説明

地図表示装置

【課題】更新された地図情報に関する情報をユーザに認識させることができる。
【解決手段】 地図表示装置は、地図情報を格納する記憶手段と、前記地図情報を表示する表示手段と、前記地図情報の更新が要求される地図上の特定の地点または領域を受け付ける受付手段と、前記特定の地点または領域について更新された地図情報を取得する取得手段と、前記更新された地図情報により、前記地図情報を更新する更新手段と、を備え、前記表示手段は、前記地図情報が更新されると、更新された地図情報に関する情報を前記表示手段に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されるように、ナビゲーション装置の地図データベースに格納されている古い地図情報と、最新の地図情報と、の差分を更新する技術がある。このような技術では、ユーザの指定した地図上の区画が最新の地図情報に更新される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−249624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、地図情報が更新された場合でも、更新された情報の内容はユーザに通知されない。そのため、追加された道路がある場合でも、ユーザはその道路の位置や特徴を知ることができない。その結果、ユーザは、追加された道路を積極的に利用することができない、という不都合がある。
【0005】
そこで、本発明は、更新された地図情報に関する情報をユーザに認識させることができる地図表示装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る地図表示装置は、地図情報を格納する記憶手段と、前記地図情報を表示する表示手段と、前記地図情報の更新が要求される地図上の特定の地点または領域を受け付ける受付手段と、前記特定の地点または領域について更新された地図情報を取得する取得手段と、前記更新された地図情報により、前記地図情報を更新する更新手段と、を備え、前記表示手段は、前記地図情報が更新されると、更新された地図情報に関する情報を前記表示手段に出力する、という構成を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、更新された地図情報に関する情報をユーザに認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態に係る地図更新システムの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る地図表示装置を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る情報提供装置を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る地図の領域情報を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る追加リンク情報テーブルを示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る更新領域情報を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る地図表示装置の機能ブロックを示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る情報提供装置の機能ブロックを示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る追加道路の表示処理のフローを示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る地図表示装置の画面例を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る地図表示装置の画面例を示す図である。
【図12】本発明の第一変形例に係る地図表示装置の画面例を示す図である。
【図13】本発明の第二変形例に係る地図表示装置の画面例を示す図である。
【図14】本発明の第三変形例に係る地図表示装置の画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る地図表示装置100について説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る地図更新システムの概略構成を示した図である。地図更新システムは、地図表示装置100と、情報提供装置200と、を備えている。なお、後述するように、地図表示装置100と情報提供装置200とは、例えば、インターネット網などのデジタル通信回線網cを介して相互に接続される。
【0011】
図2は、本実施形態に係る地図表示装置100の概略構成を示した図である。地図表示装置100は、演算処理装置101、記憶装置102と、ディスプレイ103と、入力装置104と、各種センサ105と、GPS受信装置106と、データ送受信装置107と、を備えている。また、これらの各装置やセンサは、バス108によって電気的に接続され、相互にデータの受け渡しが可能な構成となっている。なお、地図表示装置100は、地図情報、交通情報の表示、推奨経路の探索、経路誘導などのナビゲーション機能を有するナビゲーション装置により実現される。
【0012】
演算処理装置101は、地図表示装置100の様々な処理を行う中心的なユニットである。演算処理装置101は、例えば、車速センサ、ジャイロセンサといった各種センサ105、および、GPS受信装置106などから出力される情報を用いて、車両の現在地を特定する。また、演算処理装置101は、記憶装置102に格納されている地図情報を用いて、出発地および目的地を結ぶ推奨経路を探索する。また、演算処理装置101は、地図情報、交通情報、誘導経路などの情報をグラフィックス変換し、ディスプレイ103に出力する。また、演算処理装置101は、経路誘導を行うための音声情報を生成し、これをスピーカー(図示せず)に出力する。
【0013】
また、演算処理装置101は、記憶装置102に格納されている地図情報であって、更新前の旧バージョンである古い地図情報を更新する。後述するように、演算処理装置101は、地図情報の更新に関する様々な指示をユーザから受け付ける。具体的には、演算処理装置101は、ユーザから更新を要求された地図上の領域(以下、「更新要求領域」という)に対応する更新情報を情報提供装置200から取得し、かかる更新情報を用いて地図情報の更新処理を実行する。
【0014】
なお、演算処理装置101は、タッチパネルのタッチ位置に基づいて更新要求領域を特定する。具体的には、演算処理装置101は、タッチ位置のXY座標を示す信号をタッチパネルから取得すると、かかるタッチ位置のXY座標が含まれる所定の領域を更新要求領域として特定する。なお、所定の領域は、例えば、地図上の領域を複数の区画に分割したメッシュ領域であってもよく、または、メッシュ領域とは異なる基準に基づいて分割された領域であってもよい。また、演算処理装置は、タッチ位置を中心とした所定範囲の領域を更新要求領域として特定してもよい。この場合、演算処理装置101は、タッチ位置のXY座標を中心として、例えば、地図上の半径100m以内の範囲に含まれる地点座標を更新要求領域として特定する。
【0015】
また、演算処理装置101は、情報提供装置200に更新情報の提供を要求するための情報要求信号を生成する。また、演算処理装置101は、地図情報に追加された道路に関する情報が登録される追加リンク情報テーブルを更新する。なお、情報要求信号、追加リンク情報テーブルの詳細は後述する。
【0016】
また、演算処理装置101は、ディスプレイ103の表示領域に表示させる情報をグラフィックス変換し、ディスプレイ103に出力する。
【0017】
なお、演算処理装置101は、数値演算、各装置およびセンサの制御など、様々な処理を実行するCPU(Central Processing Unit)109と、プログラムやデータなどを格納するROM(Read Only Memory)110と、プログラムやデータ、演算結果などを一時的に格納するRAM(Random Access Memory)111と、を有している。また、CPU109、ROM110、RAM111は、バス112によって相互に電気的に接続されている。
【0018】
記憶装置102は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性メモリカードといった、少なくとも読み書きが可能な記録媒体で構成される。記憶装置102には、例えば、ナビゲーション機能に用いられる地図情報、交通情報、経路情報、区間情報、辞書データ、追加リンク情報テーブルなどの情報が格納されている。なお、地図情報には、リンク情報や施設情報などの情報が含まれ、これらの情報は、地図上の所定の領域を複数の区画に分割した領域(例えば、メッシュ領域)ごとの領域情報に格納されている。また、地図情報は、地図上の各地点を一意に特定するため、XY座標で示される地点座標を有している。
【0019】
図4は、領域情報300を示した図である。領域情報300は、地図上の各領域が有するリンク情報301や施設情報などを含む地図情報である。なお、リンクとは、例えば、交差点などの各ノード間を結ぶ道路を意味し、リンク情報301には、かかる道路に関する情報が登録されている。同図に示すように、領域情報300は、地図上の領域を識別する領域ID302と、各領域情報300が作成された日付によって情報の新旧を表すバージョン情報303と、各領域が有する道路のリンクID304と、各リンクIDに対応付けられているリンク情報301と、を有している。また、リンク情報301は、道路の両端を示す開始ノードおよび終了ノードの地点座標305と、一般道、有料道路、国道、県道といった道路の種別を示す道路種別情報306と、道路の名称が登録される道路名称情報307と、道路の長さを示すリンク長情報308と、道路を通過するのに要する時間を示す旅行時間情報309と、道路の開始ノードおよび終了ノードの各々に接続する他の道路のリンクIDが登録されている開始接続リンク/終了接続リンク情報310と、道路を利用した場合の利点などを示す文字情報が登録されている利点情報311と、リンク情報が作成された日付を示す作成日情報312と、を有している。
【0020】
なお、利点情報311には、追加された道路の距離的、時間的、料金的な利点を表す文字情報が登録されている。具体的には、利点情報311には、例えば、「A地点からB地点まで行くのにXkm短縮されます。」「A地点からB地点まで行くのに5分短縮されます」、「A地点からB地点までの抜け道になります」、「A地点からB地点付近にある施設Xまで行くのに10分短縮されます」、「A地点からB地点まで行く際に、交差点X付近の渋滞を回避できます」、「A地点からB地点まで行く道路Xよりも道幅が広い道路です」、「A地点からB地点まで行くのにXX円節約できます」などの文字情報が登録されている。
【0021】
また、後述するように、利点情報311は、更新領域情報500が有するリンク情報501の利点情報511に相当する。すなわち、利点情報311を有する記憶装置102内のリンク情報301は、更新処理によって追加された道路のリンク情報501である。言い換えれば、更新処理が実行される前の当初から記憶装置102に格納されているリンク情報301は、かかる利点情報を有していない。
【0022】
図5は、追加リンク情報テーブル400を示した図である。追加リンク情報テーブル400には、地図情報に追加された道路に関する情報であって、ディスプレイ103の表示領域に一度も表示されていない道路に関する情報が登録される。具体的には、追加リンク情報テーブル400は、追加された道路が属する領域の領域ID401と、かかる道路の更新リンクID402と、を有している。なお、後述するように、領域ID401および更新リンクID402には、演算処理装置101によって読み出された更新情報に含まれる更新領域情報の領域IDおよび更新リンクIDが登録される。
【0023】
図2に戻って説明を続ける。ディスプレイ103は、演算処理装置により生成されたグラフィックス情報を表示領域に表示させるユニットである。ディスプレイ103は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成される。
【0024】
入力装置104は、ユーザから所定の指示を受け付ける装置である。具体的には、方向キー、ダイヤルスイッチ、タッチパネルなどで構成される。
【0025】
タッチパネルは、表示画面を透視可能にディスプレイ103の表面側に搭載され、指やタッチペンによるディスプレイ103へのタッチを検知する。また、タッチパネルは、検知したタッチ位置をディスプレイ103上に設定されるXY座標に変換し、これを信号として演算処理装置101に出力する。なお、タッチパネルは、例えば、静電容量方式による入力検出素子などで構成される。
【0026】
各種センサ105には、車速センサやジャイロセンサなどが含まれる。車速センサは、検出した車輪の回転数をパルス信号に変換し、所定の時間内におけるパルス信号数から車両の車速を算出する。また、ジャイロセンサは、光ファイバジャイロや振動ジャイロ等で構成され、車両の回転による角速度を検出する。
【0027】
GPS受信装置106は、GPS衛星からの信号を受信して、車両とGPS衛星間の距離と、距離の変化率を3個以上の衛星に対して測定することで、車両の現在地、進行速度および進行方位を算出する。
【0028】
データ送受信装置107は、地図表示装置100に内蔵される各装置以外の装置(以下、「外部装置」という)との間で所定の情報を送受信するための装置である。例えば、データ送受信装置107は、情報要求信号を情報提供装置200に送信する。また、データ送受信装置107は、情報提供装置200から送信されてくる更新情報または更新情報を提供できないことを示す信号を受信し、演算処理装置101に出力する。なお、このような情報の送受信には、最寄りの無線基地局を介したインターネット網などのデジタル通信回線網cによる無線通信技術が利用される。
【0029】
図3は、情報提供装置200の概略構成を示した図である。情報提供装置200は、自身に内蔵される各装置以外の装置である外部装置からの要求に応じて、様々な情報を生成し、これを提供するサーバ装置である。情報提供装置200は、演算処理装置201と、データ送受信装置202と、入力装置203と、記憶装置204と、を備えている。なお、これらの各装置は、バス205によって電気的に接続され、相互にデータの受け渡しが可能な構成となっている。
【0030】
演算処理装置201は、情報提供装置200の様々な処理を行う中心的なユニットである。具体的には、演算処理装置201は、更新情報といった所定の情報を記憶装置204に格納する。また、演算処理装置201は、外部装置に提供する情報を生成し、または、記憶装置204から読み出し、データ送受信装置202に出力する。
【0031】
なお、演算処理装置201は、数値演算、他の装置およびセンサの制御など、様々な処理を実行するCPU(Central Processing Unit)206と、プログラムやデータなどを格納するROM(Read Only Memory)207と、プログラムやデータ、演算結果などを一時的に格納するRAM(Random Access Memory)208と、を有している。なお、これらのCPU206、ROM207、RAM208は、バス209によって相互に電気的に接続されている。
【0032】
データ送受信装置202は、情報提供装置200と外部装置との間で情報を送受信するための装置である。具体的には、地図表示装置100から送信されてくる情報要求信号を受信する。また、データ送受信装置202は、演算処理装置201で読み出された更新情報を地図表示装置100に送信する。
【0033】
入力装置203は、ユーザが情報提供装置200に様々な指示や情報の入力を行うための装置である。具体的には、入力装置203は、キーボードやテンキー、マウスなどを備えている。
【0034】
記憶装置204は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性メモリカードといった、少なくとも読み書きが可能な記録媒体で構成される。記憶装置204には、情報提供装置200の機能を実行するために必要なプログラムなどが格納されている。具体的には、記憶装置204には、更新された領域情報(以下、「更新領域情報」という)を有する更新情報が格納されている。
【0035】
図6は、更新領域情報500を示した図である。更新領域情報500は、追加された道路のリンク情報501などを含む地図情報である。更新領域情報500は、領域情報と同様、領域を識別する領域ID502と、各更新領域情報が作成された日付によって情報の新旧を表すバージョン情報503と、各領域が有する追加された道路の更新リンクID504と、各更新リンクID504に対応付けられているリンク情報501と、を有している。また、リンク情報501は、追加された道路の両端を示す開始ノードおよび終了ノードの地点座標505と、一般道、有料道路、国道、県道といった道路の種別を示す道路種別情報506と、道路の名称が登録されている道路名称情報507と、道路の長さを示すリンク長情報508と、道路を通過するのに要する時間を示す旅行時間情報509と、道路の開始ノードおよび終了ノードの各々に接続する他の道路のリンクIDが登録されている開始接続リンク/終了接続リンク情報510と、道路を利用した場合の利点などを示す文字情報が登録されている利点情報511と、リンク情報が作成された日付を示す作成日情報512と、を有している。なお、利点情報511には、リンク情報300が有する利点情報311に登録される「追加された道路の距離的、時間的、料金的な利点を表す文字情報」が登録されている。
【0036】
次に、本実施形態に係る地図表示装置100および情報提供装置200の機能ブロックについて説明する。なお、地図表示装置100および情報提供装置200の各機能ブロックは、各々の演算処理装置101、201に実装されるCPU109、206が読み込んだ所定のプログラムを実行することにより構築される。そのため、各ROM110、207には、各機能部の処理を実行するためのプログラムが記憶されている。
【0037】
また、地図表示装置100および情報提供装置200の各機能ブロックは、本実施形態において実現される地図表示装置100および情報提供装置200の各機能を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。また、各機能の分類の仕方やその名称によって、本発明が制限されることはない。なお、地図表示装置100および情報提供装置200の各構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、一つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0038】
また、地図表示装置100および情報提供装置200の機能部は、ハードウェア(ASICなど)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0039】
図7は、地図表示装置100の機能ブロックを示した図である。地図表示装置100は、情報制御部601と、信号生成部602と、地図更新部603と、表示情報生成部604と、を有している。そして、地図表示装置100は、これらの各機能部、他の装置、センサとの協働により所定の処理を実行する。
【0040】
情報制御部601は、他の機能部、装置、センサから所定の情報や指示を受け付ける機能部である。また、情報制御部601は、取得した情報や受け付けた指示を、これらの情報や指示の種類または内容に応じて、所定のセンサ、装置、機能部に出力する機能部である。
【0041】
情報制御部601は、地図情報の更新をユーザから要求されると、情報要求信号の生成を信号生成部602に指示する。具体的には、情報制御部601は、タッチパネルなどの入力装置104を介して、ユーザから更新要求領域の入力を受け付けると、かかる領域に対応する領域ID302およびバージョン情報303を記憶装置102の地図情報から読み出し、信号生成部602に出力する。
【0042】
また、情報制御部601は、情報提供装置200から取得した更新情報を地図更新部603に出力する。一方で、情報提供装置200から更新情報の提供が受けられないことを示す情報を取得すると、情報制御部601は、その旨を示すメッセージの生成を表示情報生成部604に指示する。
【0043】
信号生成部602は、情報要求信号を生成するための機能部である。具体的には、信号生成部602は、情報制御部601から取得した更新要求領域の領域ID502と、これに対応するバージョン情報503と、を含む情報要求信号を生成する。また、信号生成部602は、情報制御部601を介して、データ送受信装置107に情報要求信号を出力する。
【0044】
地図更新部603は、地図情報の更新処理を実行するための機能部である。具体的には、地図更新部603は、更新情報から更新領域情報500を抽出し、更新領域情報500の領域ID502に対応する領域情報302を記憶装置102の地図情報から抽出する。また、地図更新部603は、抽出した領域情報302を、更新領域情報500の内容に置き換える。
【0045】
また、地図更新部603は、追加リンク情報テーブル400を更新する機能部である。地図更新部603は、更新情報が有する更新領域情報500を用いて、追加された道路を示す情報を追加リンク情報テーブル400に登録する。具体的には、地図更新部603は、更新領域情報500が有する領域ID502と、かかる領域ID502が有するリンク情報501の更新リンクID504と、を追加リンク情報テーブル400に登録する。
【0046】
表示情報生成部604は、地図情報などのグラフィックス情報を生成する機能部である。具体的には、表示情報生成部604は、ディスプレイ103の表示領域内に含まれる地点座標を有する地図情報をグラフィックス転換する。また、表示情報生成部604は、生成した情報を表示領域に表示させるためにグラフィックス変換する。また、表示情報生成部604は、グラフィックス変換した情報をディスプレイ103に出力する。
【0047】
また、表示情報生成部604は、地図更新部603が更新要求領域の地図情報を更新すると、更新処理が実行されたことを示すグラフィックス情報を生成し、ディスプレイ103に出力する。一方で、情報制御部601が、更新情報の提供が受けられないことを示す情報を情報提供装置200から取得すると、表示情報生成部604は、その旨を示すメッセージのグラフィックス情報を生成し、ディスプレイ103に出力する。
【0048】
また、表示情報生成部604は、更新情報によって追加された道路が表示領域内にあるか否かを判定する。具体的には、表示情報生成部604は、追加リンク情報テーブル400の更新リンクIDと同じリンクIDを有するリンク情報301の開始ノード座標、終了ノード座標305が表示領域内に含まれているか否かを判定する。また、表示情報生成部604は、表示領域内に開始ノード座標、終了ノード座標305が含まれていると判定した場合のみ、かかるノード座標305を有するリンク情報301を地図情報から抽出する。すなわち、表示情報生成部604は、追加された道路に関するリンク情報301を地図情報から抽出する。また、表示情報生成部604は、抽出したリンク情報301の開始接続リンク、終了接続リンク310から、追加された道路の接続先道路のリンクID304を特定する。また、表示情報生成部604は、特定した接続先道路のリンクID304に対応するリンク情報301から、接続先道路の道路名称307を特定する。
【0049】
また、表示情報生成部604は、追加された道路のリンク情報501が有する利点情報511に登録されている文字情報を抽出する。また、表示情報生成部604は、リンク長情報308および旅行時間情報309などを用いて、追加されたた道路を走行する際の費用(燃費)を算出する。また、表示情報生成部604は、特定した接続先道路の道路名称307と、リンク長情報308および旅行時間309から特定した走行距離および走行時間や、リンク長情報308、旅行時間情報309などから算出した費用(燃費)といったコストに関する情報と、利点に関する文字情報311と、表示領域内に表示する他の情報と、をグラフィックス変換し、ディスプレイ103に出力する。なお、表示情報生成部604は、追加リンク情報テーブル400の更新リンクID402と同じリンクIDを有するリンク情報301が示す道路をディスプレイ103に表示した場合、かかる更新リンクID402および対応する領域IDを追加リンク情報テーブル400から削除する。
【0050】
図8は、情報提供装置200の機能ブロックを示す図である。情報提供装置200は、情報制御部611と、更新情報提供部612と、を有している。そして、情報提供装置200は、これらの各機能部、他の装置、との協働により所定の処理を実行する。
【0051】
情報制御部611は、他の機能部、装置から所定の情報や指示を受け付ける機能部である。また、情報制御部611は、取得した情報や受け付けた指示を、これら情報や指示の種類または内容に応じて、所定の装置、機能部に出力する機能部である。具体的には、情報制御部611は、データ送受信装置202を介して受け付けた情報要求信号を更新情報提供部612に出力する。また、情報制御部611は、更新情報または更新情報が存在しないことを示す信号を更新情報提供部612から取得すると、かかる信号をデータ送受信装置202に出力する。
【0052】
更新情報提供部612は、更新情報を記憶装置204から抽出する機能部である。具体的には、更新情報提供部612は、更新要求領域に対応する更新領域情報500が含まれる更新情報を記憶装置から抽出する。具体的には、更新情報提供部612は、情報要求信号に含まれているバージョン情報303よりも新しいバージョン情報503が対応付けられている更新領域情報500を特定する。また、更新情報提供部612は、特定した更新領域情報500のうち、更新要求領域の領域ID302に対応する領域ID502の更新領域情報500が含まれている更新情報を記憶装置204から抽出する。また、更新情報提供部612は、情報制御部611を介して、抽出した更新情報をデータ送受信装置202に出力する。
【0053】
また、更新情報提供部612は、更新情報の提供が要求されている更新領域情報500を含む更新情報が記憶装置204に格納されていない場合、提供する情報が存在しないことを示す信号を生成する。具体的には、情報要求信号に含まれている領域情報300のバージョン情報303よりも新しいバージョン情報503が対応付けられている更新領域情報500が存在しない場合、更新情報提供部612は、提供する更新情報が存在しないことを示す信号を生成する。また、情報要求信号に含まれている領域情報300の領域ID302に対応する領域ID502を有する更新領域情報500が存在しない場合、更新情報提供部612は、提供する更新情報が存在しないことを示す信号を生成する。また、更新情報提供部612は、情報制御部611を介して、かかる信号をデータ送受信装置202に出力する。
【0054】
以上、地図表示装置100および情報提供装置200の機能ブロックについて説明した。
【0055】
次に、地図表示装置100で実行される地図情報の更新処理について説明する。地図情報の更新処理は、ユーザから指定された地図上の領域を最新の地図情報に更新するための処理である。情報制御部601は、タッチパネルなどの入力装置104を介して、ユーザから更新要求領域の入力を受け付けると、かかる領域に対応する領域ID302およびバージョン情報303を記憶装置102の地図情報から読み出し、信号生成部602に出力する。また、情報制御部601から更新要求領域の領域ID302およびバージョン情報303を取得した信号生成部602は、これらの情報を含む情報要求信号を生成し、データ送受信装置107を介して、情報提供装置200に送信する。
【0056】
情報提供装置200の更新情報提供部612は、情報制御部611を介して情報要求信号を取得する。そして、更新情報提供部612は、情報要求信号に含まれている更新要求領域のバージョン情報303よりも新しいバージョン情報503が対応付けられている更新領域情報500を特定する。また、更新情報提供部612は、特定した更新領域情報500のうち、更新要求領域の領域ID302に対応する領域ID502の更新領域情報500が含まれている更新情報を記憶装置204から抽出し、かかる更新情報をデータ送受信装置202を介して、地図表示装置100に送信する。
【0057】
一方で、情報要求信号に含まれている領域情報300のバージョン情報303よりも新しいバージョン情報503が対応付けられている更新情報が存在しない場合、または、情報要求信号に含まれている領域情報300の領域ID302に対応する領域ID502を有する更新領域情報500が存在しない場合、更新情報提供部612は、提供する更新情報が存在しないことを示す信号を生成する。また、更新情報提供部612は、データ送受信装置202を介して、かかる信号を地図表示装置100に送信する。
【0058】
また、地図更新部603は、取得した更新情報から更新領域情報500を抽出し、更新領域情報500の領域ID502に対応する領域情報300を記憶装置102の地図情報から抽出する。また、地図更新部603は、領域情報300を、更新領域情報500の内容に置き換えることにより、更新要求領域の地図情報を更新する。そして、地図情報の更新処理を実行すると、表示情報生成部604は、更新処理が実行されたことを示すメッセージを生成し、グラフィックス変換してディスプレイ103に出力する。図10(a)は、かかるメッセージ702を表示した画面例701を示す図である。
【0059】
一方で、情報制御部601が、更新情報の提供が受けられないことを示す情報を情報提供装置200から取得すると、表示情報生成部604は、その旨を示すメッセージのグラフィックス情報を生成し、ディスプレイ103に出力する。図10(b)は、かかるメッセージ704を表示した画面例703を示す図である。
【0060】
以上、地図情報の更新処理について説明した。
【0061】
次に、地図表示装置100で実行される追加道路の表示処理について説明する。図9は、追加道路の表示処理を示したフロー図である。地図表示装置100は、地図情報をディスプレイ103に表示するモードが設定されると、本フローを開始する。
【0062】
ステップS001において、表示情報生成部604は、更新情報によって追加された道路が表示領域内にあるか否かを判定する。具体的には、表示情報生成部604は、追加リンク情報テーブル400の更新リンクIDと同じリンクIDを有するリンク情報301の開始ノード座標、終了ノード座標305が表示領域内に含まれているか否かを判定する。そして、表示領域内に開始ノード座標、終了ノード座標305が含まれていると判定すると(ステップS001でYes)、表示情報生成部604は、処理をステップS002に移行する。一方で、表示領域内に開始ノード座標、終了ノード座標305が含まれていないと判定すると(ステップS001でNo)、表示情報生成部604は、ステップS001の処理を繰り返し実行する。
【0063】
ステップS002において、表示情報生成部604は、表示領域内に開始ノード座標、終了ノード座標305を有するリンク情報301を地図情報から抽出する。すなわち、表示情報生成部604は、追加された道路に関するリンク情報を地図情報から抽出する。また、表示情報生成部604は、抽出したリンク情報の開始接続リンク、終了接続リンク310から、追加された道路の接続先道路のリンクID304を特定する。また、表示情報生成部604は、特定した接続先道路のリンクID304に対応するリンク情報301から、接続先道路の道路名称307を特定する。
【0064】
また、表示情報生成部604は、追加された道路のリンク情報301が有するリンク長情報308および旅行時間情報309から走行距離および走行時間を特定する。また、表示情報生成部604は、リンク長情報308および旅行時間情報309などを用いて費用(燃費)を算出する。また、表示情報生成部604は、利点情報311に登録されている文字情報を抽出し、処理をステップS003に移行する。
【0065】
ステップS003において、表示情報生成部604は、特定した接続先道路の道路名称307および抽出した文字情報と、表示領域内に表示する他の情報と、をグラフィックス変換する。そして、表示情報生成部604は、グラフィックス変換した情報をディスプレイ103に出力し、処理をステップS004に移行する。
【0066】
図11は、ディスプレイ103に表示された追加道路および追加道路に関する情報を示した図である。同図に示すように、画面例711は追加された道路712と、かかる道路に関する情報713と、が表示されている。なお、追加された道路に関する情報713には、道路名称、追加された道路が接続する接続先の道路名称、追加された道路の長さ、旅行時間、費用(燃費)といったコストに関する情報、追加された道路を利用した場合の利点に関する情報、などの情報が含まれる。なお、追加された道路に関する情報713には、道路のコストに関する情報または利点に関する情報のいずれか一方のみが表示されてもよい。また、コストに関する情報のうち、リンク長情報308に基づく走行距離、旅行時間情報309に基づく走行時間、リンク長情報308や旅行時間情報309などから算出した費用(燃費)のいずれか一つが表示されてもよい。
【0067】
ステップS004において、表示情報生成部604は、ディスプレイ103に表示した道路に対応する領域ID401および更新リンクID402を追加リンク情報テーブル400から削除し、処理をステップS001に戻す。
【0068】
以上、追加道路の表示処理について説明した。
【0069】
このような本発明によれば、更新された地図情報に関する情報をユーザに認識させることができる。
【0070】
なお、前述の実施形態では、地図表示装置100は、ディスプレイ103の表示領域内に追加された道路が含まれる場合に、かかる道路に関する情報713を表示した。しかしながら、本発明はこのような実施形態に限られるものではない。第一変形例では、所定期間(例えば、2009年1月1日〜2010年1月1日)内に追加された道路の一覧情報をディスプレイ103に表示し、かかる一覧情報の中からユーザが選択した道路に関する情報をディスプレイ103に表示する処理を行う。
【0071】
具体的には、地図表示装置100は、追加道路一覧情報の表示をユーザから受け付けるため、所定のメッセージおよび入力欄を有する指示受付ウィンドウを生成する。図12(a)は、かかる指示受付ウィンドウ722を示した図である。同図の画面例721に示すように、指示受付ウィンドウ722は、追加された道路のうちユーザが表示させたい道路に関する情報が作成された期間(例えば、2009年1月1日〜2010年1月1日)をユーザから受け付けるためのものである。地図表示装置100は、ユーザから特定の期間の入力を受け付けると、入力された期間の日付が含まれる作成日情報312を有するリンク情報301を地図情報の中から特定する。また、地図表示装置100は、特定したリンク情報301の開始ノード座標、終了ノード座標305から、各々の地点座標に最も近い交差点などのノードを地図情報から特定する。そして、地図表示装置100は、追加された道路のリンク情報301が作成された日付と、道路名称307と、特定した交差点などのノードが付近にある旨を示す情報と、を含む追加道路一覧情報を生成する。図12(b)は、追加道路一覧情報724が表示された画面例723を示す図である。
【0072】
次に、地図表示装置100は、追加道路一覧情報724に表示されている道路の中から、ユーザが表示を要求する道路の選択を受け付ける。また、地図表示装置100は、ユーザによって選択された道路のリンク情報301が作成された日付および道路名称307に対応するリンク情報301を地図情報から抽出する。また、地図表示装置100は、抽出したリンク情報301の開始接続リンク、終了接続リンク310から、追加された道路の接続先道路のリンクID304を特定する。また、地図表示装置100は、特定した接続先道路のリンクID304に対応するリンク情報301から、接続先道路の道路名称307を特定する。
【0073】
また、地図表示装置100は、追加された道路のリンク情報301が有するリンク長情報308および旅行時間情報309から走行距離および走行時間を特定する。また、表示情報生成部604は、リンク長情報308および旅行時間情報309などを用いて費用(燃費)を算出する。また、地図表示装置100は、追加された道路のリンク情報301が有する利点情報310に登録されている文字情報を抽出する。そして、地図表示装置100は、接続先道路の道路名称307、走行距離、走行時間、費用(燃費)、利点を表す文字情報と、表示領域内に表示する他の情報と、をグラフィックス変換し、ディスプレイ103に出力する。
【0074】
図13は、追加道路一覧情報724の中からユーザが選択した道路に関する情報が表示された画面例である。同図に示すように、画面例725には、追加された道路726と、追加された道路726に関する情報727が表示されている。なお、追加された道路726に関する情報727には、かかる道路の道路名称、接続先道路、追加された道路の長さや旅行時間、費用(燃費)といったコストに関する情報、追加された道路を利用した場合の利点に関する情報、などの情報が含まれている。また、指示ボタン728が押されることにより、ユーザから追加道路一覧情報724に戻るための指示を受け付けると、地図表示装置100は、図12(b)の画面例723に示す追加道路一覧情報724を再度表示し直す。
【0075】
なお、追加された道路に関する情報727には、道路のコストに関する情報または利点に関する情報のいずれか一方のみが表示されてもよい。また、コストに関する情報のうち、リンク長情報308に基づく走行距離、旅行時間情報309に基づく走行時間、リンク長情報308や旅行時間情報309などから算出した費用(燃費)のいずれか一つが表示されてもよい。
【0076】
このような第一変形例に係る発明によっても、更新された地図情報に関する情報をユーザに認識させることができる。しかも、所定期間内に追加された道路の一覧を一括して表示させ、また、表示された道路の選択を受け付けることにより、かかる道路に関する情報を表示することができるため、利便性を向上させることができる。
【0077】
また、前述の第一変形例では、追加道路一覧情報724に表示されている道路の中からユーザが選択した道路についてディスプレイ103に表示したが、第二変形例では、かかる一覧情報724に複数の道路が表示されている場合、全ての道路を順にディスプレイ103に表示する。具体的には、地図表示装置100は、第一変形例と同様の方法により、追加道路一覧情報724に表示されている道路のうち、最も一覧情報724の上部に表示されている道路を特定する。なお、かかる一覧情報724の表示順序は、表示対象となる道路に関する情報が作成された作成日の新旧に応じて決定される。
【0078】
また、地図表示装置100は、特定した道路に関する情報727をディスプレイ103に表示する。具体的には、地図表示装置100は、所定時間(例えば、10秒や15秒)の間、特定した道路に関する情報727を表示した後で、追加道路一覧情報724に表示されている他の道路に関する情報を表示するための処理を実行する。このように、第二変形例の地図表示装置100は、追加道路一覧情報724に複数の道路が表示されている場合、全ての道路について、かかる道路に関する情報を順にディスプレイ103に表示する処理を繰り返し実行する。
【0079】
なお、地図表示装置100は、所定時間(例えば、10秒や15秒)ごとに、追加道路一覧情報724に表示された他の道路に関する情報を表示するのではなく、例えば、他の道路を表示させるための指示をユーザから受け付けたタイミングで、他の道路に関する情報をディスプレイ103に表示するようにしてもよい。
【0080】
このような第二変形例に係る発明によっても、更新された地図情報に関する情報をユーザに認識させることができる。しかも、追加道路一覧情報に表示されている全ての道路に関する情報が表示されるため、これらの情報の見落としを防止することができる。
【0081】
また、前述の実施形態では、追加された道路に関する情報713(724)のうち、利点に関する情報は、リンク情報301内の利点情報311に登録されている文字情報を表示していた。しかしながら、本発明は本実施形態に限られるものではない。第三変形例では、ユーザの現在地から見て、追加された道路を利用した場合と利用しない場合との違いを算出して表示する。
【0082】
具体的には、地図表示装置100は、追加リンク情報テーブル400に登録されている更新リンクID402および対応するリンク情報301を用いて、追加された道路の開始ノード座標、終了ノード座標305がディスプレイ103の表示領域内にあるか否かを判定する。また、地図表示装置100は、追加された道路が表示領域内にあると判定すると、GPS受信装置106の出力する信号に基づいて、ユーザの現在地を示す地点座標を特定する。また、地図表示装置100は、追加された道路の開始ノード座標、終了ノード座標305のうち、自車位置すなわちユーザの現在地を示す地点座標から遠い方のノード座標(開始ノード座標または終了ノード座標のいずれか)を特定する。また、地図表示装置100は、追加された道路の接続先道路のうち、特定した開始ノード座標または終了ノード座標305に隣接する接続先道路を特定する。また、地図表示装置100は、特定した開始ノード座標または終了ノード座標305から最も近い交差点などのノードであって、特定した接続先道路上にあるノードを地図情報から特定する。また、地図表示装置100は、特定した交差点などのノードを仮の目的地に設定し、ユーザの現在地を仮の出発地に設定する。そして、地図表示装置100は、追加した道路を利用する経路と、利用しない経路との二通りの経路探索を実行する。なお、このような経路探索は、リンク長情報308や旅行時間情報309などの情報をコストとして設定し、ダイクストラ法により実行されればよい。
【0083】
また、地図表示装置100は、探索された二通りの経路を比較し、ユーザの現在地から仮の目的地に設定されたノードまでの所要時間の違いや費用の違いなどを算出する。そして、地図表示装置100は、追加された道路と共に、算出した追加道路に関する情報をディスプレイ103に表示する。図14は、第三変形例によって算出された追加道路に関する情報が表示された図である。画面例731に示すように、追加道路732に関する情報733には、追加された道路を利用する場合と、利用しない場合とで異なってくる所要時間や費用などの情報が表示される。
【0084】
このような第三変形例に係る発明によっても、更新された地図情報に関する情報をユーザに認識させることができる。しかも、第三変形例に係る発明によれば、ユーザの現在地を基準として、追加された道路を利用した場合と、利用しない場合とで異なってくる所要時間の違いや費用の違いを表示することができる。したがって、予め登録されている文字情報を表示する場合に比べて、よりユーザに即した情報を提供することができる。
【符号の説明】
【0085】
100・・・地図表示装置、200・・・情報提供装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図情報を格納する記憶手段と、
前記地図情報を表示する表示手段と、
前記地図情報の更新が要求される地図上の特定の地点または領域を受け付ける受付手段と、
前記特定の地点または領域について更新された地図情報を取得する取得手段と、
前記更新された地図情報により、前記地図情報を更新する更新手段と、を備え、
前記表示手段は、
前記地図情報が更新されると、更新された地図情報に関する情報を前記表示手段に出力する
ことを特徴とする地図表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の地図表示装置において、
前記更新された地図情報に関する情報は、追加された道路に関する情報である
ことを特徴とする地図表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載の地図表示装置において、
前記更新された地図情報に関する情報は、追加された道路の接続先となる道路に関する情報である
ことを特徴とする地図表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の地図表示装置において、
前記更新された地図情報に関する情報は、追加された道路を利用した際に得られる利点に関する情報である
ことを特徴とする地図表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−220261(P2012−220261A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−84014(P2011−84014)
【出願日】平成23年4月5日(2011.4.5)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】