説明

地図生成装置及び地図生成方法

【課題】ユーザが渋滞情報の傾向を把握しやすい技術を提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置40は、制御部50と、GPS受信部41と、表示部42と、操作部43と、車両状態センサ44と、通信処理部46と、メディア情報取得部47とを備える。制御部50は、主制御部51と、ナビゲーション処理部53と、地図データ部54と、渋滞画像処理部60とを備える。渋滞画像処理部60は、交通情報提供サービスサーバ30から取得した渋滞地図画像をもとに、所定の時間帯の渋滞傾向を示す画像(渋滞傾向画像)を生成し、表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図生成装置及び地図生成方法に係り、例えば、所定の表示装置に混雑状況や渋滞情報などを表示するための画像を生成する機能を有する地図生成装置及び地図生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、自動車を運転するユーザは、ナビゲーション装置等によって、目的地へのルートを手軽に確認でき、さらに、運転中においては、VICS(登録商標)等によって、渋滞情報を取得し表示可能になっている。また、渋滞情報は、路側に設けられた表示板に表示されたりする。さらに、家庭においては、インターネット通じて所定のサイトで渋滞状況を確認可能となっている。
【0003】
そして、目的地への混雑回避のために、ナビゲーション装置に様々な情報を提供する技術が提案されている。例えば、履歴情報を用いて混雑を回避する技術がある(例えば、特許文献1参照)。この技術では、所定のサーバが、複数のナビゲーション装置と通信して、車両の移動履歴を取得し、記録しておく。そして、ユーザから、ルート案内要求があったときに、最適な出発時刻等を提示するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−39399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、一般的な渋滞情報の表示方法としては、デフォルメ地図画像に渋滞情報を所定のマークや色等で表現することが挙げられる。そして、その画像は、例えば、図1(a)〜(c)に示すように、単位時間毎に直近の渋滞情報が表されている。図1(a)の地図M11は、ある日の15時10分の渋滞情報を、図1(b)の地図M12は同日の15時15分の渋滞情報を、さらに、図1(c)の地図M13は同日の15時20分の渋滞情報を示している。各画像では、渋滞及び混雑している道路が、所定の色で示されている。一般的には、渋滞している部分が赤色、混雑している部分が橙色(又は黄色)で区別されて表示されることが多い。このような形態で渋滞情報をユーザに提供することは、ユーザがまさに走行中であるような場合には有効である。しかしながら、例えば、翌日以降の走行を想定した場合には、必ずしも、適切とは言えない。つまり、ユーザは、多数の画像を確認して頭の中で渋滞の状況等を想像して傾向をつかむ必要があった。特許文献1に開示の技術においても、ピンポイントのルート探索等には効果的であるが、傾向をつかみたいと思うユーザにとっては、必ずしも有効ではなく別の技術が求められていた。
【0006】
本発明は、このような従来の事情に鑑みなされたもので、上記課題を解決し、ユーザが渋滞情報の傾向を把握しやすい技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る装置は、混雑の状況を所定の色で表現したマークによって示す地図を生成する地図生成装置であって、混雑状況が所定の色のマークで示された地図を、その混雑状況の時刻情報とともに取得するベース地図取得部と、前記マークを前記地図から分離して抽出するマーク抽出部と、同一地域に関する複数時刻の地図の前記抽出したマークの色に、それぞれの地図毎に不透明度を設定し、前記不透明度を反映させたマークを生成するマーク生成部と、前記生成されたマークを地図に合成する地図反映部と、を備える。
また、前記ベース地図取得部は、外部のサーバから、前記混雑状況が所定の色のマークで示された地図を取得してもよい。
本発明に係る別の装置は、混雑の状況を所定の色で表現したマークによって示す地図を生成する地図生成装置であって、混雑状況を、位置情報及び時刻情報に関連づけて取得し蓄積する混雑状況取得部と、ユーザから生成する地図の時刻及び地域の指定を受け付けるユーザ指定受付部と、前記指定を受けた地域に関する複数時刻の混雑状況を、前記複数の時刻毎に関連づけられた不透明度を反映させた所定の色のマークを生成するマーク生成部と、前記生成したマークを地図上に合成する地図反映部と、を備える。
また、前記ユーザの指定の操作がなされるユーザ端末と、ネットワークを介して接続する通信部と、前記ユーザ端末に対して、前記地図反映部が生成した前記地図を配信する配信部と、を備えてもよい。
本発明に係る方法は、混雑の状況を所定の色で表現したマークによって示す地図を生成する地図生成方法であって、混雑状況が所定の色のマークで示された地図を、その混雑状況の時刻情報とともに取得するベース地図取得工程と、前記マークを前記地図から分離して抽出するマーク抽出工程と、同一地域に関する複数時刻の地図の前記抽出したマークの色に、それぞれの地図毎に不透明度を設定し、前記不透明度を反映させたマークを生成するマーク生成工程と、前記生成されたマークを地図に合成する地図反映工程と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
以上、本発明によると、ユーザが渋滞情報の傾向を把握しやすい技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】従来技術に係る、渋滞情報が表示された地図画像の一般的な例を示した図である。
【図2】本発明の実施形態に係る、複数の渋滞情報画像を合成して渋滞傾向地図を作成する手順の概要を説明する図である。
【図3】本発明の実施形態に係る、交通情報システムを示した図である。
【図4】本発明の実施形態に係る、ナビゲーション装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施形態に係る、渋滞画像処理部の構成を示す機能ブロック図である。
【図6】本発明の実施形態に係る、マージ処理によって合成される渋滞傾向画像の例を示した図である。
【図7】本発明の実施形態に係る、マージ処理のプロセスを示すフローチャートである。
【図8】本発明の変形例に係る、交通情報提供サービスサーバの構成を示した機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明を実施するための形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。以下の実施形態では、ある時間帯の渋滞の傾向を地図に示すときに、渋滞情報が表示された過去の地図を複数重ねて合成する。このときに、赤色等で示された渋滞を示すマーク(以下、「渋滞マーク」という)を所定の不透明率に設定して合成し、合成した色が濃くなっている部分が渋滞の傾向が強いことを示すようになっている。図2に例を示す。ここでは、15時台の交通情報(渋滞状況)を表現するために、まず、過去3日間の5分毎の映像を合計36枚用いる(図2(a)では7枚の地図M21〜M27を表示している)。利用方法としては、ユーザのナビゲーション装置で所定枚数(例えば、36枚)の画像を取得して、後述する画像処理によって図2(b)に示すような地図M20を合成し表示する。画像は、外部のサーバ又はメモリカード等から取得する。
【0011】
図3は、本実施形態に係る交通情報システム10を示した図であり、交通管制センタ20と、交通情報提供サービスサーバ30と、ナビゲーション装置40及びPC70が、インターネットや専用通信回線等の通信ネットワーク12に接続されている。交通管制センタ20は、交通管制情報提供サーバ22からVICS(登録商標)のデータ(以下、「交通情報データ」という)を、FM多重放送やビーコン等を介してナビゲーション装置40に配信するとともに、通信ネットワーク12を介して交通情報提供サービスサーバ30に配信する。
【0012】
交通情報提供サービスサーバ30は、交通管制センタ20から取得した交通情報データをもとに、所定の地域の地図に渋滞マークを反映した地図(以下、「渋滞地図画像」)を作成し、蓄積すると共に、ナビゲーション装置40のユーザからの要求に応じて、渋滞地図画像を、通信ネットワーク12を介して提供する。この渋滞地図画像は、図1に示した画像と同様である。したがって、交通情報提供サービスサーバ30は、従来の技術による渋滞地図画像の配信を行えばよい。
【0013】
図4は、ナビゲーション装置40の概略構成を示す機能ブロック図である。ナビゲーション装置40は、例えば記録容量が非常に大きなHDDナビゲーションシステムであって、制御部50と、GPS受信部41と、表示部42と、操作部43と、車両状態センサ44と、通信処理部46と、メディア情報取得部47とを備える。
【0014】
GPS受信部41は、GPS衛星の信号を受信する。表示部42は、地図情報等を表示する。操作部43は、ユーザの操作を取得する。車両状態センサ44は、ジャイロセンサや車速センサである。通信処理部46は、無線通信機能やFM多重放送の受信機能を備える。メディア情報取得部47は、メモリカード99等の記録媒体によるデータの授受を行う。
【0015】
制御部50は、CPU等のLSI、メモリ及び所定のプログラムによって実現され、ナビゲーション機能の各種処理を行う。具体的には、制御部50は、主制御部51と、ナビゲーション処理部53と、地図データ部54と、渋滞画像処理部60とを備えて、所定のバス59で相互に通信可能に接続されている。
【0016】
主制御部51は、制御部50の各構成要素を統括的に制御する。ナビゲーション処理部53は、一般的なナビゲーション機能を有するものであって、GPS受信部41のデータや車両状態センサ44のデータから得られる位置情報と、交通管制センタ20から取得した交通情報データをもとに、ルート案内用の地図を生成し、表示部42に表示させる。地図データ部54は、ナビゲーション機能のための地図情報を記録し保持する。
【0017】
渋滞画像処理部60は、本実施形態で特徴的な機能を実現する部位であって、交通情報提供サービスサーバ30から取得した渋滞地図画像をもとに、所定の時間帯の渋滞傾向を示す画像(「渋滞傾向画像」という)を生成し、ナビゲーション処理部53を介して提示処理を行い表示部42に出力し、また、生成した渋滞傾向画像を記録し蓄積する。
【0018】
上記処理を行うために、図5に示すように、渋滞画像処理部60は、渋滞画像取得部61と、背景分離処理部62と、蓄積処理部63と、マージ処理部64とを備える。
【0019】
渋滞画像取得部61は、交通情報提供サービスサーバ30から通信処理部46を介して渋滞地図画像を取得する。また、渋滞画像取得部61は、PC70が交通情報提供サービスサーバ30から取得した渋滞地図画像が記録されたメモリカード99を、メディア情報取得部47を経由して取得することも可能である。
【0020】
背景分離処理部62は、取得した渋滞地図画像から渋滞マークと背景地図(地図のみの画像)とに分離する。ここで抽出される渋滞マークは、渋滞を示す赤色のマークと、混雑を示す橙色のマークであり、一般的な画像認識処理によって抽出できる。蓄積処理部63は、分離した背景画像と、渋滞マークの画像(以下、「渋滞マーク画像」という)とを日時と関連づけて蓄積する。
【0021】
マージ処理部64は、マージ処理によって、ユーザから要求があった地域の渋滞傾向画像を、蓄積処理部63を参照して生成する。図6は、マージ処理によって合成される渋滞傾向画像の例を示した図である。ここでは、ユーザが、過去の3枚の同じ曜日における画像を使用して、月曜日の午前7:00の渋滞傾向を調べるケースについて説明する。図6(a)は、「直近の月曜日の午前7:00」の渋滞マークを示した図である。また、図6(b)は「先週の月曜日の午前7:00」の渋滞マークを示し、図6(c)は「先々週の月曜日の午前7:00」の渋滞マークを示している。ここでは、渋滞マークとして、便宜的に赤色のマーク1種類を想定して例示する。なお、図6(a)〜(c)では、理解しやすいように便宜的に道路に相当する部分を破線で示している。図6(d)は背景地図を示しており、図6(e)はマージ処理の結果である渋滞傾向地図を示している。なお、ここで午前7:00の渋滞マークとは、上述したように、7時台(7:00〜7:59)の5分おきの平均であってもよいし、午前7:00のピンポイントの画像であってもよく、ユーザから指定可能とする。
【0022】
図6(a)では、1カ所の道路R11において渋滞マークJ11が表示されている。図6(b)では、3カ所の道路R11、R12、R13において渋滞マークJ21、J22、J23が表示されている。また、図6(c)では、2カ所の道路R11、R13で渋滞マークJ31、J33が表示されている。
【0023】
直近の渋滞マーク画像M31には不透明率50%の処理が施され、先週の渋滞マーク画像M32には不透明率30%の処理が施され、さらに、先々週の渋滞マーク画像M33には不透明率20%の処理が施される。なお、不透明率には、時間軸方向に重み付けがなされているが、当然均等に設定されてもよい。その後、不透明率を反映せる処理が施された3枚の渋滞マーク画像M31〜M33と背景地図M35とがマージ処理によって合成され、図6(e)の渋滞傾向画像(渋滞傾向地図)M36が生成される。
【0024】
図7は、マージ処理のプロセスを示すフローチャートである。
マージ処理部64は、ユーザから渋滞傾向地図の要求として、地域及び時間の指定を受け付ける(S10)。このとき、不透明率をユーザから受け付けてもよい。さらに、使用する画像の期間、つまり、どの程度前までの画像を使用するかの指定を受け付けてもよい。つまり、3週前迄(3種類の画像)なのか10週前迄(10種類の画像)なのかを受け付けてもよい。ここでは、3週前迄までの3種類の画像を使用するものとして説明している。
【0025】
そして、上記指定を受けたマージ処理部64は、ユーザから指定された地域・時間に対応する背景画像及び渋滞マーク画像を選定する(S12)。つづいて、マージ処理部64は、所定の又は指定された不透明率を各渋滞マーク画像に反映させた画像を生成し(S14)、それら3枚の画像を合成する(S16)。例えば、図6において奥側中央で左右に延びる道路R11では、全ての画像で渋滞マークが表示されているため、その部分の渋滞マークの不透明率は100%(直近50%+先週30%+先々週20%)となる。また、左手前で縦に延びる道路R13では、先週と先々週の画像に渋滞マークがあるため、不透明率50%(先週30%+先々週20%)となる。
【0026】
渋滞マーク画像の合成が終了すると、マージ処理部64は、背景地図に合成後の渋滞マークをさらに合成して渋滞傾向地図を生成する(S18)。渋滞傾向地図が完成すると、マージ処理部64は、渋滞傾向地図をそのナビゲーション処理部53の提示機能を用いて表示部42に表示させる(S20)。
【0027】
このような渋滞傾向地図を生成し表示させることで、ユーザは、所望の地域の所望の時間帯における渋滞の傾向を把握できる。また、交通情報提供サービスサーバ30を介して取得した画像データを用いるため、ユーザが交通管制センタ20から直接交通情報データを取得できない場合であっても、渋滞傾向地図を生成し利用することができる。また、渋滞傾向地図を道路運用管理者も当然に有効に利用することができる。例えば、道路運用管理者は、連休の初日と2日目のどちらの午前中がより混雑していたかを簡単に比較することができる。
【0028】
なお、渋滞傾向地図は、PC70において生成することもできる。つまり、PC70が渋滞画像処理部60と同様の機能を所定のプログラムで実現することができる。通常、PC70では交通管制センタ20から直接交通情報データを取得できないが、本実施形態によると、一般的なPC70であっても渋滞傾向地図を生成し利用することができる。なお、ナビゲーション装置40が交通情報データを利用できる場合には、渋滞画像処理部60は、画像でなく交通情報データを蓄積しておき、渋滞傾向地図を生成するときに、その交通情報データをもとに、不透明率を反映させる処理と同様の処理によって渋滞マークを生成してもよい。交通情報データには、道路に付されたID(リンク情報)と渋滞情報が含まれるため、より柔軟な渋滞傾向地図の作成が可能となる。例えば、渋滞情報に渋滞の原因が含まれる場合には、事故渋滞については反映させないようにして、より一般的な傾向を表示させるようにすることができる。また、同じ曜日であっても、祝日を除くといった処理も容易に可能となる。
【0029】
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素や処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。例えば、本実施形態のナビゲーション装置40の代わりに、サービスエリアに設置されユーザが操作可能な交通情報表示装置に表示させることもできる。
【0030】
さらに変形例として、交通情報提供サービスサーバ30が渋滞傾向地図の作成を行いユーザ(ナビゲーション装置40やPC70)に提供するサービスについて説明する。なお、交通情報提供サービスサーバ30、ナビゲーション装置40及びPC70の接続態様は図1に示した交通情報システム10と同様である。図8は、変形例に係る交通情報提供サービスサーバ30の構成を示した機能ブロック図である。交通情報提供サービスサーバ30は、上述のナビゲーション装置40の渋滞画像処理部60と同様の機能を備える渋滞画像処理部60aと、ユーザ情報処理部32と、ユーザ画像配信処理部34とを備える。
【0031】
ユーザ情報処理部32は、通信ネットワーク12を介した通信において、ユーザの登録処理や認証処理、ユーザの要求取得処理等を行う。したがって、ユーザがPC70(又はナビゲーション装置40)から交通情報提供サービスサーバ30に対して渋滞傾向地図の作成を要求すると、ユーザ情報処理部32がその要求を受け、渋滞画像処理部60aに指示し、要求のあった渋滞傾向地図を作成しPC70(又はナビゲーション装置40)に対して配信する。さらに、ユーザ画像配信処理部34は、ユーザがPC70等で生成した渋滞傾向地図の提供を受けて蓄積し、別のユーザから要求があったときに、ユーザが作成した渋滞傾向地図を配信可能としている。例えば、自宅のPC70が交通管制センタ20の交通情報データを取得し利用可能な機能を有する場合、PC70が起動中において自宅近郊の交通情報データを取得し、より長期に亘った傾向が反映された渋滞傾向地図が作成可能となる。そのような渋滞傾向地図をユーザから提供を受けて別のユーザに配信可能に蓄積する。一般に、過去の渋滞情報等を入手することが難しいため、ユーザが蓄積したデータを交通情報提供サービスサーバ30で蓄積して利用することができるので、それを利用するユーザは、より広範囲の渋滞傾向を把握することができる。
【0032】
なお、本実施形態は、交通情報データを用いる装置について説明したが、混雑情報を地図上に表示するケースに適用することができ、例えば、テーマパーク内の混雑状況の傾向を表示させることにも使用することができる。
【符号の説明】
【0033】
10 交通情報システム
20 交通管制センタ
22 交通管制情報提供サーバ
30 交通情報提供サービスサーバ
32 ユーザ情報処理部
34 ユーザ画像配信処理部
40 ナビゲーション装置
50 制御部
60、60a 渋滞画像処理部
61 渋滞画像取得部
62 背景分離処理部
63 蓄積処理部
64 マージ処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
混雑の状況を所定の色で表現したマークによって示す地図を生成する地図生成装置であって、
混雑状況が所定の色のマークで示された地図を、その混雑状況の時刻情報とともに取得するベース地図取得部と、
前記マークを前記地図から分離して抽出するマーク抽出部と、
同一地域に関する複数時刻の地図の前記抽出したマークの色に、それぞれの地図毎に不透明度を設定し、前記不透明度を反映させたマークを生成するマーク生成部と、
前記生成されたマークを地図に合成する地図反映部と、
を備えることを特徴とする地図生成装置。
【請求項2】
前記ベース地図取得部は、外部のサーバから、前記混雑状況が所定の色のマークで示された地図を取得することを特徴とする請求項1に記載の地図生成装置。
【請求項3】
混雑の状況を所定の色で表現したマークによって示す地図を生成する地図生成装置であって、
混雑状況を、位置情報及び時刻情報に関連づけて取得し蓄積する混雑状況取得部と、
ユーザから生成する地図の時刻及び地域の指定を受け付けるユーザ指定受付部と、
前記指定を受けた地域に関する複数時刻の混雑状況を、前記複数の時刻毎に関連づけられた不透明度を反映させた所定の色のマークを生成するマーク生成部と、
前記生成したマークを地図上に合成する地図反映部と、
を備える地図生成装置。
【請求項4】
前記ユーザの指定の操作がなされるユーザ端末と、ネットワークを介して接続する通信部と、
前記ユーザ端末に対して、前記地図反映部が生成した前記地図を配信する配信部と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の地図生成装置。
【請求項5】
混雑の状況を所定の色で表現したマークによって示す地図を生成する地図生成方法であって、
混雑状況が所定の色のマークで示された地図を、その混雑状況の時刻情報とともに取得するベース地図取得工程と、
前記マークを前記地図から分離して抽出するマーク抽出工程と、
同一地域に関する複数時刻の地図の前記抽出したマークの色に、それぞれの地図毎に不透明度を設定し、前記不透明度を反映させたマークを生成するマーク生成工程と、
前記生成されたマークを地図に合成する地図反映工程と、
を備えることを特徴とする地図生成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−112847(P2011−112847A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−268869(P2009−268869)
【出願日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(000001292)株式会社京三製作所 (324)
【Fターム(参考)】