説明

地図生成装置

【課題】違和感のないリアルな3次元地図を生成すること。
【解決手段】地図生成装置100は、X軸、Y軸およびZ軸によって構成される座標系を用いて、立体表示される電子地図を生成する。まず、形状生成部102によって、3次元位置情報を有するノードおよび当該ノード間を結ぶリンクにより構成される交通路情報を用いて、リンクに対し直角方向に所定の幅を有し、且つ、幅方向における中央部が前記幅方向における端部より盛り上がっている路面を有する交通路形状を生成する。そして、接続部103によって、交通路情報を用いて、複数の交通路形状の前記リンク方向における端部を接続する。形状生成部102は、幅方向における中央部の厚さが幅方向における端部の厚さより厚くなるように厚みを付加することができる。また、複数の交通路形状の接続箇所における路面が連続面になるように前記厚みを調整することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、地図生成装置、地図生成方法、地図生成プログラム、および記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、電子地図データについて簡易な3次元表示を実現する電子地図データ生成装置が提案されている。たとえば、電子地図データにおいて、道路およびスロープを表す閉図形を定義するデータを用意する。各データには、閉図形の頂点位置を表す2次元座標、および高さを表すレベル情報が含まれる。レベル情報は、量子化された高さ情報であり、例えば、高架道路に対しては、現実の高さに関わらず「レベル10」のように付与される。3次元のグラフィックス表示は、レベル情報に基づいて予め設定された一定の高さを割り当てることで行う。こうすることにより、道路の高低関係を正確に反映した3次元表示を簡易なデータに基づいて実現することができる(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2002−333830号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の従来技術では、3次元グラフィックス表示において、スロープの図形を、単に道路の図形に重畳表示しているため、スロープと道路の接続箇所に段差が生じてしまい、あたかも道路上に壁面が存在するような図形が表示され、リアルさに欠けるという問題があった。また、上述した3次元地図データ生成装置をナビゲーション装置に適用した場合、ユーザの視点から眺めた実際の風景と、表示画面に擬似的に立体表示されている地図データとが異なるため、ユーザは、ナビゲーション装置が認識している現在位置が実際の現在位置と一致していないと誤認する場合が生じ、装置の信頼性を低下させる原因になるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明にかかる地図生成装置は、3次元位置情報を有するノードおよび当該ノード間を結ぶリンクにより構成される交通路情報を用いて、前記リンクに対し直角方向に所定の幅を有し、且つ、前記幅方向における中央部が前記幅方向における端部より盛り上がっている路面を有する交通路形状を生成する形状生成手段と、前記交通路情報を用いて、複数の前記交通路形状の前記リンク方向における端部を接続する接続手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、請求項4の発明にかかる地図生成装置は、3次元位置情報を有するノードと当該ノード間を結ぶリンクにより構成される交通路情報を用いて、前記リンクの端部を水平で、且つ、前記端部におけるノードの高さと同一の高さである所定長さの線分に変換する変換リンク生成手段と、前記変換リンク生成手段によって変換されたリンクに対し直角方向で且つ水平方向の幅を付加して交通路形状を生成する形状生成手段と、前記交通路情報を用いて、複数の前記交通路形状の前記リンク方向における端部を接続する接続手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、請求項5の発明にかかる地図生成装置は、互いに直交しあうX軸およびY軸からなるXY平面を地表面とし前記XY平面に直交するZ軸の方向を高さ方向とする座標系を用いて、3次元の電子地図を生成する地図生成装置であって、前記座標系を用いてあらわされる複数のノードと当該ノード間を結ぶリンクによって構成される交通路情報の中から、複数のリンクの一端を連結するノードを検出するノード検出手段と、前記ノード検出手段によって検出されたノードに連結されるリンクと、当該リンクに直交しかつ前記XY平面に平行な方向のリンク幅に関する情報と、に基づいて、前記電子地図を構成する交通路オブジェクトを生成する交通路オブジェクト生成手段と、前記ノード検出手段によって検出されたノードに連結される各リンクの他端のノードのZ軸座標を比較する座標比較手段と、前記座標比較手段によって比較された比較結果に基づいて、前記交通路オブジェクト生成手段によって生成された各交通路オブジェクトの路面を示す路面図形が連続面となるように、当該各路面図形を変形する路面図形変形手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、請求項6の発明にかかる地図生成装置は、互いに直交しあうX軸およびY軸からなるXY平面を地表面とし前記XY平面に直交するZ軸の方向を高さ方向とする座標系を用いて、3次元の電子地図を生成する地図生成装置であって、前記座標系を用いてあらわされる複数のノードと当該ノード間を結ぶリンクによって構成される交通路情報の中から、複数のリンクの一端を連結するノードを検出するノード検出手段と、前記ノード検出手段によって検出されたノードに連結される各リンクの他端のノードのZ軸座標を比較する座標比較手段と、前記座標比較手段によって比較された比較結果に基づいて、前記ノード検出手段によって検出されたノードに連結される各リンクの一端を、前記XY平面に平行な線分に変換するリンク変換手段と、前記リンク変換手段による変換がおこなわれたリンクと、当該リンクに直交しかつ前記XY平面に平行な方向のリンク幅に関する情報と、に基づいて、前記電子地図を構成する交通路オブジェクトを生成する交通路オブジェクト生成手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項7の発明にかかる地図生成方法は、3次元位置情報を有するノードおよび当該ノード間を結ぶリンクにより構成される交通路情報を用いて、前記リンクに対し直角方向に所定の幅を有し、且つ、前記幅方向における中央部が前記幅方向における端部より盛り上がっている路面を有する交通路形状を生成する形状生成工程と、前記交通路情報を用いて、複数の前記交通路形状の前記リンク方向における端部を接続する接続工程と、を含んだことを特徴とする。
【0010】
また、請求項8の発明にかかる地図生成方法は、3次元位置情報を有するノードと当該ノード間を結ぶリンクにより構成される交通路情報を用いて、前記リンクの端部を水平で、且つ、前記端部におけるノードの高さと同一の高さである所定長さの線分に変換する変換リンク生成工程と、前記変換リンク生成工程によって変換されたリンクに対し直角方向で且つ水平方向の幅を付加して交通路形状を生成する形状生成工程と、前記交通路情報を用いて、複数の前記交通路形状の前記リンク方向における端部を接続する接続工程と、を含んだことを特徴とする。
【0011】
また、請求項9の発明にかかる地図生成プログラムは、請求項7又は8に記載の地図生成方法を、コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0012】
また、請求項10の発明にかかる記録媒体は、請求項9に記載の地図生成プログラムを記録していることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる地図生成装置、地図生成方法、地図生成プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態1〜3を詳細に説明する。この発明にかかる地図生成装置、地図生成方法、地図生成プログラム、および記録媒体は、互いに直交しあうX軸およびY軸からなるXY平面を地表面としXY平面に直交するZ軸の方向を高さ方向とする座標系を用いて、3次元の電子地図を生成する。また、以下に示す実施の形態1〜3では、座標系のXY平面を電子地図の地表面(または地表面に平行な基準面)とし、Z軸方向を、電子地図の高さ方向として説明する。
【0014】
(実施の形態1)
(地図生成装置の機能的構成)
まず、この発明の実施の形態1にかかる地図生成装置の機能的構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態1にかかる地図生成装置の機能的構成を示すブロック図である。図1において、地図生成装置100は、交通路情報記憶部101と、形状生成部102と、接続部103と、変換リンク生成部104と、を備えている。
【0015】
交通路情報記憶部101は、座標系を用いてあらわされる複数のノードと当該ノード間を結ぶリンクからなる交通路情報を記憶する。この交通路情報は、具体的には、ノードおよびリンクからなるネットワーク情報であり、たとえば、道路、鉄道などの交通網をあらわすネットワーク情報である。
【0016】
ここで、交通路情報の一例について説明する。図2は、交通路情報の一例を示す説明図である。図2において、交通路情報200は、上述したX軸、Y軸およびZ軸によって構成される座標系を用いてあらわすことができる。この交通路情報200は、4個のノード201〜204と3本のリンク211〜213から構成されている。ノード201およびノード202は、リンク211によって接続されており、ノード202およびノード203は、リンク212によって接続されており、ノード202およびノード204は、リンク213によって接続されている。
【0017】
また、ノード201〜203の高さ、すなわち、Z軸座標値z1〜z3は同一であり、ノード204のZ軸座標値z4のみが異なっている。また、各リンク211〜213の長さは、ノード201〜203の座標値を用いて算出することができる。さらに、各リンク211〜213は、後述するリンク幅情報を有している。また、この交通路情報200は、あらかじめX軸〜Z軸の座標値が与えられているが、2次元(X軸およびY軸)の座標値を有するノードに、Z軸方向の高さ情報を付加した情報であってもよい。
【0018】
形状生成部102は、交通路情報200を用いて交通路形状を生成する。ここで、交通路情報とは、3次元位置情報を有するノードおよび当該ノード間を結ぶリンクにより構成されている。また、3次元位置情報とは、上述した座標系の座標値を示している。
【0019】
また、交通路形状とは、リンクに対し直角方向に所定の幅を有し、且つ、幅方向における中央部が幅方向における端部より盛り上がっている路面を有する、座標系内の電子化された交通路オブジェクトである。
【0020】
また、形状生成部102は、幅方向における中央部の厚さが、幅方向における端部の厚さより厚くなるように厚みを付加することによって、交通路形状を生成することができる。これにより、生成された交通路オブジェクトの路面は、幅方向の端辺よりも盛り上がった(隆起した)状態となる。さらに、形状生成部102は、複数の交通路形状の接続箇所における路面が連続面になるように厚みを調整することもできる。
【0021】
接続部103は、交通路情報200を用いて、複数の交通路形状のリンク方向における端部を接続する。具体的には、形状生成部102によって生成された複数の道路オブジェクトが、同一のノードによって接続されたリンクから生成されている場合、ブーリアン演算を用いて両交通路オブジェクトの和(Union)をとることによって、交通路オブジェクトを接続する。
【0022】
また、変換リンク生成部104は、上述した交通路情報200を用いて、リンクの端部を水平で、且つ、端部におけるノードの高さと同一の高さである所定長さの線分に変換する。これにより、上述した形状生成部102は、変換リンク生成部104によって変換されたリンクに対し直角方向で且つ水平方向の幅を付加して交通路形状を生成する。また、この発明の実施の形態1にかかる地図生成装置100によって生成される電子地図(交通路オブジェクト)の具体例については、図3および図4を用いて、後述する実施例1において説明する。
【0023】
(地図生成装置のハードウェア構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる地図生成装置100のハードウェア構成について説明する。図5は、この発明の実施の形態にかかる地図生成装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。図5において、地図生成装置100は、CPU501と、ROM502と、RAM503と、HDD(ハードディスクドライブ)504と、HD(ハードディスク)505と、CD/DVDドライブ506と、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD/DVD507と、映像/音声I/F(インターフェース)508と、ディスプレイ509と、スピーカ(ヘッドホン)510と、入力I/F(インターフェース)511と、リモコン512と、キーボード/マウス513と、通信I/F(インターフェース)514と、を備えている。また、各構成部501〜514はバス500によってそれぞれ接続されている。
【0024】
ここで、CPU501は、地図生成装置100の全体の制御を司る。ROM502は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HDD504は、CPU501の制御にしたがってHD505に対するデータのリード/ライトを制御する。HD505は、HDD504の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0025】
CD/DVDドライブ506は、CPU501の制御にしたがってCD/DVD507に対するデータのリード/ライトを制御する。CD/DVD507は、CD/DVDドライブ506の制御にしたがって記録されたデータが読み出される着脱自在な記録媒体である。CD/DVD507として、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、CD/DVD507のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、メモリーカードなどであってもよい。
【0026】
また、映像/音声I/F508は、映像表示用のディスプレイ509および音声出力用にヘッドホン(スピーカ)510と接続される。ディスプレイ509には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像等の各種データが表示される。このディスプレイ509は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
【0027】
また、入力I/F511は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えたリモコン512やキーボード/マウス513から送信されてくるデータを入力する。また、不図示であるが必要に応じて出力I/Fを設け、この出力I/Fを介して文字や画像を光学的に読み取るスキャナや、文字や画像を印刷するプリンタを接続することができる。
【0028】
また、通信I/F514は、無線、あるいは通信ケーブルを介してネットワーク515に接続され、このネットワーク515とCPU501とのインターフェースとして機能する。ネットワーク515は、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網等がある。
【0029】
このROM502、RAM503、HD505、CD/DVD507などの記録媒体は、図1に示した交通路情報記憶部101を構成することができる。また、交通路情報記憶部101は、ネットワーク515に接続された外部サーバに記憶され、この外部サーバから受信する構成であってもよい。また、ROM502、RAM503、HD505、CD/DVD507などの記録媒体に記憶されたプログラムをCPU501が実行することにより、図1に示した形状生成部102、接続部103、および変換リンク生成部104の機能を実現することができる。
【実施例1】
【0030】
つぎに、実施例1にかかる地図生成装置について説明する。図3は、路面を隆起せずに接続された交通路オブジェクトを示す説明図である。図3には、交通路オブジェクト301〜303が示されている。交通路オブジェクト301〜303は、それぞれリンク211〜213が延出する方向を長手方向とし、それぞれリンク211〜213に直交しかつ座標系のXY平面に平行な方向の長さを幅方向とする。上述したリンク幅情報は、この幅方向の長さ(幅長)dであり、各リンク211〜213が有している。
【0031】
図4は、路面図形が連続面に変形された交通路オブジェクトを示す説明図である。図3に示した交通路オブジェクト301〜303の路面図形301a〜303aを変形することにより、交通路オブジェクト411〜413が形成される。また、変形の対象となった路面図形301a〜303aを構成する座標は、たとえば、ノード201〜204の座標とすることができる。
【0032】
図4において、ノード201〜203を所定量上昇させたノードをそれぞれ、ノード401〜403とすると、リンク211およびリンク212もこの上昇に追従して、リンク421およびリンク422となる。また同様に、ノード204を、図3に示した路面図形303aから垂直に所定量上昇させると、ノード403となり、リンク213もこの上昇に追従してリンク423となる。
【0033】
これにより、交通路オブジェクト411の路面図形411a上において、交通路オブジェクト413の側面図形413bが表出しない。したがって、交通路オブジェクト411の路面図形411aと交通路オブジェクト413の路面図形413aとは連続面となる。交通路オブジェクト412の路面図形412aと交通路オブジェクト413の路面図形413cについても同様である。これにより、違和感のないリアルな電子地図を生成することができる。
【0034】
(実施の形態2)
(地図生成装置の機能的構成)
まず、この発明の実施の形態2にかかる地図生成装置の機能的構成について説明する。図6−1は、この発明の実施の形態2にかかる地図生成装置の機能的構成を示すブロック図である。なお、図1に示した符号と同一内容については同一符号を付し、その説明を省略する。図6−1において、地図生成装置600は、交通路情報記憶部101と、ノード検出部602と、交通路オブジェクト生成部603と、座標比較部604と、路面図形変形部605と、から構成されている。
【0035】
ノード検出部602は、交通路情報記憶部101に記憶されている交通路情報の中から、複数のリンクの一端を連結するノード(以下、「連結ノード」という。)を検出する。具体的には、任意のリンクの両端のノードの座標値を、他のリンクの両端の座標値と比較し、同一座標のノードがある場合、そのノードを連結ノードとして検出する。たとえば、図2に示した交通路情報200の場合、ノード201〜204の中から、複数のリンク211〜213の一端に連結されているノード202を検出することができる。
【0036】
また、交通路オブジェクト生成部603は、ノード検出部602によって検出されたノード(連結ノード)に連結されるリンクと、当該リンクに直交しかつ座標系のXY平面に平行な方向のリンク幅情報と、に基づいて、電子地図を構成する交通路オブジェクト(図3を参照)を生成する。
【0037】
また、座標比較部604は、Z軸の方向を電子地図の高さ方向とした場合に、ノード検出部602によって検出されたノード(連結ノード)に連結される各リンクの他端のノードのZ軸座標を比較する。図3を用いて具体的に説明すると、連結ノード202に連結されるリンク211〜213の他端のノード201、203、204のZ軸座標値z1、z3、z4を比較する。
【0038】
より具体的には、ノード201のZ軸座標値z1とノード203のZ軸座標値z3との比較、ノード201のZ軸座標値z1とノード204のZ軸座標値z4との比較、ノード203のZ軸座標値z3とノード204のZ軸座標値z4との比較をおこなう。また、座標比較部604は、他端のノードのZ軸座標どうしが同一座標値であると判定された場合、その座標値と連結ノードの座標値とを比較する。図3を用いて具体的に説明すると、他端のノード201、203のZ軸座標値z1、z3は同一座標値であるため、連結ノード202のZ軸座標値z2と比較する。
【0039】
また、図6−1において、路面図形変形部605は、座標比較部604によって比較された比較結果に基づいて、交通路オブジェクト生成部603によって生成された各交通路オブジェクトの路面を示す路面図形が連続面となるように、当該各路面図形を変形する。図3を用いて具体的に説明すると、ノード201のZ軸座標値z1とノード204のZ軸座標値z4とが異なるため、ノード201を有する交通路オブジェクト301と、ノード204を有する交通路オブジェクト303とでは、段差が生じている。
【0040】
このため、交通路オブジェクト301の路面を示す路面図形301a上に、交通路オブジェクト303の側面をあらわす側面図形(非路面図形)303bの一部(図3中、ハッチ部分)が形成された状態になり、路面図形301aと、交通路オブジェクト303の路面を示す路面図形303aとが不連続面となっている。また、ノード203のZ軸座標値z3とノード204のZ軸座標値z4も異なっているため、ノード203を有する交通路オブジェクト302と、ノード204を有する交通路オブジェクト303との関係も同様である。
【0041】
したがって、路面図形変形部605は、路面図形301a〜303aが連続面となるように、路面図形301a〜303aを変形する。この変形は、図3および図4に示したように、路面図形301a〜303aを構成する頂点座標または線上の任意の点の座標を変換することによりおこなうことができる。これにより、交通路オブジェクト411の路面図形411a上において、交通路オブジェクト413の側面図形413bが表出しない。したがって、交通路オブジェクト411の路面図形411aと交通路オブジェクト413の路面図形413aとは連続面となる。交通路オブジェクト412の路面図形412aと交通路オブジェクト413の路面図形413cについても同様である。これにより、違和感のないリアルな電子地図を生成することができる。
【0042】
(地図生成装置のハードウェア構成)
この発明の実施の形態2にかかる地図生成装置600のハードウェア構成については、図5に示した構成と同一構成である。また、図5に示したROM502、RAM503、HD505、CD/DVD507などの記録媒体は、図6−1に示した交通路情報記憶部101を構成することができる。また、交通路情報記憶部101は、ネットワーク515に接続された外部サーバに記憶され、この外部サーバから受信する構成であってもよい。また、ROM502、RAM503、HD505、CD/DVD507などの記録媒体に記憶されたプログラムをCPU501が実行することにより、図6−1に示したノード検出部602、交通路オブジェクト生成部603、座標比較部604、路面図形変形部605の機能を実現することができる。
【実施例2】
【0043】
つぎに、この実施例2にかかる地図生成処理手順について説明する。図6−2は、実施例2にかかる地図生成処理手順を示すフローチャートである。図6−2において、まず、図2に示した交通路情報200の中から連結ノードを検出する(ステップS601)。つぎに、交通路情報200に基づいて、図3に示した交通路オブジェクト301〜303を生成する(ステップS602)。
【0044】
そして、連結ノード202に連結される各リンク211〜213の他端のノード201、203、204のZ軸座標値z1、z3、z4を比較する(ステップS603)。具体的には、Z軸座標値z1、z3、z4から2つのZ軸座標値を抽出して、抽出したZ軸座標値どうしを比較する。
【0045】
つぎに、比較したZ軸座標値が同一でない場合(ステップS604:No)、交通路オブジェクトの路面図形が連続面となるように、路面図形を変形する(ステップS605)。一方、すべて同一座標値である場合(ステップS604:Yes)、連結ノード202のZ軸座標値z2と同一かどうかを比較し(ステップS606)、同一でない場合(ステップS606:No)、ステップS605に移行する。一方、同一である場合(ステップS606:Yes)、Z軸座標値のすべての組み合わせについて比較をおこなったかどうかを判定する(ステップS607)。
【0046】
比較をおこなっていない組み合わせがある場合(ステップS607:No)、ステップS603に移行する。一方、Z軸座標値のすべての組み合わせについて比較をおこなった場合(ステップS607:Yes)、一連の処理を終了する。この実施例によれば、交通路オブジェクトどうしの接続箇所の路面を連続面とすることができ、違和感のないリアルな電子地図を表示することができる。
【0047】
(実施の形態3)
(地図生成装置の機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態3にかかる地図生成装置の機能的構成について説明する。図7は、この発明の実施の形態3にかかる地図生成装置の機能的構成を示すブロック図である。なお、図6−1に示した構成と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0048】
図7において、地図生成装置700は、交通路情報記憶部101と、ノード検出部602と、座標比較部604と、リンク変換部701と、交通路オブジェクト生成部702と、から構成されている。リンク変換部701は、座標比較部604によって比較された比較結果に基づいて、ノード検出部602によって検出されたノードに連結される各リンクの一端を、座標系のXY平面に平行な線分に変換する。具体的には、リンク変換部701は、補助ノード生成部703と、座標変換部704と、から構成されている。
【0049】
補助ノード生成部703は、座標比較部604によって比較された比較結果に基づいて、ノード検出部602によって検出されたノードに連結される各リンク上にそれぞれ補助ノードを生成する。ここで、補助ノード生成部703の具体的内容について説明する。図8は、ノード検出部602によって検出された連結ノードを含む交通路情報を示す説明図である。
【0050】
図8において、交通路情報800は、3個のノード801〜803と、2本のリンク811、812とによって構成されている。ノード802は、連結ノードである。ノード801〜803のZ軸座標値は、それぞれz11〜z13である。補助ノード生成部703は、連結ノード802に連結されるリンク811、812上に補助ノードを生成する。図9は、補助ノードが追加された交通路情報800を示す説明図である。図9において、補助ノード901、902は、連結ノード802に連結されるリンク811、812上に生成される。また、補助ノード901、902のZ軸座標値z14、z15は同一である。
【0051】
また、図7において、座標変換部704は、ノード検出部602によって検出されたノード(連結ノード)のY軸座標を、補助ノード生成部703によって生成された補助ノードのY軸座標に変換する。図10を用いて具体的に説明する。図10は、連結ノードのY軸座標が変換された交通路情報を示す説明図である。
【0052】
図9に示した補助ノード901、902のZ軸座標値z14(またはz15)を、連結ノード802のZ軸座標値z12に変換する。これにより、図10において、補助ノード901および連結ノード802を結ぶリンク811の一端の線分811aと、連結ノード802および補助ノード902を結ぶリンク812の一端の線分812aとを、ともにXY平面に平行な線分にすることができる。
【0053】
また、図7において、交通路オブジェクト生成部702は、リンク変換部701による変換がおこなわれたリンクと、当該リンクに直交しかつ座標系のXY平面に平行な方向のリンク幅情報と、に基づいて、電子地図を構成する交通路オブジェクトを生成する。図11を用いて具体的に説明する。図11は、リンクとリンク幅情報とに基づいて生成された交通路オブジェクトを示す説明図である。
【0054】
図11において、リンク811(線分811aも含む)を、当該リンクに直交しかつ座標系のXY平面に平行な方向に所定のリンク幅d分広げることにより、交通路オブジェクト1101を生成する。同様に、リンク812(線分812aも含む)を、当該リンクに直交しかつ座標系のXY平面に平行な方向に所定のリンク幅分広げることにより、交通路オブジェクト1102を生成する。
【0055】
また、線分811aおよび線分812aがXY平面と平行とされているため、交通路オブジェクト1101、1102の各一端部の路面1101a、1102aは、XY平面と平行な面となり、交通路オブジェクト1101と交通路オブジェクト1102とを滑らかに連結することができる。これにより、違和感のないリアルな交通路オブジェクトを表示することができる。
【0056】
また、図8〜図11に示した例では、リンク811およびリンク812をXY平面にお投影した線分が一直線となる交通路情報800を例に説明したが、XY平面に投影した線分が交差する場合についても適用することができる。図12は、ノード検出部602によって検出された連結ノードを含む交通路情報の他の例を示す説明図である。
【0057】
図12において、交通路情報1200は、3個のノード1201〜1203と、2本のリンク1211、1212とによって構成されている。ノード1202は、連結ノードである。この交通路情報1200から上述と同様な手法によって交通路オブジェクトを生成することができる。図13は、リンクとリンク幅情報とに基づいて生成された交通路オブジェクトの他の例を示す説明図である。
【0058】
図13において、交通路オブジェクト1301と交通路オブジェクト1302は、連結ノード1202によって連結されている。より具体的には、補助ノード1221によって、交通路オブジェクト1301の一端に、路面1301aが屈曲形成されている。同様に、補助ノード1222によって、交通路オブジェクト1302の一端に、路面1302aが屈曲形成されている。路面1301a,1302aは、XY平面と平行な面である。交通路オブジェクト1301と交通路オブジェクト1302では、その路面1301a,1302aが、いわゆる糊代のように重畳される。
【0059】
これにより、立体的に交差する交通路オブジェクト1301と交通路オブジェクト1302の連結箇所を平滑にすることができる。また、一端面1301aを除いた交通路オブジェクト1301の路面図形の直上に、交通路オブジェクト1302の路面図形が配置されなくなるため、違和感のないリアルな交通路オブジェクトを表示することができる。
【0060】
また、この実施の形態2では、補助ノードを2つ生成することとしているが、補助ノードは1つであってもよい。この場合、補助ノードのz軸座標値を、連結ノードのz軸座標値に変換する。これにより、連結ノードと補助ノードとを結ぶ線分が、XY平面に対して平行となり、さらにリンク幅情報をあたえることにより、XY平面に対して平行な一端面を生成することができる。
【0061】
なお、図7に示した交通路情報記憶部101は、具体的には、たとえば、図5に示したROM502、RAM503、HD505、CD/DVD507などの記録媒体によってその機能を実現する。また、ノード検出部602、座標比較部604、リンク変換部701、および交通路オブジェクト生成部702は、具体的には、たとえば、図5に示したROM502に記憶されたプログラムをCPU501が実行することにより、その機能を実現する。
【実施例3】
【0062】
つぎに、実施例3にかかる地図生成処理手順について説明する。図14は、実施例3にかかる地図生成処理手順を示すフローチャートである。ここでは、図8に示した交通路情報800を用いて説明する。
【0063】
図14において、まず、図8に示した交通路情報800の中から連結ノード802を検出する(ステップS1401)。つぎに、連結ノード802に連結される各リンク811、812の他端のノード801、803のZ軸座標値z11、z13を比較する(ステップS1402)。そして、比較したZ軸座標値z11、z13が同一でない場合(ステップS1403:No)、図9に示したように補助ノード901、902を生成し(ステップS1404)、図10に示したように座標変換をおこなう(ステップS1405)。
【0064】
一方、比較したZ軸座標値z11、z13が同一である場合(ステップS1403:Yes)、連結ノード802のZ軸座標値z12と同一であるかどうかを判定する(ステップS1406)。同一でないと判定された場合(ステップS1406:No)、ステップS1404に移行する。一方、同一であると判定された場合(ステップS1406:Yes)、または座標変換(ステップS1405)後、交通路オブジェクトを生成する(ステップS1407)。具体的には、座標変換(ステップS1405)をおこなった場合、図11に示したような交通路オブジェクト1101、1102を生成する。
【0065】
この実施例によれば、交通路オブジェクトの連結ノード側の端部を糊代のように形成することができ、連結しあう交通路オブジェクトの連結箇所を平滑にすることができ、違和感のないリアルな地図情報を表示することができる。
【0066】
以上説明したように、この実施の形態にかかる地図生成装置、地図生成方法、および地図生成プログラムによれば、交通路オブジェクトの連結箇所において、その路面図形を連続面とすることができ、違和感のないリアルな3次元地図を簡単な手法によって生成することができる。また、車載用ナビゲーション装置に適用した場合、自車が交通路オブジェクトの裏面を突き抜けるような表示にならないため、ユーザの視点から眺めた実際の風景と、表示画面に擬似的に立体表示されている地図データとが一致していることが、直感的に視認することができ、装置の信頼性の向上を図ることができる。
【0067】
なお、本実施の形態で説明した地図生成方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる地図生成装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】交通路情報の一例を示す説明図である。
【図3】交通路オブジェクト生成部によって生成された交通路オブジェクトを示す説明図である。
【図4】路面図形が連続面に変形された交通路オブジェクトを示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態1〜3にかかる地図生成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図6−1】この発明の実施の形態2にかかる地図生成装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図6−2】実施例2にかかる地図生成処理手順を示すフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態3にかかる地図生成装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図8】ノード検出部によって検出された連結ノードを含む交通路情報を示す説明図である。
【図9】補助ノードが追加された交通路情報を示す説明図である。
【図10】連結ノードのY軸座標が変換された交通路情報を示す説明図である。
【図11】リンクとリンク幅情報とに基づいて生成された交通路オブジェクトを示す説明図である。
【図12】ノード検出部によって検出された連結ノードを含む交通路情報の他の例を示す説明図である。
【図13】リンクとリンク幅情報とに基づいて生成された交通路オブジェクトの他の例を示す説明図である。
【図14】実施例3にかかる地図生成処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0069】
100、600、700 地図生成装置
101 交通路情報記憶部
102 形状生成部
103 接続部
104 変換リンク生成部
602 ノード検出部
603、702 交通路オブジェクト生成部
604 座標比較部
605 路面図形変形部
701 リンク変換部
703 補助ノード生成部
704 座標変換部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元位置情報を有するノードおよび当該ノード間を結ぶリンクにより構成される交通路情報を用いて、前記リンクに対し直角方向に所定の幅を有し、且つ、前記幅方向における中央部が前記幅方向における端部より盛り上がっている路面を有する交通路形状を生成する形状生成手段と、
前記交通路情報を用いて、複数の前記交通路形状の前記リンク方向における端部を接続する接続手段と、
を備えることを特徴とする地図生成装置。
【請求項2】
前記形状生成手段は、前記幅方向における中央部の厚さが前記幅方向における端部の厚さより厚くなるように厚みを付加することを特徴とする請求項1に記載の地図生成装置。
【請求項3】
前記形状生成手段は、複数の前記交通路形状の接続箇所における路面が連続面になるように前記厚みを調整することを特徴とする請求項2に記載の地図生成装置。
【請求項4】
3次元位置情報を有するノードと当該ノード間を結ぶリンクにより構成される交通路情報を用いて、前記リンクの端部を水平で、且つ、前記端部におけるノードの高さと同一の高さである所定長さの線分に変換する変換リンク生成手段と、
前記変換リンク生成手段によって変換されたリンクに対し直角方向で且つ水平方向の幅を付加して交通路形状を生成する形状生成手段と、
前記交通路情報を用いて、複数の前記交通路形状の前記リンク方向における端部を接続する接続手段と、
を備えることを特徴とする地図生成装置。
【請求項5】
互いに直交しあうX軸およびY軸からなるXY平面を地表面とし前記XY平面に直交するZ軸の方向を高さ方向とする座標系を用いて、3次元の電子地図を生成する地図生成装置であって、
前記座標系を用いてあらわされる複数のノードと当該ノード間を結ぶリンクによって構成される交通路情報の中から、複数のリンクの一端を連結するノードを検出するノード検出手段と、
前記ノード検出手段によって検出されたノードに連結されるリンクと、当該リンクに直交しかつ前記XY平面に平行な方向のリンク幅に関する情報と、に基づいて、前記電子地図を構成する交通路オブジェクトを生成する交通路オブジェクト生成手段と、
前記ノード検出手段によって検出されたノードに連結される各リンクの他端のノードのZ軸座標を比較する座標比較手段と、
前記座標比較手段によって比較された比較結果に基づいて、前記交通路オブジェクト生成手段によって生成された各交通路オブジェクトの路面を示す路面図形が連続面となるように、当該各路面図形を変形する路面図形変形手段と、
を備えることを特徴とする地図生成装置。
【請求項6】
互いに直交しあうX軸およびY軸からなるXY平面を地表面とし前記XY平面に直交するZ軸の方向を高さ方向とする座標系を用いて、3次元の電子地図を生成する地図生成装置であって、
前記座標系を用いてあらわされる複数のノードと当該ノード間を結ぶリンクによって構成される交通路情報の中から、複数のリンクの一端を連結するノードを検出するノード検出手段と、
前記ノード検出手段によって検出されたノードに連結される各リンクの他端のノードのZ軸座標を比較する座標比較手段と、
前記座標比較手段によって比較された比較結果に基づいて、前記ノード検出手段によって検出されたノードに連結される各リンクの一端を、前記XY平面に平行な線分に変換するリンク変換手段と、
前記リンク変換手段による変換がおこなわれたリンクと、当該リンクに直交しかつ前記XY平面に平行な方向のリンク幅に関する情報と、に基づいて、前記電子地図を構成する交通路オブジェクトを生成する交通路オブジェクト生成手段と、
を備えることを特徴とする地図生成装置。
【請求項7】
3次元位置情報を有するノードおよび当該ノード間を結ぶリンクにより構成される交通路情報を用いて、前記リンクに対し直角方向に所定の幅を有し、且つ、前記幅方向における中央部が前記幅方向における端部より盛り上がっている路面を有する交通路形状を生成する形状生成工程と、
前記交通路情報を用いて、複数の前記交通路形状の前記リンク方向における端部を接続する接続工程と、
を含んだことを特徴とする地図生成方法。
【請求項8】
3次元位置情報を有するノードと当該ノード間を結ぶリンクにより構成される交通路情報を用いて、前記リンクの端部を水平で、且つ、前記端部におけるノードの高さと同一の高さである所定長さの線分に変換する変換リンク生成工程と、
前記変換リンク生成工程によって変換されたリンクに対し直角方向で且つ水平方向の幅を付加して交通路形状を生成する形状生成工程と、
前記交通路情報を用いて、複数の前記交通路形状の前記リンク方向における端部を接続する接続工程と、
を含んだことを特徴とする地図生成方法。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の地図生成方法を、コンピュータに実行させることを特徴とする地図生成プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の地図生成プログラムを記録していることを特徴とする記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6−1】
image rotate

【図6−2】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2007−225628(P2007−225628A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−107272(P2004−107272)
【出願日】平成16年3月31日(2004.3.31)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(500403929)パイオニアシステムテクノロジー株式会社 (58)
【Fターム(参考)】