0062】
また、ステップST156で参照する経路計算利用度合いと地図情報階層の対応関係が定義された変換表は、予め地図情報記憶手段111に記憶させ、それを参照することにより実現してもよい。また、都度、演算により求めても良い。更に、ステップST151における、ユーザに未登録道路の経路計算利用度合い指定を促す画面において、「近距離経路計算」で利用するのか、「長距離経路計算」で利用するのかによる目的によって選択するように実現しても良い。
【0063】
実施の形態6.
実施の形態6に係る地図情報処理装置の内部構成は、図1に示す実施の形態1と同じ構成を用いるものとし、追加更新階層決定処理部118の処理内容のみ異なるものとする。ここでは、追加更新階層決定処理部118は、未登録道路の距離を算出し、当該算出された距離に基づいて変換表を参照し、もしくは演算することにより対応する階層を得、最下位層から上記により得られた階層までを追加更新対象とする。
以下、図17に示した追加更新階層決定処理部118の動作フローチャートを参照しながらこの発明の実施の形態6に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0064】
追加更新階層決定処理部118は、まず、未登録道路の距離を算出する(ステップST171)。次に、図18に示される、距離と追加設定階層との対応関係が定義された変換表を参照し、ステップST171で算出された未登録道路の距離に該当する地図情報の階層を求める(ステップST172)。この変換表は、追加設定階層決定処理部118を実現するコンピュータプログラムの内部で保持する。
次に、追加更新階層決定処理部118は、最下層からステップST172で求められた階層までを追加更新対象階層として決定し、処理を終了する(ステップST173)。
【0065】
上記した実施の形態6によれば、追加更新階層決定処理部118が、未登録道路の距離によって追加更新階層を決定することで、ナビゲーション処理部112は、未登録道路の適切な階層での地図表示、適切な階層での経路計算を実現できる。
なお、ステップST172で参照する、距離と地図情報階層との変換表は、予め地図情報記憶部111に記憶させ、それを参照することによって実現してもよい。また、変換表を用いることなく、演算により、都度算出してもよい。
【0066】
実施の形態7.
図19は、この発明の実施の形態7に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。ここでも実施の形態1同様、カーナビゲーションシステム1が例示されているが、実施の形態1とは、未登録道路追加設定階層変更処理部121を備えている点が異なる。
但し、未登録道路走行検出部116が、各種センサの信号をもとに地図情報記憶部111に記憶されている地図情報を算出しながら、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報に存在しない道路を走行していることを検出し、この結果をもとに、追加設定階層決定処理部118が、未登録道路を追加更新する地図情報の階層を決定し、当該階層に基づき未登録道路情報追加更新部117が地図情報記憶部111に未登録道路情報を追加更新する構成においては同じである。実施の形態1とは、既に追加更新されている未登録道路の追加更新対象階層を後から変更できる点でのみ動作が異なる。以下、追加設定階層を変更するときの動作について、図19〜図21、および図10を参照しながら説明する。
【0067】
未登録道路の情報が地図情報記憶部111に記憶されている状態において、ユーザがメニュー選択画面(図示せず)によって未登録道路の追加設定階層を変更するメニューを選択すると、既に追加されている未登録道路から変更したい未登録道路の選択画面(図示せず)が表示され、ユーザは、この選択画面を見て変更する未登録道路を選択する。
未登録道路が選択されると、主制御部119は、未登録道路追加設定階層変更処理部121にしたがい未登録道路の追加設定階層を変更する。以下、未登録道路追加設定階層変更処理部121の動作について、図20に示すフローチャートを用いて説明する。
【0068】
図20において、未登録道路追加設定階層変更処理部121は、選択された未登録道路の変化後の追加表示スケール入力をユーザに促す画面を表示装置12に表示させた後(ステップST201)、ユーザ操作による変更後の追加表示スケール指定に関する情報の入力の有無を判定する(ステップST202)。図21に、ステップST201において表示する変更後の追加表示スケール入力を促す画面の一例が示されている。図21の画面構成によれば、点線で示す未登録道路の追加後の表示スケールを入力させる。
未登録道路追加設定階層変更処理部121は、ステップST202の処理において、ユーザの入力がないと判定された場合(ステップST202“No”)、更に0.5秒待つ(ステップST203)。次に、開始からの経過時間が10秒に達したか否かを判定し(ステップST204)、10秒経過していない場合(ステップST204“No”)にはステップST202の処理へ戻る。10秒経過した場合は(ステップST204“Yes”)、追加階層の変更はなしと判定して処理を終了する(ステップST205)。
【0069】
未登録道路追加設定階層変更処理部121は、ステップST202の処理においてユーザ入力がありと判定されると(ステップST202“Yes”)、ユーザ操作入力取得部115および主制御部119を介し、ユーザが入力した変更後の表示スケールを取得し、当該表示スケールに該当する地図情報階層ILを求める(ステップST206)。このとき、未登録道路追加設定階層変更処理部121は、図10に示す、表示スケールと地図情報階層との対応関係が定義された変換表を参照する(実施の形態3と同じ)。この変換表は、未登録道路追加設定階層変更処理部121を実現するコンピュータプログラムの内部で保持するものとする。
次に、未登録道路追加設定階層変更処理部121は、現在の未登録道路追加更新最上層CLと地図情報階層ILとを比較する。ここで、ILがCLより大きいか否かを判定し(ステップST207)、ILがCLより大きいと判定された場合(ステップST207“Yes”)、未登録道路追加設定階層変更処理部121は、階層CL+1からILまでを追加更新階層に決定し(ステップST208)、地図情報記憶部111に記憶されている各階層の地図情報に対して未登録道路の情報を追加する(ステップST209)。
【0070】
未登録道路追加設定階層変更処理部121は、ステップST207の処理において地図情報階層ILが未登録道路追加更新最上層CLより大きくないと判定されると(ステップST207“No”)、更に、ILがCLより小さいか否かを判定し(ステップST210)、一方、ILがCLより小さいと判定されると(ステップST209“Yes”)、階層IL+1からCLまでを削除更新階層に決定し(ステップST211)、地図情報記憶部111に記憶されている各階層の地図情報から未登録道路の情報を削除する(ステップST212)。
なお、未登録道路追加設定階層変更処理部121は、ステップST210の処理においてILがCLより小さくないと判定された場合(ステップST210“No”)、ILとCLとが等しいため処理を終了する。
【0071】
上記した実施の形態7によれば、地図情報記憶部111に記憶されている未登録道路の追加設定階層を変更する未登録道路追加設定階層変更処理部121により、追加更新後の変更が可能となるため、柔軟性、融通性の高いナビゲーションが可能になる。
また、未登録道路追加設定階層変更処理部121は、ユーザ操作入力取得部115により取得されたユーザの操作入力(階層指定に関する情報)に従い地図情報記憶部111に記憶されている未登録道路の追加更新階層を変更するため、個別のユーザの意思に基づき未登録道路を利用する階層を変更することができる。
なお、ステップST203における0.5秒、およびステップST204における10秒は所定時間としての一例であり、他の適切な値に設定しても同様の効果が得られる。また、ステップST204の判定を行なうことなくステップST202の処理へ戻ることもできる。この場合、ユーザによる入力に時間制限を設けない動作になる。
【0072】
実施の形態8.
図22は、この発明の実施の形態8に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。ここでも実施の形態7同様、ナビゲーションシステムが例示されているが、実施の形態7との差異は、未登録道路使用頻度管理部122を備えている点が異なる。他の構成は、実施の形態1と同様である。
以下、未登録道路使用頻度管理部122を用い、未登録道路の追加更新階層を変更するための動作について図22〜図25を参照しながら詳細に説明する。
【0073】
実施の形態8に係るカーナビゲーション装置11では、未登録道路追加更新部117によって未登録道路の情報が地図情報記憶部111に記憶される際に、未登録道路の管理情報(図示せず)も同時に地図情報記憶部111に記憶させる。未登録道路の管理情報とは、未登録道路の住所や作成日時の他に、未登録道路使用回数を示す情報をいう。これらの管理情報はナビゲーション処理部112によって各種ナビゲーション機能が動作する際には直接的には利用されない。なお、「未登録道路使用回数」は、ナビゲーション処理部112により当該未登録道路が参照される毎に1ずつ加算され記憶される。
未登録道路の情報が地図情報記憶部111に記憶されている状態において、ユーザがメニュー選択画面(図示せず)によって未登録道路の追加更新階層を変更するメニューを選択すると、既に追加更新されている未登録道路から変更したい未登録道路の選択画面(図示せず)が表示され、このことにより、ユーザは変更する未登録道路を選択する。未登録道路が選択されると、主制御部119は、未登録道路使用頻度管理部122と、未登録道路追加更新階層変更処理部121を起動し、未登録道路の追加更新階層を変更する。
【0074】
図23は、未登録道路使用頻度管理部122の動作を示すフローチャートである。図23において、未登録道路使用頻度管理部122は、まず、地図情報記憶部111に記憶されている選択済みの未登録道路に関する管理情報を取得し(ステップST231)、取得された管理情報から、未登録道路使用回数を取得する(ステップST232)。未登録道路使用頻度管理部122は、使用回数を取得し、当該使用回数に関するデータを、主制御部119を経由して未登録道路追加更新階層変更処理部121へ引き渡したところで処理を終了する。
【0075】
図24は、未登録道路追加更新階層変更処理部121の動作を示すフローチャートである。未登録道路追加更新階層変更処理部121は、未登録道路使用頻度管理部122によって読み出された未登録道路の使用回数データに基づいて、追加階層の最上階層(FL)を求める(ステップST241)。このとき、未登録道路追加更新階層変更処理部121は、図25に示される、使用回数と地図情報階層との対応関係が定義された変換表を参照する。この変換表は、追加更新階層変更処理部121を実現するコンピュータプログラムの内部で保持するものとする。
【0076】
次に、未登録道路追加更新階層変更処理部121は、現在の未登録道路追加更新階層CLと、追加階層の最上階層FLとを比較する(ステップST242)。こで、FLがCLよりも大きいと判定された場合(ステップST242“Yes”)、未登録道路追加更新階層変更処理部121は、階層CL+1からFLまでを追加階層に決定し(ステップST243)、この追加更新階層に対して未登録道路の情報を追加更新し、地図情報記憶部111に記憶させる(ステップST244)。以上により、未登録道路追加更新階層変更処理部121の処理は終了する。
なお、ステップST242の処理において、未登録道路追加更新階層変更処理部121は、FLがCLよりも大きくないと判定された場合は(ステップST242“No”)、直ちに処理を終了する。
【0077】
上記した実施の形態8によれば、未登録道路追加更新階層変更処理部121は、未登録道路使用頻度管理部122により計数管理されたナビゲーション処理部112による未登録道路の使用回数(頻度情報)により、地図情報記憶部111に記憶されている未登録道路の追加更新階層を変更することにより、使用頻度の高い未登録道路をより広域で利用できるように変更することができる。
なお、上記した実施の形態8によれば、ユーザが未登録道路の追加更新階層変更を実行するためのメニューを起動することにより変更処理が開始されるとしたが、所定の使用回数に達したら自動的に追加設定階層を変更してもよい。また、所定の回数に達したら追加設定階層を変更するか否かをユーザに問い合わせてもよい。このことにより、より柔軟な追加設定階層の変更が可能になる。
【0078】
実施の形態9.
図26は、この発明の実施の形態9に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。ここでも実施の形態1同様、ナビゲーションシステム1が例示されているが、実施の形態1との差異は、地図情報記憶部111に、第1の地図情報としての経路計算用地図情報1111と、第2の地図情報としての地図表示用地図情報1112を記憶している点にある。
このため、追加更新階層決定処理部118は、地図情報記憶部111に割当てられた経路計算用地図情報1111、地図表示用地図情報1112のそれぞれの地図情報に対して追加階層を決定し、未登録道路追加更新記憶部117が、上記した経路計算用地図情報1111、地図表示用地図情報1112のそれぞれに対して未登録道路の情報を追加する。他の構成は、図1に示す実施の形態1と同様である。
【0079】
以下、図27に示す追加更新階層決定処理部118の動作フローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態9に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0080】
追加更新階層決定処理部118は、まず、経路計算用地図情報1111に対して未登録道路の情報を追加する階層を算出する(ステップST271)。この処理は、実施の形態1の図3、図4で示したフローチャートに従って処理される。この処理では、第1の地図情報としての経路計算用地図情報1111が参照される。
次に、追加更新階層決定処理部118は、地図表示用地図情報1112に対して未登録道路の情報を追加する階層を算出する(ステップST272)。ステップ272における処理は、実施の形態3の図9で示したフローチャートにしたがって処理される。この処理では、第2の地図情報としての地図表示用地図情報1112が参照される。
【0081】
上記した実施の形態9によれば、ナビゲーション処理部112は、追加更新階層決定処理部118が、未登録道路情報を追加更新する階層を、第1の地図情報と第2の地図情報とで異なる階層を追加更新対象とすることで、地図表示と経路計算で未登録道路が有効となる階層が異なる場合にそれぞれ有効となる階層で未登録道路を利用することができる。
【0082】
実施の形態10.
図28は、この発明の実施の形態10に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。ここでも実施の形態1同様、ナビゲーションシステム1が例示されているが、実施の形態1との差異は、カーナビゲーション装置11に外部接続される不揮発性記憶媒体読み書き装置19に接続した外部出力部123を備えている点が異なる。このため、未登録道路を検出し、追加更新階層を決定し、地図情報に追加する動作については実施の形態1と同様であるが、外部出力部123が、追加更新した未登録道路情報を不揮発性記憶媒体読み書き装置19を介して外部に出力し、第三者に提供できる点が異なる。
【0083】
図29は、外部出力部123によって未登録道路情報を外部に出力する、この発明の実施の形態10に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用した動作フローチャートである。
以下、図29の動作フローチャートを参照しながらこの発明の実施の形態10に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0084】
図29において、外部出力部123は、まず、ユーザに出力する未登録道路に関し、選択を促す画面を表示装置12に表示させた後(ステップST291)、ユーザ操作による入力の有無を判定する(ステップST292)。外部出力部123は、ユーザ入力がない場合(ステップST292“No”)、更に0.5秒待ち(ステップST293)、ステップST292の処理へ戻る。
一方、ユーザ入力がある場合(ステップST292“Yes”)、外部出力部123は、ユーザ操作入力取得部115を介して取得される、ユーザによって選択された未登録道路に該当する未登録道路情報を地図情報記憶部111から取得し(ステップST294)、更に、当該未登録道路が地図情報記憶部111に記憶されている地図情報に追加されている階層を取得する(ステップST295)。続いて、外部出力部123は、ステップST294で取得した未登録道路情報と、ステップST295で取得した追加更新階層を合わせて不揮発性記憶媒体読み書き装置19へ出力して処理を終了する(ステップST296)。
【0085】
なお、不揮発性記憶媒体読み書き装置19に出力された未登録道路情報ならびに未登録道路情報の追加更新階層は、不揮発性記憶媒体読み書き装置19に装填された、読み書き可能な不揮発性記憶媒体(図示せず)に記憶され、第三者へ提供される。これを受け取った第三者は、例えば、図12に示す実施の形態4のカーナビゲーション装置11を有しており、実施の形態4で説明した動作にしたがってこれらの情報を利用する。すなわち、外部情報入力取得部120(図12)を介して読み書き可能な不揮発性記憶媒体から所望の情報を取得することができる。
【0086】
上記した実施の形態10によれば、外部出力部123が、未登録道路の座標情報と、追加更新された地図階層に関する情報とを含む、地図情報記憶部111に追加更新された未登録道路情報を自装置外へ出力することで、第三者との間で未登録道路情報を共有化でき、また、第三者へ未登録道路情報を提供する際に、有益な階層に関する情報も合わせて提供できる。
なお、上記した実施の形態10によれば、外部出力部123は、不揮発性記憶媒体読み書き装置19に対し、登録道路情報と追加更新階層を合わせて出力する構成としたが、不揮発性記憶媒体読み書き装置19の代替として携帯電話と接続し、当該携帯電話を介して外部へ情報を出力する構成としても同様の効果を得ることが可能である。
【0087】
また、上記した実施の形態1〜実施の形態10において、カーナビゲーション装置11を構成する、ナビゲーション処理部112、センサ情報入力取得部113、ナビゲーション結果出力部114、ユーザ操作入力取得部115、未登録道路走行検出部116、未登録道路追加更新部117、追加更新階層決定処理部118、主制御部119、外部情報入力取得部120、未登録道路追加更新階層変更処理部121、未登録道路使用頻度管理部122、外部出力部123のそれぞれが持つ機能は、具体的には、カーナビゲーション装置11が持つCPUが、内蔵されたROMに記録されたコンピュータプログラムにしたがい、RAMおよび周辺制御用LSIを制御することにより実現されるものとする。
ここで、周辺制御用LSIとは、表示装置12、音声出力装置13、リモコン受光装置14、車速センサ15、GPS受信アンテナ16、角速度センサ17、携帯電話18、不揮発性記憶媒体読み書き装置19のそれぞれが接続されるコントローラ、あるいは入出力ポートをいう。また、RAMには、上記した地図情報記憶部111が割当てられ記憶される。なお、ここでいうRAMは、HDDやDVD等、外部接続される大容量ストレージも含まれるものとする。
【0088】
以上のように、この発明に係る地図情報処理装置は、未登録道路の状況に応じて追加更新すべき階層を決定することで、未登録道路を利用したナビゲーションが可能な地図情報処理装置としたので、カーナビゲーションシステムなどに用いるのに適している。
【技術分野】
【0001】
この発明は、特に、カーナビゲーションシステムに用いて好適な、地図情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーションシステムに保有している地図情報に存在しない道路を走行した際に、その走行履歴と保有している地図情報とを比較することにより未登録道路を検出し、保有している地図情報を追加更新することが行なわれる。
例えば、車両の走行軌跡に基づいて、地図情報に含まれない新たな道路(以下、未登録道路という)を検出したときに、この道路に対応する走行軌跡をもとに、道路規制、あるいは道幅等の付帯情報とともに未登録道路の追加更新を実行する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−172578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1に開示された技術によれば、ユーザは、新しい地図情報を入手することなく最新の地図情報に基づいたサービスを受けることが可能になる。新しい地図情報の入手に要する費用は高額であり、また情報量が膨大であることから、この技術によってユーザが得られる利益は大きい。
しかしながら、地図情報は、格納するデータの詳細の程度により複数の階層に分けて記憶することが多く、これに対し、特許文献1には、未登録道路の検出、付帯情報の設定に関する技術についてのみしか開示されていないため、検出された未登録道路を複数の階層に反映(追加更新)させてナビゲーションを行なうことはできない。
【0005】
この発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、走行により検出された地図情報に無い未登録道路を地図情報として追加更新するにあたり、その未登録道路の状況やユーザの意図に応じて追加更新すべき階層を決定することにより、広域地図表示や長距離経路計算等、未登録道路を利用したナビゲーションを可能にする地図情報処理装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る地図情報処理装置は、地図情報に無い道路を走行した際にその道路を未登録道路として検出する地図情報処理装置であって、検出した未登録道路の道路情報が追加更新された地図情報を記憶する地図情報記憶部と、未登録道路の位置情報に基づいて未登録道路の道路情報の追加更新を行う1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、追加更新階層決定処理部で決定した1以上の階層を対象として、地図情報記憶部に記憶された地図情報の各々の階層毎に、未登録道路の道路情報を追加更新する未登録道路追加更新部とを備えたものである。
【0007】
この発明に係る地図情報処理装置は、地図情報に無い道路を走行した際にその道路を未登録道路として検出する地図情報処理装置であって、階層化された地図情報を記憶する地図情報記憶部と、未登録道路の位置情報に基づいて未登録道路の道路情報の追加更新を行なう1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、追加更新階層決定処理部で決定された1以上の階層における各々の階層毎の未登録道路の道路情報と、地図情報記憶部に記憶された地図情報とを使用してナビゲーションを行なうナビゲーション処理部とを備えたものである。
【0008】
この発明に係る地図情報処理装置は、地図情報に無い道路を未登録道路とし、未登録道路の道路情報が追加更新された地図情報を生成する地図情報処理装置であって、階層化された地図情報を記憶する地図情報記憶部と、階層化されていない未登録道路の道路情報を外部から取得する外部情報入力取得部と、外部情報入力取得部が取得した階層化されていない未登録道路の位置情報に基づいて未登録道路の道路情報の追加更新を行なう1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、追加更新階層決定処理部で決定された1以上の階層を対象に、地図情報記憶部に対して未登録道路の道路情報を各々の階層毎に追加更新した地図情報を生成する未登録道路追加更新部とを備えたものである。
【0009】
この発明に係る地図情報処理装置は、地図情報に無い道路を未登録道路とし、未登録道路の道路情報が追加更新された地図情報を生成する地図情報処理装置であって、階層化された地図情報を記憶する地図情報記憶部と、階層化されていない未登録道路の道路情報を外部から取得する外部情報入力取得部と、外部情報入力取得部が取得した階層化されていない未登録道路の位置情報に基づいて未登録道路の道路情報の追加更新を行なう1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、追加更新階層決定処理部で決定された1以上の階層における各々の階層毎の未登録道路の道路情報と、地図情報記憶部に記憶された地図情報とを使用してナビゲーションを行なうナビゲーション処理部とを備えたものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、上述のように構成し、走行により検出された未登録道路を地図情報として追加更新するにあたり、その未登録道路の状況に応じて追加更新すべき階層を決定することにより、広域地図表示や長距離経路計算等、未登録道路を利用したナビゲーションを可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の実施の形態1に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る地図情報処理装置で使用される道路状況サンプルの一例を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態2に係る地図情報処理装置で使用される道路状況サンプルの一例を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態2に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態2に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図8】この発明の実施の形態3に係る地図情報処理装置で使用される入力画面構成の一例を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態3に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図10】この発明の実施の形態3および7に係る地図情報処理装置で使用される変換表のデータ構造の例を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態3に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図12】この発明の実施の形態4に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図13】この発明の実施の形態4に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図14】この発明の実施の形態5に係る地図情報処理装置で使用される入力画面構成の一例を示す図である。
【図15】この発明の実施の形態5に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図16】この発明の実施の形態5に係る地図情報処理装置で使用される変換表のデータ構造の例を示す図である。
【図17】この発明の実施の形態6に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図18】この発明の実施の形態6に係る地図情報処理装置で使用される変換表のデータ構造の例を示す図である。
【図19】この発明の実施の形態7に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図20】この発明の実施の形態7に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図21】この発明の実施の形態7に係る地図情報処理装置で使用される入力画面構成の一例を示す図である。
【図22】この発明の実施の形態8に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図23】この発明の実施の形態8に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図24】この発明の実施の形態8に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図25】この発明の実施の形態8に係る地図情報処理装置で使用される変換表のデータ構造の例を示す図である。
【図26】この発明の実施の形態9に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図27】この発明の実施の形態9に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図28】この発明の実施の形態10に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図29】この発明の実施の形態10に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。ここでは、地図情報処理装置としてカーナビゲーションシステム1が例示されている。
カーナビゲーションシステム1は、ナビゲーションの制御中枢となるカーナビゲーション装置11と、カーナビゲーション装置11によって生成出力される表示用の地図画像や最適経路の情報を表示する表示装置12と、最適経路に従って目的地までの案内を行う音声、あるいは地図情報に含まれている情報を音声で出力する音声出力装置13と、ユーザにより操作されるワイヤレスリモコン等、入力装置からの信号を受信するリモコン受光装置14と、カーナビゲーションシステム1が搭載された車両の走行速度を計測する車速センサ15と、GPS(Global Positioning System)衛星からの信号を受信するGPS受信アンテナ16と、車両の方向変化を計測する角速度センサ17とから構成される。
【0013】
カーナビゲーション装置11は、地図情報記憶部111と、ナビゲーション処理部112と、センサ情報入力取得部113と、ナビゲーション結果出力部114と、ユーザ操作入力取得部115と、未登録道路走行検出部116と、未登録道路追加更新部117と、追加更新階層決定処理部118と、上記した各ブロック111〜118間で交換されるデータの引渡し、およびシーケンス制御を司る主制御部119とから構成される。
【0014】
地図情報記憶部111は、書き換え可能な不揮発性のデータ記憶媒体(例えばHDD:Hard Disk Drive)から成り、カーナビゲーションシステム1が出荷された時点で、予め地図情報(初期地図情報)が記録されている。地図情報記憶部111には、初期地図情報に存在しない道路の情報を追加した地図情報を記憶する領域が設定されている。
これらの地図情報は、格納するデータの詳細の程度によって、複数の階層を最下層、道路情報を含まない海と陸を描き分ける情報だけを格納する階層を最上層とし、その間の階層は上層になるほど次第に格納する道路が薄くなっている。下層地図情報は、詳細地図表示や短距離経路計算などで利用し、上層地図情報は、広域地図表示や長距離経路計算などに利用する。また初期地図情報においては、1つの階層の地図情報は、複数のエリア(メッシュ)に分割されている。
【0015】
ナビゲーション処理部112は、センサ情報入力取得部113を介して得られる情報によって現在位置を割り出すとともに、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報を参照し、現在位置が存在するもっともらしい道路上の位置を算出する現在位置測位機能と、表示位置に表示する現在位置付近、または任意の地点の表示位置を生成する地図表示機能と、現在位置から任意の地点まで、または任意の2地点間の最適経路を算出する経路計算機能と、経路計算機能によって算出された最適経路に従って目的地まで右左折等の案内を行う経路案内機能とを持つ。これら機能は、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報を参照しながら実行される。
ここで、ナビゲーションされた結果は、主制御部119、ナビゲーション結果出力部114を介して表示装置12もしくは音声出力装置13、もしくはその両方に出力される。
【0016】
センサ情報入力取得部113は、車両の位置を割り出すために使用される各種センサ(車速センサ15、GPS受信アンテナ16、角速度センサ17)によって計測された信号を取得して主制御部119へ出力する。
ナビゲーション結果出力部114は、ナビゲーション処理部112によるナビケーション処理結果を、表示装置12、もしくは音声出力装置13を用いてユーザに出力する。また、ユーザ操作入力取得部115は、リモコン受光装置14を介して受信されるユーザの操作入力内容を取得して主制御部119へ出力する。ユーザは入力装置としてのワイヤレスリモコンにより所定の目的地を設定し、あるいは地図表示させたい地点や詳細の程度を設定したりする。これらの情報は、ユーザ操作入力取得部115によって取得され、ナビゲーション処理部112に引き渡される。
【0017】
未登録道路走行検出部116は、センサ情報入力取得部113によって得られる車速センサ15、GPS受信アンテナ16、角速度センサ17からの信号に基づいて、車両の現在位置を決定するとともに、決定した現在位置と、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報とを照合し、車両の現在位置が地図情報中のどの道路のどの位置に該当するかを算出する。
このとき、該当する道路を特定するためには、車両の現在位置付近に存在しているそれぞれの道路への相関スコアを求め、当該相関スコアが基準値を上回る道路のなかで最も相関スコアの高い道路を該当道路として決定する。このとき、相関スコアが基準値を上回る道路が存在しない場合、未登録道路走行検出部116は、現在位置を未登録道路走行位置として登録し、再び車両の現在位置が地図情報中のいずれかの道路に該当することを検知すると、登録された位置を未登録道路として検出する。
【0018】
未登録道路追加更新部117は、未登録道路走行検出部116が検出した未登録道路の道路情報を、後述する追加更新階層決定処理部118により決定された1以上の階層を対象に、地図情報記憶部111に追加更新する。
追加更新階層決定処理部118は、未登録道路走行検出部116により地図情報記憶部111へ未登録道路を追加更新する際の追加更新対象となる1以上の階層を決定する。この動作は、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報を参照しながら実行される。
以下、図2に示す道路状況サンプルを参照しながら追加更新階層決定処理部118の動作を説明する。
【0019】
図2において、最下層であるLv1には、未登録道路(点線)に接続される道路として、既存道路#1、既存道路#2、既存道路#3の3つの道路が地図情報記憶部111に記憶されている。一方、Lv1より上層であるLv2には、既存道路#3が存在せず、更に上層のLv3には既存道路#2も存在せず、既存道路#1のみが地図情報として記憶されていることを示している。また、各階層の地図情報は、複数のメッシュから構成されている(Lv3は1枚のみ図示)。
追加更新階層決定処理部118は、未登録道路に接続される既存道路#1、既存道路#2、既存道路#3が少なくとも1つ存在している階層のうち、最も上層の階層を追加する最上位階層として決定する。すなわち、既存道路#1、既存道路#2、既存道路#3の中では既存道路#1が存在するLv3を最上位階層とし、それより下層の階層、すなわち、Lv1、Lv2、Lv3を追加更新の対象となる階層として決定する。
【0020】
図3、図4に、追加更新階層決定処理部118の動作がフローチャートで示されている。
以下、図3、図4に示す追加更新階層決定処理部118の動作フローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0021】
追加更新階層決定処理部118は、まず、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報に存在する道路(既存道路)から、未登録道路第1端点に接続している道路を第1端点側接続道路として抽出する(図3のステップST311)。
追加更新階層決定処理部118は、次に、最下層を検査対象階層に設定し(ステップST312)、この検査対象階層(最下層)を第1端点側最上層変数SLに設定する(ステップST313)。そして、検査対象階層に、ステップST311で抽出した第1端点側接続道路が少なくとも1つ存在しているか否かを判定する(ステップST314)。
【0022】
ステップST314の処理において、少なくとも1つの接続道路が検査対象階層に存在していると判定されると(ステップST314“No”)、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層をSLに設定し(ステップST315)、検査対象階層が最上層か否かを判定する(ステップST316)。ここで、検査対象が最上層でないと判定された場合(ステップST316“No”)、検査対象階層の1階層上層を新たな検査対象階層に設定し(ステップST317)、ステップST314の処理へ戻る。
なお、検査対象が最上層であると判定された場合は(ステップST316“Yes”)、第1端点側の処理を終了する。また、ステップST314の処理において、全ての接続道路が検査対象階層に存在していないと判定された場合も(ステップST314“Yes”)、第1端点側の処理を終了する。
【0023】
追加更新階層決定処理部118は、第1端点側の処理が終了すると、第2端点側の処理を実行する。ここでは、追加更新階層決定処理部118は、まず、既存道路から未登録道路第2端点に接続している道路を第2端点側接続道路として抽出する(ステップST318)。次に、最下層を検査対象階層に設定し(ステップST319)、この検査対象階層(最下層)を第2端点側最上層変数ELに設定する(ステップST320)。
次に、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層に、ステップST318で抽出した第2端点側接続道路が少なくとも1つ存在しているか否かを判定する(図4のステップST321)。ここで、少なくとも1つの接続道路が検査対象階層に存在していると判定されると(ステップST321“No”)、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層を第2端点側最上層変数ELに設定し(ステップST322)、検査対象階層が最上層か否かを判定する(ステップST323)。検査対象が最上層でないと判定された場合(ステップST323“No”)、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層の1階層上層を新たな検査対象階層に設定し(ステップST324)、ステップST321の処理へ戻る。検査対象が最上層であると判定された場合は(ステップST323“Yes”)、第2端点側の処理を終了する。ステップST321の処理において、全ての接続道路が検査対象階層に存在していないと判定された場合も(ステップST321“Yes”)、第2端点側の処理を終了する。
【0024】
以上説明のように、第2端点側の処理が終了すると、追加更新階層決定処理部118は、第1端点側最上層変数SLと第2端点側最上層変数ELとを比較する(ステップST325)。ここで、ELがSLより上層でないと判定された場合(ステップST325“No”)、追加更新階層決定処理部118は、最下層からSLまでの階層を追加対象とし(ステップST326)、処理を終了する。また、ステップST325の処理において、ELがSLより上層であると判定された場合(ステップST325“Yes”)、追加更新階層決定処理部118は、最下層からELまでの階層を追加対象とし(ステップST327)、処理を終了する。
【0025】
上記した実施の形態1によれば、未登録道路を追加更新する1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部118を備え、未登録道路追加更新部117が、追加更新階層決定処理部118により決定された1以上の階層を対象に地図情報記憶部111に未登録道路を追加更新することにより、上位階層の地図情報に対して未登録道路を追加更新すれば、広域地図表示や長距離経路計算において未登録道路を使用することができる。また、予め未登録道路を必要な階層の地図情報へ追加更新するため、ナビゲーション処理部112は地図情報を利用する際の処理性能を維持できる。
また、追加更新階層決定処理部118は、未登録道路が接続されている、地図情報記憶部111に記憶している地図情報に含まれる道路が少なくとも1つ存在している階層以下の階層を追加更新対象として決定することで、未登録道路を提示することが効果的な上位階層まで未登録道路を利用することが可能になり、例えば、広域地図表示等で未登録道路を確認しながら、経路計算において有効な階層までに制限することで高い処理性能を実現できる。
【0026】
なお、上記した実施の形態1によれば、ユーザ操作入力取得部115は、リモコン受光装置14によって受信された入力装置としてのワイヤレスリモコンの信号を取得する構成としたが、カーナビゲーション装置11の前面に配置された入力ボタン(入力パネルに接地)の信号を取得する構成であってもよく、また、表示装置12上に設定されたタッチパネルによって入力される信号を取得する構成であってもよい。更に、音声入力を取得する構成であってもよく、それらの組み合わせであってもよい。
【0027】
また、地図情報記憶部111は、初期地図情報を記憶するための記憶媒体と、未登録道路を追加更新するための記憶媒体とが分離して存在する構成でもよい。また、このとき、初期地図情報を記憶するための記憶媒体は、例えば、DVD(Digital Versatile Device)−ROMのように書き換え可能でなくてもよい。更に、初期地図情報を記憶するための記憶媒体と、未登録道路を追加更新するための記憶媒体とが分離して存在する構成である場合、未登録道路を追加更新するための記憶媒体は不揮発性でなくてもよい。このとき、初期地図情報を記憶するための記憶媒体が書き換え可能である場合は、揮発性の記憶媒体から追加更新された未登録道路に関するデータが消滅する以前に、当該データを不揮発性の記憶媒体へ複写することで、データの利便性を向上させることが可能である。
【0028】
また、上記した実施の形態1では、未登録道路走行検出部116は、現在位置が該当する道路に復帰したときに未登録道路を検出するが、ユーザがワイヤレスリモコン等を操作して検出指示を与え、ユーザ操作入力取得部115がこの操作を受信すると、主制御部119によって未登録道路走行検出部116が未登録道路を検出するよう制御することでも実現可能である。
更に、図2に示す道路状況サンプルは、この発明の実施の形態1の動作を説明するために引用した一例であり、図2に示されているサンプル以外の道路状況においても同様の動作を実現できるものである。
【0029】
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に係る地図情報処理装置において使用される道路状況サンプルの一例を示す図である。
実施の形態2において、地図情報処理装置は、図1で示した実施の形態1の地図情報処理装置と同じ構成を用いることとし、動作も追加更新階層決定処理部118の処理内容を除いて同様である。以下、図5に示す道路状況サンプル、および図6、図7に示す追加更新階層決定処理部118の動作フローチャートを参照しながら、実施の形態2に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0030】
図5に示す道路状況サンプルは、最下層であるLv1には未登録道路に接続する道路として、既存道路#1、既存道路#2、既存道路#3の3つの道路が地図情報記憶部111に記憶されている。また、上層であるLv2では既存道路#3が存在せず、更に上層のLv3では既存道路#2も存在せず、既存道路#1のみが地図情報記憶部111に記憶されていることを示している。また、各階層の地図情報は、複数のメッシュから構成されている(Lv3は1枚のみ図示)。
追加更新階層決定処理部118は、未登録道路に接続される既存道路#1、既存道路#2、既存道路#3が全て存在している階層のうち、最も上層の階層を追加する最上位階層として決定する。すなわち、図5で、既存道路#1、既存道路#2、既存道路#3の全てが存在する階層はLv1のみである。したがって、ここでは、Lv1を追加階層として決定する。
【0031】
図6、図7に示す、追加更新階層決定処理部118の動作フローチャートにおいて、追加更新階層決定処理部118は、まず、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報に存在する道路(既存道路)から、未登録道路第1端点に接続されている道路を第1端点側接続道路として抽出する(図6のステップST611)。
追加更新階層決定処理部118は、次に、最下層を検査対象階層に設定し(ステップST612)、この検査対象階層(最下層)を第1端点側最上層変数SLに設定する(ステップST613)。
【0032】
そして、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層に、ステップST611で抽出した第1端点側接続道路が全て存在しているか否かを判定する(ステップST614)。ステップST614の処理において、全ての接続道路が検査対象階層に存在していると判定された場合(ステップST614“Yes”)、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層を第1端点側最上層変数SLに設定し(ステップST615)、検査対象階層が最上層か否かを判定する(ステップST616)。検査対象が最上層でない場合は(ステップST616“No”)、検査対象階層の1階層上層を新たな検査対象階層に設定し(ステップST617)、ステップST614の処理へ戻る。
一方、検査対象が最上層である場合は(ステップST616“Yes”)、第1端点側の処理を終了する。ステップST614の処理において、接続道路のうちいずれかひとつが検査対象階層に存在していないと判定された場合も(ステップST614“No”)、第1端点側の処理を終了する。
【0033】
第1端点側の処理が終了すると、追加更新階層決定処理部118は、第2端点側の処理を実行する。追加更新階層決定処理部118は、まず、既存道路から未登録道路第2端点に接続している道路を第2端点側接続道路として抽出する(ステップST618)。次に、最下層を検査対象階層に設定し(ステップST619)、この検査対象階層(最下層)を第2端点側最上層変数ELに設定する(ステップST620)。
【0034】
次に、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層に、ステップST618で抽出した第2端点側接続道路が全て存在しているか否かを判定する(図7のステップST621)。
ステップST621の処理において、全ての接続道路が検査対象階層に存在していると判定された場合(ステップST621“Yes”)、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層を第2端点側最上層変数ELに設定し(ステップST622)、検査対象階層が最上層か否かを判定する(ステップST623)。検査対象が最上層でない場合(ステップST623“No”)、追加更新階層決定処理部118は、検査対象階層の1階層上層を新たな検査対象階層に設定し(ステップST624)、ステップST621の処理へ戻る。検査対象が最上層である場合は(ステップST623“Yes”)、第2端点側の処理を終了する。また、ステップST621の処理において、接続道路のうちいずれかひとつが検査対象階層に存在していないと判定された場合も(ステップST621“No”)、第2端点側の処理を終了する。
【0035】
第2端点側の処理が終了すると、追加更新階層決定処理部118は、第1端点側最上層変数SLと第2端点側最上層変数ELとを比較する(ステップST625)。ELがSLより上層である場合(ステップST625“Yes”)、追加更新階層決定処理部118は、最下層からSLまでの階層を追加対象とし、処理を終了する(ステップST626)。
一方、ステップST625の処理において、ELがSLより上層でないと判定された場合(ステップST625“No”)、追加更新階層決定処理部118は、最下層からELまでの階層を追加対象とし、処理を終了する(ステップST627)。
【0036】
上記した実施の形態2によれば、未登録道路を追加更新する1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部118を備え、未登録道路追加更新部117が、追加更新階層決定処理部118により決定された1以上の階層を対象に地図情報記憶部111に未登録道路を追加更新することにより、上位階層の地図情報に対して未登録道路を追加更新すれば、広域地図表示や長距離経路計算において未登録道路を使用することができる。また、予め未登録道路を必要な階層の地図情報へ追加更新するため、ナビゲーション処理部112が地図情報を利用する際の処理性能を維持できる。
また、追加更新階層決定処理部118が、未登録道路が接続されている、地図情報記憶部111に記憶された地図情報に含まれる道路がすべて存在している階層以下の階層を追加階層として決定することにより、処理性能を更に向上させながらも、必要最低限の複数階層で未登録道路を利用できるため、ユーザに利便性を提供することができる。
【0037】
なお、図5に示した道路状況サンプルは、実施の形態2における追加更新階層決定処理部118の動作を説明するために引用した一例であり、図5に示された以外の道路状況においても同様の動作を実現できるものである。
【0038】
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3に係る地図情報処理装置が使用する入力画面構成の一例を示す図である。
実施の形態3において使用する地図情報処理装置は、図1に示す実施の形態1と同じ構成とし、ナビゲーション処理部112、未登録道路追加更新部117、追加更新階層決定処理部118の処理内容のみ異なるものとする。すなわち、追加更新階層決定処理部118は、ユーザ操作入力取得部115を介して未登録道路を追加更新する階層指定に関する情報を取得し、その階層指定に関する情報にしたがい追加設定階層を決定する。以下、この発明の実施の形態の3に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0039】
まず、ユーザは、ワイヤレスリモコンによる操作で、未登録道路を追加したい階層を指定する。このとき、指定は、例えば、図8の入力画面に示されるように、100mスケール、2kmスケール等の表示スケールによる指定を行う。
このとき、ユーザ操作入力取得部115は、上記のユーザ操作を、リモコン受光部14を介して受信し、その情報は、主制御部19を介して追加更新階層決定処理部118へ供給される。追加更新階層決定処理部118は、ユーザ操作入力取得部115を介して取得される、ユーザにより指定された追加更新階層に関する情報にしたがって追加更新階層を決定し、地図情報記憶部111に反映させる。このとき、追加更新の対象となる階層は、追加更新する未登録道路の情報に関連する情報として記憶させる。
【0040】
未登録道路追加更新部117は、未登録道路に関する情報を、初期地図情報とは別の情報として地図情報記憶部111に追加登録する。このとき、当該未登録道路の追加対象階層において、当該未登録道路を含むメッシュを特定し、そのメッシュID(未登録道路が複数のメッシュに跨る場合は、跨る全てのメッシュID)を、当該未登録道路に関連する情報として、あわせて地図情報記憶部111に記憶させる。
ナビゲーション処理部112は、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報を利用する際に、利用する階層のメッシュIDから、当該メッシュ未登録道路が存在するか否かを判定し、存在する場合には記憶されている未登録道路と、初期地図情報とを合わせて利用するものとする。
【0041】
以下、図9に示す追加更新階層決定処理部118の動作フローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態3に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
追加階層更新決定処理部118は、まず、ユーザに追加更新階層設定に関する情報入力を促す入力画面(図8)を表示装置12に表示させた後に(ステップST911)、ユーザ操作による追加更新階層設定に関する情報入力の有無を確認する(ステップST912)。
ここで、ユーザの操作入力が無い場合は(ステップST912“No”)、更に所定時間、例えば0.5秒待つ(ステップST913)。次に、追加更新階層決定処理部118は、開始からの経過時間が所定時間、例えば、10秒に達したか否かを判定し(ステップST914)、ここで、10秒経過していない場合には(ステップST914“No”)、ステップST912の処理に戻る。10秒経過した場合は(ステップST914“Yes”)、最下層のみを追加更新の対象階層と決定し(ステップST915)、追加更新対象となる階層を地図情報記憶部111に記憶させ、処理を終了する(ステップST918)。
【0042】
一方、ステップST912の処理において、ユーザの操作入力ありと判定されると(ステップST912“Yes”)、追加更新階層決定処理部118は、ユーザが入力した表示スケールに該当する地図情報の階層を求める(ステップST916)。この時、追加更新階層決定処理部118は、図10に示される、スケールと、当該スケールに対応して階層が定義された地図情報階層の変換表を参照する。この変換表は、追加更新階層決定処理部118を実現するコンピュータプログラムの内部で保持するものとする。
次に、追加更新階層決定処理部118は、最下層からステップST916で求められた階層までを追加更新対象の階層として決定し(ステップST917)、ステップST918の処理に移る。
【0043】
なお、図9のフローチャートで示したステップST913における0.5秒、ステップST914における10秒は、入力待ちの時間を監視するための一例であり、特にこれらの値に制限されるものではなく、カーナビゲーションシステム1の設計者の意図により自由に値を設定しても同等の効果が得られるものである。
また、ステップST916で参照する、表示スケールと地図情報階層との対応関係が定義された変換表は、予め地図情報記憶部111に記憶させ、それを参照することによって実現してもよい。また、変換表を用いることなく、所定の演算を施すことにより、都度、スケールに対応する階層を算出してもよい。更に、ユーザが未登録道路を追加更新する階層を指定する際に、2万5000分の1等の縮尺率による指定を行うようにしてもよい。この場合、図10に示す変換表の替わりに、縮尺率と地図情報階層との変換表を用いる。
【0044】
ナビゲーション処理部112は、プログラミングされた処理を実行する際に、地図情報記憶部111を参照して処理に必要な地図情報を参照する。この際には、処理に必要なエリアと階層を元に、必要な地図情報を取得する。また、エリアはメッシュIDによって指定する。図11に、ナビゲーション処理部112が地図情報を取得する動作がフローチャートで示されている。
以下、図11に示すナビゲーション処理部112の動作フローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態3に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0045】
図11において、ナビゲーション処理部112は、まず、地図情報記憶部111を参照して、指定されたエリアと階層に該当する地図情報Mを取得する(ステップST111)。このとき、指定エリアAはメッシュIDによって特定される。
次に、ナビゲーション処理部112は、地図情報Mを取得できたか否かを判定し(ステップST112)、取得できていれば(ステップST112“Yes”)、指定エリアA、指定階層Lに該当する未登録道路情報(R)を地図情報記憶部111から取得する(ステップST113)。続いて、ナビゲーション処理部112は、未登録道路情報が1つまたは複数取得できたか否かを判定し(ステップST114)、1以上取得できた場合(ステップST114“Yes”)、地図情報Mと、未登録道路情報をナビゲーション結果出力部114経由で表示装置12へ出力し(ステップST115)、取得できなかった場合(ステップST114“No”)、地図情報Mのみナビゲーション結果出力部114経由で表示装置12に出力する(ステップST116)。
【0046】
一方、ステップST112の処理において、ナビゲーション処理部112は、地図情報Mが取得できていなければ(ステップST112“No”)、指定エリアA、指定階層Lに該当する未登録道路情報(R)を地図情報記憶部111から取得する(ステップST117)。ここで、指定エリアは、上記したステップST111の処理同様、メッシュIDによって特定できる。
続いて、ナビゲーション処理部112は、未登録道路情報が1つまたは複数取得できたか否かを判定し(ステップST118)、1以上取得できた場合(ステップST118“Yes”)、未登録道路情報をナビゲーション結果出力部114経由で表示装置12へ出力し(ステップST119)、取得できなかった場合は(ステップST118“No”)、処理を終了する。
【0047】
上記した実施の形態3によれば、ナビゲーション処理部112が、追加更新階層決定処理部118で決定された1以上の階層における未登録道路と、地図情報記憶部111に記憶された地図情報とを使用してナビゲーションを行なうことで、複数階層の地図情報に対して未登録道路情報を追加更新することがないため、未登録道路を地図情報へ追加する際の処理性能の向上が実現できる。
また、ユーザ指定に基づき、ユーザ操作入力取得部115が未登録道路を追加更新する階層指定に関する情報を取得して追加更新階層決定処理部118に引渡し、追加更新階層決定処理部118がその階層指定に関する情報にしたがい追加設定階層を決定することで、追加更新階層に個別のユーザの意思を反映させることができ、ナビゲーション処理部112は、ユーザの意思が反映された複数の階層において未登録道路を利用することができる。
【0048】
実施の形態4.
図12は、この発明の実施の形態4に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図であり、実施の形態1と同様、カーナビゲーションシステム1が例示されている。
図1に示す実施形態との差異は、ナビゲーション装置11が、携帯電話18が接続された外部情報入力取得部120を備えたことにある。また、未登録道路追加更新部117と、追加更新階層決定処理部118の処理内容が異なる。これら以外は、実施の形態1で説明したカーナビゲーションシステムと構成、動作ともに同様である。
【0049】
以下に、この発明の実施の形態4に係る地図情報処理装置の動作につき、実施の形態1との動作上の差異に着目して説明を行う。
外部情報入力取得部120は、携帯電話18を介して、未登録道路の座標情報と、当該未登録道路を追加更新する階層に関する情報を取得する。追加更新階層に関する情報には、追加更新する最上層の階層を示すデータが含まれている。
未登録道路追加更新部117は、外部情報入力取得部120を介して取得された未登録道路の情報に基づいて、その道路情報を地図情報記憶部111に追加更新する。なお、追加更新階層決定処理部118によって求められた階層を対象に追加更新することは、実施の形態1と同様である。
【0050】
以下、図13に示す追加更新階層決定処理部118の動作フローチャートを参照しながらこの発明の実施の形態4に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0051】
追加更新階層決定処理部118は、まず、外部情報入力取得部120を介して得られる追加更新階層に関する情報を参照し(ステップST131)、追加する最上層の階層を取得する(ステップST132)。
次に、追加更新階層決定処理部118は、最下層から、ステップST131で取得した階層までを追加更新の対象階層として決定する(ステップST133)。
【0052】
上記した実施の形態4によれば、追加更新階層決定処理部11が、地図情報に存在しない道路情報を外部から取得し、当該道路情報に基づき追加更新する1以上の階層を決定することで、ナビゲーション処理部112は、その決定された階層において未登録道路を利用することができる。したがって、上層階層の地図情報に対して未登録道路を追加更新することで広域地図表示や長距離経路計算において未登録道路を使用することができ、また、そのとき、複数階層の地図情報に対して新規道路情報を追加することがないため、未登録道路を地図情報として追加更新する際の処理性能向上が実現できる。
なお、外部情報入力取得部120によって取得される道路情報は、追加更新すべき階層に関する情報を含み、追加更新階層決定処理部118は、外部情報入力取得部120を介して得られる追加更新すべき階層に関する情報にしたがい追加更新階層を決定することで、ナビゲーションシステム1の外部で予め求められた適切な階層において未登録道路を利用することができる。
【0053】
なお、上記した実施の形態4では、外部情報入力取得部120によって未登録道路の情報と合わせて取得できる追加更新対象階層に関する情報として、追加更新階層そのものの情報としたが、表示スケールを表した情報や縮尺率を表した情報であってもよい。このとき、追加更新階層決定処理部118は、実施の形態3に示したような変換表を予め保持し、それを参照することとする。
また、上記した実施の形態4では、外部情報入力取得部120を介して未登録道路と合わせて追加対象階層に関する情報を取得することとしたが、外部情報入力取得部120を介して未登録道路情報のみを取得し、追加更新対象階層の決定は、実施の形態1、2、3で説明した追加更新階層決定処理方法にしたがってもよい。更に、外部情報入力取得部120による未登録道路の座標情報以外に、未登録道路に付属するその他の情報(例えば、通行規制、道路幅等)を合わせて取得する構成でもよい。このとき、未登録道路追加更新部117は、これらの付属情報も合わせて地図情報記憶部111に記憶させる必要がある。
【0054】
また、上記した実施の形態4では、外部情報入力取得部120は、携帯電話18によって外部からの情報を取得することとしたが、放送によって未登録道路情報を取得してもよい。このとき、外部情報入力取得部120は、放送受信アンテナと接続する構成になる。または、DSRC(Dedicated Short Range Communication:専用狭域通信)によって未登録道路情報を取得してもよい。このとき、外部情報入力取得部120は、DSRCアンテナと接続する構成になる。
更には、予め情報を記録した不揮発性の記憶媒体(CD−ROM、CD−R、半導体記録媒体等)によって未登録道路情報を取得してもよい。このとき、外部情報入力取得部120は、記憶媒体の読み取り装置と接続する構成になる。また、このとき、読み取り装置は、当該カーナビゲーション装置1の中に含まれる構成としてもよい。または、これら以外の任意の方法によって未登録道路情報を取得してもよい。このとき、外部情報入力取得部120は、適切な情報受け取り装置と接続する構成になる。
【0055】
実施の形態5.
図14は、この発明の実施の形態5に係る地図情報処理装置が使用する入力画面構成の一例を示す図である。
実施の形態5において使用される地図情報処理装置は、図12に示す実施の形態4と同じ構成とし、追加更新階層決定処理部118の処理内容のみ若干異なるものとする。追加更新階層決定処理部118は、ユーザがワイヤレスリモコン等の入力装置を操作することにより入力される、未登録道路を経路計算で使用する度合いに関する情報にしたがい、地図情報記憶部111に追加更新する階層を決定する。以下、この発明の実施の形態5に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0056】
まず、ユーザは、ワイヤレスリモコンによるユーザ操作で、未登録道路を経路計算に利用したい度合いを指定する。このとき、度合いの指定は、図14の入力画面に示されるように、「利用しない」から「利用する」までを多段階にレベル分けして指定するものとする。
ユーザ操作入力取得部115は、上記のユーザ操作を、リモコン受光部14を介して受信し、その情報は、主制御部19を介して追加更新階層決定処理部118へ供給される。追加更新階層決定処理部118は、ユーザ操作入力取得部15から得られる、ユーザが指定した追加更新階層に関する情報にしたがい追加更新階層を決定し、地図情報記憶部111に追加更新の対象となる階層を反映させる。このとき、地図情報記憶部111へは、追加更新する未登録道路の情報と関連する情報として記憶させる。
【0057】
未登録道路追加更新部117は、未登録道路に関する情報を初期地図情報とは別の情報として地図情報記憶部111へ追加登録する。このとき、当該未登録道路の追加対象階層において、当該未登録道路を含むメッシュを特定し、そのメッシュID(未登録道路が複数のメッシュに跨る場合は跨る全てのメッシュID)を、当該未登録道路に関連する情報として、合わせて地図情報記憶部111に記憶させる。
一方、ナビゲーション処理部112は、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報を利用する際に、利用する階層のメッシュIDから当該メッシュに未登録道路が存在するか否かを判定し、存在する場合には記憶されている未登録道路と初期地図情報とを合わせて利用する。
【0058】
以下、図15に示す追加設定階層決定処理部118の動作フローチャートを参照しながら実施の形態5に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0059】
図15の動作フローチャートにおいて、追加更新階層決定処理部118は、まず、ユーザに経路計算利用度合いに関する情報入力を促す入力画面を表示装置12に表示させた後(ステップST151)、ユーザ操作による経路計算利用度合い指定に関する情報の入力の有無を判定する(ステップST152)。
ユーザ入力がない場合(ステップST152“No”)、追加設定階層決定処理部118は、更に0.5秒待つ(ステップST153)。次に、追加設定階層決定処理部118は、開始からの経過時間が10秒に達したか否かを判定し(ステップST154)、10秒経過していない場合(ステップST154“No”)、ステップST152の処理へ戻る。10秒経過した場合(ステップST154“Yes”)、追加設定階層決定処理部118は、最下層のみを追加更新階層と決定し(ステップST155)、当該追加更新対象階層を地図情報記憶部111に記憶させ、処理を終了する(ステップST158)。
【0060】
一方、ステップST152の処理において、ユーザ入力がありと判定されると(ステップST152“Yes”)、追加設定階層決定処理部118は、ユーザが入力した経路計算利用度合いに該当する地図情報の階層を求める(ステップST156)。このとき、追加設定階層決定処理部118は、図16に示した経路計算利用度合いと地図情報階層との対応関係が定義された変換表を参照する。この変換表は、追加更新階層決定処理部118を実現するコンピュータプログラムの内部で保持するものとする。
次に、追加更新階層決定処理部118は、最下層から、上記したステップST156で求められた階層までを追加更新対象階層として決定し(ステップST157)、ステップST158の処理へ移る。
【0061】
上記した実施の形態5によれば、追加更新階層決定処理部118が、ユーザ操作入力取得部115を介し、ユーザが未登録道路を経路計算で使用する際の使用度合いを取得し、この経路計算使用度合いに基づいて追加設定階層を決定することにより、ナビゲーション処理部112が経路計算の観点からみた最適な階層で未登録道路を利用することができる。
なお、図15の動作フローチャート中、ステップST153における0.5秒、ステップST154における10秒は、入力待ちを行なうための所定時間の一例であり、特にこれらの値に制限されるものではなく、カーナビゲーションシステム1の設計者の意図により自由に値を設定しても同等の効果が得られる。
【0062】
また、ステップST156で参照する経路計算利用度合いと地図情報階層の対応関係が定義された変換表は、予め地図情報記憶手段111に記憶させ、それを参照することにより実現してもよい。また、都度、演算により求めても良い。更に、ステップST151における、ユーザに未登録道路の経路計算利用度合い指定を促す画面において、「近距離経路計算」で利用するのか、「長距離経路計算」で利用するのかによる目的によって選択するように実現しても良い。
【0063】
実施の形態6.
実施の形態6に係る地図情報処理装置の内部構成は、図1に示す実施の形態1と同じ構成を用いるものとし、追加更新階層決定処理部118の処理内容のみ異なるものとする。ここでは、追加更新階層決定処理部118は、未登録道路の距離を算出し、当該算出された距離に基づいて変換表を参照し、もしくは演算することにより対応する階層を得、最下位層から上記により得られた階層までを追加更新対象とする。
以下、図17に示した追加更新階層決定処理部118の動作フローチャートを参照しながらこの発明の実施の形態6に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0064】
追加更新階層決定処理部118は、まず、未登録道路の距離を算出する(ステップST171)。次に、図18に示される、距離と追加設定階層との対応関係が定義された変換表を参照し、ステップST171で算出された未登録道路の距離に該当する地図情報の階層を求める(ステップST172)。この変換表は、追加設定階層決定処理部118を実現するコンピュータプログラムの内部で保持する。
次に、追加更新階層決定処理部118は、最下層からステップST172で求められた階層までを追加更新対象階層として決定し、処理を終了する(ステップST173)。
【0065】
上記した実施の形態6によれば、追加更新階層決定処理部118が、未登録道路の距離によって追加更新階層を決定することで、ナビゲーション処理部112は、未登録道路の適切な階層での地図表示、適切な階層での経路計算を実現できる。
なお、ステップST172で参照する、距離と地図情報階層との変換表は、予め地図情報記憶部111に記憶させ、それを参照することによって実現してもよい。また、変換表を用いることなく、演算により、都度算出してもよい。
【0066】
実施の形態7.
図19は、この発明の実施の形態7に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。ここでも実施の形態1同様、カーナビゲーションシステム1が例示されているが、実施の形態1とは、未登録道路追加設定階層変更処理部121を備えている点が異なる。
但し、未登録道路走行検出部116が、各種センサの信号をもとに地図情報記憶部111に記憶されている地図情報を算出しながら、地図情報記憶部111に記憶されている地図情報に存在しない道路を走行していることを検出し、この結果をもとに、追加設定階層決定処理部118が、未登録道路を追加更新する地図情報の階層を決定し、当該階層に基づき未登録道路情報追加更新部117が地図情報記憶部111に未登録道路情報を追加更新する構成においては同じである。実施の形態1とは、既に追加更新されている未登録道路の追加更新対象階層を後から変更できる点でのみ動作が異なる。以下、追加設定階層を変更するときの動作について、図19〜図21、および図10を参照しながら説明する。
【0067】
未登録道路の情報が地図情報記憶部111に記憶されている状態において、ユーザがメニュー選択画面(図示せず)によって未登録道路の追加設定階層を変更するメニューを選択すると、既に追加されている未登録道路から変更したい未登録道路の選択画面(図示せず)が表示され、ユーザは、この選択画面を見て変更する未登録道路を選択する。
未登録道路が選択されると、主制御部119は、未登録道路追加設定階層変更処理部121にしたがい未登録道路の追加設定階層を変更する。以下、未登録道路追加設定階層変更処理部121の動作について、図20に示すフローチャートを用いて説明する。
【0068】
図20において、未登録道路追加設定階層変更処理部121は、選択された未登録道路の変化後の追加表示スケール入力をユーザに促す画面を表示装置12に表示させた後(ステップST201)、ユーザ操作による変更後の追加表示スケール指定に関する情報の入力の有無を判定する(ステップST202)。図21に、ステップST201において表示する変更後の追加表示スケール入力を促す画面の一例が示されている。図21の画面構成によれば、点線で示す未登録道路の追加後の表示スケールを入力させる。
未登録道路追加設定階層変更処理部121は、ステップST202の処理において、ユーザの入力がないと判定された場合(ステップST202“No”)、更に0.5秒待つ(ステップST203)。次に、開始からの経過時間が10秒に達したか否かを判定し(ステップST204)、10秒経過していない場合(ステップST204“No”)にはステップST202の処理へ戻る。10秒経過した場合は(ステップST204“Yes”)、追加階層の変更はなしと判定して処理を終了する(ステップST205)。
【0069】
未登録道路追加設定階層変更処理部121は、ステップST202の処理においてユーザ入力がありと判定されると(ステップST202“Yes”)、ユーザ操作入力取得部115および主制御部119を介し、ユーザが入力した変更後の表示スケールを取得し、当該表示スケールに該当する地図情報階層ILを求める(ステップST206)。このとき、未登録道路追加設定階層変更処理部121は、図10に示す、表示スケールと地図情報階層との対応関係が定義された変換表を参照する(実施の形態3と同じ)。この変換表は、未登録道路追加設定階層変更処理部121を実現するコンピュータプログラムの内部で保持するものとする。
次に、未登録道路追加設定階層変更処理部121は、現在の未登録道路追加更新最上層CLと地図情報階層ILとを比較する。ここで、ILがCLより大きいか否かを判定し(ステップST207)、ILがCLより大きいと判定された場合(ステップST207“Yes”)、未登録道路追加設定階層変更処理部121は、階層CL+1からILまでを追加更新階層に決定し(ステップST208)、地図情報記憶部111に記憶されている各階層の地図情報に対して未登録道路の情報を追加する(ステップST209)。
【0070】
未登録道路追加設定階層変更処理部121は、ステップST207の処理において地図情報階層ILが未登録道路追加更新最上層CLより大きくないと判定されると(ステップST207“No”)、更に、ILがCLより小さいか否かを判定し(ステップST210)、一方、ILがCLより小さいと判定されると(ステップST209“Yes”)、階層IL+1からCLまでを削除更新階層に決定し(ステップST211)、地図情報記憶部111に記憶されている各階層の地図情報から未登録道路の情報を削除する(ステップST212)。
なお、未登録道路追加設定階層変更処理部121は、ステップST210の処理においてILがCLより小さくないと判定された場合(ステップST210“No”)、ILとCLとが等しいため処理を終了する。
【0071】
上記した実施の形態7によれば、地図情報記憶部111に記憶されている未登録道路の追加設定階層を変更する未登録道路追加設定階層変更処理部121により、追加更新後の変更が可能となるため、柔軟性、融通性の高いナビゲーションが可能になる。
また、未登録道路追加設定階層変更処理部121は、ユーザ操作入力取得部115により取得されたユーザの操作入力(階層指定に関する情報)に従い地図情報記憶部111に記憶されている未登録道路の追加更新階層を変更するため、個別のユーザの意思に基づき未登録道路を利用する階層を変更することができる。
なお、ステップST203における0.5秒、およびステップST204における10秒は所定時間としての一例であり、他の適切な値に設定しても同様の効果が得られる。また、ステップST204の判定を行なうことなくステップST202の処理へ戻ることもできる。この場合、ユーザによる入力に時間制限を設けない動作になる。
【0072】
実施の形態8.
図22は、この発明の実施の形態8に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。ここでも実施の形態7同様、ナビゲーションシステムが例示されているが、実施の形態7との差異は、未登録道路使用頻度管理部122を備えている点が異なる。他の構成は、実施の形態1と同様である。
以下、未登録道路使用頻度管理部122を用い、未登録道路の追加更新階層を変更するための動作について図22〜図25を参照しながら詳細に説明する。
【0073】
実施の形態8に係るカーナビゲーション装置11では、未登録道路追加更新部117によって未登録道路の情報が地図情報記憶部111に記憶される際に、未登録道路の管理情報(図示せず)も同時に地図情報記憶部111に記憶させる。未登録道路の管理情報とは、未登録道路の住所や作成日時の他に、未登録道路使用回数を示す情報をいう。これらの管理情報はナビゲーション処理部112によって各種ナビゲーション機能が動作する際には直接的には利用されない。なお、「未登録道路使用回数」は、ナビゲーション処理部112により当該未登録道路が参照される毎に1ずつ加算され記憶される。
未登録道路の情報が地図情報記憶部111に記憶されている状態において、ユーザがメニュー選択画面(図示せず)によって未登録道路の追加更新階層を変更するメニューを選択すると、既に追加更新されている未登録道路から変更したい未登録道路の選択画面(図示せず)が表示され、このことにより、ユーザは変更する未登録道路を選択する。未登録道路が選択されると、主制御部119は、未登録道路使用頻度管理部122と、未登録道路追加更新階層変更処理部121を起動し、未登録道路の追加更新階層を変更する。
【0074】
図23は、未登録道路使用頻度管理部122の動作を示すフローチャートである。図23において、未登録道路使用頻度管理部122は、まず、地図情報記憶部111に記憶されている選択済みの未登録道路に関する管理情報を取得し(ステップST231)、取得された管理情報から、未登録道路使用回数を取得する(ステップST232)。未登録道路使用頻度管理部122は、使用回数を取得し、当該使用回数に関するデータを、主制御部119を経由して未登録道路追加更新階層変更処理部121へ引き渡したところで処理を終了する。
【0075】
図24は、未登録道路追加更新階層変更処理部121の動作を示すフローチャートである。未登録道路追加更新階層変更処理部121は、未登録道路使用頻度管理部122によって読み出された未登録道路の使用回数データに基づいて、追加階層の最上階層(FL)を求める(ステップST241)。このとき、未登録道路追加更新階層変更処理部121は、図25に示される、使用回数と地図情報階層との対応関係が定義された変換表を参照する。この変換表は、追加更新階層変更処理部121を実現するコンピュータプログラムの内部で保持するものとする。
【0076】
次に、未登録道路追加更新階層変更処理部121は、現在の未登録道路追加更新階層CLと、追加階層の最上階層FLとを比較する(ステップST242)。こで、FLがCLよりも大きいと判定された場合(ステップST242“Yes”)、未登録道路追加更新階層変更処理部121は、階層CL+1からFLまでを追加階層に決定し(ステップST243)、この追加更新階層に対して未登録道路の情報を追加更新し、地図情報記憶部111に記憶させる(ステップST244)。以上により、未登録道路追加更新階層変更処理部121の処理は終了する。
なお、ステップST242の処理において、未登録道路追加更新階層変更処理部121は、FLがCLよりも大きくないと判定された場合は(ステップST242“No”)、直ちに処理を終了する。
【0077】
上記した実施の形態8によれば、未登録道路追加更新階層変更処理部121は、未登録道路使用頻度管理部122により計数管理されたナビゲーション処理部112による未登録道路の使用回数(頻度情報)により、地図情報記憶部111に記憶されている未登録道路の追加更新階層を変更することにより、使用頻度の高い未登録道路をより広域で利用できるように変更することができる。
なお、上記した実施の形態8によれば、ユーザが未登録道路の追加更新階層変更を実行するためのメニューを起動することにより変更処理が開始されるとしたが、所定の使用回数に達したら自動的に追加設定階層を変更してもよい。また、所定の回数に達したら追加設定階層を変更するか否かをユーザに問い合わせてもよい。このことにより、より柔軟な追加設定階層の変更が可能になる。
【0078】
実施の形態9.
図26は、この発明の実施の形態9に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。ここでも実施の形態1同様、ナビゲーションシステム1が例示されているが、実施の形態1との差異は、地図情報記憶部111に、第1の地図情報としての経路計算用地図情報1111と、第2の地図情報としての地図表示用地図情報1112を記憶している点にある。
このため、追加更新階層決定処理部118は、地図情報記憶部111に割当てられた経路計算用地図情報1111、地図表示用地図情報1112のそれぞれの地図情報に対して追加階層を決定し、未登録道路追加更新記憶部117が、上記した経路計算用地図情報1111、地図表示用地図情報1112のそれぞれに対して未登録道路の情報を追加する。他の構成は、図1に示す実施の形態1と同様である。
【0079】
以下、図27に示す追加更新階層決定処理部118の動作フローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態9に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0080】
追加更新階層決定処理部118は、まず、経路計算用地図情報1111に対して未登録道路の情報を追加する階層を算出する(ステップST271)。この処理は、実施の形態1の図3、図4で示したフローチャートに従って処理される。この処理では、第1の地図情報としての経路計算用地図情報1111が参照される。
次に、追加更新階層決定処理部118は、地図表示用地図情報1112に対して未登録道路の情報を追加する階層を算出する(ステップST272)。ステップ272における処理は、実施の形態3の図9で示したフローチャートにしたがって処理される。この処理では、第2の地図情報としての地図表示用地図情報1112が参照される。
【0081】
上記した実施の形態9によれば、ナビゲーション処理部112は、追加更新階層決定処理部118が、未登録道路情報を追加更新する階層を、第1の地図情報と第2の地図情報とで異なる階層を追加更新対象とすることで、地図表示と経路計算で未登録道路が有効となる階層が異なる場合にそれぞれ有効となる階層で未登録道路を利用することができる。
【0082】
実施の形態10.
図28は、この発明の実施の形態10に係る地図情報処理装置の内部構成を示すブロック図である。ここでも実施の形態1同様、ナビゲーションシステム1が例示されているが、実施の形態1との差異は、カーナビゲーション装置11に外部接続される不揮発性記憶媒体読み書き装置19に接続した外部出力部123を備えている点が異なる。このため、未登録道路を検出し、追加更新階層を決定し、地図情報に追加する動作については実施の形態1と同様であるが、外部出力部123が、追加更新した未登録道路情報を不揮発性記憶媒体読み書き装置19を介して外部に出力し、第三者に提供できる点が異なる。
【0083】
図29は、外部出力部123によって未登録道路情報を外部に出力する、この発明の実施の形態10に係る地図情報処理装置の動作を説明するために引用した動作フローチャートである。
以下、図29の動作フローチャートを参照しながらこの発明の実施の形態10に係る地図情報処理装置の動作について詳細に説明する。
【0084】
図29において、外部出力部123は、まず、ユーザに出力する未登録道路に関し、選択を促す画面を表示装置12に表示させた後(ステップST291)、ユーザ操作による入力の有無を判定する(ステップST292)。外部出力部123は、ユーザ入力がない場合(ステップST292“No”)、更に0.5秒待ち(ステップST293)、ステップST292の処理へ戻る。
一方、ユーザ入力がある場合(ステップST292“Yes”)、外部出力部123は、ユーザ操作入力取得部115を介して取得される、ユーザによって選択された未登録道路に該当する未登録道路情報を地図情報記憶部111から取得し(ステップST294)、更に、当該未登録道路が地図情報記憶部111に記憶されている地図情報に追加されている階層を取得する(ステップST295)。続いて、外部出力部123は、ステップST294で取得した未登録道路情報と、ステップST295で取得した追加更新階層を合わせて不揮発性記憶媒体読み書き装置19へ出力して処理を終了する(ステップST296)。
【0085】
なお、不揮発性記憶媒体読み書き装置19に出力された未登録道路情報ならびに未登録道路情報の追加更新階層は、不揮発性記憶媒体読み書き装置19に装填された、読み書き可能な不揮発性記憶媒体(図示せず)に記憶され、第三者へ提供される。これを受け取った第三者は、例えば、図12に示す実施の形態4のカーナビゲーション装置11を有しており、実施の形態4で説明した動作にしたがってこれらの情報を利用する。すなわち、外部情報入力取得部120(図12)を介して読み書き可能な不揮発性記憶媒体から所望の情報を取得することができる。
【0086】
上記した実施の形態10によれば、外部出力部123が、未登録道路の座標情報と、追加更新された地図階層に関する情報とを含む、地図情報記憶部111に追加更新された未登録道路情報を自装置外へ出力することで、第三者との間で未登録道路情報を共有化でき、また、第三者へ未登録道路情報を提供する際に、有益な階層に関する情報も合わせて提供できる。
なお、上記した実施の形態10によれば、外部出力部123は、不揮発性記憶媒体読み書き装置19に対し、登録道路情報と追加更新階層を合わせて出力する構成としたが、不揮発性記憶媒体読み書き装置19の代替として携帯電話と接続し、当該携帯電話を介して外部へ情報を出力する構成としても同様の効果を得ることが可能である。
【0087】
また、上記した実施の形態1〜実施の形態10において、カーナビゲーション装置11を構成する、ナビゲーション処理部112、センサ情報入力取得部113、ナビゲーション結果出力部114、ユーザ操作入力取得部115、未登録道路走行検出部116、未登録道路追加更新部117、追加更新階層決定処理部118、主制御部119、外部情報入力取得部120、未登録道路追加更新階層変更処理部121、未登録道路使用頻度管理部122、外部出力部123のそれぞれが持つ機能は、具体的には、カーナビゲーション装置11が持つCPUが、内蔵されたROMに記録されたコンピュータプログラムにしたがい、RAMおよび周辺制御用LSIを制御することにより実現されるものとする。
ここで、周辺制御用LSIとは、表示装置12、音声出力装置13、リモコン受光装置14、車速センサ15、GPS受信アンテナ16、角速度センサ17、携帯電話18、不揮発性記憶媒体読み書き装置19のそれぞれが接続されるコントローラ、あるいは入出力ポートをいう。また、RAMには、上記した地図情報記憶部111が割当てられ記憶される。なお、ここでいうRAMは、HDDやDVD等、外部接続される大容量ストレージも含まれるものとする。
【0088】
以上のように、この発明に係る地図情報処理装置は、未登録道路の状況に応じて追加更新すべき階層を決定することで、未登録道路を利用したナビゲーションが可能な地図情報処理装置としたので、カーナビゲーションシステムなどに用いるのに適している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図情報に無い道路を走行した際にその道路を未登録道路として検出する地図情報処理装置であって、
階層化された前記地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
前記未登録道路の位置情報に基づいて前記未登録道路の道路情報の追加更新を行う1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、
前記追加更新階層決定処理部で決定した1以上の階層を対象として、前記地図情報記憶部に記憶された地図情報の各々の階層毎に、前記未登録道路の道路情報を追加更新する未登録道路追加更新部と、
を備えたことを特徴とする地図情報処理装置。
【請求項2】
地図情報に無い道路を走行した際にその道路を未登録道路として検出する地図情報処理装置であって、
階層化された前記地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
前記未登録道路の位置情報に基づいて前記未登録道路の道路情報の追加更新を行なう1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、
前記追加更新階層決定処理部で決定された1以上の階層における各々の階層毎の未登録道路の道路情報と、前記地図情報記憶部に記憶された地図情報とを使用してナビゲーションを行なうナビゲーション処理部と、
を備えたことを特徴とする地図情報処理装置。
【請求項3】
地図情報に無い道路を未登録道路とし、前記未登録道路の道路情報が追加更新された前記地図情報を生成する地図情報処理装置であって、
階層化された前記地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
階層化されていない前記未登録道路の道路情報を外部から取得する外部情報入力取得部と、
前記外部情報入力取得部が取得した階層化されていない前記未登録道路の位置情報に基づいて前記未登録道路の道路情報の追加更新を行なう1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、
前記追加更新階層決定処理部で決定された1以上の階層を対象に、前記地図情報記憶部に対して前記未登録道路の道路情報を各々の階層毎に追加更新した地図情報を生成する未登録道路追加更新部と、
を備えたことを特徴とする地図情報処理装置。
【請求項4】
地図情報に無い道路を未登録道路とし、前記未登録道路の道路情報が追加更新された前記地図情報を生成する地図情報処理装置であって、
階層化された前記地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
階層化されていない前記未登録道路の道路情報を外部から取得する外部情報入力取得部と、
前記外部情報入力取得部が取得した階層化されていない前記未登録道路の位置情報に基づいて前記未登録道路の道路情報の追加更新を行なう1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、
前記追加更新階層決定処理部で決定された1以上の階層における各々の階層毎の未登録道路の道路情報と、前記地図情報記憶部に記憶された地図情報とを使用してナビゲーションを行なうナビゲーション処理部と、
を備えたことを特徴とする地図情報処理装置。
【請求項5】
前記地図情報記憶部には、経路探索に使用される第1の地図情報と、地図表示に使用される第2の地図情報が記憶され、
前記追加更新階層決定処理部は、前記未登録道路情報を追加更新する階層を、前記第1の地図情報と前記第2の地図情報とに関して個別に決定することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の地図情報処理装置。
【請求項6】
前記地図情報記憶部に記憶済みの前記未登録道路の追加更新の対象となる階層を変更する未登録道路追加更新変更処理部を更に備えたことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の地図情報処理装置。
【請求項7】
前記未登録道路追加更新変更処理部は、
ユーザが入力装置を操作することにより生成される、変更すべき追加更新階層に関する情報を含む前記未登録道路の追加更新階層の変更要求にしたがい、前記未登録道路の追加更新の対象となる階層を変更することを特徴とする請求項6に記載の地図情報処理装置。
【請求項8】
未登録道路使用頻度管理部を備え、
前記未登録道路追加更新変更処理部は、
前記未登録道路使用頻度管理部により管理される、前記地図情報記憶部に追加更新されている未登録道路の使用頻度情報により、前記未登録道路の追加更新の対象となる階層を変更することを特徴とする請求項6に記載の地図情報処理装置。
【請求項9】
前記未登録道路の座標情報と、追加更新された地図階層に関する情報とを含む、前記地図情報記憶部に追加更新された前記未登録道路の道路情報を外部へ出力する外部出力部を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の地図情報処理装置。
【請求項1】
地図情報に無い道路を走行した際にその道路を未登録道路として検出する地図情報処理装置であって、
階層化された前記地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
前記未登録道路の位置情報に基づいて前記未登録道路の道路情報の追加更新を行う1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、
前記追加更新階層決定処理部で決定した1以上の階層を対象として、前記地図情報記憶部に記憶された地図情報の各々の階層毎に、前記未登録道路の道路情報を追加更新する未登録道路追加更新部と、
を備えたことを特徴とする地図情報処理装置。
【請求項2】
地図情報に無い道路を走行した際にその道路を未登録道路として検出する地図情報処理装置であって、
階層化された前記地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
前記未登録道路の位置情報に基づいて前記未登録道路の道路情報の追加更新を行なう1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、
前記追加更新階層決定処理部で決定された1以上の階層における各々の階層毎の未登録道路の道路情報と、前記地図情報記憶部に記憶された地図情報とを使用してナビゲーションを行なうナビゲーション処理部と、
を備えたことを特徴とする地図情報処理装置。
【請求項3】
地図情報に無い道路を未登録道路とし、前記未登録道路の道路情報が追加更新された前記地図情報を生成する地図情報処理装置であって、
階層化された前記地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
階層化されていない前記未登録道路の道路情報を外部から取得する外部情報入力取得部と、
前記外部情報入力取得部が取得した階層化されていない前記未登録道路の位置情報に基づいて前記未登録道路の道路情報の追加更新を行なう1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、
前記追加更新階層決定処理部で決定された1以上の階層を対象に、前記地図情報記憶部に対して前記未登録道路の道路情報を各々の階層毎に追加更新した地図情報を生成する未登録道路追加更新部と、
を備えたことを特徴とする地図情報処理装置。
【請求項4】
地図情報に無い道路を未登録道路とし、前記未登録道路の道路情報が追加更新された前記地図情報を生成する地図情報処理装置であって、
階層化された前記地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
階層化されていない前記未登録道路の道路情報を外部から取得する外部情報入力取得部と、
前記外部情報入力取得部が取得した階層化されていない前記未登録道路の位置情報に基づいて前記未登録道路の道路情報の追加更新を行なう1以上の階層を決定する追加更新階層決定処理部と、
前記追加更新階層決定処理部で決定された1以上の階層における各々の階層毎の未登録道路の道路情報と、前記地図情報記憶部に記憶された地図情報とを使用してナビゲーションを行なうナビゲーション処理部と、
を備えたことを特徴とする地図情報処理装置。
【請求項5】
前記地図情報記憶部には、経路探索に使用される第1の地図情報と、地図表示に使用される第2の地図情報が記憶され、
前記追加更新階層決定処理部は、前記未登録道路情報を追加更新する階層を、前記第1の地図情報と前記第2の地図情報とに関して個別に決定することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の地図情報処理装置。
【請求項6】
前記地図情報記憶部に記憶済みの前記未登録道路の追加更新の対象となる階層を変更する未登録道路追加更新変更処理部を更に備えたことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の地図情報処理装置。
【請求項7】
前記未登録道路追加更新変更処理部は、
ユーザが入力装置を操作することにより生成される、変更すべき追加更新階層に関する情報を含む前記未登録道路の追加更新階層の変更要求にしたがい、前記未登録道路の追加更新の対象となる階層を変更することを特徴とする請求項6に記載の地図情報処理装置。
【請求項8】
未登録道路使用頻度管理部を備え、
前記未登録道路追加更新変更処理部は、
前記未登録道路使用頻度管理部により管理される、前記地図情報記憶部に追加更新されている未登録道路の使用頻度情報により、前記未登録道路の追加更新の対象となる階層を変更することを特徴とする請求項6に記載の地図情報処理装置。
【請求項9】
前記未登録道路の座標情報と、追加更新された地図階層に関する情報とを含む、前記地図情報記憶部に追加更新された前記未登録道路の道路情報を外部へ出力する外部出力部を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の地図情報処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図2】
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【図4】
【図5】
【図6】
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【図8】
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【図11】
【図12】
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【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【公開番号】特開2012−159515(P2012−159515A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−101236(P2012−101236)
【出願日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【分割の表示】特願2011−156383(P2011−156383)の分割
【原出願日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【分割の表示】特願2011−156383(P2011−156383)の分割
【原出願日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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