説明

地図連携映像監視方法及びその装置

【課題】事件発生の場所と日時と、各監視カメラの位置と録画されている時間帯とを連携させることにより、必要最小限の時間帯の映像データを自動的に抽出して再生表示することで効率よく犯人の足取り調査を可能とする地図連携映像監視方法及びその装置を提供。
【解決手段】事件発生の位置と日時を入力する入力ステップと、事件発生後における犯人の一定時間毎の地図データに対応した逃走可能範囲を算出する逃走可能範囲算出ステップと、該算出された一定時間毎の前記逃走可能範囲に対応した複数地点の映像データから前記犯人が通過する通過予想時間帯を算出する通過予想時間帯算出ステップと、該算出された前記通過予想時間帯にある前記映像データを自動的に読み出し表示可能にする映像データ検索ステップとを具備し、前記通過予想時間帯にある前記映像データを前記地図データと共に画面表示することを特徴とした地図連携映像監視方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図データと映像データとを連携させた新規な地図連携映像監視方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、逃走可能範囲を一定時間毎に算出し、算出された逃走可能範囲から警備車両の配備位置を算出して、検問等の配備箇所を決定する通信指令装置が知られている。
【0003】
又、特許文献2には、道路ネットワークデータを対象とした経路探索処理の一つとして逃走可能範囲算出方法が知られている。
【0004】
一方、映像監視装置は、近年、ブロードバンドネットワーク等の高速通信網の発達と、映像の高圧縮技術の確立及びセキュリティへの関心の高まり等を背景に、急激に配備数が増加している。特に、近年、監視カメラが様々な箇所に設置されるようになってきており、例えば、コンビニや銀行等の主要店舗内の侵入防犯監視や商店街等の街頭監視、駐車場の夜間監視、高速道路の出入り口、河川の流量監視等にも設置されている。
【0005】
これら監視カメラの映像は、従来はそのカメラに接続されているビデオ等に録画するだけであったが、近年では、これら各地点に配置された複数の監視カメラによるリアルタイムの映像を、ブロードバンドネットワークを経由して、例えば、本部内の映像表示装置等のCRTに表示するとか、本部内の映像保存用サーバにその映像を格納する等が特許文献3にて知られている。
【0006】
そして、警察等における犯人の足取り調査の方法については、ある事件発生後しばらくたってからの犯人の足取りを調査する場合の一つの方法として、映像情報を用いる場合、例えば、前述したような各監視カメラの映像が録画されているビデオテープを事件発生後から適当な時間分を多数収集し、多くの警察官等によってすべてのビデオテープを再生し、その中から怪しい人物を探し出す等の人海戦術がとられる場合があった。また、前述のように映像保存用サーバに各監視カメラの映像が保存されている場合であっても、一つ一つの監視カメラの映像を、事件発生後からしらみつぶしに再生して調査していくような多くの時間を必要とする調査方法がとられていた。
【0007】
【特許文献1】特開平9−146916号公報
【特許文献2】特開平6−52484号公報
【特許文献3】特開2003−289528号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述した従来の方法でのビデオテープ映像を用いた犯人の足取り調査では、各ビデオテープを単に順次再生するだけであるため、時間的及び位置的な関係を意識しないで大量の映像をチェックすることとなり、非常に効率が悪いものであった。同様に、映像保存用サーバ中の映像をチェックする場合は、人間が再生する監視カメラを適当に選択し、再生する時間も適当に指定して順次チェックする方式であり、同様に効率が悪いものであった。特に、特許文献1においては、事件発生後しばらくたってからの犯人の足取り調査に用いる例はない。
【0009】
本発明の目的は、事件発生の場所と日時と、各監視カメラの位置と録画されている時間帯とを連携させることにより、必要最小限の時間帯の映像データを自動的に抽出して再生表示することで効率よく犯人の足取り調査を可能とする地図連携映像監視方法及びその装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、地図表示処理装置と映像監視装置とを連携させるものである。地図表示処理装置には、複数の各監視カメラが設置されている位置情報を格納し、又、事件発生位置を中心として、各一定時間毎の逃走可能範囲を算出する逃走可能範囲算出手段にて算出されたある一定時間毎の逃走可能範囲と各監視カメラの位置情報から、犯人が通過する予想時間帯を算出する通過予想時間帯算出手段を用意する。
【0011】
映像監視装置には、複数の各監視カメラからの映像データ入力手段と映像データ格納手段と映像データ表示処理手段を用意し、各地点に設置された監視カメラの映像を、本部内の映像サーバ等に保存可能とし、地図表示処理装置中の通過予想時間帯算出手段で算出された各監視カメラごとの通過予想時間帯の映像データを、保存している映像データ格納手段から自動的に読み込んで、本部内のCRT等の表示装置に表示可能とする映像データ表示処理手段を用意する。
【0012】
具体的には、本発明は、事件発生の位置と日時を入力する入力ステップと、事件発生後における犯人の一定時間毎の地図データに対応した逃走可能範囲を算出する逃走可能範囲算出ステップと、該算出された一定時間毎の前記逃走可能範囲に対応した複数地点の映像データから前記犯人が通過する通過予想時間帯を算出する通過予想時間帯算出ステップと、該算出された前記通過予想時間帯にある前記映像データを自動的に読み出し表示可能にする映像データ検索ステップとを具備し、前記通過予想時間帯にある前記映像データを前記地図データと共に画面表示することを特徴とした地図連携映像監視方法にある。
【0013】
又、本発明は、表示に必要な前記地図データを記憶する記憶ステップと、該記憶された前記地図データを指定表示縮尺に変換して表示可能にする地図データ表示処理ステップと、前記地図データに対応した複数地点に設置された監視カメラより映像データを入力する映像データ入力ステップと、該入力された前記映像データを格納する映像データ格納ステップと、該格納された前記映像データを読み込んで表示可能にする映像データ表示処理ステップとを具備することが好ましい。
【0014】
更に、本発明は、表示に必要な地図データを記憶する記憶装置と、該記憶装置より読み込んだ前記地図データを指定表示縮尺に変換して表示可能にする地図データ表示処理手段と、前記地図データに対応した複数地点に設置された監視カメラより映像データを入力する映像データ入力手段と、該入力された前記映像データを格納する映像データ格納手段と、該映像データ格納手段に格納されている前記映像データを読み込んで表示可能にする映像データ表示処理手段と、事件発生後における犯人の一定時間毎の前記地図データに対応した逃走可能範囲を算出する逃走可能範囲算出手段と、該逃走可能範囲算出手段で算出された一定時間毎の前記逃走可能範囲に対応する前記映像データから前記犯人の通過予想時間帯を算出する通過予想時間帯算出手段と、該算出された前記通過予想時間帯にある前記映像データを前記映像データ格納手段から自動的に読み出し表示可能にする映像データ検索手段と、前記通過予想時間帯にある前記映像データを前記地図データと共に画面表示する表示装置とを具備することを特徴とした地図連携映像監視装置にある。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、事件発生の位置及び時間から、自動的に該当する監視カメラを選出して、その選出された各監視カメラ毎の通過予想時間帯の映像データを簡単に表示することが可能となり、犯人の足取り調査を効率よく行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、本発明の地図連携映像監視装置の構成図である。図1に示すように、本発明は、地図情報をディスク等に記憶する記憶装置10、地図表示処理装置20、表示装置30、映像監視装置(サーバ側)40、映像監視装置(カメラ側)50、監視カメラ60、地図表示処理装置20に入力操作するマウスやキーボード等の入力装置80を有する。
【0017】
本実施例の地図連携映像監視装置は、表示に必要な地図情報を記憶する記憶装置10と、記憶装置10より読み込んだ地図情報を指定表示縮尺に変換して表示する地図データ表示処理手段25と、地図情報に対応した複数の地点に設置された監視カメラ60からの映像データを入力する映像データ入力手段52と、映像データ入力手段52で撮影された映像データを送信手段51によってネットワーク70経由で受信手段42を介して格納する映像データ格納手段41と、映像データ格納手段41に格納されている映像データを読み込んで表示処理する映像データ表示処理手段27と、事件発生後における犯人の一定時間毎の地図情報に対応した逃走可能範囲を算出する逃走可能範囲算出手段24と、逃走可能範囲算出手段24で算出された一定時間毎の逃走可能範囲から対応する映像データ入力手段52毎に犯人が通過する通過予想時間帯を算出する通過予想時間帯算出手段26と、算出された通過予想時間帯にある映像データを映像データ格納手段41から自動的に読み出し表示可能にする映像データ時間検索手段28を具備する。
【0018】
又、本実施例の地図連携映像監視装置は、各監視カメラ60の映像を格納するサーバ側の映像監視装置40と、監視カメラ60を接続し、その監視カメラ60で撮影した映像をネットワーク70経由でサーバ側の映像監視装置40へ送信するカメラ側の映像監視装置50より構成される。ディスク等の記憶装置10中に、道路地図データや道路ネットワークデータが格納される。
【0019】
地図表示処理装置20には、地図データ読込手段21、道路ネットワーク読込手段22、カメラ設置位置記憶手段23、逃走可能範囲算出手段24、地図データ表示処理手段25、通過予想時間帯算出手段26、映像データ表示処理手段27、映像データ時間検索手段28が格納される。
【0020】
一方、映像データ格納手段41とその受信手段42は、サーバ側の映像監視装置40に格納される。また、映像データ入力手段52とその送信手段51は、カメラ側の映像監視装置50に格納され、ネットワーク70を通してサーバ側の映像監視装置40の受信手段42に接続される。
【0021】
地図データ読込手段21は、記憶装置10より、表示に必要な地図データを地図表示処理装置20のメモリ等に読み上げる。
【0022】
図2は、本発明の地図連携映像監視装置における処理フロー図である。先ず、入力ステップ101にて事件発生の位置及び日時を地図表示処理装置20に接続されているマウスやキーボード等の入力装置80から入力される。図2においては、図1の地図連携映像監視装置に示すように、記憶装置10においては表示に必要な地図データを記憶する記憶ステップと、地図データ表示処理手段によって記憶された地図データを指定表示縮尺に変換して表示可能にする地図データ表示処理ステップと、映像データ格納手段41によって地図データに対応した複数地点の映像データを格納する映像データ格納ステップと、映像データ表示処理手段27によって格納された映像データを読み込んで表示可能にする映像データ表示処理ステップとを有するが、これらのステップは省略されている。今回の例では、2005年8月29日、12:00に事件が発生したと仮定して、実施例を説明する。
【0023】
次に、逃走可能範囲算出ステップ102にて、各時間経過毎の逃走可能範囲を算出する。逃走可能範囲の算出は、道路ネットワーク読込手段22で記憶装置10からメモリ上に読み込んだ道路ネットワークデータを参照し、逃走可能範囲算出手段24にて算出する。実際の算出アルゴリズムについては既知であるため記載を省略する。例えば、本実施例では、2005年8月29日の12:00から、各1時間経過ごとに数時間分の逃走可能範囲を算出したと仮定する。一般に、算出される逃走可能範囲のデータは、ポリゴン形状で表現される。
【0024】
図3は、逃走可能範囲算出手段で算出した逃走可能範囲を地図上に表示した表示装置の画面である。図3の中心付近の○印が事件発生位置、□印が監視カメラA〜Dの設置位置を示すものである。本実施例では、2005年8月29日、12:00とした。逃走可能範囲算出ステップ102にて算出された逃走可能範囲は、図3中の点線のポリゴンで表示している。図3の例では、13:00(逃走可能範囲A)及び14:00(逃走可能範囲B)、15:00(逃走可能範囲C)の3つの逃走可能範囲を表示した。
【0025】
次に、ステップ103にて、次のステップ104と通過予想時間帯算出ステップ105をすべての監視カメラ60に対して行う。ステップ104は、監視カメラ60を含む最小の逃走可能範囲を算出するもので、逃走可能範囲算出ステップ102で算出された各逃走可能範囲のポリゴンに、現在着目している監視カメラ60が含まれるかどうかの内外判定を行い、最も経過時間の短い逃走可能範囲を求める。図3を例にとると、監視カメラAは、逃走可能範囲A(1時間経過)には含まれずに、逃走可能範囲B(2時間経過)にて始めて含まれるので、監視カメラAは、逃走可能範囲Bとなる。同様に、監視カメラBは逃走可能範囲Bで、監視カメラCは逃走可能範囲A、監視カメラDは逃走可能範囲Cとなる。
【0026】
図4は、各監視カメラの設置位置を記憶した例を示す図である。図4に示すように、カメラ名や設置した緯度、経度、監視カメラの向いている方位、設置高さ、設置日等の情報をカメラ設置位置記憶手段23中に記憶し、その緯度、経度と算出した逃走可能範囲のポリゴンとの内外判定にて、ステップ104において最小の逃走可能範囲の算出を行う。
【0027】
次に、通過予想時間帯算出ステップ105で、各監視カメラ毎に犯人が通過する通過予想時間帯が算出される。例えば、監視カメラBは、逃走可能範囲B(2時間経過)に含まれるので、表示を開始する時間としては、事件発生から1時間以降で充分であることが分かる。つまり、逃走可能範囲B(2時間経過)に始めて含まれるということは、どのような交通手段を用いても、監視カメラBの映像には事件発生から1時間以内には映らないということである。
【0028】
同様に、監視カメラAも事件発生から1時間以降、監視カメラCは事件発生から1時間以内、監視カメラDは事件発生から2時間以降となる。なお、通過時間の終了については、あらかじめ開始時間から数時間と決めておくこととする。今回の例では、開始時間から3時間と仮定している。
【0029】
図5は、通過予想時間帯算出手段で算出した各監視カメラ毎の通過予想時間帯の例を示す図である。図5に示すように、監視カメラAは13:00〜16:00、監視カメラBは13:00〜16:00、監視カメラCは12:00〜15:00、監視カメラDは14:00〜17:00となる。
【0030】
次に、映像データ検索ステップ106では、通過予想時間帯算出ステップ105で算出した各監視カメラ60の通過予想時間帯の映像を映像データ格納手段40より映像データ表示処理手段27を通して自動的に読み出し表示処理し、表示装置30に表示する。
【0031】
図6は、表示装置に地図データ及び映像データとの両者を同時に表示した表示装置の画面である。図6に示すように、地図上に表示されている監視カメラBの□印を指定して、その近辺の通過予想時間帯(本実施例では、13:00〜16:00)の映像を表示することができる。図4に示したカメラ設置の方位を用いることにより、現在表示している映像の監視カメラの向きを表示することが可能である。
【0032】
通過予想時間帯の映像を表示するには、映像監視装置40の映像データ格納手段41から、通過予想時間帯の映像を呼び出して、映像データ表示処理手段27で表示処理することにより可能である。
【0033】
図7は、複数の監視カメラの映像を同時に同じ時間帯で表示した図である。監視カメラBは13:00〜16:00、監視カメラCは12:00〜15:00、監視カメラDは14:00〜17:00の映像を表示することができ、現在、14:30の映像を表示している。
【0034】
ここで、従来方式の場合で、映像データがサーバに同様に格納されているとした場合に、同様に指定した監視カメラの映像を呼び出して表示するためには、監視カメラを指定した後に、表示したい映像の開始日時及び終了日時等をマウスやキーボード等から一つ一つ入力して表示するという操作が必要である。また、この時入力する映像の開始日時及び終了日時は、操作者が適当に入力して表示した値であり、必ずしも正しい時間帯の映像ではない場合がある。さらに、監視カメラを指定すること自体も、操作者が適当に決定して表示することとなる。
【0035】
しかし、本実施例においては、事件発生の位置及び時間から、自動的に近い順の監視カメラを選択し、さらに犯人がその監視カメラを通過すると予想される最適な時間帯の映像を表示することが可能となる。従って、事件発生の場所と日時と、各監視カメラの位置と録画されている時間帯とを連携させることにより、必要最小限の時間帯の映像データを自動的に抽出して再生表示することで効率よく犯人の足取り調査が可能となる。
【0036】
なお、今回の例は、事件発生からの経過時間で示しているが、逆に、何か事件が発生した場合に、その前に遡っての映像をチェックすることも可能である。また、犯人の足取り調査として実施例を示しているが、例えば逆に被害者の被害現場までの足取り調査としても使用可能である。
【0037】
以上のように、本実施例によれば、従来の多数のビデオテープ等の映像情報を人間が操作して調べる方法に比べ、地図表示装置と映像監視装置を連携させることにより、事件発生の位置及び時間から、自動的に該当する監視カメラを選出して、その選出された各監視カメラ毎の通過予想時間帯の映像情報を簡単に表示することが可能となり、より簡単に必要最低限の映像監視を可能とし、事件発生後の犯人の足取りを調査する場合の効率を向上することができる。
【0038】
又、本実施例の地図連携映像監視装置は、主に警察における通信指令システムや操作情報システムへの適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の地図連携映像監視装置の全体構成図である。
【図2】本発明の地図連携映像監視装置における処理フロー図である。
【図3】本発明の逃走可能範囲算出手段で算出した逃走可能範囲を地図上に表示した表示装置の画面である。
【図4】本発明の各監視カメラの設置位置等を記憶した図である。
【図5】本発明の通過予想時間帯算出手段で算出した各監視カメラ毎の予想通過時間帯の例を示す図である。
【図6】本発明の地図データ及び映像データとの両者を同時に表示した表示装置の画面である。
【図7】本発明の映像表示時間帯と監視映像の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
10…記憶装置、20…地図表示処理装置、21…地図データ読込手段、22…道路ネットワーク読込手段、23…カメラ設置位置記憶手段、24…逃走可能範囲算出手段、25…地図データ表示処理手段、26…通過予想時間帯算出手段、27…映像データ表示処理手段、28…映像データ検索手段、30…表示装置、40…映像監視装置(サーバ側)、41…映像データ格納手段、42…受信手段、50…映像監視装置(カメラ側)、51…映像データ入力手段、52…送信手段、60…監視カメラ、70…ネットワーク、80…入力装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
事件発生の位置と日時を入力する入力ステップと、事件発生後における犯人の一定時間毎の地図データに対応した逃走可能範囲を算出する逃走可能範囲算出ステップと、該算出された一定時間毎の前記逃走可能範囲に対応した複数地点の映像データから前記犯人が通過する通過予想時間帯を算出する通過予想時間帯算出ステップと、該算出された前記通過予想時間帯にある前記映像データを自動的に読み出し表示可能にする映像データ検索ステップとを具備し、前記通過予想時間帯にある前記映像データを前記地図データと共に画面表示することを特徴とした地図連携映像監視方法。
【請求項2】
請求項1において、前記地図データを記憶する記憶ステップと、該記憶された前記地図データを指定表示縮尺に変換して表示可能にする地図データ表示処理ステップと、前記地図データに対応した複数地点に設置された監視カメラより映像データを入力する映像データ入力ステップと、該入力された前記映像データを格納する映像データ格納ステップと、該格納された前記映像データを読み込んで表示可能にする映像データ表示処理ステップとを具備することを特徴とした地図連携映像監視方法。
【請求項3】
表示に必要な地図データを記憶する記憶装置と、該記憶装置より読み込んだ前記地図データを指定表示縮尺に変換して表示可能にする地図データ表示処理手段と、前記地図データに対応した複数地点に設置された監視カメラより映像データを入力する映像データ入力手段と、該入力された前記映像データを格納する映像データ格納手段と、該映像データ格納手段に格納されている前記映像データを読み込んで表示可能にする映像データ表示処理手段と、事件発生後における犯人の一定時間毎の前記地図データに対応した逃走可能範囲を算出する逃走可能範囲算出手段と、該逃走可能範囲算出手段で算出された一定時間毎の前記逃走可能範囲に対応する前記映像データから前記犯人の通過予想時間帯を算出する通過予想時間帯算出手段と、該算出された前記通過予想時間帯にある前記映像データを前記映像データ格納手段から自動的に読み出し表示可能にする映像データ検索手段と、前記通過予想時間帯にある前記映像データを前記地図データと共に画面表示する表示装置とを具備することを特徴とした地図連携映像監視装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2007−158496(P2007−158496A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−347687(P2005−347687)
【出願日】平成17年12月1日(2005.12.1)
【出願人】(390023928)日立エンジニアリング株式会社 (134)
【Fターム(参考)】