説明

地図表示装置、地図表示方法及び地図表示プログラム

【課題】目的地の混雑予想を利用者の関心度に基づいて予測するとともに、予測混雑状況を地図を見ながら容易に把握することができる地図表示装置を提供する。
【解決手段】受け付けた地図表示要求に含まれる検索条件に該当する検索対象を検索履歴記憶手段から選択し、当該選択した検索対象に対する検索履歴情報であって混雑状況の予測日時に基づいて決定される予測用過去所定期間中に検索が実行された検索履歴情報を抽出する抽出手段と、抽出された検索履歴情報に含まれる検索状況情報に対応付けられた重み情報に基づく重み付けを当該検索履歴情報に対して行って集計することにより、前記検索対象に対する予測用検索回数を集計する集計手段と、集計された予測用検索回数から混雑度予測情報を生成する生成手段と、生成された混雑度予測情報が地図上の前記検索対象の位置に所定の表示態様で表示されるように制御する表示制御手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図を表示する技術に係り、特に、地図上に検索対象の混雑情報を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
観光地を訪れたり店舗等の施設を利用したりするユーザは、これら目的とする場所に赴く前に、当該目的地の混雑状況等を予め確認する場合が多い。そこで、ユーザからのリクエストに応じて、施設等の混雑状況を提示する技術が知られている。
【0003】
特許文献1には、ある施設の利用定員数と、当該施設への利用者の入場時刻及び退場時刻等を記憶しておき、利用者によって入力された年月日を受信すると、記憶されている該当年月日の混雑率をグラフによって表示する混雑状況管理装置が記載されている。
【0004】
一方、特許文献2には、施設の検索を行うナビゲーション装置において、施設の検索を行う度に検索した施設の種別(コンビニエンスストア、ガソリンスタンド等)に対応する検索回数をカウントしておき、自動検索処理の実行時には、過去に検索された回数の最も少ない種別の施設を表示することにより、使用者に対してより多くの施設の情報を提示しようとするナビゲーション装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−196522号公報
【特許文献2】特開2007−257618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、観光地や店舗等の施設の混雑状況は、これらを取りまく様々な要因によって左右されやすい。例えば、屋外施設の場合、天候が良ければ、人が集まりやすい一方、天候が悪ければ、人が集まりにくく、屋内施設の場合は、その逆の傾向がある。また、例えば、観光地に新しいアトラクションが導入されたり、ある店舗では特定期間に合わせてイベントが行われたりすると、人々の関心度は高まり、以前はあまり人気のなかった場所でも、多くの人が急に訪れて混雑する場合がある。
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の混雑状況管理装置は、ある施設の過去の混雑率を利用者に提示し、この提示された過去の混雑率に基づいて利用者が将来の混雑率を予測して行動することを促すものであるところ、例えば、諸々の要因により、過去には訪問者が少なかったけれども現在では人々の関心度が高まって訪問者が増加しそうな場合、あるいは逆に、過去には訪問者が多かったけれども現在では人々の関心度が低くなって訪問者が減少しそうな場合などには、混雑状況の予測を誤ってしまう場合がある。
【0008】
また、特許文献1に記載の混雑状況管理装置は、ある施設の過去の混雑率をグラフで提示するものであるが、例えば、ユーザが、当該施設の地図を確認したい場合には、別途地図検索を行って、検索された地図とグラフをそれぞれ確認しなければならないため、地図を見ながら施設の混雑状況を容易に把握することが困難である。一方、特許文献2に記載のナビゲーション装置は、施設を含む地図を提示するものの、当該施設の混雑状況については何ら情報を提供していないため、当該施設の混雑状況を把握することはできなかった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、過去の混雑の情報のみを用いて混雑状況を予測するのでなく、目的地の混雑状況を当該目的地に対する利用者の関心度に基づいて予測するとともに、予測された混雑状況を当該目的地の地図を見ながら容易に把握することができる地図表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態に係る地図表示装置は、検索対象の混雑情報を地図上に予測表示する。地図表示装置は、前記検索対象に対する検索が実行された際の状況を表す検索状況情報を含む検索履歴情報を格納する検索履歴記憶手段と、前記検索状況情報と前記検索履歴情報に付与される重み情報とを対応付けて格納する重み記憶手段と、検索条件を含む地図表示要求を受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けた地図表示要求に含まれる検索条件に該当する検索対象を前記検索履歴記憶手段から選択し、当該選択した検索対象に対する検索履歴情報であって混雑状況の予測日時に基づいて決定される予測用過去所定期間中に検索が実行された検索履歴情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された検索履歴情報に含まれる検索状況情報に対応付けられた重み情報を前記重み記憶手段から特定し、当該特定した重み情報に基づく重み付けを当該検索履歴情報に対して行って集計することにより、前記検索対象に対する予測用検索回数を集計する集計手段と、前記集計手段により集計された予測用検索回数から混雑度予測情報を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された混雑度予測情報が、地図上の前記検索対象の位置に所定の表示態様で表示されるように制御する表示制御手段を備える。また、前記検索対象における過去の混雑情報を格納する混雑情報記憶手段を更に備え、前記生成手段は、前記検索履歴記憶手段に格納されている前記検索対象に対する検索履歴情報から集計される参照用検索回数と前記混雑情報記憶手段に格納されている前記検索対象に対する過去の混雑情報との相関関係に基づいて、前記予測用検索回数から混雑度予測情報を生成することもできる。
【0011】
前記相関関係を設定する相関関係設定手段を備え、当該相関関係設定手段は、前記選択した検索対象について、前記混雑状況の予測日時に対応する過去の参照日時における混雑情報を参照用混雑情報として前記混雑情報記憶手段から抽出する手段と、前記予測用過去所定期間に対応する過去の参照用過去所定期間中に実行された検索履歴情報を前記検索履歴記憶手段から抽出し、当該抽出された検索履歴情報に基づいて前記検索対象に対する前記参照用検索回数を集計する手段と、前記抽出された参照用混雑情報と前記集計された参照用検索回数とに基づく相関関係を所定の記憶領域に格納する手段を備えることもできる。
【0012】
また、前記検索履歴情報には、検索が実行された際の状況を表す検索状況情報が含まれ、前記検索状況情報と当該検索履歴情報に付与される重み情報とを対応付けて格納する重み記憶手段を更に備え、前記集計手段は、前記抽出された検索履歴情報に含まれる検索状況情報に対応付けられた重み情報を前記重み記憶手段から特定し、当該特定した重み情報に基づく重み付けを当該検索履歴情報に対して行って集計することにより、前記検索対象に対する予測用検索回数を集計することもできる。
【0013】
また、前記検索状況情報には、前記検索対象に対する検索が実行された日時情報が含まれ、前記重み情報は、前記検索が実行された日及び/又は時間に応じて異なるように設定されている。
【0014】
また、地図データを格納する地図データ記憶手段を備え、前記表示制御手段は、前記地図データに基づく地図画像を網の目状に分割して得られる複数の分割領域のうち、前記検索対象が属する分割領域の地図画像に、前記生成された混雑度予測情報が、所定の表示態様で重畳表示されるように制御することもできる。
【0015】
また、本発明の一実施形態に係る地図表示方法は、地図を表示する地図表示装置において検索対象の混雑情報を地図上に予測表示する。地図表示方法は、検索条件を含む地図表示要求を受け付ける受付ステップと、前記受け付けた地図表示要求に含まれる検索条件に該当する検索対象を、前記検索対象に対する検索履歴情報を格納する検索履歴記憶装置から選択し、当該選択した検索対象に対する検索履歴情報であって混雑状況の予測日時に基づいて決定される予測用過去所定期間中に検索が実行された検索履歴情報を抽出する抽出ステップと、前記抽出された検索履歴情報に含まれる検索状況情報に対応付けられた重み情報を、当該検索状況情報と重み情報とを対応付けて格納する重み記憶装置から特定し、当該特定した重み情報に基づく重み付けを当該検索履歴情報に対して行って集計することにより、前記検索対象に対する予測用検索回数を集計する集計ステップと、前記集計された予測用検索回数から混雑度予測情報を生成する生成ステップと、前記生成された混雑度予測情報が、地図上の前記検索対象の位置に所定の表示態様で表示されるように制御する表示制御ステップを備える。
【0016】
また、本発明は、上記各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとしても成立する。このプログラムは、CD−ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【0017】
また、本明細書等において、手段とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その手段が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの手段が有する機能が2つ以上の物理的手段により実現されても、2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、目的地の混雑状況を当該目的地に対する利用者の関心度に基づいて予測するとともに、予測された混雑状況を当該目的地の地図を見ながら容易に把握することができる地図表示装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】地図表示システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】検索対象データのデータ構成の一例を示す図である。
【図3】検索履歴データのデータ構造の一例を示す図である。
【図4】重みデータのデータ構造の一例を示す図である。
【図5】混雑情報データのデータ構造の一例を示す図である。
【図6】混雑度予測表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】混雑度表示情報が表示される地図の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の一実施形態に係る地図表示装置は、目的地(検索対象)に対する利用者の関心度を表す指標として当該目的地に対する検索履歴(検索回数)を用いることを特徴とする。以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0021】
[地図表示システムの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る地図表示装置が適用される地図表示システム1の概略構成を示すブロック図である。地図表示システム1は、地図表示装置10と端末装置20とを備え、これらがネットワークNを介して相互に接続されることにより構成される。なお、本発明における検索対象は、地図上に表示可能な表示対象であればよく、その内容に特に限定はないが、例えば、施設や観光地などが該当する。
【0022】
地図表示装置10は、混雑状況の予測表示機能を備え、主制御手段100、通信手段101、予測条件設定手段102、相関関係設定手段103、検索履歴抽出手段104、検索履歴集計手段105、混雑度予測情報生成手段106、表示制御手段107及び記憶手段108などを備える。地図表示装置10には、CPU、ROMやRAM等のメモリ、各種の情報を格納する外部記憶装置、入力インタフェース、出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバスを備える専用又は汎用のサーバ・コンピュータを適用することができ、例えば、CPUがROM等に格納された所定の制御プログラムを実行することにより、上記各機能実現手段として機能することができる。また、地図表示装置10は、一般的なナビゲーション用サーバとしての機能を有していてもよく、さらに、単一のコンピュータより構成されるものであっても、ネットワーク上に分散した複数のコンピュータより構成されるものであってもよい。
【0023】
主制御手段100は、地図表示装置10の動作全体及び後述する各手段の動作を制御する。通信手段101は、ネットワークNを介して端末装置20と通信することにより所定の情報を送受信するためのインタフェースである。通信手段101は、端末装置20から送信される、検索条件を含む地図表示要求を受け付ける受付手段として機能する。
【0024】
予測条件設定手段102は、検索対象について混雑状況を予測する際の予測条件(混雑度予測条件)を設定する機能を有する。ここで、一般に、利用者は、目的とする施設等に出かける前に、その施設等について検索を行って情報を収集する場合が多く、検索回数の多い施設等には、訪問者数も多くなる可能性が高い。そこで、本実施形態に係る地図表示装置10は、検索対象についての混雑状況を予測する指標として検索回数を用いている。よって、予測条件には、混雑状況を予測すべき「予測日時」、当該予測日時における混雑状況予測に用いる検索履歴の範囲を特定するための「予測用過去所定期間」を設定する。予測条件の設定に特に限定はないが、例えば、「予測日時」には、地図表示要求を受け付けた日時(現在日時)や、現在日時を基準に将来の任意の時点(例えば、数時間後の予測、明日の予測)を設定することができる。また、ユーザが予測日時を指定してもよい。なお、「予測日時」には、日付のみを指定する(時刻を指定しない)場合と日付と時刻を指定する場合の両方が含まれる。「予測用過去所定期間」には、現在日時等を起算時刻とした場合の当該起算時刻から過去へ遡った所定期間を設定することができ、具体的には、過去N時間分、過去N日分、過去N週間分、過去Nヶ月分、過去N年分などの期間を任意に設定することができる。「予測用過去所定期間」は、予め設定してもよいし、検索対象に応じて適宜設定してもよい。
【0025】
また、予測条件設定手段102は、過去の検索履歴と混雑状況との相関関係を設定する場合は、「予測日時」に対応する「参照日時」と、当該参照日時について検索履歴の範囲を特定するための「参照用過去所定期間」の組み合わせを少なくとも1つ設定する。これらの設定に特に限定はないが、「参照日時」は、年・月・週・日などのように時間軸を所定時間単位で区分した場合に、各単位区分における「予測日時」の時間軸上の位置を考慮して決定することができる。例えば、単位区分として「週」を採用した場合は、「参照日時」に、N週前の「予測日時」の曜日に該当する曜日の日付を設定することができる。単位区分が「月」の場合は、Nか月前の「予測日時」の日に該当する日を、また、単位区分が「年」の場合は、N年前の「予測日時」の月日に該当する月日を、それぞれ設定できる。なお、「参照日時」には、日付のみを指定する(時刻を指定しない)場合と日付と時刻を指定する場合の両方が含まれる。また、「参照用過去所定期間」は、「参照日時」を起算時刻とした場合の当該起算時刻から過去へ遡った所定期間を設定することができ、この所定期間は、「予測用過去所定期間」の長さと略同じ長さが設定される。よって、例えば、「予測用過去所定期間」が「予測日時」から過去1ヶ月分である場合は、「参照用過去所定期間」もまた「参照日時」から過去1ヶ月分が設定される。
【0026】
相関関係設定手段103は、検索履歴データ110に格納されている過去の検索履歴に基づく検索回数と、混雑情報データ112に格納されている過去の混雑状況との相関関係を設定する機能を有する。具体的には、予測条件設定手段102より参照日時と参照用過去所定期間が設定されている場合は、検索対象の参照日時における参照用混雑情報を混雑情報データ112から抽出する。また、検索対象の参照用過去所定期間中における検索履歴情報を検索履歴データ110から抽出し、抽出した検索履歴情報から参照用検索回数を集計する。なお、参照用検索回数の集計には、後述する予測用検索回数の集計に用いられる重みづけを同様に適用することができる。抽出した参照用混雑情報と集計した参照用検索回数を対応付けた相関関係を所定の記憶領域に格納される。なお、設定された参照日時と参照用過去所定期間の組み合わせが1組の場合は、相関関係には、参照用混雑情報と参照用検索回数の比(比例式)を格納することができる。一方、上記組み合わせが2組以上の場合は、相関関係には、参照用混雑情報と参照用検索回数の関係を線形関数で表した場合の係数を格納することができる。線形関数のあてはめは、例えば最小二乗法などの従来技術を用いることができる。なお、相関関係が予め設定されている場合は、当該設定されたものを用いてもよい。
【0027】
検索履歴抽出手段104は、端末装置20から送信された地図表示要求に含まれる検索条件に従って、検索対象データ109(図2参照)を検索し、検索条件に合致する検索対象を抽出する機能と、この抽出された検索対象に対する検索履歴情報を検索履歴データ110(図3参照)から抽出する機能を備える。予測条件設定手段102により予測用過去所定期間が設定されている場合は、予測用過去所定期間中の検索履歴情報(予測用検索履歴情報)を抽出する。
【0028】
検索履歴集計手段105は、検索履歴抽出手段104により抽出された予測用検索履歴情報に基づいて検索対象に対する予測用検索回数を集計する機能を有する。本実施形態では、予測用検索履歴情報に含まれる検索状況情報(検索日時等)に基づいて重み付けを行うことにより、検索回数を集計している。検索状況情報に基づく重み付けは、重みデータ111(図4参照)を参照することにより行うことができる。なお、重み係数を均一に設定した場合は、予測用検索履歴情報の抽出合計をそのまま検索回数に反映させることができる。
【0029】
混雑度予測情報生成手段106は、相関関係設定手段103により設定された参照用検索回数と混雑情報との相関関係に基づいて、予測用検索回数に対応する混雑度予測情報を生成する機能を有する。
【0030】
表示制御手段107は、生成手段106により生成された混雑度予測情報が、当該混雑度予測情報の内容に応じた表示態様で、地図上の検索対象の位置に表示されるように制御する機能を有する。混雑度予測情報の表示態様に特に限定はないが、例えば、地図画像を網の目状に分割して得られる分割領域(メッシュ)のうち、検索対象が属するメッシュに、混雑度予測情報が示す混雑度の内容に応じた濃度の色が表示されるための混雑度予測表示データを生成する。また、生成した混雑度予測表示データを、通信手段101を介して端末装置20に送信する機能を備える。
【0031】
記憶手段108は、検索対象データ109、検索履歴データ110、重みデータ111、混雑情報データ112及び地図データ113などを主に備える記憶装置である。
【0032】
検索対象データ109は、地図上に表示される検索対象に関する情報を格納するデータベースであり、そのデータ構造に特に限定はないが、例えば、図2に示すように、検索対象を識別するための識別情報(検索対象ID)、名称、住所、郵便番号、座標情報(緯度経度)、定員などを対応付けて格納する。
【0033】
検索履歴データ110は、検索対象に対する検索履歴情報を格納するデータベースであり、そのデータ構造に特に限定はないが、例えば、図3に示すように、検索対象ID及び座標情報と、検索が実行された際の状況に関する検索状況情報を対応付けて格納する。検索状況情報には、検索日、検索時刻、検索に使用したツール、当該検索履歴情報を提供したサイトのカテゴリなどが含まれる。検索ツールには、例えば、携帯電話を示す「携帯」や、コンピュータを示す「PC」などが格納される。サイトのカテゴリには、例えば、ルート検索を提供するサイトは「A」、著名サイトは「B」、それ以外のサイトは「C」などの情報が格納される。
【0034】
重みデータ111は、検索履歴情報を集計する際の重み情報を格納するデータベースであり、そのデータ構造に特に限定はないが、例えば、図4(A)に示すように、重み係数を検索状況情報に対応付けて格納する。項目「日」及び「時」には、後述するように、日別重み付け係数や時刻別重み付け係数が、それぞれ対応付けて格納される(同図(B)及び(C))。また、項目「検索ツール」には、PCから検索したユーザよりも携帯から検索したユーザの方が、実際に訪問する可能性が高いと考えられる場合、PCの重み係数よりも携帯の重み係数が大きく設定されることを示している。また、項目「提供サイト」について、ルート検索のサイトから検索したユーザの方が、他のサイトから検索したユーザよりも、実際に訪問する可能性が高いと考えられる場合、ルート検索の提供サイトAは、他のサイトBやCよりも重み係数が大きく設定されることを示している。なお、重み情報は図4に示す項目に限られず、例えば、有料検索・無料検索などに応じて設定してもよい。
【0035】
図4(B)は、検索履歴情報を集計する際の重み情報が、日単位で異なることを示している。例えば、検索対象について前日に検索したユーザのほうが、1週間前や1ヶ月前に検索したユーザよりも、実際に訪問する可能性が高いと考えられる場合、検索日時により近い日付を有する検索履歴情報への重みは、検索日時により遠い日付を有する検索履歴情報への重みよりも大きくなるように設定することができる。
【0036】
図4(C)は、検索履歴情報を集計する際の重み情報が、時間単位や時間帯によって異なることを示している。例えば、予測日の当日において午前中に検索したユーザのほうが、午後に検索したユーザよりも、実際に訪問する可能性が高いと考えられる場合、午前中の時間帯を有する検索履歴情報への重みは、午後の時間帯を有する検索履歴情報への重みよりも大きくなるように設定することができる。なお、重み情報は、日単位や時間単位に限られず、例えば、曜日単位、季節単位などで異なるように設定してもよい。
【0037】
混雑情報データ112は、検索対象の混雑情報を格納するデータベースであり、そのデータ構造に特に限定はないが、例えば、図5に示すように、検索対象ID及び座標情報と、日時情報、訪問者数、混雑度などを対応付けて格納する。混雑度は、検索対象の混雑の度合いを示す情報であり、例えば、訪問者数と、図2の検索対象データ109に格納されている検索対象の定員とに基づいて算出されたものを格納することができる。
【0038】
地図データ113は、地図画像を表示するための地図データを格納するデータベースであり、そのデータ構造に特に限定はないが、例えば、ベクタ方式やラスタ方式等で構成されるデータを格納する。また、地図データに基づく地図画像を網の目状に分割した場合の分割領域(メッシュ)に関する情報と、検索対象がどの分割領域(メッシュ)に属するかを示す情報なども格納されている。
【0039】
端末装置20は、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA、携帯型ナビゲーション装置、その他の地図データを表示可能な端末装置であり、図示してはいないが、端末装置の処理及び動作を制御する制御手段として機能するCPU、ROMやRAM等のメモリ、各種の情報を格納する外部記憶装置、入力インタフェース、出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバスを備える専用又は汎用のコンピュータを適用することができる。なお、図1では1つの端末装置20を記載しているが、利用形態に応じて複数の端末装置20を地図表示装置10と接続することもできる。
【0040】
端末装置20は、CPUが、メモリまたは外部記憶装置などに記憶された所定のプログラムを実行することにより、ユーザから入力される検索条件を受け付けると、受けつけた検索条件を含む地図表示要求を地図表示装置10に対して送信し、地図表示装置10から検索対象の混雑度予測情報を含む検索結果を受信すると、これをディスプレイなどの出力装置に出力する機能が実現される。端末装置20は、一般のGPS処理機能を備えていてもよい。
【0041】
ネットワークNは、地図表示装置10と端末装置20との間で情報を送受信するための通信回線である。例えば、インターネット、LAN、専用線、パケット通信網、電話回線、企業内ネットワーク、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0042】
[混雑状況の予測表示処理]
次に、上記のように構成される地図表示システム1の動作の概要について説明する。図6は、地図表示装置10による混雑状況予測表示処理の流れを示すフローチャートである。なお、後述の各処理ステップは、処理内容に矛盾を生じない範囲で、任意に順番を変更して又は並列に実行することができるとともに、各処理ステップ間に他のステップを追加してもよい。また、便宜上1ステップとして記載されているステップは、複数ステップに分けて実行することができる一方、便宜上複数ステップに分けて記載されているものは、1ステップとして把握することができる。
【0043】
主制御手段100が、端末装置20から送信される地図表示要求を通信手段101を介して受け付けると(S101)、検索履歴抽出手段104が、地図表示要求に含まれる検索要求に一致する検索対象を検索対象データ109から選択し、この選択した検索対象を特定する情報として、例えば、検索対象IDや座標情報を検索対象データ109から取得する(S102)。なお、ユーザは、端末装置20から、例えば、住所、施設、郵便番号、電話番号などを検索条件として入力することができる。
【0044】
検索対象が取得されると、予測条件設定手段102は、混雑度予測条件を設定する(S103)。具体的には、予測日時、予測用過去所定期間、参照日時、参照用過去所定期間をそれぞれ設定する(説明の便宜上、以下それぞれを、予測日、予測用期間、参照日、参照用期間と呼ぶ)。特に指定がない場合は、地図表示要求を受けつけた時点を予測日とすることができる。ここでは、一例として、予測日には、地図表示要求を受けつけた「2009年8月29日」が設定され、予測用期間には、過去1週間分の検索履歴を用いるとして「2009年8月23日〜2009年8月28日」が設定されたものとする。また、参照日と参照用期間の組み合わせは1組設定されており、参照日には、予測日の1週間前の該当日として「2009年8月22日」が設定され、参照用期間には、参照日から過去1週間分の検索履歴を用いるとして「2009年8月18日〜2009年8月21日」が設定されたものとする。
【0045】
混雑度予測条件の設定が終了すると、相関関係設定手段103は、取得した検索対象の情報(例えば、検索対象IDや座標情報)に基づいて、参照用期間中の検索対象の検索履歴情報を、検索履歴データ110から抽出する(S104)。例えば、「2009年8月18日〜2009年8月21日」間に実行された検索履歴情報が抽出される。
【0046】
そして、参照用の検索履歴情報に含まれる検索状況情報に対応して設定された重み情報を、重みデータ111から特定し、参照用の検索履歴情報に対して、特定した重み情報に基づく重みづけを行うことにより、参照用検索回数を集計する(S105)。例えば、「2009年8月18日〜2009年8月21日」間に実行され抽出された検索履歴情報のうち、参照日の「2009年8月22日」により近い日付を有する検索履歴情報へ付与される重みは、より遠い日付を有する検索履歴情報へは付与される重みよりも大きくなる。
【0047】
次に、検索対象の識別情報(ID又は座標情報など)に基づいて混雑情報データ112を参照し、参照日時における混雑情報を参照用混雑情報として抽出し(S106)、集計された参照用検索回数と、抽出された参照用混雑情報との相関関係を、所定の記憶領域に格納する(S107)。例えば、参照日の「2009年8月22日」における訪問者数や混雑度が抽出され、「2009年8月18日〜2009年8月21日」間における参照用検索回数が集計された場合は、両者の比が相関関係として格納される。
【0048】
一方、検索履歴抽出手段104は、検索対象の識別情報(ID又は座標情報など)に基づいて、予測用期間中の検索対象に対する検索履歴情報を、検索履歴データ110から抽出する(S108)。例えば、「2009年8月23日〜2009年8月28日」間に実行された検索履歴情報が抽出される。
【0049】
検索履歴集計手段105は、予測用の検索履歴情報に含まれる検索状況情報に対応して設定された重み情報を、重みデータ111から特定し、予測用の検索履歴情報に対して、特定した重み情報に基づく重みづけを行うことにより、予測用の検索回数を集計する(S109)。例えば、「2009年8月23日〜2009年8月28日」間に実行され抽出された検索履歴情報のうち、予測日の「2009年8月29日」により近い日付を有する検索履歴情報へ付与される重みは、より遠い日付を有する検索履歴情報へは付与される重みよりも大きくなる。
【0050】
混雑度予測情報生成手段106は、所定の記憶領域に格納された、参照日の検索回数と当該参照日の混雑情報との相関関係に基づいて、予測日の検索回数から、当該予測日の混雑度を表す混雑度予測情報を生成する(S110)。例えば、参照用検索回数(2009年8月18日〜2009年8月21日)が12560回、参照日(2009年8月22日)の混雑度が54.5%である場合には、両者の比を用いて、予測用検索回数(2009年8月23日〜2009年8月28日)が15230回である場合は、混雑予測情報は66.1%と算出することができる。
【0051】
混雑度予測情報が生成されると、表示制御手段107は、地図データ113を参照し、検索対象が含まれるメッシュを特定し、特定されたメッシュに、混雑度予測情報を所定の表示態様で重畳表示するための混雑度予測表示データを生成する(S111)。表示態様として、例えば、混雑度に応じた濃度の色を重畳することができる。この濃度は、混雑度が高くなるにつれて濃くなり、一方、混雑度が低くなるにつれて薄くなるように設定することができる。また、混雑度を複数段階(小、中、大)に分けて、段階に応じて異なる色を重畳するようにしてもよい。また、検索対象を表す表示対象(施設名など)をその座標上に表示してもよい。
【0052】
主制御手段100は、表示制御手段107を介して、生成された混雑度予測表示データを、端末装置20へ送信する(S112)。
【0053】
端末装置20は、地図表示要求に応答して送信される混雑度予測表示データを受信すると、受信した混雑度予測表示データに基づく地図画像を、ディスプレイなどの表示装置に出力する。図7(A)は、端末装置20において混雑度予測表示データに基づく地図画像が表示される一例を示している。
【0054】
以上、本実施形態によれば、検索対象に対する検索回数を用いて混雑状況を予測しているので、検索対象に対する利用者の関心度を混雑状況予測に反映させることができるようになる。また、検索履歴情報に対して重み付けを行うことにより検索結果を集計しているので、検索回数の精度が高くなる結果、より正しい混雑予測を得ることが可能になる。
【0055】
また、検索対象に対する混雑度予測情報を、地図上の検索対象の位置に所定の表示態様で表示するので、利用者は、地図検索をリクエストするだけで、地図上の検索対象の位置と当該検索対象の混雑予測を同時に確認することができるようになる。その結果、操作性と視覚性に優れた地図表示装置を提供することが可能になる。
【0056】
(その他の実施形態)
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
【0057】
例えば、上記実施形態では、混雑度予測情報をメッシュ領域に表示する場合について説明したが、混雑度予測情報の表示態様はこれに限られず、例えば、表示制御手段107は、混雑度予測情報が示す混雑度の大きさに比例して大きくなるような半径を有する円を作成し、この円が地図上の検索対象の位置を中心として表示されるように制御してもよい。図7(B)は、表示態様の他の例として、端末装置20において混雑度予測情報が円によって表示される様子を示している。
【0058】
また、端末装置20から、検索対象までのルートを要求するルート検索としての地図表示要求が送信された場合には、従来のルート検索の技術を適用して検索対象までのルート検索処理を実行し、当該検索されたルートと検索対象の混雑度予測情報を一緒に地図上に表示するように制御してもよい。これによれば、ルート検索の結果と目的地の混雑状況予測が同時に得られ、利用者は、目的地の混雑度に応じて目的地を適宜変更することができるようになるので、利用者の目的地選択がより容易になる。
【0059】
また、検索履歴データ110には、複数のサイトから収集した検索履歴情報を格納することができる。複数のサイトは、その内容に特に限定はないが、例えば、入力されたキーワード等に基づいて情報を検索して回答する検索サイトや、地図等の情報を提供する情報提供専門サイトなどが該当する。ネットワーク上には、これらのサイトが多数提供されているところ、例えば、ある検索対象へのアクセス数が、検索サイトでは多いものの情報提供専門サイトでは少ない場合、又は、その逆の場合など、検索対象に対するアクセス数は、サイトによってばらつきが出ることがある。このような場合には、検索サイトの検索履歴情報を用いるか、あるいは情報提供専門サイトの検索履歴情報を用いるかによって、検索対象の混雑度予測の結果が異なることとなり、すなわち、検索履歴情報を提供するサイトに応じて混雑度予測の結果にもばらつきが生じる結果となるため、望ましくない。よって、本発明は、例えば、検索サイトと情報提供専門サイトのように種類の異なる複数のサイトから検索履歴情報を集計し、この集計した検索履歴情報を検索履歴データ10に格納して混雑度予測に用いるように構成することができる。このように構成することで、検索履歴情報の正確性が向上し、その結果、検索対象の混雑度予測の精度をより高めることが可能になる。なお、サイト間におけるアクセス数のばらつきは、同じ種類のサイト間でも起こり得るところ、同一種類の複数サイトから検索履歴情報を集計するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0060】
10…地図表示装置、20…端末装置、100…主制御手段、101…通信手段、102 …予測条件設定手段、103…相関関係設定手段、104…検索履歴抽出手段、105…検索履歴集計手段、106…混雑度予測情報生成手段、107…表示制御手段、108…記憶手段、109…検索対象データ、110…検索履歴データ、111…重みデータ、112…混雑情報データ、113…地図データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索対象の混雑情報を地図上に予測表示する地図表示装置であって、
前記検索対象に対する検索が実行された際の状況を表す検索状況情報を含む検索履歴情報を格納する検索履歴記憶手段と、
前記検索状況情報と前記検索履歴情報に付与される重み情報とを対応付けて格納する重み記憶手段と、
検索条件を含む地図表示要求を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けた地図表示要求に含まれる検索条件に該当する検索対象を前記検索履歴記憶手段から選択し、当該選択した検索対象に対する検索履歴情報であって混雑状況の予測日時に基づいて決定される予測用過去所定期間中に検索が実行された検索履歴情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された検索履歴情報に含まれる検索状況情報に対応付けられた重み情報を前記重み記憶手段から特定し、当該特定した重み情報に基づく重み付けを当該検索履歴情報に対して行って集計することにより、前記検索対象に対する予測用検索回数を集計する集計手段と、
前記集計手段により集計された予測用検索回数から混雑度予測情報を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された混雑度予測情報が、地図上の前記検索対象の位置に所定の表示態様で表示されるように制御する表示制御手段
を備える地図表示装置。
【請求項2】
前記検索対象における過去の混雑情報を格納する混雑情報記憶手段を更に備え、
前記生成手段は、
前記検索履歴記憶手段に格納されている前記検索対象に対する検索履歴情報から集計される参照用検索回数と前記混雑情報記憶手段に格納されている前記検索対象に対する過去の混雑情報との相関関係に基づいて、前記予測用検索回数から混雑度予測情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の地図表示装置。
【請求項3】
前記相関関係を設定する相関関係設定手段を備え、
当該相関関係設定手段は、
前記選択した検索対象について、前記混雑状況の予測日時に対応する過去の参照日時における混雑情報を参照用混雑情報として前記混雑情報記憶手段から抽出する手段と、
前記予測用過去所定期間に対応する過去の参照用過去所定期間中に実行された検索履歴情報を前記検索履歴記憶手段から抽出し、当該抽出された検索履歴情報に基づいて前記検索対象に対する前記参照用検索回数を集計する手段と、
前記抽出された参照用混雑情報と前記集計された参照用検索回数とに基づく相関関係を所定の記憶領域に格納する手段を備える請求項2に記載の地図表示装置。
【請求項4】
前記検索状況情報には、前記検索対象に対する検索が実行された日時情報が含まれ、
前記重み情報は、前記検索が実行された日及び/又は時間に応じて異なるように設定されている請求項1に記載の地図表示装置。
【請求項5】
地図データを格納する地図データ記憶手段を備え、
前記表示制御手段は、
前記地図データに基づく地図画像を網の目状に分割して得られる複数の分割領域のうち、前記検索対象が属する分割領域の地図画像に、前記生成された混雑度予測情報が、所定の表示態様で重畳表示されるように制御する請求項1に記載の地図表示装置。
【請求項6】
地図を表示する地図表示装置において検索対象の混雑情報を地図上に予測表示する方法であって、
検索条件を含む地図表示要求を受け付ける受付ステップと、
前記受け付けた地図表示要求に含まれる検索条件に該当する検索対象を、前記検索対象に対する検索履歴情報を格納する検索履歴記憶装置から選択し、当該選択した検索対象に対する検索履歴情報であって混雑状況の予測日時に基づいて決定される予測用過去所定期間中に検索が実行された検索履歴情報を抽出する抽出ステップと、
前記抽出された検索履歴情報に含まれる検索状況情報に対応付けられた重み情報を、当該検索状況情報と重み情報とを対応付けて格納する重み記憶装置から特定し、当該特定した重み情報に基づく重み付けを当該検索履歴情報に対して行って集計することにより、前記検索対象に対する予測用検索回数を集計する集計ステップと、
前記集計された予測用検索回数から混雑度予測情報を生成する生成ステップと、
前記生成された混雑度予測情報が、地図上の前記検索対象の位置に所定の表示態様で表示されるように制御する表示制御ステップを備える方法。
【請求項7】
コンピュータに、
検索条件を含む地図表示要求を受け付ける受付ステップと、
前記受け付けた地図表示要求に含まれる検索条件に該当する検索対象を、前記検索対象に対する検索履歴情報を格納する検索履歴記憶装置から選択し、当該選択した検索対象に対する検索履歴情報であって混雑状況の予測日時に基づいて決定される予測用過去所定期間中に検索が実行された検索履歴情報を抽出する抽出ステップと、
前記抽出された検索履歴情報に含まれる検索状況情報に対応付けられた重み情報を、当該検索状況情報と重み情報とを対応付けて格納する重み記憶装置から特定し、当該特定した重み情報に基づく重み付けを当該検索履歴情報に対して行って集計することにより、前記検索対象に対する予測用検索回数を集計する集計ステップと、
前記集計された予測用検索回数から混雑度予測情報を生成する生成ステップと、
前記生成された混雑度予測情報が、地図上の前記検索対象の位置に所定の表示態様で表示されるように制御する表示制御ステップを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−118110(P2011−118110A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−274523(P2009−274523)
【出願日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
【Fターム(参考)】