説明

地図認証システム

【課題】認証を行う方法として認証をさせる者が設定したアカウントやパスワードを認証を受ける者が入力しこれが正しい場合に認証を行う方法が一般的である。しかしながら、認証における一定水準のセキュリティを確保するために比較的多い桁数のパスワードを入力する必要がある。これにより、入力ミスが頻繁に起こることや、さらにはパスワード自体を忘れてしまう場合がある。
【解決手段】そこで、本発明は、人間にとって直接的に関係がある位置情報(例えば、人との待ち合わせ場所や打合せ場所)を鍵(認証条件)としてセキュリティをかけ、認証を受けようとする者が認証をさせる者が特定した位置を入力することで認証を受けるシステムを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、認証をさせる者によって入力された地図上における任意の位置を認証条件として、認証を受ける者が認証をさせる者によって設定された任意の位置を入力することによって認証を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、認証を行う方法として認証をさせる者が設定したアカウントやパスワードを認証を受ける者が入力しこれが正しい場合に認証を行う方法が一般的である。
【0003】
しかしながら、認証における一定水準のセキュリティを確保するために比較的多い桁数のパスワードを入力する必要がある。これにより、入力ミスが頻繁に起こることや、さらにはパスワード自体を忘れてしまう場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−249746号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、引用文献1に記載の発明が提供されている。具体的には、画面に表示される複数の図形を複数回選択することでこれを記憶してセキュリティを設定し、セキュリティを解除する際には記憶されているとおりの順番に図形を選択することで解除することができるという発明である。
【0006】
しかしながら、上記発明は人間の記憶とは直接的に関係ない事項(例えば、形状・色・順番)をそれぞれ関連づけて覚える必要があり、これはパスワードと同様に忘れることや、記憶が入れ違うことが容易に発生しやすくなり、入力ミス等が発生するという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明は、人間にとって直接的に関係がある位置情報(例えば、人との待ち合わせ場所や打合せ場所)を鍵(認証条件)としてセキュリティをかけ、認証を受けようとする者が認証をさせる者が特定した位置を入力することで認証を受けるシステムを提供する。具体的には、次のような認証システムである。
【0008】
第1発明では、認証をさせる者によって入力された少なくとも地図上の位置を含む認証条件を保持する認証条件保持部と、少なくとも地図上の位置を含む認証要求を、認証を受けようとする者によって入力させるための認証要求入力部と、保持されている認証条件と、入力された認証要求とを比較する比較部と、比較部での比較結果に基づいて肯定的認証結果または否定的認証結果を出力する認証結果出力部と、を有する認証装置を提供する。
【0009】
第2発明では、第1発明を基本として認証条件を、認証をさせる者によって入力させるための認証条件入力部をさらに有する認証装置を提供する。
【0010】
第3発明では、第1発明または第2発明を基本として認証要求入力部は、電子地図を表示するための第一地図表示手段と、表示された電子地図上で地図上の位置を特定するための第一グラフィックユーザインターフェイス手段と、第一グラフィックユーザインターフェイス手段によって特定された電子地図上の位置を含む認証要求を生成する認証要求生成手段と、を有する認証装置を提供する。
【0011】
第4発明では、第1発明から第3発明のいずれか一を基本として認証条件入力部は、電子地図を表示するための第二地図表示手段と、表示された電子地図上で地図上の位置を特定するための第二グラフィックユーザインターフェイス手段と、第二グラフィックユーザインターフェイス手段によって特定された電子地図上の位置を含む認証条件を生成する認証条件生成手段と、を有する認証装置を提供する。
【0012】
第5発明では、第1発明から第4発明のいずれか一を基本として関連付けられるべき認証条件による肯定的認証結果に基づいて復号化されるべきデータを、認証をさせる者によって入力させるためのデータ入力部と、入力データを関連付けられるべき認証条件にて復号化可能に暗号化する暗号化部と、認証条件保持部に保持されている認証条件と入力された暗号化データとを関連付ける関連付部と、認証結果出力部からの肯定的認証結果に基づいて暗号化データを復号化する復号化部と、をさらに有する認証装置を提供する。
【0013】
第6発明では、第1発明から第5発明のいずれか一を基本として認証条件入力部は、認証を受けようとする者に電子地図上の位置を特定する助けとなる言葉であるヒント情報を入力させるヒント情報入力手段と、入力されたヒント情報を保持するためのヒント情報保持手段とを有し、認証要求入力部は、入力されたヒント情報を、認証を受けようとする者が認証要求入力をする際に表示するためのヒント情報表示手段を有する認証装置を提供する。
【0014】
第7発明では、認証をさせる者によって入力された少なくとも地図上の位置を含む認証条件を保持する認証条件保持ステップと、少なくとも地図上の位置を含む認証要求を、認証を受ける者によって入力させるための認証要求入力ステップと、保持ステップにて保持された認証条件と、入力された認証要求とを比較する比較ステップと、比較ステップでの比較結果に基づいて肯定的認証結果または否定的認証結果を出力する認証結果出力ステップと、を有する地図認証方法を提供する。
【0015】
第8発明では、第7発明を基本として少なくとも地図上の位置を含む認証条件を、認証をさせる者によって入力させるための認証条件入力ステップをさらに有する地図認証方法を提供する。
【0016】
第9発明では、少なくとも地図上の位置を含む認証条件を、認証をさせる者によって入力させるための認証条件入力ステップと、入力された認証条件を保持する認証条件保持ステップと、少なくとも地図上の位置を含む認証要求を、認証を受ける者によって入力させるための認証要求入力ステップと、保持ステップにて保持された認証条件と、入力された認証要求とを比較する比較ステップと、比較ステップでの比較結果に基づいて肯定的認証結果または否定的認証結果を出力する認証結果出力ステップと、を計算機に実行させるためのプログラムを提供する。
【0017】
第10発明では、第9発明を基本として少なくとも地図上の位置を含む認証条件を、認証をさせる者によって入力させるための認証条件入力ステップをさらに有する計算機に実行させるためのプログラムを提供する。
【0018】
第11発明では、少なくとも地図上の位置を含む認証条件を、認証をさせる者によって入力させるための認証条件入力ステップと、入力された認証条件を保持する認証条件保持ステップと、少なくとも地図上の位置を含む認証要求を、認証を受ける者によって入力させるための認証要求入力ステップと、保持ステップにて保持された認証条件と、入力された認証要求とを比較する比較ステップと、比較ステップでの比較結果に基づいて肯定的認証結果または否定的認証結果を出力する認証結果出力ステップと、計算機に実行させるためのプログラムを計算機に読み取り可能に記録した記録媒体を提供する。
【0019】
第12発明では、第11発明を基本として少なくとも地図上の位置を含む認証条件を、認証をさせる者によって入力させるための認証条件入力ステップをさらに有する計算機に実行させるためのプログラムを計算機に読み取り可能に記録した記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0020】
本発明により、認証をさせる者及び認証を受ける者のみが共有している記憶と直接的に結びつく事柄が起こった場所(例えば、出会った場所や訪れた場所)を認証を行うための条件とすることができる。認証を行うための条件を記憶と直接的に関係のある事柄とすることにより、認証を受ける者はパスワードなどを覚える必要なく直感的に認証するための条件を導き出すことができる。また、これらの認証を行うための条件は認証をさせる者及び認証を受ける者との間でのみ共通する情報であるため、非常に高いセキュリティを保つことが可能となる。例えば「昨日あなたと出会った場所」というキーワードから直感的にパスワードの代わりである位置を思い出すことができ、画像上におけるその場所を指定することでセキュリティを解除することが可能となるという具合である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施例1の認証装置の概要を説明するための図
【図2】実施例1の認証装置における機能的要件の一例を示した図
【図3】実施例1の認証装置における実際の認証条件保持部で保持される認証条件の一例を示した図
【図4】実施例1の認証装置における実際に認証を受ける者が認証要求を入力するためのインターフェイス及び入力によって生成される認証要求の一例を示した図
【図5】実施例1の認証装置における実際に比較部における認証条件保持部に記憶されている認証条件と認証要求部で入力された認証要求とを比較するプログラムの一例を示した図
【図6】実施例1の認証装置における実際に比較部での比較結果に基づいて認証を行うためのプログラムの一例を示した図
【図7】実施例1の認証装置におけるハードウェア構成の一例を表す概念図
【図8】実施例1の認証装置における認証要求を受けてから認証結果を出力するまでの流れの一例を表すフローチャート
【図9】実施例2の認証装置における機能的構成の一例を示した図
【図10】実施例2の認証装置における実際に認証をさせる者が認証条件を設定するために入力するためのインターフェイス及び入力によって生成される認証条件の一例を示した図
【図11】実施例2の認証装置におけるハードウェア構成の一例を表す概念図
【図12】実施例2の認証装置における認証条件を受付けて、受付けた認証条件を記録(設定)するまでの流れの一例を表すフローチャート
【図13】実施例3の認証装置における機能的構成の一例を示した図
【図14】実施例3の認証装置における実際に第一地図手段に表示された電子地図上でグラフィックユーザインターフェイスを用いて特定された位置情報を元に認証条件を生成する過程を説明するための一例を示した図
【図15】実施例3の認証装置におけるハードウェア構成の一例を表す概念図
【図16】実施例3の認証装置における電子地図上における任意の点を特定することから認証要求を生成するまでの流れの一例を表すフローチャート
【図17】実施例4の認証装置における機能的構成の一例を示した図
【図18】実施例4の認証装置における実際に第二地図手段に表示された電子地図上でグラフィックユーザインターフェイスを用いて特定された位置情報を元に認証条件を生成する過程を説明するための一例を示した図
【図19】実施例4の認証装置におけるハードウェア構成の一例を表す概念図
【図20】実施例4の認証装置における電子地図上における任意の点を特定することから認証条件を生成し記録するまでの流れの一例を表すフローチャート
【図21】実施例5の認証装置における機能的構成の一例を示した図
【図22】実施例5の認証装置における実際に認証をさせる者によってデータの入力をしたうえで暗号化を行い、認証条件に対してデータを関連付けて保持する一例を説明するための図
【図23】実施例5の認証装置におけるハードウェア構成の一例を表す概念図
【図24】実施例5の認証装置における認証をさせる者のデータの入力から入力されたデータ認証条件に関連付けて保持するまでの流れの一例を表すフローチャート
【図25】実施例5の認証装置における、肯定的認証結果の出力から、暗号化データの復号化を行うまでの流れの一例を表すフローチャート
【図26】実施例6の認証装置における機能的構成の一例を示した図
【図27】実施例6の認証装置における実際にヒント情報を入力するための手段の一例を示した図
【図28】実施例6の認証装置における実際にヒント情報保持手段で保持されるヒント情報の一例を示した図
【図29】実施例6の認証装置における実際に認証を受けようとする者が地図上における位置を入力される際に出力されるヒント情報の出力を行う一例を示した図
【図30】実施例6の認証装置におけるハードウェア構成の一例を表す概念図
【図31】実施例6の認証装置におけるヒント情報を受付けてから、ヒント情報を保持するまでの流れの一例を表すフローチャート
【図32】実施例6の認証装置における、認証要求の入力受付を検知してから、ヒント情報を表示するまでの流れの一例を表すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
【0023】
なお、実施例1は主に請求項1、7、9、11について説明する。実施例2は主に請求項2、8、10、12について説明する。実施例3は主に請求項3について説明する。実施例4は、主に請求項4について説明する。実施例5は、主に請求項5について説明する。実施例6は、主に請求項6について説明する。
【0024】
≪実施例1≫
【0025】
<概要>
【0026】
本実施例の認証装置は、図1に示すように認証を受けようとする者が入力した地図上の位置情報(認証要求)(図1(b))と、認証をさせる者が設定した地図上の位置情報(認証条件)(図1(a))とを比較し、比較結果に応じて認証を行う認証装置である。
【0027】
<機能的構成>
【0028】
以下に記載する本実施例の機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの両方として実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUや主メモリ、バスあるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ)、それらのハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラムなどがあげられる。
【0029】
またこれらのハードウェアやソフトウェアは、主メモリ上に展開したプログラムをCPUで演算処理したり、メモリやハードディスク上に保持されているデータや、インターフェイスを介して入力されたデータなどを加工、蓄積、出力処理したり、あるいは各ハードウェア構成部の制御を行ったりするために利用される。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を固定した記録媒体も、当然この発明の技術的な範囲に含まれる。(本明細書の全体を通じて同様である)
【0030】
図2は、本実施例の認証装置における機能的構成一例を表す図である。本実施例の「認証装置」(0201)は、「認証条件保持部」(0202)と、「認証要求入力部」(0203)と「比較部」(0204)と「認証結果出力部」(0205)で構成されている。
【0031】
「認証条件保持部」(0202)は、認証をさせる者によって入力された少なくとも地図上の位置を含む認証条件を保持する。具体的には、認証をさせる者によって入力された地図上における位置情報を認証条件として保持する。
【0032】
ここで、認証条件とは認証をさせる者が入力した認証を受ける者を認証するための地図上における位置を特定するための情報である。この認証をさせる者によって入力(設定)された認証条件と認証を受ける者によって入力された認証要求とを比較することで認証を行う。
【0033】
図3は、実際の認証条件保持部で保持される認証条件の一例をXML形式で示したものである。例えば、図3(a)に示すデータは、「認証条件」に対して「形式」(緯度経度)と、「緯度データ」、「経度データ」が関連付けられたデータである。このような形式をとることで、地図上の位置を表現することが可能となる。
【0034】
ここで、本実施例におけるデータは、その一例として「認証条件」に「緯度経度」情報を関連付けるデータとしたが実際にはそれだけに限定されない。
【0035】
例えば、図3(b)に示すように「緯度経度」に代わって地図上の「座標」であってもよい。また、「東京」、「横浜」など、「地名」であってもよいし、「東京駅」、「東京タワー」、「東京大学」、「新宿駅東口」、「新宿駅東口改札」など「施設名称」や、「施設に備えられた識別可能な場所」であってもよい、さらには、「八重洲通り」、「首都高速3号線」、「東海道本線」など「道路・鉄道路線名称」であってもよい(例えば図3(c))。また、これら以外にも地図上に出力可能でき、かつ場所を識別することができるものであれば何でもよい。
【0036】
このように、「地名」(例えば、東京)や「施設名称」(例えば、東京駅)などの地図上において一定の領域を占めるように地図データとして管理されている場合には、地図上における領域と、その領域に関連付けられている「地名」、「施設名称」などとを同等にとりあつかう。例えば、「東京駅」であれば、図1(b)に示す地図上における破線で囲まれた領域ABCDを「東京駅」の範囲として取り扱うという具合である。なお、領域は矩形、円形など形には限定されない。
【0037】
なお、これらのデータは一つの要素で(例えば座標系)で構成されるだけでなく、複数の要素(例えば、座標系と地名)で構成されていてもよい。
【0038】
「認証要求入力部」(0203)は、少なくとも地図上の位置を含む認証要求を、認証を受けようとする者によって入力させるための機能を有する。具体的には、認証を受けようとする者が認証を受けるために、地図上の位置情報を入力するためのインターフェイスである。
【0039】
ここで認証要求とは、認証を受けようとする者によって入力された地図上における位置を特定するための情報である。認証を受ける者によって入力された認証要求と後に詳述する認証をさせる者によって入力(設定)された認証条件とを比較することで認証を行う。
【0040】
図4は、実際に認証を受ける者が認証要求を入力するためのインターフェイス及び入力によって生成される認証要求の一例である。本例では、図4(a)に示すような地図上における「入力種別」と、「入力内容」を入力するためのテキストボックスを備えたインターフェイスに対して情報を入力する(例えば、「入力種別:緯度・経度」である場合に「内容:35°40′N、139°46′E」と入力する)。これにより図4(b)に示すような認証要求(認証要求に「35°40′N、139°46′E」が関連付けられた情報)を生成する。
【0041】
「比較部」(0204)は、保持されている認証条件と、入力された認証要求とを比較する機能を有する。具体的には、前記認証条件保持部(0202)に記憶されている認証条件と、前記認証要求入力部で入力された認証要求の比較を行う。
【0042】
図5は、実際に比較部における認証条件保持部に記憶されている認証条件と認証要求部で入力された認証要求とを比較するプログラムの一例を示したものである。なお、本図に記載のプログラムは重要な処理を簡易的に示したものであり、実際にはコーディングを行う際に使用する言語やプログラマの書き方によって異なる。以下に本図に記載のプログラム例について説明する。
【0043】
ここで、認証要求を受付けたことを検知したとする(図5Line40)。検知すると、まず認証条件保持部に記憶されている認証条件に含まれる比較対象の取得を行う(本例では、位置情報を取得している)(図5Line70)。次に、受け付けた認証要求に含まれる比較対象の取得を行う。(本例では位置情報を取得している)(図5Line90)。そして、取得した認証条件及び認証要求に含まれる比較対象(本例では位置情報)の比較を行う(図5Line110)。そして、比較結果を認証結果出力部に対して送信する(図5Line120〜170)。
という具合の動作をする。
【0044】
なお、本例では具体的なプログラムの一例を挙げたが、認証条件と認証要求を比較する機能を有するのであれば本例に記載のプログラムのフローに限定されない。例えば、認証要求と認証条件を取得する順番が入れ替わっていてもよい。
【0045】
ここで、本実施例の比較部は、認証条件の内容に応じて様々な比較方法を備える構成であるのが好ましい。例えば、認証要求が「緯度経度情報」である場合に、認証条件として「地名」が定められている場合には、「地名」から地名が占める領域の緯度経度情報に変換したうえで比較を行うことになる。また、認証要求が「緯度経度情報」である場合に、認証条件が「電子地図上の座標情報」である場合には、電子地図上の座標情報を緯度経度情報に変換したうえで比較することになる。あるいは、変換をこれと逆に行うものであってもよい。このように、本実施例の比較部は認証条件と認証要求が異なる形式の情報である場合に、形式の統一を行うための「形式統一手段」を備える構成を備えていてもよい。
【0046】
「認証結果出力部」(0205)は、比較部での比較結果に基づいて肯定的認証結果又は否定的認証結果を出力する機能を有する。具体的には、比較部での比較結果に応じて認証を行い、結果の出力を行う。
【0047】
図6は、実際に比較部での比較結果に基づいて認証を行うためのプログラムの一例を示したものである。なお、本図に記載のプログラムは重要な処理を簡易的に示したものであり、実際にはコーディングを行う際に使用する言語やプログラマの書き方によって異なる。以下に本図に記載のプログラム例について説明する。
【0048】
ここで、比較結果を受付けたことを検知したとする(図6Line40)。検知すると、まず比較結果が肯定(図6Line70)か否定(図6Line90)かの判断を行う。そして、比較結果に応じた処理を行う(本例では、比較結果が肯定である場合には認証を行い、否定である場合には認証を行わない)(図6Line70、図6Line100)。という具合の動作をする。
【0049】
なお、本例では比較部での比較結果が肯定である場合に認証を行い、否定である場合に認証を行わない場合を想定して説明を行ったが、実際には比較部での比較条件によって処理は異なる。例えば、認証要求と認証条件が一致する場合に否定結果が出力される比較条件である場合には、本例は、否定である場合に認証を行い、肯定である場合に認証を行わないことになる。
【0050】
<ハードウェア的構成>
【0051】
図7は、本実施例の認証装置におけるハードウェア構成の一例を表す概念図である。この図を利用して、本実施例の認証装置におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0052】
図7に示すように、本実施例の認証装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(0701)と、「主メモリ」(0702)とを備えている。また、認証条件などを格納する「記憶装置」(0703)や、認証要求の入力を受付けるための「I/O」(0704)も備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0053】
ここで、本実施例の認証装置が「I/O」(0704)を介して「認証要求」を受信したとする。認証装置は、「認証要求」を受信したことを検知すると、「主メモリ」(0702)のワーク領域に展開されている「比較プログラム」(0705)の呼び出しを行う。
【0054】
呼び出された「比較プログラム」(0705)は、「記憶装置」(0703)に記憶されている「認証条件」の取得を行い、「I/O」(0704)を介して受信した「認証要求」と比較を行う。そして、「比較プログラム」(0705)は、両者の比較を行うと、その結果を「主メモリ」(0702)のワーク領域に展開されている「認証結果出力プログラム」(0706)に引き渡す。「認証結果出力プログラム」(0706)は、比較結果を受け取ると、結果の内容に応じて肯定的認証若しくは否定的認証を行う。
【0055】
<処理の流れ>
【0056】
図8は、本実施例の認証装置において認証要求を受けてから認証結果を出力するまでの流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され、計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであってもかまわない。
【0057】
ここで、認証要求を受付けたとする(S0801)。認証要求を受付けると、認証条件の取得を行う(S0802)。認証条件の取得を行うと、取得した認証条件と、受付けた認証要求と比較を行う(S0803)。比較の結果、認証条件と認証要求が等しい場合には肯定的認証を行う(S0804)。比較の結果、認証条件と認証要求が等しくない場合には否定的認証を行う(S0805)。
【0058】
<効果の簡単な説明>
【0059】
本実施例の認証装置によって、地図上の位置を含む情報を用いて認証を行うことが可能となる。
【0060】
≪実施例2≫
【0061】
<概要>
【0062】
本実施例の認証装置は、実施例1の認証装置を基本として、認証をさせる者が設定する認証条件を入力可能なインターフェイスを有する認証装置である。
【0063】
<機能的構成>
【0064】
図9は、本実施例の認証装置における機能的構成の一例を示した図である。本実施例の認証装置は、実施例1の認証装置を基本として「認証条件入力部」(0906)を新たに備えている。
【0065】
なお、本実施例では先の実施例にて説明した構成について詳細な説明は省略し、本実施例において特徴的な箇所についてのみ説明する。
【0066】
「認証条件入力部」(0906)は、認証条件を、認証をさせる者によって入力させるための機能を有する。具体的には、認証をさせる者が認証を受ける者を認証するための認証条件を入力するためのインターフェイスである。
【0067】
図10は、実際に認証をさせる者が認証条件を設定するために入力するためのインターフェイス及び入力によって生成される認証条件の一例である。本例では、図10(a)に示すような地図上における「入力種別」と、「入力内容」を入力するためのテキストボックスを備えたインターフェイスに情報を入力する(例えば、「入力種別:緯度・経度」である場合に「内容:35°40′N、139°46′E」と入力する)ことによって図10(b)に示すような認証条件(認証条件に「35°40′N、139°46′E」が関連付けられた情報)を生成する。
【0068】
ここで、入力(設定)された認証条件は他の情報に置き換える機能を備えていてもよい。例えば、「35°40′N、139°46′E」で表される緯度・経度情報を「東京都千代田区1丁目」のように住所に変換することや、「東京駅」のように施設名に変換するなどである。さらには、GPSの座標情報や、電子地図上における座標など、地図上における位置を特定することができる形式であればそれに限定されない。この場合には、「認証条件入力部」が「位置情報変換手段」を備えることが好ましい。
【0069】
<ハードウェア的構成>
【0070】
図11は、本実施例の認証装置におけるハードウェア構成の一例を表す概念図である。この図を利用して、本実施例の認証装置におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0071】
図11に示すように、本実施例の認証装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(1101)と、「主メモリ」(1102)とを備えている。また、認証条件や電子地図などを格納する「記憶装置」(1103)や、認証条件の入力を受けるための「I/O」(1104)も備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0072】
ここで、本実施例の認証装置が「I/O」(1104)を介して「認証条件」を受信したとする。認証装置は、「認証条件」を受信したことを検知すると、「記憶装置」(1103)に受信した「認証条件」を記録する。
【0073】
<処理の流れ>
【0074】
図12は、本実施例の認証装置において認証条件を受付けて、受付けた認証条件を記録(設定)するまでの流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され、計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであってもかまわない。
【0075】
ここで、認証条件を受付けたとする(S1201)。認証条件を受付けると、受付けた認証条件を記録(設定)する(S1202)。
【0076】
<効果の簡単な説明>
【0077】
本実施例の認証装置によって認証をさせる者によって認証条件の設定を行うことが可能となる。
【0078】
≪実施例3≫
【0079】
<概要>
【0080】
本実施例の認証装置は、実施例1または2の認証装置を基本として、認証を受けようとする者が、画面等に表示された電子地図上の任意の位置を特定することで認証を行うことができる機能を有する認証装置である。本実施例では、実施例1の認証装置を基本とした実施例について説明する。
【0081】
<機能的構成>
【0082】
図13は、本実施例の認証装置における機能的構成の一例を示した図である。本実施例の認証装置は、実施例1の認証装置を基本として「認証要求入力部」(1303)が、「第一地図表示手段」(1307)と、「第一グラフィックユーザインターフェイス手段」(1308)と「認証要求生成手段」(1309)とを新たに備えている。
【0083】
なお、本実施例では先の実施例にて説明した構成について詳細な説明は省略し、本実施例において特徴的な箇所についてのみ説明する。
【0084】
「第一地図表示手段」(1307)は、電子地図を表示する。具体的には、後に詳述する「第一グラフィックインターフェイス手段」(1308)を用いて地図上における位置を特定するために使用される電子地図を表示するための領域である。この領域に表示される地図は、後に詳述する「第一グラフィックインターフェイス手段」(1308)で位置を特定できる地図であれば限定されない。例えば、アプリケーションを用いて地図を表示させてもよいし、ネットワークを介してサーバ等からダウンロードさせて地図を表示させてもよい。
【0085】
ここで、電子地図とは地図の縮尺に限定されない。なお、この場合には縮尺に応じてその地図上で選択可能な領域は異なる。例えば、日本地図が表示されている場合に、地図上における「東京都の領域」を選択すると「東京都」が特定されるという具合である。この場合、認証条件が「東京都」である場合には、肯定的認証を得られるが、認証条件が東京都の「東京駅」である場合には否定的認証となる。肯定的認証を得るためには、電子地図の縮尺を拡大し、「東京駅」が電子地図上で識別できる状態で「東京駅の領域」を選択すること「東京駅」が特定され肯定的認証を得ることができる。なお、本実施例における電子地図は、施設内部や、地下道の地図、施設を構成する店舗(例えば、東京駅構内、東京駅地下(グランスタ)(登録商標))が表示される程度の縮尺の地図も含まれる。このように、本例では地理的な表現だけでなく、建物内などにおける配置図なども地図に含まれる。
【0086】
「第一グラフィックユーザインターフェイス部」(1308)は、表示された電子地図上での地図上の位置を特定するための機能を有する。具体的には、前記「第一地図表示手段」(1307)で表示された電子地図上において認証を受けようとする者からの入力を受付けてその電子地図上における場所を特定することができるポインティングデバイスやタッチパネルなどである。
【0087】
「認証要求生成手段」(1308)は、第一グラフィックユーザインターフェイス手段によって特定された電子地図上の位置を含む認証要求を生成する。具体的には、認証を受けようとする者が、前記「第一グラフィックユーザインターフェイス手段」(1308)を用いて、「第一地図表示手段」(1307)で表示された地図上の任意の位置を入力することで、入力された位置情報を元に認証要求の生成を行うという具合である。
【0088】
図14は、実際に第一地図手段に表示された電子地図上でグラフィックユーザインターフェイスを用いて特定された位置情報を元に認証条件を生成する過程を説明するための一例を示した図である。
【0089】
ここで、図14(a)に示すように、ウィンドウ(1401)に出力された電子地図(1402)上において任意の場所をマウスカーソル(1403)で特定し入力を行ったとする。入力を行うと、入力時にマウスカーソルが電子地図上のどの位置であるかを特定する。そして、位置が特定されると、特定された位置情報を元に図14(b)に示すように認証要求を生成するという具合である。
【0090】
<ハードウェア的構成>
【0091】
図15は、本実施例の認証装置におけるハードウェア構成の一例を表す概念図である。この図を利用して、本実施例の認証装置におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。なお、ここでは、先に説明した部分は省略し本実施例で特徴的な部分のみ説明する。
【0092】
図15に示すように、本実施例の認証装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(1501)と、「主メモリ」(1502)とを備えている。また、認証条件や電子地図などを格納する「記憶装置」(1503)や、電子地図を表示させる「画面」(1509)や、電子地図上の位置を特定するための「GUI」(1510)などの「I/O」(1104)も備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0093】
<GUIを用いての認証要求の生成>
【0094】
ここで、「記憶装置」(1503)に記録されている電子地図が「画面」(1509)に表示された状態において、「GUI」(1510)を用いて電子地図上の任意の点を選択したとする。
【0095】
任意の点を選択されると、「主メモリ」(1502)のワーク領域に展開されている「認証要求生成プログラム」(1508)がこれを検知する。検知すると「認証要求生成プログラム」(1508)は、「GUI」(1510)で選択された点が、電子地図上の位置を特定し、認証要求の生成を行う。
【0096】
認証要求の生成を行うと、生成した認証要求を「比較プログラム」(1506)に引き渡す。
【0097】
<処理の流れ>
【0098】
図16は、本実施例の認証装置において電子地図上における任意の点を特定することから認証要求を生成するまでの流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され、計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであってもかまわない。
【0099】
ここで、認証を受ける者の操作によって認証を受けるために電子地図の出力が行われた状態で(S1601)、認証を受ける者の操作によって、電子地図上の任意の点が特定されたことを検知したとする(S1602)。特定されたことを検知すると、特定された電子地図上の位置を特定する(S1603)。位置を特定すると認証要求の生成を行う(S1604)。
【0100】
<効果の簡単な説明>
【0101】
本実施例の認証装置によって認証を受ける者が出力された電子地図上の任意の点を特定することで、特定された位置情報をもとに認証を受けることが可能となる。
【0102】
≪実施例4≫
【0103】
<概要>
【0104】
本実施例の認証装置は、実施例2または3の認証装置を基本として、認証をさせる者が画面等に表示された電子地図上の任意の位置を特定することで認証条件を設定することができる機能を有する認証装置である。なお本実施例では、実施例3の認証装置を基本とした実施例について説明する。
【0105】
<機能的構成>
【0106】
図17は、本実施例の認証装置における機能的構成の一例を示した図である。本実施例の認証装置は、実施例3の認証装置を基本として「認証条件入力部」(1706)が、「第二地図表示手段」(1710)と、「第二グラフィックユーザインターフェイス手段」(1711)と「認証条件生成手段」(1712)とを新たに備えている。
【0107】
なお、本実施例では先の実施例にて説明した構成について詳細な説明は省略し、本実施例において特徴的な箇所についてのみ説明する。
【0108】
「第二地図表示手段」(1710)は、電子地図を表示するための機能を有する。具体的には、後に詳述する「第二グラフィックインターフェイス手段」(1711)を用いて地図上における位置を特定するために使用される電子地図を表示するための領域である。この領域に表示される地図は、後に詳述する「第二グラフィックインターフェイス手段」(1711)で位置を特定できる地図であれば限定されない。例えば、アプリケーションを用いて地図を表示させてもよいし、ネットワークを介してサーバ等からダウンロードさせて地図を表示させてもよい。
【0109】
「第二グラフィックユーザインターフェイス手段」(1711)は、表示された電子地図上で地図上の位置を特定するための機能を有する。具体的には、前記「第二地図表示手段」(1710)で表示された電子地図上において認証をさせる者からの入力を受付けてその電子地図上における場所を特定することができるポインティングデバイスやタッチパネルなどである。
【0110】
「認証条件生成手段」(1712)は、第二グラフィックユーザインターフェイス手段によって特定された電子地図上の位置を含む認証条件を生成する機能を有する。具体的には、認証をさせる者が、前記「第二グラフィックユーザインターフェイス手段」(1711)を用いて、「第二地図表示手段」(1710)で表示された地図上の任意の位置を入力することで、入力された位置情報を元に認証条件の生成を行うという具合である。
【0111】
図18は、実際に第二地図手段に表示された電子地図上でグラフィックユーザインターフェイスを用いて特定された位置情報を元に認証条件を生成する過程を説明するための一例を示した図である。
【0112】
ここで、図18(a)に示すように、ウインドウ(1801)に出力された電子地図(1802)上において任意の場所をマウスカーソル(1803)で特定し入力を行ったとする。入力を行うと、入力時にマウスカーソルが電子地図上のどの位置であるかを特定する。そして、特定された位置情報を元に図18(b)に示すように認証条件を生成するという具合である。
【0113】
ここで、本実施例における認証を行う方法として、認証をさせる者によって入力された電子地図上における単一の位置を認証条件として記憶し、認証を受ける者がこの認証条件で特定される位置を入力することで認証を行う例を挙げたが実際にはそれだけに限定されない。例えば、認証をさせる者によって電子地図上の複数の位置を認証条件として記憶し、認証を受ける者が認証条件で特定される複数の位置を入力することで認証を行う構成であってもよい。
【0114】
この場合には、「認証条件保持部」が一つの認証条件に複数の位置を関連付けて保持するための「複数位置保持手段」と、「認証要求入力部」が複数の位置を入力するための「認証要求複数位置入力手段」と、を備える構成が考えられる。また、「認証条件入力部」を備える場合には、複数の位置を入力するための「認証条件複数位置入力手段」を備える構成が考えられる。
【0115】
さらには、認証をさせる者によって入力された電子地図上における複数の位置と、入力された順番(指定する順番)を認証条件として記憶し、認証を受ける者が認証条件で特定される複数の位置同じ入力順番で入力することで認証を行う構成であってもよい。
【0116】
この場合には、「認証条件保持部」が保持される複数の位置に関連付けて入力(指定)順番を記憶する「指定順番記憶手段」を備え、「比較部」が入力(指定)された順番に従って位置を比較するための「指定順番比較手段」を備える構成が考えられる。
【0117】
さらには、認証を受ける者自身が実際にいる場所を利用して認証を行う構成であってもよい。例えば、認証を受ける者自身がいる位置(例えばGPSから得られる情報などを用いて特定する)が認証条件で特定される位置に到達した状態で認証条件に基づいて特定される位置を電子地図上で指定することで認証を行う構成も考えられる。また、認証を受ける者自身が認証条件で特定される位置に到達した状態で電子地図を開くことで、認証を受ける者自身がいる位置情報に基づいて認証条件と比較し、認証を行う構成も考えられる。
【0118】
前者の場合には、本実施形態の認証装置が認証を受ける者の存在位置情報を取得する「存在位置情報取得部」を備え、比較部は、存在位置情報と認証条件で特定される位置とを比較する「存在位置比較手段」をさらに備える構成が考えられる。また、後者の場合には、本実施形態の認証装置が認証を受ける者の存在位置情報を取得する「存在位置情報取得部」と、存在位置情報を認証要求に変換する「存在位置認証要求変換手段」を備える構成が考えられる。
【0119】
<ハードウェア的構成>
【0120】
図19は、本実施例の認証装置におけるハードウェア構成の一例を表す概念図である。この図を利用して、本実施例の認証装置におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。なお、ここでは、先に説明した部分は省略し本実施例で特徴的な部分のみ説明する。
【0121】
図19に示すように、本実施例の認証装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(1901)と、「主メモリ」(1902)とを備えている。また、認証条件や電子地図などを格納する「記憶装置」(1903)や、電子地図を表示させる「画面」(1909)や、電池地図上の位置を特定するための「GUI」(1910)などの「I/O」(1904)も備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0122】
<GUIを用いての認証要求の生成>
【0123】
ここで、「記憶装置」(1903)に記録されている電子地図が「画面」(1909)に表示された状態において、「GUI」(1910)を用いて電子地図上の任意の点を選択したとする。
【0124】
任意の点を選択されると、「主メモリ」(1902)のワーク領域に展開されている「認証条件生成プログラム」(1911)がこれを検知する。検知すると「認証条件生成プログラム」(1911)は、GUIで選択された点が、電子地図上の位置を特定し、認証条件の生成を行う。
【0125】
認証条件の生成を行うと、生成した認証条件を「記憶装置」(1903)に記録する。
【0126】
<処理の流れ>
【0127】
図20は、本実施例の認証装置において電子地図上における任意の点を特定することから認証条件を生成し記録するまでの流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、媒体に記録され、計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであってもかまわない。
【0128】
ここで、認証を受ける者の操作によって認証を受けるために電子地図の出力が行われた状態で(S2001)、認証をさせる者の操作によって、電子地図上の任意の点が特定されたことを検知したとする(S2002)。特定されたことを検知すると、特定された電子地図上の位置を特定する(S2003)。位置を特定すると認証要求の生成を行う(S2004)。
【0129】
<効果の簡単な説明>
【0130】
本実施例の認証装置によって認証をさせる者が出力された電子地図上の任意の点を特定することで、特定された位置情報をもとに認証条件を設定することが可能となる。
【0131】
≪実施例5≫
【0132】
<概要>
【0133】
本実施例の認証装置は、実施例1から4のいずれか一の認証装置を基本として、認証をさせるものによって認証条件を設定するとともに認証をさせる者によって入力されたデータを暗号化し、認証を受けようとする者がした認証が、肯定的認証結果であった場合に復号化を行う認証装置である。なお、ここでは、実施例2を基本とした本実施例について説明する。
【0134】
<機能的構成>
【0135】
図21は、本実施例の認証装置における機能的構成の一例を示した図である。本実施例の認証装置は、実施例2の「認証装置」(2101)を基本として、「データ入力部」(21113)と、「暗号化部」(2114)と、「関連付部」(2115)と、「復号化部」(21116)と、を新たに備えている。
【0136】
なお、本実施例では先の実施例にて説明した構成について詳細な説明は省略し、本実施例において特徴的な箇所についてのみ説明する。
【0137】
「データ入力部」(2113)は、関連付けられるべき認証条件による肯定的認証結果に基づいて復号化されるべきデータを、認証をさせる者によって入力させるための機能を有する。具体的には、保持された(入力された)認証条件に関連付けるためのデータを入力する(受付ける)。
【0138】
「暗号化部」(2114)は、入力データを関連付けられるべき認証条件にて復号化可能に暗号化する機能を有する。具体的には、前記「データ入力部」(2113)で入力されたデータに対して、認証条件を解除鍵として暗号化を行う。
【0139】
「関連付部」(2115)は、認証条件保持部に保持されている認証条件と入力された暗号化データとを関連付ける機能を有する。具体的には、認証をさせる者が指定する認証条件保持部に保持される認証条件に対して、前記「データ入力部」(2113)に入力されたデータを関連付けて保持させる。
【0140】
図22は、実際に認証をさせる者によってデータの入力をしたうえで暗号化を行い、認証条件に対してデータを関連付けて保持する一例を説明するための図である。なお、図22(a)は、認証をさせる者によってデータを入力させるためのインターフェイスの一例を示したものである。また、図22(b)は、認証をさせる者によって入力されたデータを認証条件に関連付けるその一例を示したものである。
【0141】
ここで、図22(a)に示すように、認証をさせる者が関連付けようとする認証条件(例えば、「東京駅(35°40′N、139°46′E)」)を特定(選択・入力)したとする(2201)。認証条件を特定すると、特定した認証条件に関連付けるべきデータの受付(特定)を行う(例えば、「AAAA.doc」を関連付けようとする)(2202)。認証条件及びデータが特定・受付されると、特定された認証条件を解除鍵としてデータに対して暗号化を行う(暗号化データ「[暗号化ファイル]AAAA.doc」に暗号化する)。そして、図22(b)に示すように「認証条件」と「関連データ」(暗号化データ)が関連付けられて保存される。
【0142】
「復号化部」(2116)は、認証結果出力部からの肯定的認証結果に基づいて暗号化データを復号化する機能を有する。具体的には、「認証結果出力部」(2105)での認証結果が肯定的認証結果である場合に、この認証によって参照された認証条件に関連付けられているデータを復号化する。
【0143】
以下に実際の復号化部の動作について説明する。
【0144】
例えば、図22(b)に示すようなデータが記憶されている場合において、「認証条件」を満たす認証要求(例えば図4(b)に示す認証要求)が受付けられ、認証結果が肯定的認証結果であったとする。
【0145】
認証結果が、肯定的認証結果である場合には、比較の際に参照した認証条件に関連付けられている暗号化データの取得を行う(ここでは「[暗号化ファイル]AAAA.doc」が取得される)。データの取得を行うと、比較の際に参照した認証条件に基づいて暗号化データの復号を行う(「AAAA.doc」に復号を行う)。
【0146】
<ハードウェア的構成>
【0147】
図23は、本実施例の認証装置におけるハードウェア構成の一例を表す概念図である。この図を利用して、本実施例の認証装置におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。なお、ここでは、先に説明した部分は省略し本実施例で特徴的な部分のみ説明する。
【0148】
図23に示すように、本実施例の認証装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(2301)と、「主メモリ」(2302)とを備えている。また、認証条件や暗号化データなどを格納する「記憶装置」(2303)や、認証をさせる者によってデータ入力の受付を行うなどの機能を備える「I/O」(2304)も備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0149】
<データの入力と暗号化>
【0150】
ここで、認証をさせる者によって、「I/O」(2304)を介して「記憶装置」(2303)に記憶されている「認証条件」が特定(入力・選択)されたと仮定する(例えば図22(a)の(2201))。
【0151】
この状態で、認証をさせる者によって「I/O」(2304)を介して、データの入力を受付けたとする(例えば図22(a)の(2202))。
【0152】
認証条件が特定され、データの入力を受付けたことを検知すると、「主メモリ」(2302)のワーク領域に展開されている「暗号化プログラム」(2312)の呼出しを行う。すると、呼び出された「暗号化プログラム」(2312)は、入力を受けたデータを認証条件にて復号可能に暗号化を行う(例えば図22であれば「AAAA.doc」を「[暗号化ファイル]AAAA.doc」に暗号化する)。暗号化されると、暗号化ファイルを「主メモリ」(2302)のワーク領域に展開されている「関連付プログラム」(2312)に引き渡す。
【0153】
「関連付プログラム」(2313)は、暗号化ファイルを受けると、先に特定されている「認証条件」に関連付けて「記憶装置」(2303)に記憶させる(例えば図22(b))。
【0154】
<データの復号化>
【0155】
まず、「記憶装置」(2303)に「認証条件」と暗号化ファイルが関連付けて記憶されているとする(例えば図22(b))。
【0156】
ここで、認証を受ける者によって、「認証条件」に一致する認証要求を入力し「主メモリ」のワーク領域に展開されている「認証結果出力プログラム」(2306)が、肯定的認証結果を出力したとする。
【0157】
「主メモリ」(2302)のワーク領域に展開されている「復号化プログラム」(2314)は、「認証結果出力プログラム」(2306)が肯定的認証結果を出力したことを検知すると、「記憶装置」(2303)に記憶されている「認証条件」に関連付けられている暗号化データを取得する。そして、取得した暗号化データを「認証条件」を鍵として復号化を行う。
【0158】
<処理の流れ>
【0159】
図24は、本実施例の認証装置において認証をさせる者のデータの入力から入力されたデータ認証条件に関連付けて保持するまでの流れの一例を表すフローチャートである。また、図25は、本実施例の認証装置において、肯定的認証結果の出力から、暗号化データの復号化を行うまでの流れの一例を表すフローチャートである。
【0160】
まず、図24に示すフローチャートについて説明する。
【0161】
ここで、認証条件が特定されたとし(S2401)、データの入力が行われたとする(S2402)。データの入力が行われると、認証条件にて復号可能に暗号化を行う(S2403)。暗号化を行うと、認証条件に関連付けて保持させる(S2404)。
【0162】
次に図25に示すフローチャートについて説明する。
【0163】
ここで、認証を受ける者の認証結果が肯定的認証結果であることを検知する(S2501)。認証を受ける者の認証によって参照された認証条件に関連付けられているデータの復号化を行う(S2502)
【0164】
<効果の簡単な説明>
【0165】
本実施例の認証装置によって、認証をさせる者が入力したデータを認証をさせる者によって設定された認証条件に基づいて暗号化を行い、認証を受ける者が認証をした際に復号化をすることが可能となる。
【0166】
≪実施例6≫
【0167】
<概要>
【0168】
本実施例の認証装置は、実施例2から5のいずれか一の認証装置を基本として、認証をさせる者が認証を受けようとする者に電子地図上の位置を特定する助けとなるヒントを設定・保持し、認証を受けようとする者が認証を受けようとする際に出力させることを特徴とする認証装置である。なお、ここでは、実施例4を基本とした本実施例について説明する。
【0169】
<機能的構成>
【0170】
図26は、本実施例の認証装置における機能的構成の一例を示した図である。本実施例の認証装置は、実施例4の「認証装置」(2601)を基本として、「認証条件入力部」(2606)が、「ヒント情報入力手段」(2617)と、「ヒント情報保持手段」(2618)を新たに備え、また「認証要求入力部」(2603)が「ヒント情報表示手段」(2619)を新たに備えている。
【0171】
なお、本実施例では先の実施例にて説明した構成について詳細な説明は省略し、本実施例において特徴的な箇所についてのみ説明する。
【0172】
「ヒント情報入力手段」(2603)は、認証を受けようとする者に電子地図上の位置を特定する助けとなる言葉であるヒント情報を入力させる機能を有する。具体的には、認証を受けようとする者が、認証受けるために電子地図上の位置を特定する際に、それに参考となるヒントを入力する。
【0173】
ここで、ヒント情報とは認証をさせる者が設定した認証を受けようとする者が地図上の位置を特定するために助けとなる情報である。例えば、「XXXX年XX月XX日にお会いした場所」や、「明日、待ち合わせの場所」など、地図上で特定の場所を示唆する情報である。さらに、これら以外にも、特定の場所を示唆することができる画像(例えば風景写真)や、認証をさせる者が発する音声(例えば、「明日の待ち合わせの場所は」という音声)であってもよい。これらの情報は、特定の場所を示唆することができるのであれば、情報のフォーマットや内容に限定されない。
【0174】
図27は、実際にヒント情報を入力するための手段の一例を示したものである。図27(a)は、ヒント情報を入力する手段としてテキストエリアなどに認証をさせる者がヒント情報をキーボードなどの入力装置を用いて入力を行う方法である。また、図27(b)は、あらかじめ準備された複数の選択肢から選択する方法である(例えば、あらかじめ準備されている「昨日お会いした場所です。」や、「先日打ち合わせをした場所です」複数の文言から選択する)。
【0175】
本例では、2つの方法を例として挙げたが実際にはそれだけに限定されない。例えば、複数の選択肢を選択し、これを組み合わせることで一つのヒント情報を生成する方法も考えられる。また、本例ではヒント情報の入力手段として入力装置を用いて言葉を入力する方法を挙げたが実際にはそれだけに限定されない。具体的には、文字を入力するテキストエリアに変えて、画像、映像、音声をアップロードさせる構成であってもよいし、実際に音声をその場で録音させる構成であってもよい。さらには、これらを組み合わせる構成であってもよい。
【0176】
また、ヒント情報は複数の情報で構成されていてもよいし、ヒント情報が複数存在していてもよい。
【0177】
「ヒント情報保持手段」(2618)は、入力されたヒント情報を保持するための機能を有する。具体的には、前記「ヒント情報入力手段」(2617)で入力されたヒント情報を保持する。そして、後に詳述する「ヒント情報表示手段」(2619)によって参照され出力される。
【0178】
図28は、実際にヒント情報保持手段で保持されるヒント情報の一例をXML形式で示したものである。図28に示すデータの一例は、「認証条件」と「ヒント情報」で構成されており、「ヒント情報」はヒントの「文言」が関連付けられている。これにより、任意の「認証条件」に対して「ヒント情報」を関連付けて保持することが可能となる。
【0179】
「ヒント情報表示手段」(2619)は、入力されたヒント情報を、認証を受けようとする者が認証要求入力をする際に表示するための機能を備える。具体的には、認証を受けようとする者が電子地図上の任意の場所を指定する画面に、前記ヒント情報保持部で保持されるヒント情報の出力を行う。
【0180】
図29は、実際に認証を受けようとする者が地図上における位置を入力される際に出力されるヒント情報の出力を行う一例を示した図である。
【0181】
図29(a)は、ヒント情報を別のウインドウで出力させる構成の場合の一例である。また、図29(b)は、認証を受けようとする者が認証要求を入力するための画面(例えば、前記認証要求入力部や、第一地図表示手段など)に組み込まれる構成の場合の一例を示している。
【0182】
このように、ヒント情報を視認できるように出力することで、認証を受けようとする者が位置を特定する際の助けとすることができる。
【0183】
なお、本例では2種類の出力方法を挙げたが実際にはそれだけには限定されない。認証を受けようとする者が出力されたヒント情報を確認することができるのであれば、その表示形態は限定されない。
【0184】
<ハードウェア的構成>
【0185】
図30は、本実施例の認証装置におけるハードウェア構成の一例を表す概念図である。この図を利用して、本実施例の認証装置におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0186】
図30に示すように、本実施例の認証装置は、各種演算処理や制御を行う「CPU」(3001)と、「主メモリ」(3002)とを備えている。また、ヒント情報や認証条件、電子地図などを格納する「記憶装置」(3003)や、認証をさせる者によって入力されるヒント情報を受付けると共に、認証を受ける者が認証を受けようとする場合にヒント情報を出力するための「画面」(3009)や「GUI」(3010)などの「I/O」(3004)も備えている。そして、これらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0187】
≪ヒント情報の入力と記憶≫
【0188】
ここで、認証をさせる者によって「I/O」(3004)を介して認証条件が入力(選択)されたとする。認証条件が入力(選択)されると、「主メモリ」(3002)のワーク領域に展開されている「ヒント情報入力プログラム」(3015)の呼び出しを行う。「ヒント情報入力プログラム」(3015)は、ヒント情報の入力の受付を行う。ヒント情報の入力を受付けると、「記憶装置」(3003)に受付けたヒント情報を入力(選択)された認証条件のヒント情報として記憶させる。
【0189】
≪ヒント情報の表示≫
【0190】
ここで、認証を受ける者が認証を受けようとしたとする。これを検知すると「主メモリ」(3002)のワーク領域に展開されている「ヒント情報出力プログラム」(3016)の呼び出しを行う。「ヒント情報出力プログラム」(3016)は、「記憶装置」(3003)に記憶されている認証条件から、認証に用いられる認証条件の特定を行うと共に、特定された認証条件のヒント情報を取得する。ヒント情報を取得すると、取得したヒント情報を特定された認証条件のヒント情報として「I/O」(3004)を介して表示を行う。
【0191】
<処理の流れ>
【0192】
図31は、本実施例の認証装置においてヒント情報を受付けてから、ヒント情報を保持するまでの流れの一例を表すフローチャートである。また、図32は、本実施例の認証装置において、認証要求の入力受付を検知してから、ヒント情報を表示するまでの流れの一例を表すフローチャートである。
【0193】
まず、図31に示すフローチャートについて説明する。
【0194】
ここで、認証をさせる者によって認証条件が特定(選択)された(S3101)ことを前提として、ヒント情報の入力が行われたとする(S3102)。ヒント情報の入力が行われると、ヒント情報の保持を行う(S3103)。
【0195】
次に、図32に示すフローチャートについて説明する。
【0196】
ここで、認証要求の入力を受付けているとする(S3201)。認証を受ける者が認証を受けるために参照する認証条件の特定を行う(S3202)。次に認証条件のヒント情報を取得する(S3203)。ヒント情報を取得すると、ヒント情報の表示を行う(S3204)
【0197】
<効果の簡単な説明>
【0198】
本実施例の認証装置によって、認証をさせる者が入力した認証条件とともに、認証を受けようとする者に認証を行うことの助けとなる言葉であるヒント情報を設定することで、認証を受けようとする者が入力を行う際にヒント情報を出力させることが可能となる。
【符号の説明】
【0199】
0201 認証装置
0202 認証条件保持部
0203 認証要求入力部
0204 比較部
0205 認証結果出力部
0906 認証条件入力部
1307 第一地図表示手段
1308 第一グラフィックユーザインターフェイス手段
1309 認証要求生成手段
1710 第二地図表示手段
1711 第二グラフィックユーザインターフェイス手段
1712 認証条件生成手段
2113 データ入力部
2114 暗号化部
2115 関連付部
2116 復号化部
2617 ヒント情報入力手段
2618 ヒント情報保持手段
2619 ヒント情報表示手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
認証をさせる者によって入力された少なくとも地図上の位置を含む認証条件を保持する認証条件保持部と、
少なくとも地図上の位置を含む認証要求を、認証を受けようとする者によって入力させるための認証要求入力部と、
保持されている認証条件と、入力された認証要求とを比較する比較部と、
比較部での比較結果に基づいて肯定的認証結果または否定的認証結果を出力する認証結果出力部と、
を有する認証装置。
【請求項2】
認証条件を、認証をさせる者によって入力させるための認証条件入力部をさらに有する請求項1に記載の認証装置。
【請求項3】
認証要求入力部は、
電子地図を表示するための第一地図表示手段と、
表示された電子地図上で地図上の位置を特定するための第一グラフィックユーザインターフェイス手段と、
第一グラフィックユーザインターフェイス手段によって特定された電子地図上の位置を含む認証要求を生成する認証要求生成手段と、
を有する請求項1または2に記載の認証装置。
【請求項4】
認証条件入力部は、
電子地図を表示するための第二地図表示手段と、
表示された電子地図上で地図上の位置を特定するための第二グラフィックユーザインターフェイス手段と、
第二グラフィックユーザインターフェイス手段によって特定された電子地図上の位置を含む認証条件を生成する認証条件生成手段と、
を有する請求項1から3のいずれか一に記載の認証装置。
【請求項5】
関連付けられるべき認証条件による肯定的認証結果に基づいて復号化されるべきデータを、認証をさせる者によって入力させるためのデータ入力部と、
入力データを関連付けられるべき認証条件にて復号化可能に暗号化する暗号化部と、
認証条件保持部に保持されている認証条件と入力された暗号化データとを関連付ける関連付部と、
認証結果出力部からの肯定的認証結果に基づいて暗号化データを復号化する復号化部と、をさらに有する請求項1から4のいずれか一に記載の認証装置。
【請求項6】
認証条件入力部は、
認証を受けようとする者に電子地図上の位置を特定する助けとなる言葉であるヒント情報を入力させるヒント情報入力手段と、
入力されたヒント情報を保持するためのヒント情報保持手段とを有し、
認証要求入力部は、
入力されたヒント情報を、認証を受けようとする者が認証要求入力をする際に表示するためのヒント情報表示手段を有する請求項1から5のいずれか一に記載の認証装置。
【請求項7】
認証をさせる者によって入力された少なくとも地図上の位置を含む認証条件を保持する認証条件保持ステップと、
少なくとも地図上の位置を含む認証要求を、認証を受ける者によって入力させるための認証要求入力ステップと、
保持ステップにて保持された認証条件と、入力された認証要求とを比較する比較ステップと、
比較ステップでの比較結果に基づいて肯定的認証結果または否定的認証結果を出力する認証結果出力ステップと、
を有する地図認証方法。
【請求項8】
少なくとも地図上の位置を含む認証条件を、認証をさせる者によって入力させるための認証条件入力ステップをさらに有する請求項7に記載の地図認証方法。
【請求項9】
少なくとも地図上の位置を含む認証条件を、認証をさせる者によって入力させるための認証条件入力ステップと、
入力された認証条件を保持する認証条件保持ステップと、
少なくとも地図上の位置を含む認証要求を、認証を受ける者によって入力させるための認証要求入力ステップと、
保持ステップにて保持された認証条件と、入力された認証要求とを比較する比較ステップと、
比較ステップでの比較結果に基づいて肯定的認証結果または否定的認証結果を出力する認証結果出力ステップと、
を計算機に実行させるためのプログラム。
【請求項10】
少なくとも地図上の位置を含む認証条件を、認証をさせる者によって入力させるための認証条件入力ステップをさらに有する請求項9に記載の計算機に実行させるためのプログラム。
【請求項11】
少なくとも地図上の位置を含む認証条件を、認証をさせる者によって入力させるための認証条件入力ステップと、
入力された認証条件を保持する認証条件保持ステップと、
少なくとも地図上の位置を含む認証要求を、認証を受ける者によって入力させるための認証要求入力ステップと、
保持ステップにて保持された認証条件と、入力された認証要求とを比較する比較ステップと、
比較ステップでの比較結果に基づいて肯定的認証結果または否定的認証結果を出力する認証結果出力ステップと、
を計算機に実行させるためのプログラムを計算機に読み取り可能に記録した記録媒体。
【請求項12】
少なくとも地図上の位置を含む認証条件を、認証をさせる者によって入力させるための認証条件入力ステップをさらに有する請求項11に記載の計算機に実行させるためのプログラムを計算機に読み取り可能に記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2011−118635(P2011−118635A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−274967(P2009−274967)
【出願日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【出願人】(501432195)株式会社ウェイズジャパン (3)
【Fターム(参考)】