説明

地図表示システム

【課題】クライアント端末とサーバの中間層に位置するイベント処理サーバを設けて高速なラスタ地図表示を実現できる地図表示システムを提供する。
【解決手段】地図表示システム100の中間サーバとしてのイベント処理サーバ2は、クライアント端末1で発生したイベント情報を解析処理するイベント情報解析装置21と、クライアント端末1に転送すべきラスタ地図を特定するラスタ地図特定装置22と、ラスタ地図特定装置22によって特定されたラスタ地図に対応するラスタ画像32を地図データサーバ3から検索してクライアント端末1に送信するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ブラウザ上で地図の高速表示・操作を実現するために2層サーバ方式を採用した地図表示システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の地図表示システムにおいては、ブラウザからの非同期通信でラスタ画像やDB管理情報をサーバから取得して表示することで、高速にラスタ地図を表示する方法が一般化している。
この方法では、クライアントでの描画処理が発生しないため、非常に高速な地図表示を実現している。(例えば、特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−231314(段落0052−0057)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、画面上の操作の結果により表示すべきラスタ地図のURLを、スケールや表示領域から特定して、ラスタ地図やDB管理情報をサーバから取得するクライアント処理で実現している。そのため、複雑な操作による高度なクライアント処理が発生した場合やクライアントのマシンスペックが低い場合などに、クライアントの負荷が増加して高速なラスタ地図表示が実現できない課題があった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、クライアント処理の一部を従来のクライアントとサーバの中間層のイベント処理サーバ上で処理させることでクライアントの処理負荷を下げて、高速なラスタ地図表示を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る地図表示システムは、クライアント端末からの要求に応じて、ネットワークを介してサーバから転送されたラスタ地図データをクライアント端末のブラウザに表示する地図表示システムにおいて、
クライアント端末で発生したイベント情報を解析処理するイベント情報解析装置と、
クライアント端末に転送すべきラスタ地図を特定するラスタ地図特定装置と、
ラスタ地図特定装置によって特定されたラスタ地図に対応するラスタ画像を地図データサーバから検索してクライアント端末に送信するイベント処理サーバを備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明に係る地図表示システムは、
クライアント端末で発生したイベント情報を解析処理するイベント情報解析装置と、
クライアント端末に転送すべきラスタ地図を特定するラスタ地図特定装置と、
ラスタ地図特定装置によって特定されたラスタ地図に対応するラスタ画像を地図データサーバから検索してクライアント端末に送信するイベント処理サーバを備えたものなので、
従来、クライアント端末の地図表示装置で実現していたラスタ地図の特定とラスタ画像の取得を、イベント処理サーバ及び地図データサーバ上で実現することにより、クライアント端末の処理負荷を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態1に係る地図表示システムのシステム構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る地図表示システムの地図表示フローを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る操作イメージを表した図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る地図表示システムのシステム構成図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る地図表示システムの地図表示フローを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る操作イメージを表した図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る地図表示システムのシステム構成図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る地図表示システムの地図表示フローを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態4に係る操作イメージを表した図である。
【図10】本発明の実施の形態4に係る地図表示システムのシステム構成図である。
【図11】本発明の実施の形態4に係る地図表示システムの地図表示フローを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態5に係る操作イメージを表した図である。
【図13】本発明の実施の形態5に係る地図表示システムのシステム構成図である。
【図14】本発明の実施の形態5に係る地図表示システムの地図表示フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1、図2に基づいて説明する。
図1は、地図表示システム100のシステム構成図である。
図2は、地図表示システム100の地図表示フローを示す図である。
地図表示システム100は、ネットワーク10を介して、クライアント端末1のブラウザ11に地図データサーバ3に保存しているラスタ画像32を表示するシステムである。
【0010】
クライアント端末1の地図表示装置12からイベント情報である表示したい領域の四隅の座標情報とスケールがイベント処理サーバ2へ送られる。
このイベント情報をイベント処理サーバ2のイベント情報解析装置21が受信する。
イベント処理サーバ2は、表示対象となるラスタ地図を特定し、その情報を地図データサーバ3に送信する。
地図データサーバ3は、表示すべきラスタ画像32を検索してイベント処理サーバ2を介してクライアント端末1の地図表示装置12に送信する。
そして、地図表示装置12は、受信したラスタ画像32をブラウザ11に表示する。
【0011】
次に、図2を用いて、地図表示システム100の詳細な処理フローを説明する。
クライアント端末1で地図の表示イベント(S101)が発生すると、地図表示装置12はスケール情報と地図表示領域からイベント情報を生成(S102)してイベント処理サーバ2へ送信(S103)する。
イベント処理サーバ2では、受信したイベント情報を解析(S104)して、表示すべきラスタ地図を特定する。
ラスタ地図の特定は、ラスタ地図特定装置22が、イベント情報解析装置21から得たイベントデータを元に、表示すべきラスタ地図を特定する一意の地図番号又はURL等を抽出することによって行う。
【0012】
ラスタ画像検索装置25は、この結果を元に地図データサーバ3から表示対象のラスタ画像32を検索する(S105)。
ラスタ画像検索装置25は、ラスタ画像32が取得できた場合は、ラスタ画像32をクライアント端末1に送信(S106)する。クライアント端末1は、受信したラスタ画像32をブラウザ11上に表示(S107)する。ラスタ画像32が存在しない場合は、ラスタ画像32がないことをクライアント端末1に通知して、処理が終了する。
【0013】
本発明の実施の形態1では、地図表示システム100で最も基本となる地図の表示処理を示した。
本実施の形態に係る地図表示システム100によれば、従来、クライアント端末の地図表示装置で実現していたラスタ地図特定とラスタ画像の取得を、イベント処理サーバ2及び地図データサーバ3上で実現することにより、クライアント端末1の処理負荷を軽減できる。
【0014】
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を図3〜図5に基づいて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図3は、本実施の形態における地図操作イメージを表した図である。
図4は、地図表示システム200のシステム構成図である。
図5は、地図表示システム200の地図表示フローを示す図である。
【0015】
図3に示すように、本実施の形態では、ブラウザ211上で行うマウスドラッグにより、マウスの移動量と同じだけ表示地図を移動させる方法を示す。
なお、実施の形態1では、地図表示装置12にて表示情報の対象となる表示地図のイベント情報を生成して、イベント処理サーバ2に送信していたが、本実施の形態では、クライアント端末201のユーザ4が行うマウスドラッグ操作イベントを元に、地図表示装置212がマウスドラッグイベントの内容を含めたイベント情報をイベント処理サーバ202に送信する。
【0016】
イベント処理サーバ202では、イベント情報解析装置221がクライアント端末201から受信したイベント情報を解析して、差分となるラスタ地図を特定し、同地図データの取得を、ラスタ画像検索装置225に依頼する。
ラスタ画像検索装置225は、対象となるラスタ画像232を地図データサーバ203から取得して、クライアント端末201に送信する。地図表示装置212は受信したラスタ画像の差分をブラウザ211に表示する。
【0017】
次に、図5を用いて、詳細な処理フローを説明する。
クライアント端末201でマウスドラッグイベントが発生(S201)すると、地図表示装置212は、マウスドラッグイベント発生前の表示領域とマウスドラッグイベントの内容からイベント情報を生成(S202)してイベント処理サーバ202へ送信(S203)する。
【0018】
イベント処理サーバ202は、受信したイベント情報を解析して、イベント内容がマウスドラッグイベントなのか否かを判定(S204)する。マウスドラッグイベントではない場合は、その他のイベント処理へ処理が移る(S206)。
イベント内容がマウスドラッグイベントの場合は、イベント情報解析装置221のマウスイベント解析手段221aがマウスイベントの詳細を解析する。
ラスタ地図特定装置222は、マウスの移動量から画面表示の差分となる地図表示領域を抽出(S205)する。
【0019】
ラスタ地図特定装置222は、表示対象となるラスタ画像232の取得をラスタ画像検索装置225に依頼する(S207)。
ラスタ画像232を取得できた場合は、地図データサーバ203は、ラスタ画像232をイベント処理サーバ202を介してクライアント端末201に送信(S208)する。
【0020】
クライアント端末201は、受信したラスタ画像232をブラウザ211上に表示(S209)する。
ラスタ画像232が存在しない場合は、ラスタ画像232が無いことをクライアント端末201に通知して、処理を終了する。
【0021】
本実施の形態では、地図移動時の表示処理を示した。
本実施の形態に係る地図表示システム200によれば、従来、クライアント端末で実現していたマウスイベントの解析や移動量による差分ラスタ画像の特定を、中間サーバであるイベント処理サーバ202上で実現することにより、クライアント端末201の処理負荷を軽減できる。
【0022】
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を図6〜図8に基づいて、実施の形態1及び2と異なる部分を中心に説明する。
図6は、本実施の形態における地図操作イメージを表した図である。
図7は、地図表示システム300のシステム構成図である。
図8は、地図表示システム300の地図表示フローを示す図である。
【0023】
本実施の形態では、図6に示すように、ブラウザ311上でマウスホイールを回転し、マウスホイールの回転数に対応して表示地図のスケールを変更する方法を説明する。
まず、地図表示システム300のユーザ4のマウスホイール操作イベントをもとに、地図表示装置312がマウスホイールイベントの内容を含めたイベント情報をイベント処理サーバ302に送信する。
【0024】
イベント処理サーバ302のイベント情報解析装置321は、クライアント端末301から受信したイベント情報を解析し、ラスタ地図特定装置322は、表示すべきラスタ地図を特定し、同地図データの取得をラスタ画像検索装置325に依頼する。
ラスタ画像検索装置325は、対象となるラスタ画像332を地図データサーバ303から取得して、クライアント端末301に送信する。地図表示装置312は受信したラスタ画像332をブラウザ311に表示する。
【0025】
次に図8を用いて、詳細な処理フローを説明する。
クライアント端末301でマウスホイールイベント(S301)が発生すると、地図表示装置312はマウスドラッグイベント発生前の表示領域とスケール、マウスホイールイベントの内容からイベント情報を生成(S302)してイベント処理サーバ302へ送信(S303)する。
【0026】
イベント処理サーバ302のイベント情報解析装置321は、受信したイベント情報を解析して、イベント内容を判定(S304)する。発生したイベントがマウスホイールイベントではない場合は、その他のイベント処理へ処理が移る(S306)。
マウスホイールイベントの場合は、ラスタ地図特定装置322のスケール変換手段322aは、マウスホイールの回転量と現在のスケールから指定されたスケールを取得して(S305)、対象となるラスタ地図を特定する。
【0027】
そして、ラスタ地図特定装置322は、対象となるラスタ画像332の取得をラスタ画像検索装置325に依頼する(S307)。
ラスタ画像332を取得できた場合は、地図データサーバ303は、ラスタ画像332をクライアント端末301に送信(S308)する。
【0028】
クライアント端末301は、受信したラスタ画像332をブラウザ311上に表示(S309)する。
ラスタ画像332が存在しない場合は、ラスタ画像332がないことをクライアント端末301に通知して、処理を終了する。
【0029】
本実施の形態に係る地図表示システム300によれば、従来、クライアント端末の地図表示装置で実現していたマウスイベントの解析やスケール変更によるラスタ画像の抽出を、中間サーバであるイベント処理サーバ302上で実現することにより、クライアント端末301の処理負荷を軽減できる。
【0030】
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4を図9〜図11に基づいて、実施の形態1〜3と異なる部分を中心に説明する。
図9は、本実施の形態における地図操作イメージを表した図である。
図10は、地図表示システム400のシステム構成図である。
図11は、地図表示システム400の地図表示フローを示す図である。
【0031】
本実施の形態では、図9に示すようにブラウザ411上で発生したマウスイベントにより、地図上に配置された地物(オブジェクト)について、DBで管理される情報(以降、DB情報という)を取得する方法を説明する。
【0032】
クライアント端末401のブラウザ411上で、地物にリンクされたデータベース情報(以下、DB情報という)の検索を実施すると、地図表示装置412が地物検索のイベント情報をイベント処理サーバ402へ送信する。
イベント処理サーバ402のイベント情報解析装置421は、イベント情報を解析して、DBイベント管理装置423へイベント情報を送信する。
DBイベント管理装置423は、DBサーバ5へ地物検索情報を送信する。
DBサーバ5では、DB検索装置51がDB情報52から該当情報を検索して、イベント処理サーバ402へ検索結果を返す。
イベント処理サーバ402は、検索結果をクライアント端末401に送信する。
そして、クライアント端末401は、検索結果を受け取り、任意の処理を実施する。
【0033】
次に図11を用いて、詳細な処理フローを説明する。
クライアント端末401において、マウス等を利用してDBを検索するイベント(S401)が発生すると、地図表示装置412は、イベント情報を生成(S402)してイベント処理サーバ402へ送信する(S403)。
イベント処理サーバ402では、受信したイベント情報を解析(S404)する。
解析した結果、当該イベントがDB検索イベントではない場合は、その他のイベント処理へ処理が移る(S405)。
【0034】
DB検索イベントの場合は、DB検索イベントをDBイベント管理装置423に転送して検索対象となる地物を特定する(S406)。
その後、DBイベント管理装置423は、DBサーバ5のDB検索装置51に当該地物に関するデータ検索を依頼する(S407)。
DB検索装置51は、検索結果をイベント処理サーバ402を介してクライアント端末401に送信する(S408)。検索結果を受信したクライアント端末401は検索結果を表示して任意の処理を実行する(S409)。
【0035】
本実施の形態に係る地図表示システム400によれば、従来、クライアント端末の地図表示装置で実現していたイベントからの対象地物の特定を、中間サーバであるイベント処理サーバ上で実現することにより、クライアント処理負荷を軽減できる。
【0036】
実施の形態5.
以下、この発明の実施の形態5を、図12〜図14に基づいて、実施の形態1〜4と異なる部分を中心に説明する。
図12は、本実施の形態における地図操作イメージを表した図である。
図13は、地図表示システム500のシステム構成図である。
図14は、地図表示システム500の地図表示フローを示す図である。
【0037】
図12に示すように、ブラウザ511上の特定のイベントにより、地図上の地物についてのDB情報が更新された場合の表示地図変更方法を説明する。
特に、ここでは表示地図の見た目が変更されるようなDB情報の更新処理を説明する。
【0038】
クライアント端末501のブラウザ511上で、DB情報の更新を実施すると、地図表示装置512がDB更新のイベント情報をイベント処理サーバ502へ送信する。
イベント処理サーバ502は、イベント情報解析装置521でイベント情報を解析して、DB操作イベントをDBイベント管理装置523へ転送する。
DBイベント管理装置523は、地図データサーバ503へDBの更新を依頼して、DB情報552が更新される。
DBイベント管理装置523は、更新結果を受けて変更箇所のイベント情報をラスタ画像生成装置524に送信し、ラスタ画像生成装置524が、ラスタ画像532を生成する。
生成したラスタ画像532をラスタ画像検索装置525が検索して、クライアント端末501に送信する。
そして、地図表示装置512は、受信したラスタ画像532の差分をブラウザ511に表示する。
【0039】
次に、図14を用いて、詳細な処理フローを説明する。
クライアント端末501において、マウスイベント等によりDBデータを更新するイベント(S501)が発生すると、地図表示装置512は、イベント情報を生成して(S502)して、当該イベント情報をイベント処理サーバ502へ送信(S503)する。
イベント処理サーバ502では、受信したイベント情報を解析(S504)して、DB更新イベントではない場合は、その他のイベント処理へ処理が移る(S505)。
【0040】
イベントがDB更新イベントの場合は、DBイベント管理装置523が、地図データサーバ503のDB更新装置533に、DB情報552の更新を依頼する(S506、S507)する。
ラスタ地図特定装置522は、当該DBイベントを付加すべきラスタ地図を特定する。
ラスタ画像検索装置525は、ラスタ地図特定装置522が特定したラスタ地図に対応するラスタ画像532を地図データサーバ503から取得する。
ラスタ画像生成装置524は、ラスタ画像検索装置525から転送されたラスタ画像532にDBデータの更新内容を反映したラスタ画像を生成する(S508)。
生成されたラスタ画像は、クライアント端末501に送信されると同時に地図データサーバ503に送信されて保存データに反映される(S510)。
差分ラスタ画像を受信したクライアント端末501は、差分ラスタ画像をブラウザ511に表示する(S511)。
【0041】
本実施の形態に係る地図表示システム500によれば、従来、クライアント端末で実現していたイベントからの更新地図の指定やDB操作内容の特定を、中間サーバとしてのイベント処理サーバ502上で実現することにより、クライアント端末501の処理負荷を軽減できる。
【0042】
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
【符号の説明】
【0043】
100,200,300,400,500 地図表示システム、
1,201,301,401,501 クライアント端末、10 ネットワーク、
11,211,311,411,511 ブラウザ、
2,202,302,402,502 イベント処理サーバ、
12,212,312,412,512 地図表示装置、
3,203,303,503 地図データサーバ、
21,221,321,421,521 イベント情報解析装置、
221a マウスイベント解析手段、
22,222,322,522 ラスタ地図特定装置、322a スケール変換手段、
423,523 DBイベント管理装置、524 ラスタ画像生成装置、
25,225,325,525 ラスタ画像検索装置、
32,232,332,532 ラスタ画像、4 ユーザ、5 DBサーバ、
51 DB検索装置、52 DB情報、533 DB更新装置、552 DB情報。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末からの要求に応じて、ネットワークを介してサーバから転送されたラスタ地図データを前記クライアント端末のブラウザに表示する地図表示システムにおいて、
前記クライアント端末で発生したイベント情報を解析処理するイベント情報解析装置と、
前記クライアント端末に転送すべきラスタ地図を特定するラスタ地図特定装置と、
前記ラスタ地図特定装置によって特定された前記ラスタ地図に対応するラスタ画像を地図データサーバから検索して前記クライアント端末に送信するイベント処理サーバを備えた地図表示システム。
【請求項2】
前記イベント情報解析装置は、マウスイベントを解析するマウスイベント解析手段を備えた請求項1に記載の地図表示システム。
【請求項3】
前記ラスタ地図特定装置は、現在表示中のラスタ地図のスケールを他のスケールに変更するときに、スケール変更後のラスタ地図を特定するスケール変換手段を備えた請求項1又は請求項2に記載の地図表示システム。
【請求項4】
前記イベント情報は、前記ラスタ地図上に配置したオブジェクトにリンクしたデータベース情報を含む請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の地図表示システム。
【請求項5】
前記データベース情報を元にデータベース検索をするDBサーバを備えた請求項4に記載の地図表示システム。
【請求項6】
前記イベント処理サーバは、前記地図データサーバから得た前記ラスタ画像に、前記データベース検索で得た結果を反映した新たなラスタ画像を生成するラスタ画像生成装置を備えた請求項5に記載の地図表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−113948(P2013−113948A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−258513(P2011−258513)
【出願日】平成23年11月28日(2011.11.28)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】