地図情報表示装置、方法及びプログラム
【課題】コンテンツ画像と地域との関連性を維持しつつ、地図情報上に表示されたコンテンツ画像の視認性を向上させることが可能な地図情報表示装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】地図情報を取得する地図情報取得手段と、前記地図情報が表す地図領域に応じたコンテンツ画像を取得するコンテンツ画像取得手段と、前記地図情報上の所定の位置に前記コンテンツ画像を配置する配置手段と、前記コンテンツ画像各々の配置位置に基づいて、各コンテンツ画像間の重畳関係を判定する判定手段と、前記判定手段により重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群から、代表コンテンツ画像を一つ選択する選択手段と、前記地図情報を前記コンテンツ画像とともに表示し、前記重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群について、前記代表コンテンツ画像のみを表示するよう制御する表示手段と、を備える。
【解決手段】地図情報を取得する地図情報取得手段と、前記地図情報が表す地図領域に応じたコンテンツ画像を取得するコンテンツ画像取得手段と、前記地図情報上の所定の位置に前記コンテンツ画像を配置する配置手段と、前記コンテンツ画像各々の配置位置に基づいて、各コンテンツ画像間の重畳関係を判定する判定手段と、前記判定手段により重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群から、代表コンテンツ画像を一つ選択する選択手段と、前記地図情報を前記コンテンツ画像とともに表示し、前記重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群について、前記代表コンテンツ画像のみを表示するよう制御する表示手段と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図情報表示装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット等のネットワークを介して、地図情報を提供するサービス(以下、地図情報提供サービスという)が行われている。この地図情報提供サービスでは、ユーザから特定の住所や地域が指定されると、該当する地域の地図や航空写真等の地図情報をユーザが操作する端末に送信することで、当該端末に地図情報の表示が行われるよう構成されている。
【0003】
また、地図情報のAPI(Application Program Interface)を用いて、様々なコンテンツ画像の表示を地図情報と連動させる所謂“マッシュアップ”と呼ばれる技術が存在しており、地図情報提供サービスの提供者以外の第三者により、地図情報を用いた新たなサービスの提供が行われている。このように、地図情報と連動して表示されるコンテンツ画像は、地域の特色を視認するため有用なものとなる。
【0004】
従来、地図情報に対するコンテンツ画像の重畳表示については種々の技術が提案されている。例えば、地図情報の縮尺に応じて表示するコンテンツ画像を使い分ける技術が用いられている。また、例えば特許文献1には、地図情報上に目標物(例えば、店舗名や道路名等)を表示するに際し、当該目標物の名称を示す文字列が他の文字列と重ならないよう表示位置をずらす技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2000−250404号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、コンテンツ画像の表示形態によっては、かえって視認性を低下させてしまう可能性がある。例えば、縮尺サイズを小さくし、表示される地域を広範囲とした場合、都市部等の一部の場所にコンテンツ画像が集中し、コンテンツ画像が重畳するため視認性が低下する。なお、地図情報とコンテンツ画像とのマッシュアップでは、事前に合成対象となるコンテンツ画像の個数や偏り等が不明となるため、上記従来技術のように、予め地図の縮尺と表示するコンテンツ画像とを定義しておくことは困難である。また、上記特許文献1の技術を用いることで、各コンテンツ画像が重ならないよう表示位置をずらすことが可能であるが、本来表示すべき位置から外れる可能性があるため、コンテンツ画像と地域との関連性が損なわれてしまうという問題がある。
【0007】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、コンテンツ画像と地域との関連性を維持しつつ、地図情報上に表示されたコンテンツ画像の視認性を向上させることが可能な地図情報表示装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、地図情報を取得する地図情報取得手段と、前記地図情報が表す地図領域に応じたコンテンツ画像を取得するコンテンツ画像取得手段と、前記地図情報上の所定の位置に前記コンテンツ画像を配置する配置手段と、前記コンテンツ画像各々の配置位置に基づいて、各コンテンツ画像間の重畳関係を判定する判定手段と、前記判定手段により重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群から、代表コンテンツ画像を一つ選択する選択手段と、前記地図情報を前記コンテンツ画像とともに表示し、前記重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群について、前記代表コンテンツ画像のみを表示するよう制御する表示手段と、を備える。
【0009】
また、本発明は、地図情報取得手段が、地図情報を取得する地図情報取得工程と、コンテンツ画像取得手段が、前記地図情報が表す地図領域に応じたコンテンツ画像を取得するコンテンツ画像取得工程と、配置手段が、前記地図情報上の所定の位置に前記コンテンツ画像を配置する配置工程と、判断手段が、前記コンテンツ画像各々の配置位置に基づいて、各コンテンツ画像間の重畳関係を判定する判定工程と、選択手段が、前記判定手段により重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群から、代表コンテンツ画像を一つ選択する選択工程と、表示手段が、前記地図情報を前記コンテンツ画像とともに表示し、前記重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群について、前記代表コンテンツ画像のみを表示するよう制御する表示工程と、を含む。
【0010】
また、本発明は、コンピュータを、地図情報を取得する地図情報取得手段と、前記地図情報が表す地図領域に応じたコンテンツ画像を取得するコンテンツ画像取得手段と、前記地図情報上の所定の位置に前記コンテンツ画像を配置する配置手段と、前記コンテンツ画像各々の配置位置に基づいて、各コンテンツ画像間の重畳関係を判定する判定手段と、前記判定手段により重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群から、代表コンテンツ画像を一つ選択する選択手段と、前記地図情報を前記コンテンツ画像とともに表示し、前記重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群について、前記代表コンテンツ画像のみを表示するよう制御する表示手段と、して機能させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、コンテンツ画像と地域との関連性を維持しつつ、地図情報上に表示されたコンテンツ画像の視認性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る地図情報表示装置、方法及びプログラムの最良な実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0013】
図1は、地図情報提供システムの全体構成を概略的に示したシステム構成図である。同図に示したように、地図情報提供システムは、端末装置1と、地図情報提供サーバ3と、コンテンツ画像提供サーバ5とを備え、これら各装置は、インターネット等のネットワークNを介して通信可能に接続されている。
【0014】
まず、端末装置1について説明する。端末装置1は、地図情報提供システムのユーザが操作するユーザ端末であって、ユーザから指定される地域に応じた地図情報とコンテンツ画像とを取得し、これらを連動させて表示する所謂マッシュアップを行う地図情報表示装置である。ここで、「地図情報」とは、特定の地域を表す地図や航空写真等の地図画像に、当該地図画像が表す地図領域の緯度及び経度を表すエリア情報を関連付けたデータである。また、「コンテンツ画像」とは、商品や施設等を表す画像データや文字データ等である。
【0015】
図2は、端末装置1の構成の一例を示したブロック図である。同図に示したように、端末装置1は、制御部11と、ハードディスク制御部12と、ハードディスク13と、光学ドライブ制御部14と、光学ドライブ15と、入力制御部16と、入力部17と、表示制御部18と、表示部19と、通信制御部20と、通信部21とを備えている。
【0016】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112及びROM(Read Only Memory)113を備えており、ハードディスク13に格納されている各種のプログラムとの協働により、端末装置1の動作を統括的に制御する。
【0017】
ハードディスク制御部12には、ハードディスク13が接続されており、制御部11の指示に従い、ハードディスク13に格納された制御プログラムや種々のデータの読み出しや種々のデータの書き込みを行う。
【0018】
光学ドライブ制御部14には、CD−ROMドライブ等の光学ドライブ15が接続されており、制御部11の指示に従い、光学ドライブ15に装填された記録媒体から種々のデータの読み出しを行う。
【0019】
入力制御部16には、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスにより構成される入力部17が接続されており、入力部17を介して入力された情報を制御部11に出力する。
【0020】
表示制御部18には、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスにより構成される表示部19が接続されており、制御部11の指示に従い、地図情報やコンテンツ画像等の各種の情報を表示部19に表示させる。
【0021】
通信制御部20には、ネットワークNに接続可能なインタフェースにより構成される通信部21が接続されており、制御部11の指示に従い、通信部21を通じて外部装置(地図情報提供サーバ3、コンテンツ画像提供サーバ5)との間で情報の授受を行う。
【0022】
端末装置1では、ユーザから入力部17を介して特定の地域を指定する地域指定情報と、地図情報提供サーバ3のURLとが入力されると、制御部11が、このURL宛に地域指定情報を送信することで、地域指定情報が指定する地域に応じた地図情報を地図情報提供サーバ3から取得する。また、制御部11は、地図情報提供サーバ3から取得した地図情報に含まれるエリア情報をコンテンツ画像提供サーバ5に送信することで、このエリア情報が示す範囲に応じたコンテンツ画像をコンテンツ画像提供サーバ5から取得する。
【0023】
なお、「地域指定情報」とは、特定の地域を指定することが可能な情報であれば特に問わないものとするが、例えば、住所、郵便番号、駅等の施設名等の他、地図情報上の特定の位置を指示する情報としてもよい。また、提供される地図情報の縮尺を指定する情報を地域指定情報に含めてもよい。
【0024】
以下、図3を参照して、地図情報及びコンテンツ画像の取得に係る制御部11のソフトウェア構成の一例について説明する。ここで、図3は、制御部11が実現する各機能部と、地図情報提供サーバ3及びコンテンツ画像提供サーバ5との関係を模式的に示した図である。
【0025】
制御部11は、ハードディスク13に格納された所定のプログラムとの協働により、Webブラウザ機能を実現するためのHTMLエンジン101を備える。HTMLエンジン101は、UI(User Interface)を用いて、地図情報提供サーバ3等のURLや、地域指定情報等の入力を受け付け、後述する処理エンジン102との協働により外部装置(地図情報提供サーバ3、コンテンツ画像提供サーバ5)にアクセスを行う。また、HTMLエンジン101は、後述する処理エンジン102との協働により、地図情報上に配置されたコンテンツ画像等のデータを画面表示するための処理を行い、表示制御部18を通じて表示部19に表示する。
【0026】
また、制御部11は、ハードディスク13に格納されたプログラムとの協働により、マッシュアップ機能を実現するための処理エンジン102を備える。処理エンジン102は、HTMLエンジン101を拡張するための機能部であって、Ajax(登録商標)等の技術を用いて実現されている。
【0027】
処理エンジン102は、HTMLエンジン101が実装するJavaScript(登録商標)等のHTTP通信機能と連携し、XML(extensible Markup Language)等を用いて地図情報提供サーバ3やコンテンツ画像提供サーバ5とデータの授受を行うことで、各装置が提供するサービスを動的なWebアプリケーションとして用いることを可能にする。
【0028】
具体的に、処理エンジン102は、地図情報提供サーバ3から取得した地図情報に含まれるエリア情報をコンテンツ画像提供サーバ5に送信することで、このエリア情報に応じたコンテンツ画像と、当該コンテンツ画像の配置位置(緯度及び経度)を指示した配置位置情報とをコンテンツ画像提供サーバ5から取得する。そして、処理エンジン102は、地図情報に含まれたエリア情報が示す緯度及び経度に基づいて、配置位置情報で指示された地図情報上の該当する位置にコンテンツ画像を配置する。なお、コンテンツ画像提供サーバ5のURLは、ハードディスク13に予め格納されている形態としてもよいし、入力部17を介して入力される形態としてもよい。
【0029】
また、処理エンジン102は、地図情報上へのコンテンツ画像の配置時に、これらコンテンツ画像の各々について重畳関係にあるか否かを判定する。ここで、「重畳関係」とは、複数のコンテンツ画像を配置(表示)した際に、重畳又は密集した状態となるコンテンツ画像間の関係を意味する。各コンテンツ画像が重畳関係にあるか否かは、例えば、以下に示す3つの判定方法(重畳判定方法)を用いて判定することができる。
【0030】
まず、第1の重畳判定方法として、各コンテンツ画像が表す画像の表示領域が重畳するか否かに応じて、重畳関係の有無を判定する方法が挙げられる。
【0031】
ここで、図4−1、図4−2は、第1の重畳判定方法を説明するための図である。例えば、図4−1に示したように、コンテンツ画像C11と、コンテンツ画像C12との表示領域が重なり合う場合、これらコンテンツ画像C11とコンテンツ画像C12とが重畳関係にあると判定する。なお、図4−2に示したように、コンテンツ画像C21とC24とが、コンテンツ画像C22及びC23により接続された状態となる場合、これらコンテンツ画像C21〜C24の一群を重畳関係にあると判定してもよいし、コンテンツ画像C21とC22、コンテンツ画像C23とC24のように、区分けした群単位の夫々で重畳関係にあると判定してもよい。
【0032】
また、第2の重畳判定方法として、地図情報上に配置した各コンテンツ画像について、当該コンテンツを囲む小領域を夫々設定し、この小領域が重畳するか否かに応じて、重畳関係の有無を判定する方法が挙げられる。
【0033】
ここで、図5は、第2の重畳判定方法を説明するための図である。例えば、図5に示したように、コンテンツ画像C31とコンテンツ画像C32との夫々について、各画像の中心から所定の半径rの小領域D31、D32を設定し、この小領域D31、D32が重畳した場合に、コンテンツ画像C31とコンテンツ画像C32とが重畳関係にあると判定する。
【0034】
なお、半径rの値は、コンテンツ画像を囲むことが可能な値であれば任意の値を設定することができるものとするが、コンテンツ画像の画像サイズに応じて値を調整することが好ましい。また、図5では、コンテンツ画像を囲む小領域を円状としたがこれに限らず、例えば、矩形状等任意の形状の小領域を設定することが可能である。
【0035】
また、第3の重畳判定方法として、ベースとなる地図画像を所定の領域単位で区分けし、この区分けした各小領域において複数のコンテンツ画像が存在するような場合に、このコンテンツ画像群を重畳関係にあると判定する方法が挙げられる。
【0036】
ここで、図6は、第3の重畳判定方法を説明するための図である。例えば、図6に示したように、地図情報が表す地図領域をメッシュ状に区分けした各小領域(A11〜A19)にコンテンツ画像(C41〜C47)が配置されているような場合、領域A15に配置されたコンテンツ画像C44、C45を重畳関係にあると判定する。なお、区分けする小領域の形状は、図6に示した矩形に限らず、例えば、円状であってもよいし、県や市、町、村等の形状としてもよい。
【0037】
処理エンジン102は、上述した重畳判定方法により重畳関係にあると判定した一連のコンテンツ画像群(以下、重畳コンテンツ画像群という)毎に、一のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像として選択する。そして、処理エンジン102は、重畳コンテンツ画像群に含まれた代表コンテンツ画像以外の、他のコンテンツ画像(以下、サブコンテンツ画像)の地図情報上への配置を禁止し、当該サブコンテンツ画像の存在を表したフラグ情報としてサブコンテンツ画像の個数を示した画像(以下、重畳枚数画像という)を代表コンテンツ画像の配置位置近傍に配置する。
【0038】
なお、代表コンテンツ画像の選択方法は特に問わないものとするが、例えば、以下に示す5つの選択方法(代表選択方法)を用いて判定することができる。
【0039】
まず、第1の代表選択方法として、重畳コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像をランダムに選択する方法が挙げられる。
【0040】
また、第2の代表選択方法として、ユーザから入力部17を介して選択されたコンテンツ画像の履歴をアクセス頻度としてハードディスク13に記憶しておき、このアクセス頻度に基づいて、重畳コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択する方法が挙げられる。この場合、例えば、アクセス頻度が最も高い一のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像としてもよいし、アクセス頻度が最も低い一のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像としてもよい。
【0041】
また、第3の代表選択方法として、コンテンツ画像が表す画像の大きさ、つまりコンテンツ画像の表示面積に基づいて、重畳コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択する方法が挙げられる。この場合、例えば、表示面積が最大のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像としてもよいし、表示面積が最小のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像としてもよい。
【0042】
また、第4の代表選択方法として、コンテンツ画像のファイル名に基づいて、重畳コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択する方法が挙げられる。この場合、例えば、ファイル名のアルファベット順や50音順に基づき、最初又は最後に出現するファイル名のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像としてもよい。
【0043】
また、第5の代表選択方法として、コンテンツ画像に関する事象(例えば、特定の商品や施設等)についての人気度に基づいて、重畳コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択する方法が挙げられる。この場合、例えば、人気度の最も高い事象に対応するコンテンツ画像を代表コンテンツ画像としてもよいし、人気度の最も低い事象に対応するコンテンツ画像を代表コンテンツ画像としてもよい。なお、人気度の取得は、ネットワークNに接続された図示しないランキングサイト等から行う形態としてもよい。また、コンテンツ画像提供サーバ5において、各コンテンツ画像と関連付けて、当該コンテンツ画像に関する事象の人気度が管理されている場合には、コンテンツ画像及び配置位置情報の取得時に人気度をあわせて取得する形態としてもよい。
【0044】
本実施形態では、ユーザは入力部17を介して、上述した5つの代表選択方法のうち、何れか一つの代表戦悪方法を選択的に指定することが可能であるとする。なお、上述した5つの代表選択方法の具体的な処理内容については後述する。
【0045】
処理エンジン102により地図情報上に配置されたコンテンツ画像(代表コンテンツ画像及び重畳枚数画像を含む)は、地図情報とともにHTMLエンジン101により描画され、表示部19に表示される。
【0046】
図7は、表示部19に表示された地図情報及びコンテンツ画像の一例を示した図である。同図に示したように、地図画像M上に配置されたコンテンツ画像C51が視認可能な状態で表示されている。また、コンテンツ画像C51が代表コンテンツ画像であることを示すフラグ情報、即ち当該コンテンツ画像C51と重畳関係にあるコンテンツ画像が存在することを示した重畳枚数画像C51’が表示されている。ここで、重畳枚数画像C51’は、コンテンツ画像C51と重畳関係にあるサブコンテンツ画像が1枚存在することを意味している。
【0047】
このように、重畳関係にあるコンテンツ画像の存在を示したフラグ情報(重畳枚数画像)を、代表コンテンツ画像の近傍に配置し表示させることで、ユーザに関連画像の存在を認識させることができる。
【0048】
なお、入力部17を介して地図情報の縮尺の拡大が指示されると、コンテンツ画像間の間隔は疎となるため、重畳関係が解消する可能性がある。このような場合、処理エンジン102は、この縮尺サイズの地域に含まれるコンテンツ画像を地図情報上に配置しなおすことで、表示内容を動的に更新する。
【0049】
図8は、図7に示した地図画像の縮尺を拡大した状態の一例を示した図である。同図において、コンテンツ画像C51は、図7のコンテンツ画像C51に対応するものである。また、コンテンツ画像C52は、図7においてコンテンツ画像C51と重畳関係にあったサブコンテンツ画像であって、重畳関係の解消により所定の位置に配置(表示)されている。
【0050】
また、処理エンジン102は、入力部17を介し、表示部19に表示された何れかの代表コンテンツ画像に対する詳細表示の指示として、重畳コンテンツ画像群の表示を指示する指示情報を受け付けると、この詳細表示の対象となった代表コンテンツ画像及び当該代表コンテンツ画像と重畳関係にあるサブコンテンツ画像を所定の表示形態で一覧又は個別的に表示させる制御を行う。
【0051】
なお、詳細表示の表示形態は、特に問わないものとする。例えば、図9に示したように、コンテンツ画像C61(代表コンテンツ画像)について、当該コンテンツ画像C61に係る重畳コンテンツ画像群に含まれた各コンテンツ画像(C61〜C65)を、吹き出し状の枠F内に一覧表示する形態としてもよい。
【0052】
また、他の表示形態として、代表コンテンツ画像となるコンテンツ画像を所定の時間間隔で切り替えてスライド表示することで、重畳コンテンツ画像群に含まれる各コンテンツ画像を個別的に表示する形態としてもよい。また、ユーザから入力部17を介して入力されるスクロール操作量に応じて、代表コンテンツ画像となるコンテンツ画像を切り替えて表示することで、重畳コンテンツ画像群に含まれる各コンテンツ画像を個別的に表示する形態としてもよい。なお、スライド表示される際の順序、つまり代表コンテンツ画像の選択順序は、上述した第1〜第5の代表選択方法に基づいて順次選択が行われるものとする。
【0053】
次に、地図情報提供サーバ3について説明する。地図情報提供サーバ3は、端末装置1から送信された地域指定情報を受け付け、この地域指定情報が指定する地域に応じた地図情報を端末装置1に提供するサーバ装置である。
【0054】
図10は、地図情報提供サーバ3の構成の一例を示したブロック図である。同図に示したように、地図情報提供サーバ3は、制御部31と、ハードディスク制御部32と、ハードディスク33と、光学ドライブ制御部34と、光学ドライブ35と、入力制御部36と、入力部37と、表示制御部38と、表示部39と、通信制御部40と、通信部41とを備えている。
【0055】
制御部31は、CPU311、RAM312及びROM313を備えており、ハードディスク33に格納されている各種のプログラムとの協働により、地図情報提供サーバ3の動作を統括的に制御する。
【0056】
ハードディスク制御部32には、ハードディスク33が接続されており、制御部31の指示に従い、ハードディスク33に格納された制御プログラムや種々のデータの読み出しや種々のデータの書き込みを行う。
【0057】
また、ハードディスク33は、地図情報を管理するための地図情報DB(データベース)331を予め格納している。この地図情報DB331には、各地域の地図画像とそのエリア情報とを関連付けた地図情報が縮尺毎に登録されている。制御部31は、地域指定情報により指定された地域に応じた地図情報を地図情報DB331から読み出し、地域指定情報を送信した端末装置1宛に送信することで、地図情報の提供を行う。ここで、地域指定情報に縮尺が含まれていた場合には、この縮尺に対応する地図情報が地図情報DB331から読み出されるものとする。なお、地域指定情報に縮尺が指定されていない場合には、所定の縮尺に対応する地図情報が地図情報DB331から読み出されるものとする。
【0058】
光学ドライブ制御部34には、CD−ROMドライブ等の光学ドライブ35が接続されており、制御部31の指示に従い、光学ドライブ35に装填された記録媒体から種々のデータの読み出しを行う。
【0059】
入力制御部36には、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスにより構成される入力部37が接続されており、入力部37を介して入力された情報を制御部31に出力する。
【0060】
表示制御部38には、LCD等の表示デバイスにより構成される表示部39が接続されており、制御部31の指示に従い、各種の情報を表示部39に表示させる。
【0061】
通信制御部40には、ネットワークNに接続可能なインタフェースにより構成される通信部41が接続されており、制御部31の指示に従い、通信部41を通じて外部装置(端末装置1)との間で情報の授受を行う。
【0062】
次に、コンテンツ画像提供サーバ5について説明する。コンテンツ画像提供サーバ5は、端末装置1から送信されるエリア情報を受け付け、このエリア情報に含まれる範囲に応じたコンテンツ画像を端末装置1に提供するサーバ装置である。
【0063】
図11は、コンテンツ画像提供サーバ5の構成の一例を示したブロック図である。同図に示したように、コンテンツ画像提供サーバ5は、制御部51と、ハードディスク制御部52と、ハードディスク53と、光学ドライブ制御部54と、光学ドライブ55と、入力制御部56と、入力部57と、表示制御部58と、表示部59と、通信制御部60と、通信部61とを備えている。
【0064】
制御部51は、CPU511、RAM512及びROM513を備えており、ハードディスク53に格納されている各種のプログラムとの協働により、コンテンツ画像提供サーバ5の動作を統括的に制御する。
【0065】
ハードディスク制御部52には、ハードディスク53が接続されており、制御部51の指示に従い、ハードディスク53に格納された制御プログラムや種々のデータの読み出しや種々のデータの書き込みを行う。
【0066】
また、ハードディスク53は、コンテンツ画像を管理するためのコンテンツ画像DB(データベース)531を予め格納している。このコンテンツ画像DB531には、各地域に固有の商品や施設等を表した画像データや文字データであるコンテンツ画像と、当該コンテンツ画像の配置位置となる緯度及び経度を示した配置位置情報とが関連付けて登録されている。ここで、配置位置は、コンテンツ画像が表す事象の原産地や所在地等とすることが好ましい。なお、コンテンツ画像に他の情報を関連付けて格納することとしてもよく、例えば、上述したように各コンテンツ画像が表す事象の人気度を関連付けて格納する形態としてもよい。
【0067】
制御部51は、端末装置1からエリア情報を受け付けると、コンテンツ画像DB531を参照し、エリア情報が示す経度及び緯度の範囲と、各コンテンツ画像に関連付けて管理された配置位置情報とを比較することで、このエリア情報に含まれるコンテンツ画像を特定する。そして、制御部51は、特定したコンテンツ画像と、このコンテンツ画像に関連付けられた関連情報(配置位置情報等)をコンテンツ画像DB531から読み出し、エリア情報を送信した端末装置1宛に送信することで、コンテンツ画像の提供を行う。
【0068】
光学ドライブ制御部54には、CD−ROMドライブ等の光学ドライブ55が接続されており、制御部51の指示に従い、光学ドライブ55に装填された記録媒体から種々のデータの読み出しを行う。
【0069】
入力制御部56には、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスにより構成される入力部57が接続されており、入力部57を介して入力された情報を制御部51に出力する。
【0070】
表示制御部58には、LCD等の表示デバイスにより構成される表示部59が接続されており、制御部51の指示に従い、各種の情報を表示部59に表示させる。
【0071】
通信制御部60には、ネットワークNに接続可能なインタフェースにより構成される通信部61が接続されており、制御部51の指示に従い、通信部61を通じて外部装置(端末装置1)との間で情報の授受を行う。
【0072】
以下、端末装置1において、地図情報とコンテンツ画像とが連動して表示される際の動作について説明する。ここで、図12は、端末装置1で実行される地図情報表示処理の手順を示したフローチャートである。
【0073】
まず、処理エンジン102は、ユーザから入力部17を介して入力された地域指定情報を受け付けると(ステップS11)、この地域指定情報を地図情報提供サーバ3に送信することで(ステップS12)、当該地域指定情報に応じた地図情報を地図情報提供サーバ3から取得する(ステップS13)。
【0074】
続いて、処理エンジン102は、ステップS12で取得した地図情報に含まれるエリア情報をコンテンツ画像提供サーバ5に送信することで(ステップS14)、このエリア情報に応じたコンテンツ画像と、当該コンテンツ画像の関連情報(配置位置情報等)とをコンテンツ画像提供サーバ5から取得する(ステップS15)。
【0075】
次いで、処理エンジン102は、関連情報として取得した配置位置情報に従い、地図情報上の該当する位置に各コンテンツ画像を配置すると(ステップS16)、上述した第1〜第3の重畳判定方法を用いて、各コンテンツ画像が重畳関係にあるか否かの判定を行い、その判定結果をRAM112等に保持する(ステップS17)。
【0076】
処理エンジン102は、ステップS17の判定処理により、重畳関係にあると判定した重畳コンテンツ画像群が存在するか否かを判定し、存在しないと判定した場合には(ステップS18;No)、ステップS20の処理に直ちに移行する。
【0077】
また、ステップS18において、重畳コンテンツ画像群が存在すると判定した場合(ステップS18;Yes)、処理エンジン102は、重畳コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択する代表コンテンツ画像選択処理を実行する(ステップS19)。このステップS19の代表コンテンツ画像選択処理は、上述した5つの代表選択方法のうち何れか一の方法を用いて実行されるものとする。以下、上述した5つの代表選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理について夫々説明する。
【0078】
まず、図13−1を参照して、第1の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理について説明する。ここで、図13−1は、第1の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【0079】
まず、処理エンジン102は、重畳コンテンツ画像群の一つを処理の対象に設定すると(ステップS101)、この重畳コンテンツ画像群から一のコンテンツ画像をランダムに選択し、このコンテンツ画像を代表コンテンツ画像とする(ステップS102)。そして、処理エンジン102は、代表コンテンツ画像以外のサブコンテンツ画像(サブコンテンツ画像)を地図情報上から除去する(ステップS103)。
【0080】
次いで、処理エンジン102は、処理の対象とした重畳コンテンツ画像群に含まれるコンテンツ画像の個数から1減算した値、即ちサブコンテンツ画像の個数を算出し(ステップS104)、この個数を表す重畳枚数画像を、ステップS102で選択した代表コンテンツ画像の配置位置近傍に配置する(ステップS105)。
【0081】
続いて、処理エンジン102は、全ての重畳コンテンツ画像群に対して処理を施したか否かを判定し、未処理の重畳コンテンツ画像群が存在する場合には(ステップS106;No)、ステップS101に再び戻り、未処理の重畳コンテンツ画像群の一つを処理対象とする。また、全ての重畳コンテンツ画像群に対して処理を施したと判定した場合には(ステップS106;Yes)、図12のステップS20に移行する。
【0082】
第1の代表選択方法を用いた場合、重畳コンテンツ画像群の中から一の代表コンテンツ画像をランダムに選択するため、その都度異なるコンテンツ画像が代表コンテンツ画像に選択されやすく、公平な選択を求めることができる。
【0083】
次に、図13−2を参照して、第2の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理について説明する。ここで、図13−2は、第2の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。なお、本処理の前提として、ユーザから入力部17を介してこれまで選択されたコンテンツ画像の履歴を記録した履歴情報(各コンテンツ画像を識別する識別情報と、そのアクセス頻度(選択回数))が、ハードディスク13に記憶されているものとする。
【0084】
まず、処理エンジン102は、重畳コンテンツ画像群の一つを処理の対象に設定する(ステップS201)。次いで、処理エンジン102は、ハードディスク13に記憶された履歴情報を参照し、処理対象の重畳コンテンツ画像群に含まれる各コンテンツ画像のアクセス頻度に基づいて、各コンテンツ画像をソートする(ステップS202)。
【0085】
続いて、処理エンジン102は、ステップS202のソート結果に基づいて、アクセス頻度が最大/最小となるコンテンツ画像を一つ選択し、このコンテンツ画像を代表コンテンツ画像とする(ステップS203)。そして、処理エンジン102は、処理対象の重畳コンテンツ画像群に含まれた代表コンテンツ画像以外のサブコンテンツ画像を地図情報上から除去する(ステップS204)。
【0086】
続くステップS205〜S207の処理は、上述したステップS104〜S106と同様であるため、説明を省略する。第2の代表選択方法を用いた場合、重畳コンテンツ画像群の中から一の代表コンテンツ画像をアクセス頻度に基づいて選択するため、頻繁にアクセスを行うコンテンツ画像を代表コンテンツ画像とすることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。また、後述する関連画像表示処理において、アクセス頻度の順に関連画像を表示することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0087】
次に、図13−3を参照して、第3の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理について説明する。ここで、図13−3は、第3の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【0088】
まず、処理エンジン102は、重畳コンテンツ画像群の一つを処理の対象に設定する(ステップS301)。次いで、処理エンジン102は、処置対象の重畳コンテンツ画像群に含まれる各コンテンツ画像の画像サイズ(表示面積)を比較すると(ステップS302)、この比較結果に基づいて画像サイズが最大/最小となる一のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像に選択する(ステップS303)。そして、処理エンジン102は、処理対象の重畳コンテンツ画像群に含まれた代表コンテンツ画像以外のサブコンテンツ画像を地図情報上から除去する(ステップS304)。
【0089】
続くステップS305〜S307の処理は、上述したステップS104〜S106と同様であるため、説明を省略する。第3の代表選択方法を用いた場合、重畳コンテンツ画像群の中から一の代表コンテンツ画像をその画像サイズに基づいて選択するため、代表コンテンツ画像の視認性を向上させることができる。
【0090】
次に、図13−4を参照して、第4の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理について説明する。ここで、図13−4は、第4の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【0091】
まず、処理エンジン102は、重畳コンテンツ画像群の一つを処理の対象に設定する(ステップS401)。次いで、処理エンジン102は、処理対象の重畳コンテンツ画像群に含まれる各コンテンツ画像のファイル名に基づき、各コンテンツ画像をアルファベット順や五十音順等でソートする(ステップS402)。
【0092】
続いて、処理エンジン102は、ステップS402のソート結果に基づいて、最初/最後に出現するコンテンツ画像を代表コンテンツ画像として選択する(ステップS403)。そして、処理エンジン102は、処理対象の重畳コンテンツ画像群に含まれた代表コンテンツ画像以外のサブコンテンツ画像を地図情報上から除去する(ステップS404)。
【0093】
続くステップS405〜S407の処理は、上述したステップS104〜S106と同様であるため、説明を省略する。第4の代表選択方法を用いた場合、重畳コンテンツ画像群の中から一の代表コンテンツ画像をそのファイル名に基づいて選択するため、後述する関連画像表示処理において、ファイル名の順に関連画像を表示することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0094】
次に、図13−5を参照して、第5の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理について説明する。ここで、図13−5は、第5の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。なお、本処理の前提として、コンテンツ画像に関する人気度や注目度に関する関連情報が、各コンテンツ画像と関連付けてコンテンツ画像提供サーバ5のコンテンツ画像DBに登録されているものとする。また、上述したステップS15において、各コンテンツ画像について配置位置と関連情報とが、コンテンツ画像提供サーバ5から提供されるものとする。
【0095】
まず、処理エンジン102は、重畳コンテンツ画像群の一つを処理の対象に設定する(ステップS501)。次いで、処理エンジン102は、ステップS15で取得した関連情報に含まれる各コンテンツ画像に関する人気度の順で、処理対象の重畳コンテンツ画像群に含まれる各コンテンツ画像をソートする(ステップS502)。
【0096】
続いて、処理エンジン102は、ステップS502のソート結果に基づいて、最初/最後に出現するコンテンツ画像を選択し、このコンテンツ画像を代表コンテンツ画像とする(ステップS503)。そして、処理エンジン102は、処理対象の重畳コンテンツ画像群に含まれた代表コンテンツ画像以外の他のコンテンツ画像を地図情報上から除去する(ステップS504)。
【0097】
続くステップS505〜S507の処理は、上述したステップS104〜S106と同様であるため、説明を省略する。第5の代表選択方法を用いた場合、重畳コンテンツ画像群の中から一の代表コンテンツ画像を人気度に基づいて選択するため、人気度の高い事象を表すコンテンツ画像を代表コンテンツ画像とすることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。また、後述する関連画像表示処理において、人気度の順に関連画像を表示することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0098】
図12に戻り、処理エンジン102は、HTMLエンジン101との協働により、図7や図8に示したように、地図画像及び当該地図情報上に配置したコンテンツ画像(代表コンテンツ画像及び重畳枚数画像を含む)を表示部19に表示し(ステップS20)、本処理を終了する。
【0099】
次に、図14を参照して、重畳コンテンツ画像群を表示する際の処理について説明する。ここで、図14は重畳コンテンツ画像群表示処理の手順を示したフローチャートである。
【0100】
まず、処理エンジン102は、表示部19に表示された何れかの代表コンテンツ画像に対し、重畳コンテンツ画像群の表示を指示する所定の操作が行われたことを、入力部17を介して受け付けると(ステップS31)、この代表コンテンツ画像に係る重畳コンテンツ画像群に含まれた各コンテンツ画像をRAM112等に保持したキャッシュから読み出す(ステップS32)。
【0101】
次いで、処理エンジン102は、HTMLエンジン101との協働により、ステップS32で読み出したコンテンツ画像を、図9に示したような所定の表示形態で表示部に一覧又は個別的に表示し(ステップS33)、本処理を終了する。
【0102】
以上のように、本実施形態によれば、複数のコンテンツ画像が重畳関係にある場合、この重畳コンテンツ画像群から選択した一のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像として表示し、また、重畳コンテンツ画像群の表示が指示された場合には、重畳コンテンツ画像群に含まれる各コンテンツ画像を一覧又は個別的に表示するため、コンテンツ画像と地域との関連性を維持しつつ、地図情報上に表示されたコンテンツ画像の視認性を向上させることができる。
【0103】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での種々の変更、置換、追加等が可能である。
【0104】
例えば、上記実施形態では、サブコンテンツ画像の存在を示すフラグ情報として、重畳枚数画像を表示する形態としたが、フラグ情報の形態はこれに限らず、他の形態を用いてサブコンテンツ画像の存在を示すこととしてもよい。例えば、代表コンテンツ画像に対して矢印等を表示させたり、代表コンテンツ画像を点滅表示させたりする等の強調表示を行うことで、重畳関係にあるコンテンツ画像の存在を通知する形態としてもよい。
【0105】
また、上記実施形態では、コンテンツ画像提供サーバ5がコンテンツ画像DB531を管理する形態としたが、これに限らず、端末装置1がコンテンツ画像DB531を保持する形態としてもよい。
【0106】
また、上記実施形態では、地図情報とコンテンツ画像とのマッシュアップについて説明したが、これに限らず、例えば個人宅や病院内等、特定の施設の構内図とコンテンツ画像とをマッシュアップする際にも用いることができる。また、地図情報提供サーバ3から地図情報とともにコンテンツ画像が提供されるような場合には、このコンテンツ画像に対して上記の処理を施すこととしてもよい。
【0107】
なお、上記実施形態の端末装置1で実行されるプログラムは、端末装置1が備える記録媒体(ハードディスク13)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記録媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記録媒体も含まれる。
【0108】
また、上記実施形態の端末装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよく、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】地図情報提供システムの全体構成を概略的に示したシステム構成図である。
【図2】図1に示した端末装置1の構成の一例を示したブロック図である。
【図3】図2に示した制御部11が実現する各機能部と、地図情報提供サーバ3及びコンテンツ画像提供サーバ5との関係を模式的に示した図である。
【図4−1】第1の重畳判定方法を説明するための図である。
【図4−2】第1の重畳判定方法を説明するための図である。
【図5】第2の重畳判定方法を説明するための図である。
【図6】第3の重畳判定方法を説明するための図である。
【図7】端末装置1の表示部19に表示された地図情報及びコンテンツ画像の一例を示した図である。
【図8】端末装置1の表示部19に表示された地図情報及びコンテンツ画像の一例を示した図である。
【図9】端末装置1の表示部19に表示された地図情報及びコンテンツ画像の一例を示した図である。
【図10】図1に示した地図情報提供サーバ3の構成の一例を示したブロック図である。
【図11】図1に示したコンテンツ画像提供サーバ5の構成の一例を示したブロック図である。
【図12】端末装置1で実行される地図情報表示処理の手順を示したフローチャートである。
【図13−1】第1の代表選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【図13−2】第2の代表選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【図13−3】第3の代表選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【図13−4】第4の代表選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【図13−5】第5の代表選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【図14】重畳コンテンツ画像群表示処理の手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0110】
1 端末装置
101 HTMLエンジン
102 処理エンジン
11 制御部
111 CPU
112 RAM
113 ROM
12 ハードディスク制御部
13 ハードディスク
14 光学ドライブ制御部
15 光学ドライブ
16 入力制御部
17 入力部
18 表示制御部
19 表示部
20 通信制御部
21 通信部
3 地図情報提供サーバ
31 制御部
311 CPU
312 RAM
313 ROM
32 ハードディスク制御部
33 ハードディスク
331 地図情報DB
34 光学ドライブ制御部
35 光学ドライブ
36 入力制御部
37 入力部
38 表示制御部
39 表示部
40 通信制御部
41 通信部
5 コンテンツ画像提供サーバ
51 制御部
511 CPU
512 RAM
513 ROM
52 ハードディスク制御部
53 ハードディスク
531 コンテンツ画像DB
54 光学ドライブ制御部
55 光学ドライブ
56 入力制御部
57 入力部
58 表示制御部
59 表示部
60 通信制御部
61 通信部
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図情報表示装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット等のネットワークを介して、地図情報を提供するサービス(以下、地図情報提供サービスという)が行われている。この地図情報提供サービスでは、ユーザから特定の住所や地域が指定されると、該当する地域の地図や航空写真等の地図情報をユーザが操作する端末に送信することで、当該端末に地図情報の表示が行われるよう構成されている。
【0003】
また、地図情報のAPI(Application Program Interface)を用いて、様々なコンテンツ画像の表示を地図情報と連動させる所謂“マッシュアップ”と呼ばれる技術が存在しており、地図情報提供サービスの提供者以外の第三者により、地図情報を用いた新たなサービスの提供が行われている。このように、地図情報と連動して表示されるコンテンツ画像は、地域の特色を視認するため有用なものとなる。
【0004】
従来、地図情報に対するコンテンツ画像の重畳表示については種々の技術が提案されている。例えば、地図情報の縮尺に応じて表示するコンテンツ画像を使い分ける技術が用いられている。また、例えば特許文献1には、地図情報上に目標物(例えば、店舗名や道路名等)を表示するに際し、当該目標物の名称を示す文字列が他の文字列と重ならないよう表示位置をずらす技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2000−250404号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、コンテンツ画像の表示形態によっては、かえって視認性を低下させてしまう可能性がある。例えば、縮尺サイズを小さくし、表示される地域を広範囲とした場合、都市部等の一部の場所にコンテンツ画像が集中し、コンテンツ画像が重畳するため視認性が低下する。なお、地図情報とコンテンツ画像とのマッシュアップでは、事前に合成対象となるコンテンツ画像の個数や偏り等が不明となるため、上記従来技術のように、予め地図の縮尺と表示するコンテンツ画像とを定義しておくことは困難である。また、上記特許文献1の技術を用いることで、各コンテンツ画像が重ならないよう表示位置をずらすことが可能であるが、本来表示すべき位置から外れる可能性があるため、コンテンツ画像と地域との関連性が損なわれてしまうという問題がある。
【0007】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、コンテンツ画像と地域との関連性を維持しつつ、地図情報上に表示されたコンテンツ画像の視認性を向上させることが可能な地図情報表示装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、地図情報を取得する地図情報取得手段と、前記地図情報が表す地図領域に応じたコンテンツ画像を取得するコンテンツ画像取得手段と、前記地図情報上の所定の位置に前記コンテンツ画像を配置する配置手段と、前記コンテンツ画像各々の配置位置に基づいて、各コンテンツ画像間の重畳関係を判定する判定手段と、前記判定手段により重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群から、代表コンテンツ画像を一つ選択する選択手段と、前記地図情報を前記コンテンツ画像とともに表示し、前記重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群について、前記代表コンテンツ画像のみを表示するよう制御する表示手段と、を備える。
【0009】
また、本発明は、地図情報取得手段が、地図情報を取得する地図情報取得工程と、コンテンツ画像取得手段が、前記地図情報が表す地図領域に応じたコンテンツ画像を取得するコンテンツ画像取得工程と、配置手段が、前記地図情報上の所定の位置に前記コンテンツ画像を配置する配置工程と、判断手段が、前記コンテンツ画像各々の配置位置に基づいて、各コンテンツ画像間の重畳関係を判定する判定工程と、選択手段が、前記判定手段により重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群から、代表コンテンツ画像を一つ選択する選択工程と、表示手段が、前記地図情報を前記コンテンツ画像とともに表示し、前記重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群について、前記代表コンテンツ画像のみを表示するよう制御する表示工程と、を含む。
【0010】
また、本発明は、コンピュータを、地図情報を取得する地図情報取得手段と、前記地図情報が表す地図領域に応じたコンテンツ画像を取得するコンテンツ画像取得手段と、前記地図情報上の所定の位置に前記コンテンツ画像を配置する配置手段と、前記コンテンツ画像各々の配置位置に基づいて、各コンテンツ画像間の重畳関係を判定する判定手段と、前記判定手段により重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群から、代表コンテンツ画像を一つ選択する選択手段と、前記地図情報を前記コンテンツ画像とともに表示し、前記重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群について、前記代表コンテンツ画像のみを表示するよう制御する表示手段と、して機能させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、コンテンツ画像と地域との関連性を維持しつつ、地図情報上に表示されたコンテンツ画像の視認性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る地図情報表示装置、方法及びプログラムの最良な実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0013】
図1は、地図情報提供システムの全体構成を概略的に示したシステム構成図である。同図に示したように、地図情報提供システムは、端末装置1と、地図情報提供サーバ3と、コンテンツ画像提供サーバ5とを備え、これら各装置は、インターネット等のネットワークNを介して通信可能に接続されている。
【0014】
まず、端末装置1について説明する。端末装置1は、地図情報提供システムのユーザが操作するユーザ端末であって、ユーザから指定される地域に応じた地図情報とコンテンツ画像とを取得し、これらを連動させて表示する所謂マッシュアップを行う地図情報表示装置である。ここで、「地図情報」とは、特定の地域を表す地図や航空写真等の地図画像に、当該地図画像が表す地図領域の緯度及び経度を表すエリア情報を関連付けたデータである。また、「コンテンツ画像」とは、商品や施設等を表す画像データや文字データ等である。
【0015】
図2は、端末装置1の構成の一例を示したブロック図である。同図に示したように、端末装置1は、制御部11と、ハードディスク制御部12と、ハードディスク13と、光学ドライブ制御部14と、光学ドライブ15と、入力制御部16と、入力部17と、表示制御部18と、表示部19と、通信制御部20と、通信部21とを備えている。
【0016】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112及びROM(Read Only Memory)113を備えており、ハードディスク13に格納されている各種のプログラムとの協働により、端末装置1の動作を統括的に制御する。
【0017】
ハードディスク制御部12には、ハードディスク13が接続されており、制御部11の指示に従い、ハードディスク13に格納された制御プログラムや種々のデータの読み出しや種々のデータの書き込みを行う。
【0018】
光学ドライブ制御部14には、CD−ROMドライブ等の光学ドライブ15が接続されており、制御部11の指示に従い、光学ドライブ15に装填された記録媒体から種々のデータの読み出しを行う。
【0019】
入力制御部16には、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスにより構成される入力部17が接続されており、入力部17を介して入力された情報を制御部11に出力する。
【0020】
表示制御部18には、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスにより構成される表示部19が接続されており、制御部11の指示に従い、地図情報やコンテンツ画像等の各種の情報を表示部19に表示させる。
【0021】
通信制御部20には、ネットワークNに接続可能なインタフェースにより構成される通信部21が接続されており、制御部11の指示に従い、通信部21を通じて外部装置(地図情報提供サーバ3、コンテンツ画像提供サーバ5)との間で情報の授受を行う。
【0022】
端末装置1では、ユーザから入力部17を介して特定の地域を指定する地域指定情報と、地図情報提供サーバ3のURLとが入力されると、制御部11が、このURL宛に地域指定情報を送信することで、地域指定情報が指定する地域に応じた地図情報を地図情報提供サーバ3から取得する。また、制御部11は、地図情報提供サーバ3から取得した地図情報に含まれるエリア情報をコンテンツ画像提供サーバ5に送信することで、このエリア情報が示す範囲に応じたコンテンツ画像をコンテンツ画像提供サーバ5から取得する。
【0023】
なお、「地域指定情報」とは、特定の地域を指定することが可能な情報であれば特に問わないものとするが、例えば、住所、郵便番号、駅等の施設名等の他、地図情報上の特定の位置を指示する情報としてもよい。また、提供される地図情報の縮尺を指定する情報を地域指定情報に含めてもよい。
【0024】
以下、図3を参照して、地図情報及びコンテンツ画像の取得に係る制御部11のソフトウェア構成の一例について説明する。ここで、図3は、制御部11が実現する各機能部と、地図情報提供サーバ3及びコンテンツ画像提供サーバ5との関係を模式的に示した図である。
【0025】
制御部11は、ハードディスク13に格納された所定のプログラムとの協働により、Webブラウザ機能を実現するためのHTMLエンジン101を備える。HTMLエンジン101は、UI(User Interface)を用いて、地図情報提供サーバ3等のURLや、地域指定情報等の入力を受け付け、後述する処理エンジン102との協働により外部装置(地図情報提供サーバ3、コンテンツ画像提供サーバ5)にアクセスを行う。また、HTMLエンジン101は、後述する処理エンジン102との協働により、地図情報上に配置されたコンテンツ画像等のデータを画面表示するための処理を行い、表示制御部18を通じて表示部19に表示する。
【0026】
また、制御部11は、ハードディスク13に格納されたプログラムとの協働により、マッシュアップ機能を実現するための処理エンジン102を備える。処理エンジン102は、HTMLエンジン101を拡張するための機能部であって、Ajax(登録商標)等の技術を用いて実現されている。
【0027】
処理エンジン102は、HTMLエンジン101が実装するJavaScript(登録商標)等のHTTP通信機能と連携し、XML(extensible Markup Language)等を用いて地図情報提供サーバ3やコンテンツ画像提供サーバ5とデータの授受を行うことで、各装置が提供するサービスを動的なWebアプリケーションとして用いることを可能にする。
【0028】
具体的に、処理エンジン102は、地図情報提供サーバ3から取得した地図情報に含まれるエリア情報をコンテンツ画像提供サーバ5に送信することで、このエリア情報に応じたコンテンツ画像と、当該コンテンツ画像の配置位置(緯度及び経度)を指示した配置位置情報とをコンテンツ画像提供サーバ5から取得する。そして、処理エンジン102は、地図情報に含まれたエリア情報が示す緯度及び経度に基づいて、配置位置情報で指示された地図情報上の該当する位置にコンテンツ画像を配置する。なお、コンテンツ画像提供サーバ5のURLは、ハードディスク13に予め格納されている形態としてもよいし、入力部17を介して入力される形態としてもよい。
【0029】
また、処理エンジン102は、地図情報上へのコンテンツ画像の配置時に、これらコンテンツ画像の各々について重畳関係にあるか否かを判定する。ここで、「重畳関係」とは、複数のコンテンツ画像を配置(表示)した際に、重畳又は密集した状態となるコンテンツ画像間の関係を意味する。各コンテンツ画像が重畳関係にあるか否かは、例えば、以下に示す3つの判定方法(重畳判定方法)を用いて判定することができる。
【0030】
まず、第1の重畳判定方法として、各コンテンツ画像が表す画像の表示領域が重畳するか否かに応じて、重畳関係の有無を判定する方法が挙げられる。
【0031】
ここで、図4−1、図4−2は、第1の重畳判定方法を説明するための図である。例えば、図4−1に示したように、コンテンツ画像C11と、コンテンツ画像C12との表示領域が重なり合う場合、これらコンテンツ画像C11とコンテンツ画像C12とが重畳関係にあると判定する。なお、図4−2に示したように、コンテンツ画像C21とC24とが、コンテンツ画像C22及びC23により接続された状態となる場合、これらコンテンツ画像C21〜C24の一群を重畳関係にあると判定してもよいし、コンテンツ画像C21とC22、コンテンツ画像C23とC24のように、区分けした群単位の夫々で重畳関係にあると判定してもよい。
【0032】
また、第2の重畳判定方法として、地図情報上に配置した各コンテンツ画像について、当該コンテンツを囲む小領域を夫々設定し、この小領域が重畳するか否かに応じて、重畳関係の有無を判定する方法が挙げられる。
【0033】
ここで、図5は、第2の重畳判定方法を説明するための図である。例えば、図5に示したように、コンテンツ画像C31とコンテンツ画像C32との夫々について、各画像の中心から所定の半径rの小領域D31、D32を設定し、この小領域D31、D32が重畳した場合に、コンテンツ画像C31とコンテンツ画像C32とが重畳関係にあると判定する。
【0034】
なお、半径rの値は、コンテンツ画像を囲むことが可能な値であれば任意の値を設定することができるものとするが、コンテンツ画像の画像サイズに応じて値を調整することが好ましい。また、図5では、コンテンツ画像を囲む小領域を円状としたがこれに限らず、例えば、矩形状等任意の形状の小領域を設定することが可能である。
【0035】
また、第3の重畳判定方法として、ベースとなる地図画像を所定の領域単位で区分けし、この区分けした各小領域において複数のコンテンツ画像が存在するような場合に、このコンテンツ画像群を重畳関係にあると判定する方法が挙げられる。
【0036】
ここで、図6は、第3の重畳判定方法を説明するための図である。例えば、図6に示したように、地図情報が表す地図領域をメッシュ状に区分けした各小領域(A11〜A19)にコンテンツ画像(C41〜C47)が配置されているような場合、領域A15に配置されたコンテンツ画像C44、C45を重畳関係にあると判定する。なお、区分けする小領域の形状は、図6に示した矩形に限らず、例えば、円状であってもよいし、県や市、町、村等の形状としてもよい。
【0037】
処理エンジン102は、上述した重畳判定方法により重畳関係にあると判定した一連のコンテンツ画像群(以下、重畳コンテンツ画像群という)毎に、一のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像として選択する。そして、処理エンジン102は、重畳コンテンツ画像群に含まれた代表コンテンツ画像以外の、他のコンテンツ画像(以下、サブコンテンツ画像)の地図情報上への配置を禁止し、当該サブコンテンツ画像の存在を表したフラグ情報としてサブコンテンツ画像の個数を示した画像(以下、重畳枚数画像という)を代表コンテンツ画像の配置位置近傍に配置する。
【0038】
なお、代表コンテンツ画像の選択方法は特に問わないものとするが、例えば、以下に示す5つの選択方法(代表選択方法)を用いて判定することができる。
【0039】
まず、第1の代表選択方法として、重畳コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像をランダムに選択する方法が挙げられる。
【0040】
また、第2の代表選択方法として、ユーザから入力部17を介して選択されたコンテンツ画像の履歴をアクセス頻度としてハードディスク13に記憶しておき、このアクセス頻度に基づいて、重畳コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択する方法が挙げられる。この場合、例えば、アクセス頻度が最も高い一のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像としてもよいし、アクセス頻度が最も低い一のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像としてもよい。
【0041】
また、第3の代表選択方法として、コンテンツ画像が表す画像の大きさ、つまりコンテンツ画像の表示面積に基づいて、重畳コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択する方法が挙げられる。この場合、例えば、表示面積が最大のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像としてもよいし、表示面積が最小のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像としてもよい。
【0042】
また、第4の代表選択方法として、コンテンツ画像のファイル名に基づいて、重畳コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択する方法が挙げられる。この場合、例えば、ファイル名のアルファベット順や50音順に基づき、最初又は最後に出現するファイル名のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像としてもよい。
【0043】
また、第5の代表選択方法として、コンテンツ画像に関する事象(例えば、特定の商品や施設等)についての人気度に基づいて、重畳コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択する方法が挙げられる。この場合、例えば、人気度の最も高い事象に対応するコンテンツ画像を代表コンテンツ画像としてもよいし、人気度の最も低い事象に対応するコンテンツ画像を代表コンテンツ画像としてもよい。なお、人気度の取得は、ネットワークNに接続された図示しないランキングサイト等から行う形態としてもよい。また、コンテンツ画像提供サーバ5において、各コンテンツ画像と関連付けて、当該コンテンツ画像に関する事象の人気度が管理されている場合には、コンテンツ画像及び配置位置情報の取得時に人気度をあわせて取得する形態としてもよい。
【0044】
本実施形態では、ユーザは入力部17を介して、上述した5つの代表選択方法のうち、何れか一つの代表戦悪方法を選択的に指定することが可能であるとする。なお、上述した5つの代表選択方法の具体的な処理内容については後述する。
【0045】
処理エンジン102により地図情報上に配置されたコンテンツ画像(代表コンテンツ画像及び重畳枚数画像を含む)は、地図情報とともにHTMLエンジン101により描画され、表示部19に表示される。
【0046】
図7は、表示部19に表示された地図情報及びコンテンツ画像の一例を示した図である。同図に示したように、地図画像M上に配置されたコンテンツ画像C51が視認可能な状態で表示されている。また、コンテンツ画像C51が代表コンテンツ画像であることを示すフラグ情報、即ち当該コンテンツ画像C51と重畳関係にあるコンテンツ画像が存在することを示した重畳枚数画像C51’が表示されている。ここで、重畳枚数画像C51’は、コンテンツ画像C51と重畳関係にあるサブコンテンツ画像が1枚存在することを意味している。
【0047】
このように、重畳関係にあるコンテンツ画像の存在を示したフラグ情報(重畳枚数画像)を、代表コンテンツ画像の近傍に配置し表示させることで、ユーザに関連画像の存在を認識させることができる。
【0048】
なお、入力部17を介して地図情報の縮尺の拡大が指示されると、コンテンツ画像間の間隔は疎となるため、重畳関係が解消する可能性がある。このような場合、処理エンジン102は、この縮尺サイズの地域に含まれるコンテンツ画像を地図情報上に配置しなおすことで、表示内容を動的に更新する。
【0049】
図8は、図7に示した地図画像の縮尺を拡大した状態の一例を示した図である。同図において、コンテンツ画像C51は、図7のコンテンツ画像C51に対応するものである。また、コンテンツ画像C52は、図7においてコンテンツ画像C51と重畳関係にあったサブコンテンツ画像であって、重畳関係の解消により所定の位置に配置(表示)されている。
【0050】
また、処理エンジン102は、入力部17を介し、表示部19に表示された何れかの代表コンテンツ画像に対する詳細表示の指示として、重畳コンテンツ画像群の表示を指示する指示情報を受け付けると、この詳細表示の対象となった代表コンテンツ画像及び当該代表コンテンツ画像と重畳関係にあるサブコンテンツ画像を所定の表示形態で一覧又は個別的に表示させる制御を行う。
【0051】
なお、詳細表示の表示形態は、特に問わないものとする。例えば、図9に示したように、コンテンツ画像C61(代表コンテンツ画像)について、当該コンテンツ画像C61に係る重畳コンテンツ画像群に含まれた各コンテンツ画像(C61〜C65)を、吹き出し状の枠F内に一覧表示する形態としてもよい。
【0052】
また、他の表示形態として、代表コンテンツ画像となるコンテンツ画像を所定の時間間隔で切り替えてスライド表示することで、重畳コンテンツ画像群に含まれる各コンテンツ画像を個別的に表示する形態としてもよい。また、ユーザから入力部17を介して入力されるスクロール操作量に応じて、代表コンテンツ画像となるコンテンツ画像を切り替えて表示することで、重畳コンテンツ画像群に含まれる各コンテンツ画像を個別的に表示する形態としてもよい。なお、スライド表示される際の順序、つまり代表コンテンツ画像の選択順序は、上述した第1〜第5の代表選択方法に基づいて順次選択が行われるものとする。
【0053】
次に、地図情報提供サーバ3について説明する。地図情報提供サーバ3は、端末装置1から送信された地域指定情報を受け付け、この地域指定情報が指定する地域に応じた地図情報を端末装置1に提供するサーバ装置である。
【0054】
図10は、地図情報提供サーバ3の構成の一例を示したブロック図である。同図に示したように、地図情報提供サーバ3は、制御部31と、ハードディスク制御部32と、ハードディスク33と、光学ドライブ制御部34と、光学ドライブ35と、入力制御部36と、入力部37と、表示制御部38と、表示部39と、通信制御部40と、通信部41とを備えている。
【0055】
制御部31は、CPU311、RAM312及びROM313を備えており、ハードディスク33に格納されている各種のプログラムとの協働により、地図情報提供サーバ3の動作を統括的に制御する。
【0056】
ハードディスク制御部32には、ハードディスク33が接続されており、制御部31の指示に従い、ハードディスク33に格納された制御プログラムや種々のデータの読み出しや種々のデータの書き込みを行う。
【0057】
また、ハードディスク33は、地図情報を管理するための地図情報DB(データベース)331を予め格納している。この地図情報DB331には、各地域の地図画像とそのエリア情報とを関連付けた地図情報が縮尺毎に登録されている。制御部31は、地域指定情報により指定された地域に応じた地図情報を地図情報DB331から読み出し、地域指定情報を送信した端末装置1宛に送信することで、地図情報の提供を行う。ここで、地域指定情報に縮尺が含まれていた場合には、この縮尺に対応する地図情報が地図情報DB331から読み出されるものとする。なお、地域指定情報に縮尺が指定されていない場合には、所定の縮尺に対応する地図情報が地図情報DB331から読み出されるものとする。
【0058】
光学ドライブ制御部34には、CD−ROMドライブ等の光学ドライブ35が接続されており、制御部31の指示に従い、光学ドライブ35に装填された記録媒体から種々のデータの読み出しを行う。
【0059】
入力制御部36には、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスにより構成される入力部37が接続されており、入力部37を介して入力された情報を制御部31に出力する。
【0060】
表示制御部38には、LCD等の表示デバイスにより構成される表示部39が接続されており、制御部31の指示に従い、各種の情報を表示部39に表示させる。
【0061】
通信制御部40には、ネットワークNに接続可能なインタフェースにより構成される通信部41が接続されており、制御部31の指示に従い、通信部41を通じて外部装置(端末装置1)との間で情報の授受を行う。
【0062】
次に、コンテンツ画像提供サーバ5について説明する。コンテンツ画像提供サーバ5は、端末装置1から送信されるエリア情報を受け付け、このエリア情報に含まれる範囲に応じたコンテンツ画像を端末装置1に提供するサーバ装置である。
【0063】
図11は、コンテンツ画像提供サーバ5の構成の一例を示したブロック図である。同図に示したように、コンテンツ画像提供サーバ5は、制御部51と、ハードディスク制御部52と、ハードディスク53と、光学ドライブ制御部54と、光学ドライブ55と、入力制御部56と、入力部57と、表示制御部58と、表示部59と、通信制御部60と、通信部61とを備えている。
【0064】
制御部51は、CPU511、RAM512及びROM513を備えており、ハードディスク53に格納されている各種のプログラムとの協働により、コンテンツ画像提供サーバ5の動作を統括的に制御する。
【0065】
ハードディスク制御部52には、ハードディスク53が接続されており、制御部51の指示に従い、ハードディスク53に格納された制御プログラムや種々のデータの読み出しや種々のデータの書き込みを行う。
【0066】
また、ハードディスク53は、コンテンツ画像を管理するためのコンテンツ画像DB(データベース)531を予め格納している。このコンテンツ画像DB531には、各地域に固有の商品や施設等を表した画像データや文字データであるコンテンツ画像と、当該コンテンツ画像の配置位置となる緯度及び経度を示した配置位置情報とが関連付けて登録されている。ここで、配置位置は、コンテンツ画像が表す事象の原産地や所在地等とすることが好ましい。なお、コンテンツ画像に他の情報を関連付けて格納することとしてもよく、例えば、上述したように各コンテンツ画像が表す事象の人気度を関連付けて格納する形態としてもよい。
【0067】
制御部51は、端末装置1からエリア情報を受け付けると、コンテンツ画像DB531を参照し、エリア情報が示す経度及び緯度の範囲と、各コンテンツ画像に関連付けて管理された配置位置情報とを比較することで、このエリア情報に含まれるコンテンツ画像を特定する。そして、制御部51は、特定したコンテンツ画像と、このコンテンツ画像に関連付けられた関連情報(配置位置情報等)をコンテンツ画像DB531から読み出し、エリア情報を送信した端末装置1宛に送信することで、コンテンツ画像の提供を行う。
【0068】
光学ドライブ制御部54には、CD−ROMドライブ等の光学ドライブ55が接続されており、制御部51の指示に従い、光学ドライブ55に装填された記録媒体から種々のデータの読み出しを行う。
【0069】
入力制御部56には、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスにより構成される入力部57が接続されており、入力部57を介して入力された情報を制御部51に出力する。
【0070】
表示制御部58には、LCD等の表示デバイスにより構成される表示部59が接続されており、制御部51の指示に従い、各種の情報を表示部59に表示させる。
【0071】
通信制御部60には、ネットワークNに接続可能なインタフェースにより構成される通信部61が接続されており、制御部51の指示に従い、通信部61を通じて外部装置(端末装置1)との間で情報の授受を行う。
【0072】
以下、端末装置1において、地図情報とコンテンツ画像とが連動して表示される際の動作について説明する。ここで、図12は、端末装置1で実行される地図情報表示処理の手順を示したフローチャートである。
【0073】
まず、処理エンジン102は、ユーザから入力部17を介して入力された地域指定情報を受け付けると(ステップS11)、この地域指定情報を地図情報提供サーバ3に送信することで(ステップS12)、当該地域指定情報に応じた地図情報を地図情報提供サーバ3から取得する(ステップS13)。
【0074】
続いて、処理エンジン102は、ステップS12で取得した地図情報に含まれるエリア情報をコンテンツ画像提供サーバ5に送信することで(ステップS14)、このエリア情報に応じたコンテンツ画像と、当該コンテンツ画像の関連情報(配置位置情報等)とをコンテンツ画像提供サーバ5から取得する(ステップS15)。
【0075】
次いで、処理エンジン102は、関連情報として取得した配置位置情報に従い、地図情報上の該当する位置に各コンテンツ画像を配置すると(ステップS16)、上述した第1〜第3の重畳判定方法を用いて、各コンテンツ画像が重畳関係にあるか否かの判定を行い、その判定結果をRAM112等に保持する(ステップS17)。
【0076】
処理エンジン102は、ステップS17の判定処理により、重畳関係にあると判定した重畳コンテンツ画像群が存在するか否かを判定し、存在しないと判定した場合には(ステップS18;No)、ステップS20の処理に直ちに移行する。
【0077】
また、ステップS18において、重畳コンテンツ画像群が存在すると判定した場合(ステップS18;Yes)、処理エンジン102は、重畳コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択する代表コンテンツ画像選択処理を実行する(ステップS19)。このステップS19の代表コンテンツ画像選択処理は、上述した5つの代表選択方法のうち何れか一の方法を用いて実行されるものとする。以下、上述した5つの代表選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理について夫々説明する。
【0078】
まず、図13−1を参照して、第1の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理について説明する。ここで、図13−1は、第1の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【0079】
まず、処理エンジン102は、重畳コンテンツ画像群の一つを処理の対象に設定すると(ステップS101)、この重畳コンテンツ画像群から一のコンテンツ画像をランダムに選択し、このコンテンツ画像を代表コンテンツ画像とする(ステップS102)。そして、処理エンジン102は、代表コンテンツ画像以外のサブコンテンツ画像(サブコンテンツ画像)を地図情報上から除去する(ステップS103)。
【0080】
次いで、処理エンジン102は、処理の対象とした重畳コンテンツ画像群に含まれるコンテンツ画像の個数から1減算した値、即ちサブコンテンツ画像の個数を算出し(ステップS104)、この個数を表す重畳枚数画像を、ステップS102で選択した代表コンテンツ画像の配置位置近傍に配置する(ステップS105)。
【0081】
続いて、処理エンジン102は、全ての重畳コンテンツ画像群に対して処理を施したか否かを判定し、未処理の重畳コンテンツ画像群が存在する場合には(ステップS106;No)、ステップS101に再び戻り、未処理の重畳コンテンツ画像群の一つを処理対象とする。また、全ての重畳コンテンツ画像群に対して処理を施したと判定した場合には(ステップS106;Yes)、図12のステップS20に移行する。
【0082】
第1の代表選択方法を用いた場合、重畳コンテンツ画像群の中から一の代表コンテンツ画像をランダムに選択するため、その都度異なるコンテンツ画像が代表コンテンツ画像に選択されやすく、公平な選択を求めることができる。
【0083】
次に、図13−2を参照して、第2の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理について説明する。ここで、図13−2は、第2の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。なお、本処理の前提として、ユーザから入力部17を介してこれまで選択されたコンテンツ画像の履歴を記録した履歴情報(各コンテンツ画像を識別する識別情報と、そのアクセス頻度(選択回数))が、ハードディスク13に記憶されているものとする。
【0084】
まず、処理エンジン102は、重畳コンテンツ画像群の一つを処理の対象に設定する(ステップS201)。次いで、処理エンジン102は、ハードディスク13に記憶された履歴情報を参照し、処理対象の重畳コンテンツ画像群に含まれる各コンテンツ画像のアクセス頻度に基づいて、各コンテンツ画像をソートする(ステップS202)。
【0085】
続いて、処理エンジン102は、ステップS202のソート結果に基づいて、アクセス頻度が最大/最小となるコンテンツ画像を一つ選択し、このコンテンツ画像を代表コンテンツ画像とする(ステップS203)。そして、処理エンジン102は、処理対象の重畳コンテンツ画像群に含まれた代表コンテンツ画像以外のサブコンテンツ画像を地図情報上から除去する(ステップS204)。
【0086】
続くステップS205〜S207の処理は、上述したステップS104〜S106と同様であるため、説明を省略する。第2の代表選択方法を用いた場合、重畳コンテンツ画像群の中から一の代表コンテンツ画像をアクセス頻度に基づいて選択するため、頻繁にアクセスを行うコンテンツ画像を代表コンテンツ画像とすることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。また、後述する関連画像表示処理において、アクセス頻度の順に関連画像を表示することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0087】
次に、図13−3を参照して、第3の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理について説明する。ここで、図13−3は、第3の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【0088】
まず、処理エンジン102は、重畳コンテンツ画像群の一つを処理の対象に設定する(ステップS301)。次いで、処理エンジン102は、処置対象の重畳コンテンツ画像群に含まれる各コンテンツ画像の画像サイズ(表示面積)を比較すると(ステップS302)、この比較結果に基づいて画像サイズが最大/最小となる一のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像に選択する(ステップS303)。そして、処理エンジン102は、処理対象の重畳コンテンツ画像群に含まれた代表コンテンツ画像以外のサブコンテンツ画像を地図情報上から除去する(ステップS304)。
【0089】
続くステップS305〜S307の処理は、上述したステップS104〜S106と同様であるため、説明を省略する。第3の代表選択方法を用いた場合、重畳コンテンツ画像群の中から一の代表コンテンツ画像をその画像サイズに基づいて選択するため、代表コンテンツ画像の視認性を向上させることができる。
【0090】
次に、図13−4を参照して、第4の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理について説明する。ここで、図13−4は、第4の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【0091】
まず、処理エンジン102は、重畳コンテンツ画像群の一つを処理の対象に設定する(ステップS401)。次いで、処理エンジン102は、処理対象の重畳コンテンツ画像群に含まれる各コンテンツ画像のファイル名に基づき、各コンテンツ画像をアルファベット順や五十音順等でソートする(ステップS402)。
【0092】
続いて、処理エンジン102は、ステップS402のソート結果に基づいて、最初/最後に出現するコンテンツ画像を代表コンテンツ画像として選択する(ステップS403)。そして、処理エンジン102は、処理対象の重畳コンテンツ画像群に含まれた代表コンテンツ画像以外のサブコンテンツ画像を地図情報上から除去する(ステップS404)。
【0093】
続くステップS405〜S407の処理は、上述したステップS104〜S106と同様であるため、説明を省略する。第4の代表選択方法を用いた場合、重畳コンテンツ画像群の中から一の代表コンテンツ画像をそのファイル名に基づいて選択するため、後述する関連画像表示処理において、ファイル名の順に関連画像を表示することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0094】
次に、図13−5を参照して、第5の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理について説明する。ここで、図13−5は、第5の選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。なお、本処理の前提として、コンテンツ画像に関する人気度や注目度に関する関連情報が、各コンテンツ画像と関連付けてコンテンツ画像提供サーバ5のコンテンツ画像DBに登録されているものとする。また、上述したステップS15において、各コンテンツ画像について配置位置と関連情報とが、コンテンツ画像提供サーバ5から提供されるものとする。
【0095】
まず、処理エンジン102は、重畳コンテンツ画像群の一つを処理の対象に設定する(ステップS501)。次いで、処理エンジン102は、ステップS15で取得した関連情報に含まれる各コンテンツ画像に関する人気度の順で、処理対象の重畳コンテンツ画像群に含まれる各コンテンツ画像をソートする(ステップS502)。
【0096】
続いて、処理エンジン102は、ステップS502のソート結果に基づいて、最初/最後に出現するコンテンツ画像を選択し、このコンテンツ画像を代表コンテンツ画像とする(ステップS503)。そして、処理エンジン102は、処理対象の重畳コンテンツ画像群に含まれた代表コンテンツ画像以外の他のコンテンツ画像を地図情報上から除去する(ステップS504)。
【0097】
続くステップS505〜S507の処理は、上述したステップS104〜S106と同様であるため、説明を省略する。第5の代表選択方法を用いた場合、重畳コンテンツ画像群の中から一の代表コンテンツ画像を人気度に基づいて選択するため、人気度の高い事象を表すコンテンツ画像を代表コンテンツ画像とすることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。また、後述する関連画像表示処理において、人気度の順に関連画像を表示することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0098】
図12に戻り、処理エンジン102は、HTMLエンジン101との協働により、図7や図8に示したように、地図画像及び当該地図情報上に配置したコンテンツ画像(代表コンテンツ画像及び重畳枚数画像を含む)を表示部19に表示し(ステップS20)、本処理を終了する。
【0099】
次に、図14を参照して、重畳コンテンツ画像群を表示する際の処理について説明する。ここで、図14は重畳コンテンツ画像群表示処理の手順を示したフローチャートである。
【0100】
まず、処理エンジン102は、表示部19に表示された何れかの代表コンテンツ画像に対し、重畳コンテンツ画像群の表示を指示する所定の操作が行われたことを、入力部17を介して受け付けると(ステップS31)、この代表コンテンツ画像に係る重畳コンテンツ画像群に含まれた各コンテンツ画像をRAM112等に保持したキャッシュから読み出す(ステップS32)。
【0101】
次いで、処理エンジン102は、HTMLエンジン101との協働により、ステップS32で読み出したコンテンツ画像を、図9に示したような所定の表示形態で表示部に一覧又は個別的に表示し(ステップS33)、本処理を終了する。
【0102】
以上のように、本実施形態によれば、複数のコンテンツ画像が重畳関係にある場合、この重畳コンテンツ画像群から選択した一のコンテンツ画像を代表コンテンツ画像として表示し、また、重畳コンテンツ画像群の表示が指示された場合には、重畳コンテンツ画像群に含まれる各コンテンツ画像を一覧又は個別的に表示するため、コンテンツ画像と地域との関連性を維持しつつ、地図情報上に表示されたコンテンツ画像の視認性を向上させることができる。
【0103】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での種々の変更、置換、追加等が可能である。
【0104】
例えば、上記実施形態では、サブコンテンツ画像の存在を示すフラグ情報として、重畳枚数画像を表示する形態としたが、フラグ情報の形態はこれに限らず、他の形態を用いてサブコンテンツ画像の存在を示すこととしてもよい。例えば、代表コンテンツ画像に対して矢印等を表示させたり、代表コンテンツ画像を点滅表示させたりする等の強調表示を行うことで、重畳関係にあるコンテンツ画像の存在を通知する形態としてもよい。
【0105】
また、上記実施形態では、コンテンツ画像提供サーバ5がコンテンツ画像DB531を管理する形態としたが、これに限らず、端末装置1がコンテンツ画像DB531を保持する形態としてもよい。
【0106】
また、上記実施形態では、地図情報とコンテンツ画像とのマッシュアップについて説明したが、これに限らず、例えば個人宅や病院内等、特定の施設の構内図とコンテンツ画像とをマッシュアップする際にも用いることができる。また、地図情報提供サーバ3から地図情報とともにコンテンツ画像が提供されるような場合には、このコンテンツ画像に対して上記の処理を施すこととしてもよい。
【0107】
なお、上記実施形態の端末装置1で実行されるプログラムは、端末装置1が備える記録媒体(ハードディスク13)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記録媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記録媒体も含まれる。
【0108】
また、上記実施形態の端末装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよく、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】地図情報提供システムの全体構成を概略的に示したシステム構成図である。
【図2】図1に示した端末装置1の構成の一例を示したブロック図である。
【図3】図2に示した制御部11が実現する各機能部と、地図情報提供サーバ3及びコンテンツ画像提供サーバ5との関係を模式的に示した図である。
【図4−1】第1の重畳判定方法を説明するための図である。
【図4−2】第1の重畳判定方法を説明するための図である。
【図5】第2の重畳判定方法を説明するための図である。
【図6】第3の重畳判定方法を説明するための図である。
【図7】端末装置1の表示部19に表示された地図情報及びコンテンツ画像の一例を示した図である。
【図8】端末装置1の表示部19に表示された地図情報及びコンテンツ画像の一例を示した図である。
【図9】端末装置1の表示部19に表示された地図情報及びコンテンツ画像の一例を示した図である。
【図10】図1に示した地図情報提供サーバ3の構成の一例を示したブロック図である。
【図11】図1に示したコンテンツ画像提供サーバ5の構成の一例を示したブロック図である。
【図12】端末装置1で実行される地図情報表示処理の手順を示したフローチャートである。
【図13−1】第1の代表選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【図13−2】第2の代表選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【図13−3】第3の代表選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【図13−4】第4の代表選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【図13−5】第5の代表選択方法に係る代表コンテンツ画像選択処理の手順を示したフローチャートである。
【図14】重畳コンテンツ画像群表示処理の手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0110】
1 端末装置
101 HTMLエンジン
102 処理エンジン
11 制御部
111 CPU
112 RAM
113 ROM
12 ハードディスク制御部
13 ハードディスク
14 光学ドライブ制御部
15 光学ドライブ
16 入力制御部
17 入力部
18 表示制御部
19 表示部
20 通信制御部
21 通信部
3 地図情報提供サーバ
31 制御部
311 CPU
312 RAM
313 ROM
32 ハードディスク制御部
33 ハードディスク
331 地図情報DB
34 光学ドライブ制御部
35 光学ドライブ
36 入力制御部
37 入力部
38 表示制御部
39 表示部
40 通信制御部
41 通信部
5 コンテンツ画像提供サーバ
51 制御部
511 CPU
512 RAM
513 ROM
52 ハードディスク制御部
53 ハードディスク
531 コンテンツ画像DB
54 光学ドライブ制御部
55 光学ドライブ
56 入力制御部
57 入力部
58 表示制御部
59 表示部
60 通信制御部
61 通信部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図情報を取得する地図情報取得手段と、
前記地図情報が表す地図領域に応じたコンテンツ画像を取得するコンテンツ画像取得手段と、
前記地図情報上の所定の位置に前記コンテンツ画像を配置する配置手段と、
前記コンテンツ画像各々の配置位置に基づいて、各コンテンツ画像間の重畳関係を判定する判定手段と、
前記判定手段により重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群から、代表コンテンツ画像を一つ選択する選択手段と、
前記地図情報を前記コンテンツ画像とともに表示し、前記重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群について、前記代表コンテンツ画像のみを表示するよう制御する表示手段と、
を備えたことを特徴とする地図情報表示装置。
【請求項2】
前記判定手段は、前記コンテンツ画像の夫々が表す画像の表示領域が他のコンテンツ画像が表す画像の表示領域と重畳するか否かに応じて、前記重畳関係の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項3】
前記判定手段は、前記コンテンツ画像を囲む小領域を前記地図情報上に夫々設定し、この小領域が重畳するか否かに応じて、前記重畳関係の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項4】
前記判定手段は、前記地図情報が表す地図領域を所定の領域単位で区分けした各小領域において、前記コンテンツ画像が複数個配置されている場合、このコンテンツ画像群を重畳関係にあると判定することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項5】
前記選択手段は、前記コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像をランダムに選択することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項6】
前記コンテンツ画像に対するアクセス頻度を記憶した記憶手段を更に備え、
前記選択手段は、前記コンテンツ画像群に含まれた各コンテンツ画像の前記アクセス頻度に基づいて、前記コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項7】
前記選択手段は、前記コンテンツ画像群に含まれた各コンテンツ画像の表示面積に基づいて、当該コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項8】
前記選択手段は、前記コンテンツ画像群に含まれた各コンテンツ画像のファイル名に基づいて、当該コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項9】
前記コンテンツ画像が表す事象についての人気度を取得する人気度取得手段を更に備え、
前記選択手段は、前記コンテンツ画像群に含まれた各コンテンツ画像に係る前記人気度に基づいて、前記コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項10】
前記表示手段は、前記代表コンテンツ画像と関連付け、当該代表コンテンツ画像と重畳関係にある他のコンテンツ画像が存在することを示したフラグ情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項11】
前記表示手段は、前記フラグ情報として、前記代表コンテンツ画像と重畳関係にある他のコンテンツ画像の個数を表した重畳枚数画像を前記代表コンテンツ画像の近傍に表示することを特徴とする請求項10に記載の地図情報表示装置。
【請求項12】
前記表示手段により表示された何れかの前記代表コンテンツ画像に対し、詳細表示の指示を受け付ける受付手段を更に備え、
前記表示手段は、前記詳細表示の対象となった代表コンテンツ画像及び当該代表コンテンツ画像と重畳関係にある他のコンテンツ画像を、一覧又は個別的に表示することを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の地図情報表示装置。
【請求項13】
地図情報取得手段が、地図情報を取得する地図情報取得工程と、
コンテンツ画像取得手段が、前記地図情報が表す地図領域に応じたコンテンツ画像を取得するコンテンツ画像取得工程と、
配置手段が、前記地図情報上の所定の位置に前記コンテンツ画像を配置する配置工程と、
判断手段が、前記コンテンツ画像各々の配置位置に基づいて、各コンテンツ画像間の重畳関係を判定する判定工程と、
選択手段が、前記判定手段により重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群から、代表コンテンツ画像を一つ選択する選択工程と、
表示手段が、前記地図情報を前記コンテンツ画像とともに表示し、前記重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群について、前記代表コンテンツ画像のみを表示するよう制御する表示工程と、
を含むことを特徴とする地図情報表示方法。
【請求項14】
コンピュータを、
地図情報を取得する地図情報取得手段と、
前記地図情報が表す地図領域に応じたコンテンツ画像を取得するコンテンツ画像取得手段と、
前記地図情報上の所定の位置に前記コンテンツ画像を配置する配置手段と、
前記コンテンツ画像各々の配置位置に基づいて、各コンテンツ画像間の重畳関係を判定する判定手段と、
前記判定手段により重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群から、代表コンテンツ画像を一つ選択する選択手段と、
前記地図情報を前記コンテンツ画像とともに表示し、前記重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群について、前記代表コンテンツ画像のみを表示するよう制御する表示手段と、
して機能させるためのプログラム。
【請求項1】
地図情報を取得する地図情報取得手段と、
前記地図情報が表す地図領域に応じたコンテンツ画像を取得するコンテンツ画像取得手段と、
前記地図情報上の所定の位置に前記コンテンツ画像を配置する配置手段と、
前記コンテンツ画像各々の配置位置に基づいて、各コンテンツ画像間の重畳関係を判定する判定手段と、
前記判定手段により重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群から、代表コンテンツ画像を一つ選択する選択手段と、
前記地図情報を前記コンテンツ画像とともに表示し、前記重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群について、前記代表コンテンツ画像のみを表示するよう制御する表示手段と、
を備えたことを特徴とする地図情報表示装置。
【請求項2】
前記判定手段は、前記コンテンツ画像の夫々が表す画像の表示領域が他のコンテンツ画像が表す画像の表示領域と重畳するか否かに応じて、前記重畳関係の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項3】
前記判定手段は、前記コンテンツ画像を囲む小領域を前記地図情報上に夫々設定し、この小領域が重畳するか否かに応じて、前記重畳関係の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項4】
前記判定手段は、前記地図情報が表す地図領域を所定の領域単位で区分けした各小領域において、前記コンテンツ画像が複数個配置されている場合、このコンテンツ画像群を重畳関係にあると判定することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項5】
前記選択手段は、前記コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像をランダムに選択することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項6】
前記コンテンツ画像に対するアクセス頻度を記憶した記憶手段を更に備え、
前記選択手段は、前記コンテンツ画像群に含まれた各コンテンツ画像の前記アクセス頻度に基づいて、前記コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項7】
前記選択手段は、前記コンテンツ画像群に含まれた各コンテンツ画像の表示面積に基づいて、当該コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項8】
前記選択手段は、前記コンテンツ画像群に含まれた各コンテンツ画像のファイル名に基づいて、当該コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項9】
前記コンテンツ画像が表す事象についての人気度を取得する人気度取得手段を更に備え、
前記選択手段は、前記コンテンツ画像群に含まれた各コンテンツ画像に係る前記人気度に基づいて、前記コンテンツ画像群から一の代表コンテンツ画像を選択することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項10】
前記表示手段は、前記代表コンテンツ画像と関連付け、当該代表コンテンツ画像と重畳関係にある他のコンテンツ画像が存在することを示したフラグ情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の地図情報表示装置。
【請求項11】
前記表示手段は、前記フラグ情報として、前記代表コンテンツ画像と重畳関係にある他のコンテンツ画像の個数を表した重畳枚数画像を前記代表コンテンツ画像の近傍に表示することを特徴とする請求項10に記載の地図情報表示装置。
【請求項12】
前記表示手段により表示された何れかの前記代表コンテンツ画像に対し、詳細表示の指示を受け付ける受付手段を更に備え、
前記表示手段は、前記詳細表示の対象となった代表コンテンツ画像及び当該代表コンテンツ画像と重畳関係にある他のコンテンツ画像を、一覧又は個別的に表示することを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の地図情報表示装置。
【請求項13】
地図情報取得手段が、地図情報を取得する地図情報取得工程と、
コンテンツ画像取得手段が、前記地図情報が表す地図領域に応じたコンテンツ画像を取得するコンテンツ画像取得工程と、
配置手段が、前記地図情報上の所定の位置に前記コンテンツ画像を配置する配置工程と、
判断手段が、前記コンテンツ画像各々の配置位置に基づいて、各コンテンツ画像間の重畳関係を判定する判定工程と、
選択手段が、前記判定手段により重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群から、代表コンテンツ画像を一つ選択する選択工程と、
表示手段が、前記地図情報を前記コンテンツ画像とともに表示し、前記重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群について、前記代表コンテンツ画像のみを表示するよう制御する表示工程と、
を含むことを特徴とする地図情報表示方法。
【請求項14】
コンピュータを、
地図情報を取得する地図情報取得手段と、
前記地図情報が表す地図領域に応じたコンテンツ画像を取得するコンテンツ画像取得手段と、
前記地図情報上の所定の位置に前記コンテンツ画像を配置する配置手段と、
前記コンテンツ画像各々の配置位置に基づいて、各コンテンツ画像間の重畳関係を判定する判定手段と、
前記判定手段により重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群から、代表コンテンツ画像を一つ選択する選択手段と、
前記地図情報を前記コンテンツ画像とともに表示し、前記重畳関係にあると判定されたコンテンツ画像群について、前記代表コンテンツ画像のみを表示するよう制御する表示手段と、
して機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4−1】
【図4−2】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13−1】
【図13−2】
【図13−3】
【図13−4】
【図13−5】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4−1】
【図4−2】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13−1】
【図13−2】
【図13−3】
【図13−4】
【図13−5】
【図14】
【公開番号】特開2010−156800(P2010−156800A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−334472(P2008−334472)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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