地図情報提供装置、地図情報提供システム、端末装置、サーバ装置、地図情報提供方法、および、プログラム
【課題】利用者が屋外と屋内の間を移動する場合等においても、適切に地図表示を切り替えることができる地図情報提供装置、地図情報提供システム、端末装置、サーバ装置、地図情報提供方法、および、プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備え、複数の表示形式の地図データを記憶し、位置取得部により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、記憶部に種別情報の履歴を格納し、記憶部に格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定し、判定された表示形式の地図データを、表示部に表示させることを特徴とする。
【解決手段】本発明は、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備え、複数の表示形式の地図データを記憶し、位置取得部により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、記憶部に種別情報の履歴を格納し、記憶部に格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定し、判定された表示形式の地図データを、表示部に表示させることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、地図情報提供装置、地図情報提供システム、端末装置、サーバ装置、地図情報提供方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、屋内のルート案内を行う歩行者用ナビゲーションシステムにおいて、情報処理端末の表示部に屋内地図情報を表示する地図情報提供技術が開示されている。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載の地図情報配信システムでは、フロア間の移動の際に、次のフロアの経路地図を生成するためのリンク情報を利用者の操作により選択された場合に、当該リンク先のフロアの経路地図に切り替えて、屋内ルート案内地図を表示させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００８−３３０４３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、従来の地図情報提供技術においては、利用者が屋外と屋内の間を移動する場合等において、適切に地図表示を切り替えることができないという問題点を有していた。例えば、特許文献１に記載の地図情報配信システムにおいて、利用者の手動操作によらず自動的に地図表示の切り替え制御を行うために、位置情報信号により特定される現在位置が施設内に存在すると判定された場合に、屋内地図に切り替えることが考えられるが、施設内と判定できるのは施設の出入口等から遠い場所等であり、出入り口付近や吹き抜け等のように複数の種別の位置情報信号を受信し得る場所においては、適切な地図表示の切り替えが困難であるという問題点を有していた。
【０００６】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、利用者が屋外と屋内の間を移動する場合等においても、適切に地図表示を切り替えることができる地図情報提供装置、地図情報提供システム、端末装置、サーバ装置、地図情報提供方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
このような目的を達成するため、本発明の地図情報提供装置は、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた地図情報提供装置であって、上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００８】
また、本発明の地図情報提供装置は、上記記載の地図情報提供装置において、上記表示形式判定手段は、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、同一の上記種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する上記表示形式の上記地図データを表示すると判定することを特徴とする。
【０００９】
また、本発明の地図情報提供装置は、上記記載の地図情報提供装置において、上記表示形式判定手段は、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、所定の時間間隔を隔てて同一の上記種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する上記表示形式の上記地図データを表示すると判定することを特徴とする。
【００１０】
また、本発明の地図情報提供装置は、上記記載の地図情報提供装置において、上記地図データ記憶手段は、上記複数の上記表示形式の上記地図データとして、屋内地図データと屋外地図データを記憶し、上記表示形式判定手段は、上記同一の上記種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、上記屋外地図データを上記対応する上記表示形式の上記地図データと判定し、上記同一の上記種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、上記屋内地図データを上記対応する上記表示形式の上記地図データと判定することを特徴とする。
【００１１】
また、本発明の地図情報提供装置は、上記記載の地図情報提供装置において、上記信号種別取得手段は、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の信号強度を更に取得して、上記種別情報に対応付けて上記信号強度の履歴を上記記憶部に格納し、上記表示形式判定手段は、更に、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記信号強度の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定することを特徴とする。
【００１２】
また、本発明の地図情報提供装置は、上記記載の地図情報提供装置において、上記信号種別取得手段は、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号による測位精度を更に取得して、上記種別情報に対応付けて上記測位精度の履歴を上記記憶部に格納し、上記表示形式判定手段は、更に、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記測位精度の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定することを特徴とする。
【００１３】
また、本発明の地図情報提供システムは、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置、および、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置、を通信可能に接続した地図情報提供システムであって、上記サーバ装置の上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信手段と、上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づく上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信手段と、上記地図データ受信手段により受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示手段と、を備え、上記サーバ装置の上記制御部は、上記端末装置から送信される、上記取得要求を受信する取得要求受信手段と、上記取得要求受信手段により受信された上記取得要求に基づいて、上記表示形式の上記地図データを上記地図データ記憶手段から取得する地図データ取得手段と、上記地図データ取得手段により取得された上記地図データを、上記端末装置に送信する地図データ送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１４】
また、本発明の地図情報提供システムは、上記記載の地図情報提供システムにおいて、上記地図データ受信手段は、上記受信した上記地図データを上記記憶部に格納し、上記取得要求送信手段は、上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データが上記記憶部に格納されていない場合に、上記取得要求を上記サーバ装置に送信し、上記地図データ受信手段は、上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データが上記記憶部に格納されている場合に、当該地図データを上記表示部に表示させることを特徴とする。
【００１５】
また、本発明の端末装置は、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置であって、上記サーバ装置の上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信手段と、上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づいて上記地図データ記憶手段から取得された上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信手段と、上記地図データ受信手段により受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１６】
また、本発明のサーバ装置は、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置であって、上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データを、上記端末装置に送信することにより、上記端末装置の上記表示部に表示させる地図表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１７】
また、本発明の地図情報提供方法は、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた地図情報提供装置において実行される地図情報提供方法であって、上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明の地図情報提供方法は、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置、および、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置、を通信可能に接続した地図情報提供システムにおいて実行される地図情報提供方法であって、上記サーバ装置の上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される、上記取得要求を受信する取得要求受信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記取得要求受信ステップにて受信された上記取得要求に基づいて、上記表示形式の上記地図データを上記地図データ記憶手段から取得する地図データ取得ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記地図データ取得ステップにて取得された上記地図データを、上記端末装置に送信する地図データ送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づく上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記地図データ受信ステップにて受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明の地図情報提供方法は、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置において実行される地図情報提供方法であって、上記サーバ装置の上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信ステップと、上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づいて上記地図データ記憶手段から取得された上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信ステップと、上記地図データ受信ステップにて受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明の地図情報提供方法は、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置において実行される地図情報提供方法であって、上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記端末装置に送信することにより、上記端末装置の上記表示部に表示させる地図表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２１】
また、本発明のプログラムは、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた地図情報提供装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２２】
また、本発明のプログラムは、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、上記サーバ装置の上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信ステップと、上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づいて上記地図データ記憶手段から取得された上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信ステップと、上記地図データ受信ステップにて受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２３】
また、本発明のプログラムは、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記端末装置に送信することにより、上記端末装置の上記表示部に表示させる地図表示制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【００２４】
この発明によれば、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備え、複数の表示形式の地図データを記憶し、位置取得部により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、記憶部に種別情報の履歴を格納し、記憶部に格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定し、判定された表示形式の地図データを、表示部に表示させるので、利用者が屋外と屋内の間を移動する場合等においても、適切に地図表示を切り替えることができるという効果を奏する。具体的には、屋外と屋内の間の出入り口付近や吹き抜け等といった複数の種別の位置情報信号を受信し得る場所においても、地図情報の表示形式が頻繁に切り替わることを抑制し、利用者にシームレスでストレスフリーな現在位置案内やルート案内等を提供することができる。
【００２５】
また、本発明によれば、記憶部に格納された種別情報の履歴に基づいて、同一の種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定するので、受信される位置測位情報の種別が混在する場所等においても、連続測位回数に基づいた表示形式の適切な切り替えが可能となるという効果を奏する。
【００２６】
また、本発明によれば、記憶部に格納された種別情報の履歴に基づいて、所定の時間間隔を隔てて同一の上記種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定するので、受信される位置測位情報の種別が混在する場所等においても、所定時間における種別の同一性により表示形式を適切に切り替えることができるという効果を奏する。
【００２７】
また、本発明によれば、複数の表示形式の地図データとして、屋内地図データと屋外地図データを記憶し、同一の種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、屋外地図データを対応する表示形式の地図データと判定し、同一の種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、屋内地図データを対応する表示形式の地図データと判定するので、ＧＰＳ信号を受信しやすい屋外においては屋外用の表示形式に、ＩＭＥＳ信号を受信しやすい屋内においては屋内用の表示形式に、適切に地図表示を切り替えることができるという効果を奏する。
【００２８】
また、本発明によれば、位置取得部により受信された位置情報信号の信号強度を更に取得して、種別情報に対応付けて信号強度の履歴を記憶部に格納し、更に、記憶部に格納された信号強度の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定するので、信号種別のみならず信号強度を加味した適切な表示形式の切り替えを行うことができるという効果を奏する。
【００２９】
また、本発明によれば、位置取得部により受信された位置情報信号による測位精度を更に取得して、種別情報に対応付けて測位精度の履歴を記憶部に格納し、更に、記憶部に格納された測位精度の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定するので、信号種別のみならず位置情報信号による位置特定の精度に応じて適切な表示形式の切り替えを行うことができるという効果を奏する。
【００３０】
なお、上記において、本発明の地図情報提供装置を一例に効果の説明をしたが、地図情報提供システム、端末装置、サーバ装置、地図情報提供方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００３１】
【図１】図１は、第１の実施形態における地図情報提供装置１００の構成の一例を示すブロック図である。
【図２】図２は、第１の実施形態における地図情報提供装置１００の処理の一例を示すフローチャートである。
【図３】図３は、測位回数に基づいた表示方式判定処理の一例を示すフローチャートである。
【図４】図４は、タイマーに基づいた表示方式判定処理の一例を示すフローチャートである。
【図５】図５は、第２の実施形態における地図情報提供システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図６】図６は、第２の実施形態における地図情報提供システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図７】図７は、第３の実施形態におけるサーバ装置２００の構成の一例を示すブロック図である。
【図８】図８は、第３の実施形態におけるサーバ装置２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００３２】
以下に、本発明にかかる地図情報提供装置、地図情報提供システム、端末装置、サーバ装置、地図情報提供方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００３３】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（地図情報提供装置（スタンドアローン型））、第２の実施形態（地図情報提供システム）、第３の実施形態（サーバ装置（サーバ主導型））の順にて詳細に説明する。
【００３４】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（地図情報提供装置１００（スタンドアローン型））について、図１〜図４を参照して以下に説明する。ここで、図１は、第１の実施形態における地図情報提供装置１００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００３５】
［地図情報提供装置１００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第１の実施形態における地図情報提供装置１００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。
【００３６】
図１に示すように、本発明の第１の実施形態の地図情報提供装置１００は、位置取得部１１２と表示部１１４と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備えて構成される。これら地図情報提供装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。地図情報提供装置１００は、例えば、ＰＮＤ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｄｅｖｉｃｅ）等の各種ナビゲーション装置、ノート型のパーソナルコンピュータ等の各種情報処理装置、または、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等であってもよい。なお、地図情報提供装置１００は、任意のネットワークを介して外部機器（図示せず）に通信可能に接続されてもよい。
【００３７】
図１において、位置取得部１１２は、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得手段である。また、表示部１１４は、地図等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）である。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４等の制御を行う。
【００３８】
ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であって、測位方式の種別に応じた複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得手段であってもよい。ここで、位置取得部１１２は、複数の種別の位置情報信号を同時に受信できるよう構成されてもよく、同時に受信した場合に、信号強度等に応じて一の種別の位置情報信号の受信結果のみを出力してもよく、同時に受信した複数の種別の位置情報信号の受信結果を出力してもよい。また、位置発信装置５００は、例えば、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよく、また、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、トンネル、地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、地図情報提供装置１００が通信可能範囲に入ると、地図情報提供装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式や、可視光線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標）などの無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、制御部１０２は、任意のネットワークを介して接続された外部機器（識別情報等に応じた位置情報を提供する位置情報提供サーバなど）に対して問い合わせを行い、位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および／または、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。
【００３９】
また、位置取得部１１２は、例えば、方位センサにて検出した地図情報提供装置１００の進行方向等の方位情報、距離センサにて検出した距離情報、および、地図データに基づいて地図情報提供装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。ここで、方位センサには、地図情報提供装置１００の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよび地図情報提供装置１００の相対走行方位を検出する光ジャイロが使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパスであってもよい。
【００４０】
また、記憶部１０６は、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等や、ＨＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ）やＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等の固定ディスク装置等のストレージ手段であり、各種のファイルやテーブルやデータベース等（地図データベース１０６ａ、信号種別履歴ファイル１０６ｂ等）を格納してもよい。
【００４１】
これら記憶部１０６の各構成要素のうち、地図データベース１０６ａは、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段である。ここで、「表示形式」とは、表示させる地図の表示形式のことであり、例えば、屋内用の地図表示形式か屋外用の地図表示形式か等の類別や、地図の縮尺等やメッシュデータの次元等の類別を表すものである。例えば、地図データベース１０６ａは、複数の表示形式の地図データとして、屋内地図データと屋外地図データを記憶してもよい。屋外地図データは、一例として、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図に関するデータである。また、屋内地図データは、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等）に関するフロア案内地図等の屋内地図に関するデータである。また、地図データベース１０６ａに記憶される地図データは、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図データ（例えば、ＪＩＳ規格の第１〜３次地域区画メッシュデータ、および、１００ｍメッシュデータ等）等の地図データであってもよい。また、屋外地図データや屋内地図データ等の地図データは、ラスタ形式、ベクタ形式等の地図描画用の画像データであってもよい。また、地図データベース１０６ｃに記憶される地図データは、地図上に表示される地物（例えば、ビルや住宅や駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線や湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園や屋外施設等の場地、行政界、行政区域、および、街区等）の形状についての形状データ、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店や公園や駅等の施設名称、名所や旧跡や河川や湖や湾や山や森林等の俗称を含む名称、道路や橋やトンネル等の名称、路線名称、地点情報、および、口コミ情報等）の注記データ、ならびに、地図上に表示される記号（例えば、山や史跡や寺社や学校や病院や工場や墓地等の地図記号、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアやスーパーマーケットやレストランや銀行や郵便局等の店舗記号、道路上の信号や有料道路の出入口や料金所やサービスエリアやパーキングエリアやインターチェンジ等の記号、駐車場や駅やホテルや美術館や博物館等の施設記号、および、口コミ地点記号等）の記号データ等のデータを含んでいてもよい。なお、屋外地図データや屋内地図データ等の地図データは、地図データベース１０６ａに予め記憶されており、地図情報提供装置１００の制御部１０２は、定期的にネットワークを介して最新のデータを外部機器（例えば、地図データを提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードして地図データベース１０６ａに記憶された地図データをアップデートしてもよい。
【００４２】
また、信号種別履歴ファイル１０６ｂは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号の種別情報の履歴を記憶する信号種別履歴記憶手段である。例えば、信号種別履歴ファイル１０６ｂは、種別情報に対応付けて、位置情報信号を取得した回数や、位置情報信号を取得した日時情報（年、月、日、時、分、秒等）や、位置情報信号の信号強度や、位置情報信号による測位精度等の履歴を記憶してもよい。
【００４３】
また、図１において、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、信号種別取得部１０２ｂ、表示形式判定部１０２ｃ、および、地図表示部１０２ｄを備えて構成される。
【００４４】
このうち、現在位置情報取得部１０２ａは、地図情報提供装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、地図情報提供装置１００の利用者の現在位置情報を所定周期ごと（例えば、１秒ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した地図情報提供装置１００の進行方向等の方位情報を地図情報提供装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００４５】
また、信号種別取得部１０２ｂは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、信号種別履歴ファイル１０６ｂに種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段である。ここで、「種別情報」は、位置取得部１１２により受信された位置情報信号の種別を示す情報であって、例えば、位置取得部１１２により受信された位置情報信号の種別が、ＧＰＳ装置からの信号か、ＩＭＥＳ装置からの信号か、あるいは、可視光線通信方式を採用した小型発信装置からの信号か、無線ＬＡＮのアクセスポイントから信号か等のように測位方式の種別を表す情報であってもよい。ここで、信号種別取得部１０２ｂは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号の信号強度を更に取得して、種別情報に対応付けて信号強度の履歴を信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納してもよい。
【００４６】
また、信号種別取得部１０２ｂは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号による測位精度を更に取得して、種別情報に対応付けて測位精度の履歴を信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納してもよい。一例として、信号種別取得部１０２ｂは、位置取得部１１２により位置情報信号を受信することができた位置発信装置５００（ＧＰＳ衛星や、位置情報信号の発信基地局など）の個数により測位精度を演算してもよく、ＤＯＰ（Ｄｉｌｕｔｉｏｎ ｏｆ Ｐｒｅｃｉｓｉｏｎ）等により測位精度を数値化してもよい。また、例えば、信号種別取得部１０２ｂは、位置情報信号としてＧＰＳ信号が受信された場合、このＧＰＳ信号に基づいて現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報が、周囲の建造物等によりＧＰＳ衛星からの位置情報信号の反射（マルチパス）が発生しやすい地点であった場合は、測位精度を低く、反対に、周囲が平坦で上空視界がひらけておりＧＰＳ衛星からの位置情報信号を受信しやすい地点であった場合は、測位精度を高く算出してもよい。このほか、信号種別取得部１０２ｂは、位置取得部１１２により位置情報信号を受信することができた位置発信装置５００の種別（例えば、ＧＰＳ衛星や、ＩＭＥＳ装置、ＧＰＳリピータ、建物内設置用の小型発信装置等の種別）に応じて公知の測位精度算出技術により、測位精度を演算してもよい。
【００４７】
また、表示形式判定部１０２ｃは、信号種別取得部１０２ｂにより信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定する表示形式判定手段である。例えば、表示形式判定部１０２ｃは、信号種別取得部１０２ｂにより信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、同一の種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよく、また、所定の時間間隔を隔てて同一の種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよい。なお、種別情報と表示方式の対応関係は、一例として、同一の種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、地図データベース１０６ａに記憶された屋外地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよく、同一の種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、地図データベース１０６ａに記憶された屋内地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよい。このほか、種別情報と表示方式の対応関係は、ある種別の位置情報信号が受信できる場所と、その場所で表示させたい地図の表示方式との関係に応じて、任意に設定可能である。例えば、ＧＰＳリピータや、建物内設置用の小型発信装置や、屋内無線ＬＡＮのアクセスポイント等の種別を示す種別情報には、屋内地図データを対応付けてもよく、屋外無線ＬＡＮアクセスポイント等の種別を示す種別情報には、屋外地図データを対応付けてもよい。ここで、表示形式判定部１０２ｃは、種別情報の連続取得回数や時間間隔のみならず、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納された信号強度や測位精度等の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定してもよい。例えば、表示形式判定部１０２ｃは、信号強度や測位精度等に応じて重み付けした種別情報の回数や頻度等が、所定値を超えるか否か等により表示形式を判定してもよい。また、表示形式判定部１０２ｃは、ある種別情報の一定時間における信号強度や測位精度の累積値や積算値等が、他の種別情報のそれと比較して大きいか否かにより表示形式を判定してもよい。なお、表示形式判定部１０２ｃは、位置取得部１１２により初めて位置情報信号が受信された場合には、その位置情報信号の種別情報に対応する表示形式を、そのまま表示させる表示形式として判定してもよい。
【００４８】
また、地図表示部１０２ｄは、表示形式判定部１０２ｃにより判定された表示形式の地図データを地図データベース１０６ａから読み出して、表示部１１４に表示させる地図表示手段である。ここで、地図表示部１０２ｄは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面を表示部１１４に表示することにより、現在位置案内や経路案内等を実行してもよい。一例として、地図表示部１０２ｄは、地図データベース１０６ａに記憶された地図データ上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。
【００４９】
以上で、第１の実施形態における地図情報提供装置１００の構成の一例の説明を終える。
【００５０】
［地図情報提供装置１００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第１の実施形態における地図情報提供装置１００の処理の一例について、以下に図２から図４を参照して詳細に説明する。ここで、図２は、第１の実施形態における地図情報提供装置１００の処理の一例を示すフローチャートである。
【００５１】
図２に示すように、まず、信号種別取得部１０２ｂは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、信号種別履歴ファイル１０６ｂに種別情報の履歴を格納する（ステップＳＡ−１）。ここで、信号種別取得部１０２ｂは、当該位置情報信号の信号強度や測位精度を取得し、種別情報に対応付けて信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納してもよい。また、このステップＳＡ−１において、現在位置情報取得部１０２ａは、当該位置情報信号に基づいて、地図情報提供装置１００の利用者の現在位置情報を取得してもよい。
【００５２】
そして、表示形式判定部１０２ｃは、信号種別取得部１０２ｂにより信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定する（ステップＳＡ−２）。例えば、表示形式判定部１０２ｃは、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、同一の種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよく、また、所定の時間間隔を隔てて同一の種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよい。なお、種別情報と表示方式の対応関係は、一例として、同一の種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、地図データベース１０６ａに記憶された屋外地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよく、同一の種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、地図データベース１０６ａに記憶された屋内地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよい。ここで、表示形式判定部１０２ｃは、種別情報の連続取得回数や時間間隔のみならず、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納された信号強度や測位精度等の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定してもよい。例えば、表示形式判定部１０２ｃは、信号強度や測位精度等に応じて重み付けした種別情報の回数や頻度等が所定値を超えるか否かや、ある種別情報の一定時間における信号強度や測位精度の累積値や積算値等が他の種別情報のそれと比較して大きいか否か等により表示形式を判定してもよい。なお、表示形式判定部１０２ｃは、位置取得部１１２により初めて位置情報信号が受信された場合には、その位置情報信号の種別情報に対応する表示形式を、地図表示部１０２ｄに表示させる表示形式として判定してもよい。
【００５３】
そして、地図表示部１０２ｄは、表示形式判定部１０２ｃにより判定された表示形式の地図データを地図データベース１０６ａから読み出して、表示部１１４に表示させる（ステップＳＡ−３）。ここで、地図表示部１０２ｄは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面を表示部１１４に表示することにより、現在位置案内や経路案内等を実行してもよい。一例として、地図表示部１０２ｄは、当該表示形式の地図データによる地図上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。
【００５４】
そして、地図表示部１０２ｄは、地図表示を終了するか否かを判定する（ステップＳＡ−４）。例えば、地図表示部１０２ｄは、利用者の操作により終了指示が入力された場合や、利用者の現在位置情報による現在位置が案内経路の目的地に到達した場合等に地図表示を終了すると判定してもよい。
【００５５】
そして、地図表示部１０２ｄは、地図表示を終了しない（すなわち、地図表示を継続する）と判定した場合（ステップＳＡ−４、Ｎｏ）、ステップＳＡ−１に処理を戻し、上述のステップＳＡ−１〜ＳＡ−４の処理を繰り返す。一方、地図表示部１０２ｄは、地図表示を終了すると判定した場合（ステップＳＡ−４、Ｙｅｓ）、以上の処理を終了する。
【００５６】
以上が、第１の実施形態における地図情報提供装置１００の処理の一例である。
【００５７】
［測位回数に基づく表示方式判定処理］
つづいて、上述の第１の実施形態における地図情報提供装置１００の処理の具体例として、測位回数に基づいた表示方式判定処理の詳細について図３を参照して説明する。ここで、図３は、測位回数に基づいた表示方式判定処理の一例を示すフローチャートである。なお、本表示方式判定処理においては、ＧＰＳ測位とＩＭＥＳ測位の２つの測位種別により位置情報信号を受信し得る場面を想定し、現在の測位モードを表示形式を表すものとして、各測位モードに応じた表示形式の地図データ（ＧＰＳ測位モードに対応する屋外地図データ、ＩＭＥＳ測位モードに対応する屋内地図データ）を提供することを一例として説明する。
【００５８】
図３に示すように、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号に基づいて測位結果（利用者の現在位置情報）を取得する（ステップＳＢ−１）。
【００５９】
そして、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号に基づいて、測位が成功したか否かを判定する（ステップＳＢ−２）。測位が失敗した場合、例えば位置取得部１１２により位置情報信号が受信できなかった場合等においては（ＳＢ−２、Ｎｏ）、ステップＳＢ−１に処理を戻し、測位の再試行を行う。
【００６０】
一方、現在位置情報取得部１０２ａにより測位が成功した場合には（ステップＳＢ−２、Ｙｅｓ）、信号種別取得部１０２ｂは、信号種別履歴ファイル１０６ｂを参照する等により、初回測位であるか否かを判定する（ステップＳＢ−３）。すなわち、信号種別取得部１０２ｂは、現在位置測位や音声案内等のための連続測位を開始した場合の最初に成功した測位結果であるか否かを判定する。
【００６１】
そして、信号種別取得部１０２ｂは、初回測位であると判断した場合は（ステップＳＢ−３、Ｙｅｓ）、下記のステップＳＢ−８に処理を進め、初回測位ではないと判定した場合は（ステップＳＢ−３、Ｎｏ）、当該位置情報信号の種別情報（測位モード）を取得し、取得した測位モードがＧＰＳ測位モードであるか否かを判定する（ステップＳＢ−４）。
【００６２】
そして、信号種別取得部１０２ｂは、取得した測位モードがＧＰＳ測位モードである場合（ステップＳＢ−４、Ｙｅｓ）、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納されたＩＭＥＳ測位モードの連続測位回数をリセットする（ステップＳＢ−５）。
【００６３】
そして、信号種別取得部１０２ｂは、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納されたＧＰＳ測位モードの連続測位回数を１回カウントアップさせる（ステップＳＢ−６）。
【００６４】
そして、表示形式判定部１０２ｃは、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納されたＧＰＳ測位モードの連続測位回数が一定数を超えたか否かを判定する（ステップＳＢ−７）。なお、この連続測位回数の閾値である一定数は、任意の回数であるが、例えば３回としてもよい。
【００６５】
なお、ステップＳＢ−４において、取得した測位モードがＧＰＳ測位モードでない場合、すなわちＩＭＥＳ測位モードである場合は（ステップＳＢ−４、Ｎｏ）、「ＧＰＳ測位モード」と「ＩＭＥＳ測位モード」とを読み換えて上述したステップＳＢ−５〜ＳＢ−７の処理と同様の処理を行う。すなわち、信号種別取得部１０２ｂは、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納されたＧＰＳ測位モードの連続測位回数をリセットし（ステップＳＢ−９）、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納されたＩＭＥＳ測位モードの連続測位回数を１回カウントアップさせ（ステップＳＢ−１０）、表示形式判定部１０６ｃは、ＩＭＥＳ測位モードの連続測位回数が一定数を超えたか否かを判定する（ステップＳＢ−１１）。
【００６６】
そして、ＧＰＳ測位モードまたはＩＭＥＳ測位モードの連続測位回数が一定数を超えた場合（ステップＳＢ−７またはＳＢ−１１、Ｙｅｓ）、表示形式判定部１０２ｃは、取得した測位モードを現在の測位モードに決定する（ステップＳＢ−８）。なお、上述のステップＳＢ−３において初回測位と判定された場合（ステップＳＢ−３、Ｙｅｓ）、表示形式判定部１０２ｃは、取得した測位モードをそのまま現在の測位モードに決定する（ステップＳＢ−８）。また、ＧＰＳ測位モードまたはＩＭＥＳ測位モードの連続測位回数が一定数を超えていない場合（ステップＳＢ−７またはＳＢ−１１、Ｎｏ）、現在の測位モードを変更することなく、次のステップＳＢ−１２に処理を進める。
【００６７】
そして、地図表示部１０２ｄは、現在の測位モードに応じた表示形式の地図データを地図データベース１０６ａから取得し、表示部１１４に表示させる（ステップＳＢ−１２）。すなわち、地図表示部１０２ｄは、現在の測位モードがＧＰＳ測位モードである場合は屋外地図データによる地図を表示させ、ＩＭＥＳ測位モードである場合は屋内地図データによる地図を表示させる。ここで、地図表示部１０２ｄは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面を表示部１１４に表示して、現在位置案内や経路案内等を実行してもよい。一例として、地図表示部１０２ｄは、当該表示形式の地図データによる地図上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。
【００６８】
そして、地図表示部１０２ｄは、地図表示を終了するか否かを判定し（ステップＳＢ−１３）、地図表示を終了しない（すなわち、地図表示を継続する）と判定した場合（ステップＳＢ−１３、Ｎｏ）、ステップＳＢ−１に処理を戻し、上述のステップＳＢ−１〜ＳＢ−１３の処理を繰り返す。一方、地図表示部１０２ｄは、地図表示を終了すると判定した場合（ステップＳＢ−１３、Ｙｅｓ）、以上の処理を終了する。
【００６９】
以上が、測位回数に基づいた表示方式判定処理の一例の詳細である。このように、本表示方式判定処理によれば、例えば、誤って未だ屋外であるにも関わらずＩＭＥＳ信号を受信してしまった場合でも（デパートの出入り口付近等）、受信した数回のＩＭＥＳ信号を破棄して、屋外用の地図を継続して表示させることができる。反対に、未だ屋内であるにも関わらずＧＰＳ信号を受信してしまった場合でも、受信した数回のＧＰＳ信号を破棄して、屋内用の地図を継続して表示させることができる。なお、上述の表示方式判定処理においては、ＧＰＳ測位とＩＭＥＳ測位の２つの測位モードによる地図表示の切り替えについて説明したが、これに限られず、これらと異なる種別の測位モードが増えても、上記ステップＳＢ−４からの分岐を増やすことにより適用可能である。
【００７０】
［タイマーに基づく表示方式判定処理］
つづいて、上述の第１の実施形態における地図情報提供装置１００の処理の他の具体例として、タイマーに基づいた表示方式判定処理の詳細について図４を参照して説明する。すなわち、本表示方式判定処理においては、タイマー動作により所定の時間間隔を隔てて同一の種別情報が取得できたと判定された場合に、現在の測位モードの切り替えを行う。ここで、図４は、タイマーに基づいた表示方式判定処理の一例を示すフローチャートである。なお、本表示方式判定処理においては、現在の測位モードが表示形式を表すものとして、各測位モードに応じた表示形式の地図データを提供することを一例として説明する。
【００７１】
図４に示すように、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号に基づいて測位結果（利用者の現在位置情報）を取得する（ステップＳＣ−１）。
【００７２】
そして、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号に基づいて、測位が成功したか否かを判定する（ステップＳＣ−２）。測位が失敗した場合、すなわち位置取得部１１２により位置情報信号が受信できなかった場合等においては（ＳＣ−２、Ｎｏ）、ステップＳＣ−１に処理を戻し、測位の再試行を行う。
【００７３】
一方、現在位置情報取得部１０２ａにより測位が成功した場合には（ステップＳＣ−２、Ｙｅｓ）、信号種別取得部１０２ｂは、信号種別履歴ファイル１０６ｂを参照する等により、初回測位であるか否かを判定する（ステップＳＣ−３）。
【００７４】
そして、信号種別取得部１０２ｂは、初回測位であると判断した場合は（ステップＳＣ−３、Ｙｅｓ）、下記のステップＳＣ−９に処理を進め、初回測位ではないと判定した場合は（ステップＳＣ−３、Ｎｏ）、当該位置情報信号の種別情報（測位モード）を取得し、測位モード切り替えタイマーが動作中でなく、且つ、取得した測位モードが現在の測位モードと異なるか否かを判定する（ステップＳＣ−４）。
【００７５】
そして、信号種別取得部１０２ｂは、測位モード切り替えタイマー動作中でなく、且つ、現在の測位モードと異なる場合（ステップＳＣ−４、Ｙｅｓ）、地図情報提供装置１００の内部クロックによる測位モード切り替えタイマーを動作開始させ、取得した測位モードを信号種別履歴ファイル１０６ｂに記録保持する（ステップＳＣ−５）。一方、測位モード切り替えタイマーが動作中か、または、取得した測位モードが現在の測位モードと同一の場合は（ステップＳＣ−４、Ｎｏ）、次のステップＳＣ−６に処理を進める。
【００７６】
そして、表示形式判定部１０２ｃは、測位モード切り替えタイマー動作中であり、且つ、測位モード切り替えタイマーを動作開始してから所定秒数経過したか否かを判定する（ステップＳＣ−６）。
【００７７】
そして、表示形式判定部１０２ｃは、タイマー動作中であり、且つ、所定秒数経過した場合に（ステップＳＣ−６、Ｙｅｓ）、測位モード切り替えタイマーの動作を終了させる（ステップＳＣ−７）。ここで、所定秒数は、任意に設定可能であるが、好適には、利用者が施設の出入り口を通り抜ける時間を想定し、例えば５秒であってもよい。なお、タイマーが動作中でないか、または、所定秒数経過していない場合は（ステップＳＣ−６、Ｎｏ）、下記のステップＳＣ−１０に処理を進める。
【００７８】
そして、表示形式判定部１０２ｃは、取得した測位モードと信号種別履歴ファイル１０６ｂに保持していた測位モードが同一であるか否かを判定する（ステップＳＣ−８）。
【００７９】
取得した測位モードと信号種別履歴ファイル１０６ｂに保持していた測位モードが同一である場合（ステップＳＣ−８、Ｙｅｓ）、取得した測位モードを現在の測位モードに決定する（ステップＳＣ−９）。なお、上述のステップＳＣ−３において初回測位と判定された場合（ステップＳＣ−３、Ｙｅｓ）、表示形式判定部１０２ｃは、取得した測位モードをそのまま現在の測位モードに決定する（ステップＳＣ−９）。また、取得した測位モードと信号種別履歴ファイル１０６ｂに保持していた測位モードが異なる場合（ステップＳＣ−８、Ｎｏ）、現在の測位モードを変更することなく、次のステップＳＣ−１０に処理を進める。
【００８０】
そして、地図表示部１０２ｄは、現在の測位モードに対応する表示形式の地図データを地図データベース１０６ａから取得し、表示部１１４に表示させる（ステップＳＣ−１０）。例えば、地図表示部１０２ｄは、現在の測位モードがＧＰＳ測位モードである場合は屋外地図データによる地図を表示させ、ＩＭＥＳ測位モードである場合は屋内地図データによる地図を表示させる。ここで、地図表示部１０２ｄは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面を表示部１１４に表示して、現在位置案内や経路案内等を実行してもよい。一例として、地図表示部１０２ｄは、当該表示形式の地図データによる地図上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。
【００８１】
そして、地図表示部１０２ｄは、地図表示を終了するか否かを判定し（ステップＳＣ−１１）、地図表示を終了しない（すなわち、地図表示を継続する）と判定した場合（ステップＳＣ−１１、Ｎｏ）、ステップＳＣ−１に処理を戻し、上述のステップＳＣ−１〜ＳＣ−１１までの処理を繰り返す。一方、地図表示部１０２ｄは、地図表示を終了すると判定した場合（ステップＳＣ−１１、Ｙｅｓ）、以上の処理を終了する。
【００８２】
以上が、タイマーに基づいた表示方式判定処理の一例の詳細である。このように、本表示方式判定処理によれば、例えば、誤って未だ屋外であるにも関わらずＩＭＥＳ信号を受信してしまった場合でも（デパートの出入り口付近等）、受信開始から数秒間のＩＭＥＳ信号を破棄または無視して、屋外用の地図を継続して表示させることができる。反対に、未だ屋内であるにも関わらずＧＰＳ信号を受信してしまった場合でも、受信開始から数秒間のＧＰＳ信号を破棄または無視して、屋内用の地図を継続して表示させることができる。なお、ＧＰＳやＩＭＥＳ以外の種別の測位モードの場合も同様である。
【００８３】
これにて、第１の実施形態（スタンドアローン型）の処理の説明を終える。
【００８４】
［第２の実施形態］
つぎに、本発明の第２の実施形態（地図情報提供システム）について、図５および図６を参照して以下に説明する。ここで、図５は、第２の実施形態における地図情報提供システムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００８５】
なお、第２の実施形態においては、上述した地図情報提供装置１００の機能を、サーバ装置２００と端末装置４００に分散させ、サーバ装置２００は、端末装置４００からの要求に応じて処理を行い、その処理結果を当該端末装置に返却するように構成される。
【００８６】
すなわち、図５に示すように、第２の実施形態にかかる地図情報提供システムは、概略的に、端末装置４００、および、サーバ装置２００を通信可能に接続して構成される。ここで、図５に示すように、通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これら地図情報提供システムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００８７】
そして、図５に示すように、第２の実施形態の地図情報提供システムにおいて、端末装置４００は、位置取得部４１２と表示部４１４と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備えて構成されており、サーバ装置２００は、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成されている。
【００８８】
ここで、図５において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、および、位置発信装置５００の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、サーバ装置２００の記憶部２０６の地図データベース２０６ａ、および、端末装置４００の記憶部４０６の信号種別履歴ファイル４０６ａについても、地図情報提供装置１００ではなくサーバ装置２００と端末装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【００８９】
また、端末装置４００の制御部４０２の各部については、本実施形態の地図情報提供システムがスタンドアローン型ではなく、制御部４０２が各送受信部を備えている点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。
【００９０】
［サーバ装置２００の構成］
ここで、図５において、サーバ装置２００は、端末装置４００から送信される、取得要求を受信し、受信した取得要求に基づいて、表示形式の地図データを地図データベース２０６ａから取得し、取得した地図データを端末装置４００に送信する等の機能を有する。サーバ装置２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置４００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備えて構成される。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、サーバ装置２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置４００や外部機器等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、サーバ装置２００と外部機器（例えば、端末装置４００や地図提供サーバなど）等とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網および一般電話回線網等）、イントラネット、または、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。記憶部２０６は、ＨＤやＳＳＤ等の固定ディスク装置等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（地図データベース２０６ａ等）を格納する。
【００９１】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、取得要求受信部２０２ａ、地図データ取得部２０２ｂ、および、地図データ送信部２０２ｃを備えて構成される。
【００９２】
このうち、取得要求受信部２０２ａは、端末装置４００から送信される取得要求を受信する取得要求受信手段である。ここで、端末装置４００から送信される取得要求は、特定の表示形式の地図データの取得要求であり、例えば、屋内地図データや屋外地図データ等の表示形式が指定された地図データの取得要求であってもよい。また、取得要求は、利用者の現在位置に関する現在位置情報を含んでもよい。
【００９３】
また、地図データ取得部２０２ｂは、取得要求受信部２０２ａにより受信された取得要求に基づいて、地図データベース２０６ａから特定の表示形式の地図データを取得する地図データ取得手段である。ここで、地図データ取得部２０２ｂは、取得要求に現在位置情報が含まれる場合、現在位置情報に基づいて現在位置を含む地図データを取得してもよい。
【００９４】
また、地図データ送信部２０２ｃは、地図データ取得部２０２ｂにより取得された地図データを、端末装置４００に送信する地図データ送信手段である。
【００９５】
［端末装置４００の構成］
また、図５において、端末装置４００は、位置取得部４１２により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、記憶部４０６に種別情報の履歴を格納し、記憶部４０６に格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定し、判定した表示形式の地図データの取得要求を、サーバ装置２００に送信し、サーバ装置２００から送信される、取得要求に基づく表示形式の地図データを受信し、受信した地図データを表示部４１４に表示させる等の機能を有する。端末装置４００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末等である。ここで、端末装置４００は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーションや乗換案内アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置４００は、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部４１２を備えている。また、端末装置４００は、表示部４１４を備えており、表示部４１４は、地図データ等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）である。この他、端末装置４００は、音声出力を行う音声出力手段（スピーカ等）や、入力を行う入力手段（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）を備えていてもよい。また、入出力制御インターフェース部４０８は、位置取得部４１２や表示部４１４等の制御を行う。
【００９６】
また、通信制御インターフェース部４０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置４００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部４０４は、サーバ装置２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。
【００９７】
また、記憶部４０６は、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段であり、各種のファイル（信号種別履歴ファイル４０６ａ、地図データファイル４０６ｂ等）を格納してもよい。ここで、記憶部４０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよく、ＳＳＤ等の固定ディスク装置等の大容量のストレージ手段であってもよい。
【００９８】
このうち、地図データファイル４０６ｂは、サーバ装置２００から受信した地図データを記憶する地図データ記憶手段である。
【００９９】
また、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部４０２ａ、信号種別取得部４０２ｂ、表示形式判定部４０２ｃ、取得要求送信部４０２ｄ、地図データ受信部４０２ｅ、および、地図表示部４０２ｆを備えて構成される。
【０１００】
また、現在位置情報取得部４０２ａは、端末装置４００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部４０２ａは、端末装置４００の利用者の現在位置情報を所定周期ごと（例えば、１秒ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ａは、位置取得部４１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部４１２の方位センサにて検出した端末装置４００の進行方向等の方位情報を端末装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１０１】
また、信号種別取得部４０２ｂは、位置取得部４１２により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、信号種別履歴ファイル４０６ａに種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段である。ここで、信号種別取得部４０２ｂは、各測位方式の種別を示す種別情報のみならず、位置取得部４１２により受信された位置情報信号の信号強度や測位精度を更に取得して、種別情報に対応付けて信号強度や測位精度の履歴を信号種別履歴ファイル４０６ａに格納してもよい。
【０１０２】
また、表示形式判定部４０２ｃは、信号種別取得部４０２ｂにより信号種別履歴ファイル４０６ａに格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定する表示形式判定手段である。例えば、表示形式判定部４０２ｃは、信号種別取得部４０２ｂにより信号種別履歴ファイル４０６ａに格納された種別情報の履歴に基づいて、同一の種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよく、また、所定の時間間隔を隔てて同一の種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよい。なお、種別情報と表示方式の対応関係は、一例として、同一の種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、屋外地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよく、同一の種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、屋内地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよい。このほか、種別情報と表示方式の対応関係は、ある種別の位置情報信号が受信できる場所と、その場所で表示させたい地図の表示方式との関係に応じて、任意に設定可能である。例えば、ＧＰＳリピータや、建物内設置用の小型発信装置や、屋内無線ＬＡＮのアクセスポイント等の種別を示す種別情報には、屋内地図データを対応付けてもよく、屋外無線ＬＡＮアクセスポイント等の種別を示す種別情報には、屋外地図データを対応付けてもよい。ここで、表示形式判定部４０２ｃは、種別情報の連続取得回数や時間間隔のみならず、信号種別履歴ファイル４０６ａに格納された信号強度や測位精度等の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定してもよい。例えば、表示形式判定部４０２ｃは、信号強度や測位精度等に応じて重み付けした種別情報の回数や頻度等が、所定値を超えるか否か等により表示形式を判定してもよい。また、表示形式判定部４０２ｃは、ある種別情報の一定時間における信号強度や測位精度の累積値や積算値等が、他の種別情報のそれと比較して大きいか否かにより表示形式を判定してもよい。なお、表示形式判定部４０２ｃは、位置取得部４１２により初めて位置情報信号が受信された場合には、その位置情報信号の種別情報に対応する表示形式を、そのまま表示させる表示形式として判定してもよい。
【０１０３】
また、取得要求送信部４０２ｄは、表示形式判定部４０２ｃにより判定された表示形式の地図データの取得要求を、サーバ装置２００に送信する取得要求送信手段である。ここで、取得要求送信部４０２ｄは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報を取得要求に含めてもよい。また、取得要求送信部４０２ｄは、表示形式判定部４０２ｃにより判定された表示形式の地図データが地図データファイル４０６ｂに格納されていない場合に取得要求を送信してもよい。
【０１０４】
また、地図データ受信部４０２ｅは、サーバ装置２００から送信される、取得要求に基づく表示形式の地図データを受信する地図データ受信手段である。ここで、地図データ受信部４０２ｅは、サーバ装置２００から受信した地図データを地図データファイル４０６ｂに格納してもよい。
【０１０５】
また、地図表示部４０２ｆは、地図データ受信部４０２ｅにより受信された地図データを、表示部４１４に表示させる地図表示手段である。なお、地図表示部４０２ｆは、表示形式判定部４０２ｃにより判定された表示形式の地図データが地図データファイル４０６ｂに格納されている場合に、当該地図データを表示部４１４に表示させてもよい。ここで、地図表示部４０２ｆは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面を表示部４１４に表示することにより、現在位置案内や経路案内等を実行してもよい。一例として、地図表示部４０２ｆは、地図データ受信部４０２ｅにより受信された地図データ上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。
【０１０６】
以上で、第２の実施形態における地図情報提供システムの構成の一例の説明を終える。
【０１０７】
［地図情報提供システムの処理］
次に、このように構成された本実施形態における地図情報提供システムの処理の一例について、以下に図６を参照して詳細に説明する。図６は、第２の実施形態における地図情報提供システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【０１０８】
図６に示すように、まず、端末装置４００の信号種別取得部４０２ｂは、位置取得部４１２により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、信号種別履歴ファイル４０６ａに種別情報の履歴を格納する（ステップＳＤ−１）。ここで、信号種別取得部４０２ｂは、当該位置情報信号の信号強度や測位精度を取得し、種別情報に対応付けて信号種別履歴ファイル４０６ａに格納してもよい。また、このステップＳＤ−１において、現在位置情報取得部４０２ａは、当該位置情報信号に基づいて、端末装置４００の利用者の現在位置情報を取得してもよい。
【０１０９】
そして、端末装置４００の表示形式判定部４０２ｃは、信号種別取得部４０２ｂにより信号種別履歴ファイル４０６ａに格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定する（ステップＳＤ−２）。例えば、表示形式判定部４０２ｃは、信号種別履歴ファイル４０６ａに格納された種別情報の履歴に基づいて、同一の種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよく、また、所定の時間間隔を隔てて同一の種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよい。なお、種別情報と表示方式の対応関係は、一例として、同一の種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、屋外地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよく、同一の種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、屋内地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよい。ここで、表示形式判定部４０２ｃは、種別情報の連続取得回数や時間間隔のみならず、信号種別履歴ファイル４０６ａに格納された信号強度や測位精度等の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定してもよい。例えば、表示形式判定部４０２ｃは、信号強度や測位精度等に応じて重み付けした種別情報の回数や頻度等が所定値を超えるか否かや、ある種別情報の一定時間における信号強度や測位精度の累積値や積算値等が他の種別情報のそれと比較して大きいか否か等により表示形式を判定してもよい。なお、表示形式判定部４０２ｃは、位置取得部４１２により初めて位置情報信号が受信された場合には、その位置情報信号の種別情報に対応する表示形式を、表示させる表示形式として判定してもよい。
【０１１０】
そして、端末装置４００の取得要求送信部４０２ｄは、表示形式判定部４０２ｃにより判定された表示形式の地図データがダウンロード済みで地図データファイル４０６ｂに格納されているか否かを判定する（ステップＳＤ−３）。表示形式判定部４０２ｃにより判定された表示形式の地図データがダウンロード済みである場合、すなわち当該地図データが地図データファイル４０６ｂに格納されている場合（ステップＳＤ−３、Ｙｅｓ）、端末装置４００の制御部４０２は、下記のステップＳＤ−９に処理を進める。
【０１１１】
一方、表示形式判定部４０２ｃにより判定された表示形式の地図データが未だダウンロードされておらず地図データファイル４０６ｂに格納されていない場合（ステップＳＤ−３、Ｎｏ）、端末装置４００の取得要求送信部４０２ｄは、当該表示形式の地図データの取得要求を、サーバ装置２００に送信する（ステップＳＤ−４）。ここで、取得要求送信部４０２ｄは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報を取得要求に含めてもよい。
【０１１２】
そして、サーバ装置２００の取得要求受信部２０２ａは、端末装置４００から送信される取得要求を受信する（ステップＳＤ−５）。
【０１１３】
そして、サーバ装置２００の地図データ取得部２０２ｂは、取得要求受信部２０２ａにより受信された取得要求に基づいて、地図データベース２０６ａから特定の表示形式の地図データを取得する（ステップＳＤ−６）。ここで、地図データ取得部２０２ｂは、取得要求に現在位置情報が含まれる場合、現在位置情報に基づいて現在位置を含む地図データを取得してもよい。
【０１１４】
そして、サーバ装置２００の地図データ送信部２０２ｃは、地図データ取得部２０２ｂにより取得された地図データを、端末装置４００に送信する（ステップＳＤ−７）。
【０１１５】
そして、端末装置４００の地図データ受信部４０２ｅは、サーバ装置２００から送信される、取得要求に基づく表示形式の地図データを受信（ダウンロード）する（ステップＳＤ−８）。ここで、地図データ受信部４０２ｅは、受信した地図データを地図データファイル４０６ｂに格納してもよい。
【０１１６】
そして、端末装置４００の地図表示部４０２ｆは、地図データ受信部４０２ｅにより受信された表示形式の地図データを表示部４１４に表示させる（ステップＳＤ−９）。なお、上述のステップＳＤ−３において、表示形式判定部４０２ｃにより判定された表示形式の地図データがダウンロード済みであり地図データファイル４０６ｂに格納されている場合は（ステップＳＤ−３、Ｙｅｓ）、地図表示部４０２ｆは、地図データファイル４０６ｂに格納された当該地図データを表示部４１４に表示させる（ステップＳＤ−９）。ここで、地図表示部４０２ｆは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面を表示部４１４に表示することにより、現在位置案内や経路案内等を実行してもよい。一例として、地図表示部４０２ｆは、当該表示形式の地図データによる地図上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。
【０１１７】
以上が、第２の実施形態における地図情報提供システムの処理の一例である。なお、地図表示部４０２ｆによる現在位置案内や経路案内等の地図表示処理は、現在位置案内や経路案内の開始後、端末装置４００が目的地等に到達するまで又は利用者の操作により地図表示の終了が指示されるまで、継続して、および／または、繰り返し行ってもよく、一例として、上述したステップＳＤ−１からステップＳＤ−９までの処理を繰り返し実行してもよい。
【０１１８】
［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（サーバ装置２００（サーバ主導型））について、図７および図８を参照して以下に説明する。ここで、図７は、第３の実施形態におけるサーバ装置２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【０１１９】
なお、第３の実施形態においては、サーバ装置２００にて、端末装置４００の表示部４１４に表示させる地図データの表示形式を判定し、判定した表示形式の地図データを端末装置４００へ送信することにより、当該端末装置４００の表示部４１４を機能させている。このように、第３の実施形態は、サーバ装置２００にてサーバ主導で処理を行う点が第２の実施形態と異なる。
【０１２０】
［サーバ装置２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第３の実施形態におけるサーバ装置２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図７を参照して以下に説明する。
【０１２１】
図７に示すように、本発明の第３の実施形態のサーバ装置２００は、位置取得部４１２と表示部４１４を少なくとも備えた端末装置４００に通信可能に接続され、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらサーバ装置２００および端末装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１２２】
図７において、サーバ装置２００は、端末装置４００から送信される、位置取得部４１２により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、記憶部２０６に種別情報の履歴を格納し、記憶部に格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定し、判定した表示形式の地図データを端末装置４００に送信することにより、端末装置４００の表示部４１４に表示させる等の機能を有する。
【０１２３】
なお、サーバ装置２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（地図データベース２０６ａ、および、信号種別履歴ファイル２０６ｂ等）の機能、並びに、端末装置４００における位置取得部４１２、および、表示部４１４の機能、ならびに、位置発信装置５００の機能は、第１の実施形態や第２の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【０１２４】
また、図７において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、位置情報信号受信部２０２ｄ、信号種別取得部２０２ｅ、表示形式判定部２０２ｆ、および、地図表示制御部２０２ｇを備えて構成される。
【０１２５】
このうち、位置情報信号受信部２０２ｄは、端末装置４００から送信される、位置取得部４１２により受信された位置情報信号を受信する位置情報信号受信手段である。
【０１２６】
また、信号種別取得部２０２ｅは、位置情報信号受信部２０２ｄにより受信された位置情報信号の種別情報を取得して、信号種別履歴ファイル２０６ｂに種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段である。ここで、信号種別取得部２０２ｅは、位置情報信号受信部２０２ｄにより受信された位置情報信号の信号強度や測位精度を更に取得して、種別情報に対応付けて信号強度や測位精度の履歴を信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納してもよい。また、信号種別取得部２０２ｅは、位置情報信号受信部２０２ｄにより受信された位置情報信号から、利用者の現在位置情報を算出してもよい。
【０１２７】
また、表示形式判定部２０２ｆは、信号種別取得部２０２ｅにより信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定する表示形式判定手段である。例えば、表示形式判定部２０２ｆは、信号種別取得部２０２ｅにより信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、同一の種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよく、また、所定の時間間隔を隔てて同一の種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよい。なお、種別情報と表示方式の対応関係は、一例として、同一の種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、地図データベース２０６ａに記憶された屋外地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよく、同一の種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、地図データベース２０６ａに記憶された屋内地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよい。このほか、種別情報と表示方式の対応関係は、ある種別の位置情報信号が受信できる場所と、その場所で表示させたい地図の表示方式との関係に応じて、任意に設定可能である。例えば、ＧＰＳリピータや、建物内設置用の小型発信装置や、屋内無線ＬＡＮのアクセスポイント等の種別を示す種別情報には、屋内地図データを対応付けてもよく、屋外無線ＬＡＮアクセスポイント等の種別を示す種別情報には、屋外地図データを対応付けてもよい。ここで、表示形式判定部２０２ｆは、種別情報の連続取得回数や時間間隔のみならず、信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納された信号強度や測位精度等の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定してもよい。例えば、表示形式判定部２０２ｆは、信号強度や測位精度等に応じて重み付けした種別情報の回数や頻度等が、所定値を超えるか否か等により表示形式を判定してもよい。また、表示形式判定部２０２ｆは、ある種別情報の一定時間における信号強度や測位精度の累積値や積算値等が、他の種別情報のそれと比較して大きいか否かにより表示形式を判定してもよい。なお、表示形式判定部２０２ｆは、位置情報信号受信部２０２ｄにより初めて位置情報信号が受信された場合には、その位置情報信号の種別情報に対応する表示形式を、そのまま表示させる表示形式として判定してもよい。
【０１２８】
また、地図表示制御部２０２ｇは、表示形式判定部２０２ｆにより判定された表示形式の地図データを地図データベース２０６ａから読み出して、端末装置４００に送信することにより、端末装置４００の表示部４１４に当該地図データを表示させる地図表示制御手段である。ここで、地図表示制御部２０２ｇは、信号種別取得部２０２ｅにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面を端末装置４００に送信することにより、端末装置４００において現在位置案内や経路案内等を実行させてもよい。一例として、地図表示制御部２０２ｇは、地図データベース２０６ａに記憶された地図データ上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面を端末装置４００に送信することにより、端末装置４００の表示部４１４に当該表示画面を表示させてもよい。
【０１２９】
以上で、第３の実施形態におけるサーバ装置２００の構成の一例の説明を終える。
【０１３０】
［サーバ装置２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるサーバ装置２００の処理の一例について、以下に図８を参照して詳細に説明する。ここで、図８は、第３の実施形態におけるサーバ装置２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１３１】
図８に示すように、まず、端末装置４００から、位置取得部４１２により受信された位置情報信号が送信されると（ステップＳＥ−１）、サーバ装置２００の位置情報信号受信部２０２ｄは、端末装置４００から送信される位置情報信号を受信し、信号種別取得部２０２ｅは、位置情報信号受信部２０２ｄにより受信された位置情報信号の種別情報を取得して、信号種別履歴ファイル２０６ｂに種別情報の履歴を格納する（ステップＳＥ−２）。ここで、信号種別取得部２０２ｅは、位置情報信号受信部２０２ｄにより受信された位置情報信号の信号強度や測位精度を更に取得して、種別情報に対応付けて信号強度や測位精度の履歴を信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納してもよい。また、ステップＳＥ−２において、信号種別取得部２０２ｅは、位置情報信号受信部２０２ｄにより受信された位置情報信号から、利用者の現在位置情報を算出してもよい。
【０１３２】
そして、サーバ装置２００の表示形式判定部２０２ｆは、信号種別取得部２０２ｅにより信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定する（ステップＳＥ−３）。例えば、表示形式判定部２０２ｆは、信号種別取得部２０２ｅにより信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、同一の種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよく、また、所定の時間間隔を隔てて同一の種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよい。なお、種別情報と表示方式の対応関係は、一例として、同一の種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、地図データベース２０６ａに記憶された屋外地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよく、同一の種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、地図データベース２０６ａに記憶された屋内地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよい。ここで、表示形式判定部２０２ｆは、種別情報の連続取得回数や時間間隔のみならず、信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納された信号強度や測位精度等の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定してもよい。なお、表示形式判定部２０２ｆは、位置情報信号受信部２０２ｄにより初めて位置情報信号が受信された場合には、その位置情報信号の種別情報に対応する表示形式を、そのまま表示させる表示形式として判定してもよい。
【０１３３】
そして、サーバ装置２００の地図表示制御部２０２ｇは、表示形式判定部２０２ｆにより判定された表示形式の地図データを地図データベース２０６ａから取得する（ステップＳＥ−４）。ここで、地図表示制御部２０２ｇは、信号種別取得部２０２ｅにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面の地図データを生成してもよい。一例として、地図表示制御部２０２ｇは、地図データベース２０６ａに記憶された地図データ上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面の地図データを生成してもよい。
【０１３４】
そして、サーバ装置２００の地図表示制御部２０２ｇは、取得または生成した地図データを端末装置４００に送信することにより（ステップＳＥ−５）、端末装置４００が当該地図データを受信して（ステップＳＥ−６）、表示部４１４に当該地図データを表示させるよう制御する（ステップＳＥ−７）。
【０１３５】
以上で、第３の実施形態におけるサーバ装置２００の処理の一例の説明を終える。なお、上述の処理は、端末装置４００が地図表示を終了するまで、継続して、および／または、繰り返し行ってもよく、一例として、上述したステップＳＥ−１〜ＳＥ−７の処理を繰り返し行ってもよい。
【０１３６】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【０１３７】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０１３８】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０１３９】
また、地図情報提供装置１００、サーバ装置２００、および、端末装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０１４０】
例えば、地図情報提供装置１００、サーバ装置２００、および、端末装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて地図情報提供装置１００、サーバ装置２００、および、端末装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０１４１】
また、このコンピュータプログラムは、地図情報提供装置１００、サーバ装置２００、および、端末装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０１４２】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワーク３００を介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【０１４３】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０１４４】
記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（地図データベース１０６ａ，２０６ａ、および、信号種別履歴ファイル１０６ｂ，２０６ｂ，４０６ａ）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ＨＤ等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【０１４５】
また、サーバ装置２００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、サーバ装置２００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０１４６】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【０１４７】
以上詳述したように、本発明によれば、利用者が屋外と屋内の間を移動する場合等においても、適切に地図表示を切り替えることができる、地図情報提供装置、地図情報提供システム、端末装置、サーバ装置、地図情報提供方法、および、プログラムを提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０１４８】
１００ 地図情報提供装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 信号種別取得部
１０２ｃ 表示形式判定部
１０２ｄ 地図表示部
１０６ 記憶部
１０６ａ 地図データベース
１０６ｂ 信号種別履歴ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
２００ サーバ装置
２０２ 制御部
２０２ａ 取得要求受信部
２０２ｂ 地図データ取得部
２０２ｃ 地図データ送信部
２０２ｄ 位置情報信号受信部
２０２ｅ 信号種別取得部
２０２ｆ 表示形式判定部
２０２ｇ 地図表示制御部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ 地図データベース
２０６ｂ 信号種別履歴ファイル
３００ ネットワーク
４００ 端末装置
４０２ 制御部
４０２ａ 現在位置情報取得部
４０２ｂ 信号種別取得部
４０２ｃ 表示形式判定部
４０２ｄ 取得要求送信部
４０２ｅ 地図データ受信部
４０２ｆ 地図表示部
４０４ 通信制御インターフェース部
４０６ 記憶部
４０６ａ 信号種別履歴ファイル
４０６ｂ 地図データファイル
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
５００ 位置発信装置
【技術分野】
【０００１】
本発明は、地図情報提供装置、地図情報提供システム、端末装置、サーバ装置、地図情報提供方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、屋内のルート案内を行う歩行者用ナビゲーションシステムにおいて、情報処理端末の表示部に屋内地図情報を表示する地図情報提供技術が開示されている。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載の地図情報配信システムでは、フロア間の移動の際に、次のフロアの経路地図を生成するためのリンク情報を利用者の操作により選択された場合に、当該リンク先のフロアの経路地図に切り替えて、屋内ルート案内地図を表示させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００８−３３０４３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、従来の地図情報提供技術においては、利用者が屋外と屋内の間を移動する場合等において、適切に地図表示を切り替えることができないという問題点を有していた。例えば、特許文献１に記載の地図情報配信システムにおいて、利用者の手動操作によらず自動的に地図表示の切り替え制御を行うために、位置情報信号により特定される現在位置が施設内に存在すると判定された場合に、屋内地図に切り替えることが考えられるが、施設内と判定できるのは施設の出入口等から遠い場所等であり、出入り口付近や吹き抜け等のように複数の種別の位置情報信号を受信し得る場所においては、適切な地図表示の切り替えが困難であるという問題点を有していた。
【０００６】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、利用者が屋外と屋内の間を移動する場合等においても、適切に地図表示を切り替えることができる地図情報提供装置、地図情報提供システム、端末装置、サーバ装置、地図情報提供方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
このような目的を達成するため、本発明の地図情報提供装置は、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた地図情報提供装置であって、上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００８】
また、本発明の地図情報提供装置は、上記記載の地図情報提供装置において、上記表示形式判定手段は、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、同一の上記種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する上記表示形式の上記地図データを表示すると判定することを特徴とする。
【０００９】
また、本発明の地図情報提供装置は、上記記載の地図情報提供装置において、上記表示形式判定手段は、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、所定の時間間隔を隔てて同一の上記種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する上記表示形式の上記地図データを表示すると判定することを特徴とする。
【００１０】
また、本発明の地図情報提供装置は、上記記載の地図情報提供装置において、上記地図データ記憶手段は、上記複数の上記表示形式の上記地図データとして、屋内地図データと屋外地図データを記憶し、上記表示形式判定手段は、上記同一の上記種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、上記屋外地図データを上記対応する上記表示形式の上記地図データと判定し、上記同一の上記種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、上記屋内地図データを上記対応する上記表示形式の上記地図データと判定することを特徴とする。
【００１１】
また、本発明の地図情報提供装置は、上記記載の地図情報提供装置において、上記信号種別取得手段は、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の信号強度を更に取得して、上記種別情報に対応付けて上記信号強度の履歴を上記記憶部に格納し、上記表示形式判定手段は、更に、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記信号強度の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定することを特徴とする。
【００１２】
また、本発明の地図情報提供装置は、上記記載の地図情報提供装置において、上記信号種別取得手段は、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号による測位精度を更に取得して、上記種別情報に対応付けて上記測位精度の履歴を上記記憶部に格納し、上記表示形式判定手段は、更に、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記測位精度の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定することを特徴とする。
【００１３】
また、本発明の地図情報提供システムは、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置、および、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置、を通信可能に接続した地図情報提供システムであって、上記サーバ装置の上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信手段と、上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づく上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信手段と、上記地図データ受信手段により受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示手段と、を備え、上記サーバ装置の上記制御部は、上記端末装置から送信される、上記取得要求を受信する取得要求受信手段と、上記取得要求受信手段により受信された上記取得要求に基づいて、上記表示形式の上記地図データを上記地図データ記憶手段から取得する地図データ取得手段と、上記地図データ取得手段により取得された上記地図データを、上記端末装置に送信する地図データ送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１４】
また、本発明の地図情報提供システムは、上記記載の地図情報提供システムにおいて、上記地図データ受信手段は、上記受信した上記地図データを上記記憶部に格納し、上記取得要求送信手段は、上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データが上記記憶部に格納されていない場合に、上記取得要求を上記サーバ装置に送信し、上記地図データ受信手段は、上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データが上記記憶部に格納されている場合に、当該地図データを上記表示部に表示させることを特徴とする。
【００１５】
また、本発明の端末装置は、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置であって、上記サーバ装置の上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信手段と、上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づいて上記地図データ記憶手段から取得された上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信手段と、上記地図データ受信手段により受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１６】
また、本発明のサーバ装置は、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置であって、上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データを、上記端末装置に送信することにより、上記端末装置の上記表示部に表示させる地図表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１７】
また、本発明の地図情報提供方法は、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた地図情報提供装置において実行される地図情報提供方法であって、上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明の地図情報提供方法は、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置、および、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置、を通信可能に接続した地図情報提供システムにおいて実行される地図情報提供方法であって、上記サーバ装置の上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される、上記取得要求を受信する取得要求受信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記取得要求受信ステップにて受信された上記取得要求に基づいて、上記表示形式の上記地図データを上記地図データ記憶手段から取得する地図データ取得ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記地図データ取得ステップにて取得された上記地図データを、上記端末装置に送信する地図データ送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づく上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記地図データ受信ステップにて受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明の地図情報提供方法は、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置において実行される地図情報提供方法であって、上記サーバ装置の上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信ステップと、上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づいて上記地図データ記憶手段から取得された上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信ステップと、上記地図データ受信ステップにて受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明の地図情報提供方法は、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置において実行される地図情報提供方法であって、上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記端末装置に送信することにより、上記端末装置の上記表示部に表示させる地図表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２１】
また、本発明のプログラムは、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた地図情報提供装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２２】
また、本発明のプログラムは、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、上記サーバ装置の上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信ステップと、上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づいて上記地図データ記憶手段から取得された上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信ステップと、上記地図データ受信ステップにて受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２３】
また、本発明のプログラムは、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記端末装置に送信することにより、上記端末装置の上記表示部に表示させる地図表示制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【００２４】
この発明によれば、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備え、複数の表示形式の地図データを記憶し、位置取得部により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、記憶部に種別情報の履歴を格納し、記憶部に格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定し、判定された表示形式の地図データを、表示部に表示させるので、利用者が屋外と屋内の間を移動する場合等においても、適切に地図表示を切り替えることができるという効果を奏する。具体的には、屋外と屋内の間の出入り口付近や吹き抜け等といった複数の種別の位置情報信号を受信し得る場所においても、地図情報の表示形式が頻繁に切り替わることを抑制し、利用者にシームレスでストレスフリーな現在位置案内やルート案内等を提供することができる。
【００２５】
また、本発明によれば、記憶部に格納された種別情報の履歴に基づいて、同一の種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定するので、受信される位置測位情報の種別が混在する場所等においても、連続測位回数に基づいた表示形式の適切な切り替えが可能となるという効果を奏する。
【００２６】
また、本発明によれば、記憶部に格納された種別情報の履歴に基づいて、所定の時間間隔を隔てて同一の上記種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定するので、受信される位置測位情報の種別が混在する場所等においても、所定時間における種別の同一性により表示形式を適切に切り替えることができるという効果を奏する。
【００２７】
また、本発明によれば、複数の表示形式の地図データとして、屋内地図データと屋外地図データを記憶し、同一の種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、屋外地図データを対応する表示形式の地図データと判定し、同一の種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、屋内地図データを対応する表示形式の地図データと判定するので、ＧＰＳ信号を受信しやすい屋外においては屋外用の表示形式に、ＩＭＥＳ信号を受信しやすい屋内においては屋内用の表示形式に、適切に地図表示を切り替えることができるという効果を奏する。
【００２８】
また、本発明によれば、位置取得部により受信された位置情報信号の信号強度を更に取得して、種別情報に対応付けて信号強度の履歴を記憶部に格納し、更に、記憶部に格納された信号強度の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定するので、信号種別のみならず信号強度を加味した適切な表示形式の切り替えを行うことができるという効果を奏する。
【００２９】
また、本発明によれば、位置取得部により受信された位置情報信号による測位精度を更に取得して、種別情報に対応付けて測位精度の履歴を記憶部に格納し、更に、記憶部に格納された測位精度の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定するので、信号種別のみならず位置情報信号による位置特定の精度に応じて適切な表示形式の切り替えを行うことができるという効果を奏する。
【００３０】
なお、上記において、本発明の地図情報提供装置を一例に効果の説明をしたが、地図情報提供システム、端末装置、サーバ装置、地図情報提供方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００３１】
【図１】図１は、第１の実施形態における地図情報提供装置１００の構成の一例を示すブロック図である。
【図２】図２は、第１の実施形態における地図情報提供装置１００の処理の一例を示すフローチャートである。
【図３】図３は、測位回数に基づいた表示方式判定処理の一例を示すフローチャートである。
【図４】図４は、タイマーに基づいた表示方式判定処理の一例を示すフローチャートである。
【図５】図５は、第２の実施形態における地図情報提供システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図６】図６は、第２の実施形態における地図情報提供システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図７】図７は、第３の実施形態におけるサーバ装置２００の構成の一例を示すブロック図である。
【図８】図８は、第３の実施形態におけるサーバ装置２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００３２】
以下に、本発明にかかる地図情報提供装置、地図情報提供システム、端末装置、サーバ装置、地図情報提供方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００３３】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（地図情報提供装置（スタンドアローン型））、第２の実施形態（地図情報提供システム）、第３の実施形態（サーバ装置（サーバ主導型））の順にて詳細に説明する。
【００３４】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（地図情報提供装置１００（スタンドアローン型））について、図１〜図４を参照して以下に説明する。ここで、図１は、第１の実施形態における地図情報提供装置１００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００３５】
［地図情報提供装置１００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第１の実施形態における地図情報提供装置１００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。
【００３６】
図１に示すように、本発明の第１の実施形態の地図情報提供装置１００は、位置取得部１１２と表示部１１４と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備えて構成される。これら地図情報提供装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。地図情報提供装置１００は、例えば、ＰＮＤ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｄｅｖｉｃｅ）等の各種ナビゲーション装置、ノート型のパーソナルコンピュータ等の各種情報処理装置、または、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等であってもよい。なお、地図情報提供装置１００は、任意のネットワークを介して外部機器（図示せず）に通信可能に接続されてもよい。
【００３７】
図１において、位置取得部１１２は、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得手段である。また、表示部１１４は、地図等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）である。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４等の制御を行う。
【００３８】
ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であって、測位方式の種別に応じた複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得手段であってもよい。ここで、位置取得部１１２は、複数の種別の位置情報信号を同時に受信できるよう構成されてもよく、同時に受信した場合に、信号強度等に応じて一の種別の位置情報信号の受信結果のみを出力してもよく、同時に受信した複数の種別の位置情報信号の受信結果を出力してもよい。また、位置発信装置５００は、例えば、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよく、また、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、トンネル、地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、地図情報提供装置１００が通信可能範囲に入ると、地図情報提供装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式や、可視光線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標）などの無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、制御部１０２は、任意のネットワークを介して接続された外部機器（識別情報等に応じた位置情報を提供する位置情報提供サーバなど）に対して問い合わせを行い、位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および／または、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。
【００３９】
また、位置取得部１１２は、例えば、方位センサにて検出した地図情報提供装置１００の進行方向等の方位情報、距離センサにて検出した距離情報、および、地図データに基づいて地図情報提供装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。ここで、方位センサには、地図情報提供装置１００の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよび地図情報提供装置１００の相対走行方位を検出する光ジャイロが使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパスであってもよい。
【００４０】
また、記憶部１０６は、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等や、ＨＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ）やＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等の固定ディスク装置等のストレージ手段であり、各種のファイルやテーブルやデータベース等（地図データベース１０６ａ、信号種別履歴ファイル１０６ｂ等）を格納してもよい。
【００４１】
これら記憶部１０６の各構成要素のうち、地図データベース１０６ａは、複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段である。ここで、「表示形式」とは、表示させる地図の表示形式のことであり、例えば、屋内用の地図表示形式か屋外用の地図表示形式か等の類別や、地図の縮尺等やメッシュデータの次元等の類別を表すものである。例えば、地図データベース１０６ａは、複数の表示形式の地図データとして、屋内地図データと屋外地図データを記憶してもよい。屋外地図データは、一例として、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図に関するデータである。また、屋内地図データは、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等）に関するフロア案内地図等の屋内地図に関するデータである。また、地図データベース１０６ａに記憶される地図データは、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図データ（例えば、ＪＩＳ規格の第１〜３次地域区画メッシュデータ、および、１００ｍメッシュデータ等）等の地図データであってもよい。また、屋外地図データや屋内地図データ等の地図データは、ラスタ形式、ベクタ形式等の地図描画用の画像データであってもよい。また、地図データベース１０６ｃに記憶される地図データは、地図上に表示される地物（例えば、ビルや住宅や駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線や湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園や屋外施設等の場地、行政界、行政区域、および、街区等）の形状についての形状データ、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店や公園や駅等の施設名称、名所や旧跡や河川や湖や湾や山や森林等の俗称を含む名称、道路や橋やトンネル等の名称、路線名称、地点情報、および、口コミ情報等）の注記データ、ならびに、地図上に表示される記号（例えば、山や史跡や寺社や学校や病院や工場や墓地等の地図記号、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアやスーパーマーケットやレストランや銀行や郵便局等の店舗記号、道路上の信号や有料道路の出入口や料金所やサービスエリアやパーキングエリアやインターチェンジ等の記号、駐車場や駅やホテルや美術館や博物館等の施設記号、および、口コミ地点記号等）の記号データ等のデータを含んでいてもよい。なお、屋外地図データや屋内地図データ等の地図データは、地図データベース１０６ａに予め記憶されており、地図情報提供装置１００の制御部１０２は、定期的にネットワークを介して最新のデータを外部機器（例えば、地図データを提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードして地図データベース１０６ａに記憶された地図データをアップデートしてもよい。
【００４２】
また、信号種別履歴ファイル１０６ｂは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号の種別情報の履歴を記憶する信号種別履歴記憶手段である。例えば、信号種別履歴ファイル１０６ｂは、種別情報に対応付けて、位置情報信号を取得した回数や、位置情報信号を取得した日時情報（年、月、日、時、分、秒等）や、位置情報信号の信号強度や、位置情報信号による測位精度等の履歴を記憶してもよい。
【００４３】
また、図１において、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、信号種別取得部１０２ｂ、表示形式判定部１０２ｃ、および、地図表示部１０２ｄを備えて構成される。
【００４４】
このうち、現在位置情報取得部１０２ａは、地図情報提供装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、地図情報提供装置１００の利用者の現在位置情報を所定周期ごと（例えば、１秒ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した地図情報提供装置１００の進行方向等の方位情報を地図情報提供装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００４５】
また、信号種別取得部１０２ｂは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、信号種別履歴ファイル１０６ｂに種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段である。ここで、「種別情報」は、位置取得部１１２により受信された位置情報信号の種別を示す情報であって、例えば、位置取得部１１２により受信された位置情報信号の種別が、ＧＰＳ装置からの信号か、ＩＭＥＳ装置からの信号か、あるいは、可視光線通信方式を採用した小型発信装置からの信号か、無線ＬＡＮのアクセスポイントから信号か等のように測位方式の種別を表す情報であってもよい。ここで、信号種別取得部１０２ｂは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号の信号強度を更に取得して、種別情報に対応付けて信号強度の履歴を信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納してもよい。
【００４６】
また、信号種別取得部１０２ｂは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号による測位精度を更に取得して、種別情報に対応付けて測位精度の履歴を信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納してもよい。一例として、信号種別取得部１０２ｂは、位置取得部１１２により位置情報信号を受信することができた位置発信装置５００（ＧＰＳ衛星や、位置情報信号の発信基地局など）の個数により測位精度を演算してもよく、ＤＯＰ（Ｄｉｌｕｔｉｏｎ ｏｆ Ｐｒｅｃｉｓｉｏｎ）等により測位精度を数値化してもよい。また、例えば、信号種別取得部１０２ｂは、位置情報信号としてＧＰＳ信号が受信された場合、このＧＰＳ信号に基づいて現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報が、周囲の建造物等によりＧＰＳ衛星からの位置情報信号の反射（マルチパス）が発生しやすい地点であった場合は、測位精度を低く、反対に、周囲が平坦で上空視界がひらけておりＧＰＳ衛星からの位置情報信号を受信しやすい地点であった場合は、測位精度を高く算出してもよい。このほか、信号種別取得部１０２ｂは、位置取得部１１２により位置情報信号を受信することができた位置発信装置５００の種別（例えば、ＧＰＳ衛星や、ＩＭＥＳ装置、ＧＰＳリピータ、建物内設置用の小型発信装置等の種別）に応じて公知の測位精度算出技術により、測位精度を演算してもよい。
【００４７】
また、表示形式判定部１０２ｃは、信号種別取得部１０２ｂにより信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定する表示形式判定手段である。例えば、表示形式判定部１０２ｃは、信号種別取得部１０２ｂにより信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、同一の種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよく、また、所定の時間間隔を隔てて同一の種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよい。なお、種別情報と表示方式の対応関係は、一例として、同一の種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、地図データベース１０６ａに記憶された屋外地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよく、同一の種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、地図データベース１０６ａに記憶された屋内地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよい。このほか、種別情報と表示方式の対応関係は、ある種別の位置情報信号が受信できる場所と、その場所で表示させたい地図の表示方式との関係に応じて、任意に設定可能である。例えば、ＧＰＳリピータや、建物内設置用の小型発信装置や、屋内無線ＬＡＮのアクセスポイント等の種別を示す種別情報には、屋内地図データを対応付けてもよく、屋外無線ＬＡＮアクセスポイント等の種別を示す種別情報には、屋外地図データを対応付けてもよい。ここで、表示形式判定部１０２ｃは、種別情報の連続取得回数や時間間隔のみならず、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納された信号強度や測位精度等の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定してもよい。例えば、表示形式判定部１０２ｃは、信号強度や測位精度等に応じて重み付けした種別情報の回数や頻度等が、所定値を超えるか否か等により表示形式を判定してもよい。また、表示形式判定部１０２ｃは、ある種別情報の一定時間における信号強度や測位精度の累積値や積算値等が、他の種別情報のそれと比較して大きいか否かにより表示形式を判定してもよい。なお、表示形式判定部１０２ｃは、位置取得部１１２により初めて位置情報信号が受信された場合には、その位置情報信号の種別情報に対応する表示形式を、そのまま表示させる表示形式として判定してもよい。
【００４８】
また、地図表示部１０２ｄは、表示形式判定部１０２ｃにより判定された表示形式の地図データを地図データベース１０６ａから読み出して、表示部１１４に表示させる地図表示手段である。ここで、地図表示部１０２ｄは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面を表示部１１４に表示することにより、現在位置案内や経路案内等を実行してもよい。一例として、地図表示部１０２ｄは、地図データベース１０６ａに記憶された地図データ上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。
【００４９】
以上で、第１の実施形態における地図情報提供装置１００の構成の一例の説明を終える。
【００５０】
［地図情報提供装置１００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第１の実施形態における地図情報提供装置１００の処理の一例について、以下に図２から図４を参照して詳細に説明する。ここで、図２は、第１の実施形態における地図情報提供装置１００の処理の一例を示すフローチャートである。
【００５１】
図２に示すように、まず、信号種別取得部１０２ｂは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、信号種別履歴ファイル１０６ｂに種別情報の履歴を格納する（ステップＳＡ−１）。ここで、信号種別取得部１０２ｂは、当該位置情報信号の信号強度や測位精度を取得し、種別情報に対応付けて信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納してもよい。また、このステップＳＡ−１において、現在位置情報取得部１０２ａは、当該位置情報信号に基づいて、地図情報提供装置１００の利用者の現在位置情報を取得してもよい。
【００５２】
そして、表示形式判定部１０２ｃは、信号種別取得部１０２ｂにより信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定する（ステップＳＡ−２）。例えば、表示形式判定部１０２ｃは、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、同一の種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよく、また、所定の時間間隔を隔てて同一の種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよい。なお、種別情報と表示方式の対応関係は、一例として、同一の種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、地図データベース１０６ａに記憶された屋外地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよく、同一の種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、地図データベース１０６ａに記憶された屋内地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよい。ここで、表示形式判定部１０２ｃは、種別情報の連続取得回数や時間間隔のみならず、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納された信号強度や測位精度等の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定してもよい。例えば、表示形式判定部１０２ｃは、信号強度や測位精度等に応じて重み付けした種別情報の回数や頻度等が所定値を超えるか否かや、ある種別情報の一定時間における信号強度や測位精度の累積値や積算値等が他の種別情報のそれと比較して大きいか否か等により表示形式を判定してもよい。なお、表示形式判定部１０２ｃは、位置取得部１１２により初めて位置情報信号が受信された場合には、その位置情報信号の種別情報に対応する表示形式を、地図表示部１０２ｄに表示させる表示形式として判定してもよい。
【００５３】
そして、地図表示部１０２ｄは、表示形式判定部１０２ｃにより判定された表示形式の地図データを地図データベース１０６ａから読み出して、表示部１１４に表示させる（ステップＳＡ−３）。ここで、地図表示部１０２ｄは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面を表示部１１４に表示することにより、現在位置案内や経路案内等を実行してもよい。一例として、地図表示部１０２ｄは、当該表示形式の地図データによる地図上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。
【００５４】
そして、地図表示部１０２ｄは、地図表示を終了するか否かを判定する（ステップＳＡ−４）。例えば、地図表示部１０２ｄは、利用者の操作により終了指示が入力された場合や、利用者の現在位置情報による現在位置が案内経路の目的地に到達した場合等に地図表示を終了すると判定してもよい。
【００５５】
そして、地図表示部１０２ｄは、地図表示を終了しない（すなわち、地図表示を継続する）と判定した場合（ステップＳＡ−４、Ｎｏ）、ステップＳＡ−１に処理を戻し、上述のステップＳＡ−１〜ＳＡ−４の処理を繰り返す。一方、地図表示部１０２ｄは、地図表示を終了すると判定した場合（ステップＳＡ−４、Ｙｅｓ）、以上の処理を終了する。
【００５６】
以上が、第１の実施形態における地図情報提供装置１００の処理の一例である。
【００５７】
［測位回数に基づく表示方式判定処理］
つづいて、上述の第１の実施形態における地図情報提供装置１００の処理の具体例として、測位回数に基づいた表示方式判定処理の詳細について図３を参照して説明する。ここで、図３は、測位回数に基づいた表示方式判定処理の一例を示すフローチャートである。なお、本表示方式判定処理においては、ＧＰＳ測位とＩＭＥＳ測位の２つの測位種別により位置情報信号を受信し得る場面を想定し、現在の測位モードを表示形式を表すものとして、各測位モードに応じた表示形式の地図データ（ＧＰＳ測位モードに対応する屋外地図データ、ＩＭＥＳ測位モードに対応する屋内地図データ）を提供することを一例として説明する。
【００５８】
図３に示すように、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号に基づいて測位結果（利用者の現在位置情報）を取得する（ステップＳＢ−１）。
【００５９】
そして、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号に基づいて、測位が成功したか否かを判定する（ステップＳＢ−２）。測位が失敗した場合、例えば位置取得部１１２により位置情報信号が受信できなかった場合等においては（ＳＢ−２、Ｎｏ）、ステップＳＢ−１に処理を戻し、測位の再試行を行う。
【００６０】
一方、現在位置情報取得部１０２ａにより測位が成功した場合には（ステップＳＢ−２、Ｙｅｓ）、信号種別取得部１０２ｂは、信号種別履歴ファイル１０６ｂを参照する等により、初回測位であるか否かを判定する（ステップＳＢ−３）。すなわち、信号種別取得部１０２ｂは、現在位置測位や音声案内等のための連続測位を開始した場合の最初に成功した測位結果であるか否かを判定する。
【００６１】
そして、信号種別取得部１０２ｂは、初回測位であると判断した場合は（ステップＳＢ−３、Ｙｅｓ）、下記のステップＳＢ−８に処理を進め、初回測位ではないと判定した場合は（ステップＳＢ−３、Ｎｏ）、当該位置情報信号の種別情報（測位モード）を取得し、取得した測位モードがＧＰＳ測位モードであるか否かを判定する（ステップＳＢ−４）。
【００６２】
そして、信号種別取得部１０２ｂは、取得した測位モードがＧＰＳ測位モードである場合（ステップＳＢ−４、Ｙｅｓ）、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納されたＩＭＥＳ測位モードの連続測位回数をリセットする（ステップＳＢ−５）。
【００６３】
そして、信号種別取得部１０２ｂは、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納されたＧＰＳ測位モードの連続測位回数を１回カウントアップさせる（ステップＳＢ−６）。
【００６４】
そして、表示形式判定部１０２ｃは、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納されたＧＰＳ測位モードの連続測位回数が一定数を超えたか否かを判定する（ステップＳＢ−７）。なお、この連続測位回数の閾値である一定数は、任意の回数であるが、例えば３回としてもよい。
【００６５】
なお、ステップＳＢ−４において、取得した測位モードがＧＰＳ測位モードでない場合、すなわちＩＭＥＳ測位モードである場合は（ステップＳＢ−４、Ｎｏ）、「ＧＰＳ測位モード」と「ＩＭＥＳ測位モード」とを読み換えて上述したステップＳＢ−５〜ＳＢ−７の処理と同様の処理を行う。すなわち、信号種別取得部１０２ｂは、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納されたＧＰＳ測位モードの連続測位回数をリセットし（ステップＳＢ−９）、信号種別履歴ファイル１０６ｂに格納されたＩＭＥＳ測位モードの連続測位回数を１回カウントアップさせ（ステップＳＢ−１０）、表示形式判定部１０６ｃは、ＩＭＥＳ測位モードの連続測位回数が一定数を超えたか否かを判定する（ステップＳＢ−１１）。
【００６６】
そして、ＧＰＳ測位モードまたはＩＭＥＳ測位モードの連続測位回数が一定数を超えた場合（ステップＳＢ−７またはＳＢ−１１、Ｙｅｓ）、表示形式判定部１０２ｃは、取得した測位モードを現在の測位モードに決定する（ステップＳＢ−８）。なお、上述のステップＳＢ−３において初回測位と判定された場合（ステップＳＢ−３、Ｙｅｓ）、表示形式判定部１０２ｃは、取得した測位モードをそのまま現在の測位モードに決定する（ステップＳＢ−８）。また、ＧＰＳ測位モードまたはＩＭＥＳ測位モードの連続測位回数が一定数を超えていない場合（ステップＳＢ−７またはＳＢ−１１、Ｎｏ）、現在の測位モードを変更することなく、次のステップＳＢ−１２に処理を進める。
【００６７】
そして、地図表示部１０２ｄは、現在の測位モードに応じた表示形式の地図データを地図データベース１０６ａから取得し、表示部１１４に表示させる（ステップＳＢ−１２）。すなわち、地図表示部１０２ｄは、現在の測位モードがＧＰＳ測位モードである場合は屋外地図データによる地図を表示させ、ＩＭＥＳ測位モードである場合は屋内地図データによる地図を表示させる。ここで、地図表示部１０２ｄは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面を表示部１１４に表示して、現在位置案内や経路案内等を実行してもよい。一例として、地図表示部１０２ｄは、当該表示形式の地図データによる地図上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。
【００６８】
そして、地図表示部１０２ｄは、地図表示を終了するか否かを判定し（ステップＳＢ−１３）、地図表示を終了しない（すなわち、地図表示を継続する）と判定した場合（ステップＳＢ−１３、Ｎｏ）、ステップＳＢ−１に処理を戻し、上述のステップＳＢ−１〜ＳＢ−１３の処理を繰り返す。一方、地図表示部１０２ｄは、地図表示を終了すると判定した場合（ステップＳＢ−１３、Ｙｅｓ）、以上の処理を終了する。
【００６９】
以上が、測位回数に基づいた表示方式判定処理の一例の詳細である。このように、本表示方式判定処理によれば、例えば、誤って未だ屋外であるにも関わらずＩＭＥＳ信号を受信してしまった場合でも（デパートの出入り口付近等）、受信した数回のＩＭＥＳ信号を破棄して、屋外用の地図を継続して表示させることができる。反対に、未だ屋内であるにも関わらずＧＰＳ信号を受信してしまった場合でも、受信した数回のＧＰＳ信号を破棄して、屋内用の地図を継続して表示させることができる。なお、上述の表示方式判定処理においては、ＧＰＳ測位とＩＭＥＳ測位の２つの測位モードによる地図表示の切り替えについて説明したが、これに限られず、これらと異なる種別の測位モードが増えても、上記ステップＳＢ−４からの分岐を増やすことにより適用可能である。
【００７０】
［タイマーに基づく表示方式判定処理］
つづいて、上述の第１の実施形態における地図情報提供装置１００の処理の他の具体例として、タイマーに基づいた表示方式判定処理の詳細について図４を参照して説明する。すなわち、本表示方式判定処理においては、タイマー動作により所定の時間間隔を隔てて同一の種別情報が取得できたと判定された場合に、現在の測位モードの切り替えを行う。ここで、図４は、タイマーに基づいた表示方式判定処理の一例を示すフローチャートである。なお、本表示方式判定処理においては、現在の測位モードが表示形式を表すものとして、各測位モードに応じた表示形式の地図データを提供することを一例として説明する。
【００７１】
図４に示すように、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号に基づいて測位結果（利用者の現在位置情報）を取得する（ステップＳＣ−１）。
【００７２】
そして、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２により受信された位置情報信号に基づいて、測位が成功したか否かを判定する（ステップＳＣ−２）。測位が失敗した場合、すなわち位置取得部１１２により位置情報信号が受信できなかった場合等においては（ＳＣ−２、Ｎｏ）、ステップＳＣ−１に処理を戻し、測位の再試行を行う。
【００７３】
一方、現在位置情報取得部１０２ａにより測位が成功した場合には（ステップＳＣ−２、Ｙｅｓ）、信号種別取得部１０２ｂは、信号種別履歴ファイル１０６ｂを参照する等により、初回測位であるか否かを判定する（ステップＳＣ−３）。
【００７４】
そして、信号種別取得部１０２ｂは、初回測位であると判断した場合は（ステップＳＣ−３、Ｙｅｓ）、下記のステップＳＣ−９に処理を進め、初回測位ではないと判定した場合は（ステップＳＣ−３、Ｎｏ）、当該位置情報信号の種別情報（測位モード）を取得し、測位モード切り替えタイマーが動作中でなく、且つ、取得した測位モードが現在の測位モードと異なるか否かを判定する（ステップＳＣ−４）。
【００７５】
そして、信号種別取得部１０２ｂは、測位モード切り替えタイマー動作中でなく、且つ、現在の測位モードと異なる場合（ステップＳＣ−４、Ｙｅｓ）、地図情報提供装置１００の内部クロックによる測位モード切り替えタイマーを動作開始させ、取得した測位モードを信号種別履歴ファイル１０６ｂに記録保持する（ステップＳＣ−５）。一方、測位モード切り替えタイマーが動作中か、または、取得した測位モードが現在の測位モードと同一の場合は（ステップＳＣ−４、Ｎｏ）、次のステップＳＣ−６に処理を進める。
【００７６】
そして、表示形式判定部１０２ｃは、測位モード切り替えタイマー動作中であり、且つ、測位モード切り替えタイマーを動作開始してから所定秒数経過したか否かを判定する（ステップＳＣ−６）。
【００７７】
そして、表示形式判定部１０２ｃは、タイマー動作中であり、且つ、所定秒数経過した場合に（ステップＳＣ−６、Ｙｅｓ）、測位モード切り替えタイマーの動作を終了させる（ステップＳＣ−７）。ここで、所定秒数は、任意に設定可能であるが、好適には、利用者が施設の出入り口を通り抜ける時間を想定し、例えば５秒であってもよい。なお、タイマーが動作中でないか、または、所定秒数経過していない場合は（ステップＳＣ−６、Ｎｏ）、下記のステップＳＣ−１０に処理を進める。
【００７８】
そして、表示形式判定部１０２ｃは、取得した測位モードと信号種別履歴ファイル１０６ｂに保持していた測位モードが同一であるか否かを判定する（ステップＳＣ−８）。
【００７９】
取得した測位モードと信号種別履歴ファイル１０６ｂに保持していた測位モードが同一である場合（ステップＳＣ−８、Ｙｅｓ）、取得した測位モードを現在の測位モードに決定する（ステップＳＣ−９）。なお、上述のステップＳＣ−３において初回測位と判定された場合（ステップＳＣ−３、Ｙｅｓ）、表示形式判定部１０２ｃは、取得した測位モードをそのまま現在の測位モードに決定する（ステップＳＣ−９）。また、取得した測位モードと信号種別履歴ファイル１０６ｂに保持していた測位モードが異なる場合（ステップＳＣ−８、Ｎｏ）、現在の測位モードを変更することなく、次のステップＳＣ−１０に処理を進める。
【００８０】
そして、地図表示部１０２ｄは、現在の測位モードに対応する表示形式の地図データを地図データベース１０６ａから取得し、表示部１１４に表示させる（ステップＳＣ−１０）。例えば、地図表示部１０２ｄは、現在の測位モードがＧＰＳ測位モードである場合は屋外地図データによる地図を表示させ、ＩＭＥＳ測位モードである場合は屋内地図データによる地図を表示させる。ここで、地図表示部１０２ｄは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面を表示部１１４に表示して、現在位置案内や経路案内等を実行してもよい。一例として、地図表示部１０２ｄは、当該表示形式の地図データによる地図上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。
【００８１】
そして、地図表示部１０２ｄは、地図表示を終了するか否かを判定し（ステップＳＣ−１１）、地図表示を終了しない（すなわち、地図表示を継続する）と判定した場合（ステップＳＣ−１１、Ｎｏ）、ステップＳＣ−１に処理を戻し、上述のステップＳＣ−１〜ＳＣ−１１までの処理を繰り返す。一方、地図表示部１０２ｄは、地図表示を終了すると判定した場合（ステップＳＣ−１１、Ｙｅｓ）、以上の処理を終了する。
【００８２】
以上が、タイマーに基づいた表示方式判定処理の一例の詳細である。このように、本表示方式判定処理によれば、例えば、誤って未だ屋外であるにも関わらずＩＭＥＳ信号を受信してしまった場合でも（デパートの出入り口付近等）、受信開始から数秒間のＩＭＥＳ信号を破棄または無視して、屋外用の地図を継続して表示させることができる。反対に、未だ屋内であるにも関わらずＧＰＳ信号を受信してしまった場合でも、受信開始から数秒間のＧＰＳ信号を破棄または無視して、屋内用の地図を継続して表示させることができる。なお、ＧＰＳやＩＭＥＳ以外の種別の測位モードの場合も同様である。
【００８３】
これにて、第１の実施形態（スタンドアローン型）の処理の説明を終える。
【００８４】
［第２の実施形態］
つぎに、本発明の第２の実施形態（地図情報提供システム）について、図５および図６を参照して以下に説明する。ここで、図５は、第２の実施形態における地図情報提供システムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００８５】
なお、第２の実施形態においては、上述した地図情報提供装置１００の機能を、サーバ装置２００と端末装置４００に分散させ、サーバ装置２００は、端末装置４００からの要求に応じて処理を行い、その処理結果を当該端末装置に返却するように構成される。
【００８６】
すなわち、図５に示すように、第２の実施形態にかかる地図情報提供システムは、概略的に、端末装置４００、および、サーバ装置２００を通信可能に接続して構成される。ここで、図５に示すように、通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これら地図情報提供システムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００８７】
そして、図５に示すように、第２の実施形態の地図情報提供システムにおいて、端末装置４００は、位置取得部４１２と表示部４１４と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備えて構成されており、サーバ装置２００は、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成されている。
【００８８】
ここで、図５において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、および、位置発信装置５００の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、サーバ装置２００の記憶部２０６の地図データベース２０６ａ、および、端末装置４００の記憶部４０６の信号種別履歴ファイル４０６ａについても、地図情報提供装置１００ではなくサーバ装置２００と端末装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【００８９】
また、端末装置４００の制御部４０２の各部については、本実施形態の地図情報提供システムがスタンドアローン型ではなく、制御部４０２が各送受信部を備えている点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。
【００９０】
［サーバ装置２００の構成］
ここで、図５において、サーバ装置２００は、端末装置４００から送信される、取得要求を受信し、受信した取得要求に基づいて、表示形式の地図データを地図データベース２０６ａから取得し、取得した地図データを端末装置４００に送信する等の機能を有する。サーバ装置２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置４００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備えて構成される。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、サーバ装置２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置４００や外部機器等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、サーバ装置２００と外部機器（例えば、端末装置４００や地図提供サーバなど）等とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網および一般電話回線網等）、イントラネット、または、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。記憶部２０６は、ＨＤやＳＳＤ等の固定ディスク装置等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（地図データベース２０６ａ等）を格納する。
【００９１】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、取得要求受信部２０２ａ、地図データ取得部２０２ｂ、および、地図データ送信部２０２ｃを備えて構成される。
【００９２】
このうち、取得要求受信部２０２ａは、端末装置４００から送信される取得要求を受信する取得要求受信手段である。ここで、端末装置４００から送信される取得要求は、特定の表示形式の地図データの取得要求であり、例えば、屋内地図データや屋外地図データ等の表示形式が指定された地図データの取得要求であってもよい。また、取得要求は、利用者の現在位置に関する現在位置情報を含んでもよい。
【００９３】
また、地図データ取得部２０２ｂは、取得要求受信部２０２ａにより受信された取得要求に基づいて、地図データベース２０６ａから特定の表示形式の地図データを取得する地図データ取得手段である。ここで、地図データ取得部２０２ｂは、取得要求に現在位置情報が含まれる場合、現在位置情報に基づいて現在位置を含む地図データを取得してもよい。
【００９４】
また、地図データ送信部２０２ｃは、地図データ取得部２０２ｂにより取得された地図データを、端末装置４００に送信する地図データ送信手段である。
【００９５】
［端末装置４００の構成］
また、図５において、端末装置４００は、位置取得部４１２により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、記憶部４０６に種別情報の履歴を格納し、記憶部４０６に格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定し、判定した表示形式の地図データの取得要求を、サーバ装置２００に送信し、サーバ装置２００から送信される、取得要求に基づく表示形式の地図データを受信し、受信した地図データを表示部４１４に表示させる等の機能を有する。端末装置４００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末等である。ここで、端末装置４００は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーションや乗換案内アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置４００は、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部４１２を備えている。また、端末装置４００は、表示部４１４を備えており、表示部４１４は、地図データ等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）である。この他、端末装置４００は、音声出力を行う音声出力手段（スピーカ等）や、入力を行う入力手段（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）を備えていてもよい。また、入出力制御インターフェース部４０８は、位置取得部４１２や表示部４１４等の制御を行う。
【００９６】
また、通信制御インターフェース部４０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置４００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部４０４は、サーバ装置２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。
【００９７】
また、記憶部４０６は、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段であり、各種のファイル（信号種別履歴ファイル４０６ａ、地図データファイル４０６ｂ等）を格納してもよい。ここで、記憶部４０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよく、ＳＳＤ等の固定ディスク装置等の大容量のストレージ手段であってもよい。
【００９８】
このうち、地図データファイル４０６ｂは、サーバ装置２００から受信した地図データを記憶する地図データ記憶手段である。
【００９９】
また、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部４０２ａ、信号種別取得部４０２ｂ、表示形式判定部４０２ｃ、取得要求送信部４０２ｄ、地図データ受信部４０２ｅ、および、地図表示部４０２ｆを備えて構成される。
【０１００】
また、現在位置情報取得部４０２ａは、端末装置４００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部４０２ａは、端末装置４００の利用者の現在位置情報を所定周期ごと（例えば、１秒ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ａは、位置取得部４１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部４１２の方位センサにて検出した端末装置４００の進行方向等の方位情報を端末装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１０１】
また、信号種別取得部４０２ｂは、位置取得部４１２により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、信号種別履歴ファイル４０６ａに種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段である。ここで、信号種別取得部４０２ｂは、各測位方式の種別を示す種別情報のみならず、位置取得部４１２により受信された位置情報信号の信号強度や測位精度を更に取得して、種別情報に対応付けて信号強度や測位精度の履歴を信号種別履歴ファイル４０６ａに格納してもよい。
【０１０２】
また、表示形式判定部４０２ｃは、信号種別取得部４０２ｂにより信号種別履歴ファイル４０６ａに格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定する表示形式判定手段である。例えば、表示形式判定部４０２ｃは、信号種別取得部４０２ｂにより信号種別履歴ファイル４０６ａに格納された種別情報の履歴に基づいて、同一の種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよく、また、所定の時間間隔を隔てて同一の種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよい。なお、種別情報と表示方式の対応関係は、一例として、同一の種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、屋外地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよく、同一の種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、屋内地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよい。このほか、種別情報と表示方式の対応関係は、ある種別の位置情報信号が受信できる場所と、その場所で表示させたい地図の表示方式との関係に応じて、任意に設定可能である。例えば、ＧＰＳリピータや、建物内設置用の小型発信装置や、屋内無線ＬＡＮのアクセスポイント等の種別を示す種別情報には、屋内地図データを対応付けてもよく、屋外無線ＬＡＮアクセスポイント等の種別を示す種別情報には、屋外地図データを対応付けてもよい。ここで、表示形式判定部４０２ｃは、種別情報の連続取得回数や時間間隔のみならず、信号種別履歴ファイル４０６ａに格納された信号強度や測位精度等の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定してもよい。例えば、表示形式判定部４０２ｃは、信号強度や測位精度等に応じて重み付けした種別情報の回数や頻度等が、所定値を超えるか否か等により表示形式を判定してもよい。また、表示形式判定部４０２ｃは、ある種別情報の一定時間における信号強度や測位精度の累積値や積算値等が、他の種別情報のそれと比較して大きいか否かにより表示形式を判定してもよい。なお、表示形式判定部４０２ｃは、位置取得部４１２により初めて位置情報信号が受信された場合には、その位置情報信号の種別情報に対応する表示形式を、そのまま表示させる表示形式として判定してもよい。
【０１０３】
また、取得要求送信部４０２ｄは、表示形式判定部４０２ｃにより判定された表示形式の地図データの取得要求を、サーバ装置２００に送信する取得要求送信手段である。ここで、取得要求送信部４０２ｄは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報を取得要求に含めてもよい。また、取得要求送信部４０２ｄは、表示形式判定部４０２ｃにより判定された表示形式の地図データが地図データファイル４０６ｂに格納されていない場合に取得要求を送信してもよい。
【０１０４】
また、地図データ受信部４０２ｅは、サーバ装置２００から送信される、取得要求に基づく表示形式の地図データを受信する地図データ受信手段である。ここで、地図データ受信部４０２ｅは、サーバ装置２００から受信した地図データを地図データファイル４０６ｂに格納してもよい。
【０１０５】
また、地図表示部４０２ｆは、地図データ受信部４０２ｅにより受信された地図データを、表示部４１４に表示させる地図表示手段である。なお、地図表示部４０２ｆは、表示形式判定部４０２ｃにより判定された表示形式の地図データが地図データファイル４０６ｂに格納されている場合に、当該地図データを表示部４１４に表示させてもよい。ここで、地図表示部４０２ｆは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面を表示部４１４に表示することにより、現在位置案内や経路案内等を実行してもよい。一例として、地図表示部４０２ｆは、地図データ受信部４０２ｅにより受信された地図データ上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。
【０１０６】
以上で、第２の実施形態における地図情報提供システムの構成の一例の説明を終える。
【０１０７】
［地図情報提供システムの処理］
次に、このように構成された本実施形態における地図情報提供システムの処理の一例について、以下に図６を参照して詳細に説明する。図６は、第２の実施形態における地図情報提供システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【０１０８】
図６に示すように、まず、端末装置４００の信号種別取得部４０２ｂは、位置取得部４１２により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、信号種別履歴ファイル４０６ａに種別情報の履歴を格納する（ステップＳＤ−１）。ここで、信号種別取得部４０２ｂは、当該位置情報信号の信号強度や測位精度を取得し、種別情報に対応付けて信号種別履歴ファイル４０６ａに格納してもよい。また、このステップＳＤ−１において、現在位置情報取得部４０２ａは、当該位置情報信号に基づいて、端末装置４００の利用者の現在位置情報を取得してもよい。
【０１０９】
そして、端末装置４００の表示形式判定部４０２ｃは、信号種別取得部４０２ｂにより信号種別履歴ファイル４０６ａに格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定する（ステップＳＤ−２）。例えば、表示形式判定部４０２ｃは、信号種別履歴ファイル４０６ａに格納された種別情報の履歴に基づいて、同一の種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよく、また、所定の時間間隔を隔てて同一の種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよい。なお、種別情報と表示方式の対応関係は、一例として、同一の種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、屋外地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよく、同一の種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、屋内地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよい。ここで、表示形式判定部４０２ｃは、種別情報の連続取得回数や時間間隔のみならず、信号種別履歴ファイル４０６ａに格納された信号強度や測位精度等の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定してもよい。例えば、表示形式判定部４０２ｃは、信号強度や測位精度等に応じて重み付けした種別情報の回数や頻度等が所定値を超えるか否かや、ある種別情報の一定時間における信号強度や測位精度の累積値や積算値等が他の種別情報のそれと比較して大きいか否か等により表示形式を判定してもよい。なお、表示形式判定部４０２ｃは、位置取得部４１２により初めて位置情報信号が受信された場合には、その位置情報信号の種別情報に対応する表示形式を、表示させる表示形式として判定してもよい。
【０１１０】
そして、端末装置４００の取得要求送信部４０２ｄは、表示形式判定部４０２ｃにより判定された表示形式の地図データがダウンロード済みで地図データファイル４０６ｂに格納されているか否かを判定する（ステップＳＤ−３）。表示形式判定部４０２ｃにより判定された表示形式の地図データがダウンロード済みである場合、すなわち当該地図データが地図データファイル４０６ｂに格納されている場合（ステップＳＤ−３、Ｙｅｓ）、端末装置４００の制御部４０２は、下記のステップＳＤ−９に処理を進める。
【０１１１】
一方、表示形式判定部４０２ｃにより判定された表示形式の地図データが未だダウンロードされておらず地図データファイル４０６ｂに格納されていない場合（ステップＳＤ−３、Ｎｏ）、端末装置４００の取得要求送信部４０２ｄは、当該表示形式の地図データの取得要求を、サーバ装置２００に送信する（ステップＳＤ−４）。ここで、取得要求送信部４０２ｄは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報を取得要求に含めてもよい。
【０１１２】
そして、サーバ装置２００の取得要求受信部２０２ａは、端末装置４００から送信される取得要求を受信する（ステップＳＤ−５）。
【０１１３】
そして、サーバ装置２００の地図データ取得部２０２ｂは、取得要求受信部２０２ａにより受信された取得要求に基づいて、地図データベース２０６ａから特定の表示形式の地図データを取得する（ステップＳＤ−６）。ここで、地図データ取得部２０２ｂは、取得要求に現在位置情報が含まれる場合、現在位置情報に基づいて現在位置を含む地図データを取得してもよい。
【０１１４】
そして、サーバ装置２００の地図データ送信部２０２ｃは、地図データ取得部２０２ｂにより取得された地図データを、端末装置４００に送信する（ステップＳＤ−７）。
【０１１５】
そして、端末装置４００の地図データ受信部４０２ｅは、サーバ装置２００から送信される、取得要求に基づく表示形式の地図データを受信（ダウンロード）する（ステップＳＤ−８）。ここで、地図データ受信部４０２ｅは、受信した地図データを地図データファイル４０６ｂに格納してもよい。
【０１１６】
そして、端末装置４００の地図表示部４０２ｆは、地図データ受信部４０２ｅにより受信された表示形式の地図データを表示部４１４に表示させる（ステップＳＤ−９）。なお、上述のステップＳＤ−３において、表示形式判定部４０２ｃにより判定された表示形式の地図データがダウンロード済みであり地図データファイル４０６ｂに格納されている場合は（ステップＳＤ−３、Ｙｅｓ）、地図表示部４０２ｆは、地図データファイル４０６ｂに格納された当該地図データを表示部４１４に表示させる（ステップＳＤ−９）。ここで、地図表示部４０２ｆは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面を表示部４１４に表示することにより、現在位置案内や経路案内等を実行してもよい。一例として、地図表示部４０２ｆは、当該表示形式の地図データによる地図上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。
【０１１７】
以上が、第２の実施形態における地図情報提供システムの処理の一例である。なお、地図表示部４０２ｆによる現在位置案内や経路案内等の地図表示処理は、現在位置案内や経路案内の開始後、端末装置４００が目的地等に到達するまで又は利用者の操作により地図表示の終了が指示されるまで、継続して、および／または、繰り返し行ってもよく、一例として、上述したステップＳＤ−１からステップＳＤ−９までの処理を繰り返し実行してもよい。
【０１１８】
［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（サーバ装置２００（サーバ主導型））について、図７および図８を参照して以下に説明する。ここで、図７は、第３の実施形態におけるサーバ装置２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【０１１９】
なお、第３の実施形態においては、サーバ装置２００にて、端末装置４００の表示部４１４に表示させる地図データの表示形式を判定し、判定した表示形式の地図データを端末装置４００へ送信することにより、当該端末装置４００の表示部４１４を機能させている。このように、第３の実施形態は、サーバ装置２００にてサーバ主導で処理を行う点が第２の実施形態と異なる。
【０１２０】
［サーバ装置２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第３の実施形態におけるサーバ装置２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図７を参照して以下に説明する。
【０１２１】
図７に示すように、本発明の第３の実施形態のサーバ装置２００は、位置取得部４１２と表示部４１４を少なくとも備えた端末装置４００に通信可能に接続され、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらサーバ装置２００および端末装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１２２】
図７において、サーバ装置２００は、端末装置４００から送信される、位置取得部４１２により受信された位置情報信号の種別情報を取得して、記憶部２０６に種別情報の履歴を格納し、記憶部に格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定し、判定した表示形式の地図データを端末装置４００に送信することにより、端末装置４００の表示部４１４に表示させる等の機能を有する。
【０１２３】
なお、サーバ装置２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（地図データベース２０６ａ、および、信号種別履歴ファイル２０６ｂ等）の機能、並びに、端末装置４００における位置取得部４１２、および、表示部４１４の機能、ならびに、位置発信装置５００の機能は、第１の実施形態や第２の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【０１２４】
また、図７において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、位置情報信号受信部２０２ｄ、信号種別取得部２０２ｅ、表示形式判定部２０２ｆ、および、地図表示制御部２０２ｇを備えて構成される。
【０１２５】
このうち、位置情報信号受信部２０２ｄは、端末装置４００から送信される、位置取得部４１２により受信された位置情報信号を受信する位置情報信号受信手段である。
【０１２６】
また、信号種別取得部２０２ｅは、位置情報信号受信部２０２ｄにより受信された位置情報信号の種別情報を取得して、信号種別履歴ファイル２０６ｂに種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段である。ここで、信号種別取得部２０２ｅは、位置情報信号受信部２０２ｄにより受信された位置情報信号の信号強度や測位精度を更に取得して、種別情報に対応付けて信号強度や測位精度の履歴を信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納してもよい。また、信号種別取得部２０２ｅは、位置情報信号受信部２０２ｄにより受信された位置情報信号から、利用者の現在位置情報を算出してもよい。
【０１２７】
また、表示形式判定部２０２ｆは、信号種別取得部２０２ｅにより信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定する表示形式判定手段である。例えば、表示形式判定部２０２ｆは、信号種別取得部２０２ｅにより信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、同一の種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよく、また、所定の時間間隔を隔てて同一の種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよい。なお、種別情報と表示方式の対応関係は、一例として、同一の種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、地図データベース２０６ａに記憶された屋外地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよく、同一の種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、地図データベース２０６ａに記憶された屋内地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよい。このほか、種別情報と表示方式の対応関係は、ある種別の位置情報信号が受信できる場所と、その場所で表示させたい地図の表示方式との関係に応じて、任意に設定可能である。例えば、ＧＰＳリピータや、建物内設置用の小型発信装置や、屋内無線ＬＡＮのアクセスポイント等の種別を示す種別情報には、屋内地図データを対応付けてもよく、屋外無線ＬＡＮアクセスポイント等の種別を示す種別情報には、屋外地図データを対応付けてもよい。ここで、表示形式判定部２０２ｆは、種別情報の連続取得回数や時間間隔のみならず、信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納された信号強度や測位精度等の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定してもよい。例えば、表示形式判定部２０２ｆは、信号強度や測位精度等に応じて重み付けした種別情報の回数や頻度等が、所定値を超えるか否か等により表示形式を判定してもよい。また、表示形式判定部２０２ｆは、ある種別情報の一定時間における信号強度や測位精度の累積値や積算値等が、他の種別情報のそれと比較して大きいか否かにより表示形式を判定してもよい。なお、表示形式判定部２０２ｆは、位置情報信号受信部２０２ｄにより初めて位置情報信号が受信された場合には、その位置情報信号の種別情報に対応する表示形式を、そのまま表示させる表示形式として判定してもよい。
【０１２８】
また、地図表示制御部２０２ｇは、表示形式判定部２０２ｆにより判定された表示形式の地図データを地図データベース２０６ａから読み出して、端末装置４００に送信することにより、端末装置４００の表示部４１４に当該地図データを表示させる地図表示制御手段である。ここで、地図表示制御部２０２ｇは、信号種別取得部２０２ｅにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面を端末装置４００に送信することにより、端末装置４００において現在位置案内や経路案内等を実行させてもよい。一例として、地図表示制御部２０２ｇは、地図データベース２０６ａに記憶された地図データ上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面を端末装置４００に送信することにより、端末装置４００の表示部４１４に当該表示画面を表示させてもよい。
【０１２９】
以上で、第３の実施形態におけるサーバ装置２００の構成の一例の説明を終える。
【０１３０】
［サーバ装置２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるサーバ装置２００の処理の一例について、以下に図８を参照して詳細に説明する。ここで、図８は、第３の実施形態におけるサーバ装置２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１３１】
図８に示すように、まず、端末装置４００から、位置取得部４１２により受信された位置情報信号が送信されると（ステップＳＥ−１）、サーバ装置２００の位置情報信号受信部２０２ｄは、端末装置４００から送信される位置情報信号を受信し、信号種別取得部２０２ｅは、位置情報信号受信部２０２ｄにより受信された位置情報信号の種別情報を取得して、信号種別履歴ファイル２０６ｂに種別情報の履歴を格納する（ステップＳＥ−２）。ここで、信号種別取得部２０２ｅは、位置情報信号受信部２０２ｄにより受信された位置情報信号の信号強度や測位精度を更に取得して、種別情報に対応付けて信号強度や測位精度の履歴を信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納してもよい。また、ステップＳＥ−２において、信号種別取得部２０２ｅは、位置情報信号受信部２０２ｄにより受信された位置情報信号から、利用者の現在位置情報を算出してもよい。
【０１３２】
そして、サーバ装置２００の表示形式判定部２０２ｆは、信号種別取得部２０２ｅにより信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定する（ステップＳＥ−３）。例えば、表示形式判定部２０２ｆは、信号種別取得部２０２ｅにより信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納された種別情報の履歴に基づいて、同一の種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよく、また、所定の時間間隔を隔てて同一の種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する表示形式の地図データを表示すると判定してもよい。なお、種別情報と表示方式の対応関係は、一例として、同一の種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、地図データベース２０６ａに記憶された屋外地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよく、同一の種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、地図データベース２０６ａに記憶された屋内地図データを対応する表示形式の地図データと判定してもよい。ここで、表示形式判定部２０２ｆは、種別情報の連続取得回数や時間間隔のみならず、信号種別履歴ファイル２０６ｂに格納された信号強度や測位精度等の履歴に基づいて、地図データの表示形式を判定してもよい。なお、表示形式判定部２０２ｆは、位置情報信号受信部２０２ｄにより初めて位置情報信号が受信された場合には、その位置情報信号の種別情報に対応する表示形式を、そのまま表示させる表示形式として判定してもよい。
【０１３３】
そして、サーバ装置２００の地図表示制御部２０２ｇは、表示形式判定部２０２ｆにより判定された表示形式の地図データを地図データベース２０６ａから取得する（ステップＳＥ−４）。ここで、地図表示制御部２０２ｇは、信号種別取得部２０２ｅにより取得された利用者の現在位置情報に従った表示画面の地図データを生成してもよい。一例として、地図表示制御部２０２ｇは、地図データベース２０６ａに記憶された地図データ上に、案内経路や利用者の現在位置等を重畳した表示画面の地図データを生成してもよい。
【０１３４】
そして、サーバ装置２００の地図表示制御部２０２ｇは、取得または生成した地図データを端末装置４００に送信することにより（ステップＳＥ−５）、端末装置４００が当該地図データを受信して（ステップＳＥ−６）、表示部４１４に当該地図データを表示させるよう制御する（ステップＳＥ−７）。
【０１３５】
以上で、第３の実施形態におけるサーバ装置２００の処理の一例の説明を終える。なお、上述の処理は、端末装置４００が地図表示を終了するまで、継続して、および／または、繰り返し行ってもよく、一例として、上述したステップＳＥ−１〜ＳＥ−７の処理を繰り返し行ってもよい。
【０１３６】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【０１３７】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０１３８】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０１３９】
また、地図情報提供装置１００、サーバ装置２００、および、端末装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０１４０】
例えば、地図情報提供装置１００、サーバ装置２００、および、端末装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて地図情報提供装置１００、サーバ装置２００、および、端末装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０１４１】
また、このコンピュータプログラムは、地図情報提供装置１００、サーバ装置２００、および、端末装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０１４２】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワーク３００を介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【０１４３】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０１４４】
記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（地図データベース１０６ａ，２０６ａ、および、信号種別履歴ファイル１０６ｂ，２０６ｂ，４０６ａ）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ＨＤ等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【０１４５】
また、サーバ装置２００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、サーバ装置２００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０１４６】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【０１４７】
以上詳述したように、本発明によれば、利用者が屋外と屋内の間を移動する場合等においても、適切に地図表示を切り替えることができる、地図情報提供装置、地図情報提供システム、端末装置、サーバ装置、地図情報提供方法、および、プログラムを提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０１４８】
１００ 地図情報提供装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 信号種別取得部
１０２ｃ 表示形式判定部
１０２ｄ 地図表示部
１０６ 記憶部
１０６ａ 地図データベース
１０６ｂ 信号種別履歴ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
２００ サーバ装置
２０２ 制御部
２０２ａ 取得要求受信部
２０２ｂ 地図データ取得部
２０２ｃ 地図データ送信部
２０２ｄ 位置情報信号受信部
２０２ｅ 信号種別取得部
２０２ｆ 表示形式判定部
２０２ｇ 地図表示制御部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ 地図データベース
２０６ｂ 信号種別履歴ファイル
３００ ネットワーク
４００ 端末装置
４０２ 制御部
４０２ａ 現在位置情報取得部
４０２ｂ 信号種別取得部
４０２ｃ 表示形式判定部
４０２ｄ 取得要求送信部
４０２ｅ 地図データ受信部
４０２ｆ 地図表示部
４０４ 通信制御インターフェース部
４０６ 記憶部
４０６ａ 信号種別履歴ファイル
４０６ｂ 地図データファイル
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
５００ 位置発信装置
【特許請求の範囲】
【請求項１】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた地図情報提供装置であって、
上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、
上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、
上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示手段と、
を備えたことを特徴とする、地図情報提供装置。
【請求項２】
請求項１に記載の地図情報提供装置において、
上記表示形式判定手段は、
上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、同一の上記種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する上記表示形式の上記地図データを表示すると判定することを特徴とする、地図情報提供装置。
【請求項３】
請求項１に記載の地図情報提供装置において、
上記表示形式判定手段は、
上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、所定の時間間隔を隔てて同一の上記種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する上記表示形式の上記地図データを表示すると判定することを特徴とする、地図情報提供装置。
【請求項４】
請求項２または３に記載の地図情報提供装置において、
上記地図データ記憶手段は、
上記複数の上記表示形式の上記地図データとして、屋内地図データと屋外地図データを記憶し、
上記表示形式判定手段は、
上記同一の上記種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、上記屋外地図データを上記対応する上記表示形式の上記地図データと判定し、上記同一の上記種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、上記屋内地図データを上記対応する上記表示形式の上記地図データと判定することを特徴とする、地図情報提供装置。
【請求項５】
請求項１から４のいずれか一つに記載の地図情報提供装置において、
上記信号種別取得手段は、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の信号強度を更に取得して、上記種別情報に対応付けて上記信号強度の履歴を上記記憶部に格納し、
上記表示形式判定手段は、
更に、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記信号強度の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定することを特徴とする、地図情報提供装置。
【請求項６】
請求項１から５のいずれか一つに記載の地図情報提供装置において、
上記信号種別取得手段は、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号による測位精度を更に取得して、上記種別情報に対応付けて上記測位精度の履歴を上記記憶部に格納し、
上記表示形式判定手段は、
更に、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記測位精度の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定することを特徴とする、地図情報提供装置。
【請求項７】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置、および、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置、を通信可能に接続した地図情報提供システムであって、
上記サーバ装置の上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記端末装置の上記制御部は、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、
上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、
上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信手段と、
上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づく上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信手段と、
上記地図データ受信手段により受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示手段と、
を備え、
上記サーバ装置の上記制御部は、
上記端末装置から送信される、上記取得要求を受信する取得要求受信手段と、
上記取得要求受信手段により受信された上記取得要求に基づいて、上記表示形式の上記地図データを上記地図データ記憶手段から取得する地図データ取得手段と、
上記地図データ取得手段により取得された上記地図データを、上記端末装置に送信する地図データ送信手段と、
を備えたことを特徴とする、地図情報提供システム。
【請求項８】
請求項７に記載の地図情報提供システムにおいて、
上記地図データ受信手段は、
上記受信した上記地図データを上記記憶部に格納し、
上記取得要求送信手段は、
上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データが上記記憶部に格納されていない場合に、上記取得要求を上記サーバ装置に送信し、
上記地図データ受信手段は、
上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データが上記記憶部に格納されている場合に、当該地図データを上記表示部に表示させることを特徴とする、地図情報提供システム。
【請求項９】
記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置であって、
上記サーバ装置の上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、
上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、
上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信手段と、
上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づいて上記地図データ記憶手段から取得された上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信手段と、
上記地図データ受信手段により受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示手段と、
を備えたことを特徴とする、端末装置。
【請求項１０】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置であって、
上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記端末装置から送信される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、
上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、
上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データを、上記端末装置に送信することにより、上記端末装置の上記表示部に表示させる地図表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする、サーバ装置。
【請求項１１】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた地図情報提供装置において実行される地図情報提供方法であって、
上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、
上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、
上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、
を含むことを特徴とする、地図情報提供方法。
【請求項１２】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置、および、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置、を通信可能に接続した地図情報提供システムにおいて実行される地図情報提供方法であって、
上記サーバ装置の上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信ステップと、
上記サーバ装置の上記制御部において実行される、
上記端末装置から送信される、上記取得要求を受信する取得要求受信ステップと、
上記サーバ装置の上記制御部において実行される、
上記取得要求受信ステップにて受信された上記取得要求に基づいて、上記表示形式の上記地図データを上記地図データ記憶手段から取得する地図データ取得ステップと、
上記サーバ装置の上記制御部において実行される、
上記地図データ取得ステップにて取得された上記地図データを、上記端末装置に送信する地図データ送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づく上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記地図データ受信ステップにて受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、
を含むことを特徴とする、地図情報提供方法。
【請求項１３】
記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置において実行される地図情報提供方法であって、
上記サーバ装置の上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、
上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、
上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信ステップと、
上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づいて上記地図データ記憶手段から取得された上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信ステップと、
上記地図データ受信ステップにて受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、
を含むことを特徴とする、地図情報提供方法。
【請求項１４】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置において実行される地図情報提供方法であって、
上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記端末装置から送信される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、
上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、
上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記端末装置に送信することにより、上記端末装置の上記表示部に表示させる地図表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする、地図情報提供方法。
【請求項１５】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた地図情報提供装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、
上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、
上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１６】
記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、
上記サーバ装置の上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、
上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、
上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信ステップと、
上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づいて上記地図データ記憶手段から取得された上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信ステップと、
上記地図データ受信ステップにて受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１７】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において、
上記端末装置から送信される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、
上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、
上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記端末装置に送信することにより、上記端末装置の上記表示部に表示させる地図表示制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた地図情報提供装置であって、
上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、
上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、
上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示手段と、
を備えたことを特徴とする、地図情報提供装置。
【請求項２】
請求項１に記載の地図情報提供装置において、
上記表示形式判定手段は、
上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、同一の上記種別情報が連続して所定回数以上取得された場合に、当該種別情報に対応する上記表示形式の上記地図データを表示すると判定することを特徴とする、地図情報提供装置。
【請求項３】
請求項１に記載の地図情報提供装置において、
上記表示形式判定手段は、
上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、所定の時間間隔を隔てて同一の上記種別情報が取得された場合に、当該種別情報に対応する上記表示形式の上記地図データを表示すると判定することを特徴とする、地図情報提供装置。
【請求項４】
請求項２または３に記載の地図情報提供装置において、
上記地図データ記憶手段は、
上記複数の上記表示形式の上記地図データとして、屋内地図データと屋外地図データを記憶し、
上記表示形式判定手段は、
上記同一の上記種別情報がＧＰＳ信号の種別である場合に、上記屋外地図データを上記対応する上記表示形式の上記地図データと判定し、上記同一の上記種別情報がＩＭＥＳ信号の種別である場合に、上記屋内地図データを上記対応する上記表示形式の上記地図データと判定することを特徴とする、地図情報提供装置。
【請求項５】
請求項１から４のいずれか一つに記載の地図情報提供装置において、
上記信号種別取得手段は、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の信号強度を更に取得して、上記種別情報に対応付けて上記信号強度の履歴を上記記憶部に格納し、
上記表示形式判定手段は、
更に、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記信号強度の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定することを特徴とする、地図情報提供装置。
【請求項６】
請求項１から５のいずれか一つに記載の地図情報提供装置において、
上記信号種別取得手段は、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号による測位精度を更に取得して、上記種別情報に対応付けて上記測位精度の履歴を上記記憶部に格納し、
上記表示形式判定手段は、
更に、上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記測位精度の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定することを特徴とする、地図情報提供装置。
【請求項７】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置、および、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置、を通信可能に接続した地図情報提供システムであって、
上記サーバ装置の上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記端末装置の上記制御部は、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、
上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、
上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信手段と、
上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づく上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信手段と、
上記地図データ受信手段により受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示手段と、
を備え、
上記サーバ装置の上記制御部は、
上記端末装置から送信される、上記取得要求を受信する取得要求受信手段と、
上記取得要求受信手段により受信された上記取得要求に基づいて、上記表示形式の上記地図データを上記地図データ記憶手段から取得する地図データ取得手段と、
上記地図データ取得手段により取得された上記地図データを、上記端末装置に送信する地図データ送信手段と、
を備えたことを特徴とする、地図情報提供システム。
【請求項８】
請求項７に記載の地図情報提供システムにおいて、
上記地図データ受信手段は、
上記受信した上記地図データを上記記憶部に格納し、
上記取得要求送信手段は、
上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データが上記記憶部に格納されていない場合に、上記取得要求を上記サーバ装置に送信し、
上記地図データ受信手段は、
上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データが上記記憶部に格納されている場合に、当該地図データを上記表示部に表示させることを特徴とする、地図情報提供システム。
【請求項９】
記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置であって、
上記サーバ装置の上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、
上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、
上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信手段と、
上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づいて上記地図データ記憶手段から取得された上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信手段と、
上記地図データ受信手段により受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示手段と、
を備えたことを特徴とする、端末装置。
【請求項１０】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置であって、
上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記端末装置から送信される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得手段と、
上記信号種別取得手段により上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定手段と、
上記表示形式判定手段により判定された上記表示形式の上記地図データを、上記端末装置に送信することにより、上記端末装置の上記表示部に表示させる地図表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする、サーバ装置。
【請求項１１】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた地図情報提供装置において実行される地図情報提供方法であって、
上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、
上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、
上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、
を含むことを特徴とする、地図情報提供方法。
【請求項１２】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置、および、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置、を通信可能に接続した地図情報提供システムにおいて実行される地図情報提供方法であって、
上記サーバ装置の上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信ステップと、
上記サーバ装置の上記制御部において実行される、
上記端末装置から送信される、上記取得要求を受信する取得要求受信ステップと、
上記サーバ装置の上記制御部において実行される、
上記取得要求受信ステップにて受信された上記取得要求に基づいて、上記表示形式の上記地図データを上記地図データ記憶手段から取得する地図データ取得ステップと、
上記サーバ装置の上記制御部において実行される、
上記地図データ取得ステップにて取得された上記地図データを、上記端末装置に送信する地図データ送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づく上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記地図データ受信ステップにて受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、
を含むことを特徴とする、地図情報提供方法。
【請求項１３】
記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置において実行される地図情報提供方法であって、
上記サーバ装置の上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、
上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、
上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信ステップと、
上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づいて上記地図データ記憶手段から取得された上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信ステップと、
上記地図データ受信ステップにて受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、
を含むことを特徴とする、地図情報提供方法。
【請求項１４】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置において実行される地図情報提供方法であって、
上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記端末装置から送信される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、
上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、
上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記端末装置に送信することにより、上記端末装置の上記表示部に表示させる地図表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする、地図情報提供方法。
【請求項１５】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた地図情報提供装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、
上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、
上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１６】
記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と記憶部と制御部と表示部を少なくとも備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、
上記サーバ装置の上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において、
上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、
上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、
上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データの取得要求を、上記サーバ装置に送信する取得要求送信ステップと、
上記サーバ装置から送信される、上記取得要求に基づいて上記地図データ記憶手段から取得された上記表示形式の上記地図データを受信する地図データ受信ステップと、
上記地図データ受信ステップにて受信された上記地図データを、上記表示部に表示させる地図表示ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１７】
複数の種別の位置情報信号を受信可能な位置取得部と表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部を少なくとも備えたサーバ装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
複数の表示形式の地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において、
上記端末装置から送信される、上記位置取得部により受信された上記位置情報信号の種別情報を取得して、上記記憶部に上記種別情報の履歴を格納する信号種別取得ステップと、
上記信号種別取得ステップにて上記記憶部に格納された上記種別情報の履歴に基づいて、上記地図データの上記表示形式を判定する表示形式判定ステップと、
上記表示形式判定ステップにて判定された上記表示形式の上記地図データを、上記端末装置に送信することにより、上記端末装置の上記表示部に表示させる地図表示制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２０１１−１６３９６９（Ｐ２０１１−１６３９６９Ａ）
【公開日】平成２３年８月２５日（２０１１．８．２５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２７７９７（Ｐ２０１０−２７７９７）
【出願日】平成２２年２月１０日（２０１０．２．１０）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年８月２５日（２０１１．８．２５）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年２月１０日（２０１０．２．１０）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]