説明

地図画像表示装置、地図画像表示システム、地図画像表示方法および地図画像表示プログラム

【課題】地図画像に注記を適正に表示する技術を提供する。
【解決手段】地図画像を表示部に表示させる地図画像表示装置であって、表示部に表示するために用いる地図画像を取得する地図画像取得部と、取得した地図画像において、地理的な情報を表示するための注記の配置が所定の配置条件を満たしていないかを判定する判定部と、判定の結果に基づいて、注記とは異なる地理的な情報を取得する情報取得部と、取得した地理的な情報を地図画像に注記として表示部に表示させる注記追加部とを備える地図画像表示装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図画像を表示させる技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンピューターや携帯電話、PDA(Personal Date Assistant)などの画面画像上に表示する地図画像は、その地図の縮尺に合わせて、その地図上の所定の位置に注記が表示される。画面上に表示する地図画像上の注記は、ユーザーが必要に応じて、その表示する量を設定することが可能である(例えば特許文献1)。しかし、地図画像として表示する地域や縮尺によっては、表示した地図画像上に表示される注記(特に行政区画の名称や地名等)が少ない場合や表示されない場合がある。このような場合、表示された地図画像がどの位置(地域)の地図画像を表示しているのかを、地図画像の閲覧者が認識しにくいと言う問題が指摘されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−227340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、地図画像に注記を適正に表示する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
【0006】
[適用例1]
地図画像を表示部に表示させる地図画像表示装置であって、
前記表示部に表示するために用いる地図画像を取得する地図画像取得部と、
前記取得した地図画像において、地理的な情報を表示するための注記の配置が所定の配置条件を満たしていないかを判定する判定部と、
前記判定の結果に基づいて、前記注記とは異なる地理的な情報を取得する情報取得部と、
前記取得した地理的な情報を前記地図画像に注記として前記表示部に表示させる注記追加部と
を備える地図画像表示装置。
【0007】
この地図画像表示装置によると、表示部に表示させる地図画像上の注記を、配置条件を用いた判定の結果に基づいて追加して表示部に表示させることができる。
【0008】
[適用例2]
前記注記追加部が追加する注記は、該注記を追加する前記地図画像の位置に対応する住所表記の少なくとも一部である適用例1記載の地図画像表示装置。
【0009】
この地図画像表示装置によると、追加する注記は住所表記の少なくとも一部であるので、表示されている地図画像がどの地域であるかを明確に示すことができる。
【0010】
[適用例3]
適用例1または適用例2記載の地図画像表示装置であって、前記判定部は、前記判定を行うための判定領域を有し、前記配置条件は、前記地図画像における前記判定領域に、前記注記が所定個数以上配置されていることである地図画像表示装置。
【0011】
この地図画像表示装置によると、判定領域に注記が所定数以上配置されていることを配置条件とした判定を行い、その判定の結果に基づいて注記を追加して表示部に表示させることができる。
【0012】
[適用例4]
地図画像を表示部に表示させる地図画像表示システムであって、前記地図画像を記憶する地図データベースと、前記地図画像に表示するための地理的な情報である注記を記憶する注記データベースと、前記地図画像上の各位置に対応した住所に関する情報を記憶する住所データベースと、前記地図画像と前記注記とを、各々、前記地図データベースと前記注記データベースとから取得する取得部と、前記取得した前記地図画像と前記注記とに基づいて、前記表示部に表示させるために用いる地図画像である地図画像を生成する地図画像生成部と、前記生成した地図画像において、前記注記の配置が所定の配置条件を満たしていないかを判定する判定部と、前記判定の結果に基づいて、前記地図画像の所定の位置に対応する住所表記を前記住所データベースから取得する住所表記取得部と、前記取得した前記住所表記の少なくとも一部を前記地図画像の所定の位置に注記として前記表示部に表示させる注記追加部とを備える地図画像表示システム。
【0013】
この地図画像表示システムによると、表示部に表示させる地図画像上の注記を配置条件を用いた判定の結果に基づいて追加して表示部に表示させることができる。
【0014】
[適用例5]
地図画像を表示する地図画像表示方法であって、コンピュータが、表示するために用いる地図画像を取得し、前記取得した地図画像において、地理的な情報を表示するための注記の配置が、所定の配置条件を満たしていないかを判定し、前記判定の結果に基づいて、前記注記とは異なる地理的な情報を取得し、前記取得した地理的な情報を前記地図画像に注記として表示部に表示させる地図画像表示方法。
【0015】
この地図画像表示方法によると、表示させる地図画像上の注記を配置条件を用いた判定の結果に基づいて追加して表示部に表示させることができる。
【0016】
[適用例6]
地図画像を表示させるための地図画像表示プログラムであって、表示するために用いる地図画像を取得する機能と、前記取得した地図画像において、地理的な情報を表示するための注記の配置が、所定の配置条件を満たしていないかを判定する機能と、前記判定の結果に基づいて、前記注記とは異なる地理的な情報を取得する機能と、前記取得した地理的な情報を前記地図画像に注記として表示させる機能とをコンピュータに実現させる地図画像表示プログラム。
【0017】
この地図画像表示プログラムによると、表示させる地図画像上の注記を配置条件を用いた判定の結果に基づいて追加して表示させることができる。
【0018】
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、注記追加方法および装置、注記追加システム、それらの方法または装置の機能を実現するための集積回路、コンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】地図画像表示システム10の概略構成を示す説明図である。
【図2】クライアント100の構成を示すブロック図である。
【図3】地図画像表示処理の流れについて説明するフローチャートである。
【図4】配置条件判定処理の流れを示したフローチャートである。
【図5】配置条件判定処理に適用する注記検出領域AF1を説明する説明図である。
【図6】「配置条件1を満たさない」場合の注記付地図画像を示す説明図である。
【図7】注記追加処理の流れを説明するフローチャートである。
【図8】補完注記付地図画像の一例を示す説明図である。
【図9】変形例1の配置条件判定処理を示すフローチャートである。
【図10】注記検出領域AF2を説明する説明図である。
【図11】注記検出領域AF1,AF2を用いた配置条件判定処理のフローチャートである。
【図12】変形例2の配置条件判定処理のフローチャートである。
【図13】注記検出領域AF4を説明する説明図である。
【図14】住所表記の表記態様について説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
A.第1実施例:
(A1)地図画像表示システムの構成:
図1は、本発明の実施例としての地図画像表示システム10の概略構成を示す説明図である。地図画像表示システム10は、クライアント100と、地図サーバ200と、住所サーバ300とを備える。クライアント100と地図サーバ200と住所サーバ300とは、インターネットINTを介して通信可能に接続されている。クライアント100は、ユーザーからの要求に応じて、表示部110に地図画像を表示する機能を有する。
【0021】
地図サーバ200は、クライアント100からの要求に応じて、地図画像および、地図画像に表示する注記を、クライアント100に送信するサーバである。注記とは、地図上に表示する文字や数字である。例えば、行政区画の名称や、地名、山、河川、島、湖、沼、海、湾などの自然名称や、駅、鉄道名、サービスエリア、高速道路、交差点、一方通行などの道路・鉄道関係の情報や、ビル名、橋名などの建物表記や、施設の名称などが地図上に注記として表示される。
【0022】
地図サーバ200は、通信部202と、制御部204と、記憶部205とを備える。通信部202は、インターネットINTを介してクライアント100および住所サーバ300と通信を行う。制御部204は、通信部202および記憶部205を制御するためのコントローラである。記憶部205は、地図データベース(DB)206と、注記データベース(DB)208とを備える。
【0023】
地図データベース206には、クライアント100に送信する地図画像を表すデータ(地図画像データ)がベクトルデータ形式で格納されている。なお、地図画像データは、ベクトルデータ形式に代えて、ビットマップ形式やJPEGデータ形式などのラスタデータ形式で格納されていてもよい。地図画像データには、地形や建物、道路等の形状を表すデータが含まれる。
【0024】
注記データベース208には、クライアント100に送信する注記のデータ(注記データ)が格納されている。注記データは、行政区画の名称や地名等の名称の情報が、地図データベース206に格納されている地図画像データの位置(例えば経度と緯度や、所定の座標など)とリンク付けして記憶されている。具体的には、図1の注記DBのデータ構造に示したように、自然名称や行政区画名称などの注記のカテゴリー毎に、その注記の表示を開始する地図の縮尺と、表示する注記が地図上で重なった場合の優先度と、その注記を表示する地図上の経度・緯度と、注記とが各々対応付けて記憶されている。
【0025】
住所サーバ300は、後述する地図画像表示処理におけるクライアント100からの要求に応じて、その要求に対応した位置(地域)の住所の情報(以下、住所表記とも呼ぶ)をクライアント100に送信するサーバである。本実施例において住所表記は、「A県B市C町1丁目」といったような、都道府県、市区町村、大字、字丁目の情報である。なお、住所表記を、「B市C町」という程度の詳細さの情報としてもよい。また、これらの住所表記の詳細さを、地図画像表示処理においてユーザーが自由に設定可能としてもよい。
【0026】
住所サーバ300は、通信部302と、制御部304と、記憶部305とを備える。通信部302は、インターネットINTを介してクライアント100および地図サーバ200と通信を行う。制御部304は、通信部302および記憶部305を制御するためのコントローラである。記憶部305は、住所データベース(DB)306を備える。住所データベース306には、図1の住所DBのデータ構造に示すように、経度・緯度で特定される地図上の位置と、その位置の住所とが対応付けて記憶されている。
【0027】
次に、クライアント100の構成について説明をする。図2は、クライアント100の構成を示すブロック図である。クライアント100は、ユーザーが指定した地域に対応する地図画像を、表示部110の表示領域DFに表示するための装置である。クライアント100は、表示部110と、CPU120と、RAM130と、ROM140と、ハードディスク(HDD)150と、出力インターフェース(I/F)160と、入力インターフェース(I/F)170と、通信インターフェース(I/F)180とを備える。出力インターフェース160には、表示部110が接続されている。入力インターフェース170には、キーボード172、およびポインティングデバイスとしてマウス174が接続されている。なお、ポインティングデバイスとして、表示部110がタッチパネルとなっている形式を採用してもよい。
【0028】
通信インターフェース180は、インターネットINTを介して地図サーバ200および住所サーバ300と通信を行う。HDD150には、CPU120が地図画像表示システム10として地図画像表示処理を行うためのプログラム(以下、地図画像表示プログラムとも呼ぶ)が記憶されている。CPU120は、HDD150から地図画像表示プログラムをRAM130に読み込んで実行する。以下、地図画像表示システム10が行う地図画像表示処理について説明する。
【0029】
(A2)地図画像表示処理:
図3は、地図画像表示システム10が行う地図画像表示処理の流れについて説明するフローチャートである。地図画像表示処理は、ユーザーが、クライアント100のキーボード172およびマウス174を操作して、地図画像表示プログラムを起動させることにより開始される。地図画像表示処理が開始されると、クライアント100は、地図画像として表示させる地域を入力する入力画面を表示部110に表示し、ユーザーがキーボード172およびマウス174を用いて、表示させる地図の地域名(以下、指定地域情報とも呼ぶ)と縮尺(以下、縮尺情報とも言う)とを入力するまで待機する(ステップS102)。
【0030】
図5は、ユーザーが指定地域情報を入力する指定地域入力部402と、縮尺を変更するための縮尺バー404を示すとともに、後述する配置条件判定処理について説明する説明図である。図5には、既に、指定地域入力部402に入力された指定地域の地図が示してあるが、地図画像表示処理を開始当初の待機画面においては、例えば、日本の国土全体を示した日本地図を表示している。ユーザーが、キーボード172を操作して指定地域入力部402に指定地域情報を入力し、地図検索ボタン406をマウス174でクリックすることにより、クライアント100は、指定地域情報を受け付ける。また、ユーザーが縮尺バー404をマウス174でスライドさせることにより、クライアント100は縮尺情報を受け付ける。その他、ユーザーが指定地域入力部402に直接に指定地域情報を入力しなくても、表示されている地図画像上でマウスを押した状態で上下左右にドラッグさせることにより、指定地域情報を変更することもできる。表示されている地図画像は、見かけ上、ドラッグした移動量に応じて、上下左右にスライドしたよう表示される。
【0031】
クライアント100は、ユーザーから指定地域情報と縮尺情報とを受け付けると(ステップS102:YES)、インターネットINTを介して地図サーバ200に対して、取得した指定地域情報と縮尺情報とを送信すると共に、指定地域情報および縮尺情報に対応した地図画像データと注記データとを要求する(ステップS104)。なお、縮尺情報は、ユーザーが指定するとしてもよいし、予めデフォルトとして設定された値を用いるとしてもよい。
【0032】
地図サーバ200は、クライアント100から地図画像データと注記データの要求を受け付けると(ステップS204)、地図データベース206に格納されている地図画像データを用いて、指定地域情報および縮尺情報に対応した地図画像データ(以下、表示用地図画像データとも呼ぶ)を生成する。また、地図サーバ200は、注記データベース208を用いて、指定地域情報に対応する地域の地図画像に予めリンク付けされている注記データのうち、縮尺情報に応じて表示する量を調整した注記データ(以下、表示用注記データ)を読み込む(図1:注記DBのデータ構造参照)。そして、地図サーバ200は、インターネットINTを介して、クライアント100に、表示用地図画像データと表示用注記データとを送信する(ステップS206)。
【0033】
クライアント100は、地図サーバ200から表示用地図画像データと表示用注記データとを受信すると(ステップS106)、表示用地図画像データに対応する地図画像に、表示用注記データに対応する各注記を重畳した地図画像(以下、注記付地図画像とも呼ぶ)を生成する(ステップS108)。そして、クライアント100は、生成した注記付地図画像を表示部110の表示領域DFに表示する(ステップS110)。その後、予め設定された所定の時間内(例えば1秒以内)にユーザーがマウス174を用いて縮尺バー404(図5参照)を操作し、表示領域DFに表示された注記付地図画像の縮尺を変更した場合(ステップS112:YES)、クライアント100は、縮尺変更後の地図の中心となる地域を指定地域情報として、再度、ステップS102からステップS110の処理を行う。
【0034】
クライアント100は、表示領域DFに注記付地図画像を表示後にユーザーによる縮尺の変更が無い場合(ステップS112:NO)、配置条件判定処理を行う(ステップS120)。配置条件判定処理は、注記付地図画像に表示されている注記の配置が、予め定めた条件(以下、配置条件とも呼ぶ)を満たしていないかを判定する処理である。配置条件判定処理の詳細については後で説明する。
【0035】
クライアント100は、配置条件判定処理を行った後、配置条件を満たす場合には(ステップS160:YES)、処理をステップS190に進める。一方、クライアント100は、配置条件判定処理において配置条件を満たさないと判断した場合には(ステップS160:NO)、配置条件を満たすように注記追加処理を行った後(ステップS170)、処理をステップS190に進める。注記追加処理の詳細については後で説明する。
【0036】
クライアント100は、上記処理(ステップS102〜ステップS170)を、ユーザーが地図画像表示プログラムを終了するまで繰り返し行い(ステップS190:NO)、ユーザーからの地図画像表示プログラムの終了の指示と共に地図画像表示処理を終了する(ステップS190:YES)。
【0037】
次に、クライアント100が行う配置条件判定処理について説明する(図3:ステップS120)。図4は配置条件判定処理の流れを示したフローチャートである。配置条件判定処理を開始すると、クライアント100は、注記付地図画像に対して、配置条件判定処理として予め用意した注記検出領域AF1を適用する。図5は配置条件判定処理に適用する注記検出領域AF1を説明する説明図である。図5にはクライアント100の表示部110(表示領域DF)に表示された所定の縮尺(例えば、縮尺:1/5000)の注記付地図画像と、注記検出領域AF1とを示した。注記検出領域AF1は、実際には表示領域DFに表示されているのではなく、説明の便宜上、表示領域DFに表示されている注記付地図画像と共に示した。本実施例においては、注記検出領域AF1は、その大きさが注記付地図画像の縦横の長さの4割の長さで、注記検出領域AF1の中心が注記地図画像の中心と重なるように配置されている。
【0038】
クライアント100は、注記付地図画像において、注記検出領域AF1内に注記が存在するか検出する(図4:ステップS122)。具体的には、注記付地図画像上に表示されている注記の中心の座標が、注記検出領域AF1内に存在するか否かを検出する。クライアント100は、注記が注記検出領域AF1の中に少なくとも1つ存在する場合に(ステップS123:YES)、配置条件判定処理の判定結果を「配置条件1を満たす」とする(ステップS124)。図5に示した注記付地図画像の場合、注記検出領域AF1の領域内に「中島」と言う地名の注記が表示してあるため、クライアント100は「配置条件を満たす」と判定する。
【0039】
一方、クライアント100は、注記が注記検出領域AF1の中に存在しない場合には(ステップS123:NO)、配置条件判定処理の判定結果を「配置条件1を満たさない」とする(ステップS125)。図6は、クライアント100が「配置条件1を満たさない」と判定する場合の注記付地図画像の一例を示した説明図である。図6には、図5で示した注記付地図画像の縮尺を変更した注記付地図画像と(例えば、縮尺:1/2500に拡大)、注記検出領域AF1とを示した。図6に示した注記付地図画像記の注記検出領域AF1の領域内には注記は存在しない。この場合、クライアント100は、「配置条件1を満たさない」と判定する。クライアント100は、注記検出領域AF1を用いて判定結果を出力後、配置条件判定処理を終了する。以上、クライアント100が行う配置条件判定処理について説明した。なお、注記検出領域AF1は、本実施例においては予め用意するとしたが、注記付地図画像の縮尺や指定地域など種々の要因に応じて、適宜設定するとしてもよい。
【0040】
次に、注記追加処理(図3:ステップS170)について説明する。注記追加処理は、クライアント100が配置条件判定処理において配置条件を満たさないと判定した場合に、注記付地図画像に注記を追加する処理である。図7は、注記追加処理の流れを説明するフローチャートである。クライアント100は、注記追加処理を開始すると、住所サーバ300に対して、注記検出領域AF1の中心位置(緯度・経度、もしくは所定の座標など)に関する情報(以下、位置情報とも呼ぶ)を送信すると共に、その位置情報に対応した住所表記を要求する(ステップS172)。
【0041】
住所サーバ300は、クライアント100から、位置情報と共に住所表記の要求を受信すると(ステップS372:YES)、住所データベース306(図1参照)から、受信した位置情報に対応した住所表記を読み込む。そして、住所サーバ300は、読み込んだ住所表記をクライアント100に送信する(ステップS374)。
【0042】
クライアント100は、住所サーバ300から住所表記を受信すると(ステップS174)、住所表記を注記として表示するために表示の配置を整えた注記(以下、補完注記とも呼ぶ)を生成する(ステップS176)。そして、クライアント100は、注記付地図画像における注記検出領域AF1の中心位置に、生成した補完注記を重畳した地図画像(以下、補完注記付地図画像とも呼ぶ)を生成し(ステップS178)、表示部110(表示領域DF)に表示する(ステップSS180)。その後、注記追加処理は終了する。
【0043】
図8は、補完注記付地図画像の一例を示す説明図である。図8に示すように、クライアント100は、住所サーバ300から受信した住所表記の配置をユーザーが認識しやすい配置に整えた補完注記を、注記付地図画像の中心位置に重畳して、表示部110に補完注記付地図画像として表示する。補完注記のフォントの種類、大きさ、色、配置の態様、詳細さなどの補完注記の表示に関する種々の設定は、地図画像表示プログラムとして予め設定されていてもよいし、地図画像表示プログラム上でユーザーが設定可能としてもよい。
【0044】
以上説明したように、地図画像表示システム10は、ユーザーが閲覧する地図画像上に、所定の配置条件を満たすように注記が配置されていない場合に、注記(補完注記)を追加して表示するので、表示部110に表示された地図画像が、どの位置(地域)の地図画像であるのかといったユーザーの認識度を向上させることができる。特に、山岳地帯や平野、農園などの人口の疎らな地域は、駅や店舗、その他施設等も少なく、また地名も細かく付されていない場合があり、地図画像データにリンク付けされている注記の数が少ない場合がある。そのような場合に、表示される地図画像上に新たに注記を追加することによって、表示される地図画像におけるユーザーの認識度を飛躍的に向上させることができる。
【0045】
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(B1)変形例1:
変形例1について説明する。変形例1と第1実施例との異なる点は、配置条件判定処理(図3:ステップS120)の内容と、その後の注記追加処理において注記を追加する態様である。他の部分は同じであるので説明は省略する。図9は、変形例1における、配置条件判定処理の流れについて説明するフローチャートである。配置条件判定処理を開始すると、クライアント100は、注記付地図画像に対して、配置条件判定処理として予め用意した注記検出領域AF2を適用する(ステップS131)。図10は配置条件判定処理に適用する注記検出領域AF2を説明する説明図である。図10に示すように、注記検出領域AF2は、注記付地図画像に対応する領域を4分割した4つの領域から成る。クライアント100は、表示部110に表示した注記付地図画像について、注記検出領域AF2の4つの領域について、注記が存在するか検出を行う(図9:ステップS132)。上記実施例と同様に、注記付地図画像に表示されている注記の中心の座標が、注記検出領域AF2の4つの各領域に存在するかを検出する。
【0046】
そして、クライアント100は、注記検出領域AF2の各領域の全てに注記が存在している場合(ステップS133:YES)、配置条件判定処理の判定結果として「配置条件2を満たす」とする(ステップS134)。一方、注記検出領域AF2の4つの領域の少なくとも1つの領域に注記が存在していない場合に(ステップS133:NO)、配置条件判定処理の判定結果として「配置条件2を満たさない」とする(ステップS135)。変形例1における配置条件判定処理はこのようにして行う。
【0047】
配置条件判定処理の結果、「配置条件2を満たさない」と判定した場合に行う注記追加処理では、その注記の無い注記検出領域AF2の領域の中心位置に、その中心位置に対応する住所表記を補完注記として追加して表示する。このような配置条件2を用いて地図画像表示処理を行うと、表示部110に表示される地図画像上に少なくとも4つの注記が表示されるため、表示される地図画像におけるユーザーの認識度をさらに向上させることができる。なお、注記検出領域AF2は、注記付地図画像に対応する領域を4分割した4つの領域からなるものに限らず、2分割、5分割、10分割など、地図画像表示処理として可能な範囲で分割したものを採用するとしてもよい。本変形例においては、注記検出領域AF2は予め用意するとしたが、注記付地図画像の縮尺や指定地域など種々の要因に応じて、適宜設定するとしてもよい。
【0048】
また、その他の配置条件判定処理として、注記付地図画像を表示している全体の領域を注記検出領域AF3として採用するとしてもよい。例えば、注記検出領域AF3内に表示されている注記の数が2つ以上か否かによって、配置条件3を満たすか否かを判断する。すなわち、表示部110(表示領域DF)に表示する注記付地図画像に注記が1つ以下しか表示されていない場合には、「配置条件3を満たさない」と判断して、例えば、第1実施例と同様に注記付地図画像の中心位置に、その中心位置に対応した住所表記を補完注記として追加して表示するとしてもよい。
【0049】
さらに他の配置条件判定処理として、注記検出領域AF1と注記検出領域AF2を両方用いるとしてもよい。図11は、注記検出領域AF1,AF2を用いた配置条件判定処理の流れを説明するフローチャートである。配置条件判定処理を開始するとクライアント100は、まず注記付地図画像に注記検出領域AF1を適用する(ステップS141)。クライアント100は、注記検出領域AF1内に注記が存在するか検出をし(ステップS142)、注記検出領域AF1内に少なくとも1つ注記が存在する場合には(ステップS143:YES)、判定結果を「配置条件4を満たす」とする(ステップS144)。一方、クライアント100は、注記検出領域AF1内に注記が存在しない場合には(ステップS143:NO)、次に、注記付地図画像に対して注記検出領域AF2を適用する(ステップS145)。そして、注記検出領域AF2の4つの領域において注記を検出し(ステップS146)、注記検出領域AF2の4つの領域の全てに注記が存在する場合には、判定結果として「配置条件4を満たす」とする(ステップS144)。一方、注記検出領域AF2の4つの領域の少なくとも1つに注記が存在しない場合には、判定結果を「配置条件4を満たさない」とする。このような配置条件判定処理をした場合には、その後に行う注記追加処理において、例えば、注記検出領域AF2の4つの領域のうち、注記の表示のない領域に補完注記を追加して表示部110に表示する。このような、配置条件判定処理および注記追加処理を採用しても、表示部110に表示された地図画像が、どの位置(地域)の地図画像であるのかといったユーザーの認識度を向上させることができる。本変形例では、注記検出領域AF1と注記検出領域AF2とを用いた配置条件判定処理について説明したが、注記検出領域AF2に代えて注記検出領域AF3を用いてもよいし、注記検出領域AF1〜AF3を種々に組み合わせて配置条件判定処理を行うとしてもよい。
【0050】
(B2)変形例2:
変形例2も、変形例1と同様に、第1実施例との異なる点は、配置条件判定処理(図3:ステップS120)の内容と、その後の注記追加処理において注記を追加する態様である。他の部分は同じであるので説明は省略する。図12は変形例2における配置条件判定処理の流れを説明するフローチャートである。クライアント100は配置条件判定処理を開始すると、地図サーバ200から取得した表示用地図画像データ(図2:ステップS206、ステップS106)をスキャンすることによって、表示用地図画像データに含まれる行政界を認識する(ステップS151)。そして、その行政界によって区分される各領域を注記検出領域AF4として適用する(ステップS152)。そして、クライアント100は、注記付地図画像上において、注記検出領域AF4の行政界によって区分される各領域に、少なくとも1つ注記が存在するか検出を行う(ステップS153)。クライアント100は、行政界で区分される全ての領域にそれぞれ注記が存在する場合には(ステップS154:YES)、判定結果を「配置条件5を満たす」とし(ステップS155)、行政界で区分される領域の少なくとも1つに注記が存在しない場合には(ステップS154:NO)、判定結果を「配置条件5を満たさない」とする(ステップS156)。
【0051】
図13は、注記検出領域AF4を説明する説明図である。注記検出領域AF4は、注記付地図画像を、その表示させている地域の行政界で区分した各領域である。図13に示すように、例えば、注記付地図画像にG市とH市の境界が含まれている場合、その境界で区分される2つの領域(G市側の領域と、H市側の領域)のいずれかの領域に注記が存在しない場合に、クライアント100は「配置条件5を満たさない」と判断する。そしてクライアント100は、注記追加処理として、注記が存在しない領域(図13ではH市側の領域)の略中心の位置に、その位置に対応した住所表記(例えば、「H市」と言う表示)を補完注記として追加して表示する。
【0052】
行政界の認識の方法としては、例えば、クライアント100が地図サーバ200から取得した表示用地図画像データがベクターデータであり、ベクターデータで記録されている各曲線データに、「都道府県の境界線」、「市町村の境界線」といったような、行政界を詳細に分類した属性データが付随的に記録されている場合には、表示用地図画像データをスキャンする際に、その属性データを認識することによって、その行政界を注記検出領域AF4として用いることができる。
【0053】
(B3)変形例3:
上記実施例では、補完する注記として住所表記を採用したが、それに限ることなく、地名、駅名、施設名など、他の注記を補完注記としてもよい。従来の地図画像表示システムとして、表示部に表示させる地図画像の縮尺に応じて、表示させる注記の量を制限する処理をする技術が知られている。例えば、各注記に対して、どの縮尺の場合に表示するのかを注記データベースに記憶している各注記に設定しておくことによって実現している。そのように注記の表示量が制限された注記付地図画像には、例えば第1実施例および変形例1,2で説明した配置条件を満たさない地図画像も存在し得る。そのような場合には、住所表記を補完注記として用いるよりも、地名、駅名、施設名を補完注記として採用する方が、表示される地図画像におけるユーザーの認識度を向上させることができる場合がある。このような場合には、補完注記として地名、駅名、施設名を用いる。
【0054】
具体的な処理としては、クライアント100は、配置条件判定処理を行う際に、注記付地図画像に表示されている注記の種類(例えば、地名、施設名、駅名など)を識別し、各注記の種類ごとに配置条件(例えば配置条件1)を満たすか否かを判定し、配置条件を満たさない種類の注記について、注記検出領域AF(例えば、注記検出領域AF1)の中心位置付近に、その配置条件を満たさない種類の注記を注記データベース208から取得し補完する。このようにすることで、上記実施例と同様に、表示される地図画像におけるユーザーの認識度を向上させることができる。
【0055】
(B4)変形例4:
上記実施例の地図画像表示処理(図3)では、配置条件判定処理(ステップS120)は、注記付地図画像の表示後(ステップS110)に行うとしているが、表示部への表示の前に、配置条件判定処理および注記追加処理を行うとしてもよい。
【0056】
(B5)変形例5:
地図画像表示処理(図2参照)において、クライアント100が地図サーバ200から取得する表示用地図画像データおよび表示用注記データは(ステップS206,ステップS106)、表示領域DFに表示する範囲の地図画像より大きい範囲の地図画像データおよび必要な注記データとしてもよい。例えば以下のような態様を採用することができる。クライアント100は、表示領域DFに表示するよりも大きい範囲の地図画像データと注記データを取得後、表示する縮尺に合わせて、表示領域DFに表示するよりも大きい範囲において地図画像データと注記データから注記付地図画像を生成する。そして、表示領域DFに表示するよりも前に、生成した注記付地図画像の全範囲において、配置条件判定処理として、注記の配置が配置条件を満たしているか判定し、配置条件を満たしていない場合には、注記追加処理として、住所表記を注記として追加して補完注記付地図画像を生成する。
【0057】
例えば、変形例2で説明した配置条件5(図12,図13)を採用した場合、表示領域DFへの表示に先立って、生成した表示領域DFより大きい範囲の注記付地図画像に対して、所定の行政界(例えば、「市町村の境界線」)を認識する。そして、認識した行政界で区分された各領域に所定数(例えば、少なくとも1つ)の注記が存在するかを検出し、配置条件5を満たしていない場合には、配置条件5を満たすように、その領域に注記を追加して補完し、補完注記付地図画像を生成する。その後、生成した補完注記付地図画像のうち、ユーザーが指定している領域について表示領域DFに表示する。このように、予め表示領域DFに表示するよりも大きい地図画像に対して補完注記付地図画像を生成しておくことによって、ユーザーが表示領域DFに表示中の地図画像をマウス等によって上下左右にスライドさせて他の領域の表示させる操作をした場合に、スムーズに補完注記付地図画像を表示領域DFに表示させることが可能となる。
【0058】
(B6)変形例6:
上記実施例の地図画像表示処理においては、注記追加処理として、配置条件を完全に満たすように注記を追加したが、それに限ることなく、配置条件に近づけるように追加するとしてもよい。例えば、変形例1の配置条件判定処理において、注記検出領域AF2を適用した場合(図9,図10)、注記付地図画像に適用する注記検出領域AF2の4つの領域のうち、3つの領域に注記が存在しない場合に、注記追加処理として、注記の存在しない3つの領域のうちの2つにのみ注記を追加するとしてもよい。このような処理を採用しても、上記実施例と同様に、表示される地図画像におけるユーザーの認識度を向上させることができる。
【0059】
また、配置条件判定処理によって配置条件を満たさない場合に、配置条件を考慮して注記を配置するのではなく、配置条件とは無関係に、すなわち、配置条件を考慮することなく注記の追加をするとしてもよい。一例としては、注記検出領域AF2(図10)を用いて配置条件判定処理を行った結果、4つの領域のうち2つに注記が存在し残りの2つの領域に注記が存在しない場合に、既に注記が存在する領域に、補完注記を追加する態様を採用することができる。このようにしても表示される地図画像におけるユーザーの認識度を向上させることができる。
【0060】
(B7)変形例7:
上記実施例ではクライアント100として、インターネットに接続されたコンピュータを採用したが、それに限らず種々の態様を採用することができる。例えばクライアントとして、インターネットに接続された携帯電話や、タブレット端末、PDAなどの携帯端末を採用することができる。また、インターネットに限らず、イントラネットを用いるとしてもよい。
【0061】
その他、上記実施例においては、ネットワークを用いて地図画像表示処理を実現したが、それに限らず、例えば、上記第1実施例におけるクライアント100、地図サーバ200、住所サーバ300の機能を一体として備えた装置によって地図画像表示処理を実現するとしてもよい。CPU、RAM、ROMを備えるとともに、地図画像表示プログラムと、地図データベースと、注記データベースと、住所データベースとを格納しているハードディスクを備えるコンピュータによって地図画像表示処理を行う。このようなコンピュータによって地図画像表示処理を行う場合には、第1実施例においてインターネットを介して取得していた地図画像データや注記データ、住所表記を、CPUがハードディスクから読み込むことによって、地図画像表示処理を実現することができる。また、コンピュータとして携帯用端末を採用するとしてもよい。このような態様を採用すると、地図画像表示処理を行う処理装置(コンピュータ)がネットワークに接続されている必要がなく、処理装置がおかれる環境的制限を緩和することができる。その他、地図サーバ200と住所サーバ300の機能を一体に備えたサーバとクライアント100とが、インターネット又はイントラネットを介して接続されている構成を採用してもよい。
【0062】
(B8)変形例8:
注記として補完する住所表記のレイアウトは、種々の態様を採用することができる。例えば、図14の表記態様1に示すように、都道府県と、市区町村と、大字と、字丁目とをこの順に4段にして表記するとしてもよいし、表記態様2に示すように都道府県市区町村と、大字字丁目とを2段にして表記してもよいし、都道府県のみ、市区町村のみ等の表記としてもよい。また、表記する大きさも種々の大きさを採用することができる。注記として表記する位置の周辺に存在する他の注記との位置関係を考慮してレイアウト、大きさを変えるとしてもよい。
【符号の説明】
【0063】
10…地図画像表示システム
100…クライアント
110…表示部
120…CPU
130…RAM
160…出力インターフェース
170…入力インターフェース
172…キーボード
174…マウス
180…通信インターフェース
200…地図サーバ
202…通信部
204…制御部
205…記憶部
206…地図データベース
208…注記データベース
300…住所サーバ
302…通信部
304…制御部
305…記憶部
306…住所データベース
AF…注記検出領域
DF…表示領域
INT…インターネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図画像を表示部に表示させる地図画像表示装置であって、
前記表示部に表示するために用いる地図画像を取得する地図画像取得部と、
前記取得した地図画像において、地理的な情報を表示するための注記の配置が所定の配置条件を満たしていないかを判定する判定部と、
前記判定の結果に基づいて、前記注記とは異なる地理的な情報を取得する情報取得部と、
前記取得した地理的な情報を前記地図画像に注記として前記表示部に表示させる注記追加部と
を備える地図画像表示装置。
【請求項2】
前記注記追加部が追加する注記は、該注記を追加する前記地図画像の位置に対応する住所表記の少なくとも一部である請求項1記載の地図画像表示装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の地図画像表示装置であって、
前記判定部は、前記判定を行うための判定領域を有し、
前記配置条件は、前記地図画像における前記判定領域に、前記注記が所定個数以上配置されていることである
地図画像表示装置。
【請求項4】
地図画像を表示部に表示させる地図画像表示システムであって、
前記地図画像を記憶する地図データベースと、
前記地図画像に表示するための地理的な情報である注記を記憶する注記データベースと、
前記地図画像上の各位置に対応した住所に関する情報を記憶する住所データベースと、
前記地図画像と前記注記とを、各々、前記地図データベースと前記注記データベースとから取得する取得部と、
前記取得した前記地図画像と前記注記とに基づいて、前記表示部に表示させるために用いる地図画像である地図画像を生成する地図画像生成部と、
前記生成した地図画像において、前記注記の配置が所定の配置条件を満たしていないかを判定する判定部と、
前記判定の結果に基づいて、前記地図画像の所定の位置に対応する住所表記を前記住所データベースから取得する住所表記取得部と、
前記取得した前記住所表記の少なくとも一部を前記地図画像の所定の位置に注記として前記表示部に表示させる注記追加部と
を備える地図画像表示システム。
【請求項5】
地図画像を表示する地図画像表示方法であって、
コンピュータが、
表示するために用いる地図画像を取得し、
前記取得した地図画像において、地理的な情報を表示するための注記の配置が、所定の配置条件を満たしていないかを判定し、
前記判定の結果に基づいて、前記注記とは異なる地理的な情報を取得し、
前記取得した地理的な情報を前記地図画像に注記として表示部に表示させる
地図画像表示方法。
【請求項6】
地図画像を表示させるための地図画像表示プログラムであって、
表示するために用いる地図画像を取得する機能と、
前記取得した地図画像において、地理的な情報を表示するための注記の配置が、所定の配置条件を満たしていないかを判定する機能と、
前記判定の結果に基づいて、前記注記とは異なる地理的な情報を取得する機能と、
前記取得した地理的な情報を前記地図画像に注記として表示させる機能と
をコンピュータに実現させる地図画像表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−54290(P2013−54290A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−193956(P2011−193956)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
【Fターム(参考)】